JP3886289B2 - カラーフィルタ用着色組成物およびカラーフィルタ - Google Patents

カラーフィルタ用着色組成物およびカラーフィルタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,液晶カラーディスプレー,ビデオカメラ等に使用される,光学的カラーフィルタの製造を目的とする着色組成物およびこの着色組成物を用いたカラーフィルタに関する。さらに詳しくは,一般的にストライプフィルタまたはマトリックスフィルタと称されるパターン部分を形成するためのカラーフィルタ用着色組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラーフィルタは,ガラス等の透明な基板の表面に2種以上の異なる色相の微細な帯(ストライプ)を平行または交差して配置したもの,あるいは微細な画素を縦横一定の配列に配置したものからなっている。画素サイズは数10〜数100 μmという微細な形状であり,しかも色相毎に所定の順序で整然と配列される。このため,カラーフィルタの製造法については,従来から種々の方法が提案されている。
【0003】
カラーフィルタは高い透明性が必要とされるため,一般に染色法と呼ばれる,染料を用いて着色する方法が行われている。例えば,被染色性の感光性物質をガラス等の基板に塗布し,続いて一つのフィルタ色のパターン露光を行い,ついで未露光部を現像工程で洗い取り,残ったパターン部を該フィルタ色の染料で染色するといった操作を全フィルタ色について順次繰り返すことによりカラーフィルタを製造することができる。この方法は染料を使用するため透過率が高く,カラーフィルタの光学特性は非常に優れていが,耐光性,耐熱性等に限界があり,耐性に優れかつ透明性の高い色材が望まれていた。
【0004】
そこで,染料のかわりに耐光性,耐熱性に優れる有機顔料が用いられるようになったが,現在市販されている顔料はカラーフィルタ用として開発されたものではないため,一般に単一の顔料だけではカラーフィルタとしての分光スペクトルを得るのは困難である。改良の方法としては、顔料の構造、組成を変更しての吸収スペクトルを改良する、または、粒子を細かくする方法がある。
粒子を細かくする方法としては、物理的な方法が行われている。通常の塗料,インキなどでは,一般に顔料の分散度を上げていくと透明性が向上する。サンドミル,3本ロールミル,ボールミル等の通常の分散機では一次粒子まで分散されるがそれ以上透明性が上がらなくなる。通常の分散機での分散工程は,主に顔料の一次粒子の凝集体である二次粒子をほぐして一次粒子に近い状態の分散体を得る工程であり,それ以上透明性を向上させるためには一次粒子をさらに細かくする必要がある。
【0005】
高速のサンドミルは顔料の微粒子化に優れており,顔料によっては一次粒子を細かくすることも可能だが,この場合は非常に多大なエネルギーを要する。
【0006】
別の一次粒子を細かくする手段として,顔料を濃硫酸,ポリりん酸等の強酸に溶解した溶液を冷水に投入して,顔料を微細粒子として析出させる方法が知られているが,この方法では顔料の強酸に対する溶解性や安定性の点で用い得る顔料が著しく限定される。また,この方法で微細化した顔料は,乾燥すると強い二次凝集を起こすため,一次粒子まで再分散するのは一般に非常に困難である。
また,他の方法として,顔料と固形樹脂を加熱しながら2本ロールやニーダー等で強力に練り込む方法も知られている。しかし,顔料は一般に高温下では結晶成長するため,本法は機械的な破砕力と結晶成長が平衡状態になったときに終点となり,顔料の微細化には限界がある。
【0007】
さらに顔料の一次粒子を細かくする方法として,顔料と食塩等の水溶性無機塩の混合物を少量の溶剤で湿潤したものを,ニーダー等で強く練り込んだ後,無機塩と溶剤を水洗除去,乾燥して一次粒子の細かい顔料を得る方法がある。
ブルー顔料としては,色相,透明性の点から C.I. Pigment Blue 15:6 が一般に用いられている。これは既存顔料のなかではもっともカラーフィルタに適しているために選択され使用されている。上記の方法を組み合わせて粒子を微細化しこれまでカラーフィルタ用ブルー顔料として主に使用されるようになってきているが、カラーフィルタの性能は赤、緑の改良が進んだ為に十分では無くなってきた。粒子を細かくするだけの改良では限界がある。
【0008】
顔料の構造や組成を変更して吸収スペクトルをかえる方法はブルーに関してはあまり行われていない。これは3原色の内、赤や緑用にあるような適当な補色用の色素が無いことと、化合物の変更は適当な化合物が見つかっていなかったことにより、検討されてこなかった。
一方、4つのトリフルオロメチル基を有する銅フタロシアニン化合物はSYNTHETIC COMMUNICATION 11巻5号,351−363ページ(1981年)や特開平6−41137号公報で存在や合成法は知られている。しかし、その色相の特徴やましてやカラーフィルタ用途での有用性については考慮されていない。これらに記載されている方法で合成された化合物は透過率が低くそのままではカラーフィルタに使用することができない。適切な粒子の微細化工程が必要であるがそれらは考慮されていなく記載がない。また、その合成方法については、特開平6−41137号公報に下記化学式ような工業的に有利とされる製造方法が提案されている。しかし、まだ工程が長く生産性がよいとは言えなかった。
【0009】
【化1】
Figure 0003886289
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は,分光特性が良好な、具体的には550nmの吸光度が高く450nmの吸光度が低いブルーのカラーフィルタ用着色組成物およびカラーフィルタの提供にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
発明者らは、トリフルオロメチル基が,フタロシアニン化合物の550nm付近の吸光度が高く,440nm付近の吸光度が低くさせ、この結果、色純度の高いブルーの透過スペクトルが得られることを見いだし本発明に至った。
すなわち、本発明は,アクリル系不飽和化合物および/または透明樹脂に顔料を分散してなるカラーフィルタ用着色組成物において,該顔料が下記構造式で表される少なくとも1つのトリフルオロメチル基を有するフタロシアニン化合物であるカラーフィルタ用着色組成物である。
【化2】
Figure 0003886289
(式中、Mは、金属を表す。n1からn4は、それぞれ0から4を表すが、すべてが0ではない。)
【0012】
また、本発明はフタロシアニン化合物が、尿素法により合成されたフタロシアニン化合物である上記カラーフィルタ用着色組成物である。
また、本発明は、青色画素をふくむ透過型カラーフィルタであって、青色画素に上記カラーフィルタ用着色組成物を用いた透過型カラーフィルタである。
【0013】
【発明の実施の形態】
【0014】
本発明で用いられるフタロシアニン化合物の中心金属に特に限定はないが、銅、ニッケル、コバルトが好ましく、特に銅が好ましい。
本発明で用いられるフタロシアニン化合物は、少なくとも1つのトリフルオロメチル基を有し、下記構造式で表されるフタロシアニン化合物である。
【0015】
【化2】
Figure 0003886289
【0016】
式中、Mは、金属を表す。n1からn4は,それぞれ0から4を表すが,すべてが0ではない.
【0017】
本発明で用いられるフタロシアニン化合物の合成方法は、特に限定されるものではない。
例えば、SYNTHETIC COMMUNICATION 11巻5号,351−363ページ(1981年)や特開平6−41137号公報に提案されている。これらに記載のフタロニトリル類を経る合成方法は、工程が長く量産化には不利である。より有利な合成方法として、フタロニトリル類を経ない合成方法を検討した。結果、置換基を有したフタルイミドへの応用例は少ない尿素法が、一般式で示されるフタロシアニン化合物がもつ置換基を有するフタルイミド類であっても適用でき、フタロシアニン化合物が合成できることを見いだした。このことにより、より簡便に低コストでの量産が可能となった。
【0018】
尿素法は下記化学式で示すようなアンモニアガスまたは加熱時に分解してアンモニアガスを発生させる物質と金属源と出発原料とを加熱してフタロシアニン化合物を生成する方法である。
【0019】
【化3】
Figure 0003886289
【0020】
出発原料はフタル酸類またはフタルイミド類より選択できるが、フタルイミド類を用いた場合は収率が高いので、フタルイミド類を用いた方がやや有利である。
【0021】
金属源には、ハロゲン化物または粉末であることが一般的であり、例えば、銅の場合は、塩化銅(I)、塩化銅(II)、銅粉末が挙げられるが、好ましくは塩化銅(I)である。
加熱時に分解してアンモニアガスを発生させる物質には尿素、ビュウレット等が上げられるが好ましくは尿素である。
より具体的には、フタルイミド類1モルに対して塩化銅(I)0.25〜0.5モル、尿素2〜8モル、モリブデン酸アンモニウム0.5g〜2.0gを溶剤と共に加熱し、後に精製する方法である。溶剤にはアルキルベンゼン、ハロゲン化ベンゼン、ニトロベンゼンが選択できる。加熱は温度が160〜190℃の範囲が好ましい。この温度以下では環化せず、この温度を超えると分離不能な茶色不純物が生成して収率が低下する。時間は3〜8時間が好ましい。この時間範囲以外では収率が低下した。反応後の精製は水蒸気蒸留や濾過にて溶剤を除去後、酸性水溶液,塩基性水溶液,溶媒で洗浄する。
【0022】
フタロシアニン化合物は、顔料化させて使用する。本発明で言う顔料化とは微細な粒子をつくることで、蒸着法、昇華造粒法、ソルベントソルトミリング法、アシッドペースティング法等が適応できる。顔料化方法は要求される品位とコストの兼ね合いで最適な方法を選択できる。
昇華造粒法とは化合物を昇華させ蒸気から造粒させ壁等に付着した顔料を収集するか、付着物をそのまま塗膜として用いる方法である。造粒させる時に不活性ガスの渦流中を利用しても良い。具体的には、円柱状の容器を減圧して、その柱壁面近くより、壁に平行に不活性ガスを流入させ渦流を作成する。このときのガス圧は0.1〜2Torrとし、中央に位置した加熱炉に仕込んだ上記一般式で示したフタロシアニン化合物を昇華が始める300〜450℃まで加熱する。不活性ガスは稀ガス類、窒素から選択できるがコストの面から窒素、アルゴンが用いられる。
【0023】
ソルベントソルトミリング法は上記一般式で示されるフタロシアニン化合物と水溶性の無機塩との混合物に、湿潤剤として少量の有機溶剤を加え,ニーダー等で強く練り込んだ後,水中に投入しハイスピードミキサー等で撹拌しスラリー状とする。次に,このスラリーをろ過,水洗して乾燥することにより顔料が得られる。顔料と無機塩との比率は、無機塩の比率が多くなると顔料の微細化効率はよくなるが、顔料の処理量が少なくなるため生産性が低下する。一般的には、顔料が1部に対して無機塩が1から30重量部、好ましくは2から15重量部用いるのが よい。また上記湿潤剤は、顔料と無機塩とが均一な固まりとなるように加えるもので、顔料と無機塩との配合比にもよるが、通常顔料の50重量%から300重量%の量が 用いられる。 有機溶剤は,水溶性であれば特に限定されないが,ソルトミリン グ時に温度が上昇し,溶剤が蒸発し易い状態になるため,安全性の点から高沸点溶剤が好ましい。例えば,2-メトキシエタノール,2-ブトキシエタノール,2-(イソペンチルオキシ)エタノール,2-(ヘキシルオキシ)エタノール,ジエチレングリコール,ジエチレングリコールモノメチルエーテル,ジエチレングリコールモノエチルエーテル,ジエチレングリコールモノブチルエーテル,トリエチレングリコール,トリエチレングリコールモノメチルエーテル,液体ポリエチレングリコール,1-メトキシ−2-プロパノール,1-エトキシ−2-プロパノール,ジプロピレングリコール,ジプロピレングリコールモノメチルエーテル,ジプロピレングリコールモノエチルエーテル,低分子量ポリプロピレングリコール等が用いられる。無機塩は水溶性であれば特に限定されないが、価格の観点から塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、臭化バリウム等が用いられる。
【0024】
アシッドペースティング法はリン酸、硫酸、トリフルオロ酢酸−ハロゲン系溶剤へのフタロシアニン溶液を他の溶媒中に急速に注入させ微小粒子を析出させる方法である。工業的にはコストの観点から硫酸溶液を水に注入する方法が一般的である。上記一般式で示したフタロシアニン化合物1部に対して硫酸5〜30部、水30〜1000部で行われる。硫酸濃度は、96〜100%が好ましい。これ以下の濃度では溶解度がさがり必要な硫酸が多くなり、フタロシアニン化合物の分解を促進する。100%を越えるとスルホン化反応の危険性がある。これらの濃度範囲の硫酸を使った場合、上記一般式で示したフタロシアニン化合物1部に対して、硫酸量は10〜15部、水100〜200部が特に好ましい。溶解時の温度は0〜50℃が好ましい。これ以下では硫酸が凍結おそれがありかつ溶解度も低い。高温すぎると副反応が起こりやすくなる。注入される水の温度は1〜60℃が好ましい。この温度以上で注入を始めると硫酸の溶解熱で沸騰して作業が危険である。これ以下の温度では凍結してしまう。注入にかける時間は上記一般式で示したフタロシアニン化合物1部に対して0.1〜30分が好ましい。時間が長くなると粒子が大きくなるが分散し易くなるので、分散系にあわせた時間を選択できる。
【0025】
本発明のフタロシアニン化合物は、トリフルオロメチル基を有することを特徴とするため、トリフルオロメチル基で置換されている出発原料であるフタル酸類またはフタルイミド類は用いることが好ましい。用いるフタル酸類またはフタルイミド類のすべてがトリフルオロメチル基で置換されている必要はない。また、その他の置換基で置換されていても良い。トリフルオロメチル基で置換されていないフタル酸類またはフタルイミド類を用いた場合は、その比率により一般式のn1〜n4の値が変化し、生成するフタロシアニン化合物は、置換数の異なったフタロシアニン化合物の混合物となる。生産の面からは、n1〜n4はすべて1であることが好ましい。さらに、本発明のフタロシアニン化合物と従来の C.I. Pigment Blue 15:6 との併用を妨げるものではない。
【0026】
その他、まず、無置換フタロシアニンを合成し、次いで、トリフルオロメチル基を導入する方法もある。
【0027】
本発明で用いるフタロシアニン化合物は単独で用いても,合成工程の精製中、顔料化時、乾燥後ドライブレンド時、分散時に分散剤,可塑剤等の添加剤および一般に体質顔料として用いられている炭酸カルシウム,硫酸バリウム,シリカ等の無機顔料を併用しても良い。上記分散剤としては一般的に顔料分散剤と称される化合物、たとえば界面活性剤、顔料誘導体、樹脂型分散剤などを用いることが できる。
顔料の透明樹脂への分散には,三本ロールミル,二本ロールミル,サンドミル,ニーダー等の各種分散手段を使用できる。また,これらの分散を良好とするために,適宜, 各種界面活性剤,顔料の誘導体等の分散助剤を添加できる。分散助剤は,顔料の分散に優れ,分散後の顔料の再凝集を防止する効果が大きいので透明性に優れたカラーフィルタが得られる。この他,貯蔵安定性を考慮する場合は,重合禁止剤を少々加えてもよい。
【0028】
透明樹脂は,可視光領域の 400〜700nm の全波長領域において透過率が80%以上,好ましくは95%以上の樹脂である。透明樹脂としては,熱硬化性樹脂, 熱可塑性樹脂, 感光性樹脂や,放射線照射により硬化して樹脂と同様の塗膜を形成するアクリル系不飽和化合物等が単独または2種以上混合して用いられる。紫外線照射により硬化を行うときには,光開始剤等が用いられる。
しかしながら,カラーフィルタの製造における後の工程において,高温加熱の処理が行われるため,加熱処理においても耐性のよい樹脂を用いることが必要とされる。また,後の工程において種々の溶剤や薬品による処理も行われるため,形成された画像の耐溶剤性も必要とされる。
【0029】
熱硬化性樹脂, 熱可塑性樹脂としては, 例えば, ブチラール樹脂,スチレンーマレイン酸共重合体,塩素化ポリエチレン,塩素化ポリプロピレン,ポリ塩化ビニル,塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体,ポリ酢酸ビニル,ポリウレタン系樹脂,フェノール樹脂,ポリエステル樹脂,ポリアミド,アクリル系樹脂,アルキッド樹脂,スチレン樹脂,ポリアミド樹脂,ゴム系樹脂,環化ゴム,エポキシ樹脂,セルロース類,ポリブタジエン,ポリイミド樹脂,ベンゾグアナミン樹脂,メラミン樹脂,尿素樹脂等が挙げられる。
【0030】
感光性樹脂としては,水酸基,カルボキシル基,アミノ基等の反応性の置換基を有する線状高分子にイソシアネート基,アルデヒド基,エポキシ基等を介して,(メタ)アクリル化合物,ケイヒ酸等の光架橋性基を導入した樹脂が用いられる。スチレン無水マレイン酸共重合物やα−オレフィン無水マレイン酸共重合物等の酸無水物を含む線状高分子のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル化合物によるハーフエステルも用いられる。
【0031】
アクリル系不飽和化合物としては,アクリル酸,メタクリル酸,2-ヒドロキシエチルアクリレート,2-ヒドロキシプロピルアクリレート,2-ヒドロキシプロピルメタクリレート,アクリルアミド,メタクリルアミド,ビニルアセテート,N-ヒドロキシメチルアクリルアミド,ポリエチレングリコールジアクリレート,ペンタエリスリトールトリアクリレート,スチレン,酢酸ビニル,各種アクリル酸エステル,各種メタクリル酸エステル,アクリロニトリル,ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート,ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートのカプロラクトン付加物のヘキサアクリレート,メラミンアクリレート,エポキシアクリレートプレポリマー等が挙げられる。
【0032】
光開始剤としては,アセトフェノン系,ベンゾイン系,ベンゾフェノン系,チオキサントン系,カルバゾール系,イミダゾール系,トリアジン系,ボレート系,スルホニウムボレート系等の化合物が用いられる。
【0033】
カラーフィルタ用着色組成物には,顔料を十分に分散させるため,およびガラス基板上に 0.2〜5 μmの膜厚となるように塗布するために溶剤を用いる。溶剤としては,例えばシクロヘキサノン,エチルセロソルブアセテート,ブチルセロソルブアセテート,1-メトキシ -2-プロピルアセテート,ジエチレングリコールジメチルエーテル,エチルベンゼン,エチレングリコールジエチルエーテル,キシレン,エチルセロソルブ,メチル-nアミルケトン,プロピレングリコールモノメチルエーテルトルエン,メチルエチルケトン,酢酸エチル,メタノール,エタノール,イソプロピルアルコール,ブタノール,イソブチルケトン,石油系溶剤等が挙げられ,単独もしくは混合して用いる。
【0034】
本発明のカラーフィルタ用着色組成物を用いて,グラビアオフセット用印刷インキ,水無しオフセット印刷インキ,シルクスクリーン印刷用インキ,溶剤現像型あるいはアルカリ現像型着色レジスト剤等を製造することができる。
これらの印刷インキ,着色レジスト剤等は,遠心分離,焼結フィルタ,メンブレンフィルタ等の手段にて5μm以上の粗大粒子,好ましくは1μm以上の粗大粒子さらに好ましくは, 0.5μm以上の微少粒子および混入した塵の除去を行い製造する。
【0035】
上記印刷インキは,印刷と乾燥を繰り返すだけでパターン化ができるため,カラーフィルタの製造法としては,低コストで量産性に優れている。さらに,印刷技術の発展により高い寸法精度および平滑度を有する微細パターンの印刷を行うことができる。
印刷を行うためには,印刷の版上にて,あるいはブランケット上にてインキが乾燥,固化しないような組成とすることが好ましい。また,ブランケットの膨潤,溶解等があると,それに伴うパターンの再現性の低下や透明性の低下を招くので印刷インキの溶剤の選択には,種々の注意を要する。さらに,印刷機上でのインキの流動性の制御も重要であり,分散剤や体質顔料によるインキ粘度の調整も行うことができる。
【0036】
上記溶剤現像型あるいはアルカリ現像型着色レジスト剤は,ガラス基板上に,スプレーコートやスピナーコート,ロールコート等の塗布方法により塗布される。乾燥された膜は 0.2〜5 ミクロンであり,所定のパターンを有するマスクを接触あるいは非接触で通して紫外線露光を行う。その後溶剤あるいはアルカリ現像液に浸漬もしくはスプレーなどにより噴霧して未硬化部を除去してパターン形成をした後,同様の操作を他色について繰り返して,カラーフィルタを製造する。更に感光性樹脂の重合を促進するため,加熱を施すことも必要に応じ行える。
【0037】
現像に際しては,アルカリ現像液として炭酸ソーダ,苛性ソーダ等の水溶液が使用され,ジメチルベンジルアミン,トリエタノールアミン等の有機アルカリを用いることもできる。また,消泡剤や界面活性剤を添加することもできる。
なお,紫外線露光感度を上げるために,上記着色レジスト剤を塗布乾燥後,水溶性あるいはアルカリ水溶性樹脂,例えばポリビニルアルコールや水溶性アクリル樹脂等を塗布乾燥し酸素阻害を防止する膜を形成した後,紫外線露光を行うこともできる。
【0038】
【実施例】
以下,実施例に基づいて本発明を説明する。例中,部とは重量部を,%は重量%をそれぞれ示す。
(合成例1)
4−トリフルオロメチルフタル酸より4−トリフルオロメチル無水フタル酸の合成
水冷管、撹拌機、温度計、窒素導入口を設置した500ml4つ口フラスコに4−トリフルオロメチルフタル酸29.0gと無水酢酸270mlを入れ、窒素気流下で2時間還流した。冷却後、無水酢酸を留去し、生じた残さをクロロホルム−ヘキサンで再結晶した。収量23.2g。融点61.5〜62.0℃。GC−MASSで生成物の分子量を確認した。
【0039】
(合成例2)
4−トリフルオロメチル無水フタル酸よりテトラキス(トリフルオロメチル)フタロシアニン銅の合成
水冷管、撹拌機、温度計、窒素導入口を設置した200ml4つ口フラスコに窒素気流下、実施例1で合成した4−トリフルオロメチル無水フタル酸19.4gと塩化銅(I)2.97g尿素21.6g、ニトロベンゼン120mlを入れて加熱した。140℃で窒素気流を止め、その後180℃まで加熱して、この温度で6時間維持した。冷却後、メタノールを加えて一様なスラリーとして濾過した。この後、1%塩酸水溶液、N−メチル−2−ピロリドン、1%水酸化ナトリウム水溶液、50℃温水で洗浄後、70℃で乾燥した。収量14.8g。収率78%。FD−MASSで分子量を確認した。
【0040】
(合成例3)
4−トリフルオロメチルフタル酸より4−トリフルオロメチルフタルイミドの合成
水冷管、撹拌機、温度計、窒素導入口を設置した2000ml4つ口フラスコに窒素気流下、4−トリフルオロメチルフタル酸250g、ホルムアミド1005gを入れ140℃で2時間加熱した。冷却後、水1000gを加えて生じた結晶を一様なスラリーとして濾過、水で洗浄し、70℃で乾燥した。収量200g。GC−MASSで生成物の分子量を確認した。
【0041】
(合成例4)
4−トリフルオロメチルフタルイミドよりテトラキス(トリフルオロメチル)フタロシアニン銅の合成
水冷管、撹拌機、温度計、窒素導入口を設置した2000ml4つ口フラスコに窒素気流下、実施例3で合成した4−トリフルオロメチルフタルイミド195g、尿素330g,塩化銅(I)36.5g,モリブデン酸アンモニウム11.4g,1,2,4−トリクロロベンゼン1000gを加えて180℃で5時間加熱撹拌した。冷却後、メタノールを加えて一様なスラリーとして濾過した。メタノール、2%水酸化ナトリウム水溶液、N−メチル−2−ピロリドン,3%塩酸水溶液、熱水で洗浄後、70℃で乾燥した。収量157g。収率82%。FD−MASSで生成物の分子量を確認した。
【0042】
(合成例5)
昇華造粒法による顔料化
真空冶金株式会社製超微粒子製造装置を用いて、合成例4と同様な方法で得たテトラキス(トリフルオロメチル)フタロシアニン銅1.0gを用いて顔料化を行った。昇華時の圧力0.2Torr、使用ガス:ヘリウム ガス流量:毎分200ml、炉温度300℃から350℃へ徐々に昇温、の条件で行ない顔料0.53gを得た。
【0043】
(合成例6)
ソルベントソルトミリングによる顔料化
合成例4の方法で得たテトラキス(トリフルオロメチル)フタロシアニン銅100gと塩化ナトリウム1000g、ポリエチレングルコール250gを90℃で4時間混練りした。
水5Lを用いてスラリー化した。1時間撹拌後、濾過して1%塩酸、熱水で洗浄し、70℃で乾燥して顔料78gを得た。
【0044】
(合成例7)
分散剤添加のソルベントソルトミリングよる顔料化
下記誘導体を2g添加した以外は合成例6と同様に操作した。顔料80gを得た。
【0045】
【化4】
Figure 0003886289
【0046】
(合成例8)
分散剤添加のソルベントソルトミリングよる顔料化
マルキード32(荒川化学製)5g添加した以外は合成例6と同様に操作した。顔料80gを得た。
【0047】
(合成例9)
分散剤添加のソルベントソルトミリングよる顔料化
ジョンクリル683(ジョンソンポリマー製)5g添加した以外は合成例6と同様に操作した。顔料80gを得た。
【0048】
(合成例10)
アシッドペースティング法による顔料化
合成例4の方法で得たテトラキス(トリフルオロメチル)フタロシアニン銅10gを96%硫酸100gに20〜22℃を保ちながら溶解した。1時間撹拌後、5℃の水に0.5分で注入した。1時間撹拌後、濾過、温水で洗浄液が中性になるまで洗浄し、70℃で乾燥した。顔料9.8gを得た。
【0049】
(実施例1)
着色組成物の作成と測定
合成例5の方法で得た顔料1.5g,アクリル系ワニス1.5g,2mmガラスビーズ30g,12.0gのアノンを70mlマヨネーズ瓶に入れペイントコンディショナーで3時間分散した。ガラスビーズ分離後、250Wの超音波破砕機に5分かけた。550nmの透過率が5〜9%になるように、No10〜No5のバーコーターでPETフィルムに展色した。この展色物を110℃10分間熱処理して溶剤を除去した。展色物を分光光度計で透過率を測定した。550nmの透過率を7%に換算したときの440nmの透過率により色純度(透過率が大きい方が色純度が高いと判断)を判断した。
【0050】
(実施例2〜6)
それぞれ、合成例5の方法で得た顔料のかわりに、合成例6〜10で得た顔料を用いた以外は実施例1と同様に測定した。
【0051】
(比較例1)
合成例5の方法で得た顔料のかわりに、トリフルオロメチル基を有しないフタロシアニンである C.I. Pigment Blue 15:6 の代表的な顔料Lionol Blue 7601(東洋インキ製)を用いた以外は実施例1と同様に測定した。
【0052】
これらの測定結果を550nmの透過率を7%に換算して表1にまとめた。本発明の着色組成物は,すべて440nmの透過率は,80%以上であった.
表1
【0053】
【表1】
Figure 0003886289
【0054】
【発明の効果】
本発明により,440nmの透過率が向上し、その結果、高い色純度を有するカラーフィルタの製造が可能となった。

Claims (3)

  1. アクリル系不飽和化合物および/または透明樹脂に顔料を分散してなるカラーフィルタ用着色組成物であって,該顔料が下記構造式で表される少なくとも1つのトリフロオロメチル基を有するフタロシアニン化合物であるカラーフィルタ用着色組成物。
    Figure 0003886289
    (式中、Mは、金属を表す。n1からn4は、それぞれ0から4を表すが、すべてが0ではない。)
  2. フタロシアニン化合物が、尿素法により合成されたフタロシアニン化合物である請求項1に記載のカラーフィルタ用着色組成物。
  3. 青色画素をふくむ透過型カラーフィルタであって、青色画素に請求項1または2に記載のカラーフィルタ用着色組成物を用いた透過型カラーフィルタ。
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