JP3878377B2 - 光情報記録媒体並びに情報機密保持方法及びそのシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報機密保持能力を向上させた光情報記録媒体及び情報機密保持方法及びそのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータやオーディオ・ビジュアル機器を含む各種の電子機器発達が目覚ましく、高性能で低価格のこの種の商品が普及するようになった。これに伴い、パーソナルコンピュータやオーディオ・ビジュアル機器にて使用するディジタルデータも多種に亘り、ディジタルデータ等のソフト商品の販売や流通も盛んになっている。
【0003】
一方、事務処理等もコンピュータを用いて行うことがほとんどであり、扱うディジタルデータの量も膨大な量となってきている。このため、万一に備えてCD−Rなどの情報記録媒体にデータのバックアップを取っておくことも一般的に行われている。
【0004】
このような状況下において、コンピュータを扱える人の数は急増し、ディジタルデータのコピーも容易に行えることから、オリジナルのディジタルデータをコピーした複製を不正に作成して、それを他人に再配布したり、或いは機密保持を有する情報が漏洩してしまう可能性がある。
【0005】
これらの不正使用を防止するために、データの暗号化技術や一般的に電子透かしと呼ばれる技術が研究されている。
【0006】
データの暗号化とは、主としてコンピュータネットワークにおいて複数の人物がデータをやりとりする時に、データそのものを守るために開発されてきた技術で、悪意のある第三者がデータを取得して使用したり或いは改ざんしたりすることを防止するために用いられている。
【0007】
この暗号化技術を用いると、暗号化されたデータはこのデータをやりとりする人間にしか解読できないようになり、第三者がデータを取得してもその内容を解読することはできない。
【0008】
この暗号化技術としては、暗号化データを復号するときにもデータを暗号化したときの暗号鍵を共通に用いる共通鍵方式と、暗号化するための鍵を公開鍵として他者に対して公開しておき、復号化のための鍵を個人鍵として自分自身の手元に保管しておく公開鍵方式が、一般的に広く用いられている。
【0009】
電子透かしとは、オリジナルのディジタルデータにある操作を加え、ディジタルデータに関する情報を、ディジタルデータ自体に埋め込む技術である。この技術を応用することによって、例えば、不正コピーが発見された場合に、誰がその不正コピーを再配布したのかを特定することも可能である。また、電子透かしの技術を実現する方法としては、現在、離散コサイン変換、フーリエ変換、ウェーブレット変換等を用いた方法が研究されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、暗号化技術や電子透かし技術を用いて加工したディジタルデータであっても、他の情報記録媒体に不正にコピーすることは可能である。これを防止するためには、情報記録媒体への情報記録装置或いは情報再生装置又は双方の機能を備えた情報記録再生装置に不正コピーを防止するための特殊な機能を設ける必要があるが、未だ実現に至っていない。
【0011】
本発明の目的は上記の問題点に鑑み、記録情報の不正使用等を防止できる光情報記録媒体並びに情報機密保持方法及びそのシステムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために請求項1では、基本データに対して電子透かしデータが埋め込まれたディジタルデータと、前記ディジタルデータへの操作を検出したときに該操作を中断させパスワードの入力を促し、入力されたパスワードが正規のパスワードであるときに前記中断していた操作を継続させると共に前記ディジタルデータから前記電子透かしデータを除去して前記基本データを取り出す処理を行う第1のコンピュータプログラムと、少なくともメモリに常駐するコンピュータプログラムを動作させる情報再生装置への装填時に、自動的に起動して前記第1のコンピュータプログラムを前記情報再生装置のメモリに常駐させる第2のコンピュータプログラムとが記録されている光情報記録媒体を提案する。
【0013】
該光情報記録媒体内に書き込まれている情報を読み出す等の操作を行うために、該光情報記録媒体を情報再生装置に装填すると、自動的に前記第2のコンピュータプログラムが起動して前記第1のコンピュータプログラムを前記情報再生装置のメモリに常駐させる。これにより、前記第1のコンピュータプログラムは、前記情報再生装置内で動作し、前記光情報記録媒体に書き込まれている前記ディジタルデータに対する情報記録再生装置からの操作を監視する。この操作には、例えば前記ディジタルデータのコピー操作、前記ディジタルデータが文字情報や画像情報である場合はその表示操作、前記ディジタルデータがコンピュータプログラムである場合にはその実行操作、前記ディジタルデータが音声情報である場合はその再生操作等の何れであっても良い。さらに、前記情報再生装置内で動作する前記第1のコンピュータプログラムは、前記情報再生装置から前記ディジタルデータへの操作を検出したときに、該操作を中断させてパスワードの入力を促し、入力されたパスワードが正規のパスワードであるときに前記中断していた操作を継続させると共に前記ディジタルデータから前記電子透かしデータを除去して前記基本データを取り出す処理を行う。これにより、前記正規のパスワードを知らない者は前記光情報記録媒体内のディジタルデータを操作することができない。
【0014】
さらに、前記ディジタルデータは、書き込み対象となる基本情報に基づいた基本データに対して、前記基本情報とは異なる情報が電子透かしデータとして埋め込まれたデータである。これにより、正規パスワードを入力して前記ディジタルデータを操作しても、操作後のディジタルデータから前記電子透かしデータを抽出することによって前記基本情報とは異なる情報を得ることができる。
【0015】
また、請求項2では、請求項1記載の光情報記録媒体において、前記ディジタルデータは、基本データに対して電子透かしデータを埋め込んだデータをさらに暗号化したディジタルデータである光情報記録媒体を提案する。
【0016】
該光情報記録媒体では、前記ディジタルデータは、書き込み対象となる基本情報に基づいた基本データに対して、前記基本情報とは異なる情報が電子透かしデータとして埋め込まれ、さらに暗号化されたデータである。これにより、正規パスワードを入力して前記ディジタルデータを操作しても、前記ディジタルデータを復号できなければ前記基本情報を得ることはできない。さらに、復号できても、復号後のディジタルデータから前記電子透かしデータを抽出することによって前記基本情報とは異なる情報を得ることができる。
【0017】
また、請求項3では、請求項1記載の光情報記録媒体において、前記ディジタルデータは、基本データに対して電子透かしデータを埋め込んだデータをさらに暗号化したディジタルデータであり、前記第1のコンピュータプログラムは、前記ディジタルデータへの操作が前記基本データの読み出し操作であるときに、前記ディジタルデータを復号してから前記電子透かしデータを除去して前記基本データを取り出す手段を含んでいる光情報記録媒体を提案する。
【0018】
該光情報記録媒体では、前記ディジタルデータは、書き込み対象となる基本情報に基づいた基本データに対して、前記基本情報とは異なる情報が電子透かしデータとして埋め込まれ、さらに暗号化されたデータである。これにより、正規パスワードを入力して前記ディジタルデータを操作しても、前記ディジタルデータを復号できなければ前記基本情報を得ることはできない。さらに、復号できても、復号後のディジタルデータから前記電子透かしデータを抽出することによって前記基本情報とは異なる情報を得ることができる。また、基本データの読み出し操作であるときは、前記正規のパスワードを入力することにより前記ディジタルデータから前記電子透かしデータが除去された前記基本データを取り出すことができる。
【0019】
また、請求項4では、請求項1記載の光情報記録媒体において、前記第1のコンピュータプログラムは、検出対象とする前記ディジタルデータへの操作の1つとして、前記ディジタルデータの複写操作を含んでいる光情報記録媒体を提案する。
【0020】
該光情報記録媒体では、前記正規のパスワードを入力しなければ前記ディジタルデータを複写、即ちコピーすることができない。
【0021】
また、請求項5では、請求項1記載の光情報記録媒体において、追記型の光情報記録媒体である光情報記録媒体を提案する。
【0022】
該光情報記録媒体は追記型であるので、書き込まれている情報やコンピュータプログラムの改竄は全く不可能となる。
【0023】
また、請求項6では、請求項1記載の光情報記録媒体において、前記ディジタルデータは、基本データに対して電子透かしデータが埋め込まれ且つ該電子透かしデータの一部に前記正規のパスワードが含まれているディジタルデータであり、前記第1のコンピュータプログラムは、前記電子透かしデータから前記正規のパスワードを抽出する手段と、該抽出した正規のパスワードと前記入力されたパスワードとを比較する手段とを含んでいる光情報記録媒体を提案する。
【0024】
該光情報記録媒体では、前記電子透かしデータ内に前記正規のパスワードが含まれているため、正規のパスワードを知らない者が正規のパスワードを抽出することは困難になる。
【0025】
また、請求項7では、光情報記録媒体に情報を書き込み、少なくともメモリに常駐するコンピュータプログラムを動作させる情報再生装置を用いて前記情報が書き込まれている光情報記録媒体から前記情報を取り出して利用するときの情報機密保持方法であって、前記光情報記録媒体に対して前記情報を書き込むときに、前記情報をデータ化した基本データに対して電子透かしデータを埋め込んで生成したディジタルデータと、該ディジタルデータへの操作を検出したときに該操作を中断させパスワードの入力を促すと共に入力されたパスワードが正規のパスワードであるときに前記中断していた操作を継続させると共に前記ディジタルデータへの操作が前記基本データの読み出し操作であるときに、前記ディジタルデータから前記電子透かしデータを除去して前記基本データを取り出す処理を行う第1のコンピュータプログラムと、前記情報再生装置への装填時に、自動的に起動して前記第1のコンピュータプログラムを前記情報再生装置のメモリに常駐させる第2のコンピュータプログラムとを前記光情報記録媒体に書き込む情報機密保持方法を提案する。
【0026】
該情報機密保持方法によれば、光情報記録媒体に対して前記情報を書き込むときに、前記情報をデータ化した基本データに対して電子透かしデータを埋め込んで生成したディジタルデータと、前記第1及び第2のコンピュータプログラムが書き込まれるので、該光情報記録媒体内に書き込まれている情報を読み出す等の操作を行うために、該光情報記録媒体を情報再生装置に装填すると、自動的に前記第2のコンピュータプログラムが起動して前記第1のコンピュータプログラムを前記情報再生装置のメモリに常駐させる。これにより、前記第1のコンピュータプログラムは、前記情報再生装置内で動作し、前記光情報記録媒体に書き込まれている前記ディジタルデータに対する情報記録再生装置からの操作を監視する。この操作には、例えば前記ディジタルデータのコピー操作、前記ディジタルデータが文字情報や画像情報である場合はその表示操作、前記ディジタルデータがコンピュータプログラムである場合にはその実行操作、前記ディジタルデータが音声情報である場合はその再生操作等の何れであっても良い。さらに、前記情報再生装置内で動作する前記第1のコンピュータプログラムは、前記情報再生装置から前記ディジタルデータへの操作を検出したときに、該操作を中断させてパスワードの入力を促し、入力されたパスワードが正規のパスワードであるときに前記中断していた操作を継続させると共に前記ディジタルデータへの操作が前記基本データの読み出し操作であるときに、前記ディジタルデータから前記電子透かしデータを除去して前記基本データを取り出す処理を行う。これにより、前記正規のパスワードを知らない者は前記光情報記録媒体内のディジタルデータを操作することができない。
【0027】
