JP3884099B2 - 手術用クリップ適用装置 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、1994年3月2日出願の米国特許出願第08/204,847号の分割出願である。
【0002】
【発明の属する技術分野】
本発明は、体組織に使用される無菌閉鎖ファスナならびにこのファスナを適用するための方法および装置に係り、より詳しくは、本発明は、血管など体内の管組織を、体液流通阻止のために結紮するのに使用される無菌クリップ、ならびにこのクリップを装着するための装置と方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
手術時における体液の過剰の損失あるいは過剰の出血を防止するため、外科医は通常、種々の体液の導管および/または血管を、切断前に結紮しなければならない。体内の導管を閉止する機構あるいは装置には、結紮クリップ、止血クリップなど多くの種類がある。ときには導管を閉鎖ないし閉止するため、外科医が、結紮糸あるいは縫合糸を導管の回りで結ぶこともある。結紮クリップは、業界ではよく知られている。このクリップは多くが金属製で、一端で連結する一対の脚を備える。結紮される導管は、このクリップの両脚の間に置かれ、両脚は導管を閉鎖するよう、導管の回りで変形される。このクリップはまた、プラスチック材料からもつくられている。しかし、プラスチックは金属と同じような強度と展性を有するわけではないので、プラスチック製クリップには、脚を導管の回りに装着したとき、その閉鎖状態を固定するロック機構を備えたものが数種類ある。
【0004】
結紮クリップは、導管を確実に閉鎖するものでなければならない。すなわち、結紮クリップは、血流あるいは他の体液の流れを完全に遮断しなければならず、漏洩を生じさせてはならない。また、結紮クリップは、閉鎖状態を保ち、開放したり破断してはならず、さらに導管の結紮位置からずれたり滑ったりしてはならない。導管を潰したり閉止するには大した力は必要でないが、今日使われているクリップは、大部分が、クリップを閉止したりその形を変えたりするのに、かなりの力を必要とするため、一旦閉止した場合、クリップはその閉止状態にとどまる。
【0005】
ところで最小限の侵襲しか行わない手術、特に内視鏡手術の場合、今までより小さなアクセス用の穴を通して手術部位に到達できる装置が望まれている。手術部位に到達するために形成する切開の程度が小さいと、損傷が少なくてすみ、この損傷は治癒が早い。今日知られているクリップ適用装置(applier) の大きさは通常、このクリップ適用装置を通過して手術部位へ送られるクリップの大きさとクリップを閉止する際に使用される顎部の大きさによって定められる。クリップは、開放状態でクリップ適用装置を通過し、結紮する組織を把持した後、両顎部がクリップを押し潰して組織を閉鎖する。
【0006】
現在使われている手術部位へのアクセスチューブあるいはカニューレと内視鏡あるいは腹腔鏡手術に用いられるクリップ適用装置をみると、カニューレ内径の閉止したクリップの高さに対する比は、7.0より大きい。このため、現在は、閉止したクリップの高さが比較的小さい場合にも、比較的大きなアクセスチューブが用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、結紮する組織に到達するまでスペース効率のよい閉止状態で収納され、アクセス用の穴が小さくてすむクリップを提供することを目的とする。
【0008】
内視鏡手術においては、手術具の遠方端は、適当なカニューレ、体管あるいは小さな切開部を通して体内に置かれるが、外科医によるこの遠方端の操作は、体外で行われる。その結果、手術具遠方端の制御は、手術具の実際の操作とは隔たって行われるため、ますます難しくなる。すなわち、体外での手術具の操作におけるわずかな動きが、手術具の遠方端においては拡大される。したがって、内視鏡手術においては、クリップを閉鎖するときのクリップ適用装置のわずかな動きが、クリップの配置のずれにつながるおそれが大きくなる。このおそれは、従来使用されてきたクリップが組織の回りに装着する際大きな力を必要とすることを考えると、特に大きなものになる。
【0009】
そこで、本発明のもう一つの目的は、内視鏡手術においてクリップを血管などの組織を結紮するために適用する際、要求される力をかなりの程度小さくすることである。クリップの配置に要する力が小さくなればなるほど、クリップを正確に配置できる可能性は大きくなり、手術中に体管を完全に閉止する可能性も大きくなる。さらに、クリップを押し潰すのに用いる力は、組織をも押し潰すため、望むならばクリップを外れにくくすることもできる。また、クリップを体管上に配置するのに要求される力が小さくなればなるほど、体管が切断したり体管に裂傷がついたりするおそれが小さくなる。
【0010】
本発明のさらなる目的は、体管を完全に閉鎖し、結紮クリップを適用する前の位置合わせが適当かどうかを確かめることができるクリップとクリップ適用装置を提供することである。
【0011】
現在使用されている普通のクリップは、クリップを所定の大きさに押し潰す方式のクリップ適用装置とともに適用されている。クリップの寸法の範囲は、種々の大きさの組織に備えて定められるが、この寸法は、しばしば適用する組織に比して大きすぎたり、あるいは逆に小さすぎたりする。組織が小さすぎたり大きすぎた場合、あるいは逆にいえば閉止したときのクリップの寸法が組織に比して大きすぎたり小さすぎた場合は、クリップが正確に配置されず、結紮に係る力が適当でなくなったり、体管からすべってずれたりするおそれが高くなる。
【0012】
さらに、現在使用されているクリップは、典型的には一端に両脚が取り付けられたものである。したがって、クリップの閉止に係る力は、クリップの長さに沿って変化し、脚の取付け箇所に近くなると、その力は大きくなる。このため、そのような型のクリップは、特に組織の位置がクリップの開放方向に向けてわずかにずれている場合、クリップが閉止箇所から滑ってはずれる可能性が大きい。
【0013】
そこで、本発明は、クリップが体管の結紮位置から滑ってずれたり、不十分な結紮が行われるおそれを減じたクリップとクリップ適用装置を提供することも目的とする。また、クリップとこのクリップを手術の体管部位に適用する方法を提供することも、本発明の目的である。さらに、本発明は、結紮に必要な力がクリップの長さ方向に沿って相当程度均一な力ですむクリップを提供することも目的とする。
【0014】
本発明に係る新規のクリップ、その装着装置および方法は、内視鏡手術での使用に最も適しており、以下の説明においても内視鏡手術に則して記述する。しかし、本発明のクリップおよび装着装置は、伝統的な開放型の手術においてもきわめて有効であることに留意されたい。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、新規の無菌クリップ、このクリップ適用装置およびこのクリップを用いた組織の結紮方法が提供される。
【0016】
本発明の一態様によれば、クリップ適用装置の遠方端に、結紮クリップを適用する直前に、組織を圧縮および/または塞ぐ圧縮部材が提供される。
【0017】
本発明の好ましい態様の一つの特徴は、結紮クリップを組織に押し進める前に、特定の空隙に向けて所定の力をかけて組織を結紮ないし圧縮するクリップ適用装置である。
【0018】
本発明の好ましい態様のもう一つの特徴は、閉止状態においてクリップ適用装置の遠方端まで通過させることができる効率的な大きさのクリップが提供されることである。クリップは、クリップ適用装置の遠方端に到達すると、今まで圧縮ないし塞がれて板組織を把持するのに十分な程度にわずかに開く。ついで、クリップがクリップ適用装置の遠方端から解放されると、クリップの材料がその弾性を保持してほとんど降伏しないため、クリップは元の形状に戻り、結紮された組織を塞いだ状態に保つ。
【0019】
本発明のクリップとクリップ適用装置は、同じ大きさの体管を閉止するのにも、従来のクリップおよびクリップ適用装置に用いていたカニューレより径が小さいカニューレを使用できる。例えば、典型的には内径10mmのカニューレを必要とするクリップあるいはクリップ適用装置は、内径が約5mmのカニューレで済むようになる。本発明の目的は、クリップを使う所望の用途に用いるクリップ適用装置について、より小さなトロカールが使用できるクリップ適用装置を提供することである。
【0020】
理想的には、カニューレの寸法(カニューレの内径)の閉止状態にあるクリップの高さに対する比は、できるだけ1に近い方がよい。中の大くらいの大きさのクリップの場合、カニューレの内径の閉止クリップ高に対する比の最大値は、約2.7が好ましい。また、中くらいの大きさのクリップの場合は、その比の最大値は、3.2くらいが好ましい。そして、小型のクリップの場合、その比の最大値は、5.6くらいがよい。上述の大・中・小のクリップの大きさの定義は、業界のほぼ共通の認識によるものであり、今日では腹腔鏡手術・内視鏡手術における使い捨てクリップ適用装置で用いられている。
【0021】
本発明の好ましい態様においては、クリップは、閉止あるいは半閉止状態のままでクリップ適用装置を通過させる。閉止状態のクリップを使うため、クリップを閉止させるためにクリップに接触する顎部は必要なくなり、クリップ適用装置全体の寸法も、同じ用途に用いる従来のものと比べ、小さくすることができる。こうなると、このクリップ適用装置は、従来より小さな挿入チャネル、切開孔および/またはカニューレを通して使用することができ、患者に形成する切開跡も小さくできる。例えば、今日用いられている内視鏡手術用クリップ適用装置は、シャフトの外径が約10mmしかない。本発明に係るシャフトの外径が5mmのクリップ適用装置とクリップは、内径が10mm以上の挿入チューブとクリップ適用装置がある場合にのみ使用することができる、例えば閉止した状態における長さが8〜9mmのクリップにも使用できる。
【0022】
理想的には、クリップ適用装置のシャフト径の最終的なクリップ高に対する比は、種々の設計上の制約を考慮に入れても、できるだけ1に近い方がよい。最終的なクリップ高とは、本明細書においては、クリップが組織を閉止したときに、結紮面に垂直な面において測ったクリップの高さを意味する。より詳しくいうと、本発明は、シャフトの外径の最終的なクリップ高さに対する比が5.2より小さいクリップ適用装置とクリップを提供する。この比は、約3.0より小さいのが好ましく、約2.6より小さいのが最も好ましい。これらの好ましい比の値は、従来のクリップの寸法および従来のクリップ装着装置ならびにアクセスチューブの径に基づいて定めたものである。
【0023】
本発明のクリップ適用装置は、種々の寸法のクリップを装着することができる。しかし、好ましい態様に係るクリップは、それ自体が種々の大きさの体管に適用して装着することができる。このクリップは、体管に装着したときに、自由に最終的な寸法を決めることができる。この特徴のため、クリップは、組織を把持するのに十分な程度のわずかなたわみを与えたときでも、降伏しない一定の力を予め有することになる。
【0024】
このようなクリップは、弾性(展性に対向する性質)材料から形成され、組織把持用の脚部材を有する。この脚部材は、ばねの力に抗して、ほぼ変形がない状態に付勢してある。クリップの両脚は、所定の力で一緒に偏らせ、徐々に力を増やして撓みを増大させていく。脚部には、相対向する結紮面を含む。
【0025】
本発明の一態様においては、とりわけ、多重ばね間の撓み力を分割してクリップが降伏するおそれを少なくするために、クリップは、多重クリップ要素から撓むようにする。例えば、クリップは、撓み力を二つのばねの間で分割するよう、二つの端部から撓ませる。ばねは結紮面に配置され、相対向する結紮面の撓みと閉止を可能にする。ばねはまた、相対向する結紮面がこれらの間に位置する組織を閉止するのに十分均一な力を与えるように配置される。好ましくは、クリップの結紮面は、互いの方向に偏らされるが、クリップの全長にわたる面の間により均一な力を与えるよう、反対方向の端部から力を加えられる。
【0026】
一態様においては、複数の対向するばねもしくは、相対向する結紮面に係るばね力の方向が複数にわたるばねを備えた一片型のクリップが提供される。
【0027】
好ましい態様においては、本発明に係るクリップは、きわめて近接して配置される二つの脚部材を備え、これら二つの脚部材は少なくとも組織が把持され結紮される長さ方向の部分においては、互いにほぼ平行である。脚部材は、脚部材の分離を抑える連結部材を介して互いに連結される。連結部材と脚部材は、脚部材の遠方端に、脚部材に係る結紮面の間で組織を把持するための開口を与える。ばねを備えた連結部材は、脚部材の遠方端がクリップに加えられる力によってわずかに押し広げられるようにする。そして、クリップに加えられる力が解除されると、脚部材は元の位置に戻る。
【0028】
一つの態様において、二本の相対向する平行な脚部材は、互いに反対方向にある脚部材に係る異なる方向から作用する少なくとも二つのばねを有する連結部材によって接合される。好ましくは、二つの相方向対向するばね部材にほぼ平行で均一な撓みを与える。第2のばね部材は、第2の平行な脚を、クリップの遠方端に近接した第1の平行な脚部材から撓ませる。好ましくは、二つのばね部材の一方が、クリップの遠方端にあり、他方のばね部材は手前端あるいはこれに向けて設置されるのがよい。互いに平行な両脚部材は、クリップの遠方端に、結紮する組織を収めるための開口を与える。この開口は、二つの脚部材の相枝に組織を集めたりあるいは組織に対し「漏斗」の役割を果たすため、あるいは適用の際に、組織に対して漏斗の役割を果たすようクリップ適用装置によって開放されるべく、角度がつけられている。
【0029】
好ましい態様においては、各脚部材は、少なくとも一個の自由端を有し、各脚部材の自由端は、どこで接続されるかにかかわりなく、互いに相対向する。好ましくは、脚部材からクリップの遠方端および手前端の両方から片持ちばり形式で延び出るのがよく、一方の脚部材は一端からそして他方の脚部材は他端から延び出る。このため、一方の脚部材の自由端は、他方の脚部材の拘束端に位置し、そのまた逆の関係にもある。連結部材は、各脚部材を、その拘束端において拘束し、連結する。この態様においては、脚部材は、その遠方端および手前端の方向がクリップ適用装置の遠方端(作用端となる)および手前端に対応するように配向される。
【0030】
本発明はまた、無菌クリップを結紮する体管に適用するための装置(クリップ適用装置)と方法も適用する。この装置は、作動トリガを有するハンドルと、遠方端に顎部材を有する長手シャフトを備える。顎部材は、互いにその手前端から遠方端に向けて末広がりとなっている閉鎖面の対を一つ備える。これら顎部材の把持面は、結紮する体管を受け止めることができるように配置される。すなわち、顎部材の把持面は、結紮する体管の両側に配置され、体管を閉鎖する。
【0031】
クリップ適用装置を操作する際には、両顎部材は、カニューレなどの挿入路あるいは挿入穴を通して適用される。クリップ適用装置の顎部材は、結紮する組織の回りに置かれる。そして、両顎部材は、顎部材を結紮する組織の回りに配置するのを助け、また手術部位を内視鏡から見えやすく、そして他の手術具を近づけやすくするため、クリップ適用装置の操作者によって握られるノブを使って、両方向に360度まで回転させることができる。両顎部材は、一定の力をもつばねによって、互いに引き離すようにするのが好ましい。ばねを装填した顎部材閉止機構は、所定の力に合わせて両顎部材を閉止する。両顎部材は、クリップを組織上に置く前に、閉止位置においてロック状態にしておくこともできる。
【0032】
一旦顎部材が定位置に配置されると、顎部材を組織に重ねて閉止し、一時的に組織を停止すべく、トリガが作動される。この時点において、クリップ適用装置のユーザは次のことを確認することができる。すなわち、適当な組織が圧縮されているか、十分な組織が圧縮されているかあるいは余分な組織が圧縮されていないか、そして十分な圧縮力が加えられているか、また組織にクリップを適用する前にすべての準備が完了しているか、である。もし上記の確認事項についてユーザが満足しない場合は、クリップを適用せずに顎部材を開放して組織から引き離すため、トリガを解除する。他方、ユーザが上記確認事項について満足する場合は、ラチェット式のトリガをさらに深く握る。するとクリップは、クリップの脚をわずかに開く役目をするクリップ適用装置の端部まで進むため、クリップの遠方端にある開口は、顎部の末広がりの表面が組織を圧縮して閉鎖する箇所あるいはその近傍で、組織を収めるようになる。クリップは、組織の上方に進出すると、クリップ適用装置の顎部材から離れる。トリガを解除すると、顎部材は組織から外れるが、クリップが結紮した体管にとどまる。
【0033】
本発明の一態様によれば、トリガを一個と、二段階の作動行程、すなわち、
1)組織を把持してクリップ適用装置の適当な箇所に位置させ、適当なクリップ位置を見つけるとともに組織を圧縮する行程と、
2)装置をロック状態におき、クリップを組織上に進める行程を備えたクリップ適用装置
が提供される。
【0034】
この態様によれば、第2の段階は、遠方側にあるクリップを進める行程と、クリップのスタック(積み重ね)をわずかに遅れたタイミングで動かす行程を含む。
【0035】
本発明のもう一つの態様は、本明細書で説明するクリップ適用装置の種々の機能を作動させるため、複数のトリガを備える。例えば、第1のトリガは組織圧縮手段と連係し、第2のトリガはクリップ送給手段と連係するといった具合である。すなわち、第1のトリガは、組織圧縮手段を遠方端において組織を圧縮するよう働かせる。ついで、クリップ送給手段は、ファスナ(例えばクリップ)をクリップ適用装置の遠方端に送給する。クリップ適用装置の遠方端においては、クリップは予備圧縮された組織上に置き、クリップ適用装置から外す。
【0036】
本発明のさらに別の態様によれば、クリップを予備圧縮した組織に適用する装置(クリップ適用装置)が提供される。クリップは、従来と同じ形状であるが、装置の終端効果器に送る際のクリップの寸法を小さくするため、半分最終形に折り曲げてある。終端効果器の圧縮手段は、結紮クリップを組織に挟む前に、組織を予備圧縮する。組織は、クリップを適用する前に、終端効果器の圧縮手段から解放される。クリップは、予備圧縮された組織に外側から合わさるのに十分な大きさの開口を有する。クリップを予備圧縮された組織の周囲に進めた後、終端効果器は閉じたクリップを潰し、こうして組織を結紮する。
【0037】
【発明の実施の形態】
本発明は以下に、図面を参照しながら、特定の態様に則してより詳しく説明する。
図15には、本発明に係るクリップ34を示す。クリップ34は、上部脚部材62、連結部64および第2の脚部材63を備える。そして、連結部64は、長手部77と二つのばね部65,66を具備する。第1のばね部65は、クリップ34の手前側端部に位置し、第1の脚部材62の手前端に連結する。他方、第2のばね部66はクリップ34の遠方端に位置し、第2の脚部材63の遠方端に連結する。第1の脚部材62と第2の脚部材63は、ほぼその全長にわたって互いにほぼ平行である。各脚部材62と63はそれぞれ、組織係合面78と79を有する。そして一方の脚部材の組織係合面は、もう一方の脚部材の組織係合面と係り合う。すなわち、組織係合面78,79は、これら係合面の間に組織を保持し、その組織がクリップから滑って外れることのないように刻み目をつけた面98を含む。組織係合面78,79はまた、一旦クリップ34が組織に係合されたら、このクリップの閉止を確実なものにし、クリップが動くことのないようにする小さなくぼみ97かこれに類似するものを備える。脚部材62,63の手前端は、体管などの組織99(図8(a)〜図9(c))を捕らえるための開口85を形成する。上部脚部材62は、遠方端に、二つの上方横断タブ(つまみ)75を具備する。そして、連結部64は、遠方端に、二つの下方横断タブ76を具備する。クリップの高さをhとすると、この高さhは、クリップが組織に係合される前にシャフト5を通って送られるときの、結紮面に垂直な面で測定される。
【0038】
本発明に係るクリップは、好ましくはよく知られた材料ないし、チタン、タンタル、ステンレススチール、高弾性の形状記憶合金などの合金、あるいはポリオレフィン、グリコリド−ラクチドポリマーなどのいくらかの弾性を有する種々のプラスチック材料からつくるのがよい。これらクリップ材料の降伏点は、クリップを組織に係合させる際、クリップ適用装置によって解放でき、かつ元の閉止位置に戻すことができる程度のものでなければならない。好ましいクリップ材料は、チタンとアルミニウムを3、バナジウムを2.5の割合で含むチタン合金である。
【0039】
図16は、クリップ34をつくる元になるチタン製のストリップ(ひも状体)34aを示す。横断タブ75,76は、コイニングあるいは他の知られた方法で、チタンストリップ34aに形成される。ストリップ34aは、この後2度曲げられ、3つの平行部分を形成される。すなわち、脚部材62,63と連結部64、および二つの湾曲部(ばね部)65,66である。湾曲部は連結した脚部材の端部に力を生じさせるばねとして働き、各脚部材に互いの方向に向けてほぼ均一ないし対称な力を与える。
【0040】
図1ないし図14には、本発明に係るクリップ適用装置1を示す。ハウジング4は、固定ハンドル10、ハウジング4に回動可能に取り付けられたトリガ11、およびハウジング4の遠方端に回転可能に取り付けたノブ59を備える。ノブ59とハウジング4は、長手シャフト5の手前端に連結する。シャフト5は、顎9を終端とする固定した長手下方顎部41、グラスパバー(grasper bar) 31、送給プレート130、送給バー32、支持チューブ33、クリップのスタック(積み重ねた山)35、フィーダシュー(feeder shoe) 70および、シャフトの遠方端40において結紮する組織を把持・圧縮する顎8,9の対を具備する。
【0041】
シャフト5の外径DS は、下方顎部41、グラスパバー31、送給プレート130、および送給バー32が通る管を有する支持チューブ33の外径である。支持チューブ33は、顎部8,9の手前側で終端し、顎部8,9の回動を可能にする。そして、支持チューブ33は、過剰のトルクおよび/またはシャフトの種々の部分のたわみに抗することができるように構成される。
【0042】
支持チューブ33と下方顎部41は、回転ノブ59を介して、ハウジング4に回転可能に取り付けられる。ノブ59は、ノブ59の開口の内径にぴったり嵌り、支持チューブ33の手前端で外側に突出するタブ49を介して支持チューブ33に取り付けられる。ノブ59の内側に突出する突起48は、支持チューブ33の外側に突出するタブ49に回転可能に係合する。ノブ59は、シャフト5を、ハウジング4に対して360°回転させることができる。
【0043】
トリガ11はハウジング4から延びるトリガアーム18を備え、ユーザはトリガ11を作動させる場合は、ハンドル10を握り、同じ手でトリガアーム18を引く。トリガ11に成形したポスト(柱)12は、トリガ11がハンドルに対して回動できるよう、ボス13にぴったり嵌る。
【0044】
ハウジング4は、このハウジング4に回動可能に取り付けられ、トリガ11にスライド可能に連結されたフィードカム16を備える。フィードカム16は、その一端において連結機構17に連結する。連結機構17は、トリガ11に加えられる力を、クリップ適用装置による組織の把持/圧縮およびクリップの送給/配置のために伝達する。トリガ11は、フィードカム16にあるスロット20の内を移動するトリガポスト19を備える。トリガ11は、トリガアーム18にハンドル10方向へ回転させる力を加えることによって作動される。すなわち、この力は、トリガ11をポスト12の回りで回動させると共にトリガポスト19を、フィードカム16をハウジング4に対して回動・回転させるように、スロット20の中で移動させる。フィードカム16が回転すると、トリガの動きを以下に詳述する連結機構17の長手方向の動きに変えるトリガの力が増倍される。
【0045】
連結機構17は、シャフト5の長手軸に対して軸方向に配置される。連結機構17は、グラスパ連結部21、フィーダ連結部22、インライン(直列)ばね23および戻しばね24からなる。フィーダ連結部22の手前端には、後方延び出しポスト26と円形面27がある。フィードカム16は、フィーダ連結部22の手前側あるいは後方に延び出すポスト26を跨ぐ二本のアーム25を備え、これら放射状に延びる二本のアームは、先の円形面27と後方延び出しポスト26との間にスライド可能に取付けられる。放射状に延びるアーム25は、フィードカム16の回転運動を連結機構17の軸方向の運動に変換する。
【0046】
連結機構17の軸方向の動きは、二つの工程を含む。第1の工程は、インラインばね23よりばね予圧および/またはばね定数が小さい戻しばね24の圧縮であり、このため戻しばねはインラインばねより小さな力で圧縮される。この第1の工程は、トリガの作動における組織把持・圧縮工程に対応する。他方、第2の工程は、大部分、戻しばね24が圧縮された後のインラインばね23の圧縮である。この第2の工程は、トリガの作動におけるクリップの前進・配置およびスタックの前進工程に対応する。
【0047】
フィーダ連結部22の遠方端は、グラスパ連結部21の手前端の内側にスライド可能に収まり、軸方向に動く。グラスパ連結部21は、径方向に拡がる円形面28を含む。インラインばね23は、フィーダ連結部とグラスパ連結部21に被さっており、また円形面27と28の間に位置する。インラインばね23は、円形面27と28の上で作用し、フィーダ連結部22とグラスパ連結部21をお互いに離すよう軸方向に押圧する。グラスパ連結部21は、その遠方端に、径方向に拡がる第2の円形面29を有する。戻しばね24の手前端は、第2の円形面29の遠方端に接する。下方顎部41は、ハウジング4の回転ノブ59内に収められたその手前端上に円形面36を有する。他方、戻しばね24の遠方端は、円形面36に接する。こうして、戻しばね24は、グラスパ連結部21を、シャフト5の手前端からさらに手前方向に、すなわち下方顎部の円形面36から離れる方向に押圧する。
【0048】
力が最初にトリガアーム18に加えられると、フィードカム16が連結機構17を押し進め、戻しばね24が圧縮され、グラスパ連結部21が軸方向に進む。適当な大きさの力がさらに加えられると、インラインばね23が圧縮されるため、直ちにフィーダ連結部22がグラスパ連結部21の方へスライドする。
【0049】
組織は、固定した下方顎部41の顎9方向に閉じる上顎部8によって把持・圧縮される。下方顎部材41の長手部37は、ハウジング4の開口30、ノブ59の穴96を通り、シャフト5の長手軸に沿って延びる。また、この下方顎部材の長手37は、側壁38と床部39によってU字形に形成される。そして、この長手部37は、下顎9のところで終端する。
【0050】
グラスパバー31は、その手前端において、グラスパ連結部21に取り付けられ、円形面36の開口47と下方顎部材41の長手部37を通って長手方向に延びる。グラスパバー31は、C字形を形成するよう互いに湾曲する天井部69と二つの側壁68を備える。二つの側壁68は、下方顎部材41の側壁38に内接する。下方顎部材の側壁38は、ノッチ(切り目)のついた面61を備える。グラスパ連結部21の軸に沿った前方への動きは、グラスパバー31に伝えられる。
【0051】
上顎8は、グラスパバー31の遠方端に位置する。グラスパバー31の遠方端上で下方に延びるポスト55は、グラスパバー31を上顎8に可動的に取り付けるため、上顎8の対応するスロット56に差し込まれる。上顎8は、その手前端の両側にフック51の対を備える。フック51は、下顎9のへこみ52において、下顎9に回動可能に係合する。上顎8と下顎9はそれぞれ、組織接触面53,54を含む。また、上顎8はウィンドー87を有し、このウィンドー87を通して、組織圧縮段階においても圧縮された組織を見ることができる。さらに、クリップ送給段階でも、このウィンドー87を通してクリップを観察することができる。
【0052】
グラスパバー31を進めると、閉じていた上顎8が下顎9側に回動し、インターフェース面53,54はともに両顎8,9の間に係合している組織を圧縮する。この態様においては、下顎9は固定しており、他方上顎8は下顎9に対して動く。下顎9の面54は、両顎8,9によって係合・圧縮された組織の遠方側への移動を、圧縮された組織に係合したクリップ34の遠方側への前進に帰する一連の歯もしくは滑り止め57を備える。滑り止め57は、クリップ34を組織上で正確に配置するため、組織を適当な位置に配置するのを補助する役目も果たす。また、フック51の前面に設けた手前側の組織止め100の対は、組織が上顎8の手前側(クリップ適用装置の中)に入り込んでしまうのを防止する。滑り止め57と組織止め100は、結紮する組織を適切な位置、すなわちクリップがクリップ適用装置から離れる配置させる役割を果たす。これは、この態様においては、クリップ34が両顎8,9ほどは延びないため、非常に重要なことである。
【0053】
トリガ11を解除すると、戻しばね24が解除され、グラスパバー31は後退し、また上顎8は開放する。グラスパバー31は、送給プレート130の手前側に設けられるノッチ138と送給バー32の手前側に設けられるノッチ139に、スライド可能に嵌る下方に延び出るタブ137を備える。グラスパバー31にあるタブ137は、送給プレート130と送給バー32を、グラスパバー31と一緒に、はっきりと整列して後退させる役割を果たす。
【0054】
両顎8,9が結紮する組織99を閉止した顎、トリガアーム18をさらに握ると、第2の工程、すなわちクリップの送給と配置が開始する。トリガを引くと、トリガ11にあるステップアーム2が、ハウジング4上の対応するステップリブ6に接する。戻しばね24が圧縮され、両顎8,9が戻しばね24の力で閉止されると、ステップアーム2上の突起3が対応するステップリブ6に接するため、ユーザがトリガアーム18上で感ずる感触が増大する。この感触の増大は、単一の行程による二段階、すなわち顎部閉止モードとクリップ送給モードの間の変わり目を示している。同様に、送給カム16は、その遠方端に突起15が備わった反バックアップアーム14を有する。反バックアップアーム14は、ハウジング4上にある対応するバックアップリブ7に接し、送給カムの回転運動の方向が反転するのを防止する。これは、トリガ行程における顎閉止モードからクリップ送給モードへの移行時に出現する。バックアップリブ7は、反バックアップアーム14がこのバックアップリブ7から外れる前に、トリガが完全に引かれたかどうかを判断する。このため、以下に述べるように、クリップ34が組織上を適切な位置まで確実に前進させることができる。
【0055】
内側に突出するタブ45を備えた二本の係合アーム44は、送給バー32の手前端から延びる。係合アーム44は、グラスパ連結部21の遠方端にある開口を通って、フィーダ連結部22まで延びる。フィーダ連結部22は、送給バー32の係合アーム44が跨がり、タブ45が係合・連結する中央リブ部46を具備する。送給バー32は、フィーダ連結部22の前方への動きによって押し進められる。
【0056】
第2のモード、すなわちクリップ前進・配置モードにおいては、トリガアーム18がフィーダ連結部22を押し進め、このフィーダ連結22が送給バー32を、そしてわずかに遅れて今度はこの送給バー32が送給プレート130を順次押し進める。送給プレート130と送給バー32は、円形面36の開口47を通って、下方顎部41とグラスパバー31の両長手部の間を軸方向に進む。送給プレート130は、上方に延びる側壁135と、送給プレート130から送給バー32にあるスロット132まで下方に延びるタブ131を備えた送給バー32にスライド可能に連結する。送給バー32は、スロット132の手前端132aが送給プレートのタブ131に係合して送給プレート130を進めるよう、送給バー32が遠方側に進むまで、タブ131がスロット132内をスライドするように配置される。送給バー32は、わずかに曲がった末端43で終端する。
【0057】
クリップ34のスタック35は、シャフト5の長手軸に沿って端部から端部までを埋めるように、クリップ適用装置に予め装填される。
【0058】
第2のトリガ工程においては、送給バー32の末端43が、最も遠方側にあるクリップを、把持・圧縮された組織99側へ、両顎部8,9まで進める。送給プレート130は、送給バー32が最初に最も遠方側にあるクリップ34を進めた後遅れてクリップの後続のスタック35を進める。送給棒の末端43は、送給プレート130がスタック35を押し進める際、一番遠方側にあるクリップを両顎8,9の中の係合・圧縮された組織99まで押し続ける。
【0059】
送給プレート130は、下方顎部41の床39の上面に位置する送給バー32の上面に位置する。クリップ34のスタック35は、送給プレート130とグラスパバー31の天井部69の間にある送給プレート130の上面に位置する。スタック35は、グラスパバー31の形状をC字形とするグラスパバー31の側壁によって包囲される。開放状態においては、スタック35の最も遠方側にあるクリップ34は、送給プレート130の遠方端と送給バー32の遠方側の末端43より遠方側で、下顎9のちょうど手前に位置する。スタック35の最後のクリップの手前側にフィーダシュー70を備えたクリップ34のスタック35は、送給プレート130によりシャフト5を通して遠方側に進められるが、このとき送給プレート130は、送給プレート130のタブ131にスライド可能に係合する送給バー32のスロット132によって進められる。
【0060】
フィーダシュー70は、本体71と、本体71から延び出る片持ちの下方アーム72を備える。下方アーム72からは下に向けてタブ73は延び出て、送給プレート130にある一連の長手スロット60の一つと係合するため、フィーシュー70は、スタック35の最後クリップのちょうど手前に位置する。送給バー32はV字形のへこみ134を有し、このへこみ134で、タブ73が送給プレート130にあるスロット60を通って延びるとき、フィーダシュー70のタブ73を収める。フィーダシュー70はさらに、フィーダシュー70の側面から延びる横断方向に延びるアーム74を備える。
【0061】
フィーダシュー70の本体71は、C字形グラスパバー31によって定位置に収められ、かつ保持される。片持ちの下方アーム72は、送給プレート130の側壁135によって包囲される。アーム74は、ガラスバー31と送給プレート130の間にある開口を通じて、下顎9の側壁38まで延びる。
【0062】
休止段階およびグラスパバー31が押し進められるときには、アーム74は、下顎の側壁38の切り目のある面61と接している。アーム74は、フィーダシュー70の手前側への動きを抑止するため、外側に延び出る。一方、アーム74は、フィーダシュー70の遠方側への動きは許容する。したがって、送給バー32は遠方側に進み、フィーダシュー70のアーム74は、グラスパバー31の壁68の上方を進む。アーム74はついで、ほぼクリップ1個分の長さだけ遠方側にあるノッチの付いた面61の新しいセットに係合する。グラスパバー31のC字形の壁68は、フィーダシュー70が横方向への望ましくない動きをするのを防止、クリップが進むときにこのクリップを案内し、スタック35にあるクリップの連続的な整列を維持する。
【0063】
送給バー32が遠方側に押し進められると、この送給バー32は最も遠方側にあるクリップを進めるが、この間送給プレート130とスタック35は静止したままである。スロット132の遠方端132aがタブ131に振れると、送給プレート130は前進する。スリット132とタブ131は、送給バー32の正面にある最も遠方側のクリップ34を送る作用とスタック35を押し進める作用の二つの作用を連続的に分離する役目を果たす。このため、特に、両顎8,9を組織の適当な位置に配置している間にトリガ11が一部開きまた閉じることにより、クリップはもつれたりからまったりするおそれが少なくなる。
【0064】
送給プレート130が押し進められると、タブ73が送給プレートのスロット60の一つに係合しているため、フィーダシュー70も進む。送給プレートの上方に延びる壁135も、クリップの下方タブ76とフィーダシュー70を案内するのを助ける。フィーダシュー70の遠方端は、クリップのスタック35をクリップ適用装置の遠方端側に進める。トリガ11が送給プレート130と送給バー32を限度一杯まで進める度に、フィーダシュー70はクリップ1個分の長さだけ進む。グラスパバー31は、遠方端側に向けて配置される片持ちリフトばね86を備える。この片持ちリフトばね86は、グラスパバー31の天井部69から下方に延びる。
【0065】
グラスパバー31の前進の初期段階においては、最も遠方側のクリップは、スタック35の長手面から送給バー32の長手面まで移動する。トリガの行程の第2段階においては、送給バー32の遠方端は、遠方側のクリップ34を、すでに閉止して組織99を圧縮し一時的に閉止している両顎8,9の間に進める。第1のクリップが配置されると、送給プレート130はスタック35を進める送給バー32の連続的な遠方側への動きによって進められる。遠方側にある次のクリップは、送給バー32次いで送給プレート130がトリガが戻る端まで後退するとき、片持ちばね86によって送給プレート130から下方へ、送給バー32の正面に進む。片持ちばね86は、最も遠方側のクリップが、送給バー32および送給プレート130とともに後退するのを防ぐ。こうして、スタック35の最も遠方側にあるクリップは、トリガ行程の第2段階が完了し、トリガが元の位置に戻った後、片持ちリフトばね86によって移動させられる。
【0066】
長手のチャネル93は下顎9に形成され、送給バー32の下方に延びるくぼみ88は、クリップの前進・配置工程の間、送給バー32の遠方端が遠方側のクリップに対して適切に配置されるよう、このチャネル93を通って収まる。遠方側のクリップが送給バー32の面より低くなると、下方の横断タブ76は、下顎9の側壁38に形成した棚90に乗り上げる。棚90は、下方横断タブ76の内面と接する。他方、上方横断タブ75は、上方タブ75の内面に係合する傾斜面76に沿って乗り上げ、上方タブ75を上顎8に向けて曲げるため、折り曲げられているクリップの脚部材62,63の内側の組織係合面78,79をお互いに分離させ、開口85を形成する。傾斜面91の端部においては、上方横断タブが下顎9から上顎8にあるレール92まで移動する。レール92は、上方横断タブ75の内面に係合する。こうして、第1の脚部材62の第1の組織係合面78は、圧縮した組織99の上部にある上顎8の中に進む。他方、第2の脚部材63の第2の組織係合面79は、圧縮した組織99の下部にある下顎9の中に進む。
【0067】
クリップが前進している間はずっと、クリップの本体は、それぞれ上顎8と下顎9にある長手チャネル93と94の中に収められている。上方横断タブ75は、上顎8の遠方端に向けて、開口95まで進む。開口95の幅は、レール92の内幅より大きく、上方横断タブ75の外幅に密接に対応する。すなわち、タブ75は、開口95を通って進むとき、上顎8から外れ、上方の脚部材62を下方の脚部材63に向けて弾性的に動かし、組織99を組織係合面78に接触させる。
【0068】
同様に、ほぼ同時に、下方横断タブ76が下顎9の遠方端に向けて、開口96に到達する。開口96の幅は、棚90の内幅より大きく、下方横断タブ76の外幅に密接に対応する。このため、タブ76は、開口95を通って進みながら下顎9から外れ、下方の脚部材63を上方の脚部材62に向けて弾性的に動かし、組織を組織係合面79に接触させる。タブ75,76の位置は、クリップを組織上に正確に位置させれば、脚部材がクリップ適用装置の両顎8,9から外れるタイミングに呼応する。横断タブの上方と下方のセットは示してあるが、クリップをクリップ適用装置から外すには、タブを一個だけ用いる場合を含めて、多数の組合せが可能である。
【0069】
上下の横断タブ75,76をそれぞれ開口95,96を通して解除するのに加えて、下顎9にあるチャネル94はその遠方端で上方に向けて湾曲し、クリップ34が下顎9から外れるとき、クリップ34を上方に曲げるようになっている。また、下顎9の床39上に軸方向に配置された蹴飛ばしばね101は、クリップ34がクリップ適用装置から外れるのを補助する。蹴飛ばしばね101は、クリップ34が両顎8,9の中に遠方側に進むとき、下方に圧縮される。そして、上顎8が開くと、クリップを蹴飛ばしばね101に対して抑えつけている力が解除され、ばね101はクリップを両顎8,9から弾き出す。
【0070】
蹴飛ばしばね101は、下方顎部41の床39の遠方端から、次のようにして下顎9のチャネル94を通って延びる。すなわち、蹴飛ばしばね191は、正面にある下顎9の長手軸に沿って位置する。蹴飛ばしばね101は、手前側に位置し、横断方向に延びる取付けタブ101aを備えるが、この取付けタブ101aは、蹴飛ばしばね101を下顎9のスロット9aに固定し、このばね101の遠方側−手前側方向の軸方向の動きを防止する。休止位置においては、蹴飛ばしばね101は、上方に弾性的に付勢され、また両顎8,9を通過するクリップによって下顎9に向けて降下させられる上方部分101bを有する。ばね101が降下すると、ばね101の遠方端は、下顎9の中で前方にスライドする。ばねは、下方に傾いた遠方側面101cを有するが、この面101cは、クリップがばね101の上を通過していくときに平らになる。クリップ34の下方横断タブ76が棚90から解除されると、蹴飛ばしばね101は、クリップの底面上で、クリップを下顎9から持ち上げる役目を果たす。そして、クリップが解除されると、遠方側面101cは隆起し、手前側の下顎9に戻ることのないようにする。
【0071】
クリップ34のスタック35は、すべてのクリップが使いつくされるまで、間断なく動いていく。シャフト5は、ユーザにクリップ適用装置1に残っている未使用のクリップがほぼ一個になったことを知らせるクリップインジケータ80を備える。クリップインジケータ80は、支持チューブ33にあってその遠方端側に向けて軸方向に延びる穴81と、グラスパバー31上にある対応する穴83からなる。フィーダシュー70は、フィーダシュー70が遠方側に進んで穴81,83の下を通過するとき、穴81,83を通して見えるカラーマーカー89を有する。フィーダシュー70が穴81と対応する穴83を通過するとき、クリップは一個残る。
【0072】
下方顎部材41の開口47の中とグラスパバー31の手前端の中には、体腔のガスが開口47を通って外部に流れる量を減らすトラックプラグ50が配置される。プラグ50は、グラスパバー31と送給バー32の戻しばね24による長手方向の動きがあっても、定位置に固定して保持される。
【0073】
クリップ適用装置は一個の可動顎と一個の静止顎を有するとして図示してあるが、両方の顎が、閉鎖する組織を閉じるように動くものであってもよい。
【0074】
図4は、好ましい態様に係るクリップ適用装置1の作動前の状態を示す。この状態においては、図8(a)に詳しく示したように、両顎8,9は開放しており、組織99の周囲に配置されている。図7(a)は、図4に示したクリップ適用装置の最初の位置におけるシャフト5の拡大断面図である。フィーダシュー70の横断アーム74は、下顎の壁38の切り込みの付いた面61に係合している。タブ73は、下方アーム72から可能に延び、送給プレート130において軸方向に設けられる一連のスロット60の一個に係合し、さらに送給バー32のV字形の切り込みあるいはへこみ134にまで延びる。
【0075】
図5は、図4のクリップ適用装置がトリガの作動により、組織把持工程を完了した状態を示す。送給カム16の反バックアップアーム14上の突起15は、ハウジングのリブ7にちょうど係合したところである。こうして、ユーザは、両顎8,9を開放して再設定するため、この点(図4参照)まで、トリガ11を解除することができる。この状態で固定する直前に、突起15はリブ7に到達し、トリガアーム18を作動する際、ユーザは感触が増大する。感触が増大するのは、ハウジング4のリブ6に接触するアーム2にある突起3のためである。この感触の増大は、ユーザに対し、トリガアーム18にこれ以上力を加えるには、両顎8,9を解除するためクリップの配置を完了する必要があることを知らせる。
【0076】
図7(b)は、固定(ロック)の直前の段階に対応する。すなわち、両顎8,9は閉止され、最も遠方端にあるクリップはあまり進められていない。図5に示したように、突起15がハウジングのリブ7に一度でも係合すると、トリガの工程は完了しなければならない。
【0077】
図5は、トリガ作動に係る第1の段階の終了時と第2の段階の開始時を示す。突起はリブ7に係合し、クリップ配置段階が開始されている。
【0078】
図7(b)は、図5にも示したトリガの作動に係る最も遠方側にあるクリップを進める工程に対応する。送給バー32は、スリット132が送給プレート130の下方タブ131に係合する前に、遠方側に進められる。
【0079】
図6、図9(a)、図9(b)および図9(c)は、送給プレート130を進めるため、送給バー32のスロット132が送給プレート130のタブ131に係合することによる、クリップスタック35の前進を伴うトリガ作動の継続に係る工程を示す。フィーシュー70は、送給プレート130が前進すると、これに対応して、クリップ一個分だけクリップのスタック35を進める。横断方向に押圧されているアーム74は、グラスパバー31の壁68を横切って動く。
【0080】
図8(c)に示したように、遠方側のクリップ34は、遠方側への移動の第1の段階が起こった直後は、両顎8,9によって圧縮されている組織のちょうど手前にある。第1の脚部材62の上方横断タブ75は、傾斜面91に乗り上げて上顎8まで達し、押圧された脚部材62,63の内側にある組織係合面78,79を互いに引き離して開口85を形成する。
【0081】
図9(a)においては、クリップ34が組織を越えて進められる。そして、図9(b)においては、クリップは両顎から離れ始め、蹴飛ばしばね101は、遠方側面101cがばねが滑って下顎9に戻るのを防止している間に、クリップを両顎から押し出す。さらに図9(c)においては、クリップは、遠方端90において、棚90、レール92、および両顎8,9から外れる。これは、図6に示したトリガ工程の終了時に対応する。クリップ34が外れ、トリガアーム18が解除されると、トリガ11は、図4に示した最初の位置に戻る。
【0082】
図7(c)は、トリガ工程が終わった後にトリガが解除されたときのクリップ適用装置のシャフトを示す。インラインばね23は、送給プレート130と送給バー32を交代させる。しかし、フィーダシュー70の押圧されたアーム74は、下方顎部材41の壁38にある切り込みの入った面61に係合したままであるため、フィーダシュー70は静止したままである。フィーダシュー70の下方アーム72は、それまで位置していた送給プレート130のスロット60aから飛び出し、スロット60aの遠方側にあるスロット60bに入り込む。また、次に遠方側にあるクリップは、送給バー32がトリガ工程の終了時に後退すると、送給バー32の正面まで下方に移動する。片持ちばね86は、クリップが送給バー32まで後退するのを防ぐ。こうして、フィーダシュー70、送給プレート130および送給バー32が、トリガ11の次の作動時には、次のクリップを進めるような位置をとる。
【0083】
クリップは、図示のようにシャフトか、あるいはハンドル、またはシャフトとハンドルの両方に、装填・格納される。クリップ適用装置は、図示のように複数のクリップ、あるいは単一のクリップを適用することができる。また、多重クリップも、クリップ適用装置がクリップの多重列および、作用端において多重取り外し手段を収めるように改造すれば、同時に適用することができる。この態様においては、二つのクリップの間で結紮する組織を切断するため、切断手段が備えられる。
【0084】
図17〜図20は、本発明の他の態様を示す。この態様に係るクリップ適用装置の終端効果器11は、シャフト105、シャフトの管腔を通って軸方向に伸びるクリップ送給フォーク114、およびシャフト105の遠方端に連結される一対の回動可能に取り付けられた中空の両顎108,109を備える。フォーク114は、上股112と下股113を有する。各股112,113は、これらの股から横断方向に伸びる突起116,117を備える。そして、各突起116,117は、それぞれカム面118,119を有する。突起112,113はそれぞれ、顎108,109の管腔120,121の内部でスライドすることができる。両顎108,109の管腔120,121は、突起116,117のカム面118,119に対応するカム面128,129を備える。
【0085】
一部が変形可能なクリップ122は、フォーク114の中に位置する。クリップ122は、連結部材125によって手前端で連結され、遠方端で狭い開口126を形成する脚123,124を具備する。クリップ122は、脚123,124により、フォーク114の股112,113の間で保持される。
【0086】
両顎108,109は、最初は互いに離れているような力をかけられる。クリップ122のフォーク114が前進すると、突起112,113は、管腔120,121を通って進む。そしてフォーク114が前へ進むと、クリップ122の脚123は、上顎108の管腔120内でスライドし、他方クリップ122の脚124は、下顎109の管腔121内でスライドする。
【0087】
このクリップ適用装置を使用する場合は、結紮する組織を両顎108,109の間に置く。そしてクリップフォーク114を進めると、両顎108,109が一緒に閉止、組織を両顎108,109の間で予備圧縮する。フォーク114は、予備圧縮した組織の上で、クリップ122を同時に前進させため、組織はクリップ122の脚123,124の間に横たわる。反形成されたクリップ122の開口126は、予備圧縮された組織を上から抑えるには十分なほど大きく、シャフト105の中に収まるには十分なくらい小さい。カム面118と119およびカム面128と129の間で何らかの接触する前に、フォークを後退させ、クリップ122が組織を閉止する前に、両顎108,109を組織から取り外すことができる。
【0088】
クリップ122のフォーク114がさらに前進すると、カム面118,119は、カム面128,129に接触し、カム面128,129は股112,113を一緒に閉止させる。股が閉止すると、これらの股は、今度はクリップ122の脚123,124を、予め圧縮した組織上で一緒に閉じさせる。クリップ122は、変形可能な材料でつくる。こうして、クリップ122が閉止すると、クリップは最終形に変形し、この閉じた状態のままとどまる。
【0089】
クリップ122のフォーク114は後退できるが、このときは両顎108,109を開放し、クリップを定位置に残し、組織を結紮する。
【0090】
結紮クリップは、手術中に、単一クリップ用クリップ適用装置を用いる単一のクリップとして、あるいは多重クリップ適用装置を用いて血管に提供することができる。クリップ適用装置は、内視鏡手術中はカニューレを通して挿入することができる。そして、多重クリップ適用装置を使用する場合は、クリップ適用装置は、たくさんの場所で多数の血管上にクリップを配置するか、あるいは血管を結紮する。
【0091】
図22は、図1のクリップ適用装置を使う際に挿入用の穴として用いる本発明に係るトロカール201とカニューレ200を示す。カニューレ200は、内径がDC である。そして、トロカール201は、シャフト203とハンドル204に連結した尖端202を有する。カニューレ200の遠方側に伸びる尖端202をもつトロカール201は、カニューレ200のチューブを通して、取り外し可能に挿入される。トロカール201とカニューレ200は、手術具が手術部位に接近するための組織を穿孔するのに用いられる。すなわち、トロカール201は、手術部位において組織を処置するためのクリップ適用装置1が挿入される際の穴を提供するために、取り外される。
【0092】
カニューレの内径は、クリップ適用装置に収められる閉止したクリップの高さと関係のある大きさであるのが好ましい。カニューレ(の内径)の寸法の、閉止したクリップの高さ(閉止クリップ高)に対する比は、できるだけ1に近いのが好ましい。中の大くらいの大きさのクリップについては、カニューレの寸法の閉止クリップ高に対する最大比は、約2.7が好ましい。また、中くらいの大きさのクリップについては、カニューレの寸法の閉止クリップ高に対する最大比は、約3.2が好ましい。そして、小型のクリップについては、カニューレの寸法の閉止クリップ高に対する最大比は、約5.6が好ましい。ここで規定されたクリップ寸法はこの技術分野において公知のクリップ寸法を概ね反映しようとするものであり、今日では、腹腔鏡手術および内視鏡手術用の使い捨てクリップについて使用されている。
【0093】
クリップ適用装置は、金属、プラスチック(好ましくはポリカーボネート樹脂)等の種々の材料からつくることができる。装置をステンレススチールからつくる場合はこの装置は通常再使用することができ、一方プラスチック材料からつくる場合は使い捨てとなる。本発明に係るクリップ適用装置については、装置を取り替え可能なカートリッジ式のクリップを収めるような態様にすることもできる。このカートリッジ式のクリップは、再使用可能なクリップ適用装置あるいは、同じ患者にだけ何回も使うという意味での半使い捨て型のクリップ適用装置のいずれにも使用することができる。
【0094】
以上本発明を詳しく説明してきたが、当業者ならば、本発明の趣旨・範囲内で種々の変形・変更例が可能であることは容易であろう。
【0095】
本発明の具体的な実施態様は以下の通りである。
(I)体組織用のファスナを適用する装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジングに連係する作動装置と、
前記ハウジングに連結し、このファスナ適用装置の遠方端に位置する作用端であって、前記作動装置に可動的に連結される体組織操作部を備える作用端と、
このファスナ適用装置に収められる複数のファスナであって、遠方側にあるファスナおよび、この遠方側のファスナに隣接する前端と後端とをもつスタックを有するファスナと、
ファスナ送給装置であって、ファスナをこのファスナ送給装置の遠方端に向けて進め、ファスナを閉鎖する組織の周囲に配置し、前記作動装置に操作可能に連結されるファスナ送給装置を備えるファスナ適用装置であって、
前記ファスナ送給装置は、
前記遠方側にあるファスナを閉鎖する組織を上に配置するため、この遠方ファスナを前記作用端まで進める遠方ファスナ送給要素と、
初期位置と前進位置を有するスタック送給要素であって、このスタック送給要素が初期位置から前進位置へ移動する際、前記スタックを前記作用端に向けて進めるスタック送給要素と、
前記スタックの後端に位置するラチェット要素であって、前記スタック送給要素の前進位置への移動とともに前進し、このスタック送給要素が初期位置に戻る際には、スタック をこの前進位置で保持するラチェット要素を具備するファスナ適用装置。
1)前記スタック送給要素は、前記遠方ファスナ送給装置に可動的に連結される請求項(I)記載のファスナ適用装置。
2)遠方ファスナ送給要素は、第1の遠方行程に係る部分と第2の遠方行程に係る部分を備え、前記第1の遠方行程においては、前記遠方ファスナ送給要素は、独立に、前記スタック送給要素の遠方側に進み、前記第2の遠方行程においては、前記遠方ファスナ送給要素は、前記スタック送給要素と係合しながら遠方側に進む上記実施態様1)記載のファスナ適用装置。
(II)手術用挿入チューブと、手術用ファスナ適用装置の組合せであって、
患者の体内の手術部位に接近するための中空チューブであって、前記ファスナ適用装置のファスナを通すことのできる内径を有する中空チューブと、
前記手術用ファスナ適用装置内に収められるファスナであって、閉止状態をとり、この閉止状態に対応する高さを有するファスナを備える組合せであって、
前記閉止したファスナの高さは、前記チューブの内径のこの閉止したファスナの高さに対する比が5.6以下となるようなものである組合せ。
3)前記閉止したファスナの高さは、前記チューブの内径のこの閉止したファスナの高さに対する比が3.2以下となるようなものである請求項(II)記載の組合せ。
4)前記閉止したファスナの高さは、前記チューブの内径のこの閉止したファスナの高さに対する比が2.7以下となるようなものである請求項(II)記載の組合せ。
5)前記中空チューブはさらに、体組織切開用の先端をもつトロカールであって、前記チューブを通して、前記先端を露出させながら取り外し可能に挿入されるトロカールを備える請求項(II)記載の組合せ。
(III)体組織用のファスナを適用する装置であって、
管腔と遠方端を有するシャフトと、
前記シャフトの遠方端に連結する相対向する組織圧縮面と、
ファスナを圧縮された組織の回りに進めるファスナ送給装置と、
前記ファスナを第1の位置から、前記組織圧縮面によって圧縮されている組織の回りの組織結紮位置までファスナを解放するファスナ解放装置であって、前記ファスナを前記ファスナ適用装置から持ち上げるばねであって、前記ファスナがファスナ適用装置に再係合するのを防止するブロック部を含むばねを具備するファスナ解放装置を備えるファスナ適用装置。
(IV)複数の手術用ファスナを適用する装置であって、
シャフトと、
組織圧縮面を含むファスナ適用端と、
ファスナのスタックと、
前記スタックの最も遠方側にあるファスナと、
前記組織圧縮面によって圧縮されている組織の回りに前記最も遠方側にあるファスナを進め、同時に前記スタックを遠方側に送る送給装置と、
ファスナを圧縮された組織の回りに進めるファスナ送給装置と、
前記ファスナ適用端に位置するファスナ解放装置であって、前記ファスナを前記ファスナ適用装置から持ち上げるばねであって、前記ファスナがファスナ適用装置に再係合するのを防止するブロック部を含むばねを具備するファスナ解放装置を備えるファスナ適用装置。
(V)体組織用のファスナを適用する装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジングに連係する作動装置と、
前記ハウジングに連結し、このファスナ適用装置の遠方端に位置する作用端であって、前記作動装置に可動的に連結される体組織圧縮面を備える作用端と、
このファスナ適用装置に収められる複数のファスナであって、遠方側にあるファスナおよび、この遠方側のファスナに隣接する前端と後端とをもつスタックを有するファスナと
ファスナ送給装置であって、ファスナをこのファスナ送給装置の遠方端に向けて進め、組織が圧縮された後ファスナを、体組織圧縮面によって圧縮されている組織の周囲に配置し、前記作動装置に操作可能に連結されるファスナ送給装置を備えるファスナ適用装置であって、
前記作用端は、互いに相対向する組織圧縮面をもつ一対の顎部であって、少なくとも一方の顎部は、この顎部の一面に、滑り止めを含む組織位置設定器を具備する顎部を備えるファスナ適用装置。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、結紮する組織に到達するまでスペース効率のよい閉止状態で収納され、アクセス用の穴が小さくてすむクリップを提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るクリップ適用装置の側面図。
【図2】 本発明の好ましい態様に係る予備装填したクリップ適用装置の拡散分解図。
【図3】 本発明の好ましい態様に係る予備装填したクリップ適用装置の拡散分解図。
【図4】 図2と図3に示したクリップ適用装置の休止位置における側面拡大断面図。
【図5】 図2と図3に示したクリップ適用装置が組織把持・圧縮段階の終了時およびトリガ作動に係るクリップ前進・配置段階の開始時における組織把持位置にあるときの拡大断面図。
【図6】 図2と図3に示したクリップ適用装置のトリガ作動に係るクリップ前進段階の最終時にける側面拡大断面図。
【図7】 図7(a)は、本発明に係るシャフトの一部の休止位置における側面断面図、図7(b)は最遠方側(送給バーの正面)にあるクリップを進める送給バーを備えた図7(a)のシャフトの一部の側面断面図、図7(c)はクリップのスタックを進める送給プレートを備えた図7(a)のシャフトの一部の側面断面図、図7(d)は当初の休止位置に戻る送給プレートと送給バーを備えた図7(c)のシャフトの一部の側面断面図。
【図8】 図8(a)は結されるべき組織の上に当初、配置される顎部を備えたクリップ適用装置の遠方端の側面断面図、図8(b)は両顎部の間で圧縮された組織が係合したクリップ適用装置の遠方端の側面断面図、図8(c)は圧縮した組織の方へ進むクリップを収めたクリップ適用装置の遠方端の側面断面図。
【図9】 図9(a)は組織に係合したクリップを収めたクリップ適用装置の遠方端の側面断面図、図9(b)は組織に係合したクリップと、クリップをクリップ適用装置から変位させる蹴り出し用のばねを収めたクリップ適用装置の遠方端の側面断面図、図9(c)は組織に係合したままクリップ適用装置から外れたクリップと、クリップ適用装置遠方端の側面断面を示す図。
【図10】 クリップ適用装置のハウジングを示す側面断面図。
【図11】 クリップ適用装置の連結機構を示す側面断面図。
【図12】 クリップ適用装置の連結機構を示す平面断面図。
【図13】 下顎部の斜視図。
【図14】 上顎部の斜視図。
【図15】 好ましい態様におけるクリップの斜視図。
【図16】 図15に示したクリップの組織に係合される前の平面図。
【図17】 本発明の他の態様に係る終端効果器の一部の開始位置における側面断面図。
【図18】 図17の18−18線断面図。
【図19】 図17に示した終端効果器の一部の組織圧縮モード置における側面断面図。
【図20】 図17に示した終端効果器がクリップを閉止している状態を示す側面断面図。
【図21】 図7(a)の21−21線断面図。
【図22】 本発明の装置とともに用いられる本発明に係るトロカールとカニューレの説明図。

Claims (7)

  1. 体組織用のクリップを適用する装置であって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに連係する作動装置と、
    前記ハウジングに連結され、このクリップ適用装置の遠方端に位置する作用端であって、前記作動装置に可動的に連結される体組織圧縮部を備え、この体組織圧縮部が前記作用端における体組織を圧縮するように、前記作動装置によって作動される、作用端と、
    このクリップ適用装置に収められる複数のクリップであって、遠方側にあるクリップ、および、この遠方側のクリップに隣接する前端と後端とをもつスタックを有するクリップと、
    クリップ送給装置であって、クリップをこのクリップ送給装置の遠方端に向けて進め、クリップを、閉鎖されるべき組織の周囲に配置し、前記作動装置に操作可能に連結されるクリップ送給装置と、を備え、
    前記クリップ送給装置は、
    前記遠方側にあるクリップを、閉鎖されるべき組織上に配置するため、この遠方クリップを前記作用端まで進める遠方クリップ送給要素と、
    初期位置と前進位置を有するスタック送給要素であって、このスタック送給要素が初期位置から前進位置へ移動する際、前記スタックを前記作用端に向けて進めるスタック送給要素と、
    前記スタックの後端に位置するラチェット要素であって、前記スタック送給要素の前進位置への移動とともに前進し、このスタック送給要素が初期位置に戻る際には、前記スタックをこの前進位置で保持するラチェット要素と、を具備する、手術用クリップ適用装置。
  2. 請求項1記載の手術用クリップ適用装置であって、
    前記スタック送給要素は、前記遠方クリップ送給要素に可動的に連結される、手術用クリップ適用装置。
  3. 請求項1記載の手術用クリップ適用装置であって、
    前記遠方クリップ送給要素は、第1の遠方行程に係る部分と第2の遠方行程に係る部分を備え、
    前記第1の遠方行程においては、前記遠方クリップ送給要素は、前記スタック送給要素とは独立に遠方側に進むように構成され、
    前記第2の遠方行程においては、前記遠方クリップ送給要素は、前記スタック送給要素と係合しながら遠方側に進む、手術用クリップ適用装置。
  4. 請求項1記載の手術用クリップ適用装置と、
    内径を有し患者の体内の手術部位にアクセスするためのカニューレと、
    を備える組み合わせ手術装置であって、
    前記クリップ適用装置は前記カニューレ内に配置可能なシャフトを備え、
    前記クリップはその適用のために前記クリップ適用装置内に収められ、前記クリップは、それぞれ、閉止位置と、この閉止位置に対応する閉止クリップ高さをと、を有し、
    前記閉止クリップ高さは、前記カニューレの内径のこの閉止クリップ高さに対する比が5.6以下となるように設定されている
    組み合わせ手術装置
  5. 請求項4記載の組み合わせ手術装置であって、
    体組織切開用の先端を有し、前記カニューレを通して取り外し可能に挿入されて前記先端を前記カニューレから露出させる、トロカールをさらに備える、組み合わせ手術装置。
  6. 請求項1記載の手術用クリップ適用装置であって、
    前記組織圧縮部は、相対向する組織圧縮面を備え、
    前記クリップ適用装置は、前記クリップを、初期位置から、前記組織圧縮面によって圧縮されている組織の回りの組織結紮位置へ解放するように配されたクリップ解放装置をさらに備え、
    前記クリップ解放装置は、前記クリップを前記クリップ適用装置から持ち上げるばねを備え、
    前記ばねは、前記クリップがクリップ適用装置に再係合するのを防止するブロック部を含む、手術用クリップ適用装置。
  7. 請求項1記載の手術用クリップ適用装置であって、
    前記作用端は、互いに相対向する組織圧縮面をもつ一対の顎部であって、少なくとも一方の顎部は、この顎部の一面に、滑り止めを含む組織位置設定器を具備する、一対の顎部を備える、手術用クリップ適用装置。
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