JP3888303B2 - グラフ表示制御装置及びプログラム - Google Patents

グラフ表示制御装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP3888303B2
JP3888303B2 JP2002372868A JP2002372868A JP3888303B2 JP 3888303 B2 JP3888303 B2 JP 3888303B2 JP 2002372868 A JP2002372868 A JP 2002372868A JP 2002372868 A JP2002372868 A JP 2002372868A JP 3888303 B2 JP3888303 B2 JP 3888303B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
undefined
value
formula
input
graph
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002372868A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004206294A (ja
Inventor
智浩 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2002372868A priority Critical patent/JP3888303B2/ja
Publication of JP2004206294A publication Critical patent/JP2004206294A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3888303B2 publication Critical patent/JP3888303B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Calculators And Similar Devices (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、予め定められた複数の数式の中から選択した数式に含まれる未定義変数に数値を入力して、当該数式のグラフを表示範囲内に表示するグラフ表示制御装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、各種の技術計算の演算結果をグラフ化して表示させるグラフ表示機能を備えたグラフ表示制御装置が知られている。例えば、グラフ表示制御装置の一種であるグラフ関数電卓は、方程式計算、三角関数計算、指数・対数演算など計算機能や統計機能などとともにグラフ表示機能を備え、数学や物理などで関数を学習する際に利用されることが多い。
【0003】
例えば、上述のようなグラフ関数電卓として、表示させたいグラフの概形を入力ペン等で手書き入力するとともに、当該グラフ上の座標を入力することにより、グラフ式を特定させて、当該グラフ式に基づく正確なグラフを表示させる機能を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照;全請求項に対応)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−282476号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、関数を学習しようとする学生がグラフ関数電卓を使用する場合、必ずしも全ての係数や定数の具体的な数値を念頭に学習を進めるとは限らない。例えばY=ax2のように軸変数X、Y以外に数値の決まっていない係数や定数を示す記号aを含む数式を考える場合、記号aの値が決まっていないからエラーとしたり、記号aの値が「0」だからY=0について考えるといったことはしない。記号aの値にかかわらず「2次関数」のグラフの形状をイメージして、例えば2次関数と1次関数との交点の検証などをする。即ち、ここでグラフ関数電卓に要求されることは、具体的な数値の決まっていない係数や定数を含む数式であっても、数式の特徴を有したグラフを表示することである。しかし、従来のグラフ関数電卓においては、数式を数値的に処理するために数式に具体的な数値の決まっていない係数や定数が含まれている場合には、グラフを作成・表示することができなかった。
【0006】
本発明の課題は、各種の技術計算の演算結果をグラフ化して表示させるグラフ表示機能を備えたグラフ表示制御装置において、グラフ表示機能をより関数の学習に適したものにすることであり、より具体的には未定義変数を含む数式をグラフ表示させることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、予め定められた複数の数式の中から数式を選択する数式選択手段(例えば、図1の表示画面2、入力ペン4、図2のCPU10、入力部11、タブレット12、位置検出回路13、図4の数式情報171、図6のステップS6〜S8、図7(c)のビルトインメニュー24)と、この数式選択手段により選択された数式に含まれる未定義変数に数値を入力する入力手段(例えば、図1の表示画面2、入力ペン4、図2のCPU10、入力部11、図3の数式記憶エリア162、図6のステップS10〜S14、図7(d)の数値入力ウィンドウ25)と、この入力手段によって数値が入力されなかった未定義変数があった場合に、予め定められた表示範囲内(例えば、図7のグラフ表示画面2M、図9の表示座標範囲N)に存在する点に基づいて、当該未入力の未定義変数に仮の値を設定する仮値設定手段(例えば、図2のCPU10、図4の未定義変数算出処理対応テーブル172、未定義変数算出処理プログラム群174、図6のステップS24〜S26)と、前記数式選択手段により選択された数式の未定義変数に前記入力手段によって入力された数値及び前記仮値設定手段によって設定された仮の値を代入することにより、当該数式のグラフを表示する制御を行うグラフ表示制御手段(例えば、図1の表示画面2、図2のCPU10、表示駆動回路15、表示部14、図3の表示座標範囲設定記憶エリア161、数式記憶エリア162、グラフ作成エリア163、図4のグラフ表示処理プログラム178、図6のステップS18〜S20)とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項11に記載の発明は、コンピュータに、予め定められた複数の数式の中から数式を選択する数式選択機能(例えば、図1の表示画面2、入力ペン4、図2のCPU10、入力部11、タブレット12、位置検出回路13、図4の数式情報171、図6のステップS6〜S8、図7(c)のビルトインメニュー24)と、この数式選択機能により選択された数式に含まれる未定義変数に数値を入力する入力機能(例えば、図1の表示画面2、入力ペン4、図2のCPU10、入力部11、図3の数式記憶エリア162、図6のステップS10〜S14、図7(d)の数値入力ウィンドウ25)と、この入力機能によって数値が入力されなかった未定義変数があった場合に、予め定められた表示範囲(例えば、図7のグラフ表示画面2M、図9の表示座標範囲N)内に存在する点に基づいて、当該未入力の未定義変数に仮の値を設定する仮値設定機能(例えば、図2のCPU10、図4の未定義変数算出処理対応テーブル172、未定義変数算出処理プログラム群174、図6のステップS24〜S26)と、前記数式選択機能により選択された数式の未定義変数に、前記入力機能によって入力された数値及び前記仮値設定機能によって設定された仮の値を代入することにより、当該数式のグラフを表示する制御を行う機能(例えば、図1の表示画面2、図2のCPU10、表示駆動回路15、表示部14、図3の表示座標範囲設定記憶エリア161、数式記憶エリア162、グラフ作成エリア163、図4のグラフ表示処理プログラム178、図6のステップS18〜S20)と、を実現させるためのプログラムである。
【0009】
未定義変数とは、数式に含まれる種々の値を取り得る意味の係数や定数を言う。例えば、Y=aX+bの場合、XとYはXY座標に対応する軸変数であって、Xに係る係数のaと定数bとが未定義変数に該当する。
【0010】
請求項1又は11に記載の発明によれば、グラフ表示する数式に含まれる未定義変数であって、具体的な数値を入力されなかった未定義変数に、予め定められた表示範囲内に存在する点に基づいて仮の値を設定することができる。従って、未定義変数には、この仮の値を代入して数式のグラフを作成し表示することが可能になる。また、表示範囲内に存在する点に基づいて仮の値を設定するので、表示範囲に応じてグラフの表示位置を決めることが可能になる。従って、表示範囲にグラフを確実に表示させることができる。
【0011】
表示範囲内に存在する点については、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載のグラフ表示制御装置にであって、前記点は、前記表示範囲の隅の点(例えば、図9の最小頂点Pmin、最大頂点Pmax)であることこととしても良い。この場合、表示範囲の表示限界の位置に基づいて仮の値を設定できる。従って、表示範囲の範囲をより有効に使ってグラフを表示させることができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明のように、請求項1に記載のグラフ表示制御装置であって、前記点を前記表示範囲内にランダムに設定する特定点設定手段(例えば、図2のCPU10、図4の乱数発生プログラム176、図14のステップS300)を更に備え、前記仮値設定手段は、前記数式選択手段により選択された数式のグラフが、前記特定点設定手段によって設定された点を通過するように、前記未入力の未定義変数に仮の値を設定する手段(例えば、図2のCPU10、図4の解算出プログラム群175、回帰処理プログラム群177、図14のステップS302〜S304)を有することとしても良い。
【0013】
また、請求項4に記載の発明のように、請求項1に記載のグラフ表示制御装置にであって、前記点を前記表示範囲内の予め定められた特定位置に設定する特定点設定手段(例えば、図2のCPU10、図4の特定点テーブル173、未定義変数算出処理プログラム群174、図10のステップS102、図14のステップS300、図18のステップS504、S514,S522)を更に備え、前記仮値設定手段は、前記数式選択手段により選択された数式のグラフが、前記特定点設定手段によって設定された点を通過するように、前記未入力の未定義変数に仮の値を設定する手段(例えば、図4の解算出プログラム群175、回帰処理プログラム群177、図10のステップS102、図14のステップS302〜S304、図18のステップS506〜S508、ステップS516〜S518、ステップS526〜S528)を有することとしても良い。
【0014】
また更に、請求項5に記載の発明のように、請求項4に記載のグラフ表示制御装置であって、前記特定位置は、前記表示範囲(例えば、図9の表示座標範囲N)を定める1つの辺を所定比率で内分した位置(例えば、図9の特定点P1)であることとしても良い。
【0015】
請求項4又は5に記載の発明によれば、グラフが表示範囲内の特定位置を通るように表示させることができる。
【0016】
また、請求項6に記載の発明のように、請求項1に記載のグラフ表示制御装置であって、前記仮値設定手段は、前記数式選択手段により選択された数式の種類に応じて、前記点が当該数式の最大値、最小値、極大値、極小値、変極点及び頂点の内の1つとなるように、前記未入力の未定義変数に仮の値を設定する手段(例えば、図2のCPU10、図4の未定義変数算出処理プログラム群174、特定点テーブル173、図23の特定点P81,P82、図24のステップS800〜S802)を有することとしても良い。この場合、表示範囲内にグラフの特徴的な部分が表示させることができるので、より適切な表示を実現できる。
【0017】
また、仮の値を算出する方法について、請求項7に記載の発明のように、前記仮値設定手段は、前記点の座標値に基づき所定の回帰演算を行うことで、前記未入力の未定義変数に設定する仮の値を求める手段(例えば、図2のCPU10、図4の回帰処理プログラム群177、図14のステップS302〜S304)を有することとしても良い。この場合、未定義変数の数に応じて適当数の点を用意することによって、未定義変数を含む数式そのものを回帰的に求めて、グラフ表示させることができる。
【0018】
また、請求項8に記載の発明のように、請求項1に記載のグラフ表示制御装置であって、前記入力手段によって数値が入力されなかった未定義変数が無かった場合にはスケールを表示し、有った場合にはスケールを非表示とするスケール表示制御手段(例えば、図2のCPU10、表示駆動回路15、図3の表示座標範囲設定記憶エリア161、図6のステップS28、図8(f)のグラフ表示画面2M)を更に備えることとしても良い。
【0019】
請求項8に記載の発明によれば、未定義変数が有る場合には、座標軸の目盛表示を非表示状態にできる。従って、グラフと座標軸の関係をより抽象化して表示させて、目盛に惑わされることなく、グラフから得られる数式の関数としての特徴を理解し易いように表示できる。
【0020】
また、請求項9に記載の発明のように、請求項1に記載のグラフ表示制御装置であって、前記数式選択手段により選択された数式に含まれる未定義変数に、前記入力手段によって入力された数値及び前記仮値設定手段によって設定された仮の値を代入した数式を表示する制御を行う数式表示制御手段(例えば、図2のCPU10、表示駆動回路15、図3の数式記憶エリア162、図6のステップS22、図8(f)の下部分割画面2D)を更に備えることとしても良い。
【0021】
請求項9に記載の発明によれば、更にグラフに用いられた具体的な係数や定数の数値が入った数式を文字情報として確認できる。従って、利用者がグラフのイメージと具体的な数値の関係を理解するのに寄与することができる。
【0022】
また、請求項10に記載の発明のように、請求項1に記載のグラフ表示制御装置であって、予め定められた前記複数の数式は、一次関数式、二次関数式、三次関数式、三角関数を用いた数式及び対数関数を用いた数式の内、少なくとも1つの数式が含まれることとしても良い。
【0023】
教育現場においては、数学や物理などにおいてこれらの関数が頻繁に使用される傾向にある。従って、請求項10に記載の発明によれば教育現場における使用により好適なものとすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、図1〜図52を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。以下の説明では、数式に含まれるXY座標軸に対応する軸変数をXおよびYで示し、種々の値を取り得る係数や定数を記号a,b,c,dで示す。記号a,b,c,dに具体的な数値が入力されていない状態を「未定義」と言うこととし、記号a,b,c,dを「未定義変数」と言う。
【0025】
[構成の説明]
図1は、本発明をグラフ表示制御装置として関数電卓に適用した場合の外観例を示す図である。同図に示すように、関数電卓1は、表示画面2、入力キー3、入力ペン4を備える。
【0026】
関数電卓1は、入力キー3から入力される情報や操作に従って各種処理を実行し、その処理の結果を表示画面2に表示する。即ち、利用者は、入力キー3によって数式や数値などの入力や種々の操作を入力する。そして、その入力した内容や処理の結果を表示画面2によって確認することとなる。また、表示画面2にはタブレット12が一体的に構成されており、入力ペン4でタブレット12に触れることによっても種々の入力ができるようになっている。
【0027】
[機能ブロックの説明]
図2は、関数電卓1の機能構成の一例を示すブロック図である。同図に示すように、関数電卓1は、CPU10と、入力部11と、タブレット12と、位置検出回路13と、表示部14と、表示駆動回路15と、RAM16と、ROM17と、記憶装置18と、記憶媒体19とを含む。
【0028】
CPU10は、入力部11やタブレット12を介して入力される操作に基づいて、ROM17または記憶媒体19から所定のプログラムを読み出してRAM16に一時記憶し、当該プログラムに基づく各種処理を実行して関数電卓1を統合的に制御する。即ち、CPU10は、読み出した所定プログラムに基づいて各種処理を実行し、その処理結果をRAM16内のワークメモリに格納すると共に、表示駆動回路15を介して表示部14に表示させる。また、入力部11やタブレット12を介して入力される操作に従って、記憶装置18を介して前記処理結果を記憶媒体19に保存させる。
【0029】
入力部11は、図1に示した入力キー3から主に構成されている。具体的には、例えば数字入力キー、文字入力キー、各種演算キー、方向キー(「↑」・「↓」・「→」・「←」)、グラフ表示を指示するためのグラフキー、各種機能を選択指示するための選択キー、各種機能の実行を指示するための実行キーなどと称されるキーがこれに該当する。入力部11は、押下されたキーの押下信号をCPU10に出力する。
【0030】
タブレット12および位置検出回路13は、利用者により入力ペン4によって接触された位置を検知し、その座標等を決定する装置である。タブレット12は、表示部14の表示画面2と一体的になっており、換言すれば、利用者はタブレット12を介して表示画面2を見ることとなる。利用者が入力ペン4を用いてタブレット12の任意の位置を触れると、位置検出回路13がその位置を検出し座標を特定する。位置を検出する方法としては、電磁誘導方式、磁気歪式、感圧式等の方法があるが、ここでは何れの方法を用いてもかまわない。尚、位置検出回路13は、検出した座標データ等をCPU10に出力する。
【0031】
表示部14は、図1に示した関数電卓1の表示画面2を含むものであり、表示駆動回路15から入力される制御信号に応答して画像を表示するものである。尚、表示部14を構成するものとしては、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、EL(Electronic Luminescent)ディスプレイなどがあるが、何れのものを用いてもかまわない。また、表示駆動回路15は、CPU10から入力される駆動信号に基づいて表示部14の表示制御を行う。
【0032】
RAM16は、CPU10がプログラムを実行する際に展開するプログラム展開エリア、入力部11やタブレット12から入力される入力データ、各種処理結果などを一時的に記憶するワークエリアを有する。
またRAM16は、図3に示すように、▲1▼グラフ表示されるグラフ座標系の範囲である表示座標範囲の設定情報を一時的に記憶するための表示座標範囲設定記憶エリア161と、▲2▼未定義変数の値を含む数式の情報を記憶する数式記憶エリア162と、▲3▼数式記憶エリア162に記憶された情報に基づいてグラフを作成する際に利用されるグラフ作成エリア163とを含む。
【0033】
ROM17は、読出し専用の半導体メモリであり、関数電卓1が実行する基本プログラム及び各種データを格納している(図示略)。関数電卓1は、電源がON状態にされたときに、先ず基本プログラムを読出し実行する。その結果、例えば、初期表示、メニュー表示、メニューの選択結果に従って選択された種々の機能を起動させるなどの機能が実現され、関数電卓1が統合的に制御される。尚、以下の説明ではグラフ表示機能もメニューの一項目として扱っているが、これに限定されるものではない。
【0034】
図4に示すように、ROM17は、グラフ表示機能に係る情報として、例えば▲1▼表示されるグラフ座標系の範囲である表示座標範囲の初期設定値を格納する表示座標範囲設定情報170と、▲2▼予め用意された数式の情報を格納する数式情報171と、▲3▼数式の種類と未定義変数の条件と後述する未定義変数算出処理プログラムとを対応づける情報を格納する未定義変数算出処理対応テーブル172と、▲4▼未定義変数の算出時に用いる特定点の情報を格納する特定点テーブル173等とを含む。
【0035】
また、プログラムとして、▲5▼数値が未入力の未定義変数に仮の値を算出する機能をCPU10に実現させるための未定義変数算出処理プログラム群174と、▲6▼方程式などの解を算出する機能をCPU10に実現させるための解算出プログラム群175と、▲7▼CPU10に乱数を発生させる機能を実現させるための乱数発生プログラム176と、▲8▼各種の回帰演算処理を実現させるための回帰処理プログラム群177と、▲9▼数式のグラフを作成し表示する機能を実現させるためのグラフ表示処理プログラム178等とを記憶する。
【0036】
表示座標範囲設定情報170は、表示画面2に表示されるグラフ座標系の範囲(表示座標範囲)の初期値設定値を格納する。例えばX座標の表示範囲の最大値と最小値、X座標軸の目盛(Scale)幅値、Y座標の表示範囲の最大値と最小値、Y座標軸の目盛(Scale)幅値などを格納する。3次元グラフを対象とする場合には、XYZの各軸について同様の情報をそれぞれ格納するとしても良い。
【0037】
数式情報171は、CPU10で数式として認識され演算処理可能なデータであって、例えば数式及び数式の種類を示す情報、数式に含まれる記号の情報を含むとしても良い。より具体的には、例えば「Y=aX+b」については、種類は1次方程式、数式の構造が「Y=aX+b」であり、未定義変数aとbとが含まれていることが数式情報171に格納される。
【0038】
未定義変数算出処理対応テーブル172は、例えば図5に示すように、数式の種類172−1と未定義変数の条件172−2と未定義変数算出処理プログラムの識別情報172−3とを対応づけて格納する。未定義変数算出処理対応テーブル172を参照することによって、数式の種類と未定義変数の条件に適当な未定義算出処理プログラムを特定することができる。
【0039】
特定点テーブル173は、未定義変数の算出時にグラフの通過点となる特定点Pを設定するための情報を、未定義変数算出処理プログラムの種類と未定義変数の条件とにと対応付けて格納している。
【0040】
解算出プログラム群175は、数式を解いて解を求めるための演算処理プログラムであって、例えば2元方程式の解を算出するための2元方程式解算出プログラム175−1、3元方程式の解を算出するための3元方程式解算出プログラム175−2などを含む。その他、数式を解くための公知の演算処理プログラムを適宜含むとしても良い。
【0041】
回帰処理プログラム群177は、統計計算で用いられる回帰演算(統計回帰演算とも言う)をCPU10に実行させるためのプログラム群であり、回帰演算によって、特定点Pを通過する関数、あるいは特定点Pによって近似される関数が回帰的に求められる。
また、回帰処理プログラム群177は、回帰直線を求めるための統計1次回帰処理プログラム177−1と、2次回帰曲線を求めるための統計2次回帰処理プログラム177−2と、3次回帰曲線を求めるための統計3次回帰処理プログラム177−3と、三角関数を統計回帰的に求めるための統計sin回帰処理プログラム177−4と、統計cos回帰処理プログラム177−5と、統計tan回帰処理プログラム177−6と、対数回帰関数を求めるための統計対数回帰処理プログラム177−7と、指数回帰関数を求めるための統計指数回帰処理プログラム177−8とを含む。
【0042】
回帰演算処理の詳細な手法については、公知技術を適宜用いて構わない。例えば対数回帰の場合、回帰式をy=a+b・lnxと定義すると、回帰式の定数項a、回帰係数bは、下記の計算式によって求めることができる。
a=(Σy-b*Σlnx)/n (nはサンプリング点数)
b=(n*Σ(lnx)*y-Σlnx*Σy)/(n*Σ(lnx)2-(Σlnx)2)
【0043】
グラフ表示処理プログラム178は、CPU10にグラフ表示に係る一連の処理を統合的に実行させる。より具体的には、グラフ表示する数式を選択する処理、数式に含まれる未定義変数に数値を入力する処理、未定義変数に入力された数値に基づいてグラフ座標系に数式のグラフを作成する処理、グラフ座標系の表示座標範囲Nを表示画面2の所定範囲(後述するグラフ表示画面2M)に描画する処理などを実行する。また、これらの処理に係るユーザ・インターフェース(例えばウィンドウ画面など)の表示処理等も実行させることができる。
【0044】
記憶装置18は、プログラムやデータ等を記憶する記憶媒体19を有しており、この記憶媒体19は磁気的、光学的記憶媒体、若しくは半導体メモリなどによって実現される。この記憶媒体19は記憶装置18に固定的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであり、この記憶媒体19には、関数電卓1に対応する各種処理プログラム、および各種処理プログラムに基づいて処理されたデータ等を記憶する。
【0045】
尚、この記憶媒体19に記憶するプログラムやデータ等は、通信回線(不図示)を介して接続された他の機器から受信して記憶する構成にしてもよく、更に、記憶媒体19および記憶装置18を備える他の機器から通信回線を介してプログラムやデータを転送して使用するように構成しても良い。
【0046】
[処理の流れの概要]
次に、グラフ表示機能に係る主な処理の流れを説明する。
図6は、グラフを表示するまでの主な処理の流れを説明するためのフローチャートである。入力部11やタブレット12によってメインメニューから所定の選択がまされたならば、CPU10はグラフ表示処理プログラム178を読出してグラフ表示機能を起動させる(ステップS2)。
【0047】
グラフ表示機能において、CPU10は先ず表示座標範囲の設定を行う(ステップS4)。具体的には、CPU10は表示座標範囲設定情報170を参照して、その内容を表示座標範囲設定記憶エリア161に格納して初期化する。また、入力部11またはタブレット12から所定の操作が入力された場合、ユーザ・インターフェースとして、表示座標範囲の設定ウィンドウを表示画面2に表示させて、利用者によって所望する表示座標範囲を入力設定できるようにする。
【0048】
図7と図8は関数電卓1の表示画面2による表示例を示す画面図である。
図7(a)はグラフ表示機能のメイン画面の一例を示している。同図に示すように、グラフ表示機能のメイン画面では、表示画面2は、数式などの文字情報や各種の設定情報などを主に表示する上部分割画面2Uと、数式のグラフを主に表示するグラフ表示画面2Mと、グラフ表示された数式の文字情報を主に表示する下部分割画面2Dとを有する。
【0049】
グラフ表示画面2Mには、X軸20やY軸21、各軸の目盛22、グラフGなどが表示される。グラフ表示画面2Mでは、表示画素の位置関係を示す離散的な画面座標系(例えば、ドット単位)に基づいて表示の制御がされる。即ち、グラフを表示する場合は、表示座標範囲の四隅がグラフ表示画面2Mの四隅と一致するように適宜グラフ座標系から画面座標系に座標を変換して表示する。
【0050】
図7(b)は表示座標範囲の設定ウィンドウの一例を示す画面図である。表示座標範囲の設定ウィンドウ23には、現在の表示座標範囲の設定が表示される。そして、利用者は入力キー3や入力ペン4で、XY各座標の表示範囲の最大値(max)、最小値(min)、各座標軸の目盛の幅の値(Scale)などの表示された項目を選択することによって所望の値を入力できる。確定操作(例えば、図中の「OK」キーを選択する操作)が行われたならば、CPU10は設定ウィンドウ23を閉じて、入力された表示座標範囲の設定値を表示座標範囲設定記憶エリア161に格納し、グラフ表示画面2MのX軸20、Y軸21及び目盛22の表示を更新する。
【0051】
表示座標範囲の設定がされたならば、次にグラフ表示させる数式を設定する。例えば、上部分割画面2Uで所定のメニュー操作が行われたならば、CPU10はユーザ・インターフェースとして、ビルトインメニューを表示させる(ステップS6)。
【0052】
図7(c)は、ビルトインメニュー24の一例を示す画面図である。CPU10は、ビルトインメニュー24で数式情報171に格納されている数式を選択可能に表示する。
【0053】
利用者による入力キー3の方向キーや入力ペン4の操作入力によって、グラフ表示させたい数式が選択・入力される(ステップS8)。図7(c)では、「Y=aX+b」の数式が選択されている。数式の選択操作がなされると、CPU10は選択された数式の情報を数式情報171から読出して数式記憶エリア162に格納する(ステップS10)。この際、数式に含まれる未定義変数a,b,c,dは数値が入力されていないので、未定義変数には未定義を示す所定の情報を格納する。
【0054】
数式が選択されたならば、CPU10はユーザ・インターフェースとして未定義変数に数値を入力する数値入力ウィンドウ25を表示画面2に表示させる(ステップS12)。
【0055】
図7(d)は、数値入力ウィンドウ25の一例を示す画面図である。CPU10は、数値入力ウィンドウ25に、選択された数式に含まれる未定義変数ごとに数値の入力または未定義の設定が可能に表示する。例えば、未定義変数a,b,cごとに数値の特定を指定する「Value」チェック欄25−1と、設定内容の入力欄25−2を表示する。入力欄25−2は、未定義状態を意味する「Undefined」を初期状態とし、数式記憶エリア162に格納されている未定義変数の各値を表示する。
【0056】
特定の数値を入力する場合はチェック欄25−1を選択して、入力キー3の数字キー等で所望する数値を入力する(ステップS14)。数値が入力されている状態から、チェック欄25−1のチェックをはずすと、当該未定義変数を未定義の状態にもどすことができる。
【0057】
図8(e)は、設定がされた状態の数値入力ウィンドウ25の一例を示す画面図である。同図の場合、未定義変数aとbには数値が入力され、未定義変数cには数値が入力されず未定義のままになっている。入力操作が終了したならば所定の確定操作を行う。同図の場合は「Draw」のボタンを選択すると確定される。確定操作が入力されると、CPU10は入力値を、数式記憶エリア162に格納する。
【0058】
次に、CPU10は数式記憶エリア162を参照してグラフ表示する数式に数値が入力されていない未定義変数が有るか否かを判定する(ステップS16)。
【0059】
数値未入力の未定義変数がない場合(ステップS16;NO)、即ち数式の全ての係数または定数に具体的な数値が設定されている場合には、その値を用いて数式のグラフ描画データを算出し、グラフ作成エリア163に格納する(ステップS18)。そして、表示座標範囲設定記憶エリア161に格納された表示座標範囲の設定値に基づいて、グラフ表示画面2Mにグラフを描画する(ステップS20)。
【0060】
数値が未入力の未定義変数がある場合(ステップS16;YES)、CPU10は未定義変数算出処理対応テーブル172を参照して、選択された数式の種類と未定義変数の条件に対応する未定義変数算出処理プログラムを特定する(ステップS24)。
【0061】
そして、特定した未定義変数算出処理プログラムを未定義変数算出処理プログラム群174から読み出して、数値未入力の未定義変数に仮の値を算出して数式記憶エリア162に格納する(ステップS26;後述の各実施例で詳細に説明する)。本ステップにおいて、数値未入力であった未定義変数に仮の値を設定することで、実質的に数式の全ての係数または変数に数値を入力・設定したことになる。即ち、従来と同様にして数式からグラフを作成し表示することが可能になる。
【0062】
次に、CPU10はX軸20及びY軸21に目盛22が表示されないように、表示座標範囲設定を変更する(ステップS28)。本実施の形態の場合では、表示座標範囲設定の目盛値を「0」にすることによって、目盛22が表示されないようにする。
【0063】
CPU10は、数式記憶エリア162に格納されている未定義変数の具体的な数値または仮の値を用いて、数式記憶エリア162に格納された数式のグラフ描画データを算出する(ステップS18)。そして、表示座標範囲設定記憶エリア161に格納された表示座標範囲の設定に基づいて、グラフ表示画面2Mに数式のグラフを描画する(ステップS20)。
【0064】
グラフを描画したならば、CPU10は、数式記憶エリア162に格納されている未定義変数の具体的な数値を代入した数式を下部分割画面2Dに文字表示する(ステップS22)。
【0065】
図8(f)は、数式のグラフGが表示された状態の画面の一例を示す画面図である。同図に示すように、未定義変数を含む数式であっても、未定義変数に仮の値を適宜設定することによってグラフGをグラフ表示画面2Mに表示することができる。また、X軸20及びY軸21に目盛22を表示させないことによって、数式特有のグラフのイメージのみを表示させることができる。利用者が、目盛22に影響されることなく数式の検証が可能になる。更に、グラフGの数式に含まれる係数または定数としてどのような数値が代入されたかが下部分割画面2Dに表示された数式で確認できるので、更に学習効果を高めることに寄与できる。
【0066】
次に、未定義変数に仮の値を設定する未定義変数算出処理(図6のステップS26)について、具体的な実施例を挙げて説明する。尚、各実施例の未定義変数算出処理は、未定義変数算出処理プログラム群174に含まれる当該実施例に対応する未定義変数算出処理プログラムをCPU10が読み出して実行することによって実現されるものである。
【0067】
〔第1の実施例〕
第1の実施例は、1次関数(Y=aX+b)に含まれる2つの未定義変数a及びbがともに数値が未入力の場合の実施例である。
【0068】
図9は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。未定義変数a及びbがともに数値未入力の場合は、1次関数のグラフGが表示座標範囲Nの2つの特定点を通過する条件から未定義変数に代入する仮の値を算出する。特定点としては、表示座標範囲Nの最小頂点Pmin(=表示座標範囲の左下隅の点)と最大頂点Pmax(=表示座標範囲の右上隅の点)から所定の比率で求められる特定点P1を用いる。以下、最小頂点Pminのグラフ座標系の座標値を(Xmin,Ymin)、最大頂点Pmaxの座標値を(Xmax,Ymax)とする。尚、特定点P1のX座標値は、表示座標範囲Nの上辺に対する比率から求めても構わない。
【0069】
図10は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。未定義変数算出処理U1において、CPU10は先ず、表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値を求める(ステップS100)。
次に、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から、特定点P1の座標を求めて、1次関数のグラフGが最小頂点Pminと特定点P1とを通過する条件で未定義変数a,bの仮の値を算出する(ステップS102)。特定点P1は、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から所定の比率で算出できるので、例えば図9の場合では、下記式(1)と式(2)とによって、未定義変数a,bをそれぞれ算出することができる。
a=5/4*(Ymax-Ymin)/(Xmax-Xmin) ・・・式(1)
b=Ymin-5/4*(Ymax-Ymin)/(Xmax-Xmin)*Xmin ・・・式(2)
未定義変数a,bの仮の値を算出したならば、算出値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS104)、未定義変数算出処理U1を終了する。
【0070】
尚、特定点の組合せは図9の例に限らず、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxとをそのまま特定点としても良いし、特定点P1と同様にして最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標から別途特定点P1’を求めて最小頂点Pminの代わりとしても良いのは勿論である。また、図9で示した比率は一例であってこれに限定されるものではなく適宜設定して構わない。
【0071】
〔第2の実施例〕
第2の実施例は、1次関数(Y=aX+b)に含まれる2つ未定義変数aまたはbの何れか一方が数値未入力の場合の実施例である。
【0072】
図11は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。同図に示すように、1次関数のグラフGが、表示座標範囲Nの一の特定点P2を通過する条件で数値未入力な未定義変数に代入するの仮の値を算出する。
特定点P2をグラフ座標系に設定する情報は、特定点テーブル173に格納されている。具体的には、例えば、表示座標範囲Nの最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値からの比率が格納されている。尚、同図中に示す比率は一例であってこれに限定されるものではなく適宜設定して構わないが、同図のように特定点P2を座標原点の近傍に設定すると、座標軸とグラフGとを一緒に表示座標範囲Nに表示させて、利用者がより関数のイメージを理解し易いように表示させることができるので好適である。
【0073】
図12は、本実施例における未定義変数算出処理U2の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、未定義変数算出処理U2では、CPU10は先ず表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求める(ステップS200)。
【0074】
次に、数式記憶エリア162を参照して、未定義変数aまたはbの何れが数値未入力であるかを判定する(ステップS202)。未定義変数aが数値未入力の場合(ステップS202;YES)、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から特定点P2の座標を求めて未定義変数aの仮の値を算出する(ステップS206)。本実施例では、特定点P2は最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値に対する所定の比率に基づいて算出するので、例えば図11の場合では、下記式(3)で未定義変数aの仮の値を算出できる。
a=((2Ymin+3Ymax)/5-b)*2/(Xmax+Xmin) ・・・式(3)
未定義変数bが数値未入力の場合(ステップS202;NO)、同様に特定点P2の座標を求めて未定義変数bの仮の値を算出する(ステップS204)。特定点P2は、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から算出できるので、例えば図11の場合では、下記式(4)で未定義変数bの仮の値を算出できる。
b=(2Ymin+3Ymax)/5-(Xmax+Xmin)*a/2 ・・・式(4)
未定義変数aまたはbの仮の値を算出したならば、算出値を数式記憶エリア162に格納して(ステップS208)、未定義変数算出処理U2を終了する。
【0075】
〔第3の実施例〕
第3の実施例は、1次関数(Y=aX+b)に含まれる2つの未定義変数a及びbがともに数値未入力の場合における別の実施例である。
【0076】
図13は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。同図に示すように、表示座標範囲N内に2つの特定点P31、P32を設定し、この特定点P31,P32に基づいて回帰演算によって1次関数を算出する。特定点P31,P32の設定方法は、例えば、乱数によって設定しても良いし、特定点テーブル173に予め特定点P31,P32に対応するグラフ表示画面2M内の固定点の座標値を記憶しておくとしても良い。
【0077】
図14は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、未定義変数算出処理U3では、CPU10は先ず表示座標範囲N内に特定点P31,P32を設定する(ステップS300)。例えば、乱数によって特定点P31,P32を設定する場合は、乱数発生プログラム176を実行して乱数を発生させ、表示座標範囲N内に入る点2点を選択する。
【0078】
次に、CPU10は統計1次回帰処理プログラム177−1を読み出して、特定点P31,P32を通る回帰直線を求める(ステップS302)。求められた回帰直線の係数及び定数の値を、それぞれ対応する未定義変数a及びbの仮の値として数式記憶エリア162に格納し(ステップS304)、未定義変数算出処理U3を終了する。
【0079】
〔第4の実施例〕
第4の実施例は、2次関数(Y=aX2+bX+c)に含まれる3つの未定義変数a,b,cがともに数値未入力の場合の実施例である。
【0080】
図15は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。未定義変数a,b,cがともに数値未入力の場合は、2次関数のグラフGが表示座標範囲Nの3つの特定点P41〜P43を通過する条件で未定義変数に代入する仮の値を算出する。特定点P41〜P43は、表示座標範囲Nの最小頂点Pminと最大頂点Pmaxからそれぞれ所定の比率で求められる。この比率は、特定点テーブル173に格納されているとしても良い。そして、特定点P41〜P43の座標値を数式に代入した3元方程式を解いて未定義変数a,b,cの仮の値を算出する。
【0081】
尚、同図中に示す比率は一例であってこれに限定されるものではなく適宜設定して構わないが、同図のように特定点P41〜P43の内2点を表示座標範囲Nの上辺部分に設定し、残り1点を座標原点の近傍に設定すると、座標軸と2次関数のグラフGの頂点部分を一緒に表示座標範囲Nに表示させて、利用者がより関数のイメージを理解し易いように表示させることができるので好適である。
【0082】
