JP3890186B2 - 研磨方法及び光学素子及び光学素子の成形用金型 - Google Patents

研磨方法及び光学素子及び光学素子の成形用金型 Download PDF

Info

Publication number
JP3890186B2
JP3890186B2 JP2000245140A JP2000245140A JP3890186B2 JP 3890186 B2 JP3890186 B2 JP 3890186B2 JP 2000245140 A JP2000245140 A JP 2000245140A JP 2000245140 A JP2000245140 A JP 2000245140A JP 3890186 B2 JP3890186 B2 JP 3890186B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
shape
tool
error
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000245140A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002052451A (ja
Inventor
学 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000245140A priority Critical patent/JP3890186B2/ja
Publication of JP2002052451A publication Critical patent/JP2002052451A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3890186B2 publication Critical patent/JP3890186B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は高精度な光学素子の製造するための研磨方法に関する。詳しくはその形状が高次の次数を持つ非球面、または放物面、双曲面、回転楕円面など、被加工面とほぼ同等な大きさを持つ全面研磨工具を被加工面に対して相対運動させる従来の研磨方法では加工が困難な形状の光学素子を研磨加工する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
合成石英ガラス、低熱膨張ガラス、CVD−SiC、CaF2単結晶などの材料は高価であるにもかかわらず、その物理化学特性が優れているために短波長光用のレンズ、ミラーに用いられているが、その形状は、従来、平面、球面、など単純な形状が多かった。しかし、最近では高次の次数を持つ非球面レンズの要求も増してきている。
【0003】
これらのレンズ、ミラーは高い形状精度が要求される。しかしながら、研削により仕上げられた形状を従来の全面研磨工具で平滑な表面に研磨することは、平面、球面のような工具形状転写型の単純な形状であれば可能であるが、高次の次数を持つ非球面、または放物面、双曲面、回転楕円体面などの複雑な形状では、研削後の形状精度を維持することも困難であった。
【0004】
このような形状では研磨工具の形状追随性を高めるために、小径な工具を用いたローカル加工法が主に用いられる。ローカル加工法では工具径で規定される空間周波数上の加工可能領域が存在する。また、工具径の大きな工具から小さな工具径へ順次変更して加工する方法が従来採られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ほとんどの短波長光学素子で要求される形状は軸対称である。この様な軸対称非球面の研磨を従来の単一の研磨工具、または大きな工具径から小さな工具へ順次変更する研磨法で行うと下記のような問題点があった。
(1)軸対称非球面形状を創成する前加工は研削工程であり、研削工程では高い空間周波数の誤差形状まで作り込んでしまうことが多く、ある程度サイズの大きな研磨工具による滞留時間制御研磨では、ワーク上に工具径よりも高い周波数の誤差形状(リップル領域)が残存してしまう。そしてこれらの誤差は研磨の取り残しとして最後まで残ることが多く、光学素子の最終性能を限定してしまう。
(2)リップル領域を除去するために単位除去形状が小径な研磨工具で加工を行うと、接触面積が小さいために良好な表面粗さを得ることが困難となる。これは、接触面積が小さいので、被加工物に接触している研磨工具面の接触パターンの平均化効果が発現しにくいためである。
(3)小径な研磨工具では単位除去量も小さいので誤差形状の全体を除去するために多大な時間がかかる。
(4)また、多大な時間の加工を行うと研磨除去プロセス自体の変動により、新たな誤差形状を作りかねず、必要な精度になかなか到達しない問題も発生する。従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高次の次数を持つ自由曲面を精度良く研磨することができる研磨方法及びそれにより製作された光学素子及び光学素子の成形用金型を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる研磨方法は、被加工物の表面に対して第1及び第2の研磨工具を相対的に移動させて研磨を行い、前記被加工物の表面形状を自由曲面形状に加工するための研磨方法であって、前記被加工物の表面の加工前の形状を測定し、目標形状に対する誤差形状を求める誤差形状測定工程と、該誤差形状測定工程で求められた誤差形状を高次多項式で近似する近似工程と、前記高次多項式で近似された近似曲面と前記誤差形状との差分である残差形状を研磨除去するために必要な、前記第1の研磨工具の前記被加工物の表面上の滞留時間分布を算出する滞留時間算出工程と、前記滞留時間分布を実現するように、前記第1の研磨工具を前記被加工物の表面に対して相対移動させ、研磨を行う第1の研磨工程と、前記第1の研磨工具よりも研磨面の大きい前記第2の研磨工具により、空間周波数で低域の誤差形状を修正研磨する第2の研磨工程とを具備することを特徴としている。
【0007】
また、この発明に係わる研磨方法において、前記高次多項式がツェルニケ多項式であることを特徴としている。
【0008】
また、この発明に係わる研磨方法において、前記誤差形状測定工程では、前記被加工物全面の表面形状を1mm以下のサンプリングピッチで測定することを特徴としている。
【0010】
また、この発明に係わる研磨方法において、前記残差形状を加工する前記第1の研磨工具の単位除去形状が直径4mmよりも小さいことを特徴としている。
【0011】
また、この発明に係わる研磨方法において、前記第1の研磨工具は、単位除去量が0.1mm3/H以上の能率を有することを特徴としている。
【0012】
また、この発明に係わる研磨方法において、前記第2の研磨工程に用いる前記第2の研磨工具の直径を第1の研磨工具の直径の2倍以上とすることを特徴としている。
【0013】
また、本発明に係わる光学素子は、上記の研磨方法を用いて製作されたことを特徴としている。
【0014】
また、本発明に係わる光学素子の成形用金型は、上記の研磨方法を用いて製作されたことを特徴としている。
【0015】
また、本発明に係わる研磨方法は、被加工物の表面に対して第1及び第2の研磨工具を相対的に移動させて研磨を行い、前記被加工物の表面形状を自由曲面形状に加工するための研磨方法であって、前記被加工物の表面の加工前の形状を測定し、目標形状に対する誤差形状を求める誤差形状測定工程と、前記誤差形状のうちの高周波成分のみを、加工面の面積が小さい第1の研磨工具で研磨して除去する第1の研磨工程と、前記誤差形状のうちの低周波成分を、加工面の面積が前記第1の研磨工具より大きい第2の研磨工具で研磨して除去する第2の研磨工程とを具備することを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態について説明する。
【0017】
まず、一実施形態の概要について説明する。
【0018】
本実施形態は、高い信頼性で自由曲面形状を高精度に研磨する方法を提供するものである。また、本実施形態の研磨方法は高次の次数を持ち、高次の係数が比較的大きな非球面レンズや、従来の放物面、双曲面、などに適用すると大きな効果の得られる汎用性の高い新規な研磨法である。
【0019】
本実施形態の特徴の一つは、これら複雑な形状をした被加工面に対し、以下の工程を採用することにある。
(1)「形状計測」:被加工面の加工前形状を目標形状(設計形状)に対する誤差形状として計測する。
(2)「誤差形状を近似曲面でフィッティング」:測定により得られた誤差形状を高次多項式(近似曲面関数)f(x,y)でフィッティングする。
(3)「研磨工具の滞留時間分布計算」:得られた近似曲面と誤差形状との差分(以降、残差形状)を研磨除去するために必要な、一定の条件で運動する研磨工具の被加工面上での滞留時間分布を算出する。
(4)「研磨加工用NCプログラムの計算」:得られた「研磨工具の滞留時間分布」を実現する研磨工具の被加工面上での運動制御プログラムを算出する。この時、研磨工具の走査速度をパラメータとして変速することにより研磨除去量をコントロールし、予定の形状に被加工面を研磨加工する。
(5)「研磨加工」:「研磨加工用NCプログラムの計算」で得られたNCプログラムにより一定の条件で運動する研磨工具を被加工面上で変速走査し、研磨加工を実施する。
(6)「加工を終了するか、継続するかの判断」:加工後に「形状計測」を行い、被加工面の形状が目標を満たしたか判定し、満たしていれば次の工程に送り、まだ目標値に到達していなければ継続して(2)以下の工程を繰り返す。
(7)「次工程の研磨法」:前記工程で目標値を満たした後で、より大きな工具サイズの研磨工具により空間周波数で低域の誤差形状を修正研磨する、または、均等な研磨をする。
