JP2003205459A - 研磨加工装置及び方法 - Google Patents

研磨加工装置及び方法

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JP2003205459A JP2002001362A JP2002001362A JP2003205459A JP 2003205459 A JP2003205459 A JP 2003205459A JP 2002001362 A JP2002001362 A JP 2002001362A JP 2002001362 A JP2002001362 A JP 2002001362A JP 2003205459 A JP2003205459 A JP 2003205459A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工面について高い研磨除去深さ精度が得
られる研磨加工方法を提供する。 【解決手段】 本発明は、研磨工具を被加工面に圧接さ
せ被加工面に対し法線方向の荷重を発生させて行う研磨
加工方法において、研磨加工中に荷重および研磨加工で
発生する接線方向の力をセンシングし、該接線方向の力
と荷重の比(接線方向の力/荷重、または荷重/接線方
向の力)と、あらかじめ実験的に求めておいた接線方向
の力と荷重の比と研磨除去深さとの関係から、所望の研
磨除去深さが得られる接線方向の力と荷重の比になるよ
うに研磨加工条件を決定することを特徴とする。この研
磨加工方法によれば、高精度な光学素子成形用金型や、
これによる高性能な光学素子を得ることが可能となり、
さらに、この光学素子を組み込むことで、高性能なレー
ザー走査光学系を構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は研磨加工装置及び方
法、並びにこれら研磨加工装置・方法により得られた研
磨加工物、光学素子成形用金型、この金型で成形された
光学素子、この光学素子を用いて構成されたレーザー走
査光学系及びこの光学系を使用して構成された印刷処理
装置に関する。本発明は、光学素子成形用金型等の研磨
加工技術(曲面または平面の超精密加工)に、特に有効
に利用することができるものである。
【0002】
【従来の技術】精密研磨加工に係る従来技術として、特
開平5−104436号公報、特開平10−29663
0号公報、特開平11−123654号公報、特開平1
1−245152号公報、特開平11−320364号
公報等に開示されたものが知られている。
【0003】以下、これら従来技術の骨子について説明
する。 (1)特開平5−104436号公報に記載の発明 研磨加工の加工精度を上げることを目的としており、そ
の構成は以下のとおりである。ロボットのエンドエフェ
クタには研磨器が設けられ、この研磨器と一体に触覚セ
ンサが設けられる。ロボット制御装置は、触覚センサー
から送られてきた検出データに基づいて、ワークにポリ
ッシング加工を行う。すなわち、検出データに基づいて
ワーク表面の動摩擦係数μを求め、この動摩擦係数の大
きさに基づいて表面状態を判別し、研磨器本体の押し当
て力や送り速度等を制御する。
【0004】(2)特開平10−296630号公報に
記載の発明 目的は、ワークを研磨するのに必要な研磨エネルギーが
予め定めた指定値になるように摩擦力を制御すること
で、高品質な研磨面が実現可能な研磨エネルギー制御装
置を提供することである。そのため以下のように構成す
る。
【0005】ワークと研磨装置が接する部位に生ずる摩
擦力の接線方向成分F(t)を、力指令値と比較する。
そして、両者間の誤差を求め、その誤差に基づき、ロボ
ットがワークを研磨装置に押しつける力を調節する。摩
擦力と研磨速度の時間経過に伴う積分は研磨エネルギー
に相当するため、この間の制御は研磨エネルギーの制御
に一致する。摩擦力を直接制御するので、摩擦係数の変
化に影響されずに安定して高品質の研磨面を得ることが
できる。
【0006】(3)特開平11−123654号公報に
記載された発明 目的は、機械加工装置の種類や材質、摩擦係数が異なる
場合でも容易に異常推定の可能な力を考慮した加工制御
用異常推定装置を提供することにある。そのために以下
のように構成する。研磨装置がワークに与える法線方向
の力及び接線方向の力から、見かけ上の摩擦係数αを求
める。また、研磨装置の目標指令速度Vrと検出速度V
間の速度偏差evを算出する。見かけ上の摩擦係数α及
び速度偏差evについて熟練者のスキルを反映させたフ
ァジィルールを基に、メンバーシップ関数を作成する。
そして、この関数に基づき、見かけ上の摩擦係数α及び
速度偏差evの確定値から、研磨装置の研磨面の状態を
定量的に推定する。
【0007】(4)特開平11−245152号公報に
記載された発明 目的は、光学曲面の表面形状を高精度に仕上げ研磨する
とともに、光学曲面の研磨加工の効率化を図ることであ
る。そのため、発明の構成を以下のとおりとする。ワー
ク保持具に取り付けたワークの光学曲面を研磨する研磨
装置において、ワークの光学曲面を回転しながら加工す
るポリッシャーを先端に備えた研磨ヘッドと、このポリ
ッシャーを光学曲面の法線方向に押圧するスライダー
と、ポリッシャーを回転させるモーターと、スライダー
に配設した研磨ヘッドに備えたポリッシャーをワークの
光学曲面に対して当接または離反するように移動させる
Z軸機構部と、研磨ヘッドに取り付けられて研磨ヘッド
とともに移動する非接触変位計とを備える。そして、光
学曲面にポリッシャーが当接している状態で、光学曲面
と非接触変位計との距離を測定しつつ、所望の光学曲面
の形状に研磨する。
【0008】(5)特開平11−320364号公報に
記載された発明 目的は、軟研削用の砥石の個体差による寿命を定量的に
検出して高精度の軟研削加工を可能にした、ウエーハの
面取り部軟研削加工管理方法及び面取り装置を提供する
ことである。そのため、発明の構成を以下のとおりとす
る。研削ステージに保持されたウエーハを低速回転させ
ながら、砥石回転用モーターにより高速回転する砥石に
押し当てることにより面取り部の軟研削を行なう、ウエ
ーハの面取り部軟研削加工管理方法及び面取り装置にお
いて、軟研削加工時に前記砥石とウエーハとの間の研削
抵抗をモニターし、砥石回転用モーターの回転速度また
はエアシリンダーの荷重等の加工条件にフィードバック
することにより、研削量を制御する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の光学
素子等の研磨加工のような高精度研磨加工においては、
数nmから数十nmのレベルの研磨除去深さ精度を望ま
れている。高精度な研磨加工物の一例としてX線用ミラ
ーがあるが、その最終加工工程は荷重制御による研磨で
あり、形状計測→研磨→形状計測→研磨→…のように、
工程を複数回繰り返すことにより長時間かけて所望の研
磨精度をようやく達成しているのが現状である。
【0010】特開平11−245152号公報には、研
磨ヘッドとともに移動する非接触変位計で被加工面との
距離を測定しながら、その測定データをもとに研磨ヘッ
ドの位置を補正する方法が記載されているが、被加工面
は切粉や砥粒などによって汚染されており、測定精度に
は限界がある。
【0011】研磨加工条件を決めれば除去深さが決まる
ことが理想であるが、下記するプレストンの経験則にお
ける、被加工物の材質や研磨工具により決まるとされる
比例定数kが変化してしまうため、たとえ研磨加工装置
の方で高精度な加工条件を実現できても、研磨除去深さ
がばらついてしまうことになる。そのため、高精度な研
磨加工を実現することが困難となる。前記比例定数kは
主に研磨工具の状態、例えば砥粒の保持状態、砥粒の保
持量、砥粒の突き出し量、切粉の付着量、その他に研磨
液や、この研削液の被加工点への供給量等によって変化
する。
【0012】ところで、摩擦力や研磨加工力を利用した
従来の研磨加工技術としては、上記したものがある。特
開平5−104436号公報の発明では、摩擦係数の大
きさに応じて研磨加工条件を変更しているが、ここでい
う摩擦係数は触覚センサーと被加工面との間の摩擦係数
により被加工面の表面粗さを推定するもので、研磨工具
の状態変化すなわち研磨除去深さの変化を推定するもの
ではない。
【0013】また、特開平10−296630号公報の
発明においては、摩擦力を制御して安定した研磨面を得
ようとしている。特開平11−320364号公報の発
明では、研削抵抗のみをモニターしている。さらに特開
平11−123654号公報の発明では、摩擦係数およ
び速度偏差の確定値から研磨面の状態を推定している。
しかし、いずれも高い研磨除去深さ精度には結びつかな
いものである。
【0014】本発明は、従来技術の上記問題点に鑑みな
されたもので、(1)研磨除去深さと、接線方向の力と
荷重の比との関係を求めておき、研磨加工中に接線方向
の力と荷重の比をセンシングしながら研磨除去深さを推
定し、所望の研磨除去深さになるように研磨加工条件を
補正することで高精度な研磨除去深さ精度が得られ、ま
たこのような研磨加工が実現できる研磨加工装置及び方
法を提供すること、さらに、(2)高精度な研磨加工を
実現することによって形状計測→研磨加工→形状計測と
いう工程を1回行うことによって仕上げ加工を完了する
ことができる研磨加工装置及び方法を提供することが主
な目的である。
【0015】本発明の目的はさらに、(3)高精度な研
磨加工によって得られた光学素子成形用金型、この金型
を使用して成形した光学素子、この光学素子を用いて構
成したレーザー走査光学系および、(4)この光学系を
搭載して構成した、高速で高精細な印刷が可能な印刷処
理装置を、それぞれ提供することである。
【0016】本発明者は、研磨加工装置および方法につ
いての検討過程において、研磨加工中の荷重と、研磨加
工によって発生する接線方向の力をセンシングし、この
接線方向の力と荷重の比を算出した。また、研磨加工後
の研磨除去深さを測定した。そして、このような研磨加
工実験から研磨除去深さと、接線方向の力と荷重の比と
が1対1で対応することを見出し、この関係から研磨加
工中の研磨除去深さを推定することが可能となった。
【0017】ところで、荷重制御によって行われる研磨
や研削では、プレストンの経験則に従って被加工面の除
去量と加工条件との関係が決まる。プレストンの経験則
は、以下のように表すことができる。 δ=k×P×V×t ただし、δは研磨除去量、kは比例定数、Pは圧力、V
は研磨工具と被加工点の相対速度(工具周速)、tは滞
留時間(送り速度の逆数)である。本発明ではδを除去
深さ、Pを荷重と考えても差し支えない。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、研磨工具を被加工面に圧接させ被加工面に対し法線
方向の荷重を発生させて行う研磨加工装置において、研
磨加工中の荷重および、研磨加工で発生する接線方向の
力をセンシングするセンシング機構と、前記接線方向の
力と前記荷重の比(接線方向の力/荷重、または荷重/
接線方向の力)を算出する演算機構と、あらかじめ実験
的に求めておいた接線方向の力と荷重の比と、研磨除去
深さとの関係から、所望の研磨除去深さが得られる接線
方向の力と荷重の比になるように研磨加工条件を決定す
る演算機構と、決定した研磨加工条件になるように当該
研磨加工装置を制御する制御機構とを有することを特徴
とする研磨加工装置である。
【0019】本発明において前記「接線方向の力と荷重
の比」とは、「接線方向の力の荷重に対する比(接線方
向の力/と荷重)、「荷重の接線方向の力に対する比
(荷重/接線方向の力)のどちらをも意味する。ただ
し、後記する実施例おいては、「接線方向の力の荷重に
対する比」として説明している。要するに本発明では、
「接線方向の力と荷重の比」は、接線方向の力の大きさ
と、荷重の大きさとの大小関係を比で表したものであ
る。
【0020】請求項2に記載の発明は、研磨工具を被加
工面に圧接させ被加工面に対し法線方向の荷重を発生さ
せて行う研磨加工方法において、研磨加工中に荷重およ
び研磨加工で発生する接線方向の力をセンシングし、該
接線方向の力と荷重の比と、あらかじめ実験的に求めて
おいた接線方向の力と荷重の比と研磨除去深さとの関係
から、所望の研磨除去深さが得られる接線方向の力と荷
重の比になるように研磨加工条件を決定することを特徴
とする研磨加工方法である。
【0021】請求項3に記載の発明は、ある状態におけ
る研磨除去深さと研磨加工条件との関係、すなわちプレ
ストンの経験則の比例定数をあらかじめ実験的に得てお
き、前記研磨除去深さと研磨加工条件との関係から決定
される研磨加工条件で加工するときに、センシングと演
算で得られる接線方向の力と荷重の比と、前記接線方向
の力と荷重の比と除去深さとの関係とから、所望の研磨
除去深さに対する研磨除去深さを推定し、所望の設計形
状に対する研磨加工前の被加工面の形状誤差から、前記
プレストンの経験則の比例定数を補正して、所望の研磨
除去深さが得られる研磨加工条件を決定することを特徴
とする請求項2に記載の研磨加工方法である。
【0022】請求項4に記載の発明は、滞留時間、工具
周速、荷重の内の少なくとも一つを研磨加工条件とする
ことを特徴とする請求項2または3に記載の研磨加工方
法である。
【0023】請求項5に記載の発明は、研磨加工条件を
変化させたときの、接線方向の力と荷重の比と研磨加工
条件との関係を調べ、この関係をグラフ化したときに変
曲点を持つ研磨加工条件よりも、研磨除去深さが深くな
る方の研磨加工条件を選択しないことを特徴とする請求
項2〜4のいずれかに記載の研磨加工方法である。
【0024】請求項6に記載の発明は、所定のプレ研磨
加工をダミーワークに施した後、本加工を行うことを特
徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の研磨加工方法
である。
【0025】請求項7に記載の発明は、プレ研磨加工中
の荷重および、該研磨加工で発生する接線方向の力をセ
ンシングし、これら接線方向の力と荷重の比が一定とな
ったところでプレ研磨加工を終了することを特徴とする
請求項6に記載の研磨加工方法である。
【0026】請求項8に記載の発明は、前記研磨工具の
加工面を、荷重制御を行いながらツルーイングおよびド
レッシングするに際し、荷重と、ツルーイングおよびド
レッシングによって発生する接線方向の力とをセンシン
グし、前記接線方向の力と荷重の比によって、ツルーイ
ングまたはドレッシングの終了を判断することを特徴と
する請求項2に記載の研磨加工方法である。
【0027】請求項9に記載の発明は、前記研磨工具の
加工面に定寸の切込みを与えてツルーイングおよびドレ
ッシングを行うに際し、ツルーイングおよびドレッシン
グによって発生する力をセンシングし、このセンシング
した力によって、ツルーイングまたはドレッシングの終
了を判断することを特徴とする請求項2に記載の研磨加
工方法である。
【0028】請求項10に記載の発明は、請求項1に記
載の研磨加工装置を使用し、請求項2または3に記載の
方法で研磨加工するに際し、研磨加工中の荷重および該
研磨加工で発生する接線方向の力に関して得たセンシン
グデータに対して、工具回転の周波数より高い周波数を
カットするためのローパスフィルターをかけてから、前
記演算機構により演算処理することを特徴とする研磨加
工方法である。
【0029】請求項11に記載の発明は、請求項1に記
載の研磨加工装置により加工され、または請求項2〜1
0のいずれかに記載の研磨加工方法で加工されたことを
特徴とする研磨加工物である。
【0030】請求項12に記載の発明は、当該研磨加工
物が光学素子成形用金型であることを特徴とする請求項
11に記載の研磨加工物である。
【0031】請求項13に記載の発明は、金型形状から
第1の波長成分を、金型形状を転写した光学素子から第
2の波長成分をそれぞれ抽出し、第1および第2の波長
成分を相殺するように金型を研磨加工するフィードバッ
クシステムを使用し、請求項1に記載の研磨加工装置に
より、または請求項2〜10のいずれかに記載の研磨加
工方法により製造されたことを特徴とする光学素子成形
用金型である。
【0032】請求項14に記載の発明は、請求項12ま
たは13に記載の金型を使用して成形されたことを特徴
とする光学素子である。
【0033】請求項15に記載の発明は、請求項14に
記載の光学素子を搭載してなることを特徴とするレーザ
ー走査光学系である。
【0034】請求項16に記載の発明は、請求項15に
記載のレーザー走査光学系を搭載してなることを特徴と
する印刷処理装置である。なお以下では、これまでの説
明と同様に研磨加工を加工と、研磨加工装置を加工装置
と、研磨工具を工具と、研磨除去深さを除去深さと、そ
れぞれ略記することがある。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。図1に示すように研磨加工装置は、回転す
るタイヤ形状、球形状またはそれらの形状の一部からな
る形状の研磨工具1、または円盤状あるいは円筒状など
の研磨工具1が直動スライド3aを兼ねたスピンドル3
に固定されている。荷重発生機構5により直動スライド
3aに所定の荷重を与え、この荷重が研磨工具1に伝達
されて研磨工具1と被加工物7の被加工面との間に荷重
が発生する。
【0036】発生した荷重を荷重センサー4が検知し、
この検知荷重が所定値になるように図略の制御部、たと
えばパソコンから荷重発生機構5に指令を出す。符号8
は3軸直動テーブルであり、これにより被加工物7はX
軸、Y軸、Z軸の3方向に移動自在となっている。ま
た、X軸と平行な第1の回転軸(図略)の動きにより、
およびY軸(紙面に垂直な方向)に平行な第2の回転軸
(図略)の動きにより、被加工物7の被加工面の法線を
研磨工具1による荷重負荷方向と一致させる、いわゆる
法線制御が可能となっている。さらに、スピンドル3中
には、接線方向の力を検出するセンサー(図略)が配備
されている。なお、符号2は水平方向(紙面に垂直な方
向)に沿う工具軸、符号6はコラムである。
【0037】図2に示したように、研磨前の被加工物7
の被加工面形状と、所望の設計形状との間には誤差(偏
差)が存在する。この被加工面形状は測定によって求め
る。そして、この誤差から各被加工点における除去量ま
たは除去深さを決定する。被加工面を加工する前に、こ
の被加工面と同じ材料を加工することによって、除去量
または除去深さと、加工条件との関係を把握しておく必
要がある。
【0038】この関係については従来より、前出のプレ
ストンの経験則 δ=k×P×V×t が知られている。本発明ではδは除去深さ、Pは荷重と
考えても差し支えない。つまり、ここでは比例定数であ
るkを求めることになる。一般的に比例定数kは、被加
工物の材質や工具により決まる定数である。
【0039】次に、上記研磨加工装置による加工実験に
ついて説明する。 実施例1 図1に示した加工装置を用い、マルテンサイト系ステン
レス鋼をダミーワークとして、その平面を研磨した。そ
の結果、加工条件を変化させて得られた除去深さと加工
条件との関係から、プレストンの経験則が成立すること
を確認した。この場合、前記比例定数kは0.96×1
-9となった、また、この加工で発生する荷重と接線方
向の力とから、接線方向の力と荷重の比(接線方向の力
/荷重)を算出した。その結果を図3に示す。ここで横
軸は滞留時間(単位:sec/mm)であり、左縦軸は
接線方向の力と荷重の比、右縦軸は除去深さ(単位:n
m)である。
【0040】図3に示したように、除去深さ(□印)は
滞留時間の増加とともに比例的に増加する。これに対
し、接線方向の力と荷重の比(◆印)は、滞留時間が短
い間はその増加とともに比例的に増加しているが、滞留
時間が1sec/mm以上では減少する。この結果か
ら、滞留時間は1sec/mmまでを常用とした。ま
た、接線方向の力と荷重の比が変曲点をもつ加工条件よ
りも、除去深さが浅くなる方の条件を常用とした(請求
項5)。
【0041】接線方向の力と荷重の比(摩擦係数)が変
曲点を持つ加工条件の前後では加工のモードが異なって
おり、それよりも除去深さが深くなる条件、つまり滞留
時間や荷重や工具周速(研磨工具の周速)が大となる条
件においては、スクラッチ(引っ掻き傷)の発生や除去
深さの精度低下など、加工精度低下の可能性が高くな
る。ただし、これは荷重2N、工具周速130mm/s
ecにおける結果であり、荷重や工具周速を変化させた
ときの結果を含めてデータベースを作っておく必要があ
る。以上から決定した加工条件の常用域において、接線
方向の力と荷重の比と、除去深さとの関係を加工実験に
より求めることにより、図4の結果を得た。
【0042】次に、各加工点で所望の除去深さが決まっ
ているマルテンサイト系ステンレス鋼の研磨を行った。
ここで所望の除去深さとは、図2に示したように所望の
設計形状と、被加工面の研磨前の形状測定結果との誤差
に相当する。加工中に発生する荷重と接線方向の力をセ
ンシングし、工具回転の周波数より高い周波数をカット
するためのローパスフィルターをかけ、その値から接線
方向の力と荷重の比を算出した。
【0043】ここでは工具回転速度を100rpmとし
たので、工具回転の周波数は1.67Hzである。そこ
で、1.67Hzを超える周波数をカットした。ある加
工点Pa(図略)における狙いの除去深さは150nm
であるが、加工中の接線方向の力と荷重の比は約0.2
2であり、接線方向の力と荷重の比と除去深さとの関係
(図4参照)から、除去深さは約130nmと推定され
る。ここでの荷重は2N、工具周速は130mm/se
c、滞留時間は0.6sec/mmである。
【0044】除去深さを130nmとすると、比例定数
kは0.83×10-9となることから、除去深さを15
0nmとするためにはプレストンの経験則から、荷重お
よび工具周速を一定とした場合には、滞留時間を0.7
sec/mmとする必要がある。したがって、比例定数
kを0.83×10-9として滞留時間を設定した。この
とき、接線方向の力と荷重の比は0.227となった。
以後、同様に接線方向の力と荷重の比と、除去深さとの
関係を利用して、所望の除去深さを得るために比例定数
kを補正して滞留時間を決定した。このようにすること
で、うねり誤差が40nmPV下の高精度な加工面が得
られた。かくして本実施例では、事前に求めた常用域の
加工条件によって的確な表面研磨を実施することができ
た。
【0045】実施例2 図1に示した加工装置を用いて、マルテンサイト系ステ
ンレス鋼をダミーワークとして、その平面を研磨した。
まず、研磨の前にツルーイングを行った。なお、ツルー
イングとは、加工機に取り付けられた砥石の、砥石回転
軸に対する砥石作用面の振れまたは摩耗に起因する、砥
石の目詰まりや形状公差からのずれなどの低減を目的
に、砥石の形状や表面状態を修正することで、「形直
し」ともいう。図5に示すように円筒状の研磨工具1に
対し、ツルアー11として円筒状のダイヤモンドツルア
ーを使用した。ツルアー11は研磨工具1の回転によっ
て連れ回りするが、回転軸12に抵抗が存在するブレー
キツルアーである。研磨時の目標荷重を2Nとし、実際
の荷重をセンシングしながら、2Nを維持するようにフ
ィードバックをかけて研磨を実施した。これと並行して
接線方向の力をセンシングし、接線方向の力と荷重の比
を算出した。
【0046】図6に示すように、接線方向の力と荷重の
比(摩擦係数)は、ツルーイング時間の経過とともに減
少した。15分経過後の摩擦係数が一定となった時点で
ツルーイングを終了した。ツルーイングによって工具1
の回転振れは0.5μm以下となり、前回の研磨によっ
て工具表面に付着した切粉や砥粒が充分に除去された。
次にダミーワークの研磨を行った。加工条件を変化させ
て得られた除去深さと加工条件との関係から、プレスト
ンの経験則が成立することを確認した。また、この加工
時に発生する荷重と接線方向の力とから、接線方向の力
と荷重の比を算出した。その結果を図3に示す。
【0047】図3に見られるように、除去深さは滞留時
間の増加とともに比例的に増加する。これに対し、接線
方向の力と荷重の比は、滞留時間が短い間はその増加と
ともに比例的に増加しているが、滞留時間が1sec/
mm以上では減少する。この結果から、滞留時間は1s
ec/mmまでを常用とした。このように、摩擦係数が
変曲点をもつ加工条件よりも、除去深さが浅くなる方の
条件を常用とすることが望ましい。摩擦係数が変曲点を
もつ加工条件の前後では加工のモードが異なっており、
それよりも除去深さが深くなる条件、つまり滞留時間や
荷重や工具周速が大となる条件においては、スクラッチ
の発生や除去深さの精度低下など、加工精度が低下する
可能性が高くなる。ただし、これは荷重2N、工具周速
130mm/secにおける結果であり、荷重や工具周
速を変化させたときの結果を含めてデータベースを作っ
ておく必要がある。以上から決定した加工条件の常用域
において、加工実験により、図4に示す接線方向の力と
荷重の比と除去深さとの関係を得た。
【0048】次に、各被加工点で所望の除去深さが決ま
っているマルテンサイト系ステンレス鋼の研磨を行っ
た。ここで所望の除去深さとは、図2に示したように所
望の設計形状と被加工面の研磨前の形状測定結果との誤
差である、加工中に発生する荷重と接線方向の力をセン
シングし、工具回転の周波数より高い周波数をカットす
るためのローパスフィルターをかけたそれらの値から、
接線方向の力と荷重の比を算出した。ここでは工具回転
速度を200rpmとしたので、工具回転の周波数は
3.33Hzである。そこで、3.33Hzを超える周
波数をカットした。ある被加工点Pbでの狙いの除去深
さは100nmであるが、加工中の接線方向の力と荷重
の比は0.21であり、接線方向の力と荷重の比と除去
深さとの関係から、除去深さは90nmと推定される、
ここでの荷重は2N、工具周速は250mm/sec、
滞留時間は0.5sec/mmである。
【0049】徐々に荷重を増加させたところ、接線方向
の力と荷重の比が0.213となり、図4によると除去
深さが100nmに相当する接線方向の力と荷重の比と
なった。以後、同様に接線方向の力と荷重の比と、除去
深さとの関係を利用して、所望の除去深さを得るための
加工条件を決定した。このようにして、うねり誤差が4
5nmPV以下の高精度な加工面が得られた。本実施例
での加工条件は、事前に求めた常用域の範囲内にした。
【0050】実施例3 図7は、長尺の光学素子成形用金型21を示す。被加工
面22には無電解ニッケルメッキが施されている。図示
されているようなツールパス23(ツールパスは工具経
路ともいい、切削工具の特定の点によって描かれる経路
のことである。)で加工が行われる。金型21の被加工
面22は自由曲面であり、この被加工面22の位置によ
って曲率半径が変化している。各被加工点における狙い
の除去深さは図2に示したように、所望の設計形状と被
加工面の研磨前の形状測定結果との誤差から求める。
【0051】金型21の加工の前に研磨工具1を図8に
示すツルーイング装置にセッティングしてからツルーイ
ングを行った。この図に示すように研磨工具1は球体の
一部から形成された形状で、有気孔の工具である。ま
た、ツルアー31はすり鉢状の形状を持ち、このすり鉢
の面にはダイヤモンドが電着されている。研磨工具1
を、ツルアー31に対し所定の切込みを与えた状態で保
持して、すなわち例えば15μm切り込んでその状態で
保持してツルーイングを進行させた。ツルーイング時に
は、工具1に垂直方向に働く力をセンシングし、その力
が一定となったところでツルーイングを終了した。本実
施例では図9に示すような力の変化を示し、この力が
0.5Nの一定値になったところでツルーイングを終了
した。
【0052】次に、金型21の加工前に、この金型と同
じ材質の平面ダミーワークを研磨した。これをプレ加工
というが、研磨距離つまりツルーパスの長さが7000
mmとなったところでプレ加工を終了した。このときの
研磨距離に対する除去深さの変化を図10に示すが、研
磨距離約7000mmにおいて除去深さは450nmの
一定になっている。このように一定となった状態におい
ては、除去深さの変動は小さく抑えられる。研磨距離7
000mmというのは実験的に求めた数字であり、70
00mm以上のプレ加工を行うと除去深さが安定する状
態になる。
【0053】次に、金型の加工を行った。加工中に発生
する荷重と接線方向の力をセンシングし、工具回転の周
波数よりも高い周波数をカットするためのローパスフィ
ルターをかけた後、接線方向の力と荷重の比を算出し
た。ここでは工具回転速度を150rpmとしたので、
工具回転の周波数は2.5Hzである。そこで2.5H
zを超える周波数をカットした。例えば、ある加工点P
cにおける狙いの除去深さは350nmであるが、加工
中の接線方向の力と荷重の比は0.21であり、図11
に示す接線方向の力と荷重の比と除去深さとの関係か
ら、除去深さは340nmと推定される。ここでの荷重
は3N、工具周速は180mm/secで滞留時間は
0.5sec/mmである。除去深さが340nmであ
るとすると比例定数kは1.26×10-9となるため、
除去深さを350nmとするためには、プレストンの経
験則から、荷重と工具周速を一定とした場合、滞留時間
を0.515sec/mmとする必要がある。
【0054】したがって、比例定数kを1.26×10
-9として滞留時間を設定した。このとき、接線方向の力
と荷重の比は0.215となった。以後、同様に接線方
向の力と荷重の比と、除去深さとの関係を利用して、所
望の除去深さを得るために比例定数kを補正して滞留時
間を決定した。このようにすることで、うねり誤差が3
0nmPV以下の高精度な加工面が得られた。かくて本
実施例では、事前に求めた常用域の加工条件によって加
工を実施することができた。そして、この金型を使用し
てプラスチック成形を行ったところ、うねり誤差が32
nmPV以下の高精度な光学素子が得られた。
【0055】実施例4 図8に示すツルーイング装置に砥石をセッティングして
ツルーイングを行った。この図に示すように研磨工具は
球体の一部から形成された形状である。また、ツルアー
はすり鉢状の形状を持ち、そのすり鉢の面にはダイヤモ
ンドが電着されている。砥石をツルアーに対し所定の切
込みを与えてその状態で保持して、すなわち例えば20
μm切り込み、その状態で保持してツルーイングを進行
させた。ツルーイング時には、工具に垂直方向に働く力
をセンシグし、その力が一定となったところでツルーイ
ングを終了した。本実施例では力が0.2Nの一定値に
なったところでツルーイングを終了した。このツルーイ
ングによって砥石の目立ても行っているので、ドレッシ
ングも同時に行っていることになる。なお、ドレッシン
グとは一般に、ツルーイング後の砥石または、研削能の
低下した砥石において、砥粒を傷めないようにして結合
材だけを除去し、加工に必要な粒切刃を突出させて研削
可能な砥石を得る処理をいう。
【0056】次に、各加工点で所望の除去深さが決まっ
ていマルテンサイト系ステンレス鋼の加工を行った。こ
こで、所望の除去深さとは、図2に示したように所望の
設計形状と被加工面の加工前の形状測定結果との誤差で
ある。加工中に発生する荷重と接線方向の力をセンシン
グし、これらの値から接線方向の力と荷重の比を算出し
た。ある加工点Pdにおいて狙いの除去深さは400n
mであるが、加工中の接線方向の力と荷重の比は0.2
3であり、接線方向の力と荷重の比と、除去深さとの関
係から除去深さは430nmと推定される。ここでの荷
重は2N、工具周速は750mm/sec、滞留時間は
0.7sec/mmである。
【0057】徐々に工具周速つまり工具回転速度を減少
させたところ、接線方向の力と荷重の比が0.225と
なり、図11によると除去深さが400nmに相当する
接線方向の力と荷重の比となった。以後、同様に接線方
向の力と荷重の比と除去深さとの関係を利用し、所望の
除去深さを得るための加工条件を決定した。このように
することで、うねり誤差が43nmPV以下の高精度な
被加工面が得られた。このように本実施例では、事前に
求めた常用域の加工条件で加工を実施した。
【0058】実施例5 図7に長尺の光学素子成形用金型を示す。金型の被加工
面には無電解ニッケルメッキが施されており、図示され
ているようなツールパスで加工が行われる。被加工面は
自由曲面であり、被加工面の位置によって曲率半径が変
化している。各被加工点における狙いの除去深さは、図
2に示したように所望の設計形状と被加工面の研磨前の
形状測定結果との誤差から求めた。ここで、金型形状か
ら第1の波長成分を、金型形状を転写した光学素子から
第2の波長成分をそれぞれ抽出し、第1および第2の波
長成分を相殺するように、金型加工のフィードバックシ
ステムを使用して加工を行った。
【0059】図12はこのフィードバックシステムのフ
ローチャートであり、これは成形品の主走査形状を改善
する工程を説明するものである。主走査とは、図7にお
いて金型の幅方向(図7の上下方向)のことで、この方
向にレーザービームが走査される。
【0060】図12において、ステップS1,S2で第
1回の成形品を製作する。ステップS3で成形品形状を
測定する。形状測定(ステップS3)は、主走査方向に
3本の位置で行う。ここで主走査方向をX座標で、副走
査方向をY座標でそれぞれ表現する。また、高さ方向を
Zとする。データのサンプリングはX方向ピッチで0.
05mm間隔である。計測軌跡はそれぞれ主走査方向と
直交する副走査方向に1mmの間隔をもたせている。こ
れは、主走査方向の形状誤差の内で共通に発生している
誤差成分が、走査レンズの集光特性に最も大きな影響を
持つことが確認されているからである。このように3本
のデータの平均をとり、以下の手順を進める。
【0061】ステップS4においては、ステップS3で
取得したデータに対して近似曲線を求める。近似曲線の
次数は設計式と同程度(4〜20次)とする。ここで
は、近似式に次の4次式を用いた。 Jm(x)=a+bx+cx2 +dx3 +ex4
【0062】ステップS5で主走査方向の誤差Em
(x)を求める。ステップS6では許容値である主走査
形状公差との比較(主走査形状精度の判定)を行う。こ
こで精度が満足されない場合(ステップS6でNO)に
は、ステップS11において、ここに示される変換式に
よって成形収縮の影響を加味し、金型修正量Zemを算
出する。
【0063】次に、うねり成分について説明する。ステ
ップS7,S8,S9では、金型の形状データ取得およ
び多項式近似Jm(x)を行う。ステップS8でうねり
成分を抽出し、ステップS10でうねり成分の精度を判
定をする際、成形収縮分だけ金駒のうねり成分の波長が
長くなるが、レンズ(光学素子)の成形条件下では収縮
が約1%程度であり、これらのステップにおいては影響
ないものとして扱うことができる。このため、ステップ
S10で「NO」の場合([うねり成分2]≦主走査う
ねり公差)においても、ステップS12では求めたうね
り成分がそのまま、金型修正量Zumとして使用できる
ことになる。
【0064】ステップS8に記載された式の通り、[う
ねり成分1]は計測データからJm(x)を差し引いた
ものに相当する。今回は、形状誤差のうちの波長1〜6
mmの成分をうねり成分としているため、ステップS9
においてこの帯域でのバンドパスフィルター処理を行
い、[うねり成分2]を得る。ステップS10におい
て、[うねり成分2]を公差と比較し、目標精度に満た
ない(ステップS10で「NO」)時はステップS12
に進み、[うねり成分2]を金型修正量Zumに変換す
る。また、総合の金型修正量Zm(x)を求めるためス
テップS13へ進み、長波長成分からの修正量Zem
(x)と、うねり成分からの修正量Zum(x)の和を
とりZm(x)とする。ここでは、このZm(x)はY
方向に変動しない成分であるとの前提によってZm
(x,y)を得る。これが修正量となり、各被加工点に
おける除去深さが決定されることになる。
【0065】金型の加工の前に、研磨工具1を図8に示
すツルーイング装置にセッティングしてからツルーイン
グを行った。同図に示すように、研磨工具1は球体の一
部から形成された形状をもつ有気孔の工具である。ま
た、ツルアー31は形状がすり鉢状で、このすり鉢の面
にはダイヤモンドがニッケル電着されている。研磨工具
1をツルアー31に対して所定の切込みを与えてその状
態で保持、例えば30μm切り込みその状態で保持して
ツルーイングを進行させた。ツルーイング時に工具に垂
直方向に働く力をセンシングし、その力が一定となった
ところでツルーイングを終了した。本実施例では図9に
示すような力の変化を示し、力が0.5Nで一定になっ
たところでツルーイングを終了した。
【0066】次に、金型の加工前に金型と同じ材質の平
面ダミーワークを研磨した。これをプレ加工というが、
研磨距離つまりツールパスの長さが9000mmとなっ
たところでプレ加工を終了した。図13に、このときの
接線方向の力と荷重の比の変化を示すが、約9000m
mにおいて一定になっている。このように接線方向の力
と荷重の比が一定となったと判断したときにプレ加工を
終了した。
【0067】次に、金型の加工を行った。加工中に発生
する荷重と接線方向の力をセンシングし、工具回転の周
波数よりも高い周波数をカットするためのローパスフィ
ルターをかけたそれらの値から、接線方向の力と荷重の
比を算出した。ここでは工具回転速度を100rpmと
したので、工具回転の周波数は1.67Hzである。そ
こで1.67Hzを超える周波数をカットした。例え
ば。ある加工点Peにおいて狙いの除去深さは400n
mであるが、加工中の接線方向の力と荷重の比は0.2
3であり、図11に示す接線方向の力と荷重の比と除去
深さとの関係から除去深さは430nmと推定される。
ここでの荷重は3N、工具周速は110mm/secで
滞留時間は0.3sec/mmである。除去深さが43
0mmであるとすると比例定数kは4.34×10-9
なるため、除去深さを400nmとするためにはプレス
トンの経験則から、荷重と工具周速を一定とした場合、
滞留時間を0.279sec/mmとする必要がある。
つまり、比例定数kを4.34×10-9として滞留時間
を設定した。
【0068】このとき、接線方向の力と荷重の比は0.
225となった。以後、同様に接線方向の力と荷重の比
と除去深さとの関係を利用して、所望の除去深さを得る
ために比例定数kを補正して滞留時間を決定した。この
ようにすることで、うねり誤差25nmPV以下の高精
度な加工面が得られた。かくして、本実施例では事前に
求めた常用域の加工条件によって加工を実施することが
できた。
【0069】この金型を使用してプラスチック成形を行
ったところ、うねり誤差が27nmPV以下の高精度な
光学素子が得られた。そして、この光学素子を使用した
レーザー走査光学系を搭載したプリンターを製造したと
ころ、1200dpiの高精細画像を得ることができ
た。
【0070】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば以下の効果が得られる。 (1)請求項1の発明による効果 研磨加工中に荷重と、加工によって発生する接線方向の
力をセンシングすることが可能となり、センシングした
値から接線方向の力と荷重の比を算出し、その接線方向
の力と荷重の比と除去深さとの関係から、所望の除去深
さに対応する接線方向の力と荷重の比になるように加工
条件を決定することが可能となる。また、決定した加工
条件を実現するための制御が可能となる。
【0071】(2)請求項2の発明による効果 研磨加工中にセンシング可能な接線方向の力と荷重の比
から、加工中にセンシング困難な除去深さを推定するこ
とができ、その除去深さが所望の除去深さと異なるとき
には加工条件を補正することで、その被加工点において
所望の除去深さを得ることができる。つまり高精度な加
工が可能となる。このように、高精度な加工が実現可能
となるので、形状計測→研磨→形状計測という工程を繰
り返す必要がなく、1回の加工を行うことで研磨仕上げ
が可能となる。また、工程を繰り返さないので、短時間
で高精度な加工面が得られ、加工面として数十nm以下
のうねり精度が得られる。
【0072】(3)請求項3の発明による効果 研磨加工中にセンシング可能な接線方向の力と荷重の比
から、加工中にセンシング困難な除去深さを推定するこ
とができ、その除去深さが所望の除去深さと異なるとき
には、推定された除去深さと加工条件からプレストンの
経験則の比例定数を補正することが可能となる。補正さ
れた比例定数によって、所望の除去深さが得られる加工
条件を決定することで、その加工点での所望の除去深さ
を得ることが可能となり、高精度な加工面を得ることが
可能となる。
【0073】(4)請求項4の発明による効果 研磨加工装置が高精度に制御することの可能な条件であ
るため、除去深さを容易に変化させることができ、高精
度な加工が実現可能となる。ここで、滞留時間を送り速
度の逆数に、工具周速を工具回転速度に、荷重を圧力に
それぞれ代えてもよく、これにより同じ効果が得られ
る。
【0074】(5)請求項5の発明による効果 接線方向の力と荷重の比と研磨加工条件との関係が急激
に変化する条件よりも除去深さが深くなる方の加工条件
においては、加工のモードがそれまでとは異なってお
り、被加工面にスクラッチが発生したり、接線方向の力
と荷重の比と除去深さとの関係が崩れたりするので、除
去深さ精度が崩れてしまう。この領域の加工条件を選択
しないことで、未然に被加工面のスクラッチ発生や除去
精度の低下を防ぐことが可能となり、高精度な加工が実
現可能となる。
【0075】(6)請求項6の発明による効果 ツルーイングやドレッシング後、本番の研磨加工に入る
前に除去深さの変化、つまりプレストンの比例定数kの
変化を抑えた工具状態を得ることができ、できるだけ加
工条件および比例定数kの補正量を小さくすることが可
能となり、加工装置の演算および制御に過負荷を与える
のを防ぐことが可能となる。よって、除去深さ精度の高
い加工が実現できる。
【0076】(7)請求項7の発明による効果 接線方向の力と荷重の比が一定となったところでプレ加
工を終了するということは、除去深さが一定となったこ
とを加工中に判断できるということで、工具が安定状態
となったことを加工中に判断でき、確実にプレ加工を終
了することが可能となる。
【0077】(8)請求項8,9の発明による効果 荷重制御によるツルーイングおよびドレッシングにおい
ても、また定寸の切込みを与えて行うツルーイングおよ
びドレッシングにおいても、接線方向の力と荷重の比
や、発生する力をセンシングすることで、工具の回転振
れ、目立ての状態(砥粒の突出状態)、前回の加工で付
着した砥粒や切粉などの付着状態が判断でき、充分で適
切なツルーイングおよびドレッシングが可能となり、こ
れが高精度で再現性の良い加工につながる。
【0078】(9)請求項10の発明による効果 センシングした荷重、力には高周波的な成分が含まれて
おり、工具の回転に伴う成分も含まれている。この高周
波的な成分は、必ずしも除去深さとの相関は持っていな
いので、この成分をノイズとしてカットすることで、算
出された接線方向の力と荷重の比から、より正確な除去
深さを推定することができ、高い除去深さ精度を得るこ
とが可能となる。
【0079】(10)請求項11の発明による効果 設計形状に対する誤差が除去された研磨加工物を得るこ
とで、所望の機能を実現することが可能となる。
【0080】(11)請求項12の発明による効果 設計形状に対する誤差が除去された光学成形用金型を得
ることで、高性能な光学素子を成形することが可能とな
る。
【0081】(12)請求項13の発明による効果 特定の波長成分を抽出して金型を修正することで、無駄
なく確実に光学素子の光学特性向上が可能となり、また
修正項目を絞り込んでいるため、より高い性能の実現も
可能になる。このような加工によって、設計形状に対す
る誤差が除去された光学素子成形用金型を得ることで、
高性能な光学素子を成形することができる。
【0082】(13)請求項14の発明による効果 高性能な光学素子を得ることで、高性能なレーザー走査
光学系を構成することが可能となる。
【0083】(14)請求項15の発明による効果 高性能なレーザー走査光学系を得ることで、高性能な印
刷処理装置を構成することが可能となる。
【0084】(16)請求項16の発明による効果 高性能な印刷処理装置を構成することで、1200dp
i以上の高精細画質を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例に係る研磨加工装置の概略正
面図である。
【図2】所望の設計形状と、被加工面の研磨前の形状測
定結果との誤差(偏差)を示す説明図である。
【図3】本発明の実施例1,2に係るもので、(1)滞
留時間に対する、研磨加工時に発生する接線方向の力と
荷重の比(接線方向の力/荷重)の変化状況および、
(2)滞留時間に対する、被加工面の除去深さの変化状
況を示すグラフである。
【図4】本発明の実施例1,2に係るもので、研磨加工
時に発生する接線方向の力と荷重の比と、被加工面の除
去深さとの関係を示すグラフである。
【図5】本発明の実施例2に係るツルーイング装置の概
略断面図である。
【図6】同実施例2に係るもので、ツルーイング時間
と、研磨加工時に発生する接線方向の力と荷重の比との
関係を示すグラフである。
【図7】本発明の実施例3,5に係る光学素子成形用金
型の平面図である。
【図8】本発明の実施例3〜5に係るツルーイング装置
の概略断面図である。
【図9】図8のツルーイング装置によるツルーイング結
果(センシング結果)に係るもので、ツルーイング時間
と、ツルーイング時に研磨工具に垂直方向に働く力との
関係を示すグラフである。
【図10】同実施例3に係るもので、プレ加工時におけ
る研磨距離と、被加工面の除去深さとの関係を示すグラ
フである。
【図11】同実施例3に係るもので、研磨加工時に発生
する接線方向の力と荷重との比と、被加工面の除去深さ
との関係を示すグラフである。
【図12】本発明の実施例5に係るフィードバックシス
テムの動作を示すフローチャートである。
【図13】同実施例5に係るもので、プレ加工時におけ
る研磨距離と、被加工面の除去深さとの関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】 1 研磨工具 2 工具軸 3 スピンドル 3a 直動スライド 4 荷重センサー 5 荷重発生機構 6 コラム 7 被加工物 8 3軸直動テーブル 11 ツルアー 12 回転軸 21 光学素子成形用金型 22 被加工面 23 ツールパス 31 ツルアー

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨工具を被加工面に圧接させ被加工面
    に対し法線方向の荷重を発生させて行う研磨加工装置に
    おいて、 研磨加工中の荷重および、研磨加工で発生する接線方向
    の力をセンシングするセンシング機構と、 前記接線方向の力と前記荷重の比を算出する演算機構
    と、 あらかじめ実験的に求めておいた接線方向の力と荷重の
    比と、研磨除去深さとの関係から、所望の研磨除去深さ
    が得られる接線方向の力と荷重の比になるように研磨加
    工条件を決定する演算機構と、 決定した研磨加工条件になるように当該研磨加工装置を
    制御する制御機構と、を有することを特徴とする研磨加
    工装置。
  2. 【請求項2】 研磨工具を被加工面に圧接させ被加工面
    に対し法線方向の荷重を発生させて行う研磨加工方法に
    おいて、 研磨加工中に荷重および研磨加工で発生する接線方向の
    力をセンシングし、 該接線方向の力と荷重の比と、あらかじめ実験的に求め
    ておいた接線方向の力と荷重の比と研磨除去深さとの関
    係から、 所望の研磨除去深さが得られる接線方向の力と荷重の比
    になるように研磨加工条件を決定することを特徴とする
    研磨加工方法。
  3. 【請求項3】 ある状態における研磨除去深さと研磨加
    工条件との関係、すなわちプレストンの経験則の比例定
    数をあらかじめ実験的に得ておき、 前記研磨除去深さと研磨加工条件との関係から決定され
    る研磨加工条件で加工するときに、センシングと演算で
    得られる接線方向の力と荷重の比と、前記接線方向の力
    と荷重の比と研磨除去深さとの関係とから、所望の研磨
    除去深さに対する研磨除去深さを推定し、 所望の設計形状に対する研磨加工前の被加工面の形状誤
    差から、前記プレストンの経験則の比例定数を補正し
    て、所望の研磨除去深さが得られる研磨加工条件を決定
    することを特徴とする請求項2に記載の研磨加工方法。
  4. 【請求項4】 滞留時間、工具周速、荷重の内の少なく
    とも一つを研磨加工条件とすることを特徴とする請求項
    2または3に記載の研磨加工方法。
  5. 【請求項5】 研磨加工条件を変化させたときの、接線
    方向の力と荷重の比と研磨加工条件との関係を調べ、 この関係をグラフ化したときに変曲点を持つ研磨加工条
    件よりも、研磨除去深さが深くなる方の研磨加工条件を
    選択しないことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに
    記載の研磨加工方法。
  6. 【請求項6】 所定のプレ研磨加工をダミーワークに施
    した後、本加工を行うことを特徴とする請求項2〜5の
    いずれかに記載の研磨加工方法。
  7. 【請求項7】 プレ研磨加工中の荷重および、該研磨加
    工で発生する接線方向の力をセンシングし、これら接線
    方向の力と荷重の比が一定となったところでプレ研磨加
    工を終了することを特徴とする請求項6に記載の研磨加
    工方法。
  8. 【請求項8】 前記研磨工具の加工面を、荷重制御を行
    いながらツルーイングおよびドレッシングするに際し、 荷重と、ツルーイングおよびドレッシングによって発生
    する接線方向の力とをセンシングし、 前記接線方向の力と荷重の比によって、ツルーイングま
    たはドレッシングの終了を判断することを特徴とする請
    求項2に記載の研磨加工方法。
  9. 【請求項9】 前記研磨工具の加工面に定寸の切込みを
    与えてツルーイングおよびドレッシングを行うに際し、
    ツルーイングおよびドレッシングによって発生する力を
    センシングし、 このセンシングした力によって、ツルーイングまたはド
    レッシングの終了を判断することを特徴とする請求項2
    に記載の研磨加工方法。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の研磨加工装置を使用
    し、請求項2または3に記載の方法で研磨加工するに際
    し、 研磨加工中の荷重および該研磨加工で発生する接線方向
    の力に関して得たセンシングデータに対して、工具回転
    の周波数より高い周波数をカットするためのローパスフ
    ィルターをかけてから、 前記演算機構により演算処理することを特徴とする研磨
    加工方法。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の研磨加工装置により
    加工され、または請求項2〜10のいずれかに記載の研
    磨加工方法で加工されたことを特徴とする研磨加工物。
  12. 【請求項12】 当該研磨加工物が光学素子成形用金型
    であることを特徴とする請求項11に記載の研磨加工
    物。
  13. 【請求項13】 金型形状から第1の波長成分を、金型
    形状を転写した光学素子から第2の波長成分をそれぞれ
    抽出し、第1および第2の波長成分を相殺するように金
    型を研磨加工するフィードバックシステムを使用し、請
    求項1に記載の研磨加工装置により、または請求項2〜
    10のいずれかに記載の研磨加工方法により製造された
    ことを特徴とする光学素子成形用金型。
  14. 【請求項14】 請求項12または13に記載の金型を
    使用して成形されたことを特徴とする光学素子。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の光学素子を搭載し
    てなることを特徴とするレーザー走査光学系。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のレーザー走査光学
    系を搭載してなることを特徴とする印刷処理装置。
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