JP3875427B2 - トラクタ及びプリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファンフォールド紙を給紙するトラクタ及びプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、図3を参照し、ファンフォールド紙を用いるプリンタPについて説明する。用紙ガイド1に保持されたプラテン2に印字ヘッド3が対向配置されている。この印字ヘッド3はプラテン2の長手方向(図3における紙面に対して垂直な方向)に沿って往復駆動されるキャリッジ(図示せず)に搭載されている。用紙搬送方向におけるプラテン2の上流側と下流側とにはフィードローラ4,5が回転自在に設けられ、これらのフィードローラ4,5にはピンチローラ6,7が接離自在に対向配置されている。8はフィードローラ4とピンチローラ6との間にカット紙(図示せず)を案内する用紙ガイドで、この用紙ガイド8の下方には用紙ガイド9が所定の間隔を開けて設けられている。これらの用紙ガイド8,9の上流には、カット紙を給紙する場合と、ファンフォールド紙10を用いる場合とで、給紙経路を切り替えるパスチェンジガイド11が支点軸12を中心に回動自在に設けられている。
【0003】
次に、ファンフォールド紙10を給紙する場合に用いる従来のトラクタ13について説明する。トラクタ13は、プリンタPが備える相対向する側板(図示せず)に支持されたガイド軸14と駆動軸15とに摺動自在で任意位置に固定可能に支持されたトラクタ本体16を備えている。トラクタ本体16は搬送するファンフォールド紙10の両側に配置されるように対をなし、これらのトラクタ本体16にはファンフォールド紙10を押える蓋17がヒンジ(図示せず)によって起伏自在に取り付けられている。さらに、トラクタ本体16には、駆動軸16に対して軸方向には摺動自在であって回転方向にはこの駆動軸15により駆動されるプーリ(図示せず)と、このプーリの略半周とトラクタ本体16の外周の一部とに巻回されたベルト(図示せず)とが組み込まれている。ベルトはファンフォールド紙10の両側に等間隔で形成された送り孔(図示せず)に係合する複数のピン(図示せず)を外周に備えている。また、蓋17にはベルトのピンとの干渉を避けるための長孔18が形成されている。
【0004】
このようなプリンタPでは、ファンフォールド紙10を用いる場合には、図3に示すようにパスチェンジガイド11を時計方向に回動させて、その下部と用紙ガイド9との間の間隔を開ける。そして、トラクタ13の蓋17を仮想線で示すように上方に起こし、ファンフォールド紙10の両側に形成された送り孔をトラクタ13が有するベルトの外周に形成されたピンに係合した後に、蓋17を倒伏させる。
【0005】
ファンフォールド紙10を給紙するときは、印字ヘッド3の下流側に配置されたフィードローラ5にピンチローラ7を接触させるが、上流側のフィードローラ4からはピンチローラ6を離しておく。そして、トラクタ13によりファンフォールド紙10を送り込み、トラクタ13の送り量より僅かに送り量を大きく定めたフィードローラ5とピンチローラ7とによりファンフォールド紙10を引っ張るようにして給紙を行なう。
【0006】
カット紙を使用するときは、支点軸12を中心にパスチェンジガイド11を反時計方向に回動させて、パスチェンジガイド11と用紙ガイド8との間の間隔を開け、両者の間からカット紙を給紙する。この場合には、全てのフィードローラ4,5にピンチローラ6,7を接触させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ファンフォールド紙10には一定の間隔でミシン目が形成され、このミシン目の部分で折り目10aが形成されている。また、プラテン2と印字ヘッド3と間のギャップは狭い一定の値に定められているので、両者のギャップに折り目10aが近づくとファンフォールド紙10は抵抗を受ける。伝票発行用のファンフォールド紙10は複数枚綴りで、折り目10aの近傍で紙ホチキスにより綴じられているものもある。このような場合にはファンフォールド紙10が受ける抵抗はさらに大きくなる。
【0008】
一方、カット紙とファンフォールド紙10との給紙経路を切り替えるパスチェンジガイド11を備えたプリンタPでは、パスチェンジガイド11の回動動作を許容し、且つ、このパスチェンジガイド11に蓋17が干渉しないようにトラクタ13を配置しなければならない。これにより、トラクタ13とパスチェンジガイド11との間にはある程度の空間19が発生する。
【0009】
したがって、プラテン2と印字ヘッド3とによりファンフォールド紙10が受ける抵抗が大きい場合には、空間19でファンフォールド紙10が膨らみ易い。この膨らみによりファンフォールド紙10の直進性が損なわれるので、この状態でさらにファンフォールド紙10がトラクタ13により送り込まれると、膨らみがさらに大きくなりジャムの発生原因となってしまう。