(8)「設計仕様を満たしたか、満たしていないかの判断」:前記低空間周波数帯の加工が終了した時点で、被加工面が設計要求仕様を満たしているかどうかを判定し、満たしていれば加工を終了し、満たしていなければ再度、(7)の工程へ戻す。以降、これを繰り返す。
【0020】
これらの工程の効果により、高精度な自由曲面の研磨加工が可能となる。
【0021】
すなわち、前工程から残存する誤差形状に近似曲面のフィッティングをかけ、誤差形状と近似曲面との残差形状を対象としてその残差形状に加工感度のある小径な研磨工具により、残差を研磨除去するための滞留時間分布を算出する。この滞留時間分布に従って研磨加工を実施することでより大きな研磨工具で除去可能な低い周波数の誤差を小径な工具で長時間かけ加工することを回避でき、また、比較的短時間の加工となるために研磨除去量の変動に起因する新たな誤差の発生を抑制できる。
【0022】
また、この後により大きな径の研磨工具により研磨加工を行うので小径な工具で生じやすい問題、すなわち良好な表面粗さが得られにくい、小径な研磨軌跡が残りやすいという点を容易に解決することができる。
【0023】
これは、接触領域が大きな工具の、1)良好な表面粗さが得られやすい、2)高い空間周波数のうねり(表面粗さ領域よりは低い周波数)を除去しやすい、特徴を生かす使用法である。
【0024】
より詳しくは、
(1)フィッティングする関数はf(x、y)で示される高次の多項式であり、たとえばツェルニケ多項式を用いる。これにより、非軸対称な低域の誤差形状もフィッティング可能となり、より高周波領域のみを抽出して残差形状とすることが可能となるので、本工程の加工時間を短縮できる。
(2)形状測定のデータピッチを1mm以下とすることで研磨工具の滞留時間分布の演算(デコンボリューション操作)時に、研磨工具の単位除去形状が例えば直径4mm程度と小さくてもその形状を十分高い精度で記述できるので信頼性の高い滞留時間分布が演算可能となる。
(3)残差形状の卓越空間周波数よりも高い空間周波数帯に加工感度を持つ研磨工具で上記(2)の演算を実施し、研磨加工を行うので残差形状を十分に平滑に除去加工可能となる。
(4)この時、具体的には残差形状を加工する工具の単位除去形状を直径4mmよりも小さくすることで通常必要な加工感度を得ることができる。
(5)また、この時に単位除去量が0.1mm/3H以上の能率を持つ研磨工具系を使用することで本工程の加工時間を短縮し、より合理的な工程とすることができる。
(6)後工程の研磨工具の直径を本工程の工具径の2倍以上とすることでフィッティングしたより低域の誤差形状を合理的に除去可能となる。この結果、高精度化を達成しやすくなるばかりでなく工程全体の加工時間も短縮可能となる。
(7)以上のように、本実施形態により製作された自由曲面を持つ光学素子、またはそれらを製作するための金型は高精度であり、かつ加工工程も合理化されるので製造コストを削減できる。
【0025】
以下、本実施形態について具体的に説明する。
【0026】
本実施形態による軸対称非球面レンズの加工手順を示す。対象形状は直径160mmの凹面の高次の軸対称非球面である。
【0027】
まず、合成石英ガラス材の前加工として対称軸(光軸)周りに被加工面を回転させ高精度な非球面研削を実施する。
【0028】
次に、直径16mmの小径工具により、研削面を完全に除去平滑化するために4μm程度の均等な研磨を実施する。
【0029】
図1は本実施形態の研磨方法を実施するための研磨装置の一例を示す概略構成図である。
【0030】
図1において、50はベッドであり、ベッド50上には相対的にy方向に往復移動可能なyテーブル52が取り付けられている。54はyテーブル52の移動を駆動するためのモータであり、モータ54にはエンコーダ56が付設されており、エンコーダ56によりyテーブル52のy方向移動量が検出される。yテーブル52上にはこのyテーブルに対してx方向に往復移動可能なxテーブル58が取り付けられている。60はxテーブル58の移動を駆動するためのモータであり、モータ60にはエンコーダ62が付設されており、エンコーダ62によりxテーブル58のx方向移動量が検出される。
【0031】
xテーブル58上には研磨漕64が固設されている。研磨漕64中には支持体66が固定されており、支持体66には軸68により被研磨物保持体70が取り付けられている。保持体70上には回転テーブル71が設置されており、回転テーブル71は不図示のモータ、エンコーダにより回転駆動、および回転位置の検出がなされる。また、軸68はx方向を向いていて、従って保持体70はx軸に沿う軸のまわりに回動可能である。記支持体66にはモータ72が取り付けられており、その駆動回転軸は軸68に結合されている。
【0032】
一方、ベッド50にはコラム74が固定されている。コラム74には上下方向すなわちz方向のガイド76が形成されており、ガイド76に沿って上下方向に往復移動可能なように研磨工具ヘッド保持体78の傾斜位置決め機構が取り付けられている。保持体78には回転運動可能な研磨ヘッド80が支持されている。研磨ヘッド80の回転軸82の下端には研磨工具84が取り付けられている。保持体78にはモータ86が取り付けられており、その駆動回転軸は研磨ヘッド80に接続されていて、研磨ヘッド80の傾斜位置決め機構を駆動することができる。88は保持体78をガイド76に沿って上下方向に移動させるための駆動手段たるエアシリンダーであり、エアシリンダー88のロッド90の先端が保持体78と連結されている。92は制御装置であり、上記エンコーダ56、62等からのyテーブル移動量およびxテーブル移動量及び回転テーブル移動量が入力され、さらに、上記モータ54、60、72、86そして研磨ヘッド80中の不図示の研磨ヘッド駆動モータ、およびエアシリンダー88またはその動きを代換するモータが制御装置92からの指令により駆動される。
【0033】
上記研磨装置を用いて研磨を行う際には、保持体70上の回転テーブル71上に被加工物100を積載固定する。
【0034】
また、研磨漕64中には研磨液102が適当量注入されている。本実施形態では研磨液中の酸化セリウム砥粒を用いた。溶媒として精製水40リットルに平均粒径砥粒を重量濃度で0.1%含んでいる。
【0035】
この研磨装置において、研磨ヘッド80により研磨工具を被加工面の放線方向の回転軸82で押圧し、回転させながら被研磨物上をY軸方向にラスター走査することによりローカル研磨を進める。
【0036】
手順は下記の通りである。フローチャートを図2に示す。
【0037】
形状計測は通常縦横とも均等な格子状のサンプリングピッチを持つ離散的な配列データとして取り込むのでこの段階で高い空間周波数についてはフィルタリング除去される。
【0038】
形状計測の結果算出された誤差形状(g(x、y)で示す)に対して、f(x、y)の多項式で近似曲面を求める。この時、近似式はツェルニケ多項式の名で知られる関数形態で、次数は10次まで用いれば本実施形態に必要な精度でフィッティングをかけることが可能である。なお、フィッティングした関数をF(x、y)で示す。
【0039】
次に、誤差形状g(x、y)と、F(x、y)面の差分E(x、y)は誤差形状のフィッティング残差であり、フィッティングした関数が10次と比較的低次であるので、空間周波数帯域上で低域の誤差形状、言い換えると周期の比較的長い誤差を除いた形状となる。すなわち、本実施形態で平滑化の対象としている主に高い周波数の誤差形状、具体的には波長が略3〜10mm程度のうねり(以降、リップルと呼ぶ)領域を抽出した誤差形状といえる。
【0040】
次に、差分E(x、y)を除去する滞留時間分布を求める。
【0041】
このために事前に、リップル成分の空間周波数分析を実施し、リップル除去(平滑化)に必要な(研磨工具の)単位除去形状を求めておく。これは、E(x、y)の典型断面データをFFT処理し、横軸に空間周波数、縦軸にスペクトル強度を示すチャートを描き、E(x、y)を支配する卓越な空間周波数をもとめ、その周波数よりも高い空間周波数まで加工感度を持つ研磨工具サイズを求めることである。
【0042】
本例では卓越な空間周波数は0.25mm-1であったので、研磨工具サイズはφ2mm程度とする。また、この工具の単位除去量は0.1mm3/Hである。これよりも高い空間周波数は通常研磨プロセスの中で平滑化されるのであえて差分E(x、y)に含める必要はない。また、形状測定自体が離散的な座標値の配列であり、このサンプリングピッチに従い、高い空間周波数についてはフィルタリング除去される。また、サンプリングピッチは形状の記述上1mm以下であることが好ましい。
【0043】
滞留時間分布は差分E(x、y)を、加工に適用する小径な研磨工具の単位除去形状t(x、y)で、デコンボリューション演算を実施することで得られる。この演算については文献「精密工学会誌:62(1996)408」に詳しく記載されている。得られた滞留時間分布D(x、y)は被加工面上における研磨工具(定常定期な一定の研磨運動を行う)の滞留時間をあらわすものであり、この滞留時間分布を実現するような研磨工具の走査を被加工面上で実施すれば差分、すなわちリップルを平滑除去可能となる。
【0044】
得られた研磨工具の滞留時間分布D(x、y)を実現する研磨工具の被加工面上での運動制御プログラムを算出する。この時、研磨工具の走査速度を変速することにより研磨除去量をコントロールし任意の形状に被加工面を形状創成する。具体的には、被加工面上に展開した格子の1単位格子長さu(mm)ごとにその位置の滞留時間d(x1、y1)(sec)を実現するようにu(mm)をd(x1、y1)(sec)で除した値(その単位格子上での研磨工具の移動速度になる)v(x1、y1)(mm/sec)を演算し、その相対速度を実現するように研磨装置の各動作軸を同期制御するようなNCプログラムを算出する。
【0045】
得られた、研磨加工用NCプログラムにより、研磨装置上で本実施形態の特徴である誤差形状のうち高い周波数の誤差形状E(x、y)を除去する滞留時間制御研磨を実施する。ここでは、区間波長の長い低域の誤差形状の除去は行わないので、必要な加工時間はおよそ4〜6時間程度と短い。このため1回の研磨で加工を終了できる。
