JP3889666B2 - ディスク駆動装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD、DVD等のディスクを駆動するためのディスク駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク駆動装置は、磁気による相互吸引によってディスクトレイ上のディスクを挟むターンテーブルとクランパとを備える。ターンテーブルとクランパはディスクの着脱に際しカム機構によって接離させるようになっている。すなわち、ディスクをターンテーブルに対し装着する際には、カムが一方向に動作してカムフォロアを介しターンテーブルとクランパとを引き離す。そこで、ターンテーブルとクランパとの間から空のディスクトレイを離脱させる。空のディスクトレイ上にディスクを載せた後、ディスクが再びターンテーブルとクランパとの間に侵入しようとすると、カムが反対方向に動作してカムフォロアを介しターンテーブルとクランパとを接近させる。ディスクトレイ上のディスクがターンテーブルとクランパとの間に入るとディスクトレイが停止し、同時にターンテーブルとクランパとが吸着し合ってディスクを挟み込む。その後、ターンテーブルがディスクを保持して回転し、ピックアップがディスクの情報を読み取り、或いはディスクに情報を記録する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ディスク駆動装置のカム機構のカムとしては一般に溝カムが用いられ、溝カムの案内溝内にカムフォロアが嵌り込み、カムフォロアにクランパ又はターンテーブルが連結される。ディスクを着脱する際に溝カムが往復移動し、これに伴いカムフォロアが案内溝内を相対的にスライドし、ターンテーブルをクランパに接近させ又はクランパから引き離す。
【0004】
ところが、従来のカムの案内溝はカムフォロアがガタツクことがないように一定幅のスロットとして形成され、また、ディスクのクランプを速やかに行うべく案内溝の勾配は急傾斜に形成されることから、クランパとターンテーブルとを引き離す際にモータに大きな負荷がかかるという問題が生じる。ことに近年の読み取り書き込みの高速化からディスクのクランプ力を高める必要が生じ、それゆえクランパとターンテーブルとを引き離す際のモータにかかる負荷は増加する傾向にある。モータを大型化すれば大きな負荷にも対処可能であるが、それではディスク駆動装置自体の小型軽量化の要請に反する。
【0005】
従って、本発明は、このような従来の問題点を解決することができるディスク駆動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、磁気により吸着し合ってディスク(2)を挟むターンテーブル(17)とクランパ(3)とを備え、ターンテーブル(17)とクランパ(3)をカム機構によって接離させるようにしたディスク駆動装置において、カム(28)の移動量に対するカムフォロア(29)の変位量の変化率がターンテーブル(17)とクランパ(3)との離反時において接近時における変化率よりも低減するように、カム(28)の輪郭が形成されたディスク駆動装置を採用する。
【0007】
請求項1に係る発明によれば、カム(28)の移動量に対するカムフォロア(29)の変位量の変化率がターンテーブル(17)とクランパ(3)との離反時において接近時における変化率よりも低減するように、カム(28)の輪郭が形成されたことから、ターンテーブル(17)とクランパ(3)とをカム(28)に対する入力に比し大きな力で引き離すことができ、カム(28)を駆動するモータ(32)等の動力源の負荷を低減し、動力源の大型化重量化を防止することができると共に、ディスク(2)のクランプを迅速に行いディスク(2)の再生、記録等に速やかに移行することができる。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のディスク駆動装置において、カム(28)がカムフォロア(29)の案内溝(30)を有し、ターンテーブル(17)とクランパ(3)との離反に与る溝縁(31a)がターンテーブル(17)とクランパ(3)との接近に与る溝縁(31b)よりも勾配が緩やかになるように形成されたディスク駆動装置を採用する。
【0009】
この請求項2に係る発明によれば、ターンテーブル(17)とクランパ(3)との離反に与るカム(28)の案内溝(30)の溝縁(31a)がターンテーブル(17)とクランパ(3)との接近に与る溝縁(31b)よりも勾配が緩やかになるように形成されたことから、ターンテーブル(17)とクランパ(3)とをカム(28)に対する入力に比し大きな力で引き離すことができると共にディスク(2)のクランプを迅速に行うことができるのは勿論のこと、カム(28)の案内溝(30)に複数種類の溝縁(31a,31b)を設けることで足りるので、カム機構の複雑化を回避することができる。
【0010】
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のディスク駆動装置において、クランパ(3)の下方にターンテーブル(17)が配置され、ターンテーブル(17)にカムフォロア(29)が連結され、ターンテーブル(17)とクランパ(3)との離反に与る案内溝(30)の溝縁(31a)がターンテーブル(17)の自然落下を生じる程度の長さに形成されたディスク駆動装置を採用する。
【0011】
この請求項3に係る発明によれば、カムフォロア(29)がターンテーブル(17)とクランパ(3)との離反に与る案内溝(30)の溝縁(31a)から外れると、ターンテーブル(17)等は自重で自然落下するので、クランパ(3)からターンテーブル(17)が速やかに離反し、ディスクトレイ(5)やディスク(2)をターンテーブル(17)とクランパ(3)との間からそれだけ速やかに取り出すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るディスク駆動装置の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1乃至図6に示すように、このディスク駆動装置は、カバー1aで覆われた筺体1を有する。筺体1はこの実施の形態では水平方向に平たく延びるものとして説明するが、垂直方向に平たく延びる状態としても使用可能である。筺体1を垂直方向に平たく延びる状態として使用する場合は、以下に述べるクランパ、ターンテーブル等は縦向きに配置される。
【0014】
筺体1内の上部には、ディスク2のクランパ3を保持する保持穴が形成された天板4が水平に固定される。この天板4の保持穴にクランパ3が嵌り込み、筺体1内で水平に保持される。クランパ3は磁石により吸着される材料で形成され、又はクランパ3内に同材料できた被吸着体が埋設される。クランパ3自体を磁石で形成するか又はクランパ3内に磁石を埋設してもよい。
【0015】
天板4下にはディスクトレイ5が水平に収納される。図7乃至図9に示すように、ディスクトレイ5は水平な板状体であり、その中央部にはディスク2を載せるための円形凹陥部6と、後述するピックアップ等の通路溝7とが形成される。ディスクトレイ5の左右両側からは側壁8a,8bが垂下し、両側壁8a,8bの外側面にはディスクトレイ5の前後方向に伸びるスライドレール9a,9bが形成され、両側壁8a,8bの外側面の後端には突起からなるストッパ10が形成される。また、ディスクトレイ5の下面からは左側壁8aに平行にスライド壁11が垂下し、このスライド壁11に対向する左側壁8aの内側面にはラック12が形成される。ディスクトレイ5の下面には右側壁8bに沿うように凹溝13が形成される。凹溝13はカムとして機能するもので、ディスクトレイ5の前壁8cよりやや奥まった箇所にて横溝13aとして左から右へと伸びた後、右側壁8bの方へと屈曲溝13bとなって湾曲し、さらに右側壁8bに平行に縦溝13cとなってディスクトレイ5の後端へと伸びる。
【0016】
一方、筺体1側には、図1及び図4に示すように、ディスクトレイ5を左右両側にて下から支えるように起立する起立突起14と、スライドレール9a,9bを上側から抑える抑え片15と、スライド壁11を起立突起14と共にスライド可能に挟持する挟持突起16とが設けられる。ディスクトレイ5はそのスライドレール9a,9b、スライド壁11が筺体1側の起立突起14、抑え片15、挟持突起16により案内されることにより、筺体1の前後方向にスライドし、図3のごとく筺体1外に突出し又は図2に示すごとく筺体1内に収まる。
【0017】
図2乃至図6に示すように、筺体1内のディスクトレイ5下にはターンテーブル17が後述する昇降機構により昇降可能に配置される。ターンテーブル17はそのテーブル内部に磁石が埋設され、昇降機構により上昇した時に上記クランパ3と磁気により吸着し合ってディスクトレイ5上のディスク2を挟み込みディスク2を筺体1内の定位置にセットする。ターンテーブル17の直下にはターンテーブル17を回転させるためのモータ18が設置される。このモータ18はターンテーブル17と一体で昇降する。
【0018】
昇降機構は、図1乃至図6に示すように、傾動板19を備え、この傾動板19上にターンテーブル17を支えるモータ18が固定される。傾動板19はその後端が筺体1の後部に垂直に固定される起立ピン20にクッション材21を介して保持される。クッション材21は軟質ゴム等の弾性材により形成されたリングである。傾動板19はこのクッション材21の弾性変形により起立ピン20を支点にして図2及び図3に示すごとく上下に傾動可能であり、これによりターンテーブル17は上昇してクランパ3と合体し又はクランパ3から離反する。
【0019】
この傾動板19には、上記ターンテーブル17が取り付けられるほか、図1及び図2に示すように、ピックアップ22のキャリッジ23が往復動機構を介して取り付けられる。往復動機構は、図示しないが傾動板19に前後方向に伸びるように取り付けられるガイド棒、送りねじ棒等を具備し、これらでキャリッジ23を保持する。キャリッジ23上にはディスク2から情報を読み取り又はディスク2に情報を書き込むピックアップ22が乗せられる。送りねじ棒をモータにより正転又は逆転させると、キャリッジ23がディスク2下においてディスク2の半径方向に往復移動し、これによりピックアップ22から射出される光がディスク2を走査する。
【0020】
傾動板19の上下方向への傾動は、図1乃至図6に示すカム機構により行われるようになっており、この傾動板19の傾動によりターンテーブル17はクランパ3に対し接近し又は離反する。傾動板19はカム機構により直に昇降させてもよいが、この実施の形態ではターンテーブル17等の昇降動作を円滑化するため、傾動板19とカム機構との間にレバー部材24が設けられる。
【0021】
レバー部材24は、図1乃至図4に示すように、傾動板19の前部分の左右両側に配置される腕部24a,24bと、傾動板19の前端側に配置される両腕部24a,24b間を連結する連結部24cとを具備する。両腕部24a,24bの後端は筺体1の左右に支持ピン25を介して上下に回動可能に支持される。連結部24cには起立ピン26が固定され、この起立ピン26にクッション材27を介して傾動板19の前部が保持される。クッション材27は軟質ゴム等の弾性材により形成されたリングである。レバー部材24が支持ピン25を支点にして上下に回動すると、図2及び図3に示すごとく傾動板19は起立ピン20を支点にしてレバー部材24よりも緩やかに上下に回動する。また、レバー部材24の上下運動に伴う振動は、クッション材21,27の弾性変形により吸収される。これによりターンテーブル17は滑らかにクランパ3と合体し又はクランパ3から離反する。
【0022】
カム機構のカム28は筺体1内の前部において左右方向に往復移動可能であり、このカム28に追従するカムフォロア29がレバー部材24を介し傾動板19に連結される。
【0023】
カム28の輪郭は、カム28の移動量に対するカムフォロア29の変位量の変化率がターンテーブル17とクランパ3との離反時において接近時におけるよりも低減するように形成される。すなわち、カムフォロア29を介してターンテーブル17とクランパ3とを比較的小さな力で引き離すことができるようにカム28が形成される。
【0024】
この実施の形態では、カム28は直動カムであり、図1、図4乃至図6に示すように、筺体1内の傾動板19の前方にて左右方向に直線往復運動可能に支持される。直動カムは、ディスクの輪郭に沿うように湾曲形成し、ディスクの外周で円弧に沿った往復運動をさせるようにしてもよい。また、回転カムを用いるなど、他の形態のカムを用いることも可能である。
【0025】
また、このカム28は溝カムであり、図10乃至図12に示すように、カムフォロア29の案内溝30を有する。カムフォロア29は上記レバー部材24の連結部24cから前方に突出する複数本のピン片として形成される。
【0026】
カム28は筺体1内を左右方向に延びる板片として形成され、その中央部に各カムフォロア29ごとに案内溝30が形成される。図10に示すように、各案内溝30は水平方向に伸びる上下部と上下部間をつなぐ傾斜部とを備える。また、案内溝30は上下部においてカムフォロア29の太さと略同程度の幅に形成されるが、傾斜部においては下側の溝縁31bが比較的急勾配となり上側の溝縁31aがそれよりも緩やかな勾配になるように形成される。すなわち、上側の溝縁31aはターンテーブル17とクランパ3との離反に与るカム面であり、下側の溝縁31bはターンテーブル17とクランパ3との接近に与るカム面であって、案内溝30の傾斜部は、従来のカムフォロア29をがたつかないように案内する二点鎖線で示す均一幅の溝ではなく、上から下に向かうに連れて拡幅する溝として形成される。上下の溝縁31a,31bはこの実施の形態ではそれぞれ直線状に形成されるが、湾曲させることも可能である。
【0027】
図4に示すように、このカム28が筺体1内を左端へとスライドするとカムフォロア29は案内溝30の上部へと案内され、その結果図2に示すようにレバー部材24を介して傾動板19が上昇し、ターンテーブル17、キャリッジ23をそれぞれクランパ3、ディスク2に接近させる。ターンテーブル17はクランパ3と磁力により吸着し合いディスク2を間に挟み込む。図5に示すように、カム28が筺体1内を右方にスライドし始めると、案内溝30の上側の溝縁31aがカムフォロア29を比較的大きな力で下方に押し下げ、その結果レバー部材24を介して傾動板19が下方に傾斜し始め、ターンテーブル17、キャリッジ23はそれぞれクランパ3、ディスク2から離反しようとする。ターンテーブル17はクランパ3と磁力により吸着し合っているが、カム28の上側の溝縁31aとカムフォロア29との摺接作用によりターンテーブル17はカム28に対する入力に比し拡大された引き剥がし力によりクランパ3から引き離される。図6に示すように、カム28が筺体1内を右端へとスライドするとカムフォロア29は案内溝30の下部へと案内され、その結果図3に示すようにレバー部材24を介して傾動板19は下降位置に保持され、ターンテーブル17、キャリッジ23はそれぞれクランパ3、ディスク2から離反した状態に保持される。カム28が図6の位置から図4の位置へと左方向にスライドすると、カムフォロア29は案内溝30の下側の溝縁31bにより押し上げられる。この下側の溝縁31bは比較的勾配が急であるから、ターンテーブル17、キャリッジ23はそれぞれクランパ3、ディスク2へと速やかに接近する。
【0028】
なお、ターンテーブル17とクランパ3との離反に与る案内溝30の溝縁31aは、ターンテーブル17等の自然落下を生じる程度の長さに形成されることで足りる。カム28が図5に示すごとく右方にスライドし始めて暫くすると、カムフォロア29がこの溝縁31aから外れ、ターンテーブル17等は自重で自然落下する。従って、ターンテーブル17はカム28による拘束を受けることなくクランパ3から速やかに離反し、ディスク2はターンテーブル17とクランパ3との間から速やかに取り出される。
【0029】
上記カム28及びディスクトレイ5は同じモータを動力源として作動し、また相互に連動するようになっている。
【0030】
すなわち、図1に示すように、筺体1の前部におけるディスクトレイ5の下方にモータ32と、モータ32からカム28とディスクトレイ5にそれぞれ動力を伝達する伝動機構とが配置される。また、カム28には、図10乃至図12に示すように、後述する伝動機構の歯車と噛み合うラック33が形成され、ディスクトレイ5の上述した凹溝13に嵌まり込む凸部34が形成される。
【0031】
伝動機構はベルト伝動機構35と歯車伝動機構36との組み合わせで構成され、モータ32からベルト及びプールにより歯車列の最初の歯車に回転が伝達され、歯車列の中間歯車36a及び最終歯車36bがそれぞれ減速された回転数で回転するようになっている。最終歯車36bはディスクトレイ5の上記ラック12に対し噛み合ったり離反したりし、中間歯車36aはカム28のラック33に対し噛み合ったり離反したりする。
【0032】
ここで、カムとディスクトレイ5との連動関係について説明する。
【0033】
ディスクトレイ5が筺体1内に収まった状態では、ディスクトレイ5側のラック12は最終歯車36bから分離し、カム28は図1及び図4中左端へと移動しそのラック33が中間歯車36aと噛み合う。また、カム28の案内溝30がカムフォロア29を介しレバー部材24及び傾動板19を上方に傾斜させることにより、図2に示すように、ターンテーブル17とクランパ3とが合体しディスク2を挟み込む。また、図1に示すように、カム28の凸部34がディスクトレイ5の凹溝13の横溝13a内に入り込みディスクトレイ5の前後方向への動きを阻止する。
【0034】
この状態において、ディスクトレイ5を筺体1外に排出する向きにモータ32を回転させると、カム28のラック33と中間歯車36aとの噛み合いにより、カム28が図5に示すように右方向にスライドし案内溝30の上側の溝縁31aでカムフォロア29を下方に付勢する。この溝縁31aは傾斜が緩やかであることから、モータ32からカム28への入力が拡大されてカムフォロア28に伝達される。これにより、ターンテーブル17とクランパ3との大きな吸着力に抗してターンテーブル17がクランパ3から引き剥がされる。ターンテーブル17がクランパ3から引き剥がされると、ターンテーブル17、傾動板19、レバー部材24等は自重で落下し、カムフォロア29が案内溝30の下側の溝縁31bに当たって停止する。
【0035】
上記のようにカム28が左端から右方向にスライドし始めると、カム28の凸部34がディスクトレイ5の凹溝13の屈曲溝13bに嵌まり込むことから、ディスクトレイ5が排出側へと少しばかり押し出される。これにより、ディスクトレイ5のラック12が回転する最終歯車36bと噛み合い、ディスクトレイ5は筺体1外へと連続的に押し出される。また、ディスクトレイ5がこのように排出側へと駆動されると、カム28のラック33が中間歯車36aから分離し、凸部34とディスクトレイ5の屈曲溝13bとの摺接作用により、カム28は図6のごとく筺体1内を右端へとスライドして停止し、その凸部34がディスクトレイ5の縦溝13cに入り込む。そして、ディスクトレイ5が筺体1外へと移動する間、カム28の凸部34が縦溝13c内をスライドする。ディスクトレイ5が筺体1外へと排出されると、ディスクトレイ5のストッパ10が筺体1の突起37に引っ掛かり停止する。また、図示しないリミットスイッチによりモータ32が停止する。
【0036】
ディスクトレイ5上にディスク2を置き又はディスク2を交換した後、ディスクトレイ5を筺体1内に収納する向きにモータ32を回転させると、ディスクトレイ5のラック12と最終歯車36bとの噛み合いによりディスクトレイ5が筺体1内へと引き込まれる。ディスクトレイ5が筺体1内へと移動する間、カム28の凸部34がディスクトレイ5の縦溝13c内を相対的にスライドし屈曲溝13bへと向かう。カム28の凸部34が屈曲溝13bに嵌まり込むと、カム28は筺体1内を左方向にスライドし、そのラック33が回転する中間歯車36aと噛み合い、同時にディスクトレイ5側のラック12が回転する最終歯車36bから離れる。
【0037】
カム28は中間歯車36aの回転により更に左方向にスライドし、案内溝30の下側の溝縁31bでカムフォロア29を押し上げる。この溝縁31bは傾斜が比較的急であることから、ターンテーブル17等は速やかに上昇し、ターンテーブル17はクランパ3と吸着し合ってディスク2を挟み込む。また、同時にディスクトレイ5の後端が筺体1の後端に当たって停止し、図示しないリミットスイッチによりモータ32が停止し、カム28のスライドも停止する。
【0038】
次に、上記構成のディスク駆動装置の作用について説明する。
【0039】
図1、図2及び図4に示すように、ディスクトレイ5が筺体1内に収まった状態では、カム28は左端へと移動しそのラック33が中間歯車36aと噛み合っている。一方、ディスクトレイ5側のラック12は最終歯車36bから離れている。
【0040】
また、カム28の案内溝30がカムフォロア29を介しレバー部材24及び傾動板19を上方に押し上げている。これにより、ターンテーブル17とクランパ3とは磁力により吸着し合いディスク2を間に挟み込む。
【0041】
また、この状態において、カム28の凸部34がディスクトレイ5の凹溝13の横溝13a内に入り込みディスクトレイ5の前後方向への動きを阻止する。
【0042】
ディスク2の装填又は交換に当たり、ディスクトレイ5を筺体1外に排出する向きにモータ32を回転させると、歯車列が回転し中間歯車36aとカム28のラック33との噛み合いによってカム28が右方へとスライドを開始する。
【0043】
カム28が図4の位置から図5の位置へと右方向へスライドすると、カムフォロア29が案内溝30の上部から外れて傾斜部内に入り、傾斜部の上側の溝縁31aによって下方に押し下げられる。この溝縁31aは傾斜が緩やかであることから、モータ32からカム28への入力が拡大されてカムフォロア29に伝達される。
【0044】
これにより、レバー部材24が支持ピン25を支点にして下方に傾斜し、傾動板19がその前後端の起立ピン26,20及びクッション材27,21を支点にして下方に傾斜し、さらにターンテーブル17がクランパ3から引き剥がされる。
【0045】
ターンテーブル17がクランパ3から引き剥がされると、ターンテーブル17、傾動板19及びレバー部材24は自重で落下し、カムフォロア29が案内溝30の下側の溝縁31bに当ったところで停止する。
【0046】
カム29が図6のごとく更に右方向にスライドすると、カムフォロア29が案内溝30の下部に入り込み、これにより、図3のようにターンテーブル17、傾動板19及びレバー部材24は降下位置に保持される。
【0047】
また、カム28が図4の位置から図5の位置へと右方向へスライドし、ターンテーブル17等が落下すると、カム28の凸部34がディスクトレイ5の凹溝13の屈曲溝13bに嵌まり込み、ディスクトレイ5が排出側へと少しばかり押し出される。また、図3及び図6に示すように、カムフォロア29は案内溝30の下部に入り込み、レバー部材24、ターンテーブル17等は当該位置に保持される。
【0048】
ディスクトレイ5が筺体1外に少しばかり突出すると、ディスクトレイ5のラック12が回転する最終歯車36bと噛み合い、ディスクトレイ5は筺体1外へと連続的に押し出される。
【0049】
ディスクトレイがこのように排出側へと駆動されると、カム28の凸部34と屈曲溝13bとの摺接により、カム28のラック33が中間歯車36aから離れ、カム28は図6のごとく筺体1内を右端へとスライドして停止する。この位置においてカム28の凸部34はディスクトレイ5の縦溝13cに入り込み、ディスクトレイ5が筺体1外へと移動する間縦溝13c内をスライドする。
【0050】
筺体1外へと移動するディスクトレイ5は、そのストッパ10が筺体1の突起37に引っ掛かることにより移動を停止する。また、図示しないリミットスイッチによりモータ32が停止する。
【0051】
筺体1外に出たディスクトレイ5上にディスク2を置き又はディスク2を交換した後、ディスクトレイ5を筺体1内に収納する向きにモータ32を回転させると、ディスクトレイ5のラック12と最終歯車36bとの噛み合いによりディスクトレイ5が筺体1内へと引き込まれる。
【0052】
ディスクトレイ5が筺体1内へと移動する間、カム28の凸部34がディスクトレイ5の縦溝13c内を相対的にスライドし屈曲溝13bへと向かう。カム28の凸部34が屈曲溝13bに嵌まり込むと、カム28は筺体1内を左方向にスライドし、そのラック33が回転する中間歯車36aと噛み合い、同時にディスクトレイ5側のラック12が回転する最終歯車36bから離れる。
【0053】
カム28は中間歯車36aの回転により更に左方向にスライドし、案内溝30の下側の溝縁31bでカムフォロア29を押し上げる。この溝縁31bは傾斜が急であることから、ターンテーブル17等は速やかに上昇し、ターンテーブル17はクランパ3を吸着してディスク2を挟み込む。また、同時にディスクトレイ5の後端が筺体1の後端に当って停止し、図示しないリミットスイッチによりモータ32が停止し、カム28のスライドも停止する。
【0054】
ディスク2がターンテーブル17とクランパ3とにより挟持されて所定位置に停止すると、モータ18の起動によりディスク2がターンテーブル17と一体で回転する。
【0055】
また、往復動機構の図示しないモータの起動によりキャリッジ24が回転するディスク2下においてディスク2の半径方向に往復移動し、ピックアップ22から射出される光がディスク2を走査する。これにより、ディスク2の情報が読み取られ、又はディスク2に情報が書き込まれる。
【0056】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、磁気により吸着し合ってディスクトレイ上のディスクを挟むターンテーブルとクランパとを備え、ターンテーブルとクランパをカム機構によって接離させるようにしたディスク駆動装置において、カムの移動量に対するカムフォロアの変位量の変化率がターンテーブルとクランパとの離反時において接近時における変化率よりも低減するように、カムの輪郭が形成されたディスク駆動装置であるから、ターンテーブルとクランパとをカムに対する入力に比し大きな力で引き離すことができ、カムを駆動するモータ等の動力源の負荷を低減し、動力源の大型化重量化を防止することができると共に、ディスクのクランプを迅速に行いディスクの再生、記録等に速やかに移行することができる。
【0057】
請求項2に係る発明によれば、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のディスク駆動装置において、カムがカムフォロアの案内溝を有し、ターンテーブルとクランパとの離反に与る溝縁がターンテーブルとクランパとの接近に与る溝縁よりも勾配が緩やかになるように形成されたディスク駆動装置であるから、ターンテーブルとクランパとをカムに対する入力に比し大きな力で引き離すことができると共にディスクのクランプを迅速に行うことができるのは勿論のこと、カムの案内溝に複数種類の溝縁を設けることで足りるので、カム機構の複雑化を回避することができる。
【0058】
請求項3に係る発明によれば、請求項1又は請求項2に記載のディスク駆動装置において、クランパの下方にターンテーブルが配置され、ターンテーブルにカムフォロアが連結され、ターンテーブルとクランパとの離反に与る案内溝の溝縁がターンテーブルの自然落下を生じる程度の長さに形成されたディスク駆動装置であるから、クランパからターンテーブルを速やかに離反させ、ディスクトレイやディスクをターンテーブルとクランパとの間からそれだけ速やかに取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク駆動装置を示す平面図である。
【図2】図1に示すディスク駆動装置の右側面図であり、ディスク挿入時の状態を示す。
【図3】図1に示すディスク駆動装置の右側面図であり、ディスク排出時の状態を示す。
【図4】図1に示すディスク駆動装置の正面図であり、ディスク挿入時の状態を示す。
【図5】図1に示すディスク駆動装置の正面図であり、ディスク排出に際しターンテーブルをクランパから離反させようとする時の状態を示す。
【図6】図1に示すディスク駆動装置の正面図であり、ディスク排出時の状態を示す。
【図7】ディスクトレイの平面図である。
【図8】図7中、VIII−VIII線矢視断面図である。
【図9】図7に示すディスクトレイの正面図である。
【図10】カムの正面図である。
【図11】カムの平面図である。
【図12】(A)(B)はそれぞれ図11中A−A線、B−B線矢視断面図である。
【符号の説明】
2…ディスク
3…クランパ
5…ディスクトレイ
17…ターンテーブル
28…カム
29…カムフォロア
30…案内溝
31a,31b…溝縁
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD、DVD等のディスクを駆動するためのディスク駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク駆動装置は、磁気による相互吸引によってディスクトレイ上のディスクを挟むターンテーブルとクランパとを備える。ターンテーブルとクランパはディスクの着脱に際しカム機構によって接離させるようになっている。すなわち、ディスクをターンテーブルに対し装着する際には、カムが一方向に動作してカムフォロアを介しターンテーブルとクランパとを引き離す。そこで、ターンテーブルとクランパとの間から空のディスクトレイを離脱させる。空のディスクトレイ上にディスクを載せた後、ディスクが再びターンテーブルとクランパとの間に侵入しようとすると、カムが反対方向に動作してカムフォロアを介しターンテーブルとクランパとを接近させる。ディスクトレイ上のディスクがターンテーブルとクランパとの間に入るとディスクトレイが停止し、同時にターンテーブルとクランパとが吸着し合ってディスクを挟み込む。その後、ターンテーブルがディスクを保持して回転し、ピックアップがディスクの情報を読み取り、或いはディスクに情報を記録する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ディスク駆動装置のカム機構のカムとしては一般に溝カムが用いられ、溝カムの案内溝内にカムフォロアが嵌り込み、カムフォロアにクランパ又はターンテーブルが連結される。ディスクを着脱する際に溝カムが往復移動し、これに伴いカムフォロアが案内溝内を相対的にスライドし、ターンテーブルをクランパに接近させ又はクランパから引き離す。
【0004】
ところが、従来のカムの案内溝はカムフォロアがガタツクことがないように一定幅のスロットとして形成され、また、ディスクのクランプを速やかに行うべく案内溝の勾配は急傾斜に形成されることから、クランパとターンテーブルとを引き離す際にモータに大きな負荷がかかるという問題が生じる。ことに近年の読み取り書き込みの高速化からディスクのクランプ力を高める必要が生じ、それゆえクランパとターンテーブルとを引き離す際のモータにかかる負荷は増加する傾向にある。モータを大型化すれば大きな負荷にも対処可能であるが、それではディスク駆動装置自体の小型軽量化の要請に反する。
【0005】
従って、本発明は、このような従来の問題点を解決することができるディスク駆動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、磁気により吸着し合ってディスク(2)を挟むターンテーブル(17)とクランパ(3)とを備え、ターンテーブル(17)とクランパ(3)をカム機構によって接離させるようにしたディスク駆動装置において、カム(28)の移動量に対するカムフォロア(29)の変位量の変化率がターンテーブル(17)とクランパ(3)との離反時において接近時における変化率よりも低減するように、カム(28)の輪郭が形成されたディスク駆動装置を採用する。
【0007】
請求項1に係る発明によれば、カム(28)の移動量に対するカムフォロア(29)の変位量の変化率がターンテーブル(17)とクランパ(3)との離反時において接近時における変化率よりも低減するように、カム(28)の輪郭が形成されたことから、ターンテーブル(17)とクランパ(3)とをカム(28)に対する入力に比し大きな力で引き離すことができ、カム(28)を駆動するモータ(32)等の動力源の負荷を低減し、動力源の大型化重量化を防止することができると共に、ディスク(2)のクランプを迅速に行いディスク(2)の再生、記録等に速やかに移行することができる。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のディスク駆動装置において、カム(28)がカムフォロア(29)の案内溝(30)を有し、ターンテーブル(17)とクランパ(3)との離反に与る溝縁(31a)がターンテーブル(17)とクランパ(3)との接近に与る溝縁(31b)よりも勾配が緩やかになるように形成されたディスク駆動装置を採用する。
【0009】
この請求項2に係る発明によれば、ターンテーブル(17)とクランパ(3)との離反に与るカム(28)の案内溝(30)の溝縁(31a)がターンテーブル(17)とクランパ(3)との接近に与る溝縁(31b)よりも勾配が緩やかになるように形成されたことから、ターンテーブル(17)とクランパ(3)とをカム(28)に対する入力に比し大きな力で引き離すことができると共にディスク(2)のクランプを迅速に行うことができるのは勿論のこと、カム(28)の案内溝(30)に複数種類の溝縁(31a,31b)を設けることで足りるので、カム機構の複雑化を回避することができる。
【0010】
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のディスク駆動装置において、クランパ(3)の下方にターンテーブル(17)が配置され、ターンテーブル(17)にカムフォロア(29)が連結され、ターンテーブル(17)とクランパ(3)との離反に与る案内溝(30)の溝縁(31a)がターンテーブル(17)の自然落下を生じる程度の長さに形成されたディスク駆動装置を採用する。
【0011】
この請求項3に係る発明によれば、カムフォロア(29)がターンテーブル(17)とクランパ(3)との離反に与る案内溝(30)の溝縁(31a)から外れると、ターンテーブル(17)等は自重で自然落下するので、クランパ(3)からターンテーブル(17)が速やかに離反し、ディスクトレイ(5)やディスク(2)をターンテーブル(17)とクランパ(3)との間からそれだけ速やかに取り出すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るディスク駆動装置の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1乃至図6に示すように、このディスク駆動装置は、カバー1aで覆われた筺体1を有する。筺体1はこの実施の形態では水平方向に平たく延びるものとして説明するが、垂直方向に平たく延びる状態としても使用可能である。筺体1を垂直方向に平たく延びる状態として使用する場合は、以下に述べるクランパ、ターンテーブル等は縦向きに配置される。
【0014】
筺体1内の上部には、ディスク2のクランパ3を保持する保持穴が形成された天板4が水平に固定される。この天板4の保持穴にクランパ3が嵌り込み、筺体1内で水平に保持される。クランパ3は磁石により吸着される材料で形成され、又はクランパ3内に同材料できた被吸着体が埋設される。クランパ3自体を磁石で形成するか又はクランパ3内に磁石を埋設してもよい。
【0015】
天板4下にはディスクトレイ5が水平に収納される。図7乃至図9に示すように、ディスクトレイ5は水平な板状体であり、その中央部にはディスク2を載せるための円形凹陥部6と、後述するピックアップ等の通路溝7とが形成される。ディスクトレイ5の左右両側からは側壁8a,8bが垂下し、両側壁8a,8bの外側面にはディスクトレイ5の前後方向に伸びるスライドレール9a,9bが形成され、両側壁8a,8bの外側面の後端には突起からなるストッパ10が形成される。また、ディスクトレイ5の下面からは左側壁8aに平行にスライド壁11が垂下し、このスライド壁11に対向する左側壁8aの内側面にはラック12が形成される。ディスクトレイ5の下面には右側壁8bに沿うように凹溝13が形成される。凹溝13はカムとして機能するもので、ディスクトレイ5の前壁8cよりやや奥まった箇所にて横溝13aとして左から右へと伸びた後、右側壁8bの方へと屈曲溝13bとなって湾曲し、さらに右側壁8bに平行に縦溝13cとなってディスクトレイ5の後端へと伸びる。
【0016】
一方、筺体1側には、図1及び図4に示すように、ディスクトレイ5を左右両側にて下から支えるように起立する起立突起14と、スライドレール9a,9bを上側から抑える抑え片15と、スライド壁11を起立突起14と共にスライド可能に挟持する挟持突起16とが設けられる。ディスクトレイ5はそのスライドレール9a,9b、スライド壁11が筺体1側の起立突起14、抑え片15、挟持突起16により案内されることにより、筺体1の前後方向にスライドし、図3のごとく筺体1外に突出し又は図2に示すごとく筺体1内に収まる。
【0017】
図2乃至図6に示すように、筺体1内のディスクトレイ5下にはターンテーブル17が後述する昇降機構により昇降可能に配置される。ターンテーブル17はそのテーブル内部に磁石が埋設され、昇降機構により上昇した時に上記クランパ3と磁気により吸着し合ってディスクトレイ5上のディスク2を挟み込みディスク2を筺体1内の定位置にセットする。ターンテーブル17の直下にはターンテーブル17を回転させるためのモータ18が設置される。このモータ18はターンテーブル17と一体で昇降する。
【0018】
昇降機構は、図1乃至図6に示すように、傾動板19を備え、この傾動板19上にターンテーブル17を支えるモータ18が固定される。傾動板19はその後端が筺体1の後部に垂直に固定される起立ピン20にクッション材21を介して保持される。クッション材21は軟質ゴム等の弾性材により形成されたリングである。傾動板19はこのクッション材21の弾性変形により起立ピン20を支点にして図2及び図3に示すごとく上下に傾動可能であり、これによりターンテーブル17は上昇してクランパ3と合体し又はクランパ3から離反する。
【0019】
この傾動板19には、上記ターンテーブル17が取り付けられるほか、図1及び図2に示すように、ピックアップ22のキャリッジ23が往復動機構を介して取り付けられる。往復動機構は、図示しないが傾動板19に前後方向に伸びるように取り付けられるガイド棒、送りねじ棒等を具備し、これらでキャリッジ23を保持する。キャリッジ23上にはディスク2から情報を読み取り又はディスク2に情報を書き込むピックアップ22が乗せられる。送りねじ棒をモータにより正転又は逆転させると、キャリッジ23がディスク2下においてディスク2の半径方向に往復移動し、これによりピックアップ22から射出される光がディスク2を走査する。
【0020】
傾動板19の上下方向への傾動は、図1乃至図6に示すカム機構により行われるようになっており、この傾動板19の傾動によりターンテーブル17はクランパ3に対し接近し又は離反する。傾動板19はカム機構により直に昇降させてもよいが、この実施の形態ではターンテーブル17等の昇降動作を円滑化するため、傾動板19とカム機構との間にレバー部材24が設けられる。
【0021】
レバー部材24は、図1乃至図4に示すように、傾動板19の前部分の左右両側に配置される腕部24a,24bと、傾動板19の前端側に配置される両腕部24a,24b間を連結する連結部24cとを具備する。両腕部24a,24bの後端は筺体1の左右に支持ピン25を介して上下に回動可能に支持される。連結部24cには起立ピン26が固定され、この起立ピン26にクッション材27を介して傾動板19の前部が保持される。クッション材27は軟質ゴム等の弾性材により形成されたリングである。レバー部材24が支持ピン25を支点にして上下に回動すると、図2及び図3に示すごとく傾動板19は起立ピン20を支点にしてレバー部材24よりも緩やかに上下に回動する。また、レバー部材24の上下運動に伴う振動は、クッション材21,27の弾性変形により吸収される。これによりターンテーブル17は滑らかにクランパ3と合体し又はクランパ3から離反する。
【0022】
カム機構のカム28は筺体1内の前部において左右方向に往復移動可能であり、このカム28に追従するカムフォロア29がレバー部材24を介し傾動板19に連結される。
【0023】
カム28の輪郭は、カム28の移動量に対するカムフォロア29の変位量の変化率がターンテーブル17とクランパ3との離反時において接近時におけるよりも低減するように形成される。すなわち、カムフォロア29を介してターンテーブル17とクランパ3とを比較的小さな力で引き離すことができるようにカム28が形成される。
【0024】
この実施の形態では、カム28は直動カムであり、図1、図4乃至図6に示すように、筺体1内の傾動板19の前方にて左右方向に直線往復運動可能に支持される。直動カムは、ディスクの輪郭に沿うように湾曲形成し、ディスクの外周で円弧に沿った往復運動をさせるようにしてもよい。また、回転カムを用いるなど、他の形態のカムを用いることも可能である。
【0025】
また、このカム28は溝カムであり、図10乃至図12に示すように、カムフォロア29の案内溝30を有する。カムフォロア29は上記レバー部材24の連結部24cから前方に突出する複数本のピン片として形成される。
【0026】
カム28は筺体1内を左右方向に延びる板片として形成され、その中央部に各カムフォロア29ごとに案内溝30が形成される。図10に示すように、各案内溝30は水平方向に伸びる上下部と上下部間をつなぐ傾斜部とを備える。また、案内溝30は上下部においてカムフォロア29の太さと略同程度の幅に形成されるが、傾斜部においては下側の溝縁31bが比較的急勾配となり上側の溝縁31aがそれよりも緩やかな勾配になるように形成される。すなわち、上側の溝縁31aはターンテーブル17とクランパ3との離反に与るカム面であり、下側の溝縁31bはターンテーブル17とクランパ3との接近に与るカム面であって、案内溝30の傾斜部は、従来のカムフォロア29をがたつかないように案内する二点鎖線で示す均一幅の溝ではなく、上から下に向かうに連れて拡幅する溝として形成される。上下の溝縁31a,31bはこの実施の形態ではそれぞれ直線状に形成されるが、湾曲させることも可能である。
【0027】
図4に示すように、このカム28が筺体1内を左端へとスライドするとカムフォロア29は案内溝30の上部へと案内され、その結果図2に示すようにレバー部材24を介して傾動板19が上昇し、ターンテーブル17、キャリッジ23をそれぞれクランパ3、ディスク2に接近させる。ターンテーブル17はクランパ3と磁力により吸着し合いディスク2を間に挟み込む。図5に示すように、カム28が筺体1内を右方にスライドし始めると、案内溝30の上側の溝縁31aがカムフォロア29を比較的大きな力で下方に押し下げ、その結果レバー部材24を介して傾動板19が下方に傾斜し始め、ターンテーブル17、キャリッジ23はそれぞれクランパ3、ディスク2から離反しようとする。ターンテーブル17はクランパ3と磁力により吸着し合っているが、カム28の上側の溝縁31aとカムフォロア29との摺接作用によりターンテーブル17はカム28に対する入力に比し拡大された引き剥がし力によりクランパ3から引き離される。図6に示すように、カム28が筺体1内を右端へとスライドするとカムフォロア29は案内溝30の下部へと案内され、その結果図3に示すようにレバー部材24を介して傾動板19は下降位置に保持され、ターンテーブル17、キャリッジ23はそれぞれクランパ3、ディスク2から離反した状態に保持される。カム28が図6の位置から図4の位置へと左方向にスライドすると、カムフォロア29は案内溝30の下側の溝縁31bにより押し上げられる。この下側の溝縁31bは比較的勾配が急であるから、ターンテーブル17、キャリッジ23はそれぞれクランパ3、ディスク2へと速やかに接近する。
【0028】
なお、ターンテーブル17とクランパ3との離反に与る案内溝30の溝縁31aは、ターンテーブル17等の自然落下を生じる程度の長さに形成されることで足りる。カム28が図5に示すごとく右方にスライドし始めて暫くすると、カムフォロア29がこの溝縁31aから外れ、ターンテーブル17等は自重で自然落下する。従って、ターンテーブル17はカム28による拘束を受けることなくクランパ3から速やかに離反し、ディスク2はターンテーブル17とクランパ3との間から速やかに取り出される。
【0029】
上記カム28及びディスクトレイ5は同じモータを動力源として作動し、また相互に連動するようになっている。
【0030】
すなわち、図1に示すように、筺体1の前部におけるディスクトレイ5の下方にモータ32と、モータ32からカム28とディスクトレイ5にそれぞれ動力を伝達する伝動機構とが配置される。また、カム28には、図10乃至図12に示すように、後述する伝動機構の歯車と噛み合うラック33が形成され、ディスクトレイ5の上述した凹溝13に嵌まり込む凸部34が形成される。
【0031】
伝動機構はベルト伝動機構35と歯車伝動機構36との組み合わせで構成され、モータ32からベルト及びプールにより歯車列の最初の歯車に回転が伝達され、歯車列の中間歯車36a及び最終歯車36bがそれぞれ減速された回転数で回転するようになっている。最終歯車36bはディスクトレイ5の上記ラック12に対し噛み合ったり離反したりし、中間歯車36aはカム28のラック33に対し噛み合ったり離反したりする。
【0032】
ここで、カムとディスクトレイ5との連動関係について説明する。
【0033】
ディスクトレイ5が筺体1内に収まった状態では、ディスクトレイ5側のラック12は最終歯車36bから分離し、カム28は図1及び図4中左端へと移動しそのラック33が中間歯車36aと噛み合う。また、カム28の案内溝30がカムフォロア29を介しレバー部材24及び傾動板19を上方に傾斜させることにより、図2に示すように、ターンテーブル17とクランパ3とが合体しディスク2を挟み込む。また、図1に示すように、カム28の凸部34がディスクトレイ5の凹溝13の横溝13a内に入り込みディスクトレイ5の前後方向への動きを阻止する。
【0034】
この状態において、ディスクトレイ5を筺体1外に排出する向きにモータ32を回転させると、カム28のラック33と中間歯車36aとの噛み合いにより、カム28が図5に示すように右方向にスライドし案内溝30の上側の溝縁31aでカムフォロア29を下方に付勢する。この溝縁31aは傾斜が緩やかであることから、モータ32からカム28への入力が拡大されてカムフォロア28に伝達される。これにより、ターンテーブル17とクランパ3との大きな吸着力に抗してターンテーブル17がクランパ3から引き剥がされる。ターンテーブル17がクランパ3から引き剥がされると、ターンテーブル17、傾動板19、レバー部材24等は自重で落下し、カムフォロア29が案内溝30の下側の溝縁31bに当たって停止する。
【0035】
上記のようにカム28が左端から右方向にスライドし始めると、カム28の凸部34がディスクトレイ5の凹溝13の屈曲溝13bに嵌まり込むことから、ディスクトレイ5が排出側へと少しばかり押し出される。これにより、ディスクトレイ5のラック12が回転する最終歯車36bと噛み合い、ディスクトレイ5は筺体1外へと連続的に押し出される。また、ディスクトレイ5がこのように排出側へと駆動されると、カム28のラック33が中間歯車36aから分離し、凸部34とディスクトレイ5の屈曲溝13bとの摺接作用により、カム28は図6のごとく筺体1内を右端へとスライドして停止し、その凸部34がディスクトレイ5の縦溝13cに入り込む。そして、ディスクトレイ5が筺体1外へと移動する間、カム28の凸部34が縦溝13c内をスライドする。ディスクトレイ5が筺体1外へと排出されると、ディスクトレイ5のストッパ10が筺体1の突起37に引っ掛かり停止する。また、図示しないリミットスイッチによりモータ32が停止する。
【0036】
ディスクトレイ5上にディスク2を置き又はディスク2を交換した後、ディスクトレイ5を筺体1内に収納する向きにモータ32を回転させると、ディスクトレイ5のラック12と最終歯車36bとの噛み合いによりディスクトレイ5が筺体1内へと引き込まれる。ディスクトレイ5が筺体1内へと移動する間、カム28の凸部34がディスクトレイ5の縦溝13c内を相対的にスライドし屈曲溝13bへと向かう。カム28の凸部34が屈曲溝13bに嵌まり込むと、カム28は筺体1内を左方向にスライドし、そのラック33が回転する中間歯車36aと噛み合い、同時にディスクトレイ5側のラック12が回転する最終歯車36bから離れる。
【0037】
カム28は中間歯車36aの回転により更に左方向にスライドし、案内溝30の下側の溝縁31bでカムフォロア29を押し上げる。この溝縁31bは傾斜が比較的急であることから、ターンテーブル17等は速やかに上昇し、ターンテーブル17はクランパ3と吸着し合ってディスク2を挟み込む。また、同時にディスクトレイ5の後端が筺体1の後端に当たって停止し、図示しないリミットスイッチによりモータ32が停止し、カム28のスライドも停止する。
【0038】
次に、上記構成のディスク駆動装置の作用について説明する。
【0039】
図1、図2及び図4に示すように、ディスクトレイ5が筺体1内に収まった状態では、カム28は左端へと移動しそのラック33が中間歯車36aと噛み合っている。一方、ディスクトレイ5側のラック12は最終歯車36bから離れている。
【0040】
また、カム28の案内溝30がカムフォロア29を介しレバー部材24及び傾動板19を上方に押し上げている。これにより、ターンテーブル17とクランパ3とは磁力により吸着し合いディスク2を間に挟み込む。
【0041】
また、この状態において、カム28の凸部34がディスクトレイ5の凹溝13の横溝13a内に入り込みディスクトレイ5の前後方向への動きを阻止する。
【0042】
ディスク2の装填又は交換に当たり、ディスクトレイ5を筺体1外に排出する向きにモータ32を回転させると、歯車列が回転し中間歯車36aとカム28のラック33との噛み合いによってカム28が右方へとスライドを開始する。
【0043】
カム28が図4の位置から図5の位置へと右方向へスライドすると、カムフォロア29が案内溝30の上部から外れて傾斜部内に入り、傾斜部の上側の溝縁31aによって下方に押し下げられる。この溝縁31aは傾斜が緩やかであることから、モータ32からカム28への入力が拡大されてカムフォロア29に伝達される。
【0044】
これにより、レバー部材24が支持ピン25を支点にして下方に傾斜し、傾動板19がその前後端の起立ピン26,20及びクッション材27,21を支点にして下方に傾斜し、さらにターンテーブル17がクランパ3から引き剥がされる。
【0045】
ターンテーブル17がクランパ3から引き剥がされると、ターンテーブル17、傾動板19及びレバー部材24は自重で落下し、カムフォロア29が案内溝30の下側の溝縁31bに当ったところで停止する。
【0046】
カム29が図6のごとく更に右方向にスライドすると、カムフォロア29が案内溝30の下部に入り込み、これにより、図3のようにターンテーブル17、傾動板19及びレバー部材24は降下位置に保持される。
【0047】
また、カム28が図4の位置から図5の位置へと右方向へスライドし、ターンテーブル17等が落下すると、カム28の凸部34がディスクトレイ5の凹溝13の屈曲溝13bに嵌まり込み、ディスクトレイ5が排出側へと少しばかり押し出される。また、図3及び図6に示すように、カムフォロア29は案内溝30の下部に入り込み、レバー部材24、ターンテーブル17等は当該位置に保持される。
【0048】
ディスクトレイ5が筺体1外に少しばかり突出すると、ディスクトレイ5のラック12が回転する最終歯車36bと噛み合い、ディスクトレイ5は筺体1外へと連続的に押し出される。
【0049】
ディスクトレイがこのように排出側へと駆動されると、カム28の凸部34と屈曲溝13bとの摺接により、カム28のラック33が中間歯車36aから離れ、カム28は図6のごとく筺体1内を右端へとスライドして停止する。この位置においてカム28の凸部34はディスクトレイ5の縦溝13cに入り込み、ディスクトレイ5が筺体1外へと移動する間縦溝13c内をスライドする。
【0050】
筺体1外へと移動するディスクトレイ5は、そのストッパ10が筺体1の突起37に引っ掛かることにより移動を停止する。また、図示しないリミットスイッチによりモータ32が停止する。
【0051】
筺体1外に出たディスクトレイ5上にディスク2を置き又はディスク2を交換した後、ディスクトレイ5を筺体1内に収納する向きにモータ32を回転させると、ディスクトレイ5のラック12と最終歯車36bとの噛み合いによりディスクトレイ5が筺体1内へと引き込まれる。
【0052】
ディスクトレイ5が筺体1内へと移動する間、カム28の凸部34がディスクトレイ5の縦溝13c内を相対的にスライドし屈曲溝13bへと向かう。カム28の凸部34が屈曲溝13bに嵌まり込むと、カム28は筺体1内を左方向にスライドし、そのラック33が回転する中間歯車36aと噛み合い、同時にディスクトレイ5側のラック12が回転する最終歯車36bから離れる。
【0053】
カム28は中間歯車36aの回転により更に左方向にスライドし、案内溝30の下側の溝縁31bでカムフォロア29を押し上げる。この溝縁31bは傾斜が急であることから、ターンテーブル17等は速やかに上昇し、ターンテーブル17はクランパ3を吸着してディスク2を挟み込む。また、同時にディスクトレイ5の後端が筺体1の後端に当って停止し、図示しないリミットスイッチによりモータ32が停止し、カム28のスライドも停止する。
【0054】
ディスク2がターンテーブル17とクランパ3とにより挟持されて所定位置に停止すると、モータ18の起動によりディスク2がターンテーブル17と一体で回転する。
【0055】
また、往復動機構の図示しないモータの起動によりキャリッジ24が回転するディスク2下においてディスク2の半径方向に往復移動し、ピックアップ22から射出される光がディスク2を走査する。これにより、ディスク2の情報が読み取られ、又はディスク2に情報が書き込まれる。
【0056】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、磁気により吸着し合ってディスクトレイ上のディスクを挟むターンテーブルとクランパとを備え、ターンテーブルとクランパをカム機構によって接離させるようにしたディスク駆動装置において、カムの移動量に対するカムフォロアの変位量の変化率がターンテーブルとクランパとの離反時において接近時における変化率よりも低減するように、カムの輪郭が形成されたディスク駆動装置であるから、ターンテーブルとクランパとをカムに対する入力に比し大きな力で引き離すことができ、カムを駆動するモータ等の動力源の負荷を低減し、動力源の大型化重量化を防止することができると共に、ディスクのクランプを迅速に行いディスクの再生、記録等に速やかに移行することができる。
【0057】
請求項2に係る発明によれば、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のディスク駆動装置において、カムがカムフォロアの案内溝を有し、ターンテーブルとクランパとの離反に与る溝縁がターンテーブルとクランパとの接近に与る溝縁よりも勾配が緩やかになるように形成されたディスク駆動装置であるから、ターンテーブルとクランパとをカムに対する入力に比し大きな力で引き離すことができると共にディスクのクランプを迅速に行うことができるのは勿論のこと、カムの案内溝に複数種類の溝縁を設けることで足りるので、カム機構の複雑化を回避することができる。
【0058】
請求項3に係る発明によれば、請求項1又は請求項2に記載のディスク駆動装置において、クランパの下方にターンテーブルが配置され、ターンテーブルにカムフォロアが連結され、ターンテーブルとクランパとの離反に与る案内溝の溝縁がターンテーブルの自然落下を生じる程度の長さに形成されたディスク駆動装置であるから、クランパからターンテーブルを速やかに離反させ、ディスクトレイやディスクをターンテーブルとクランパとの間からそれだけ速やかに取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク駆動装置を示す平面図である。
【図2】図1に示すディスク駆動装置の右側面図であり、ディスク挿入時の状態を示す。
【図3】図1に示すディスク駆動装置の右側面図であり、ディスク排出時の状態を示す。
【図4】図1に示すディスク駆動装置の正面図であり、ディスク挿入時の状態を示す。
【図5】図1に示すディスク駆動装置の正面図であり、ディスク排出に際しターンテーブルをクランパから離反させようとする時の状態を示す。
【図6】図1に示すディスク駆動装置の正面図であり、ディスク排出時の状態を示す。
【図7】ディスクトレイの平面図である。
【図8】図7中、VIII−VIII線矢視断面図である。
【図9】図7に示すディスクトレイの正面図である。
【図10】カムの正面図である。
【図11】カムの平面図である。
【図12】(A)(B)はそれぞれ図11中A−A線、B−B線矢視断面図である。
【符号の説明】
2…ディスク
3…クランパ
5…ディスクトレイ
17…ターンテーブル
28…カム
29…カムフォロア
30…案内溝
31a,31b…溝縁
Claims (3)
- 磁気により吸着し合ってディスクを挟むターンテーブルとクランパとを備え、ターンテーブルとクランパをカム機構によって接離させるようにしたディスク駆動装置において、カムの移動量に対するカムフォロアの変位量の変化率がターンテーブルとクランパとの離反時において接近時における変化率よりも低減するように、カムの輪郭が形成されたことを特徴とするディスク駆動装置。
- 請求項1に記載のディスク駆動装置において、カムがカムフォロアの案内溝を有し、ターンテーブルとクランパとの離反に与る溝縁がターンテーブルとクランパとの接近に与る溝縁よりも勾配が緩やかになるように形成されたことを特徴とするディスク駆動装置。
- 請求項1又は請求項2に記載のディスク駆動装置において、クランパの下方にターンテーブルが配置され、ターンテーブルにカムフォロアが連結され、ターンテーブルとクランパとの離反に与る案内溝の溝縁がターンテーブルの自然落下を生じる程度の長さに形成されたことを特徴とするディスク駆動装置。
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