JP3883923B2 - 相関器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力インパルス列と時系列信号との相関を演算する相関器に係り、特にUWB(Ultra Wide Band) 通信に用いられる相関器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話や情報携帯端末を代表とする様々な情報通信機器の爆発的な普及により、利用可能な周波数帯の不足は逼迫した状況になっている。さらに、高度情報化社会の進展に伴って、動画像や大容量データを用いたマルチメディア移動通信への需要が高まっている。このような背景の中で、スペクトルを広く(数GHz程度に)分散できるインパルスを利用して、極めて小さな電力スペクトル密度で、既存の無線通信との大きな干渉無しに通信あるいは計測ができる、インパルス無線(Ultra Wide Band無線,UWB Radio)が検討されている(参考:日経エレクトロニクス 2002.3.11 p.55 - 66 )。
【0003】
インパルス無線の一例を、図5から図8を用いて説明すると、以下の通りである。図5にインパルス無線で使われる単位インパルスの一例を示す。単位インパルス10は、近似的に式1で表される。
【0004】
【数1】
Figure 0003883923
【0005】
ここで、τは、単位インパルスの幅を決める時定数である。インパルス無線では、通常τとして0.1nsecから1nsec程度の値を用いた単位インパルス10を、τと比較して相対的に長い時間間隔(例えば、10nsecから1000nsec程度)で、繰り返した時系列信号を用いて通信あるいは計測を行う。
【0006】
図6に、インパルス無線で使われる単位テンプレートの一例を示す。単位テンプレート20は、二つの単位インパルスを(√2)τの時間差でずらして差を取ったものである。この単位テンプレート20と単位インパルス10とのクロスコリレーション(相互相関)を取ると、図に示すコリレーション30のグラフが得られる。従って、送信されてきた単位インパルス10を受信して、この単位インパルス10と単位テンプレート20との相関を計算すると、単位インパルス10と単位テンプレート20とのタイミングが揃っているとき、相関値は0であり、単位インパルスがτ/√2早ければ相関値は正で最大となり、単位インパルスがτ/√2遅ければ相関値は負で最大となる。この原理を用いて、パルス位置変調したインパルス列を用いた通信、計測が可能である。
【0007】
図8を用いて、インパルス無線で2値データを伝送する一方式を説明する。図8の例では、単位インパルスの平均送信間隔をT/Nとしている。スペクトルの拡散と、チャネルの多重化のために、擬似ランダム符号系列を用いて、単位インパルス送信位置を変動させる。具体的には、擬似ランダム符号が+1であるか−1であるかに応じて、単位インパルス送信位置を平均送信間隔で定められる位置から、Δt遅らせるか、Δt早めるかを決める。
【0008】
2値データ+1,−1を周期Tで送信するために、+1に対して、インパルス系列SL(t)を用いる。インパルス系列SL(t)は、単位インパルスをN回繰り返して送信するもので、その送信時間位置は、平均送信間隔T/Nを上記のように擬似ランダム符号で変動させた位置から、さらにτ/√2遅らせた位置とする。また、データとして−1を伝送する場合、インパルス列SE(t)を用いる。インパルス列SE(t)は、単位インパルスをN回繰り返して送信するもので、その送信時間位置は、平均送信間隔T/Nを上記のように擬似ランダム符号で変動させた位置からτ/√2早めた位置とする。これら、インパルス系列SL(t)またはインパルス列SE(t)を受信して、データを復調するために、テンプレート列TP(t)を用いる。該テンプレート列TP(t)は、単位テンプレート20をN回繰り返した信号であり、その生成位置は、上記に述べたように平均送信間隔T/Nを擬似ランダム符号で変動させた位置に取られている。
【0009】
インパルス系列SL(t)またはインパルス列SE(t)を受信した受信装置において、インパルス系列SL(t)またはインパルス列SE(t)と、テンプレート列TP(t)との相関を計算する。まず、通常の通信で用いられている適当な手段(例えば、遅延ロックループなど)により、受信されたインパルス系列SL(t)またはインパルス列SE(t)と、テンプレート列TP(t)との同期が保たれているとする。受信信号がインパルス系列SL(t)であれば、各単位インパルス10と単位テンプレート20との相関値は負の最大値を取るので、それらをN回加算した相関値として負の値が得られる。また、受信信号がインパルス列SE(t)であれば、各単位インパルス10と単位テンプレート20との相関値は正の最大値を取るので、それらをN回加算した相関値として、正の値が得られる。
【0010】
例えば、US Patent 5,363,108 “TIME DOMAIN RADIO TRANSMISSION SYSTEM” では、インパルス無線の通信およびレーダー装置の技術が示されている。図9に示した送受信装置のブロック図によると、受信された信号は、MIXER 230において、TEMPLATE GENERATOR 232で生成されたパターンと乗算され、ANALOG INTEGRATOR 250で積分され、AMPLIFIER 252で増幅された後、SAMPLE AND HOLD 254でサンプリングされ、次にAD変換器256にて量子化され、DIGITAL INTEGRATOR 262で積分されて相関値となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したシステムでは、AD変換器256が量子化を行う毎に量子化誤差が信号に混入するため、信号のSN比(Signal to Noise Ratio)が劣化する。SN比を改善するためには、AD変換器256の量子化ビット数を増加させることが必要であるが、これは消費電力の大幅な増大を招くことになる。
【0012】
本発明は、インパルス無線の受信装置の一部として好適に用いられ、送信されたインパルス列を受信して、このインパルス列と特定の時系列パターンとの相関量を算出する相関器における量子化による量子化誤差を低減することを目的としている
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の相関器は、上記の課題を解決する為に、あらかじめ定められた時系列信号とインパルス列の入力信号とを乗算する乗算器と、該乗算器の出力を積分する第1積分器と、該第1積分器の出力をサンプリングするサンプリング回路と、該サンプリング回路の出力を積分する第2積分器と、該第2積分器の出力を量子化する量子化器とを備え、該量子化器の出力から該第2積分器の入力への負帰還路を有することを特徴としている。
【0014】
上記構成によれば、前記の相関器と同様、量子化誤差を大幅に低減させることが可能になる。さらに、高速応答が必要な第1積分器と、保持時間の長い第2積分器とを独立して設けることができるので、積分器の消費電力を削減することが可能になる。具体的には、第1積分器の負荷容量を小さくしてその消費電力を抑え、第1積分器の出力を、低速動作で消費電力が低く、かつ保持時間の長い第2積分器で積分することにより、トータルの消費電力を削減できる。
【0015】
また、上記第1積分器は、ある時定数で減衰する特性を有する積分器であることが好ましい。このような構成によれば、減衰時定数を単位インパルスと単位テンプレート(時系列信号)との積を精度を保って積分することができ、かつ、減衰時定数を次の単位インパルス到達までの時間に十分減衰するように選ぶことで、第1積分器のリセットを不要にすることができる。
【0016】
また、本発明の相関器は、上記のいずれかの構成の相関器が複数個並置されてなるものであってもよい。このような構成によれば、複数の異なる位相のテンプレート列と、インパルス列の入力信号との相関を並行して計算できる為、入力信号との同期補足や入力信号の同期を維持するためのトラッキング操作等に活用できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
参考形態1
本発明の第1の参考形態について、図1に基づいて説明すると以下の通りである。
【0018】
参考形態に関わる相関器50は、インパルス無線送信器から送信されたインパルス列の入力信号500が入力されると、当該信号とテンプレート列502との相関値を計算して、デジタル相関出力信号509として出力する。この相関器50は、乗算器501、テンプレート列生成器503、加算器504、アナログ積分器505、量子化器506およびデジタル積分器508(積分器)を備えている。
【0019】
テンプレート列生成器503は、図8に示すテンプレート列TP(t)と同じテンプレート列502(時系列信号)を生成する。このテンプレート列503は、単位テンプレートをN回繰り返した信号であり、その生成位置は、上記に述べたように平均送信間隔T/Nを擬似ランダム符号で変動させた位置に取られている。
【0020】
乗算器501は、入力信号500と上記のテンプレート列502とを乗算して出力する。加算器504は、乗算器501からの出力と量子化器506の出力とを加算して出力する。
【0021】
アナログ積分器505は、加算器504の出力の積分値を出力するアナログ回路である。量子化器506は、アナログ積分器505の出力を量子化してデジタルの積分値を出力する回路である。デジタル積分器508は、アナログ積分器505からのデジタルの積分値を相関値として出力する。また、量子化器506からのデジタル値は、負帰還路507を介して加算器504に入力される。
【0022】
上記のテンプレート列生成器503、量子化器506およびデジタル積分器508は、クロック510のタイミングで動作する。
【0023】
続いて、上記のように構成される相関器50の動作について説明する。
【0024】
まず、入力信号500を、時刻tの関数としてx(t)と表し、テンプレート列生成器503で生成されたテンプレート列502を、時刻tの関数としてy(t)と表す。テンプレート列の周期をT、量子化器がアナログ積分器505の出力を量子化器506で量子化する時間間隔をΔT、T/ΔT=Mとし、量子化器506がアナログ積分器505の出力をサンプリングして量子化する時刻を、…Ti ,Ti+1 ,…と表す。時刻Ti におけるアナログ積分器509の出力をf(Ti)、量子化器506の出力をq(Ti)、量子化誤差をδi と表すと、式2が成立する。
【0025】
【数2】
Figure 0003883923
【0026】
ここで、ある1つのテンプレート列の開始時刻をTi ,終了時刻をTi+M とする。この場合、時刻Ti+M におけるアナログ積分器505の出力f(Ti+M)は、式3のように表される。
【0027】
【数3】
Figure 0003883923
【0028】
式3において、Aは負帰還路507のゲインを表しており、A=N/Tである。一方、式2により式4が得られるから、この式4を式3の左辺に代入して整理すると、式5が得られる。
【0029】
【数4】
Figure 0003883923
【0030】
【数5】
Figure 0003883923
【0031】
式5から、入力信号x(t)とテンプレート列y(t)との、時刻Tiから時刻Ti+M の間の相関値である左辺が、右辺の第3項に量子化でき、その量子化誤差が、−εi+M εi で与えられることがわかる。実際には、デジタル積分器508が量子化器506の出力q(Tk)を受けて積分した結果、デジタル相関出力509の値として上記の右辺第3項の値を出力する。なお、アナログ積分器505を時刻Ti においてリセットして、f(Ti)を満たすようにすれば、εi =0となるため、量子化誤差はさらに低減できる。
【0032】
なお、アナログ積分器505のリセットは、例えば、積分された電荷を放電するためのスイッチ(図示せず)を設け、このスイッチをオンすることで行う。スイッチのオン/オフ制御用の信号は、カウンタを用いてクロックにより周期的に生成するか、あるいは受信機を制御するCPUなどにより生成する。
【0033】
参考形態の相関器50によれば、時刻Tiから時刻Ti+M の間の相関値である式4の左辺が、式5の右辺第3項に量子化でき、その量子化誤差が、−εi+M εi または、−εi+M で与えられる。しかしながら、図1の負帰還路507を備えない場合、量子化毎の量子化誤差が、時刻Ti+1 から時刻Ti+M の間に渡りM回蓄積される。従って、負帰還路507を備えることにより、SN比は、Mの平方根に比例して向上する。
【0034】
参考形態2
本発明の第2の参考形態について、図2に基づいて説明すると以下の通りである。
【0035】
参考形態に関わる相関器60には、インパルス無線送信器から送信されたインパルス列の入力信号600が入力され、相関器60は、当該信号とテンプレート列602との相関値を計算して、デジタル相関出力信号609として出力する。相関器60の構成は、DA変換器607を除いて、相関器50と同様である。すなわち、乗算器601、テンプレート列生成器603、加算器604、アナログ積分器605(積分器)、量子化器606、デジタル積分器608は、それぞれ、乗算器501、テンプレート列生成器503、加算器504、アナログ積分器505、量子化器506、デジタル積分器508と同等の機能を有する。上記のDA変換器607は、負帰還路10に設けられており、量子化器606の出力をアナログに変換して加算器604に出力する。
【0036】
上記のテンプレート列生成器603、量子化器606およびデジタル積分器608は、クロック610のタイミングで動作する。
【0037】
相関器50では、量子化器506は2値の量子化を行った。この場合、2値のデジタル出力を、例えば+1と−1に取ることでこれをアナログ信号とみなしてそのまま加算器504に負帰還することができた。本相関器60では、量子化器606は、2値以上の量子化値を取る場合も想定している。この場合、量子化出力は一般にはそのままアナログ値とみなすことができないので、DA変換器607においてアナログ値に変換されて、加算器604に負帰還される。この場合にも第1の参考形態において説明したと同様の関係式が成り立ち、デジタル積分608の出力として、所望の相関値が得られる。
【0038】
第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態について、図3に基づいて説明すると以下の通りである。
【0039】
本実施形態に関わる相関器70には、インパルス無線送信器から送信された信号700が入力され、相関器70は、当該信号とテンプレート列702との相関値を計算して、デジタルの相関値711として出力する。この相関器70は、乗算器701、テンプレート列生成器703、第1アナログ積分器704(第1積分器)、サンプリングスイッチ705(スイッチング回路)、加算器706、第2アナログ積分器707(第2積分器)、量子化器708、負帰還路709およびデジタル積分器710を備えている。
【0040】
乗算器701およびテンプレート列生成器703は、それぞれ乗算器501およびテンプレート列生成器503と同等の機能を有する。
【0041】
第1アナログ積分器704は、乗算器701の出力の積分値を出力するアナログ回路である。サンプリングスイッチ705は、第1アナログ積分器704の出力をクロック712に基づく一定のサンプリング間隔でサンプリングして出力する。
【0042】
加算器706は、サンプリングスイッチ705からの出力と量子化器708の出力とを加算して出力する。第2アナログ積分器707は、加算器706の出力の積分値を出力するアナログ回路である。量子化器708は、第2アナログ積分器708の出力を量子化してデジタルの積分値を出力する回路である。デジタル積分器710は、量子化器708からのデジタルの積分値をデジタルの相関値711(デジタル相関出力信号)として出力する。また、量子化器708からのデジタル値は、負帰還路709を介して加算器706に入力される。
【0043】
上記のテンプレート列生成器703、サンプリングスイッチ705、加算器706、量子化器708およびデジタル積分器710は、クロック712のタイミングで動作する。
【0044】
続いて、上記のように構成される相関器70の動作について説明する。
【0045】
本実施形態においては、入力信号700およびテンプレート列702は、乗算器701において乗算され、その出力はまず、第1アナログ積分器704において積分される。第1アナログ積分器704の出力は、サンプリングスイッチ705により一定のサンプリング間隔においてサンプリングされて、離散時間アナログ信号として加算器706に取り込まれる。
【0046】
加算器706には、他に、量子化器708の出力が負帰還路709を通して負帰還される。第2の参考形態の相関器60におけるDA変換器607のように、負帰還路709は、量子化器708の出力をアナログ値に変換するためのDA変換器に置き換えることもできる。
【0047】
加算器706の出力は、離散時間アナログ値として、第2アナログ積分器707において積分され、クロック712に基づく一定のサンプリング間隔にてサンプリングされて、量子化器708で量子化される。量子化器708の出力はデジタル積分器710に入力されて、そこで積分されて、デジタルの相関値711として出力される。
【0048】
本実施形態において、第1アナログ積分器704は、減衰のある積分器を用いることができる。ただし、減衰の時定数としては、単位インパルスと単位テンプレートとの積を精度を保って積分でき、かつ、次の単位インパルス到達までの時間に十分減衰するように選ぶことが望ましい。
【0049】
また、第1アナログ積分器704として、上述のような減衰特性をもたない、保持時間の比較的長い積分器を用いる場合でも、サンプリングスイッチ705により積分値がサンプリングされた後、第1アナログ積分器704をリセットすることでも、所望の相関器を構成できる。
【0050】
さらに、本実施形態の相関器70では、高速応答が必要な第1アナログ積分器704と、保持時間の長い第2アナログ積分器707とを独立して設けることができる。従って、以下にその理由を説明するように、第1,第2アナログ積分器704,707の消費電力を削減することが可能になる。
【0051】
積分器の周波数帯域が負荷容量に反比例することから、必要な周波数帯域を確保して消費電力を抑えるためには、積分に使用する容量を小さくする必要がある。一方、積分器の減衰特性の時定数が積分容量に比例することから、保持時間を長く確保するためには、積分容量を大きくする必要がある。これに対し、上記のように第1,第2アナログ積分器704,707を独立して設けることによって、第1アナログ積分器704の負荷容量を小さくしてその消費電力を抑え、第1アナログ積分器704の出力を、低速動作で消費電力が低く、かつ保持時間の長い第2アナログ積分器707で積分することにより、トータルの消費電力を削減することが可能になる。
【0052】
第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態について、図4に基づいて説明すると以下の通りである。
【0053】
本実施形態に関わる並列相関器80には、インパルス無線送信器から送信された信号801が入力され、並列相関器80は、当該信号と複数の互いに位相差を持ったテンプレート列との相関値を複数の相関器で計算して、デジタル処理回路805に出力する。具体的には、並列相関器80は、複数個の相関器804と、基準となるクロック802からそれぞれ位相の異なる複数のクロックを生成し各相関器804に供給する遅延回路803と、各相関器804の出力を受けて処理を行うデジタル処理回路805により構成されている。各相関器804は、前述の第1、第2の参考形態および第1の実施形態で説明したインパルス無線用の相関器50、60または70(図1ないし図3参照)である。
【0054】
この構成により、複数の異なる位相のテンプレート列と入力信号との相関を平行して計算できるため、このような計算機能を、入力信号との同期捕捉や、入力信号との同期を維持するためのトラッキング操作等に有効に活用できる。
【0055】
なお、特開2001−44891号公報には、入力信号と離散時間信号である符号系列との相関を計算することを想定した相関器が記載されている。これに対し、本発明の相関器は、入力信号とあらかじめ定められた連続時間信号(テンプレート列)との相関を計算することを想定しており、最初の積分器へ入力されるのは、連続時間信号(サンプリングされていない信号)である。また、本発明の各実施の形態に記載された相関器は、テンプレート列を生成するための回路としてテンプレート列生成器)を備える点でも、上記公報に記載された相関器と異なる。
【0056】
なお、本発明の相関器は、上記の課題を解決する為に、あらかじめ定められた時系列信号とインパルス列の入力信号とを乗算する乗算器と、該乗算器の出力を積分する積分器と、該積分器の出力を量子化する量子化器とを備え、該量子化器の出力から該積分器の入力への負帰還路を有していてもよい。
【0057】
上記構成では、アナログ積分器の出力を量子化した量子化器出力を、負帰還路を介してアナログ積分器の入力に負帰還することにより、量子化器の出力に量子化の過程で混入した量子化誤差が、アナログ積分器で積分された後、量子化器で再度量子化されるので、量子化誤差を大幅に低減させることが可能となる。
【0058】
【発明の効果】
以上のように、本発明の相関器は、あらかじめ定められた時系列信号とインパルス列の入力信号とを乗算器で乗算し、該乗算器の出力を第1積分器で積分し、該第1積分器の出力をサンプリング回路でサンプリングし、該サンプリング回路の出力を第2積分器で積分し、該第2積分器の出力を量子化器で量子化し、さらに、該量子化器の出力から該第2積分器の入力への負帰還路を有する構成である。
【0059】
これにより、第2積分器に負帰還された量子化器からの量子化誤差が第2積分器で積分された後、量子化器で再度量子化されるので、前記の相関器と同様、量子化誤差を大幅に低減させることができる。また、高速応答が必要な第1積分器と、保持時間の長い第2積分器とを独立して設けることができるので、積分器の消費電力を削減することが可能になる。
【0060】
従って、本発明の相関器によれば、インパルス無線の受信機において、受信したインパルス列と特定の時系列信号との相関量を算出する際に、消費電力の増大を抑えて量子化誤差を低減(SN比の向上)することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の参考形態に係る相関器の要部の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第2の参考形態に係る相関器の要部の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態に係る相関器の要部の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係る並列相関器の要部の構成を示すブロック図である。
【図5】 インパルス無線で用いられる単位インパルスの波形の一例を示す波形図である。
【図6】 インパルス無線で用いられる単位テンプレートの波形の一例を示す波形図である。
【図7】 図5に示した単位インパルスと、図6に示した単位テンプレートとのクロスコリレーションを示すグラフである。
【図8】 インパルス無線で用いられるデータ伝送用のインパルス列の一例および受信復調用のテンプレート列の一例を示す図である。
【図9】 従来の相関器を含むレーダー装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
50,60,70 相関器
80 並列相関器
500,600,700 入力信号
501,601,701 乗算器
502,602,702 テンプレート列
503,603,703 テンプレート列生成器
504,604 加算器
505,605 アナログ積分器
506,606 量子化器
507 負帰還路
508,608 デジタル積分器
509,609 出力信号
510,610 クロック
607 DA変換器
704 第1アナログ積分器(第1積分器)
705 サンプリングスイッチ(スイッチング回路)
706 加算器
707 第2アナログ積分器(第2積分器)
708 量子化器
709 負帰還路
710 デジタル積分器
711 出力信号
712 クロック
801 入力信号
802 クロック
803 遅延回路
804 相関器
805 デジタル処理回路

Claims (2)

  1. インパルス列の入力信号と、あらかじめ定められた時系列信号との相関演算を行う相関器において、
    該時系列信号と該入力信号とを乗算する乗算器と、
    該乗算器の出力を積分するものであって、ある時定数で減衰する特性を有する第1積分器と、
    該第1積分器の出力をサンプリングするサンプリング回路と、
    該サンプリング回路の出力を積分する第2積分器と、
    該第2積分器の出力を量子化する量子化器とを備え、
    さらに該量子化器の出力から該第2積分器への入力への負帰還路を有することを特徴とする相関器。
  2. 請求項1に記載の相関器を複数個有することを特徴とする相関器。
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