また、請求項8では、請求項7記載の情報機密保持方法において、前記光情報記録媒体に対して前記情報を書き込むときに、前記情報をデータ化した基本データに対して電子透かしデータを埋め込んだデータを生成した後、さらに該データを暗号化して前記ディジタルデータを生成し、前記第1のコンピュータプログラムを、前記ディジタルデータへの操作が前記基本データの読み出し操作であるときに、前記ディジタルデータを復号してから前記電子透かしデータを除去して前記基本データを取り出す手段を含んだものとする情報機密保持方法を提案する。
【0028】
該情報機密保持方法によれば、書き込み対象となる基本情報に基づいた基本データに対して、前記基本情報とは異なる情報が電子透かしデータとして埋め込まれ、さらに暗号化されたデータが前記ディジタルデータとして光情報記録媒体に書き込まれる。これにより、正規パスワードを入力して前記ディジタルデータを操作しても、前記ディジタルデータを復号できなければ前記基本情報を得ることはできない。さらに、復号できても、復号後のディジタルデータから前記電子透かしデータを抽出することによって前記基本情報とは異なる情報を得ることができる。また、基本データの読み出し操作であるときは、前記正規のパスワードを入力することにより前記ディジタルデータから前記電子透かしデータが除去された前記基本データを取り出すことができる。
【0029】
また、請求項9では、請求項7記載の情報機密保持方法において、前記第1のコンピュータプログラムを、検出対象とする前記ディジタルデータへの操作の1つとして前記ディジタルデータの複写操作を含んだものとする情報機密保持方法を提案する。
【0030】
該情報機密保持方法によれば、前記正規のパスワードを入力しなければ前記ディジタルデータを複写即ちコピーすることができない。
【0031】
また、請求項10では、請求項7記載の情報機密保持方法において、前記光情報記録媒体として追記型の光情報記録媒体を用いる情報機密保持方法を提案する。
【0032】
該情報機密保持方法によれば、前記光情報記録媒体が追記型であるので、書き込まれている情報やコンピュータプログラムの改竄は全く不可能となる。
【0033】
また、請求項11では、請求項7記載の情報機密保持方法において、前記光情報記録媒体に対して前記情報を書き込むときに、前記情報をデータ化した基本データに対して前記正規のパスワードのデータを含む電子透かしデータを埋め込んで前記ディジタルデータを生成し、前記第1のコンピュータプログラムを、前記電子透かしデータから前記正規のパスワードを抽出する手段と、該抽出した正規のパスワードと前記入力されたパスワードとを比較する手段とを含んだものとする情報機密保持方法を提案する。
【0034】
該情報機密保持方法によれば、前記電子透かしデータ内に前記正規のパスワードが含まれているため、正規のパスワードを知らない者が正規のパスワードを抽出することは困難になる。
【0035】
また、請求項12では、情報記録装置を用いて光情報記録媒体に情報を書き込み、少なくともメモリに常駐するコンピュータプログラムを動作させる情報再生装置を用いて前記情報が書き込まれている光情報記録媒体から前記情報を取り出して利用する情報機密保持システムであって、前記情報記録装置は、機密保持対象となる基本データに対して電子透かしデータが埋め込まれているディジタルデータへの操作を検出したときに該操作を中断させパスワードの入力を促すと共に入力されたパスワードが正規のパスワードであるときに前記中断していた操作を継続させると共に前記ディジタルデータへの操作が前記基本データの読み出し操作であるときに、前記ディジタルデータから前記電子透かしデータを除去して前記基本データを取り出す処理を行う第1のコンピュータプログラムを保持する手段と、前記情報再生装置への装填時に自動的に起動して前記第1のコンピュータプログラムを前記情報再生装置のメモリに常駐させる第2のコンピュータプログラムを保持する手段と、前記光情報記録媒体に対して前記情報を書き込むときに、前記情報をデータ化した基本データに対して電子透かしデータを埋め込んで前記ディジタルデータを生成する手段と、前記生成したディジタルデータと共に前記第1のコンピュータプログラムと前記第2のコンピュータプログラムとを前記光情報記録媒体に書き込む手段とを備えている情報機密保持システムを提案する。
【0036】
該情報機密保持システムによれば、前記情報記録装置によって光情報記録媒体に対して前記情報を書き込むときに、前記情報をデータ化した基本データに対して電子透かしデータを埋め込んだディジタルデータと、前記第1及び第2のコンピュータプログラムが書き込まれるので、該光情報記録媒体内に書き込まれている情報を読み出す等の操作を行うために、該光情報記録媒体を情報再生装置に装填すると、自動的に前記第2のコンピュータプログラムが起動して前記第1のコンピュータプログラムを前記情報再生装置のメモリに常駐させる。これにより、前記第1のコンピュータプログラムは、前記情報再生装置内で動作し、前記光情報記録媒体に書き込まれている前記ディジタルデータに対する情報記録再生装置からの操作を監視する。この操作には、例えば前記ディジタルデータのコピー操作、前記ディジタルデータが文字情報や画像情報である場合はその表示操作、前記ディジタルデータがコンピュータプログラムである場合にはその実行操作、前記ディジタルデータが音声情報である場合はその再生操作等の何れであっても良い。さらに、前記情報再生装置内で動作する前記第1のコンピュータプログラムは、前記情報再生装置から前記ディジタルデータへの操作を検出したときに、該操作を中断させてパスワードの入力を促し、入力されたパスワードが正規のパスワードであるときに前記中断していた操作を継続させると共に前記ディジタルデータへの操作が前記基本データの読み出し操作であるときに、前記ディジタルデータから前記電子透かしデータを除去して前記基本データを取り出す処理を行う。これにより、前記正規のパスワードを知らない者は前記光情報記録媒体内のディジタルデータを操作することができない。
【0037】
また、請求項13では、請求項12記載の情報機密保持システムにおいて、前記第1のコンピュータプログラムは、前記ディジタルデータへの操作が前記基本データの読み出し操作であるときに、前記ディジタルデータを復号してから前記電子透かしデータを除去して前記基本データを取り出す手段を含んだものであり、前記情報記録装置は、前記光情報記録媒体に対して前記情報を書き込むときに、前記情報をデータ化した基本データに対して電子透かしデータを埋め込んだデータを暗号化して前記ディジタルデータを生成する手段とを備えている情報機密保持システムを提案する。
【0038】
該情報機密保持システムによれば、前記情報記録装置において書き込み対象となる基本情報に基づいた基本データに対して、前記基本情報とは異なる情報が電子透かしデータとして埋め込まれ、さらに暗号化されたデータが前記ディジタルデータとして光情報記録媒体に書き込まれる。これにより、前記情報再生装置において正規パスワードを入力して前記ディジタルデータを操作しても、前記ディジタルデータを復号できなければ前記基本情報を得ることはできない。さらに、復号できても、復号後のディジタルデータから前記電子透かしデータを抽出することによって前記基本情報とは異なる情報を得ることができる。また、基本データの読み出し操作であるときは、前記正規のパスワードを入力することにより前記ディジタルデータから前記電子透かしデータが除去された前記基本データを取り出すことができる。
【0039】
また、請求項14では、請求項12記載の情報機密保持システムにおいて、前記第1のコンピュータプログラムは、前記ディジタルデータへの操作が前記基本データの読み出し操作であるときに、前記ディジタルデータを復号する外部プログラムを動作させて復号されたディジタルデータを得る手段と、該復号されたディジタルデータから前記電子透かしデータを除去して前記基本データを取り出す手段とを含んだものであり、前記情報記録装置は、前記光情報記録媒体に対して前記情報を書き込むときに、前記情報をデータ化した基本データに対して電子透かしデータを埋め込んだデータを暗号化して前記ディジタルデータを生成する手段とを備え、前記情報再生装置は、前記暗号化されたディジタルデータを復号するコンピュータプログラムを前記外部プログラムとして備えている情報機密保持システムを提案する。
【0040】
該情報機密保持システムによれば、前記情報記録装置において書き込み対象となる基本情報に基づいた基本データに対して、前記基本情報とは異なる情報が電子透かしデータとして埋め込まれ、さらに暗号化されたデータが前記ディジタルデータとして光情報記録媒体に書き込まれる。これにより、前記情報再生装置において正規パスワードを入力して前記ディジタルデータを操作しても、前記ディジタルデータを復号できなければ前記基本情報を得ることはできない。また、前記情報再生装置に前記暗号化されたディジタルデータを復号するコンピュータプログラムが存在しなければ、前記暗号化されたディジタルデータを復号することはできない。さらに、前記暗号化データを復号できても、復号後のディジタルデータから前記電子透かしデータを抽出することによって前記基本情報とは異なる情報を得ることができる。また、基本データの読み出し操作であるときは、前記正規のパスワードを入力することにより前記ディジタルデータから前記電子透かしデータが除去された前記基本データを取り出すことができる。
【0041】
また、外部プログラムが、CD−ROM、CD−R等でデータと共に配信される場合は、バージョンアップの際に互換性を考慮する必要が低くなる。また、CD−ROM上の外部プログラムをOS(Operating System)レベルで起動させるようにすれば、外部プログラムのコピーを困難にすることも可能である。
【0042】
また、請求項15では、請求項12記載の情報機密保持システムにおいて、前記第1のコンピュータプログラムは、検出対象とする前記ディジタルデータへの操作の1つとして前記ディジタルデータの複写操作を含んだものである情報機密保持システムを提案する。
【0043】
該情報機密保持システムによれば、前記正規のパスワードを入力しなければ前記ディジタルデータを複写即ちコピーすることができない。
【0044】
また、請求項16では、請求項12記載の情報機密保持システムにおいて、前記光情報記録媒体が追記型の光情報記録媒体である情報機密保持システムを提案する。
【0045】
該情報機密保持システムによれば、前記光情報記録媒体が追記型であるので、書き込まれている情報やコンピュータプログラムの改竄は全く不可能となる。
【0046】
また、請求項17では、請求項12記載の情報機密保持システムにおいて、前記第1のコンピュータプログラムは、前記電子透かしデータから前記正規のパスワードを抽出する手段と、該抽出した正規のパスワードと前記入力されたパスワードとを比較する手段とを含んだものであり、前記情報記録装置は、前記光情報記録媒体に対して前記情報を書き込むときに、前記情報をデータ化した基本データに対して前記正規のパスワードのデータを含む電子透かしデータを埋め込んで前記ディジタルデータを生成する手段を備えている情報機密保持システムを提案する。
【0047】
該情報機密保持システムによれば、前記電子透かしデータ内に前記正規のパスワードが含まれており、前記第1のコンピュータプログラムは該正規のパスワードを抽出して比較に用いているため、正規のパスワードを知らない者が正規のパスワードを抽出することは困難になる。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
【0049】
図1は、本発明の参考例における情報機密保持システムを示す外観図、図2はその電気系回路示すブロック図である。図において、1は情報機密保持システムで、パーソナルコンピュータ本体11、モニター12、キーボード13、マウス14、CD−Rライター15及び一般的にCD−Rと称されているライトワンス追記型光ディスク(以下、CD−Rと称する)16から構成されている。
【0050】
パーソナルコンピュータ本体(以下、コンピュータ本体と称する)11は、周知のCPU21、メモリ22、表示制御部23、ハードディスク装置24、フロッピーディスク装置25、及びCDドライブ装置26を備えている。
【0051】
CPU21には、表示制御部23を介してモニター12が接続されると共に、図示せぬインタフェースを介してキーボード13、マウス14及びCD−Rライター15が接続されている。
【0052】
CPU21は、ハードディスク装置24に格納されているプログラムをメモリ22内に読み込み或いはメモリに常駐させ、このメモリ22内のプログラムによって動作する。また、CPU21は、表示制御部23を介してモニター12に情報の表示を行うと共に、キーボード13及びマウス14を介して入力されたデータ及び命令を読み込むと共にこれを実行する。さらに、CPU21は、ハードディスク装置24内のデータをアクセスすると共に、フロッピーディスク装置25及びCDドライブ装置に装填されたフロッピーディスク或いはCD内のデータをアクセスする。
【0053】
ハードディスク装置24には、各種のアプリケーションプログラムやデータが格納され、本願発明に係るアプリケーションプログラムとして、電子透かし埋め込みモジュール、CD−R記録モジュール、自動インストールプログラム、操作制御プログラム及び機密情報書き込みモジュールが格納されている。
【0054】
次に、上記のシステムを用いてCD−R16に機密情報を記録する際の操作及びCPU21の動作を説明する。
【0055】
CD−R16に機密情報を記録するときは、前述した機密情報書き込みモジュールを起動する。起動後、CPU21はこのモジュールのプログラムに従って図3に示す通り動作して情報の記録処理を行う。
【0056】
即ち、機密情報書き込みモジュールを起動すると、CPU21は、まずパスワードの設定画面を表示してパスワードの設定を促す(SA1)。このパスワードは操作者が任意に設定するもので、記録した情報を操作する際に使用するものである。
【0057】
次いで、CPU21は、記録対象となる情報のファイルの指定を促し、操作者によってファイルが指定されると、電子透かし埋め込みモジュールを起動して指定されたファイルのディジタルデータ(基本データ)に対して電子透かしデータを埋め込んだディジタルデータを生成する(SA2)。このとき、電子透かしデータの一部に、前記SA1の処理で設定されたパスワードが正規パスワードとして埋め込まれる。また、パスワード以外の電子透かしデータは、電子透かし埋め込みモジュールを起動することによって任意に設定可能になっている。
【0058】
この後、CPU21は、CD−R記録モジュールを起動して、CD−Rライター15に装填されているCD−R16に対して、上記電子透かしが埋め込まれたディジタルデータと共に自動インストールプログラム及び操作制御プログラムをCD−R16に書き込む。これにより、図4に示すように、電子透かしが埋め込まれたディジタルデータ31、自動インストールプログラム32及び操作制御プログラム33が記録されたCD−R16が作成され、機密情報の記録処理が終了する。
【0059】
上記処理によって情報が記録されたCD−R16内のディジタルデータ31は、上記の正規パスワードを知っている者だけが操作できるようになり、パスワードを知らない者は一切の操作を行うことができない。
【0060】
即ち、自動インストールプログラムは、これが書き込まれているCD−R16が情報再生装置のCDドライブ装置に装填されると自動的に起動して、操作制御プログラムを情報再生装置のメモリに常駐させて動作させる機能を有する。
【0061】
従って、CD−R16を情報再生装置のCDドライブ装置に装填すると操作制御プログラムによる操作規制制御が行われる。
【0062】
例えば、コンピュータ本体11のCDドライブ装置26に上記の機密情報を記録したCD−R16を装填すると、自動インストールプログラム32が自動的に起動して、操作制御プログラム33をメモリ22に常駐させて起動させる。
【0063】
操作制御プログラムが情報再生装置のメモリ内で動作を開始すると、CPU21は、CDドライブ装置に装填されたCDに書き込まれているディジタルデータに対する情報記録再生装置からの操作を監視し、電子透かしデータが埋め込まれたデータに対する操作を規制する。
【0064】
この操作は、例えばディジタルデータのコピー操作、ディジタルデータが文字情報や画像情報である場合はその表示操作、ディジタルデータがコンピュータプログラムである場合にはその実行操作、ディジタルデータが音声情報である場合はその再生操作等である。
【0065】
即ち、図5に示すように、CPU21は、CD−R16内のディジタルデータ31に対する操作を監視し(SB1,SB2)、このディジタルデータ31に対する操作が検出されると、この操作を中断させてパスワードの入力画面を表示する(SB3)。
【0066】
次いで、CPU21は、ディジタルデータ31から正規パスワードを抽出して、操作者によって入力されたパスワードが正規パスワードであるか否かを判定する(SB4)。
【0067】
この判定の結果、入力されたパスワードが正規パスワードに一致しないときは上記中断していた操作を実行することなく終了させて(SB5)、後述するSB7の処理に移行する。また、入力されたパスワードが正規パスワードに一致したときは、CPU21は、上記中断していた操作を実行する(SB6)。
【0068】
次に、CPU21は、CDドライブ装置26からCD−R16が取り出された否かを判定し(SB7)、取り出されていないときは上記SB1の処理に移行して前述の処理を繰り返し、CDドライブ装置26からCD−R16が取り出されたときは、上記の処理を終了して操作制御プログラム33をメモリ22から開放する。
【0069】
従って、CD−R16に書き込まれているディジタルデータ31は、パスワードを知っている者だけが操作することができる。パスワードを知らない者は、データのコピー、データの表示、プログラムの実行、データの音声再生等を行うことができない。これにより、CD−R16に書き込まれているディジタルデータ31の不正使用や改竄を防止することができる。
【0070】
尚、本参考例では、正規パスワードを電子透かしデータの一部としてディジタルデータ31に埋め込むようにしたが、操作制御プログラム33内に埋め込むようにしても良い。また、これら双方を用いて異なる2つのパスワードをそれぞれに埋め込んで2重に規制するようにしても良い。
【0071】
次に、本発明の第1の実施形態を説明する。
【0072】
第1の実施形態では、上記参考例の構成に加えて、他のアプリケーションプログラムからCD−R16内のディジタルデータ16を読み出して使用する場合に、ディジタルデータ31から電子透かしデータを除去してからアプリケーションプログラムに引き渡す機能を、操作制御プログラム33に設けた。
【0073】
即ち、コンピュータ本体11のCDドライブ装置26に上記の機密情報を記録したCD−R16が装填されて操作制御プログラム33が起動されると、図6に示すように、CPU21は、CD−R16内のディジタルデータ31に対する操作を監視し(SC1,SC2)、このディジタルデータ31に対する操作が検出されると、この操作を中断させてパスワードの入力画面を表示する(SC3)。
【0074】
次いで、CPU21は、ディジタルデータ31から正規パスワードを抽出して、操作者によって入力されたパスワードが正規パスワードであるか否かを判定する(SC4)。
【0075】
この判定の結果、入力されたパスワードが正規パスワードに一致しないときは上記中断していた操作を実行することなく終了させて(SC5)、後述するSC11の処理に移行する。また、入力されたパスワードが正規パスワードに一致したときは、CPU21は、他のアプリケーションプログラムからのデータ読み出し操作であるか否かを判定する(SC6)。
【0076】
この判定の結果、他のアプリケーションプログラムからのデータ読み出し操作でないときは、上記中断していた操作を実行して(SC7)、後述するSC11の処理に移行する。また、他のアプリケーションプログラムからのデータ読み出し操作であるときは、CD−R16からディジタルデータ31を読み出して(SC8)、ディジタルデータ31から電子透かしデータを除去したディジタルデータを生成し(SC9)、このディジタルデータを上記アプリケーションプログラムに引き渡す(SC10)。
【0077】
次に、CPU21は、CDドライブ装置26からCD−R16が取り出された否かを判定し(SC11)、取り出されていないときは上記SC1の処理に移行して前述の処理を繰り返し、CDドライブ装置26からCD−R16が取り出されたときは、上記の処理を終了して操作制御プログラム33をメモリ22から開放する。
【0078】
これにより、上記他のアプリケーションプログラムは、ディジタルデータ31を電子透かしデータを除去した状態で使用することができる。従って、例えば目に見える電子透かしを用いた画像データを表示する場合にも、自動的に電子透かしが除去され、電子透かしのない画像データを表示させることができる。
【0079】
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
【0080】
第2の実施形態は、第1の実施形態の構成に加えて、CD−R16へのデータ書き込みの際にディジタルデータ31を暗号化するようにした。このための暗号モジュールはハードディスク装置24に格納されている。
【0081】
第2の実施形態では、CD−R16に機密情報を記録するために機密情報書き込みモジュールを起動すると、図7に示すように、CPU21は、まずパスワードの設定画面を表示してパスワードの設定を促す(SD1)。このパスワードは、前述と同様に操作者が任意に設定するもので、記録した情報を操作する際に使用するものである。
【0082】
次いで、CPU21は、記録対象となる情報のファイルの指定を促し、操作者によってファイルが指定されると、電子透かし埋め込みモジュールを起動して指定されたファイルのディジタルデータ(基本データ)に対して電子透かしデータを埋め込んだディジタルデータを生成する(SD2)。さらに、CPU21は、操作制御プログラム内に、前記SD1の処理で設定されたパスワードを正規パスワードとして埋め込んだ操作制御プログラム33を生成する。
【0083】
この後、CPU21は、暗号モジュールを起動して、上記電子透かしデータが埋め込まれたディジタルデータを暗号化したディジタルデータを生成して(SD3)、ディジタルデータ31とする。
【0084】
次に、CD−R記録モジュールを起動して、CD−Rライター15に装填されているCD−R16に対して、上記電子透かしが埋め込まれさらに暗号化されたディジタルデータ31と共に自動インストールプログラム32及び正規パスワードを埋め込んだ操作制御プログラム33をCD−R16に書き込む。
【0085】
これにより、機密情報の記録処理が終了する。
【0086】
一方、情報再生装置のCDドライブ装置に、例えばコンピュータ本体11のCDドライブ装置26に、上記の機密情報を記録したCD−R16が装填されて操作制御プログラム33が起動すると、CPU21は次のように動作してディジタルデータ31に対する操作規制を行う。
【0087】
即ち、図8に示すように、CPU21は、CD−R16内のディジタルデータ31に対する操作を監視し(SE1,SE2)、このディジタルデータ31に対する操作が検出されると、この操作を中断させてパスワードの入力画面を表示する(SE3)。
【0088】
次いで、CPU21は、ディジタルデータ31から正規パスワードを抽出して、操作者によって入力されたパスワードが正規パスワードであるか否かを判定する(SE4)。
【0089】
この判定の結果、入力されたパスワードが正規パスワードに一致しないときは上記中断していた操作を実行することなく終了させて(SE5)、後述するSC11の処理に移行する。また、入力されたパスワードが正規パスワードに一致したときは、CPU21は、他のアプリケーションプログラムからのデータ読み出し操作であるか否かを判定する(SE6)。
【0090】
この判定の結果、他のアプリケーションプログラムからのデータ読み出し操作でないときは、上記中断していた操作を実行して(SE7)、後述するSE12の処理に移行する。また、他のアプリケーションプログラムからのデータ読み出し操作であるときは、CD−R16からディジタルデータ31を読み出して(SE8)、暗号モジュールを起動して復号を行う(SE9)。
【0091】
この復号処理においては、鍵(共通鍵或いは公開鍵)を必要とするため、鍵を持たない者は復号できない。
【0092】
次いで、CPU21は、復号が終了した暗号モジュールを開放し、復号したディジタルデータ31から電子透かしデータを除去したディジタルデータを生成し(SE10)、このディジタルデータを上記アプリケーションプログラムに引き渡す(SE11)。
【0093】
次に、CPU21は、CDドライブ装置26からCD−R16が取り出された否かを判定し(SE12)、取り出されていないときは上記SE1の処理に移行して前述の処理を繰り返し、CDドライブ装置26からCD−R16が取り出されたときは、上記の処理を終了して操作制御プログラム33をメモリ22から開放する。
【0094】
このようにデータを暗号化することにより、機密保持機能をさらに向上させることができる。
【0095】
尚、上記第1乃至第2の実施形態は、本発明の一具体例であって、本発明がこれらのみに限定されることはない。
【0096】
また、上記各実施形態では、機密情報をCD−R16に書き込んで保存する場合に関して述べたが、これに限定されることはなく、第3者の不正使用を避けたい情報等であれば、同様に実施でき同様の効果が得られる。
【0097】
また、上記各実施形態では、情報記録媒体としてCD−R16を用いたがこれに限定されることはない。しかし、ライトワンス追記型のCD−Rを用いることによりデータの改竄防止効果は大きくなる。
【0098】
また、上記各実施形態では、電子透かしデータを埋め込んだディジタルデータへの操作規制制御を行ったが、操作制御プログラムによって、電子透かしデータを埋め込んでいないディジタルデータへを含めて、CD−R16に書き込まれた全てのデータ及びプログラムに対して操作規制するようにしても良い。
【0099】
また、上記各実施形態では、情報の書き込みを行った情報機密保持システム1を用いて、情報が書き込まれたCD−R16に対するデータ操作を行った例を説明したが、他の情報再生装置等を用いても同様の効果が得られることが言うまでもないことである。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1乃至請求項6記載の光情報記録媒体によれば、パスワードを知らない者は、書き込まれているディジタルデータへの操作を行うことができないので、前記ディジタルデータの不正使用や改竄を防止することができる。
【0101】
また、請求項7乃至請求項11記載の情報機密保持方法によれば、該方法によって情報が書き込まれた光情報記録媒体内の情報を操作するときに、パスワードを知らない者は、書き込まれているディジタルデータへの操作を行うことができないので、前記ディジタルデータの不正使用や改竄を防止することができる。
【0102】
また、請求項12乃至請求項17記載の情報機密保持システムによれば、該システムの情報記録装置を用いて情報が書き込まれた光情報記録媒体内の情報を操作するときに、パスワードを知らない者は、書き込まれているディジタルデータへの操作を行うことができないので、前記ディジタルデータの不正使用や改竄を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る参考例における情報機密保持システムを示す外観図
【図2】 本発明に係る参考例における情報機密保持システムの電気系回路示すブロック図
【図3】 本発明に係る参考例における機密情報書き込み処理を説明するフローチャート
【図4】 本発明に係る参考例における機密情報が書き込まれたCD−Rを示す概念図
【図5】 本発明に係る参考例における操作制御動作を説明するフローチャート
【図6】 本発明の第1の実施形態における操作制御動作を説明するフローチャート
【図7】 本発明の第2の実施形態における機密情報書き込み処理を説明するフローチャート
【図8】 本発明の第2の実施形態における操作制御動作を説明するフローチャート
【符号の説明】
1…情報機密保持システム、11…パーソナルコンピュータ本体、12…モニター、13…キーボード、14…マウス、15…CD−Rライター、16…CD−R、21…CPU、22…メモリ、23…表示制御部、24…ハードディスク装置、25…フロッピーディスク装置、26…CDドライブ装置、31…ディジタルデータ、32…自動インストールプログラム、33…操作制御プログラム。
Claims (17)
- 基本データに対して電子透かしデータが埋め込まれたディジタルデータと、
前記ディジタルデータへの操作を検出したときに該操作を中断させパスワードの入力を促し、入力されたパスワードが正規のパスワードであるときに前記中断していた操作を継続させると共に前記ディジタルデータから前記電子透かしデータを除去して前記基本データを取り出す処理を行う第1のコンピュータプログラムと、
少なくともメモリに常駐するコンピュータプログラムを動作させる情報再生装置への装填時に、自動的に起動して前記第1のコンピュータプログラムを前記情報再生装置のメモリに常駐させる第2のコンピュータプログラムとが記録されている
ことを特徴とする光情報記録媒体。 - 前記ディジタルデータは、基本データに対して電子透かしデータを埋め込んだデータをさらに暗号化したディジタルデータである
ことを特徴とする請求項1記載の光情報記録媒体。 - 前記ディジタルデータは、基本データに対して電子透かしデータを埋め込んだデータをさらに暗号化したディジタルデータであり、
前記第1のコンピュータプログラムは、前記ディジタルデータへの操作が前記基本データの読み出し操作であるときに、前記ディジタルデータを復号してから前記電子透かしデータを除去して前記基本データを取り出す手段を含んでいる
ことを特徴とする請求項1記載の光情報記録媒体。 - 前記第1のコンピュータプログラムは、検出対象とする前記ディジタルデータへの操作の1つとして、前記ディジタルデータの複写操作を含んでいる
ことを特徴とする請求項1記載の光情報記録媒体。 - 追記型の光情報記録媒体であることを特徴とする請求項1記載の光情報記録媒体。
- 前記ディジタルデータは、基本データに対して電子透かしデータが埋め込まれ且つ該電子透かしデータの一部に前記正規のパスワードが含まれているディジタルデータであり、
前記第1のコンピュータプログラムは、前記電子透かしデータから前記正規のパスワードを抽出する手段と、該抽出した正規のパスワードと前記入力されたパスワードとを比較する手段とを含んでいる
ことを特徴とする請求項1記載の光情報記録媒体。 - 光情報記録媒体に情報を書き込み、少なくともメモリに常駐するコンピュータプログラムを動作させる情報再生装置を用いて前記情報が書き込まれている光情報記録媒体から前記情報を取り出して利用するときの情報機密保持方法であって、
前記光情報記録媒体に対して前記情報を書き込むときに、
前記情報をデータ化した基本データに対して電子透かしデータを埋め込んで生成したディジタルデータと、
該ディジタルデータへの操作を検出したときに該操作を中断させパスワードの入力を促すと共に入力されたパスワードが正規のパスワードであるときに前記中断していた操作を継続させると共に前記ディジタルデータへの操作が前記基本データの読み出し操作であるときに、前記ディジタルデータから前記電子透かしデータを除去して前記基本データを取り出す処理を行う第1のコンピュータプログラムと、
前記情報再生装置への装填時に、自動的に起動して前記第1のコンピュータプログラムを前記情報再生装置のメモリに常駐させる第2のコンピュータプログラムとを前記光情報記録媒体に書き込む
ことを特徴とする情報機密保持方法。 - 前記光情報記録媒体に対して前記情報を書き込むときに、
前記情報をデータ化した基本データに対して電子透かしデータを埋め込んだデータを生成した後、さらに該データを暗号化して前記ディジタルデータを生成し、
前記第1のコンピュータプログラムを、前記ディジタルデータへの操作が前記基本データの読み出し操作であるときに、前記ディジタルデータを復号してから前記電子透かしデータを除去して前記基本データを取り出す手段を含んだものとする
ことを特徴とする請求項7記載の情報機密保持方法。 - 前記第1のコンピュータプログラムを、検出対象とする前記ディジタルデータへの操作の1つとして前記ディジタルデータの複写操作を含んだものとする
ことを特徴とする請求項7記載の情報機密保持方法。 - 前記光情報記録媒体として追記型の光情報記録媒体を用いる
ことを特徴とする請求項7記載の情報機密保持方法。 - 前記光情報記録媒体に対して前記情報を書き込むときに、
前記情報をデータ化した基本データに対して前記正規のパスワードのデータを含む電子透かしデータを埋め込んで前記ディジタルデータを生成し、
前記第1のコンピュータプログラムを、前記電子透かしデータから前記正規のパスワードを抽出する手段と、該抽出した正規のパスワードと前記入力されたパスワードとを比較する手段とを含んだものとする
ことを特徴とする請求項7記載の情報機密保持方法。 - 情報記録装置を用いて光情報記録媒体に情報を書き込み、少なくともメモリに常駐するコンピュータプログラムを動作させる情報再生装置を用いて前記情報が書き込まれている光情報記録媒体から前記情報を取り出して利用する情報機密保持システムであって、
前記情報記録装置は、
機密保持対象となる基本データに対して電子透かしデータが埋め込まれているディジタルデータへの操作を検出したときに該操作を中断させパスワードの入力を促すと共に入力されたパスワードが正規のパスワードであるときに前記中断していた操作を継続させると共に前記ディジタルデータへの操作が前記基本データの読み出し操作であるときに、前記ディジタルデータから前記電子透かしデータを除去して前記基本データを取り出す処理を行う第1のコンピュータプログラムを保持する手段と、
前記情報再生装置への装填時に自動的に起動して前記第1のコンピュータプログラムを前記情報再生装置のメモリに常駐させる第2のコンピュータプログラムを保持する手段と、
前記光情報記録媒体に対して前記情報を書き込むときに、前記情報をデータ化した基本データに対して電子透かしデータを埋め込んで前記ディジタルデータを生成する手段と、
前記生成したディジタルデータと共に前記第1のコンピュータプログラムと前記第2のコンピュータプログラムとを前記光情報記録媒体に書き込む手段とを備えている
ことを特徴とする情報機密保持システム。 - 前記第1のコンピュータプログラムは、前記ディジタルデータへの操作が前記基本データの読み出し操作であるときに、前記ディジタルデータを復号してから前記電子透かしデータを除去して前記基本データを取り出す手段を含んだものであり、
前記情報記録装置は、
前記光情報記録媒体に対して前記情報を書き込むときに、前記情報をデータ化した基本データに対して電子透かしデータを埋め込んだデータを暗号化して前記ディジタルデータを生成する手段とを備えている
ことを特徴とする請求項12記載の情報機密保持システム。 - 前記第1のコンピュータプログラムは、前記ディジタルデータへの操作が前記基本データの読み出し操作であるときに、前記ディジタルデータを復号する外部プログラムを動作させて復号されたディジタルデータを得る手段と、該復号されたディジタルデータから前記電子透かしデータを除去して前記基本データを取り出す手段とを含んだものであり、
前記情報記録装置は、
前記光情報記録媒体に対して前記情報を書き込むときに、前記情報をデータ化した基本データに対して電子透かしデータを埋め込んだデータを暗号化して前記ディジタルデータを生成する手段とを備え、
前記情報再生装置は、前記暗号化されたディジタルデータを復号するコンピュータプログラムを前記外部プログラムとして備えている
ことを特徴とする請求項12記載の情報機密保持システム。 - 前記第1のコンピュータプログラムは、検出対象とする前記ディジタルデータへの操作の1つとして前記ディジタルデータの複写操作を含んだものである
ことを特徴とする請求項12記載の情報機密保持システム。 - 前記光情報記録媒体が追記型の光情報記録媒体である
ことを特徴とする請求項12記載の情報機密保持システム。 - 前記第1のコンピュータプログラムは、前記電子透かしデータから前記正規のパスワードを抽出する手段と、該抽出した正規のパスワードと前記入力されたパスワードとを比較する手段とを含んだものであり、
前記情報記録装置は、
前記光情報記録媒体に対して前記情報を書き込むときに、前記情報をデータ化した基本データに対して前記正規のパスワードのデータを含む電子透かしデータを埋め込んで前記ディジタルデータを生成する手段を備えている
ことを特徴とする請求項12記載の情報機密保持システム。
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