【0046】
ラスター走査は研磨工具を研磨機のY軸方向に走査し、Y方向の送りが終端に達すると一定量のX軸送り(本実施形態では0.4mm送る。)が行われY軸が先のラインとは反対方向に駆動されることによって先の加工ラインとは平行に次のラインの研磨がなされる。工具軸82は常に被加工部において被加工面に垂直となるよう、Y軸送り機構のモータ56と、被加工物傾斜機構のモータ72を制御する。
【0047】
次に、始めと同じく形状の計測を行う。この結果(形状誤差g2(x,y))から、再度残差形状を対象とした本実施形態による研磨加工を行うか、研磨加工を終了して次の工程に送るかを判断する。
【0048】
再度本実施形態による研磨工程を繰り返す場合は上述の工程を繰り返す。
【0049】
次工程の研磨法は、上記の工程で目標値を満たした後に、より大きな工具サイズの研磨工具により、空間周波数で低域の誤差形状(フィッティングした近似曲面自体)を修正研磨するものである。
【0050】
この時、滞留時間分布は第1の研磨工程後の測定形状誤差g2(x,y)に対して求める。また使う工具サイズは、通常、本実施形態で使用した上記工具サイズの2倍程度であり、本実施形態ではφ6mmである。
【0051】
この低域の修正研磨を実施後に形状計測を行い、その結果が設計仕様を満たしたか、満たしていないかを判断する。設計要求仕様を満たしていれば加工を終了し、満たしていなければ再度、低域の修正加工へ戻す。
【0052】
以降、必要であればこれを繰り返す。
【0053】
[他の実施形態]
本実施形態では、直径400mm、参照曲率半径960mmの合成石英ガラス材製の凸面非球面レンズを対象とする。光線有効部は、中央の直径360mmの範囲である。
【0054】
加工手順は、前述の実施形態と同様であり、非球面研削をおこない、研削面の除去研磨を実施する。
【0055】
ここでは、被加工面が大きく、ツェルニケ10次フィッティングをかけた残差E(x、y)の卓越な空間周波数が0.16(mm-1)程度、空間波長にして約6.3mmと、上記の一実施形態と比べると長いので小径研磨工具の直径を4mmとした。
【0056】
研磨加工には図1と同様の研磨装置を用いる。
【0057】
本実施形態においては、1軸揺動運動可能な研磨ヘッド81が支持され、用いられる。この研磨ヘッド81の揺動軸83の下端には研磨工具84が取り付けられている。
【0058】
この研磨装置において、研磨ヘッド81により研磨工具を被加工面の法線方向の軸体で支持し押圧しながら±2mm、8Hzで1軸揺動させる。揺動方向とは直交方向に被研磨物上を装置上Y軸方向にラスター走査走査することによりローカル研磨を進める。
【0059】
また、演算手順は下記の通りである。フローチャートを図3に示す。
【0060】
形状計測の結果算出された誤差形状(g3(x、y)で示す)に対して、f2(x、y)の多項式で近似曲面を求める。この時、近似式はツェルニケ多項式の名で知られる関数形態で次数は10次まで用いれば本実施形態の必要な精度でフィッティングをかけることが可能である。なお、フィッティングした関数をF2(x、y)で示す。
【0061】
次に、誤差形状g3(x、y)と、F2(x、y)の差分E2(x、y)を算出する。差分E2(x、y)は誤差形状のフィッティング残差であり、フィッティングした関数が10次と比較的低次であるので、空間周波数上で低域の誤差形状、言い換えると周期の比較的長い誤差を除去した誤差形状となる。すなわち、本実施形態で平滑化の対象としているリップル(中間周波数帯の誤差形状、具体的には波長がほぼ3〜30mm程度のうねり)領域のみを抽出した誤差形状といえる。
【0062】
次に、差分E2(x、y)を除去する滞留時間分布を求める。
【0063】
このために事前に、リップル成分の空間周波数分析を実施し、除去(平滑化)に必要な研磨工具の単位除去形状を求めておく。これは、E2(x、y)の典型断面データをFFT処理し、横軸に空間周波数、縦軸にスペクトル強度を示すチャートを描き、E2(x、y)を支配する卓越な空間周波数をもとめ、その周波数よりも高い空間周波数まで加工感度を持つ研磨工具サイズを求めることである。
【0064】
本実施形態では卓越な空間周波数が0.16(mm-1)程度、空間波長にして約6.3mmと比較的低いので、適切な研磨工具径はφ4mm程度である。この工具の単位除去量は0.25mm3/Hである。
【0065】
滞留時間分布は差分E2(x、y)を、加工に適用する小径な研磨工具の単位除去形状t2(x、y)で、デコンボリューション演算を実施することにより求める。得られた滞留時間分布D2(x、y)は被加工面上におけるφ4研磨工具の滞留時間をあらわすものであり、この滞留時間分布を実現するような研磨工具の走査を被加工面上で実施すれば、差分E2(x、y)すなわちリップルを平滑除去可能となる。
【0066】
得られた研磨工具の滞留時間分布D2(x、y)を実現する研磨工具の被加工面上での運動制御プログラムを算出する。この時、研磨工具の走査速度を変速することにより研磨除去量をコントロールし任意の形状に被加工面を形状創成する。本操作は上記の一実施形態と同様である。
【0067】
本実施形態でもラスターパターン1回の変速走査研磨で終了する。
【0068】
研磨加工終了後に、始めと同様に形状の計測を行う。この結果(形状誤差g4(x,y))から、再度残差形状を対象とした本実施形態による研磨加工を行うか、研磨加工を終了して次の工程に送るかを判断する。
【0069】
再度本実施形態による研磨工程を繰り返す場合は上述の工程を繰り返す。
【0070】
次工程の研磨は、前記工程で目標値を満たした後に、より大きな工具サイズの研磨工具により空間周波数で低域の誤差形状(フィッティングした近似曲面自体)を修正研磨するものである。
【0071】
この時、滞留時間分布は第1の研磨工程後の測定誤差形状g4(x,y)に対して求める。また使う工具サイズは、通常、本実施形態で使用した上記工具サイズの2倍程度を選択する。本実施形態ではφ10mmである。
【0072】
この低域の修正研磨を実施後に形状計測を行い、その結果が設計仕様を満たしたか、満たしていないかを判断する。設計要求仕様を満たしていれば加工を終了し、満たしていなければ再度、低域の修正加工へ戻す。
【0073】
以降、必要であればこれを繰り返す。
【0074】
なお、上記2つの実施形態のような研磨加工による除去加工ではなく、フォーカシングイオンビームエッチング加工により本発明の特徴であるところの差分成分を抽出した除去加工を実施することもできる。この結果も上記実施形態と同様に高精度であり、かつ平滑な非球面形状を得られる。
【0075】
また、誤差形状E(x,y)の卓越な空間周波数を求めるのに、断面データを用いずに直接面データを用いてもよい。
【0076】
以上説明したように、上記の2つの実施形態によれば、以下のように、高精度な非球面の研磨加工が可能となる。
【0077】
すなわち、前工程から残存する誤差形状に近似曲面のフィッティングをかけ、その残差形状に加工感度のある小径な研磨工具で加工を実施することでより大きな研磨工具で除去可能な低い周波数の誤差を小径な工具で長時間かけて加工することを回避でき、また、比較的短時間の加工となるために研磨除去量の変動に起因する新たな誤差の発生を抑制できる。
【0078】
また、後により大きな径の研磨工具により研磨加工を行うので小径な工具で生じやすい問題、すなわち良好な表面粗さが得られにくい、小径な研磨工具の研磨軌跡が残りやすい点を容易に解決することができる。
【0079】
また、以下のような効果が得られる。
(1)ツェルニケ多項式等を用いるので、非軸対称な低域の誤差形状もフィッティング可能となり、より高周波領域のみの抽出が行えるので、本工程の加工時間を短縮できる。
(2)形状測定のデータピッチを1mm以下とすることで研磨工具の滞留時間分布の演算(デコンボリューション操作)時に、研磨工具の単位除去形状が例えば直径4mm程度と小さくてもそれぞれの形状を十分高い精度で記述できるので信頼性の高い滞留時間分布が演算可能となる。
(3)残差形状の卓越空間周波数よりも高い空間周波数帯に加工感度を持つ研磨工具で上記(2)の演算を実施し、形状修正研磨加工を行うので残差形状を十分に平滑に加工可能となる。
(4)この時、具体的には残差形状を加工する工具の単位除去形状が直径4mmよりも小さくすることで通常必要な加工感度を得ることができる。
(5)また、この時に単位除去量が0.1mm/3H以上の能率を持つ研磨工具系を使用することで本工程の加工時間を短縮し、より合理的な工程とすることができる。
(6)後工程の研磨工具の直径を本工程の工具径の2倍以上とすることでフィッティングしたより低域の誤差形状を合理的に除去可能となる。この結果、高精度化を達成しやすくなるばかりでなく工程全体の加工時間も短縮可能となる。
(7)以上のように、本発明により製作された自由曲面を持つ光学素子、またはそれらを製作するための金型は高精度であり、かつ加工工程も合理化されるので製造コストを削減できる。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、高次の次数を持つ自由曲面を精度良く研磨することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる研磨装置の概略図である。
【図2】一実施形態の研磨手順を示すフローチャートである。
【図3】他の実施形態の研磨手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
50 ベッド
52 yテーブル
54 yテーブルの移動を駆動するためのモータ
56 エンコーダ
58 xテーブル
60 xテーブルの移動を駆動するためのモータ
62 エンコーダ
64 研磨漕
66 支持体
68 軸
70 被研磨物保持体
71 ワーク回転テーブル
72 モータ
74 コラム
76 z方向のガイド
78 研磨工具ヘッド保持体
