JP3882382B2 - カラーフィルタの製造方法および製造装置 - Google Patents

カラーフィルタの製造方法および製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶パネルなどに設置するカラーフィルタの製造技術に係り、特にフィルタの色むらの発生を防止可能なフィルタの製造方法・装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラーフィルタは、ガラス基板上に赤、緑および青の原色をそれぞれ透過させる着色層を、液晶パネルの各原色の表示要素に対応して備えたもので、液晶表示装置でカラー表示をさせるために必須のフィルタである。
【0003】
カラーフィルタの製造方法として、特開平8−292317号公報には、インクジェット方式を利用する技術が記載されている。この技術は、インクジェット式記録ヘッドの相対変位を検出し、そのノズルから着色層の材料液を表示要素に吐出し乾燥させて着色層を形成するものであった。
【0004】
カラーフィルタには色むらが少ないことが望まれる。図8の着色層の厚みむらと色むらの関係図から判るように、色むらは着色層の厚みむらに比例して増加する。着色層の厚みは、材料液の吐出位置や吐出量に対応して変動する。
【0005】
従来の色むらの無いカラーフィルタの製造方法として、特開平10−232308号公報には、表示要素単位に吐出位置、吐出間隔、吐出数、吐出量を変更して色むらを無くす方法が記載されている。この製造方法によれば、表示要素単位で吐出量のバラツキを補償することができていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、色むらを補正する上記製造方法は、インクジェットヘッドの数十存在するノズル単位に、駆動電圧や移動量を制御する方法であったため、制御が複雑であり、カラーフィルタの製造に時間がかかるという欠点があった。
【0007】
上記問題に鑑み、本願発明は、簡単な制御で短時間にカラーフィルタの製造が可能な製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
【0008】
本発明は、カラーフィルタを構成する画素領域の各々に複数の駆動ユニットから材料液を吐出してカラーフィルタを製造するカラーフィルタの製造方法において、1)複数の駆動ユニットの各々から吐出される材料液の吐出量を駆動ユニットに対応させて予め記録したユニット別吐出量テーブルを参照するステップと、2)カラーフィルタの各画素領域に複数回吐出される材料液の総量を一定の範囲に収めることが可能な駆動ユニットを、当該画素領域に対して材料液を吐出する駆動ユニットとして複数の駆動ユニットのなかから選択して材料液を吐出するステップと、を備えていることを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
ここで、上記駆動ユニットを選択して材料液を吐出するステップは、1)各画素領域に材料液を前回吐出した駆動ユニットを特定するステップと、2)ユニット別吐出量テーブルを参照して、当該画素領域に前回材料液を吐出した駆動ユニットの吐出量が、平均吐出量より多いか少ないかのを判定するステップと、3)画素領域ごとに前回材料液を吐出した駆動ユニットにおける平均吐出量からのバラツキを補償する駆動ユニットを、ユニット別吐出量テーブルを参照することにより複数の駆動ユニットのなかから特定するステップと、4)特定した駆動ユニットによる補償用の吐出処理をするステップと、を備えている。
【0009】
上記駆動ユニットを選択して材料液を吐出するステップは、
1)各画素領域に材料液を吐出する駆動ユニットを特定するステップと、
2)ユニット別吐出量テーブルを参照して、当該画素領域に吐出された材料液の吐出量を特定するステップと、
3)各画素領域に対応させて、特定された駆動ユニットによる材料液の吐出量を累計し吐出量累計として記録するステップと、
4)画素領域ごとに記録されている吐出量累計を参照し、各画素領域に吐出される材料液の吐出総量のバラツキを少なくする駆動ユニットを、ユニット別吐出量テーブルを参照することにより複数の駆動ユニットのなかから特定するステップと、
5)特定した駆動ユニットによる補償用の吐出処理をするステップと、を備えている。
【0010】
上記駆動ユニットを選択して材料液を吐出するステップは、同一の画素領域に対して材料液を吐出するたびに、駆動ユニットを選択し吐出する。
【0011】
また上記駆動ユニットを選択して材料液を吐出するステップは、
1)同一の画素領域に対して予め定めた回数分だけ材料液を吐出するステップと、
2)予め定めた回数分材料液を吐出した後に、補償用の吐出として駆動ユニットを選択して吐出するステップと、を備えている。
【0013】
本発明は、カラーフィルタを構成する画素領域の各々に複数の駆動ユニットから材料液を吐出してカラーフィルタを製造する製造装置において、1)複数の駆動ユニットの各々から吐出される材料液の吐出量を駆動ユニットに対応させて予め記録したユニット別吐出量テーブルを記憶する記憶部と、2)任意の画素領域に駆動ユニットが対応可能に位置制御する位置制御手段と、3)ユニット別吐出量テーブルを参照して、各画素領域に複数回吐出される材料液の総量を一定の範囲に収めることが可能な駆動ユニットを、当該画素領域に対して材料液を吐出する駆動ユニットとして複数の駆動ユニットのなかから選択する選択手段と、4)選択手段により選択された駆動ユニットによる材料液の吐出を行う駆動手段と、を備えていることを特徴とするカラーフィルタの製造装置である。
ここで、上記選択手段は、各画素領域に材料液を前回吐出した駆動ユニットを特定し、ユニット別吐出量テーブルを参照して、当該画素領域に前回材料液を吐出した駆動ユニットの吐出量が、平均吐出量より多いか少ないかのを判定し、画素領域ごとに前回材料液を吐出した駆動ユニットにおける平均吐出量からのバラツキを補償する駆動ユニットを複数の駆動ユニットのなかから選択する。
【0014】
上記選択手段は、同一の画素領域に対して材料液を吐出するたびに、駆動ユニットを選択する。
【0015】
または上記選択手段は、同一の画素領域に対して予め定めた回数分だけ材料液を吐出した後に、補償用の吐出として駆動ユニットを選択する。
【0017】
ここで本発明を通常のプリンタによる印刷における色むら防止のための印字濃度補償に使用することも可能である。すなわち、印字濃度のバラツキを補正する印字濃度補償方法において、複数の駆動ユニットの各々から吐出されるインクの吐出量を駆動ユニットに対応させて予め記録したユニット別吐出量テーブルを参照して、印字面の各領域に複数回吐出されるインクの総量を一定の範囲に収めることが可能な駆動ユニットを、当該領域に対して材料液を吐出する駆動ユニットとして複数の駆動ユニットのなかから選択してインクを吐出させることを特徴とする印字濃度補償方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施の形態を、図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1に、本実施形態1のカラーフィルタ製造装置の概念図を示す。本カラーフィルタ製造装置は、図1に示すように、インクジェットヘッド1、それを制御する制御装置2、モータ3・4および位置センサ5で構成されている。
【0019】
インクジェットヘッド1は、公知のインクジェット方式で供給されたインクをそのノズルから吐出するものである。インクジェットヘッド1の形態に限定はないが、本発明では工業用の着色材料液を使用するため、材料の変質をもたらさない様に熱を材料に加えないピエゾジェット方式が好ましい。インクジェットヘッド1は、材料液を吐出させるための圧電体素子40がN個(Nは任意の数)設けられている。各圧電体素子は個別に駆動したりしなかったりを制御可能になっている。
【0020】
図2に、本実施形態で使用するインクジェットヘッド1の主要部一部断面図を示す。当該インクジェットヘッド1は、圧力室基板20の一方の面に前記圧電体素子40が配列されている振動板30が設けられ、他方の面にノズル11が設けられたノズルプレート10が設けられている。
【0021】
圧電体素子40は電極で圧電性セラミックスの結晶を挟持して構成されている。振動板30は、二酸化珪素等で構成される弾性膜であり、圧電体素子40の歪に対応して変形するようになっている。振動板30には、インクタンク口35が設けられ、図示しないインクタンクに貯蔵された、カラーフィルタ用の着色材料液が圧力室基板内に導入できるようになっている。圧力室基板20は、シリコン基板をエッチングすることにより、圧力室21、側壁22、リザーバ23、供給口24等の各形状が形成されている。振動板30の変形によって圧力室21に体積変化が生じるように各圧電体素子40と圧力室21とのが位置合わせされている。ノズルプレート10は、各ノズル11が圧力室21に対応するように位置合わせされて貼り合せられている。
【0022】
このインクジェットヘッド1は、カラーフィルタの着色材料液に数だけ設けられている。実際には、例えば赤色用のヘッド、緑色用のヘッド、青色用のヘッドが存在する。本実施形態では理解し易くするために、ヘッドを1つだけ示してある。
【0023】
上記構成において、ドライバ回路202に電圧が印加された圧電体素子40のみが歪を生じ、振動板30が変形し、圧力室21に圧力が加えられ、そのノズル11から材料液が吐出されるようになっている。電圧が印加されない圧電体素子40には歪を生ぜず、材料液が吐出されることはない。一つの圧電体素子40、圧力室21およびノズル11から駆動ユニットが構成されている。
【0024】
各圧電体素子40や圧力室21、ノズル11は同様の形状をしているので、供給する電圧が同じである限り各駆動ユニットからは同一量の材料液が吐出されるはずである。しかし実際にはユニットごとにバラツキが生じる。図3にノズル番号に対応して生ずる吐出量のバラツキを示す。この吐出量のバラツキは予め測定され、ノズル番号に対応した吐出量を示すデータであるユニット別吐出量テーブル205として、制御装置2に格納されるている。
【0025】
図4にインクジェットヘッド1におけるノズルの配置と、カラーフィルタの元となる仕切部材が設けられたブラックマトリクス(BM)基板における画素領域の平面図を示す。N個のノズルの番号をhn(nは1〜Nまでの数)とし、図のような相対座標x2軸とy2軸とで各ノズルの位置Nn(xn、yn)が特定されるようになっている。
【0026】
BM基板は、透明基板に光透過性のない樹脂(黒色)をスピンコート等の方法で所定の厚さ(例えば2μm程度)に塗布し、フォトリソグラフィー法等の方法で、マトリクス状の仕切部材(ブラックマトリクス)を設けることで製造される。各ブラックマトリクスの格子で囲まれる最小の表示要素をフィルタエレメント(画素領域)といい、例えば、X軸方向の幅300μm、縦列(Y軸)方向の長さ100μm程度の大きさのウィンドウをなす。BM基板では、相対座標x1軸とy1軸とで各画素領域の位置Wm(mは1〜画素最大数)(xm、ym)が特定されるようになっている。ノズル11のピッチはBM基板のx1軸方向のピッチの整数倍に設定されている。
【0027】
上記インクジェットヘッド1の吐出と位置とを制御するための制御装置2は、選択手段201、駆動手段202、位置制御手段203、ドライバ回路204、第1記憶部205、第2記憶部206および位置情報データベース207を備えている。制御手段2は、実際には演算回路、メモリ、入出力回路等により構成され、本発明の製造方法を実施するためのプログラムを演算回路が実行することにより、機能上各手段の機能が実現されるものである。
【0028】
第1記憶部205には、前記した、インクジェットヘッド1における複数の駆動ユニットの各々から吐出される材料液の吐出量を駆動ユニットに対応させて予め記録したユニット別吐出量テーブルが記憶されている。
【0029】
第2記憶部206には、画素領域ごとに吐出量の累計が記録されるようになっている。第1記憶部205と第2記憶部206とは同一のメモリ素子上に配置してもよい。
【0030】
選択手段201は、第1記憶部205に格納されているユニット別吐出量テーブルを参照して、BM基板の各画素領域に複数回吐出される材料液の総量を一定の範囲に収めることが可能な駆動ユニットを、当該画素領域に対して材料液を吐出する駆動ユニットとして複数の駆動ユニットのなかから選択可能になっている。
【0031】
駆動手段202は、選択手段201により選択された駆動ユニットにより選択的に材料液の吐出を行わせるための駆動電圧を出力可能になっている。選択手段201は、インクジェットヘッド1の現在位置、インクジェットヘッド1におけるノズルNnの相対座標、BM基板における各画素領域Wmの相対座標に基づいて、どのノズルがどの画素領域に対向して材料液を吐出可能になっているのかを認識可能になっている。
【0032】
位置制御手段203は、任意の画素領域に駆動ユニット、すなわちインクジェットヘッド1が対応するように位置制御信号を出力するようになっている。
【0033】
ドライバ回路204は、位置制御信号に対応する位置にインクジェットヘッド1が搬送されるように、モータ3を駆動してx軸方向にヘッドを動かし、モータ4を駆動してy軸方向にヘッドを動かすことが可能になっている。ヘッド搬送の際、ドライバ回路204は位置センサ5の検出信号を参照して正しくインクジェットヘッド1のノズル11がBM基板の所望の画素領域に対向するようにモータをサーボするようになっている。
【0034】
モータ3と4は、ステッピングモータ等であり、図示しない移動機構をと協働っしてインクジェットヘッド1をxy平面で搬送するようになっている。
【0035】
図5のフローチャートを参照して、カラーフィルタの製造方法を説明する。
【0036】
本製造方法を提供する前提として、カラーフィルタの基礎として、仕切部材であるブラックマトリクスを備えるBM基板が既に製造されているものとする。
【0037】
各画素領域あたり所定回数、例えば5回材料液が吐出される。本実施例においては、特に最初の3回、位置情報にしたがって無補償で材料液を吐出し、残りの2回、本発明の駆動ユニットの選択を行って補償用の材料液を吐出するものである。
【0038】
まず位置制御手段203は、位置情報データベース207から位置情報を読み取り(S101)、その位置情報の最初のデータが示す位置にヘッドを位置させる位置制御信号を出力する(S102)。位置情報は、例えば図6に示すような経路でインクジェットヘッド1をBM基板上に移動させていくためのものである。ドライバ回路204は、この位置制御信号に対応させてモータ3・4を駆動させる。インクジェットヘッド1のノズルがBM基板上の画素領域に対向した位置でヘッドの位置は一旦固定される。
【0039】
選択手段201は、最初、ノズル、すなわち駆動ユニットの選択をせずに位置情報にしたがって対向することとなった駆動ユニットを選択する。駆動手段202は、これを受けて画素領域に対向している駆動ユニットの圧電体素子40に駆動電圧を供給する。これによって材料液がノズル11から吐出され、対向する画素領域に着弾する(S103)。
【0040】
無補償で位置情報にしたがって材料液を吐出する回である場合は(S104:YES)、吐出が繰り返される(S103)。材料液の吐出量には、図3で示すようなバラツキがノズルごとにあるため、そのバラツキに応じて画素領域に充填された吐出量累積が変動していく。
【0041】
補償用の材料液吐出の回になった場合(S104:NO)、選択手段201は、インクジェットヘッド1の位置、ノズルの相対座標、BM基板における画素領域の座標に基づいて、各画素領域にどのノズル(駆動ユニット)が対向しているのかを特定する(S105)。選択手段201は、第1記憶部205に格納されているユニット別吐出量テーブルを参照し、特定されたノズルの吐出量を読み取って、その吐出量を吐出回数分累計する(S106)。
【0042】
選択手段201は、吐出量の平均値から、吐出終了時に各画素領域に充填されているべき平均充填量を認識している。このため残りの補償用吐出回数で満たさなければならない材料液の量を把握することができる。選択手段201は、再度ユニット別吐出量テーブルを参照する(S108)。そして補償用吐出回数でこの平均充填量を程よく満たしうる駆動ユニットのノズル番号を把握し、その選択信号を出力する(S109)。カラーフィルタの濃度差が出ない範囲で、選択手段201には平均充填量に前後する許容充填量が設定されている。選択手段201は、過不足なく平均充填量に達するノズルを選択する必要はなく、この許容充填量の範囲で材料液を充填可能なノズルを特定すればよい。
【0043】
選択手段201が出力した選択信号に対応して駆動手段202が選択されたノズル番号の駆動ユニットを駆動して、対向する画素領域に材料液と吐出させる(S110)。
【0044】
補償用の吐出回数に満たない場合には(S111:NO)、ステップS106〜S110を繰り返す。ただし、最初の最適ノズルの選択時(S109)に補償用の吐出をさせるノズルを確定してしまえば、二度目移行の補償用の吐出では、吐出量の累計(S106)、プロファイルの参照(S108)、最適ノズルの選択(S109)を繰り返す必要はない。
【0045】
補償用の吐出回数に達した場合には(S111:YES)、位置情報の最後であるかどうかが判定される(S112)。位置情報が最後でない場合(S112:NO)、すなわち画素領域が残っている限り、S101〜S111が繰り返される。つまり位置制御手段203が次の位置情報を読み取ってインクジェットヘッド1を次の画素領域に移動させ、無補償の材料液吐出と補償用の材料液吐出とが行なわれる。最終的には図6の経路に沿ってインクジェットヘッド1が移動させられ、BM基板の端まで材料液が充填されていく。
【0046】
位置情報が最後になった場合(S112:YES)、総ての画素領域に材料液が充填されたことを意味しているので、処理を終了する。
【0047】
なお材料液を乾燥させるための加熱処理を上記材料液の吐出処理と並行して、または吐出処理完了後に行うことができる。
【0048】
上記実施形態1によれば、個別の駆動ユニットに対し、駆動電圧を変えたり移動距離を変えたりする必要がないので、制御が容易で高速にカラーフィルタを製造することができる。
【0049】
上記実施形態1によれば、最初に無補償で材料液を吐出されるので、判断が不要なため非常に高速に材料液を充填していくことができる。
【0050】
上記実施形態1によれば、最後に補償を行うので、制御に必要な動作を最小限に抑えることができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2は、実施形態1と異なり、毎回補償用の吐出を行うように構成した製造装置に関する。
【0051】
本実施形態2の製造装置は、基本的に実施形態1の製造装置と同様の構成を備えている。ただし、毎回補償用の吐出処理を行うようにプログラムされている点で、実施形態1と異なる。
【0052】
図7のフローチャートを参照して、カラーフィルタの製造方法を説明する。
【0053】
まず位置制御手段203は、位置情報データベース207から位置情報を読み取り(S201)、その位置情報の最初のデータが示す位置にヘッドを位置させる位置制御信号を出力する(S202)。位置情報は、例えば図6に示すような経路でインクジェットヘッド1をBM基板上に移動させていくためのものである。ドライバ回路204は、この位置制御信号に対応させてモータ3・4を駆動させる。インクジェットヘッド1のノズルがBM基板上の画素領域に対向した位置でヘッドの位置は一旦固定される。
【0054】
選択手段201は、最初、ノズル、すなわち駆動ユニットの選択をせずに位置情報にしたがって対向することとなった駆動ユニットを選択する。駆動手段202は、これを受けて画素領域に対向している駆動ユニットの圧電体素子40に駆動電圧を供給する。これによって材料液がノズル11から吐出され、対向する画素領域に着弾する(S203)。
【0055】
次いで選択手段201は、インクジェットヘッド1の位置、ノズルの相対座標、BM基板における画素領域の座標に基づいて、各画素領域にどのノズル(駆動ユニット)が対向しているのかを特定する(S204)。選択手段201は、第1記憶部205に格納されているユニット別吐出量テーブルを参照し、特定されたノズルの吐出量を読み取って、その吐出量を吐出回数分累計する(S205)。
【0056】
選択手段201は、累計吐出量の平均値から、吐出終了時に各画素領域に充填されているべき平均充填量を認識している。このため前回までの累計の吐出量が平均に比べて多いか少ないかを認識することができる。選択手段201は、再度ユニット別吐出量テーブルを参照する(S206)。選択手段201は、平均値とのずれを補償するのに最も適当な駆動ユニットのノズル番号を特定し、その選択信号を出力する(S208)。カラーフィルタの濃度差が出ない範囲で、選択手段201には平均充填量に前後する許容充填量が設定されている。選択手段201は、過不足なく平均充填量に達するノズルを選択する必要はなく、この許容充填量の範囲で材料液を充填可能なノズルを特定すればよい。
【0057】
選択手段201が出力した選択信号に対応して駆動手段202が選択されたノズル番号の駆動ユニットを駆動して、対向する画素領域に材料液と吐出させる(S209)。
【0058】
規定の吐出回数に満たない場合には(S210:NO)、ステップS205〜S209を繰り返す。
【0059】
位置情報が最後でない場合(S212:NO)、すなわち画素領域が残っている限り、S201〜S210が繰り返される。つまり位置制御手段203が次の位置情報を読み取ってインクジェットヘッド1を次の画素領域に移動させ、駆動ユニットの選択と材料液の吐出とが行なわれる。最終的には図6の経路に沿ってインクジェットヘッド1が移動させられ、BM基板の端まで材料液が充填されていく。
【0060】
位置情報が最後になった場合(S212:YES)、総ての画素領域に材料液が充填されたことを意味しているので、処理を終了する。
【0061】
なお材料液を乾燥させるための加熱処理を上記材料液の吐出処理と並行して、または吐出処理完了後に行うことができる。
【0062】
上記した実施形態2によれば、上記実施形態1と同様の効果を備える他、毎回最適な駆動ユニットが選択されるので、最終的な充填量のバラツキが少なくなる。
(その他の変形例)
本発明は上記実施形態の他に種々に変形して適用することが可能である。
【0063】
材料液の充填手順は、例示に過ぎず、種々に変形してもよい。要するに、複数回の合計の吐出量にバラツキが少なくなるように、ノズル間の吐出量のバラツキを逆に利用するような処理であれば、本発明の範囲であるといえる。
【0064】
表示装置の構成も例示したものに過ぎず、公知の種々の表示装置としての構成を適用してもよい。
【0065】
【発明の効果】
本願発明によれば、駆動ユニットごとの吐出量のバラツキを利用して複数回の吐出の累計で差が少なくなるように制御するように構成したので、最小の制御で高速にカラーフィルタの製造が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルタ製造装置の構成図である。
【図2】本発明のインクジェットヘッドの主要部一部断面図である。
【図3】ユニット別吐出量テーブル(ノズルに対する吐出量の分布図)である。
【図4】インクジェットヘッドにおけるノズルの相対座標とBM基板の相対座標の説明図である。
【図5】実施形態1の製造方法を説明するフローチャートである。
【図6】インクジェットヘッドのBM基板上のスキャン経路図である。
【図7】実施形態2の製造方法を説明するフローチャートである。
【図8】カラーフィルタにおける厚みのむらと色むらとの関係図である。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド
2 制御装置
3・4 モータ
5 位置センサ
201 選択手段
202 駆動手段
203 位置制御手段
204 ドライバ回路
205 第1記憶部(ユニット別吐出量テーブル)
206 第2記憶部(吐出量累積)
207 位置情報データベース

Claims (4)

  1. カラーフィルタを構成する画素領域の各々に複数の駆動ユニットから材料液を吐出してカラーフィルタを製造するカラーフィルタの製造方法において、
    複数の駆動ユニットの各々から吐出される材料液の吐出量を駆動ユニットに対応させて予め記録したユニット別吐出量テーブルを参照するステップと、
    カラーフィルタの各画素領域に複数回吐出される材料液の総量を一定の範囲に収めることが可能な駆動ユニットを、当該画素領域に対して材料液を吐出する駆動ユニットとして複数の駆動ユニットのなかから選択して材料液を吐出するステップと、を備え
    前記駆動ユニットを選択して材料液を吐出するステップは、
    各画素領域に材料液を前回吐出した駆動ユニットを特定するステップと、
    前記ユニット別吐出量テーブルを参照して、当該画素領域に前回材料液を吐出した駆動ユニットの吐出量が、平均吐出量より多いか少ないかを判定するステップと、
    画素領域ごとに前回材料液を吐出した駆動ユニットにおける平均吐出量からのバラツキを補償する駆動ユニットを、前記ユニット別吐出量テーブルを参照することにより複数の駆動ユニットのなかから特定するステップと、
    特定した駆動ユニットによる補償用の吐出処理をするステップと、
    を備えていること、
    を特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  2. 前記駆動ユニットを選択して材料液を吐出するステップは、
    同一の画素領域に対して材料液を吐出するたびに、前記駆動ユニットを選択し吐出する請求項1に記載のカラーフィルタの製造方法。
  3. カラーフィルタを構成する画素領域の各々に複数の駆動ユニットから材料液を吐出してカラーフィルタを製造する製造装置において、
    複数の駆動ユニットの各々から吐出される材料液の吐出量を駆動ユニットに対応させて予め記録したユニット別吐出量テーブルを記憶する記憶部と、
    任意の画素領域に前記駆動ユニットが対応可能に位置制御する位置制御手段と、
    前記ユニット別吐出量テーブルを参照して、各画素領域に複数回吐出される材料液の総量を一定の範囲に収めることが可能な駆動ユニットを、当該画素領域に対して材料液を吐出する駆動ユニットとして複数の駆動ユニットのなかから選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された駆動ユニットによる材料液の吐出を行う駆動手段と、を備え、
    前記選択手段は、各画素領域に材料液を前回吐出した駆動ユニットを特定し、前記ユニット別吐出量テーブルを参照して、当該画素領域に前回材料液を吐出した駆動ユニットの吐出量が、平均吐出量より多いか少ないかを判定し、画素領域ごとに前回材料液を吐出した駆動ユニットにおける平均吐出量からのバラツキを補償する駆動ユニットを複数の駆動ユニットのなかから選択すること
    を特徴とするカラーフィルタの製造装置。
  4. 前記選択手段は、同一の画素領域に対して材料液を吐出するたびに、前記駆動ユニットを選択する請求項に記載のカラーフィルタの製造装置。
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