JP2005176419A - 車両の駆動力制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ界磁用の電源を大型化することなく、エネルギー効率の向上ができる車両の駆動力制御装置を提供する。
【解決手段】発電機7に発電した電力をモータに供給すると共に、車両電源42からモータ界磁コイル4aに電力が供給される。その車両電源42は昇圧回路43によって昇圧可能となっている。その昇圧回路43は、所定車速以下でのみ作動してモータ界磁電流を大きくする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車輪を駆動するモータのトルクをモータ界磁電流と電機子電流の両方で制御する車両の駆動力制御装置に関する。
例えば、特許文献1に記載の装置は、前輪をエンジンで駆動し、後輪をモータで駆動可能とすると共に、上記エンジンで駆動される発電機に備える構成である。そして、その発電機が発電した電力を上記モータの電機子に供給することで、搭載されるバッテリの占有率を出来るだけ小さく且つ車両重量の増大を抑えている。なお、車両電源である小型バッテリ(第2電源)が搭載されて、当該小型バッテリから上記モータの界磁コイルに電力が供給される。
特開2000−318473公報
例えば目標モータトルクにモータを制御する方法としては、例えば、モータ界磁電流を上記小型バッテリの電圧から定まる値に設定し、そのモータ界磁電流値とモータ回転数とからモータ誘起電圧を求め、その誘起電圧を考慮して目標モータトルクを得るのに必要な電機子電流を求め、その電機子電流となるように発電機の出力を制御している。このとき、発電機からモータ間のハーネス抵抗による電圧降下分を誘起電圧に上乗せした電圧を発電機に発生させるように制御される。
ここで、モータトルクは、電機子電流及びモータ界磁電流の両方が大きいほど、大きなトルクを発生できるが、上記車載の小型バッテリは通常12V程度であるためモータ界磁電流はさほど大きくできない。したがって、従来にあっては、大きなモータトルクが要求されるときには電機子電流を大きくして対応している。
しかしながら、それでは、発電機とモータ間のハーネスの電圧降下が大きく、しかも電気の損失でみるとI×I×Rと電流の二乗に比例して大きくなることから、発電機とモータ間のハーネスに大きな電流を流すほどエネルギー効率が悪くなる。また、ハーネスでの損失分だけ発電機の電圧を高めると、エンジンに対する発電機の負荷が増大することで車両の燃費悪化を招く。
一方、モータ界磁電流を大きくすることで、大きなモータトルクを発生させるようなことも考えられるが、その分だけ大きなバッテリを搭載する必要がある。しかしながら、大きなモータトルクが要求される走行場面は、発進時や低速走行時に限られるため、そのようなことの為だけに、大きなバッテリを搭載することは不経済であり、車両重量の増大に繋がる。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、モータ界磁用の電源を大型化することなく、エネルギー効率の向上を図ることができる車両の駆動力制御装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、車輪を駆動するモータと、上記モータの電機子に電力を供給する第1電源と、上記モータの界磁コイルに電力を供給する第2電源とを備え、そのモータのトルクをモータ界磁電流と電機子電流により制御する車両の駆動力制御装置において、
上記モータ界磁コイルへ供給される電圧を第2電源よりも大きな値に昇圧させることでモータ界磁電流を大きくする昇圧手段を備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、モータ界磁コイルに電力を供給する第2電源を大型化することなく必要なときにモータ界磁電流を大きく設定可能となるから、所定のモータトルクを得る際に電機子電流を抑えてハーネス電圧降下を低減させることが可能になる。
次に、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る車両のシステム構成を説明する図である。
この図1に示すように、本実施形態の車両は、左右前輪1L、1Rが、内燃機関であるエンジン2(主駆動源)によって駆動される主駆動輪であり、左右後輪3L、3Rが、モータ4によって駆動可能な従駆動輪である。
すなわち、エンジン2の出力トルクTeが、トランスミッション30及びディファレンスギア31を通じて左右前輪1L、1Rに伝達されるようになっている。
上記トランスミッション30には、現在の変速のレンジを検出するシフト位置検出手段32が設けられ、該シフト位置検出手段32は、検出したシフト位置信号を4WDコントローラ8に出力する。
上記エンジン2の吸気管路14(例えばインテークマニホールド)には、メインスロットルバルブ15とサブスロットルバルブ16が介装されている。メインスロットルバルブ15は、アクセル開度指示装置(加速指示操作部)であるアクセルペダル17の踏み込み量等に応じてスロットル開度が調整制御される。このメインスロットルバルブ15は、アクセルペダル17の踏み込み量に機械的に連動するか、あるいは当該アクセルペダル17の踏み込み量(アクセル開度)を検出するアクセルセンサ40の踏み込み量検出値に応じて、エンジンコントローラ18が電気的に調整制御することで、そのスロットル開度が調整される。上記アクセルセンサ40の踏み込み量検出値は、4WDコントローラ8にも出力される。
また、サブスロットルバルブ16は、ステップモータ19をアクチュエータとし、そのステップ数に応じた回転角により開度が調整制御される。上記ステップモータ19の回転角は、モータコントローラ20からの駆動信号によって調整制御される。なお、サブスロットルバルブ16にはスロットルセンサが設けられており、このスロットルセンサで検出されるスロットル開度検出値に基づいて、上記ステップモータ19のステップ数はフィードバック制御される。ここで、上記サブスロットルバルブ16のスロットル開度をメインスロットルバルブ15の開度以下等に調整することによって、運転者のアクセルペダルの操作とは独立して、エンジン2の出力トルクを制御することができる。
また、エンジン2の回転数を検出するエンジン回転数検出センサ21を備え、エンジン回転数検出センサ21は、検出した信号をエンジンコントローラ18及び4WDコントローラ8に出力する。
また、符号34は制動指示操作部を構成するブレーキペダルであって、そのブレーキペダル34のストローク量がブレーキストロークセンサ35によって検出される。該ブレーキストロークセンサ35は、検出したブレーキストローク量を制動コントローラ36及び4WDコントローラ8に出力する。
制動コントローラ36は、入力したブレーキストローク量に応じて、各車輪1L、2R、3L、3Rに装備したディスクブレーキなどの制動装置37FL、37FR、37RL、37RRを通じて、車両に作用する制動力を制御する。
また、上記エンジン2の回転トルクTeの一部は、無端ベルト6を介して発電機7に伝達されることで、上記発電機7は、エンジン2の回転数Neにプーリ比を乗じた回転数Nhで回転する。
上記発電機7は、図2に示すように、出力電圧Vを調整するための電圧調整器22(レギュレータ)を備え、4WDコントローラ8によって発電機制御指令値c1(デューティ比)が制御されることで、界磁電流Ifhを通じて発電する電圧Vが制御される。すなわち、電圧調整器22は、4WDコントローラ8から発電機制御指令c1を入力し、その発電機制御指令c1に応じた値に発電機7の界磁電流Ifhを調整すると共に、発電機7の出力電圧Vを検出しつつ4WDコントローラ8に出力可能となっている。なお、発電機7の回転数Nhは、エンジン2の回転数Neからプーリ比に基づき演算することができる。
その発電機7が発電した電力は、電線9を介してモータ4に供給可能となっている。その電線9の途中にはジャンクションボックス10が設けられている。上記モータ4の駆動軸は、減速機11及びクラッチ12を介して後輪3L、3Rに接続可能となっている。符号13はデフを表す。
また、上記ジャンクションボックス10内には電流センサ23が設けられ、該電流センサ23は、発電機7からモータ4に供給される電力の電流値Iaを検出し、当該検出した電機子電流信号を4WDコントローラ8に出力する。また、電線9を流れる電圧値(モータ4の電圧)が4WDコントローラ8で検出される。符号24は、リレーであり、4WDコントローラ8から指令によってモータ4に供給される電圧(電流)の遮断及び接続が制御される。
また、モータ4は、4WDコントローラ8からの指令によってモータ界磁電流Ifmが制御され、そのモータ界磁電流Ifm及び電機子電流Iaによって駆動トルクが目標モータトルクに調整される。なお、符号25はモータ4の温度を測定するサーミスタである。さらに、上記モータ4の駆動軸の回転数Nmを検出するモータ用回転数センサ26を備え、該モータ用回転数センサ26は、検出したモータ4の回転数信号を4WDコントローラ8に出力する。
ここで、上記モータ4の界磁コイル4aには、第2電源である車両電源42(電圧は、本実施形態では12ボルト)が接続され、4WDコントロール8を通じて車両電源42から電力が供給される。その車両電源42には電圧を昇圧する昇圧回路43が接続されている。この昇圧回路43は、4WDコントロールから指令に応じて作動・非作動(オン・オフ)となる。
また、本実施形態のクラッチ12は、4WDコントローラ8からのクラッチ制御指令に応じて接続状態又は切断状態に制御される。
また、各車輪1L、1R、3L、3Rには、車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRが設けられている。各車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRは、対応する車輪1L、1R、3L、3Rの回転速度に応じたパルス信号を車輪速検出値として4WDコントローラ8に出力する。
また、符号41は、2輪駆動モードと4輪駆動モードのいずれかを指示する駆動モードスイッチであって、指示された駆動モード情報を4WDコントローラ8に出力する。ここで、この駆動モードスイッチ41は、運転者が直接指示することで選択される場合に限定されない。他の4輪駆動条件に応じて、2輪駆動モードと4輪駆動モードのいずれかが選択されるようになっていても良い。例えば、前輪1L、1Rに所定以上の加速スリップが生じたり、発進の際の所定時間だけ、自動的に4輪駆動モードとなるように設定されていても良い。
4WDコントローラ8は、図3に示すように、4WDコントローラ本体8A、目標モータトルク算出部8B、発電機制御部8D、リレー制御部8E、モータ制御部8F、及びクラッチ制御部8Gを備える。
上記発電機制御部8Dは、電圧調整器22を通じて、発電機7の発電電圧Vをモニターしながら、当該発電機7の発電機指令値c1を出力して界磁電流Ifhを調整する。
リレー制御部8Eは、発電機7からモータ4への電力供給の遮断・接続を制御する。
モータ制御部8Fは、4WDコントロール本体8Aからの指令に応じてモータ4の界磁電流Ifmを調整することで、当該モータ4のトルクを所要の値に調整する。
クラッチ制御部8Gは、上記クラッチ12の電磁クラッチ部106への通電のオン・オフによってクラッチ12の状態を制御し、4輪駆動状態と判定している間は電磁クラッチ部106を通電状態とする。
また、4WDコントローラ本体8Aは、所定のサンプリング時間毎に、図4に示すような処理を行う。
まず、ステップS10において、駆動モードスイッチ41に基づき、4輪駆動モード状態か否かを判定し、4輪駆動モードの場合にはステップS20に移行する。一方、2輪駆動モード若しくは2輪駆動モードへの移行の場合にはステップS150に移行する。
ステップS20では、シフト位置検出信号31からの信号に基づいて、変速が駆動レンジ(D・R・1・2)つまり、パーキングやニュートラル以外のレンジか否かを判定し、駆動レンジつまりエンジンから前輪にトルク伝達される状態若しくは次回の発進時に4輪駆動モードで発進すると判定した場合には、ステップS30に移行し、そうでない場合には、2輪駆動に移行すべく、ステップS150に移行する。
ステップS30では、モータ回転数が仕様的に許容される回転数以内か否かを判定し、許容回転数の範囲で有ればステップS40に移行し、許容限界を越えるおそれがある場合にはステップS150に移行する。
ステップS40では、駆動フラグCLSFLGに4輪駆動状態を示す「1」を代入し、続けて、ステップS50で、クラッチ制御部8Gに対してクラッチ・オン指令を出力してステップS60に移行する
ステップS60では、目標モータトルク算出部8Bを起動し、モータ4の目標モータトルクTmを求めた後にステップS70に移行する。
ここで、目標モータトルク算出部8Bは、車速、アクセル開度、前輪の加速スリップ量などの諸条件に基づき目標モータトルクTmを算出する。
ステップS70では、昇圧回路43をオンにする必要があるか否かを判定し、昇圧要と判定したらステップS100に移行し、昇圧不要と判定したらステップS80に移行する。
本実施形態では、所定モータ回転数以下、つまり通常,車速が低速状態と見なされる所定車速以下の場合には、要求される目標モータトルクが大きくなる可能性があると推定して、昇圧要と判定する。所定車速とは、例えば10km/h程度に設定する。なお、実際の目標モータトルクも加味して判定しても良い。または、車速の代わりに、変速機の変速レンジに基づき例えば1速のときに、昇圧回路を作動させる構成としても良い。
ステップS80では、昇圧回路43にオフ指令を出力し、続いてステップS90にて、目標モータ界磁電流Ifmに対し低めの値であるIfm1を設定し、モータ制御部に出力した後、ステップS120に移行する。
一方、ステップS100では、昇圧回路43にオン指令を出力して昇圧状態とし、続いてステップS110にて、目標モータ界磁電流Ifmに対し高めの値であるIfm2を設定し、モータ制御部に出力した後、ステップS120に移行する。
ここで、Ifm2 >If1の関係にある。Ifm2は、モータ界磁コイル4aに昇圧された電圧をモータ界磁抵抗値で割った値に設定される。If1は、車両電源42の電圧をモータ界磁抵抗値で割った値若しくはそれよりも小さな値に設定される。
なお、所定車速を越えた昇圧しない走行状態では、モータ4が所定の回転数以上であるので公知の弱め界磁制御方式を採用してモータ4の界磁電流Ifmを小さく設定しても良い。すなわち、モータ4が高速回転になるとモータ誘起電圧Eの上昇によりモータトルクが低下することから、モータ4の回転数Nmが所定値以上になったらモータ4の界磁電流Ifmを小さくして誘起電圧Eを低下させることでモータ4に流れる電流を増加させて所要モータトルクを得るようにしても良い。
次に、ステップS120では、上記目標モータトルクTm及び目標モータ界磁電流Ifmを変数として、マップなどに基づき、対応する目標電機子電流Iaを求め、ステップS130に移行する。
ステップS130では、上記目標電機子電流Iaに基づき発電機での出力電圧Vを求め、ステップS140で、その出力電圧Vに応じた発電機制御指令値であるデューティ比c1を演算し出力した後に、復帰する。
一方、2輪駆動状態、若しくは4輪駆動状態から2輪駆動状態への移行と判定されてステップS150に移行すると、駆動フラグCLSFLGが「0」か否かを判定し「0」である場合には、すでに2輪駆動状態であるので、そのまま処理を終了する。一方、クラッチ状態フラグCLSFLGが「0」以外の場合にはステップS160に移行する。ここで、駆動フラグCLSFLGの初期値は「0」に設定されている。
ステップS160では、駆動フラグCLSFLGを「0」とした後、ステップS170〜S200の処理において、4輪駆動状態から2輪移行状態への移行処理をした後に処理を終了する。
次に、上記構成の装置における作用などについて説明する。
運転者による4輪駆動モードの選択や、予め決められた4輪駆動条件(例えば、発進時や前輪の加速スリップ時など)に合致したと自動判定されると、車速やアクセル開度、前輪1L、1Rの加速スリップ量などに応じたモータトルクでモータ4が駆動される結果、4輪駆動状態となって車両の加速性が向上する。
また、この4輪駆動状態から、駆動モードスイッチ41が2輪駆動モードに切り替わると、2輪駆動状態への移行処理として、クラッチ12が切断状態に制御されると共にモータ4を停止する。
ここで、発電機7とモータ4とを接続した場合の電気的な動作特性を、図5に示す。
この図5のように、弱め界磁制御で界磁モータへの供給電圧を小さくした場合には、モータ界磁電流がIf0と小さいのでモータ誘起電圧E0が小さく、目的とするモータトルクを発生させるのに大きな電機子電流Ia0が必要となり、発電機7とモータ4との間でのハーネス電圧降下はR×Ia0(ここで、Rはハーネスの抵抗値)と大きくなる。
また、モータ4の界磁は弱めずに車両電源42の電圧12Vでモータ界磁コイル4aに通電すると、モータ界磁電流は上記If0よりは大きなIfmとなり、モータ4の誘起電圧はE0よりも大きなE1となり、目的とするモータトルクを発生させるのに必要な電機子電流が上記Ia0よりも小さなIa1となる。この結果、弱め界磁制御に比べてハーネス電圧降下もR×Ia1と小さくなる。
さらに、車両電源42に対し昇圧回路43を作動させて、モータ界磁電流に印加する電圧を昇圧した場合には、モータ界磁電流が、上記車両電源42の電圧12Vでのモータ界磁電流If1よりも大きなIf2となり、且つ誘起電圧もE2(>E1)となり、目的とするモータトルクに対する電機子電流もIa2(<Ia1)小さくなって、ハーネス電圧降下もR×Ia2と更に小さくなる。
そして、本実施形態にあっては、大きなモータトルクが要求されると推定される、発進時及び低車速状態、つまり所定車速以下でモータ界磁コイル4aに通電される電力の電圧を昇圧つまり、モータ界磁電流を大きめに設定することで、同じモータトルクに対する要求される電機子電圧を低減できる。この結果、ハーネス損失が低減される。また、誘起電圧Eに上乗せされるハーネス電圧降下が小さいことから発電機7の出力(発電電圧×電機子電流)を小さくできるので、4輪駆動状態とするために発電機7を駆動するエンジンの負荷が低減され車両燃費の向上も図られる。図5に破線で示すものが発電機7の等パワー線である。
一方、所定車速以上の場合には、車速が高くなるほどモータ誘起電圧が大きくなることから、モータ界磁電流Ifmを小さくして誘起電圧Eを低下させることでモータ4に流れる電流を増加させて所要のモータトルクを得る。この場合には、昇圧させる必要がないので、昇圧回路43を停止しておく。
ここで、所定車速以上で、公知の弱め界磁制御を採用する場合には、モータ界磁コイル4aに電力を供給する車両電源42の電圧を12Vよりも小さな電圧の電源として、より車両電源42の小型化を図っても良い。
以上のように、本実施形態では、モータ界磁コイル4aに電力を供給する車両電源42を大型化することなく、モータ界磁電流を大きくできることから、発電機7の負荷が低減されて車両の燃費が向上する。また、昇圧のために昇圧回路43を設けていても、大きなモータ界磁電流が要求されると推定される発進時及び低速時でのみ当該昇圧回路43を作動させるので、昇圧回路43を作動させることによる消費エネルギーを小さく抑えることができる。
さらに、発電機7が高電圧化することが防止できる結果、発電機7−モータ4の電気システムの耐圧が下げられ、コストの低減に繋がる。
図6に昇圧する場合としない場合の例のタイムチャート例を示す。この例では、所定車速以上では弱め界磁制御とした場合に例である。
ここで、上記実施形態では、発電機7の発電した電力でモータ4を駆動して4輪駆動を実施する構成の場合で説明しているが、これに限定されない。モータ4ヘ電力供給する第1電源として別にバッテリを備える駆動システムに採用しても良い。この場合には、バッテリから電力を供給するようにすればよいし、さらにはバッテリからの供給と共に発電機7からの電力供給も併行して行うようにしてもよい。
または、上記実施形態では、主駆動源として内燃機関を例示しているが、主駆動源をモータ等から構成しても良い。また、上記実施形態では、4輪自動車を例に説明しているが、モータを駆動源とする2輪車に適用しても構わない。
次に、第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記第1実施形態と同様な装置などについては同一の符号を付して説明する。
本第2実施形態の基本構成は、上記第1実施形態と同様であるが、昇圧手段として、昇圧回路43を設ける代わりに、電機子4bに通電する発電機7(第1電源)からの出力の一部をモータ界磁コイル4aに供給することで実現したものである。
すなわち、図7及び図8に示すように、発電機7からモータ4に電力を供給する電線9を途中で分岐して、4WDコントローラの切換器44に接続すると共に、車両電源42も上記切換器44に接続する構成とした。
上記切換器44は、発電機7からの電圧と、車両電源42の電圧とを比較して大きな方をモータ4の界磁コイル4aに排他的に供給元を選択するものである。本実施形態では、上記切換器44の例として、図8に示すように逆流防止付きダイオードを採用して、自動的にセレクトハイが成される構成としている。もちろん、この切換器44は、ダイオードに代えて、例えば切換リレーで構成しても良い。または、車速に応じて切り換えるようにしても良い。
本実施形態の4WDコントローラ本体は、図9に示すように、第1実施形態と同様(図4参照)であるが、ステップS70〜ステップS110の代わりに、ステップS300が追加されている。
すなわち、モータ界磁コイル4aに印加される電圧に比例したモータ界磁電流となり、上述のように第2電源である車両電源42の電圧の方が高ければ、当該電圧に比例したモータ界磁電流If1(=車両電源42の電圧/モータ界磁コイル抵抗)となるが、発電機7の出力電圧の方が高ければ、上記ダイオードによって自動的に当該出力電圧に比例したモータ界磁電流If2に切り換えられる。
本第2実施形態の構成による作用・効果などについて、次に説明する。
電機子電流及びモータ界磁電流が大きいほど、モータ4は大きなトルクを発生できるが、同じトルクを発生する場合、前述のように、モータ界磁電流を極力高め、電機子電流を低めにバランスさせれば、発電機7(第1電源)からモータ4間のハーネスでの損失(Ia×Ia×R)は電機子電流Iaが小さい程低減するので、発電機7の電圧は小さくて済む、つまり発電機7の出力が小さくできてエンジンへの負荷が低減する。
そして、本実施形態では、図10に示す動作特性のように、発電機7の出力電圧が小さい状態である発進時では、モータ4の回転数が小さいことからモータ誘起電圧が低く、かつ車両電源42がモータ界磁コイル4aに印加され、電流Ifm1が流れる。この状態では所定のモータトルクを発生させるには、モータ界磁電流が低い分を補うべく、大きな電機子電流Ia1を流す必要があるため、発電機7とモータ4とを接続するハーネスの抵抗によって大きな電圧降下(R×Ia1)が発生してエネルギーロスが大きい。
しかし、車速が上昇して、モータ回転が高まると、モータ4の誘起電圧E2が大きくなり発電電圧も高まるので、モータ界磁コイル4aには、車両電源42の電圧よりも高い、発電機7からの電圧が印加され、大きなモータ界磁電流If2が流れると共に電機子電流側の電流が低下する。さらに、モータ界磁電流が増加した分、電機子電流をIa2に低下させることが可能となることで、ハーネス電圧降下を抑えて、エネルギーロスを低減することができる。
図11に、モータ界磁コイル4aへの印加を車両電源42のみとした場合と、電源の切換を行った場合のタイムチャート例を示す。
また、主駆動輪である前輪の加速スリップ量に応じて発電機7で発電させるように構成した場合には、車両がスタックして前輪が加速スリップして発電量が増大すると、電機子電流の増大と共にモータ界磁電流が自動的に増大する結果、モータ4の駆動トルクが増大してスタックから脱出しやすくなる。上記前輪の加速スリップ量に応じた発電機7での発電は、例えば後輪に対する前輪の回転数差から前輪の加速スリップ量を推定し、その加速スリップ量を抑えるための吸収トルクを求め、その吸収トルク分だけ、エンジンに対する発電機の負荷トルク量を増大することで行う。
その他の構成や作用・効果は、上記第1実施形態と同様である。なお、第1電源として発電機の代わりに車両電源よりも電圧が大きなバッテリを採用した場合には、車速に応じてモータ界磁コイルに印加する電圧を昇圧させても良いし、目標モータトルクが所定以上の場合にだけモータ界磁コイルに印加する電圧を昇圧させても良い。
昇圧の条件は、その車両の制御に応じて適宜設定可能である。
本発明に基づく第1実施形態に係る概略装置構成図である。 本発明に基づく第1実施形態に係るシステム構成図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る4WDコントローラを示すブロック図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る4WDコントローラ本体の処理を示す図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る発電機とモータの特性を示す図である。 本発明に基づく第1実施形態に係るタイムチャート例である。 本発明に基づく第2実施形態に係る概略装置構成図である。 本発明に基づく第2実施形態に係るシステム構成図である。 本発明に基づく第2実施形態に係る4WDコントローラ本体の処理を示す図である。 本発明に基づく第2実施形態に係る発電機とモータの特性を示す図である。 本発明に基づく第2実施形態に係るタイムチャート例である。
符号の説明
1L、1R 前輪
2 エンジン
3L、3R 後輪
4 モータ
4a モータ界磁コイル
4b 電機子
6 ベルト
7 発電機
8 4WDコントローラ
8A 4WDコントローラ本体
8B 目標モータトルク算出部
8D 発電機制御部
8E リレー制御部
8F モータ制御部
8G クラッチ制御部
9 電線
10 ジャンクションボックス
11 減速機
12 クラッチ
14 吸気管路
15 メインスロットルバルブ
16 サブスロットルバルブ
18 エンジンコントローラ
19 ステップモータ
20 モータコントローラ
21 エンジン回転数センサ
22 電圧調整器
23 電流センサ
26 モータ用回転数センサ
27FL、27FR、27RL、27RR
車輪速センサ
30 トランスミッション
31 ディファレンシャル・ギヤ
32 シフト位置検出手段
34 ブレーキペダル
35 ブレーキストロークセンサ
36 制動コントローラ
37FL、37FR、37RL、37RR
制動装置
40 アクセルセンサ
41 駆動モードスイッチ
42 車両電源(第2電源)
43 昇圧回路
44 切換器
Ifh 発電機の界磁電流
V 発電機の電圧
Nh 発電機の回転数
Ia 目標電機子電流
Ifm 目標モータ界磁電流
E モータの誘起電圧
Nm モータの回転数(回転速度)
Th 目標発電機負荷トルク
Tm モータの現在の目標トルク

Claims (6)

  1. 車輪を駆動するモータと、上記モータの電機子に電力を供給する第1電源と、上記モータの界磁コイルに電力を供給する第2電源とを備え、そのモータのトルクをモータ界磁電流と電機子電流により制御する車両の駆動力制御装置において、
    上記モータ界磁コイルへ供給される電圧を第2電源よりも大きな値に昇圧させることでモータ界磁電流を大きくする昇圧手段を備えることを特徴とする車両の駆動力制御装置。
  2. 上記昇圧手段は、上記第2電源を昇圧する昇圧回路であることを特徴とする請求項1に記載した車両の駆動力制御装置。
  3. 上記第1電源の電圧よりも第2電源の電圧の方が小さい構成の車両の駆動力制御装置において、上記昇圧手段は、第1電源の電力をモータ界磁コイルに供給することで昇圧することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した車両の駆動力制御装置。
  4. 車速に応じて上記昇圧手段を作動させて、モータ界磁コイルに供給する電圧を第2電源よりも昇圧させることを特徴とする請求項1〜請求項3にいずれか1項に記載した車両の駆動力制御装置。
  5. 主駆動輪を駆動する主駆動源を備え、且つ上記モータで駆動される車輪を従駆動輪とすると共に、上記主駆動源で駆動される発電機を上記第1電源とする車両の駆動力制御装置において、
    昇圧手段は、発電機の出力電圧が第2電源の電圧を越えているときに、発電機の電力をモータ界磁コイルに供給することで昇圧することを特徴とする請求項1に記載した車両の駆動力制御装置。
  6. 上記発電機は、主駆動輪の加速スリップ量に応じて発電することを特徴とする請求項5に記載した車両の駆動力制御装置。
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