JP3882469B2 - 空気清浄器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、家屋内の汚れた空気から粉塵や臭気等を補集、脱臭するための空気清浄器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、家屋内で発生する粉塵や臭気等を補集、脱臭するための空気清浄器としては、種々のものが提案されている。そして、これ等の空気清浄器の除塵方法には、大きく分けて、ファイバーフィルター等を用いる機械式と、電気集塵式と、この両者の機能を兼ね備えたものとがある。
【0003】
例えば、図8〜10に示す如く、放電部1及び対極部2を有して放電部1から対極部2へ向かう放電により粉塵を帯電させる帯電手段3と、同帯電された粉塵を補集する集塵手段4と、これ等帯電手段3及び集塵手段4へと空気を送る送風手段5と、をハウジング6内に備えた空気清浄器が提案されている。
【0004】
この場合、図8に示す如く、ハウジング6は前面が開口した横長の箱型で、該ハウジング6の前面開口にはグリル9が取り付けられている。ハウジング6の下側面部には吸込口7aが、上側面部には吐出口10が、前面のグリル9下部には吸込口7bが各々配設形成されている。横長となるハウジング6の下端部には脚体11が付設されており、該脚体11を介して同ハウジング6は床上に設置支持される。
【0005】
そして、ハウジング6内にはプレフィルター12、帯電手段3(放電部1、対極部2)、集塵手段4が吸込側からこの順で収容配置されており、同プレフィルター12は比較的大きな粉塵を補集するものである。ハウジング3内の集塵手段4の下流側には、送風手段1としてシロッコファンが設置内装されている。
【0006】
送風手段1の駆動によって、吸込口7a、7bからハウジング3内に空気が導入されると、該空気はプレフィルター12、帯電手段3、集塵手段4をこの順に通過されて集塵浄化され、該浄化された空気が吐出口10から同ハウジング3外に導出される。その際、帯電手段3においては、放電部1から対極部2へ向かう放電により吸い込まれた粉塵が帯電され、該帯電された粉塵は集塵手段4において、クーロン力により電気的に補集される。
【0007】
又、帯電手段3では、図9に示す如く、放電部1となる複数本の放電線13が支持フレーム31内に張設され、該放電線13に対向配置されるような波型で多数の開口17(小孔)を有したパンチングネットでなる対極部2が、同支持フレーム31に取り付けられている。その際、支持フレーム31の両側には板片状の係止部8が上下に回動されるよう枢着されており、該係止部8で対極部2の両端部分を保持固定して取り付けている。又、集塵手段4は、図10に示す如く、収納フレーム32内に収容保持されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術にあっては、帯電手段3及び集塵手段4が、各別の支持フレーム31、収納フレーム32に収容保持されているため、図8に示す如く、両者の隙間外周部分から空気(特に、同隙間の近辺に位置する吸込口7bから吸い込まれた空気)が入り込み易い。そして、この入り込んだ空気と共に帯電手段3で帯電されない粉塵が集塵手段4へと流れ込んで、粉塵を補集する性能が低下してしまうという問題があった。
【0009】
更に、帯電手段3及び集塵手段4は、グリル9が取り外されたハウジング6の前面開口から出し入れされてそのメンテナンス作業が行われるのであるが、その際、支持フレーム31と収納フレーム32とは別体であるため、同帯電手段3と集塵手段4とを各別に出し入れしなければならず、そのメンテナンス作業に手間取るという問題があった。
【0010】
又、図9に示す如く、対極部2を支持フレーム31から取り外して、該対極部2に付着した粉塵を除去すために洗浄するのであるが、その際、同対極部2の両端部分を着脱自在に保持固定する係止部8が外れたり紛失したりするという問題があった。すなわち、係止部8は支持フレーム31と別体で該支持フレーム31に枢着されるもので、該係止部8を回動させて対極部2の両端部分が着脱されるものであり、該着脱時に同係止部8は外れ易いものであった。又、係止部8を支持フレーム31に枢着する構造は複雑で、製造コストが高くなるという問題もあった。
【0011】
本発明は、上記従来の技術における問題を悉く解決するために発明されたもので、その主たる課題は、帯電されない粉塵が集塵手段へと流れ込むことを防止して粉塵補集性能を確保することができる空気清浄器を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の空気清浄器は、放電部及び対極部を有して放電部から対極部へ向かう放電により粉塵を帯電させる帯電手段と、同帯電された粉塵を補集する集塵手段と、これ等帯電手段及び集塵手段へと空気を送る送風手段と、をハウジング内に備えた空気清浄器であって、帯電手段及び集塵手段を両者間の隙間がその外周で閉塞されるよう一体のケーシング内に収容保持させてなる。
【0013】
したがって、この場合、送風手段の駆動によりハウジング内に空気が導入されると、該空気は帯電手段及び集塵手段を通過されて集塵浄化され、該浄化された空気が同ハウジング外に導出される。その際、帯電手段では放電部から対極部へ向かう放電により粉塵が帯電され、該帯電された粉塵は集塵手段でクーロン力により電気的に補集される。
【0014】
ここで、帯電手段及び集塵手段を両者間の隙間がその外周で閉塞されるよう一体のケーシング内に収容保持させているので、同隙間から空気は入り込むことがない。そのため、帯電手段で帯電されない粉塵が集塵手段へと流れ込んでしまうことは防止されて、粉塵補集性能を確保することができる。
【0015】
本発明の請求項2記載の空気清浄器は、上記請求項1記載の空気清浄器において、ハウジング内に空気を導入させる吸込口をケーシングの周辺位置で同ハウジングに形成したことを特徴としている。
【0016】
したがって、この場合は特に、ハウジング内に空気を導入させる吸込口をケーシングの周辺位置で同ハウジングに形成しているので、該ケーシング内に収容保持される帯電手段及び集塵手段へはこれ等に近い同吸込口から空気がスムーズに導入されるようになる。ここでは、帯電手段と集塵手段との間の隙間も吸込口の付近に位置することになるが、上記の如く、同帯電手段及び集塵手段は一体のケーシング内に収容保持されているので、粉塵補集性能が確保される。
【0017】
本発明の請求項3記載の空気清浄器は、上記請求項1又は2記載の空気清浄器において、対極部を保持固定する係止部をケーシングと一体に形成したことを特徴としている。
【0018】
したがって、この場合は特に、対極部を保持固定する係止部をケーシングと一体に形成しているので、該係止部による保持固定状態を解除して同対極部を取り外し、該対極部の洗浄やメンテナンス等を行う際に、同係止部は同ケーシングから外れたり紛失したりすることがない。しかも、係止部がケーシングと一体に形成されていることで、部品点数は削減され構造も簡単となって、コストダウンが図られる。
【0019】
本発明の請求項4記載の空気清浄器は、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の空気清浄器において、ケーシングをハウジングに出し入れされるよう前後方向スライド自在に係合保持させたことを特徴としている。
【0020】
したがって、この場合は特に、ケーシングをハウジングに出し入れされるよう前後方向スライド自在に係合保持させているので、該ハウジングから一体化された同ケーシングを手前側へ楽に引き出すことができ、帯電手段及び集塵手段をまとめて同ハウジングから取り出すことができる。そのため、帯電手段や集塵手段等のメンテナンス作業を、手間取ることなく容易に行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1〜7は、本発明の請求項1〜4全てに対応する一実施形態を示し、該実施形態の空気清浄器は、放電部1及び対極部2を有して放電部1から対極部2へ向かう放電により粉塵を帯電させる帯電手段3と、同帯電された粉塵を補集する集塵手段4と、これ等帯電手段3及び集塵手段4へと空気を送る送風手段5と、をハウジング6内に備えたものであって、帯電手段3及び集塵手段4を両者間の隙間がその外周で閉塞されるよう一体のケーシング77内に収容保持させてなる。
【0022】
そして、該実施形態の空気清浄器では、ハウジング6内に空気を導入させる吸込口7a、7bをケーシング77の周辺位置において、同ハウジング6(後記のグリル9をも含めたハウジング6)に形成している。更に、図4に示す如く、対極部2を保持固定する係止部8a、8bをケーシング77と一体に形成しており、又、図5に示す如く、ケーシング77をハウジング6に出し入れされるよう前後方向スライド自在に係合保持させてもいる。
【0023】
ハウジング6は前面が開口した縦長の箱型で、該ハウジング6の開口した前面には、該開口全面を閉塞するグリル9が取り付けられている。ハウジング6の左側面部には吐出口10が、右側面部には同吐出口10よりも開口面積の大きい吸込口7aが各々配設されている。又、グリル9の中程部分は若干前方に膨曲した前面部として形成され、該前面部の左右両側に細長状の吸込口7c、7bが配設形成されている。この場合には、吸込口7aと吸込口7bとが、帯電手段3及び集塵手段4の周辺付近に配置されることになる。左右両側の吸込口7b、7cは上下方向に長い長方形状に形成され、複数の縦長スリットを並設した様相のガラリ状枠体が同両吸込口7b、7cに各々着脱自在に取り付けられている。
【0024】
なお、縦長となるハウジング6の下端部分には脚体11が付設されており、該脚体11を介して同ハウジング6は床上に設置支持されているが、この場合、ハウジング6は、図8に示した従来例のように、横長状となるように設置されても、或いは、家屋内壁面に支持固定されても良いものである。又、相互に対向して配置される吐出口10及び吸込口7aは、図8に示した従来例のように、ハウジング6の上側面部、或いは、下側面部に配設されても良いものである。
【0025】
又、ハウジング6内には、プレフィルター12、帯電手段3となる放電部1及び対極部2、集塵手段4、が吸込側からこの順で収容配置され、機械的及び電気的に集塵するものとして同ハウジング6に内装されている。ここで、プレフィルター12は比較的大きな粉塵を補集するものであり、帯電手段3は吸い込まれた粉塵を帯電させるもので、集塵手段4は同粉塵を補集したり臭気分を脱臭したりするものである。
【0026】
ハウジング6内の集塵手段4の下流側には、送風手段5としてシロッコファンが設置内装されている。該シロッコファンでなる送風手段5はモータ31によって駆動されるもので、収納カバー32内に同モータ31の駆動により回転されるファン33が設置されている。送風手段5を駆動させると、吸込口7a、7b、7cからハウジング6内に空気が導入され、該空気はプレフィルター12から帯電手段3及び集塵手段4を通過されて機械的及び電気的に浄化され、該浄化された空気が吐出口10から同ハウジング6外に導出されて、家屋内の汚れた空気から粉塵や臭気等が補集、脱臭される。
【0027】
その際、帯電手段3においては、放電部1から対極部2へ向かう放電により吸い込まれた粉塵が帯電され、該帯電された粉塵は集塵手段4において、クーロン力により電気的に補集される。又、帯電手段3では、放電部1となる複数本の放電線13がケーシング77内に張設されており、該放電線13に対向配置されるような波型で多数の開口17(小孔)を有したパンチングネット(図9に示した従来例におけると同様で、該パンチングネットは導電性鋼板でなり、プレス加工によって複数の円弧状部が連続して配列された断面波型形状に形成されている)でなる対極部2が、同ケーシング77に取り付けられている。
【0028】
この場合、図2に示す如く、ケーシング77は合成樹脂製一体成形品で、左右方向(図面では上下方向)に開口する矩形箱型に形成されている。ケーシング77内に張設される放電線13は、例えば、線形の細いタングステン線或いはピアノ線で形成されている。この場合、放電部1として、複数本の放電線13に代え、放電用の電極として、薄板状の打ち抜き針を用いても良い。
【0029】
又、放電線13は、図3に示す如く、一本が折り返されてケーシング77内に張設されており、その両端部分にコイルバネ14を配設することで、同放電線13には張力が付与されている。その際、放電線13の一方の端部はコイルバネ14を介して金属製の取付板15に結合固定されており、他方の端部はコイルバネ14を介して合成樹脂製のケーシング77に結合固定されている。又、放電線13の折り返し部分には合成樹脂製で弾性及び絶縁性を有するチューブ16が被嵌されており、該チューブ16を介して同放電線13の折り返し部分はケーシング77に係止結合されている。この場合、放電線13でなる放電部1の振動が、コイルバネ14やチューブ16で吸収されて防止される。
【0030】
ケーシング77の相対向する両側壁部分の内側には、係止部8a、8bが配設形成されており、該両係止部8a、8bによって、パンチングネットでなる対極部2の両端部分は同ケーシング77に係止され着脱自在に保持固定される。又、係止部8a、8bは、図4に示す如く、ケーシング77と一体に合成樹脂で形成されている。一方の係止部8aは、ケーシング77から切り起こし状に立設される動作片18と、該動作片18の内側に突設される係止凸起19と、同動作片18の外側に略L字状に折曲延設される操作片20と、を有してなり、他方の係止部8bは平板片状で、ケーシング77の側壁部分の内側に突設されている。
【0031】
この場合、対極部2を取り付ける際には、該対極部2の一端部分を係止部8bの裏側に差し込むようにして係止させた後、同対極部2の他端部分を押し込むようにして係止部8aの係止凸起19の裏側に係止させるものであり、その際、同係止部8aの動作片18の弾性復元力によって自動的に係止される。対極部2を取り外す際には、係止部8aの操作片20を押すことによって動作片18が外側へ弾性変形し、これにより、同係止部8aの係止凸起19は対極部2の端縁から外れて、容易に取り外すことができる。
【0032】
図5に示す如く、ケーシング77は、ハウジング6から上記グリル9を取り外した状態で、同ハウジング6から手前側へ引き出すことができるよう、着脱自在に取り付けられている。そして、ケーシング77の背方には高圧接点21が突設されており、該高圧接点21を介して前記放電部1となる放電線13と高圧発生回路(図示せず)とは電気的に接続される。これにより、放電部1となる放電線13に、例えば、+6.5kVの電圧が印加されるようになっている。又、ケーシング77の背方位置でハウジング6の奥側にはGND接点22が設けられており、帯電手段3の対極部2と集塵手段4とは同GND接点22を介して回路の接地側に接続される。
【0033】
GND接点22は一枚の導電性金属板をプレス加工して略コ字状に成形されており、その一辺部22aが対極部2に、他辺部22bが集塵手段4に各々着脱自在に接続される。この場合、GND接点22の他辺部22bは集塵手段4の表面接点23に接触して電気的に接続され、同GND接点22の一辺部22aは対極部2の折曲後端接点24に接触して電気的に接続される。その際、図6に示す如く、ケーシング77の背面壁に切欠開口25が形成されていて、該切欠開口25から露出する対極部2の折曲後端接点24にGND接点22の一辺部22aは支障なく接触される。
【0034】
又、図7に示す如く、ケーシング77内に収容保持されるの集塵手段4は、極細の繊維が配合された濾材で形成される集塵部26と、該集塵部26の下流側を覆う中敷シート27と、該中敷シート27の下流側に充填される活性炭等の脱臭剤28とを備えている。この場合、中敷シート27によって集塵部26と脱臭剤28とが分離配置され、該脱臭剤28は粒状で、ダンボール紙等で形成されるフェザーコア29によってバラツキ、移動、偏りが生じないように充填保持されている。
【0035】
又、ケーシング77の最下流側には、導電性を有するカバーリング材30が装着されている。カバーリング材30は導電性繊維が織り込まれた不織布でなり、前記フェザーコア29に熱溶着されている。このカバーリング材30は、前記脱臭剤28の漏れ、バラツキ、移動、偏りを防止する機能の他、集塵手段4の上記表面接点23として機能し、GND接点22の他辺部22bと接触して電気的に接続され、同集塵手段4が電荷を帯びるのを防止するものである。
【0036】
それ故、送風手段5の駆動により、吸込口7a、7b、7cからハウジング6内に空気が吸い込まれると、該空気からプレフィルター12で大きな粉塵が補集され、帯電手段3で小さな粉塵がプラスに帯電されて、該プラスイオンに帯電された粉塵は、回路の接地側に接続されている集塵手段4にクーロン力で引き寄せられて補集される。そして、集塵手段4の集塵部26で粉塵が除去された空気は、同集塵手段4の脱臭剤28で臭気が除去され、該浄化、無臭化された空気は、送風手段5を経て吐出口10からハウジング6外に排出される。
【0037】
したがって、該実施形態の空気清浄器においては、両側に開口した一体箱型のケーシング77内に帯電手段3及び集塵手段4が収容保持されているので、該帯電手段3、集塵手段4間の隙間から空気は入り込むことがない。それ故、帯電手段3で帯電されない粉塵が集塵手段4へと流れ込んでしまうことは防止され、粉塵補集性能を確保することができる。
【0038】
又、該実施形態の空気清浄器においては、ハウジング6内に空気を導入する吸込口7a、7bがケーシング77付近の周辺位置で同ハウジング6に形成されているので、該ケーシング77内に収容保持される帯電手段3及び集塵手段4へはこれ等に近い同吸込口7a、7bから空気が速やか且つスムーズに導入されるようになる。ここでは、帯電手段3と集塵手段4との間の隙間も吸込口7a、7bの付近に位置することになるが、前記の如く、同帯電手段3及び集塵手段4は一体のケーシング77内に収容保持されているので、粉塵補集性能が確保される。
【0039】
又、該実施形態の空気清浄器においては、パンチングネットでなる対極部2の両端部分を保持固定する係止部8a、8bがケーシング77と一体に形成されているので、該係止部8a、8bによる保持固定状態を解除して同対極部2を取り外し、該対極部2の洗浄やメンテナンス等を行う際に、同係止部8a、8bは同ケーシング77から外れたり紛失したりすることがない。しかも、両係止部8a、8bがケーシング77と一体に形成されることで、部品点数は削減され構造も簡単となって、コストダウンが図られる。
【0040】
又、該実施形態の空気清浄器においては、ケーシング77がハウジング6に出し入れされるよう前後方向スライド自在に係合保持されているので、該ハウジング6から一体化された同ケーシング77を手前側へ楽に引き出すことができ、帯電手段3及び集塵手段4をまとめて同ハウジング6から取り出すことができる。それ故、帯電手段3や集塵手段4等のメンテナンス作業を、手間取ることなく容易に行うことができる。
【0041】
【発明の効果】
上述の如く、本発明の請求項1記載の空気清浄器においては、帯電手段及び集塵手段が一体のケーシング内に収容保持されていて、帯電されない粉塵の同集塵手段への流れ込みは防止され、粉塵補集性能を確保することができる。
【0042】
又、本発明の請求項2記載の空気清浄器においては、特に、帯電手段及び集塵手段に近い吸込口から同帯電手段、集塵手段へと空気がスムーズに導入されるものでありながら、上記の如く、確実に帯電されて粉塵補集性能が確保される。
【0043】
又、本発明の請求項3記載の空気清浄器においては、特に、ケーシングと一体に形成されて対極部を保持固定する係止部の外れや紛失が防止されて、同対極部のメンテナンス性は向上され、コストダウンも図られる。
【0044】
又、本発明の請求項4記載の空気清浄器においては、特に、ケーシングと共に帯電手段及び集塵手段をまとめてハウジングから手前側へ楽に引き出すことができ、同帯電手段や集塵手段等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である空気清浄器を示す横断面図。
【図2】同空気清浄器におけるケーシングを示す横断面図。
【図3】同空気清浄器におけるケーシング内を裏側から見た放電部を示す側面図。
【図4】同空気清浄器における係止部を示す要部斜視図。
【図5】同空気清浄器のケーシイグが引き出された状態を示す要部横断面図。
【図6】同空気清浄器におけるケーシングを示す背面図。
【図7】同空気清浄器における集塵手段を示す要部横断面図。
【図8】従来例である空気清浄器を示す縦断面図。
【図9】同空気清浄器における帯電手段を示す分解斜視図。
【図10】同空気清浄器における集塵手段を示す分解斜視図。
【符号の説明】
1 放電部
2 対極部
3 帯電手段
4 集塵手段
5 送風手段
6 ハウジング
77 ケーシング
7a 吸込口
7b 吸込口
8a 係止部
8b 係止部
Claims (4)
- 放電部及び対極部を有して放電部から対極部へ向かう放電により粉塵を帯電させる帯電手段と、同帯電された粉塵を補集する集塵手段と、これ等帯電手段及び集塵手段へと空気を送る送風手段と、をハウジング内に備えた空気清浄器であって、帯電手段及び集塵手段を両者間の隙間がその外周で閉塞されるよう一体のケーシング内に収容保持させてなる空気清浄器。
- ハウジング内に空気を導入させる吸込口をケーシングの周辺位置で同ハウジングに形成したことを特徴とする請求項1記載の空気清浄器。
- 対極部を保持固定する係止部をケーシングと一体に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の空気清浄器。
- ケーシングをハウジングに出し入れされるよう前後方向スライド自在に係合保持させたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の空気清浄器。
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