JP2002288942A - デジタルオーディオ情報媒体、この媒体の情報再生装置、およびこの媒体への情報記録方法 - Google Patents

デジタルオーディオ情報媒体、この媒体の情報再生装置、およびこの媒体への情報記録方法

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JP2002288942A
JP2002288942A JP2002045328A JP2002045328A JP2002288942A JP 2002288942 A JP2002288942 A JP 2002288942A JP 2002045328 A JP2002045328 A JP 2002045328A JP 2002045328 A JP2002045328 A JP 2002045328A JP 2002288942 A JP2002288942 A JP 2002288942A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】DVDビデオ規格とは異なるやり方でDVDオ
ーディオ規格に対処する。 【解決手段】前記スチル画ASVの表示形態の内容とし
て、1種類以上(スライドショー、ブラウザ等)の表示
タイミングモードと、1種類以上(シーケンシャル、ラ
ンダム、シャッフル等)の表示順序モードが用意され
る。オーディオタイトルセットATSは、その記録内容
の再生順序を管理するプログラムチェーン情報ATS_
PGCIを含む。このATS_PGCIは、スチル画A
SVの再生情報に関するサーチポインタATS_PG_
ASV_PBI_SRP#を1以上含む。そして、この
ATS_PG_ASV_PBI_SRP#が、スチル画
ASVの表示形態の内容(スライドショー、ブラウザ、
シーケンシャル、ランダム、シャッフル等)を指定する
表示モード情報ASV_DMODを含むようになってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、静止画情報を含
めオーディオ情報が記録される媒体、これらの情報の再
生方法、およびこれらの情報のエンコード方法に関す
る。
【0002】とくに、オーディオ再生中に引用される静
止画情報のデータ構造とその取り扱い方法に関する。
【0003】
【従来の技術】ビデオ(動画)を高画質・高密度で記録
できるとともに、マルチアングル映像・副映像・マルチ
リンガル音声・多チャンネルオーディオなど種々な情報
の記録もできる光ディスクとして、DVDビデオディス
クが開発され、一般市場への普及・浸透が始まっている
(DVDはデジタル・バーサタイル・ディスクの略
称)。
【0004】このDVDビデオディスクは、圧縮多チャ
ネルオーディオ(ACー3、MPEG等)とともに非圧
縮リニアPCM(48kHzサンプリング・16ビット
量子化から96kHzサンプリング・24ビットまで)
もサポートできる仕様となっている。このDVDビデオ
のリニアPCMは従来の音楽CD(44.1kHzサン
プリング・16ビット量子化)を上回るハイサンプリン
グ・ハイビットの高音質仕様であり、とくに96kHz
サンプリング・20〜24ビットのリニアPCMは、次
世代デジタルオーディオディスク(俗にスーパーCDま
たはスーパーオーディオディスクといわれるもの)とし
ての資格を十分備えている。
【0005】しかしながら、DVDビデオの仕様はどち
らかといえばオーディオよりも映像優先で作成されてお
り、サンプリング周波数・量子化ビット数のみならず記
録可能なチャネル数や記録可能時間等に関して、DVD
ビデオの音声仕様をさらに上回るオーディオ優先の仕様
も期待されている。
【0006】上記期待に答える形で、DVDオーディオ
仕様が生み出された(ただし、このDVDオーディオ仕
様はまだ従来技術ではない)。このDVDオーディオ仕
様では、DVDビデオで採用されている48K〜96k
Hzサンプリング・16〜24ビットのリニアPCMは
当然として、192kHzサンプリング・24ビットの
リニアPCMまでサポート可能となっている。
【0007】また、ロスレスのエンコード・デコードを
行なうことで、リニアPCMと同じ高品質を保ちながら
