JP3877927B2 - 床下地調整方法 - Google Patents
床下地調整方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3877927B2 JP3877927B2 JP2000062832A JP2000062832A JP3877927B2 JP 3877927 B2 JP3877927 B2 JP 3877927B2 JP 2000062832 A JP2000062832 A JP 2000062832A JP 2000062832 A JP2000062832 A JP 2000062832A JP 3877927 B2 JP3877927 B2 JP 3877927B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor
- floor base
- push
- base material
- lever
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
- Floor Finish (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、床組上に敷設される床下地材の水平レベルを調整する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、床組上に床下地材を敷設した場合、床下地材は、床組の組立精度や床下地材の厚みの誤差などによって、水平レベルが出ずに段差を生じていることがある。
【0003】
そこで、従来より、図3に示すように、床組aに床下地材bを敷設した後、床組aと床下地材bとの間にバールcをねじ込んで床下地材bを持ち上げ、これによって生じる床組aと床下地材bとの間隙に、水平レベル調整材dを介在させて床下地材bの水平レベルを調整することが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のように、バールcをねじ込んで床下地材bを持ち上げる場合、バールcによって床下地材bが削られ、これに伴う粉塵が飛散することとなり、作業者は、これらの粉塵を被ってしまうといった不都合を生じる。特に、床下地材bがALC板のような比較的脆性のある材料である場合、削られやすくなってしまう。
【0005】
また、一方の手でバールをc使用して床下地材bを持ち上げた状態で、他方の手で水平レベル調整材dを介在させなければならないので、作業者は、両手が塞がってしまうこととなり、安全に作業することができないといった不都合を生じることとなる。
【0006】
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、作業環境の向上を図り、安全性を確保することができる床下地調整方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の床下地調整方法は、床組上に床下地材が敷設されてなる床構造において、床下地材の上面側から段差を生じている床下地材を確認してこの位置に設けるレベル調整材を決定した後、床組を構成するH型鋼の下フランジ部に取付可能な本体部と、この本体部から延設されたレバー部と、このレバー部の操作に連動して本体部から昇降する押し上げ片とからなる押し上げ治具を、前記床下地材の下面側からレベル調整材を設ける位置のH型鋼の下フランジ部に装着し、レバー部の操作によって押し上げ片を押し上げてH型鋼の上フランジ部上の床下地材を持ち上げた状態でロックさせ、H型鋼の上フランジ部と床下地材との間にレベル調整材を介在させた後、レバー部の操作によって押し上げ片を降下させ、H型鋼の下フランジ部から押し上げ冶具を取り外して床下地材の水平レベルを調整するものである。
【0008】
押し上げ治具によってH型鋼の上フランジ部上の床下地材を持ち上げた状態でロックさせることで、H型鋼の上フランジ部と床下地材との間にレベル調整材を介在させる作業を両手で行うことができる。
【0009】
また、床下地材は、床組を構成するH型鋼の下フランジ部に装着した押し上げ治具の押し上げ片によって、削られることなく押し上げることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0011】
図1は本発明に係る床下地調整方法を示し、図2は同床下地調整方法に用いられる押し上げ治具1 を示している。
【0012】
すなわち、この床下地調整方法は、梁2に装着した押し上げ治具1によって、この梁2上に敷設されるALC板3を持ち上げた状態でロックさせ、梁2とALC板3との間にレベル調整材4 を介在させてALC板3の水平レベルを調整するものである。
【0013】
押し上げ治具1は、本体11と、レバー12と、押し上げ片13とを具備している。
【0014】
本体11は、鋼板によって構成されている。この本体11には、梁2の下フランジ部21に係合する係合片11aが延設されている。また、本体11には、リンク固定ピン11bとレバー固定ピン11cとが設けられている。このうち、リンク固定ピン11bには、可動ピン11dによって折り曲げ可能となされたリンク11eが設けられている。
【0015】
レバー12は、レバー固定ピン11cに回動可能に取付られる。また、レバー12には、長孔12aが設けられており、この長孔12a内には、可動ピン11dが接続されている。したがって、レバー12は、レバー固定ピン11cを中心に回動させることで、長孔12a内に接続された可動ピン11dを中心にリンク11eを折り曲げたり伸ばしたりすることができることとなる。この際、リンク11eは、折れ曲がった位置から、真っ直ぐに伸びた上死点の位置を超えてさらに若干折れ曲がった位置まで動くようになされている。
【0016】
押し上げ片13は、スライド棒13aの一端に螺合するようになされている。このスライド棒13aは、本体11に設けられた筒状のガイド部材11f内を摺動可能となされている。また、スライド棒13aの他端は、リンク11eと接続されている。したがって、押し上げ片13は、レバー12の操作に伴うリンク11eの動きに連動して本体11のガイド部材11fに沿って、この本体11から昇降することとなる。
【0017】
梁2は、H型鋼からなり、躯体の一部として床部分を構成する。
【0018】
ALC板3は、上記梁2の上に敷設されて床下地を構成する。このALC板3は、ALC板3自体の厚みの誤差や、上記梁2によって構成される床の施工誤差などにより、梁2の上に敷設して床下地を構成した状態で、個々のALC板3毎に段差を生じている。
【0019】
レベル調整材4は、個々のALC板3の段差を解消するために、上記梁2とALC板3との間に設けられる。このレベル調整材4は、約5mm程度までの厚みに形成されたものが用いられる。
【0020】
次に、この梁上に敷設されたALC板3の水平レベルをレベル調整材4によって調整する方法について説明する。
【0021】
まず、梁2の上にALC板3を敷設して床下地を構成した状態で、この床下地の上面側から、段差を生じているALC板3の部位を目視で確認し、これらの確認した箇所に、どの程度の厚みでどの程度の大きさのレベル調整材4を設けるかを決定しておく。
【0022】
次に、床下地の下面側にまわり、上記で決定したレベル調整材4を設ける位置に、押し上げ治具1を使って次々とレベル調整材4を設けていく。
【0023】
この際、まず、押し上げ治具1は、レベル調整材4を設ける位置の梁2の下フランジ部21に、本体11の係合片11aを係合させる。ついで、押し上げ治具1の当接片13が、ALC板3に当接するように、スライド棒13aと当接片13との螺合具合を調整する。そして、押し上げ治具1のレバー12を動かして折れ曲がった状態のリンク11eを伸ばし、このリンク11eに設けられた押し上げ片13を本体11から上昇させてALC板3を持ち上げる。この際、リンク11eは、ALC板3の荷重が上方から加わっているのに加え、折れ曲がった位置から、真っ直ぐに伸びた上死点の位置を超えてさらに若干折れ曲がった位置まで動いているので、この位置、すなわち、レバー12を完全に下に下ろした位置でロックされることとなり、レバー12は、この完全に下に下ろした位置からもとの斜めになった状態へは戻らない。
【0024】
これにより、ALC板3は、この押し上げ治具1によって梁2から押し上げられた状態で保持されることとなるので、作業者は、両手を使って梁2とALC板3との間にレベル調整材4を設ける作業を安全に行うことができる。
【0025】
また、ALC板3は、梁2に設けた押し上げ治具1の押し上げ片13によってALC板3の下面に対して垂直方向から持ち上げるので、この持ち上げ時にALC板3が削れるのを防止できる。したがって、作業者は、ALC板3の削れによる粉塵を被るといったこともなく、快適な作業環境で作業を行うことができることとなる。
【0026】
レベル調整材4を設けた後は、ロックされたレバー12を、もとの斜めの状態へと戻す。すると、リンク11eは、真っ直ぐに伸びた上死点の位置を超えた位置から、再度折れ曲がった位置へと動き、本体11から上昇していた押し上げ片13が降下する。この際、レバー12のロックは、リンク11eが真っ直ぐに伸びた上死点の位置を超えた時点で、解除されることとなる。
【0027】
その後、押し上げ治具1を梁2から取り外して作業は終了する。
【0028】
なお、本実施の形態では、押し上げ治具1は、レバー12の操作に連動するリンク11eによって押し上げ片13を昇降させるようになされているが、この押し上げ治具1としては、このようなリンク機構を利用したものに限定されるものではなく、油圧や空気圧などを利用してALC板3を持ち上げるようになされたものであってもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によると、H型鋼の上フランジ部と床下地材との間にレベル調整材を介在させる作業を両手で行うことができるので、作業の安全性を確保することができる。
【0030】
また、床下地材を削ることなく押し上げることができるので、作業者が削られた粉塵を被るといったことが防止され、作業環境の改善を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)ないし(c)は本発明に係る床下地調整方法における要部工程を示す工程図である。
【図2】(a)は本発明に係る床下地調整方法に用いられる押し上げ治具によってALC板を持ち上げる前の状態を示す側面図、(b)は同押し上げ治具によってALC板を持ち上げた状態を示す側面図である。
【図3】(a)ないし(c)は従来の床下地調整方法における要部工程を示す工程図である。
【符号の説明】
1 押し上げ治具
11 本体
12 レバー
13 押し上げ片
2 梁(床構造材)
21 フランジ部
3 ALC板(床下地材)
4 レベル調整材
Claims (1)
- 床組上に床下地材が敷設されてなる床構造において、
床下地材の上面側から段差を生じている床下地材を確認してこの位置に設けるレベル調整材を決定した後、
床組を構成するH型鋼の下フランジ部に取付可能な本体部と、この本体部から延設されたレバー部と、このレバー部の操作に連動して本体部から昇降する押し上げ片とからなる押し上げ治具を、前記床下地材の下面側からレベル調整材を設ける位置のH型鋼の下フランジ部に装着し、レバー部の操作によって押し上げ片を押し上げてH型鋼の上フランジ部上の床下地材を持ち上げた状態でロックさせ、H型鋼の上フランジ部と床下地材との間にレベル調整材を介在させた後、レバー部の操作によって押し上げ片を降下させ、H型鋼の下フランジ部から押し上げ冶具を取り外して床下地材の水平レベルを調整することを特徴とする床下地調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000062832A JP3877927B2 (ja) | 2000-03-08 | 2000-03-08 | 床下地調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000062832A JP3877927B2 (ja) | 2000-03-08 | 2000-03-08 | 床下地調整方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001254468A JP2001254468A (ja) | 2001-09-21 |
JP3877927B2 true JP3877927B2 (ja) | 2007-02-07 |
Family
ID=18582790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000062832A Expired - Fee Related JP3877927B2 (ja) | 2000-03-08 | 2000-03-08 | 床下地調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3877927B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6396024B2 (ja) * | 2014-01-31 | 2018-09-26 | 中国電力株式会社 | 支柱及びフリーアクセスフロア |
-
2000
- 2000-03-08 JP JP2000062832A patent/JP3877927B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001254468A (ja) | 2001-09-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3877927B2 (ja) | 床下地調整方法 | |
EP1264934A3 (en) | Paving machine and method for forming a concrete path | |
KR20180085639A (ko) | 기둥 작업용 리프트 | |
JP2002143929A (ja) | 可搬式溝形材用矯正機 | |
EP1375021A1 (en) | Body frame corrector | |
EP3951117A1 (en) | Striking tool and method | |
KR102122661B1 (ko) | 안전 사다리 | |
CN111246994B (zh) | 弯扳机 | |
JP3830362B2 (ja) | Pc箱桁橋の張出施工方法 | |
US20040040726A1 (en) | Hammer mounting apparatus | |
JP2877753B2 (ja) | 舗装ブロックの敷設装置 | |
JP2005132547A (ja) | エレベータのかご上手摺り装置 | |
JP2000072392A (ja) | 高所作業車の安全装置 | |
JP2652353B2 (ja) | 建設工事用装置を重機に連結する連結装置 | |
JP2002275893A (ja) | 鋼管杭圧入引抜機 | |
KR20240052382A (ko) | 이동식 발판 | |
KR20190000947U (ko) | 펀칭공구 | |
JP6745940B1 (ja) | プレスブレーキ | |
JP3543143B2 (ja) | 道路側溝据付け装置 | |
JPH0644651Y2 (ja) | 油圧カッタ− | |
JP2683604B2 (ja) | 床版縁切り装置及び床版縁切り工法 | |
JP3106003U (ja) | リフト装置 | |
JP3925061B2 (ja) | プレス金型装置 | |
KR20090011450A (ko) | 높이조정용 작업발판의 구동장치 | |
KR100444037B1 (ko) | 도어 로딩 보조장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040409 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060627 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060825 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061031 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061101 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091110 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121110 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121110 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151110 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |