JP3880488B2 - 床束 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は家屋等の建造物を支えるために、束石等を介して鉛直方向に配置され、当該建造物の大引等の基礎材を支持する床束に関する。
【0002】
例えば木造家屋においては、家屋の床部分を支える架材である大引や根太等と土間との間に床束と称する木材や金属材料からなる支持材を配置することにより家屋の床部分を支える構造となっている。
【0003】
【従来の技術】
床束により床部を支持する構造では、前記架材である大引や根太の反りや歪み等の木材の経時的変化により、或いは土間の沈下等によって架材側が固定された床束と、床束を支持する束石との間に隙間ができ床束が本来の役目を果たさなくなってしまう事態がしばしば生じている。また、このような固定がなされていない床束の場合には床束自体が倒れてしまう事態も生じている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この様な点に鑑み、床束の一部を螺合構造として、例えばナットを回転させることにより全体の支持高さが調整可能に構成された床束も提供されている。しかし実際には床束の長さ調節は、作業者が床下に入り、多数の床束を個々に高さ調節せねばならず、かつ定期的に床下を見回る必要がある等人手がかかり、実際にはあまり効果的な解決とはなっていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の問題点に鑑み構成したものであって、床束本体内にコイルバネ等の弾性体を収納し、この弾性体の弾発力を利用して床束を伸縮可能に構成し、常時床束を架材側に圧接するようにした床束である。
【0006】
即ち本発明は上述の問題点に鑑み構成したものであって、家屋等の構造物の架材と地盤との間に配置され架材側の荷重を支持するものであって、鉛直方向に配置される主軸と、当該主軸に嵌挿配置されかつ当該主軸の軸心方向に変位可能に構成された架材支持部と、主軸と架材支持部との間に介在配置され、架材支持部を架材側に上昇変位させる弾発力を有する弾性体と、主軸を支持する主軸支持部と、当該主軸支持部を支持する基台部とを有し、主軸は基台部に支持された主軸支持部に螺合し、主軸はその軸心を中心に回動することにより主軸支持部に対して上昇変位可能に構成され、架材支持部にはピンが突設され、主軸には主軸の軸心方向に設けられた垂直開口と、この垂直開口の下端において垂直開口と直交する水平開口を有するピン摺動開口が形成され、当該ピンは水平開口と係合することより前記弾性体の弾発力に抗して架材支持部を下降位置で固定し、かつ当該ピンを垂直開口の下端に移動させることにより固定状態を解除し、これにより前記架材に当接した架材支持部が、弾性体の弾発力により常時架材に当接して当該架材を支持するよう構成したことを特徴とする床束であることを特徴とするものである。
【0007】
なお、特開2001−59330号にはコイルバネを収納した床束の構成が示されているが、これは螺杆に係止する係止片を斜めに付勢するものであって、架材側の荷重を支持するための弾性体ではなく、床束そのものの高さ調整はやはりボルト・ナットの螺合構造によるものである。即ちこの発明は人手による定期的な床束の高さ調整を行うことを前提とし、かつこの高さ調整作業を容易にすることを目的としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
架材支持部は内部に収納した弾性体(以下実施例も含めて「コイルばね」を例に説明する)の弾発力に抗して、主軸の頂部に最も近接した状態、即ち主軸側に下降した状態で係止手段を用いて当該主軸に予め固定されている。
【0009】
この状態で、床束を家屋等の構造物の床下の所定の位置に配置する。主軸は支持筒側と螺合しており、所定の位置に配置された床束は、螺合状態を調節することにより支持筒の軸心方向に対して主軸を昇降させ、主軸上端の架材支持部が架材に当接するように高さ調節を行う。
【0010】
この状態で前記架材支持部固定用の係止手段の係止状態を解除すると、架材支持部はコイルばねの弾発力により架材に対して当接し、以後地盤沈下等で地面と架材との距離が大きくなっても、この弾性体の弾発力により架材支持部は当該架材に当接し、この架材を支持する。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図1及び図2(A)及び(B)を用いて説明する。
まず主として図1において、矢印1で示す床束は以下の部品により構成されている。符号2は基台部であって、コンクリートで固めた地面或いはコンクリートブロック等により構成される束石に載置され床束1全体を介して構造物の架材を支持する部分である。
【0012】
3は主軸支持部であって、前記基台部2に嵌挿されることによりこの基台部と一体化されるよう構成されている。4は固定リングであって、主軸支持部3の上端縁に対してフランジ3aが形成されている場合には半分りに形成され、このフランジ3aが形成されていない場合には一体的なリングとして構成されている。図示の構成では主軸支持部3を基台部2の主軸支持部挿入孔2aに嵌挿したならば、一対の半割りの固定リングをこの主軸支持部3の両側からそれぞれはめ込み、この状態で基台部2の主軸支持部挿入孔2aと主軸支持部3との間の環状空間に嵌挿し、主軸支持部3を基台部2に対して固定する。なお主軸支持部3に上記フランジ3aが形成されていない場合には、主軸支持部3を基台部2に嵌挿した後、一体型の固定リング4を主軸支持部3の上端から挿入して前記部分に嵌挿する。
【0013】
次に符号5は主軸、6は弾性体としてのコイルばね、7は架材支持部であり、8はこの架材支持部7の頂部に取り付けられることにより架材と架材支持部7との間に介在配置される介在片であって、例えば木材等からなり、金属材から構成される架材支持部7との圧接状態により架材側に架材支持部材7がめり込んだりして架材を傷付けるのを防止する働きをする。またこの介在片8の面積を架材支持部7の頂部面積よりも大きく設定することにより架材側の圧力の分散を図るよう構成することも可能である。
【0014】
主軸5の下半部には雄ねじ部5aが形成され、かつ上部には架材支持部7が挿入される挿入孔5bが形成されている。またこの挿入孔5bの側壁部には側面形状が略L字型のピン摺動開口5c〔図2(A)参照〕が形成されている。このような構成の主軸5の雄ねじ部5aに対してナット9及び10が螺着され、これらのナット9、10が螺着された状態で当該雄ねじ部5aを前記主軸支持部3に形成された雌ねじ部3bに螺合させることより主軸5全体が、主軸支持部3に対して高さ調節可能に支持される。なおナット9、10を用いて、所謂ダブルナットとしたのは、主軸支持部3に対して主軸5を高さ調節した後、この位置を確実に保持するためであり、ダブルナットほどではないが所謂シングルナットでもほぼその目的を達することが可能である。
【0015】
次に架材支持部7のコイル配置空間7aに対してコイルばね6を挿入する。このコイルばね6は負荷がかからない状態で、このコイル配置空間7aの全長よりも長い全長を有しており、コイルばね6の一部が架材支持部7から露出した状態で架材支持部7を主軸5の挿入孔5bに配置する。なお、図示の構成では架材支持部7の周壁に対してピン11が取り付けられた状態となっているが、このピン11は当該架材支持部7の周壁に対して螺合する等、着脱可能に構成されており、これらのピン11が架材支持部7から取り外された状態で当該架材支持部7が主軸5に挿入される。
【0016】
架材支持部7の挿入が完了したならぱ、前記ピン11を主軸5のピン摺動開口5cを介して架材支持部7に取り付ける。ピン11の取り付けが終了したならば架材支持部を、コイルばね6の弾発力に抗して押し下げ、当該ピン11が図2(A)の部号11´で示す位置から、符号11´´で示すピン摺動開口5bの下端部まで下降したならば、次に架材支持部7を回転させ、当該ピンが摺動開口5cの水平部である係止部5c´の位置に配置する。これにより、架材支持部7は内部のコイルばね6の弾発力に抗して符号7´で示す最低位置に固定され、床束1の取り付けを待つ状態となる。
【0017】
次に上記構成の床束の設置状態を説明する。
床束1は上述のように架材支持部7が主軸5側に固定された状態で家屋の床下に配置され、基台部2を土間に接地させることにより所定の位置に立設させる。この状態でナット9、10を緩め、主軸5の雄ねじ部5aと主軸支持部3の雌ねじ部3bとの螺合状態を調節することにより架材支持部7上端の介在片8が家屋の架材に当接するまで主軸5を上昇させる。
【0018】
介在片8が架材に当接した状態で更に主軸5を回動させると、今まで主軸5と共に回転していた架材支持部7は架材側に固定され、相対的に主軸5のみが回転する。これにより、架材支持部7のピン11は前記ピン摺動開口5cの水平部から垂直部に移動し、ピンの係止状態が解除される。この結果、床束1の設置後に地盤沈下等によって架材と土間との間の距離か広がった場合でも、コイルばね6の弾発力により架材支持部7は常時架材側に当接し、架材を支持することができる。
【0019】
図3は本発明の第2の実施例を示す。
本発明によれば、コイルばね6の弾発力により長期間に渡って架材を支持することが可能であるが、架材と地盤との間の距離が開くことは決して正常な事態ではないわけであるから、この距離が一定値以上開いた場合には、本発明に掛かる床束で支持可能であっても、この異常事態を外部に知らせる必要がある。本実施例はこの点に鑑み、架材と地盤との距離が一定値以上開いた場合に警告するよう床束1にセンサを設けている。
【0020】
図3において、矢印12はセンサを示す。このセンサ12はセンサ本体12aと、このセンサ本体12aに取り付けられた可動ロッド12bとから成っている。センサ本体12aは主軸5の所定の位置に取り付けられる。またこの取り付け位置は、例えば早めに異常発見をしたい場合にはピン摺動開口5cの垂直部の比較的下側の位置に配置する。なおセンサ本体12はビス止め等により主軸5に対して固定する。
【0021】
センサ本体12aが所定の位置に取り付けられたならば、可動ロッド12bをほぼ水平にセットし、ピン摺動開口5cの垂直部に対してほぼ直交するように配置する。この状態でセンサ12のセットは完了する。
【0022】
架材と地盤とが何らかの理由により徐々に離間すると、この状態に対応して主軸5に対して架材支持部7は相対的に上昇する。この上昇に対応して架材支持部7側に固定されているピン11もピン摺動開口5cの垂直部を上昇し、最終的にには可動ロッド12bに接触し、この可動ロッド12bを押し上げようとする。この押上動作は可動ロッド12bの回動動作としてセンサ本体12に伝達され、センサ本体内のスイッチ回路をONとして外部に警報を発する。
【0023】
なお、前記センシングシステムは例えば出願人等が先に提案している「木造構造物の接地環境監視改善システム」(特願2000−293326号)におけるセンシングシステムの中に組み込むことも可能である。
【0024】
【発明の効果】
本発明は以上に説明したように、弾性体の弾発力により架材支持部を常時架材に当接することができるので長期間に渡って所謂メンテナンスフリーで架材を強固に支持する事が可能となり、人手と経費を大幅に低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す床束構成部品の組み立て図である。
【図2】(A)は図1に示す床束の側面図、(B)は同(A)のA−A線による断面図である。
【図3】センサの取り付け状態を示す主軸の斜視部分図である。
【符号の説明】
1 床束
2 基台部
3 主軸支持部
3a 雌ねじ部
4 固定リング
5 主軸
5a 雄ねじ部
5b 挿入孔
5c ピン摺動開口
6 コイルばね
7 架材支持部
8 介在片
11 ピン
12 センサ
12a センサ本体
12b 可動ロッド

Claims (2)

  1. 家屋等の構造物の架材と地盤との間に配置され架材側の荷重を支持するものであって、鉛直方向に配置される主軸と、当該主軸に嵌挿配置されかつ当該主軸の軸心方向に変位可能に構成された架材支持部と、主軸と架材支持部との間に介在配置され、架材支持部を架材側に上昇変位させる弾発力を有する弾性体と、主軸を支持する主軸支持部と、当該主軸支持部を支持する基台部とを有し、主軸は基台部に支持された主軸支持部に螺合し、主軸はその軸心を中心に回動することにより主軸支持部に対して上昇変位可能に構成され、架材支持部周壁にはその軸心と直交するようピンが突設され主軸には主軸の軸心方向に設けられた垂直開口と、この垂直開口の下端において垂直開口と直交する水平開口とを有するピン摺動開口が形成され、前記ピンは水平開口と係合することより前記弾性体の弾発力に抗して架材支持部を下降位置に固定し、かつ当該ピンを垂直開口の下端に移動させることにより固定状態を解除し、これにより前記架材に当接した架材支持部が、弾性体の弾発力により常時架材に当接して当該架材を支持するよう構成したことを特徴とする床束。
  2. 主軸には、架材支持部が当該主軸に対して予め定められた距離を以て相対的に上昇した時に警報を発するセンサが設けられ、当該センサはセンサ本体と可動ロッドとからなり、可動ロッドは、主軸に開口形成されたピン摺動開口を介して架材支持部周壁から突出したピンとの接触係合により回動するよう構成され、この回動動作によりセンサ本体が警報を発するよう構成したことを特徴とする請求項1記載の床束。
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