JP3889152B2 - 一缶多水路風呂給湯器 - Google Patents

一缶多水路風呂給湯器 Download PDF

Info

Publication number
JP3889152B2
JP3889152B2 JP14238398A JP14238398A JP3889152B2 JP 3889152 B2 JP3889152 B2 JP 3889152B2 JP 14238398 A JP14238398 A JP 14238398A JP 14238398 A JP14238398 A JP 14238398A JP 3889152 B2 JP3889152 B2 JP 3889152B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction coefficient
amount
hot water
combustion
water supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14238398A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11325587A (ja
Inventor
謙 浦野
佳宏 棟田
徹哉 佐藤
久恭 渡辺
Original Assignee
株式会社ガスター
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ガスター filed Critical 株式会社ガスター
Priority to JP14238398A priority Critical patent/JP3889152B2/ja
Publication of JPH11325587A publication Critical patent/JPH11325587A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3889152B2 publication Critical patent/JP3889152B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control For Baths (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、風呂の追い焚き機能と給湯機能を備えた一缶二水路風呂給湯器などの一缶多水路風呂給湯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6には出願人が開発している一缶多水路風呂給湯器としての一缶二水路風呂給湯器のシステム構成が示されている。同図において、器具ケース1内には給湯熱交換器2と追い焚き熱交換器3とが一体化されて配設されている。すなわち、複数の共通のフィンプレート4に給湯側の管路を貫通装着して給湯熱交換器2と成し、同じくフィンプレート4に追い焚き側の管路を貫通装着して追い焚き熱交換器3と成している。
【0003】
これら一体化された熱交換器の下方側には給湯熱交換器2と追い焚き熱交換器3を共通に加熱するバーナ5が配置されており、このバーナ5の燃焼の給排気を行う燃焼ファン6が下側に配置されている。バーナ5にはガス通路6が接続されており、このガス通路6には通路の開閉を行う電磁弁7,8とガスの供給量(バーナの燃焼熱量)を開弁量によって制御する比例弁10が介設されている。なお、前記比例弁10の開弁量制御は、具体的には、比例弁10に印加される電流(開弁駆動電流)の可変制御によって行われている。
【0004】
前記給湯熱交換器2の入側には給水通路としての給水管11が接続されており、この給水管11には給水管11の給水温度を検出する給水温度検出センサ12と、給水流量を検出する流量検出センサ13が設けられている。なお、給水管11の入口側は水道管に接続されている。
【0005】
前記給湯熱交換器2の出側には給湯通路としての給湯管14が接続されており、この給湯管14は外部配管を介して台所等の所望の給湯場所に導かれている。前記給湯熱交換器2の出側の流路には給湯温度を検出する給湯温度センサ15が設けられている。なお、この一缶多水路風呂給湯器においては、前記給湯管11から給水された水は給湯熱交換器2を通って湯となり、給湯管14に送出されるようになっており、この給湯機においては、前記流量検出センサ13は、このように、給水管11から給湯熱交換器2を通って給湯管14に送出される湯水の流量を検出し、給湯設定温度の湯が得られる流量を検出する。
【0006】
前記追い焚き熱交換器3の入側には管路16の一端側が接続され、管路16の他端側は循環ポンプ17の吐出側に接続されている。そして、循環ポンプ17の吸込側と浴槽18は戻り管20によって接続されており、この戻り管20には浴槽18の循環湯水の温度を風呂温度として検出する風呂温度センサ21が設けられている。前記追い焚き熱交換器3の出側には往管22の一端側が接続され、往管22の他端側は浴槽18に接続されており、浴槽18から戻り管20を介して循環ポンプ17、管路16、追い焚き熱交換器3および往管22を介して浴槽18に至る通路は追い焚き循環通路23を構成している。
【0007】
前記給湯熱交換器2の給湯管14は給湯通路として機能し、この給湯管14と追い焚き循環通路23(図6においては管路16)は湯張り通路24によって連通接続されており、この湯張り通路24には通路の開閉を行う電磁弁等により構成される注湯弁25が介設され、この注湯弁25の下流側の湯張り通路24には浴槽18の水位を水圧によって検出する水位センサ(圧力センサ)26が設けられている。
【0008】
前記流量検出センサ13、温度センサ12,15,21、水位センサ26等のセンサ検出信号は制御装置27に加えられており、この制御装置27にはリモコン28が接続されている。このリモコン28には給湯温度を設定する給湯温度設定手段や、風呂温度を設定する風呂温度設定手段や、湯張り運転を指令するボタンや、必要な情報を表示する表示部等が設けられている。
【0009】
前記制御装置27は各種センサ検出信号とリモコン28の情報を取り込み、内部に与えられているシーケンスプログラムに従い、給湯運転と、湯張り運転と、追い焚き運転を次のように制御する。
【0010】
例えば、台所等に導かれた給湯通路の水栓30が開けられ、流量検出センサ13により作動流量が検出されると、燃焼ファン6の回転が行われ、電磁弁7,8の開動作が行われてバーナ5に燃料ガスが供給されると共に、図示されていない点着火手段によりバーナ5の燃焼が行われ、給湯温度センサ15で検出される給湯温度がリモコン28で設定される給湯設定温度に一致するように比例弁10への開弁駆動電流を制御し、給湯熱交換器2を通る水をバーナ5の火炎により加熱して設定温度の湯を作り出し、この湯を給湯管14を介して給湯場所へ給湯する。
【0011】
そして、水栓30が閉められて、流量検出センサ13からオフ信号が出力されたときに、バーナ燃焼を停止し、給湯運転モードの動作を終了する。
【0012】
また、リモコン28により湯張り運転モードが指令されると、注湯弁25が開けられる。そして、流量検出センサ13により作動流量が検出されると、給湯運転の場合と同様にバーナ5の燃焼が開始し、給湯熱交換器2で作り出された湯は給湯管14、湯張り通路24を通り、さらに分岐して管路16から追い焚き熱交換器3を経て往管22を通る通路と戻り管20を通る通路の両側から浴槽18に湯が落とし込まれる。そして、設定水位までの湯の水量が落とし込まれたとき、又は水位センサ26により設定水位が検出されたときに注湯電磁弁25が閉じられバーナ5の燃焼が停止して湯張り運転モードの動作が終了する。
【0013】
追い焚き運転モードの動作においては、注湯弁25が閉じられている状態で、循環ポンプ17が回転駆動され、浴槽18内の湯水の循環が追い焚き循環通路23を介して行われ、風呂温度センサ21により浴槽の風呂温度が検出される。そして、風呂検出温度が風呂設定温度よりも低いときには、バーナ5の燃焼が行われ、追い焚き循環通路23を通して循環する浴槽湯水を追い焚き熱交換器3で加熱する。風呂温度センサ21により浴槽湯水の温度が風呂設定温度に達したことが検出されたときに、循環ポンプ17の停止とバーナ5の燃焼停止が行われて追い焚き運転モードの動作が終了する。
【0014】
上記の如く、一缶二水路風呂給湯器は、共通のバーナ5を用いて一体化された給湯熱交換器2と追い焚き熱交換器3を加熱する方式なので、別体に設けられた給湯熱交換器と追い焚き熱交換器をそれぞれ別個のバーナを用いて燃焼加熱する方式に比べ、装置構成の簡易化が図れ、これに伴い、装置(器具)の小型化とコスト低減が図れることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような一缶二水路風呂給湯器においては、追い焚き熱交換器3と給湯熱交換器2とを共通のバーナ5によって加熱するため、追い焚きと給湯の同時燃焼時における追い焚き側の吸熱量は、同時燃焼時における熱交換器の総吸熱量から給湯側の吸熱量を差し引いて求めていた。
【0016】
しかしながら、前記給湯側の吸熱量は、給水温度検出センサ12によって検出される給水温度と、給湯温度センサ15によって検出される給湯温度と、流量検出センサ13によって検出される流量とに基づいて求められるものであるために、給水温度検出センサ12や給湯温度センサ15、流量検出センサ13センサ出力にばらつきがあると、追い焚き側の吸熱量を正確に求めることができないといった問題があった。
【0017】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、給湯燃焼と追い焚き燃焼の同時燃焼時における追い焚き側の吸熱量を正確に求めることができる一缶多水路風呂給湯器を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成をもって課題を解決するための手段としている。すなわち、本第1の発明は、給水通路から供給される水を加熱して給湯通路へ送出する給湯熱交換器と、浴槽湯水の追い焚き循環通路に組み込まれ循環湯水の追い焚きを行う追い焚き熱交換器とが一体化され、この一体化された給湯熱交換器と追い焚き熱交換器を加熱する共通のバーナを備え、前記給水通路の給水温度を検出する給水温度検出センサと、前記給湯通路の給湯温度を検出する給湯温度検出センサとを備え、前記追い焚き熱交換器を加熱して風呂の追い焚きを行なう追い焚き燃焼の機能と、前記給湯熱交換器を加熱して給湯を行なう給湯燃焼の機能を備えた一缶多水路風呂給湯器であって、追い焚き燃焼と給湯燃焼の同時燃焼時における熱交換器の総吸熱量を前記バーナに供給されるガス量に基づいて求める同時燃焼時吸熱量検出手段と;前記同時燃焼時における給湯側の吸熱量を前記給水温度検出センサの検出温度と前記給湯温度検出センサの検出温度と給湯設定温度の湯が得られる流量の情報とに基づいて求める給湯側吸熱量検出手段と;前記同時燃焼時吸熱量検出手段によって求められる同時燃焼時の総吸熱量と、前記給湯側吸熱量検出手段によって求められる給湯側の吸熱量によって、追い焚き側の吸熱量=同時燃焼時の総吸熱量−給湯側吸熱量×補正係数の関係式により前記同時燃焼時における追い焚き側の吸熱量を求める追い焚き吸熱量検出手段と;給湯単独燃焼時のフィードフォワード熱量とフィードバック熱量をあわせたトータル熱量のうちのフィードバック熱量の変動量に基づいて前記関係式の補正係数を求める補正係数決定部と;を有する構成を持って課題を解決する手段としている。
【0019】
また、本第2の発明は、上記本第1の発明の構成に加え、前記補正係数決定部は、フィードバック熱量の変動量(FFK)を、フィードフォワード熱量(FF)とフィードバック熱量(FB)とにより、FFK=(FF+FB)/FFの式によって求める構成を持って課題を解決する手段としている。
【0020】
さらに、本第3の発明は、上記本第1または第2の発明の構成に加え、前記補正係数決定部は、フィードバック熱量の変動量を予め定められる補正係数決定更新タイミングごとに求め、予め与えられる補正係数決定ルールに従って前記更新タイミングごとに補正係数を更新する構成を持って課題を解決する手段としている。
【0021】
さらに、本第4の発明は、上記本第3の発明の構成に加え、前記補正係数決定部には、補正係数決定更新タイミングごとに求めたフィードバック熱量の変動量が1よりも大きい値のときには該変動量に向けて前記更新タイミングことに補正係数を予め与えた値だけ段階的に加算していき、前記更新タイミングごとに求めたフィードバック熱量の変動量が1よりも小さい値のときには該変動量に向けて前記更新タイミングことに補正係数を予め与えた値だけ段階的に減算していき、前記変動量と補正係数とが等しくなった以降は該変動量を補正係数とする補正係数決定ルールが与えられている構成を持って課題を解決する手段としている。
【0022】
さらに、本第5の発明は、上記本第3の発明の構成に加え、前記補正係数決定部には、補正係数決定更新タイミングごとに求めたフィードバック熱量の変動量が1よりも大きい値のときには該変動量に向けて前記更新タイミングごとに補正係数を予め与えた値だけ段階的に加算していき、前記更新タイミングごとに求めたフィードバック熱量の変動量が1よりも小さい値のときには該変動量に向けて前記更新タイミングごとに補正係数を予め与えた値だけ段階的に減算していき、前記変動量と補正係数とが等しくなった以降に前記更新タイミングごとに求めるフィードバック熱量の変動量が変化し、かつ、該変化後の変動量と1との差が変化前の変動量と1との差よりも小さいときには補正係数を一気に変化後の変動量に更新する補正係数決定ルールが与えられている構成を持って課題を解決する手段としている。
【0023】
さらに、本第6の発明は、上記本第3乃至第5のいずれか一つの発明の構成に加え、前記補正係数決定部には、補正係数決定更新タイミングことに求めたフィードバック熱量の変動量が1よりも大きい値から1よりも小さい値に変化したとき及び、前記変動量が1よりも小さい値から1よりも大きい値に変化したときには、補正係数を1とする補正係数決定ルールが与えられている構成を持って課題を解決する手段としている。
【0024】
さらに、本第7の発明は、上記本第3乃至第6のいずれか一つの発明の構成に加え、前記補正係数決定部は、補正係数決定更新タイミングごとに求めた変動量が予め与えられた変動量上限値を上側に超えたときには補正係数を該変動量上限値以下とする補正係数上限値決定機能と前記変動量が予め与えられた変動量下限値を下側に超えたときには補正係数を該変動量下限値以上とする補正係数下限値決定機能の少なくとも一方の機能を備えている構成を持って課題を解決する手段としている。
【0025】
さらに、本第8の発明は、上記本第1乃至第7のいずれか一つの発明の構成に加え、前記バーナは複数の燃焼面を有しバーナへの要求燃焼熱量に応じてこれらの燃焼面を切り替えて燃焼させる多段燃焼方式バーナにより構成され、同時燃焼時において燃焼するバーナの燃焼面に対応させて補正係数決定ルールが与えられている構成を持って課題を解決する手段としている。
【0026】
さらに、本第9の発明は、上記本第1乃至第8のいずれか一つの構成に加え、前記補正係数決定部による補正係数決定動作の開始を許可する補正係数決定許可部が設けられており、該補正係数決定許可部は予め与えられた補正係数決定動作の禁止条件が解除された以降に補正係数決定部の補正係数決定動作開始を許可する構成を持って課題を解決する手段としている。
【0027】
上記構成の本発明において、追い焚き燃焼と給湯燃焼の同時燃焼時における熱交換器の総吸熱量が、バーナに供給されるガス量に基づいて同時燃焼時吸熱量検出手段により求められ、前記同時燃焼時における給湯側の吸熱量が、給水温度検出センサの検出温度と給湯温度検出センサの検出温度と流量検出センサの検出流量とに基づいて給湯側吸熱量検出手段により求められる。
【0028】
そして、前記同時燃焼時吸熱量検出手段によって求められる同時燃焼時の総吸熱量と、前記給湯側吸熱量検出手段によって求められる給湯側の吸熱量によって、前記同時燃焼時における追い焚き側の吸熱量が、追い焚き側の吸熱量=同時燃焼時の総吸熱量−給湯側吸熱量×補正係数の関係式により、追い焚き吸熱量検出手段によって求められる。
【0029】
この追い焚き吸熱量検出手段による追い焚き燃焼熱量検出に際し、本発明においては、給湯単独燃焼時のフィードフォワード熱量とフィードバック熱量をあわせたトータル熱量のうちのフィードバック熱量の変動量に基づいて、前記関係式の補正係数が補正係数決定部によって求められ、この補正係数を前記関係式に代入することにより、前記の如く、追い焚き側の吸熱量が追い焚き吸熱量検出手段によって求められる。
【0030】
このように、本発明においては、前記同時燃焼時の追い焚き燃焼熱量を求めるに際し、前記同時燃焼時における給湯側の吸熱量を、給湯単独燃焼時におけるバーナへのトータル供給熱量のうちのフィードバック熱量の変動量に基づいて補正し、この補正した値を同時燃焼時における総燃焼熱量から差し引いて求めるために、給湯側の吸熱量を求めるために用いられる給水温度検出センサや給湯温度センサや流量検出センサのセンサ出力にばらつきが生じても、正確に同時燃焼時における追い焚き側の吸熱量を求めることが可能となり、上記課題が解決される。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明において、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。
【0032】
本実施形態例の一缶多水路風呂給湯器は、図6に示した提案の一缶二水路風呂給湯器とほぼ同様のシステム構成を有しており、その重複説明は省略する。なお、本実施形態例では、バーナ5は、A面とB面の複数の燃焼面を有しており、バーナ5は、バーナ5への要求燃焼熱量に応じてこれらの燃焼面を切り替えて(A面燃焼とB面燃焼とAB面燃焼とを切り替えて)燃焼させる多段燃焼方式バーナにより構成されている。同図の左側(電磁弁7a側)がA面、右側(電磁弁7b側)がB面である。
【0033】
図1には、本発明に係る一缶多水路風呂給湯器の一実施形態例において特徴的な制御構成が示されている。同図に示すように、本実施形態例の一缶多水路風呂給湯器は、一缶二水路風呂給湯器であり、制御装置27に、給湯側吸熱量検出手段31、フィードフォワード演算部32、フィードバック演算部33、同時燃焼時吸熱量検出手段35、追い焚き吸熱量検出手段36、補正係数決定部37、燃焼判断部39、補正係数決定許可部41を設けて構成されており、補正係数決定部37は、変動量算出部38とメモリ部34、決定部40を有している。また、同図に示す給湯温度設定部29は、リモコン28に設けられている。
【0034】
なお、同図には図示されていないが、本実施形態例の一缶多水路風呂給湯器の制御装置は、提案の一缶二水路風呂給湯器と同様に、給湯燃焼の機能と追い焚き燃焼の機能を備えており、リモコン28の指示などに従って、これらの燃焼をそれぞれ単独で行なわせたり、同時に行なわせたりする燃焼制御部が設けられている。
【0035】
燃焼判断部39は、循環ポンプ17の作動信号や電磁弁7,8の作動信号などを取り込み、給湯器が給湯単独運転中であるか、追い焚き単独運転中であるか、追い焚きと給湯の同時燃焼運転中であるかを判断する。また、燃焼判断部39は、バーナ5の燃焼がA面燃焼であるか、B面燃焼であるか、AB燃焼であるかも判断する。なお、燃焼判断部39は、前記燃焼制御部(図示せず)の制御情報を取り込んで、このような燃焼判断を行なってもよい。
【0036】
給湯側吸熱量検出手段31は、給湯と追い焚きの同時燃焼時における給湯側の吸熱量を、給水温度検出センサ12の検出温度と給湯温度検出センサ15の検出温度と流量検出センサ3の検出流量とに基づいて求めるものである。給湯側吸熱量検出手段31は、燃焼判断部39によって給湯器が同時燃焼中であると判断された時に、同時燃焼時における給湯側の吸熱量Caを、給水温度検出センサ12の検出温度Tinと、給湯温度センサ15の検出温度Toutと、流量検出センサ13の検出流量をQとによって、次式(1)により同時燃焼時における給湯側の吸熱量Caを求め、この値を、追い焚き吸熱量検出手段36に加える。
【0037】
Ca=(Tout−Tin)×Q・・・・・(1)
【0038】
同時燃焼時吸熱量検出手段35は、前記同時燃焼時におけるバーナ5の総燃焼熱量を、バーナ5に供給されるガス量に基づいて求めるものである。同時燃焼時吸熱量検出手段35は、燃焼判断部39によって給湯器が同時燃焼中であると判断されたときに、前記燃焼制御部の制御にしたがって比例弁10に流されている電流に基づきバーナ5の総燃焼熱量を検出する。
【0039】
フィードフォワード演算部32は、給湯単独燃焼時のフィードフォワード熱量を演算するものである。フィードフォワード演算部32は、燃焼判断部39によって給湯器が給湯単独運転中であると判断されたときに、給水温度検出センサ12の検出温度Tinと、給湯温度設定部29に設定されている設定温度Tsetと、流量検出センサ13によって検出される流量Qにより、次式(2)に基づいて、フィードフォワード熱量FFを求め、求めた値を補正係数決定部37の変動量算出部38に加える。なお、このフィードフォワード熱量FFの値は前記燃焼制御部(図示せず)にも加えられる。
【0040】
FF=(Tset−Tin)×Q・・・・・(2)
【0041】
フィードバック演算部33は、給湯単独燃焼時のフィードバック熱量を演算するものである。フィードバック演算部33は、燃焼判断部39によって給湯器が給湯単独運転中であると判断されたときに、給湯温度センサ15で検出される検出温度(給湯温度)Toutが給湯温度設定部29に設定されている設定温度Tsetになるように、PID演算などによって求めた演算値Aと、流量検出センサ13によって検出される流量Qとにより、次式(3)によってフィードバック熱量FBを求め、求めた値を補正係数決定部37の変動量算出部38に加える。なお、この値も前記燃焼制御部に加えられ、燃焼制御部は、このフィードバック熱量と前記フィードフォワード熱量とに基づいて給湯燃焼制御を行なう。
【0042】
FB=A×Q・・・・・(3)
【0043】
補正係数決定許可部41は、補正係数決定部37による補正係数決定動作の開始を許可するものであり、補正係数決定許可部41は、図示されていないメモリ部を有し、このメモリ部に予め与えられた補正係数決定動作の禁止条件が解除された以降に補正係数決定部37の補正係数決定動作開始を許可する許可信号を出力し、補正係数決定部37に加える。
【0044】
なお、この補正係数決定動作の禁止条件は、例えば、バーナ5を強制的に最小燃焼熱量で燃焼させる強制MIN燃焼中や、バーナ5を強制的に最大燃焼熱量で燃焼させる強制MAX燃焼中であること、給湯開始後1分以内であること、バーナ5のフィードフォワード燃焼中であること、バーナ5の燃焼面切り替え中であること、バーナ5の燃焼面切り替え後1分以内であることなどがあげられ、本実施形態例では、この他に、バーナ5のA面燃焼中であることも禁止条件として補正係数決定許可部41に与えている。
【0045】
補正係数決定許可部41は、これらの禁止条件が解除された後に、さらに、給湯湯温が安定したか否かを判断し、給湯器が補正係数決定動作を行なうのに適した状態になったときに補正係数決定許可信号を補正係数決定部37に加える。具体的には、補正係数決定許可部41は、給湯温度設定部29により設定されている給湯設定温度と給湯温度センサ15によって検出される給湯温度との差が1℃以内の状態が連続して15秒以上続いたときに前記補正係数決定許可信号を出力する。
【0046】
補正係数決定部37の変動量算出部38は、フィードバック熱量の変動量(FFK)を、フィードフォワード演算部32により求めたフィードフォワード熱量(FF)と、フィードバック演算部33により求めたフィードバック熱量(FB)とにより、FFK=(FF+FB)/FFの式によって求める。このフィードバック熱量の変動量演算は、予め定められる補正係数決定更新タイミング(例えば15秒)ごとに行われる。なお、本実施形態例では、フィードバック熱量変動量FFKをパーセンテージで表わすために、前記のようにして求めたフィードバック熱量変動量FFKの値に100をかけた値をFFKNとして(FFKN=100FF)おり、このFFKNの値を決定部40に加える。
【0047】
決定部40は、変動量算出部38から加えられるFFKNの値に基づき、メモリ部34に予め与えられている補正係数決定ルールに従って、前記補正係数決定更新タイミングごとに補正係数を更新決定する。なお、本実施形態例では、同時燃焼時において燃焼するバーナ5の燃焼面に対応させて、B面燃焼時の補正係数決定ルールと、AB面燃焼時の補正係数決定ルールとが、別々に与えられている。
【0048】
メモリ部34には、例えば、以下のような補正係数決定ルールが与えられている。すなわち、補正係数決定更新タイミングごとに求めたフィードバック熱量の変動量(FFK)が1よりも大きい値のとき(FFKNが100より大きい値のとき)には、この変動量に向けて前記更新タイミングごとに補正係数を予め与えた値だけ段階的に加算していき、前記更新タイミングごとに求めたフィードバック熱量の変動量(FFK)が1よりも小さい値のとき(FFKNが100よりも小さい値のとき)には、この変動量に向けて前記更新タイミングごとに補正係数を予め与えた値だけ段階的に減算していき、前記変動量と補正係数とが等しくなった以降はこの変動量を補正係数とする補正係数決定ルールが与えられている。
【0049】
この補正係数決定ルールに従うと、具体的には、以下のような補正係数決定動作が行われることになる。例えば、表1の(a)に示すように、15秒ごとに求められるFFKNが108のときには、AB燃焼に対応した補正係数(表における補正係数FFKNAB)を100から101,102,103・・・といったように、15秒ごとに1ずつ増やしていって108に近づけ、表1の(b)に示すように、15秒ごとに求められるFFKNが92のときには、補正係数FFKNABを100から99,98,97・・・といったように、15秒ごとに1ずつ減らしていって92に近づけていく補正係数決定動作が行われることになる。
【0050】
【表1】
Figure 0003889152
【0051】
また、この補正係数決定ルールに従うと、表2の(a)に示すように、15秒ごとに求められるFFKNが108のときには、補正係数FFKNABを100から101,102,103・・・といったように、15秒ごとに1ずつ増やしていって108に近づけていくが、補正係数FFKNABが108になる前に、FFKNが例えば104に変化したときには、変化後のFFKNの値である104に向けて、補正係数FFKNABを1ずつ加算していく。従って、変化後のFFKNが、例えば109のときには、補正係数FFKNABを109に向けて1ずつ加算していくことになる。
【0052】
また、この補正係数決定ルールに従うと、FFKNが100より小さい値のときにも同様に、表2の(b)に示すように、15秒ごとに求められるFFKNが92のときには、補正係数FFKNABを100から99,98,97・・・といったように、15秒ごとに1ずつ減らしていって92に近づけていくが、補正係数が92になる前に、FFKNが、例えば、96に変化したときには、変化後のFFKNの値である96に向けて補正係数FFKNABを1ずつ減算していくことになる。
【0053】
【表2】
Figure 0003889152
【0054】
さらに、メモリ部34には、前記変動量と補正係数とが等しくなった以降に前記更新タイミングごとに求めるフィードバック熱量の変動量が変化し、かつ、該変化後の変動量(FFK)と1との差が変化前の変動量(FFK)と1との差よりも小さいとき(変化後のFFKNと100との差が変化前のFFKNと100との差よりも小さいとき)には補正係数を一気に変化後の変動量に更新する補正係数決定ルールが与えられている。
【0055】
この補正係数決定ルールに従うと、具体的には、例えば、表3の(a)に示すように、15秒ごとに求められるFFKNが108のときには、補正係数FFKNABを100から101,102,103・・・といったように、15秒ごとに1ずつ増やしていって108に近づけていき、補正係数FFKNABが108になった後にFFKNが102になったときには、補正係数FFKNABを一気に102にしたり、表3の(b)に示すように、15秒ごとに求められるFFKNが92のときには、補正係数FFKNABを100から99,98,97・・・といったように、15秒ごとに1ずつ減らしていって92に近づけていき、補正係数FFKNABが92になった後にFFKNが98になったときには、補正係数FFKNABを一気に98にする補正係数決定動作が行われる。
【0056】
【表3】
Figure 0003889152
【0057】
さらに、メモリ部34には、前記補正係数決定更新タイミングことに求めたフィードバック熱量の変動量(FFK)が1よりも大きい値から1よりも小さい値に変化したとき及び、前記変動量(FFK)が1よりも小さい値から1よりも大きい値に変化したとき(前記FFKNが100より大きい値から100より小さい値に変化したとき及び、FFKNが100より小さい値から100より大きい値に変化したとき)には、補正係数を1とする(補正係数のパーセント表示を100とする)補正係数決定ルールが与えられている。このルールは、変動量が上記のように変化して、フィードバック熱量の正負が逆転したときには補正係数を1とすることを意味する。
【0058】
この補正係数決定ルールに従うと、具体的には、例えば、表4の(a)に示すように、15秒ごとに求められるFFKNが100よりも大きい値である108から100よりも小さい値である95に変化したときには、補正係数FFKNABを一気に100にし、また、表4の(b)に示すように、15秒ごとに求められるFFKNが100よりも小さい値である92から100よりも大きい値である105になったときには、補正係数FFKNABを一気に100にする補正係数決定動作が行われる。
【0059】
【表4】
Figure 0003889152
【0060】
さらに、メモリ部34には、変動量上限値と変動量下限値の両方が与えられている。なお、本実施形態例では、これらの変動量上限値および下限値も、FFKNの値で与えられており、変動量上限値は、例えば、110、変動量下限値は、例えば90とされている。
【0061】
前記決定部40は、前記補正係数決定更新タイミングごとに求めた変動量が予め与えられた変動量上限値を上側に超えたときには補正係数を該変動量上限値以下とする補正係数上限値決定機能と前記変動量が予め与えられた変動量下限値を下側に超えたときには補正係数を該変動量下限値以上とする補正係数下限値決定機能の両方の機能を備えている。
【0062】
そこで、決定部40は、例えば、表5の(a)に示すように、15秒ごとに求められるFFKNが115のときには、補正係数FFKNABを100から101,102,103・・・といったように、15秒ごとに1ずつ増やしていくが、補正係数FFKNABが110になった以降は、前記加算は行なわずに、補正係数FFKNABは110とする。また、表5の(b)に示すように、15秒ごとに求められるFFKNが85のときには、補正係数を100から99,98,97・・・といったように、15秒ごとに1ずつ減らしていくが、補正係数FFKNABが90になった以降は、前記減算は行なわずに、補正係数FFKNABは90にする。
【0063】
【表5】
Figure 0003889152
【0064】
前記補正係数決定更新タイミングごとに加算または減算される数や、変動量上限値、変動量下限値は、バーナ5のAB燃焼時とB面燃焼時とでは異なる値としており、これらの値を異にした補正係数決定ルールがメモリ部34に与えられている。
【0065】
決定部40は、以上のような補正係数決定ルールにしたがって、補正係数を更新決定するものであり、決定部40は、AB面燃焼時には、AB面燃焼に対応した補正係数決定ルールに従い、AB面燃焼に対応した補正係数FFKNABを決定し、B面燃焼時には、B面燃焼に対応した補正係数決定ルールに従い、B面燃焼に対応した補正係数FFKNBを決定するようになっている。補正係数決定部37は、このようにして、決定部40により更新決定した補正係数の値を追い焚き吸熱量検出手段36に加える。
【0066】
追い焚き吸熱量検出手段36は、前記同時燃焼時における追い焚き側の吸熱量を求めるものであり、補正係数決定部37から加えられる補正係数の値と、前記同時燃焼時吸熱量検出手段35によって求められる同時燃焼時の総吸熱量と、前記給湯側吸熱量検出手段31によって求められる給湯側の吸熱量によって、同時燃焼時における追い焚き側の吸熱量を次の関係式(4)により求める。
【0067】
追い焚き側の吸熱量=同時燃焼時の総吸熱量−給湯側吸熱量×補正係数・・・・・(4)
【0068】
本実施形態例は以上のように構成されており、以下、本実施形態例の追い焚き燃焼熱量検出動作について説明する。なお、はじめに、追い焚き燃焼熱量検出動作における補正係数決定動作の概略を図5に示すフローチャートに基づいて説明し、次に、具体的な追い焚き燃焼熱量検出動作について図2から図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0069】
まず、給湯単独燃焼中であることが燃焼判断部39により判断されたときに、図5のステップ100で、追い焚き燃焼熱量検出動作がスタートすると、ステップS1で、補正係数決定許可部41により、前記補正禁止条件があるか否かを判断し、補正禁止条件があるときにはステップ100に戻り、ないときにはステップS2で、1分経過したか否かを判断し、1分経過後に、ステップS3で、給湯湯温が安定したか否かを判断する。そして、給湯湯温が安定したなら、ステップS4で15秒経過したか否かを判断し、15秒経過後に、ステップS5で、補正許可信号を補正係数決定部37に加える。
【0070】
そうすると、補正係数決定部37は、ステップS6で、変動量算出部38によって、フィードフォワード演算部32によって求められるフィードフォワード熱量と、フィードバック演算部33によって求められるフィードバック熱量とを取り込んでFFKNを求め、ステップS7に進む。
【0071】
ステップS7では、補正係数決定部37は、フィードバック演算部33によって求められるフィードバック熱量が0より大きいか否かを判断し、フィードバック熱量が0より大きいと判断されたとき、すなわち、フィードバック熱量が正のときには、ステップS9で前記演算式の補正係数を、例えば、前記表1〜5の(a)に示したように、前記補正係数決定ルールにしたがって決定し、フィードバック熱量が負のときには、ステップS8で前記演算式の補正係数を、例えば、前記表1〜5の(b)に示したように、前記補正係数決定ルールにしたがって決定する。
【0072】
次に、本実施形態例の補正係数決定動作を説明する。まず、図2のステップ100で、図5のステップ100と同様に補正係数決定動作がスタートすると、補正係数決定許可部41は、ステップ101で、補正禁止フラグがないことを確認し、ステップ102で、燃焼制御部によるバーナ5の燃焼制御が、フィードフォワード熱量(FF)+フィードバック熱量(FB)によって制御されていることを確認し、ステップ103で、強制MAX燃焼や強制MIN燃焼や、強制給湯MAX使用中でないことを確認し、ステップ104で、追い焚きと給湯の同時燃焼(同時使用)中でないことを確認し、ステップ105で、バーナ5がA面のみの燃焼中でないことを確認する。
【0073】
そして、これらの条件が全て満たされたときには、ステップ106に進み、60秒カウンターを1増やし、一方、ステップ101で、補正禁止フラグがあることが確認されたといったように、上記条件のうち少なくとも一つが満たされないときには、補正カウンターおよび、60秒カウンターをクリアしてステップ101からやり直す。このような動作を行なうことにより、補正係数決定許可部41は、前記補正禁止条件が解除されたことを確認する。そして、ステップ107で、60秒カウンターが600以上となり、前記補正禁止条件が解除されてから60秒以上たったことが確認されたときには、ステップ108に進む。
【0074】
ステップ108では、補正係数決定許可部41は、給湯湯温が安定したか否かを確認するために、給湯設定温度と給湯温度との差が1℃未満か否かを確認し、この温度差が1℃未満のときには、ステップ109に進み、補正カウンターを1増やし、ステップ110に進む。一方、前記温度差が1℃以上のときには、ステップ116で、補正カウンターをクリアする。
【0075】
ステップ110では、補正カウンターが150になって、ステップ108から15秒以上たったか否か、すなわち、給湯湯温が安定してから15秒以上たったか否かを確認し、補正カウンターが150になったときには、ステップ111で、補正カウンターをクリアして、ステップ112に進み、補正係数決定許可部41は補正係数決定部37に補正係数決定許可信号を加えて前記補正係数決定を許可する。また、湯温が安定しないときには、ステップ108からステップ110までの動作を繰り返す。
【0076】
ステップ113では、補正係数決定部37が補正係数決定許可部41から加えられる補正係数決定許可信号を受けて、補正係数決定動作を開始する。この補正係数決定動作の開始に際し、補正係数決定部37は、まず、変動量算出部38によって前記の如くFFKNを算出する。また、補正係数決定部37は、ステップ114で、バーナ5のB面燃焼用の電磁弁7b(B弁)がオン(開)か否かを判断し、電磁弁7bがオンしているときには、図3のステップ117に進み、電磁弁7bがオンしていないときには、バーナ5が燃焼運転していないかA面燃焼のみであるために、ステップ115に戻って補正カウンターと60秒カウンターをクリアしてからステップ101に戻る。
【0077】
図3のステップ117では、補正係数決定部37は、電磁弁7a(A弁)がオンか否かを確認し、電磁弁7aがオンのときには、ステップ118aに進み、バーナ5のAB面燃焼に対応した補正係数決定ルールに従って補正係数決定動作を行ない、電磁弁7aがオフ(閉)のときには、図4のステップ118bに進んで、バーナ5のB面燃焼に対応した補正係数決定ルールに従って補正係数決定動作を行なう。
【0078】
図3のステップ118aに進んだときには、ステップ119aで、補正係数決定動作により決定される補正係数が正であるか否か、すなわち、フィードバック熱量が正か否かが判断され、フィードバック熱量が正のときには、ステップ120aに進み、フィードバック熱量が負のときには、ステップ129aに進む。
【0079】
ステップ120aに進んだときには、補正係数FFKNABは100よりも大きい値になるように決定されるが、ステップ121aで再度FFKNが100未満か否かを確認し、FFKNが100未満のときには、フィードバック熱量の変動量の正負が逆転したことから、ステップ125aで、100を補正係数FFKNABの値として決定し、ステップ12aで、補正禁止フラグをセットした後、図2のステップ100に戻る。
【0080】
また、ステップ121aで、FFKNが100以上と判断されたときには、ステップ122aで、FFKNと補正係数FFKNABとの比較を行ない、例えば、表1の(a)の領域Aに示すように、補正係数FFKNABがFFKN未満のときには、ステップ123aで、補正係数FFKNABに1を加算し、この加算によって、ステップ124aで、補正係数FFKNABが前記変動量上限値である110を超えた(111以上)と判断されない限り、前記の如く、15秒ごとに、補正係数FFKNABをFFKNに向けて1ずつ加算していく。
【0081】
一方、ステップ122aで、FFKNと補正係数FFKNABとの比較を行なったときに、表1の(a)の領域Bに示すように、補正係数FFKNABがFFKNに達した以降は、FFKNを補正係数FFKNABに決定する。なお、FFKNが110より大きいときには、ステップ128aで、110を補正係数FFKNABに決定する。
【0082】
前記ステップ11aから129aに進んだときには、補正係数は100よりも小さい値になるように決定されるが、ステップ130aで再度FFKNが101以上か否かを確認し、FFKNが101以上のときには、フィードバック熱量の変動量の正負が逆転したことから、ステップ134aで、100を補正係数FFKNABの値として決定し、ステップ135aで、補正禁止フラグをセットした後、図2のステップ100に戻る。
【0083】
また、ステップ130aで、FFKNが101以上と判断されたときには、ステップ131aで、FFKNと補正係数FFKNABとの比較を行ない、例えば、表1の(b)の領域Aに示すように、補正係数FFKNABがFFKNより大きい値のときには、ステップ132aで、補正係数FFKNABに1を減算し、この減算によってステップ133aで、補正係数FFKNABが前記変動量下限値である90を下側に超えた(90未満)と判断されない限り、前記の如く、15秒ごとに、補正係数FFKNABを求めたFFKNに向けて1ずつ減算していく。
【0084】
一方、ステップ131aで、FFKNと補正係数FFKNABとの比較を行なったときに、表1の(b)の領域Bに示すように、補正係数FFKNABがFFKNに達した以降は、FFKNを補正係数FFKNABに決定する。なお、FFKNが90より小さいときには、ステップ137aで、90を補正係数FFKNABに決定する。
【0085】
このような補正係数FFKNABの決定動作が行われると、再び、図2のステップ101に戻るが、前記補正係数決定動作禁止条件が解除された後は、ステップ101からステップ106まで瞬時に進むため、ステップ108からの動作が繰り返し行われることになり、補正係数FFKNABの更新決定動作が補正係数決定更新タイミングである15秒ごとに行われることになる。
【0086】
なお、前記ステップ117から図4のステップ118bへ進んだ場合は、前記ステップ118aと同様の動作が、B面燃焼に対応した補正係数決定ルールに従ってステップ118bで行われ、ステップ119aと同様の動作が、B面燃焼に対応した補正係数決定ルールに従ってステップ119で行われるといったように、ステップ118a〜137aと同様にして、これらの各ステップ番号に対応するステップ118b〜ステップ137bまでの動作が、B面燃焼に対応した補正係数決定部ケルにしたがって行われ、補正係数FFKNBの更新決定動作が15秒ごとに行われる。
【0087】
そして、このようにして、補正係数決定部37により決定した補正係数FFKNABは、時々刻々と追い焚き吸熱量検出手段36に加えられ、追い焚き吸熱量検出手段36は、追い焚きと給湯の同時燃焼時に、この補正係数の値と、給湯側吸熱量検出手段31により求められる給湯燃焼熱量と、同時燃焼時吸熱量検出手段35により求められるバーナ5の総燃焼熱量によって、前記関係式(4)により前記同時燃焼時における追い焚き燃焼熱量を求める。なお、この追い焚き燃焼熱量の算出に際し、追い焚き吸熱量検出手段36は、補正係数決定部37から加えられるFFKNABの値を100で割って補正係数を求めてこの補正係数を前記演算式(4)に代入する。
【0088】
本実施形態例によれば、追い焚き吸熱量検出手段による追い焚き燃焼熱量検出に際し、上記の如く、給湯単独燃焼時のフィードフォワード熱量とフィードバック熱量をあわせたトータル熱量のうちのフィードバック熱量の変動量に基づいて、前記関係式(4)の補正係数を補正係数決定部37によって求め、この補正係数を関係式(4)に代入することにより、追い焚きと給湯の同時燃焼時における追い焚き側の吸熱量を求めるために、たとえ給湯温度センサ15や給水温度検出センサ12や流量検出センサ13のセンサ出力にばらつきが生じても、非常に正確に、追い焚き側の吸熱量を求めることができる。
【0089】
ところで、本出願人は、前記湯張りのときに風呂の水量を正確に検出することにより、設定水位までの湯張りを正確に行なえるような、風呂水量演算機能を備えた一缶二水路燃焼機器を提案しており(未だ公開になっていない)、この提案の燃焼機器においては、追い焚き熱交換器の通水が受け取る吸熱量と、この吸熱量に対する風呂の温度上昇分とに基づき風呂の水量を検出するようにしている。また、この燃焼機器においては、前記追い焚き熱交換器の通水が受け取る吸熱量を求めるときに、同時燃焼時に追い焚き熱交換器の通水が受け取る吸熱量(追い焚き側の吸熱量)と、追い焚き単独燃焼時に追い焚き熱交換器の通水が受け取る吸熱量をそれぞれ検出して、これらの検出吸熱量に基づいて風呂の水量を検出するようにしている。
【0090】
そのため、この提案の燃焼機器において、同時燃焼時に追い焚き熱交換器の通水が受け取る吸熱量を求める際に、本実施形態例の一缶多水路風呂給湯器のように、追い焚き燃焼熱量を前記補正係数を含む演算式によって求めるようにすれば、同時燃焼時における追い焚き側の吸熱量、すなわち、前記提案の燃焼機器における同時燃焼時の追い焚き熱交換器の通水が受け取る吸熱量を非常に正確に求めることができるために、より一層正確に前記風呂の水量を検出できるようにすることができる。
【0091】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されることはなく様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記実施形態例では、補正係数決定許可部41を設け、補正係数決定許可部41に、前記のような補正係数決定動作禁止条件を与えたが、補正係数決定動作禁止条件は特に限定されるものではなく、給湯器の仕様等に応じて適宜設定されるものであり、例えば、上記実施形態例の補正係数決定許可部41に与えたA面燃焼中であることは、補正係数決定動作禁止条件としなくてもよい。補正係数決定動作禁止条件は、この条件を与えることにより、給湯燃焼運転状況やそれに伴う給湯湯温が安定し、給湯単独運転中におけるフィードバック熱量の変動量を正確に求めることができるようにすればよい。
【0092】
また、補正係数決定許可部41は省略することもできる。ただし、補正係数決定許可部41を設けて、補正係数決定禁止条件が解除された以降に補正係数決定部37の補正係数決定動作を許可するようにして、上記のように、給湯燃焼運転状況やそれに伴う給湯湯温が安定してから補正係数決定部37による補正係数決定動作を行なうようにすると、非常に正確に補正係数の決定動作を行なうことができる。
【0093】
さらに、上記実施形態例では、メモリ部34に前記のような様々な補正係数決定ルールを与えたが、メモリ部34に与える補正係数決定ルールは特に限定されるものではなく、適宜設定されるものである。例えば、上記実施形態例では、前記変動量上限値と変動量下限値の両方をメモリ部34に与えたが、これらの値のうち、いずれか一方のみを与えることができる。
【0094】
例えば、前記提案の風呂水量演算機能を備えた一缶二水路燃焼機器において、本発明を適用するときに、前記補正係数が正方向に大きくなると前記風呂水量が小さく演算されることから、補正係数が正方向に極端に大きく決定されると、湯張りされる風呂水位が設定水位よりも大きくなって風呂の湯が浴槽からあふれることも考えられるので、このような危険を回避するためには、少なくとも変動量上限値をメモリ部34に与え、補正係数決定部37は、補正係数決定更新タイミングごとに求めた変動量が変動量上限値を上側に超えたときには補正係数を変動量上限値以下とすることが好ましい。
【0095】
さらに、上記実施形態例では、バーナ5は燃焼面切り替え方式のバーナ装置とし、同時燃焼時に燃焼するバーナの燃焼面に対応させて補正係数決定ルールを与えたが、バーナ5を燃焼面切り替え方式のバーナ装置とした場合も、例えば1つの補正係数決定ルールを与えてもよい。
【0096】
さらに、上記実施形態例では、バーナ5は燃焼面切り替え方式のバーナ装置としたが、バーナ5は必ずしも燃焼面切り替え方式のバーナ装置とするとは限らず、1つの燃焼面を有するバーナ装置としてもよい。
【0097】
さらに、上記実施形態例では、補正係数決定部37は、変動量算出部38により求めたフィードバック熱量の変動量(FFK)をパーセンテージにより表わしてFFKNとし、このFFKNの値と、補正係数をパーセンテージで表わした補正係数決定ルールに基づいて、前記関係式(4)の補正係数を決定したが、FFKと補正係数をそのままの値で表わした補正係数決定ルールとに基づいて前記補正係数を決定してもよい。
【0098】
さらに、上記実施形態例では、フィードバック熱量の変動量(FFK)をFFK=(FF+FB)/FFの式により求めたが、フィードバック熱量の変動量は、必ずしもこの式により求めるとは限らず、例えば、フィードバック熱量の変動量の値をそのまま用い、この値とこの値に対応させて与えた補正係数決定ルールに従って補正係数を求めるようにしてもよい。
【0099】
さらに、上記実施形態例では、一缶多水路風呂給湯器を図6に示したシステム構成の一缶二水路風呂給湯器としたが、本発明の一缶多水路風呂給湯器のシステム構成は特に限定されるものではなく、適宜設定されるものであり、一缶二水路風呂給湯器に限らず、給湯熱交換器と追い焚き熱交換器が設けられて、これら熱交換器が一体化され、この一体化された熱交換器加熱するを共通のバーナを備えた一缶多水路風呂給湯器であればよい。
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、追い焚きと給湯の同時燃焼時における追い焚き燃焼熱量を求めるに際し、前記同時燃焼時における給湯側の吸熱量を、給湯単独燃焼時におけるバーナへのトータル供給熱量のうちの、フィードバック熱量の変動量に基づいて補正し、この補正した値を同時燃焼時における総燃焼熱量から差し引いて求めるために、給湯側の吸熱量を求めるために用いられる給水温度検出センサや給湯温度センサや流量検出センサのセンサ出力にばらつきが生じても、正確に同時燃焼時における追い焚き側の吸熱量を求めることができる。
【0101】
また、フィードバック熱量の変動量(FFK)を、フィードフォワード熱量(FF)とフィードバック熱量(FB)とにより、FFK=(FF+FB)/FFの式によって求めるようにした本発明によれば、このような式を用いてフィードバック熱量の変動量を求めることにより、フィードバック熱量の変動量を適切に求めることができるために、この値を用いて前記補正係数を求めることにより、補正係数をより一層正確に求めて同時燃焼時における追い焚き燃焼熱量を正確に求めることができる。
【0102】
さらに、補正係数決定部は、フィードバック熱量の変動量を予め定められる補正係数決定更新タイミングごとに求め、予め与えられる補正係数決定ルールに従って前記補正係数決定更新タイミングごとに補正係数を更新する構成とした本発明によれは、補正係数を補正係数決定ルールに従って補正係数決定ルール更新タイミングごとに更新することにより、給水温度検出センサなどの各センサのばらつきに左右されることなく、より一層正確に補正係数を求めて同時燃焼時における追い焚き燃焼熱量を求めることができる。
【0103】
さらに、補正係数決定部には、補正係数決定更新タイミングごとに求めたフィードバック熱量の変動量が1よりも大きい値のときには該変動量に向けて前記更新タイミングことに補正係数を予め与えた値だけ段階的に加算していき、前記更新タイミングごとに求めたフィードバック熱量の変動量が1よりも小さい値のときには該変動量に向けて前記更新タイミングことに補正係数を予め与えた値だけ段階的に減算していくといったように、補正係数決定ルールを与え、前記更新タイミングごとに求めたフィードバック熱量の変動量を直接前記関係式に代入せずに補正係数決定ルールに従って補正係数を更新決定する本発明によれば、補正係数決定更新タイミングごとに求めたフィードバック熱量の変動量が、たとえノイズなどによって適切でない値だったとしても、その値を直接前記関係式に代入しないことから、より適切に同時燃焼時における追い焚き燃焼熱量を求めることができる。
【0104】
さらに、補正係数決定部は、補正係数決定更新タイミングごとに求めた変動量が予め与えられた変動量上限値を上側に超えたときには補正係数を該変動量上限値以下とする補正係数上限値決定機能と前記変動量が予め与えられた変動量下限値を下側に超えたときには補正係数を該変動量下限値以上とする補正係数下限値決定機能の少なくとも一方の機能を備えている本発明によれば、補正係数決定更新タイミングごとに求めたフィードバック熱量の変動量が、たとえノイズなどによって適切でない値だったとしても、その値を直接前記関係式に代入しないことから、より適切に同時燃焼時における追い焚き燃焼熱量を求めることができる。
【0105】
さらに、バーナは複数の燃焼面を有しバーナへの要求燃焼熱量に応じてこれらの燃焼面を切り替えて燃焼させる多段燃焼方式バーナにより構成され、同時燃焼時において燃焼するバーナの燃焼面に対応させて補正係数決定ルールが与えられている本発明によれば、バーナの燃焼面に対応させて補正係数決定ルールを与えることにより、より一層適切に補正係数を求めることができるために、より適切に同時燃焼時における追い焚き燃焼熱量を求めることができる。
【0106】
さらに、補正係数決定部による補正係数決定動作の開始を許可する補正係数決定許可部が設けられており、該補正係数決定許可部は予め与えられた補正係数決定動作の禁止条件が解除された以降に補正係数決定部の補正係数決定動作開始を許可する構成の本発明によれば、補正係数禁止条件が解除された以降に補正係数決定動作を開始することにより、より一層適切に、かつ、正確に補正係数を求めることができるために、より適切に同時燃焼時における追い焚き燃焼熱量を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一缶多水路風呂給湯器の一実施形態例に設けられる追い焚き燃焼熱量算出用制御部を示す要部構成図である。
【図2】上記実施形態例の一缶多水路風呂給湯器における補正係数決定動作を示すフローチャートである。
【図3】上記実施形態例の一缶多水路風呂給湯器における補正係数決定動作を図2に続いて示すフローチャートである。
【図4】上記実施形態例の一缶多水路風呂給湯器における補正係数決定動作を図3に続いて示すフローチャートである。
【図5】上記実施形態例の一缶多水路風呂給湯器における補正係数決定動作の概略を示すフローチャートである。
【図6】一缶二水路風呂給湯器の一例を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
2 給湯熱交換器
3 追い焚き熱交換器
5 バーナ
12 給水温度検出センサ
13 流量検出センサ
15 給湯温度センサ
31 給湯側吸熱量検出手段
35 同時燃焼時吸熱量検出手段
36 追い焚き吸熱量検出手段
37 補正係数決定部
38 変動量算出部
40 決定部
41 補正係数決定許可部

Claims (9)

  1. 給水通路から供給される水を加熱して給湯通路へ送出する給湯熱交換器と、浴槽湯水の追い焚き循環通路に組み込まれ循環湯水の追い焚きを行う追い焚き熱交換器とが一体化され、この一体化された給湯熱交換器と追い焚き熱交換器を加熱する共通のバーナを備え、前記給水通路の給水温度を検出する給水温度検出センサと、前記給湯通路の給湯温度を検出する給湯温度検出センサとを備え、前記追い焚き熱交換器を加熱して風呂の追い焚きを行なう追い焚き燃焼の機能と、前記給湯熱交換器を加熱して給湯を行なう給湯燃焼の機能を備えた一缶多水路風呂給湯器であって、追い焚き燃焼と給湯燃焼の同時燃焼時における熱交換器の総吸熱量を前記バーナに供給されるガス量に基づいて求める同時燃焼時吸熱量検出手段と;前記同時燃焼時における給湯側の吸熱量を前記給水温度検出センサの検出温度と前記給湯温度検出センサの検出温度と給湯設定温度の湯が得られる流量の情報とに基づいて求める給湯側吸熱量検出手段と;前記同時燃焼時吸熱量検出手段によって求められる同時燃焼時の総吸熱量と、前記給湯側吸熱量検出手段によって求められる給湯側の吸熱量によって、追い焚き側の吸熱量=同時燃焼時の総吸熱量−給湯側吸熱量×補正係数の関係式により前記同時燃焼時における追い焚き側の吸熱量を求める追い焚き吸熱量検出手段と;給湯単独燃焼時のフィードフォワード熱量とフィードバック熱量をあわせたトータル熱量のうちのフィードバック熱量の変動量に基づいて前記関係式の補正係数を求める補正係数決定部と;を有することを特徴とする一缶多水路風呂給湯器。
  2. 補正係数決定部は、フィードバック熱量の変動量(FFK)を、フィードフォワード熱量(FF)とフィードバック熱量(FB)とにより、FFK=(FF+FB)/FFの式によって求めることを特徴とする請求項1記載の一缶多水路風呂給湯器。
  3. 補正係数決定部は、フィードバック熱量の変動量を予め定められる補正係数決定更新タイミングごとに求め、予め与えられる補正係数決定ルールに従って前記補正係数決定更新タイミングごとに補正係数を更新する構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の一缶多水路風呂給湯器。
  4. 補正係数決定部には、補正係数決定更新タイミングごとに求めたフィードバック熱量の変動量が1よりも大きい値のときには該変動量に向けて前記更新タイミングことに補正係数を予め与えた値だけ段階的に加算していき、前記更新タイミングごとに求めたフィードバック熱量の変動量が1よりも小さい値のときには該変動量に向けて前記更新タイミングことに補正係数を予め与えた値だけ段階的に減算していき、前記変動量と補正係数とが等しくなった以降は該変動量を補正係数とする補正係数決定ルールが与えられていることを特徴とする請求項3記載の一缶多水路風呂給湯器。
  5. 補正係数決定部には、補正係数決定更新タイミングごとに求めたフィードバック熱量の変動量が1よりも大きい値のときには該変動量に向けて前記更新タイミングごとに補正係数を予め与えた値だけ段階的に加算していき、前記更新タイミングごとに求めたフィードバック熱量の変動量が1よりも小さい値のときには該変動量に向けて前記更新タイミングごとに補正係数を予め与えた値だけ段階的に減算していき、前記変動量と補正係数とが等しくなった以降に前記更新タイミングごとに求めるフィードバック熱量の変動量が変化し、かつ、該変化後の変動量と1との差が変化前の変動量と1との差よりも小さいときには補正係数を一気に変化後の変動量に更新する補正係数決定ルールが与えられていることを特徴とする請求項3記載の一缶多水路風呂給湯器。
  6. 補正係数決定部には、補正係数決定更新タイミングことに求めたフィードバック熱量の変動量が1よりも大きい値から1よりも小さい値に変化したとき及び、前記変動量が1よりも小さい値から1よりも大きい値に変化したときには、補正係数を1とする補正係数決定ルールが与えられていることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか一つに記載の一缶多水路風呂給湯器。
  7. 補正係数決定部は、補正係数決定更新タイミングごとに求めた変動量が予め与えられた変動量上限値を上側に超えたときには補正係数を該変動量上限値以下とする補正係数上限値決定機能と前記変動量が予め与えられた変動量下限値を下側に超えたときには補正係数を該変動量下限値以上とする補正係数下限値決定機能の少なくとも一方の機能を備えていることを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか一つに記載の一缶多水路風呂給湯器。
  8. バーナは複数の燃焼面を有しバーナへの要求燃焼熱量に応じてこれらの燃焼面を切り替えて燃焼させる多段燃焼方式バーナにより構成され、同時燃焼時において燃焼するバーナの燃焼面に対応させて補正係数決定ルールが与えられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の一缶多水路風呂給湯器。
  9. 補正係数決定部による補正係数決定動作の開始を許可する補正係数決定許可部が設けられており、該補正係数決定許可部は予め与えられた補正係数決定動作の禁止条件が解除された以降に補正係数決定部の補正係数決定動作開始を許可することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載の一缶多水路風呂給湯器。
JP14238398A 1998-05-08 1998-05-08 一缶多水路風呂給湯器 Expired - Lifetime JP3889152B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14238398A JP3889152B2 (ja) 1998-05-08 1998-05-08 一缶多水路風呂給湯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14238398A JP3889152B2 (ja) 1998-05-08 1998-05-08 一缶多水路風呂給湯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11325587A JPH11325587A (ja) 1999-11-26
JP3889152B2 true JP3889152B2 (ja) 2007-03-07

Family

ID=15314096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14238398A Expired - Lifetime JP3889152B2 (ja) 1998-05-08 1998-05-08 一缶多水路風呂給湯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3889152B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002372298A (ja) * 2001-06-18 2002-12-26 Paloma Ind Ltd 複合燃焼機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11325587A (ja) 1999-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007155163A (ja) 複合熱源機
JP3889152B2 (ja) 一缶多水路風呂給湯器
JP3683400B2 (ja) 複合給湯装置
JP6228881B2 (ja) 熱源装置
JP5816226B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP2021032487A (ja) 給湯装置
KR950009121B1 (ko) 난방장치
JP4002371B2 (ja) 給湯器付風呂装置
JPH11141979A (ja) 一缶二水路式給湯装置
JP3862048B2 (ja) 一缶多水路風呂給湯器
CN114234453B (zh) 一种燃气热水器的波动温度控制方法及燃气热水器
JP3570227B2 (ja) 燃焼装置
JPH01273927A (ja) 温水暖房装置
JPH11257736A (ja) 給湯装置
JP2614680B2 (ja) 燃焼装置
JP6320118B2 (ja) 熱源装置
JPH074738A (ja) 循環式風呂釜制御装置
JP2023120638A (ja) 給湯システム
JP4254046B2 (ja) 給湯機能付風呂釜装置
JPH08320149A (ja) 1缶2水路式風呂釜装置
JP3144602B2 (ja) 給湯装置
JP3584572B2 (ja) 給湯機能付風呂釜装置
JP2023176932A (ja) 貯湯式給湯システム
JP3360959B2 (ja) 給湯装置
JP4016006B2 (ja) 給湯システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040702

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131208

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term