JP3878355B2 - 高温耐摩耗性焼結合金 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関に使用されるバルブシート等に好適な高温での耐摩耗性に優れた鉄系焼結合金に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の耐摩耗性材料としては、特公平5−55593号公報や、特開平7−233454号公報等で開示された高Co系の材料や、特開平5−9667号公報や特公平1−51539号公報等で開示されたW,Mo,V,Nb,Ti,Ta等の微細炭化物を基材中に分散させて耐摩耗性を向上させた材料をはじめ、多くの材料が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年の内燃機関の高性能化、バルブシートにおける高温耐摩耗性、有鉛・無鉛ガソリン対応に伴う耐食性向上および被削性向上の要求がさらに高まる状況下において、上記従来材である高Co系の材料では経済的に不利であり、また、微細炭化物が基地中に分散した材料では炭化物の種類および炭化物の量が最適であるとは言えず、自己耐摩耗性と相手攻撃性の両立が困難であり、要求特性を十分満足することができないと言う問題点があった。
【0004】
【発明の目的】
そこで、本出願人は特開平10−310851号において、全体組成が、重量比で、W:3〜13.4%、V:0.4〜5.6%、Cr:0.2〜5.6%、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.1〜0.6%、C:0.6〜2.2%、残部:Feおよび不可避不純物からなる成分を有し、かつ、W:3〜7%、Cr:1%以下、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.1〜0.6%、C:2.2%以下、残部:Feおよび不可避不純物からなる第1基材相に対し、W:3〜15%、V:2〜7%、Cr:1〜7%以下、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.1〜0.6%、C:2.2%以下、残部:Feおよび不可避不純物からなる第2基材相が20〜80%を占めており、これら2つの相が斑状に分布する組織を呈することを主たる特徴とする高温耐摩耗性焼結合金を開示した。
【0005】
本発明は上記特開平10−310851号で開示の焼結合金をベースに、相手攻撃性を小さく抑制したまま自己耐摩耗性をさらに向上させるとともに、被削性をもより一層改良して、要求特性をさらに満足する高温耐摩耗性焼結合金を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による高温耐摩耗性焼結合金は、前述の特開平10−310851号で開示の焼結合金の金属組織を見直した結果、第1基材相と第2基材相とに分散する炭化物の大きさ、量を適正なものにすることで相手攻撃性を抑制したまま自己耐摩耗性を向上できることを見出すとともに、基地中もしくは粒界または気孔中のいずれか一方のみしか分散させていなかったMnS粒子を基地中および粒界または気孔中の両方に分散させることで強度、耐摩耗性を損なわずに被削性を向上させることが可能であることを見出したことによりなされたもので、具体的には次のようなものである。
【0007】
すなわち、本発明に係わる第1発明合金の高温耐摩耗性焼結合金は、全体組成が、重量比で、W:3.74〜13.36%、V:0.39〜5.58%、Cr:0.2〜5.78%、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.39〜1.99%、S:0.21〜1.18%、C:2.16%以下、残部:Feおよび不可避不純物からなる成分を有し、かつ、成分組成が、W:3〜7%、Cr:1%以下、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.2〜1%、S:0.1〜0.6%、C:2.2%以下、残部:Feおよび不可避不純物であって、0.3〜1.6%のMnS粒子とWを主とする炭化物が分散する第1基材相と、成分組成が、W:7〜15%、V:2〜7%、Cr:1〜7%、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.2〜1%、S:0.1〜0.6%、C:2.2%以下、残部:Feおよび不可避不純物であって、0.3〜1.6%のMnS粒子とWを主とする炭化物が分散するとともに、粒径が1μm以上のW炭化物が、面積比で、10〜20%相中に分散する第2基材相とからなり、前記第1基材相と前記第2基材相からなる基地に対して前記第1基材相が占める割合が20〜80%であり、これら2つの相が斑状に分布するとともに、粒界または気孔中にさらにMnS粒子が0.3〜1.6%分散する組織を呈するものとしたことを特徴としている。
【0008】
また、本発明に係わる第2発明合金の高温耐摩耗性焼結合金は、全体組成が、重量比で、W:3.74〜13.36%、V:0.79〜5.88%、Cr:0.2〜5.78%、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.39〜1.99%、S:0.21〜1.18%、W:2.16%以下、残部:Feおよび不可避不純物からなる成分を有し、かつ、成分組成が、W:3〜7%、V:0.5〜1.5%、Cr:1%以下、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.2〜1%、S:0.1〜0.6%、C:2.2%以下、残部:Feおよび不可避不純物であって、0.3〜1.6%のMnS粒子とWを主とする炭化物が分散する第1基材相と、成分組成が、W:7〜15%、V:2〜7%、Cr:1〜7%、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.2〜1%、S:0.1〜0.6%、C:2.2%以下、残部:Feおよび不可避不純物であって、0.3〜1.6%のMnS粒子とWを主とする炭化物が分散するとともに、粒径が1μm以上のW炭化物が、面積比で、10〜20%相中に分散する第2基材相とからなり、前記第1基材相と前記第2基材相からなる基地に対して前記第1基材相が占める割合が20〜80%であり、これら2つの相が斑状に分布するとともに、粒界または気孔中にさらにMnS粒子が0.3〜1.6%分散する組織を呈するものとしたことを特徴としている。
【0009】
そしてまた、本発明に係わる第3および第4発明合金の高温耐摩耗性焼結合金は、上記2種の高温耐摩耗性焼結合金のいずれかの気孔中に、さらに、アクリル系樹脂や銅もしくは銅合金が充填されているものとしたことを特徴としている。
【0010】
【発明の作用】
請求項1に係わる第1発明合金は、全体組成が、重量比で、W:3.74〜13.36%、V:0.39〜5.58%、Cr:0.2〜5.78%、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.39〜1.99%、S:0.21〜1.18%、C:2.16%以下、残部:Feおよび不可避不純物からなる成分を有し、
かつ、成分組成が、W:3〜7%、Cr:1%以下、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.2〜1%、S:0.1〜0.6%、C:2.2%以下、残部:Feおよび不可避不純物であって、0.3〜1.6%のMnS粒子とWを主とする炭化物が分散する第1基材相と、成分組成が、W:7〜15%、V:2〜7%、Cr:1〜7%、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.2〜1%、S:0.1〜0.6%、C:2.2%以下、残部:Feおよび不可避不純物であって、0.3〜1.6%のMnS粒子とWを主とする炭化物が分散するとともに、粒径が1μm以上のW炭化物が、面積比で、10〜20%相中に分散する第2基材相とからなり、前記第1基材相と前記第2基材相からなる基地に対して前記第1基材相が20〜80%を占めており、これら2つの相がより望ましくは平均粒径20〜150μmの大きさで斑状に分布する基地組織とするとともに、MnS粒子が基地組織中と粒界または気孔中とにそれぞれ0.3〜1.6%ずつ分散する組織を呈する高温耐摩耗性焼結合金であり、この高温耐摩耗性焼結合金では、粒径が1μm以下の微細なWを主とする炭化物が分散する第1基材相と、粒径が1μm以上のWの炭化物が、面積比で、第2基材相の10〜20%分散するとともにさらに粒径が1μm以下の微細なW炭化物と微細なV炭化物とが主体の炭化物が均一に分散し、かつCrで基地を強化した第2基材相がより望ましくは平均粒径20〜150μmの大きさで斑状に分布する組織構成にすることで、相手材であるバルブへの攻撃性を小さく抑制しながら、バルブシートの耐摩耗性を向上させ、かつ被削性をも向上させることが可能となった。
【0011】
本発明の高温耐摩耗性焼結合金を構成する第1基材相においては、第1基材相中のWの含有量が7%を超えると、第1基材相に分散するW炭化物の量が多くなって相手材であるバルブへの攻撃性が高まり、3%を下回るとW炭化物の量が乏しく自己耐摩耗性が低下する。また、第1基材相中に分散するW炭化物の大きさが1μmを超えると、相手攻撃性が高まる。
【0012】
第1基材相中にはCrは含有されなくともよいが、焼結時に第2基材相より拡散されて1%以下含有してもよい。拡散によるCrの含有量が1%を超えると、第1基材相が強化されて硬くなり、第2基材相との硬さの差が小さくなって相手攻撃性が高まる。
【0013】
本発明の高温耐摩耗性焼結合金を構成する第2基材相においては、第1基材相と同様に、第2基材相中のWの含有量が15%を超えると第2基材相中に分散するW炭化物の量が多くなって相手攻撃性が高まり、7%を下回るとW炭化物の量が少なくなって摩耗性向上の効果が乏しくなる。
【0014】
また、Wの含有量が7〜15%であっても、全てのW炭化物が1μm未満であると自己耐摩耗性が低下するとともに、粒径が1μm以上のW炭化物が面積比で第2基材相中に占める割合が20%を超えると相手攻撃性が高まり、10%を下回ると耐摩耗性改善の効果が乏しくなる。
【0015】
第2基材相中のVの含有量が7%を超えるとWと同様に相手攻撃性が高まり、2%を下回ると耐摩耗性が低下する。また、第2基材相中に分散するV炭化物の大きさが1μmを超えると、相手攻撃性が高まる。
【0016】
さらに、第2基材相にCrを1〜7%含有させることで基地の焼入れ性が改善されV炭化物を硬いMC型炭化物として析出させることができるが、7%を超えると相手攻撃性が高まり、1%を下回ると耐摩耗性が低下する。
【0017】
Si,Mn,SおよびCは第1基材相と第2基材相とで共通の元素で、どちらの場合も同じ作用効果を有するので一括して説明する。
【0018】
Siは脱酸剤として有効であり基地に含有しているが、Siの含有量が0.6%を上回ると基地が脆化して強度が低下し、0.1%を下回っても焼結性が阻害されて強度が低下する。
【0019】
MnはSとともにMnS粒子として基地中に分散し被削性の改善に働くとともに、S量が少ない場合に、余剰のMnは基地に固溶され基地強化に働く。基地中に分散するMnS粒子量が1.6%すなわちMn量で1%を超えると基地の強度が低下し、0.3%すなわちMn量で0.2%を下回ると被削性改善の効果が乏しい。また、基地に固溶されるMn量は0.1%以上で基地強化に働くが、0.6%を超えると焼結性が阻害されて強度が低下する。
【0020】
Sは前記MnとともにMnS粒子として分散して被削性の改善に働くが、Mn量が少ない場合に余剰のSはCrとともにCr硫化物粒子を形成し、MnS粒子同様被削性の改善に働く。ただし、MnS粒子とCr硫化物粒子とを比べた場合に、MnS粒子の方が被削性改善の効果が大きいのでS量はMnS粒子を形成するのに必要な量のみを添加することが好ましい。そして、S量が0.6%(MnS粒子量で1.6%)を超えると基地の強度が低下し、0.1%(MnS粒子量で0.3%)を下回ると被削性改善の効果が乏しい。
【0021】
基地組織を以上の第1基材相と第2基材相の炭化物の構成とすることで、硬さの高い第2基材相と、第2基材相に比較して軟質な第1基材相とが得られ、硬さが斑状に分布することで相手攻撃性を低く抑制したまま自己耐摩耗性を高めることが可能となるが、第1基材相と第2基材相からなる基地に対する第1基材相の割合が、基地の20%を下回ると第1基材相より硬い第2基材相の量が増え、相手材であるバルブへの攻撃性が高まり、80%を上回ると自己耐摩耗性が低下する。
【0022】
また、基地組織中へのMnS粒子の分散は前述の如く1.6%までが限度であるが、基地組織の外すなわち粒界または気孔中に別にMnS粒子をさらに分散させることで強度の低下を生じることなく被削性の改善を図ることが可能となる。そして、粒界または気孔中に分散するMnS粒子は1.6%(Mn量,S量でそれぞれ1.01%,0.59%)を超えると粉末の圧縮性を損なうとともに焼結の進行をも阻害して強度が低下し、0.3%(Mn量,S量でそれぞれ0.19%,0.11%)を下回ると被削性改善の効果が乏しい。
【0023】
請求項2に係わる第2発明合金は、第1発明合金の第1基材相にVを0.5〜1.5%含有させることで耐食性をより一層向上させ、有鉛ガソリン使用環境下においても良好な耐摩耗性の発揮を可能にしたものである。このとき、Vの含有量が0.5%を下回ると耐食性が不足するため耐摩耗性が低下し、1.5%を上回ると第1基材相中に析出するV炭化物の量が多くなるため相手攻撃性が高まる。
【0024】
請求項3に係わる第3発明合金は、第1もしくは第2発明合金の気孔中にアルクル系樹脂を含浸して充填したもので被削性をさらに向上させることが可能となる。これは、気孔中になにもない場合の切削状態が断続切削状態であり切削時の工具刃先に衝撃が繰り返し与えられるのに対し、気孔中にアルクル樹脂が充填されることで、切削状態が断続切削から連続切削になり工具刃先への衝撃が緩和されること、および、気孔中にアクリル樹脂が存在することでアクリル樹脂の抵抗により、気孔中になにもない場合に比べて切削時の塑性変形量が小さくなり、その分ロスが少なくなることによると考えられる。
【0025】
請求項4に係わる第4発明合金は、第1もしくは第2発明合金の気孔中に銅もしくは銅合金を溶浸して充填したもので被削性をさらに向上させることが可能となる。これは、前述のアクリル樹脂含浸の場合と同様、切削状態が断続切削状態から連続切削状態になり工具刃先への衝撃が緩和されること、および、切削時の気孔の塑性変形量が小さくなり、その分ロスが少なくなることに加えて、銅もしくは銅合金が熱伝導性に優れるため工具刃先の切削点で発生する切削熱を逃がし、熱のこもりを抑え刃先へのダメージを緩和することによる考えられる。
【0026】
【発明の効果】
本発明による高温耐摩耗性焼結合金では、比較的大きなW炭化物が分散する硬質な第2基材相と、大きなW炭化物が分散せず第2基材相に比べて軟質な第1基材相が斑状に分布することにより相手攻撃性を小さく抑制したまま自己耐摩耗性を向上させ、基地中と粒界もしくは気孔中との両方にMnS粒子が分散することで被削性をも改善でき、高温耐摩耗性焼結合金としての要求特性をさらに満足することができるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0027】
そして、第1基材相中にVを0.5〜1.5%含有させ、全体組成中のVが0.79〜5.88%であるものとすることによって、有鉛ガソリン使用の環境下においても耐摩耗性をより一層向上することが可能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0028】
さらに、焼結合金の気孔中にアクリル系樹脂や銅もしくは銅合金を含浸させて充填することにより、被削性のより一層の向上を実現することが可能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0029】
【実施例】
以下、本発明の実施例を比較例とともに説明するが、本発明はこのような実施例のみに限定されないことはいうまでもない。
【0030】
本発明による高温耐摩耗性焼結合金は特開平10−310851号で開示の高温耐摩耗性焼結合金の改良にあたり、改良を加えた部分について実施例および比較例によりさらに具体的に説明する。
【0031】
第1基材相形成用合金粉末および第2基材相形成用合金粉末は、平均粒径が20〜150μmのものであって、第1基材相形成用合金粉末としては表1に示す成分組成の1A〜1Mの粉末を用い、第2基材相形成用合金粉末としては表2に示す成分組成の2A〜2Qの粉末を用いた。
【0032】
これらの合金粉末の黒鉛粉末およびMnS粉末を表3の割合で配合するとともに成形潤滑剤としてステアリン酸亜鉛を配合し、混合機にて30分間混合した後、6.5tonf/cm2の圧力で、φ40mm×φ20mm×10mmのリング形状に成形し、分解アンモニアガス雰囲気中で1180℃×30分間焼結して、表4に示す全体組成の本発明に係わる発明例合金試料1〜29およびいずれかの条件が本発明の範囲をはずれた比較例合金試料1〜15の各焼結合金試料を得た。そして、それらの試料の一部については、焼結後の試料に銅粉の圧粉体をのせ、分解アンモニアガス雰囲気中で140℃×30分間保持して気孔中に銅溶浸を行い、あるいは、アクリル樹脂を真空含浸法で焼結合金の気孔中に含浸した後100℃の湯中で硬化させてアクリル樹脂含浸を施した。
【0033】
以上の各焼結合金試料をバルブシート形状に加工し、直列4気筒16バルブ、排気量1600ccの実機エンジンの排気側に組み込むとともに、相手材となるバルブにSUH−36相当の材質でバルブフェース部にステライト盛りしたものを用い、燃料として無鉛ガソリンと有鉛ガソリンを用いて、6000rpmのエンジン回転数で400時間の連続運転を行った後、バルブシートおよびバルブの摩耗量を測定して耐摩耗性の評価を行った。
【0034】
被削性の評価は、旋盤を用いて上記のリング形状試料50個を回転数525rpm,切削代0.5mm,送り速度0.1mm/revの条件で切削工具として超硬チップを用いて乾式切削としたときの最大切削抵抗値により評価した。
【0035】
さらに、圧環強さは、上記リング形状試料をオートグラフにてクロスヘッドスピード0.5mm/分の条件で評価した。この結果を表5に示す。
【0036】
【表1】
Figure 0003878355
【0037】
【表2】
Figure 0003878355
【0038】
【表3】
Figure 0003878355
【0039】
【表4】
Figure 0003878355
【0040】
【表5】
Figure 0003878355
【0041】
[基地中に占める第1基材相の割合の影響(図1)]
発明例合金1,2,12,28および29と比較例合金1および2を比較して基地中に占める第1基材相の割合の影響を調べると、第1基材相と第2基材相とからなる基地に占める第1基材相の割合が20〜80%の間で摩耗量が小さく安定するとともに、この範囲をはずれると摩耗量が大きくなっており、この範囲で耐摩耗性が良好なことが確認された。
【0042】
[第2基材相中のW含有量の影響(図2)]
発明例合金3,4,12および23と比較例合金3および4を比較して第2基材相中のW含有量の影響を調査するとW含有量が7〜15重量%の範囲で摩耗量が小さくなっており、この範囲で耐摩耗性が良好なことが確認された。
【0043】
[1μm以上のW炭化物が第2基材相中に占める割合の影響(図3)]
発明例合金5,12および22と比較例合金11,12および13を比較して1μm以上のW炭化物が第2基材相中に占める割合の影響を調べると、1μm以上のW炭化物の量が10〜20%の範囲で摩耗量が小さくなっており、耐摩耗性が良好なことが確認された。
【0044】
[基地中に分散するMnS量の影響(図4,図5)]
発明例合金6,7,12,19および20と比較例合金5および6を比較することで第1基材相中に分散するMnS量の変化が及ぼす影響を、また、発明例合金8,9,12,17および18と比較例合金7および8を比較することで第2基材相中に分散するMnS量の変化が及ぼす影響を調べると、いずれの場合にもMnS量が0.3重量%で被削性改善の効果が顕著になり、MnS量の増加にしたがい被削性は向上するが強度は低下する傾向を示し、1.6重量%を超えると急激に基地が脆化する結果耐摩耗性も低下することが確認された。
【0045】
[粒界または気孔中に分散するMnS量の影響(図6)]
発明例合金10,11,12,15および16と比較例合金9および10を比較して粒界もしくは気孔中に分散するMnS量の変化が及ぼす影響を調べると、MnS量が0.3重量%で被削性改善の効果が顕著になり、MnS量の増加にしたがい被削性は向上するが強度は低下する傾向を示し、1.6重量%を超えると急激に基地が脆化する結果耐摩耗性も低下することが確認された。
【0046】
[MnS量の最大値]
上述のように発明例合金12,16,18,20により第1基材相中に分散するMnS量、第2基材相中に分散するMnS量、および粒界もしくは気孔中に分散するMnS量の最大量がそれぞれ1.6重量%であることが確認されたが、それぞれを最大にした発明例合金21により耐摩耗性および強度を低下させることなくより一層被削性を向上させることができることが確認された。
【0047】
[第1基材相中のV含有量の影響(図7)]
発明例合金24〜27と比較例合金14および15を比較して第1基材相中のV含有量の影響を調べることでV含有量が0.5〜1.5重量%の範囲で有鉛ガソリン使用下において優れた耐摩耗性を示すことが確認された。
【0048】
[Cu溶浸・アクリル樹脂含浸の効果]
発明例合金12および13を比較することで、Cu溶浸もしくはアクリル樹脂含浸を施すことで耐摩耗性および強度を低下させることなくより一層被削性を向上させることができることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】基地に占める第1基材相の割合の影響を調べた結果を例示するグラフである。
【図2】第2基材相中のW含有量の影響を調べた結果を例示するグラフである。
【図3】1μm以上のW炭化物が第2基材相中に占める割合の影響を調べた結果を例示するグラフである。
【図4】第1基材中に分散するMnS量の影響を調べた結果を例示するグラフである。
【図5】第2基材中に分散するMnS量の影響を調べた結果を例示するグラフである。
【図6】粒界もしくは気孔中に分散するMnS量の影響を調べた結果を例示するグラフである。
【図7】第1基材相中のV含有量の影響を調べた結果を例示するグラフである。

Claims (4)

  1. 全体組成が、重量比で、W:3.74〜13.36%、V:0.39〜5.58%、Cr:0.2〜5.78%、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.39〜1.99%、S:0.21〜1.18%、C:2.16%以下、残部:Feおよび不可避不純物からなる成分を有し、
    かつ、成分組成が、W:3〜7%、Cr:1%以下、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.2〜1%、S:0.1〜0.6%、C:2.2%以下、残部:Feおよび不可避不純物であって、0.3〜1.6%のMnS粒子とWを主とする炭化物が分散する第1基材相と、
    成分組成が、W:7〜15%、V:2〜7%、Cr:1〜7%、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.2〜1%、S:0.1〜0.6%、C:2.2%以下、残部:Feおよび不可避不純物であって、0.3〜1.6%のMnS粒子とWを主とする炭化物が分散するとともに、粒径が1μm以上のW炭化物が、面積比で、10〜20%相中に分散する第2基材相とからなり、
    前記第1基材相と前記第2基材相からなる基地に対して前記第1基材相が占める割合が20〜80%であり、これら2つの相が斑状に分布するとともに、粒界または気孔中にさらにMnS粒子が0.3〜1.6%分散する組織を呈することを特徴とする高温耐摩耗性焼結合金。
  2. 全体組成が、重量比で、W:3.74〜13.36%、V:0.79〜5.88%、Cr:0.2〜5.78%、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.39〜1.99%、S:0.21〜1.18%、C:2.16%以下、残部:Feおよび不可避不純物からなる成分を有し、
    かつ、成分組成が、W:3〜7%、V:0.5〜1.5%、Cr:1%以下、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.2〜1%、S:0.1〜0.6%、C:2.2%以下、残部:Feおよび不可避不純物であって、0.3〜1.6%のMnS粒子とWを主とする炭化物が分散する第1基材相と、
    成分組成が、W:7〜15%、V:2〜7%、Cr:1〜7%、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.2〜1%、S:0.1〜0.6%、C:2.2%以下、残部:Feおよび不可避不純物であって、0.3〜1.6%のMnS粒子とWを主とする炭化物が分散するとともに、粒径が1μm以上のW炭化物が、面積比で、10〜20%相中に分散する第2基材相とからなり、
    前記第1基材相と前記第2基材相からなる基地に対して前記第1基材相が占める割合が20〜80%であり、これら2つの相が斑状に分布するとともに、粒界または気孔中にさらにMnS粒子が0.3〜1.6%分散する組織を呈することを特徴とする高温耐摩耗性焼結合金。
  3. 請求項1もしくは2に記載の焼結合金の気孔中に、さらに、アクリル系樹脂が充填されていることを特徴とする高温耐摩耗性焼結合金。
  4. 請求項1もしくは2に記載の焼結合金の気孔中に、さらに、銅もしくは銅合金が充填されていることを特徴とする高温耐摩耗性焼結合金。
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