JP3884471B1 - 保護パッド用衝撃吸収体、これを用いた保護パッド及び保護用衣類 - Google Patents
保護パッド用衝撃吸収体、これを用いた保護パッド及び保護用衣類 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3884471B1 JP3884471B1 JP2006132960A JP2006132960A JP3884471B1 JP 3884471 B1 JP3884471 B1 JP 3884471B1 JP 2006132960 A JP2006132960 A JP 2006132960A JP 2006132960 A JP2006132960 A JP 2006132960A JP 3884471 B1 JP3884471 B1 JP 3884471B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protective
- protective pad
- impact
- pad
- shock
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Abstract
【解決手段】本発明は、外部から加えられる衝撃から腰部等の保護部位を保護するためのものであり、外部から加えられる衝撃を吸収緩和する衝撃吸収材1内に、当該衝撃を分散する衝撃分散部材2を埋設した保護パッド用衝撃吸収体Aを主要の構成としたものである。
【選択図】図1
Description
上記した転倒等による腰部の損傷を防止しようとして、特表2001−515548号公報に開示された構成からなる保護パッドが提案されている。
この保護パッドは、内面,外面及び厚みを有し、比較的高密度の独立気泡のポリマーフォームの第1の層と、比較的低密度の独立気泡のポリマーフォームの第2の層とを含んでいるとともに、少なくともひとつの弾性エネルギー吸収用インサートを前記の層に挿入して一緒に固定した構成のものであり、この構成によって比較的軽量で高い耐衝撃性を得ようとしたものである。
また、体格の違い等に合わせて腰部に当接する面積を変えたいという要望もあるが、この要望に応えるためには、サイズの異なる複数の保護パッドを用意しなければならず、不経済である。
さらに、装着感を向上させるには、当接させたときに、腰部の曲面に沿った形状に変形することが好ましいが、上記した従来の保護パッドでは、充分に対応できるものではない。
請求項1に記載した保護パッド用衝撃吸収体は、腰部や大腿部等の保護部位を外部から加えられる衝撃から保護するための保護パッドに用いられるものであり、コイル形に巻回形成した2本の金属線材を、これらが重なり合う接触部分と、重なり合わない隙間部分とが形成されるように互いに位置ずれさせて絡み合わせ、かつ、全体が扁平となるように圧接して形成した衝撃分散部材と、衝撃分散部材の輪郭にほぼ一致させた収容孔を形成した基材の両面に、互いに反発力の異なる緩衝材を貼着した三層構造にすることにより、上記外部から加えられる衝撃を吸収緩和する衝撃吸収材とを有しており、衝撃吸収材の2つの緩衝材のうち、保護部位側のものを通気性を有するプラスチック発泡体で形成しかつ基材及び緩衝材を連通する通気用孔を形成しているとともに、基材に形成した収容孔に衝撃分散部材を収容していることを特徴としている。
(1)狭い面積で衝撃を集中的に受けたときにも、腰部や大腿部等の保護部位をしっかりと保護することができる。すなわち、広い面積に加えられた外部からの衝撃は、衝撃吸収材によって吸収緩和され、また、狭い面積に集中的に加えられた外部からの衝撃は、衝撃分散部材により分散される。これにより、腰部や大腿部等の保護部位をしっかりと保護することができるとともに、衝撃吸収材に通気用孔を形成しているので、通気性を向上させることができる。
(2)衝撃分散部材の輪郭にほぼ一致させた収容孔を形成した基材の両面に、互いに反発力の異なる緩衝材を貼着した三層構造にした衝撃吸収材を採用しているので、保護部位にかかる衝撃を良好に吸収緩和できる。
(3)2つの緩衝材のうち、保護部位側の緩衝材を、通気性を有する高発泡低反発ウレタンフォーム等のプラスチック発泡体で形成しているので、保護部位にかかる衝撃を良好に吸収緩和できるとともに、通気性をさらに向上させることができる。
(4)コイル形に巻回形成した2本の金属線材を、これらが重なり合う接触部分と、重なり合わない隙間部分とが形成されるように互いに位置ずれさせて絡み合わせ、かつ、全体が扁平となるように圧接しているので、衝撃吸収材とともに可撓変形させることができる。これにより、腰部や大腿部等の保護部位をしっかりと保護することができるとともに、保護パッド用衝撃吸収体を上記の保護部位にぴったりと当接させることができる。
また、単位面積当たりの重量を低減させられるので、軽量化を図ることができる。従って、これを装着していても身体的な負担となることがない。
請求項2に記載の発明によれば、複数の保護パッド用衝撃吸収体を、互いの相対的な傾きを許容するように密集させて配列しているので、保護部位にぴったりと当接させることができる。また、保護部位との当接面積を増減させることができる。
に可撓変形させることができる。これにより、腰部や大腿部等の保護部位をしっかりと保護することができる。これにより、保護パッド用衝撃吸収体を上記の保護部位にぴったりと当接させることができる。
また、単位面積当たりの重量を低減させられるので、軽量化を図ることができる。従って、これを装着していても身体的な負担となることがない。
本実施形態において「衝撃を吸収緩和する」とは低反発であることを意味しており、外部から加えられる衝撃のうち、特に、衝撃吸収体Aの外面全体に加えられるような広い面積で受ける衝撃を吸収緩和するようになっている。
また、「衝撃を分散する」とは、外部から加えられる衝撃のうち、特に、衝撃吸収体Aの一部に加えられるような狭い面積で集中的に受ける衝撃を分散することを意味している。換言すると、単位面積当たりに加わる衝撃力を低下させている。
なお、この衝撃吸収材1は、本実施形態に示すような正六角形に形成することに限るものではなく、凸多角形,凹多角形若しくは異形の多角形に形成することができる。また、多角形に限らず、新円形,楕円形等にしてもよい。
収容孔3aは、幅W3=10(ミリ)も長さL1=36(ミリ)ほどにした溝3b…を十字形に交差させて形成したものである。この収容孔3aに詳細を後述する衝撃分散部材2を収容することにより、その衝撃分散部材2を位置決めできる。
衝撃分散部材2は、図5に示すように、線径0.6(ミリ),長さ37(ミリ),幅10(ミリ)ほどの例えばSUS304等からなる金属製のコイル6,6を十字型に組み合わせるとともに、これらの交差部分6cを例えばスポット溶接等により接合したものである。
「全体が扁平となる」とは、コイル6が扁平になるとともに、金属線材6a,6b自体にも扁平部分が形成されることであり、図6においては、金属線材6a,6bに形成された扁平部分を6a´,6b´で示している。なお、金属線材6a,6bに扁平部分を形成することなく、コイル6のみが扁平になるようにしてもよい。
具体的には、左巻きに巻回された金属線材6aと、右巻きに巻回された金属線材6bが、幅方向に長さe1、長手方向に長さe2の距離だけ位置ずれして絡み合わされている。
しかも、衝撃分散部材2自体を扁平に形成しているので、基材3や緩衝材4,5の変形に伴って容易に撓曲する。換言すると、これを衝撃吸収材1に埋設した場合にも、その衝撃吸収材1とともに撓曲変形するので、装着感の向上に寄与できる。
本発明の一実施形態に係る保護パッドBは、腰部や大腿部等の保護部位を外部から加えられる衝撃から保護するためのものであり、互いに同形同大の多角形に形成した保護パッド用衝撃吸収体Aを、保護しようとする腰部等の保護部位を覆う所定の面積となるように互いに近接させて配列しておき、これらを外装材7内に収容した構成になっている。
「保護部位」は、上記例示した腰部や大腿部等に限るものではなく、この他、肩部,腕部,頭部,膝部若しくは胸部等も含む概念である。
ここでいう「近接」とは、保護パッド用衝撃吸収体Aの側壁面A´,A´どうしが所要の間隔を保持していることに加え、外装袋部材7を介して当接している状態も含んでいる。
また、保護パッド用衝撃吸収体Aの使用数は上記した7つに限るものではなく、保護しようとする腰部等の保護部位を覆う所定の面積となるように増減することができる。
なお、本実施形態においては、同形同大の多角形に形成した保護パッドを、保護部位を覆う所定の面積となるように互いに近接させて配列した構成のものを例として説明したが、互いに異なる大きさのものを互いに近接密集させて配列してもよい。
本発明の一実施形態に係る保護用衣類10は、図10に示すように、前述した保護パッドBを収容するためのパッド収容袋11,11を、着用したときに腰部(保護部位)に対向することになる裏面位置に設けた構成になっている。
上記の実施形態においては、衝撃分散部材を、金属製のコイルを十字型に組み合わせるとともに、これらの交差部分を例えばスポット溶接等により接合したものについて説明したが、コイル単体、当該コイルを円形に成形したもの等であってもよい。
2 衝撃分散部材
4a,3c,5a 通気用孔
3a 収容孔
3 基材
4,5 緩衝材
6a,6b 金属線材
7 外装材
11 パッド収容袋
A 保護パッド用衝撃吸収体
B 保護パッド
β 接触部分
α 隙間部分
Claims (5)
- 腰部や大腿部等の保護部位を外部から加えられる衝撃から保護するための保護パッドに用いられる保護パッド用衝撃吸収体において、
コイル形に巻回形成した2本の金属線材を、これらが重なり合う接触部分と、重なり合わない隙間部分とが形成されるように互いに位置ずれさせて絡み合わせ、かつ、全体が扁平となるように圧接して形成した衝撃分散部材と、
衝撃分散部材の輪郭にほぼ一致させた収容孔を形成した基材の両面に、互いに反発力の異なる緩衝材を貼着した三層構造にすることにより、上記外部から加えられる衝撃を吸収緩和する衝撃吸収材とを有しており、
衝撃吸収材の2つの緩衝材のうち、保護部位側のものを通気性を有するプラスチック発泡体で形成しかつ基材及び緩衝材を連通する通気用孔を形成しているとともに、基材に形成した収容孔に衝撃分散部材を収容していることを特徴とする保護パッド用衝撃吸収体。 - 請求項1に記載した複数の保護パッド用衝撃吸収体を、互いの相対的な傾きを許容するように密集させて配列していることを特徴とする保護パッド。
- 請求項2に記載した各保護パッド用衝撃吸収体を互いに同形同大の多角形の板状体に形成しておき、これらの側壁面どうしを対向近接させていることを特徴とする保護パッド。
- 請求項2又は3に記載した各保護パッド用衝撃吸収体を、通気性を有する外装材内に収容縫着していることを特徴とする保護パッド。
- 請求項2〜4のいずれかに記載した保護パッドを収容するためのパッド収容袋を、着用したときに保護部位に対向することになる位置に配設していることを特徴とする保護用衣類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006132960A JP3884471B1 (ja) | 2006-05-11 | 2006-05-11 | 保護パッド用衝撃吸収体、これを用いた保護パッド及び保護用衣類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006132960A JP3884471B1 (ja) | 2006-05-11 | 2006-05-11 | 保護パッド用衝撃吸収体、これを用いた保護パッド及び保護用衣類 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005008098U Continuation JP3117316U (ja) | 2005-10-03 | 2005-10-03 | 保護パッド用衝撃吸収体、これを用いた保護パッド及び保護用衣類 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3884471B1 true JP3884471B1 (ja) | 2007-02-21 |
JP2007100288A JP2007100288A (ja) | 2007-04-19 |
Family
ID=37852279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006132960A Expired - Fee Related JP3884471B1 (ja) | 2006-05-11 | 2006-05-11 | 保護パッド用衝撃吸収体、これを用いた保護パッド及び保護用衣類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3884471B1 (ja) |
-
2006
- 2006-05-11 JP JP2006132960A patent/JP3884471B1/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007100288A (ja) | 2007-04-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4422183A (en) | Protective body shield | |
JP3117316U (ja) | 保護パッド用衝撃吸収体、これを用いた保護パッド及び保護用衣類 | |
US5920915A (en) | Protective padding for sports gear | |
US4905320A (en) | Protective body support | |
US6928665B1 (en) | Cycle pants with breathable saddle cushion | |
US5524641A (en) | Protective body appliance employing geodesic dome structures | |
JP2004076167A (ja) | 安全用ヘルメットのための頭部保護体 | |
CN112515278A (zh) | 冲击吸收设备 | |
WO2003015550A1 (en) | Protective sports garment | |
JP6255472B2 (ja) | 緩衝材を使用する保護パッド | |
KR20150088021A (ko) | 에어를 이용한 충격흡수 헬멧 | |
ES2952182T3 (es) | Membrana de mitigación de impacto | |
KR20060089967A (ko) | 안전모용 내피 및 이를 구비한 안전모 | |
JP3884471B1 (ja) | 保護パッド用衝撃吸収体、これを用いた保護パッド及び保護用衣類 | |
JP3209332B2 (ja) | 身体固定具、プロテクター及び身体保護用衣服 | |
US9878186B2 (en) | Component for fitting to a safety harness | |
JP5540138B2 (ja) | ヘルメット | |
JP5307573B2 (ja) | ヘルメット装着具 | |
JP2007023453A (ja) | 保護衣料 | |
US7926119B2 (en) | Impact-protection slip-plate structure and methodology | |
JP4672051B2 (ja) | 球技用レッグガード | |
TW202116197A (zh) | 用於衣物的衝擊吸收墊及包括此衝擊吸收墊的衣物 | |
CN209952195U (zh) | 一种防护护具 | |
JP2002291956A (ja) | 膝用サポーター | |
JP7203404B2 (ja) | ヘルメットの衝撃吸収構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061116 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131124 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |