JP3876142B2 - 画像表示システム - Google Patents
画像表示システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP3876142B2 JP3876142B2 JP2001305230A JP2001305230A JP3876142B2 JP 3876142 B2 JP3876142 B2 JP 3876142B2 JP 2001305230 A JP2001305230 A JP 2001305230A JP 2001305230 A JP2001305230 A JP 2001305230A JP 3876142 B2 JP3876142 B2 JP 3876142B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- basic
- viewpoint
- interpolated
- images
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ上に於いて任意の視点から立体的に物体の画像を表示することが可能な画像表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、物体(対象物)の画像を立体的にコンピュータ上に於いて表示する方法としては、
(1)対象物の動画を予め撮影しその動画データを表示する。
(2)対象物の3次元データを予め入力しユーザが視点を指定することにより、その3次元データに基づいてその視点から見える対象物を計算し表示する。
(3)2枚の画像からユーザが指定した視点に於ける内挿画像を自動作成し表示する。
等がその主な方法として存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
(1)の方法は、対象物を予めビデオカメラ等を用いてその周囲、全景等を撮影しておき、その画像(動画データ)をMPEG(Moving Pictures Experts Group)等の公知の圧縮方法でデータ圧縮を行い、その動画データに対応しているソフトウェアで再生することにより対象物の画像をコンピュータ上に於いて表示する方法である。この方法を用いると、対象物の画像を閲覧したい人(以下、ユーザ)がこの対象物の視点を任意に変更することは出来ない。何故ならば、この方法では予め撮影された対象物の画像をユーザが有する端末(以下、ユーザ端末)上で単に再生しているにすぎないからである。即ち、予め撮影されていない視点からの画像をユーザは閲覧することは出来ない。
【0004】
又、全ての視点からの画像を動画データとして保持しようとすると、そのデータ量が多大な量となってしまう問題点がある。これは、ユーザがネットワークを介してこの動画データを閲覧しようとする場合には、多大なる通信時間を必要とすることを意味する。つまりデータ量に比例して通信コストが費やされることとなり、これはユーザにとっては多大なる負担となる。更に、動画データを格納しているコンピュータからユーザ端末まで大量のデータ転送をする必要性があり、ネットワークのトラフィックを増加させる。つまり、この動画データを閲覧しないが同じネットワークを一部でも使用している、他のユーザに対してもトラフィックの増加を発生させることとなり、レスポンスの低下を招く問題点もある。
【0005】
(1)に於ける問題点を解決する一つの方法として、(2)の方法が考案された。この方法は、対象物の存在する3次元空間上の一点(対象物上でなくても良い)を3次元空間上に於ける原点とし、その原点からの距離、あるいは3次元座標(x座標、y座標、z座標)を入力することにより、対象物の3次元形状データを作成する。その後、ユーザが指定した視点からの距離、座標等を演算しこれを2次元の平面に投影し表示することにより、ユーザが指定した視点からの対象物の画像を閲覧することを可能にした方法である。
【0006】
しかし、この方法では、対象物の3次元形状データを作成する為に、対象物の縦、横、高さ等を精確に計測しそれを入力しなければならない等非常に煩雑であり、データ作成側にとって多大なる負担を強いることとなる。更に、元々2次元の平面データ(例えば、写真等)から3次元形状データを作成するのは非常に困難であるという問題点もある。
【0007】
これら問題点を更に解決する為に、対象物の2視点からの2次元平面データ(即ち、ある対象物の2方向からの平面データ(例えば写真等))を予め入力し、その2視点の2次元平面データから視点間に於ける内挿画像(元となる画像から視点を補間する為に自動的に作成された画像を指す)を自動的に作成しそれを表示するという方法が考案されている。
【0008】
この方法は、2視点からの2次元平面データ(以下、画像)に於いて対応する点を8組以上と、画像の特徴を表す線分(以下、特徴線)を任意の本数指定することにより2画像間の視点を補間してその内挿画像を表示する方法であり、その一例が特願2000−243032号公報に明示されている。この方法を用いると従来の画像補間と異なり視点の射影幾何学的制約に基づいた内挿画像を作成することが可能となる。
【0009】
しかし上記発明には、以下のような問題点が存在している。
(1)内挿画像を作成する際に、特徴線と画像内の全画素の組合せが膨大な数となり、多大なる演算時間が必要となる。
(2)特徴線の影響範囲のパラメータ設定が困難であり、不自然な内挿画像を作成する場合がある。
(3)特願2000−243032号公報に明示されているように2視点からの画像補間においては、例え2画像の組合せを複数枚用意しても、その視点移動は1次元的にしか実現できず、空間内を自由に視点移動することが出来ない。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記問題点に鑑み、以下のような手法を採用することにより解決した。
(1)画像の組に対して共通の面を定義し、面の頂点のみを平行化画像(後述)で内挿し、面内部の画素については線形補間した面のテクスチャをマッピングして表示する。
(2)従来2視点だった視点を3視点とすることも可能となり、この場合には視点を2次元的に移動できる。即ち、3視点の組を全方位に設定すれば、ユーザが希望する任意の視点から対象物の画像を閲覧できる。
【0011】
請求項1の発明は、ユーザが希望する視点からの対象物の内挿画像を自動作成する画像表示システムであって、前記対象物の複数視点からの少なくとも3枚以上の複数の2次元画像を取り込む画像取込手段を有するサーバとネットワークを介してデータの送受信が可能なユーザ端末を有する画像表示システムに於いて、前記ユーザ端末は、前記サーバから前記複数の2次元画像を受信し前記ユーザが希望する視点からの対象物の内挿画像を自動作成する内挿画像作成手段を有しており、前記内挿画像作成手段は、前記受信した複数の2次元画像を用いて回転行列を算出し、前記回転行列を用いて複数の2次元画像を平行にする平行化回転変換を行い、前記平行化回転変換に基づいて複数の2次元画像の対応点の組を同一水平線上に並べる水平化回転変換を行い、前記水平化回転変換に基づいて複数の2次元画像の焦点距離と位置を合わせるスケール変換を行い、前記平行化回転変換、水平化回転変換、スケール変換に基づいてホモグラフィ行列を内挿することで、前記対象物の2次元画像の内挿画像を自動作成する、画像表示システムである。
【0013】
請求項3の発明は、ユーザが希望する視点からの対象物の内挿画像を自動作成し閲覧させるサーバ上に於いて、前記内挿画像を自動作成する画像表示システムであって、前記サーバは、前記対象物の複数視点からの少なくとも3枚以上の複数の2次元画像を取り込む画像取込手段と、前記希望する視点からの対象物の内挿画像を自動作成する内挿画像作成手段とを有しており、前記内挿画像作成手段は、前記取り込んだ複数の2次元画像を用いて回転行列を算出し、前記回転行列を用いて複数の2次元画像を平行にする平行化回転変換を行い、前記平行化回転変換に基づいて複数の2次元画像の対応点の組を同一水平線上に並べる水平化回転変換を行い、前記水平化回転変換に基づいて複数の2次元画像の焦点距離と位置を合わせるスケール変換を行い、前記平行化回転変換、水平化回転変換、スケール変換に基づいてホモグラフィ行列を内挿することで、前記対象物の2次元画像の内挿画像を自動作成する、画像表示システムである。
【0015】
請求項1の発明によって、サーバ上に於いて予め取り込まれた2次元画像から、ユーザが希望する視点の内挿画像をユーザ端末上に於いて自動作成することが可能となる。
【0016】
請求項3の発明によって、サーバ上に於いて予め取り込んだ2次元画像を同一サーバ上(但し論理的に同一端末という意味であって、物理的に同一端末でなくても良い。以下同様)に於いて、希望する視点の内挿画像を自動作成することが可能となる。
【0017】
請求項2の発明は、ユーザが希望する視点からの対象物の内挿画像を自動作成する画像表示システムであって、前記ユーザが希望する視点からの対象物の内挿画像を自動作成する内挿画像作成手段を有するユーザ端末とネットワークを介してデータの送受信が可能なサーバを有する画像表示システムに於いて、前記サーバは、前記対象物の複数視点からの少なくとも3枚以上の複数の2次元画像を取り込み前記2次元画像を前記ユーザ端末に送信する画像取込手段を有しており、前記内挿画像作成手段は、前記受信した複数の2次元画像を用いて回転行列を算出し、前記回転行列を用いて複数の2次元画像を平行にする平行化回転変換を行い、前記平行化回転変換に基づいて複数の2次元画像の対応点の組を同一水平線上に並べる水平化回転変換を行い、前記水平化回転変換に基づいて複数の2次元画像の焦点距離と位置を合わせるスケール変換を行い、前記平行化回転変換、水平化回転変換、スケール変換に基づいてホモグラフィ行列を内挿することで、前記対象物の2次元画像の内挿画像を自動作成する、画像表示システムである。
【0019】
請求項2の発明によって、サーバ上に於いて予め取り込んだ2次元画像をユーザ端末に送信し、ユーザが希望する視点の内挿画像をユーザ端末上に於いて自動作成させることが可能となる。
【0068】
2次元での視点移動を可能とする為に、3枚を1組としてその3枚の内2枚の組を2組作成し、それらから1次内挿画像を作成し、その後2枚の1次内挿画像から最終内挿画像を作成していた。従って、3枚の画像から作成する際に2段階のプロセスを経ていることとなる。しかし2段階のプロセスを経ることによって、計算時間の増加、画像の歪み等が生じることとなる。そこで上述の発明によって、2次元での視点移動を保持した上で、3枚の画像から1度で内挿画像を作成できることとなり、計算時間の短縮、画像の歪み等を防ぐことが可能となる。
【0119】
【発明の実施の形態】
本発明の画像表示システム1のシステム構成の一例を図1及び図2に示すシステム構成図を用いて詳細に説明する。
【0120】
任意の視点からの対象物の内挿画像を閲覧することを希望するユーザが有するユーザ端末15とサーバ14は、ネットワーク16を介してデータの送受信が可能である画像表示システム1である。ここでネットワーク16とは、インターネット等のオープンネットワーク、LAN(Local Area Network)等のクローズドネットワーク、それらの組合せであるイントラネットのいずれであってもよい。ネットワーク16を介してデータの送受信がサーバ14とユーザ端末15間に於いて為される場合には、公知のデータ転送技術を用いることが好適である。又本実施態様に於いては説明の便宜上、ユーザ端末15及びサーバ14はいずれも1台を想定し説明するが、複数台にその機能が分散してあっても良いことは言うまでもない。又ネットワーク16を介さずにサーバ14(又はユーザ端末15)のみで全ての機能が実現されても良い。
【0121】
サーバ14は、画像取込手段2を有し、ユーザ端末15は、内挿画像作成手段3、影作成手段4、反射作成手段5、作成画像記憶手段6、合成表示手段7、補正処理手段8とを有している。
【0122】
画像取込手段2は、対象物を複数視点から撮影した2次元画像(基本画像)を取り込む手段であり、画像表示用の情報を作成する手段である。又前記取り込んだ情報をユーザ端末15にネットワーク16を介して送信する手段でもある。
【0123】
内挿画像作成手段3は基本画像と設定された視点とに基づいて内挿画像を作成する手段であって、初期情報演算手段9、平行化画像作成手段10、テクスチャマッピング手段19を有している。
【0124】
初期情報演算手段9は、内挿画像を作成するのに必要となる各基本画像の組に於ける、基本行列及びエピポールを算出する手段である。
【0125】
平行化画像作成手段10は、初期情報演算手段9に於いて算出したエピポールを用いてホモグラフィ行列を算出し、2視点間の画像を平行で共通点が同一走査線上に並ぶように平面に画像を写像する手段である。
