JP3884841B2 - 光伝送システム及び光通信装置 - Google Patents
光伝送システム及び光通信装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3884841B2 JP3884841B2 JP31349297A JP31349297A JP3884841B2 JP 3884841 B2 JP3884841 B2 JP 3884841B2 JP 31349297 A JP31349297 A JP 31349297A JP 31349297 A JP31349297 A JP 31349297A JP 3884841 B2 JP3884841 B2 JP 3884841B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical
- control information
- light
- wavelength
- signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B10/00—Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
- H04B10/29—Repeaters
- H04B10/291—Repeaters in which processing or amplification is carried out without conversion of the main signal from optical form
- H04B10/297—Bidirectional amplification
- H04B10/2971—A single amplifier for both directions
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B10/00—Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
- H04B10/07—Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
- H04B10/075—Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal
- H04B10/077—Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal using a supervisory or additional signal
- H04B10/0775—Performance monitoring and measurement of transmission parameters
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B10/00—Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
- H04B10/07—Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
- H04B10/075—Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal
- H04B10/077—Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal using a supervisory or additional signal
- H04B10/0779—Monitoring line transmitter or line receiver equipment
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B10/00—Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
- H04B10/07—Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
- H04B10/075—Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal
- H04B10/079—Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal using measurements of the data signal
- H04B10/0795—Performance monitoring; Measurement of transmission parameters
- H04B10/07955—Monitoring or measuring power
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B10/00—Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
- H04B10/29—Repeaters
- H04B10/291—Repeaters in which processing or amplification is carried out without conversion of the main signal from optical form
- H04B10/297—Bidirectional amplification
- H04B10/2972—Each direction being amplified separately
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04J—MULTIPLEX COMMUNICATION
- H04J14/00—Optical multiplex systems
- H04J14/02—Wavelength-division multiplex systems
- H04J14/0221—Power control, e.g. to keep the total optical power constant
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B2210/00—Indexing scheme relating to optical transmission systems
- H04B2210/07—Monitoring an optical transmission system using a supervisory signal
- H04B2210/078—Monitoring an optical transmission system using a supervisory signal using a separate wavelength
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B2210/00—Indexing scheme relating to optical transmission systems
- H04B2210/25—Distortion or dispersion compensation
- H04B2210/258—Distortion or dispersion compensation treating each wavelength or wavelength band separately
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光通信システム及び長距離光伝送システムにおいて使用される端局装置、光増幅装置等の光通信装置及び当該光通信装置を複数装置、光ファイバ等の光伝送媒体により接続した光伝送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光通信システムの低コスト化要求に伴い、一本の光伝送ファイバーに、2以上の相異なる波長の信号光を多重して伝送する、波長多重光伝送方式が検討されている。光増幅器は、増幅波長帯域が広く、低雑音での増幅が可能なため、波長多重光伝送における増幅器に適している。
【0003】
光増幅器を構成する希土類添加光ファイバや半導体光増幅器には、利得の波長依存性があり増幅後の各波長の光出力又は利得に波長間偏差が生ずる。この波長間偏差は特に、光増幅器による多段中継によって積算され、伝送後の光パワーの波長間偏差が拡大する。結果として、多重された波長のうち最も低いパワーの波長信号を伝送後の受信パワーの下限値と考えなければならない。つまり最大中継伝送距離は、最も低いパワーの波長信号によって制限される。
【0004】
従って、光伝送システム内の端局装置や、光中継増幅装置へ入力する波長多重信号において、波長間利得偏差のない光伝送システムを提供し、最大中継伝送距離を拡大させることが重要となっている。
【0005】
これに関する従来の技術として、「電子情報通信学会信学技法」OCS94−72,OPE94−95(1994−11)「10Gb/s,4波200km,16波150km 1.3μm零分散ファイバ無中継伝送実験」において、図29に示す方式が検討されている。図中、82は、光源として使用する1.55μmのDFB−LDと呼ばれる発光ダイオードであり、すべてのDFB−LDからの光は、極性制御装置(Polarization Controller)83によって偏波が固定されている。
【0006】
このDFB−LDの光パワーを設定することによって受信側での波長間利得偏差を補償する、いわゆる、プリエンファシスを容易にするため、両側の4台の光源(ch.1〜ch.4、及びch.13〜ch.16)は、4×1カプラ84により合波し、中央の8台(ch.5〜ch.12)は、損失のより大きい8×1カプラ85を用いて合波している。これらの16波の信号は、3×1カプラ86を用いて合波し、LN(LiNbO3)変調器87により10Gb/s NRZ(223−1)の強度変調をかけられている。光信号は、4台の1.48μm励起LDを用いた高出力ポストアンプ88により、+21dBm(全光出力)まで増幅され、SMF(Single Mode Fiber)89に入力される。
【0007】
受信側では、0.98μm励起共通光プリアンプ90により増幅した後、分散補償ファイバ(DCF)91により、16波の一括分散補償を行う。1×16スプリッタ92で分岐後、3dB幅0.8nmと0.3nm干渉フィルタ93を通過させてASE雑音の除去と波長選択を行っている。2種類の光フィルタの間には、光増幅器90のゲインチルトを補正し、O/Eコンバータ94への入力パワーを一定に保つ目的で光増幅器95を挿入している。
【0008】
図30に、図29の構成による16波WDM信号の光スペクトルを示す。図30(a)は、ポストアンプ88に入力する前の光スペクトルであり、最大レベル差が約10dBのプリエンファシスをかけている。図30(b)は、DCF91通過後の光スペクトルであり、光増幅器90のゲインチルトにより、13dBのレベル差が生じている。しかし、プリエンファシスの効果により、信号対ASE雑音の比率は各チャンネルともほぼ同一の値となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前記したように、伝送中の各波長の光損失は,中継区間内におけるファイバー損失の違いや、隣り合う波長同士の光パワーの違い等によって異なり、実使用状態においては、中継間隔や区間内のファイバー損失は必ずしも一定ではないため、伝送後の全信号光パワー、また波長間偏差や各波長の光パワーは予測が困難となる。温度変動や、経年劣化によって前記伝送後の全信号光パワー、また波長間偏差や各波長の光パワーは変化する。さらに、光伝送システム中の各装置のばらつきによって前記伝送後の全信号光パワー、また波長間偏差や各波長の光パワーは機差を生じ、光伝送システムの伝送条件の変化によって、容易に伝送不能状態に陥る可能性がある。
【0010】
従って、実運用可能な光伝送システムを設計するためには、伝送後の全信号光パワー、また波長間偏差や各波長の光パワーや、場所に依存せず、光出力又は利得あるいは両者の波長間偏差を自在に制御可能な光伝送システムが必要である。
【0011】
本発明は上記問題点に鑑み、伝送後、あるいはあらかじめ定められた場所の全信号光パワー、また波長間偏差や各波長の光パワーを任意に自動制御可能な光通信装置を提供することによって、波長多重光伝送システムを実現可能とし、実用的でかつ安定した信頼性の高い光伝送システムを構築することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の基本的な特徴の一つは、光通信装置を光伝送媒体を介して接続して構成した光伝送システムにおいて、光伝送システム内の信号光の状態を検出する装置と、検出した状態に相当する光制御情報を配送する装置と、配送された前記光制御情報を検出装置と、検出した前記光制御情報によって前記信号光の状態を制御する装置とを設けることにより上記課題を解決したものである。
【0013】
また、本発明の他の基本的特徴によれば、光伝送媒体に接続される光端局装置、光中継増幅装置等の光通信装置において、光パワーを調節する光パワー調節装置と、調節した信号光を伝送する伝送媒体と、伝送媒体よりの信号光のパワーを検出する光入力検出装置と、検出した光パワーモニタ値の大小に関する情報を生成する光制御情報生成装置と、生成された情報を伝送媒体に光制御情報として導入する光制御情報導入装置と、伝送媒体よりの光制御情報を検出する光制御情報入力検出装置と、検出された情報をもって光パワー調節装置の調節パワーが所定の値になるよう制御する制御装置とを設けることにより、上記課題を解決したものである。
【0014】
本発明による以上及びその他の課題及び解決手段を、以下、図面に示す実施の形態及び実施例により具体的に説明する。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の双方向光伝送システムの基本的な機能ブロック図を示す。
【0016】
図中、端局装置1、光増幅装置2、光中継増幅装置3及び端局装置4は、伝送媒体5によって接続されており、信号光は、端局装置1と端局装置4の間を、双方向A及びBに伝送されている。
【0017】
端局装置及び光中継増幅装置の構成についてさらに詳述すると、伝送方向Aについて、伝送媒体5を挟んだ、端局装置1、光中継増幅装置3において、片端に位置する端局装置1に見られるように、光パワーを調節する光パワー調節装置14よりの信号光Aを、光合分波器11によって、伝送媒体5に導入する信号導入機能と、他端に位置する光中継増幅装置3に見られるように、光入力検出装置16によって信号光Aの光パワーを検出(モニタ)し、光制御情報生成装置17によって上記パワーモニタ値の大小に関する情報を生成し、光制御情報導入装置13によって光制御情報A‘として光合分波器11によって伝送媒体5に導入する光制御情報導入機能と、端局装置装置1に見られるように、相手方の装置によって伝送媒体5に導入された光制御情報A’を、光合分波器11経由で、光制御情報入力検出装置19によって検出し、検出された情報をもって前記光パワー調節装置14の調節パワーが所定の値となるよう自動制御する制御装置20とを含む光パワー自動制御機能とを有する構成となっている。以上の構成は、伝送方向Bについても全く同様である(図2参照)。
【0018】
図1の双方向光伝送システムをさらに具体的に詳しく説明するために、図2に図1の一例としての具体的構成例を示す。
【0019】
図2は、図1に示した構成のうち、端局装置1と、光中継増幅装置3とに関わる機能を具体的に示したブロック図である。
【0020】
端局装置1と、光中継増幅装置3との間には、伝送媒体5や光増幅装置2があっても良いことは、図1において説明した通りである。
【0021】
端局装置1内の光送信装置6からは、信号光Aが送信されている。前記信号光Aを、送信信号光を増幅するための光増幅器12において増幅した後、光制御情報導入装置13を通過させ、光パワー調節装置14によって光パワーを調節する。調節した信号光Aを、光合分波器11によって第一の伝送ファイバ15に導入する。
【0022】
ただし、光増幅器12は必須ではなく、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14は、順序を入れ替えても良く、また両者は一体であっても良い。
【0023】
第一の伝送ファイバ15は約80kmであって、この間で信号光パワーは、約1/10〜1/10000に減少する。第一の伝送ファイバ15を通過させた信号光Aを、光中継増幅装置3に導入する。
【0024】
光中継増幅装置3内において、光合分波器11を通過させた後、光入力検出装置16において信号光Aの光パワーを検出する。
【0025】
検出した光パワーモニタ値は、光制御情報生成装置17に伝達され、光制御情報生成装置17では、前記光パワーモニタ値の大小に関する情報を、光制御情報導入装置13に伝達する。光制御情報導入装置13よりの光制御情報A’は、光合分波器11によって先程の信号光Aとは逆方向に第一の伝送ファイバ15に導入される。
【0026】
ここで光入力検出装置16を通過した信号光Aは、光制御情報入力検出装置19を通過し、光増幅器12によって増幅された後、光パワー調節装置14及び光制御情報導入装置13を通過して、光合分波器11によって第二の伝送ファイバ18に導入される。
【0027】
ただし、この光制御情報導入装置13及び光パワー調節装置14は、第二の伝送ファイバ18以降の端局装置4あるいは光中継増幅装置3との光制御情報伝達及び信号光制御に要するものである。
【0028】
また、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14あるいは、光入力検出装置16と光制御情報入力検出装置19は順序を入れ替えても良くまた一体であっても良い。
【0029】
さて、伝送ファイバ15を配送された光制御情報A’は、端局装置1に到達する。端局装置1内の光合分波器11を通過して光制御情報入力検出装置19によって光制御情報A’は検出され、検出された情報を制御装置20に伝達する。制御装置20はこの情報に従って光パワー調節装置14の調節パワーが所定の値となるよう作用させる。
【0030】
すなわち、光中継増幅装置3に入力される信号光Aの光パワーが所定の値となるよう、光中継増幅装置3より光制御情報A’を配送し、この情報を端局装置1で検出することによって端局装置1から送出される信号光Aの光パワーを光パワー調節装置14をもって調節制御するものである。
【0031】
一方、第二の伝送ファイバ18からの信号光Bは、光中継増幅装置3内の光合分波器11、光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19を通過した後、光増幅器12によって増幅される。
【0032】
ただし、この光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19は、第二の伝送ファイバ18以降の端局装置4あるいは光中継増幅装置3との光制御情報伝達及び信号光制御に要するものである。
【0033】
光増幅器12において増幅された信号光Bは、光パワー調節装置14によって光パワーが調節される。調節された信号光Bは、光制御情報導入装置13を通過し、光合分波器11によって第一の伝送ファイバ15に導入される。
【0034】
また、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14あるいは、光入力検出装置16と光制御情報入力検出装置19は、順序を入れ替えても良く、また両者は一体であっても良い。
【0035】
第一の伝送ファイバ15を通過した信号光Bは、端局装置1に導入される。端局装置1内において、光合分波器11を通過した信号光Bは、光制御情報入力検出装置19を通過して光入力検出装置16において光パワーを検出される。
【0036】
検出された光パワーモニタ値は、光制御情報生成装置17に伝達され、光制御情報生成装置17では、前記光パワーモニタ値の大小に関する情報を、光制御情報導入装置13に伝達する。光制御情報導入装置13よりの光制御情報B’は、光合分波器11によって先程の信号光Bとは逆方向に第一の伝送ファイバ15に導入される。
【0037】
ここで光入力検出装置16を通過した信号光Bは、光増幅器12によって増幅された後、光受信装置7に導入される。ただし光増幅器12は必須ではない。光入力検出装置16及び光制御情報入力検出装置19と光受信装置7は一体であっても良い。
【0038】
さて、伝送ファイバ15を配送された光制御情報B’は、光中継増幅装置3に到達する。光中継増幅装置3内の光合分波器11を通過して光入力検出装置16を通過した後、光制御情報入力検出装置19によって、光制御情報B’は検出され、検出された情報を制御装置20に伝達する。制御装置20はこの情報に従って光パワー調節装置14の調節パワーが所定の値となるよう作用させる。
【0039】
すなわち、光端局装置1に入力される信号光Bの光パワーが所定の値となるよう、光端局装置1より光制御情報B’を送達し、これを光中継増幅装置3で検出することによって光中継増幅装置3から送出される信号光Bの光パワーを光パワー調節装置14をもって調節制御するものである。
【0040】
以上の制御によって、双方向に伝送される信号光Aと、信号光Bとの双方を、同時に安定に制御可能であるが、単一方向の信号のみを制御しても良いことは言うまでもない。
【0041】
このような制御とは別に、個々の光増幅器12や、光送信装置6など、信号光を送出する装置において光パワーを安定に制御しておくことによってさらに安定性を向上っさせ得ることは言うまでもない。
【0042】
図2から明らかなように、信号光Aと光制御情報B’、信号光Bと光制御情報A’は第一の伝送ファイバ15を同一方向に伝送されるが、信号光Aは光制御情報B’を含むものであっても良い。同様に信号光Bは光制御情報A’を含むものであっても良い。
【0043】
また、図2では、伝送媒体5として、光伝送ファイバ15、18の例を示したが、光増幅装置、光スイッチ等であっても良く、またこれらが複数つながっていても良い。また各光入力検出装置16及び光制御情報入力検出装置19は、必ずしも端局装置1や光中継増幅装置3内にある必要はなく、信号光の安定化に必要な点であれば、例えば伝送ファイバ15、18中にあっても良い。
【0044】
また、光制御情報は、伝送ファイバ15、18を介して伝達される構成としたが、伝送媒体5他端に光制御情報を配送可能であれば必ずしも伝送ファイバでなくとも良い。例えば伝送媒体中に光増幅装置や光スイッチが含まれる場合、これらの伝送媒体5とは別に光制御情報配送用の伝送ファイバを設ければ、光増幅装置や光スイッチの影響を受けることなく、速く確実に光制御情報を伝達することが可能である。
【0045】
一方、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14は、光増幅器12の前段に設置しない方が望ましい。例えば光増幅器12を直列に接続する場合は、最前段の光増幅器12以降に設置するのが望ましい。その理由は、光増幅器12の前段は、信号光の光パワーが微弱化しており、微弱化した信号光を調節することは困難であり、また光制御情報が、微弱な信号光に悪影響を与えかねないためである。光送信装置6よりの信号光パワーは、充分大きいため、本構成では光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14を光増幅器12の前段に設置しているが、上記理由から、光増幅器12と、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置16の位置関係は入れ替えてもかまわない。
【0046】
前述したように、光伝送システムを安定性及び信頼性を向上させる上で重要な点は、伝送媒体5を通過した信号光パワーが微弱になる点において、伝送されている全ての信号光の必要パワーとS/N比を確保し、かつ安定化させることである。
【0047】
以上のように、伝送媒体5を伝送した後の信号パワーの情報を信号発出点にフィードバックして所定の値になるよう制御することによって、簡単にかつ安定に信号光を伝送することが可能となる。
【0048】
図3に端局装置1と光中継増幅装置3の他の具体例を示す。この構成が図2と異なる点は、信号光Aと、信号光Bを同一の光増幅器12によって増幅している点である。
【0049】
端局装置1内の光送信装置6からは、信号光Aが送信されている。前記信号光Aは、光合分波器21を通過した後、光増幅器12において増幅され、さらに、光合分波器22を通過し、光パワー調節装置14によって光パワーが調節される。調節された信号光Aは、光制御情報導入装置13を通過し光合分波器11によって第一の伝送ファイバ15に導入される。
【0050】
また、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14あるいは、光入力検出装置16と光制御情報入力検出装置19は順序を入れ替えても良くまた一体であっても良い点は、図2と同様である。
【0051】
第一の伝送ファイバ15を通過した信号光Aは、光中継増幅装置3に導入される。光中継増幅装置3内において、光合分波器11を通過した信号光Aは、光入力検出装置16において光パワーを検出される。
【0052】
検出された光パワーモニタ値は、光制御情報生成装置17に伝達され、光制御情報生成装置17では、前記光パワーモニタ値の大小に関わる情報を、光制御情報導入装置13に伝達する。光制御情報導入装置13よりの光制御情報A’は、光合分波器11によって、先程の信号光Aとは逆方向に第一の伝送ファイバ15に導入される。
【0053】
また、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14あるいは、光入力検出装置16と光制御情報入力検出装置19は順序を入れ替えても良くまた一体であっても良い点は図2と同様である。
【0054】
ここで、光入力検出装置16を通過した信号光Aは、光制御情報入力検出装置19を通過して、光合分波器21を通過して光増幅器12によって増幅された後、光合分波器22、光パワー調節装置14及び光制御情報導入装置13を通過して光合分波器11によって第二の伝送ファイバ18に導入される。
【0055】
ただし、この光制御情報導入装置13及び光パワー調節装置14は、第二の伝送ファイバ18以降の端局装置4あるいは光中継増幅装置3との光制御情報伝達及び信号光制御に要するものである。
【0056】
さて、伝送ファイバ15を配送された光制御情報A’は、端局装置1に到達する。端局装置1内の光合分波器11及び光入力検出装置16を通過して光制御情報入力検出装置19によって光制御情報A’は検出され、検出された情報を制御装置20に伝達する。制御装置20はこの情報に従って光パワー調節装置14の調節パワーが所定の値となるよう作用させる。すなわち、光中継増幅装置3に入力される信号光Aの光パワーが所定の値となるよう、光中継増幅装置3より光制御情報A’を配送し、これを端局装置1で検出することによって端局装置1から送出される信号光Aの光パワーを光パワー調節装置14をもって調節制御するものである。
【0057】
一方、第二の伝送ファイバ18よりの信号光Bは、光中継増幅装置3内の光合分波器11、光入力検出装置16及び光制御情報入力検出装置19を通過した後、光合分波器21を通過して光増幅器12によって増幅される。ただしこの光入力検出装置16及び光制御情報入力検出装置19は、第二の伝送ファイバ18以降の端局装置4あるいは光中継増幅装置3との光制御情報伝達及び信号光制御に要するものである。
【0058】
光増幅器12において増幅された信号光Bは、光合分波器22を通過し、光パワー調節装置14によって光パワーが調節される。調節された信号光Bは、光制御情報導入装置13を通過し光合分波器11によって第一の伝送ファイバ15に導入される。
【0059】
第一の伝送ファイバ15を通過した信号光Bは、光端局装置1に導入される。光端局装置1内において、光合分波器11を通過した信号光Bは、光入力検出装置16において光パワーを検出される。
【0060】
検出された光パワーモニタ値は、光制御情報生成装置17に伝達され、光制御情報生成装置17では、前記光パワーモニタ値の大小に関わる情報を、光制御情報導入装置13に伝達する。光制御情報導入装置13よりの光制御情報B’は、光合分波器11によって先程の信号光Bとは逆方向に第一の伝送ファイバ15に導入される。
【0061】
ここで光入力検出装置16を通過した信号光Bは、光制御情報入力検出装置19及び光合分波器21を通過して光増幅器12によって増幅された後、光合分波器22を通過して光受信装置7に導入される。光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19と光受信装置7は一体であっても良い。
【0062】
さて、伝送ファイバ15を送達された光制御情報B’は、光中継増幅装置3に到達する。光制御情報B’は、光中継増幅装置3内の光合分波器11及び光入力検出装置16を通過して光制御情報入力検出装置19によって検出され、検出された情報は、制御装置20に伝達される。制御装置20は、この情報に従って光パワー調節装置14の調節パワーが所定の値となるよう作用させる。
【0063】
すなわち、光端局装置1に入力される信号光Bの光パワーが所定の値となるよう、光端局装置1より光制御情報B’を配送し、これを光中継増幅装置3で受けることによって光中継増幅装置3から送出される信号光Bの光パワーを光パワー調節装置14をもって調節制御するものである。
【0064】
このような構成とすれば、光増幅器12の数量を削減しつつ、簡単にかつ安定に信号光を伝送する双方向光伝送システムを構築することが可能となる。
【0065】
また、光送信装置6からの信号光Aを増幅する必要がなければ、図4に示すように、光合分波器21、22を省いて光送信装置6よりの信号光Aを光パワー調節装置14と光制御情報導入装置13につなげばよい。また、第一の伝送ファイバ15よりの信号光Bを増幅する必要がなければ、光入力検出装置16あるいは光制御情報入力検出装置19よりの信号光Bを光受信装置7につなげばよい。
【0066】
このように構成すれば、端局装置1内の構成をより簡単にしつつ安定に信号光を伝送する双方向光伝送システムを構築することが可能となる。
【0067】
また、図5のような派生例も考えられる。図5の構成が前記構成と異なる点は、光増幅器12を直列に接続し、光増幅器12と光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19と光パワー調節装置14、光制御情報導入装置13との位置関係が変わる点である。
【0068】
端局装置1内の光送信装置6からは、信号光Aが送信されている。前記信号光Aは、光合分波器21を通過した後、第一の光増幅器12に導入され第一の光増幅器12において増幅された後、光合分波器22を通過し、光パワー調節装置14によって光パワーが調節される。調節された信号光Aは、光制御情報導入装置13を通過し、第二の光増幅器12によって増幅された後、光合分波器11によって第一の伝送ファイバ15に導入される。
【0069】
第一の伝送ファイバ15を通過した信号光Aは、光中継増幅装置3に導入される。光中継増幅装置3内において、光合分波器11を通過した信号光Aは、光合分波器21を通過して光入力検出装置16において光パワーを検出される。検出された光パワーモニタ値は、光制御情報生成装置17に伝達され、光制御情報生成装置17では、前記光パワーモニタ値の大小に関わる情報を、光制御情報導入装置13に伝達する。光制御情報導入装置13よりの光制御情報A’は、第二の光増幅器12において増幅された後、光合分波器22及び光合分波器11によって先程の信号光Aとは逆方向に第一の伝送ファイバ15に導入される。
【0070】
ただし、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14あるいは光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19は順序を入れ替えても良くまた一体であっても良い。
【0071】
ここで光入力検出装置16を通過した信号光Aは、光制御情報入力検出装置19を通過して、第一の光増幅器12によって増幅された後、光制御情報導入装置13及び光パワー調節装置14を通過して第二の光増幅器12によって増幅され、光合分波器22及び光合分波器11によって第二の伝送ファイバ18に導入される。
【0072】
さて、伝送ファイバ15を配送された光制御情報A’は、端局装置1に到達する。端局装置1内の光合分波器11、光入力検出装置16を通過して、光制御情報入力検出装置19によって光制御情報A’は検出され、検出された情報を制御装置20に伝達する。制御装置20はこの情報に従って光パワー調節装置14の調節パワーが所定の値となるよう作用させる。
【0073】
図5の構成では、光パワー調節装置14によって調節した後に第二の光増幅器12によって増幅し、端局装置1より送信する構成となっている。すなわち、光中継増幅装置3に入力される信号光Aの光パワーが所定の値となるよう、光中継増幅装置3より光制御情報A’を配送し、これを端局装置1で受けることによって端局装置1から送出される信号光Aの光パワーを光パワー調節装置14をもって調節制御するものである。
【0074】
一方、第二の伝送ファイバ18よりの信号光Bは、光中継増幅装置3内の光合分波器11及び光合分波器21、光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19を通過した後、第一の光増幅器12によって増幅される。第一の光増幅器12において増幅された信号光Bは、光パワー調節装置14によって光パワーが調節される。調節された信号光Bは、光制御情報導入装置13を通過し、第二の光増幅器12によって増幅され、光合分波器22及び光合分波器11によって第一の伝送ファイバ15に導入される。
【0075】
ただし、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14あるいは光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19は順序を入れ替えても良く、また一体であっても良い点は変わらない。
【0076】
第一の伝送ファイバ15を通過した信号光Bは、光端局装置1に導入される。光端局装置1内において、光合分波器11を通過した信号光Bは、光入力検出装置16において光パワーを検出される。検出された光パワーモニタ値は、光制御情報生成装置17に伝達され、光制御情報生成装置17では、前記光パワーモニタ値の大小に関わる情報を、光制御情報導入装置13に伝達する。光制御情報導入装置13よりの光制御情報B’は、第二の光増幅器12によって増幅され、光合分波器11によって先程の信号光Bとは逆方向に第一の伝送ファイバ15に導入される。
【0077】
ここで、光入力検出装置16を通過した信号光Bは、光制御情報入力検出装置19、光合分波器21を通過して第一の光増幅器12によって増幅された後、光合波器22を介して光受信装置7に導入される。
【0078】
さて、第一の伝送ファイバ15を配送された光制御情報B’は、光中継増幅装置3に到達する。光中継増幅装置3内の光合分波器11及び光合分波器21、光入力検出装置16を通過して光制御情報入力検出装置19によって光制御情報B’は検出され、検出された情報を制御装置20に伝達する。制御装置20はこの情報に従って光パワー調節装置14の調節パワーが所定の値となるよう作用させる。すなわち、光端局装置1に入力される信号光Bの光パワーが所定の値となるよう、光端局装置1より光制御情報B’を送達し、これを光中継増幅装置3で受けることによって光中継増幅装置3から送出される信号光Bの光パワーを光パワー調節装置14をもって調節制御する。
【0079】
図5のように、構成することによって、より構成の簡単な双方向光伝送システムが構築可能である。また、図5の構成では、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14は第一の光増幅器12と第二の光増幅器12の間に設置され、調節した光パワーを第二の光増幅器12によって再度増幅可能であるため、微弱化した信号光を調節することなく、効率の良い調節が可能となる。
【0080】
さらに、一般に、端局装置1よりの送信パワーは端局装置1内の光受信装置7への受信パワー以上に必要である。光増幅器を直列に接続し、前段を光前置増幅器、後段を光後置増幅器とすれば、光受信装置7に導入される信号光は、光前置増幅器のパワーで充分である。
【0081】
逆に、端局装置1よりの送信パワーは後段の光後置増幅器よりの充分な光パワーが必要である。図5の構成では、直列につながる第一の光増幅器12の後段から信号を分離し、光受信装置7に導入する構成としているので、送信パワーは受信パワー以上の光パワーを得ることが可能となる。
【0082】
光送信装置6の後段に設置される光増幅器12と、光制御情報導入装置13と、光パワー調節装置14との位置関係は入れ替えてもかまわない。
【0083】
図6は、伝送媒体5を挟んだ光中継増幅装置3において情報伝達する場合の例である。
【0084】
第一の伝送ファイバ15よりの信号光Aは、光中継増幅装置3内の光合分波器11、光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19を通過した後、光増幅器12によって増幅される。光増幅器12において増幅された信号光Aは、光パワー調節装置14によって光パワーが調節される。調節された信号光Aは、光制御情報導入装置13を通過し、光合分波器11によって第二の伝送ファイバ18に導入される。
【0085】
ただし、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14あるいは光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19は順序を入れ替えても良くまた一体であっても良い。
【0086】
第二の伝送ファイバ18は約80kmであって、この距離を伝送する間に、信号光パワーは、約1/10〜1/10000に減少する。第二の伝送ファイバ18を通過した信号光Aは、第二の光中継増幅装置3に導入される。
【0087】
第二の光中継増幅装置3−2内において、光合分波器11を通過した信号光Aは、光入力検出装置16において光パワーを検出される。検出された光パワーモニタ値は、光制御情報生成装置17に伝達され、光制御情報生成装置17では、前記光パワーモニタ値の大小に関わる情報を、光制御情報導入装置13に伝達する。光制御情報導入装置13よりの光制御情報A’は、光合分波器11によって先程の信号光Aとは逆方向に第二の伝送ファイバ18に導入される。
【0088】
ただし、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14は順序を入れ替えても良くまた一体であっても良い。
【0089】
ここで光入力検出装置16を通過した信号光Aは、光制御情報入力検出装置19を通過し、光増幅装置8内の光増幅器12によって増幅された後、光制御情報導入装置13及び光パワー調節装置14を通過して光合分波器11によって第三の伝送ファイバ23に導入される。ただしこの光制御情報導入装置13及び光パワー調節装置14は、第三の伝送ファイバ23以降の端局装置4あるいは光中継増幅装置3との光制御情報伝達及び信号光制御に要するものである。
【0090】
さて、第二の伝送ファイバ18を送達された光制御情報A’は、第一の光中継増幅装置3−1に到達する。第一の光中継増幅装置3−1内の光合分波器11、光入力検出装置16を通過して光制御情報入力検出装置19によって光制御情報A’は検出され、検出された情報を制御装置20に伝達する。制御装置20はこの情報に従って光パワー調節装置14の調節パワーが所定の値となるよう作用させる。
【0091】
すなわち、第二の光中継増幅装置3−2に入力される信号光Aの光パワーが所定の値となるよう、第二の光中継増幅装置3より光制御情報A’を送達し、これを第一の光中継増幅装置3−1で受けることによって第一の光中継増幅装置3から送出される信号光Aの光パワーを光パワー調節装置14をもって調節制御するものである。
【0092】
一方、第三の伝送ファイバ23よりの信号光Bは、第二の光中継増幅装置3−2内の光合分波器11、光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19を通過した後、光増幅器12によって増幅される。ただしこの光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19は、第三の伝送ファイバ23以降の端局装置4あるいは光中継増幅装置3との光制御情報伝達及び信号光制御に要するものである。
【0093】
光増幅器12において増幅された信号光Bは、光パワー調節装置14によって光パワーが調節される。調節された信号光Bは、光制御情報導入装置13を通過し、光合分波器11によって第二の伝送ファイバ18に導入される。
【0094】
ただし、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14あるいは光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19は順序を入れ替えても良く、また一体であっても良い。
【0095】
第二の伝送ファイバ18を通過した信号光Bは、第一の光中継増幅装置3−1に導入される。第一の光中継増幅装置3−1内において、光合分波器11を通過した信号光Bは、光入力検出装置16において光パワーを検出される。検出された光パワーモニタ値は、光制御情報生成装置17に伝達され、光制御情報生成装置17では、前記光パワーモニタ値の大小に関わる情報B‘を、光制御情報導入装置13に伝達する。光制御情報導入装置13よりの光制御情報B’は、光合分波器11によって先程の信号光Bとは逆方向に第二の伝送ファイバ18に導入される。
【0096】
ここで、光入力検出装置16を通過した信号光Bは、光制御情報入力検出装置19を通過し、光増幅器12によって増幅された後、光制御情報導入装置13及び光パワー調節装置14を通過して光合分波器11によって第一の伝送ファイバ15に導入される。ただしこの光制御情報導入装置13及び光パワー調節装置14は、第一の伝送ファイバ15以降の端局装置1あるいは光中継増幅装置3との光制御情報伝達及び信号光制御に要するものである。
【0097】
さて、伝送ファイバ18を送達された光制御情報B’は、第二の光中継増幅装置3−2に到達する。第二の光中継増幅装置3−2内の光合分波器11、光入力検出装置16を通過して光制御情報入力検出装置19によって光制御情報B’は検出され、検出された情報を制御装置20に伝達する。制御装置20はこの情報に従って光パワー調節装置14の調節パワーが所定の値となるよう作用させる。
【0098】
すなわち、第一の光中継増幅装置3−1に入力される信号光Bの光パワーが所定の値となるよう、第一の光中継増幅装置3−1より光制御情報B’を送達し、これを第二の光中継増幅装置3−2で受けることによって第二の光中継増幅装置3−2から送出される信号光Bの光パワーを光パワー調節装置14をもって調節制御するものである。
【0099】
以上の制御によって双方向に伝送される信号光Aと、信号光Bとは同時に制御可能であるが、単一方向の信号のみを制御しても良いことは言うまでもない。
【0100】
このような制御とは別に、個々の光増幅器12など、信号光を送出する装置において、光パワーを安定に制御しておくことによってさらに安定性を向上させ得る。
【0101】
図6においても、信号光Aと光制御情報B’、信号光Bと光制御情報A’は第一の伝送ファイバを同一方向に伝送されるが、信号光Aは光制御情報B’を含むものであっても良い。同様に信号光Bは光制御情報A’を含むものであっても良い。
【0102】
また、伝送媒体として、光伝送ファイバを適用しているが、光増幅装置、光スイッチ等であっても良く、さらに、これらが複数つながっていても良い。また各光入力検出装置は、必ずしも光中継増幅装置内にある必要はなく、信号光の安定化に必要な点であれば、例えば伝送ファイバ中にあっても良い。
【0103】
また光制御情報は、伝送ファイバを介して伝達される構成としたが、伝送媒体他端に光制御情報を伝達可能であれば必ずしも伝送ファイバでなくとも良い。例えば伝送媒体中に光増幅装置あるいは端局装置や光スイッチが含まれる場合、これらの伝送媒体とは別に光制御用の伝送ファイバを設ければ、光増幅装置や光スイッチあるいは端局装置の影響を受けることなく、速く確実に光制御情報を伝達することが可能である。
【0104】
さらに、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14は光増幅器の前段に設置しない方が望ましい。例えば光増幅器を直列に接続する場合は、最前段の光増幅器12以降に設置するべきである。その理由は、光増幅器の前段は、信号光の光パワーが微弱化しており、微弱化した信号光を調節することは困難であり、また光制御情報が、微弱な信号光に悪影響を与えかねないためである。
【0105】
前述したように、光伝送システムを安定性及び信頼性を向上させる点で重要な点は、伝送媒体を通過した信号光パワーが微弱になる点において信号光の必要パワーとS/N比を確保し、かつ安定化させることである。本発明のように、伝送媒体後の信号パワーの情報を信号発出点にフィードバックして所定の値になるよう制御することによって光中継増幅装置間において簡単にかつ安定に信号光を伝送することが可能となる。
【0106】
伝送媒体を挟んだ光中継増幅装置3において情報伝達する場合の他の具体例を図7に示す。図7は、図3における光中継増幅装置3間にて情報伝達する場合の例であり、情報の伝達方法は、図3及び図6にて示したものと同様である。
【0107】
さらに、伝送媒体を挟んだ光中継増幅装置3において情報伝達する場合の他の具体例を図8に示す。図8は、図5における光中継増幅装置3間にて情報伝達する場合の例であり、情報の伝達方法は、図5及び図6にて示したものと同様である。
【0108】
図3から図8における実施の形態は、図1による双方向光伝送システムを細分化して説明するものであり、これらを組み合わせて使用する例は容易に考えられるものである。
例えば、異なる図にまたがった端局装置1、4と光中継増幅装置3の構成、端局装置1、4同士の構成、光中継増幅装置3同士の構成だけでなく、これらの端局装置1、4あるいは光中継増幅装置3を少なくとも一つ使用した双方向光伝送システムも考えられる。
【0109】
次に、 図3から図8における光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19、光制御情報生成装置17、制御装置20、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14の具体的な実施例を図9を用いて説明する。
【0110】
図9に示す実施例は、端局装置1あるいは光中継増幅装置3内の光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14が、一体となっている例であり、増幅された信号光Aを所定のパワーに調節するだけでなく、同時に信号光Bの光制御情報B’が重畳されるものとなっている。このように構成すれば、例えば、信号光Bと光制御情報A’あるいは信号光A及び、光制御情報B’の信号光波長を一致させることが可能であり、本発明を、より簡単な系によって実現させることが可能となる。
【0111】
いま、例えば、信号光B及び光制御情報A’は、いずれも光波長1550nm、また、信号光A及び光制御情報B’は、いずれも光波長1540nmとする。信号光B及び、光制御情報A’は、光入力検出装置16及び光制御情報入力検出装置19に導入される。導入された光を、光分岐器24によって一部分岐し、光検出器25において光パワーを検出する。
【0112】
検出信号を、二つに分離し、分離した検出信号の一つを平均値検出回路26に導入し、検出信号の平均値を検出した後、光パワーモニタ値として光制御情報生成装置17に伝達する。また、分岐した検出信号のもう一方を周波数検出回路27に導入し、検出信号の周波数を検出した後、制御装置20に伝達する。
【0113】
光制御情報生成装置17に伝達した、上記光パワーモニタ値を、比較器29において、あらかじめ定められた基準値28と比較し、可変発振回路30に伝達する。比較された値によって可変発振回路30からの発振信号の周波数を変化させ、基準値28に対する大小を周波数の高低に相当させ、光制御情報導入装置13かつ光パワー調節装置14内の可変光利得調節器31に伝達する。
【0114】
可変光利得調節器31は、外部からの信号によって光の利得値を変えることが可能である。光制御情報生成装置17よりの発振信号によって、可変光利得調節器31の信号光A(波長1540nm)に対する光の利得値を変調し、光制御情報B’として信号光Aに重畳して伝送する。
【0115】
また、制御装置20に伝達した検出値を、あらかじめ定められた基準値32と比較器33によって比較する。比較された値に従って、強度変調による周波数の高低として送られてきた光制御情報を基準値32に対する大小に相当させ、この制御信号を光制御情報導入装置13かつ光パワー調節装置14内の可変光利得調節器31に伝達する。制御装置20よりの制御信号によって、可変光利得調節器31の信号光A(波長1540nm)に対する光の利得値を制御し伝送する。
【0116】
次いで、伝送ファイバを介する情報伝達の流れをより詳細に説明する。
【0117】
図9の構成では、光パワー調節装置14内の可変光利得調節器31の光の利得値を変調させ、この変調信号を光制御情報B’として信号光に重畳させ、配送する。例えば、信号光Bの光入力検出装置16及び光制御情報入力検出装置19における光パワーを−20dBmに制御する場合、平均値検出回路26によって検出した値が、−20dBmであれば比較器29からの出力を0とし、可変発振回路30を20kHzの発振周波数で発振させ、可変光利得調節器31の光の利得値を20kHzで変調させる。これにより、信号光Aに20kHzの変調信号が重畳され、結果的に20kHzで変調された光制御情報B’が信号光Aと共に配送される。
【0118】
また、例えば、入力モニタ値が−20dBmより低下し、−20.5dBmとなった場合には、比較器29から負の信号が出力され、それに従って可変発振回路30を19.5kHzの発振周波数を発振させ、可変光利得調節器31の光の利得値を19.5kHzに変調させる。逆に入力モニタ値が−20dBmよりも増大し−19.5dBmとなった場合には、変調周波数を増大量にしたがって20.5kHzに変調させる。
【0119】
伝送ファイバ他端でこの信号光Aと光制御情報B’は、光入力検出装置16かつ光制御情報入力検出装置19に導入される。信号光Aの入力パワーが検知されると同時に周波数検出回路27において光制御情報B’の周波数も検知される。検知された周波数が20.0kHzであれば、比較器33からの出力は0であって、結果的に光パワー調節装置14内の可変光利得調節器31の光の利得値を保持する。
【0120】
しかし、検知された周波数が20.0kHzより低い場合には、比較器33から負の信号が出力され、それに従って信号光Bに対する可変光利得調節器31の光の利得値を光パワーが増大するよう変化させる。逆に検知された周波数が20.0kHzより高い場合には、比較器33から正の信号が出力され、それに従って信号光Bに対する可変光利得調節器31の光の利得値を光パワーが減少するよう変化させる。
【0121】
結果的に光入力検出装置16及び光制御情報入力検出装置19における光パワーが所定の値となるよう信号光Bの光パワーをフィードバック制御することが可能となる。逆方向の信号光Aについても同様である。
【0122】
ここで使用する信号光A及びBのビットレートは、1Mb/s以上の高速であり、20kHz程度の変調信号が同時に信号光に重畳されても、光信号A及びBには影響を及ぼさない。なぜなら光受信装置7において、20kHz程度の遅い変調信号は簡単に分離排除可能であるためである。
【0123】
また、変調周波数は、20kHzに限らず信号光とは異なる周波数であればよい。ただし、光制御情報を配送する系路上に光パワーの変動あるいは変調周波数を抑圧する機能を有する装置が設置されている場合、例えば出力一定制御が施された少なくとも一つの光増幅器12が設置されている場合には、望ましくは、1kHzから1MHzであるほうがよい。なぜなら、一般的に光増幅器12の出力一定制御による光パワー抑圧可能周波数は、1kHz以下であり、1kHz以下のパワー変動は抑圧し、光制御情報を消去してしまうためである。
【0124】
従って、信号光に影響を及ぼさず、かつ確実に情報伝達可能な周波数として1kHzから1MHz が望ましい。逆に、光増幅器12に出力一定制御を施す場合には、パワー変動を抑圧する帯域は、光制御情報の変調周波数以下とする必要がある。
【0125】
図9の構成では、単一の光パワー調節装置14によって光パワー調節と変調を兼ねる構成としたが、これらの機能を分離して構成しても良い。
【0126】
また、図9の構成によれば、光パワー調節装置14及び光制御情報導入装置13において、光制御情報A’は信号光Bと共に配送されるが、次の光パワー調節装置14かつ光制御情報導入装置13によって改めて光制御情報(例えばC’)が重畳されるため、光制御情報A’は自動的に消去される。このため、前段の光制御情報A’を混在させずに光制御情報を配送させることが可能である。
【0127】
さらに、逆方向に進行する光信号に光制御情報を同時に重畳させることによって、光制御情報のための新たな経路を設置する必要がなく、簡単に光制御情報伝達を行うことが可能となる。
【0128】
また光制御情報を伝達する媒体は光信号であるため、長距離であっても非常に高速な制御を行うことが可能となる。
【0129】
さらに、図9の構成では、光パワーに関する情報が逐一伝達される構成となっているが、光入力検出装置16における光パワーが、長時間継続的に固定されるような場合には、一度光制御情報を配送し、光パワー調節装置14によって調節値を所定の値に制御した後、固定してもよい。
【0130】
また、光入力検出装置16における光パワーの変動が非常にゆっくりとした周期であるような場合には、一定の時間をおいて間欠的に光パワー調節装置14によって調節してもよい。
【0131】
さらに光制御情報を配送する経路あるいは信号光伝送経路となる伝送ファイバは、これに限るものではない。例えば、信号光伝送後に光パワー変動を生じうる光伝送媒体に対して本発明は有効である。
【0132】
光制御情報を配送する媒体は逆方向信号光に限るものではなく、新たに光制御情報を配送する媒体を設けてもよい。例えば新たに設ける光送信装置から信号光とは異なる波長の光制御信号を送出させて、光制御情報を配送しても良い。このようにすれば、伝送すべき信号光に全く影響を与えない制御形態を構築することが可能となる。
【0133】
図10に図1の他の実施例としての具体的構成例を示す。図10Aは端局装置装置1、図10Bは光中継増幅装置3を示す。
【0134】
図10Aの端局装置1内の光送信装置6は、互いに異なる波長の信号光を送出する少なくとも一つの光送信器34−1〜34−nを含み、それぞれの光送信器34−1〜−34nからは、信号光A1、A2、A3、・・・・・・Anが送信されている。前記信号光A1、A2、A3、・・・・・・Anは、それぞれ光制御情報導入装置13−1〜13−nを通過し、光パワー調節装置14−1〜14−nによって光パワーが調節される。調節された信号光A1、A2、A3、・・・・・・Anは、光合分波器35によってまとめられ、光増幅器12において増幅された後、光合分波器11によって第一の伝送ファイバ15に導入される。
【0135】
ただし光増幅器12は必須ではなく、光制御情報導入装置13−1〜−n と光パワー調節装置14−1〜−nは順序を入れ替えても良く、また一体であっても良い。
【0136】
第一の伝送ファイバ15は約80kmであって、この間を伝送されると、信号光パワーは、約1/10〜1/10000に減少する。第一の伝送ファイバ15を通過した信号光A1、A2、A3、・・・・・・Anは、光中継増幅装置3に導入される。
【0137】
図10Bの光中継増幅装置3内において、光合分波器11を通過した信号光A1、 A2、 A3、・・・・・・ Anは、光制御情報入力検出装置19を通過し、光入力検出装置16においてそれぞれ光パワーを検出される。検出された光パワーモニタ値は、光制御情報生成装置17に伝達され、光制御情報生成装置17では、前記光パワーモニタ値の大小に関わる情報を、光制御情報導入装置14−1〜−nに伝達する。光制御情報導入装置14−1〜−nよりの光制御情報A1’、A2’、A3’、・・・・・・An’は、光合分波器36によってまとめられ、光合分波器11によって先程の信号光A1、A2、A3、・・・・・・Anとは逆方向に第一の伝送ファイバ15に導入される。
【0138】
ただし、光制御情報入力検出装置19と、光入力検出装置16は順序を入れ替えても良くまた一体であっても良い。
【0139】
ここで光入力検出装置16を通過した信号光A1、A2、A3、・・・・・・Anは、光増幅器12によって増幅された後、第三の光合分波器37によって所定の波長帯域に分波され、それぞれ異なる経路を介して少なくとも一つの経路に設置された光制御情報導入装置13−1〜13−n及び光パワー調節装置14−1〜14−nを通過して光合分波器38によって再び合波された後、光合分波器11によって第二の伝送ファイバ18に導入される。ただしこの光制御情報導入装置13−1〜13−n及び光パワー調節装置14−1〜14−nは、第二の伝送ファイバ18以降の端局装置4あるいは光中継増幅装置3との光制御情報伝達及び信号光制御に要するものである。
【0140】
さて、第一の伝送ファイバ15を送達された光制御情報A1’、A2’、A3’、・・・・・・An’は、端局装置1に到達する。端局装置1内の光合分波器11を通過して光制御情報入力検出装置19によって光制御情報A1’、A2’、A3’、・・・・・・ An’は検出され、検出された情報を制御装置20に伝達する。制御装置20はこの情報に従ってそれぞれ所定の信号に対する光パワー調節装置14−1〜14−n の調節パワーが所定の値となるよう作用させる。すなわち、光中継増幅装置3に入力される信号光A1、A2、A3、・・・・・・Anの光パワーが所定の値となるよう、光中継増幅装置3より光制御情報A1’、A2’、A3’、・・・・・・An’を送達し、これを端局装置1で受けることによって、端局装置1から送出される信号光A1、A2、A3、・・・・・・Anの光パワーを、光パワー調節装置14−1〜14−nをもって調節制御する。
【0141】
一方、図10Bにおいて、第二の伝送ファイバ18よりの信号光B1、B2、B3、・・・・・・Bnは、光中継増幅装置3内の光合分波器11、光制御情報入力検出装置19と光入力検出装置16を通過した後、光増幅器12によって増幅される。ただしこの光制御情報入力検出装置19と光入力検出装置16は、第二の伝送ファイバ18以降の端局装置4あるいは光中継増幅装置3との光制御情報伝達及び信号光制御に要するものである。
【0142】
光増幅装置3において増幅された信号光B1、B2、B3、・・・・・・Bnは、第三の光合分波器39によって所定の波長帯域に分波され、それぞれ異なる経路を介して、経路中に設置された光制御情報導入装置13−1〜13−n及び光パワー調節装置14−1〜14−nを通過して、光合分波器36によって再び合波された後、光合分波器11によって第一の伝送ファイバ15に導入される。
【0143】
ただし、光制御情報導入装置13−1〜13−nと光パワー調節装置14−1〜14−nは順序を入れ替えても良く、また一体であっても良い。
【0144】
第一の伝送ファイバ15を通過した信号光B1、B2、B3、・・・・・・Bnは、光端局装置1に導入される。
【0145】
光端局装置1内において、光合分波器11を通過した信号光B1、B2、B3、・・・・・・Bnは、光制御情報入力検出装置19を通過して、光入力検出装置16においてそれぞれ光パワーを検出される。
【0146】
検出された光パワーモニタ値は、光制御情報生成装置17に伝達され、光制御情報生成装置17では、前記光パワーモニタ値の大小に関わる情報を、光制御情報導入装置13に伝達する。光制御情報導入装置13よりの光制御情報B1’、B2’、B3’、・・・・・・Bn’は、光パワー調節装置14−1〜14−nを通過して光合分波器35によってまとめられ、光増幅器12、光合波器11を通過して先程の信号光B1、B2、B3、・・・・・・Bnとは逆方向に第一の伝送ファイバ15に導入される。
【0147】
ここで光制御情報入力検出装置19と、光入力検出装置16を通過した信号光B1、B2、B3、・・・・・・Bnは、光増幅器12によって増幅された後、光合分波器40によって光受信装置7に導入される。光受信装置7は、互いに異なる波長の信号光を受信する少なくとも一つの光受信器41−1〜41−nを含む構成となっている。ただし光増幅器12は必須ではない。光制御情報入力検出装置19や光入力検出装置16と光受信装置7は一体であっても良い。
【0148】
さて、伝送ファイバ15を送達された光制御情報B1’、B2’、B3’、・・・・・・Bn’は、光中継増幅装置3に到達する。光中継増幅装置3内の光合分波器11を通過して光制御情報入力検出装置19によって光制御情報B1’、B2’、B3’、・・・・・・Bn’は検出され、検出された情報を制御装置20に伝達する。制御装置20はこの情報に従って光パワー調節装置14−1〜14−nの調節パワーが所定の値となるよう作用させる。
【0149】
すなわち、光端局装置1に入力される信号光B1、B2、B3、・・・・・・Bnの光パワーが所定の値となるよう、光端局装置1より光制御情報B1’、 B2’、B3’、・・・・・・Bn’を送達し、これを光中継増幅装置3で受けることによって光中継増幅装置3から送出される信号光B1、B2、B3、・・・・・・Bnの光パワーを光パワー調節装置14−1〜14−nをもって調節制御するものである。
【0150】
以上の制御によって、双方向に伝送される信号光A1、A2、A3、・・・・・・Anと、信号光B1、B2、B3、・・・・・・Bnとは同時に制御可能であるが、単一方向の信号のみを制御しても良いことは言うまでもない。
【0151】
また、信号光A1、 A2、 A3、・・・・・・An、B1、B2、B3、・・・・・・Bn全てを独立に制御しない場合にも適用可能である。その場合、少なくとも一つの信号光を一つのグループとし、いくつかのグループに分割して制御すれば良く、対応するグループ毎に光制御情報導入装置と、光パワー調節装置を設ければよい。
【0152】
以上のように、図10A及び図10Bの構成によれば、信号光の多重数が変化したときに自動的に光出力パワーを適切な値に切り替え可能な光伝送システムを構築することができる。従って、波長数が変化しても単一の波長当たりの光パワーの変動を抑圧可能であり常に安定で信頼性の高い光伝送システムを提供可能である。
【0153】
このような制御とは別に、個々の光増幅器12や、光送信装置6など、信号光を送出する装置において光パワーを安定に制御しておくことによってさらに安定性を向上させることができる。
【0154】
信号光A1、A2、A3、・・・・・・Anと光制御情報B1’、B2’、B3’、・・・・・・Bn’、信号光B1、B2、B3、・・・・・・Bnと光制御情報A1’、A2’、A3’、・・・・・・An’は第一の伝送ファイバ15を同一方向に伝送されるが、信号光A1、A2、A3、・・・・・・Anは、光制御情報B1’、B2’、B3’、・・・・・・Bn’を含むものであっても良い。同様に信号光B1、B2、B3、・・・・・・Bnは、光制御情報A1’、A2’、 A3’、・・・・・・An’を含むものであっても良い。
【0155】
伝送媒体として、光伝送ファイバを適用しているが、光増幅器、光スイッチ等であっても良く、またこれらが複数つながっていても良い。また各光入力検出装置は、必ずしも光中継増幅装置内にある必要はなく、信号光の安定化に必要な点であれば、例えば伝送ファイバ中にあっても良い。
【0156】
また光制御情報は、伝送ファイバを介して伝達される構成としたが、伝送媒体他端に光制御情報を配送可能であれば必ずしも伝送ファイバでなくとも良い。例えば伝送媒体中に光増幅装置あるいは端局装置や光スイッチが含まれる場合、これらの伝送媒体とは別に光制御用の伝送ファイバを設ければ、光増幅装置や光スイッチあるいは端局装置の影響を受けることなく、速く確実に光制御情報を伝達することが可能である。
【0157】
さらに、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14は光増幅装置の前段に設置しない方が望ましい。例えば光増幅装置を直列に接続する場合は、最前段の光増幅器12以降に設置するべきである。なぜなら光増幅器の前段は、信号光の光パワーが微弱化しており、微弱化した信号光を調節することは困難であり、また光制御情報が、微弱な信号光に悪影響を与えかねないためである。
【0158】
前述したように、光伝送システムにおいて重要な点は、伝送媒体を通過した信号光パワーが微弱になる点において必要パワーを安定に伝送することである。そのためには全ての波長の光パワーが所定の光パワーに安定に供給されていることが必要不可欠であり、本発明のように、伝送媒体後の信号パワーの情報を信号発出点にフィードバックして波長間偏差が所定の値になるよう制御することによって簡単にかつ安定に信号光を伝送することが可能となる。
【0159】
図11A及び図11Bに端局装置1(図11A)と光中継増幅装置3(図11B)の他の具体例を示す。
【0160】
この構成が図10A及び図10Bと異なる点は、信号光Aと、信号光Bを同一の光増幅器12によって増幅している点である。またこの構成は、基本的に、図3の光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14を図10A及び図10Bにおいて説明したように変形することによって制御可能である。
【0161】
また、同様に図10A及び図10Bと、図4とから、図12のような端局装置1、4の派生例が考えられる。
【0162】
さらに、図10A及び図10Bと、図5とからは、端局装置の派生例(図13A)と、光中継増幅装置(図13B)が考えられる。このとき光中継増幅装置3内の光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14は信号光A1、A2、A3、・・・・・・An、B1、B2、B3、・・・・・・Bn及び、光制御情報A1’、A2’、A3’、・・・・・・An’光制御情報B1’、B2’、B3’、・・・・・・Bn’に対応させる必要がある。従って、前記全ての波長に対応する光合分波器42、43を用いる必要がある。
【0163】
さらに、また、図10A、図10Bから、図13A、図13Bにおける光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19の部分は、図14のように構成することも可能である。図14において、第一の伝送ファイバ15から光合分波器11を通過した信号光A1、A2、A3、・・・・・・Anと、光制御情報B1’、B2’、B3’、・・・・・・Bn’は、光分岐器44によって一部分岐される。分岐された光は光分岐器45によって光合波器38の後段から導入され、所定の波長経路に分波されて、光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19に導入される。同様に、第二の伝送ファイバ18から光合分波器11を通過した信号光B1、B2、B3、・・・・・・Bnと、光制御情報A1’、A2’、A3’、・・・・・・ An’は、光分岐器46によって一部が分岐される。分岐された光は光分岐器47によって光合波器36の後段から導入され、所定の波長経路に分波されて、光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19に導入される。
【0164】
光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14は、所定の波長経路に分波するための光合分波器36、37、38、39が必要であるが、同時に、対応する光入力を検出する、光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19にも、所定の波長経路に分波するための光合分波器が必要である。図14のように構成すれば、これらの光合波器を共有し、より構成を簡略化させて本発明の効果を得ることが可能となる。
【0165】
また光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14を通過してくる信号光や、光制御情報とは進行方向が逆方向に導入されるため、信号光や、光制御情報に悪影響を与えることなく、精度の高い入力検出が可能となる。
【0166】
図10から図14は、図1による双方向光伝送システムを細分化して説明したものであり、これらを組み合わせて使用する例は容易に考えられるものである。
【0167】
図15は、図10から図14で示した構成による具体的な光制御情報配送の実施例である。
【0168】
図15に示す実施例は、端局装置1あるいは光中継増幅装置3内の光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14が、一体となっている例であり、光制御情報の光波長と信号光波長を一致させることが可能であり、本発明をより簡単な系によって実現させることが可能となる。
【0169】
説明を簡単にするために、光制御情報導入装置13と光パワー調節装置14に導入された信号光A1(波長1550nm)、A2(波長1551nm)、A3(波長1552nm)には、光制御情報B1’(波長1550nm)、B2’(波長1551nm)、B3’(波長1552nm)が重畳されていると仮定する。
【0170】
また、光入力検出装置16及び光制御情報入力検出装置19には、信号光B1(波長1530nm)、 B2(波長1531nm)、B3(波長1532nm)及び、光制御情報A1’(波長1530nm)、A2’(波長1531nm)、A3’(波長1532nm)が導入されていると仮定する。
【0171】
信号光A1、A2、A3、・・・・・・An、信号光B1、B2、B3、・・・・・・Bn、光制御情報B1’、B2’、B3’、・・・・・・Bn’、光制御情報A1’、A2’、A3’、・・・・・・An’についても同様に説明可能であることは明らかである。
【0172】
信号光と、対応する光制御情報は、あらかじめ決められていればどのような組み合わせでも良い。例えば、信号光A1(波長1550nm)と対応するのは光制御情報A1’(波長1530nm)、信号光A2(波長1551nm)と対応するのは光制御情報A2’(波長1531nm)、信号光A3(波長1552nm)と対応するのは光制御情報A3’(波長1532nm)、信号光B1(波長1530nm)と対応するのは光制御情報B1’(波長1550nm)、信号光B2(波長1531nm)と対応するのは光制御情報B2’(波長1551nm)、信号光B3(波長1532nm)と対応するのは光制御情報B3’(波長1552nm)のように、所定の信号光Amに対応する光制御情報Am’が、予め、どの信号光(この場合Bm)に重畳されているかが識別可能であるよう設定しておけばよい。
【0173】
光入力検出装置16及び光制御情報入力検出装置19に、信号光B1、B2、B3及び光制御情報A1’、A2’、A3’を導入する。導入した光を光分岐器24によって一部分岐し、光合波器48によってそれぞれの波長に分離する。それぞれの波長に対応して、光検出器25−1、25−2、25−3において光パワーを検出する。次に検出信号を、それぞれ二つに分離し、分離した検出信号の片方を平均値検出回路26−1、26−2、26−3に導入し、検出信号の平均値を検出した後、光パワーモニタ値として光制御情報生成装置17に伝達する。
【0174】
一方、分岐した検出信号のもう一方を周波数検出回路27−1、27−2、27−3に導入し、検出信号の周波数を検出した後、制御装置20に伝達する。
【0175】
光制御情報生成装置17に伝達した光パワーモニタ値を、基準値設定回路49と比較器29−1、29−2、29−3に導入する。基準値設定回路49では、導入した光パワーモニタのうち、最大のパワーモニタ値のみを基準値として比較器29−1、29−2、29−3に配送する。
【0176】
光パワーモニタ値と基準値設定回路49よりの基準値とを比較器29−1、29−2、29−3によって比較し、可変発振回路30−1、30−2、30−3に伝達する。それぞれ比較した値によって可変発振回路30−1、30−2、30−3からの発振信号の周波数を変化させ、基準値に対する大小を周波数の高低に相当させ、光制御情報導入装置13かつ光パワー調節装置14内の対応する可変光利得調節器31−1、31−2、31−3に伝達される。
【0177】
可変光利得調節器31−1、31−2、31−3は、外部からの信号によって光の利得値を変えることが可能である。光制御情報生成装置17よりの発振信号によって、可変光利得調節器31−1、31−2、31−3の信号光A1(波長1550nm)、A2(波長1551nm)、A3(波長1552nm)に対する光の利得値を変調し、光制御情報B1’(波長1550nm)、B2’(波長1551nm)、B3’(波長1552nm)として信号光A1(波長1550nm)、A2(波長1551nm)、A3(波長1552nm)に重畳して配送する。
【0178】
また、制御装置20に伝達した検出値を、あらかじめ定められた基準値32と比較器33−1、33−2、33−3によって比較する。比較した値に従って周波数の高低として送られてきた光制御情報を、基準値32に対する大小に相当させ、この制御信号を光制御情報導入装置13かつ光パワー調節装置14内の対応する可変光利得調節器31−1、31−2、31−3に伝達する。制御装置20よりの制御信号によって、可変光利得調節器31−1、31−2、31−3の信号光A1(波長1550nm)、A2(波長1551nm)、A3(波長1552nm)に対する光の利得値を制御し伝送する。
【0179】
例えば、信号光B1(波長1530nm)、B2(波長1531nm)、B3(波長1532nm)の光入力検出装置16及び光制御情報入力検出装置19における光パワーの波長間偏差が0となるよう制御する場合、いずれの波長の信号光B1(波長1530nm)、B2(波長1531nm)、B3(波長1532nm)も、より光入力パワーが大きい方が伝送システム上望ましい。
【0180】
本構成のように、平均値検出回路26−1、26−2、26−3によって検出した値のうち、最もモニタ値の大きい一つの波長を基準値設定回路49の基準値とすることによって、他の二つの波長の光パワーが前記最もモニタ値の大きい一つの波長の光パワーに一致するよう制御することが可能となる。基準値設定回路49は、全光パワーの平均値や、最も光パワーの小さい値を基準値に選ぶよう構成しても良い。また、常に所定の波長に対する偏差を0に設定する場合には、前記波長の光パワーモニタ値を基準値に選ぶよう構成すれば良い。
【0181】
また、ある一つの波長に対してつねに一定の偏差を持つよう制御したい場合には、前記一つの光パワーモニタ値を対応する比較器29の基準値とし、他の比較器29に対しては前記基準値とあらかじめ設定した偏差を持った基準値を配送すればよい。
【0182】
図15の構成の機能を具体的に説明する。全ての光パワーモニタ値の偏差が0、すなわち定常状態であれば基準値設定回路49の基準値は、いずれかの波長の光パワーモニタ値となり、比較器29からの出力は0となる。したがって、可変発振回路30−1、30−2、30−3は全て、例えば20kHzの発振周波数で発振し、結果的に光パワー調節装置14内の可変光利得調節器31−1、31−2、31−3の光の利得値は全て20kHzで変調する。
【0183】
また、例えば信号光B2の入力モニタ値が信号光B1と比較して−3dB低下し、信号光B3の入力モニタ値が信号光B1と比較して−5dB低下した場合には、基準値設定回路49の基準値は、信号光B1の入力モニタ値となる。すると比較器29−1からは0、比較器29−2、29−3からは負の信号が出力され、それに従って可変発振回路30−1は、20.0kHzの発振周波数で発振し、可変発振回路30−2は、例えば17.0kHzの発振周波数で発振し、可変発振回路30−3は、15.0kHzの発振周波数で発振する。結果的に可変光利得調節器31−1の光の利得値を20.0kHz(光制御情報B1’)、可変光利得調節器31−2の光の利得値を17.0kHz(光制御情報B2’)、可変光利得調節器31−3の光の利得値を15.0kHz(光制御情報B3’)に変調させる。
【0184】
逆に例えば信号光B1の入力モニタ値が信号光B3と比較して−3dB低下し、信号光B2の入力モニタ値が信号光B3と比較して−5dB低下した場合には、基準値設定回路49の基準値は、信号光B3の入力モニタ値となる。すると、比較器29−3からは0、比較器29−1、29−2からは負の信号が出力され、それに従って可変発振回路30−3は、20.0kHzの発振周波数で発振し、可変発振回路30−1は、例えば17.0kHzの発振周波数で発振し、可変発振回路30−2は、15.0kHzの発振周波数で発振する。結果的に可変光利得調節器31−3の光の利得値を20.0kHz(光制御情報B3’)、可変光利得調節器31−1の光の利得値を17.0kHz(光制御情報B1’)、可変光利得調節器31−2の光の利得値を15.0kHz(光制御情報B2’)に変調させる。
【0185】
伝送ファイバ15他端でこの信号光A1、A2、A3と光制御情報B1’、B2’、B3’は、光入力検出装置16及び光制御情報入力検出装置19に導入される。信号光A1、 A2、 A3の入力パワーが検知されるとともに、周波数検出回路27−1、27−2、27−3において、光制御情報B1’、B2’、B3’の周波数も検知される。検知された周波数が、光制御情報B1’が20.0kHz、光制御情報B2’が17.0kHz、光制御情報B3’が15.0kHzであれば、基準値32は20kHzに相当しているため比較器33−1からの出力は0であって、結果的に可変光利得調節器31の光の利得値を保持する。
【0186】
しかし、比較器33−2、−3からの出力は負の信号が出力され、それに従って信号光B2、 B3に対する可変光利得調節器31−2、31−3の光の利得値を光パワーが増大するよう変化させる。結果的に光入力検出装置16かつ光制御情報入力検出装置19における偏差が0となるよう信号光B1、 B2、 B3の光パワーをフィードバック制御することが可能となる。逆方向の信号光Aについても同様である。
【0187】
ここで使用する信号光A1、A2、A3及びB1、B2、B3のビットレートは、1Mb/s以上の高速であり、20kHz程度の変調信号が同時に信号光に重畳されても、光信号A1、A2、A3及びB1、B2、B3には影響を及ぼさない。なぜなら光受信装置7において、20kHz程度の遅い変調信号は簡単に分離排除可能であるためである。
【0188】
また、変調周波数は、20kHzに限らず信号光とは異なる周波数であればよい。ただし、光制御情報を配送する系路上に光パワーの変動あるいは変調周波数を抑圧して一定化させる機能を有する少なくとも一つの光増幅器12が設置されている場合には、望ましくは、1kHzから1MHzであるほうがよい。
【0189】
なぜなら、一般的に光増幅器12の光パワー抑圧可能周波数は1kHz以下であり、1kHz以下のパワー変動は抑圧してしまうためである。従って信号光に影響を及ぼさず、かつ確実に情報伝達可能な周波数として1kHzから1MHzが望ましいと考える。逆に、光増幅器12のパワー変動抑圧帯域は、光制御情報の周波数以下とする必要がある。
【0190】
本構成では、単一の光パワー調節装置14かつ光制御情報導入装置13によって光パワー調節と光制御情報導入を兼ねる構成としたが、これらの機能を分離して構成しても良い。
【0191】
また、本構成の光パワー調節装置14によれば、光制御情報A1’、A2’、A3’は信号光B1、B2、B3と共に配送されてゆくが、次の光パワー調節装置14及び光制御情報導入装置13によって、改めて光制御情報(例えばC’)が重畳されるため、光制御情報A1’、A2’、A3’は自動的に消去される。このため、前段の光制御情報A1’、A2’、A3’を混在させずに光制御情報を配送させることが可能である。
【0192】
さらに、逆方向に進行する光信号に光制御情報を同時に重畳させることによって、光制御信号のための新たな経路を設置する必要がなく、簡単に光制御情報伝達を行うことが可能となる。
【0193】
また光制御情報を配送する媒体は光信号であるため、長距離であっても非常に高速な制御を行うことが可能となる。
【0194】
本構成では、光パワーに関する情報が逐一伝達される構成となっているが光入力検出装置16における光パワーが、長時間継続的に固定されるような場合には、一度光制御情報を配送し、光パワー調節装置14によって調節値を所定の値に制御した後、固定してもよい。また、光入力検出装置16における光パワーの変動が非常にゆっくりとした周期であるような場合には、一定の時間をおいて間欠的に光パワー調節装置14によって調節してもよい。
【0195】
さらに光制御情報を配送する経路あるいは信号光伝送経路となる伝送ファイバはこれに限るものではない。例えば、信号光伝送後に光パワー変動を生じうる光伝送媒体に対して本発明は有効である。
【0196】
光制御情報を配送する媒体は逆方向信号光に限るものではなく、新たに光制御情報を配送する媒体を設けてもよい。例えば新たに設ける光送信装置から信号光とは異なる波長の光制御信号を送出させて、光制御情報を配送しても良い。このようにすれば、伝送すべき信号光に全く影響を与えない制御形態を構築することが可能となる。
【0197】
一方、本構成は、例えば可変利得調節装置31−1、31−2、31−3が設置される3つの波長経路に、それぞれ2、3、4種類の波長信号光が(A1、A2)、(A3、A4、A5)、(A6、A7、A8、A9)のようにグループ化されて伝送されている場合にも適用可能である。
【0198】
このとき、上記光制御情報導入装置13では、グループ毎に光制御情報が重畳されるため、同一グループの全ての波長信号光に対して同じ光制御情報が重畳される。従って通常は、これらグループ毎に光入力検出装置16、光制御情報入力検出装置19によって検出すればよい。このように構成すれば、万一それぞれのグループ内のいずれかの信号光波長が消失した場合でも同一グループ内の他の信号光が光制御情報を伝達するため情報伝達を切断せずに制御することが可能である。
【0199】
以上の構成では、光入力検出装置16や光制御情報入力検出装置19の後段に光増幅器12を設置する構成としたが、光増幅器12の後段に光入力検出装置16や光制御情報入力検出装置19を設けても良い。ただし、一般的に、光増幅器12の利得の波長依存性は、増幅率によって変化することが知られている。したがって、光入力検出装置16を光増幅器12の後段に設置する場合、光増幅器12の増幅率を一定に保持しておく方がよい。なぜなら、増幅率を一定にすることによって利得の波長依存性の変化を抑圧することが可能となり、光増幅器12の後段の光パワーから、前記波長依存性を差し引き、この値を光増幅器12前段の光パワーと一致させることが簡単にできるためである。
【0200】
また、同様に光増幅器12の後段に光入力検出装置16や光制御情報入力検出装置19を設ける場合、光増幅器12後の波長間利得偏差は、光増幅器の影響を受けるが、信号ピーク対雑音(光増幅器の自然放出光成分)の比は光増幅器の前後で保存される。従って、所定の信号光ピークパワーと、その近傍の自然放出構成分の比を検出することによって光増幅器12前段における波長間利得偏差の代替とすることができる。
【0201】
さて、上記いずれの場合においても、光制御情報が何らかの要因によって切断された場合の対策を講じておくことは、制御安定上及び伝送システムの信頼性上重要である。第一の対策方法の実施例を、図16に示す。
【0202】
図16中、光パワー調節装置14及び光制御情報導入装置13内において、制御された可変光利得調節器31−1、31−2、31−3の調節値は、一定時間内での平均値が保持される保持回路50−1、50−2、50−3内に格納されている。制御装置20内に設置された光制御情報断検出回路51−1、51−2、51−3によって光制御情報断が検出された場合、検出結果を保持回路50−1、50−2、50−3に伝達させ、これまで比較器33−1、33−2、33−3からの信号によって制御されていた可変光利得調節器31−1、31−2、31−3を、保持回路50−1、50−2、50−3に格納された調節値に固定して制御するよう切り替える構成となっている。
【0203】
このように構成すれば、光制御情報が断となった場合でも過去の情報から適当な値に可変光利得調節器31−1、31−2、31−3の調節値を維持することが可能となり、簡単に制御の安定性とシステムの信頼性を維持することが可能となる。
【0204】
第二の対策方法による実施例は、図示しないが、例えば光制御情報A2’が断となった場合、光制御情報A1’の周波数値とA3’の周波数値の平均値をもって断となったA2’の光制御情報とするものである。一般に、光伝送システムにおける波長間利得偏差は、波長に対して滑らかに変化する特性を有している。従って、信号光A2と隣り合う、 信号光A1とA3の平均値をとれば、必要な、光制御情報A2’と非常に近い情報を演算によって得ることが可能となる。
【0205】
図17は、端局装置1の他の派生的な実施例を示したものである。光送信装置6は、光送信器34−1〜34−nで構成されており、送信されたそれぞれの信号光は、送信信号光検出回路52によって一部分岐され、分岐された光は検出されて検出結果を光制御情報生成装置17に伝達する。光制御情報生成装置17では、現在機能中の波長数をカウントし、光制御情報として光制御情報導入装置13内の可変光利得調節器31に伝達し、後段の光中継増幅装置3あるいは端局装置(図示せず)に伝達する。後段の光中継増幅装置あるいは端局装置(図示せず)では、この情報によって、所定の光出力となるよう光増幅器12の光パワーや利得を切り替える構成とするものである。切り替える媒体は光増幅器に限るものではなく、例えば、光スイッチや、光受信装置であっても良い。
【0206】
波長数の変化を知らせる位置は、端局装置に限らず、例えば光スイッチ等波長数の変化が生じる点であれば望ましい。
【0207】
また、実際に光パワーを検出することによって波長数をカウントする前に、あらかじめ切り替わる波長数が決定していれば、これを光制御情報として配送することにより、前もって適切な光パワーや利得に切り替えておくことが可能となり、切り替わり時の信号光も遅滞無く安定に伝送することが可能となる。
【0208】
図18に、光パワー調節装置14と光合分波器の具体的構成を示す。図18に示される構成は、特開平8−278523号公報において説明されたものを応用した構成であり、信号波長帯域λ1、λ2、λ3に信号光を分波する光分波器36、37、43と、それぞれの経路に分波されたλ1、λ2、λ3の光パワーを調整する光パワー調節器14−1、14−2、14−3と、調節されたλ1、λ2、λ3を合波する光合波器39、38、42を具備している。
【0209】
光パワー調節器14−1、14−2、14−3内の可変光利得調節器31−1、31−2、31−3は、希土類添加光ファイバ53−1、53−2、53−3、例えば、エルビウム添加光ファイバと、励起光源54−1、54−2、54−3、例えば、1480nmの半導体レーザと、光合波器55−1、55−2、55−3とから構成されている。励起光源54−1、54−2、54−3よりの励起光を調節することによって、光パワー調節器14−1、14−2、14−3に導入される波長帯の信号光をそれぞれ独立に減衰あるいは増幅することを可能とするものである。
【0210】
図18の構成では、全ての経路に対して光パワー調節器を設置しているが、波長間偏差は一つの波長帯の光出力又は利得を基準として相対的に設定することが可能である。したがって、例えば、光パワー調節器14−1を省いた構成としても良い。また、図18の構成では、説明を簡単にするために3つの経路について図示したが、n経路に分波する場合には、並列に光パワー調節器を設置し、光合分波器の合分波数を増やすことにより対応可能である。さらに、信号波長帯域λnは波長間隔で定義され、λn内に信号波長がいくつあっても良い。
【0211】
以上は、特開平8−278523号公報において説明された内容であるが、本発明により、図18の構成では、さらに、光パワー調節器14−1、14−2、14−3内の励起光源54−1、54−2、54−3を、光制御情報生成装置17あるいは制御装置20により制御する構成としている。これにより、光パワー調節器14−1、14−2、14−3によって光制御情報を生成し、同時に光パワーを調節することが可能となる。
【0212】
また、図18に示した光合分波器そのものとしては、一例として、特開平8−278523号公報に示された構成を使用可能であり、この場合の全体構成を図19に示す。
【0213】
説明の簡略化のため、光パワー調節器14−1、14−2、14−3は、図19から省いている。図中、1×3光スターカップラ56によって、光は3等分され、次にそれぞれの光のうちλ1の通過帯域を持つ光フィルタ57−1によってλ1の光のみ、λ2の通過帯域を持つ光フィルタ57−2によってλ2の光のみ、λ3の通過帯域を持つ光フィルタ57−3によってλ3の光のみを通過させ、さらに、これらの波長を1×3光スターカップラ58によって合波する構成となっている。
【0214】
いま、λ1<λ2<λ3とすれば、光フィルタ57−1としては、λ2、λ3の波長帯を通さないフィルタ、例えばλ1以下の通過波長帯域を持つ低域通過フィルタを用いてもよい。また、同様に、光フィルタ57−3としては、λ1、λ2の波長帯を通さないフィルタ、例えばλ3以上の通過波長帯域を持つ高域通過フィルタを用いてもよい。
【0215】
この光合分波器36、37、43、38、39、42によれば、各波長帯毎に調整を行なうため、高精度の光パワー調整を行うことが可能となる。波長帯の多重数をλ1、λ2、λ3、λ4‥‥‥‥λnのように増やした場合は、それに合せて、スターカップラ56、58の分岐数を増やし、光フィルタ57の数を増やすことにより対応可能である。
【0216】
言うまでもなく、この光合分波器は、各波長帯に合分波可能であれば良く、1×3光スターカップラ56、58に限られない。
【0217】
さらに、図20を用いて、特開平8−278523号公報に示された可変光利得調節器31の一例を詳しく説明する。説明の簡単のため、図では、可変光利得調節器31−nを用いて説明する。ただし、実際には、それぞれの経路に適切な減衰量、増幅量、あるいは減衰量、増幅量のそれぞれの経路における波長依存性にあわせて可変利得調節器を構成することが望ましく、並列に設置される可変利得調節器は全く同じものである必要はない。
【0218】
図20において、励起光源54−n、例えば、820nmの発光ダイオードからの励起光は、光合波器55−nによって、エルビウム添加光ファイバ53−nの後方端より流入し、これを励起する。λnは、エルビウム添加光ファイバ53−nの前方端より入力され、エルビウム添加光ファイバ53−nにおいて増幅あるいは減衰を受けた後、出力される。
【0219】
励起光源54−nは、外部から、光制御情報生成装置17(図示せず)あるいは制御手段20(図示せず)によって制御されている。ここで励起光は、エルビウム添加光ファイバ53−nの前段から入力しても構わない。また、可変光利得調節器31−nは、半導体増幅器を用いてもよく、その際は、励起電流が、外部から光制御情報生成装置17(図示せず)あるいは制御装置20によって制御される。
【0220】
図20の構成が、可変光利得調節器31−nとして作用する理由は次の通りである。一般に、光増幅器に用いられる光増幅媒体は、励起パワーが流入しているときは光を増幅する媒体として作用するが、流入量が少ないか又は0の時には光を減衰する媒体として作用する。図20の例による可変光利得調節器31−nは、希土類添加光ファイバ53−nと、励起光源54−nと、光合波器55−nとからなる構成としたので、励起パワーが少ない時には負の利得を有する可変光利得調節器31−nとして機能させることができ、励起パワーの多い時には光が増幅され、正の利得を有する可変光利得調節器31−nとして機能させることができる。
【0221】
また、励起パワーの増減のみによって光パワーの調整が可能なため、光出力又は利得や波長間偏差を各波長独立に、簡単かつ瞬時に設定可能な可変光利得調節器31−nを提供できる。さらに増幅波長帯域が、多重する信号の帯域を十分にカバーする広さを有するため、それぞれの波長に対する可変光利得調節器31−nとして共通化が可能である。
【0222】
本構成に用いたエルビウム添加光ファイバ53−nは、過度の増幅特性を必要としないため光ファイバで数mまたファイバ型導波路等では数cmで済む。一般に、希土類添加光ファイバを励起することによって光の雑音成分である自然放出光が発生する。自然放出光は、希土類のファイバ内における総添加量が少なく、かつ励起光源のパワーが少ないほど抑圧可能である。従って、エルビウムの総添加量は、望ましくは、5000ppm・m以下であり、励起光源パワーは、30mW以下であることが望ましい。また、必ずしもファイバ形態でなくとも良く、レンズ等にエルビウムを添加したものでも良い。
【0223】
上記において、励起光源54−nに用いた830nmの発光ダイオード54−nの出力は50mW以下である。一般に、希土類添加光ファイバを増幅媒体として用いる場合、980nmや、1480nmの波長帯を有する高出力半導体レーザーが、高利得効率が得られるので、有効であるが、図20において、可変光利得調節器31−nに用いる励起光源54−nとしては、上記のように、低利得効率の波長帯を有する光源や、低出力の光源でも充分適用可能である。従って本構成に使用可能な励起光源54−nの適用範囲は広く、例えば520nm近隣や660nm近隣、820nm近隣、980nm近隣、1480nm近隣に波長帯を有する低出力の光源を用いることができる。特に本構成で用いた830nm近隣の発光ダイオード54−nは低価格で入手可能であり、低コストにて可変光利得調節器31−nを構成可能である。
【0224】
図21は、本発明の他の派生例を示すものである。図中、端局装置1、第一の光中継増幅装置3−1、第二の光中継増幅装置3−2、端局装置4は、それぞれ約90kmの伝送ファイバ5で接続された双方向光伝送システムを示している。両端局装置1、4間を、波長多重信号光u1〜u16と、v1〜v16が双方向に伝送されている。
【0225】
図22に、端局装置1、4の具体的構成図を示す。図は端局装置1を示したものであり、光送信装置6は、光送信器34−1(u1=1548.51[nm])、光送信器34−2(u2=1549.32[nm])、光送信器34−3(u3=1550.12[nm])、光送信器34−4(u4=1550.92[nm])、光送信器34−5(u5=1551.72[nm])、光送信器34−6(u6=1552.52[nm])、光送信器34−7(u7=1553.33[nm])、光送信器34−8(u8=1554.13[nm])、光送信器34−9(u9=1554.94[nm])、光送信器34−10(u10=1555.75[nm])、光送信器34−11(u11=1556.55[nm])、光送信器34−12(u12=1557.36[nm])、光送信器34−13(u13=1558.17[nm])、光送信器34−14(u14=1558.98[nm])、光送信器34−15(u15=1559.79[nm])、光送信器34−16(u16=1560.61[nm])で構成されており、16波長の信号光が送信されている。ここで、便宜上、λ3=1554.13±7.2[nm]とする。λ3は、少なくとも、信号光u1〜u16を含む波長帯域である。
【0226】
送信されたそれぞれの信号光は、送信信号光検出回路52によって一部分岐され、分岐された光は検出されて、その検出結果を、光制御情報導入装置13及び光パワー調節装置14内の対応する波長の可変光利得調節装置31に伝達し、送信信号光断を検出した場合には可変光利得調節装置31を停止させるよう機能する。
【0227】
また、送信信号光検出回路52を通過した送信信号光は、光制御情報導入装置13及び光パワー調節装置14によって、光制御情報を導入され、かつ光パワーが調節された後、光合分波器によって単一の光ファイバに合波される。合波された多重信号光は、伝送ファイバ固有の分散量を補償する分散補償器、光合波器を通過して光増幅器12によって増幅された後、光合波器によって伝送ファイバに導入される。ここで分散補償器は、光増幅装置の前段や後段に設置しても良い。
【0228】
一方、対岸の端局装置4における光送信装置6は、光送信器34−1(v1=1530.33[nm])、光送信器34−2(v2=1531.12[nm])、光送信器34−3(v3=1531.90[nm])、光送信器34−4(v4=1532.68[nm])、光送信器34−5(v5=1533.47[nm])、光送信器34−6(v6=1534.25[nm])、光送信器34−7(v7=1535.04[nm])、光送信器34−8(v8=1535.82[nm])、光送信器34−9(v9=1538.19[nm])、光送信器34−10(v10=1538.98[nm])、光送信器34−11(v11=1539.77[nm])、光送信器34−12(v12=1540.56[nm])、光送信器34−13(v13=1541.35[nm])、光送信器34−14(v14=1542.14[nm])、光送信器34−15(v15=1542.94[nm])、光送信器34−16(v16=1543.73[nm])で構成されており、16波長の信号光が送信されている。ここで、便宜上λ1=1533.08±3.2[nm]及びλ2=1540.96±3.2[nm]とする。λ1は、少なくとも、信号光v1〜v8を含む波長帯域であり、λ2は、少なくとも、信号光v9〜v16を含む波長帯域である。
【0229】
送信されたそれぞれの信号光は、送信信号光検出回路52によって一部分岐され、分岐された光は検出されて検出結果を光制御情報導入装置13及び光パワー調節装置14内の対応する波長の可変光利得調節装置31に伝達し、送信信号光断を検出した場合には可変光利得調節装置31を停止させるよう機能する。
【0230】
また、送信信号光検出回路52を通過した送信信号光は、光制御情報導入装置13及び光パワー調節装置14によって、光制御情報を導入され、かつ光パワーが調節された後、光合分波器59によって単一の光ファイバに合波される。合波された多重信号光は、伝送ファイバ固有の分散量を補償する分散補償器60、光合波器11を通過して光増幅器12によって増幅された後、光合波器11によって伝送ファイバ15に導入される。ここで分散補償器60は、光増幅器12の前段や後段に設置しても良い。
【0231】
端局装置1では、伝送ファイバ15よりの信号光v1〜v16が光合波器11に導入され、光制御情報入力検出装置19に導入される。光制御情報入力検出装置19は、光中継増幅装置3に関わるものであるため、後述する。光制御情報入力検出装置19を通過した信号光は、光増幅器12を通過して利得等価フィルタ61を通過して光合波器11に導入され、さらに、分散補償器60によって分散量を補償された後、光合分波器59にて、光受信装置7、光入力検出装置16及び光制御情報入力検出装置19内の対応する光受信器41−1〜41−16によって受信される。
【0232】
端局装置4では、伝送ファイバからの信号光u1〜u16が、光合波器に導入され、光制御情報入力検出装置19に導入される。光制御情報入力検出装置19は、光中継増幅装置3に関わるものであって、後述する。光制御情報入力検出装置19を通過した信号光は、光増幅器12を通過して利得等価フィルタ61を通過して光合波器59に導入され、さらに、分散補償器60によって分散量を補償された後、光合分波器59にて、光受信装置7、光入力検出装置16及び光制御情報入力検出装置19内の対応する光受信器41−1〜41−16によって受信される。利得等価フィルタ61は、光増幅器12の波長間利得偏差を解消するものである。
【0233】
各端局装置1、4において、光受信装置7かつ光入力検出装置16かつ光制御情報入力検出装置19において検出された入力パワー値を光制御情報生成装置17に伝達し、光制御情報生成装置17では、前記光パワーモニタ値の目標値の大小に関わる情報を、光制御情報導入装置13に伝達する。これによって、光制御情報v1’〜v16’が信号光u1〜u16に、u1’〜u16’が信号光v1〜v16に、それぞれ、重畳される。これと並行して、各端局装置1、4において光制御情報入力検出装置19によって光制御情報u1’〜u16’あるいは、v1’〜v16’ を検出し、検出した情報を制御装置20に伝達する。制御装置20はこの情報に従って光パワー調節装置14−1〜−16の調節パワーが所定の値となるよう作用させる。この点は上記構成例において詳述したものと変わりない。
【0234】
次に光中継増幅装置3−1及び光中継増幅装置3−2の具体的構成例を、図23及び図24に示す。図23は、図10によって詳しく説明した構成の派生例である。一方、図24は、図13Bによって詳しく説明した構成の派生例である。
【0235】
図中、信号光λ1及びλ2は右側から、信号光λ3は左側から光中継増幅装置3−1に導入される。図23及び図24は、共に、特開平8−278523号公報において説明された、信号波長帯域をλ1、λ2及びλ3に分波して独立に調節を行う方式を利用したものである。
【0236】
図23においては、信号光があらかじめ、光合分波器11によって、(λ1、λ2)及び(λ3)に分波され、異なる経路を通過して増幅されるため、光合分波器37、38は、(λ1)と(λ2)を二つの経路に分波する構成となっている。
【0237】
また、図24においては、信号光は、(λ1、λ2、λ3)が一つの経路を通過して増幅されるため、光合分波器42、43は、(λ1)と、(λ2)と、(λ3)を三つの経路に分波する構成となっている。いずれにしても特開平8−278523号公報において説明された方式を利用することによって、本発明の効果を、より大きくすることが可能である。
【0238】
まず、図23の構成について説明する。信号光λ3(及び光制御情報v1’〜v16’)は、光合分波器11によって光入力検出装置63−2を通過し、光増幅器12において増幅され、光パワー調節装置14−3によって調節された後、分散補償器62−2に導入される。分散補償器62−2よりの信号光(λ3)(及び光制御情報v1’〜v16’)は、光増幅器12によって増幅され光入力検出装置64−2を通過した後、光合波器11によって伝送路に配送される。
【0239】
信号光λ3(及び光制御情報v1’〜v16’)の一部を検出する光入力検出装置63−2と、増幅された信号光λ3(及び光制御情報v1’〜v16’)の一部を検出する光入力検出装置64−2とからの検出信号をもって、制御装置65は光増幅器12の増幅率と、光パワー調節装置14−3の両者を制御する構成となっている。
【0240】
本構成では、例えば、光検出装置64−2によって検出された検出信号によって光増幅器12の増幅率のみを制御し、光増幅器12よりの信号光λ3(及び光制御情報v1’〜v16’)の出力パワーが、+17dBmになるように制御する。
【0241】
一方、光検出装置63−2によって検出された検出信号によって光パワー調節装置14−3の調節量を制御する。光増幅器12には、入力パワーによって変化する増幅利得の波長依存性がある。特開平8−278523号公報において説明された光パワー調節装置14−3を、光増幅器12への入力パワーに従って制御することにより、上記増幅利得の波長依存性を解消することが可能である。
【0242】
一方、信号光λ1とλ2(及び光制御情報u1’〜u16’)は、光合分波器11によって光入力検出装置63−1を通過し、光増幅器12において増幅され、光合分波器37によってλ1とλ2の二つの経路に分波される。分波された信号光λ1は、そのまま光合分波器38へ、また、信号光λ2は光パワー調節装置14−2によって調節された後、光合分波器38へ導入され、λ1とλ2は合波されて分散補償器62−1を通過する。通過した信号光λ1とλ2は、光増幅器12によって増幅され、光入力検出装置64−1を通過した後、光合波器11によって伝送路に配送される。
【0243】
信号光λ1とλ2(及び光制御情報u1’〜u16’)の一部を検出する光入力検出装置63−1と、増幅した信号光λ1とλ2(及び光制御情報u1’〜u16’)の一部を検出する光入力検出装置64−1からの検出信号をもって制御装置65は光増幅器12の増幅率と、光パワー調節装置14−2の両者を制御する構成となっている。
【0244】
例えば、本構成では、光検出装置63−1によって検出された検出信号によって光増幅器12の増幅率のみを制御し、光増幅器12よりの信号光λ1とλ2(及び光制御情報u1’〜u16’)をあわせた全出力パワーが+17dBmになるよう制御する。一方、光検出装置64−1によって検出された検出信号によって光パワー調節装置14−2の調節量のみを制御し、信号光λ1とλ2のそれぞれのパワーが等しくなるよう、あるいは増幅利得の波長依存性を解消するよう制御する。
【0245】
次に、図24の構成について説明する。信号光λ1、λ2及びλ3(及び光制御情報u1’〜u16’とv1’〜v16’)は、光合分波器21を通って、光増幅器12によって増幅された後、光合分波器42を通過して、3つの経路に分離される。3つの経路のうち2つの経路に設置された光パワー調節装置14−2、14−3と残る一つの経路によって、信号光λ1、λ2及びλ3を調節する。
【0246】
上記3つの経路は、光合分波器43によって再び一つの経路に合波され、分散補償器62を通過して、光増幅器12によって増幅される。この増幅された信号光λ1、λ2及びλ3(及び光制御情報u1’〜u16’とv1’〜v16’)の一部を検出する光入力検出装置63と、光合分波器によって分波した信号光λ1、λ2及びλ3(及び光制御情報v1’〜v16’)の一部を検出する光入力検出装置64からの検出信号をもって、制御装置65は光増幅器12の増幅率と、光パワー調節装置14−2、14−3の両者を制御する構成となっている。
【0247】
例えば、本構成では、光入力検出装置63によって検出された検出信号によって光増幅器12の増幅率を制御し、光増幅器12よりの信号光λ1、λ2及びλ3(及び光制御情報u1’〜u16’とv1’〜v16’)をあわせた全出力パワーが+17dBmになるよう制御する。
【0248】
一方、光入力検出装置64によって検出された検出信号によって光パワー調節装置14の調節量を制御し、信号光信号光λ1、λ2及びλ3(及び光制御情報v1’〜v16’)と信号光λ1、λ2及びλ3(及び光制御情報u1’〜u16’)のそれぞれの全パワーが等しくなるよう制御する。制御された信号光λ1、λ2及びλ3(及び光制御情報v1’〜v16’)と信号光λ1、λ2及びλ3(及び光制御情報u1’〜u16’)は光合分波器11によって再び双方向に伝送ファイバ15、18へ配送される。
【0249】
実システムにおいては、光中継増幅装置3−1の両端に接続される伝送ファイバの長さは厳密に同じではなく、また光の損失量も異なっている。したがって、光中継増幅装置3−1に導入される、信号光信号光λ1、λ2及びλ3(及び光制御情報v1’〜v16’)と信号光λ1、λ2及びλ3(及び光制御情報u1’〜u16’)のそれぞれの全入力パワーは、異なっている。従来適用されていたような、単に光増幅器12の全出力や利得を一定に制御する方式では、このような異なる入力に対して異なる利得あるいは出力が導出され、方向によって光中継増幅装置3−1よりの信号光パワーが異なるという問題が発生していた。しかし、本構成のように制御することによって、双方向の信号光の全出力パワーをそれぞれ等しく配送することが可能となる。
【0250】
次に、図25を用いて、端局装置1における光制御情報入力検出装置19、光制御情報生成装置17、光パワー調節装置14及び光制御情報導入装置13の機能について、詳しく説明する。
【0251】
光受信装置7、光入力検出装置16及び光制御情報入力検出装置19が各波長に対応する可変光利得調節装置31を制御していることは前述した。入力信号光グループA,B,Cの一部は光入力検出装置16内の光分岐カップラ71によって一部分岐され、光合分波器72によって第一の経路、第二の経路、第三の経路に分離され、光検出器73−A、73−B、73−Cによってそれぞれ検出する。検出した入力モニタ値は平均値検出回路74− A、74−B、74−Cに導入され信号光グループCに対する平均モニタ値と、信号光グループA及び信号光グループBに対する平均モニタ値を比較器75−A、74−Bによって比較し、信号光グループCの平均モニタ値に対する偏差によって可変発振回路76−A、76−Bより周波数を発生させ信号光グループAの光制御情報グループA’及び信号光グループBの光制御情報グループB’とする。
【0252】
図示のように、可変光利得調節器31−1〜31−16は、あらかじめ光制御情報グループA’用及び光制御情報グループB’用に二分されている。例えば信号光u1〜u8に対応する可変光利得調節器31−1〜8を光制御情報グループA’用、信号光u9〜u16に対応する可変光利得調節器31−9〜16を光制御情報グループB’用とする。可変発振回路76−A、−Bよりの周波数を対応するグループの可変光利得調節器に作用させ、光制御情報グループA’及び光制御情報グループB’を端局装置1より導出させる構成となっている。
【0253】
端局装置1よりの光制御情報グループA’及び光制御情報グループB’は、光中継増幅装置3−1、3−2を通過して端局装置4に導入される。端局装置4の構成は基本的に端局装置1と同様であるが、信号光グループの光制御情報A,B,Cの偏差を検出していた光入力検出装置16が、光制御情報グループA’,B’を検出する光制御情報入力検出装置19に置き換わる。
【0254】
光合分波器38、36と光合波器11の間にさらに、光増幅器を設けると、光損失の更なる補償が容易となり有効である。
【0255】
端局装置4における光制御情報入力検出装置19の具体的構成例を図26に示す。信号光u1〜u16を光分岐カプラ77にて一部分岐した後、光合分波器78によって光制御情報グループA’及び光制御情報グループB’が重畳されている信号光u1〜u8と、u9〜u16に分波する。分波した光制御情報グループA’及び光制御情報グループB’を光検出器79−A、79−Bによって検出し、周波数検出回路80−A、80−Bによって周波数を検出した後、可変発振回路81−A、−Bによって再び光制御情報グループA’は、信号光グループAに対応する可変光利得調節器31−1〜31−5へ、光制御情報グループB’は、信号光グループBに対応する可変光利得調節器31−7〜31−16へ伝達し、端局装置4より光制御情報グループA’及び光制御情報グループB’を導出させる。すなわち端局装置4内の光制御情報グループA’及び光制御情報グループB’を取り込む光制御情報生成装置17は、光制御情報グループA’及び光制御情報グループB’を検出再生して再び光制御情報グループA’及び光制御情報グループB’を導出するためのものである。
【0256】
導出された信号光は、光中継増幅装置3−2を通過し、光中継増幅装置3−1に導入される。光中継増幅装置3−2内の図23において、光制御情報グループA’(信号光グループA)及び光制御情報グループB’(信号光グループB)は光制御情報入力検出装置19に取り込まれ、制御装置20を介して所定の調節値になるよう光パワー調節装置14を調節する構成となっている。
【0257】
光制御情報グループA’及び光制御情報グループB’を重畳させる信号光グループは、信号光u1〜 u8及びu9〜u16、あるいは信号光グループA及び信号光グループBとしたが、これらグループの内いくつかのみに光制御情報を重畳させる構成としても良い。例えば、信号光u1〜u5及びu12〜u16のみに光制御情報を重畳させても良い。そのように構成すれば、グループ間の波長間隔を広げることが可能となり、光合分波器78における波長分波が容易となる。
【0258】
上記、信号光及び信号光グループ、光制御情報及び光制御情報グループの流れを模式的に表したものを図27(a)、図27(b)及び図27(c)に示す。
【0259】
図27(a)において、端局装置1内の光入力検出装置16で検出した信号光v1〜v16の波長間利得偏差は、約100μs後に光制御情報導入装置13より光制御情報v1’〜v16’として導出され、約1200μsの時間で端局装置4内の光制御情報入力検出装置19に到達する。到達後約100μsで、光制御情報v1’〜v16’に従って光パワー調節装置14より所定の値に調整された信号光v1〜v16が送出される。送出された信号光v1〜v16は、約1200μsの時間で端局装置1に到達する構成となっている。
【0260】
逆に,端局装置4内の光入力検出装置16で検出した信号光u1〜u16の波長間利得偏差は、約100μs経過後に光制御情報導入装置13より光制御情報u1’〜u16’として導出され、約1200μsの時間で端局装置1内の光制御情報入力検出装置19に到達する。到達後約100μsで、光制御情報u1’〜u16’に従って光パワー調節装置14より所定の値に調整された信号光u1〜u16が送出される。送出された信号光u1〜u16は、約1200μsの時間で端局装置4に到達する構成となっている。
【0261】
次に、図27(b)において、端局装置1内の光入力検出装置16で検出した信号光グループA,B,Cの波長間利得偏差は、約100μs後に光制御情報導入装置13より光制御情報グループA’及び光制御情報グループB’として導出され、約1200μsの時間で端局装置4内の光制御情報入力検出装置19に到達する。到達後約100μsで、光制御情報グループA’及び光制御情報グループB’に従って光制御情報導入装置13より再び光制御情報グループA’及び光制御情報グループB’として導出され、約800μsの時間で光中継増幅装置3−2内の光制御情報入力検出装置19に到達する。到達後約100μsで、光制御情報グループA’及び光制御情報グループB’に従って光パワー調節装置14より所定の値に調整された信号光グループA,B,Cが送出される。送出された信号光グループA,B,Cは、約400μsの時間で端局装置1に到達する構成となっている。
【0262】
最後に、図27(c)において、光中継増幅装置3−1内の光入力検出装置63、64で検出した信号光グループ(A+B+C)と信号光グループDの波長間利得偏差は、約100μs後に光パワー調節装置14あるいは光増幅器12に伝達され、光パワー調節装置12あるいは光増幅器12より所定の値に調整された信号光グループ(A+B+C)と信号光グループDが送出される。送出された信号光グループ(A+B+C)と信号光グループDは、約1μs以下の時間で光入力検出装置63、64に到達する構成となっている。
【0263】
図27(c)のフィードバックループにより光中継増幅装置3−1に双方向から入力された信号光パワーが不均一であっても、出力する信号光パワーの不均一を解消することが可能となる。
【0264】
図27(b)によれば、信号光グループA,B,Cの波長間利得偏差量を、±1.5dB以下に抑圧することが可能となる。一般にエルビウム添加光ファイバの波長間利得偏差特性は、図28A及び図28Bの二通りが考えられるため図中に示すようにグループ分けすることが望ましい。
【0265】
最後に図27(a)をもって全ての個々の信号光に対する微調整が可能となり、全波長間利得偏差量を、±0.2dB以下に抑圧することが可能となる。ただし、端局装置1、4における可変光利得調節器31の調節は、正の利得をもって調節するよう配慮し、かつ、調節範囲は約5dB程度に抑える方が望ましい。なぜなら、送信信号を負の利得を持って減衰させつつ調整することは、信号光のS/Nを削減することを意味し、伝送特性のマージンを減じるためである。また、過大な調整範囲は、それぞれの信号光のパワーを増大させ、分散補償器60や、伝送ファイバにおける光の非線形効果を増大させ、結果として信号光の伝送特性のマージンを減じるためである。
【0266】
従って本構成のように、図27(b)のフィードバックループをもって極力波長間偏差を抑えておき、かつ図27(a)のフィードバックループをもって波長間偏差を微調整する方法が最も望ましい。この理由から、光増幅器あるいは光増幅器と利得等価フィルタによる、波長間利得偏差の発生が少ないほうが全体の波長間利得偏差を微調整することが容易となる。
【0267】
また、一般に,光増幅器への入力ダイナミックレンジを狭く、すなわち入力パワーの許容範囲を狭くした方が、波長間利得偏差は抑えられる。本構成の場合、光中継増幅装置3−2は、単に光増幅器と利得等価フィルタによる構成であるため、望ましくは、光中継増幅装置3−2の入力ダイナミックレンジは狭い方が望ましい。もし、伝送ファイバの距離に差がある場合には、最も短い伝送ファイバに接続される光中継増幅装置を光中継増幅装置3−2の構成とする方がよい。接続される伝送ファイバを短くすることによって入力される光パワーが向上するため入力ダイナミックレンジを狭めることが可能なためである。さらに、3種類のフィードバックを具備することにより、一つあるいは二つのフィードバックが断となった場合でも正常なフィードバックによって制御を継続することが可能であるため、光伝送システム全体の信頼性を向上させる。
【0268】
周波数検出回路と比較器には、DSP(Digital Signal Processor)あるいは、マイクロコンピューターを使用することが望ましい。これらのデバイスは、信号をデジタル処理することが可能であり、とくに周波数を厳密に検出する特性に優れているためである。
【0269】
このように本構成によれば、簡単な構成で32波長の多重信号を、±0.2dB以下の精度に抑圧することが可能となり、多重することによる信号光のS/N劣化も抑圧することができるため、安定で信頼性の高い双方向光伝送システムを構築することが可能となる。
【0270】
【発明の効果】
本発明によれば、光伝送システムの構成形態によらず、信号光の光出力又は利得を各波長独立に自動制御可能な光伝送システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の双方向光伝送システムの基本的な機能ブロック図。
【図2】図1に示した構成のうち、端局装置と、光中継増幅装置とに関わる機能を具体的に示したブロック図。
【図3】端局装置と光中継増幅装置の他の実施例を示す構成図。
【図4】端局装置と光中継増幅装置のさらに他の実施例を示す構成図。
【図5】端局装置と光中継増幅装置のさらに他の実施例を示す構成図。
【図6】伝送媒体を挟んだ光中継増幅装置間において情報伝達する場合の例を示す構成図。
【図7】図3における光中継増幅装置間にて情報伝達する場合の例を示す構成図。
【図8】図5における光中継増幅装置間にて情報伝達する場合の例を示す構成図。
【図9】端局装置あるいは光中継増幅装置内の光制御情報導入装置と光パワー調節装置が一体となっている例を示す構成図。
【図10A】図1の他の具体的構成例のうち端局装置を示す構成図。
【図10B】図1の他の具体的構成例のうち光中継増幅装置を示す構成図。
【図11A】図1のさらに他の具体的構成例のうち端局装置を示す構成図。
【図11B】図1のさらに他の具体的構成例のうち光中継増幅装置を示す構成図。
【図12】図10及び図4から派生する端局装置の実施例を示す構成図。
【図13A】図10及び図5から派生する端局装置の実施例を示す構成図。
【図13B】図10及び図5から派生する光中継装置の実施例を示す構成図。
【図14】図10から図13における光入力検出装置及び光制御情報入力検出装置の実施例を示す構成図。
【図15】図10から14で示した構成における具体的な光制御情報配送機能を説明する構成図。
【図16】光制御情報が何らかの要因によって切断された場合の第一の対策手段を示す構成図。
【図17】光制御情報が何らかの要因によって切断された場合の第二の対策手段を示す構成図。
【図18】光パワー調節装置と光合分波器の具体的実施例を示した構成図。
【図19】図18に示した光合分波手段を詳しく説明する構成図。
【図20】可変光利得調節器を詳しく説明する構成図。
【図21】本発明の他の派生的な実施の形態を示す構成図。
【図22】図21における端局装置の具体的実施例の構成図。
【図23】光中継増幅装置の具体的構成例を示す構成図。
【図24】光中継増幅装置の他の具体的構成例を示す構成図。
【図25】図24に示した端局装置における、光制御情報入力検出装置、光制御情報生成装置、光パワー調節装置14及び光制御情報導入装置の機能を具体的に示す構成図。
【図26】端局装置における光制御情報入力検出装置の具体的構成図
【図27】信号光及び光制御情報の流れを模式的に表した図(a)、(b)並びに信号光グループ及び光制御情報グループの流れを模式的に表した図(c)。
【図28A】エルビウム添加光ファイバの波長間利得偏差特性を制御するためグループ分けする方法を具体的に示した図。
【図28B】エルビウム添加光ファイバの波長間利得偏差特性を制御するためグループ分けする方法を具体的に示した図。
【図29】従来技術による波長多重伝送システムの構成図。
【図30】従来の方式による波長多重信号の光スペクトル。
【符号の説明】
1、4…端局装置、2…光増幅装置、3…光中継増幅装置、5…伝送媒体、6…光送信装置、7…光受信装置、11、21、22、35、36、37、38、39、40、42、43、48、55、59、66、69、72、78…光合分波器、12…光増幅器、13…光制御情報導入装置、14…光パワー調節装置、15、18、23…伝送ファイバ、16、63、64…光入力検出装置、17…光制御情報生成装置、19…光制御情報入力検出装置、20、65…制御装置、24、44、45、46、47…光分岐器、25、73、79…光検出器、26、74…平均値検出回路、27、80…周波数検出回路、28、32…基準値、29、33、75…比較器、30、76、81…可変発振回路、31…可変光利得調節器、34…光送信器、41、94…光受信器、49…基準値設定回路、50…保持回路、51…光制御情報断検出回路、52…送信信号光検出回路、53…希土類添加光ファイバ、54…励起光源、56、58、84、85、86、92…光スターカプラ、57…光フィルタ、60、62…分散補償器、61…利得等価フィルタ、67、71、77…光分岐カプラ、68…光ノッチフィルタ、70…帯域通過光フィルタ、82…1.55μmDFB−LD、83…Polarization Controller、87…LN変調器、88…高出力ポストアンプ、89…SMF、90…共通光プリアンプ、91…DCF、93…干渉フィルタ
Claims (5)
- 複数の波長の光信号を多重した波長多重光信号を、当該複数の波長の光信号に分離して処理するか、又は、複数の波長の光信号を多重して波長多重光信号とする機能のいずれか一方又は両方の機能を有する光通信装置を備え、第1の前記光通信装置と第2の前記光通信装置を光伝送路を介して接続した光伝送システムにおいて、
第1の光通信装置から第2の光通信装置に伝送される波長多重光信号について、
第2の光通信装置において当該波長多重光信号に含まれる前記複数の波長の光信号の光パワーを各波長毎に検出し、当該各波長毎の光パワー検出結果から生成される光制御情報を、第2の光通信装置から第1の光通信装置に伝送し、
第1の光通信装置は第2の光通信装置から伝送された当該光制御情報に基づき、第2の光通信装置に伝送する前記複数の波長の光信号の光パワーを各波長毎に調節後に波長多重光信号を生成し、当該波長多重光信号の波長間利得偏差を補正することを特徴とする光伝送システム。 - 前記光制御情報は、第2の光通信装置から第1の光通信装置に伝送される波長多重光信号に重畳されることを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
- 前記光制御情報は、双方向に伝送されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光伝送システム。
- 光通信装置を光伝送路を介して接続した光伝送システムにおける光通信装置であって、複数の波長の光信号を多重した波長多重光信号の各波長毎の光パワーを調節する光パワー調節装置と、
各波長毎の光パワーを調節した波長多重光信号を光伝送路に導入する光信号導入装置と、
光伝送路へ導入された波長多重光信号に含まれる前記複数の波長の光信号の光パワーを各波長毎に検出する光入力検出装置と
検出した波長多重光信号の各波長毎の光パワーモニタ値の大小に関する情報を生成する光制御情報生成装置と、
生成された波長多重光信号の各波長毎の光制御情報を光伝送路に導入する光制御情報導入装置と、
光伝送路よりの波長多重光信号の各波長毎の光制御情報を検出する光制御情報入力検出装置と、
検出された各波長毎の光制御情報をもって、前記複数の波長の光信号を各波長毎の光パワーが所定の値となるように制御する制御装置とを有することを特徴とする光通信装置。 - 光通信装置は、信号光の送受信を行う端局装置、端局装置と信号光の中継を行う光中継増幅装置のいずれかであることを特徴とする請求項4記載の光通信装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31349297A JP3884841B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 光伝送システム及び光通信装置 |
US09/191,051 US6400475B1 (en) | 1997-11-14 | 1998-11-12 | Optical transmission system and optical communications device |
EP98121183A EP0917313A3 (en) | 1997-11-14 | 1998-11-13 | Optical transmission system and optical communications device |
CNB981233945A CN1279708C (zh) | 1997-11-14 | 1998-11-14 | 光传输系统 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31349297A JP3884841B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 光伝送システム及び光通信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11150526A JPH11150526A (ja) | 1999-06-02 |
JP3884841B2 true JP3884841B2 (ja) | 2007-02-21 |
Family
ID=18041970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31349297A Expired - Fee Related JP3884841B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 光伝送システム及び光通信装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6400475B1 (ja) |
EP (1) | EP0917313A3 (ja) |
JP (1) | JP3884841B2 (ja) |
CN (1) | CN1279708C (ja) |
Families Citing this family (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3532759B2 (ja) * | 1998-03-11 | 2004-05-31 | 富士通株式会社 | Wdm通信システムにおける中継装置及び同装置の送信レベル制御方法 |
KR100302634B1 (ko) * | 1998-12-10 | 2001-11-30 | 서평원 | Wdm광채널을모니터링하고분산을보상하는모듈및그모듈을포함한광증폭기 |
JP2000236297A (ja) * | 1999-02-16 | 2000-08-29 | Fujitsu Ltd | 分散補償が適用される光伝送のための方法及びシステム |
JP4340355B2 (ja) | 1999-07-06 | 2009-10-07 | 株式会社日立コミュニケーションテクノロジー | 波長利得特性シフトフィルタ、光伝送装置および光伝送方法 |
US6690886B1 (en) * | 1999-12-22 | 2004-02-10 | Nortel Networks Limited | Suppression of four-wave mixing in ultra dense WDM optical communication systems through optical fibre dispersion map design |
JP2001203644A (ja) * | 2000-01-18 | 2001-07-27 | Fujitsu Ltd | 光増幅器および光増幅方法 |
US6634807B1 (en) * | 2000-03-14 | 2003-10-21 | Lucent Technologies Inc. | Optical transmission system including performance optimization |
AU6341601A (en) * | 2000-05-24 | 2001-12-03 | Corvis Corp | Optical transmission systems and methods including optical protection |
GB0013484D0 (en) * | 2000-06-02 | 2000-07-26 | Cit Alcatel | A method and apparatus for providing gain shape compensation |
US6658656B1 (en) * | 2000-10-31 | 2003-12-02 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Method and apparatus for creating alternative versions of code segments and dynamically substituting execution of the alternative code versions |
GB2408862B (en) * | 2001-07-26 | 2005-08-17 | Fujitsu Ltd | Optical repeater |
JP4651231B2 (ja) * | 2001-07-26 | 2011-03-16 | 富士通株式会社 | 光伝送システム |
ATE385086T1 (de) * | 2001-12-27 | 2008-02-15 | Pirelli Submarine Telecom Systems Italia Spa | Optisches übertragungssystem mit raman- verstärkern und einem überwachungssystem |
EP1468512B1 (en) * | 2001-12-27 | 2008-01-02 | PIRELLI SUBMARINE TELECOM SYSTEMS ITALIA S.p.A. | Optical transmission system with raman amplifiers comprising a supervisory system |
WO2003079584A1 (fr) * | 2002-03-19 | 2003-09-25 | Fujitsu Limited | Procede et systeme pour la transmission par fibre optique a l'aide de l'amplification raman |
FR2838190B1 (fr) * | 2002-04-08 | 2004-10-15 | Cit Alcatel | Dispositif de mesure et/ou de controle dynamique de perte de puissance dans une ligne de transmission optique a canal de supervision, et procede associe |
CN100433629C (zh) * | 2003-01-22 | 2008-11-12 | 华为技术有限公司 | 一种通信系统维护装置及维护信息的传递方法 |
JP2009253426A (ja) * | 2008-04-02 | 2009-10-29 | Nec Corp | 中継装置及びその光信号レベル補正方法 |
JP5649855B2 (ja) | 2010-06-01 | 2015-01-07 | 富士通株式会社 | 伝送装置およびパリティ演算方法 |
CN102624452B (zh) * | 2011-02-01 | 2017-06-13 | 樱桃树管理顾问有限公司 | 光信号与光能传输的中继方法、装置与系统 |
CN102355609B (zh) * | 2011-10-18 | 2014-05-14 | 成都优博创技术有限公司 | 一种双通道光模块RSSI Trigger处理装置 |
CN102761365A (zh) * | 2012-06-28 | 2012-10-31 | 华为技术有限公司 | 检测光功率的方法和装置 |
CN108235794A (zh) * | 2017-11-24 | 2018-06-29 | 深圳达闼科技控股有限公司 | 一种激光功率调整方法、装置和检测终端 |
CN112082586B (zh) * | 2020-06-05 | 2022-09-16 | 哈尔滨工业大学 | 基于分布式反馈激光器阵列的光纤光栅阵列传感方法、装置及系统 |
CN113534687B (zh) * | 2021-07-12 | 2022-10-25 | 湖南大科激光有限公司 | 一种集中式激光供应系统 |
CN113485167B (zh) * | 2021-07-12 | 2022-10-25 | 湖南大科激光有限公司 | 一种集中式激光供应控制系统 |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2219165B (en) | 1988-05-27 | 1992-10-21 | Stc Plc | Optical transmission systems |
US5225922A (en) * | 1991-11-21 | 1993-07-06 | At&T Bell Laboratories | Optical transmission system equalizer |
JPH05235810A (ja) * | 1992-02-20 | 1993-09-10 | Nec Corp | 遠隔制御システム及びそれに用いる端局装置、中継局装置 |
US5500756A (en) * | 1992-02-28 | 1996-03-19 | Hitachi, Ltd. | Optical fiber transmission system and supervision method of the same |
JP2551371B2 (ja) * | 1993-12-01 | 1996-11-06 | 日本電気株式会社 | 光中継器 |
JP3306693B2 (ja) | 1995-01-19 | 2002-07-24 | 富士通株式会社 | 光増幅装置,光波長多重通信システム,光端局装置及び光中継装置 |
JP2723067B2 (ja) * | 1995-03-14 | 1998-03-09 | 日本電気株式会社 | 光増幅装置 |
JPH08264871A (ja) * | 1995-03-20 | 1996-10-11 | Fujitsu Ltd | 多波長一括光増幅装置 |
JPH08278523A (ja) * | 1995-04-05 | 1996-10-22 | Hitachi Ltd | 光増幅装置 |
JP3373332B2 (ja) * | 1995-05-26 | 2003-02-04 | Kddi株式会社 | プリエンファシス方式光波長多重通信方法および装置 |
JPH09321701A (ja) | 1996-05-31 | 1997-12-12 | Fujitsu Ltd | 光通信システム及び光増幅器 |
US5708478A (en) | 1996-06-26 | 1998-01-13 | Sun Microsystems, Inc. | Computer system for enabling radio listeners/television watchers to obtain advertising information |
US5907420A (en) * | 1996-09-13 | 1999-05-25 | Lucent Technologies, Inc. | System and method for mitigating cross-saturation in optically amplified networks |
JP3808580B2 (ja) * | 1997-03-17 | 2006-08-16 | 富士通株式会社 | 光パワーモニタ及び該光パワーモニタを有する光増幅器 |
-
1997
- 1997-11-14 JP JP31349297A patent/JP3884841B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-11-12 US US09/191,051 patent/US6400475B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-11-13 EP EP98121183A patent/EP0917313A3/en not_active Withdrawn
- 1998-11-14 CN CNB981233945A patent/CN1279708C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6400475B1 (en) | 2002-06-04 |
CN1279708C (zh) | 2006-10-11 |
EP0917313A2 (en) | 1999-05-19 |
JPH11150526A (ja) | 1999-06-02 |
CN1220531A (zh) | 1999-06-23 |
EP0917313A3 (en) | 2004-07-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3884841B2 (ja) | 光伝送システム及び光通信装置 | |
US6654561B1 (en) | Method and apparatus for measuring optical signal-to-noise ratio, and pre-emphasis method and optical communication system each utilizing the method | |
KR100326417B1 (ko) | 광 증폭 장치 | |
JP3860278B2 (ja) | 遠隔励起方式の波長多重光伝送システム | |
US8041231B2 (en) | Supervisory controlling method and supervisory controlling system of optical repeater | |
JP4551007B2 (ja) | ラマン増幅器およびそれを用いた光伝送システム | |
JP4626918B2 (ja) | ラマン光増幅中継器 | |
US20030095323A1 (en) | Optical amplifier for wide band Raman amplification of wavelength division multiplexed (WDM) signal lights | |
EP2501067B1 (en) | System and method for reducing interference of a polarization multiplexed signal | |
JP5151691B2 (ja) | 伝送路種別特定装置および伝送路種別特定方法 | |
US20100046950A1 (en) | Seeding wdm pon system based on quantum dot multi-wavelength laser source | |
US8873972B2 (en) | Optical transmission apparatus and optical transmission system | |
JP2010010987A (ja) | ラマン光増幅を用いた光伝送システム | |
JP3779691B2 (ja) | 広帯域エルビウム添加光ファイバ増幅器及びこれを採用した波長分割多重化光伝送システム | |
US6954590B2 (en) | Optical transmission systems and optical receivers and receiving methods for use therein | |
US6907201B1 (en) | Optical power transient control system and method | |
EP4038771B1 (en) | Optical amplifiers that support gain clamping and optionally power loading | |
US7039272B2 (en) | Optical transmission equipment with dispersion compensation, and dispersion compensating method | |
US7245422B2 (en) | Raman optical amplifier, optical transmission system using the same, and raman optical amplification method | |
JP2023180636A (ja) | 光通信装置、光通信システム、及び光パワー制御方法 | |
US10404397B2 (en) | Wavelength division multiplexed telecommunication system with automatic compensation of chromatic dispersion | |
US8509615B2 (en) | Optical amplifier | |
JPH1013382A (ja) | 光分岐挿入多重ノード装置 | |
JP2001223646A (ja) | 光増幅中継器とこれを用いた光伝送装置 | |
JP2006012979A (ja) | 光増幅器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040209 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041021 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060530 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060606 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060804 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060804 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061114 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061120 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124 Year of fee payment: 3 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131124 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |