JP3872896B2 - 音声再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、音声再生装置に係り、特にオーディオ・データを再生または処理する音声再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、音声或いは映像のデータをデジタルで記録した光ディスクを再生する光ディスク再生装置が開発され、映画ソフト或いはカラオケ等の再生装置として広く利用されている。光ディスク、特に、DVDディスクでは、その記憶容量が大きいことから、最大8つのオーディオ・ストリームが記録でき、また、オーディオ・ストリームとしてMPEGオーディオ・ストリームに限らず、AC−3オーディオ・ストリーム、或いは、リニアPCMオーディオ・ストリームをも記録可能となっている。更に、これらオーディオ・ストリームに限らず、オプションとして新規格のDTS(DIGITAL THEATHER SYSTEM)オーディオ・ストリームも記録可能となり、DTSオーディオ・ストリーム・データが記録されたDVDディスクも発売されつつある。
【0003】
従来、種々のディジタル・オーディオ・ストリームに対処するためにDVD再生装置、特に、DVDプレーヤは、そのオーディオ・ストリームに対応したデコーダを備え、選択したオーディオ・ストリームのデータをデコードして高品位のオーディオ信号を出力するシステムとして設計されている。
【0004】
このように、複数のオーディオ・ストリームを選択して再生できるオーディオ・デコーダを備えたDVD再生装置は、DVDディスクの管理領域に記録されている属性情報から選択されたオーディオ・ストリームの符号化方式、チャンネル数及びその言語を獲得して表示することは可能であるが、そのオーディオ・ストリーム・データのビットレートについては、その属性情報に記述されていないことから、そのビットレートをユーザに知らせることはできないとされている。オーディオの符号化方式には、AC−3、MPEG及びDTS等があるが、その音質は、ビットレートに依存し、ビットレートが高いほど音が良いとされている。既に提案されたDVDプレーヤには、ビットレートを表示しようとするものがあるが、このビットレートは、DVDディスクから映像(ビデオ)、音声(オーディオ)、副映像(サブピクチャー)の全てを含むデータの転送レートであり、オーディオ自体のビットレートは、不明であるとされている。
【0005】
また、DTSを復号するプレーヤは、高性能のハードウエア、換言すれば、高速処理が可能なデジタル・サウンド・プロセッサ(DSP)が必要とされ、符号化データをデジタル出力し、これを外部DTSデコーダで復号して再生する方式が一般的である。DVDフォーマットに従ったDTSは、DTSのアルゴリズムが分からなくても、符号化データをデジタル出力できる。しかしながら、ビットレートを知るには、アルゴリズムを解釈できる復号機能を有するユニットが必要とされる。
【0006】
また、従来のオーディオ再生装置は、選択されたオーディオ・ストリームの符号化方式、チャンネル数及び言語を表示できるが、一度に全てのオーディオ・ストリームの情報を知ることができず、順次オーディオ・ストリームをユーザが切り替えないとそのオーディオ・ストリームの情報を確認できず、不便であるとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のオーディオ再生装置では、オーディオ・ストリームのビットレートが表示できず、また、全てのオーディオ・ストリームの符号化方式、チャンネル数及びその言語を一括に表示ができない問題がある。また、DTSのビットレート表示は、高性能で、従って、高価格の復号化装置がないと困難である問題がある。
【0008】
この発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、その目的は、オーディオ・ストリームのビットレートを簡単に表示することができる音声再生装置を提供するにある。
【0009】
また、この発明の目的は、オーディオ・ストリームのビットレートを表示でき、しかも、符号化方式、チャンネル数、或いは、言語をも同時表示可能で、全オーディオ・ストリームの一括表示を行うことができ、さらにDTSのビットレートをDTSの復号機能がなくても簡単に表示することができる音声再生装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明によれば、
パック・ヘッダ及びオーディオ・パケットから構成されるオーディオ・パックであって、そのオーディオ・パケットがパケット・ヘッダ、サブ・ストリームID、オーディオ・フレーム情報及びオーディオ・データから構成され、前記パック・ヘッダ及びパケット・ヘッダは、MPEGシステム・レーヤに定められたパック・ヘッダ及びパケット・ヘッダであり、前記オーディオ・データには、オーディオ・フレームが格納され、このオーディオ・フレームのヘッダ数がオーディオ・フレーム情報に記述され、パケット長に関するPESパケット・レングス及びパケット・ヘッダのデータ長に関するPESヘッダ・データ・レングスがパケット・ヘッダに記述され、
るオーディオ・パックからパケット・データを取り出し、そのデータを復号して出力する音声再生装置において、
前記オーディオ・フレーム情報からオーディオ・フレームのヘッダ数を検出してフレーム数を得る第1の検出手段と、
オーディオパケット内のパケットヘッダからPESパケット・レングス及び PESヘッダ・データ・レングスを検出してオーディオ・データ長を算出する第2の検出手段と、
前記フレーム数及びオーディオ・データ長から1オーディオ・フレームのバイト数を算出する第1の算出手段と、
この算出手段から選られた1フレームのバイト数からビットレートを判断する判断手段と、
判断手段から得られたビット・レートを表示する為の表示信号に変換する変換手段と、
を具備することを特徴とする音声再生装置が提供される。
【0011】
また、この発明によれば、
一つもしくは複数のオーディオ・データ・ストリームが記録され、このオーディオ・データ・ストリームは、多数のパックから構成され、各パックがパック・ヘッダ及びパケットから構成され、当該パケットがパケット・ヘッダ、サブ・ストリームID、オーディオ・フレーム情報及びオーディオ・データから構成され、前記オーディオ・データには、オーディオ・フレームが格納され、このオーディオ・フレームのヘッダ数がオーディオ・フレーム情報に記述され、パケット長に関するPESパケット・レングス及びパケット・ヘッダのデータ長に関するPESヘッダ・データ・レングスがパケット・ヘッダに記述されている記録媒体からオーディオ・データを転送して再生する音声再生装置において、
前記オーディオ・データ・ストリームから少なくとも1パケット取り込み、前記PESパケット・レングス、PESヘッダ・データ・レングスからオーディオ・データ長を求め、前記オーディオ・フレーム・インフォメーションに記述のオーディオ・フレームのヘッダ数で1フレームのデータ長を算出し、前記サブ・ストリームIDで特定されるオーディオ・ストリームに固有のサンプリング周波数を利用して符号化データ内のビット・レートを導き出する第1の算出手段と、
前記第1の算出手段で得られたビット・レートを変換する為の表示信号に変換する変換手段と、
を具備してなることを特徴とする音声再生装置が提供される。
【0012】
更に、この発明によれば、
一つもしくは複数のオーディオ・データ・ストリームが記録され、このオーディオ・データ・ストリームは、多数のパックから構成され、各パックがパック・ヘッダ及びパケットから構成され、当該パケットがパケット・ヘッダ、サブ・ストリームID、オーディオ・フレーム情報、オーディオ・データ情報及びオーディオ・データから構成され、前記オーディオ・データ情報には、サンプリング周波数及び量子化数が格納されている記録媒体からオーディオ・データを転送して再生する音声再生装置において、
前記オーディオ・データ・ストリームから少なくとも1パケット取り込み、前記オーディオ・データ情報からサンプリング周波数及び量子化数を取り出し、サンプリング周波数及び量子化数から転送ビット・レートを導き出する第1の算出手段と、
前記第1の算出手段で得られたビット・レートを変換する為の表示信号に変換する変換手段と、
を具備してなることを特徴とする音声再生装置が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係る光ディスク、即ち、DVDディスクを示し、図2は、図1に示されるDVDディスクを再生する再生装置、DVDプレーヤを示している。
【0015】
DVDディスク10には、種々の構造があるが、図1に示されるように、例えば、一対の複合層18とこの複合ディスク層18間に介挿された接着層20とから構成されている。この各複合ディスク層18は、透明基板14及び記録層、即ち、光反射層16から構成されている。このディスク層18は、光反射層16が接着層20に接触するように配置される。このDVDディスク10には、中心孔22が設けられ、その両面の中心孔22の周囲には、このDVDディスク10をその回転時に押さえる為のクランピング領域24が設けられている。中心孔22には、DVDディスク装置にディスク10が装填された際に図2に示されたスピンドルモータ12のスピンドルが挿入され、ディスクが回転される間、DVDディスク10は、そのクランピング領域24でクランプされる。
【0016】
DVDディスク10は、その両面のクランピング領域24の周囲に光ディスク10に情報を記録することができる情報領域25を有している。各情報領域25は、その外周領域が通常は情報が記録されないリードアウト領域26に、また、クランピング領域24に接するその内周領域が同様に、通常は情報が記録されないリードイン領域27に定められ、更に、このリードアウト領域26とリードイン領域27との間がデータ記録領域28に定められている。
【0017】
情報領域25の記録層16には、通常、データが記録される領域としてトラックがスパイラル状に連続して形成され、その連続するトラックは、複数の物理的なセクタに分割され、そのセクタには、連続番号が付され、このセクタを基準にデータが記録されている。情報記録領域25のデータ記録領域28は、実際のデータ記録領域であって、再生情報、ビデオデータ、副映像データ及びオーディオデータが同様にピット(即ち、物理的状態の変化)として記録されている。読み出し専用のDVDディスク10では、透明基板14にピット列が予めスタンパーで形成され、このピット列が形成された透明基板14の面に反射層が蒸着により形成され、その反射層が記録層16として形成されることとなる。また、この読み出し専用のDVDディスク10では、通常、トラックとしてのグルーブが特に設けられず、透明基板14の面に形成されるピット列がトラックとして定められている。
【0018】
データ記録領域28は、図3に示されるようにDVDフォーマットで定められたボリューム構造を有し、いわゆるボリューム空間と称せられる。このボリューム構造では、リードイン領域27に続いてディスクについての国際規格で定められたUDF(ユニバーサル・ディスク・フォーマット)ブリッジ構造用のボリューム・ファイル構造30が割り当てられている。このボリューム・ファイル構造30とリードアウト領域26間の記録領域がDVD用の領域として定められている。このDVD用の領域には、DVDビデオ領域31及びDVDオーディオ等の他のDVD用の領域32があり、DVDビデオ領域31は、ビデオ・マネジャー(VMG)33に続いて1以上のビデオ・タイトル・セット34(VTS)が配置される。ビデオ・マネジャー(VMG)33及びビデオ・タイトル・セット34(VTS)は、それぞれ図3に示すように2又は、3以上のファイルとして定められるファイル構造を有している。
【0019】
図4に示すようにビデオ・マネジャー(VMG)33は、ビデオ領域31の制御データが記述されたビデオ・マネジャー情報35、ビデオ・タイトルセットを選択し、また、オーディオ・ストリーム及び副映像ストリームを選択する為のメニューデーが格納されているメニュー用のビデオ・オブジェクト・セット(VMGM_VOBS)36及びビデオ・マネジャー情報(VMGI)のバックアップ37で構成されている。また、ビデオ・マネジャー情報35には、、より具体的には、VMGの識別子及びビデオ・タイトル・セット34(VTS)の数等を記述した管理情報(VMGI_MAT)、ビデオ・タイトル・セット34(VTS)をサーチするための検索情報(TT_SRPT)、ビデオ・タイトル・セット34(VTS)毎のビデオ、オーディオ及び副映像データ・ストリームの属性情報等が格納されているビデオ・タイトル・セット属性テーブル(VTS_ATR)等から構成されるこれらのビデオ・マネジャー情報(VMGI)35、ビデオ・オブジェクト・セット(VMGM_VOBS)36及びビデオ・マネジャー情報(VMGI)のバックアップ37は、それぞれ1ファイルで構成されている。
【0020】
ビデオ・タイトル・セット34(VTS)は、図4に示すようにこのビデオ・タイトル・セット34(VTS)を制御するための制御データが格納されたビデオ・タイトル・セット情報(VTSI)38、このビデオ・タイトル・セット34に関する選択、例えば、オーディオ・ストリーム及び副映像ストリームの選択、或いは、ビデオ・タイトル中のある章の選択等の為のメニュー・データが格納されているビデオ・オブジェクト・セット(VTSM_VOBS)39及びビデオ・タイトル・セット情報(VTSI)38のバックアップ41から構成されている。ビデオ・タイトル・セット情報(VTSI)38には、その管理テーブル(VTSI_MAT)、このビデオ・タイトル・セット34の再生情報が記述されたビデオ・タイトル・セット・プログラムチェーン情報テーブル(VTS_PGCIT)等が設けられている。ビデオ・タイトル・セット情報管理テーブル(VTSI_MAT)には、そのビデオ・タイトル・セット34(VTS)の識別子、ビデオ・タイトル・セット内の各テーブル等のアドレスを記述した検索情報、そのビデオ・タイトル・セット34(VTS)のビデオ、オーディオ及び副映像データ・ストリームの属性情報(VTS_ATR)等が格納されている。プログラムチェーン情報テーブル(VTS_PGCIT)には、セル51の集合として定義されるプログラムチェーンの再生情報が記述され、再生情報としてそのセル51の再生順序がそのセルの番号で指定されている。
【0021】
図3に示すDVDの他の領域32には、例えば、DVDオーディオが格納されるが、この領域がオーディオ用設けられる場合にあっても、DVDビデオ領域と同様にVMGに相当するオーディオ・マネージャー及びVTSに相当するオーディオ・タイトル・セットが設けられることとなる。これらの領域には、図4に示すビデオに関するデータと同様にオーディオに関するデータが格納されている。
【0022】
図示しないが、ビデオ・タイトル・セット情報(VTSI)38は、そのビデオ・タイトル・セット(VTS)34の為の属性情報がその管理テーブル(VTSI_MAT)に記述され、また、ビデオ・マネジャー情報(VMGI)35には、全てのビデオ・タイトル・セット(VTS)34の属性情報がビデオ・タイトル・セット(VTS)34毎に記述されたビデオ・タイトル・セット属性テーブル(VTS_ATRT)を有している。当然ながら、ビデオ・タイトル・セット情報(VTSI)38の管理テーブル(VTSI_MAT)に記述された属性情報とビデオ・タイトル・セット属性テーブル(VTS_ATRT)内のそのタイトル・セットに関する属性情報は、同一であり、いずれから属性情報を獲得してもDVDプレーヤの各デコーダをセットすることができる。
【0023】
上記属性情報には、ビデオの属性情報(VTS_V_ATR)、オーディオの属性情報(VTS_AST_ATR)及び副映像の属性情報(VTS_SP_ATR)がある。ビデオの属性情報には、ビデオの圧縮モード、TVシステム(NTSC或いはPAL方式)、アスペクト比及び表示モード等に関するビデオの属性(VTS_V_ATR)があり、また、オーディオの属性情報(VTS_AST_ATR)は、オーディオ・ストリーム毎にその属性が記載され、その属性(VTS_AST_ATR)として、オーディオのコーディング・モード、例えば、MPEG圧縮モード、ドルビーAC3圧縮モード、リニアPCMエンコーディングモード、或いは、DTS圧縮モード、オーディオ・タイプ、例えば、言語を含むか否かのオーディオ・タイプ、オーディオ応用モード、例えば、カラオケ、サラウンド或いは特に特定されない等のオーディオ応用モード及びオーディオ・チャンネルの数等が記述される。更に、副映像の属性情報(VTS_SP_ATR)は、副映像ストリーム毎に記述され、その属性情報(VTS_SP_ATR)として副映像のコーディング・モード、例えば、ランレングス圧縮、及び副映像のタイプ、例えば、言語か否か等が記述される。
【0024】
図4は、ビデオオ・ブジェクト・セット(VOBS)36,39,40の一例を示している。このビデオ・オブジェクト・セット(VOBS)36,39,40は、図5に示すようにビデオ、オーディオ及び副映像データのパックから構成される構造に定められている。ここで、ビデオ・オブジェクト・セット(VOBS)40には、2つのメニュー用及びタイトル用として3つのタイプのビデオ・オブジェクト・セット(VOBS)36,39,40がある。また、ビデオ用のオブジェクト・セット(VOBS)36,39,40は、ビデオ・パックを通常含み、これに加えてオーディオ及び/又は副映像データのパックから構成される。これに対して、オーディオ用のオブジェクト・セット(VOBS)36,39,40は、オーディオ・パックを通常含み、これに加えて副映像データ及び/又はビデオのパックから構成される。
【0025】
以下、単にビデオ・オブジェクト・セット(VOBS)40について説明するが、他のタイプのビデオ・オブジェクト・セット(VOBS)も同様の構造を有するものと理解されたい。図5に示すようにビデオオブジェクトセット(VOBS)40は、1個以上のビデオ・オブジェクト(VOB)50の集合として定義され、ビデオオ・ブジェクト・セット(VOBS)40中のビデオ・オブジェクト83は、同一の用途の供される。
【0026】
ビデオオ・ブジェクト(VOB)50には、識別番号(IDN#j)が付され、この識別番号によってそのビデオ・オブジェクト(VOB)50を特定することができる。ビデオ・オブジェクト(VOB)50は、1又は複数のデータ・セル51から構成される。セルには、識別番号(C_IDN#j)が付され、このセル識別番号(C_IDN#j)によってセル51が特定される。各セル51は、1又は複数のビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)51、通常は、複数のビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)52から構成される。ここで、ビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)52は、1つのナビゲーションパック(NVパック)53を先頭に有するパック列として定義される。即ち、ビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)52は、あるナビゲーションパック53から次のナビゲーション・パックの直前まで記録される全パックの集まりとして定義される。このビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)52の再生時間は、ビデオオブジェクトユニット(VOBU)中に含まれる単数又は複数個のGOPから構成されるビデオデータの再生時間に相当し、その再生時間は、0.4秒以上であって1.2秒より大きくならないように定められる。MPEGでは、1GOPは、通常0.5秒であってその間に15枚程度の画像が再生する為の圧縮された画面データであると定められている。
【0027】
図5に示すようにビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)52がビデオデータを含む場合には、MPEG規格、即ち、MPEGのシステムレーヤに定められたビデオパック(Vパック)54、副映像パック(SPパック)55及びオーディオパック(Aパック)56から構成されるGOPが配列されてビデオ・データ・ストリームが構成されるが、このGOPの数とは、無関係にGOPの再生時間を基準にしてビデオオブジェクト・ユニット(VOBU)52が定められ、その先頭には、常にナビゲーションパック(NVパック)53が配列される。また、オーディオ及び/又は副映像データのみの再生データにあってもこのビデオ・オブジェクトユ・ニットを1単位として再生データが構成される。即ち、オーディオ・パック56のみでビデオ・オブジェクト・ユニット52が構成されても、ビデオデータのビデオ・オブジェクトと同様にそのオーディオ・データが属するビデオ・オブジェクト・ユニットの再生時間内に再生されるべきオーディオ・パックがそのビデオ・オブジェクト・ユニットに格納される。
【0028】
ナビゲーション・パック53並びにビデオ・オーディオ及び副映像パック53,55,56について以下に説明する。下記に説明するナビゲーション・パック53並びにビデオ・オーディオ及び副映像パック53,55,56は、全て同一のパック長(2048バイト)を有し、ナビゲーション・パック53は、1パックに2パケットが格納される構造を有し、ビデオ・オーディオ及び副映像パック53,55,56は、原則として1パックに1パケットが格納される構造を有している。図5を参照して説明したようにセル51は、ビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)52の集合とされ、ビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)52は、ナビゲーション(NV)パック53から始まるパック列として定義される。従って、セル51中の最初のビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)52のスタートアドレス(C_FVOBU_SA)は、NVパック53のスタートアドレスを表すこととなる。このNVパック53は、図6に示すようにパックヘッダ61、システムヘッダ62及びナビゲーションデータとしての2つのパケット、即ち、再生(presentation)制御情報(PCI)パケット63及びデータサーチ情報(DSI)パケット64から成る構造を有し、図6に示すようなバイト数が各部に付り当てられ、1パックが1論理セクタに相当する2048バイトに定められている。また、このNVパックは、そのグループオブピクチャー(GOP)中の最初のデータが含まれるビデオパックの直前に配置されている。オブジェクト・ユニット52がビデオ・パックを含まない場合であってもNVパックがオーディオパック又は/及び副映像パックを含むオブジェクトユニットの先頭に配置される。このようにオブジェクト・ユニットがビデオパックを含まない場合であってもオブジェクト・ユニットがビデオパックを含む場合と同様にオブジェクトユニットの再生時間は、ビデオが再生される単位を基準に定められる。
【0029】
NVパック53のパック・ヘッダ61及びシステムヘッダ62は、MPEG2のシステムレーヤで定義され、パックヘッダ61には、パック開始コード、システムクロックリファレンス(SCR)及び多重化レートの情報が格納され、システムヘッダ62には、ビットレート、ストリームIDが記載されている。PCIパケット63及びDSIパケット64のパケットヘッダ65、66には、同様にMPEG2のシステムレーヤに定められているようにパケット開始コード、パケット長及びストリームIDが格納され、このパケットヘッダ65、66に続いてサブ・ストリームID73、74が記述されている。
【0030】
PCIパケット63のPCIデータ(PCI)67には、VOBユニット(VOBU)52内のビデオデータの再生状態に同期してプレゼンテーション、即ち、表示の内容を変更する為のナビゲーションデータが格納されている。即ち、PCIデータ(PCI)67には、PCI全体の情報としてのPCI一般情報(PCI_GI)及びアングル変更時における各飛び先アングル情報としてのアングル情報(NSMLS_ANGLI)が記述されている。PCI一般情報(PCI_GI)には、PCI67が記録されているVOBU52の論理セクタからの相対的論理ブロック数でそのPCI67が記録されているNVパック(NV_PCK)53のアドレス(NV_PCK_LBN)が記述されている。また、PCI一般情報(PCI_GI)には、VOBU52のカテゴリー(VOBU_CAT)、VOBU52のスタート再現時間(VOBU_S_PTM)及び再現終了時間(VOBU_EPTM)が記述されている。ここで、VOBU52のスタートPTS(VOBU_SPTS)は、当該PCI65が含まれるVOBU52中のビデオデータの再生開始時間(スタート・プレゼンテーション・タイム)を示している。この再生開始時間は、VOBU85中の最初の再生開始時間である。通常は、最初のピクチャーは、MPEGの規格におけるIピクチャー(Intra−Picture)の再生開始時間に相当する。VOBU52の終了PTS(VOBU_EPTS)は、当該PCI67が含まれるVOBU52の再生終了時間(終了プレゼンテーションタイム)を示している。更に、PCI一般情報(PCI_GI)には、当該PCIが含まれるビデオデータの再生終了時間(VOBU_SE_E_PTM)及び当該PCIが含まれているセル中の表示順序で最初のビデオフレームから当該PCIが含まれるVOBU中の表示順序で最初のビデオフレームまで相対時間(C_ELTM)が記載されている。
【0031】
図6に示したDSIパケット317のDSIデータ(DSI)68は、VOBユニット(VOBU)52のサーチを実行する為のナビゲーションデータである。DSIデータ(DSI)52には、DSI一般情報(DSI_GI)、シームレス再生情報(SML_PBI)、アングル情報(SML_AGLI)、VOBユニットをサーチするための情報(VOBU_SRI)及び同期再生情報(SYNCI)が記述されている。
【0032】
DSI一般情報(DSI_GI)は、そのDSIデータ68全体の情報が記述されている。即ち、DSI一般情報(DSI_GI)には、NVパック53のシステム時刻基準参照値(NV_PCK_SCR)が記載されている。このシステム時刻基準参照値(NV_PCK_SCR)は、図2に示す各部に組み込まれているシステムタイムクロック(STC)に格納され、このSTCを基準にビデオ、オーディオ及び副映像パックがビデオ、オーディオ及び副映像デコーダでデコードされ、ビデオ及びオーディオ・信号が出力される。DSI一般情報(DSI_GI)には、DSI68が記録されているVOBセット(VOBS)52の先頭論理セクタからの相対的論理セクタ数(RLSN)でDSI68が記録されているNVパック(NV_PCK)53のスタートアドレス(NV_PCK_LBN)が記載され、VOBユニット(VOBU)の先頭論理セクタからの相対的論理セクタ数(RLSN)でDSI68が記録されているVOBユニット(VOBU)52中の最終パックのアドレス(VOBU_EA)が記載されている。
【0033】
更に、DSI一般情報(DSI_GI)には、DSI68が記録されているVOBユニット(VOBU)の先頭論理セクタからの相対的論理セクタ数(RLSN)でこのVOBU内での最初のIピクチャーの最終アドレスが記録されているVパック(V_PCK)54の終了アドレス(VOBU_IP_EA)が記載され、当該DSI68が記録されているVOBU52の識別番号(VOBU_IP_IDN)及び当該DSI68が記録されているセルの識別番号(VOBU_C_IDN)が記載されている。
【0034】
DSIのサーチ情報(VOBU_SRI)には、所定数のナビゲーションパックのアドレスが記述されている。このアドレスを参照してビデオの早送り等が実行される。また、同期情報(SYNCI)には、DSI68が含まれるVOBユニット(VOBU)のビデオデータの再生開始時間と同期して再生する副映像及びオーディオデータのアドレス情報が記載される。即ち、DSI68が記録されているNVパック(NV_PCK)53からの相対的な論理セクタ数(RLSN)で目的とするオーディオパック(A_PCK)56のスタートアドレス(A_SYNCA)が記載される。オーディオストリームが複数(最大8)ある場合には、その数だけ同期情報(SYNCI)が記載される。また、同期情報(SYNCI)には、目的とするオーディオ・パック(SP_PCK)56を含むVOBユニット(VOBU)52のNVパック(NV_PCK)53のアドレス(SP_SYNCA)がDSI68が記録されているNVパック(NV_PCK)53からの相対的な論理セクタ数(RLSN)で記載されている。副映像ストリームが複数(最大32)ある場合には、その数だけ同期情報(SYNCI)が記載される。
【0035】
ビデオ・パック54は、図7に示すようにMPEG2のシステムレーヤに定められると同様にパック・ヘッダ70並びにパケット・ヘッダ71及び対応するデータが格納されたビデオ・パケット72から構成され、そのパック長は、2048バイトに定められている。ビデオ・パック54のパック・ヘッダ70は、MPEG2のシステムレーヤで定義され、パックヘッダ70には、パック開始コード、システムクロックリファレンス(SCR)及び多重化レートの情報が格納されている。ビデオ・パケット73のパケットヘッダ71には、同様にMPEG2のシステムレーヤに定められているようにパケット開始コード、パケット長及びストリームIDが格納されている。ビデオ・パケット73のパケット・データ72には、ビデオ・データがMPEG圧縮されたビデオ・データが格納されている。
【0036】
副映像パック55は、図8に示すようにMPEG2のシステムレーヤに定められると同様にパック・ヘッダ76並びにパケット・ヘッダ77、これに続くサブストリームID78及び対応するデータが格納されたビデオ・パケット79から構成され、そのパック長は、2048バイトに定められている。副映像パック55のパック・ヘッダ76は、MPEG2のシステムレーヤで定義され、パックヘッダ76には、パック開始コード、システムクロックリファレンス(SCR)及び多重化レートの情報が格納されている。副映像パケット80のパケットヘッダ77には、同様にMPEG2のシステムレーヤに定められているようにパケット開始コード、パケット長及びストリームIDが格納されている。副映像パケット80のパケット・データ79には、副映像データが通常ランレングス圧縮された副映像データが格納されている。サブストリームID78に関しては、後にオーディオのサブストリームIDとの関係で説明する。
【0037】
MPEG圧縮されたオーディオ・データがパケット・データとして格納されているオーディオ・パケットに関しては、図7に示されるビデオ・パック54と略同様の構造を有していることから、その説明は省略する。ドルビーACー3或いはDTSのオーディオ・データは、図9に示すような構造を有するパック56内に格納されている。即ち、図9に示すようにオーディオ・パック56は、MPEG2のシステムレーヤに定められると同様にパック・ヘッダ82並びにパケット87から構成されている。パケット87は、パケット・ヘッダ83、これに続いてサブストリームID84、オーディオフレーム情報85及びオーディオ・データが格納されたビデオ・パケット86から構成されている。既に説明したようにパック56のパック長は、2048バイトに定められている。オーディオ・パック56のパック・ヘッダ82は、MPEG2のシステムレーヤで定義され、パックヘッダ82には、パック開始コード、システムクロックリファレンス(SCR)及び多重化レートの情報が格納されている。オーディオ・パケット87のパケットヘッダ83には、同様にMPEG2のシステムレーヤに定められているようにパケット開始コード、パケット長及びストリームIDが格納されている。オーディオ・パケット87のパケット・データ86には、ドルビーAC−3或いはDTS圧縮されたオーディオ・データが格納されている。サブストリームID85に関しては、後にストリームID及びサブストリームIDとの関係で説明する。
【0038】
リニアPCMオーディオ・パックは、図10に示すようにそのパケット構造が異なるが、図9に示されるパック構造と略同様の構造を有している。図10に示すリニアPCMオーディオ・パック90のパケット・データ86は、そのデータ・エンコードされたデータであるが、ドルビーAC3及びDTSと異なり圧縮されたデータではない。リニアPCMオーディオ・パック90は、パック・ヘッダ82及びパケット90から構成され、パケット90は、既に説明したパケット・ヘッダ83に続いてサブ・ストリームID、オーディオ・フレーム情報85及びオーディオ・パケット・データ92から構成され、リニアPCMオーディオ・パケット90似合っては、更にオーディオ・フレーム情報85とオーディオ・パケット・データ92とのオーディオ・フレーム情報91が設けられている。
【0039】
リニアPCMのオーディオ・フレーム情報91には、リニアPCMのオーディオに関する情報、例えば、オーディオ・フレーム・グループ中のファースト・アクセスの対象とされるオーディオ・フレームのフレーム番号、ミュートのオン、或いは、ミュートのオフを示すオーディオ・ミュート・フラグ、16ビット、20ビット、24ビット及びその他のビットのいずれかでサンプルされたオーディオ・データが量子化されているかを表す量子化ワード長、48kHz及び96kHzでサンプリングされたかを示すサンプル周波数、オーディオ・チャネルの数を示すオーディオ・チャネル数、ダイナミック・レンジの制御情報について記述したダイナミック・レンジ制御について記述されている。
【0040】
上述したオーディオ・パケット80,90のパケット・ヘッダは、16ビットのペス・パケット・レングス(PES_packet_length)及び8ビットのペス・ヘッダ・データ・レングス(PES_header_length)を含んでいる。ここで、ペス・パケット・レングス(PES_packet_length)は、このペス・パケット・レングスに続く次のデータからオーディオ・パケット80、90の終わりまでのデータ長を表し、ペス・ヘッダ・データ・レングス(PES_header_length)は、このペス・ヘッダ・データ・レングス続く次のデータからパケットヘッダの終わりまでのデータ長を表している。リニアPCM、ドルビーAC3及びDTSのオーディオ・フレーム情報85には、フレーム・ヘッダの数及びファースト・アクセス・ユニット・ポインタが記述される。ここで、フレーム・ヘッダの数は、オーディオ・パケット・データ86、92中に含まれるオーディオ・データのフレームのヘッダの数(Number_of_frame_headers)、換言すれば、フレーム数が記述される。また、ファースト・アクセス・ユニット・ポインタには、オーディオ・パケット・データ86、92中で最初にアクセスされるオーディオ・フレームのアドレスが記述される。このアドレスは、このファースト・アクセス・ユニット・ポインタの最終バイトからの相対アドレス、より正確には、相対ブロック数で記述される。パケット・データ86、92が最初にアクセスされるオーディオ・フレーム・ユニットを含まない場合には、ない旨の“00000000h”が記述される。
リニアPCM及びドルビーAC3のオーディオ・パケット・データ86、92では、そのパケット・データ86、92のデータ長がオーディオ・フレームの整数倍或いは整数分の1に対応していないために、そのファースト・アクセス・ユニット・ポインタは、不定となっている。これに対して、DTSのオーディオ・パケット・データ86では、そのオーディオ・フレームの整数倍がパケット・データ86のデータ長となっていることから、換言すれば、パケット・データ86中に複数のDTSオーディオ・フレームが整合して格納されていることから、DTSのファースト・アクセス・ユニット・ポインタには、“0001b”が常に記述される。
【0041】
次に、ストリームID及びサブ・ストリームIDを参照してパケット・データがいずれのストリームに属するかを判別する方法について説明する。図11には、パケット・ヘッダ65,66、71、77,83に記述されるストリームIDのデータが示されている。図7に示されるパック54のパケット・ヘッダ71内のストリームIDに“11100000b”が記述される場合には、そのパケット・データは、図11に示されるようにビデオ・パケット・データであってビデオ・ストリームに属することとなる。また、パック54のパケット・ヘッダ71内のストリームIDに“110X0***b”が記述される場合には、図11に示されるようにそのパケット・データは、MPEGオーディオ・パケット・データであってMPEGオーディオ・ストリームに属することとなる。ここで、“***b“は、オーディオ・ストリーム番号を示している。
【0042】
図6に示すナビゲーション・パック53のPCIパケット65及びDSIパケット66内のストリームIDには、“10111111b”が記述され、そのパケット・データ67、68がプライベート・ストリーム2に属することが明示される。そして、PCIパケット・ヘッダ65に続くサブ・ストリームID73には、図12に示すように“00000000b”が記述されてこのPCIパケット・データ67がPCIストリームに属する旨が判明する。また、DSIパケット・ヘッダ66に続くサブ・ストリームID74に図12に示すように“00000001b”が記述されてDSIパケット・データ68がDSIストリームに属する旨が判明する。尚、サブ・ストリームIDに“01111111b”が記述される場合には、そのストリームは、プロバイダが独自に定めたストリームであることを示すこととなる。
【0043】
図8に示す副映像パック55においては、そのパケット・ヘッダ77内のストリームIDに“10111101b”が記述され、そのパケット・データ79がプライベート・ストリーム1に属することが明示される。そして、パケット・ヘッダ77に続くサブ・ストリームID73には、図13に示すように“001*****b”が記述されてこのパケット・データ79が副映像データ・ストリームに属する旨が判明する。ここで、“***b“は、副映像データ・ストリーム番号を示している。
【0044】
図8、図9及び図10に示すオーディオ・パック56においては、そのパケット・ヘッダ83内のストリームIDに“10111101b”が記述され、そのパケット・データ86、92がプライベート・ストリーム1に属することが明示される。そして、パケット・ヘッダ83に続くサブ・ストリームID84に図13に示すように“10000***b”が記述される場合には、このパケット・データ86がドルビーAC3のオーディオ・データ・ストリームに属する旨が判明する。また、パケット・ヘッダ83に続くサブ・ストリームID84に図13に示すように“10001***b”が記述される場合には、このパケット・データ86がDTSのオーディオ・データ・ストリームに属する旨が判明する。更に、パケット・ヘッダ83に続くサブ・ストリームID84に図13に示すように“10100***b”が記述される場合には、このパケット・データ92がリニアPCMのオーディオ・データ・ストリームに属する旨が判明する。ここで、“***b“は、オーディオ・データ・ストリーム番号を示している。
【0045】
以上のようにストリームID及びサブ・ストリームIDの組合せでデータ・ストリームがいずれに属するかが判明する。
上述したオーディオ・パケット80,90のペス・パケット・レングス(PES_packet_length)及びペス・ヘッダ・データ・レングス(PES_header_length)及びフレーム・ヘッダの数(Number_of_frame_headers)から転送レートを計算により求めることができるが、その原理を図14に示すDTSオーディオ・パックの構造を参照しながら、説明する。既に説明したように、DTSのオーディオデータは、そのオーディオ・データ86内に必ずフレームアラインされている。パックヘッダ長は、14バイト、そのパックヘッダ長は可変であり、サブストリームID長は、1バイト、オーディオ・フレーム・インフォメーション長は、3バイトである。パケット・ヘッダ83には、最初に4バイトのデータがあり、次に2バイトのペス・パケット・レングス(PES_packet_length)が、次に2バイトのデータ続いて1バイトのペス・ヘッダ・データ・レングス(PES_header_length)があり、ひき続き可変長のデータから構成される。ペス・パケット・レングスは、次のデータからオーディオ・パケットの終わりまでのデータ長を示し、ペス・ヘッダ・データ・レングスは、次のデータからパケットヘッダの終わりまでのデータ長を示している。したがって、 DTSのオーディオデータ長(a)は次のように計算される。
【0046】
a=b−2−c−4
a:DTSのオーディオデータ長
b:ペス・パケット・レングス
c:ペス・ヘッダ・データ・レングス
また、オーディオ・フレーム・インフォメーション85の初めにフレーム数(フレーム・ヘッダの数)が記載されているので、DTSのフレームがいくつ入っているかが判る。
【0047】
DVDのDTSパックは、上記のような構造を有しているので、パケット・ヘッダを検出してDTSのオーディオデータ長を、オーディオ・フレーム情報を検出してDTSのフレーム数を獲得し、両方の値からビット・レートを判断することとなる。ビットレートは、この両方の値から1フレームのデータ長を得て判断することとなる。つまり、
1フレームのデータ長
=DTSのオーディオデータ長(a)÷DTSのフレーム数
で得られる。DVDのDTSは、48kHzのサンプリング周波数で1フレームは512サンプルであるので、ビットレートは
1フレームのデータ長÷(512×4)×1536000
で計算できる。計算しなくても、DVDのDTSのビットレートは、下記のように6種類しかないので、1フレームのデータ長に対応するテーブルを予めROM等に記憶しておけば、容易にビットレートを求めることができる。
【0048】
パケット87のオーディオ・データ86に
(1)1オーディオ・フレームが格納されている場合には、1509,750kbpsであり、
(2)2オーディオ・フレームが格納されている場合には、754,500kbpsであり、
(3)3オーディオ・フレームが格納されている場合には、503,250kbpsであり、
(4)4オーディオ・フレームが格納されている場合には、377,250kbpsであり、
(5)6オーディオ・フレームが格納されている場合には、251,250kbpsであり、
(6)8オーディオ・フレームが格納されている場合には、188,250kbpsである。
【0049】
DTSオーディオ・データについては、オーディオ・データ86内に必ずフレームアラインされていることから、正確にビット・レートを計算できる。ドルビーAC−3のオーディオ・データについては、パケット・データ86内に必ずしもフレームアラインされていないが、同様の方法によって概略のビット・レートを計算できる。数値として、ビット・レートを表示しない場合には、概略のビット・レートを計算できれば、例えば、グラフとして概略のビット・レートを表示することができる。ドルビーAC−3のオーディオ・データの転送レートは、次のように求められる。
【0050】
ドルビーAC−3のオーディオデータは、そのオーディオ・データ86内に必ずしもフレームアラインされていないのでビットレートは、概数として求められる。ドルビーAC−3のオーディオ・パックにおいては、そのパックヘッダ長は、14バイト、そのパックヘッダ長は、可変であり、サブストリームID長は、1バイト、オーディオ・フレーム・インフォメーション長は、3バイトである。パケット・ヘッダ17には、最初に4バイトのデータがあり、次に2バイトのペス・パケット・レングス(PES_packet_length)が、次に2バイトのデータ続いて1バイトのペス・ヘッダ・データ・レングス(PES_header_length)があり、ひき続き可変長のデータから構成される。ペス・パケット・レングスは、次のデータからオーディオ・パケットの終わりまでのデータ長を示し、ペス・ヘッダ・データ・レングスは、次のデータからパケットヘッダの終わりまでのデータ長を示している。したがって、ドルビーAC−3のオーディオデータ長(a)は次のように計算される。
【0051】
a=b−2−c−4
a:ドルビーAC−3のオーディオデータ長
b:ペス・パケット・レングス
c:ペス・ヘッダ・データ・レングス
また、オーディオ・フレーム・インフォメーション85の初めにフレーム数(フレーム・ヘッダ数)が記載されているので、ドルビーAC−3のフレームがいくつ入っているかが判る。
【0052】
DVDのドルビーAC−3パックは、上記のような構造を有しているので、パケット・ヘッダを検出してドルビーAC−3のオーディオデータ長を、オーディオ・フレーム情報を検出してドルビーAC−3のフレーム数を獲得し、両方の値からビット・レートを判断することとなる。ビットレートは、この両方の値から1フレームのデータ長を得て判断することとなる。つまり、
1フレームのデータ長
≒AC−3のオーディオデータ長(a)÷AC−3のフレーム数
で得られる。DVDのドルビーAC−3は、48kHzのサンプリング周波数で1フレームは、1536サンプルであるので、ビットレートは
1フレームのデータ長÷(1536×4)×1536000
で計算できる。
【0053】
尚、同様にMPEGオーディオについても上述したACー3の場合と同様に転送ビットレートの概数を計算することができる。また、リニアPCMオーディオにあっては、その転送レートは、サンプリング周波数と量子化数で定まり、その音質も両者で決定される。このサンプリング周波数と量子化数は、オーディオデータ情報91に記述されているのでこのオーディオデータ情報91を獲得するだけでその転送レート及び音質を表示することができる。
【0054】
また、AC−3オーディオ・パケットにあっては、そのパケットの集合としてのビット・ストリーム中の符号化データ内に同期情報があり、この同期情報の中のフレーム・サイズ・コード(frame size code)を読み出し、そのコードからビットレートを知ることもできる。MPEGオーディオ・パケットの場合は、その符号化データ内のヘッダの中のビット・ストリーム・インデックス(bitrate_index)を読み出し、そのデータからビットレートを得られるので、そのデータからビットレートを計算しても良い。
【0055】
図2を参照してDVDプレーヤの動作の概略を説明する。DVDディスク10に対向して光ピック・アップ101が設けられ、この光ピック・アップ101によってモータ12によって回転されるDVDディスク10から物理セクタ単位でデータが読み込まれ、このデータがDVDディジタル信号処理ユニット(DVD・DSP)102で処理される。DVDディスク10のVMG33が読み込まれることによってホスト・マイクロコンピュータ104のRAMに格納され、このホスト・マイクロコンピュータ104によって各部がセットされる。その後、メニュー等を参照してタイトルが決定されると、決定されたタイトルに相当するVTS34のVTSI38が読み込まれ、VTSI38が同様にホスト・マイクロコンピュータ104のRAMに格納され、そのタイトルの再生準備が整えられる。その後、RAMに格納されたVTSI38を参照して実データとしてのタイトル用のVOBS40からデータ・セル51を再生の単位として次々にVOBU52が読み出される。読み出されたVOBU52中からその先頭のナビゲーション・パック53がホスト・マイクロコンピュータ104に供給されそのRAMに格納される。
【0056】
そのVOBU52中の他のパック54、55、56は、デコーダ103のデマルチプッレクサ105に供給され、このデマルチプッレクサ105においてそのストリームID及びサブストリームIDが参照されて各パック54、55、56のパケットがそれぞれ対応するデコーダ部に出力される。即ち、ビデオ・パック54のパケット73は、ビデオ・デコーダ・ユニット106に出力され、そのビデオ・パケット・データが伸張されてビデオ・ミキサー107に出力される。また、副映像パック55のパケット80は、副映像処理ユニット108に供給され、副映像に関する制御データがそのパケット80から取り出され、その表示情報とともに副映像デコーダ・ユニット109に送られ、その副映像データがランレングス伸張される。ランレングス伸張された副映像データは、ビデオ・ミキサー107に供給され、副映像が表示情報で指定された領域等に表示されるように副映像データがビデオ・データに混合され、混合されたビデオ・ディジタル信号がエンコーダ110に供給される。エンコーダ110では、このビデオ・ディジタル信号をアナログ信号に変換してアナログ映像信号として出力する。更に、オーディオ・パック56のパケット86,92は、オーディオ・デコーダ・ユニット111に供給され、そのストリームID及びサブストリームIDで判別されるデータのエンコード種別に応じてパケット87,90内のオーディオ・データ86,92がデコードされる。即ち、MPEGデコード、リニアPCMデコード、AC−3デコード、或いは、DTSデコードのいずれかがオーディオ・デコーダ・ユニット111において実施される。デコーダされたオーディオ・データは、D/Aコンバータ99でアナログ・オーディオ信号に変換され、アナログ・オーディオ信号がD/Aコンバータ99から出力される。
【0057】
オーディオ・パケット86,92は、ビット・レート判断ユニット100にも供給され、そのビットレートが計算されてその計算結果が副映像デコーダ109に供給されてそのビットレートの情報が副映像データとしてビデオ・ミキサー107においてビデオ・データに混合される。従って、ビデオ信号によって映像がモニタ(図示せず)に表示される際には、そのビット・レートが数値或いは、グラフで表示され、ユーザは、そのオーディオのビット・レートを知ることができる。
【0058】
モニタにビット・レートを表示する場合に限らず、フロント・パネル98に設けられた表示部にビット・レート判断ユニット100からの出力をホスト・マイクロコンピュータ104によって表示させても良い。
【0059】
ビット・レート判断ユニット100は、具体的には、一例として図15に示すように構成されても良い。この図15に示すようにDVDディスク10上のデータは、DVD・DSP102内の復調部112で復調されたのち、信号処理部113でエラー訂正が行われてホスト・マイクロ・コンピュータ104で制御されるデマルチプレクサ105のオーディオ・属性情報抜き取り部114と音声ストリーム分離部115へ送られる。音声ストリーム分離部115では、音声や映像のデータから音声ストリームのみを抜き出し、このオーディオ・ストリームが音声ストリーム選択部116に転送される。音声属性情報抜き取り部114では、ユーザが指定したオーディオ・ストリームの番号、例えば、DTSオーディオ・データが記録されているオーディオ・ストリーム番号をオーディオ・ストリーム選択部116に送る。音声ストリーム選択部116では音声属性情報抜き取り部114からのオーディオ・ストリーム番号と同じ番号のオーディオ・ストリームのみを選択し、DTSデータをパケットヘッダ検出部117とオーディオフレーム情報検出部118へ送るとともに1フレーム抜き取り回路121へ送る。
【0060】
パケットヘッダ検出部117では、ペス・パケット・レングス(b)及びペス・ヘッダ・データ・レングス(c)が検出され、オーディオフレーム情報検出部118では、オーディオフレーム情報からオーディオ・フレーム数、例えば、DTSのオーディオ・フレーム数が取り出される。すでに説明した式(a=b−2−c−4)からDTSのオーディオデータ長(a)が判明し、両方の値がビットレート判断部119に出力される。ビットレート計算部119では、この両方の値から1フレームのデータ長を得る。つまり、
1フレームのデータ長=DTSのオーディオデータ長÷DTSのフレーム数
で得られる。DVDのDTSは48kHzのサンプリング周波数で1フレームは512サンプルであるので、ビットレートは
1フレームのデータ長÷(512×4)×1536000
で計算できる。
【0061】
DTSオーディオ・データのビットレートは、既に述べたように6種類しかないので、フレーム数に対するテーブルをビットレート計算部119で参照することによってビットレートを求めることができる。
【0062】
ビットレート計算部119で得られたビットレートは、表示信号発生器120へ送られ、表示信号に変換されてこの表示信号が副映像デコーダ・ユニット109に供給され、モニタに表示され、或いは、ホスト・マイクロ・コンピュータ104に供給されてフロントパネルに表示される。
【0063】
上記音声ストリーム選択部116から出力された音声ストリームは、オーディオ・デコーダ・ユニット111内の1フレームを抜き取る1フレーム抜き取り回路121で1フレームが抜き取られ、アンブル付加回路122でそのフレームの直前にアンブルデータが付加され、パディング付加回路123でそのフレームの直後にパディングデータが付加された後、IEC958変換回路124でデジタルオーディオ・インタフェース規格に変換されてビットストリーム出力端子125から取り出される。この信号が音声デコーダで復号されてD/Aコンバータ130を介して再生される。
【0064】
図15に示した回路は、DTSオーディオ・データに対処する回路として説明したが、明らかなように図15に示した回路において、ACー3オーディオ・パケット内のペス・パケット・レングス(b)及びペス・ヘッダ・データ・レングス(c)及びACー3オーディオ・パケット内のオーディオフレーム情報からオーディオ・フレーム数を獲得してビットレートの概算を獲得し、その表示が可能である。
【0065】
更に、オーディオ・データがリニアPCMであることが判明した場合には、そのオーディオ・データ情報からオーディオの品質に関係するサンプリング・周波数及びサンプリング量子化ビット数を表示するようにしても良い。
【0066】
図16は、他の実施例に係るビット・レート判断部を含むシステムの概要を示している。この図16に示す回路では、記録媒体10上のデータは、復調部112で復調されたのち、信号処理部113でエラー訂正が行われて音声属性情報抜き取り部114と音声ストリーム分離部115へ送られる。音声ストリーム分離部115では、音声や映像のデータから音声ストリームのみを抜き出し、この音声ストリームが音声ストリーム選択部116に転送される。音声属性情報抜き取り部114では、オーディオ・ストリーム番号を音声ストリーム選択部116に送る。音声ストリーム選択部116では、音声属性情報抜き取り部114からの音声ストリーム番号と同じ番号の音声ストリームのみを選択し、DTSパケットのみをパケット・ヘッダ検出部117とオーディオ・フレーム情報検出部118へ送るとともに1フレーム抜き取り回路121へ送らることとなる。DTSのビットレート表示に関しては、上述したように処理されて表示信号が発生される。
【0067】
DTS以外のオーディオ・パケットは、1フレーム抜き取り回路121および音声復号部129へ送られる。このDTS以外のオーディオ・パケットは、音声復号部129での復号処理において、ビットレートの検出は、AC−3の場合はその符号化データ内の同期情報の中のフレーム・サイズ・コード(frame size code)を読み出し、そのコードからビットレートを得る。MPEGオーディオ・パケットの場合は、その符号化データ内のヘッダの中のビット・ストリーム・インデックス(bitrate_index)を読み出し、そのデータからビットレートを得られるので、そのデータをビットレート計算部119を経由して表示信号発生器120へ出力され、その表示が可能となる。
【0068】
一方、選択された音声ストリームは音声復号部129で符号化されたデータが復号されて元のデータにもどされD/A変換器130とアンプ131を経由して音声出力端子132からオーディオ信号が出力される。
【0069】
また、上記音声ストリームは1フレーム抜き取り回路121で1フレームが抜き取られ、アンブル付加回路122でそのフレームの直前にアンブルデータが付加され、パディング付加回路123でそのフレームの直後にパディングデータが付加された後、IEC958変換回路124でデジタルオーディオインタフェース規格に変換されてビットストリーム出力端子125から取り出される。この信号は、デコーダで復号されてオーディオ信号として再生される。
【0070】
図17は、更に他の一実施例を示している。図16に示した実施例との相違点は、音声属性情報抜き取り部114で抜き取られて音声属性情報(VTS_AST_ATR)から音声データの符号化方式またはチャンネル数または言語を得、そのデータを表示信号発生器120へ送っていることである。したがって、現在再生している音声の符号化方式またはチャンネル数または言語またはビットレートを表示することができる。
【0071】
図18は、更にまた他の一実施例を示している。DVDディスク10上のデータは、復調部112で復調されたのち、信号処理部113でエラー訂正が行われて音声属性情報抜き取り部114と音声ストリーム分離部115へ送られる。音声ストリーム分離部115では音声や映像のデータから音声ストリームのみを抜き出し、このオーディオ・ストリームが音声ストリーム選択部116に転送される。音声属性情報抜き取り部114ではオーディオ・ストリーム番号を音声ストリーム選択部116に送る。音声ストリーム選択部116では、音声属性情報抜き取り部114からのオーディオ・ストリーム番号と同じ番号のオーディオ・ストリームのみを選択し、1フレーム抜き取り回路121および音声復号部129へ送る。1フレーム抜き取り回路121および音声復号部129の後段の回路は、図15と同様であるので、その説明は省略する。
【0072】
一方、音声ストリーム分離部115は、パケットヘッダ検出部117とオーディオフレーム情報検出部118および音声復号部119へ、各音声ストリームを少なくとも1パケット送り、上記で説明したようにビットレートを得ることができる。音声属性情報(VTS_AST_ATR)には、各オーディオ・ストリームの符号化方式またはチャンネル数または言語が記載されているので、表示信号発生器120に全オーディオ・データの符号化方式またはチャンネル数または言語またはビットレトを一括して表示することができる。
【0073】
また、音声属性情報(VTS_AST_ATR)には、音声ストリーム番号も記載されているので、表示器120に全オーディオ・データのオーディオ・ストリーム番号も加えたオーディオ・データの符号化方式またはチャンネル数または言語またはビットレートを一括して同時に表示することができる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、オーディオ・ストリームのビットレート表示ができ、しかも符号化方式やチャンネル数や言語も同時表示可能で、全オーディオ・ストリームの一括表示を行うことができ、さらにDTSのビットレート表示はDTSの復号機能がなくても簡単にできる極めて良好な音声再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る音声再生装置に装填されるDVDディスクを示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施例に係る音声再生装置の概略を示すブロック図である。
【図3】図1に示されたDVDディスクの記録領域のフォーマット構造を示す平面図である。
【図4】図3に示したフォーマット構造のDVDビデオ領域をより詳細に示す平面図である。
【図5】図4に示したビデオ・オブジェクト・セットの階層構造を示す平面図である。
【図6】図5に示すナビゲーション・パックの構造を示す平面図である。
【図7】図5に示すビデオ・パックの構造を示す平面図である。
【図8】図5に示す副映像パックの構造を示す平面図である。
【図9】図5に示すオーディオ・パックの構造を示す平面図である。
【図10】図5に示すオーディオ・パックの構造を示す平面図である。
【図11】図6から図10に示されたパケット・ヘッダに設けられたストリームIDの記述を示すテーブルである。
【図12】図6に示されたサブ・ストリームIDの記述を示すテーブルである。
【図13】図8から図10に示されたサブ・ストリームIDの記述を示すテーブルである。
【図14】DTSオーディオ・パックの構造を示す平面図である。
【図15】この発明の一実施例に係る音声再生装置をより詳細に示すブロック図である。
【図16】この発明の他の実施例に係る音声再生装置をより詳細に示すブロック図である。
【図17】この発明の他の実施例に係る音声再生装置をより詳細に示すブロック図である。
【図18】この発明の他の実施例に係る音声再生装置をより詳細に示すブロック図である。
【符号の説明】
10…DVDディスク
25…情報領域
28…データ記録領域
30…ボリューム・ファイル構造
33…ビデオ・マネージャー情報(VMGI)
34…ビデオ・タイトル・セット(VTS)
36…ビデオ・オブジェクト・セット(VOB)
52…ビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)
53…ナビゲーション・パック
54…ビデオ・パック
55…副映像パック
56…オーディオ・パック
99…D/Aコンバータ
100…ビット・レート判断ユニット
101…光ピック・アップ
102…DVD・DSP
104…ホスト・マイクロコンピュータ
105…デマルチプレクサ
106…DVDデコーダ・ユニット
107…ビデオ・ミキサー
109…副映像デコーダ・ユニット
110…エンコーダ
111…オーディオ・デコーダ・ユニット
112…復調部
113…信号処理部
114…音声属性情報抜き取り部
115…音声ストリーム分離部
116…音声ストリーム選択部
117… パケット・ヘッダ検出部
118…オーディオ・フレーム情報検出部
119…ビットレート判断部
120…表示信号発生器
121…1フレーム抜き取り回路
130…アンブル付加回路
131…パディング付加回路
124…IEC958変換回路
125…ビットストリーム出力端子
129…音声復号部
130… D/A変換器
131…アンプ
132…音声出力端子
Claims (6)
- パック・ヘッダ及びオーディオ・パケットから構成されるオーディオ・パックであって、そのオーディオ・パケットがパケット・ヘッダ、サブ・ストリームID、オーディオ・フレーム情報及びオーディオ・データから構成され、前記パック・ヘッダ及びパケット・ヘッダは、MPEGシステム・レーヤに定められたパック・ヘッダ及びパケット・ヘッダであり、前記オーディオ・データには、オーディオ・フレームが格納され、このオーディオ・フレームのヘッダ数がオーディオ・フレーム情報に記述され、パケット長に関するPESパケット・レングス及びパケット・ヘッダのデータ長に関するPESヘッダ・データ・レングスがパケット・ヘッダに記述されるオーディオ・パックからパケット・データを取り出し、そのデータを復号して出力する音声再生装置において、
前記オーディオ・フレーム情報からオーディオ・フレームのヘッダ数を検出してフレーム数を得る第1の検出手段と、
オーディオ・パケット内のパケット・ヘッダからPESパケット・レングス及びPESヘッダ・データ・レングスを検出してオーディオ・データ長を算出する第2の検出手段と、
前記フレーム数及びオーディオ・データ長から1オーディオ・フレームのバイト数を算出する第1の算出手段と、
この算出手段から選られた1フレームのバイト数からビット・レートを判断する判断手段と、
判断手段から得られたビット・レートを表示する為の表示信号に変換する変換手段と、
を具備することを特徴とする音声再生装置。 - 一つもしくは複数のオーディオ・データ・ストリームが記録され、このオーディオ・データ・ストリームは、多数のパックから構成され、各パックがパック・ヘッダ及びパケットから構成され、当該パケットがパケット・ヘッダ、サブ・ストリームID、オーディオ・フレーム情報及びオーディオ・データから構成され、前記オーディオ・データには、オーディオ・フレームが格納され、このオーディオ・フレームのヘッダ数がオーディオ・フレーム情報に記述され、パケット長に関するPESパケット・レングス及びパケット・ヘッダのデータ長に関するPESヘッダ・データ・レングスがパケット・ヘッダに記述されている記録媒体からオーディオ・データを転送して再生する音声再生装置において、
前記オーディオ・データ・ストリームから少なくとも1パケット取り込み、前記PESパケット・レングス、PESヘッダ・データ・レングスからオーディオ・データ長を求め、前記オーディオ・フレーム・インフォメーションに記述のオーディオ・フレームのヘッダ数で1フレームのデータ長を算出し、前記サブ・ストリームIDで特定されるオーディオ・ストリームに固有のサンプリング周波数を利用して符号化データ内のビット・レートを導き出する第1の算出手段と、
前記第1の算出手段で得られたビット・レートを変換する為の表示信号に変換する変換手段と、
を具備してなることを特徴とする音声再生装置。 - 一つもしくは複数のオーディオ・データ・ストリームが記録され、このオーディオ・データ・ストリームは、多数のパックから構成され、各パックがパック・ヘッダ及びパケットから構成され、当該パケットがパケット・ヘッダ、サブ・ストリームID、オーディオ・フレーム情報、オーディオ・データ情報及びオーディオ・データから構成され、前記オーディオ・データ情報には、サンプリング周波数及び量子化数が格納されている記録媒体からオーディオ・データを転送して再生する音声再生装置において、
前記オーディオ・データ・ストリームから少なくとも1パケット取り込み、前記オーディオ・データ情報からサンプリング周波数及び量子化数を取り出し、サンプリング周波数及び量子化数から転送ビット・レートを導き出する第1の算出手段と、
前記第1の算出手段で得られたビット・レートを変換する為の表示信号に変換する変換手段と、
を具備してなることを特徴とする音声再生装置。 - 前記サブ・ストリームIDからオーディオ・データの種類を検出する検出手段を具備することを特徴とする請求項2又は3に記載の音声再生装置。
- 全てのオーディオ・データのビット・レートに加え、符号化方式またはチャンネル数または言語を同時に表示する為の信号生成する手段を具備してなることを特徴とする請求項2または請求項3記載の音声再生装置。
- オーディオ・ストリーム番号に対応して表示信号を生成することを特徴とする請求項第4記載の音声再生装置。
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