80 周転円研磨ヘッド
82 工具軸
84 研磨工具
86 モータ
88 エアシリンダー
90 エアシリンダーのロッド
92 制御装置
100 被加工物
102 研磨液

Claims (9)

  1. 被加工物の表面に対して第1及び第2の研磨工具を相対的に移動させて研磨を行い、前記被加工物の表面形状を自由曲面形状に加工するための研磨方法であって、
    前記被加工物の表面の加工前の形状を測定し、目標形状に対する誤差形状を求める誤差形状測定工程と、
    該誤差形状測定工程で求められた誤差形状を高次多項式で近似する近似工程と、
    前記高次多項式で近似された近似曲面と前記誤差形状との差分である残差形状を研磨除去するために必要な、前記第1の研磨工具の前記被加工物の表面上の滞留時間分布を算出する滞留時間算出工程と、
    前記滞留時間分布を実現するように、前記第1の研磨工具を前記被加工物の表面に対して相対移動させ、研磨を行う第1の研磨工程と、
    前記第1の研磨工具よりも研磨面の大きい前記第2の研磨工具により、空間周波数で低域の誤差形状を修正研磨する第2の研磨工程とを具備することを特徴とする研磨方法。
  2. 前記高次多項式がツェルニケ多項式であることを特徴とする請求項1に記載の研磨方法。
  3. 前記誤差形状測定工程では、前記被加工物全面の表面形状を1mm以下のサンプリングピッチで測定することを特徴とする請求項1に記載の研磨方法。
  4. 前記残差形状を加工する前記第1の研磨工具の単位除去形状が直径4mmよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の研磨方法。
  5. 前記第1の研磨工具は、単位除去量が0.1mm3/H以上の能率を有することを特徴とする請求項に記載の研磨方法。
  6. 前記第2の研磨工程に用いる前記第2の研磨工具の直径を第1の研磨工具の直径の2倍以上とすることを特徴とする請求項1に記載の研磨方法。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の研磨方法を用いて製作されたことを特徴とする光学素子。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の研磨方法を用いて製作されたことを特徴とする光学素子の成形用金型。
  9. 被加工物の表面に対して第1及び第2の研磨工具を相対的に移動させて研磨を行い、前記被加工物の表面形状を自由曲面形状に加工するための研磨方法であって、
    前記被加工物の表面の加工前の形状を測定し、目標形状に対する誤差形状を求める誤差形状測定工程と、
    前記誤差形状のうちの高周波成分のみを、加工面の面積が小さい第1の研磨工具で研磨して除去する第1の研磨工程と、
    前記誤差形状のうちの低周波成分を、加工面の面積が前記第1の研磨工具より大きい第2の研磨工具で研磨して除去する第2の研磨工程とを具備することを特徴とする研磨方法。
JP2000245140A 2000-08-11 2000-08-11 研磨方法及び光学素子及び光学素子の成形用金型 Expired - Fee Related JP3890186B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000245140A JP3890186B2 (ja) 2000-08-11 2000-08-11 研磨方法及び光学素子及び光学素子の成形用金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000245140A JP3890186B2 (ja) 2000-08-11 2000-08-11 研磨方法及び光学素子及び光学素子の成形用金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002052451A JP2002052451A (ja) 2002-02-19
JP3890186B2 true JP3890186B2 (ja) 2007-03-07

Family

ID=18735715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000245140A Expired - Fee Related JP3890186B2 (ja) 2000-08-11 2000-08-11 研磨方法及び光学素子及び光学素子の成形用金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3890186B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107520683A (zh) * 2017-08-31 2017-12-29 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 子口径抛光的等高线路径规划方法

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3927484B2 (ja) * 2002-11-27 2007-06-06 株式会社リコー 曲面加工方法および曲面加工装置
JP4498077B2 (ja) * 2003-09-09 2010-07-07 キヤノン株式会社 光学素子の成形方法、光学素子、金型部材、および金型部材の加工方法
JP4906043B2 (ja) * 2005-09-22 2012-03-28 キヤノン株式会社 研磨方法
JP2011020241A (ja) * 2009-07-21 2011-02-03 Canon Inc 研磨加工方法
JP5610800B2 (ja) * 2010-03-16 2014-10-22 キヤノン株式会社 光学素子の製造方法
CN102248461B (zh) * 2011-04-02 2013-08-28 中国科学院光电技术研究所 一种抑制轨迹误差的随机抛光轨迹运动方法
KR101630021B1 (ko) * 2013-12-10 2016-06-13 한국기계연구원 비구면 도광판 금형 가공방법
CN104772661B (zh) * 2015-04-01 2017-12-12 中国科学院上海光学精密机械研究所 全频段高精度非球面光学元件的加工方法
CN104890131B (zh) * 2015-05-19 2016-09-14 中国人民解放军国防科学技术大学 一种基于面形误差斜率的确定性修形加工方法
DE102015223983A1 (de) * 2015-12-02 2017-06-08 Carl Zeiss Smt Gmbh Verfahren zum Polieren einer optischen Oberfläche und optisches Element
CN109623522B (zh) * 2018-12-13 2021-05-25 沈阳仪表科学研究院有限公司 高次曲面的精密加工装置及其加工方法
CN111070080B (zh) * 2019-12-31 2022-02-22 天津大学 一种子孔径中心供液光学元件表面系列加工工艺

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107520683A (zh) * 2017-08-31 2017-12-29 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 子口径抛光的等高线路径规划方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002052451A (ja) 2002-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3890186B2 (ja) 研磨方法及び光学素子及び光学素子の成形用金型
KR100720275B1 (ko) 비축대칭 비구면 거울의 연삭 가공방법
JP5416956B2 (ja) 研削ホイールのツルーイング工具及びその製作方法、これを用いたツルーイング装置、研削ホイールの製作方法、並びにウェハーエッジ研削装置
JP5610800B2 (ja) 光学素子の製造方法
JP2008509012A (ja) 眼科用レンズのラスタ切削技術
JP4029576B2 (ja) 眼鏡レンズの製造方法
JP3426132B2 (ja) 非軸対称非球面の加工方法
JP4576255B2 (ja) 工具砥石の形状創成方法
KR100659433B1 (ko) 비구면 가공 방법, 비구면 형성 방법 및 비구면 가공 장치
JP4668872B2 (ja) 研削加工方法及び研削加工装置
JP2011020241A (ja) 研磨加工方法
JP4906043B2 (ja) 研磨方法
JP2001334460A (ja) 研磨方法
JP2003039282A (ja) 自由曲面加工装置および自由曲面加工方法
JP2011036974A (ja) 研磨加工方法および研磨加工装置
CN108687665B (zh) 利用斜交修整轮的修整装置修整椭圆截面砂轮的方法
JP2006192511A (ja) うねり除去研磨方法
JP2007283488A (ja) 眼鏡レンズの製造方法
JP2003311587A (ja) 滞留時間の算出方法
WO2006132126A1 (ja) 光学素子の製造方法および光学素子
JP2000237931A (ja) 曲面加工方法
JP2003205459A (ja) 研磨加工装置及び方法
JPH0819948A (ja) 曲面加工装置及び断面形状評価方法
JP4027171B2 (ja) 研磨方法
JP2006055961A (ja) 平面研削盤による軸対称非球面の加工方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131208

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees