JP3885734B2 - 流体圧アクチュエータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体圧によるエネルギーを機械的エネルギーに変換する流体圧アクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、吸気制御弁における弁の駆動や、その他の装置における駆動部品の駆動を行うために用いられる流体圧アクチュエータが知られている。
【0003】
この種の流体圧アクチュエータとしては、たとえば、図11〜図14に示したものがある。図11は従来技術に係る流体圧アクチュエータの正面図である。図12は従来技術に係る流体アクチュエータの一部破断断面図である。図13は従来技術に係るアクチュエータの作動時の様子を示す一部破断断面図である。図14は従来技術に係るアクチュエータの作動時の様子を示す正面図である。
【0004】
図示のように、流体圧アクチュエータ200は、流体(例えば空気)が流れ込む室を形成するケース11及びカバー12と、これらケース11及びカバー12内に配設されて、圧力室10の一部を形成するダイアフラム13と、ダイアフラム13に一端が固定されたロッド20と、流体圧アクチュエータ200を所望の箇所に取り付けるための支持部材30と、を備えている。
【0005】
ここで、支持部材(ブラケット)30は、ケース11に固定されるものであり、ロッド20が挿通される挿通孔31を有している。
【0006】
カバー12には、外気を吸入あるいは排出するための開口部12aが備えられている。そして、この開口部12aを通じて、外気が吸入あるいは排出されることによって、圧力室10内部の流体圧力が変動する。
【0007】
圧力室10内部の流体圧力が変動すると、この変動に応じて、ダイアフラム13が変形する。そして、このダイアフラム13の変形にしたがって、ダイアフラム13に一端が固定されたロッド20は移動する。
【0008】
従って、ダイアフラム13の変形による変位量を制御することによって、ロッド20に対して往復運動を行わせることができる。
【0009】
また、ロッド20の他端側には、運動を伝える対象部材に対して固定するための固定部22が設けられている。ここでは、当該対象部材は回転軸301を有する回転体300であり、ロッド20の固定部22は、回転軸301の一端に設けられた板状部材302に固定される。
【0010】
図14に示すように、ロッド20の他端に設けられた固定部22は、回転体300の回転中心(回転軸301の軸心に一致)に対して偏心した位置に固定される。なお、回転体300の回転中心は、不図示の軸受等によって、ずれないように構成されている。
【0011】
以上のように構成したことにより、ロッド20に往復運動を行わせると、回転体300の回転中心に対して偏心された位置に固定された固定部22の位置関係によって、ロッド20は直線的な往復運動を行うことはできない。
【0012】
すなわち、ロッド20が往復運動を行うことで、ロッド20の他端側の固定部22によって、回転体300に対して回転軸301を回転中心として回転させるように、板状部材302を回転させることになる。
【0013】
これにより、ロッド20自体は、往復運動を行いつつ、揺動することになる。ここで、ロッド20の揺動する方向は、図13に示すように、回転体300の回転中心に対して垂直に横切る方向である。
【0014】
このように、特に、ロッド20の往復運動を回転体300の回転運動に変換する構造の場合には、ロッド20が揺動するため、ロッド20の動きを規制するためのベアリング(軸受)を設けないのが通常である。
【0015】
しかし、ロッド20が、上記の通り回転体300の回転中心に対して垂直に横切る方向に揺動する際に、この方向にのみモーメントが作用していれば問題は生じない。何故ならば、この場合、図13に示すように、ダイアフラム13に固定された部分を揺動中心としてロッド20は揺動するため、ダイアフラム13への負担は少ないからである。
【0016】
これに対して、これとは異なる方向にモーメントが作用するとダイアフラム13への負担が大きくなることがあり、問題が生ずることがある。
【0017】
例えば、図示の従来技術に係る流体圧アクチュエータ200のように、ロッド20がクランク形状の場合には、ロッド20の往復運動の最中において、フルストローク時及びストローク前の状態に至る時に、軸方向(往復移動方向)の衝撃を受ける。これにより、ロッド20は、その形状により曲げ方向に撓みが生じる。従って、ロッド20には、その揺動方向に対して垂直な方向(回転体300の回転軸方向)にモーメントが作用する(図14参照)。
【0018】
このように、ロッド20に対して、その揺動方向と垂直な方向にモーメントが作用すると、ロッド20の一端側に固定されたダイアフラム13への負担が大きくなる。何故ならば、この場合には、ロッド20は固定部22を中心として振れるため、ダイアフラム13側の振れが大きくなってしまうからである。
【0019】
また、ロッド20がクランク形状の場合には、ストレート形状に比べて曲げの分だけ重量が重く、振動しやすくなり、更に、ダイアフラム13への負担が大きくなってしまうという欠点もある。なお、ロッド20をクランク形状とするのは、位置合せを行うためである。
【0020】
以上のように、往復運動を行いつつ揺動するロッドを備えた流体圧アクチュエータにおいては、ロッドに対して、その揺動方向とは異なる方向にモーメントが作用したり、ロッドが振動したりすると、ダイアフラムへの負担が大きくなってしまう。場合によっては、ダイアフラムが破損してしまうこともあった。
【0021】
【特許文献1】
特開平10−274208号公報
【特許文献2】
特開平7−208407号公報
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ロッドに対して、一定方向にモーメントが作用することを防止することにある。これにより、ダイアフラム等への負担が低減される。
【0023】
また、本発明の目的は、ロッドの振動を抑制することにある。これにより、ダイアフラム等への負担が低減される。
【0024】
また、本発明の目的は、ダイアフラムの負担を低減することで、ダイアフラムの耐久性を高めることにある。
【0025】
また、本発明の目的は、ダイアフラムの品質を維持することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
【0027】
すなわち、本発明の流体圧アクチュエータにあっては、ダイアフラムに連動して往復運動を行いつつ揺動するロッドの移動方向を規制するためのベアリングを設ける構成とした。
【0028】
このようにベアリングを設けることによって、ロッドに対して一定方向にモーメントが作用することを抑制できる。
【0029】
ただし、ロッドが揺動する方向に対して、ロッドの移動を規制すると、エネルギーの伝達に支障が生じるため、ベアリングは、ロッドの揺動方向への移動に対しては許容するようにした。
【0030】
そして、本発明の流体圧アクチュエータの更に具体的な構成は、
圧力室の一部を形成するダイアフラムと、
前記圧力室内の流体圧の変化に応じて変形するダイアフラムに連動して、往復運動を行いつつ揺動するロッドと、
該ロッドが挿通される長孔を有するベアリングと、
を備え、
前記圧力室内の流体圧力によるエネルギーを、前記ダイアフラム及びロッドを利用して機械的エネルギーに変換する流体圧アクチュエータであって、
前記ベアリングは、
リング形状の基部と軸受本体部により構成されており、
前記軸受本体部は、前記基部から軸方向に延設され、かつそれぞれ分離された複数の軸受部によって、分割された円筒形状をなしており、
前記軸受部は、
前記長孔の長手方向である前記ロッドの揺動方向に対してそれぞれ対向して設けられる第1軸受部及び第2軸受部と、
前記長孔の短手方向である、前記ロッドの揺動方向に垂直な方向に対してそれぞれ対向して設けられる第3軸受部及び第4軸受部と、からなり、
前記ロッドは、前記長孔内において、前記揺動方向への移動許容されつつ、第3軸受部及び第4軸受部によって該揺動方向に対して垂直な方向への移動規制されると共に、前記揺動方向に対して垂直な方向に振動すると、第3軸受部及び第4軸受部の撓み変形によって振動が緩衝されることを特徴とする。
【0031】
このような構成により、ロッドに対して、ロッドの揺動方向に対して垂直な方向にモーメントが作用することが抑制される。
【0032】
ここで、上記のように構成された長孔により、ロッドは揺動方向には位置規制されず、揺動方向に垂直な方向には位置規制されることになる。そして、このような長孔を適用した場合には、長孔がロッドによって完全に閉じられることはなく、ダイアフラム側の内部が開放された状態が維持されるため、放熱効果があるという利点もある。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0040】
ここで、本発明の実施の形態に係る流体圧アクチュエータにおける基本的な構成に関しては、上記従来技術で説明した構成と同一である。すなわち、上記の従来技術で説明した構成は、ベアリングを備えていないのに対して、本実施の形態に係る流体圧アクチュエータではベアリングを備えている。そして、ベアリングに関する点以外については、両者に相違する点はない。
【0041】
そこで、説明を容易にするために、本実施の形態における構成と上記従来技術における構成において同一の構成部分については、上記従来技術で説明したものと同一の符号を付して、適宜、その説明を省略あるいは簡略する。
【0042】
まず、図1〜図3を参照して、本発明の実施の形態に係る流体圧アクチュエータの全体構成について説明する。図1は本発明の実施の形態に係る流体圧アクチュエータの上面図である。図2は本発明の実施の形態に係る流体圧アクチュエータの一部破断断面図である。図3は本発明の実施の形態に係る流体圧アクチュエータの正面図である。なお、図3は図1におけるV方向から見た図に相当する。
【0043】
図示のように、流体圧アクチュエータ100は、流体(例えば空気)が流れ込む室を形成するケース11及びカバー12と、これらケース11及びカバー12内に配設されて、圧力室10の一部を形成するダイアフラム13と、ダイアフラム13に一端が固定されたロッド20と、流体圧アクチュエータ100を所望の箇所に取り付けるための支持部材30と、を備えている。
【0044】
ここで、カバー12には、外気を吸入あるいは排出するための開口部12aが備えられている。そして、この開口部12aを通じて、外気が吸入あるいは排出されることによって、圧力室10内部の流体圧力が変動する。
【0045】
また、ダイアフラム13はゴムや樹脂材などの柔軟性の高い材料によって構成されている。このダイアフラム13はケース11及びカバー12によって形成された室を分割している。従って、ケース11及びカバー12によって形成された室内においては、ダイアフラム13によって隔てられた室間を流体が行き来することはない。
【0046】
そして、ダイアフラム13を挟むように、第1リテーナ15及び第2リテーナ16が備えられている。これらのリテーナはダイアフラム13の形状をある程度維持するために設けられている。具体的には、カップ形状のダイアフラム13における底の部分の形状を維持するために、この底部分を挟むようにして、それぞれ第1リテーナ15及び第2リテーナ16が配設されている。また、これらのリテーナは、形状が容易に変化しないように金属等の剛性の高い材料で構成されている。
【0047】
また、圧力室10の内部には、ダイアフラム13を押圧するための押圧手段としてのスプリング14が設けられている。より具体的には、スプリング14は、その一端がカバー12の天井面に設置され、他端が第1リテーナ15の上面に設置されるように配設されている。
【0048】
そして、ダイアフラム13,第1リテーナ15及び第2リテーナ16の中央部には、それぞれネジを通すための孔が設けられており、この中央部において、ロッド20の一端がネジ21によって固定されている。
【0049】
また、ケース11には、貫通孔11aが設けられている。この貫通孔11aと、ケース11に設けられたロッド20を挿通させるための挿通孔によって、ダイアフラム13によって分割された室のうちの圧力室10側ではない側の室内は、常に大気圧に維持されるように構成されている。
【0050】
以上のような構成により、圧力室10の内部が負圧になると、その圧力に応じて、ダイアフラム13は変形して、その底面部分は、スプリング14による押圧力に抗して、第1リテーナ15及び第2リテーナ16と共に、図2中上方向に変位する。
【0051】
そして、圧力室10の内部の負圧が弱まり、あるいは、負圧がなくなると、スプリング14による押圧力によって、ダイアフラム13の底面部分は、第1リテーナ15及び第2リテーナ16と共に、図2中下方向に変位する。
【0052】
このように、圧力室10の内部の流体圧力を変動させて、ダイアフラム13の変形による変位量を制御することによって、ロッド20に対して往復運動を行わせることができる。
【0053】
ここで、ロッド20の他端側には運動を伝えるための対称部材が固定される点や、対象部材が回転体の場合には、ロッド20が回転体の回転中心に対して偏心される位置に固定される点、また、そのような場合にはロッド20は往復運動を行いつつ、揺動することになる点等については上記従来技術の中で説明した通りであるので、その説明は省略する。
【0054】
また、本実施の形態におけるロッド20に関しては、位置合せを行うためや、揺動しやすいように柔軟性を持たせるために、図3に示すようにクランク形状としている。
【0055】
そして、本実施の形態においては、ロッド20の軸受となるベアリング40を設ける構成とした。
【0056】
このベアリング40について、特に、図4〜図9を参照して説明する。図4は本発明の実施の形態に係るベアリングの斜視図である。図5は本発明の実施の形態に係るベアリングの使用状態における斜視図である。図6は本発明の実施の形態に係るベアリングの上面図及び側面図である。図7は本発明の実施の形態に係るベアリングの断面図である。なお、図7は図6に示すAA断面図に相当する図である。図8は本発明の実施の形態に係るベアリングの断面図である。なお、図8は図6に示すBB断面図に相当する図である。図9は本発明の実施の形態に係るベアリングの断面図である。なお、図9は図7に示すCC位置での断面に相当する図である。
【0057】
本実施の形態におけるベアリング40は、概略、リング形状の基部46と、略円筒形状の軸受本体部によって構成されており、この軸受本体部は、基部46から軸方向に延設され、それぞれ分離された複数の軸受部によって、分割された円筒形状をなしている。そして、軸受部は、ロッド20の揺動する方向に対してそれぞれ対向して設けられた、第1軸受部41及び第2軸受部42と、該揺動する方向に垂直な方向に対してそれぞれ対向して設けられた、第3軸受部43及び第4軸受部44とから構成される。
【0058】
このように、軸受本体部を単純な円筒形状とせず、リング状の基部46から軸方向に延設され、それぞれ分離された複数の軸受部(第1軸受部41,第2軸受部42,第3軸受部43及び第4軸受部44)によって、分割された円筒形状をなすようにしたのは、各軸受部が撓み変形し易いようにしたためである。
【0059】
また、各軸受部の先端には、基部46に向かうにつれて拡径するテーパ面を有する係止突起41a,42a,43a,44aが設けられている。
【0060】
このような構成により、ケース11及び支持部材30に設けられたロッド20用の挿通孔に、係止突起41a,42a,43a,44aの先端側から、ベアリング40を差し込んでいくと、各係止突起41a,42a,43a,44aは内側に撓みながら差し込まれていく。更にベアリング40を差し込んでいくと、突起の下端部分まで差し込まれたときに各係止突起41a,42a,43a,44aは元の状態に戻って、ケース11及び支持部材30を挟み込み、ベアリング40は係止される(図2参照)。
【0061】
その後、ロッド20がベアリング40内に挿通されると、係止突起41a,42a,43a,44aは内側に撓むことができなくなるため、ベアリング40が抜け落ちることは防止される。
【0062】
そして、ベアリング40は、ロッド20が挿通される長孔45を備えている。この長孔45に関しては、ロッド20が揺動する方向の幅mは、ロッド20の揺動を妨げない寸法に設定されている。
【0063】
一方、長孔45における、ロッド20の揺動方向に対して垂直方向の幅lは、ロッド20の径と同一あるいはやや大きめに設定されている。従って、ロッド20が往復動しつつ揺動する場合には、ロッド20は、第3軸受部43及び第4軸受部44の内壁面に対して摺動するか、あるいは摺動しないとしても、ロッド20は、その揺動方向に対して垂直な方向に対しては第3軸受部43及び第4軸受部44の内壁面により位置規制されることになる。
【0064】
このように、ロッド20はその揺動方向に対しては、ベアリング40によって位置規制されることはないため、エネルギー伝達に弊害が生じることはない。一方、ロッド20が往復移動しつつ揺動する場合に、揺動方向に対して垂直な方向についてはベアリング40によって位置規制される。従って、ロッド20に対して、その揺動方向と垂直な方向に作用するモーメントは抑制され、ロッド20の一端に固定されたダイアフラム13に対しての負荷を抑制することができる。従って、ダイアフラム13の耐久性を高めることができ、ダイアフラム13、ひいては、流体圧アクチュエータ100の品質を長期にわたって維持することができる。
【0065】
なお、本実施の形態では、長孔45の形状寸法は、ロッド20の固定部22付近のつぶし部分についても挿通可能に設定されている。これにより、ロッド20に関係するサブアッセンブリ工程を容易にしている。
【0066】
また、本実施の形態では、長孔45においては、ロッド20の揺動方向の幅寸法がロッド20の径よりも大きいために、長孔45がロッド20によって完全に閉じられることはない。従って、ケース11内は外部に開放されるため、ダイアフラム13側からの熱を外部に放熱する効果もある。
【0067】
また、本実施の形態においては、上記の通り、第3軸受部43及び第4軸受部44を撓み変形可能(弾性的に変形可能)に構成している。これにより、ロッド20が、その振動方向に対して垂直に振動したとすると、第3軸受部43及び第4軸受部44はロッド20に追随する。従って、ロッド20の振動は緩衝されることになる。
【0068】
このようにロッド20の振動が緩衝されることからも、ロッド20の一端に固定されたダイアフラム13に対しての負荷を相乗的に抑制することができるため、ダイアフラム13の耐久性を更に高めることができ、ダイアフラム13、ひいては、流体圧アクチュエータ100の品質を更に長期にわたって維持することができる。
【0069】
また、本実施の形態においては、ベアリング40を樹脂材によって構成した。従って、樹脂材の低摩擦性により、ロッド20の摩耗を抑制し、耐久性を向上させることができ、また、ヒステリシスの増加を抑制することも可能である。
【0070】
また、本実施の形態においては、ベアリング40は、その回転方向(ロッド20の往復動方向を軸とする回転方向)に対して位置決めされる必要がある。これは、上記の通り、ベアリング40は、ロッド20に対して、その揺動方向に対してはその運動を許容しつつ、揺動方向に垂直な方向に対しては位置規制する必要から、その位置関係が重要になるからである。
【0071】
そこで、本実施の形態では、支持部材(ブラケット)30に設けるベアリング40を装着させるための装着孔31aの形状を、図10に示すように、円の一部をカットした形状とした。そして、ベアリング40における第3軸受部43及び第4軸受部44の形状を、図6や図9に示すように、装着孔31aに対応する形状とした。
【0072】
これにより、ベアリング40を装着孔31aに装着させる際の回転方向の位置は規定されることになり、ベアリング40は、その回転方向に対して位置決めされることになる。
【0073】
なお、これまで説明した流体圧アクチュエータは、例えば、内燃機関におけるインテークマニホールドの吸気路内に配設される吸気制御弁を駆動させるための装置として好適に利用することができる。この場合、通常、圧力室に導入される流体としては、排気が利用される。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明により、ロッドによるダイアフラムへの負担を低減させることができる。従って、ダイアフラムの耐久性を高めることができ、ダイアフラムの品質を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る流体圧アクチュエータの上面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る流体圧アクチュエータの一部破断断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る流体圧アクチュエータの正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るベアリングの斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るベアリングの使用状態における斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るベアリングの上面図及び側面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るベアリングの断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るベアリングの断面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るベアリングの断面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る支持部材の上面図である。
【図11】従来技術に係る流体圧アクチュエータの正面図である。
【図12】従来技術に係る流体アクチュエータの一部破断断面図である。
【図13】従来技術に係るアクチュエータの作動時の様子を示す一部破断断面図である。
【図14】従来技術に係るアクチュエータの作動時の様子を示す正面図である。
【符号の説明】
10 圧力室
11 ケース
11a 貫通孔
12 カバー
12a 開口部
13 ダイアフラム
14 スプリング
15 第1リテーナ
16 第2リテーナ
20 ロッド
21 ネジ
22 固定部
30 支持部材
31 挿通孔
31a 装着孔
40 ベアリング
41 第1軸受部
42 第2軸受部
43 第3軸受部
44 第4軸受部
41a,42a,43a,44a 係止突起
45 長孔
46 基部
100 流体圧アクチュエータ
200 流体圧アクチュエータ
300 回転体
301 回転軸
302 板状部材

Claims (1)

  1. 圧力室の一部を形成するダイアフラムと、
    前記圧力室内の流体圧の変化に応じて変形するダイアフラムに連動して、往復運動を行いつつ揺動するロッドと、
    該ロッドが挿通される長孔を有するベアリングと、
    を備え、
    前記圧力室内の流体圧力によるエネルギーを、前記ダイアフラム及びロッドを利用して機械的エネルギーに変換する流体圧アクチュエータであって、
    前記ベアリングは、
    リング形状の基部と軸受本体部により構成されており、
    前記軸受本体部は、前記基部から軸方向に延設され、かつそれぞれ分離された複数の軸受部によって、分割された円筒形状をなしており、
    前記軸受部は、
    前記長孔の長手方向である前記ロッドの揺動方向に対してそれぞれ対向して設けられる第1軸受部及び第2軸受部と、
    前記長孔の短手方向である、前記ロッドの揺動方向に垂直な方向に対してそれぞれ対向して設けられる第3軸受部及び第4軸受部と、からなり、
    前記ロッドは、前記長孔内において、前記揺動方向への移動許容されつつ、第3軸受部及び第4軸受部によって該揺動方向に対して垂直な方向への移動規制されると共に、前記揺動方向に対して垂直な方向に振動すると、第3軸受部及び第4軸受部の撓み変形によって振動が緩衝されることを特徴とする流体圧アクチュエータ。
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