オーディオ情報をコンパクトなデータサイズにパック
(圧縮)したパックドPCMも、サポートされている。
さらに、DVDオーディオ仕様の将来のバージョンアッ
プにおいて、より高音質が可能な仕様が導入される可能
性も残している。
【0008】このようにDVDオーディオが将来的なス
ケールアップに対応できるのは、デジタルハイビジョン
映像までターゲットに入っている大容量記録が可能なD
VDビデオと共通利用できる部分が、DVDオーディオ
にあるからである。
【0009】また、DVDオーディオは、DVDビデオ
の進化に伴い利用可能になる将来の技術的・市場的・経
済的アドバンテージを享受できる特徴を持っている。
【0010】たとえば、DVDビデオで今後実用化され
る大容量DVDディスクをDVDオーディオに利用する
ことにより、記録時間を一定とすれば、記録に用いるサ
ンプリング周波数・量子化ビット数・記録チャネル数等
をどんどん増やして行ける可能性を持っている。近い将
来実用化されるDVDーRAM(または書換可能なDV
DーRWあるいはライトワンスのDVD−R)を用いた
DVDビデオレコーダの技術は、いずれ実用化されるで
あろうDVDオーディオレコーダにも利用可能となる。
【0011】さらに、DVDビデオの普及によりその市
場規模が広がれば、DVDビデオとDVDオーディオと
の間で、媒体(DVDーROMディスク、DVDーRA
M/DVD−RWディスク、DVDーRディスクな
ど)、装置部品(ディスクドライブ、光ピックアップ、
各種ICなど)、各種制御プログラムその他の共通化が
進み、高音質で多くの特徴を持つDVDオーディオの製
品コストダウンも加速される。そして、DVDオーディ
オが広く普及すれば、DVDビデオも、DVDオーディ
オの進化に伴い利用可能になる将来の技術的・市場的・
経済的アドバンテージを享受できるようになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】DVD規格群において
DVDビデオ規格に続くアプリケーションフォーマット
であるDVDオーディオ規格は、DVDビデオの音声仕
様を凌ぐ高音質・多チャネル仕様を持つ他に、様々な映
像表現をサポートできる特徴を有している。
【0013】たとえば、1曲ないし複数曲の音楽が連続
して再生される場合に、その音楽再生と同時並行して、
1枚の静止画像を継続的に出画させたり(スチル画表
示)、複数枚の静止画像を順番に切り替えながら表示す
る(スライドショー)といった、映像を伴う音楽表現
が、DVDオーディオ規格では可能になっている。
【0014】ところで、DVDビデオ規格ではビデオ
(動画)の取り扱いに最もウエイトが掛かっており、全
体のデータ転送レートに占めるオーディオデータの割合
は小さい。このことから、DVDビデオでは、オーディ
オデータおよび静止画像のデータは、MPEGプログラ
ムストリームの規格に則って多重化してエンコードさ
れ、ディスクに記録されている。そのため、再生の際に
静止画データをオーディオデータより先に読み込んでお
かなくても、静止画データの読み込み時にオーディオデ
ータの転送が途切れて再生音に音切れが生じる心配はな
い。
【0015】しかしながら、DVDオーディオではDV
Dビデオを凌ぐ高音質・多チャネル仕様を実現するため
に、全体のデータ転送レートに占めるオーディオデータ
の割合が大きい。とくに192kHz/24ビットのリ
ニアPCM仕様を採用する場合では、オーディオデータ
のビットレートを最大限に上げる必要があり、音切れを
起こさないでオーディオデータと静止画像データの多重
化転送を実現することは、DVDビデオ規格と同じやり
方では極めて困難である。
【0016】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、上記DVDビデオ規格とは異なるやり
方でDVDオーディオ規格に対処できるようにしたオー
ディオ情報媒体、この媒体を用いた情報再生装置、およ
びこの媒体への情報記録方法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の一実施の形態
に係るオーディオ情報媒体(10)は、リードインエリ
