JP3885144B2 - 泡スプリンクラヘッドのデフレクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、泡スプリンクラヘッドに関するもので、更に述べると、泡水溶液、即ち、水成膜泡消火薬剤と水との混合液、を発泡散布させる泡スプリンクラヘッドのデフレクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の泡スプリンクラヘッドでは、泡消火薬剤と水とを混合した泡水溶液を、デフレクタに衝突させることにより発泡させている。このデフレクタは平板状の衝突部と、その外周に形成され、かつ、スリットを有する案内部と、から構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来例の泡スプリンクラヘッドでは、発泡倍率が3倍程度であるため、あまり泡立たず液滴の状態で飛散する。そのため、泡状で飛散する場合に比べ大幅にその飛距離が伸び、消火範囲を拡張することができる。
しかし、この泡スプリンクラヘッドでは、前述のように、発泡性能が不十分であるため、消火性能に問題がある。
例えば、油火災の場合、油面上に水成膜が形成されその上に泡が敷き詰められて二重にシ−ルされ、炎に対する空気の供給が完全に遮断されて、いわるゆる窒息消火となるが、発泡性能が良くないと、隣合う泡同士間に隙間が発生し、水成膜が陥没したり破損したりすると、泡間の隙間を通って炎に空気が供給される様になる。そのため、窒息消火を効果的に行うことができなくなることがあり、消火性能は必ずしも良くない。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑み、発泡性能を高め、消火性能を向上させることを目的とする。
【0005】
この発明は、泡水溶液をデフレクタに衝突させて発泡させる泡スプリンクラヘッドにおいて、前記デフレクタの泡水溶液の衝突部に複数の起泡突起が設けられ、上記起泡突起は、平板状の該衝突部を切って起立させたツメであり、前記衝突部には、該ツメを起立させたときに生じた貫通穴が設けられていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明者は、従来の泡スプリンクラヘッドの発泡倍率が良くないのは、デフレクタに原因がある、と考えた。即ち、単に泡水溶液をデフテクタの平板状衝突部に衝突させるのでは、十分に空気を取り込むことができないので、発泡倍率が良くない、と考えたのである。
そこで、デフレクタの衝突部に複数の起泡突起を設け、上記起泡突起は、平板状の該衝突部を切って起立させたツメとし、前記衝突部に、該ツメを起立させたときに生じた貫通穴を設けることにより、該泡突起に泡水溶液を衝突させて空気を十分に取り込ませ発泡を促進させることにした。
【0007】
【実施例】
この発明の第1実施例を図1〜図3により説明する。
消火配管1には、混合器2と、泡スプリンクラヘッド、例えば、水溶液噴霧ヘッド5とが連結されている。
この混合器2は、図示しない水槽などの給水源と、水成膜泡消火薬剤専用の原液タンク3と、に接続されている。この混合器2は、給水源から供給される消火用水Wと、原液タンク3から供給される水成膜泡消火薬剤Gと、を混合して泡水溶液Mを形成する。
この泡水溶液Mは、3%の水成膜泡消火薬剤Gが含まれ様に調節されており、いわゆる混合比は、3%である。
【0008】
この水成膜泡消火薬剤Gはフッ素系界面活性剤を主成分とする水溶性液体用の泡消火薬剤であり、泡と水成膜の両者の空気遮断作用により消火を行う。
【0009】
この水成膜消火薬剤Gは、種々開発されているが、例えば、ライトウオ−タ(商品名 米国 スリ−エム社ほか)、メガフォ−ム F−623(商品名 大日本イン株式会社)などがある。これらの泡消火薬剤はフッ素系界面活性剤の他、気泡安定剤、水溶性高分子、凍結抑止剤などからなり、淡白泡消火薬剤や界面泡消火薬剤に比べ3〜4倍の消火効果を発揮する。
【0010】
泡水溶液噴霧ヘッド5は、混合器2の下流側に配設されている。このヘッド5は、閉鎖型泡水溶液噴霧ヘッドであり、泡水溶液の放出口6を開閉する弁体7と、該弁体7を放出口6に押しつける熱容量の小さい速動型の火災感知作動部10と、ア−ム11に固定されたデフレクタ12と、を備えている。
【0011】
弁体7は、パッキン14を介して放出口6に圧接されている。
火災感知作動部10は、固定部材15に支持されたガラス管16と、該ガラス管16に封入されたアルコ−ル17と、からなるグラスバルブである。
【0012】
デフレクタ12は、円形平板であり、その中央の衝突部12Aの外周部には複数のスリット19が形成されている。この衝突部12Aには、複数の起泡突起21が設けられている。この起泡突起21は、平板衝突部12Aを切って起立させた、おろし金状のツメ21である。なお、24はスリット19を有する案内部、HLはツメ21を起立させたときに生じた穴、即ち、貫通穴、をそれぞれ示す。この貫通穴HLは空気を吸い込みやすくするためのものである。
【0013】
次に、本実施例の作動について説明する。
火災が発生すると、泡水溶液噴霧ヘッド5のガラス管16内のアルコ−ル17が熱により膨脹し、ガラス管16が破裂する。そのため、火災感知動作部10は弁体支持機能を喪失するので、弁体7は開放される。
【0014】
弁体7が開放されると、該混合比3%の泡水溶液Mが該ヘッド5の放出口6から噴出される。噴出された泡水溶液Wは、デフレクタ12の衝突部12Aの起泡突起21に衝突して穴HLなどから空気を取り込み発泡するとともに、その泡Bは案内部24に案内されながら炎に向かって飛散する。炎は水成膜及びその上に敷き詰められる細かい泡により二重にシ−ルされるため、空気の供給が断たれ、窒息消火する。
【0015】
本発明の第2実施例を図4により説明する。この実施例と前記実施例との相違点は、デフレクタ12が長方形状であること及び衝突部20の起泡突起31が円錐状であること、である。なお、この起泡突起の形状や設置個数などは必要に応じて適宜選択され、例えば、三角錐の起泡突起としてもよい。
この場合には、泡水溶液Wの流水にこの起泡突起により乱れが生じ、そこで泡水溶液Wは空気を取り込み発砲する。
【0016】
【発明の効果】
この発明は、以上のようにデフレクタの衝突部に複数の起泡突起を設け、上記起泡突起は、平板状の該衝突部を切って起立させたツメとし、前記衝突部に、該ツメを起立させたときに生じた貫通穴を設けたので、ヘッドの放出口から噴出された泡水溶液は、デフレクタの衝突部の起泡突起に衝突して貫通穴などから空気を取り込み発泡する。そのため、発泡性能が飛躍的に向上するので、従来例に比べ消火性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す正面図である。
【図2】泡水溶液噴霧ヘッドの拡大断面図である。
【図3】デフレクタの拡大斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
12 デフレクタ
12A衝突部
21 起泡突起
31 起泡突起
Claims (1)
- 泡水溶液をデフレクタに衝突させて発泡させる泡スプリンクラヘッドにおいて、前記デフレクタの泡水溶液の衝突部に複数の起泡突起が設けられ、上記起泡突起は、平板状の該衝突部を切って起立させたツメであり、前記衝突部には、該ツメを起立させたときに生じた貫通穴が設けられていることを特徴とする泡スプリンクラヘッドのデフレクタ。
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JP27849298A JP3885144B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 泡スプリンクラヘッドのデフレクタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP27849298A JP3885144B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 泡スプリンクラヘッドのデフレクタ |
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JP27849298A Expired - Fee Related JP3885144B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 泡スプリンクラヘッドのデフレクタ |
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1998
- 1998-09-30 JP JP27849298A patent/JP3885144B2/ja not_active Expired - Fee Related
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