【0126】
テクスチャマッピング手段19は、平行化画像作成手段10に於いて作成した平行化画像に対して、サーバ14に於いて定義された面の頂点を内挿し、線形補間を行い、線形補間した面の頂点の内部に面内部の画素のテクスチャマッピングを行う手段であって、面選択手段11と輪郭処理手段12と色補正手段13とを有している。
【0127】
面選択手段11は、テクスチャとして用いる画像を、2つの画像から選択する、或いは何れかの画像を選択してそのまま用いるのではなく、2つの画像を組み合わせ、より自然な画像を作成し、テクスチャとして用いる手段である。2つの画像からテクスチャとして用いる画像を選択するプロセス、2つの画像を組合わせることでより自然な画像を作成しテクスチャとして用いるプロセスについては後述する。更にオクルージョンが発生する場合には面の表裏の判断が出来ないので、視点からの距離に相当する基準(即ちエピポール)を用いることで、遠くの画像から順番に描画を行っても良い。これによって、より簡便な内挿画像の作成が行える。この場合のプロセスについても後述する。
【0128】
輪郭処理手段12は、対象物の画像に対して面を定義する際に、輪郭の細部の画像を内挿画像に反映させる手段である。この手段により、対象物がより明確な画像として表示される。
【0129】
色補正手段13は、テクスチャとして内挿画像に適用する画像の色を補正する手段である。この手段により、対象物のテクスチャ間の色差が解消される。
【0130】
影作成手段4は、対象物に対して影を付ける手段である。この手段により、画像のリアリティの向上が図られる。
【0131】
反射作成手段5は、対象物に対して他の対象物に反射して映り込む状態を作成する手段である。この手段により、画像のリアリティの向上が図られる。
【0132】
作成画像記憶手段6は、内挿画像作成手段3、影作成手段4、反射作成手段5で作成、演算した情報を一時的に記憶する手段である。
【0133】
合成表示手段7は、作成画像記憶手段6に於いて格納している内挿画像、影、反射等を一つの画像上に合成する手段である。
【0134】
補正処理手段8は、視点毎の対象物の位置、大きさの線形補間を行う手段である。これは、基本画像は、カメラから対象物までの距離、画像内での対象物の位置が視点毎に異なることがあり、これらが異なったまま連続的に内挿画像を作成した場合、視点移動以外の対象物の変移が発生し、見かけ上対象物が拡大/縮小表示されたり、対象物が一定の点の周りに回転せず上下に動いたりする問題が発生するが、それを補正する手段である。
【0135】
【実施例1】
本発明のプロセスの一例を図5から図13に示すフローチャート図を用いて詳細に説明する。本実施態様に於いては対象物の2視点からの2次元画像(基本画像)(I0、I1)からユーザが希望する視点に於ける内挿画像(Is)を作成するプロセスを説明する。
【0136】
画像を作成する人(画像作成者)は、画像作成者が有するサーバ14から所定の手続きを経て(例えば、コンピュータの起動、ソフトウェアの起動、周辺機器の起動等)、画像取込手段2から対象物の複数視点からの基本画像を取り込む(S100)。対象物を仮想的な3次元空間に位置するものとして、各基本画像を撮影した視点の位置調整を行う。基本画像を取り込むプロセスについては後述する。
【0137】
S100に於いて作成した対象物の複数の視点に於ける基本画像に於いて、2枚の基本画像を1組とし、その組内に於ける基本画像に共通する位置の座標、即ち共通点座標を8点以上定義する(S160)。この選択した座標に対して以後のプロセスで内挿画像作成を実行する。但し共通点座標は、任意の3点を取っても一直線上に並ばないような対応点でなければならない。又、マウス等の入力デバイス(図示せず)で共通点座標を定義することが好適であるが、他の手段によっても良い。
【0138】
組になっている基本画像から対応する点を選択し、それらの点を直線で結んで面を定義する(即ち、面定義座標を定義する)。これを対象物全体に対して行う(S170)。面を定義するための面定義画面の一例を図20に示す。この際に、S160に於いて定義した共通点座標と面を定義する点である面定義座標は同一であっても良いし、異なっていても良い。
【0139】
更に、この基本画像から対応する点を選択する場合には、上記のように人間が行わなくとも、片方の基本画像に於いて点を選択しておけば、一方の基本画像に於いてそれと対応する点を自動的に選択するようにしても良い。このプロセスについては後述する。
【0140】
面の定義が終了後、S100からS170に於ける情報は、サーバ14の画像取込手段2からユーザ端末15の内挿画像作成手段3へ送信される。
【0141】
ユーザは、閲覧を希望する視点を、マウス等を用いることにより指定する(S176)。内挿画像作成手段3は、ユーザが指定したこの視点からのものを作成する。
【0142】
その後、画像取込手段2に於いて定義した共通点情報と面定義座標とに基づいて内挿画像を作成する(S180)。内挿画像を作成するにあたって、まず初期情報(基本行列とエピポール)を内挿画像作成手段3の初期情報演算手段9で算出する。そのプロセスを以下に説明する。
【0143】
2視点間に於ける各座標系の位置関係を図36に示す。2視点をC0、C1、2視点からの基本画像を各々I0、I1とする。基本画像I0とI1 の3×3の基本行列を各々F0、F1とする。
【0144】
基本行列を算出するには、公知の手法(例えば、アール・エイチ・ハートレイ(R.H.Hartley)著, 「8点アルゴリズムに関する弁論」(In Defense of theEight-point Algorithm)、Vol.19、No.6、p.580-593、1997.)を用いることにより算出できる(S190)。
【0145】
S190に於いて基本行列を算出後、算出した基本行列に基づいて公知の手法(例えば、オー・デ・フォージャース(O.D.Faugeras)、テ・パパドプロ (T.Papadopoulo)著、「3視点射影幾何評価の為の非線形手法」(A Nonlinear Method for Estimating the Projective Geometry of Three Views)、p.1-27、1997)により各基本画像のエピポールを算出する(S200)。基本画像I0とI1について基本画像I0のエピポールをe0、基本画像I1のエピポールをe1とする。エピポールe0 はF0 TF0の最小固有値に対応する固有ベクトルであり、エピポールe1はF0F0 Tの最小固有値に対応する固有ベクトルである。
【0146】
基本画像I0、I1に於ける基本行列及びエピポールを算出後、ユーザがユーザ端末15から指定した視点Sからの対象物の閲覧を要求した場合、2視点間に於ける内挿画像を作成する為に、画像取込手段2に於いて取り込んだ情報と初期情報演算手段9に於いて算出した情報とに基づいて、平行化画像(後述)を作成する(S210)。
【0147】
従来の内挿画像作成方法(例えば特願2000−243032号公報に示した例)では、以下のようなプロセスを経て内挿画像を作成している。
(1)与えられた8点以上の共通点から基本行列とエピポールを計算する。
(2)エピポールが無限遠で共通点が同一走査線上に並ぶように平行化画像変換をするホモグラフィ行列H0、H1を求める。
(3)基本画像I0、I1に於ける特徴線の端点を行列H−1 0,H−1 1によって平行化画像I^0、I^1の点に変換する。
(4)変換後の特徴線の端点を視点間の比sに内挿する。
(5)基本画像I0、I1と平行化画像I^0、I^1の4隅の点の内挿から平行化画像を画像座標に変換する行列Hsを計算する。
(6)内挿された特徴線に定義された影響関数から2枚の基本画像を混ぜ合わせる画像モーフィングを行う。
【0148】
しかし、このようなプロセスを経て行う内挿画像の作成方法の場合、全ての画素と全ての特徴線の組合せに対して距離を計算して影響関数を算出する為に、計算時間が非常にかかる。又、この場合、平行化画像は一般に大きく歪んだ画像になり、特徴線の影響範囲が向きによって大きく異なる為、パラメータ設定が難しい。
【0149】
オンラインショッピングのように一つの対象物に注視する場合には視点からの奥行きは近い値なので対象物内部の歪みは小さくほぼ線形に近似することが可能である。そこで、本発明では、特徴線を定義するのではなく、面を定義し(面定義座標を定義し)、面の頂点のみを平行化画像上で内挿した後に面内部の画像をテクスチャマッピングで表示する。即ち、画像モーフィングを行う代わりに、(4)に於いて特徴線の端点ではなく面の頂点を内挿してホモグラフィ行列Hs(後述)を適用し、基本画像をテクスチャマッピングすることにより内挿画像を得る。面は2次元上で表示される為、テクスチャマッピングは通常の3次元空間から2次元空間への写像ではなく、2次元空間同士の写像になる。又、面の内部は線形に補間されるので、画像モーフィングを用いたときのような不自然な歪みは生じないことになる。
【0150】
2枚の基本画像から内挿画像を作成するには、まず、2枚の基本画像を平行で共通点(S170に於いて定めた面定義座標)が同一走査線上に並ぶように画像を写像する必要性があり、このプロセスを一般的に平行化といい、作成した画像を平行化画像という。この平行化を行う為には、S200に於いて算出されたエピポールを用いて内挿画像作成手段3の平行化画像作成手段10に於いて、2枚の基本画像の平行化を実行する(即ち平行化画像を作成する)(S210)。2枚の画像の平行化のプロセスについては後述する。
【0151】
S210に於いて、2枚の基本画像の平行化画像を作成後、定義した面の頂点である面定義座標のみを内挿して(S220)、ホモグラフィ行列Hsを適用し基本画像をテクスチャマッピングすることで内挿画像を作成する(S230)。テクスチャマッピングのプロセスについては後述する。
【0152】
S200に於いて内挿画像作成手段3で、2枚の基本画像(I0とI1)から内挿画像(Is)を作成する。
【0153】
本実施態様に於いては2視点を1組としているので、作成した内挿画像を最終的な内挿画像(最終内挿画像)(Is)として作成画像記憶手段6に送信し、一時的に格納する。図34(a)(b)に示した2枚の基本画像から作成した内挿画像の一例を図35に示す。
【0154】
次に作成した最終内挿画像に対してリアリティを持たせる為に、対象物に対する影を影作成手段4に於いて作成し(S240)、作成した影を作成画像記憶手段6に対して送信し一時的に格納する。影を作成するプロセスについては後述する。又対象物に対する反射を反射作成手段5に於いて作成し(S250)、作成した反射を作成画像記憶手段6に対して送信し一時的に格納する。反射を作成するプロセスについては後述する。S240及びS250に於いて作成する、影及び反射の作成プロセスは順不同である。
【0155】
S180からS250に於いて作成され、作成画像記憶手段6に一時的に格納した最終内挿画像、影及び反射を合成表示手段7に対して送信し、これらを1枚の画像に合成する(S260)。S260に於ける合成の手法は、対象物の複数画像からその3次元的な情報を「復元」することにより、複数の対象物を同一視点で合成して表示することにより実現できる。これは「復元」の手法として「射影復元」あるいは「ユークリッド復元」の公知技術を用いることにより実現する。この合成プロセスを付加することにより、例えば図29に示すように、テーブルと椅子といったように複数の対象物を組み合わせて表示したり、自宅の部屋の写真を撮影し、そこに家具の画像を合成して大きさ、色調等の調和を視覚的に確認したり、自分の全身像を撮影したデータを保存しておき、それにファッション商品の画像や髪型の画像を合成して閲覧(バーチャル試着システム、バーチャル美容院)する等が可能となる。
【0156】
S260に於いて影や反射、内挿画像が合成表示された後、位置、大きさに関する補正処理が実行される(S270)。これは、S100に於いて取り込んだ基本画像は、カメラから対象物までの距離や、基本画像内での対象物の位置が視点毎に異なることが一般的である。そしてこれらが異なったまま内挿画像の作成を連続的に行うと、視点移動以外の対象物の変位が発生し、見かけ上、対象物が拡大/縮小表示されたり、対象物が一定の点の周りに回転せず上下に動いたりする問題点が発生する点を解決する為である。
【0157】
これを防ぐ為に、本発明では、基本画像内の対象物のカメラからの距離(=拡大/縮小倍率)と位置を補正するプロセスを付加することにより、この問題点の解決を図る。位置、大きさの補正処理プロセスについては後述する。
【0158】
S270に於いて、位置、大きさの補正処理が終了後、作成した内挿画像を表示する。S240からS270に於ける影・反射・合成表示・位置、大きさの補正に付いてはその全てあるいは一部だけが行われても、あるいは行われなくても良い。
【0159】
【実施例2】
本発明に於ける他の実施態様を図1及び図2のシステム構成図に基づいて詳細に説明する。本実施態様に於いては対象物の3視点からの2次元画像(基本画像)(I0、I1、I2)からユーザが希望する視点に於ける内挿画像(Is)を作成するプロセスを説明する。又、前記実施態様と重複する部分については説明を省略する。
【0160】
画像作成者は、サーバ14上に於いて画像取込手段2から対象物の少なくとも3枚以上の基本画像を取り込む(S100)。取り込んだ基本画像において、3枚の基本画像を1組とし(本実施態様に於いては、3枚1組を例とするが、4枚以上であっても3枚の組を複数設けることにより同様に行える)その組内に於ける基本画像に共通する位置の座標、即ち共通点座標を8点以上定義する(S160)。但し共通点座標は、任意に3点を取っても一直線上に並ばないような共通点でなければならない。又、マウス等の入力デバイス(図示せず)で共通点座標を定義することが好適であるが、他の手段によっても良い。
【0161】
ここで3枚の基本画像を1組とするのは、従来は2枚の基本画像を1組として内挿画像を作成していたが、3枚以上の基本画像を1組とすることにより、従来内挿画像の作成可能視点が1次元に限られていた問題点を解決できることになる。即ち、3枚の基本画像を1組とすることにより、内挿画像の作成可能視点を2次元に拡大することが出来、この3枚の基本画像の組を複数設けることにより、任意の視点に於いて内挿画像を作成することが可能となるのである。3視点に於ける内挿画像を作成する為には、まず組の中に於ける2枚の基本画像(I0、I1)の1次内挿画像(Is0)を作成し、次に組の中に於いて別の2枚の基本画像(I0、I2)の1次内挿画像(Is2)を作成し、作成した2枚の内挿画像(Is0、Is2)から最終的な視点の内挿画像(最終内挿画像)(Is)を作成する。ここで1次内挿画像とは、最終内挿画像を作成するために一時的に作成する内挿画像を示す。図22に示すように、最終内挿画像(Is)を作成する為、基本画像(I0、I1)に於ける内挿画像(Is0)、基本画像(I0、I2)における内挿画像(Is2)の概念図を示す。
【0162】
組になっている基本画像から対応する点を選択し、それらの点を直線で結んで面を定義する(即ち、面定義座標を定義する)。これを対象物全体に対して行う(S170)。面を定義する為の面定義画面の一例を図20に示す。S160からS170を少なくとも一以上の基本画像の組合せに対して実行する。この際に、S160に於いて定義した共通点座標と面を定義する点である面定義座標とは同一であっても良いし、異なっていても良い。
【0163】
更にS170に於いて、実施例1と同様に、基本画像から対応する点を選択する場合には、上記のように人間が行わなくとも、片方の基本画像に於いて点を選択しておけば、一方の基本画像に於いてそれと対応する点を自動的に選択するようにしても良い。このプロセスについては後述する。
【0164】
少なくとも一以上の基本画像の組合せに対し面の定義が終了後、S100からS170に於ける情報は、画像取込手段2から内挿画像作成手段3へ送信される。
【0165】
次に、ユーザが閲覧を希望する視点をマウス等を用いて指定する(S176)。その後、画像取込手段2に於いて定義した共通点情報と面定義座標とに基づいて内挿画像を作成する(S180)。まず内挿画像を作成するにあたって必要となる初期情報(基本行列とエピポール)を初期情報演算手段9で算出する。そのプロセスを以下に説明する。
【0166】
3視点間に於ける各座標系の位置関係を図21に示す。3視点をC0、C1、C2、3視点からの基本画像を各々I0、I1、I2とする。基本画像I0とI1、基本画像I1とI2、基本画像I2とI0の3×3の基本行列を各々、F0、F1、F2とする。
【0167】
基本行列を算出するには、基本画像I0とI1、基本画像I1とI2(あるいは基本画像I0とI1、基本画像I2とI0)から2つの基本行列を算出する必要性があるが、これは公知の手法を用いることにより算出できる(S190)。
【0168】
又この基本行列の算出は同様のプロセスで算出が可能であるので、3枚の基本画像を1組とした本実施態様の例では、このプロセスを3回繰り返す必要性がある。
【0169】
S190に於いて全ての基本行列を算出後、算出した基本行列に基づいて公知の手法により各基本画像のエピポールを算出する(S200)。基本画像I0とI1について基本画像I0のエピポールをe00、基本画像I1のエピポールをe11とする。同様に基本画像I1とI2について基本画像I1のエピポールをe10、基本画像I2のエピポールをe21、基本画像I2とI0について基本画像I2のエピポールをe20、基本画像I0のエピポールをe01とする。エピポールe00はF0 TF0の最小固有値に対応する固有ベクトルであり、エピポールe11はF0F0 Tの最小固有値に対応する固有ベクトルである。他のエピポールについても同様に算出可能である。S190及びS200に於いて算出した基本行列とエピポール間は独立ではなく、数3に示す制約が成立している。
【数3】
e10 TF0e01=e20 TF1e11=e00 TF2e21=0
【0170】
基本画像I0、I1、I2に於ける基本行列及びエピポールを算出後、内挿画像Isを作成する為に、まず3枚の基本画像(I0、I1、I2)から2枚の1次内挿画像(Is0、Is2)を作成し、その作成した1次内挿画像2枚からユーザが希望する視点の最終内挿画像(Is)を作成する。内挿画像作成手段3は、2枚の画像(基本画像あるいは内挿画像)から1枚の内挿画像を作成する手段である。これは、図22に示すように、3枚の基本画像から2枚の内挿画像を作成し、その作成した内挿画像2枚からユーザが希望する視点の最終内挿画像を再作成するからである。
【0171】
2枚の基本画像から内挿画像を作成するには、まず、2枚の基本画像を平行で共通点(S170に於いて定めた面定義座標)が同一走査線上に並ぶように画像を写像する必要性があり、このプロセスを一般的に平行化といい、作成した画像を平行化画像という。この平行化を行う為には、S200に於いて算出されたエピポールを用いて内挿画像作成手段3の平行化画像作成手段10に於いて、2枚の基本画像の平行化を実行する(即ち平行化画像を作成する)(S210)。2枚の画像の平行化のプロセスについては後述する。
【0172】
S210に於いて、2枚の基本画像の平行化画像を作成後、テクスチャマッピング手段19は、定義した面の頂点である面定義座標のみを内挿して(S220)、ホモグラフィ行列Hsを適用し基本画像をテクスチャマッピングすることで内挿画像を作成することになる(S230)。テクスチャマッピングのプロセスについては後述する。
【0173】
本実施態様に於いては3視点を1組としているので、2枚の基本画像(I0、I1)から1次内挿画像(Is0)を作成する。同様のプロセスで2枚の基本画像(I0、I2)から他の1次内挿画像(Is2)を作成する。即ちS180を2回行うこととなる。
【0174】
2枚の1次内挿画像(Is0、Is2)を作成すると、その2枚の1次内挿画像からS180と同様のプロセスにより、最終的な内挿画像(最終内挿画像)(Is)を作成する(即ちこの段階に於けるS180の内挿画像は、先程作成した1次内挿画像2枚に基づいて作成する)。作成した最終内挿画像(Is)を作成画像記憶手段6に送信し、一時的に格納する。即ち合計3回S180を行うこととなる。
【0175】
次に作成した最終内挿画像に対してリアリティを持たせる為に、対象物に対する影を影作成手段4に於いて作成し(S240)、作成した影を作成画像記憶手段6に対して送信し一時的に格納する。影を作成するプロセスについては後述する。又対象物に対する反射を反射作成手段5に於いて作成し(S250)、作成した反射を作成画像記憶手段6に対して送信し一時的に格納する。反射を作成するプロセスについては後述する。S240及びS250に於いて作成する、影及び反射の作成プロセスは順不同である。
【0176】
S180からS250に於いて作成され、作成画像記憶手段6に一時的に格納した最終内挿画像、影及び反射を合成表示手段7に対して送信し、これらを1枚の画像に合成する(S260)。S260に於ける合成の手法は、対象物の複数画像からその3次元的な情報を「復元」することにより、複数の対象物を同一視点で合成して表示することにより実現できる。これは「復元」の手法として「射影復元」あるいは「ユークリッド復元」の公知技術を用いることにより実現する。
【0177】
S260に於いて影や反射、内挿画像が合成表示された後、位置、大きさに関する補正処理が実行される(S270)。これは、S100に於いて取り込んだ基本画像は、カメラから対象物までの距離や、基本画像内での対象物の位置が視点毎に異なることが一般的である。そしてこれらが異なったまま内挿画像の作成を連続的に行うと、視点移動以外の対象物の変位が発生し、見かけ上、対象物が拡大/縮小表示されたり、対象物が一定の点の周りに回転せず上下に動いたりする問題点が発生する点を解決する為である。
【0178】
これを防ぐ為に、本発明では、基本画像内の対象物のカメラからの距離(=拡大/縮小倍率)と位置を補正するプロセスを付加することにより、この問題点の解決を図る。位置、大きさの補正処理プロセスについては後述する。
【0179】
S270に於いて、位置、大きさの補正処理が終了後、作成した内挿画像を表示する。S240からS270に於ける影・反射・合成表示・位置、大きさの補正に付いてはその全てあるいは一部だけが行われても、あるいは行われなくても良い。
【0180】
【実施例3】
本発明に於ける他の実施態様を図1及び図2のシステム構成図に基づいて詳細に説明する。本実施態様に於いては対象物の3視点からの2次元画像(基本画像)(I0、I1、I2)からユーザが希望する視点に於ける内挿画像(IS)を作成するプロセスを説明する(即ち2次元の視点移動を可能とするプロセスを説明する)。但し実施例2に於いては、3枚以上の基本画像を1組として、その組内の2枚の基本画像から1次内挿画像を作成し、複数の1次内挿画像から最終内挿画像を作成する、2段階のプロセスを経た場合を説明した。
【0181】
しかし、この場合であると2段階のプロセスを経ることから例えば3枚の基本画像を1組とした場合には、内挿画像を作成するプロセスを3回行う必要性がありその分処理時間が遅延化し、更に1次内挿画像から最終内挿画像を作成することによって、最終内挿画像が歪みやすくなる欠点を有している。
【0182】
そこで本実施態様に於いては、3枚の基本画像から1度で内挿画像(最終内挿画像)の作成を行うプロセスを説明する。尚実施例1及び実施例2と重複する部分については簡略化の為、説明を省略する。
【0183】
画像作成者は、サーバ14上に於いて画像取込手段2から対象物の3枚の基本画像を取り込む(S100)。取り込んだ基本画像に於いて、3枚の基本画像を1組とし、その組内に於ける基本画像に共通する位置の座標、即ち共通点座標を8点以上定義する(S160)。但し、共通点座標は、任意に3点を取っても一直線上に並ばないような共通点でなければならない。又、マウス等の入力デバイス(図示せず)で共通点座標を定義することが好適であるが、他の手段によっても良い。
【0184】
組になっている基本画像から対応する点を選択し、それらの点を直線で結んで面を定義する(即ち、面定義座標を定義する)。これを対象物全体に対して行う(S170)。面を定義する為の面定義画面の一例を図20に示す。S160に於いて定義した共通点座標と面を定義する点である面定義座標とは同一であっても良いし、異なっていても良い。
【0185】
又対応する点の選択の際に、実施例1及び実施例2と同様に一枚の基本画像に於いて選択するのみで、残りの基本画像の対応する点は、自動的に選択できるようにしても良い。このプロセスについては後述する。
【0186】
基本画像の組合せに対し面の定義が終了後、S100からS170に於ける情報は、画像取込手段2から内挿画像作成手段3へ送信される。
【0187】
次に、ユーザが閲覧を希望する視点をマウス等を用いて指定する(S176)。その後、画像取込手段2に於いて定義した共通点情報と面定義座標とに基づいて内挿画像を作成する(S180)。先ず、内挿画像を作成するにあたって必要となる初期情報(基本行列とエピポール)を初期情報演算手段9で算出する。そのプロセスを以下に説明する。
【0188】
3視点間に於ける各座標系の位置関係を図40に示す。3視点をC0、C1、C2、3視点からの基本画像をI0、I1、I2とする。各基本画像I0とI1、I1とI2、I2とI0の3×3の基本行列を各々F0、F1、F2とする。基本行列は、各基本画像の組の8組以上の対応点から公知の手法である8点アルゴリズム等を用いて算出することが可能である(S190)。
【0189】
