JP3873066B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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この発明はエンジンに使用される燃料噴射弁の改良に関し、特に弁の応答性が高く微小燃料の噴射が可能な構造に関するものである。
近年、自動車などの排出ガス規制が強化されて、エンジンの各気筒を理論空燃比に近い状態で燃焼させることが求められているが、燃料噴射弁からの噴射燃料量が微小となる軽負荷運転時についても排出ガスのクリーン化が要求されている。
この微小噴射領域では燃料噴射弁の応答性のばらつきに起因したエンジン気筒間のばらつきが増加するため、燃料噴射弁の応答性を向上させるべく各種の検討がなされており、例えば電磁弁の磁性材に圧粉を使用するものがある。この種の電磁弁は、コイル周囲に配置されたステータを圧粉で形成した磁性材を作動流体中に配置し、同じく作動流体中に配置されたプランジャーとの間にエアギャップを構成して、高速応答性を得るようにしている。(例えば特許文献1参照)。
特開2003−269647号公報(段落0003、図1、図2)
特許文献1の発明は主にディーゼルエンジンの燃料である軽油を作動流体とする燃料噴射弁を対象としたものであるが、ガソリンエンジン用燃料噴射弁のステータに圧粉材を使用すると、ガソリン中の水分により腐食が発生するという問題点があった。
また、特許文献1の発明の電磁弁はプランジャーをステータの内側及び外側端面と対面させてエアギャップとする構造としているため、プランジャー質量が比較的大きく高応答性が確保できない構造となっている。ガソリンエンジンはディーゼルエンジンに比べて高回転数まで運転するため、燃料噴射弁には高い噴射率が求められる一方、車両の減速時などでは微小噴射量で精度よく噴射することが求められるが、特許文献1のようにプランジャー質量が大きいと応答性が悪く、前記運転条件では精度よく噴射できないという問題点があった。
このためエンジン気筒間の噴射量のばらつきが発生して排気ガスエミッションが悪化するという問題点もあった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、ガソリンエンジン用燃料噴射弁において、磁性材の腐食を回避しつつ、比較的質量が低く、高い応答性を有する電磁気構造を提供することを第1の目的とする。
この発明は、さらに、高い応答性を確保するため、絶縁皮膜に覆われた磁性金属粉を圧縮して形成する圧粉材によって磁気回路を構成する場合に、圧粉材の短所である溶接性のない点と低強度であるため強い圧入嵌合ができない点を克服して燃料噴射弁の磁気回路を圧粉材で構成することを第2の目的とする。
この発明に係る燃料噴射弁は、ニードルの開閉動作のために電流が通電されるコイルと、前記コイルの内側に配置され前記コイルにより発生する磁束を軸方向に通すコアと、前記ニードルと一体的に設けられ、前記コアとエアギャップを介して対向する面を有するプランジャーと、前記コイルの外側および上流側に配置された第1ヨークと、前記コイルの下流側に配置され前記プランジャーの側面とサイドギャップを介して対向し、前記第1ヨーク、コア及びプランジャーと共に磁気回路を構成する第2ヨークとを備えた燃料噴射弁において、前記第1ヨークを圧粉材で形成すると共に、前記第1ヨークの上流側に配置され、前記第1ヨークを前記第2ヨークに押圧した状態で前記コアに固定されたスリーブを設けたものである。
この発明に係る燃料噴射弁は上記のように構成され、エアギャップをコア下面に形成してプランジャー外径を比較的小さくし、第1ヨークを圧粉材料で構成したので、圧粉材を燃料に接触させることなくプランジャー質量の軽量化と渦電流抑制による高い応答性が得られる。
また、第1ヨーク上流側に配置したスリーブにより第1ヨークを上流側から押圧して第2ヨークとコアに固定したので、比較的簡単な構造で溶接性のない低強度な圧粉材を磁気回路中にしっかり構成することができる。
さらに、第1ヨークの上流側に配置したスリーブと燃料入口部を一体構造としてコアとスリーブとの締結部より上流側に薄肉部を形成したので、燃料入口部が燃料供給管より外力を受けて弾性変形した場合でも燃料入口部とコアが別体となっているためコアの変位は少なく、磁気特性の変化が抑制される。そして磁気特性の変化が抑制されることにより、噴射量特性の変化が抑制され、燃料噴射弁をエンジンに取り付けた際に発生する噴射量の気筒間のばらつきの増大を抑制することができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図にもとづいて説明する。図1は、実施の形態1の構成を示すもので、ガソリン直接噴射エンジンに使用する燃料噴射弁の一例の断面図を示す。
図1に示す燃料噴射弁1は先端部がエンジンシリンダ内2に臨み、図示しないパーツによりフランジ上面1aに軸方向荷重がかけられた状態でシリンダヘッド3に固定されている。
シリンダヘッド3と燃料噴射弁1との間にはエンジンシリンダ内2のガスをシールするシール材101が介挿されている。フューエルレール4と燃料噴射弁1との間には燃料をシールするラバーリング102とラバーリング102の燃料圧力による下流側へのはみ出しを防止するバックアップリング103、バックアップリングの剛性補強用のスペーサ104が介挿されている。
燃料噴射は、燃料噴射弁1のニードル5の先端とバルブシート6のシート面との間が開閉することにより行われる。閉弁状態においてニードル5は、スプリング7により押圧されており、下流側はバルブシート6のシート面と接触して、上流側はバルブボディ8の内周と接触している。
この状態でコイル9が通電されると、コア10と第1ヨーク11と第2ヨーク12とプランジャー13とで構成される磁気回路に磁束が生じ、コア10とプランジャー13とが対面するエアギャップ13aに電磁吸引力が発生する。そして可動パーツであるプランジャー13がコア10側へ移動を開始し、プランジャー13と一体化されたニードル5もコア10側へ移動して開弁を開始する。開弁途中の状態において、ニードル5は下流側がガイド14の内周と接触し、上流側がバルブボディ8の内周と接触しつつ、摺動動作を行う。
ニードル5の中間端面5aがプレート15の下面に衝突するとニードル5は開弁状態となり、コイル9への通電が持続されて開弁状態が保持される。次に、コイル9への通電が終了すると、電磁吸引力は急速に減少し、スプリング7により押圧されて閉弁する。
図2〜図5はソレノイド部の組み立て手順の第1工程〜第4工程を説明する説明図である。図2に第1工程を示すように、コア10と第2ヨーク12とは耐腐食性の高い電磁ステンレスを材質として、その間に非磁性リング16を挿入して上端部及び下端部の各接触部16a、16bをコア10及び第2ヨーク12とそれぞれ溶接により接合し、図1に示すエアギャップ13a及びサイドギャップ13bに対面するコア10と第2ヨーク12のそれぞれの面10a、12aを高精度に組み立てる。また、溶接により燃料シールも確保される。
前記3部品の締結後、図3に示す第2工程において、コイル9を内包した圧粉材で形成された第1ヨーク11を、その下面11aが第2ヨーク12のフランジ上面に接触するまで矢印Bで示すように軸方向に挿入して位置決めし、内周11b及び11cがそれぞれコア10の外周及び第2ヨーク12の外周に隙間ばめ又は弱い圧入を行なって半径方向の位置決めを行なう。
次に、図4に示す第3工程で上流側よりスリーブ17を矢印Cで示すように挿入し、スリーブ17の下面を第1ヨークの上面11dに当接する。そして図5に示す第4工程で第1ヨーク11に過度な応力がかからないよう組み立て装置によるスリーブ17への押圧荷重Dを適正に印加しながら、スリーブ17の溶接用の薄肉部17aをコア10に溶接固定する。
前記のような構成により第1ヨーク11は燃料に接触しないように配置される。また、コイル9をループする磁気回路の全長Mに対して第1ヨーク11は約1/2の長さを占めているが、第1ヨーク11を圧粉材で形成して渦電流を大幅に減少させている。前記のように第1ヨーク11はスリーブ17により適正な荷重が印加された状態で第2ヨーク12の上面に固定されているので、第1ヨーク11そのものを溶接もしくは強く圧入することなく磁気回路中にしっかり固定することができる。
また、スリーブ17と接触する部分を第1ヨーク11の上面11dの比較的面積の大きな部位としており、この接触部で過度の応力がかかるのを回避している。
なお、第1ヨーク11は燃料に接触しない構成としているが、長期間車両のエンジンに搭載されるため、圧粉材の表面にニッケルりんメッキ処理を施し、耐腐食性を確保している。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2を図にもとづいて説明する。図6は、実施の形態2による燃料噴射弁の断面図を示す。この図において、図1と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図1と異なる点は、燃料入口部120とコア10とを別体化し、燃料入口部120を第1ヨーク11の押圧パーツであるスリーブ17と一体化してスリーブ201とした点である。
スリーブ201はコア10との溶接部201dより上流側でコア10の外周との隙間部分201cを形成し、その隙間部分に対応する個所の一部に薄肉部201aを形成している。
シリンダヘッド穴3aとフューエルレール穴4aとの間には寸法のばらつきにより片側最大0.5mm程度の位置ずれができるが、これにより図1の場合には燃料噴射弁上部のモールド外周18aとフューエルレール内周4aとの間で接触が起こり、モールド18にインサートされているコア10に矢印Aで示す外力が加わっていた。
そして、外力Aによりコア10の下流部のエアギャップ13aの変形が誘発され、磁気特性に変化が生じていた。しかし、図6の場合には、外力Aをスリーブ外周201bが受けるが、この部分が前記薄肉部201aより上流側にありコア10の外周とスリーブ201の内周との間に隙間201Cがあるため弾性変形して、コア10への荷重伝達が阻止される結果、コア10の変位が防止される。
この発明の実施の形態1による燃料噴射弁とシリンダヘッド及びフューエルレールの構成を示す断面図である。 実施の形態1のソレノイド部の組み立て手順のうち第1工程を示す説明図である。 実施の形態1のソレノイド部の組み立て手順のうち第2工程を示す説明図である。 実施の形態1のソレノイド部の組み立て手順のうち第3工程を示す説明図である。 実施の形態1のソレノイド部の組み立て手順のうち第4工程を示す説明図である。 この発明の実施の形態2による燃料噴射弁とシリンダヘッド及びフューエルレールの構成を示す断面図である。
符号の説明
3 シリンダヘッド、 4 フューエルレール、 9 コイル、
10 コア、 11 第1ヨーク、 12 第2ヨーク、 13 プランジャー、 17,201 スリーブ。

Claims (2)

  1. ニードルの開閉動作のために電流が通電されるコイルと、前記コイルの内側に配置され前記コイルにより発生する磁束を軸方向に通すコアと、前記ニードルと一体的に設けられ、前記コアとエアギャップを介して対向する面を有するプランジャーと、前記コイルの外側および上流側に配置された第1ヨークと、前記コイルの下流側に配置され前記プランジャーの側面とサイドギャップを介して対向し、前記第1ヨーク、コア及びプランジャーと共に磁気回路を構成する第2ヨークとを備えた燃料噴射弁において、前記第1ヨークを圧粉材で形成すると共に、前記第1ヨークの上流側に配置され、前記第1ヨークを前記第2ヨークに押圧した状態で前記コアに固定されたスリーブを設けたことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記スリーブと前記コアとを所定位置で締結すると共に、前記スリーブと燃料入口部とを一体構造とし、前記コアとスリーブとの締結部より上流側で前記コアとスリーブとの間に隙間を形成し、前記スリーブの前記隙間に対応する個所に薄肉部を形成したことを特徴とする請求項1記載の燃料噴射弁。
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