JP3887825B2 - ポリフルオロアルキル基を有する酸クロリドの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、ポリフルオロアルキル基を有する酸クロリドの製造方法に関する。
関連技術
ポリフルオロアルキル基とメチレン基2個を有する1級アルコール[RfCH2CH2OH(式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。)]から酸クロリドを得る方法としては、光による塩素化での方法(特公昭61−033014号公報)が提案されている。
しかし、ポリフルオロアルキル基とメチレン基1個を有する1級アルコール[RfCH2OH(式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。)]を光で塩素化しても、生成した酸クロリドとアルコールが反応してエステルを副生するため、収率良く酸クロリドをうることが困難であった。
発明の要旨
本発明の目的は、ポリフルオロアルキル基とメチレン基1個を有する1級アルコール(RfCH2OH)から高収率で酸クロリド(RfCOCl)を工業的に製造する方法を提供することにある。
本発明は、式:
RfCHO
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるアルデヒドの製造方法であって、
触媒の存在下で、式:
RfCH2OH
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される1級アルコールを塩素と反応させることからなる製造方法を提供する。
本発明は、式:
RfCOCl
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される酸クロリドの製造方法であって、
触媒の存在下で、式:
RfCHO
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるアルデヒドを塩素と反応させることからなる製造方法を提供する。
本発明は、式:
RfCOCl
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される酸クロリドの製造方法であって、
触媒の存在下で、式:
RfCH2OH
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される1級アルコールを塩素と反応させることからなる製造方法を提供する。
本発明は、式:
RfCOCl
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される酸クロリドの製造方法であって、
触媒の存在下で、式:
RfCH2OH
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される1級アルコールを塩素と反応させ式:
RfCHO
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるアルデヒドを得た後、
触媒の存在下で、アルデヒドを塩素と反応させ酸クロリドを得ることからなる製造方法を提供する。
本発明は、式:
RfCOOCHClRf
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるモノクロルエステルの製造方法であって、
触媒の存在下、式:
RfCHO
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるアルデヒドを、式:
RfCOCl
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される酸クロリドと反応させることからなる製造方法を提供する。
本発明は、式:
RfCOCl
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される酸クロリドの製造方法であって、
触媒の存在下、式:
RfCOOCHClRf
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるモノクロルエステルを塩素と反応させることからなる製造方法を提供する。
本発明は、式:
RfCOCl
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される酸クロリドの製造方法であって、
(a)触媒の存在下で、式:
RfCH2OH
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される1級アルコールを塩素と反応させて式:
RfCHO
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるアルデヒドを得る工程、
(b)触媒の存在下で、アルデヒドを式:
RfCOCl
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される酸クロリドと反応させて式:
RfCOOCHClRf
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるモノクロルエステルを得る工程、
(c)触媒の存在下で、モノクロルエステルを塩素と反応させて酸クロリドを得る工程
を有してなる製造方法を提供する。
本発明は、式:
RfCOCl
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される酸クロリドの製造方法であって、
(a)触媒の存在下、式:
RfCH2OH
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるアルコールを塩素と反応させることにより、式:
RCHO
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるアルデヒドを得るRf基を有するアルデヒドを得る工程であり、アルコールを触媒を充填した第1反応器内で還流状態とし、連続的に供給される塩素と反応させ、生成したアルデヒドを第1反応器の塔頂より抜き出す工程、
(b)触媒の存在下、アルデヒドと式:
RfCOCl
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される酸クロリドを反応させて式:
RfCOOCHClRf
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるモノクロルエステルを得る工程であり、触媒を充填した第2反応器に液体のアルデヒドと液体の酸クロリドを並流で仕込み、モノクロルエステルを液体で抜き出す工程、
(c)触媒の存在下、モノクロルエステルと塩素を反応させることにより酸クロリドを得る工程であり、触媒を充填した第3反応器に液体のモノクロルエステルと塩素を並流もしくは向流で仕込み、酸クロリドおよびアルデヒドを含む混合物を気体で抜き出す工程、ならびに
(d)アルデヒドおよび酸クロリド含む混合物からアルデヒドを除去する工程であり、触媒を充填した第4反応器にアルデヒドおよび酸クロリドを含む混合物液を仕込み、酸クロリドを液体で抜き出すアルデヒドの除去工程
を有してなる製造方法を提供する。
本発明は、式:
H(CF2)6COOCHCl(CF2)6H
で示されるモノクロルエステルを提供する。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の方法のフローシートである。
発明の詳細な説明
本発明において用いられる1級アルコールとしては、たとえば一般式(I):
X(CF2)nCH2OH (I)
[式中、XはF、ClまたはH、nは1〜20の数である。]
で示される1級水酸基を有する鎖状化合物があげられる。1級アルコールは、好ましくは、F(CF2)nCH2OH、H(CF2)nCH2OHである。nは1〜10、4〜8であることが好ましい。1級アルコールの好ましい具体例は、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンタノール[H(CF2)4CH2OH]、2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンタノール[F(CF2)4CH2OH]、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパノール(CF3CF2CH2OH)、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロヘプタノール[H(CF2)6CH2OH]、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7−トリデカフルオロヘプタノール[F(CF2)6CH2OH]、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9−ヘキサデカフルオロノナノール[H(CF2)8CH2OH]、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,9−ヘプタデカフルオロノナノール[F(CF2)8CH2OH]である。
本発明において、触媒は活性炭であることが好ましい。活性炭は、ヤシガラ、石炭、木質系原料をベースにしたペレット状、粉砕状、顆粒状、球状、粉末状等のどの形状の活性炭でも、また用途としては液相脱色用、ガス精製、分離、回収用、触媒および触媒担体用、水質汚濁、大気汚染、公害防除用いずれの活性炭でも有効に働く。活性炭は、粒径4〜12メッシュで形状はペレット状若しくは粒状が好ましい。たとえば武田薬品工業(株)の粒状白鷺G2X、S2X、呉羽化学(株)のクレハビーズ活性炭LLPなどがある。本発明においては、触媒は触媒効果の減少がなく半永久に使用できるので、触媒交換の必要がない。
反応形式としては、液相反応、気相反応方式のいずれでもよい。気液の接触は向流、並流のどちらでもよい。反応圧力は、加圧、常圧または減圧であってよい。
酸クロリドは、触媒の存在下、アルコールを塩素と反応させることによって製造することができる。
RfCH2OH + 2Cl2 → RfCOCl + 3HCl
塩素の使用量はアルコール1モルに対して好ましくは0.1〜10モル、より好ましくは0.5〜5モルである。反応温度は好ましくは50℃〜300℃、より好ましくは100℃〜200℃である。
アルコールと塩素の反応は、気相または潅液充填塔方式で行える。気相反応の場合の反応圧力は好ましくは−1.0kg/cm2G〜5kg/cm2G、より好ましくは0kg/cm2G〜3kg/cm2Gである。
接触時間W/Fo(ガス換算)は、好ましくは10〜1000、より好ましくは50〜500g. sec/ccである。ここで、Wは触媒重量(単位:g)であり、Foはアルコールと塩素の合計の流量(単位:cc/sec)である。
酸クロリド生成前の中間体であるアルデヒドをアルコールから分離し、アルデヒドだけを塩素と反応させて酸クロリドとすれば、エステルの副生がないので、アルコールから酸クロリドを製造する場合より収率の向上が大きく認められる。
酸クロリドは、触媒の存在下、アルデヒドを塩素と反応させることによっても製造することができる。
RfCHO + Cl2 → RfCOCl + HCl
塩素の使用量はアルデヒド1モルに対して好ましくは0.1〜10モル、より好ましくは0.5〜5モルである。反応温度は好ましくは80℃〜250℃、より好ましくは130℃〜200℃である。
アルデヒドと塩素の反応は、潅液充填塔式反応方式で行える。接触時間W/Fo(ガス換算)は、好ましくは10〜1000、より好ましくは50〜500g. sec/ccである。ここで、Wは触媒重量(単位:g)であり、Foはアルコールと塩素の合計の流量(単位:cc/sec)である。
アルデヒドは、例えば、アルコール(RfCH2OH)を塩素と反応させることによって製造することができる。
さらに、アルデヒド(RfCHO)と酸クロリド(RfCOCl)から生成するモノクロルエステルを中間物質として利用すると、酸クロリドの収率がさらに向上する。
したがって、本発明では(a)アルコールと塩素からアルデヒドを生成する工程、(b)アルデヒドと酸クロリドからモノクロルエステルを生成する工程、(c)モノクロルエステルと塩素から酸クロリドを生成する工程を有することが好ましい。
(a)アルデヒド生成
RfCH2OH + Cl2 → RfCHO + 2HCl
塩素の使用量はアルコール1モルに対して好ましくは0.001〜2モル、より好ましくは0.01〜1モル、特に好ましくは0.05〜0.5モル、例えば、0.01〜0.3モルである。反応温度は好ましくは100℃〜300℃、より好ましくは150℃〜200℃である。反応は連続式で行える。
反応は蒸留式反応方式で行うことが好ましい。反応圧力は好ましくは減圧(例えば、1mmHg)〜5kg/cm2Gで、より好ましくは0〜3kg/cm2Gである。
接触時間W/F(ガス換算)は、好ましくは10〜1000g. sec/cc、より好ましくは50〜500g. sec/ccである。ここで、Wは触媒重量(単位:g)であり、Fはアルコールと塩素の合計の流量(単位:cc/sec)である。