S190に於いて基本行列を算出後、算出した基本行列に基づいて公知の手法により各基本画像のエピポールを算出する(S200)。基本画像I0とI1について基本画像I0のエピポールをe00、基本画像I1のエピポールをe01、同様に基本画像I1とI2について基本画像I1のエピポールをe10、基本画像I2のエピポールをe11、基本画像I2とI0について基本画像I2のエピポールをe20、基本画像I0のエピポールをe21とする。エピポールe00はF0 TF0の最小固有値に対応する固有ベクトルである。他のエピポールについても同様に算出可能である。
【0190】
基本画像I0、I1、I2に於ける基本行列及びエピポールを算出後、内挿画像
ISを作成するには、S200に於いて算出されたエピポールを用いて内挿画像作成手段3の平行化画像作成手段10に於いて、3枚の基本画像の平行化を実行し平行化画像を作成する(S210)。3枚の基本画像の平行化のプロセスについては後述する。
【0191】
S210に於いて、3枚の基本画像の平行化画像を作成後、テクスチャマッピング手段19は、定義した面の頂点である面定義座標のみを内挿して(S220)、ホモグラフィ行列Hsを適用して基本画像をテクスチャマッピングすることで内挿画像を作成する(S230)。テクスチャマッピングのプロセスについては後述する。
【0192】
内挿画像作成手段3に於いて内挿画像(Is)を作成すると、作成画像記憶手段6に送信し一時的に格納する。本実施態様に於いては、実施例2と同様に3枚の基本画像から最終的な内挿画像(Is)を作成するが、実施例2に於いては2枚の組からS180を3回行うことによって最終的な内挿画像(Is)を作成している。しかし、本実施手態様に於いては3枚の基本画像から1度に最終的な内挿画像(Is)を作成するので1回で良い。
【0193】
次に作成した内挿画像に対してリアリティを持たせる為に、影作成手段4、反射作成手段5に於いて影、反射を作成し(S240、S250)、作成画像記憶手段6に対して送信し一時的に格納する。これらのプロセスについては詳細は前記実施例と同様なので詳細は省略する。
【0194】
作成画像記憶手段6に一時的に格納した内挿画像、影、反射を合成表示手段7に於いて合成し(S260)、位置、大きさに関する補正処理を行う(S270)。これらのプロセスについても同様なので詳細は省略する。S270に於いて補正処理が終了後、この画像を表示する。当然のことながら、影、反射、合成表示、補正処理については、その全て或いは一部だけが行われても、或いは行われなくとも良い。
【0195】
【実施例4】
又本発明に於ける他の実施例として、予め決められたパス(経路)と移動速度で視点移動を行い内挿画像を自動作成し連続表示する自動表示について説明する。実施例1、実施例2及び実施例3と重複する部分については説明を省略する。本実施態様に於いては、パスと視点間の移動速度の設定を行う自動連続手段17がサーバ14上に具備され、前記設定したパスと移動速度に基づいて自動連続表示を行う自動連続作成手段18がユーザ端末15上に具備されている例を説明する。図3にその際の画像表示システム1のシステム構成の一例であるシステム構成図を示す。
【0196】
従来、このような自動連続表示には3次元データを入力し実行する、動画データにより実現する等があるが、データ量が増加する等の前記のような問題点が存在している。又従来視点区間を指定されたフレーム数で分割し、各フレームを順次表示することにより実行しているが、この場合、視点の移動速度は、視点区間では一定となる問題点がある。
【0197】
そこで本実施態様では、サーバ14に於いて予めパスと移動速度を指定し、それに基づいて視点移動を行うことにより、内挿画像を自動作成しそれをユーザ端末15上に於いて連続的に表示する実施例を説明する。プロセスの流れの一例を図14から図16のフローチャート図に示す。
【0198】
まず自動連続表示させることを希望する場合に、画像取込手段2に於いて自動連続表示させる基本画像を複数枚取り込む(S100)。基本画像を取り込むプロセスは後述する。S100に於いて取り込んだ基本画像に対して2枚以上を1組としてその組内に於ける基本画像に共通する位置の座標、即ち共通点座標を8点以上定義する(S160)。この際に、組は実施例1に示したように2枚1組でも良いし、実施例2又は実施例3に示したように3枚1組(又は3枚1組を複数組設ける)でも良い。
【0199】
組になっている基本画像から対応する点を選択し、それらの点を直線で結んで面を定義する(S170)(即ち、面定義座標を定義する)。これを対象物全体に対して行う。この際にS160に於いて定めた共通点座標と面を定義する点である面定義座標が同一であっても良いし、異なる点であっても良い。
【0200】
S100に於いて取り込んだ基本画像はカメラ(視点)から対象物までの距離や基本画像内での対象物の位置が視点毎に異なることが多い。これらが異なったまま自動連続表示を行うと、視点移動以外の対象物の変位が発生し、見かけ上対象物が拡大/縮小表示されたり、対象物が一定の点の周りに回転せず上下に動く等の問題点が発生する。
【0201】
そこで、本発明に於いて自動連続表示を行う際には、各基本画像内の対象物のカメラ(視点)からの距離(=拡大/縮小倍率)と位置を補正する為に、対象物の範囲を示す情報(基本画像内の上、左、下、右の位置座標とし、以下ターゲット枠情報とする)を設定する(S175)。ターゲット枠情報が設定された基本画像の一例を図37(a)(b)に示す。図37内に於いて内側の四角はターゲット枠を示し、外側の四角は基本画像の視点の枠を示す。
【0202】
面の定義が終了後、S100からS175に於ける情報は、画像取込手段2から自動連続手段17へ送信する。
【0203】
まず、自動連続表示の開始となる視点(開始視点)、停止する視点(停止視点)終了する視点(終了視点)を設定する(S500)。この視点設定を行う際には、サーバ14に具備されている入力デバイス(図示せず)であるマウス等を用いて行うことが好適である。
【0204】
視点を設定する際には、S100の基本画像の取込プロセスに於いて説明するように、マウスの移動量に応じて視点の移動を行うことが好適である。具体的な手法についてはS150に於けるプロセスと同様に数3及び数4(後述)を用いて算出できる。又、停止視点を設定する際には、その視点に於いてマウスが停止している時間をサーバ14内に予め具備されているタイマ機能(図示せず)を用い時間の計測を行うことが好適である。
【0205】
即ち、S500を実行することにより、自動連続表示のパスが設定できることとなる。又このパスに対して各々移動速度を設定することにより、パス毎の移動速度を変化させることが可能となる。移動速度の設定の際には、キーボードを用いて移動速度を入力しても良いし、マウスの移動速度とタイマとを対応させることにより、パスに於ける移動速度を設定しても良い。
【0206】
S500に於いて視点のパスと移動速度を設定後、自動連続表示プロセスを自動連続手段17に於いて実行する(S505)。
【0207】
次にユーザがユーザ端末15から自動連続表示要求を送信し、それをサーバ14の自動連続手段17に於いて受信すると、S100からS175及びS500の情報をサーバ14からユーザ端末15の自動連続作成手段18に送信する。
【0208】
自動連続表示では、複数の静止画を連続的に表示することにより動画的に表示する。ここで静止画1枚をフレームと呼ぶ。即ちフレームの連続表示により動画となる。又視点から視点の間のパスを視点区間とする。図38に概念図を示す。
【0209】
まず、現在の描画区間位置が、視点区間の開始又は終了視点で、且つ停止カウント(停止時間)が0であるか否かを判定する(S510)。最初に表示される画像は開始視点であるはずなので、停止時間を減算する(S515)。その間は開始視点の基本画像を表示することとになる。
【0210】
停止時間が0になると、サーバ14の自動連続手段17に於いて定義されたパスに基づいて視点移動が開始される。即ちS510に於いて描画停止でない場合のプロセスを実行することとなる。
【0211】
現在の描画区間位置から次描画区間位置の計算を行う(S520)。当然の事ながらこの際には連続表示のパスの方向によって、描画区間位置は減増することとなる。
【0212】
次描画区間位置が視点区間の開始位置以下、又は終了位置以上になるかを判定する(S530)。つまり次描画区間位置が視点区間を越えるか否かを判定する。
【0213】
S530に於いて、次描画区間位置が視点区間を越えない場合、視点区間と描画区間位置の情報を内挿画像作成手段3に送信し内挿画像を作成する(S180)。又内挿画像を作成する際には、S180に於ける内挿画像作成プロセスを用いて行えばよい。又必要に応じてS260に於ける影の作成、S270に於ける反射の作成、S280に於ける合成表示処理、S290に於ける位置、大きさの補正処理を行う。
【0214】
S530に於いて次描画区間位置が視点区間を越える場合、次視点区間を次に隣接する視点区間に、次描画区間位置を初期値(開始区間位置又は終了区間位置)に設定を行う(S540)。
【0215】
S540に於いて設定後、次視点区間が自動連続表示の最終視点区間を越えるか否かの判定を行う(S550)。次視点区間が最終視点区間を越えない場合には、S180の内挿画像を作成する。
【0216】
次視点区間が最終視点区間を越え(S550)、且つ自動連続表示がループ表示(即ち、最終視点区間に到達した場合、開始視点区間に戻り再表示を行う場合)の場合(S555)、ループに設定されている視点区間と初期描画区間位置を設定する(S560)。S550に於いて次視点区間が最終視点区間を越えない場合、又S555に於いてループ表示の設定が為されていない場合内挿画像を作成する(S180)。このループ表示の設定は予めサーバ14の自動連続手段17に於いて、パスの設定等を行う際に指定しても良いし、ユーザ端末15に於いて設定しても良い。
【0217】
S180に於いて内挿画像を作成後、影、反射の作成(S240、S250)及びそれらの合成表示(S260)を行い、その後内挿画像が補正処理手段8に送信され、位置・大きさの補正処理を実行する(S270)。位置・大きさの補正処理についてはS270と同様のプロセスを実行する。
【0218】
S270に於いて補正処理を実行後、それをユーザ端末15上に於いて表示する。その後、最終視点に到達するまでS505を連続的に繰り返すことにより連続的なフレームが作成することが可能となり、これをユーザ端末15上で表示することにより動画のように表示することが可能となる(S570)。
【0219】
【実施例5】
以下に、ユーザ端末15上でパスを設定するプロセスを説明する。又、重複するプロセスについては省略する。本実施態様に於いてはパスと視点間の移動速度を設定する自動連続手段17及び前記設定したパスと移動速度に基づいて自動連続表示を行う自動連続作成手段18がユーザ端末15に具備されている場合の画像表示システム1を説明する。図4にこの場合の画像表示システム1のシステム構成図の一例を示す。
【0220】
サーバ14上に於いて、対象物の基本画像を取込み(S100)、それに対して共通点と面を定義し(S160及びS170)、ターゲット枠情報を設定する(S175)。S100からS175の情報がユーザ端末15に送信され、ユーザ端末15に具備した自動連続手段17に於いて視点設定が行われる(S500)。この際にユーザはユーザ端末15上に予め具備されているマウス等の入力デバイス(図示せず)を用いることにより、パスとその視点間の移動速度を設定する。
【0221】
視点設定を行う際には、S100の基本画像の取込プロセスに於いて説明するように、マウスの移動量に応じて視点の移動を行うことが好適である。具体的な手法についてはS150に於けるプロセスと同様に数4及び数5(後述)を用いて算出できる。又、停止視点を設定する際には、その視点に於いてマウスが停止している時間をユーザ端末15内に予め具備されているタイマ(図示せず)を用い時間の計測を行うことが好適である。
【0222】
即ち、S500を実行することにより、自動連続表示のパスが設定できることとなる。又このパスに対して各々移動速度を設定することにより、パス毎の移動速度を変化させることが可能となる。
【0223】
S500に於いて視点のパスと移動速度を設定後、設定した視点を自動連続作成手段18に送信しS505からS570までのプロセスを実行することにより、ユーザ端末15上に於いて視点と移動速度を設定することで、自動連続表示を行うことが可能となる。
【0224】
<基本画像取込みのプロセス>
以下に基本画像を取り込むプロセスを説明する。基本画像を取り込むプロセスの流れの一例を示したフローチャート図の一例を図8に示す。先ず、画像作成者は、スキャナ等から対象物を撮影した、あるいは従前にデジタルデータとしてコンピュータ上に格納している2次元画像を抽出し、読み込む(S110)。複数の画像を読込後、画像作成者は画像取込手段2を起動し(即ち、図17(a)に示した視点定義を行う為の視点定義画面を起動する)初期状態にする。その後、視点定義画面に於いて、視点となる2次元平面を3次元仮想空間上(この3次元仮想空間は、3次元仮想空間を座標系原点とする球を想定する)に作成する(S120)。この状態の視点定義画面の画面イメージを図17(b)に示す。S120に於いて視点を作成後、S110に於いて読み込んだ画像を取込み、S120に於いて作成した視点に基本画像を対応させる。この状態における視点定義画面の画面イメージを図17(c)に示す。視点に読み込まれた基本画像の上下左右等の視点の位置調整を実行する(S130)。この状態の視点定義画面の画面イメージを図17(d)に示す。
【0225】
S110からS130に於いて設定された視点を全ての視点に於いて実行していない場合(S140)、次の視点を入力する為に視点移動を行う。この際には、各画像の視点位置、及び視線方向(画像面の方向)を数値化してキー入力をすることによって実現しても良いが、画像作成者が数値化してキー入力することは煩雑である。その為、図18に示すように、想定された仮想3次元空間上の座標系原点を中心とした球に於いて、視点上でのx、y座標を球面の極座標(φ、θ)に対応させ、マウス等の入力デバイス(図示せず)の移動量に応じて極座標(φ、θ)を算出し、その位置に視点を移動する(S150)。3次元仮想空間上に於いて視点が移動した画面イメージを図19(a)に示す。
【0226】
極座標(φ、θ)は、以下のように算出する。単位時間に於けるx、y座標の変化をΔx、Δyとすると、Δφ、Δθは数4で算出できる。
【数4】
Δφ=Cx × Δx(∀Cx∈Z)
Δθ=Cy × Δy(∀Cy∈Z)
【0227】
数4と下記に示す数5を用いることにより極座標(φ、θ)は算出することが出来る。
【数5】
【0228】
S150に於いて視点移動後、再びS110からS140を繰り返すことにより、2視点以上を作成する。2番目以降の視点が作成された画面イメージを図19の(b)から図19の(d)に示す。本実施態様で用いた画面イメージでは8視点を設けたが、2視点以上であれば視点はいくつであっても構わない。
【0229】
<対応する点の自動照合のプロセス>
基本画像の組から対応する点を定義する際には、組となる基本画像の全てからマウス等を用いて手作業で指定する必要性があった。しかし、手作業に因った場合では非常に手間がかかることからとても煩雑であり、組となる画像の枚数が多くなる、画像サイズが大きくなる等の場合には非常に負担となる。そこで組となる基本画像のうち、一枚の基本画像に於いて点を定義すると、組となる残りの基本画像から自動的に対応する点を抽出するプロセスを以下に説明する。まず、2枚の基本画像(I0、I1)を組とする場合を説明する。
【0230】
まず、各基本画像に於いて対象物の輪郭線沿いの点(以下、エッジ端点)をスーザン演算子を用いることによって自動的に抽出する。スーザン演算子を用いて対象物のエッジ端点を自動的に抽出する方法は、エス・エム・スティーブ、エム・ブレイディー(S.M.Steve and M.Brady)著「低レベル画像処理に於ける新しいアプローチ」(SUSAN A New Approach to Low Level Image Processing,International Journal of Computer Vision, Vol.23, No.1,p.45-78,1997)に記載されている。エッジ端点を自動的に抽出した図を図44に示す。
【0231】
抽出したエッジ端点の中で組となる任意の点を弱校正用の点(以下、ドロネー三角形指定点)と定め、ユーザが指定を行う。図45にドロネー三角形指定点を指定した場合の図を示す。尚図45に於いては11点を指定している。
【0232】
エッジ端点の抽出によって得られた基本画像I0上の1点をp0とし、基本画像I0とI1上の対応するドロネー三角形指定点(指定したドロネー三角形指定点の対応点の組の数をnとする)を各々q0iとq1iと(i=0,1,…,n−1)とする。ドロネー三角形指定点から逐次法を用いることによって、ドロネー三角形を基本画像I0内に生成する。逐次法については、ディー・リスチンスキー(D.Lischinski)著「グラフィック・ジェムズ第4巻 逐次ドロネー三角形化」(Incremental Delaunay triangluation in Graphics Gems IV, AP Professional,1994)に記載されている。ドロネー三角形が生成された基本画像の一例を図46に示す。
【0233】
点p0を含むドロネー三角形の頂点をq00、q01、q02とする。点p0がドロネー三角形の外部にある場合には、距離が近い点から順にq00、q01、q02と定義する。この時u、vを未知のスカラパラメータとして、以下のように定義する。
a=q01−q00
b=q02−q00
p0=ua+vb+q00
【0234】
これらの式から図47が得られ、これを解くことによってu、vを算出する。但し、正則でない場合にはq02を次に近いドロネー三角形指定点に置き換える。これらによって、基本画像I1に於ける対応点の初期推定位置p^1は以下の式で与えられる。
p^1=u(q11−q10)+v(q12−q10)+q10
【0235】
ドロネー三角形指定点の三角形から線形に補間をしてもエピポール制約を満たさないので、基本画像I1の点p^1が基本画像I0の点p0との間にエピポール制約を満たすように修正を行う必要性がある。点p0、p1の同次座標表現をp〜 0、p〜 1とすると、対応する点は基本画像内に存在する有限空間内の点であることから同次成分を1として、p〜 1=(pT 1、1)=(p1x、p1y、1)Tとすることが出来る。
【0236】
この時のエピポール制約は3×3の基本行列Fを用いてp〜T 1Fp〜 0=0で表せる。基本行列Fの各成分も点p〜 0の点の成分も既知であることから、エピポール制約によりp〜 1は図48に示すようなエピポール制約直線上に拘束されることが明らかである。即ちL=Fp〜 0とするとエピポール制約はL・p〜 0=0である。
【0237】
このエピポール制約直線上に初期推定位置p^1を投影すると、エピポール制約直線に垂直な直線p1=t(Lx、Ly)T+p^1が、L・p〜 0=0満たすことから、パラメータt=−(Lxp1x+Lyp^1y+Lz)/(L2 x+L2 y)で算出が可能となる。これらからエピポール制約を満たすp1が求まる。
【0238】
先程求めたエピポール制約を満たすp1が基本画像上の対応点に一致するとは限らないので、エピポール制約直線上との輝度差を調べることによって、対応する点の修正を行う(線形探索と呼ぶ)。
【0239】
点p1から一定距離内にあるエピポール制約直線上の各画素について点p0の周辺に定義した探索窓(図48参照:本実施態様に於いては正方形である場合を説明するが、それ以外であっても良い)との輝度の差が最小になる位置を求める。2枚の基本画像を用いた場合では視点の違いにより、対応する点であっても輝度が異なることがあるが、相対的な誤差の極小点は比較的安定的に求めることが自明である。又輝度の差は、探索窓全体について平均を用いるだけではなく、部分についても輝度差を求めることで周波数の影響を考慮する。
【0240】
探索窓に於ける輝度差は、探索窓の幅を2h、基本画像I0、I1の座標(x0、y0)、(x1、y1)に於ける輝度差C0(x0、y0)、C1(x1、y1)を用いて、図49のように再帰的に算出することによって可能である。又kは探索窓の大きさ毎の重みを表し、k=1では全ての大きさについて同じ重みで考慮する。k<1では小さい探索窓の影響を重視し、k>1では大きい探索窓の影響を重視する。一般的にはノイズの影響を減らし、低周波成分を重視する為にk>1を用いることが好適である。図50に自動的に対応する点の照合を行った場合の図を示す。
【0241】
上記では2枚の基本画像の場合を説明したが、次に3枚以上の画像で自動的に対応する点の照合を行う場合を説明する。3枚以上の画像の場合には、上述のように2枚の画像についてまず対応点を求め、その後3枚目以降の画像について解析的に対応点を求める。以下にそのプロセスを説明する。
【0242】
基本画像I0、I1、I2の対応する点を同次座標で表したものを各々p〜 0、p〜 1、p〜 2とし、基本画像I0とI1、基本画像I1とI2、基本画像I2とI0の基本行列をF01、F12、F20とする。p〜 0、p〜 1は既知であるので、f12=F12p〜 1、f20=FT 20p〜 1、とすると、図51の式が求められ、この一次方程式を求めることによって、3枚目の画像に於いてもp2を求めることが可能となる。これは、基本画像I0、I1からの2つのエピポール制約直線の交点を求めることであって、輝度差を考慮した線形探索を行う必要がなくなる。但し正則でない場合には2直線が平行となることは自明であり、輝度差を用いて求めることとなる。
【0243】
<2枚の画像の平行化のプロセス>
以下にS210に於ける画像の平行化のプロセスの一例を説明する。本実施態様に於いては2枚の基本画像I0とI1 の平行化を説明するが、当然の事ながら平行化は、対象となる2枚の基本画像に於いて全て作成する必要性がある。
【0244】
2枚の基本画像を平行化する為には、まず2枚の基本画像を、S190に於いて算出したエピポールeij(i=0,1,j=0,1)と平行でない任意の軸dijの周りにθijだけ回転させることで平行にする。本実施態様に於いては簡単の為に、dijをエピポールeijと垂直な無限遠の直線dij = (eijy eijx 0)Tとする。2枚の基本画像が平行と言うことはこの変換によりエピポールが無限遠点に移されることを意味する。即ち、回転行列R(dij、θij)を図23(a)に示すと、R(dij、θij)eijの同次成分は0となる。
【0245】
次にエピポーラ線を水平にするようにz軸周りに回転する。即ちこの回転行列を図23(b)に示すようにR(φij)、e’ij =R(dij、θij)eijとすると、R(φij)e’ij のy成分は0である。
【0246】
p^ij=R(φij)R(dij、θij)piの変換によって定数倍の不定性を除いて面定義座標同士は同一走査線上に並ぶ。定数倍の不定性を取り除く為の第2の基本画像にかける3×3の剪断変形行列Tiとすると、数6及び数7で計算されるホモグラフィHi0、Hi+1,1により、同一走査線上に面定義座標が並ぶ平行化が行える。この関係を図示すると図24のようになる。
【数6】
Hi0 =R(di0,−θi0)R(−φi0)
【数7】
【0247】
基本画像I0の座標点(面定義座標のうちの一点)p0が平行化によって写像された点p^00=H−1 00p0と、基本画像I1の座標点p1が平行化によって写像された点p^11=H−1 11p1とは同一y座標を持つ。基本画像I0、I1をs1の比に内分する点p^s0 (図22参照)も平行化座標では同一y座標を持つことから数8のように内挿できる。同様に、基本画像I0、I2をs1の比に内分する点p^s2は数9のように示される。
【数8】
p^s0 =(1−s1)p^00+s1p^11
【数9】
p^s2 =(1−s1)p^01+s1p^20
【0248】
基本画像I0、I1の組について、基本画像I0の4隅の点をb0i(i=0,1,2,3)として、その平行化画像での点をb^00iとする。又、基本画像I1の4隅の点をb1i(i=0,1,2,3)として、その平行化画像での点をb^11iとする。基本画像上での4隅の点の内挿をbs0i =(1−s1)b0i+s1b1iとし、その平行化画像上での4隅の点の内挿をb^s0i =(1−s1)b^00i+s1b11iとする。このとき、ps0i=Hs0p^s0iの最小自乗解となるような3×3の行列Hs0を基本画像I0、I1の内挿ホモグラフィとする。同様に基本画像I0、I2の組についてもHs2を算出することが可能である。
【0249】
内挿ホモグラフィを算出後、中間視点Is0に於ける点の座標を数10を用いることにより算出する。
【数10】
ps0 =Hs0p^s0
【0250】
<3枚の画像の平行化のプロセス>
以下に3枚の画像を平行化する場合のプロセスの一例を説明する。基本画像
I0、I1、I2を平行にする回転行列をそれぞれR(d0、θ0)、R(d1、θ1)R(d2、θ2)とする。但し、R(di、θi)は回転軸diの回りの角度θiの回転を示す。回転行列R(di、θi)は図41(a)で示される。
【0251】
基本画像I0、I1、I2のz軸周りの回転行列を各々R(φ0)、R(φ1)、R(φ2)とする。z軸回りの回転行列R(φi)は図41(b)で示される。又基本画像I1のI0に対する3×3の剪断変形行列をT1、基本画像I2のI0に対する3×3の剪断変形行列をT2とする。
【0252】
3枚の基本画像を一度に変換する場合については、2枚の基本画像の場合と同様にエピポールを無限遠に移す回転変換を行えばよいが、各基本画像の組について回転を求めるのではなく、全ての基本画像を同時に変換するので、回転軸の自由度は失われ一意に定まることとなる。
【0253】
回転行列R(d0、θ0)、R(d1、θ1)R(d2、θ2)によって移されるエピポールをe’ij(i=0,1,2,j=0,1)とすると、
(1) e’00 = R(d0、θ0)e00
(2) e’21 = R(d0、θ0)e21
(3) e’10 = R(d1、θ1)e10
(4) e’01 = R(d1、θ1)e01
(5) e’20 = R(d2、θ2)e20
(6) e’11 = R(d2、θ2)e11
となる。
【0254】
ここで、画像が平行になるとは、他のエピポールが無限遠になり同次成分が0になることを意味するので、e’ijz=0が成立する。基本画像I0の無限遠回りの回転を表す為に、回転軸d0の同次成分に関して、
(7) (−e00xd0y+e00yd0x)sinθ0+cosθ0=0
(8) (−e01xd0y+e01yd0x)sinθ0+cosθ0=0
が成立する。従ってd0y=d0x×(e01y−e00y)/(e01x−e00x)が得られる。
【0255】
ここでd0xの係数をα0とすると、回転軸は単位ベクトルであるので、d2 0x+d2 0y=(1+α2 0)d2 0x=1となり、回転軸d0は、図42(a)として求められる。この式に(7)を代入すると、回転角度θ0は、tanθ0=1/(e00xd0y−e00yd0x)で算出可能となる。従って、図42(b)を図41(a)に代入することで回転行列R(d0、θ0)を算出することが可能となる。R(d1、θ1)、R(d2、θ2)についても同様に算出が可能である。このプロセスを平行化回転変換(3画像を平行にする変換)と呼ぶ。
【0256】
次に対応点の組を同一水平線上に並べる水平化回転変換のプロセスを行う。2画像の場合にはエピポールのy座標が0になる変換を行えばよいが、3画像ではエピポールが各画像の組毎に定義されている為、上記の方法は用いることが出来ない。そこで、最初に基本画像I0、I1の組について平行化を行い、基本画像I2に関しては、基本画像I0、I1の座標系に対する相対的な変換を求める。
【0257】
まず基本画像I0、I1については2枚の基本画像に於ける場合と同様に、エピポールのy座標が0になるように変換することで対応点が同一y座標に並ぶように変換を行う。即ちe’’00=R(φ0)e’00 、e’’01=R(φ1)e’01 で変換されたエピポールのy座標がe’’00y=0、e’’01y=0となる。ここで基本画像I0について解くと、e’’00y=e’00 xsinφ0+e’00ycosφ0=0となり、これより、回転角度φ0=−e’00y /e’00xとして求められる。従って図42(c)を図41(b)に代入して回転行列R(φ0)が求められる。基本画像I1についても同様である。
【0258】
次に基本画像I0、I1の座標系に対する基本画像I2の相対的な変換を求めることとなるが、基本画像I0、I1の平行化に於ける変換で基本画像I2に対するエピポールe21を変換したものが、基本画像I0、I2のエピポールの方向になればよい(相対的な変換である為)。即ち、e’’20=−ke’’21が成立する。
【0259】
ここで、e’’21=R(φ0)R(d0、θ0)e2 1は既知であり、同様にe’’20=R(φ2)e’20であるので、図42(d)を解けばよい。これを解くと、図42(e)となり、R(φ2)を得られる。
【0260】
次に基本画像I2の焦点距離と位置を合わせるスケール変換のプロセスを説明する。即ち剪断変形行列T2を求めることとなる。基本画像I0、I2の射影された対応点p’’0y、p’’2yがp’’0y=p’’2yを図43(a)のように示すことが出来る。ここで、R0、R1を図43(b)のように定義すると、図43(a)から(T2R2p2)TKR0p0=pT 2(RT 2TT 2KR0)p0=0となる。
【0261】
一方基本画像I0、I2には基本行列F2のpT 2F2p0=0の関係が成立しているので、図43(c)が成立する。但し、tijはT2の成分を示す。従って図43(d)のように剪断変形行列T2が定まる。従って基本画像I2のホモグラフィ行列H2=(T2R(φ2)R(d2、θ2))−1となる。同様にホモグラフィ行列H0、H1を算出する。
【0262】
基本画像I0、I1、I2を(1−s−t):s:tの比に内分する点に於ける内挿ホモグラフィHst(即ち最終的に求めるべき内挿ホモグラフィ行列)のプロセス(ホモグラフィ行列の内挿プロセス)は以下のようにして算出する。
【0263】
基本画像I0、I1、I2の4隅の点をそれぞれb0i、b1i、b2i(i=0,1,2,3)とし、平行化座標に於ける点をb^0i、b^1i、b^2iとすると、
b^0i=H−1 0b0i
b^1i=H−1 1b1i
b^2i=H−1 2b0i
となる。
【0264】
但しこれらの座標は3次元の同次座標で表される。ここで内挿する基本画像Istの4隅の点bsti及びその平行化座標に於けるb^stiを、bsti=(1−s−t)b0i+sb1i+tb2i、b^sti=(1−s−t)b^0i+sb^1i+tb^2iで内挿する。このとき、bsti=Hstb^stiの最小自乗解となるような3×3の行列を内挿ホモグラフィHstとする。
【0265】
<テクスチャマッピングのプロセス>
以下にS230に於けるテクスチャマッピングを説明する。テクスチャマッピングのプロセスの流れの一例を示したフローチャート図を図9に示す。テクスチャマッピングを行う際には、まず、全ての面に対して、どの面をテクスチャ画像として用いるかを面選択手段11に於いて選択する(S300)。面選択のプロセスについては後述する。全ての面に対して面のテクスチャ画像を選択したならば(S350)、次に面と面との輪郭に対する処理を輪郭処理手段12に於いて実行する(S360)。輪郭処理のプロセスについては後述する。この輪郭処理は、面を定義する際に曲面を粗い多角形で近似すると輪郭部分での角が目立つ画像となる為、それを回避し、より自然な画像に近づける為の処理である。S360に於いて輪郭処理が終了後、面に対する色の補正処理を色補正手段13に於いて実行する。この色補正処理は、テクスチャ画像をS300のように選択した場合、隣接面同士で異なる画像から選択することもあり、隣接面同士で発生する色差をなくし、自然な画像に近づける為のプロセスである。色補正処理のプロセスについては後述する。S360に於ける輪郭処理、S410に於ける色補正処理はテクスチャマッピングのプロセスに於いて具備されることが好適であるが、その全部またはどちらか一方のみが具備されても良いし、具備されなくとも良い。
【0266】
<面選択のプロセス>
以下に、S300に於ける面の選択プロセスについて説明する。面の選択プロセスの流れの一例を示したフローチャート図を図10に示す。
【0267】
テクスチャマッピングを行う際に、テクスチャとして用いる画像は視点移動途中で変更すると表示が不自然になる。その為、面選択手段11に於いてどの面をテクスチャ画像とするかを選択する。
【0268】
面毎にテクスチャ画像参照番号を前処理で一度決定しておく。2枚の基本画像のうちどちらの基本画像を利用するかを決定するかは、以下の2つの基準によって決定される。図25にテクスチャの選択基準の概念図を示す。
(基準1)面の向き
(基準2)面の面積
【0269】
対象となる面に対して表向きの画像か否かを判断する(S310)。対応する面が両画像とも表向きの場合(つまり図25に示した面1の場合)、各画像に於ける面の面積を計算し(S320)、その面積が大きい方の画像をその面のテクスチャ画像とする(S330)。面積を基準とする場合には、2画像のうち解像度の高い方の画像を利用する為、高画質化に有効である。又S310に於いて表向きの画像が1枚の場合には、表向きの画像をその面のテクスチャ画像とする(S340)。つまり、図25の面2に示したように、一方が表向きで他方が裏向きの場合には表向きの画像をその面のテクスチャ画像とする。
【0270】
更に、面選択手段11に於いてテクスチャ画像として用いる面を単に2枚の画像から選択するのみならず2枚の画像を視点に応じて組み合わせ、新たな画像を作成することによって、その作成した画像をテクスチャ画像として選択しても良い。これは、前記の面選択の方法に於いては、2枚の画像から1枚の画像を選択する為に、視点の移動の仕方によっては頻繁にテクスチャ画像が切り替わる等が発生するからである。
【0271】
ここで2枚の画像を視点に応じて組み合わせるとは、画像Aの輝度をA、画像Bの輝度をB、画像Aと画像Bとの間の視点に於いて、画像Bから視点迄の距離の比率をd(0≦d≦1)とした場合、以下の式によって組み合わせる比率を算出する。
S=A×d+B(1−d)
【0272】
従って、例えば視点からの距離の比率がAから10%、Bから90%である場合に組み合わせる画像の輝度Sは、0.9A+0.1Bとなる。又、視点からの距離の比率がBから50%、Aから50%である場合に組み合わせる画像の輝度Sは、0.5A+0.5Bとなる。この場合は視点が画像Aと画像Bとの中間に存在する場合である。
【0273】
<面選択の他のプロセス>
更に前記の面選択の方法に於いては、例えば図25に於いては、面に向き付けがされている為に途中の視点の画像であっても表裏の判別は出来、面自体の可視不可視は判断できるが、図52に示すような文字盤とリストバントの関係のように両方とも表向きの場合には、他の面によって隠されるオクルージョンが生じる為可視性の判断が行えない。そこで各画像に於けるエピポールを利用し、視点から遠くに存在する面から順番に描画を行うプロセスを説明する。
【0274】
面は2次元であって奥行きは持たない為、面を選択する順序に依存する隠面消去が行われる。従って面を選択する順序は、面の見えている画像に於いて視点からの距離に相当する基準によって決定することが可能となる。図53に示すように、基本画像I0、I1の視点をC0、C1とし、エピポールe0、e1で表す。オクルージョンが生じた場合、エピポールからの距離が遠い面から順に描画することで近似的な隠面消去が行えることとなる。
【0275】
<輪郭処理のプロセス>
以下にS360の輪郭処理手段12に於ける輪郭処理のプロセスを説明する。輪郭処理プロセスの流れの一例を示したフローチャート図を図11に示す。
【0276】
面を定義する際に曲面を粗い多角形で近似すると輪郭部分での角が目立ち不自然な画像になってしまう。この問題を避けるには細かく多角形分割する必要があるが、そうなると平行化画像に内挿する面の頂点の数が増加することとなり、データ量が増加する。同時に入力作業が困難にもなる。3次元CGでは輪郭部分だけを適応的に細分割する方法や、粗い分割のまま輪郭部分だけにテクスチャ付きの面を付加する手法が存在している。
【0277】
本発明に於いては、従来の手法よりもより自然な画像を作成することが可能な以下のような方法によりそれを実現している。即ち、元の画像に対象物以外を消去するマスクを作成し、定義した面の輪郭部分の外側に新たな四辺形面を付加し、マスク付きテクスチャを写像する。マスクは図26に示すように、元の画像から画像編集ソフトを使用し手作業で背景を塗りつぶすことで作成できるが、ブルーバック等の単一色の背景ならば自動的に抽出することも可能である。
【0278】
面の外側の四辺形面のことをオフセット面と呼ぶ。面頂点間のつながりである稜線をはさんで面が接続する場合、隣り合う面を隣接面と呼ぶ。隣接面が存在しない稜線を外部境界稜線、隣接面が存在し一方は表向き他方は裏向きとなる輪郭の稜線を内部境界稜線とし、外部境界稜線と内部境界稜線を総称して境界稜線と呼ぶ。面の頂点座標を平均する点を面の重心とするとき、重心を通り稜線に垂直な外向きの単位ベクトルを稜線オフセットベクトルとする。又頂点を含む境界稜線オフセットベクトルの平均単位ベクトルを頂点オフセットベクトル、頂点を頂点オフセットベクトル方向に移動した点をオフセット頂点と呼ぶ。以上の関係を概念的に図示した図が図27である。
【0279】
図27に示した場合、オフセット面の表示プロセスは次のようになる。先ず、各画像毎に稜線オフセットベクトルを計算する(S370)。計算された稜線オフセットベクトルを平均して頂点オフセットベクトルを計算する(S380)。作成された内挿画像について、境界稜線の両端頂点とそこからオフセットベクトル方向に移動した頂点で構成されるオフセット面を表示する(S390)。その後、通常の面を表示する(S400)。
【0280】
この場合、補間された頂点だけは数3に示したエピポール制約を満たしているが、頂点以外のオフセット面内部の点は、視点の射影幾何学的制約を満たさない。しかし、オフセット面は通常、稜線から近い部分に定義されるので歪みは小さくて済むこととなる。
【0281】
<色補正処理のプロセス>
以下にS410の色補正手段13に於ける色補正プロセスを説明する。色補正プロセスの流れの一例を示したフローチャート図を図12に示す。
【0282】
S300の面選択手段11に於いてテクスチャ画像を選択した場合、隣接面同士で異なる画像を選択することがあり、境界部分の色差が目立ち不自然な画像となる場合がある。
【0283】
そこで、本発明に於いては2枚のテクスチャ画像を混ぜ合わせることにより色の差を修正する。混ぜ合わせる際には、混ぜ合わせる割合を稜線からの距離に応じて減衰する。この処理はテクスチャ画像に対して一度だけ計算される処理であり、以下のように実行する。
【0284】
先ず、面内部の各画素について隣接面のテクスチャ画像参照番号が異なる稜線から画素までの距離を求める(S420)。次に画素点pにおける稜線の重みをwiとし、稜線iからの最短距離をdiとし、面の重心から稜線までの距離をriとした時、図28に示す式で稜線の重みwiを算出することにより(S430)、稜線の重みwを数11より算出する(S440)。
【数11】
w=min(Σiwi ,1)
【0285】
画素点pに対応するテクスチャ画像0,1の色をそれぞれC0(p),C1(p)とすると、補正した色C(p)は数12で算出する(S450)。
【数12】
C(p)=(1−w)C0(p)+wC1(p)
【0286】
<影作成のプロセス>
以下に、S260の影作成手段4に於ける射影復元した対象物に擬似的な影を付加するプロセスを説明する。但し、影は1枚の平面に投影されるものとする。
【0287】
6自由度の2次元アフィン変換行列をNとする。床面(影が作成される平面を床面とするがそれ以外でもよい)に投影される対象物頂点の画像上の点をmi=(ui,vi,1)T とする。影の相対位置を決定する為に2点を指定することにより4自由度が決定されるので、残りの2自由度で影の方向と大きさを指定するものとする。影の方向と大きさの指定は剪断変形で実現できる。射影復元した対象物の頂点を2点を基準とする相対座標に変換した後、剪断変形を適用して元の座標に戻す。m1を原点とするように平行移動する変換行列をT、m1m2がx軸になるような原点を中心とした回転行列をR、剪断変形行列をSとする(但し剪断変形式に於いてx方向の変位をa、y方向の変位をbとする)。即ち、各行列T、R、Sは図30(a)から(c)のように各々示される。
【0288】
又、cosθ、sinθは各々図30(d)、(e)のように示される。視点移動により2点m1,m2がそれぞれm’1,m’2に移るものとし、新たな座標に於ける平行移動行列をT’、回転行列をR’とすると、影の座標変換を表すアフィン変換行列Nは図31に示す式で表される。又、影を算出する過程を示した概念図を図32に示す。射影復元する際の面情報を利用して変換された頂点を辿り、半透明な面を表示すれば影が作成される。当然の事ながら、射影復元した対象物の表示は影の表示処理後に行う。
【0289】
<反射作成のプロセス>
以下に、S270の反射手段に於ける反射する画像を作成するプロセスを説明する。反射画像も影と同様に射影復元した対象物のアフィン変換行列で作成する。2次元アフィン変換は6自由度なので、反射する床面上にある対象物の2点と反射して見える1点を指定することで変換行列を決定できる。
【0290】
影の場合と同様に床面上にある対象物の2点をm1,m2とし、m1を原点とするように平行移動する行列をT、m1m2がx軸になるような原点を中心とした回転行列をRとする(但し、行列T、Rは図30(a)(b)で定義される)。又視点移動後の平行移動行列、回転行列をT’、R’とする。この時、反射を表すアフィン変換行列Mは数13で示される。又、S’は反射する点m3=(u3,v3,1)Tを用いて図33で表される。
【数13】
M=T’−1R’−1S’RT
【0291】
<位置、大きさの補正処理のプロセス>
以下にS290の補正処理手段8に於ける位置、大きさの補正処理のプロセスを説明する。位置、大きさの補正処理のプロセスの流れの一例を図13に示す。
【0292】
S100に於いて取り込んだ基本画像は、カメラから対象物までの距離や、基本画像内での対象物の位置が視点毎に異なることが一般的である。そしてこれらが異なったまま内挿画像の作成を連続的に行うと、視点移動以外の対象物の変位が発生し、見かけ上、対象物が拡大/縮小表示されたり、対象物が一定の点の周りに回転せず上下に動いたりする問題点が発生する点を解決する為である。
【0293】
これを防ぐ為に、本発明では、基本画像内の対象物のカメラからの距離(=拡大/縮小倍率)と位置を補正するプロセスを付加することにより、この問題点の解決を図る。
【0294】
まず、対象物の範囲を示す情報(基本画像内の上、左、下、右の位置座標とし、これを以下「ターゲット枠情報」とする)をS100に於いて2次元画像の取込みを行う際に設定しておく。
【0295】
次にS200に於いて内挿画像を作成する際に、このターゲット枠情報に基づいて拡大/縮小倍率と平行移動量を算出して補正を加える(S470)。ターゲット枠情報は、視点毎に異なる為、開始視点のターゲット枠情報と、開始視点から終了視点までの総フレーム数を利用して線形に補間して数14に基づいて算出する(S480)。位置、大きさの補正処理を行わない場合のイメージ図を図39(a)に示し、行った場合のイメージ図を図39(b)に示す。
【数14】
【0296】
当然のことながら、影や反射、合成表示、補正処理等は行われず、単純に内挿画像が作成されるだけでも良い。
【0297】
尚、本発明を実施するにあたり本実施態様の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記録した記憶媒体をシステムに供給し、そのシステムのコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによって実現されることは当然である。
【0298】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラム自体が前記した実施態様の機能を実現することとなり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を当然のことながら構成することになる。
【0299】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えばフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を使用することができる。
【0300】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、上述した実施態様の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステムなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前記した実施態様の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0301】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる不揮発性あるいは揮発性の記憶手段に書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、機能拡張ボードあるいは機能拡張ユニットに備わる演算処理装置などが実際の処理の一部あるいは全部を行い、その処理により前記した実施態様の機能が実現される場合も含まれることは当然である。
【0302】
【発明の効果】
本発明により、従来の動画データや3次元データによる表示方法と異なりデータ量が少なく、又今まで存在していた問題点を解決し、よりリアリティのある表示を可能とした。
【0303】
又、基本画像から連続的に内挿画像を自動作成し連続表示を行うことにより、従来の動画データに比べて少ないデータ量で動画が可能となった。又その際にパスと視点間の移動速度を任意に設定できるようにしたことにより、よりインタラクティブな動画の表現が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】 本発明の内挿画像作成手段のシステム構成の一例を示す図である。
【図3】 自動連続表示を行う手段を具備した際のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
【図4】 自動連続表示を行う手段を具備した際のシステム構成の他の一例を示したシステム構成図である。
【図5】 本発明のプロセスの一例を示すフローチャート図の一ページ目である。
【図6】 本発明のプロセスの一例を示すフローチャート図の二ページ目である。
【図7】 内挿画像作成プロセスの一例を示すフローチャート図である。
【図8】 基本画像の取込プロセスの一例を示すフローチャート図である。
【図9】 テクスチャマッピングのプロセスの一例を示すフローチャート図である。
【図10】面の選択プロセスの一例を示すフローチャート図である。
【図11】輪郭処理のプロセスの一例を示すフローチャート図である。
【図12】色補正処理のプロセスの一例を示すフローチャート図である。
【図13】位置、大きさの補正処理のプロセスの一例を示すフローチャート図である。
【図14】自動連続処理を行うプロセスの一例を示すフローチャート図である。
【図15】自動連続表示のプロセスの一例を示すフローチャート図の一ページ目である。
【図16】自動連続表示のプロセスの一例を示すフローチャート図の二ページ目である。
【図17】視点定義画面の一例を示す図である。
【図18】視点移動の概念図である。
【図19】視点定義画面の他の一例を示す図である。
【図20】面定義画面の一例を示す図である。
【図21】3視点間に於ける各座標系の位置関係を示した概念図である。
【図22】3視点補間の概念図である。
【図23】回転行列を示した図である。
【図24】画像の平行化の概念図である。
【図25】面選択の概念図である。
【図26】マスク付き画像の一例である。
【図27】オフセット面の概念図である。
【図28】稜線の重みを示した図である。
【図29】合成表示を行った際の画像の一例である。
【図30】変換行列、回転行列、剪断変形行列を示した図である。
【図31】アフィン変換行列を示した図である。
【図32】影を算出する過程を示した概念図である。
【図33】反射する点を示した図である。
【図34】基本画像の一例を示した図である。
【図35】内挿画像の一例を示した図である。
【図36】2視点間に於ける各座標系の位置関係を示した概念図である。
【図37】ターゲット枠情報が設定された基本画像の一例を示す。
【図38】自動連続表示の概念図である。
【図39】補正処理のイメージ図である。
【図40】3視点間に於ける各座標系の位置関係を示した概念図である。
【図41】回転行列を示す図である。
【図42】平行化回転変換、水平化回転変換に於ける途中式を示した図である。
【図43】スケール変換に於ける途中式を示した図である。
【図44】エッジ端点を自動的に抽出した図である。
【図45】ドロネー三角形指定点を指定した場合の図である。
【図46】ドロネー三角形が生成された基本画像の図である。
【図47】スカラパラメータを解く連立一次方程式を示した図である。
【図48】エピポール制約直線と探索窓の概念図である。
【図49】輝度差を求めるアルゴリズムを示した図である。
【図50】自動的に対応する点の照合を行った場合の図である。
【図51】3枚の画像の際の1次方程式を示す図である。
【図52】面が重なる場合の一例を示す図である。
【図53】面の描画順序を示す概念図である。
【符号の説明】
1:画像表示システム
2:画像取込手段
3:内挿画像作成手段
4:影作成手段
5:反射作成手段
6:作成画像記憶手段
7:合成表示手段
8:補正処理手段
9:初期情報演算手段
10:平行化画像作成手段
11:面選択手段
12:輪郭処理手段
13:色補正手段
14:サーバ
15:ユーザ端末
16:ネットワーク
17:自動連続手段
18:自動連続作成手段
19:テクスチャマッピング手段
Claims (3)
- ユーザが希望する視点からの対象物の内挿画像を自動作成する画像表示システムであって、前記対象物の複数視点からの少なくとも3枚以上の複数の2次元画像を取り込む画像取込手段を有するサーバとネットワークを介してデータの送受信が可能なユーザ端末を有する画像表示システムに於いて、
前記ユーザ端末は、
前記サーバから前記複数の2次元画像を受信し前記ユーザが希望する視点からの対象物の内挿画像を自動作成する内挿画像作成手段を有しており、
前記内挿画像作成手段は、
前記受信した複数の2次元画像を用いて回転行列を算出し、前記回転行列を用いて複数の2次元画像を平行にする平行化回転変換を行い、前記平行化回転変換に基づいて複数の2次元画像の対応点の組を同一水平線上に並べる水平化回転変換を行い、前記水平化回転変換に基づいて複数の2次元画像の焦点距離と位置を合わせるスケール変換を行い、前記平行化回転変換、水平化回転変換、スケール変換に基づいてホモグラフィ行列を内挿することで、前記対象物の2次元画像の内挿画像を自動作成する、
ことを特徴とする画像表示システム。 - ユーザが希望する視点からの対象物の内挿画像を自動作成する画像表示システムであって、前記ユーザが希望する視点からの対象物の内挿画像を自動作成する内挿画像作成手段を有するユーザ端末とネットワークを介してデータの送受信が可能なサーバを有する画像表示システムに於いて、
前記サーバは、
前記対象物の複数視点からの少なくとも3枚以上の複数の2次元画像を取り込み前記2次元画像を前記ユーザ端末に送信する画像取込手段を有しており、
前記内挿画像作成手段は、
前記受信した複数の2次元画像を用いて回転行列を算出し、前記回転行列を用いて複数の2次元画像を平行にする平行化回転変換を行い、前記平行化回転変換に基づいて複数の2次元画像の対応点の組を同一水平線上に並べる水平化回転変換を行い、前記水平化回転変換に基づいて複数の2次元画像の焦点距離と位置を合わせるスケール変換を行い、前記平行化回転変換、水平化回転変換、スケール変換に基づいてホモグラフィ行列を内挿することで、前記対象物の2次元画像の内挿画像を自動作成する、
ことを特徴とする画像表示システム。 - ユーザが希望する視点からの対象物の内挿画像を自動作成し閲覧させるサーバ上に於いて、前記内挿画像を自動作成する画像表示システムであって、
前記サーバは、
前記対象物の複数視点からの少なくとも3枚以上の複数の2次元画像を取り込む画像取込手段と、
前記希望する視点からの対象物の内挿画像を自動作成する内挿画像作成手段とを有しており、
前記内挿画像作成手段は、
前記取り込んだ複数の2次元画像を用いて回転行列を算出し、前記回転行列を用いて複数の2次元画像を平行にする平行化回転変換を行い、前記平行化回転変換に基づいて複数の2次元画像の対応点の組を同一水平線上に並べる水平化回転変換を行い、前記水平化回転変換に基づいて複数の2次元画像の焦点距離と位置を合わせるスケール変換を行い、前記平行化回転変換、水平化回転変換、スケール変換に基づいてホモグラフィ行列を内挿することで、前記対象物の2次元画像の内挿画像を自動作成する、
ことを特徴とする画像表示システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001305230A JP3876142B2 (ja) | 2001-02-26 | 2001-10-01 | 画像表示システム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-50353 | 2001-02-26 | ||
JP2001050353 | 2001-02-26 | ||
JP2001305230A JP3876142B2 (ja) | 2001-02-26 | 2001-10-01 | 画像表示システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002324249A JP2002324249A (ja) | 2002-11-08 |
JP3876142B2 true JP3876142B2 (ja) | 2007-01-31 |
Family
ID=26610096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001305230A Expired - Fee Related JP3876142B2 (ja) | 2001-02-26 | 2001-10-01 | 画像表示システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3876142B2 (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005018529A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Ricoh Co Ltd | 画像処理装置 |
JP4355535B2 (ja) * | 2003-08-07 | 2009-11-04 | 株式会社岩根研究所 | 360度画像変換処理装置 |
JP4562457B2 (ja) | 2003-10-02 | 2010-10-13 | 株式会社リコー | 画像処理装置及び画像処理方法 |
JP2005107431A (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-21 | Fujitsu Frontech Ltd | 表示装置の表示方法、表示装置及び表示装置の表示制御プログラム |
JP4809316B2 (ja) * | 2007-10-31 | 2011-11-09 | 日本電信電話株式会社 | 画像生成装置、プログラム、および記録媒体 |
JP4828506B2 (ja) * | 2007-11-05 | 2011-11-30 | 日本電信電話株式会社 | 仮想視点画像生成装置、プログラムおよび記録媒体 |
JP5011224B2 (ja) * | 2008-07-09 | 2012-08-29 | 日本放送協会 | 任意視点映像生成装置及び任意視点映像生成プログラム |
JP4702569B2 (ja) * | 2008-09-30 | 2011-06-15 | マツダ株式会社 | 車両用画像処理装置 |
JP5015126B2 (ja) * | 2008-12-09 | 2012-08-29 | 日本電信電話株式会社 | 画像生成方法、画像認証方法、画像生成装置、画像認証装置、プログラム、および記録媒体 |
JP2011070579A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 撮影画像表示装置 |
JP5201160B2 (ja) * | 2010-03-10 | 2013-06-05 | オムロン株式会社 | 共通画像平面決定プログラム、共通画像平面決定方法、および共通画像平面決定装置 |
JP4830041B1 (ja) * | 2010-08-30 | 2011-12-07 | 楽天株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、ならびに、情報記録媒体 |
US20210134049A1 (en) * | 2017-08-08 | 2021-05-06 | Sony Corporation | Image processing apparatus and method |
JP7352374B2 (ja) * | 2019-04-12 | 2023-09-28 | 日本放送協会 | 仮想視点変換装置及びプログラム |
-
2001
- 2001-10-01 JP JP2001305230A patent/JP3876142B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002324249A (ja) | 2002-11-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3876142B2 (ja) | 画像表示システム | |
US9129433B1 (en) | Photogrammetry engine for model construction | |
KR101707707B1 (ko) | 인체 모델을 이용한 가상 아이템 피팅 방법 및 가상 아이템의 피팅 서비스 제공 시스템 | |
KR101560508B1 (ko) | 3차원 이미지 모델 조정을 위한 방법 및 장치 | |
JP4548840B2 (ja) | 画像処理方法、画像処理装置、画像処理方法のプログラムおよびプログラム記録媒体 | |
CN107484428B (zh) | 用于显示对象的方法 | |
JP3524147B2 (ja) | 3次元画像表示装置 | |
JPH1186033A (ja) | ワイヤフレームトポロジーへの顔面イメージの自動マッピング | |
KR102067823B1 (ko) | 비디오 영상기반 2d/3d ar 실감체험 방법 및 장치 | |
JP3104638B2 (ja) | 3次元画像作成装置 | |
US6795090B2 (en) | Method and system for panoramic image morphing | |
JP4468631B2 (ja) | 3次元顔モデルのためのテクスチャー生成方法及び装置 | |
JP3643511B2 (ja) | 3次元画像処理方法,3次元モデリング方法および3次元画像処理プログラムを記録した記録媒体 | |
US20210118216A1 (en) | Method of displaying a wide-format augmented reality object | |
JP2001291116A (ja) | 三次元画像生成装置および三次元画像生成方法、並びにプログラム提供媒体 | |
JPH10208074A (ja) | 画像生成方法 | |
JP2010152529A (ja) | 頂点テクスチャマッピング装置及びプログラム | |
JP3309841B2 (ja) | 合成動画像生成装置および合成動画像生成方法 | |
KR100447778B1 (ko) | 포즈추정을 이용한 스테레오/다시점 실감 혼합현실 구현장치 및 그 방법 | |
WO2002069277A1 (fr) | Systeme d'affichage d'image et procede associe | |
JP3648099B2 (ja) | 画像合成表示方法および装置ならびに画像合成表示プログラムを記録した記録媒体 | |
WO2024099319A1 (zh) | 虚拟视频图像生成方法、装置、设备和介质 | |
JP2002312810A (ja) | 合成動画像生成装置および合成動画像生成方法 | |
JPH07175930A (ja) | 画像処理装置 | |
JPH10240967A (ja) | モデル画像を用いた3次元物体のグラフィクスアニメーション装置及び方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051018 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20051201 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051226 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20051226 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060131 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060131 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060314 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060508 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060508 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060601 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060815 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060904 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060904 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061024 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061030 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |