JP3885915B2 - 送受波器の圧電素子構造体 - Google Patents
送受波器の圧電素子構造体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3885915B2 JP3885915B2 JP16265198A JP16265198A JP3885915B2 JP 3885915 B2 JP3885915 B2 JP 3885915B2 JP 16265198 A JP16265198 A JP 16265198A JP 16265198 A JP16265198 A JP 16265198A JP 3885915 B2 JP3885915 B2 JP 3885915B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric element
- element structure
- transducer
- mold member
- lead wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Piezo-Electric Transducers For Audible Bands (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、送受波器の圧電素子構造体に関し、さらに詳しくは、圧電素子に大電力を加えた時に発生するキャビテーションにより、圧電素子同士を接続するリード線が断線しないようにするのに有用である。
【0002】
【従来の技術】
図3に、従来の送受波器の圧電素子構造体の部分斜視図を示す。この圧電素子構造体は、短冊状の圧電素子2を並べて円筒状となっている。圧電素子2には、図4に示すように、銀等による電極3が一端側に接線分極して配置してある。電極3は、円筒の内壁面側でリード線5によって一つおきに互いに接続するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、圧電素子構造体は、油を充填したゴム等の水密構造体内に封止し、電極を介して圧電素子に大電力を加え、圧電素子を振動させて油を介して水密構造体外に音波を発信したり、水密構造体外からの音波を電気信号に変化して音波を受信したりするようになっている。
【0004】
しかし、従来の送受波器の圧電素子構造体では、大電力を加えた時にキャビテーションが発生すると、リード線が油中で自由に動いて振動し断線してしまう問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、短冊状の圧電素子を並べて形成した筒体と、圧電素子同士を筒体内壁側で接続するリード線とを有する送受波器の圧電素子構造体において、筒体内壁面をキャビテーションを消滅させるモールド部材でモールドして、リード線をモールド部材に埋め込んだ構造とし、油を充填したゴムからなる水密構造体内に封止したことを特徴とする。なお、モールド部材は、ウレタンゴムが好ましい。また、筒体は円筒状でよい。
【0006】
本発明の送受波器の圧電素子構造体は、油を充填したゴム等の水密構造体内に封止し、送信時に圧電素子に大電力を加えた時にキャビテーションが発生しても、発生したキャビテーションはモールド部材にぶつかって消滅する。このため、モールド部材によってモールドされているリード線は、キャビテーションで動いて振動しないため、断線することがない。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、これによりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施の形態の送受波器の圧電素子構造体の斜視図である。この圧電素子構造体1は、短冊状の圧電素子2を並べて円筒状となっている。圧電素子2には、従来と同様に、図4に示すように、銀等による電極3が一端側に接線分極して配置してある。そして、円筒の内壁面側は、モールド部材4でモールドしてある。このモールド部材4は、圧電素子2の振動を妨げないような柔らかい樹脂系の素材であればよく、例えば、ゴム、特に、ウレタンゴムが好ましい。また、モールド部材4は、圧電素子2の円筒に円柱型を入れ、圧電素子2の内壁面と円柱型の外周面との間に流し込んで固まらせてモールドするようにすればよい。
【0008】
さらに、電極3は、円筒の内壁面側でリード線5によって一つおきに互いに接続するようになっている。このため、上述のように流し込んで固まらせてモールドすることにより、図2に示すように、モールド部材4によって、リード線5が保持されることになる。すなわち、リード線5は、モールド部材4中に埋もれた状態となる。
【0009】
したがって、圧電素子構造体1は、油を充填したゴム等の水密構造体内に封止し、送信時に電極3を介して圧電素子2に大電力を加えた時にキャビテーションが発生しても、発生したキャビテーションはモールド部材4にぶつかって消滅する。このため、モールド部材4によってモールドされているリード線5は、キャビテーションで動いて振動しない。
【0010】
上記実施の形態によると、モールド部材によってキャビテーションを消滅してしまうため、リード線が油中で自由に動いて振動し断線してしまうことがなくなる効果が得られる。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の送受波器の圧電素子構造体によると、モールド部材によってキャビテーションを消滅してしまうため、リード線が油中で自由に動いて振動し断線してしまうことがなくなる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の送受波器の圧電素子構造体の斜視図
【図2】実施の形態の送受波器の圧電素子構造体の部分斜視図
【図3】従来の送受波器の圧電素子構造体の部分斜視図
【図4】圧電素子の斜視図
【符号の説明】
1 圧電素子構造体
2 圧電素子
3 電極
4 モールド部材
5 リード線
Claims (2)
- 短冊状の圧電素子を並べて形成した筒体と、圧電素子同士を筒体内壁側で接続するリード線とを有する送受波器の圧電素子構造体において、
筒体内壁面をキャビテーションを消滅させるモールド部材でモールドして、リード線をモールド部材に埋め込んだ構造とし、油を充填したゴムからなる水密構造体内に封止したことを特徴とする送受波器の圧電素子構造体。 - 請求項1において、
モールド部材を、ウレタンゴムとしたことを特徴とする送受波器の圧電素子構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16265198A JP3885915B2 (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 送受波器の圧電素子構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16265198A JP3885915B2 (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 送受波器の圧電素子構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11355888A JPH11355888A (ja) | 1999-12-24 |
JP3885915B2 true JP3885915B2 (ja) | 2007-02-28 |
Family
ID=15758684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16265198A Expired - Fee Related JP3885915B2 (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 送受波器の圧電素子構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3885915B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102155217A (zh) * | 2010-12-22 | 2011-08-17 | 杭州瑞利声电技术公司 | 一种分扇区换能器 |
-
1998
- 1998-06-10 JP JP16265198A patent/JP3885915B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11355888A (ja) | 1999-12-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4922470A (en) | Barrel stave projector | |
JP4438667B2 (ja) | 超音波センサ及び超音波振動子 | |
CN101529927A (zh) | 超声波传感器 | |
US3510698A (en) | Electroacoustical transducer | |
GB2272819A (en) | Electroacoustic transducer | |
JP2007142967A (ja) | 超音波センサ | |
JP7448007B2 (ja) | 超音波センサ | |
JP3885915B2 (ja) | 送受波器の圧電素子構造体 | |
CN208657071U (zh) | 振膜以及包括该振膜的发声器 | |
KR101739701B1 (ko) | 초음파 발생 장치 | |
JP2020511906A (ja) | 振動性ダイヤフラムに組み込まれた圧電セラミック変換素子を有する音響変換器 | |
JP3879264B2 (ja) | 超音波センサ | |
JP4442632B2 (ja) | 超音波センサ | |
JPH0311898A (ja) | 送受波器 | |
JPS635354Y2 (ja) | ||
JP3006509B2 (ja) | 水柱共振型送受波器 | |
JP2663844B2 (ja) | 電気音響変換器 | |
JPH055756Y2 (ja) | ||
JPH0211099A (ja) | 超音波セラミックマイクロホン | |
JP2542808Y2 (ja) | 水中超音波送受波器 | |
JPH0241999Y2 (ja) | ||
CA1285646C (en) | Barrel stave projector | |
KR101821497B1 (ko) | 초음파 발생 장치의 제조 방법 | |
KR20060095731A (ko) | 전기 기계식 변환기 및 그 제작 방법 | |
JP2518220B2 (ja) | 電気音響変換器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040818 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060808 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060929 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061024 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061115 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |