JP3881151B2 - 鏡面角度調整装置への鏡面角度検出装置の取付構造 - Google Patents

鏡面角度調整装置への鏡面角度検出装置の取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の後方視認用の鏡体の鏡面角度を調整するための鏡面角度調整装置に、当該鏡体の鏡面角度を検出するための鏡面角度検出装置を取付ける場合に適用される鏡面角度調整装置への鏡面角度検出装置の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用アウタミラー装置は車両走行時に当該車両の後方を視認するために使用されるものであるが、かかる車両用アウタミラー装置の中には後方視認性を高めるべく鏡面角度調整装置を備えたものがある。さらに、この種の鏡面角度調整装置に、鏡面角度(現在の鏡面の傾き)を検出(センシング)するための鏡面角度検出装置(センサ)を付加したものもある。
【0003】
ここで、従来においては、上記の鏡面角度検出装置を鏡面角度調整装置に付加する場合、予め鏡面角度検出装置が内部に組込まれた専用の鏡面角度調整装置を新設するか、或いは、別体で構成された鏡面角度検出装置を既存の鏡面角度調整装置に後付けする方法を採っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の方法による場合、鏡面角度調整装置そのものを新設することになるため、鏡面角度検出装置を設置する車種と設置しない車種とで鏡面角度調整装置を共用することができないという不利がある。そこで、後者の方法による方が経済的・効率的であるが、この場合には、鏡面角度検出装置の占有スペースが比較的大きいため、車両用アウタミラー装置の意匠を構成するバイザー内に納まらないことが多いという欠点がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、別体の鏡面角度検出装置を鏡面角度調整装置に後付けする構成において、バイザー内に確実に装置全体を納めることができる鏡面角度調整装置への鏡面角度検出装置の取付構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明に係る鏡面角度調整装置への鏡面角度検出装置の取付構造は、車両の後方視認用の鏡体を保持する保持部材と、この保持部材を揺動可能に支持するピボット部と、このピボット部の周囲に設定されかつ当該保持部材の揺動範囲を所定範囲に規制する複数の規制部と、を含んで構成された鏡面角度調整装置に、鏡面角度調整装置とは別体で構成され当該鏡体の鏡面角度を検出するための鏡面角度検出装置を取付ける場合に適用される鏡面角度調整装置への鏡面角度検出装置の取付構造であって、前記複数の規制部はピボット部の周囲に立設されかつ保持部材に形成された孔内へ嵌入されるリブとして構成されており、リブ外周面が孔内周面と干渉することで保持部材の揺動範囲を所定範囲に規制する構造とされており、前記複数の規制部の一つ以上にリブ先端側からリブ根元側へ切れ込む被取付部が形成され、当該被取付部に鏡面角度検出装置の外部に設けられた一又は二以上の取付用脚部を差し込んで係合させることにより、鏡面角度検出装置が鏡面角度調整装置に取り付けられている、ことを特徴としている。
請求項2記載の本発明に係る鏡面角度調整装置への鏡面角度検出装置の取付構造は、請求項1記載の発明において、前記取付用脚部は鏡面角度検出装置のハウジングに片持ち支持された係合突起として構成されており、前記被取付部はリブ厚さ方向の中間部に形成された係合溝を含んで構成されており、当該取付用脚部を当該被取付部にリブ先端側から差し込むことにより係合状態とされる、ことを特徴としている。
【0007】
請求項1記載の本発明によれば、鏡面角度調整装置にはピボット部回りに揺動可能に支持された保持部材が設けられており、当該保持部材がピボット部回りに揺動されることにより、保持部材に保持された鏡体の鏡面角度が調整される。そして、当該保持部材の鏡面角度は、鏡面角度調整装置とは別体で構成された鏡面角度検出装置によって検出される。
【0008】
ここで、上述した保持部材はピボット部回りに揺動されるが、その揺動範囲はピボット部の周囲に設定された複数の規制部によって所定範囲に規制される。具体的には、複数の規制部はピボット部の周囲に立設されかつ保持部材に形成された孔内へ嵌入されるリブとして構成されており、リブ外周面が孔内周面と干渉することで保持部材の揺動範囲が所定範囲に規制される。本発明では、この規制部を利用して、鏡面角度調整装置への鏡面角度検出装置の取付を可能にしようとするものである。
【0009】
すなわち、本発明では、複数の規制部の一つ以上にリブ先端側からリブ根元側へ切れ込む被取付部が形成され、当該被取付部に鏡面角度検出装置の外部に設けられた一又は二以上の取付用脚部を差し込んで係合させることにより、鏡面角度検出装置が鏡面角度調整装置に取り付けられる。つまり、鏡面角度調整装置が備えている規制部を鏡面角度検出装置の被取付部として兼用することにより、何らの部品点数の増加を招くことなく、鏡面角度検出装置の鏡面角度調整装置への取付が可能になる。従って、鏡面角度調整装置に被取付部を別個独立に設定する場合に比し、装置全体がコンパクト化され、省スペース化(設置スペースの削減)を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図8を用いて、本発明の一実施形態に係る電動格納式のドアミラー装置10について説明する。
【0011】
〔ドアミラー装置10の全体構成〕
最初に、広義には「車両用アウタミラー装置」として把握されるドアミラー装置10の全体構成について説明する。図8には本実施形態に係るドアミラー装置10の全体斜視図が示されており、又図7には当該ドアミラー装置10の分解斜視図が示されている。
【0012】
これらの図に示されるように、ドアミラー装置10は、車両のサイドドアのコーナー部に取り付けられる略三角形状のドアミラーベース12と、このドアミラーベース12に対して略車両水平面内で回転可能に支持されたドアミラー本体14とによって構成されている。
【0013】
ドアミラー本体14は、ドアミラー装置10の外郭を構成する樹脂製のドアミラーバイザー16を備えている。ドアミラーバイザー16は前後二分割(2ピース)構造とされており、ドアミラー本体14の前部外郭を構成しかつ車両後方側が開放された略箱体形状のバイザーカバー18と、ドアミラー本体14の後部外郭を構成しかつバイザーカバー18の開口側端部に被嵌される略枠体形状のバイザーリム20とによって構成されている。
【0014】
上述したバイザーカバー18とバイザーリム20との間には、略矩形平板状に形成された金属製又は樹脂製のフレーム22が配設されている。このフレーム22の正面側(車両後方側)には、電動格納ユニット24並びに後述する鏡駆動ユニット42といった駆動部が取り付けられるようになっている。なお、フレーム22の略中央部には一対の開口26が形成されており、これらの開口26を通して2本の配線(図示省略)が鏡駆動ユニット42の背面側(車両前方側)に接続されるようになっている。また、鏡駆動ユニット42の正面側(車両後方側)には、後述するミラーホルダ(インナ)50が取り付けられるようになっている。
【0015】
上述したフレーム22に対して車両後方側に配置されるバイザーリム20は、その外形(意匠面)を構成する枠体28と、当該枠体28の中間部に形成されかつ中央部に比較的大きな開口30が形成された隔壁32とによって概ね構成されている。この隔壁32の四隅には挿通孔34が形成されており、これらの挿通孔34内へ図示しないスクリュウが螺入されることにより、バイザーリム20がフレーム22に固定されている。
【0016】
また、バイザーリム20における隔壁32の後方側には、車両の後方を視認するための「鏡体」としてのミラー36が配設されている。ミラー36は、隔壁32に形成された開口30を通して鏡駆動ユニット42のミラーホルダ50と連結されている。
【0017】
一方、フレーム22に対して車両前方側に配置されるバイザーカバー18の底部四隅には、リブで補強された樹脂爪38が立設されている。これに対応して、フレーム22の四隅にも長孔40が形成されており、これらの長孔40内へ樹脂爪38が弾性的に係止されることにより、バイザーカバー18がバイザーリム20に嵌合された状態でフレーム22に固定されている。
【0018】
〔鏡駆動ユニット42の構成〕
次に、「鏡面角度調整装置」としての鏡駆動ユニット42の構成について説明する。なお、説明に際しては、右側のドアミラー装置10に搭載される方の鏡駆動ユニット42を例にして説明することにする。図4にはミラーホルダ50が組付けられた状態の鏡駆動ユニット42の平面図が示されており、又図5及び図6には当該鏡駆動ユニット42の縦断面図が示されている。
【0019】
これらの図に示されるように、鏡駆動ユニット42は、全体的には比較的薄型の方形平板形状をなすハウジング44を備えている。ハウジング44は、鏡駆動ユニット42の組付状態において車両前方側に配置されるフロントハウジング46と車両後方側に配置されるリヤハウジング48とによって構成されており、両者が嵌合されて一体化されることによりユニット外郭が構成されている。
【0020】
上記鏡駆動ユニット42の中央側の角部には、略矩形平板状に形成された「保持部材」としてのミラーホルダ50(図1にも図示)を揺動可能に支持するためのピボット部52が設けられている。ピボット部52は、概略的には、リヤハウジング48に一体形成された有底半球状の凹部である球面受部54と、この球面受部54よりも一回り小さく形成されて球面受部54の内側に装着される有底半球状のリテーナ56と、このリテーナ56を球面受部54側へ押圧付勢する圧縮コイルスプリング58及びスクリュウ60とによって構成されている。
【0021】
細部構成について補足すると、球面受部54は比較的浅底に形成された有底円筒状の保持部54Aと、この保持部54Aの軸心部に形成された細長い円筒状のボス54Bと、保持部54Aから径方向外側へ延出された球面支持部54Cとによって構成されている。一方、リテーナ56は、球面受部54の保持部54Aに挿入される有底円筒状の軸部56Aと、当該軸部56Aの中間部から径方向外側へ延出された球面押圧部56Bとによって構成されている。そして、球面受部54の球面支持部54Cとリテーナ56の球面押圧部56Bとの間に、ミラーホルダ50の略中央部に形成された半球状の軸支部62が挟持されている。
【0022】
ミラーホルダ50における軸支部62の中心には、リテーナ56の軸部56Aの外径よりも大径とされた貫通孔64が形成されている。また、リテーナ56における軸部56Aの底部にはボス54Bを挿通させるためのボス挿入孔66が形成されている。そして、ボス挿入孔66内へボス54Bが挿入された状態で、リテーナ56の軸部56Aの内周側に圧縮コイルスプリング58が巻装され、更にワッシャ68を介してスクリュウ60がボス54Bに螺入されている。
【0023】
上記により、ワッシャ68がスプリングシートとしての役割を果たし、圧縮コイルスプリング58の付勢力をリテーナ56を介してミラーホルダ50の軸支部62に作用させ、これによりミラーホルダ50の軸支部62を球面受部54に揺動可能に支持させる構成である。なお、ピボット部52によるミラーホルダ50(ひいてはミラー36)の保持位置は、ミラー36の重心とされている。
【0024】
また、上述した鏡駆動ユニット42の側方側の角部には、ミラー36のピボット部52回りの左右方向の角度を調整するための広義には「第2の調整手段」として把握される第2ドライブロッド70が配設されている。この第2ドライブロッド70は第2モータ71(図4参照)の駆動力を受けることによりウォーム及びウォームホイール機構により軸方向移動するようになっており、その先端部はミラーホルダ50の裏面側に形成された軸支部72に回動自在に軸支(連結)されている。
【0025】
また、上述した鏡駆動ユニット42の上方側の角部には、ミラー36のピボット部52回りの上下方向の角度を調整するための広義には「第1の調整手段」として把握される第1ドライブロッド74が配設されている。この第1ドライブロッド74の駆動機構は、上述した第2ドライブロッド70の駆動機構と同様であり、第1モータ75の駆動力を受けることによりウォーム及びウォームホイール機構によって軸方向移動するようになっており、その先端部はミラーホルダ50の裏面側に形成された軸支部73に回動自在に軸支(連結)されている。
【0026】
〔鏡面角度検出ユニット86の構成〕
次に、「鏡面角度検出装置」としての鏡面角度検出ユニット86の構成について説明する。図7等に示されるように、上述した鏡駆動ユニット42におけるピボット部52付近には、鏡駆動ユニット42とは別体として構成された鏡面角度検出ユニット86が取り付けられている。
【0027】
図3には鏡面角度検出ユニット86の全体斜視図が示されており、又図2には当該鏡面角度検出ユニット86の分解斜視図が示されており、更に図5及び図6には当該鏡面角度検出ユニット86の内部縦断面構造が部分的にではあるが示されている。
【0028】
これらの図に示されるように、鏡面角度検出ユニット86は、中央部が鏡駆動ユニット42の角部形状に合わせて凹んだハウジング100を備えている。このハウジング100は組付状態で車両前後方向に二分割されており、フロントハウジング102とリヤハウジング104とによって構成されている。両者の間には枠状の防水パッキン106が介在されており、当該防水パッキン106を挟持した状態で、ビス108によってフロントハウジング102がリヤハウジング104に固定されている。
【0029】
フロントハウジング102の底部両側には、一対のガイドピン110が立設されている。これらのガイドピン110には圧縮コイルスプリング112がそれぞれ巻装され、更に略円筒棒状に形成された上下用シャフト114及び左右用シャフト116がそれぞれ挿入されている。これらの上下用シャフト114及び左右用シャフト116の先端部には、ボール118が転動自在にそれぞれ保持されている。また、リヤハウジング104にはガイドピン110に対して同軸上となる位置にシャフト挿通孔120がそれぞれ形成されており、これらのシャフト挿通孔120から上下用シャフト114及び左右用シャフト116の上半分程度が突出されている。なお、各シャフト挿通孔120の周囲には、各々略半円筒形状に形成されて互いに対向して配置された一対で一組のガイド壁122が立設されている。各一対のガイド壁122内には、略円筒状に形成されたブッシュ124がOリング126を介してそれぞれ嵌着されている。
【0030】
上記により、上下用シャフト114及び左右用シャフト116は、圧縮コイルスプリング112の付勢力を受けて、ハウジング100から伸び出す方向へ常時押圧付勢されており、これにより上下用シャフト114及び左右用シャフト116の先端部に保持されたボール118がミラーホルダ50の裏面側に常時当接される構成である。
【0031】
また、上述した上下用シャフト114及び左右用シャフト116の各基端部にはブロック状の接点固定部114A、116Aがそれぞれ形成されている。これらの接点固定部114A、116Aには、上下用摺動接点128、左右用摺動接点130がそれぞれ固定されている。
【0032】
さらに、ハウジング100内には、略矩形平板状に形成された抵抗基板132が配置されている。抵抗基板132の両サイドには上下用抵抗体134及び左右用抵抗体136が設けられており、上下用摺動接点128は上下用抵抗体134に接触され又左右用摺動接点130は左右用抵抗体136に接触されている。また、抵抗基板132の中央部にはスペーサ138を介してコネクタ140が取り付けられている。
【0033】
〔本実施形態の要部の構成〕
ここで、図1に示されるように、上述したミラーホルダ50の中央部に形成された軸支部62の周囲には、90度間隔で4つの矩形孔150が形成されている。各矩形孔150の中央部にはブリッジ部152が形成されており、これにより矩形孔150の開口部分が開口長手方向に二分されている。
【0034】
これに対応して、ミラーホルダ50を揺動可能に支持する鏡駆動ユニット42のピボット部52の周囲には、90度間隔で「規制部」としての4本のリブ(以下、構成別に「第1リブ154」、「第2リブ156」と称す)が立設されている。4本の第1リブ154及び第2リブ156はすべて概略音叉形状に形成されており、ミラーホルダ50に形成された矩形孔150内へそれぞれ嵌入されている。
【0035】
上記の如くして、ミラーホルダ50の矩形孔150内へ第1リブ154及び第2リブ156が嵌入された状態では、ミラーホルダ50はピボット部52回りに所定の範囲で上下方向及び左右方向へ揺動可能とされている。換言すれば、ミラーホルダ50の揺動範囲は、第1リブ154及び第2リブ156の外周面が各矩形孔150の内周面と干渉することで、所定範囲に規制されており、これにより第1リブ154及び第2リブ156はミラーホルダ60の回り止めとしての機能を果たしている。
【0036】
さらに、上述した4本の第1リブ154及び第2リブ156のうち、隣り合う一対の第1リブ154には、「被係合部」としての係合孔158がそれぞれ形成されている。係合孔158は、リブ厚さ方向の中間部に形成されかつ両端部が閉止された係合溝158Aと、リブ厚さ方向にカットされかつ両端部が開放された所定幅のスリット158Bとによって構成されている。従って、係合溝158Aとスリット158Bは相互に連通されている。
【0037】
上記構成の第1係合孔158には、上述した鏡面角度検出ユニット86のハウジング100に形成された「取付用脚部」としての一対の係合突起160がそれぞれ挿入されている。より具体的に説明すると、ハウジング100の凹部側の両サイドには、平面視で略T字形に形成された一対の係合突起160が形成されている。係合突起160はハウジング100の端面に対して平行に配置されかつ係合溝158Aに挿入される係合部160Aと、ハウジング100の端面に対して垂直に形成されかつスリット158Bを通される支持部160Bとによって構成されている。これら一対の係合突起160が一対の第1係合孔158内へ挿入されることにより、鏡面角度検出ユニット86が鏡駆動ユニット42に取り付けられている。
【0038】
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0039】
鏡駆動ユニット42を使ったミラー36の角度調整は、以下の如くして行われる。右側のドアミラー装置10に搭載された鏡駆動ユニット42を例にして説明すると、第2ドライブロッド70に第2モータ71の駆動力が付与されると、当該第2ドライブロッド70が軸方向移動する。第2ドライブロッド70の先端部はミラーホルダ50の裏面側に形成された軸支部72に回動自在に軸支(連結)されているため、第2ドライブロッド70が軸方向移動すると、そのストロークに応じた角度だけミラーホルダ50がピボット部52回りに左右方向へ揺動される。これにより、ミラーホルダ50と連結されたミラー36の左右方向への鏡面角度が所望の角度に調整される。
【0040】
一方、第1ドライブロッド74に第1モータ75の駆動力が付与されると、当該第1ドライブロッド74が軸方向移動する。第1ドライブロッド74の先端部はミラーホルダ50の裏面側に形成された軸支部73に回動自在に軸支(連結)されているため、第1ドライブロッド74が軸方向移動すると、そのストロークに応じた角度だけミラーホルダ50がピボット部52回りに上下方向へ揺動される。これにより、ミラーホルダ50と連結されたミラー36の上下方向への鏡面角度が所望の角度に調整される。
【0041】
また、鏡面角度検出ユニット86を使った鏡面角度の検出は、以下の如くして行われる。上述した如く、鏡駆動ユニット42によってミラーホルダ50が上下方向へ揺動されると、これに追従して鏡面角度検出ユニット86の上下用シャフト114が圧縮コイルスプリング112の付勢力によって軸方向移動する。このため、上下用摺動接点128が上下用抵抗体134上を摺動し、電圧が変化する。この電圧の変化からミラー36の上下方向に対する鏡面角度が検出される。
【0042】
一方、鏡駆動ユニット42によってミラーホルダ50が左右方向へ揺動されると、これに追従して鏡面角度検出ユニット86の左右用シャフト116が圧縮コイルスプリング112の付勢力によって軸方向移動する。このため、左右用摺動接点130が左右用抵抗体136上を摺動し、電圧が変化する。この電圧の変化からミラー36の左右方向に対する鏡面角度が検出される。
【0043】
ここで、上述したミラーホルダ50はピボット部52回りに揺動されるが、その揺動範囲はピボット部52の周囲に設定された一対二組の4本の第1リブ154及び第2リブ156によって所定範囲に規制される。本実施形態では、このうちの一対の第1リブ154を利用して、鏡駆動ユニット42への鏡面角度検出ユニット86の取付を可能にしようとするものである。
【0044】
すなわち、本実施形態では、鏡面角度検出ユニット86のハウジング100の外部に各々略T字形に形成された一対の係合突起160が設けられており、当該係合突起160は鏡駆動ユニット42の一対の第1リブ154に設けられた係合溝158A及びスリット158Bから成る係合孔158に挿入されて装着される。これにより、鏡面角度検出ユニット86が鏡駆動ユニット42に取り付けられる。つまり、鏡駆動ユニット42が備えている(ミラーホルダ50の回り止め用の)一対の第1リブ154を鏡面角度検出ユニット86の被取付部として兼用(共用)することにより、何らの部品点数の増加を招くことなく、鏡面角度検出ユニット86の鏡駆動ユニット42への取付が可能になる。
【0045】
従って、本実施形態によれば、鏡駆動ユニット42に被取付部を別個独立に設定する場合に比し、装置全体がコンパクト化され、省スペース化(設置スペースの削減)を図ることができる。その結果、本実施形態によれば、ドアミラー装置10のドアミラーバイザー16内に確実に装置全体(即ち、鏡駆動ユニット42及び鏡面角度検出ユニット86の全体)を納めることができる。
【0046】
また、本実施形態では、上記の如く、鏡駆動ユニット42が備えている(ミラーホルダ50の回り止め用の)一対の第1リブ154を鏡面角度検出ユニット86の被取付部として兼用(共用)したので、ピボット部52のより近くに鏡面角度検出ユニット86を取り付けることができ、その結果、鏡面角度検出ユニット86によるセンシングの精度を高めることができるという効果も得られる。
【0047】
〔実施形態の補足説明〕
(1)上述した本実施形態では、上下左右のミラーホルダ50の揺動に対する回り止めとして最もバランスがよいことから、ピボット部52の周囲に合計4本の第1リブ154及び第2リブ156を設けたが、これに限らず、2本以上であればよい。つまり、上下方向の揺動に対するミラーホルダ50の回り止め用リブと、左右方向の揺動に対するミラーホルダ50の回り止め用リブとが各々1本ずつあれば、回り止めとしての機能は最小限確保される。そして、この場合において、そのうちの1本又は2本のリブに鏡面角度検出ユニット86を取り付けるための被取付部を設定するという構成を採ることも可能である。
【0048】
(2)また、上述した本実施形態では、鏡面角度検出ユニット86側に一対の係合突起160を形成し、これらの係合突起160を一対の第1リブ154に設けた係合孔158内へ挿入させる構成を採ったが、これに限らず、本発明における「取付用脚部」及び「被取付部」の構成としては種々の組み合わせを採用することができる。
【0049】
(3)また、上述した本実施形態では、第1ドライブロッド74及び第2ドライブロッド70を各々軸方向移動させることにより鏡面角度を調整する機構を採用したが、これに限らず、鏡面角度を調整することができる機構(例えば、カムを使った機構やラックアンドピニオン機構等)であれば、すべて適用することが可能である。
【0050】
(4)さらに、上述した本実施形態では、上下用シャフト114及び左右用シャフト116を各々軸方向移動させることにより鏡面角度の検出を行う構成を採ったが、これに限らず、鏡面角度の検出が可能な構成であれば、すべて適用することができる。
【0051】
(5)また、上述した本実施形態では、ドアミラー装置10に対して本発明を適用したが、これに限らず、フェンダミラーに対して本発明を適用するようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る鏡面角度調整装置への鏡面角度検出装置の取付構造は、ピボット部の周囲に立設されかつ保持部材に形成された孔内へ嵌入されるリブとして複数の規制部を構成し、リブ外周面が孔内周面と干渉することで保持部材の揺動範囲が所定範囲に規制される構造とし、複数の規制部の一つ以上にリブ先端側からリブ根元側へ切れ込む被取付部を形成して、当該被取付部に鏡面角度検出装置の外部に設けられた一又は二以上の取付用脚部を差し込んで係合させることにより、鏡面角度検出装置を鏡面角度調整装置に取り付ける構成としたので、装置全体がコンパクト化されて省スペース化を図ることができ、その結果、バイザー内に確実に装置全体を納めることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る鏡駆動ユニットへの鏡面角度検出ユニットの取付構造の要部を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示される鏡面角度検出ユニットの分解斜視図である。
【図3】図2に示される鏡面角度検出ユニットの組付状態の全体斜視図である。
【図4】ミラーホルダが組み付けられた状態の鏡駆動ユニットの平面図である。
【図5】鏡駆動ユニット及び鏡面角度検出ユニットの縦断面構造を示す図4の5−5線断面図である。
【図6】鏡駆動ユニット及び鏡面角度検出ユニットの縦断面構造を示す図4の6−6線断面図である。
【図7】本実施形態に係るドアミラー装置におけるドアミラー本体の分解斜視図である。
【図8】図7に示されるドアミラー本体が組みつけられた状態のドアミラー装置の全体斜視図である。
【符号の説明】
36 ミラー(鏡体)
42 鏡駆動ユニット(鏡面角度調整装置)
50 ミラーホルダ(保持部材)
52 ピボット部
86 鏡面角度検出ユニット(鏡面角度検出装置)
100 ハウジング
150 矩形孔(孔)
154 第1リブ(規制部)
156 第2リブ(規制部)
158 係合孔(被取付部)
158A 係合溝
160 係合突起(取付用脚部)

Claims (2)

  1. 車両の後方視認用の鏡体を保持する保持部材と、この保持部材を揺動可能に支持するピボット部と、このピボット部の周囲に設定されかつ当該保持部材の揺動範囲を所定範囲に規制する複数の規制部と、を含んで構成された鏡面角度調整装置に、鏡面角度調整装置とは別体で構成され当該鏡体の鏡面角度を検出するための鏡面角度検出装置を取付ける場合に適用される鏡面角度調整装置への鏡面角度検出装置の取付構造であって、
    前記複数の規制部はピボット部の周囲に立設されかつ保持部材に形成された孔内へ嵌入されるリブとして構成されており、リブ外周面が孔内周面と干渉することで保持部材の揺動範囲を所定範囲に規制する構造とされており、
    前記複数の規制部の一つ以上にリブ先端側からリブ根元側へ切れ込む被取付部が形成され、当該被取付部に鏡面角度検出装置の外部に設けられた一又は二以上の取付用脚部を差し込んで係合させることにより、鏡面角度検出装置が鏡面角度調整装置に取り付けられている、
    ことを特徴とする鏡面角度調整装置への鏡面角度検出装置の取付構造。
  2. 前記取付用脚部は鏡面角度検出装置のハウジングに片持ち支持された係合突起として構成されており、
    前記被取付部はリブ厚さ方向の中間部に形成された係合溝を含んで構成されており、
    当該取付用脚部を当該被取付部にリブ先端側から差し込むことにより係合状態とされる、
    ことを特徴とする請求項1記載の鏡面角度調整装置への鏡面角度検出装置の取付構造。
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