モノクロルエステル生成
RfCHO + RfCOCl → RfCOOCHClRf
酸クロリドの使用量はアルデヒド1モルに対して、好ましくは0.3〜3.0モル、より好ましくは1.0〜2.0モルである。反応温度は好ましくは20℃〜200℃、より好ましくは80℃〜140℃である。反応は連続式で行える。
反応は、液相で行うことが好ましい。接触時間W/Fo(液換算)は、好ましくは10〜10000、より好ましくは100〜10000g. sec/cc、特に好ましくは500〜5000g. sec/ccである。ここで、Wは触媒重量(単位:g)であり、Foはアルデヒドと酸クロリドの合計の流量(単位:cc/sec)である。
(c)酸クロリド生成
RfCOOCHClRf + Cl2 → 2RfCOCl + HCl
塩素の使用量はモノクロロエステル1モルに対して好ましくは0.1〜5モル、より好ましくは1〜3モル、特に好ましくは1〜2モルである。反応温度は好ましくは80℃〜250℃、より好ましくは120℃〜200℃、特に好ましくは130〜180℃である。反応は連続式で行える。
酸クロリド生成の反応方式は潅液充填塔式反応方式が好適である。接触時間W/Fo(液換算)は、好ましくは1000〜10000g. sec/cc、より好ましくは5000〜50000g. sec/ccである。ここで、Wは触媒重量(単位:g)であり、Foはモノクロロエステルと塩素の合計の流量(単位:cc/sec)である。
Rf基を有するアルコールを触媒の存在下、塩素化してRf基を有する酸クロリドを合成する反応は、アルコール→アルデヒド→酸クロリドと進む2段逐次反応であり、いずれの反応も大きな発熱を伴う。このような反応を気相で行うと反応器内にホットスポットが発生して反応温度コントロールが困難になることがあり、また、場合によっては温度上昇により、副生成物増加により収率の低下、触媒の劣化促進、反応器腐食の加速などの問題点が生ずる。この問題点を解決するための1つの方法として、反応温度のコントロールを安定化させるための多管式反応器の使用が可能である。しかし、多管式反応器を使用した場合、設備費の増加、触媒の充填・抜き出しの工程数増加という別の問題が生じる。
従って、本発明は、Rf基を有するアルコールを出発原料としてRf基を有する酸クロリドを製造するに際して、上述のような問題点を克服して、効率的にかつ工業的に安価に製造するプロセスを提供する。
本発明のプロセスにおいては、Rf基を有するアルコールを出発原料としてRf基を有する酸クロリドを製造するに際して、
1.アルコールを、第1反応器(蒸留式反応器とも言う)において触媒の存在下、塩素と反応させてアルデヒドを製造し、
2.生成したアルデヒドと製品である酸クロリドを第2反応器(プレ反応器とも言う)において触媒の存在下、反応させモノクロルエステルを製造し、
3.生成したモノクロルエステルを、第3反応器(メイン反応器とも言う)において触媒の存在下、塩素と反応させて、酸クロリドを製造し、
4.さらに、生成した酸クロリドを第4反応器(アフター反応器とも言う)において触媒の存在下で反応させ、酸クロリド中に少量残存するアルデヒドをモノクロルエステルに変えることにより、アルデヒド濃度を低下させ、
5.さらに、精留塔において、酸クロリドを精製し高純度の酸クロリドを得、製品とするとともに、一部の酸クロリドをリサイクルしてモノクロルエステルの生成に用いる。
図1に示したフローシートを参照して、本発明を説明する。
精留運転状態である第1反応器(1)に原料であるアルコール(5)および塩素(4)を供給し、触媒の存在下で反応させ塔頂よりアルデヒドを液として抜き出す。第1反応器を、蒸留型にする理由としては、供給する塩素量に対して多量の有機物を循環させることにより、各部分でこの塩素濃度を低く(例えば1〜2モル%)し、反応速度を抑えることにより発熱量を小さくすること、および、多量の還流液によって発熱を気化熱で吸収してホットスポットの発生を防ぐことにある。この目的のために必要な還流比は、好ましくは0.5〜100であり、さらに好ましくは1〜50(例えば25)である。第1反応器(1)は、コンデンサー(2)およびリボイラー(3)を備えている。反応液(7)が反応器(1)の塔頂から取り出される。コンデンサー(2)からは未凝縮ガス(6)が取り出される。
第1反応器における触媒充填層の位置および割合が重要である。第1反応器の全体に触媒を充填すれば、精留効果により上部に濃縮したアルデヒドと塩素が反応し、酸クロリドが生成し、さらに生成した酸クロリドとアルコールが直ちに反応して不純物であるエステルが生成するため、アルデヒド、ひいては酸クロリドの収率の低下をもたらすことがあるので、第1反応器では下部のみに触媒を充填し、上部には通常の充填物(例えばボールリング)を充填する。触媒と充填物の充填の割合であるが、触媒の充填長を全充填長の好ましくは1/3〜3/4、より好ましくは1/2〜2/3とする。
第1反応器で生成した塩酸および未反応の塩素は塔頂より気体として抜き出すが、塔頂より液体として抜き出すアルデヒド中にも塩酸と塩素が若干混入する。混入した塩酸および塩素は後の反応に関して何ら影響を与えないため、除去する必要はない。
次に、第1反応器で生成したアルデヒドと本発明の目的の化合物である酸クロリドを第2反応器(9)に供給し、触媒の存在下反応させモノクロルエステルを生成する。酸クロリド(8)が第2反応器(9)にリサイクルされている。反応液(10)が第2反応器(9)の塔底から取り出される。
さらに、第2反応器(9)で生成したモノクロルエステルを含む反応液(10)および塩素(11)を第3反応器(12)に供給し、触媒の存在下反応させ、酸クロリドを生成する。第3反応器(12)の前に第2反応器(9)を設置する理由としては、アルデヒドからモノクロルエステルを経由して酸クロリドを生成した方が、アルデヒドから直接酸クロリドを生成するより、高収率で酸クロリドを製造できることによる。具体的には、モノクロルエステルは沸点が高いため、反応管内で液体で存在し、反応による発熱をモノクロルエステルの気化熱で吸収でき、ホットスポットの発生を防ぐことが可能なことによる。もし、アルデヒドよりモノクロルエステルを経ないで直接酸クロリドを生成させた場合、反応管内は全て気体となり液体の気化熱による反応熱の吸収がないので、熱の蓄積がおこりホットスポットが生成し反応の選択率が大きく低下する。
したがってこの不利な点を避けるためには、反応管の管径を小さくして熱の蓄積を避けることが必須となり、反応管の型式としては多管式にする必要がある。第2反応器でアルデヒドと酸クロリドを反応させ、モノクロルエステルを生成させるので、第3反応器の形式として、多管式よりコストが低く、しかも触媒の充填・抜き出しが容易である単管式の反応器の利用が可能となった。
第2反応器(9)の型式は、反応における発熱量が小さく、また、反応器内は気液混相であり、液の気化熱によって発熱が吸収されるためホットスポットが生成する恐れは小さいため、単管式でよい。また、必要に応じて、多管式の反応器を用いることもできる。
図1ではモノクロルエステル(10)と塩素(11)の両方を第3反応器(12)の最上部より仕込む、すなわち並流接触としているが、モノクロルエステルを反応器の最上部より、塩素を反応器の最下部から仕込む向流接触でもよい。
第3反応器(12)の反応ガス(13)は並流接触の場合は反応器下部より(向流接触の場合は反応器上部より)ガスで抜き出され、コンデンサー(14)に入る。反応ガスの主な組成は、酸クロリドの他、反応で生成する塩酸、未反応塩素、微量の未反応アルデヒドである。コンデンサー(14)で塩酸と塩素は未凝縮ガス(15)として抜き出され、酸クロリドおよび未反応アルデヒドが凝縮して液体で抜き出される。酸クロリドおよび未反応アルデヒドからなる反応液(16)は、第4反応器(17)に入る。
第4反応器(17)では、触媒の存在下、酸クロリド中に微量存在するアルデヒドを酸クロリドと反応させることにより、モノクロルエステルを生成し、その結果、アルデヒドの濃度はさらに低下する。製品である酸クロリドとアルデヒドの沸点差が小さく、精留分離が困難であるため、次の精留塔に入るまでにアルデヒド濃度をできるだけ下げておく必要があったが、第4反応器を設けることによりこの問題が解決した。第4反応器の型式は単管式でよい。第4反応器の反応温度は好ましくは20℃〜200℃、より好ましくは80℃〜140℃である。
次に、第4反応器から出た、酸クロリドおよび不純物を含む反応液(18)を精留塔(19)(通常、バッチ型)に仕込む。精留塔(19)において、不純物を含む反応液(18)が精製され製品の酸クロリド(22)が塔頂より得られる。製品の酸クロリドの一部は、モノクロルエステル生成のため第2反応器(9)にリサイクルする。さらに、第3反応器(12)で未反応として残ったモノクロルエステルと第4反応器(17)で生成したモノクロルエステルは塔底より抜き出し(図示せず)、同じく第2反応器にリサイクルする。精留塔(19)は、コンデンサー(20)およびリボイラー(21)を備えている。リボイラー(21)から精留塔釜残液(23)が取り出される。
本発明によって得られる酸クロリドは、医薬、農薬の中間体であり、また工業原料の中間体などにも用いられる。例えば、ω−ヒドロドデカフルオロヘプタン酸クロリドは、重合触媒として使用されるω−ヒドロドデカフルオロヘプタノイルパーオキシド[H(CF2)6C(=O)O−OC(=O)(CF2)6H]の出発原料として有用である。
発明の好ましい態様
次に実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
実施例1
アルデヒド生成
1000ccのスチルおよび凝縮器を備えた蒸留塔式反応器(内直径25mm、長さ1000mmの反応管)の下部に活性炭を300cc充填した。活性炭の上部には金属製のヘリコイル(5×5×1mm)を充填した。スチルにω−ヒドロドデカフルオロヘプタノール(アルコール)を1500g(4.52mol)入れ、スチルを加熱してアルコールを全還流状態(アルコールの沸点170℃)にした。そこへ塩素ガスを1.5L/hr(0.067mol/hr)で導入し反応させた。生成したω−ヒドロドデカフルオロヘプタナール(アルデヒド)と少量の低沸点副生物を蒸留塔の塔頂より22.2g/hrで抜き出した。反応を40時間行い、858.5gの反応生成物(アルデヒド組成物)を得た。抜き出した生成物の組成は、ガスクロ分析の結果よりアルデヒドが99mol%であり、得られたアルデヒドの収率は、96mol%であった。
生成物のF−NMRスペクトル、1H−スペクトル及びIR吸収スペクトルより生成物が下記化学式のω−ヒドロドデカフルオロヘプタナールであることを確認した。
F−NMR(内部標準CFCl3、282MHz) δppm
f. 137.6ppm [m、2F、−HCF2]
d. e. 122.0ppm [m、2F、−CF2CHO]
c. 123.9ppm [m、4F、−CF2CF2−]
b. 125.8ppm [m、2F、−CF2]
a. 129.6ppm [m、2F、−CF2]
1H−NMR(内部標準CDCl3、300MHz) δ(ppm)(測定温度40℃)
9.56ppm [t、J=3.3Hz、1H、CHO]
6.08ppm [tt、J=51.9Hz、5.0Hz、1H,HCF2−]
IRスペクトル (neat)
2880.1cm1 (CHO)
1768.0cm1 (C=0)
モノクロルエステル生成
活性炭を300cc充填した縦型反応管(反応管内径25mm、長さ1000mm)を120℃に加熱した。前記アルデヒド組成物を335g(アルデヒド換算1mol)とω−ヒドロドデカフルオロヘプタン酸クロリド(酸クロリド)を364.5g(1mol)混合後、反応管上部より仕込み、反応を行った。反応生成物699.5gを反応管の下部より回収した。回収した反応生成物(モノクロルエステル組成物)の組成は、ガスクロ分析の結果よりモノクロルエステルが97.5mol%、アルデヒド1mol%、酸クロリド1mol%であった。アルデヒド組成物335gの中に低沸点物がすでに1%あるので、モノクロルエステルの収率は98.5mol%であった。
生成物の13C−NMRスペクトル、1H−スペクトル及びIR吸収スペクトルより生成物が下記化学式のモノクロルエステルであることを確認した。
H(CF2)6COOCHCl(CF2)6H
13C−NMR(内部標準TMS、75.469MHz) δppm
155.7ppm [t、J=32.2Hz、1C、C=0]
107.8ppm [tt、J=255.2Hz、31.7Hz、1C、HCF2−]
111.6〜104.0ppm [12C、−CF2−]
78.8ppm [dd、J=35.7Hz、26.3Hz、1C、CHCl]
1H−NMR(内部標準TMS、300MHz) δppm
6.88ppm [dd、J=12.1Hz、3.9Hz、1H、HCl]
6.08ppm [tt、J=51.9.2Hz、5.0Hz、1H、HCF2-]
IRスペクトル (neat)
1812.8cm-1(COO)
酸クロリド生成
活性炭を300cc充填した縦型反応管(反応管内径25mm、長さ1000mm)を150℃に加熱した。これに前記モノクロルエステル組成物を34.8g/hr(モノクロルエステル換算0.05mol/hr)で反応管上部より仕込み、塩素ガスを4.48L/hr(0.2mol/hr)で上部よりモノクロルエステルと並流にて仕込み反応させた。反応を10時間行い364.2gの反応生成物を得た。回収した反応生成物の組成は、ガスクロ分析の結果より酸クロリドが97mol%であり、アルデヒドが0.6mol%であった。得られた酸クロリドの収率は、94mol%であった。
以下に示す生成物のF−NMRスペクトル、1H−スペクトル及びIR吸収スペクトルより生成物がω−ヒドロドデカフルオロヘプタン酸クロリドであることを確認した。
F−NMR(内部標準C19FCl3、282MHz) δppm
f. 113.4ppm [m、2F、−CF2COCl]
d. e. 121.7ppm [m、4F、−CF2CF2−]
c. 123.7ppm [m、2F、−CF2−]
b. 129.6ppm [m、2F、−CF2−]
a. 137.6ppm [m、2F、−HCF2−]
1H−NMR(内部標準CDCl3、300MHz) δppm
6.08ppm [tt、J=51.9Hz、5.0Hz、1H,HCF2−]
IRスペクトル (neat)
1802.8cm-1 (C=0)
アルデヒド除去
次に、縦型反応器(内直径8mm、長さ250mm)に活性炭を5.1g充填し、120℃に加熱して酸クロリド中のアルデヒドを除去する反応を行った。得られた少量のアルデヒドを含む酸クロリドを34.2g/hrで反応管上部より仕込み、反応器の下部より反応生成物を回収した。反応生成物をGC分析により分析したところ、反応生成物のアルデヒド濃度は0.03mol%であった。
この反応生成物364.2gを蒸留し99mol%の酸クロリドを含む蒸留物を339g得た。酸クロリドの蒸留収率は95mol%であった。
実施例2
1000ccのスチルおよび水冷凝縮器を備えた蒸留塔式反応器(内直径25mm、長さ1000mmの反応管)に活性炭を300cc充填した。活性炭の上部には金属製のヘリコイル(5×5×1mm)を充填した。スチルにω−ヒドロドデカフルオロヘプタノール(アルコール)を1500g(4.52mol)入れ、スチルを加熱してアルコールを全還流状態(アルコールの沸点170℃)にした。そこへ塩素ガスを1.5L/hr(0.067mol/hr)で導入し反応させた。生成したω−ヒドロドデカフルオロヘプタナール(アルデヒド)と少量の低沸点副生物を蒸留塔の塔頂より22.2g/hrで抜き出した。反応を40時間行い、858.5gの反応生成物(アルデヒドと低沸点副生物からなるアルデヒド組成物)を得た。抜き出した反応生成物の組成は、ガスクロ分析の結果よりアルデヒドが99mol%であり、得られたアルデヒドの収率は、96mol%であった。
活性炭を300cc充填した縦型反応管(反応管内径25mm、長さ1000mm)を150℃に加熱した。前記のアルデヒド組成物を33.5g/hr(アルデヒド換算0.1mol/hr)で反応管上部より仕込み、塩素ガスを4.48L/hr(0.2mol/hr)で反応管上部よりアルデヒドと並流にて仕込み反応させた。反応を10時間行い、369.3gの反応生成物を得た。回収した生成物の組成は、ガスクロ分析の結果より、ω−ヒドロドデカフルオロヘプタン酸クロリド(酸クロリド)が78.9mol%であり、得られた酸クロリドの収率は、仕込みのアルデヒドの転化率に対して80mol%であった。よって、アルコールからの酸クロリドの最終収率は77%になった。
この組成物369.3gを蒸留し酸クロリド277.0gを得た。酸クロリドの蒸留収率は95mol%であった。
実施例3
活性炭を300cc充填したヒーター付き縦型反応管(反応管内径25mmφ、長さ1000mm)に、ω−ヒドロドデカフルオロヘプタノール(アルコール)を33.2g/hr(0.1mol/hr)で反応管上部より仕込み、塩素ガスを6.72L/hr(0.3mol/hr)で反応管の上部よりアルコールと並流にて仕込み、反応温度200℃で10hr反応を行った。反応液を凝縮回収し、363.8gの酸クロリド組成物を得た。回収した反応生成物の組成は、ガスクロ分析の結果より、ω−ヒドロドデカフルオロヘプタン酸クロリド(酸クロリド)が30mol%で、原料のアルコールは残っていなかった。得られた酸クロリド収率は30mol%であった。
比較例1
内容積500ccの水冷冷却器を備えた高圧水銀ランプ付き光塩素化装置に、ω−ヒドロドデカフルオロヘプタノール(アルコール)を332g仕込み、水浴で反応温度を20℃に保ちながら水銀ランプを照射、塩素ガスを4.48L/hr(0.2mol/hr)で液中に吹き込み10hr反応させた。回収量は330gであり、回収液をガスクロ分析するとアルコールの転化率は70モル%で、ω−ヒドロドデカフルオロヘプタン酸クロリド(酸クロリド)の選択率は9モル%であった。
同様の反応方法、反応条件で希釈剤に四塩化炭素を用い、10wt%のアルコールの四塩化炭素溶液を用いて反応したが酸クロリドの選択率は前記と変わらなかった(9モル%)。
発明の効果
本発明の方法によれば、酸クロリドの収率が高い。本発明の方法は、工業的に酸クロリドを製造する方法として好適なものである。
Claims (4)
- 式:
RfCOOCHClRf
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるモノクロルエステルの製造方法であって、
触媒の存在下、式:
RfCHO
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるアルデヒドを、式:
RfCOCl
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される酸クロリドと反応させることからなる製造方法。 - 式:
RfCOCl
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される酸クロリドの製造方法であって、
(a)触媒の存在下で、式:
RfCH2OH
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される1級アルコールを塩素と反応させて式:
RfCHO
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるアルデヒドを得る工程、
(b)触媒の存在下で、アルデヒドを式:
RfCOCl
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される酸クロリドと反応させて式:
RfCOOCHClRf
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるモノクロルエステルを得る工程、
(c)触媒の存在下で、モノクロルエステルを塩素と反応させて酸クロリドを得る工程を有してなる製造方法。 - 式:
RfCOCl
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される酸クロリドの製造方法であって、
(a)触媒の存在下、式:
RfCH2OH
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるアルコールを塩素と反応させることにより、式:
RCHO
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるアルデヒドを得るRf基を有するアルデヒドを得る工程であり、アルコールを触媒を充填した第1反応器内で還流状態とし、連続的に供給される塩素と反応させ、生成したアルデヒドを第1反応器の塔頂より抜き出す工程、
(b)触媒の存在下、アルデヒドと式:
RfCOCl
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示される酸クロリドを反応させて式:
RfCOOCHClRf
[式中、Rfはポリフルオロアルキル基である。]
で示されるモノクロルエステルを得る工程であり、触媒を充填した第2反応器に液体のアルデヒドと液体の酸クロリドを並流で仕込み、モノクロルエステルを液体で抜き出す工程、
(c)触媒の存在下、モノクロルエステルと塩素を反応させることにより酸クロリドを得る工程であり、触媒を充填した第3反応器に液体のモノクロルエステルと塩素を並流もしくは向流で仕込み、酸クロリドおよびアルデヒドを含む混合物を気体で抜き出す工程、ならびに
(d)アルデヒドおよび酸クロリド含む混合物からアルデヒドを除去する工程であり、触媒を充填した第4反応器にアルデヒドおよび酸クロリドを含む混合物液を仕込み、酸クロリドを液体で抜き出すアルデヒドの除去工程
を有してなる製造方法。 - 式:
H(CF2)6COOCHCl(CF2)6H
で示されるモノクロルエステル。
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