JP3873347B2 - ロボット手首機構 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はロボット手首機構に係り、特に手首機構に支持された治具に接続されたチューブを配設するのに好適なロボット手首機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動化された塗装ラインに設置される塗装用ロボットには、主にプレイバック形の多関節ロボットが使用されている。この種の塗装用ロボットは、水平方向に延在する第2アームの先端に取り付けられた手首機構に塗装ガンが支持されており、アームの動作と共に塗装ガンをティーチングされた通りに移動させてワークへの塗装作業を行う。
【0003】
手首機構は、互いに直交するように交差するX軸方向,Y軸方向,Z軸方向の各回転力が伝達されて駆動され、3次元動作を行うことができるので、塗装ガンの塗装方向を自在に変えることができる。
また、塗装用ロボットでは、塗料供給ユニットあるいはアームに設置された色替ユニットから引き出された塗料チューブ及び空気チューブを塗装ガンに接続しなければならない。すなわち、塗装用ロボットの場合、塗料供給ユニットのポンプにより送液された塗料及び圧縮空気を塗装ガンに供給するための塗料チューブ及び空気チューブがアームに沿って配設されている。そして、塗料チューブ及び空気チューブは、手首機構の3次元動作を妨げないようにするため、大きく撓ませた状態で塗装ガンに接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のロボット手首機構では、塗料チューブ及び空気チューブが手首機構の外側に大きく膨らんだ状態に配設されているため、外観上見苦しく、且つチューブが周囲の機器に接触しやすいので、チューブが周囲の機器に引っ掛かり無理な力が作用して破損するおそれがある。
【0005】
また、チューブを手首機構の内部に挿通させることが考えられているが、各軸やギヤ等が内蔵されているので、手首機構の内部にチューブが捩じれないように収納することが難しかった。しかも、手首機構の内部でチューブが破損した場合、破損箇所を特定できないばかりか手首機構の内部に塗料が充満してギヤや軸受の抵抗が増大して駆動できなくなるといった問題が生ずる。
【0006】
そこで、本発明は上記問題を解決したロボット手首機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような特徴を有する。本発明は、アームの先端側面でA軸回りに回動する第1ケースと、該第1ケースの端部でB軸回りに回動する第2ケースと、該第2ケースの端部でC軸回りに回動する中心軸と、該中心軸の端部に装着された塗装ガンと、から構成されたロボット手首機構において、互いに交差する前記A、B、及びC軸の中心線に沿って延在し、互いに連通する空間を、前記第1ケースと前記第2ケースと前記中心軸との内部に設け、前記空間に連通する開口を、前記第1ケースと前記第2ケースとに設け、前記A軸の空間に連通するチューブ挿通孔を、前記第1ケースが設けられた前記アームの先端側面とは反対の側面に設け、前記チューブ挿通孔から前記空間へ挿通させたチューブの端部を前記塗装ガンに接続させたことを特徴とするものである。
或いは、アームの先端側面でA軸回りに回動する第1ケースと、該第1ケースの端部でB軸回りに回動する第2ケースと、該第2ケースの端部でC軸回りに回動する中心軸と、該中心軸の端部に装着された塗装ガンと、から構成されたロボット手首機構において、前記第1ケース内に、第1、2、3及び4のパイプからなり、接合部分でそれぞれが連通した第1の十字状パイプを収納するとともに、前記第1のパイプが前記A軸方向に延在して、前記第1ケースが設けられた前記アームの先端側面とは反対の側面に開口するよう前記アームに挿入し、前記第2のパイプが前記B軸方向に延在するように設け、前記第3及び4のパイプが前記第1ケースの外側に開口するように設け、前記第2ケース内に、第5、6、7及び8のパイプからなり、接合部分でそれぞれが連通した第2の十字状パイプを収納するとともに、前記第5及び6のパイプが前記第2ケースの外側に開口するように設け、前記第7のパイプを前記中心軸の内部空間に挿入し、前記第8のパイプと前記第2のパイプとを回動自在に嵌合させたことを特徴とするものである。
【0008】
従って、本発明によれば、チューブが回転軸の中心線に沿って延在する空間に挿通され、空間に連通する開口がケース外側に設けられているので、チューブの挿通作業が容易に行えると共に、手首機構の内部に挿通されたチューブが破損してもケース外側の開口から破損箇所を確認でき、チューブ交換作業も容易に行える。また、チューブから液が漏出しても空間内に充満するだけなので、軸受やギヤの抵抗が増大しないようにできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の一実施例を説明する。
図1は本発明になるロボット手首機構の一実施例が適用された塗装用ロボットの斜視図である。
【0010】
塗装用ロボット1は、塗装エリア2内に設置されており、被塗装物が搬送されると、予めティーチングされた塗装動作を行うプレイバック形の多関節ロボットである。塗装用ロボット1は、大略、基台3と、基台3上でA軸回りに旋回する旋回ベース4と、旋回ベース4上で起立しB軸回りに揺動する第1アーム5と、第1アーム5の上端から水平方向に延在しC軸回りに揺動する第2アーム6と、第2アーム6の先端に設けられた手首機構7とよりなる。
【0011】
また、旋回ベース4のブラケット4aには、第1アーム5を駆動する第1アーム駆動モータ8が取り付けられ、第2アーム6の回動軸中心には第2アーム6を駆動する第2アーム駆動モータ9が取り付けられている。
本実施例の場合、手首機構7の先端には塗装ガン15が取り付けられている。塗装ガン15は、第1アーム5及び第2アーム6の揺動により所定の塗装高さ位置に移動し、手首機構7により塗料噴射方向が変更される。
【0012】
手首機構7は、第2アーム6の先端側面にA軸回りに回動する第1ケース10と、第1ケース10の端部でB軸回りに回動する第2ケース11と、第2ケース11の端部でC軸回りに回動する中心軸12とよりなる。ケース10,11及び中心軸12は、第2アーム6の基端部に取り付けられた手首駆動用モータユニット13内の各モータにより個別に駆動される。そして、各モータの回転駆動力は、第2アーム6及び手首機構7の内部に設けられた伝達機構(図1では隠れて見えない)を介して手首機構7のケース10,11及び中心軸12に伝達される。
【0013】
中心軸12は端部にブラケット14を支持するフランジ12aを有し、ブラケット14の端部には塗装ガン15が装着されている。この塗装ガン15は圧縮空気の圧力により塗料を霧化して被塗装物に吹き付ける構成であるので、塗装ガン15には、塗料供給ユニットあるいは色替ユニット(共に図示せず)から引き出された塗料チューブ16及び空気チューブ17が接続されている。この塗料チューブ16及び空気チューブ17は、第2アーム6に沿ってアーム長手方向に装架されており、後述するように第2アーム6の先端側面に設けられたチューブ挿通孔18(図2参照)から手首機構7の内部に挿通されている。
【0014】
また、手首機構7の中心軸12から引き出された塗料チューブ16及び空気チューブ17の端部は、塗装ガン15に接続されている。
次に、本発明の要部である手首機構7の内部構成について、図2を参照して説明する。
【0015】
第2アーム6の先端部には、A軸を中心として回動する中空状の軸21,22,23が同軸的に設けられている。各軸21,22,23は、筒状に形成されており、外側軸21の内部空間に中間軸22が挿通され、中間軸22の内部空間に中心軸23が挿通されている。外側軸21は、第2アーム6の側面に保持された軸受24により軸承されており、中間軸22は外側軸21の内周に嵌合された軸受25により軸承されている。そして、中心軸23は中間軸22の内周に嵌合された軸受26により軸承されている。
【0016】
また、各軸21,22,23の一端には、プーリ27,28,29が取り付けられており、各プーリ27,28,29にはタイミングベルト30,31,32が巻き掛けされている。そして、タイミングベルト30,31,32は、夫々第2アーム6の基端部に取り付けられた手首駆動用モータユニット13内の各モータにより個別に駆動される。
【0017】
外側軸21の他端は第1ケース10に固着されており、第1ケース10と一体に回動する。すなわち、第1ケース10は、タイミングベルト30を介してプーリ27が回動すると、外側軸21が駆動されるため、外側軸21を駆動軸として回動する。
【0018】
また、中間軸22,中心軸23の他端には、傘歯車33,34が取り付けられている。さらに、中心軸23の一端は、第2アーム6の先端側面に設けられた孔6aに挿通され、チューブ挿通孔18として開口している。そのため、中心軸23の内部空間23aは、塗料チューブ16及び空気チューブ17を挿通するためのチューブ挿通路となる。
【0019】
第1ケース10は外周に、A軸を中心とする開口10aと、B軸を中心とする開口10bとが設けられている。そして、第1ケース10の内部には、開口10aに挿通されてA軸方向に延在する第1のパイプ35と、開口10bに挿通されてB軸方向に延在する第2のパイプ36とがL字状に組み合わされた第1空間部材37が取り付けられている。第1のパイプ35の内部空間35aと第2のパイプ36の内部空間36aとは、互いに交差しているため、互いに連通されており、後述するようにメンテナンス用通路として機能する。
【0020】
第1のパイプ35の一端は、開口10aを介して第1ケース10の外部に連通されており、第2のパイプ36の一端は、開口10bを介して第1ケース10の外部に連通されている。そのため、第1ケース10の外部からパイプ35,36の内部空間35a,36aを点検することができる。
【0021】
また、A軸方向のパイプ35の他端には、上記中心軸23が回転可能に挿入されている。そして、中心軸23の外周には、パイプ35との間をシールするシール部材38が嵌合している。
また、B軸方向のパイプ36の他端には、B軸方向に延在する中心軸39が回転可能に挿入されている。そして、中心軸39の外周には、パイプ36との間をシールするシール部材40が嵌合している。
【0022】
この中心軸39は中空状のパイプよりなり、一端がパイプ36の内部空間36aに連通している。そして、中心軸39の内部空間39aは、塗料チューブ16及び空気チューブ17を挿通するためのチューブ挿通路となる。
また、中心軸39の外周には、軸受41が嵌合しており、中心軸39と同軸的に配設された外側軸42が軸受41の外周に嵌合している。そして、軸42の外周は第1ケース10に保持された軸受43に嵌合して軸承されている。
【0023】
中心軸39の一端には、傘歯車34に歯合する傘歯車44が取り付けられ、外側軸42の一端には、傘歯車33に歯合する傘歯車45が取り付けられている。また、中心軸39の他端は、傘歯車46が取り付けられており、第2ケース11内に挿入されている。外側軸42の他端は、第2ケース11に固着されている。
【0024】
そのため、第2ケース11は、タイミングベルト31を介してプーリ28が回動すると、中間軸22が駆動されるため、中間軸22の傘歯車33に歯合する傘歯車45を介して外側軸42が駆動される。よって、第2ケース11は外側軸42を駆動軸として回動する。
【0025】
第2ケース11は外周に、B軸を中心とする開口11aと、C軸を中心とする開口11bとが設けられている。そして、第2ケース11の内部には、開口11aに挿通されてB軸方向に延在する第1のパイプ47と、開口11bに挿通されてC軸方向に延在する第2のパイプ48とがL字状に組み合わされた第2空間部材49が取り付けられている。尚、第1のパイプ47の内部空間47aと第2のパイプ48の内部空間48aとは、互いに交差しているため、互いに連通されている。
【0026】
第1のパイプ47の一端は、開口11aを介して第2ケース11の外部に連通されており、第2のパイプ48の一端は、開口11bを介して第2ケース11の外部に連通されている。そのため、第2ケース11の外部からパイプ47,48の内部空間47a,48aを点検することができる。
【0027】
また、C軸方向のパイプ48の他端には、上記中心軸12が回転可能に挿入されている。そして、中心軸12の外周には、パイプ48との間をシールするシール部材50が嵌合している。
また、中心軸12は中空状のパイプよりなり、第2ケース11に保持された軸受51により軸承されている。中心軸12の一端は、塗装ガン15のブラケット14に連結されるフランジ12aを有し、他端はC軸方向のパイプ48に挿入されており、中心軸12を軸方向(C軸方向)に貫通する内部空間12bは塗料チューブ16及び空気チューブ17を挿通するためのチューブ挿通路となる。
【0028】
さらに、中心軸12には、傘歯車46に歯合する傘歯車52が取り付けられている。そのため、中心軸12は、タイミングベルト32を介してプーリ29が回動すると、中心軸23が駆動されるため、傘歯車34,44を介して中心軸39が駆動され、さらに傘歯車45,52を介して中心軸12が駆動される。よって、塗装ガン15は中心軸12を駆動軸としてC軸回りに回動する。
【0029】
上記構成とされた手首機構7では、第2アーム6の側面に沿って装架された塗料チューブ16及び空気チューブ17が第2アーム6の先端側面に開口するチューブ挿通孔18に引き込まれ、A軸方向に延在する中心軸23の内部空間23aに挿通され、第1ケース10内に組み込まれた空間部材37の内部空間35a,36aでB方向に折曲され、B方向に延在する中心軸39の内部空間39aに挿通される。
【0030】
さらに、塗料チューブ16及び空気チューブ17は、中心軸39の内部空間39aから第2ケース11内に組み込まれた空間部材49の内部空間47a,48aでC方向に折曲され、C方向に延在する中心軸12の内部空間12bに挿通される。そして、中心軸12の内部空間12bから引き出された塗料チューブ16及び空気チューブ17は、塗装ガン15に接続される。
【0031】
このように、塗料チューブ16及び空気チューブ17が手首機構7の内部に挿通されて塗装ガン15に接続される構成とすることにより、従来のようにチューブを手首機構7の動作を妨げないように大きく撓ませる必要がなく、外観的にもすっきりとしたデザインにできる。また、塗料チューブ16及び空気チューブ17が手首機構7の内部に収納されることにより、周囲の機器に引っ掛かることがなく、チューブ損傷事故が防止されている。
【0032】
また、手首機構7のケース10,11の外側には、空間部材37,49の内部空間35a,36a、47a,48aが開口しているため、塗料チューブ16及び空気チューブ17を直交方向に曲げて挿通させる際に外部から操作しやすく、容易に塗料チューブ16及び空気チューブ17を互いに直交する方向に延在する各内部空間23a,39a,12bに容易に挿通させることができるので、チューブ挿通作業を能率良く行うことができる。
【0033】
また、塗料チューブ16及び空気チューブ17は、手首機構7の各中心軸23,39,12内に挿通されており、且つ各中心軸23,39,12が回動可能に取り付けられているため、手首機構7が動作しても塗料チューブ16及び空気チューブ17が捩じれたり、擦られたりすることがない。そのため、手首機構7が動作しても内部に挿通された塗料チューブ16及び空気チューブ17が損傷しにくい構成となっており、各チューブの耐久性が高められている。
【0034】
また、手首機構7の内部で塗料チューブ16又は空気チューブ17が破損して塗料又は空気が漏出した場合、漏出した塗料又は空気はその破損箇所の近い場所で開口する空間部材37,49の内部空間35a,36a、47a,48aから外部に排出される。
【0035】
そのため、手首機構7の内部に塗料チューブ16から漏出した塗料により軸受やギヤの抵抗が増大して動作不能となることが防止され、しかも漏出した塗料又は空気が排出される内部空間35a,36a、47a,48aからチューブ破損箇所を特定することができる。よって、塗料チューブ16又は空気チューブ17が破損した場合、破損箇所が容易に分かるので、チューブ交換作業が簡単に行える。
【0036】
図3は本発明の変形例の縦断面図である。尚、図2と同一部分には、同一 符号を付してその説明を省略する。
61は第1ケース10内に収納された第1の十字パイプで、互いに直交する4方向に延在する第1〜4パイプ62〜65を十字状に接合させたものであり、各パイプ62〜65を貫通する内部空間62a〜65aは夫々接合部分で連通されている。
【0037】
十字パイプ61のA1 方向に延在する第1パイプ62は中心軸23の内部空間23aに挿入され、B1 方向に延在する第2パイプ63は中心軸39の内部空間39aに挿入され、A2 方向に延在する第3パイプ64は開口10aに挿入されて第1ケース10の外側に開口し、B2 方向に延在する第4パイプ65は開口10bに挿入されて第1ケース10の外側に開口している。
【0038】
66は第2ケース11内に収納された第2の十字パイプで、互いに直交する4方向に延在する第1〜4パイプ67〜70を十字状に接合させたものであり、各パイプ67〜70を貫通する内部空間67a〜70aは夫々接合部分で連通されている。
【0039】
十字パイプ66のC1 方向に延在する第1パイプ67は開口11bに挿入され、B1 方向に延在する第2パイプ68は開口11aに挿入され、C2 方向に延在する第3パイプ69は中心軸12の内部空間12aに挿入され、B2 方向に延在する第4パイプ70は十字パイプ61の第2パイプ63が挿入されている。
【0040】
そして、第1十字パイプ61の第2パイプ63は、第2十字パイプ66の第4パイプ70に回動自在に嵌合されているため、第1ケース11をB軸回りに駆動する際には、第1十字パイプ61の第2パイプ63と第2十字パイプ66の第4パイプ70とが相対的に回動して手首機構7の動作を妨げないように構成されている。
【0041】
塗料チューブ16又は空気チューブ17は第2アーム6の側面から十字パイプ61の第1パイプ62に挿入された後、B方向に折曲されて第2パイプ63及び十字パイプ66の第4パイプ70に挿通された後、C方向に折曲されて十字パイプ66の第3パイプ69に挿通される。
【0042】
さらに、十字パイプ66の第3パイプ69から引き出された塗料チューブ16又は空気チューブ17は塗装ガン15に接続されている。
