JP3878466B2 - 湿度センサの制御装置及び湿度センサの制御方法 - Google Patents

湿度センサの制御装置及び湿度センサの制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば排煙装置や排気ダクト、或いは内燃機関の排気ガス雰囲気内で使用されるインピーダンス変化式の湿度センサの制御装置及び湿度センサの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、産業用に市販されているインピーダンス変化式(例えば抵抗変化式)の湿度センサは、長期に渡り高精度な湿度検出を可能にするため、定期的に加熱クリーニングを実施し、感湿素子に付着した粉塵、デポジット成分、カーボン、結晶水等の汚れ物質を焼き飛ばしている。
【0003】
例えば実公平6−37321号公報には、湿度センサを大気中で長時間使用し、感湿素子にタバコのタールが付着して測定精度が下がった時に、セラミックヒータに通電して、感湿素子を500℃程度に1分間加熱し、表面に付着した汚れを除去して、測定精度を回復させる方法が提案されている。
【0004】
一方、内燃機関の排気ガス雰囲気中で使用される抵抗変化式湿度センサについては、EP1132589号公報に、内燃機関の運転状態(アイドリングの継続時間等)に応じて、ヒータを作動させ、結露やコーキングの生じやすい状態を回避する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記実公平6−37321号公報に記載されているような1分程度の加熱クリーニングでは、感湿素子に付着した汚れを完全に除去できず、長期に渡り高精度な湿度検出ができないという問題があった。
【0006】
一方、内燃機関に湿度センサを適用した場合、図12に示す様に、湿度センサが取り付けられる車両の床下位置では、排気ガス温度が全体的に低く、EP1132589号公報に記載されている技術では十分ではない。つまり、アイドリングが所定時間経過した時のみにヒータ通電を行っても、加熱温度が低いので、結露した湿度センサの水分蒸発等には適用できるが、感湿素子に付着した汚れを完全に除去できず、長期に渡り高精度な湿度検出ができないという問題があった。
【0007】
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、加熱クリーニングを好適に実施することにより、長期に渡り高精度な湿度検出ができる湿度センサの制御装置及び湿度センサの制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
(1)請求項1の発明は、内燃機関の排気ガス中で用いられ、該内燃機関の排気ガス浄化用付帯装置の状態を、排気ガスの湿度変化から検出するために用いられるインピーダンス変化式の湿度センサの感湿素子部を、ヒータにより加熱して、汚れ物質を除去する湿度センサの制御装置において、前記内燃機関の始動直後に前記湿度センサを作動させて湿度の計測を行い、その後の前記内燃機関の作動中において湿度の計測を行わない時間に、前記ヒータにより、前記感湿素子部を500〜800℃の温度範囲で所定の期間加熱することを特徴とする。
【0009】
本発明では、湿度の計測を行わない時間に、感湿素子部を500〜800℃の温度範囲で所定の期間加熱することにより、汚れ物質を十分に除去することができる。これにより、長期に渡り高精度な湿度検出を行うことができる。
ここで、加熱温度が500℃より低いと十分な効果が得られず、また、800℃より高いと感湿素子部が劣化し易くなるため、好ましくない。また、所定の期間とは、上記温度範囲の加熱により十分に汚れ物質を除去することができる期間であり、実験等により設定することができる。
【0010】
前記湿度の計測を行う時間に、ヒータによる加熱を実施しないのは、ヒータによる加熱によって、感湿素子部のインピーダンスが変化し、正確な湿度の測定に支障があるからである。
また、本発明の湿度センサは、内燃機関(例えば自動車)の排気ガス中で、内燃機関の排気ガス浄化用付帯装置(炭化水素及び水分を吸着可能な吸着材、三元触媒等の排気ガスの浄化材、ゼオライト等を用いたHCトラップ材等)の状態を、排気ガス中の湿度変化から検出するために用いるものである。
この排気ガス浄化用付帯装置は、内燃機関の排気ガスを浄化するために使用されるが、例えば吸着材等を含む排気ガス浄化用付帯装置が劣化すると、排気ガス浄化用付帯装置の下流側の水分の状態も変化する。従って、排気ガス浄化用付帯装置の下流側の排気ガスの湿度を測定することにより、排気ガス浄化用付帯装置の劣化の状態を検出することができる。
前記湿度センサは、様々なガス成分、エンジンオイル等から排出されるCa,P,Mo等のデポジット成分、ガソリン成分、カーボン、水等が多量に排出される極めて過酷な環境に曝されるが、上述した加熱を行うことにより、汚れ物質を除去して、長期間にわたり高精度な湿度計測が可能である。
尚、インピーダンス変化式の湿度センサとしては、感湿素子部の抵抗の変化に基づいて湿度(相対湿度及び/又は絶対湿度)を測定する抵抗変化式湿度センサが挙げられる。
【0011】
また、感湿素子部の材料としては、湿度によりインピーダンスが変化する(例えば湿度が上昇すると抵抗が低下する)例えばAl23、Al23−TiO2、Al23−TiO2−SnO2などの酸化物セラミックス系材料が挙げられる
【0016】
2)請求項2の発明は、前記湿度計測を行わない時間に、前記感湿素子部を常時加熱することを特徴とする。
本発明は、ヒータによる加熱の状態を例示したものであり、このように常時加熱することにより、十分に汚れ物質を除去することができる。
【0017】
3)請求項3の発明は、前記内燃機関の停止後に、前記感湿素子部を所定時間加熱することを特徴とする。
ヒータによる加熱は、内燃機関の作動中に実施し、内燃機関の停止と同時に停止しても効果があるが、内燃機関の停止後に所定時間加熱すると一層大きな効果が得られる。これは、内燃機関が停止した直後は、粉塵、デポジット、カーボン、飛散した水等がセンサ付近の雰囲気に存在しているためである。従って、本発明では、内燃機関の停止後に感湿素子部を所定時間(例えば数秒〜数分)加熱する。
【0018】
尚、この時のヒータの通電時間は、数秒から10分程度であれば、十分に効果がある。また、通電開始のタイミングは、内燃機関の停止後に継続してヒータ通電を行ってもよいし、所定時間(例えば内燃機関の冷却水の温度を検出する水温センサの温度が50℃以下となる等)休止してから、ヒータ通電を実施してもよい。
【0019】
4)請求項4の発明は、前記内燃機関の停止後に、前記感湿素子部を、500〜1200℃の温度範囲で加熱することを特徴とする。
本発明は、内燃機関の停止後の加熱温度を例示したものであり、この温度範囲にて加熱することにより、好適に汚れ物質を除去することができる。
【0020】
(5)請求項5の発明は、前記加熱(例えば内燃機関の停止後の加熱)を行う場合には、前記湿度センサの汚れの状態に対応した湿度センサのインピーダンス値を示す値に応じて、加熱する温度及び/又は加熱する時間を設定することを特徴とする。
湿度センサに汚れ物質が多く付着している場合には、加熱温度を上げる等の調節が必要である。
【0021】
従って、本発明では、湿度センサの汚れの程度を、湿度センサの汚れの状態に対応した湿度センサのインピーダンス値(測定値)によって検出し、その検出結果に応じて、加熱する温度や時間(従ってヒータの通電状態)を調節するのである。
【0022】
これにより、湿度センサの汚れ状態がどのようであっても、常に汚れ物質を十分に除去することができる。
6)請求項6の発明は、抵抗体温度センサ又は前記ヒータを、前記感湿素子部の温度を検出する温度検出手段として用い、当該温度検出手段の抵抗値が所定の抵抗値となるように、前記ヒータを制御することを特徴とする。
【0023】
ヒータに通電して加熱する方法としては、例えば予め決められた定電圧を印加することも可能であるが、その場合には、排気ガス等の温度によっては、感湿素子部の温度が所望の適切な温度とならない可能性がある。
つまり、ヒータを定電圧印加で制御した場合には、内燃機関の運転状態によって感湿素子部の温度が変動してしまい、仮に(上記の好ましい温度範囲から外れて)低温状態となると、汚れ物質の付着防止の作用が機能しなくなり、逆に、高温状態となると、感湿材料や電極材料の粒成長、偏析、変質等が起こる危険性が高くなる。
【0024】
そこで、本発明では、ヒータ又は抵抗体温度センサの抵抗値が温度により変化する性質を利用して、この温度検出手段の抵抗値に応じて、例えばこの抵抗値が一定となる様に、ヒータをフィードバック制御するのである。
例えば温度検出手段の抵抗値が大きくなった場合には、温度が高いのでヒータによる加熱を抑制し、逆に、温度検出手段の抵抗値が小さくなった場合には、温度が低いのでヒータによる加熱を増加させるのである。これにより、常に適切な温度で感湿素子部を加熱することができる。
【0025】
7)請求項7の発明は、内燃機関の運転状態を検出し、当該運転状態に応じて前記ヒータを制御することを特徴とする。
内燃機関の運転状態によって排気ガスの温度が変化するので、感湿素子部の温度も変化する。従って、本発明では、例えば吸気圧(負圧)、車速、エンジン回転数のような運転状態によって、ヒータの印加時間や印加電圧などの状態を調節する。これにより、適切な温度範囲で感湿素子部を加熱することができる。
【0026】
例えば坂道(上り道)を高速走行する場合の様に、排気ガス温度が500℃以上になる場合には、ヒータ通電は行わず、500℃より低い温度の場合にヒータ通電を行うように制御することができる。
(8)請求項8〜14の湿度センサの制御方法の発明は、それぞれ順次対応する前記請求項1〜7の湿度センサの制御装置の発明と、同様な作用効果を奏する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の湿度センサの制御装置及び湿度センサの制御方法の実施の形態の例(実施例)について説明する。
(実施例)
a)まず、本実施例の湿度センサの構成について説明する。尚、図1は湿度センサの全体及びその分解した状態を示す斜視図、図2は図1のA−A断面図である。
【0028】
図1に示す様に、本実施例の湿度センサ1は、抵抗変化式の湿度センサ1であり、その要部を構成する感湿素子部3は、アルミナ製の絶縁基板5上に、一対のリード部7、9が配置されるとともに、一方のリード部7と接するように下部電極11が配置され、この下部電極11の上に感湿材料からなる感湿層13が配置され、更に感湿層13の上に他方のリード部9と接触して上部電極15が配置されたものである。
【0029】
また、図2に示す様に、絶縁基板5内には、感湿素子部3を加熱するヒータ17と測温抵抗体である温度センサ19が配置されている。
前記下部電極11及び上部電極15は、厚膜印刷により形成された膜厚約15μmの主として白金からなる層である。感湿層13は、厚膜印刷により形成された膜厚約30μmの主としてAl23−SnO2−TiO2の感湿材料からなる層であり、この感湿材料は、周囲の雰囲気の湿度が変化すると、その抵抗値が変化する(即ち湿度が増加すると抵抗が低下する)ものである。また、ヒータ17は主として白金からなり、温度センサ19も主として白金からなる。
【0030】
b)次に、上述した構成の湿度センサ1を制御する制御装置について説明する。
図3に湿度を測定するための回路構成を示す様に、湿度センサ1の感湿素子部3は、マイコン21に接続されて、その出力が取り出されるように構成されている。尚、この出力とは、感湿素子部3の抵抗値に対応した値であり、抵抗値が増加するとセンサ出力が増加するように設定されている。
【0031】
具体的には、第1比較抵抗23と(湿度センサ1の)感湿素子部3と第2比較抵抗25とが直列に接続され、この第1比較抵抗23と感湿素子部3と第2比較抵抗25とには、バッファ27を介して、マイコン21のD/A部(デジタルアナログ変換部)から、例えば2V以下の直流電圧が印加される。また、感湿素子部3の両端間の直流電圧出力(直流分圧)は、オペアンプ29を介して、マイコン21のA/D部(アナログデジタル変換部)に入力される。更に、マイコン21からは、D/Aコンバータ31を介してセンサ出力が取り出される。
【0032】
更に、図4にヒータ17を制御するための回路構成を示す様に、温度センサ19と比較抵抗33とが直列に接続され、温度センサ19と比較抵抗33とには電源34から基準電圧が印加される。そして、温度センサ19の電圧(電位差)が、オペアンプ35を介して、マイコン21のA/D部(アナログデジタル変換部)に入力される。
【0033】
また、マイコン21には、スイッチ素子37を介してヒータ17が接続されており、マイコン21の信号出力部(PWM)からの信号により、ヒータ17に定電圧36が印加される。このヒータ17のオン・オフのタイミングは、図5に例示する様に、例えば30msの周期にて、90%以下の範囲のデューティ比により設定することができる。そして、ヒータ17のオフの期間中に、温度センサ19の抵抗(従って周囲の温度)を計測する。
【0034】
尚、ここでは、説明のために、マイコン21を図3、図4の様に分けて記載したが、通常は同一のマイコン21にて湿度の計測とヒータ17の制御を行う。また、それぞれ異なるマイコン21を使用してもよい。
c)次に、前記湿度センサ1の基本的な使用方法について説明する。
【0035】
(1)排気ガス浄化用付帯装置の劣化検知方法
本実施例では、車両の排気管の排気ガス浄化用付帯装置の下流側に湿度センサ1を取り付け、その排気ガスの湿度を検出する。
排気管内は、通常低湿度であり、例えば内燃機関が始動すると燃焼によって水分が生じるため、高湿度に推移する。この状態は、内燃機関の始動毎に繰り返し行われる現象である。
【0036】
そして、内燃機関が始動する際に、排気ガス浄化用付帯装置が正常である場合には、装置内の触媒、吸着材等にて、炭化水素や水分が所定の範囲内で吸着されるので、排気ガス浄化用付帯装置の下流では、特に始動直後の所定の期間では、排気ガス中の水分量が極めて少ない。つまり、吸着し切れなくなって排気ガス浄化用付帯装置から水分が流出するタイミングが遅い。
【0037】
それに対して、排気ガス浄化用付帯装置が劣化している場合には、吸着し切れなくなって排気ガス浄化用付帯装置から水分が流出するタイミングが早く、排気ガス浄化用付帯装置の下流の排気ガス中には水分量が早めに多くなる。
従って、内燃機関を始動した際に、排気ガス浄化用付帯装置の下流側の排気ガスの水分の状態を湿度センサ1によって検出することによって、排気ガス浄化用付帯装置の劣化の状態を検出することができる。
【0038】
上述した水分の状態に対応した湿度センサ1のセンサ出力(即ち感湿素子部3の抵抗値)の変化を図6に示す。排気ガス浄化用付帯装置が劣化していない場合(同図の実線)には、内燃機関の始動直後に湿度センサ1をオンして作動させると、始動直後は、排気ガス浄化用付帯装置にて水分が十分に吸着されて、湿度センサ1までに殆ど到らないので高い抵抗値となる。その後、吸着する限界に達すると、排気ガス中の水分量が増加して結露するので、時点t0にて、抵抗値が急減する。その後、排気ガスの温度が上昇するにつれて結露が解消されるので、抵抗値が徐々に増加する。
【0039】
それに対して、排気ガス浄化用付帯装置が劣化している場合(同図の破線)には、始動直後は、排気ガス浄化用付帯装置にて水分が吸着されるが、劣化していない場合と比べてその吸着量が少ないので、吸着する限界により早く達し、そのため早い時点t1にて結露し、抵抗値が急減する。
【0040】
従って、例えば内燃機関が始動してから抵抗値が急減するまでの時間を測定することにより、排気ガス浄化用付帯装置の劣化を検出することができる。
(2)湿度センサ1の劣化検知
湿度センサ1の抵抗特性が高抵抗化する現象(湿度センサ1の劣化)は、湿度センサ1の感湿素子部3及びリード部7、9等に付着した不純物成分(汚れ物質)が堆積し、従来の加熱クリーニングを実施しても完全に焼失できないために生じる現象である。
【0041】
図7に湿度センサ1のセンサ出力(即ち感湿素子部3の抵抗に対応した値)を示す。湿度センサ1が汚れ物質により劣化していない場合には、同図の実線で示す様に、内燃機関の始動後、センサ出力が速やかに増加し、その後急に立ち下がり、その後徐々に増加する。
【0042】
一方、湿度センサ1が劣化している場合には、同図の破線で示す様に、ある程度似た変化はするものの、その数値等は大きく異なっている。例えば、始動直後では、劣化した湿度センサ1のセンサ出力は、劣化していない湿度センサ1のセンサ出力よりも大きな値となる。
【0043】
従って、この様なセンサ出力の違いにより、湿度センサ1の劣化の程度を検出することができる。
d)次に、本実施例の要部である、ヒータ17による加熱を行って汚れ物質を除去する手法及びその効果について説明する。
【0044】
本実施例では、内燃機関の作動中において、湿度の計測を行わない時間帯に、感湿素子部3を500〜800℃の温度範囲で加熱するように、ヒータ17に通電する。これにより、湿度センサ1(特に感湿素子部3)に付着した汚れ物質を十分に除去することができる。
【0045】
例えば図8に、内燃機関の始動後における運転状態(排気温度、温度センサ19によるセンサ温度、車両の速度、内燃機関の回転数、温度センサ19の抵抗値)の一例を示す。ここでは、内燃機関が始動(エンジンON)となってから約60秒後に、ヒータ17に通電する制御を開始している。
【0046】
このヒータ17に通電する制御としては、例えば前記図5に示す様に、通電時間の割合を設定するデューティ比制御を採用できるが、湿度の計測を行わない時間帯や結露が生じている期間以外は、常時ヒータ17に通電する制御を行ってもよい。
【0047】
前記デューティ比は、予め設定された値でもいいが、例えば下記の内燃機関の停止後の加熱の様に、湿度センサ1の劣化に応じて、(例えば劣化が進んでいる場合にはデューテュ比を大きくするよう)に設定してもよい。
・また、本実施例では、内燃機関の停止後に、感湿素子部3を500〜1200℃の範囲内で、例えば数秒〜10分程度の所定時間加熱する。
【0048】
この内燃機関の停止後の加熱を行う場合には、湿度センサ1の劣化に応じて、加熱する温度や加熱する時間を設定する。
つまり、湿度センサ1に汚れ物質が多く付着している場合には、加熱温度を上げたり加熱時間を長くするなどの調節が必要であるので、本実施例では、湿度センサ1の汚れの程度を、上述した湿度センサ1の測定値(例えば前記図7に示す始動直後のセンサ出力の大きさ)によって検出し、その検出結果に応じて、加熱する温度や時間を調節する。
【0049】
これにより、湿度センサ1の汚れ状態がどのようであっても、常に汚れ物質を十分に除去することができる。
・更に、本実施例では、前記図5に示す様に、ヒータ17に電圧を印加しないタイミングにて、温度センサ19の抵抗値を測定し、その抵抗値に応じて、抵抗値が一定となる様に、内燃機関の運転中又は内燃機関の停止後において、加熱温度を一定に保つヒータ17のフィードバック制御を行うので、感湿素子部3の温度が低すぎたり高すぎたりすることがない。
【0050】
例えば図9に示す様に、ヒータ17にDC13Vの定電圧を印加する(定電圧制御)の場合には、湿度センサ1の温度は、排気ガスの温度とともに変動するが、温度センサ19の抵抗値が一定となるようにヒータ17を制御(定抵抗値制御)する場合には、湿度センサ1の感湿素子部3の温度を、所望の一定値(例えば約600℃)に保つことができる。
【0051】
これにより、汚れ物質の十分な除去ができるとともに、加熱温度が過大になった場合の問題、即ち、感湿材料や電極材料の粒成長、偏析、変質等を防止することができる。つまり、感湿素子部3を損なうことなく、汚れ物資を十分に除去することができる。
【0052】
・しかも、本実施例では、内燃機関の運転状態に対応する吸気圧や車速等の値を求め、その運転状態に応じてヒータ17の制御を行うので、常に適切な温度で感湿素子部3の加熱を行うことができる。
この様に、本実施例では、上述した制御を行うことにより、湿度センサ1の汚れ状態がどのようであっても、常に汚れ物質を十分に除去することができる。これにより、湿度センサ1が、自動車の排気管内等の非常に過酷な環境に曝された場合においても、長期間にわたり高精度な湿度計測ができるという顕著な効果を奏する。
【0053】
尚、本実施例では、湿度センサ1に直流電圧を印加し、感湿素子部3の両端間における直流電圧出力(直流分圧)を測定するようにしたが、それとは別に、湿度センサ1に例えば500Hz以下の交流電圧を印加し、感湿素子部3の両端間における交流電圧出力(交流分圧)を測定するようにしてもよい。
【0054】
この交流電圧を印加するタイプの湿度センサ1は、感湿素子部3のインピーダンス(R成分、C成分)の変化に基づいて湿度を検出するインピーダンス変化式の湿度センサ1である。
(実験例)
次に、本実施例の効果を確認するために行った実験例について説明する。
【0055】
本実験例は、ヒータ制御の加熱クリーニングによる温度依存性を調べたものである。
a)前記実施例と同様な構造の湿度センサ(但しインピーダンス変化式の湿度センサ)を用い、下記の手順で温度依存性を調べた。
【0056】
(1)「JIS Z 8806」の規定による分流式評価法を用いて、初期の感湿特性を計測した。
この分流式評価法を、図10に模式的に示す。評価ガスのAirを5L/分供給し、加える水分量を調節して、測定湿度を、10,20,40,60,80,90RH%に設定するとともに、測定温度を20℃に設定し、各湿度における湿度センサの出力を測定した。尚、正確な温度及び湿度は、周知の温湿度測定器により計測した。
【0057】
その結果を、図11にて、未耐久品のグラフで示す。
(2)また、自動車の排気管内に湿度センサを装着して、実走試験(シャーシダイナモ上にて、市街地走行、高速道路走行を想定した約300kmの走行パターン)を実施した。
【0058】
(3)そして、前記走行試験を行った湿度センサに対して、下記の6種類の加熱クリーニングを実施し、その後、前記分流式評価法により、湿度センサの感湿特性を計測した。
下記実施例<1> <5>では、実車走行中に、湿度センサのヒータ抵抗が一定になるようにして、上述した実施例と同様に、前記各温度を保つように常時ヒータ制御を行ったが、比較例では、走行中にそのようなヒータ制御を実施しなかった。
【0059】
・比較例 :走行中のヒータ制御無し、
加熱クリーニング温度:750℃にて2分間加熱
・実施例<1>:走行中のヒータ制御温度:500℃
測定前の加熱クリーニング無し
・実施例<2>:走行中のヒータ制御温度:500℃
測定前加熱クリーニング:750℃にて2分間加熱
・実施例<3>:走行中のヒータ制御温度:600℃
測定前加熱クリーニング:750℃にて2分間加熱
・実施例<4>:走行中のヒータ制御温度:700℃
測定前加熱クリーニング:750℃にて2分間加熱
・実施例<5>:走行中のヒータ制御温度:800℃
測定前加熱クリーニング:750℃にて2分間加熱
これらの測定結果を、同じく前記図11に示す。この図11に示す結果から、自動車の排気管内に湿度センサを装着し、約300km走行した後は、比較例においては、測定前の750℃、2分間の加熱クリーニングのみでは、全く効果が無く、低湿度域においては、1桁程度高抵抗化し、好ましくないことが分かる。
【0060】
それに対して、本発明の範囲の実施例<1>では、走行中に500℃にて常時加熱し、走行後に分留式評価法で感湿特性を測定した結果、略未処理品と同様の感湿特性を示し、好適であった。
実施例<2>では、実施例<1>の条件で走行試験を行い、更に感湿特性測定前に大気中で750℃で2分間ヒータ通電を行なった結果、実施例<1>よりも効果があり、未耐久品と良く一致した感湿特性を示し、好適であった。
【0061】
実施例<3> <4> <5>では、実車走行中600℃、700℃、800℃のヒータ制御を実施し、実施例<2>と同様に感湿特性測定前に大気中で750℃で2分間ヒータ通電を実施した。その結果、感湿特性は、未処理品と比較して殆ど変化は無く、好適であった。
【0062】
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)例えば、前記実施例では、ヒータのフィードバック制御を行ったが、(感湿素子部の温度が過度に上昇しない様に実験等で求めた)予め規定された期間又は所定のデューティ比などで、定電圧を印加してもよい。
【0063】
(2)更に、前記実施例では、温度センサの抵抗値に基づいてヒータのフィードバック制御を行ったが、ヒータ自身の抵抗値を求め、このヒータの抵抗値に基づいてヒータのフィードバック制御を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の湿度センサの感湿素子部の全体及び分解した状態を示す説明図である。
【図2】 感湿素子部の図1におけるA−A断面図である。
【図3】 湿度センサの湿度を検出するための電気的構成を示す説明図である。
【図4】 ヒータ制御のための電気的構成を示す説明図である。
【図5】 ヒータの通電タイミングを示す説明図である。
【図6】 内燃機関の始動直後の感湿素子部の抵抗の変化を示すグラフである。
【図7】 内燃機関の始動直後の湿度センサの出力の変化を示すグラフである。
【図8】 内燃機関の始動直後の運転状態の変化を示すグラフである。
【図9】 ヒータに印加する電圧の違いによる湿度センサの温度変化等を示すグラフである。
【図10】 分流式評価法に用いる実験装置を示す説明図である。
【図11】 感湿特性の実験結果を示すグラフである。
【図12】 内燃機関の始動直後の運転状態の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1…湿度センサ
3…感湿素子部
5…絶縁基板
7、9…リード部
11…下部電極
13…感湿層
15…上部電極
21…マイコン

Claims (14)

  1. 内燃機関の排気ガス中で用いられ、該内燃機関の排気ガス浄化用付帯装置の状態を、排気ガスの湿度変化から検出するために用いられるインピーダンス変化式の湿度センサの感湿素子部を、ヒータにより加熱して、汚れ物質を除去する湿度センサの制御装置において、
    前記内燃機関の始動直後に前記湿度センサを作動させて湿度の計測を行い、その後の前記内燃機関の作動中において湿度の計測を行わない時間に、前記ヒータにより、前記感湿素子部を500〜800℃の温度範囲で所定の期間加熱することを特徴とする湿度センサの制御装置
  2. 前記湿度計測を行わない時間に、前記感湿素子部を常時加熱することを特徴とする前記請求項に記載の湿度センサの制御装置。
  3. 前記内燃機関の停止後に、前記感湿素子部を所定時間加熱することを特徴とする前記請求項1又は2に記載の湿度センサの制御装置。
  4. 前記内燃機関の停止後に、前記感湿素子部を、500〜1200℃の温度範囲で加熱することを特徴とする前記請求項に記載の湿度センサの制御装置。
  5. 前記加熱を行う場合には、前記湿度センサの汚れの状態に対応した湿度センサのインピーダンス値を示す値に応じて、加熱する温度及び/又は加熱する時間を設定することを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかに記載の湿度センサの制御装置。
  6. 抵抗体温度センサ又は前記ヒータを、前記感湿素子部の温度を検出する温度検出手段として用い、当該温度検出手段の抵抗値が所定の抵抗値となるように、前記ヒータを制御することを特徴とする前記請求項1〜のいずれかに記載の湿度センサの制御装置。
  7. 前記内燃機関の運転状態を検出し、当該運転状態に応じて前記ヒータを制御することを特徴とする前記請求項1〜のいずれかに記載の湿度センサの制御装置。
  8. 内燃機関の排気ガス中で用いられ、該内燃機関の排気ガス浄化用付帯装置の状態を、排気ガスの湿度変化から検出するために用いられるインピーダンス変化式の湿度センサの感湿素子部を、ヒータにより加熱して、汚れ物質を除去する湿度センサの制御方法において、
    前記内燃機関の始動直後に前記湿度センサを作動させて湿度の計測を行い、その後の前記内燃機関の作動中において湿度の計測を行わない時間に、前記ヒータにより、前記感湿素子部を500〜800℃の温度範囲で所定の期間加熱することを特徴とする湿度センサの制御方法
  9. 前記湿度計測を行わない時間に、前記感湿素子部を常時加熱することを特徴とする前記請求項に記載の湿度センサの制御方法。
  10. 前記内燃機関の停止後に、前記感湿素子部を所定時間加熱することを特徴とする前記請求項8又は9に記載の湿度センサの制御方法。
  11. 前記内燃機関の停止後に、前記感湿素子部を、500〜1200℃の温度範囲で加熱することを特徴とする前記請求項10に記載の湿度センサの制御方法。
  12. 前記加熱を行う場合には、前記湿度センサの汚れの状態に対応した湿度センサのインピーダンス値を示す値に応じて、加熱する温度及び/又は加熱する時間を設定することを特徴とする前記請求項8〜11のいずれかに記載の湿度センサの制御方法。
  13. 抵抗体温度センサ又は前記ヒータを、前記感湿素子部の温度を検出する温度検出手段として用い、当該温度検出手段の抵抗値が所定の抵抗値となるように、前記ヒータを制御することを特徴とする前記請求項8〜12のいずれかに記載の湿度センサの制御方法。
  14. 前記内燃機関の運転状態に応じて、前記ヒータを制御することを特徴とする前記請求項8〜13のいずれかに記載の湿度センサの制御方法。
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