【0010】
下流側のフィードローラ5とピンチローラ7とによる送り量をさらに大きくすると、ファンフォールド紙10が緊張し過ぎて送り孔が破けるため、フィードローラ5とピンチローラ7とによる送り量を大きくするには限度がある。また、パスチェンジガイド11の下方に、上下で対をなす用紙ガイドを別個に設けると、空間19を小さくしてファンフォールド紙10の膨らみを規制することができるが、これらの用紙ガイドを支持するための部材を必要とするので、パスチェンジガイド11の動作空間が確保できにくくなり、しかも部品点数が増加する。
【0011】
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、ジャムの防止に寄与し得るトラクタを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のトラクタは、ファンフォールド紙の両側に形成された送り孔に係合する複数のピンが外周に形成された回転体と、前記回転体を回転自在に支持するトラクタ本体と、前記トラクタ本体に起伏自在に支持されて前記ファンフォールド紙を押える蓋と、前記トラクタ本体の給紙方向の端部から連続され前記ファンフォールド紙の給紙方向に向けて嘴状に延長されて前記ファンフォールド紙の両面を案内する対の案内突部とを備えるとともに、前記案内突部は前記案内突部の前記ファンフォールド紙の搬送方向下流側に存在し前記ファンフォールド紙を押圧する部材まで延伸している。
【0013】
したがって、ファンフォールド紙は回転する回転体により送られ、蓋の下を通り抜けたファンフォールド紙はさらに対をなす案内突部の間で案内されて給紙される。
【0014】
請求項2記載のプリンタは、請求項1記載のトラクタと、前記トラクタの前記案内突部の上方に配置されてカット紙とファンフォールド紙との給紙経路を切り替えるパスチェンジガイドとを備える。
【0015】
したがって、トラクタの案内突部により案内されたファンフォールド紙は、次にパスチェンジガイドにより案内されて給紙される。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。プリンタPの構成については図3において説明した構成と同様につき、同一符号を用い説明も省略する。
【0017】
本実施の形態におれるトラクタ20は、プリンタPが備える相対向する側板(図示せず)に支持されたガイド軸21と駆動軸22とに摺動自在で任意位置に固定可能に支持されたトラクタ本体23を備えている。トラクタ本体23は搬送するファンフォールド紙10の両側に配置されるように対をなし、これらのトラクタ本体23にはファンフォールド紙10を押える蓋24がヒンジ25(図2参照)によって起伏自在に取り付けられている。さらに、トラクタ本体23には、駆動軸22に対して軸方向には摺動自在であって回転方向にはこの駆動軸22により駆動されるプーリ(図示せず)が組み込まれ、このプーリの略半周とトラクタ本体23の外周の一部とに回転体としてのベルト26(図2参照)が巻回されている。ベルト26は、ファンフォールド紙10の両側に等間隔で形成された送り孔(図示せず)に係合する複数のピン27を外周に備えている。
【0018】
図2において、28は駆動軸22に対して軸方向には摺動自在で回転方向には駆動軸22とともに回転するブッシュである。このブッシュ28はトラクタ本体23に回転自在に保持されている。なお、このブッシュ28は、それ自体が単体であってもよく、また、前述したベルト26が巻回されるプーリの一部であってもよい。さらに、ピン27を有する回転体はベルト26に限られるものではなく、スプロケットホイールを用いてもよい。
【0019】
さらに、トラクタ本体23の端部には、ファンフォールド紙10の給紙方向に向けて嘴状に延長された案内突部29と、この案内突部29の外側縁から連続されてファンフォールド紙10を押える案内突部30と、この案内突部30から給紙方向とは反対側に向かうに従い上方に傾斜する傾斜片31とが一体に形成されている。案内突部30の上方にはバスチェンジガイド11が配置され、案内部突部30の先端はパスチェンジガイド11の支点軸12の真下まで伸びている。また、傾斜片31は蓋24との干渉を避けるように配置されている。なお、蓋24にはベルト26のピン27との干渉を避けるための長孔32が形成されている。
【0020】
このような構成において、ファンフォールド紙10を用いる場合には、図1に示すようにパスチェンジガイド11を時計方向に回動させて、その下部と用紙ガイド9との間に間隔を開ける。そして、図1に仮想線で示すように、また図2に示すように、トラクタ20の蓋24を上方に起こし、ファンフォールド紙10の両側に形成された送り孔をベルと26のピン27に係合し、蓋24を倒伏させる。そして、駆動軸22を駆動してトラクタ20のベルト26を回転させることにより、ファンフォールド紙10を印字ヘッド3側に送り込み、ベルと26による送り量より僅かに送り量を大きく定めたフィードローラ5とピンチローラ7とによりファンフォールド紙10を引っ張るようにして給紙を行なう。
【0021】
このとき、蓋24の下を抜けたファンフォールド紙10は、さらに傾斜片31により案内突部29,30の間に導かれる。ファンフォールド紙10が案内突部29,30の間から抜け出た部分は、パスチェンジガイド11の下面が近接しているので、ファンフォールド紙10は下流側のプラテン2と印字ヘッド3とから抵抗を受けたとしてもパスチェンジガイド11により下方の用紙ガイド9側に押えられるため、膨らみが規制され、直進性が増す。これにより、ジャムの発生を防止することができる。
【0022】
また、蓋24を通り抜けたファンフォールド紙10をパスチェンジガイド11に受け渡す案内突部29,30は、トラクタ本体23に一体に形成されているため、別部材を用いることなく、且つ、小さなスペースで支持することができる。さらに、パスチェンジガイド11の回動動作に必用なスペースを制限することなく案内突部29,30を配置することができる。
【0023】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、トラクタ本体の給紙方向の端部に、給紙方向に向けて延長されてファンフォールド紙の両面を案内する対の案内突部を連続させて形成したので、ファンフォールド紙をトラクタ本体に設けられた回転体により送り、蓋の下を通り抜けた後も対の案内突部の間で案内して給紙することができる。これにより、ファンフォールド紙の直進性を増すことができる。
【0024】
また、請求項2記載の発明によれば、トラクタの案内突部の上方にパスチェンジガイドを配置したので、パスチェンジガイドの上流側におけるファンフォールド紙の膨らみを対の案内突部により規制し、ジャムの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるプリンタとトラクタとの関係を示す縦断側面図である。
【図2】トラクタの斜視図である。
【図3】プリンタと従来のトラクタとの関係を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
10 ファンフォールド紙
11 パスチェンジガイド
23 トラクタ本体
24 蓋
26 回転体
27 ピン
29,30 案内突部
Claims (2)
- ファンフォールド紙の両側に形成された送り孔に係合する複数のピンが外周に形成された回転体と、
前記回転体を回転自在に支持するトラクタ本体と、
前記トラクタ本体に起伏自在に支持されて前記ファンフォールド紙を押える蓋と、
前記トラクタ本体の給紙方向の端部から連続され前記ファンフォールド紙の給紙方向に向けて嘴状に延長されて前記ファンフォールド紙の両面を案内する対の案内突部と、
を備えるとともに、前記案内突部は前記案内突部の前記ファンフォールド紙の搬送方向下流側に存在し前記ファンフォールド紙を押圧する部材まで延伸していることを特徴とするトラクタ。 - 請求項1記載のトラクタと、
前記トラクタの前記案内突部の上方に配置されてカット紙とファンフォールド紙との給紙経路を切り替えるパスチェンジガイドと、
を備えるプリンタ。
Priority Applications (1)
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Publications (2)
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JP2000296641A JP2000296641A (ja) | 2000-10-24 |
JP3875427B2 true JP3875427B2 (ja) | 2007-01-31 |
Family
ID=14503713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10918199A Expired - Fee Related JP3875427B2 (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | トラクタ及びプリンタ |
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JP (1) | JP3875427B2 (ja) |
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1999
- 1999-04-16 JP JP10918199A patent/JP3875427B2/ja not_active Expired - Fee Related
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