この変形例の場合、手首機構7の各軸に第1十字パイプ61及び第2十字パイプ66の各パイプが挿通されているので、手首機構7の各軸が回転駆動されても各チューブ16,17が擦られないため、各チューブ16,17の摩耗が減少して各チューブ16,17の寿命を延ばすことができる。
【0043】
尚、上記実施例では、中空パイプを使用して各チューブ16,17を挿通するための内部空間を形成したが、これに限らず、手首機構7の各軸の中心線に沿う空間が形成されていれば、各チューブ16,17が捩じられることなく手首機構7に内蔵することができるので、中空パイプ以外の部材を使用して各軸の中心線に沿う空間が形成するようにしても良い。
【0044】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、チューブが回転軸の中心線に沿って延在する空間に挿通され、空間に連通する開口がケース外側に設けられているので、チューブの挿通作業が容易に行えると共に、手首機構の内部に挿通されたチューブが破損してもケース外側の開口から破損箇所を確認でき、チューブ交換作業も容易に行える。さらに、チューブが手首機構の外側に大きく撓ませる必要がなくなるため、外観的にもすっきりしたデザインになると共に、チューブが周辺機器に引っ掛かって破損することも防止できる。また、チューブから液が漏出しても空間内に充満するだけなので、軸受やギヤの抵抗が増大して手首機構が動作不可状態になることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるロボット手首機構の一実施例が適用された塗装用ロボットの斜視図である。
【図2】手首機構の内部を拡大して示す縦断面図である。
【図3】手首機構の変形例の内部を拡大して示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 塗装用ロボット
5 第1アーム
6 第2アーム
7 手首機構
10 第1ケース
11 第2ケース
12 中心軸
13 手首駆動用モータユニット
15 塗装ガン
16 塗料チューブ
17 空気チューブ
18 チューブ挿通孔
21 外側軸
22 中間軸
23 中心軸
23a 内部空間
27,28,29 プーリ
30,31,32 タイミングベルト
35 第1のパイプ
36 第2のパイプ
37 第1空間部材
39 中心軸
39a 内部空間
47 第1のパイプ
48 第2のパイプ
49 第2空間部材
61 第1の十字パイプ
62〜65 第1〜4パイプ
66 第2の十字パイプ
67〜70 第1〜4パイプ

Claims (3)

  1. アームの先端側面でA軸回りに回動する第1ケースと、該第1ケースの端部でB軸回りに回動する第2ケースと、該第2ケースの端部でC軸回りに回動する中心軸と、該中心軸の端部に装着された塗装ガンと、から構成されたロボット手首機構において、
    互いに交差する前記A、B、及びC軸の中心線に沿って延在し、互いに連通する空間を、前記第1ケースと前記第2ケースと前記中心軸との内部に設け、
    前記空間に連通する開口を、前記第1ケースと前記第2ケースとに設け、
    前記A軸の空間に連通するチューブ挿通孔を、前記第1ケースが設けられた前記アームの先端側面とは反対の側面に設け、
    前記チューブ挿通孔から前記空間へ挿通させたチューブの端部を前記塗装ガンに接続させたことを特徴とするロボット手首機構。
  2. アームの先端側面でA軸回りに回動する第1ケースと、該第1ケースの端部でB軸回りに回動する第2ケースと、該第2ケースの端部でC軸回りに回動する中心軸と、該中心軸の端部に装着された塗装ガンと、から構成されたロボット手首機構において、
    前記第1ケース内に、第1、2、3及び4のパイプからなり、接合部分でそれぞれが連通した第1の十字状パイプを収納するとともに、前記第1のパイプが前記A軸方向に延在して、前記第1ケースが設けられた前記アームの先端側面とは反対の側面に開口するよう前記アームに挿入し、前記第2のパイプが前記B軸方向に延在するように設け、前記第3及び4のパイプが前記第1ケースの外側に開口するように設け、
    前記第2ケース内に、第5、6、7及び8のパイプからなり、接合部分でそれぞれが連通した第2の十字状パイプを収納するとともに、前記第5及び6のパイプが前記第2ケースの外側に開口するように設け、前記第7のパイプを前記中心軸の内部空間に挿入し、前記第8のパイプと前記第2のパイプとを回動自在に嵌合させたことを特徴とするロボット手首機構。
  3. 請求項1または2記載のロボット手首機構を備えたことを特徴とする塗装用ロボット。
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