JP3879735B2 - 4輪駆動車両の駆動制御装置 - Google Patents
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Description
本発明は、主駆動輪をエンジンで従動輪をモータでそれぞれ駆動する構成であって、エンジンで駆動される発電機の電力によってモータを駆動する4輪駆動車両の駆動制御装置に関するものである。
従来、主駆動輪をエンジンで従動輪をモータでそれぞれ駆動する構成であって、エンジンで駆動される発電機の電力によってモータを駆動する4輪駆動車両は、種々の構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の4輪駆動車両では、例えば発進時に主駆動輪がスリップした場合モータにより従動輪を駆動して、4輪を駆動することにより車両の発進を可能としている。そして、従動輪の駆動をモータで行っているため、機械式の4輪駆動車両と比較して、簡単な構成でスムーズな運転および広い室内空間と低燃費を実現した4輪駆動車両を達成している。
特開2002−218605号公報
上述した従来の4輪駆動車両では、発電機はエンジンで駆動されているため、エンジン回転数が低いと発電不足となり4輪駆動性能が低下する。そのため、発電機の電力量を増加させる必要がある。発電機の電力量を増加するには、界磁コイルの供給電圧を上昇させ磁束を上げる必要があるが、従来の4輪駆動車両では以下のような問題があった。
(1)発電機の界磁コイルの電源として、モータ供給用の出力電源もしくは車両搭載のバッテリ電源を使用していたが、モータ供給用の出力電源は負荷が大きいときに大電流を流し、それにより発電機の内部抵抗により出力電圧も落ち込み、界磁コイルの電圧も落ち込んでしまう。一方バッテリ電圧は12Vなので、これ以上の電圧を界磁コイルに供給できない。
(2)発電機内部の磁石量を増加させることで磁束量を増加させることができるが、磁石は高価なためコストアップになってしまう。
(2)発電機内部の磁石量を増加させることで磁束量を増加させることができるが、磁石は高価なためコストアップになってしまう。
本発明の目的は上述した問題点を解消して、簡単な構成かつ低コストで、発電機の磁束を上げることができ、発電機の発電不足をなくすことのできる4輪駆動車両の駆動制御装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成する本発明の4輪駆動車両の駆動制御装置は、(1)主駆動輪をエンジンで従動輪をモータでそれぞれ駆動する構成であって、エンジンで駆動される発電機の電力によってモータを駆動する4輪駆動車両の駆動制御装置において、発電機は、モータに電力を供給するための第1の電機子コイルの他に、発電機の界磁コイルへ電力を供給するための専用の第2の電機子コイルを設け、該第2の電機子コイルと発電機の界磁コイルとの間に、第2の電機子コイルから発電機の界磁コイルへ電力を供給する回路のオンとオフを切り換えるスイッチを設けた構成を有することを特徴とするもの、あるいは、(2)主駆動輪をエンジンで従動輪をモータでそれぞれ駆動する構成であって、エンジンで駆動される発電機の電力によってモータを駆動する4輪駆動車両の駆動制御装置において、発電機は、モータに電力を供給するための第1の電機子コイルの他に、発電機の界磁コイルへ電力を供給するための専用の第2の電機子コイルを設けた構成を有し、第2の電機子コイルから発電機の界磁コイルへ電力を供給する回路は通常オフで、車両の発進時にバッテリから発電機の界磁コイルへ電力を供給し、フル発電を実行して最大のモータトルクを発生させても、ドライバー要求加速度まで車両が加速しない場合に、第2の電機子コイルより発電機の界磁コイルへ電力を供給するよう構成したことを特徴とするものである。
本発明の4輪駆動車両の駆動制御装置では、第2の電機子コイルはモータ電源用の第1の電機子コイルとは別に設置されているため、通常モータ負荷が大きく大電流を要する時に第1の電機子コイルが大電流を流しても第2の電機子コイルには大電流が流れず、内部抵抗による電圧降下は起こらない。第1の電機子コイルの出力電圧と第2の電機子コイルの出力電圧とを比較すると、第2の電機子コイルの出力電圧の方が高い電圧出力が可能となる。このように、コイルが発生する磁束が増加することで、磁石を増量したのと同様に発電能力を高めることが可能となる。また、第2の電機子コイルを設置するだけなので、簡単な構成かつ低コストで本発明を達成することができる。
以下に、この発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の駆動制御装置の対象となる4輪駆動車両の一例の構成を示す図である。また、図2は図1に示す4輪駆動車両におけるシステム構成の一例を示す図である。以下、図1および図2に沿って、本発明の駆動制御装置の対象となる一般的な4輪駆動車両について説明する。
図1は本発明の駆動制御装置の対象となる4輪駆動車両の一例の構成を示す図である。また、図2は図1に示す4輪駆動車両におけるシステム構成の一例を示す図である。以下、図1および図2に沿って、本発明の駆動制御装置の対象となる一般的な4輪駆動車両について説明する。
本実施の形態は、図1に示すように、左右前輪1L、1Rを主駆動輪として内燃機関であるエンジン2によって駆動し、左右後輪3L、3Rは従駆動輪として電動機であるモータ4によって選択的に駆動する4輪駆動可能な車両の駆動を制御するものである。
図1および図2において、エンジン2の出力トルクTeは、トランスミッションおよびディファレンスギア5を通じて左右前輪1L、1Rに伝達されると共に、その一部は無端ベルト6を介して発電機7に伝達されるようになっている。発電機7は、エンジン2の回転数Neにプーリ比を乗じた回転数Nhで回転し、駆動制御手段である4WDコントローラ8によって調整される界磁電流Ifhに応じて、エンジン2に対し負荷となり、その負荷トルクに応じた電圧を発電するようになっている。この発電機7で発電された電力は、ハーネス9を介してモータ4に供給可能となっており、このハーネス9の途中にはジャンクションボックス10が設けられている。モータ4の駆動軸は、減速機11およびクラッチ12を介して後輪3L、3Rに接続可能となっている。なお、符号13はデフを表す。
エンジン2の吸気管路14(例えばインテークマニホールド)には、メインスロットルバルブ15とサブスロットルバルブ16とが介装されている。メインスロットルバルブ15は、アクセルペダル17の踏み込み量を検出するアクセルセンサ31の出力に基づいて4WDコントローラ8およびエンジンコントローラ18を介してスロットル開度が電気的に調整制御される。
また、サブスロットルバルブ16は、ステップモータ19をアクチュエータとして、4WDコントローラ8によりモータコントローラ20を介してスロットル開度が調整制御されると共に、そのスロットル開度はスロットルセンサ32で検出され、その検出値が4WDコントローラ8に供給されてフィードバック制御される。このサブスロットルバルブ16のスロットル開度を、メインスロットルバルブ15の開度以下等に調整することにより、運転者によるアクセルペダル17の操作とは独立して、エンジン2の出力トルクを減少させることができる。
また、エンジン2の回転数は、エンジン回転数検出センサ21で検出されて4WDコントローラ8に出力される。また、発電機7は、その出力電圧を調整するための電圧調整器22を備えており、その界磁電流Ifhを4WDコントローラ8により調整することで、エンジン2に対する発電負荷トルクThおよび発電電圧Vが制御されるようになっている。電圧調整器22は、4WDコントローラ8からの発電機制御指令(界磁電流値)に基づいて発電機7の界磁電流Ifhを調整すると共に、発電機7の出力電圧Vを検出して4WDコントローラ8に出力可能となっている。なお、発電機7の回転数Nhは、4WDコントローラ8においてエンジン2の回転数Neからプーリ比に基づいて演算される。
また、ジャンクションボックス10内には、発電機7からモータ4に供給される電力の電流値Iaを検出する電流センサ23、および4WDコントローラ8からの指令に応じて発電機7からモータ4への発電電力の供給をオン・オフ制御するリレー24が設けられており、電流センサ23で検出される電機子電流信号は4WDコントローラ8に出力される。なお、ハーネス9を流れる電圧値(モータ4の電圧)は4WDコントローラ8で検出される。
また、モータ4は、4WDコントローラ8からの指令により界磁電流Ifmが制御され、これにより駆動トルクTmが調整されるようになっている。なお、符号25はモータ4の温度を測定するサーミスタで、その検出温度は4WDコントローラ8に出力される。また、モータ4には、その駆動軸の回転数Nmを検出するモータ用回転数センサ26が設けられており、このモータ用回転数センサ26で検出されたモータ4の回転数信号は4WDコントローラ8に出力される。
また、クラッチ12は、電磁式のクラッチからなり、4WDコントローラ8からのクラッチ制御指令に応じたトルク伝達率でトルクを伝達するようになっている。また、各車輪1L、1R、3L、3Rには、車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRが設けられており、対応する車輪1L、1R、3L、3Rの回転速度に応じたパルス信号を車輪速検出値として4WDコントローラ8に出力するようになっている。
なお、4WDコントローラ8は、イグニッションスイッチ33のオンにより付勢されるリレースイッチ34を介してバッテリ35に接続される。また、発電機7の界磁コイル、リレー24のリレーコイル、およびクラッチ12の電磁ソレノイドは、リレースイッチ34のオンにより付勢されるリレースイッチ36を介してバッテリ35に接続される。
図2に示すシステム構成の発電機7と電圧調整器22において、発電機7の界磁コイル(FC)には、車両電源からダイオード(D2)を介して接続されるライン(他励)、あるいは、モータ電源用コイル(電機子:AC)から発電された電圧が他励電圧より高い電圧になった場合、ダイオード(D1)を介して接続される(自励)を通じて、電力が供給されている。本発明の4輪駆動車両の駆動制御装置の特徴は、これらの発電機7と電圧調整器22における発電機7の界磁コイル(FC)への電力の供給方法にある。以下、本発明の特徴を詳細に説明する。
図3は本発明の4輪駆動車両の駆動制御装置の一例を説明するための図である。図3に示す例において、図1及び図2に示す例と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。図3に示す例では、発電機7内において、モータ4に電力を供給するためのモータ電源用コイル(AC)(第1の電機子コイル)の他に、モータ電源用コイル(AC)に対し、界磁コイル(FC)に電力を供給するための専用の界磁電源用コイル(AC2)(第2の電機子コイル)を、ダイオードD3及びスイッチ41を介して、電圧調整器22のバッテリ及び発電機7のモータ電源用コイル(AC)と共通のラインに接続して設けている。図3に示す例では、4WDコントローラ8の制御により、界磁電源用コイル(AC2)の回路をオフにすると、モータ電源用コイル(AC)もしくは車両のバッテリから界磁コイル(FC)に電力を供給し通常の発電動作となる。
図3に示す例では以下のような効果を得ることができる。すなわち、通常、モータ4の負荷が大きく大電流を要する時に、モータ電源用コイル(AC)は大電流を流す。このとき、モータ電源用コイル(AC)の内部抵抗による著しい電圧降下が発生する。図3に示す例では、界磁電源用コイル(AC2)は、モータ電源用コイル(AC)とは別に配置されているため大電流を流す必要はなく、内部抵抗による電圧降下は起こらない。ここで、モータ電源用コイル(AC)の出力電圧と界磁電源用コイル(AC2)の出力とを比較すると、界磁電源用コイル(AC2)の出力電圧の方が高くなる。その結果、コイルが発生する磁束が増加することで、磁石を増量したのと同様に発電能力を高めることが可能となる。
また、図3に示す例ではスイッチ41を設けている。スイッチ41をオン/オフすることで、界磁電源用コイル(AC2)は必要なときにだけ界磁コイル(FC)に電力を供給することが可能な構成とできる。そして、通常は、スイッチ41をオフにすることで、モータ電源用コイル(AC)またはバッテリより界磁コイル(FC)に電力が供給され、必要な場合には、スイッチ41をオンにすることで、界磁電源用コイル(AC2)で界磁コイル(FC)に電力を供給可能に構成している。スイッチ41としては、リレーや半導体スイッチを利用することができる。
このように構成することで以下のような効果を得ることができる。すなわち、通常、車両の搭載性の関係から発電機7のサイズアップを最小限にとどめるため、界磁電源専用の界磁電源用コイル(AC2)も最小限の大きさにとどめる必要がある。このような最小限の大きさの界磁電源用コイル(AC2)に常時電流を流していると発熱が顕著になるため、発熱の対策を講じる必要があり、コストアップする。また、発熱を抑えるために、抵抗分を少なくするとコイルがサイズアップしてしまい、最小限に発電機7のサイズアップをとどめることができない。さらに、界磁電源用コイル(AC2)に常時電流を流すことで、界磁コイル(FC)及び発電機7が発熱し、コイルの抵抗上昇により、発電機7の出力増加が効率的にできない。これらの点を、スイッチ41を設けることで必要なときのみ昇圧可能な構成として、必要のないときには効率の良い発電増加が可能となる。
さらに、図3に示す例では、スイッチ41のオン/オフを制御して、界磁電源用コイル(AC2)から界磁コイル(FC)に電力を供給する回路は通常オフで、車両の発進時にバッテリから界磁コイル(FC)に電力を供給し、発電機7がフル発電を実行してモータ4に最大のモータトルクを発生させても、ドライバー要求加速度まで車両が加速しない場合に、界磁電源用コイル(AC2)より界磁コイル(FC)に電力を供給するよう構成している。
このように構成することで以下のような効果を得ることができる。すなわち、通常の4WD発進時は低いモータトルクでも加速可能なので、界磁電源用コイル(AC2)より電力を供給させなくても、ドライバーのアクセル開度に見合った加速が可能である。このとき界磁電源用コイル(AC2)から界磁コイル(FC)に電流を流さないので、界磁電源用コイル(AC2)の発熱を抑えることは可能である。一方、車両は、深い雪道や急な勾配の路面を発進するようなシーンでは、界磁電源用コイル(AC2)より界磁コイル(FC)に電力が供給されない場合、最悪発進困難となるおそれがある。このような場合には、界磁電源用コイル(AC2)を動作させることで、発電機7の発電量を増加させてモータ4に大きなトルクが発生できるので、車両を確実に発進させることが可能となる。発進してドライバーの要求通りの加速度が得られれば、界磁電源用コイル(AC2)の回路を停止させた状態での発電機7の能力で走行可能となる。またこれは稀なシーンのため、界磁電源用コイル(AC2)の発熱は抑えられる。さらに、界磁電源用コイル(AC2)の利用は必要な時に限定されているため、発電機7のコイルの温度上昇が抑制されており、急激な加速等が必要な時に大きな力を発生可能となる。
図4は本発明の4輪駆動車両の駆動制御装置の他の例を説明するための図である。図4に示す例において、図3に示す例と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。図4に示す例において、図3に示す例と異なる点は、ダイオードD3とスイッチ41との間に、界磁電源用コイル(AC2)の出力の大きさを変化させるための出力制御部42を設けた点である。出力制御部42を設けることで、ドライバー要求加速度まで車両が加速しない場合に界磁電源用コイル(AC2)より界磁コイル(FC)に電力を供給する際、界磁電源用コイル(AC2)の出力を変化させることができ、車両として発進可能な最低限の界磁電流を界磁電源用コイル(AC2)より供給することができる。なお、本例では出力制御部42を設けたが、出力制御部42の代わりにスイッチ41を半導体スイッチより構成することで、同様の作用効果を得ることもできる。
このように構成することで、図3に示す例で得られる効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。すなわち、車両の要求トルクに応じて界磁電源用コイル(AC2)の出力を抑えることで、バッテリの供給電圧だけでは発進できないシーンにおいて、モータ4が最高トルクを出さなくても車両が発進できる場合、界磁電源用コイル(AC2)の出力を常に最大とする必要がなくなる。その結果、界磁電源用コイル(AC2)のムダな発熱を抑えることができ、発電機7のムダな発熱を抑えるとともに効率を上昇させることができる。
図5はモータ電源用コイル(AC)及び界磁電源用コイル(AC2)のそれぞれの出力電圧特性を示すグラフである。また、図6(a)、(b)はそれぞれ従来例及び本発明例の発電機7における出力電圧特性を示す図である。図6(a)に示す従来例では、モータ電源用コイル(AC)から界磁電圧を印加する自励領域とバッテリから界磁電圧を印加する他励領域とを切り替えて、発電機7を制御している。一方、図6(b)に示す本発明例では、図5に示す界磁電源用コイル(AC2)の出力を利用うことで、モータ電源用コイル(AC)から界磁電圧を印加する自励領域と、自励領域で界磁電源用コイル(AC2)からの出力も利用する領域と、バッテリによる他励領域で界磁電源用コイル(AC2)からの出力も利用する領域とを切り替えて、発電機7を制御している。図6(a)に示す従来例では、発進の低電圧時に180A程度しか流せないが、図6(b)に示す本発明例では、20Vまで昇圧すると290A程度の電流が出力可能となることがわかる。モータのトルクは電流に比例するので、本発明例は従来例と比べて290A/180A=1.6倍の発進トルクが得られることがわかる。
次に、上述した本発明の4輪駆動車両の駆動制御装置の種々のシーンにおける動作のタイムチャートについて説明する。図7は、通常発進で、界磁電源用コイルから界磁コイルへの電力供給が不要な場合の一例を示すタイムチャートである。本例では、界磁電源用コイル(AC2)の出力は利用されておらず、従来と同様の駆動制御となる。一方、図8は、深い雪や急登坂で、界磁電源用コイルから界磁コイルへの電力供給が必要な場合の一例を示すタイムチャートである。本例では、ドライバーの要求加速度を満たさなくなった時点で界磁電源用コイル(AC2)の出力を利用している。そのため、走行に必要なモータトルクを得ることができる。また、図9は、深い雪や急登坂で、界磁電源用コイルから界磁コイルへの電力供給が必要な場合の他の例を示すタイムチャートである。図9に示す例において、図8に示す例と異なる点は、界磁電源用コイル(AC2)から界磁コイル(FC)に出力を供給する際、界磁電源用コイル(AC2)の最大出力能力の出力を利用するのではなく、車両の要求トルクに応じた必要最低限の出力を利用している点である。本例でも、走行に必要なモータトルクを得ることができる。
本発明の4輪駆動車両の駆動制御装置は、主駆動輪をエンジンで従動輪をモータでそれぞれ駆動する構成であって、エンジンで駆動される発電機の電力によってモータを駆動する4輪駆動車両において、簡単な構成かつ低コストで、発電機の磁束を上げることができ、発電機の発電不足をなくす用途に好適に利用することができる。
1L、1R 前輪
2 エンジン
3L、3R 後輪
4 モータ
6 ベルト
7 発電機
8 4WDコントローラ
9 ハーネス
10 ジャンクションボックス
11 減速機
12 クラッチ
14 吸気管路
15 メインスロットルバルブ
16 サブスロットルバルブ
18 エンジンコントローラ
19 ステップモータ
20 モータコントローラ
21 エンジン回転数センサ
22 電圧調整器
23 電流センサ
26 モータ用回転数センサ
27FL、27FR、27RL、27RR車輪速センサ
31 アクセルセンサ
32 スロットルセンサ
33 イグニッションスイッチ
34,36 リレースイッチ
35 バッテリ
41 スイッチ
42 出力制御部
2 エンジン
3L、3R 後輪
4 モータ
6 ベルト
7 発電機
8 4WDコントローラ
9 ハーネス
10 ジャンクションボックス
11 減速機
12 クラッチ
14 吸気管路
15 メインスロットルバルブ
16 サブスロットルバルブ
18 エンジンコントローラ
19 ステップモータ
20 モータコントローラ
21 エンジン回転数センサ
22 電圧調整器
23 電流センサ
26 モータ用回転数センサ
27FL、27FR、27RL、27RR車輪速センサ
31 アクセルセンサ
32 スロットルセンサ
33 イグニッションスイッチ
34,36 リレースイッチ
35 バッテリ
41 スイッチ
42 出力制御部
Claims (4)
- 主駆動輪をエンジンで従動輪をモータでそれぞれ駆動する構成であって、エンジンで駆動される発電機の電力によってモータを駆動する4輪駆動車両の駆動制御装置において、発電機は、モータに電力を供給するための第1の電機子コイルの他に、発電機の界磁コイルへ電力を供給するための専用の第2の電機子コイルを設け、該第2の電機子コイルと発電機の界磁コイルとの間に、第2の電機子コイルから発電機の界磁コイルへ電力を供給する回路のオンとオフを切り換えるスイッチを設けた構成を有することを特徴とする4輪駆動車両の駆動制御装置。
- 前記スイッチは、通常はオフ状態とし、第1の電機子コイルまたはバッテリより発電機の界磁コイルへ電力が供給され、必要な場合にはオン状態とし、第2の電機子コイルで発電機の界磁コイルへ電力を供給可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の4輪駆動車両の駆動制御装置。
- 主駆動輪をエンジンで従動輪をモータでそれぞれ駆動する構成であって、エンジンで駆動される発電機の電力によってモータを駆動する4輪駆動車両の駆動制御装置において、発電機は、モータに電力を供給するための第1の電機子コイルの他に、発電機の界磁コイルへ電力を供給するための専用の第2の電機子コイルを設けた構成を有し、第2の電機子コイルから発電機の界磁コイルへ電力を供給する回路は通常オフで、車両の発進時にバッテリから発電機の界磁コイルへ電力を供給し、フル発電を実行して最大のモータトルクを発生させても、ドライバー要求加速度まで車両が加速しない場合に、第2の電機子コイルより発電機の界磁コイルへ電力を供給するよう構成したことを特徴とする4輪駆動車両の駆動制御装置。
- ドライバー要求加速度まで車両が加速しない場合に、第2の電機子コイルより発電機の界磁コイルへ電力を供給するに際し、第2の電機子コイルの出力を変化させることにより、車両として発進可能な最低限の界磁電力を第2の電機子コイルから発電機の界磁コイルへ供給可能に構成したことを特徴とする請求項3に記載の4輪駆動車両の駆動制御装置。
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