JP3878524B2 - グラスラン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のドアに嵌装され、昇降するドアガラスを案内するグラスランに関する。
【0002】
【従来の技術】
図3乃至図5に示すように、車両のドア1のドアサッシュ2には昇降するドアガラス3を溝部4に案内するグラスラン5が嵌装されている。なお、図4は従来例に係るグラスラン5の要部を示す拡大斜視図であり、図3のX部に対応している。また、図5は図4のA−A線断面図である。
グラスラン5は、略直線状の押出成形部5A(図4に示した三角印の白側)と2本の押出成形部5A,5Aを接続する型成形部5B(図4に示した三角印の黒側)からなり、その型成形部5Bは、通常、ドアサッシュ2のコーナー部に位置させられている。
【0003】
グラスラン5の溝部4は、断面略コ字状であり、溝部4を形成する2つの側壁部、すなわち車外側壁部6と車内側壁部7と、そして車外側壁部6と車内側壁部7とを結ぶ連結壁部8によって形成されている。そして、車外側壁部6の車内側にはドアガラス3に摺接するアウタリップ9が形成され、車内側壁部7の車外側には同じくドアガラス3に摺接するインナリップ10が形成されている。インナリップ10は車内側壁部7の略中間から延設されている。また、車内側壁部7の車内側には車内側壁部7の端部を車内側に折り曲げることによりモールリップ11が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した図3,図4,図5で示したグラスラン5によると、ドアガラス3を実線で示したように、完全に上まで上昇させた場合は問題はないが、ドアガラス3を少し下降した状態で走行したり、ドア1を開閉すると、点線で示した位置及び二点鎖線で示した位置を往復するようにドアガラス3が振れてしまう。
このように、ドアガラス3が振れると車内側壁部7、より具体的には、車内側壁部7の端部とインナリップ10の付け根部との間に、ドアガラス3が繰り返して接触するので、接触するたびに衝撃音が発生するという問題がある。特に、車内側壁部7は、押出成形部5A及び型成形部5Bにおいて面一に形成されているため、ドアガラス3が接触する面積は大きく、その結果、衝撃音もかなり大きいものとなる。
【0005】
また、この問題はフロントドアではドアサッシュ2上縁の前端近傍Y、リヤドアでは、ドアサッシュ2上縁の後端近傍Xで、ドアガラス3の振れ量が大きく、特に衝撃音が生じやすかった。
【0006】
また、衝撃音を吸収するために、特開2001−206070の図3には、衝撃吸収リップ44をグラスランの側壁に設けたものがありますが、これは、押出成形と同時に一体成形されたもので、グラスランの延びる長手方向に連続するものであるので、ドアガラスに対して衝撃吸収リップ44はその長手方向に連続して面接触します。そのため、衝撃吸収リップ44がドアガラスに当接する部位における衝撃音を軽減することは不十分である。
【0007】
そこで本発明の目的は、ドアを少し下降した状態において発生する衝撃音を軽減することのできるグラスランを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のグラスランは、車両のドア(2)に嵌装され、昇降するドアガラス(3)を案内する断面略コ字状の溝部(4)を有し、該溝部(4)を形成する2つの側壁部(6,7)とそれを結ぶ連結壁部(8)のうち両側壁部(6,7)の内壁に前記ドアガラス(3)に摺接するリップ部(9,10)がそれぞれ形成されたグラスラン(5)において、
少なくとも一方のリップ部(10)が前記側壁部(7)の略中間から延設され、その側壁部(7)の側壁端部(S)と、前記略中間から延設されたリップ部(10)の付け根部(T)との間に、一部分が山状に隆起した形状の突起部(20)を設け、前記ドアガラス(3)に局所的に略点接触させるようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の突起部(20)は、型成形されたグラスラン(5)の部分(5B)に一体成形することによって設けられたことを特徴とする。
【0010】
更に、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の突起部(20)は、押出成形されたグラスラン(5)の部分(5A)に対して別体で設けられたことを特徴とする。
【0011】
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明の実施の形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
【0012】
本発明によれば、グラスランの溝部を構成する側壁部の内壁において、その側壁部の側壁端部と、延設されたリップ部の付け根部との間に突起部を設け、ドアガラスに局所的に略点接触させるようにしたので、接触部位における衝撃音を、従来例で示したような面で接触する場合と比して、著しく低減させることができる。
その突起部は、グラスランの型成形部に一体成形することの他、別体で設けることもでき、さらには、グラスランの押出成形部に別体の突起部を接着等によって設けることもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、従来例と同一の部分には同一符号を付す。
図1は、本発明の実施の形態に係るグラスランの要部を示す拡大斜視図であり、図3のX部に対応している。図2は図1のB−B線拡大断面図である。
【0014】
本発明の実施の形態に係るグラスラン5は、従来例と同様にドアサッシュ2に嵌装され、昇降するドアガラス3を断面略コ字状の溝部4に案内するものであり、溝部4は、2つの側壁部である車外側壁部6と車内側壁部7と、それ(車外側壁部6と車内側壁部7)を結ぶ連結壁部8によって形成され、車外側壁部6の車内側にはドアガラス3に摺接するアウタリップ9が形成され、車内側壁部7の車外側には同じくドアガラス3に摺接するインナリップ10が形成されている。また、車内側壁部7の車内側には車内側壁部7の端部を車内側に折り曲げることによりモールリップ11が形成されている。
【0015】
グラスラン5は、略直線状の押出成形部5A(図1に示した三角印の白側)と2本の押出成形部5A,5Aを接続する型成形部5B(図1に示した三角印の黒側)からなり、その型成形部5Bは、通常、ドアサッシュ2のコーナー部に位置させられている。
そして、型成形部5Bの車内側壁部7、より詳細には、車内側壁部7の略中間から延設されたインナリップ10の付け根部Tと、車内側壁部7の側壁端部Sとの間には突起部20が設けられている。
【0016】
突起部20は、一部分が山状に隆起した形状になるように、型成形時に一体成形されている。
図2に示すように、ドアガラス3を少し下降した状態で走行したり、ドア1を開閉すると、点線で示した位置及び二点鎖線で示した位置を往復するようにドアガラス3が振れてしまうが、そのときドアガラス3は突起部20と局所的に略点接触するにすぎない。よって、その接触部位Pにおける衝撃音は、接触する部位が従来例で示したような面の場合と比して、著しく低減する。
【0017】
なお、本発明の実施形態例では、突起部20をグラスラン5の型成形部5Bに一体成形によって設けるようにしたが、別体の突起部20を接着剤等により取付けるようにしてもよい。また、同様の後付けのものであれば、グラスラン5の押出成形部5Aに設けることもできる。
【0018】
また、本発明の実施形態例では、ドアサッシュ2に取付けたグラスラン5の例のみを示したが、同様な構造のドアパネルに取付けたグラスランについても適用が可能である。
また、本発明の実施形態例では、突起部20を車内側壁部7に設けた事例のみを示したが、車外側壁部6に設けることも可能である。
また、本発明の実施形態例では、突起部20をリヤドア上縁の後端近傍Xにのみ設けた例を示したが、フロントドア上縁の前端近傍Yに設けてもよい。また、突起部20を設ける位置もフロントドア,リヤドア,グラスラン5の型成形部,押出成形部を限定せず、また、突起部20のグラスラン5の断面方向及び車両長手方向の個数も車両構造,グラスラン構造によって適宜変更してもよい。要は、ドアガラス3の振れ量が大きい箇所に突起部20を設けると効果が大きい。
【0019】
【発明の効果】
以上のとおり本発明によれば、グラスランの溝部を構成する側壁部の内壁において、その側壁部の側壁端部と、延設されたリップ部の付け根部との間に突起部を設け、ドアガラスに局所的に略点接触させるようにしたので、接触部位における衝撃音を、従来例で示したような面で接触する場合と比して、著しく低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るグラスランの要部を示す拡大斜視図である。
【図2】図1のB−B線拡大断面図である。
【図3】車両を示す外観側面図である。
【図4】従来例に係るグラスランの要部を示す拡大斜視図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 ドア
2 ドアサッシュ
3 ドアガラス
4 溝部
5 グラスラン
5A グラスランの押出成形部
5B グラスランの型成形部
6 車外側壁部
7 車内側壁部
8 連結壁部
9 アウタリップ
10 インナリップ
11 モールリップ
20 突起部
Claims (3)
- 車両のドアに嵌装され、昇降するドアガラスを案内する断面略コ字状の溝部を有し、該溝部を形成する2つの側壁部とそれを結ぶ連結壁部のうち両側壁部の内壁に前記ドアガラスに摺接するリップ部がそれぞれ形成されたグラスランにおいて、
少なくとも一方のリップ部が前記側壁部の略中間から延設され、その側壁部の側壁端部と、前記略中間から延設されたリップ部の付け根部との間に、一部分が山状に隆起した形状の突起部を設け、前記ドアガラスに局所的に略点接触させるようにしたことを特徴とするグラスラン。 - 前記突起部は、型成形されたグラスランの部分に一体成形することによって設けられたことを特徴とする請求項1に記載のグラスラン。
- 前記突起部は、押出成形されたグラスランの部分に対して別体で設けられたことを特徴とする請求項1に記載のグラスラン。
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