JP3880463B2 - 射出成形型 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定側金型と可動側金型とにより形成されるキャビティに加熱溶融させた樹脂を射出して中空状樹脂成型品を成形する射出成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来における、固定側金型と可動側金型とにより形成されるキャビティに加熱溶融させた樹脂を射出して樹脂成型品を成形する射出成形型において、樹脂成型品の形状が射出成形型からはずれにくい形状の場合には、成形した樹脂成型品をエジェックトするときに樹脂成型品が変形してしまうことがあった。また、完全にエジェクトすることができず、オペレータが手袋をはめた手で、高温になった射出成形型から樹脂成型品を取り外さなければならないことがあった。
【0003】
図9、図10、図11、および図12を用いて従来例について説明する。図9は、第1従来例における射出成形型の固定側金型と可動側金型とが閉じてキャビティに溶融した樹脂を射出した状態を示す断面図である。図10は、図9のようにして成形された樹脂成型品を射出成形型から取り外すために、可動側金型を固定側金型から離間させた状態を示す動作説明図である。図11は、第2従来例における射出成形型の固定側金型と可動側金型とが閉じてキャビティに溶融した樹脂を射出した状態を示す断面図である。図12は、図11のようにして成形された樹脂成型品を射出成形型から取り外すために、可動側金型を固定側金型から離間させた状態を示す動作説明図である。
【0004】
次に、図9、および図10を用いて第1従来例について説明する。
図9は、固定側金型101に対して可動側金型102が密着している状態である。固定側金型101は、固定側取付板103とランナーストリッパープレート107と固定側受板110と固定側型板111が順次積層して取りつけられている。固定側取付板103の中央部には下方に中央部を突出させたスプールブッシュ104が取りつけられている。固定側取付板3の上面の中央部にはロケートリング106が取りつけられ、ロケートリング106を囲むように固定側断熱板105が取りつけられ、下面にはゲートカットスプリング109が取りつけられている。固定側型板111の中央部には固定側キャビティスペーサ112と固定側キャビティ113が積層して取りつけられ、外縁部には引っ張りリンク用カラー119が取りつけられている。
【0005】
可動側金型102は、可動側取付板132とスペーサブロック131と可動側受け板123と可動側型板115が順次積層して取りつけられている。可動側型板115の中央部には可動側キャビティ116と可動側キャビティスペーサ117が積層して取りつけられ、可動側型板115の外縁部には引っ張りリンク用カラー119が取りつけられている。引っ張りリンク用カラー119と、固定側金型111の固定側型板111に取りつけられている引っ張りリンク用カラー119との間には引っ張りリンク120が摺動可能に取りつけられている。
【0006】
可動側キャビティ116と可動側キャビティスペーサ117とに囲まれて可動側コアピンA121が設けられ、可動側コアピンA121の外周には可動側コアピンB122がはめ合わされており、固定側キャビティ113と可動側キャビティ116と共に成型品134bを形成する空洞部を構成している。また、可動側コアピンA121の上端部は成型品134bを押し上げるように構成されている。
【0007】
可動側キャビティ116にはエジェクタピン124が摺動可能に取りつけられており、エジェクタピン124の上端部は成型品134bを押し上げるように構成されており、下端部にはエジェクタプレート上126とエジェクタプレート下127が取りつけられている。圧縮ばねであるエジェクター用スプリング129が、可動側型板115と、エジェクタプレート上126およびエジェクタプレート下127との間を互いに遠ざける方向に付勢するように装着されている。
【0008】
図10を用いて、成形された樹脂成型品134bを射出成形型から取り外すために、可動側金型102を固定側金型101から離間させる動作について説明する。空洞部134aに射出された溶融樹脂が硬化して成型品134bが形成されると、可動側金型102を図9に示す矢印aの方向に移動させて固定側金型101から離間させる。可動側金型102が固定側金型101から離間することによりランナー134cは成型品134bからちぎれる。可動側金型102の可動側型板115と可動側受板123とが組み付けられているブロックが更に下方、即ち、図9に示す矢印aの方向に移動すると、引っ張りリンク120が、固定側受板110と固定側型板111とが組み付けられているブロックを下方に引くと共に、ゲートカットスプリング109の付勢力によって、固定側受板110と固定側型板111とが組み付けられているブロックを、固定側金型101の固定側取付板103とランナーストリッパープレート107が組み付けられているブロックから引き離す。
【0009】
また、可動側金型102の可動側型板115と可動側受板123とが組み付けられているブロックが更に下方、即ち、図9に示す矢印aの方向に移動することにより、エジェクタプレート上126とエジェクタプレート下127は、下方に待機している成型機エジェクター135によって、エジェクター用スプリング129の押圧力に抗して相対的に押し上げられて、可動側受板123に対して接近する方向に移動すると、エジェクタプレート上126とエジェクタプレート下127によってエジェクタピン124を押し上げて、エジェクタピン124の上端によって成型品134bを押し上げる。
【0010】
このように、エジェクタピン124は成型品134bの一端を押し上げるので、成型品34bは、可動側キャビティ16との間でこじれることにより、変形することがあり、円滑に可動側キャビティ116から外すことができないという不具合があった。また、成型品134bは完全に可動側キャビティ116から離脱していないので、オペレータは、成型品134bを可動側キャビティ116から外す手間がかかり工程時間を長いものしていた。
【0011】
次に、図11、および図12を用いて第2従来例について説明する。
図11は、固定側金型201に対して可動側金型202が密着している状態である。固定側金型201は、固定側取付板203とランナーストリッパープレート207と固定側受板210と固定側型板211が順次積層して取りつけられている。固定側取付板203の中央部には下方に中央部を突出させたスプールブッシュ204が取りつけられている。固定側取付板3の上面の中央部にはロケートリング206が取りつけられ、ロケートリング206を囲むように固定側断熱板205が取りつけられ、下面にはゲートカットスプリング209が取りつけられている。固定側型板211の中央部には固定側キャビティスペーサ212と固定側キャビティ213が積層して取りつけられ、外縁部には引っ張りリンク用カラー219が取りつけられている。
【0012】
可動側金型202は、可動側取付板232とスペーサブロック231と可動側受け板223と可動側型板215が順次積層して取りつけられている。可動側型板215の中央部には可動側キャビティ216と可動側キャビティスペーサ217が積層して取りつけられ、可動側型板215の外縁部には引っ張りリンク用カラー219が取りつけられている。引っ張りリンク用カラー219と、固定側金型211の固定側型板211に取りつけられている引っ張りリンク用カラー219との間には引っ張りリンク220が摺動可能に取りつけられている。
【0013】
可動側キャビティスペーサ217の中央部にはエジェクタロッド225が摺動可能に取りつけられており、エジェクタロッド225の上端には可動側コアピンA221が取りつけられ、可動側コアピンA221の外周には可動側コアピンB222が互いに摺動可能にはめ合わされており、固定側キャビティ213、可動側キャビティ216と共に成型品234bを形成するように構成されている。また、可動側コアピンA221の上端部は成型品234bを押し上げるように構成されている。
【0014】
可動側キャビティ216には、エジェクタロッド225と平行してエジェクタピン224が摺動可能に取りつけられており、エジェクタピン224の上端部は成型品234bを押し上げるように構成されており、下端部にはエジェクタプレート上226とエジェクタプレート下227が取りつけられている。圧縮ばねであるエジェクター用スプリング229が、可動側型板215と、エジェクタプレート上226およびエジェクタプレート下227との間を互いに遠ざける方向に付勢するように装着されている。
【0015】
図12を用いて、成形された樹脂成型品234bを射出成形型から取り外すために、可動側金型202を固定側金型201から離間させる動作について説明する。空洞部234aに射出された溶融樹脂が硬化して成型品234bが形成されると、可動側金型202を固定側金型201から離間させる。可動側金型202が固定側金型201から離間することによりランナー234cは成型品234bからちぎれる。可動側金型102の可動側型板215と可動側受板223とが組み付けられているブロックが更に下方、即ち、図9に示す矢印aの方向に移動すると、引っ張りリンク220が、固定側受板210と固定側型板211とが組み付けられているブロックを下方に引くと共に、ゲートカッとスプリング209の付勢力によって、固定側受板210と固定側型板211とが組み付けられているブロックを、固定側金型201の固定側取付板203とランナーストリッパープレート207が組み付けられているブロックから引き離す。
【0016】
また、可動側金型202の可動側型板215と可動側受板223とが組み付けられているブロックが更に下方、即ち、図11に示す矢印aの方向に移動することにより、エジェクタプレート上226とエジェクタプレート下227は、下方に待機している成型機エジェクター235によって、エジェクター用スプリング229の押圧力に抗して相対的に押し上げられて、可動側受板223に対して接近する方向に移動すると、エジェクタプレート上226とエジェクタプレート下227によってエジェクタピン224を押し上げて、エジェクタピン224の上端によって成型品234bを押し上げる。
【0017】
このように、可動側コアピンA221は、エジェクタピン224と協働して成型品234bの一端を押すのではなく全体的に押し上げるので、成型品234bはこじれることなく円滑に可動側キャビティ216から外しやすい位置まで移動させることができる。従って、成型品234bは変形することなく可動側キャビティ216から取り外すことができる。然るに、成型品234bは完全に可動側キャビティ216から離脱していないので、オペレータは、成型品234bを可動側キャビティ216から外す手間がかかり工程時間を長いものしていた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
従来においては、上述したように、従来における射出成形型においては、成形した樹脂成型品をエジェックトするときに、オペレータが手袋をはめた手で、高温になった射出成形型から樹脂成型品を取り外さなければならない等で工数がかかっていた。また、樹脂成型品をエジェックトするときに樹脂成型品が変形してしまうことがあった。
【0019】
本発明の目的は、成形した樹脂成型品をエジェックトするときのオペレータの工数が少なく、樹脂成型品が変形することのない射出成形型を得ようとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明においては、固定側金型と、該固定側金型に対して接離可能に取りつけられている可動側金型と、該可動側金型に摺動可能に取りつけられているエジェクタプレートとからなり、前記固定側金型に設けられた固定側キャビティと前記可動側金型に設けられた可動側キャビティと前記可動側金型に設けられた可動側コアピンBとにより形成される空洞部に加熱溶融させた樹脂を射出して成型品を成形する射出成形型において、前記可動側金型には、更に前記可動側コアピンBの内側に設けられ前記成型品を押し上げるための可動側コアピンAと、該可動側コアピンAに連結されたエジェクタロッドと前記成型品をエジェクトするためのエジェクタピンが設けられ、前記可動側受板には肩受け部が形成され前記エジェクタロッドには前記肩受け部を押すための肩部が形成され、前記エジェクタプレートと前記エジェクタピンが連結されていると共に前記エジェクタプレートと前記エジェクタロッドとが摩擦力をもって連結され、前記エジェクタプレートを押し上げることにより前記可動側コアピンAと前記エジェクタピンにより前記成型品を押し上げ、前記エジェクタロッドの肩部が前記可動側受板の肩受け部に当接することにより前記エジェクタプレートは前記エジェクタロッドとの摩擦力に抗して摺動して更に前記エジェクタピンを押し上げて前記成型品を可動側キャビティからエジェクトするように構成されていることを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。
図1は、一実施例における射出成形型の固定側金型と可動側金型とが閉じた状態を示す断面図である。図2は、図1に示す矢視Aの部分を拡大して示す詳細図である。図3は、図1に示す射出成形型の固定側金型と可動側金型とが閉じてキャビティに溶融した樹脂を射出した状態を示す断面図である。図4は、図3に示す矢視Bの部分を拡大して示す詳細図である。図5は、図3および図4のようにして成形された樹脂成型品を射出成形型から取り外すために、可動側金型を固定側金型から離間させた状態を示す動作説明図である。図6は、図5に示す矢視Cの部分を拡大して示す詳細図である。図7は、図5および図6のようにして可動側金型を固定側金型から離間させた状態で樹脂成型品をエジェクトした状態を示す動作説明図である。図8は、図7に示す矢視Dの部分を拡大して示す詳細図である。
【0022】
図1を用いて、本発明に係る一実施例の射出成形型の構成について説明する。図1は、固定側金型1に対して可動側金型2が密着している状態である。固定側金型1は、固定側取付板3とランナーストリッパープレート7と固定側受板10と固定側型板11が順次積層して取りつけられている。固定側取付板3の中央部には下方に中央部を突出させたスプールブッシュ4が取りつけられている。固定側取付板3の上面の中央部にはロケートリング6が取りつけられ、ロケートリング6を囲むように固定側断熱板5が取りつけられ、下面にはゲートカットスプリング受け8が取りつけられ、ゲートカットスプリング受け8にはゲートカットスプリング9が取りつけられている。固定側型板11の中央部には固定側キャビティスペーサ12と固定側キャビティ13が積層して取りつけられ、隣接してガイドポスト14が取りつけられ、外縁部には引っ張りリンク用カラー19が取りつけられている。
【0023】
可動側金型2は、可動側取付板32とスペーサブロック31と可動側受け板23と可動側型板15が順次積層して取りつけられている。可動側型板15の中央部には可動側キャビティ16と可動側キャビティスペーサ17が積層して取りつけられ、隣接してガイドブッシュ18が取りつけられ、ガイドブッシュ18には、固定側金型1の固定側型板11に取りつけられているガイドポスト14がはめ合っており、固定側金型1に対して可動側金型2の平面位置がずれないように案内している。また、可動側型板15の外縁部には引っ張りリンク用カラー19が取りつけられている。引っ張りリンク用カラー19と、固定側金型1の固定側型板11に取りつけられている引っ張りリンク用カラー19との間には引っ張りリンク20が摺動可能に取りつけられている。
【0024】
可動側キャビティスペーサ17の中央部にはエジェクタロッド25が摺動可能に取りつけられており、エジェクタロッド25の上端には可動側コアピンA21が取りつけられ、可動側コアピンA21の外周には可動側コアピンB22が互いに摺動可能にはめ合わされており、固定側キャビティ13、可動側キャビティ16と共に後述する成型品34bを形成するための空洞部34aを形成している。また、可動側コアピンA21の上端部は成型品34bを押し上げるように構成されている。
【0025】
可動側キャビティ16には、エジェクタロッド25と平行してエジェクタピン24が摺動可能に取りつけられており、エジェクタピン24の上端部は成型品34bを押し上げるように構成されており、下端部にはエジェクタプレート上26とエジェクタプレート下27が取りつけられている。エジェクタプレート上26とエジェクタプレート下27には、リターンピン28が取りつけられており、リターンピン28は、可動側受板23、可動側型板15を貫通している。リターンピン28には圧縮ばねであるエジェクター用スプリング29がはめられており、可動側型板15と、エジェクタプレート上26およびエジェクタプレート下27との間を互いに遠ざける方向に付勢するように装着されており、可動側型板15とエジェクタプレート上26とは間隔c1をもって対向している。
【0026】
エジェクタロッド25の下端にはエジェクターロック30が取りつけられ、エジェクターロック30は、エジェクタープレート上26と抵抗を持って摺動可能にはまり合っている。また、エジェクタロッド25には肩部25aが設けられており、可動側受板23に設けられている肩受け部23aに距離b1をもって当接するように構成されている。エジェクタープレート上26の上面と可動側受板23の下面とは間隔c1を持って対向している。可動側取付板32の下面には可動側断熱板33が取りつけられている。
【0027】
図2を用いて、図1に示す矢視Aの部分について説明する。可動側型板15の中央部には可動側キャビティ16と可動側キャビティスペーサ17が積層して取りつけられており、可動側キャビティスペーサ17の中央部にはエジェクタロッド25が摺動可能に取りつけられており、エジェクタロッド25の上端には可動側コアピンA21が取りつけられ、可動側コアピンA21の外周には可動側コアピンB22が互いに摺動可能にはめ合わされており、固定側キャビティ13、可動側キャビティ16と共に後述する成型品34bを形成するための空洞部34aを形成している。
【0028】
図3、および図4を用いて、射出成形型に溶融した樹脂を射出した状態について説明する。射出成形型の固定側金型1と可動側金型2とが閉じている状態において、固定側キャビティ13、可動側キャビティ16、および可動側コアピンB22とによって構成されている空洞部34aに溶融した樹脂を射出し、成型品34bを形成する。可動側金型2の下方には成型機エジェクター35が設けられており、可動側金型2が下方に移動するとエジェクタプレート下27を突き上げるように構成されている。
【0029】
図5、および図6を用いて、成形された樹脂成型品34bを射出成形型から取り外すために、可動側金型2を固定側金型1から離間させる動作について説明する。空洞部34aに射出された溶融樹脂が硬化して成型品34bが形成されると、可動側金型2を固定側金型1から離間させる。可動側金型2が固定側金型1から離間することによりランナー34cは成型品34bからちぎれる。可動側金型2の可動側型板15と可動側受板23とが組み付けられているブロックが更に下方、即ち、矢印aの方向に移動すると、引っ張りリンク20が、固定側受板10と固定側型板11とが組み付けられているブロックを下方に引くと共に、ゲートカッとスプリング9の付勢力によって、固定側受板10と固定側型板11とが組み付けられているブロックを、固定側金型1の固定側取付板3とランナーストリッパープレート7が組み付けられているブロックから引き離す。
【0030】
また、可動側金型2の可動側型板15と可動側受板23とが組み付けられているブロックが更に下方、即ち、図5に示す矢印aの方向に移動することにより、エジェクタプレート上26とエジェクタプレート下27は、下方に待機している成型機エジェクター35によって、エジェクター用スプリング29の押圧力に抗して相対的に押し上げられて、可動側受板23に対して接近する方向に移動すると、エジェクタプレート上26の上面と可動側受板23の下面との距離が間隔c2になり、エジェクタプレート上26とエジェクタプレート下27によってエジェクタロッド25とエジェクタピン24が押し上げられて、エジェクタロッド25の肩部25aは可動側受板23の肩受け部23aに当接し距離b2となり、エジェクタロッド25の上端に取りつけられている可動側コアピンA21と、エジェクタピン24の上端によって成型品34bを押し上げる。
【0031】
図7、および図8を用いて、成形された樹脂成型品34bを射出成形型から取り外しやすいように可動側金型2から外す動作について説明する。可動側金型2を更に下方、即ち、矢印aの方向に移動させることにより、エジェクタプレート上26とエジェクタプレート下27は、エジェクター用スプリング29の押圧力に抗して下方に待機している成型機エジェクター35によって相対的に押し上げられて、可動側受板23に対して接近する方向に移動し、エジェクタプレート上26の上面と可動側受板23の下面との距離が間隔c3になる。このとき、エジェクタロッド25は、肩部25aが肩受け部22aに当接しているので、上方に移動することができず、エジェクタプレート上26はエジェクタロッド25との間の摺動抵抗に抗して摺動しながら上方に移動する。エジェクタプレート上26の上面と可動側受板23の下面との距離が間隔c3になり、エジェクタプレート上26とエジェクタプレート下27によってエジェクタピン24が押し上げられて、エジェクタピン24の上端によって成型品34bが押し上げられ可動側金型2から外される。
【0032】
上述したように、可動側金型2を下方、即ち、矢印aの方向に移動させることにより、エジェクタプレート上26とエジェクタプレート下27は、エジェクター用スプリング29の押圧力に抗して下方に待機している成型機エジェクター35によって相対的に押し上げられて、可動側受板23に対して接近する方向に移動し、エジェクタロッド25とエジェクタピン24を押し上げ、エジェクタロッド25に連結されている可動側コアピンA21と、エジェクタピン24の上端によって成型品34bが押し上げる。このように、可動側コアピンA21は成型品34bの一端を押すのではなく全体的に押し上げるので、成型品34bはこじれることなく円滑に可動側キャビティ16から外しやすい位置まで移動させることができる。
【0033】
続いて、更に可動側金型2を下方、即ち、矢印aの方向に移動させることにより、エジェクタロッド25は、肩部25aが肩受け部22aに当接して上方に移動することができないが、エジェクタピン24は更に上方に移動し、エジェクタピン24の上端は成型品34bを押し上げて可動側金型2から外す。このように、可動側キャビティ16から離脱しやすい位置まで移動させられた成型品34bを更にエジェクタピン24によって可動側キャビティ16から外すので、成型品34bは変形することなく可動側キャビティ16から離脱することができ、オペレータの手間のかからず工程時間を短縮することができる。
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、可動側キャビティ16から離脱しやすい位置まで移動させられた成型品34bを更にエジェクタピン24によって可動側キャビティ16から外すので、成型品34bは変形することなく可動側キャビティ16から離脱することができ、オペレータの手間のかからず工程時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例における射出成形型の固定側金型と可動側金型とが閉じた状態を示す断面図である。
【図2】図1に示す矢視Aの部分を拡大して示す詳細図である。
【図3】図1に示す射出成形型の固定側金型と可動側金型とが閉じてキャビティに溶融した樹脂を射出した状態を示す断面図である。
【図4】図3に示す矢視Bの部分を拡大して示す詳細図である。
【図5】図3および図4のようにして成形された樹脂成型品を射出成形型から取り外すために、可動側金型を固定側金型から離間させた状態を示す動作説明図である。
【図6】図5に示す矢視Cの部分を拡大して示す詳細図である。
【図7】図5および図6のようにして可動側金型を固定側金型から離間させた状態で樹脂成型品をエジェクトした状態を示す動作説明図である。
【図8】図7に示す矢視Dの部分を拡大して示す詳細図である。
【図9】第1従来例における射出成形型の固定側金型と可動側金型とが閉じてキャビティに溶融した樹脂を射出した状態を示す断面図である。
【図10】図9のようにして成形された樹脂成型品を射出成形型から取り外すために、可動側金型を固定側金型から離間させた状態を示す動作説明図である。
【図11】図11は、第2従来例における射出成形型の固定側金型と可動側金型とが閉じてキャビティに溶融した樹脂を射出した状態を示す断面図である。
【図12】図11のようにして成形された樹脂成型品を射出成形型から取り外すために、可動側金型を固定側金型から離間させた状態を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1 固定側金型
2 可動側金型
3 固定側取付板
4 スプールブッシュ
5 固定側断熱板
6 ロケートリング
7 ランナーストリッパープレート
8 ゲートカットスプリング受け
9 ゲートカットスプリング
10 固定側受板
11 固定側型板
12 固定側キャビティスペーサ
13 固定側キャビティ
14 ガイドポスト
15 可動側型板
16 可動側キャビティ
17 可動側キャビティスペーサ
18 ガイドブッシュ
19 引っ張りリンク用カラー
20 引っ張りリンク
21 可動側コアピンA
22 可動側コアピンB
23 可動側受板
23a 肩受け部
24 エジェクタピン
25 エジェクタロッド
25a 肩部
26 エジェクタプレート上
27 エジェクタプレート下
28 リターンピン
29 エジェクター用スプリング
30 エジェクターロック
31 スペーサブロック
32 可動側取付板
33 可動側断熱板
34a 空洞部
34b 成型品
35 成型機エジェクター

Claims (1)

  1. 固定側金型と、該固定側金型に対して接離可能に取りつけられている可動側金型と、該可動側金型に摺動可能に取りつけられているエジェクタプレートとからなり、前記固定側金型に設けられた固定側キャビティと前記可動側金型に設けられた可動側キャビティと前記可動側金型に設けられた可動側コアピンBとにより形成される空洞部に加熱溶融させた樹脂を射出して成型品を成形する射出成形型において、前記可動側金型には、更に前記可動側コアピンBの内側に設けられ前記成型品を押し上げるための可動側コアピンAと、該可動側コアピンAに連結されたエジェクタロッドと前記成型品をエジェクトするためのエジェクタピンが設けられ、前記可動側受板には肩受け部が形成され前記エジェクタロッドには前記肩受け部を押すための肩部が形成され、前記エジェクタプレートと前記エジェクタピンが連結されていると共に前記エジェクタプレートと前記エジェクタロッドとが摩擦力をもって連結され、前記エジェクタプレートを押し上げることにより前記可動側コアピンAと前記エジェクタピンにより前記成型品を押し上げ、前記エジェクタロッドの肩部が前記可動側受板の肩受け部に当接することにより前記エジェクタプレートは前記エジェクタロッドとの摩擦力に抗して摺動して更に前記エジェクタピンを押し上げて前記成型品を可動側キャビティからエジェクトするように構成されていることを特徴とする射出成形型。
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