図16は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、未定義変数算出処理U4では、CPU10は先ず表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求める(ステップS400)。そして、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から、所定の比率で特定点P41〜P43の座標を求める(ステップS402)。
【0083】
特定点P41〜P43の座標を求められたならば、CPU10は3元方程式解算出プログラム175−2を読出し、各特定点の座標値を数式に代入した3元方程式を解いて未定義変数a,b,cの値を求める(ステップS404)。そして、未定義変数a,b,cを算出したならば、算出値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS406)、未定義変数算出処理U4を終了する。
【0084】
〔第5の実施例〕
第5の実施例は、2次関数(Y=aX2+bX+c)に含まれる3つの未定義変数a,b,cの何れか2つが数値未入力の場合の実施例である。
【0085】
図17は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。同図(a)に示すように、未定義変数a、bが数値未入力の場合は、2次関数のグラフGが表示座標範囲の2つの特定点P51,P52を通過する条件で未定義変数に代入する仮の値を算出する。特定点P51,P52は、表示座標範囲の最小頂点Pminと最大頂点Pmaxから所定の比率で求められる。即ち、特定点P51,P52の座標値を数式に代入した2元方程式を解いて未定義変数a,bの仮の値を算出することができる。
【0086】
また、同図(b)に示すように、未定義変数bとcが数値未入力の場合、表示座標範囲の最小頂点Pminと最大頂点Pmaxから所定の比率で求められる特定点P53を設定し、特定点P53を2次関数の頂点とする条件で未定義変数に代入する仮の値を算出する。同様に、同図(c)に示すように、未定義変数aとcが数値未入力の場合、表示座標範囲の最小頂点Pminと最大頂点Pmaxから所定の比率で求められる特定点P54を設定し、特定点P54を2次関数の頂点とする条件で未定義変数に代入する仮の値を算出する。
尚、これらの特定点P51〜P54を最小頂点Pminと最大頂点Pmaxから所定の比率で求めるに限らず、予め特定点テーブル173に特定点P51〜P54に対応するグラフ表示画面2M内の固定点の座標値を記憶し適宜読み出すとしても良いし、表示座標範囲Nの辺に対する比率で求めるとしても良い。
【0087】
図18は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、未定義変数算出処理U5では、CPU10は先ず未定義変数aとbが数値未入力であるか否かを判定する(ステップS500)。
未定義変数aとbが数値未入力である場合(ステップS500;YES)、表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲の設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求め(ステップS502)、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から所定の比率で特定点P51,P52の座標を求める(ステップS504)。特定点P51,P52の座標が求められたならば、CPU10は2元方程式解算出プログラム175−1を読出し、各特定点の座標値を数式に代入した2元方程式を解く(ステップS506)。そして、この解を未定義変数a、bの仮の値として数式記憶エリア162に格納して(ステップS508)、未定義変数算出処理U5を終了する。
【0088】
未定義変数aとbが数値未入力でない場合(ステップS500;NO)、未定義変数bとcが数値未入力であるかを判定する(ステップS510)。
未定義変数bとcが数値未入力である場合(ステップS510;YES)、表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照して最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求め(ステップS512)、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から所定の比率で特定点P53の座標を求める(ステップS514)。特定点P53の座標が求められたならば、CPU10は2元方程式解算出プログラム175−1を読出し、特定点P53を2次関数の頂点とする条件で2元方程式を解いて(ステップS516)、その解を未定義変数b,cの仮の値として数式記憶エリア162に格納し(ステップS518)、未定義変数算出処理U5を終了する。
【0089】
未定義変数bとcが数値未入力でない場合(ステップS510;NO)、即ち、未定義変数a,cが数値未入力の場合は、表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲の設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求める(ステップS520)。そして、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から、所定の比率で特定点P54の座標を求める(ステップS522)。特定点P54の座標を求められたならば、CPU10は2元方程式解算出プログラム175−1を読出し、特定点P53を2次関数の頂点として2元方程式を解く(ステップS524)。そして、この解を未定義変数a,cの仮の値として数式記憶エリア162に格納して(ステップS526)、未定義変数算出処理U5を終了する。
【0090】
〔第6の実施例〕
第6の実施例は、2次関数(Y=aX2+bX+c)に含まれる3つの未定義変数a,b,cの何れか1つが数値未入力の場合の実施例である。
【0091】
図19は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。未定義変数a,b,cの何れか1つが数値未入力の場合は、2次関数のグラフGが表示座標範囲Nの1つの特定点P61を通過する条件で未定義変数に代入する仮の値を算出する。本実施例では、特定点P61を表示座標範囲Nの最小頂点Pminと最大頂点Pmaxから所定の比率で算出するが、表示座標範囲Nの辺に対する比率から算出しても良いし、特定点テーブル173に予め特定点P61に対応するグラフ表示画面2M内の固定点の座標値を記憶しておいても良い。
【0092】
図20は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。未定義変数算出処理U6では、CPU10は先ず表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求める(ステップS600)。
【0093】
次に、未定義変数aが数値未入力であるか否かを判定する(ステップS602)。未定義変数aが数値未入力である場合(ステップS602;YES)、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から特定点P61の座標を求めて、未定義変数aの仮の値を算出する(ステップS604)。特定点P61は、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から算出できるので、例えば式(61)によって未定義変数aの仮の値を算出することができる。
a=((2Ymin+3Ymax)/5-b)*2/(Xmax+Xmin) ・・・式(61)
そして、算出した値を数式記憶エリア162に格納して(ステップS606)、未定義変数算出処理U6を終了する。
【0094】
未定義変数aが数値未入力でない場合(ステップS602;NO)、未定義変数bが数値未入力であるか否かを判定する(ステップS608)。
未定義変数bが数値未入力である場合(ステップS608;YES)、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から、特定点P61の座標を求めて、未定義変数bの仮の値を算出し(ステップS610)、算出した値を数式記憶エリア162に格納して(ステップS606)、未定義変数算出処理U6を終了する。特定点P61は、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から算出できるので、例えば式(62)によって仮の値を算出することができる。
b=(2Ymin+3Ymax)/5-(Xmax+Xmin)*a/2 ・・・式(62)
【0095】
未定義変数cが数値未入力である場合(ステップS608;NO)、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から特定点P61の座標を求めて、未定義変数cの仮の値を算出し(ステップS612)、算出した値を数式記憶エリア162に格納して(ステップS606)、未定義変数算出処理U6を終了する。特定点P61は、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から算出できるので、例えば式(63)によって仮の値を算出することができる。
c=(Ymax+Ymin)/2-a(Xmax+Xmin)2/4-b(Xmax+Xmin)/2 ・・・式(63)
【0096】
〔第7の実施例〕
第7の実施例は、2次関数(Y=aX2+bX+c)に含まれる3つの未定義変数a,b,cがともに数値未入力の場合における別の実施例である。
【0097】
図21は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。同図に示すように、表示座標範囲内に3つの特定点P71〜P73を設定し、この特定点P71〜P73に基づいて回帰演算によって2次関数を算出する。特定点P71〜P73の設定方法は、例えば、乱数によって設定しても良いし、特定点テーブル173に予め特定点P71〜P73に対応するグラフ表示画面2M内の固定点の座標値を記憶しておくとしても良い。あるいは表示座標範囲の最小頂点Pminと最大頂点Pmaxから所定の比率で設定しても良い。
【0098】
図22は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。未定義変数算出処理U7では、CPU10は先ず表示座標範囲N内に特定点P71〜P73を設定する(ステップS700)。例えば、乱数によって特定点P71〜P73を設定する場合は、乱数発生プログラム176を実行して乱数を発生させ、表示座標範囲N内に入る点3点を選択する。
次に、CPU10は統計2次回帰処理プログラム177−2を読み出して、特定点P71〜P73を通る2次回帰曲線を求める(ステップS702)。求められた2次回帰曲線の係数または定数を、対応する未定義変数a,b,cの仮の値として数式記憶エリア162に格納し(ステップS704)、未定義変数算出処理U7を終了する。
【0099】
〔第8の実施例〕
第8の実施例は、3次関数(Y=aX3+bX2+cX+d)に含まれる4つの未定義変数a,b,c,dがともに数値未入力の場合の実施例である。
【0100】
図23は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。未定義変数a,b,c,dがともに数値未入力の場合は、3次関数のグラフGが極大値・極小値を含む、表示座標範囲の3つの特定点を通過する条件で未定義変数に代入する仮の値を算出する。特定点としては、表示座標範囲の最小頂点Pminと最大頂点Pmaxから所定の比率で求められる点P81〜P83を用いる。図23の場合は、特定点P81が極大値、特定点P82が極小値を示す点に該当する。即ち、特定点P81〜P83の座標値を数式に代入した3元方程式を解いて未定義変数a,b,c,dの仮の値を算出する。
【0101】
図24は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。未定義変数算出処理U8では、CPU10は先ず表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求める(ステップS800)。そして、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から、所定の比率で特定点P81〜P83の座標を求める(ステップS802)。以下、特定点P81の座標を(o,p)、特定点P82の座標を(s,t)、特定点P83の座標を(q,r)とする。
【0102】
特定点P81〜P83の座標が求められたならば、CPU10は3元方程式解算出プログラム175−2を読出し、特定点P81〜P83の座標値を数式に代入した3元方程式を解いて未定義変数a,b,cの仮の値を求める(ステップS804)。より具体的には下記式(81)〜式(83)でa,b,cの解を求めることができる。
3s2*a+2s*b+c=0 ・・・・式(81)
3*o2*a+2*o*b+c=0 ・・・・式(82)
(s3-o3)*a+(s2-o2)*b+(s-o)*c=t-p ・・・・式(83)
【0103】
そして、未定義変数a,b,cを算出したならば、それぞれの算出値を数式記憶エリア162に格納する(ステップS806)。次に未定義変数a,b,cの仮の値を用いて下記の式(84)で未定義変数dを算出し(ステップS808)、算出値を数式記憶エリア162に格納して(ステップS810)、未定義変数算出処理U8を終了する。
d=p-a*o3-b*o2-c*o ・・・・式(84)
【0104】
〔第9の実施例〕
第9の実施例は、3次関数(Y=aX3+bX2+cX+d)に含まれる4つの未定義変数a,b,c,dのうち何れか3つが数値未入力の場合の実施例である。
【0105】
図25は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。未定義変数a,b,c,dのうち何れか3つが数値未入力の場合は、3次関数のグラフGが、極大値・極小値を含む表示座標範囲Nの2つの特定点P91,P92を通過する条件で未定義変数に代入する仮の値を算出する。即ち、特定点P91,P92の座標値を数式に代入した3元方程式を解いて未定義変数a,b,c,dの仮の値を算出する。
特定点P91,P92は、本実施例では最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から、所定の比率で求めるが、特定点テーブル173に予め特定点P91,P92に対応するグラフ表示画面2M内の固定点の座標値を記憶して読み出すとしても良い。図25の場合は、特定点P91が極大値、特定点P92が極小値を示す点に該当する。尚、特定点P92はX軸座標成分のみが予め設定されるとしても良い。
【0106】
図26は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。未定義変数算出処理U9では、CPU10は先ず表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求める(ステップS900)。そして、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から、所定の比率で特定点P91,P92を設定する(ステップS902)。以下では特定点P91の座標を(o,p)、特定点P92の座標を(s,t)とする。
【0107】
次に、未定義変数a,b,cが数値未入力であるか否かを判定する(ステップS904)。未定義変数a,b,cが数値未入力である場合(ステップS904;YES)、CPU10は3元方程式解算出プログラム175−2を読み出して特定点P91,P92をグラフGが通る条件で未定義変数a,b,cの仮の値を求める(ステップS906)。具体的には、例えば下記式(91)〜式(93)で仮の値を求めることができる。
3*s2*a+2s*b+c=0 ・・・・式(91)
3*o2*a+2*o*b+c=0 ・・・・式(92)
o3*a+o2*b+o*c=p-d ・・・・式(93)
そして、算出した仮の値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS908)、未定義変数算出処理U9を終了する。
【0108】
未定義変数がa,b,cでない場合(ステップS904;NO)、即ち、aとbとcの何れか2つとdとが未定義変数である場合、CPU10は2元方程式解算出プログラム175−1を読み出して、未定義変数a,b,cの内数値未入力のものについて仮の値を求め(ステップS910)、算出値を数式記憶エリア162に格納する(ステップS912)。具体的には、例えば下記式(94)〜式(95)で仮の値を求めることができる。
3s2*a+2s*b+c=0 ・・・・式(94)
3*o2*a+2*o*b+c=0 ・・・・式(95)
【0109】
式(94)〜式(95)を解くことによって仮の値を算出したならば、算出した仮の値を用いて残る未定義変数dの仮の値を算出する(ステップS914)。具体的には、例えば下記式(96)で仮の値を求めることができる。そして、算出した値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS916)、未定義変数算出処理U9を終了する。
d=p-(a*o3-b*o2-c*o) ・・・・式(96)
【0110】
〔第10の実施例〕
第10の実施例は、3次関数(Y=aX3+bX2+cX+d)に含まれる4つの未定義変数a,b,c,dのうち何れか2つが数値未入力の場合の実施例である。
【0111】
図27は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。未定義変数a,b,c,dのうち何れか2つが数値未入力の場合、3次関数のグラフGが、極大値又は極小値を示す表示座標範囲N内の1つの特定点P101を通過する条件で未定義変数に代入する仮の値を算出する。
特定点P101は、表示座標範囲Nの最小頂点Pmin及び最大頂点Pmaxの座標から所定の比率で設定しても良いし、特定点テーブル173に予め特定点P101に対応するグラフ表示画面2M内の固定点の座標値を記憶し読み出すとしても良い。本実施例では前者を利用するものとする。
【0112】
図28は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。未定義変数算出処理U10では、CPU10は先ず表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求める(ステップS1000)。そして、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から、所定の比率で特定点P101の座標を求める(ステップS1002)。以下では、特定点P101の座標を(o,p)とする。
【0113】
次に、CPU10は未定義変数aが数値未入力か否かを判定する(ステップS1004)。
未定義変数aが数値未入力である場合(ステップS1004;YES)、更に未定義変数dが数値未入力であるか否かを判定する(ステップS1006)。未定義変数dが数値未入力である場合(ステップS1006;YES)、CPU10は3元方程式解算出プログラム175−2を実行して、特定点P101を通過する条件で未定義変数aとdの仮の値を算出する(ステップS1008)。具体的には、例えば下記式(101)と式(102)によってそれぞれの仮の値を求めることができる。
3*o2*a+2*o*b+c=0 ・・・・式(101)
o3*a+o2*b+o*c+d-p=0 ・・・・式(102)
そして算出値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS1022)、未定義変数算出処理U10を終了する。
【0114】
未定義変数aが数値未入力で、未定義変数dに数値が入力されている場合(ステップS1006;NO)、即ち未定義変数b若しくはcとaとが数値未入力である場合には、CPU10は以下に示す式(103)と式(104)とを解いて未定義変数b若しくはcとaとを求める(ステップS1010)。
a=(-c-2*o*b)/(3*o2) ・・・・式(103)
d=p-o3*a-o2*b-o*c*d ・・・・式(104)
そして未定義変数b若しくはcとaの算出値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS1022)、未定義変数算出処理U10を終了する。
【0115】
未定義変数aに数値が入力されている場合(ステップS1004;NO)、未定義変数bが数値未入力であるか否かを判定する(ステップS1012)。
そして、未定義変数bが数値未入力である場合(ステップS1012;YES)、更に未定義変数cが数値未入力であるか否かを判定する(ステップS1014)。
【0116】
未定義変数cが数値未入力である場合(ステップS1014;YES)、即ち未定義変数bとcとが数値未入力である場合は、CPU10は3元方程式解算出プログラム175−2を実行して、グラフGが特定点P101を通過する条件から未定義変数bとcの仮の値を求める(ステップS1016)。具体的には、以下に示す式(105)と式(106)で仮の値を算出できる。
2*o*b+c+3*o3*a=0 ・・・・式(105)
o2*b+o*c+d-p+o3*a=0 ・・・・式(106)
そして算出値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS1022)、未定義変数算出処理U10を終了する。
【0117】
未定義変数bが数値未入力であって、未定義変数cが数値未入力でない場合(ステップS1014;NO)、即ち未定義変数bとdとが数値未入力の場合には、CPU10は以下に示す式(107)と式(108)とを解いて未定義変数bとdの仮の値を算出する(ステップS1018)。
b=(-c-3*o2*a)/(2*o)) ・・・・式(107)
d=p-o3*a-o2+b-o*c ・・・・式(108)
そして算出値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS1022)、未定義変数算出処理U10を終了する。
【0118】
未定義変数bが数値未入力でない場合(ステップS1012;NO)、即ち未定義変数cとdとが未定義変数の場合には、CPU10は以下に示す式(109)と式(110)とを解いて未定義変数cとdの仮の値を算出する(ステップS1020)。
c=3*o2*a+2*o*b ・・・・式(109)
d=p-o3*a-o2+b-o*c ・・・・式(110)
そして算出値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS1022)、未定義変数算出処理U10を終了する。
【0119】
〔第11の実施例〕
第11の実施例は、3次関数(Y=aX3+bX2+cX+d)に含まれる4つの未定義変数a,b,c,dのうち何れか1つが数値未入力の場合の実施例である。
【0120】
図29は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。未定義変数a,b,c,dのうち何れか1つが数値未入力の場合は、3次関数のグラフGが表示座標範囲N内の1つの特定点P111を通過する条件で未定義変数に代入する仮の値を算出する。本実施例では、特定点P111は表示座標範囲の最小頂点Pminと最大頂点Pmaxから所定の比率で求めることとするが、特定点テーブル173に予め特定点P111に対応するグラフ表示画面2M内の固定点の座標値を記憶し適宜読出すとしても良い。
【0121】
図30は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。未定義変数算出処理U11では、CPU10は先ず表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求める(ステップS1100)。そして、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から、所定の比率で特定点P111の座標を求める(ステップS1102)。以下、特定点P111の座標を(q,r)とする。
【0122】
次に、CPU10は未定義変数a,b,c,dの何れが数値未入力であるかを判定する。未定義変数aが数値未入力である場合(ステップS1104;YES)、CPU10は以下に示す式(111)によって未定義変数aの仮の値を求める(ステップS1106)。そして算出値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS1118)、未定義変数算出処理U11を終了する。
a=(r-b*q2-c*q-d)/q3 ・・・・式(111)
【0123】
未定義変数bが数値未入力である場合(ステップS1108;YES)、CPU10は以下に示す式(112)によって未定義変数bの仮の値を求める(ステップS1110)。そして算出値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS1118)、未定義変数算出処理U11を終了する。
b=(r-a*q3-c*q-d)/q2 ・・・・式(112)
【0124】
未定義変数cが数値未入力である場合(ステップS1112;YES)、CPU10は以下に示す式(113)によって未定義変数cの仮の値を求める(ステップS1114)。そして算出値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS1118)、未定義変数算出処理U11を終了する。
c=(r-a*q3-b*q2-d)/ q ・・・・式(113)
【0125】
未定義変数dが数値未入力である場合(ステップS1112;NO)、CPU10は以下に示す式(114)によって未定義変数dの仮の値を求める(ステップS1116)。そして算出値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS1118)、未定義変数算出処理U11を終了する。
d=r-a*q3-b*q2-c*q ・・・・式(114)
【0126】
〔第12の実施例〕
第12の実施例は、3次関数(Y=aX3+bX2+cX+d)に含まれる4つの未定義変数a,b,c,dがともに数値未入力である場合における別の実施例である。
【0127】
図31は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。表示座標範囲N内に5つの特定点P121〜P125を設定し、グラフGがこれらの特定点P121〜P125を通過するという条件で回帰演算によって3次関数を算出する。
特定点P121〜P125の設定方法は、例えば、乱数発生プログラム176を実行して乱数を発生して表示座標範囲内に入る点5点を特定点P121〜P125としても良い。また、特定点テーブル173に予め特定点P121〜P125に対応するグラフ表示画面2M内の固定点の座標値を記憶させておいて読出すとしても良い。あるいは、表示座標範囲設定記憶エリア161から表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求め、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを所定の比率で設定するとしても良い。
【0128】
図32は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。未定義変数算出処理U12では、CPU10は先ず表示座標範囲N内に特定点P121〜P125を設定する(ステップS1200)。
【0129】
次に、CPU10は統計3次回帰処理プログラム177−3を読み出して、特定点P121〜P125を通る3次回帰曲線を求める(ステップS1202)。求められた3次回帰曲線の係数または定数を、対応する未定義変数a,b,c,dの仮の値として数式記憶エリア162に格納し(ステップS1204)、未定義変数算出処理U12を終了する。
【0130】
〔第13の実施例〕
第13の実施例は、sin関数(Y=a・sin(bX+c)+d)に含まれる4つの未定義変数a,b,c,dのうち、少なくとも何れか一つが数値未入力の場合の実施例である。
【0131】
図33は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。同図に示すように、振幅が表示座標範囲に収まり、また周期性があることが見て分かるように少なくとも1回の周期分のグラフGが表示座標範囲Nに表示されるように未定義変数を決定する。
【0132】
図34は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。未定義変数算出処理U13では、CPU10は先ず表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求める(ステップS1300)。
【0133】
次に、CPU10は以下に示す式(131)〜式(134)によって未定義変数a,b,c,dの仮の値をそれぞれ求める(ステップS1302)。そして未定義変数a,b,c,dの内、数値未入力ものについて算出した仮の値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS1304)、未定義変数算出処理U13を終了する。
a=2/5*(Ymax-Ymin) ・・・・式(131)
b=6*π/(Xmax-Xmin) ・・・・式(132)
c=(Xmax-Xmin)/16 ・・・・式(133)
d=(Ymax+Ymin)/2 ・・・・式(134)
尚、これらの式(131)〜式(134)で使用される係数や定数は一例であって、これに限定されるものではなく、図33に示した原理を逸脱しない限りにおいて適宜変更して構わない。
【0134】
〔第14の実施例〕
第14の実施例は、sin関数(Y=a・sin(bX+c)+d)に含まれる4つの未定義変数a,b,c,dのうち、少なくとも何れか一つが数値未入力の場合における別の実施例である。
【0135】
図35は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。表示座標範囲N内に少なくとも5つの特定点P141〜P145を設定し、グラフGがこれらの特定点P141〜P145を通過する条件で回帰演算によってsin回帰関数を算出する。
特定点P141〜P145の設定方法は、例えば、乱数発生プログラム176を実行して乱数を発生して表示座標範囲内に入る点を特定点P141〜P145としても良い。または、特定点テーブル173に予め特定点P141〜P145に対応するグラフ表示画面2M内の固定点の座標値を記憶させておいて適宜読み出すとしても良いし、同位置座標をプログラム中に組み込んでおくとしても良い。あるいは表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求め、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを所定の比率で設定するとしても良い。
【0136】
図36は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、未定義変数算出処理U14では、CPU10は先ず表示座標範囲N内に特定点P141〜P145を設定する(ステップS1400)。
次に、CPU10は統計sin回帰処理プログラム177−4を読み出して、特定点P141〜P145を通るsin回帰関数を求める(ステップS1402)。未定義変数a,b,c,dの内、数値未入力のものについては、求められたsin回帰関数の係数または定数を仮の値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS1304)、未定義変数算出処理U14を終了する。尚、本実施例の適用はsin関数に限らず、他の三角関数においても同様の方法が適用可能であるのは勿論である。
【0137】
〔第15の実施例〕
第15の実施例は、cos関数(Y=a・cos(bX+c)+d)に含まれる4つの未定義変数a,b,c,dのうち、少なくとも何れか一つが数値未入力の場合の実施例である。
【0138】
図37は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。同図に示すように、振幅が表示座標範囲に収まり、また周期性があることが見て分かるように少なくとも1回の周期分のグラフGが表示座標範囲Nに表示されるように未定義変数を決定する。
【0139】
図38は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。未定義変数算出処理U15では、CPU10は先ず表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求める(ステップS1500)。
【0140】
次に、CPU10は以下に示す式(151)〜式(154)によって未定義変数a,b,c,dの仮の値をそれぞれ求める(ステップS1502)。そして未定義変数a,b,c,dの内、数値未入力のものについて算出した仮の値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS1504)、未定義変数算出処理U13を終了する。
a=2/5*(Ymax-Ymin) ・・・・式(151)
b=6*π/(Xmax-Xmin) ・・・・式(152)
c=(Xmax-Xmin)/16 ・・・・式(153)
d=(Ymax+Ymin)/2 ・・・・式(154)
尚、これらの式(151)〜式(154)で使用される係数や定数は一例であって、これに限定されるものではなく、図37に示した原理を逸脱しない限りにおいて適宜変更して構わない。
【0141】
〔第16の実施例〕
第16の実施例は、tan関数(Y=a・tan(bX+c)+d)に含まれる4つの未定義変数a,b,c,dのうち、少なくとも何れか一つが数値未入力の場合の実施例である。
【0142】
図39は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。同図に示すように、振幅が表示座標範囲に収まり、また周期性があることが見て分かるように少なくとも1回の周期分のグラフGが表示座標範囲Nに表示されるように未定義変数を決定する。
【0143】
図40は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。未定義変数算出処理U16では、CPU10は先ず表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求める(ステップS1600)。
【0144】
次に、CPU10は以下に示す式(161)〜式(164)によって未定義変数a,b,c,dの仮の値をそれぞれ求める(ステップS1602)。そして未定義変数a,b,c,dの内、数値未入力ものについて算出した仮の値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS1604)、未定義変数算出処理U16を終了する。
a=2/5*(Ymax-Ymin) ・・・・式(161)
b=6*π/(Xmax-Xmin) ・・・・式(162)
c=(Xmax-Xmin)/16 ・・・・式(163)
d=(Ymax+Ymin)/2 ・・・・式(164)
尚、これらの式(161)〜式(164)で使用される係数や定数は一例であって、これに限定されるものではなく、図39に示した原理を逸脱しない限りにおいて適宜変更して構わない。
【0145】
〔第17の実施例〕
第17の実施例は、log関数(Y=a・log(bX+c)+d)に含まれる4つの未定義変数a,b,c,dのうち、少なくとも何れか一つが数値未入力の場合の実施例である。
【0146】
図41は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。log関数のグラフGが表示座標範囲N内の2つの特定点P171,P172とを通過する条件で未定義変数に代入する仮の値を算出する。
本実施例では、特定点P171,P172は、表示座標範囲Nの最小頂点Pminと最大頂点Pmaxから所定の比率で求めることとするが、その他特定点テーブル173に予め特定点P171,P172に対応するグラフ表示画面2M内の固定点の座標値を記憶させておき適宜読み出すとしても良い。尚、同図中の比率は一例であって、これに限定されるものではなく適宜設定して構わない。
【0147】
図42は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。未定義変数算出処理U17では、CPU10は先ず表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求める(ステップS1700)。
【0148】
次に、CPU10は最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から所定比率で特定点P171,P172をもとめて、特定点P171,P172の座標値に基づいて仮の値を算出する(ステップS1702)。特定点P171,P172は最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から所定比率で求められるので、以下に示す式(171)〜式(174)によって算出することができる。そして未定義変数a,b,c,dの内、数値未入力のものについて算出値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS1704)、未定義変数算出処理U17を終了する。
a=2/5*(Ymin-Ymax)/log((4*Xmax+6*Xmin)/(9*Xmax+Xmin))・・式(171)
b=1 ・・・・・式(172)
c=-(Xmax-Xmin)/10 ・・・・・式(173)
d=(3*Ymin+2*Ymax)/5-a*log((2*Xmax+3*Xmin)/5) ・・・・・式(174)
【0149】
〔第18の実施例〕
第18の実施例は、ln関数(Y=a・ln(bX+c)+d)に含まれる4つの未定義変数a,b,c,dのうち、少なくとも何れか一つが数値未入力の場合の実施例である。
【0150】
図43は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。同図に示すように、ln関数のグラフGが表示座標範囲Nの2つの特定点P181,P182とを通過する条件で未定義変数に代入する仮の値を算出する。本実施例では、特定点P181,P182は、表示座標範囲Nの最小頂点Pminと最大頂点Pmaxから所定の比率で求めることとするが、その他特定点テーブル173に予め特定点P181,P182に対応するグラフ表示画面2M内の固定点の座標値を記憶させておき適宜読み出すとしても良い。尚、同図中の比率は一例であって、これに限定されるものではなく適宜設定して構わない。
【0151】
図44は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。同未定義変数算出処理U18では、CPU10は先ず表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求める(ステップS1800)。
次に、CPU10は最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から所定比率で特定点P181,P182をもとめて、特定点P181,P182の座標値に基づいて仮の値を算出する(ステップS1802)。特定点は最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から所定比率で求められるので、以下に示す式(181)〜式(184)によって算出することができる。そして未定義変数a,b,c,dの内、数値未入力のものについて算出値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS1804)、未定義変数算出処理U18を終了する。
a=2/5*(Ymin-Ymax)/ln((4*Xmax+6*Xmin)/(9*Xmax+Xmin))・・式(181)
b=1 ・・・・・式(182)
c=-(Xmax-Xmin)/10 ・・・・・式(183)
d=(3*Ymin+2*Ymax)/5-a*ln((2*Xmax+3*Xmin)/5) ・・・・・式(184)
【0152】
〔第19の実施例〕
第19の実施例は、ln関数(Y=a・ln(bX+c)+d)に含まれる4つの未定義変数a,b,c,dのうち、少なくとも何れか一つが数値未入力の場合における別の実施例である。
【0153】
図45は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。表示座標範囲N内に少なくとも5つの特定点P191〜P195を設定し、ln関数のグラフGがこれらの特定点P191〜P195を通過する条件に基づいて回帰演算によってln関数を算出する。
特定点P191〜P195の設定方法は、例えば、乱数発生プログラム176を実行して乱数を発生して表示座標範囲内に入る点を特定点P191〜P195としても良い。または、特定点テーブル173に予め特定点P191〜P195に対応するグラフ表示画面2M内の固定点の座標値を記憶させておき、適宜読み出すとしても良い。あるいは表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求め、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを所定の比率で設定するとしても良い。
【0154】
図46は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。未定義変数算出処理U19では、CPU10は先ず表示座標範囲N内に特定点P191〜P195を設定する(ステップS1900)。
次に、CPU10は統計対数回帰処理プログラム177−7を読み出して、特定点P191〜P195を通るln回帰関数を求める(ステップS1902)。数値未入力の未定義変数a,b,c,dについては、求められたln回帰関数の対応する係数または定数の値を仮の値として数式記憶エリア162に格納し(ステップS1904)、未定義変数算出処理U19を終了する。
【0155】
〔第20の実施例〕
第20の実施例は、指数関数(Y=a・e(bX+c)+d)に含まれる4つの記号a,b,c,dのうち、少なくとも何れか一つが数値未入力の場合の実施例である。
【0156】
図47は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。同図に示すように、指数関数のグラフGが表示座標範囲の2つの特定点P201とP202とを通過する条件で未定義変数に代入する仮の値を算出する。本実施例では、特定点P201,P202は、表示座標範囲の最小頂点Pminと最大頂点Pmaxから所定の比率で求めることとするが、特定点テーブル173に予め特定点P201,P202に対応するグラフ表示画面2M内の固定点の座標値を記憶させておき、適宜読み出すとしても良い。
【0157】
図48は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。未定義変数算出処理U20では、CPU10は先ず表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求める(ステップS2000)。
【0158】
次に、CPU10は最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から所定比率で特定点P201,P202をもとめて、特定点P201,P202の座標値に基づいて仮の値を算出する(ステップS2002)。特定点は最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から所定比率で求められるので、以下に示す式(201)〜式(204)によって算出することができる。そして未定義変数a,b,c,dの内、数値未入力のものについて算出値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS2004)、未定義変数算出処理U18を終了する。
a=(9*Ymax+Ymin)/10/(e^((3*Xmin+7*Xmax)/10) ・・・・式(201)
b=1 ・・・・式(202)
c=-(Xmax-Xmin)/10 ・・・・式(203)
d=(Ymax-Ymin)/10 ・・・・式(204)
【0159】
〔第21の実施例〕
第21の実施例は、指数関数(Y=a・e(bX+c)+d)に含まれる4つの記号a,b,c,dのうち、少なくとも何れか一つが数値未入力の場合における別の実施例である。
【0160】
図49は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。同図に示すように、表示座標範囲内に少なくとも5つの特定点P211〜P215を設定し、指数関数のグラフGが特定点P211〜P215を通過する条件で回帰演算によって指数関数を算出する。
特定点P211〜P215の設定方法は、例えば、乱数発生プログラム176を実行して乱数を発生して表示座標範囲内に入る点を特定点P211〜P215としても良い。または、特定点テーブル173に予め特定点P211〜P215に対応するグラフ表示画面2M内の固定点の座標値を記憶させておき、適宜読み出すとしても良い。あるいは表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求め、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを所定の比率で設定するとしても良い。
【0161】
図50は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。未定義変数算出処理U21では、CPU10は先ず表示座標範囲N内に特定点P211〜P215を設定する(ステップS2100)。
次に、CPU10は統計指数回帰処理プログラム177−8を読み出して、特定点P211〜P215を通る指数回帰関数を求める(ステップS2102)。数値未入力の未定義変数a,b,c,dについては、求められた指数回帰関数の対応する係数または定数の値を仮の値として数式記憶エリア162に格納し(ステップS2104)、未定義変数算出処理U19を終了する。
【0162】
〔第22の実施例〕
第22の実施例は、分母が1次関数の分数関数(Y=a/(bX+c)+d)に含まれる4つの未定義変数a,b,c,dのうち、少なくとも何れか一つが数値未入力の場合の実施例である。
【0163】
図51は、本実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図である。同図に示すように、指数関数のグラフGが表示座標範囲Nの2つの特定点P221とP222とを通過する条件で未定義変数に代入する仮の値を算出する。特定点P221,P222は、表示座標範囲Nの最小頂点Pminと最大頂点Pmaxから所定の比率で求めることとするが、特定点テーブル173に予め特定点P221,P222に対応するグラフ表示画面2M内の固定点の座標値を記憶させておき、適宜読み出すとしても良い。
【0164】
図52は、本実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、未定義変数算出処理U22では、CPU10は先ず表示座標範囲設定記憶エリア161から現在の表示座標範囲Nの設定値を参照し、最小頂点Pminと最大頂点Pmaxを求める(ステップS2200)。
次に、CPU10は最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から所定比率で特定点P221,P222を求めて、特定点P221,P222の座標値に基づいて仮の値を算出する(ステップS2202)。特定点は最小頂点Pminと最大頂点Pmaxの座標値から所定比率で求められるので、以下に示す式(221)〜式(224)によって算出することができる。そして未定義変数a,b,c,dの内、数値未入力のものについて算出値を数式記憶エリア162に格納し(ステップS2204)、未定義変数算出処理U18を終了する。
a=(7*Ymax+3*Ymin)/10*(Xmax-Xmin)/2 ・・・・式(221)
b=1 ・・・・式(222)
c=-(Xmax-Xmin)/10 ・・・・式(223)
d=(Ymax-Ymin)/10 ・・・・式(224)
【0165】
以上、本発明を関数電卓1に適用した場合を例に説明したが、本発明の適用がこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、適宜構成要素の追加・省略・変更をしても良い。例えば、関数電卓1に限らず、例PDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話機、パソコンなどにも同様に適用できる。
【0166】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、入力手段によってグラフ表示する数式に含まれる未定義変数であって具体的な数値を入力されなかったものに、予め定められた前記表示範囲内に存在する点に基づいて仮の値が設定することによって、未定義変数を含む数式のグラフを作成し表示することが可能になる。また、表示範囲内に存在する点に基づいて仮の値を設定するので、表示範囲に応じてグラフの表示位置を決めることが可能にとなり、表示範囲にグラフを確実に表示させることができる。
【0167】
また、表示範囲内に存在する点を、前記表示範囲の隅の点とすることによって、グラフGを表示範囲(グラフ表示画面2M、表示座標範囲N)の表示限界の位置に基づいて仮の値を設定し、表示範囲をより有効に使ってグラフを表示させることができる。
【0168】
また、更に、前記点を前記表示範囲内にランダムに設定することや、前記点を前記表示範囲内の予め定められた特定位置に設定すること、あるいは前記点を前記表示範囲を定める1つの辺を所定比率で内分した位置に設定することによって、グラフが表示範囲内の特定位置を通るように表示させることができる。
【0169】
また、前記点が当該数式の最大値、最小値、極大値、極小値、変極点及び頂点の内の1つとなるように、前記未入力の未定義変数に仮の値を設定することによって、表示範囲内にグラフの特徴的な部分が表示させ、より適切な表示を実現できる。
【0170】
また、仮の値を算出する方法については、前記点の座標値に基づき所定の回帰演算を行うことで、前記未入力の未定義変数に設定する仮の値を求めることによって、未定義変数の数に応じて適当数の点を用意することによって、未定義変数を含む数式そのものを回帰的に求めて、グラフ表示させることができる。
【0171】
また、前記入力手段によって数値が入力されなかった未定義変数が無かった場合にはスケールを表示し、有った場合にはスケールを非表示とすることによって、未定義変数が有る場合には座標軸の目盛表示を非表示状態にできる。従って、グラフと座標軸の関係をより抽象化して表示させて、目盛に惑わされることなく、グラフから得られる数式の関数としての特徴を理解し易いように表示できる。
【0172】
また、選択された数式に含まれる未定義変数に入力された数値及び仮の値を代入した数式を表示することによって、更にグラフに用いられた具体的な係数や定数の数値が入った数式を文字情報として確認できる。従って、利用者がグラフのイメージと具体的な数値の関係を理解するのに寄与することができる。
【0173】
また、予め定められた前記複数の数式として、一次関数式、二次関数式、三次関数式、三角関数を用いた数式及び対数関数を用いた数式の内、少なくとも1つの数式を含むことによって、教育現場において使用頻度が高い関数をカバーし、教育現場における関数の学習により好適なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を関数電卓に適用した場合の外観例を示す正面図。
【図2】本発明を適用した関数電卓の機能構成の一例を示すブロック図。
【図3】RAMの格納形式の一例を示す図。
【図4】ROMの格納形式の一例を示す図。
【図5】未定義変数算出処理対応テーブルのデータ構成の一例を示すデータ構成図。
【図6】グラフを表示するまでの主な処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図7】本発明を適用した関数電卓の表示画面による表示例を示す画面図。
【図8】本発明を適用した関数電卓の表示画面による表示例を示す画面図。
【図9】第1の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図10】第1の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図11】第2の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図12】第2の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図13】第3の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図14】第3の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図15】第4の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図16】第4の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図17】第5の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図18】第5の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図19】第6の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図20】第6の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図21】第7の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図22】第7の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図23】第8の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図24】第8の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図25】第9の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図26】第9の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図27】第10の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図28】第10の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図29】第11の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図30】第11の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図31】第12の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図32】第12の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図33】第13の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図34】第13の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図35】第14の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図36】第14の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図37】第15の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図38】第15の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図39】第16の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図40】第16の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図41】第17の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図42】第17の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図43】第18の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図44】第18の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図45】第19の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図46】第19の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図47】第20の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図48】第20の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図49】第21の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図50】第21の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図51】第22の実施例における未定義変数算出方法の原理を説明するための概念図。
【図52】第22の実施例における未定義変数算出処理の流れを説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1 関数電卓
2 表示画面
2M グラフ表示画面
2D 下部分割画面
20 X軸
21 Y軸
22 目盛
23 設定ウィンドウ
24 ビルトインメニュー
25 数値入力ウィンドウ
10 CPU
11 入力部
12 タブレット
14 表示部
16 RAM
161 表示座標範囲設定記憶エリア
162 数式記憶エリア
163 グラフ作成エリア
17 ROM
170 表示座標範囲設定情報
171 数式情報
172 未定義変数算出処理対応テーブル
173 特定点テーブル
174 未定義変数算出処理プログラム群
175 解算出プログラム群
177 回帰処理プログラム群
178 グラフ表示処理プログラム
18 記憶装置
19 記憶媒体
a,b,c,d 未定義変数
G グラフ
N 表示座標範囲
P 特定点
Pmax 最大頂点
Pmin 最小頂点
U 未定義変数算出処理

Claims (11)

  1. 予め定められた複数の数式の中から数式を選択する数式選択手段と、
    この数式選択手段により選択された数式に含まれる未定義変数に数値を入力する入力手段と、
    この入力手段によって数値が入力されなかった未定義変数があった場合に、予め定められた表示範囲内に存在する点に基づいて、当該未入力の未定義変数に仮の値を設定する仮値設定手段と、
    前記数式選択手段により選択された数式の未定義変数に、前記入力手段によって入力された数値及び前記仮値設定手段によって設定された仮の値を代入することにより、当該数式のグラフを表示する制御を行うグラフ表示制御手段と、
    を備えることを特徴とするグラフ表示制御装置。
  2. 前記点は、前記表示範囲の隅の点であることを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
  3. 前記点を前記表示範囲内にランダムに設定する特定点設定手段を更に備え、
    前記仮値設定手段は、前記数式選択手段により選択された数式のグラフが、前記特定点設定手段によって設定された点を通過するように、前記未入力の未定義変数に仮の値を設定する手段を有することを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
  4. 前記点を前記表示範囲内の予め定められた特定位置に設定する特定点設定手段を更に備え、
    前記仮値設定手段は、前記数式選択手段により選択された数式のグラフが、前記特定点設定手段によって設定された点を通過するように、前記未入力の未定義変数に仮の値を設定する手段を有することを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
  5. 前記特定位置は、前記表示範囲を定める1つの辺を所定比率で内分した位置であることを特徴とする請求項4に記載のグラフ表示制御装置。
  6. 前記仮値設定手段は、前記数式選択手段により選択された数式の種類に応じて、前記点が当該数式の最大値、最小値、極大値、極小値、変極点及び頂点の内の1つとなるように、前記未入力の未定義変数に仮の値を設定する手段を有することを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
  7. 前記仮値設定手段は、前記点の座標値に基づき所定の回帰演算を行うことで、前記未入力の未定義変数に設定する仮の値を求める手段を有することを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
  8. 前記入力手段によって数値が入力されなかった未定義変数が無かった場合にはスケールを表示し、有った場合にはスケールを非表示とするスケール表示制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
  9. 前記数式選択手段により選択された数式に含まれる未定義変数に、前記入力手段によって入力された数値及び前記仮値設定手段によって設定された仮の値を代入した数式を表示する制御を行う数式表示制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
  10. 予め定められた前記複数の数式は、一次関数式、二次関数式、三次関数式、三角関数を用いた数式及び対数関数を用いた数式の内、少なくとも1つの数式が含まれることを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
  11. コンピュータに、
    予め定められた複数の数式の中から数式を選択する数式選択機能と、
    この数式選択機能により選択された数式に含まれる未定義変数に数値を入力する入力機能と、
    この入力機能によって数値が入力されなかった未定義変数があった場合に、予め定められた表示範囲内に存在する点に基づいて、当該未入力の未定義変数に仮の値を設定する仮値設定機能と、
    前記数式選択機能により選択された数式の未定義変数に、前記入力機能によって入力された数値及び前記仮値設定機能によって設定された仮の値を代入することにより、当該数式のグラフを表示する制御を行う機能と、
    を実現させるためのプログラム。
JP2002372868A 2002-12-24 2002-12-24 グラフ表示制御装置及びプログラム Expired - Fee Related JP3888303B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002372868A JP3888303B2 (ja) 2002-12-24 2002-12-24 グラフ表示制御装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002372868A JP3888303B2 (ja) 2002-12-24 2002-12-24 グラフ表示制御装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004206294A JP2004206294A (ja) 2004-07-22
JP3888303B2 true JP3888303B2 (ja) 2007-02-28

Family

ID=32811351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002372868A Expired - Fee Related JP3888303B2 (ja) 2002-12-24 2002-12-24 グラフ表示制御装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3888303B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6922301B2 (ja) * 2017-03-22 2021-08-18 カシオ計算機株式会社 電子機器、グラフ描画システム、グラフ描画方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004206294A (ja) 2004-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8514227B2 (en) Electronic computer and method of controlling the same
WO2004029791A2 (en) Display control device for displaying graphs, and recording medium
US10061498B2 (en) Graph display device, graph display method and computer-readable medium recording control program
JP6394163B2 (ja) グラフ表示装置、グラフ表示方法およびプログラム
US20120218257A1 (en) Mobile electronic device, virtual information display method and storage medium storing virtual information display program
JP2016062185A (ja) 図形表示装置およびプログラム
EP2367116A2 (en) Graph display apparatus, recording medium on which program is recorded and graph display method
JP6318615B2 (ja) グラフ表示制御装置、電子機器およびプログラム
JP2011108180A (ja) 電子機器、表示制御方法、およびプログラム
US20150268845A1 (en) Graphic drawing device and recording medium storing graphic drawing program
JP3888303B2 (ja) グラフ表示制御装置及びプログラム
Lee et al. HandSCAPE: a vectorizing tape measure for on-site measuring applications
McNaughton et al. Determining device position through minimal user input
US8832562B2 (en) Graphical calculator user interface for function drawing
JP4868044B2 (ja) オブジェクト属性変更処理装置、オブジェクト属性変更処理方法、および3次元モデル処理装置、3次元モデル処理方法
WO2013076824A1 (ja) タッチパネル装置における情報処理方法、および、タッチパネル装置
JP2000250498A (ja) グラフ表示制御装置及び記憶媒体
JP2012083883A (ja) 画面データ作成装置
KR101495149B1 (ko) 분수 학습 기능을 제공하는 전자 장치 및 그 이용 방법
KR101991507B1 (ko) 경제학 그래프를 작성하는 방법 및 장치
JP6562120B2 (ja) 計算装置、プログラム、及び、表示制御方法
JP2011043917A (ja) 数式表示演算装置およびプログラム
JP2014182704A (ja) 図形表示制御装置及び図形表示制御プログラム
Hochreuter et al. Towards a more conscious use of prototypes in mobile user experience design
JP2023007204A (ja) 入力方法、および指標入力プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3888303

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131208

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees