JP3882537B2 - Electrode electrode forming method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子部品の電極形成方法、特に表面実装型電子部品における外部電極を形成するのに適した電極形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、回路の小型化に伴い、リード付き部品に代わって表面実装型(チップ 型)の電子部品が広く用いられている。この種の表面実装型電子部品として、例えば特開2000−286665号公報に記載のように、基板の上に圧電共振子を搭載し、圧電共振子を覆うキャップを基板に取り付けた圧電共振部品が提案されている。基板の両端部および中央部の外面には3本の外部電極が形成されており、両端部の外部電極は基板を鉢巻き状に周回している。また、中央部の外部電極は、その上面部分が欠如している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構造の電子部品において、基板に鉢巻き状の外部電極を形成するには、スパッタリング法を用いるのが通例である。しかし、基板の4面に電極を形成するには、スパッタリングを4回実施しなければならない。スパッタリングでは電極形成部以外をマスキングする必要があるので、工程数が多く、コスト高になる。
【0004】
一方、転写法を用いて外部電極を形成する方法もある。例えば特開平2−33908号公報には、凹溝に導電ペーストを充填した転写版の表面に電子部品の側端部を押し付け、導電ペーストを部品の3面に同時に転写する方法が提案されている。しかし、この方法では電子部品の側端部に電極を形成できるものの、鉢巻き状に周回する電極は形成できない。
【0005】
そこで、転写法とスパッタリング法とを併用して鉢巻き状の電極を形成する方法の一例を図19に示す。
図19の(a)のように、1回目の転写で電子部品90の一側面と主面の一部に外部電極91を形成する。次に、電子部品90を180度反転させ、(b)のように2回目の転写で電子部品90の他側面と主面の一部に外部電極92を形成する。次に、(c)のように表側の主面にマスキング93を行い、スパッタリングにより外部電極94を形成する。この時、外部電極94の両端部が既に転写法で形成された外部電極91,92と接続されるように位置合わせを行う。さらに、電子部品90を180度反転させ、(d)のように電子部品90の裏側の主面にマスキング95を行い、スパッタリングにより外部電極96を形成する。この時、外部電極96の両端部が外部電極91,92と接続されるように位置合わせを行う。
【0006】
この方法であれば、スパッタリングの回数を2回分削減できるが、それでも工程数が多く、また転写装置とスパッタ装置という2種類の装置を必要とするので、コスト上昇を招く。さらに、外部電極の側面は厚膜電極、表裏主面は薄膜電極というように厚みの異なる2種類の電極で構成されるため、電極強度に差を生じ、信頼性の低下を招く場合があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、工程数が少なく、簡易な装置で鉢巻き状の電極を簡単に形成できる電子部品の電極形成方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、表裏対向する第1と第2の主面を有する電子部品の外周面に、鉢巻き状に周回する電極を形成する方法であって、弾性を持つ第1の転写版の表面に設けられた凹溝に第1の導電ペーストを充填する工程と、上記電子部品の第2の主面を粘着性を有する第1の保持治具で密着保持した状態で、電子部品の第1の主面を第1の転写版の表面に押し付け、電子部品の第1の主面およびこの主面に連なる2つの側面に第1の導電ペーストを回り込ませて転写する工程と、上記電子部品の第1の主面およびこの主面に連なる2つの側面に付着した第1の導電ペーストを乾燥させる工程と、弾性を持つ第2の転写版の表面に設けられた凹溝に第2の導電ペーストを充填する工程と、上記電子部品の第1の主面を粘着性を有する第2の保持治具で密着保持した状態で、電子部品の第2の主面を第2の転写版の表面に押し付け、電子部品の第2の主面およびこの主面に連なる2つの側面に第2の導電ペーストを回り込ませ、かつ側面に回り込んだ第2の導電ペーストが側面に形成された第1の導電ペーストと接続されるように転写する工程と、上記電子部品の第2の主面およびこの主面に連なる2つの側面に付着した第2の導電ペーストを乾燥させる工程と、上記乾燥後の第1,第2の導電ペーストを焼き付けて電極とする工程と、を有し、上記第1の保持治具は、上記第1の転写版の凹溝と直交する方向に延び、かつ上記電子部品の凹溝方向の幅寸法より狭い幅寸法の凸部を持ち、この凸部の表面が上記電子部品の第2の主面の幅方向中央部を密着保持する粘着性を持ち、上記第2の保持治具は、上記第2の転写版の凹溝と直交する方向に延び、かつ上記電子部品の凹溝方向の幅寸法より狭い幅寸法の凸部を持ち、この凸部の表面が上記電子部品の第1の主面の幅方向中央部を密着保持する粘着性を持つことを特徴とする電子部品の電極形成方法を提供する。
【0009】
まず電子部品の第1の主面を第1の転写版に押し付け、凹溝に充填された第1の導電ペーストを電子部品に転写する。電子部品を転写版に押し付けた時、電子部品は転写版に対して沈み込み、導電ペーストは電子部品の第1の主面だけでなくこれと連なる2つの側面にも回り込む。この導電ペーストを乾燥させると、電子部品の3面に連続する帯状の電極が形成される。次に、電子部品を180度反転させ、第2の主面を第2の転写版に押し付け、凹溝に充填された第2の導電ペーストを電子部品に転写する。この時も1回目の転写と同様に、導電ペーストを電子部品の第2の主面およびこれと連なる2つの側面に回り込ませる。特に、第2の導電ペーストを回り込ませた時、側面に回り込んだ第2の導電ペーストが既に側面に塗布されている第1の導電ペーストと接続されるように、位置および沈み込み量を調整する。
このように2回の転写を実施するだけで、電子部品の周囲に鉢巻き状に周回する電極を形成することができる。しかも、外部電極はすべて転写法により形成される厚膜電極であるから、信頼性の低下を招くことがない。
【0010】
本発明の電子部品としては、平板状の部品が望ましい。つまり、表裏主面の縦横の寸法に比べて、厚みが薄く、特に厚みが1mm以下であるような薄型部品が望ましい。その理由は、電子部品の主面を凹溝を有する転写版に押しつけた際、転写版が撓んで電子部品は若干沈み込むが、比較的少ない沈み込み量でも、電子部品の側面に厚みの1/2を越える電極の回り込みを形成できるからである。
電子部品の第1の主面に形成される電極と第2の主面に形成される電極とは同一位置、同一幅である必要はない。この場合には、側面に形成される電極が階段状や屈曲形状となる。
【0011】
本発明では、電子部品の第2の主面を粘着性を有する第1の保持治具の表面で密着保持した状態で、電子部品の第1の主面を第1の転写版の表面に押し付けるとともに、電子部品の第1の主面を粘着性を有する第2の保持治具の表面で密着保持した状態で、電子部品の第2の主面を第2の転写版の表面に押し付けるものである。
例えば特公昭62−20685号公報に記載された保持具を用い、この保持具の穴に電子部品を保持して転写版に押しつけると、電子部品が転写版に対して沈み込むので、保持具の表面と転写版の表面とが接近し、導電ペーストが電子部品の側面まで回り込むだけでなく、保持具の表面にも付着してしまうことがある。
これに対し、電子部品の背面側を粘着性を有する保持治具で密着保持すれば、電子部品が多少沈み込んでも、転写版の表面と保持治具の表面との距離を確保できるので、保持治具に導電ペーストが付着する恐れが少ない。
なお、表面に粘着性を有する保持治具としては、例えばシリコーンゴムのような低弾性材料または粘弾性材料を少なくとも表層部に持つ治具を使用できる。軟質シリコーンゴムの場合、1〜10g/mm程度の粘着力を有するので、小型部品であれば十分に保持できる。
さらに、本発明では、第1の保持治具は、第1の転写版の凹溝と直交する方向に延び、かつ電子部品の凹溝方向の幅寸法より狭い幅寸法の凸部を持ち、この凸部の表面が電子部品の第2の主面の幅方向中央部を密着保持する粘着性を持ち、第2の保持治具は、第2の転写版の凹溝と直交する方向に延び、かつ電子部品の凹溝方向の幅寸法より狭い幅寸法の凸部を持ち、この凸部の表面が電子部品の第1の主面の幅方向中央部を密着保持する粘着性を持つものである。電子部品の背面側を粘着性を有する保持治具で密着保持し、電子部品の主面を転写版に押しつけるので、保持治具に導電ペーストが付着する恐れが少ないが、強く押しつけた場合には側面に回り込んだ導電ペーストが保持治具に付着する可能性がある。本発明では、保持治具が電子部品の背面の幅方向中央部を密着保持する凸部を持つので、導電ペーストが保持治具に付着する可能性をさらに低くできる。
【0012】
請求項3のように、第2の保持治具の粘着力を第1の保持治具の粘着力より大きくし、第1の保持治具に電子部品を保持したまま第1の導電ペーストを乾燥させた後、電子部品の第1の主面を第2の保持治具の表面に密着させ、電子部品を第1の保持治具から第2の保持治具に移し替えるようにするのが望ましい。
多数の電子部品に対し同時に電極を形成する場合には、1つの保持治具に多数の電子部品を密着保持させ、しかも個々の電子部品の位置を安定に保持する必要がある。しかし、1回目の転写と2回目の転写との間で電子部品を180度反転させる必要があるので、電子部品を第1の保持治具から一旦取り外してばらばらにした後、再度整列して第2の保持治具に密着保持させる方法では、作業が極めて煩雑になる。
そこで、請求項3では、第1の保持治具に電子部品を保持したまま導電ペーストを乾燥させ、導電ペーストが乾燥した電子部品の第1の主面を第2の保持治具の表面に密着させ、電子部品を第1の保持治具から第2の保持治具に移し替える。このとき、第2の保持治具の粘着力が第1の保持治具の粘着力より大きいので、電子部品は第1の保持治具から第2の保持治具に簡単に移り替わる。しかも、個々の電子部品の位置は第1の保持治具から第2の保持治具に移る間で変化しないので、位置精度に狂いが生じない。
このような移し替え方法を用いれば、多数の電子部品を効率よく、かつ精度よく反転させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は本発明に係る製造方法により製造されたケース基板1を用いた表面実装型の圧電共振部品の一例を示す。
この圧電共振部品は、ケース基板1の上に短冊形の圧電素子10を搭載し、ケース基板1の上に金属キャップ20を接着することにより、圧電素子10の周囲を封止した構造となっている。
【0015】
ケース基板1は、圧電性を有しない誘電体セラミックスを複数層積層したものであり、全体として長方形板状に形成されている。ケース基板1の外表面には、図4,図5に示すように、入,出力電極となる第1,第2の外部電極2,3と、アース電極となる第3の外部電極4とが形成されている。これら外部電極2,3,4は厚膜電極である。第1,第2の外部電極2,3はケース基板1の上面,下面および両側面を鉢巻き状に周回する帯状電極であり、ケース基板1の上下面において幅方向に延びる上面電極2a,3aおよび下面電極2b,3bと、ケース基板1の両側面において厚み方向に延びる側面電極2c,3cとを有している。ここでは、上面電極2a,3a、下面電極2b,3b、側面電極2c,3cは互いに同一幅に形成されている。第3の外部電極4はケース基板1の下面から両側面の一部へ延びる帯状の電極であり、ケース基板1の上面側のみが欠落している。すなわち、第3の外部電極4は下面電極4aと側面電極4bとで構成されている。
【0016】
ケース基板1の内部には、図5に示すように複数の容量電極5〜9が形成されている。すなわち、ケース基板1は4層の誘電体層1a〜1dで構成されており、第1の層1aには容量電極が形成されておらず、第2の層1bには2つに分割された容量電極5,6が形成され、第3の層1cには1つの広面積な容量電極7が形成され、第4の層1dには2つに分割された容量電極8,9が形成されている。容量電極5,6と容量電極8,9は同一形状である。容量電極5〜9の幅方向両端部には、ケース基板1の長辺側側面に露出する引出部5a〜9aが形成され、引出部5a,8aは第1の外部電極2の側面電極2cと接続され、引出部6a,9aは第2の外部電極3の側面電極3cと接続されている。さらに、容量電極7の引出部7aは第3の外部電極4の側面電極4bと接続されている。
したがって、図6に示すように、第2の層1bを間にして対向する容量電極5,6と容量電極7との間でコンデンサC1,C2が形成され、第3の層1cを間にして対向する容量電極8,9と容量電極7との間でコンデンサC3,C4が形成される。
【0017】
この実施例では、ケース基板1を4層の誘電体層1a〜1dで構成し、その内部に3層の容量電極5〜9を形成したが、これに限るものではない。例えば、誘電体層を3層構造(容量電極を2層構造)としてもよいし、誘電体層を5層以上(容量電極を4層以上)としてもよく、位相補償特性に応じて決定すればよい。
【0018】
この実施例の圧電素子10は、図7に示されるように、エネルギー閉じ込め型厚み縦振動モードの高調波を利用した圧電共振子であって、細長い矩形板状の圧電セラミックスよりなる圧電体11と、この圧電体11の表裏両面に形成され、かつ圧電体11の長さ方向の一端から略中央部まで延びる第1,第2の励振電極12,13と、圧電体11の内部に形成され、圧電体11の長さ方向の他端から略中央部まで延びる内部電極14とを備えており、励振電極12,13と内部電極14とは一部で対向している。圧電体11の長さ方向両端面には端面電極15,16が形成され、一方の端面電極15は励振電極12,13と接続され、他方の端面電極16は内部電極14と接続されている。なお、端面電極16は、圧電体11の表裏面まで一部回り込んでいる。
圧電体11は図7に矢印Pで示すように厚み方向に分極されており、端面電極15,16間に所定の信号を入力することにより、スプリアスの少ない厚み縦振動の高調波を励振させることができる。
【0019】
図1,図3に示すように、圧電素子10はその長さ方向がケース基板1の長辺方向と平行になるように、ケース基板1上に配置され、端面電極16,15が、ケース基板1の上面電極2a,3aにそれぞれ導電性接着剤や半田などの導電性接合材17,18によって電気的に接続され、かつ機械的に固定されている。なお、圧電素子10の振動を阻害しないように、圧電素子10の中央部とケース基板1との間には所定の隙間δが設けられている(図3参照)。
【0020】
キャップ20は金属板をプレス成形したものであり、その開口部には絶縁性の接着剤(図示せず)が転写などによって塗布される。ケース基板1の上に圧電素子10が搭載された後、キャップ20が圧電素子10を覆うようにケース基板1の上面に接着固定される。接着剤としては、例えばエポキシ系などの熱硬化性接着剤を用いることができる。
なお、絶縁性接着剤で接着固定した後、導電性接着剤によってキャップ20とアース電極4とを接続し、シールド構造としてもよい。
この実施例のキャップ20は金属板をプレス成形したものであるが、樹脂製キャップあるいはセラミック製キャップを用いてもよい。
【0021】
ここで、上記実施例におけるケース基板1の製造途中における各電極形状を図8に示す。
図8の(a)は、容量電極5〜9を形成した4層の誘電体層1a〜1dを積層し、焼成した状態を示す。ケース基板1の長辺側の側面には、容量電極5〜9の引出部5a〜9aが露出している。
なお、引出部5a〜9aを露出させるために、ケース基板1の側面を平面研磨してもよいし、後述する側面電極2c,3c,4bとの電気的導通性を高めるために、サンドブラストやバレル研磨などを用いてケース基板1の側面を粗面としてもよい。
図8の(b)は、ケース基板1の下面から側面に亘って連続して下面電極2b,3b,4aと側面電極部分2c2 ,3c2 ,4bとを形成し、側面電極部分2c2 ,3c2 ,4bによってケース基板1の側面に露出した容量電極5〜9の引出部5a〜9aを覆った状態を示す。
図8の(c)は、(b)のように下面から側面に亘って連続した電極を形成したケース基板1を180度反転させ、(b)とほぼ同様の方法を用いてケース基板1の上面から側面にわたって連続した電極2a,3aおよび側面電極部分2c1 ,3c1 を形成した状態を示す。この際、側面電極部分2c1 ,3c1 と側面電極部分2c2 ,3c2 とを接合させることが重要である。
上記のようにして、鉢巻き状に周回する外部電極2,3を形成できると共に、下面から側面へと延びる外部電極4も同時に形成できる。
【0022】
図9〜図11は外部電極2,3,4の具体的な形成方法を示す。この方法は、本発明の前提となるものである。
図9は1回目の転写方法を示す。
図9の(a)は、上面に複数本の溝31〜33を有する第1の転写版30の上方に、電極を形成していないケース基板1を配置した状態を示す。転写版30はゴム弾性を有するものであり、溝31〜33には導電ペーストSが転写版30の表面とほぼ同一面となるように充填されている。具体的には、導電ペーストSを転写版30の表面に供給し、スキージングすることで簡単に充填できる。また、ケース基板1は第1の保持治具40の下面に密着保持されている。第1の保持治具40は、少なくとも表層部が粘着性を持つシリコーンゴムなどの弾性材料で構成されている。なお、第1の保持治具40を弾性材料のみで形成する場合のほか、剛性を持つ芯材の表層部を弾性材料で被覆したものでもよい。
図9の(b)は、第1の保持治具40を降下させ、ケース基板1を転写版30に押しつけた状態を示す。ケース基板1を押しつけることにより、転写版30が撓み、ケース基板1は転写版30に対して沈み込む。このとき、溝31〜33内のペーストSの一部がケース基板1の下面に押されてケース基板1の側面に回り込む。保持治具40はケース基板1の背面を密着保持しているに過ぎないので、保持治具40と転写版30との距離を確保でき、ペーストSが保持治具40に付着する恐れが少ない。
図9の(c)は、第1の保持治具40を上昇させ、ケース基板1を転写版30から引き上げた状態を示し、ケース基板1の下面から側面に亘って連続的にペーストSが塗布される。1回の転写が終了した転写版30の溝31〜33にはペーストSの残量が少なくなるので、次の塗布のために転写版30の上面にペーストSを供給し、スキージングすることで、図9の(a)の状態に復帰する。
図9の(c)のように導電ペーストSを塗布したケース基板1を保持治具40に密着保持したまま、乾燥炉へ搬送し、導電ペーストSを乾燥させる。
【0023】
図10は1回目の転写が終了したケース基板1を180度反転させる方法を示す。
図10の(a)は、第1の保持治具40に保持されたケース基板1に対し、第2の保持治具50を対面させた状態を示す。第2の保持治具50も第1の保持治具40と同様に、その表面でケース基板1を密着保持するものであり、例えばシリコーンゴムなどの表面に粘着性を持つ弾性材料で構成されている。特に、第2の保持治具50の粘着力は第1の保持治具1の粘着力より大きい。
図10の(b)は、第1の保持治具40に保持されたケース基板1に対し、第2の保持治具50を押しつけた状態を示す。この際、乾燥した導電ペースト3部分だけでなく、ケース基板1の導電ペーストSが付着していない部分にも保持治具50が密着するように押し付けるのがよい。
図10の(c)は、第2の保持治具50を第1の保持治具40から引き離した状態を示し、粘着力の差によってケース基板1は第1の保持治具40から第2の保持治具50へ移し替えられる。
なお、図10では単一のケース基板1を保持治具40から保持治具50へ移し替える場合を示しているが、実際の製造に際しては、数百あるいは数千個のケース基板1が同時に移し替えられる。上記のような粘着力の差のある2種類の保持治具40,50を用いることで、多数個のケース基板1を一括して、かつ個々のケース基板1の位置や姿勢を変えずに、保持治具40から保持治具50へ反転させて移し替えることができる。
【0024】
図11は2回目の転写方法を示す。
図11の(a)は、上記のように第2の保持治具50に移し替えられたケース基板1を、上面に2本の溝61,62を有する第2の転写版60の上方に配置した状態を示す。第2の転写版60も第1の転写版30と同様にゴム弾性を有するものであり、溝61,62には導電ペーストSが転写版60の表面とほぼ同一面となるように充填されている。ここで重要な点は、1回目の転写で塗布された外部電極2,3となる導電ペーストSの位置が、溝61,62の位置と一致するように、保持治具50を転写版60に対して正確に位置決めすることである。
図11の(b)は、保持治具50を降下させ、ケース基板1を転写版60に押しつけた状態を示す。ケース基板1を押しつけることにより、転写版60が撓み、溝61,62内のペーストSの一部がケース基板1の下面に押されてケース基板1の側面に回り込む。そのため、ケース基板1の側面に回り込んだ導電ペーストSは、1回目に塗布された導電ペーストSの側面電極部分と接続される。
図11の(c)は、保持治具50を上昇させ、ケース基板1を転写版60から引き上げた状態を示す。この状態で、ケース基板1の上面,下面および両側面に鉢巻き状に周回するよう導電ペーストSが塗布される。
図11の(c)のように導電ペーストSを塗布したケース基板1を保持治具50に密着保持したまま、乾燥炉へ搬送し、導電ペーストSを乾燥させる。導電ペーストSが乾燥した後、ケース基板1を保持治具50から取り外し、焼成炉へ搬送して導電ペーストSを焼き付ける。その結果、外部電極2〜4を有するケース基板1が完成する。
なお、半田付け性向上のため、外部電極2〜4の上に適宜メッキ処理などを施してもよい。
【0025】
図12は本発明にかかる保持治具の一例を示す。
上記実施例では平板状の保持治具40,50を使用したが、この保持治具70は、表面に粘着性を有する凸部71を持ち、この凸部71で電子部品1の短辺方向中央部の背面を密着保持するものである。そのため、電子部品1を転写版に押しつけた時、保持治具70の凸部71以外の逃げ部72と、転写版との距離を確保でき、導電ペーストSが保持治具70に付着するのを防止できる。
【0026】
この場合、図13,図14に示すように、凸部71を剛体よりなる芯材73の表層部に粘着性を有する弾性体74の被膜を形成した構成とすれば、電子部品1を転写版に押しつけた時の凸部71の撓みを少なくでき、導電ペーストの付着防止効果が高くなる。
なお、凸部71の断面形状を図15のような台形形状としてもよい。
【0027】
図16は保持治具の参考例を示す。
この保持治具80は、粘着性を有する平板部81に、導電ペーストの塗布箇所に相当する部分に逃げ溝82を設けたものである。この場合も、電子部品1を転写版に押しつけた時、保持治具80の逃げ溝82と転写版との距離を確保でき、導電ペーストSが保持治具80に付着するのを防止できる。
【0028】
図17はケース基板の第2実施例を示す。なお、第1実施例のケース基板1と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
第2実施例のケース基板1では、上面電極2a,3aの間隔d1を、下面電極2b,3bの間隔d2より狭くしたものである。その理由は、上面電極2a,3aの間隔d1はその上に搭載される電子部品素子(圧電素子)10の長さに応じて、下面電極の間隔d2はケース基板1を実装する回路基板などの電極パッドの間隔に応じて、それぞれ最適な寸法に設定するためである。この実施例では、側面電極2c,3cが階段状に屈曲している。
【0029】
図18はケース基板の第3実施例を示す。なお、第1実施例のケース基板1と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
第3実施例のケース基板1では、上面電極2a,3aの幅d3を下面電極2b,3bの幅d4より広くしたものである。但し、上面電極2a,3aの間隔d1は下面電極2b,3bの間隔d2より狭い。
この場合には、第2実施例のケース基板と同様に、上面電極2a,3aの間隔d1と下面電極の間隔d2をそれぞれ最適な寸法に設定できるとともに、ケース基板1の上面のキャップ接着部に、上面電極2a,3aによる段差が少なくなり、キャップ20の封止性が向上する利点がある。
【0030】
上記各実施例では、ケース基板1の両端部に鉢巻き状に周回する外部電極2,3を形成し、中央部に下面と側面とに連続する外部電極4を形成したが、これに限るものではない。例えば、中央部の外部電極4を省略してもよいし、両端部と中央部とに3本の鉢巻き状電極を形成してもよい。その他、鉢巻き状電極の本数や形状は任意に変更できる。
また、ケース基板1として誘電体よりなる多層基板を用いたが、ガラスセラミック,ガラスエポキシ樹脂、耐熱性樹脂等で構成してもよい。したがって、容量を内蔵したケース基板に限るものではない。
さらに、ケース基板1の上に搭載される電子部品素子は、厚み縦振動モード以外の圧電素子でもよく、さらに圧電素子以外の電子部品素子であってもよい。
【0031】
電子部品の主面を転写版に押し付ける際、電子部品を保持する保持具として、粘着性を有する表面を持つ保持治具を使用したが、この保持治具はシリコーンゴムのようにその素材自体が粘着性を持つものに限らず、粘着テープなどを用いてもよい。また、特公昭62−20685号公報に記載された保持穴を備えた保持治具を使用してもよく、電子部品を真空吸着する方式や、電子部品の外周面をチャックする方式の保持治具を使用してもよい。
【0032】
また、電子部品を第1の保持治具から第2の保持治具に移し替えるために、第2の保持治具の粘着力を第1の保持治具の粘着力より大きくしたが、例えば第2の保持治具の粘着面積を第1の保持治具の粘着面積より大きくしてもよい。例えば、第1の保持治具を図12、第2の保持治具を図16のようにすれば、粘着面積に差ができ、移し替えが容易にできる。また、第1の保持治具の粘着面に貫通穴を形成し、移し替え時に裏からピンで押すことで移し替えを行ってもよい。さらに、シリコーンゴムではなく粘着テープを用いた場合には、加熱やUV照射などで粘着力を低下させることで、第1の保持治具から第2の保持治具へ容易に移し替えを行うことができる。
【0033】
本発明が対象とする電子部品としては、上記実施例のような電子部品のケース基板に限らず、積層セラミックコンデンサや、チップ抵抗、チップインダクタなどのチップ部品であってもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、電子部品の第1の主面を第1の転写版に押し付け、電子部品の第1の主面とこれに連なる2つの側面に導電ペーストを回り込ませて転写した後、電子部品を180度反転させ、第2の主面を第2の転写版に押し付けて、電子部品の第2の主面とこれに連なる2つの側面に導電ペーストを回り込ませて転写し、側面に回り込んだ第2の導電ペーストを側面に塗布されている第1の導電ペーストと接続したものである。
このように2回の転写を実施するだけで、電子部品の周囲に鉢巻き状に周回する電極を形成することができる。そのため、工程数が少なく、しかも簡易な転写版を用いて鉢巻き状の電極を簡単に形成できる。
また、本発明では電子部品の背面を粘着性を持つ保持治具で保持しながら、電子部品の表面を転写版の表面に押し付けて導電ペーストを転写するとともに、保持治具に電子部品の背面の幅方向中央部を保持する凸状の粘着面を設けたので、導電ペーストが保持治具に付着する危険性が殆どなく、安定した電極形成が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製造方法により製造されたケース基板を用いた表面実装型電子部品の一例の斜視図である。
【図2】図1に示す電子部品の外観図であり、(a)は平面図、 (b)は正面図、 (c)は側面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図1に示す電子部品に用いられるケース基板の斜視図である。
【図5】ケース基板の分解斜視図である。
【図6】図1に示す電子部品の回路図である。
【図7】図1に示す電子部品に搭載される圧電素子の斜視図である。
【図8】ケース基板の製造途中における電極形状を示す斜視図である。
【図9】本発明の前提となるケース基板の電極形成方法の第1段階を示す工程図である。
【図10】本発明の前提となるケース基板の電極形成方法の第2段階を示す工程図である。
【図11】本発明の前提となるケース基板の電極形成方法の第3段階を示す工程図である。
【図12】本発明にかかる保持治具の第1実施例の斜視図である。
【図13】図12のB−B線断面図である。
【図14】図12のC−C線断面図である。
【図15】図12に示す保持治具の凸部の変形例である。
【図16】保持治具の参考例の斜視図である。
【図17】ケース基板の第2実施例の斜視図である。
【図18】ケース基板の第3実施例の斜視図である。
【図19】転写法とスパッタリング法とを併用した従来例の工程図である。
【符号の説明】
1 ケース基板(電子部品)
2 第1の外部電極
3 第2の外部電極
10 圧電素子
20 キャップ
30 第1の転写版
31〜33 凹溝
40 第1の保持治具
50 第2の保持治具
60 第2の転写版
61,62 凹溝
70 保持治具
71 凸部
S 導電ペースト[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electrode forming method for an electronic component, and more particularly to an electrode forming method suitable for forming an external electrode in a surface mount electronic component.
[0002]
[Prior art]
In recent years, along with the miniaturization of circuits, surface mount type (chip type) electronic components are widely used instead of leaded components. As this type of surface-mounted electronic component, for example, as described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-286665, there is a piezoelectric resonant component in which a piezoelectric resonator is mounted on a substrate and a cap that covers the piezoelectric resonator is attached to the substrate. Proposed. Three external electrodes are formed on the outer surfaces of both ends and the center of the substrate, and the external electrodes on both ends circulate around the substrate in a headband shape. Further, the upper part of the central external electrode is lacking.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the electronic component having the above structure, a sputtering method is usually used to form a head-shaped external electrode on a substrate. However, in order to form electrodes on the four surfaces of the substrate, sputtering must be performed four times. In sputtering, since it is necessary to mask parts other than the electrode forming portion, the number of processes is large and the cost is increased.
[0004]
On the other hand, there is also a method of forming an external electrode using a transfer method. For example, Japanese Patent Laid-Open No. 2-333908 proposes a method in which the side edge of an electronic component is pressed against the surface of a transfer plate in which a concave groove is filled with a conductive paste, and the conductive paste is simultaneously transferred to three surfaces of the component. . However, although this method can form electrodes on the side edges of electronic components, it cannot form electrodes that circulate in a headband shape.
[0005]
Accordingly, FIG. 19 shows an example of a method for forming a headband electrode by using both the transfer method and the sputtering method.
As shown in FIG. 19A,
[0006]
With this method, the number of times of sputtering can be reduced by two times. However, the number of processes is still large, and two kinds of devices, that is, a transfer device and a sputtering device, are required, resulting in an increase in cost. Furthermore, since the external electrode is composed of two types of electrodes having different thicknesses such as a thick film electrode on the side surface and a thin film electrode on the front and back surfaces, there may be a difference in electrode strength, leading to a decrease in reliability. .
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide an electrode forming method for an electronic component that can easily form a headband-shaped electrode with a simple apparatus with a small number of steps.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention according to
[0009]
First, the first main surface of the electronic component is pressed against the first transfer plate, and the first conductive paste filled in the groove is transferred to the electronic component. When the electronic component is pressed against the transfer plate, the electronic component sinks into the transfer plate, and the conductive paste goes around not only the first main surface of the electronic component but also the two side surfaces that are connected to it. When this conductive paste is dried, strip-shaped electrodes that are continuous on the three surfaces of the electronic component are formed. Next, the electronic component is inverted 180 degrees, the second main surface is pressed against the second transfer plate, and the second conductive paste filled in the concave grooves is transferred to the electronic component. At this time, similarly to the first transfer, the conductive paste is made to wrap around the second main surface of the electronic component and the two side surfaces connected to the second main surface. In particular, when the second conductive paste wraps around, the position and sinking amount are adjusted so that the second conductive paste wrapping around the side surface is connected to the first conductive paste already applied to the side surface. To do.
In this way, an electrode that circulates in a headband shape can be formed around the electronic component only by performing the transfer twice. In addition, since all the external electrodes are thick film electrodes formed by a transfer method, reliability is not lowered.
[0010]
As the electronic component of the present invention, a plate-shaped component is desirable. That is, it is desirable to use a thin part having a thickness that is smaller than the vertical and horizontal dimensions of the front and back main surfaces, and particularly a thickness of 1 mm or less. The reason is that when the main surface of the electronic component is pressed against a transfer plate having a concave groove, the transfer plate bends and the electronic component sinks slightly, but even with a relatively small amount of sinking, the thickness of the electronic component is reduced to 1 side. This is because the wraparound of the electrode exceeding / 2 can be formed.
The electrode formed on the first main surface of the electronic component and the electrode formed on the second main surface need not be at the same position and the same width. In this case, the electrodes formed on the side surfaces are stepped or bent.
[0011]
In the present inventionThe second main surface of the electronic component is pressed and held against the surface of the first transfer plate while the second main surface of the electronic component is held in close contact with the surface of the first holding jig having adhesiveness. The second main surface of the electronic component is pressed against the surface of the second transfer plate in a state where the first main surface of the component is tightly held by the surface of the second holding jig having adhesiveness.Is.
For example, when a holder described in Japanese Patent Publication No. 62-20585 is used and an electronic component is held in the hole of the holder and pressed against the transfer plate, the electronic component sinks into the transfer plate. The surface and the surface of the transfer plate are close to each other, and the conductive paste may not only go around to the side surface of the electronic component but also adhere to the surface of the holder.
On the other hand, if the back side of the electronic component is closely held with an adhesive holding jig, the distance between the surface of the transfer plate and the surface of the holding jig can be secured even if the electronic component sinks somewhat. There is little risk of conductive paste adhering to the jig.
In addition, as a holding jig having adhesiveness on the surface, for example, a jig having at least a surface layer portion of a low elastic material or a viscoelastic material such as silicone rubber can be used. In the case of soft silicone rubber, since it has an adhesive force of about 1 to 10 g / mm, a small component can be sufficiently retained.
Furthermore, in the present invention, the first holding jig has a convex portion extending in a direction orthogonal to the concave groove of the first transfer plate and having a width dimension narrower than the width dimension in the concave groove direction of the electronic component. The surface of the convex portion has an adhesive property that tightly holds the central portion in the width direction of the second main surface of the electronic component, and the second holding jig extends in a direction perpendicular to the concave groove of the second transfer plate, And it has the convex part of the width dimension narrower than the width dimension of the groove direction of an electronic component, and the surface of this convex part has the adhesiveness which closely_contact | adheres the width direction center part of the 1st main surface of an electronic component. . The back side of the electronic component is held in close contact with an adhesive holding jig and the main surface of the electronic component is pressed against the transfer plate, so there is little risk of conductive paste adhering to the holding jig. There is a possibility that the conductive paste that wraps around the side surface adheres to the holding jig. In the present invention, since the holding jig has a convex portion that closely holds the central portion in the width direction of the back surface of the electronic component, the possibility that the conductive paste adheres to the holding jig can be further reduced.
[0012]
As in
When electrodes are formed simultaneously on a large number of electronic components, it is necessary to hold a large number of electronic components in close contact with one holding jig and to hold the positions of the individual electronic components stably. However, since it is necessary to reverse the electronic component by 180 degrees between the first transfer and the second transfer, the electronic component is once detached from the first holding jig and separated, and then aligned again. In the method of tightly holding the two holding jigs, the operation becomes extremely complicated.
Accordingly, in
If such a transfer method is used, a large number of electronic components can be reversed efficiently and accurately.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 to 3 show an example of a surface-mount type piezoelectric resonant component using a
The piezoelectric resonant component has a structure in which a rectangular
[0015]
The
[0016]
Inside the
Therefore, as shown in FIG. 6, capacitors C1 and C2 are formed between the
[0017]
In this embodiment, the
[0018]
As shown in FIG. 7, the
The
[0019]
As shown in FIGS. 1 and 3, the
[0020]
The
In addition, after adhering and fixing with an insulating adhesive, the
The
[0021]
Here, each electrode shape in the middle of manufacture of the case board |
(A) of FIG. 8 shows the state which laminated | stacked and baked four
In order to expose the
(B) of FIG. 8 shows the
8C, the
As described above, the
[0022]
9 to 11 show a specific method for forming the
FIG. 9 shows the first transfer method.
FIG. 9A shows a state in which the
FIG. 9B shows a state in which the first holding
FIG. 9C shows a state in which the first holding
As shown in FIG. 9C, the
[0023]
FIG. 10 shows a method of reversing the
FIG. 10A shows a state in which the
FIG. 10B shows a state where the
FIG. 10C shows a state in which the
FIG. 10 shows the case where the
[0024]
FIG. 11 shows a second transfer method.
In FIG. 11A, the
FIG. 11B shows a state where the holding
FIG. 11C shows a state where the holding
As shown in FIG. 11C, the
In order to improve solderability, the
[0025]
FIG.An example of a holding jig according to the present inventionIndicates.
In the above embodiment, the flat holding jigs 40 and 50 are used. However, the holding
[0026]
In this case, as shown in FIG. 13 and FIG. 14, if the
The cross-sectional shape of the
[0027]
Figure 16 shows the holding jigReference exampleIndicates.
This holding
[0028]
FIG. 17 shows a second embodiment of the case substrate. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same part as the case board |
In the
[0029]
FIG. 18 shows a third embodiment of the case substrate. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same part as the case board |
In the
In this case, similarly to the case substrate of the second embodiment, the distance d1 between the
[0030]
In each of the above embodiments, the
Further, although a multilayer substrate made of a dielectric is used as the
Furthermore, the electronic component element mounted on the
[0031]
When pressing the main surface of the electronic component against the transfer plate, a holding jig with an adhesive surface was used as a holding tool to hold the electronic component. This holding jig is made of a material such as silicone rubber. It is not limited to those having adhesiveness, and an adhesive tape or the like may be used. Also, a holding jig having a holding hole described in Japanese Patent Publication No. 62-20585 may be used, and a holding jig of a method for vacuum-sucking an electronic component or a method of chucking an outer peripheral surface of an electronic component. May be used.
[0032]
Further, in order to transfer the electronic component from the first holding jig to the second holding jig, the adhesive force of the second holding jig is made larger than the adhesive force of the first holding jig. The adhesive area of the second holding jig may be larger than the adhesive area of the first holding jig. For example, if the first holding jig is as shown in FIG. 12 and the second holding jig is as shown in FIG. 16, the adhesive area can be different and transfer can be facilitated. Further, the transfer may be performed by forming a through hole in the adhesive surface of the first holding jig and pressing it with a pin from the back during the transfer. Furthermore, when adhesive tape is used instead of silicone rubber, transfer from the first holding jig to the second holding jig can be easily performed by reducing the adhesive strength by heating or UV irradiation. Can do.
[0033]
The electronic component targeted by the present invention is not limited to the case substrate of the electronic component as in the above embodiment, and may be a chip component such as a multilayer ceramic capacitor, a chip resistor, or a chip inductor.
[0034]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the present invention, the first main surface of the electronic component is pressed against the first transfer plate, and the first main surface of the electronic component and the two side surfaces connected to the first main surface are electrically conductive paste. , The electronic component is inverted 180 degrees, the second main surface is pressed against the second transfer plate, and the conductive paste is applied to the second main surface of the electronic component and the two side surfaces connected to the second main surface. The second conductive paste that has been transferred around and transferred to the side surface is connected to the first conductive paste applied to the side surface.
In this way, an electrode that circulates in a headband shape can be formed around the electronic component only by performing the transfer twice. Therefore, it is possible to easily form a headband-shaped electrode using a simple transfer plate with a small number of steps.
In the present invention, while holding the back surface of the electronic component with an adhesive holding jig, the surface of the electronic component is pressed against the surface of the transfer plate to transfer the conductive paste, and the back surface of the electronic component is transferred to the holding jig. Since the convex adhesive surface that holds the central portion in the width direction is provided, there is almost no risk of the conductive paste adhering to the holding jig, and stable electrode formation is possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an example of a surface mount electronic component using a case substrate manufactured by a manufacturing method according to the present invention.
2 is an external view of the electronic component shown in FIG. 1, wherein (a) is a plan view, (b) is a front view, and (c) is a side view. FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
4 is a perspective view of a case substrate used in the electronic component shown in FIG.
FIG. 5 is an exploded perspective view of a case substrate.
6 is a circuit diagram of the electronic component shown in FIG.
7 is a perspective view of a piezoelectric element mounted on the electronic component shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 8 is a perspective view showing an electrode shape in the middle of manufacturing a case substrate.
FIG. 9It is a premise of the present inventionIt is process drawing which shows the 1st step of the electrode formation method of a case board | substrate.
FIG. 10It is a premise of the present inventionIt is process drawing which shows the 2nd step of the electrode formation method of a case board | substrate.
FIG. 11It is a premise of the present inventionIt is process drawing which shows the 3rd step of the electrode formation method of a case board | substrate.
FIG.According to the present inventionHolding jigFirstIt is a perspective view of an Example.
13 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
14 is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG.
15 is a modification of the convex portion of the holding jig shown in FIG.
FIG. 16 shows the holding jig.Reference exampleFIG.
FIG. 17 is a perspective view of a second embodiment of the case substrate.
FIG. 18 is a perspective view of a third embodiment of a case substrate.
FIG. 19 is a process diagram of a conventional example in which a transfer method and a sputtering method are used in combination.
[Explanation of symbols]
1 Case substrate (electronic component)
2 First external electrode
3 Second external electrode
10 Piezoelectric elements
20 cap
30 First transfer plate
31-33 groove
40 First holding jig
50 Second holding jig
60 Second transfer plate
61, 62 groove
70 Holding jig
71 Convex
S conductive paste
Claims (3)
弾性を持つ第1の転写版の表面に設けられた凹溝に第1の導電ペーストを充填する工程と、
上記電子部品の第2の主面を粘着性を有する第1の保持治具で密着保持した状態で、電子部品の第1の主面を第1の転写版の表面に押し付け、電子部品の第1の主面およびこの主面に連なる2つの側面に第1の導電ペーストを回り込ませて転写する工程と、
上記電子部品の第1の主面およびこの主面に連なる2つの側面に付着した第1の導電ペーストを乾燥させる工程と、
弾性を持つ第2の転写版の表面に設けられた凹溝に第2の導電ペーストを充填する工程と、
上記電子部品の第1の主面を粘着性を有する第2の保持治具で密着保持した状態で、電子部品の第2の主面を第2の転写版の表面に押し付け、電子部品の第2の主面およびこの主面に連なる2つの側面に第2の導電ペーストを回り込ませ、かつ側面に回り込んだ第2の導電ペーストが側面に形成された第1の導電ペーストと接続されるように転写する工程と、
上記電子部品の第2の主面およびこの主面に連なる2つの側面に付着した第2の導電ペーストを乾燥させる工程と、
上記乾燥後の第1,第2の導電ペーストを焼き付けて電極とする工程と、を有し、
上記第1の保持治具は、上記第1の転写版の凹溝と直交する方向に延び、かつ上記電子部品の凹溝方向の幅寸法より狭い幅寸法の凸部を持ち、この凸部の表面が上記電子部品の第2の主面の幅方向中央部を密着保持する粘着性を持ち、
上記第2の保持治具は、上記第2の転写版の凹溝と直交する方向に延び、かつ上記電子部品の凹溝方向の幅寸法より狭い幅寸法の凸部を持ち、この凸部の表面が上記電子部品の第1の主面の幅方向中央部を密着保持する粘着性を持つことを特徴とする電子部品の電極形成方法。A method of forming an electrode that circulates in a headband shape on an outer peripheral surface of an electronic component having first and second main surfaces opposite to each other,
Filling the first conductive paste into a groove provided on the surface of the first transfer plate having elasticity;
With the second main surface of the electronic component held in close contact with the first holding jig having adhesiveness , the first main surface of the electronic component is pressed against the surface of the first transfer plate. Transferring the first conductive paste around the main surface of 1 and the two side surfaces connected to the main surface;
Drying the first conductive paste attached to the first main surface of the electronic component and the two side surfaces connected to the main surface ;
Filling the concave groove provided on the surface of the second transfer plate having elasticity with the second conductive paste;
The second main surface of the electronic component is pressed against the surface of the second transfer plate in a state where the first main surface of the electronic component is closely held by the second holding jig having adhesiveness . The second conductive paste wraps around the two main surfaces and the two side surfaces continuous to the main surface, and the second conductive paste that wraps around the side surfaces is connected to the first conductive paste formed on the side surfaces. And the process of transferring to
Drying the second conductive paste attached to the second main surface of the electronic component and the two side surfaces continuous to the main surface ;
First after the drying, a step of a baking the second conductive paste electrode was perforated,
The first holding jig has a convex portion extending in a direction orthogonal to the concave groove of the first transfer plate and having a width smaller than the width of the electronic component in the concave groove direction. The surface has adhesiveness that holds the central portion in the width direction of the second main surface of the electronic component in close contact,
The second holding jig has a convex portion extending in a direction orthogonal to the concave groove of the second transfer plate and having a width smaller than the width of the electronic component in the concave groove direction. A method for forming an electrode of an electronic component, characterized in that the surface has adhesiveness that holds the central portion in the width direction of the first main surface of the electronic component in close contact .
第1の保持治具に電子部品を保持したまま第1の導電ペーストを乾燥させた後、電子部品の第1の主面を第2の保持治具の表面に密着させ、電子部品を第1の保持治具から第2の保持治具に移し替えることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品の電極形成方法。The adhesive strength of the second holding jig is greater than the adhesive strength of the first holding jig,
After drying the first conductive paste while holding the electronic component on the first holding jig, the first main surface of the electronic component is brought into close contact with the surface of the second holding jig, and the electronic component is moved to the first holding jig. The method of forming an electrode for an electronic component according to claim 1 or 2 , wherein the holding jig is transferred to the second holding jig.
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