ア(27)およびこのリードインエリアに続くボリュー
ムスペース(28)を持つ。この情報媒体(10)にお
いて、前記ボリュームスペース(28)はオーディオゾ
ーン(71)を含むように構成され、前記オーディオゾ
ーン(71)は、オーディオマネージャ(AMG)、こ
のオーディオマネージャ(AMG)により管理されるオ
ーディオタイトルセット(ATS#)、および前記オー
ディオタイトルセット(ATS#)内のオーディオデー
タとともに再生可能なスチル画(オーディオ・スチル・
ビデオ:略してASV)の集合を示すオーディオスチル
ビデオセット(ASVS)を含む。ここで、前記スチル
画(ASV)の表示形態の内容として、1種類以上(ス
ライドショー、ブラウザ等)の表示タイミングモード
と、1種類以上(シーケンシャル、ランダム、シャッフ
ル等)の表示順序モードが用意される。前記オーディオ
タイトルセット(ATS#)はその記録内容(AOTT
_AOBS)の再生順序を管理するプログラムチェーン
情報(ATS_PGCI)を含み、前記プログラムチェ
ーン情報(ATS_PGCI)が、前記スチル画(AS
V)の再生情報に関するサーチポインタ(ATS_PG
_ASV_PBI_SRP#)を1以上含む。そして、
前記サーチポインタ(ATS_PG_ASV_PBI_
SRP#)が、前記スチル画(ASV)の表示形態の内
容(スライドショー、ブラウザ、シーケンシャル、ラン
ダム、シャッフル等)を指定する表示モード情報(AS
V_DMOD)を含む。
【0018】また、この発明の一実施の形態に係る情報
再生装置は、前記情報媒体(10)から読み出された情
報を復調しエラー訂正する信号処理回路(104、10
6)と;前記信号処理回路(104、106)により復
調されエラー訂正された情報のうち前記スチル画(AS
V)に関する情報部分(ビデオデータ)を格納するバッ
ファ(110)と;前記バッファ(110)に格納され
た情報部分(ビデオデータ)をデコードするデコーダ回
路(124)とを備えている。
【0019】また、この発明の一実施の形態に係る情報
記録方法では、前記オーディオタイトルセット(ATS
#)、前記オーディオマネージャ(AMG)、および前
記オーディオスチルビデオ(ASVS)の情報を作成し
(ステップST100);作成された前記オーディオタ
イトルセット(ATS#)および前記オーディオスチル
ビデオ(ASVS)を含む情報をパック化し(ステップ
ST104);前記パック化された情報を前記情報媒体
(10)に記録する(ステップST108)ようにして
いる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の種々な実施の形態を説明する。なお、重複説明を避け
るために、複数の図面に渡り機能上共通する部分には共
通の参照符号が用いられている。
【0021】図1は、DVDオーディオの記録媒体とし
て利用可能な光ディスクの構造例を示す斜視図である。
【0022】図1に示すように、この光ディスク10
は、それぞれ記録層17が設けられた一対の透明基板1
4を接着層20で貼り合わせた構造を持つ。各基板14
は0.6mm厚のポリカーボネートで構成することがで
き、接着層20は極薄(たとえば55μm厚;図3ある
いは図4参照)の紫外線硬化性樹脂で構成することがで
きる。これら一対の0.6mm基板14を、記録層17
が接着層20の面上で接触するようにして貼り合わすこ
とにより、1.2mm厚の大容量光ディスク10が得ら
れる。
【0023】光ディスク10には中心孔22が設けられ
ており、ディスク両面の中心孔22の周囲には、この光
ディスク10を回転駆動時にクランプするためのクラン
プエリア24が設けられている。中心孔22には、図示
しないディスクドライブ装置に光ディスク10が装填さ
れた際に、ディスクモータのスピンドルが挿入される。
そして、光ディスク10は、そのクランプエリア24に
おいて、図示しないディスククランパにより、ディスク
回転中クランプされる。
【0024】光ディスク10は、クランプエリア24の
周囲に、ビデオデータ、オーディオデータその他の情報
を記録することができる情報エリア25を有している。
【0025】情報エリア25のうち、その外周側にはリ
ードアウトエリア26が設けられている。また、クラン
プエリア24に接する内周側にはリードインエリア27
が設けられている。そして、リードアウトエリア26と
リードインエリア27との間にデータ記録エリア28が
定められている。
【0026】図1に示した情報エリア25の記録層17
には、データ記録トラックがスパイラル状に連続して形
成されている。その連続するトラックは、図2に示すよ
うに一定記憶容量の複数論理セクタ(最小記録単位)に
分割され、この論理セクタを基準にデータが記録されて
いる。1つの論理セクタの記録容量は、1パックのデー
タ長と同じ2048バイト(あるいは2kバイト)に決
められている。
【0027】データ記録エリア28には、DVDオーデ
ィオ用に管理データ、スチル画データ、音声データ、副
映像データ等が記録され、DVDビデオ用に管理デー
タ、ビデオデータ、副映像データ、音声データ等が、適
宜、記録される。
【0028】DVDオーディオのデータ記録領域には、
主にオーディオデータが、ピット列(レーザ反射光に光
学的な変化をもたらす物理的な形状あるいは相状態)と
して記録される。このDVDオーディオデータ記録領域
には、歌詞テキストを表示したり種々な再生モードをユ
ーザが選択する場合に用いるメニューを表示するための
副映像データ、および/または静止画像データ(スチル
画データ)を記録することができる。
【0029】一方、DVDビデオのデータ記録領域に
は、主映像データ(ビデオデータ)、副映像データ(字
幕・メニュー等)およびオーディオデータ(台詞・効果
音等)が、同様なピット列で記録される。
【0030】光ディスク10がDVD−RAMディスク
(またはリライタブルディスク;DVD−RWディス
ク)の場合は、記録層17は、硫化亜鉛・酸化シリコン
混合物(ZnS・SiO2)で相変化記録材料層(たと
えばGe2Sb2Te5)を挟み込んだ3重層により構
成できる。
【0031】図1の光ディスク10が片面読み取り型の
2層RAM/ROMディスクの場合は、2つの記録層1
7は、1つの相変化記録層(読み出し面19からみて奥
側;読み書き用)と1つの半透明反射層(読み出し面1
9からみて手前側;再生専用)で構成できる。
【0032】光ディスク10がライトワンスのDVDー
Rである場合は、基板としてはポリカーボネートが用い
られ、、図示しない反射膜としては金、図示しない保護
膜としては紫外線硬化樹脂を用いることができる。この
場合、記録層17には有機色素が用いられる。この有機
色素としては、シアニン、スクアリリウム、クロコニッ
ク、トリフェニルメンタン系色素、キサンテン、キノン
系色素(ナフトキン、アントラキノン等)、金属錯体系
色素(フタロシアン、ボルフィリン、ジチオール錯体
等)その他が利用可能である。
【0033】このようなDVD−Rディスクへのデータ
書き込みは、たとえば波長650nmで出力6〜12m
W程度の半導体レーザを用いて行うことができる。
【0034】光ディスク10が片面読み取り型の2層R
OMディスクの場合は、2つの記録層17は、1つの金
属反射層(読み出し面19からみて奥側)と1つの半透
明反射層(読み出し面19からみて手前側)で構成でき
る。
【0035】読み出し専用のDVDーROMディスク
(DVDオーディオまたはDVDビデオ用ディスク)1
0では、基板14にピット列が予めスタンパーで形成さ
れ、このピット列が形成された基板14の面に金属等の
反射層が形成され、この反射層が記録層17として使用
されることになる。このようなDVD−ROMディスク
10では、通常、記録トラックとしてのグルーブは特に
設けられず、基板14の面に形成されたピット列がトラ
ックとして機能するようになっている。
【0036】上記各種の光ディスク10において、再生
専用のROM情報はエンボス信号として記録層17に記
録される。これに対して、読み書き用(またはライトワ
ンス用)の記録層17を持つ基板14にはこのようなエ
ンボス信号は刻まれておらず、その代わりに連続のグル
ーブ溝が刻まれている。このグルーブ溝に、相変化記録
層等が設けられるようになっている。読み書き用DVD
ーRAMディスクの場合は、さらに、グルーブの他にラ
ンド部分の相変化記録層も情報記録に利用される。
【0037】なお、ディスク10がDVDーROMディ
スクの場合は、データ記録エリア28の全域に種々なデ
ータが線速度一定で記録される。一方、図1のディスク
10がDVDーRAMディスクの場合は、そのデータ記
録エリア28が、リング状(年輪状)の複数記録エリア
(複数の記録ゾーン)に分割される。この場合、各記録
ゾーン毎にディスク回転の角速度は異なるが、各ゾーン
内では線速度または角速度は一定とされる。
【0038】光ディスク10が片面1層ディスクの場合
は、読取レーザ光RLが照射される読み出し面19から
見て反対側に配置される層17は、情報記録層である必
要はない。この場合の層17は、図3に示すように、単
なるダミー層DLでよい。この場合、図3に示すよう
に、読み出し面19から見て反対側のディスク表面上の
全体(または大部分)に、そのディスクの記録内容に対
応したラベルLBを形成(印刷)することができる。
【0039】あるいは、ディスク表面上にラベルLBを
形成する代わりに、図4に示すように、ダミー兼ラベル
層DLB上にディスクの記録内容を印刷しても良い。こ
の場合、ラベル面の上が図1の透明基板14で覆われる
ため、ラベルの印刷面をいつまでも美しく保つことがで
きる。
【0040】また、図示しないが、ダミー兼ラベル層D
LBの直上の透明基板14表面にレンチキュラー加工
(断面カマボコ状の微少なレンズ群の凹凸を多数直線状
あるいは同心円状に形成)を施しておけば、視覚的によ
り特徴のあるラベルを持ったDVDオーディオディスク
を作ることができる。
【0041】図1の光ディスク10に形成されたデータ
記録エリア28は、図5に示すような構造を有してい
る。この構造の論理フォーマットは、たとえば標準規格
の1つであるISO9660およびユニバーサルディス
クフォーマット(UDF)ブリッジに準拠して定められ
ている。
【0042】リードインエリア27からリードアウトエ
リア26までの間のデータ記録エリア28は、ボリュー
ムスペース28として割り当てられる。このボリューム
スペース28は、ボリュームおよびファイル構造の情報
のための空間(ボリューム/ファイル構造70)と、D
VD規格のアプリケーションのための空間(DVDオー
ディオゾーン71およびDVDビデオゾーン72)と、
この規格のアプリケーション以外のための空間(他記録
エリア73)を含むことができる。
【0043】ボリュームスペース28は、多数のセクタ
に物理的に分割され、それらの物理的セクタには連続番
号が付されている。このボリュームスペース(図2のデ
ータ記録エリア)28に記録されるデータの論理アドレ
スは、ISO9660およびUDFブリッジで定められ
るように、論理セクタ番号を意味している。ここでの論
理セクタサイズは、物理セクタの有効データサイズと同
様に、2048バイト(2kバイト)としてある。論理
セクタ番号は、物理セクタ番号の昇順に対応して連続番
号が付加されている。
【0044】なお、論理セクタと異なり、物理セクタに
はエラー訂正情報等の冗長な情報が付加されている。こ
のため、物理セクタサイズは、正確に言うと論理セクタ
サイズと一致しない。
【0045】図5に示すように、ボリュームスペース2
8は、ボリューム/ファイル構造領域70、DVDオー
ディオゾーン71、DVDビデオゾーン72および他の
記録領域73を含んでいる。これらの各領域(70〜7
3)は、図2の論理セクタの境界上で区分されている。
ここで、1論理セクタは2048バイトと定義され、1
論理ブロックも2048バイトと定義される。したがっ
て、1論理セクタは1論理ブロックと対等に定義され
る。
【0046】ボリューム/ファイル構造領域70は、I
SO9660およびUDFブリッジに定められる管理領
域に相当する。この領域70の記述に基づいて、後述す
るシンプルオーディオマネージャあるいはオーディオマ
ネージャの内容が、図示しないDVDオーディオプレー
ヤ内部のシステムメモリに格納される。
【0047】DVDオーディオゾーン71は、シンプル
オーディオマネージャ(SAMG)710、オーディオ
マネージャ(AMG)711、オーディオスチルビデオ
セット(ASVS)713、および1以上のオーディオ
タイトルセット(ATS#m)712から構成される
(オーディオタイトルセットの数mは最大99)。ただ
し、ASVS713はオプションのデータであり、DV
Dオーディオゾーン71に記録されない場合もある。
【0048】SAMG710は、リニアPCMデータあ
るいはロスレスパックされたPCMデータの内容(ステ
レオまたはモノラル)を示すテーブルであり、8つの簡
単なオーディオ再生ポインタテーブルで構成されている
(図16参照)。
【0049】AMG711は、オーディオマネージャ情
報(AMGI)ファイル7110と、オーディオマネー
ジャメニュー用ビデオオブジェクトセット(AMGM_
VOBS)ファイル7111とオーディオマネージャ情
報バックアップ(AMGI_BUP)ファイル7112
とで構成される。なお、AMGM_VOBS7111は
オプションのファイルであり、無い場合もある。
【0050】各ATS712は、オーディオタイトルセ
ット情報(ATSI)ファイル7120と、オーディオ
・オンリータイトルのオーディオオブジェクトセット
(AOTT_AOBS)ファイル7121と、オーディ
オタイトルセット情報バックアップ(ATSI_BU
P)ファイル7123とで構成される。
【0051】なお、AOTT_AOBS7121は1な
いし9ファイルで構成されるが、これらはオプションの
ファイルであり、無い場合もある。
【0052】AOTT_AOBS7121は、1以上の
オーディオオブジェクトAOBの集まりを定義している
(図8参照)。各AOBは1以上のオーディオタイトル
セット・セル(ATS_C#)の集まりを定義してい
る。そして、1以上のセルの集まりによってオーディオ
タイトルセットのプログラムが構成され、1以上のプロ
グラムの集まりによってオーディオタイトルセットのプ
ログラムチェーンPGCが構成される。
【0053】1つのPGCを1本のオペラに例えれば、
このPGCを構成する複数のセルはそのオペラ中の種々
なシーンの音楽あるいは歌唱部分に対応すると解釈可能
である。このPGCの中身(あるいはセルの中身)は、
ディスク10に記録される内容を制作するソフトウエア
プロバイダにより決定される。すなわち、プロバイダ
は、ATS内のプログラムチェーン情報ATS_PGC
Iに書き込まれたセル再生情報ATS_C_PBIを用
いて、AOTT_AOBS7121を構成するセルを意
図通りに再生させることができる。(ATS_PGCI
およびATS_C_PBIについては、後述する。)A
MG711の後(ATS712の前)に配置されるAS
VS713は、ビデオを扱うことのできるDVDオーデ
ィオプレーヤ(ビデオ・ケイパブル・オーディオ・プレ
ーヤ:略してVCAP)により、ATS712内のオー
ディオデータとともに再生可能なスチル画(オーディオ
・スチル・ビデオ:略してASV)の集合を示す論理ユ
ニットである。
【0054】オーディオスチルビデオASVがある場合
は、ASVS713は、SAMG、AMG、ATSとと
もにDVDオーディオゾーン71に記録される。
【0055】なお、DVDオーディオ専用プレーヤ(オ
ーディオ・オンリー・プレーヤ:略してAOP)では、
たとえ記録されていてもASVS713は無視し、オー
ディオスチルビデオASVの再生は行わない。
【0056】他の記録エリア73には、上述したビデオ
タイトルセットVTS72で利用可能な情報、あるいは
ビデオタイトルセットとは関係ない他の情報を記録する
ことができる。このエリア73は必須ではなく、使用し
ないなら削除されてもよい。
【0057】図5において、DVDオーディオゾーン7
1のうちオーディオタイトルセットATS712よりも
前のアドレス側(小さな論理セクタ番号側)に静止画情
報(スチル画情報)を含むオーディオスチルビデオセッ
トASVS713が配置される。
【0058】また、ボリュームスペース28のうちAT
Sを含むDVDオーディオゾーン71よりも後のアドレ
ス側(大きな論理セクタ番号側)に、静止画情報(MP
EGのIピクチャ)を含めビデオ情報を含むビデオタイ
トルセットVTS722が格納される(図6参照)。
【0059】図6は、図1の光ディスク10に記録され
る種々な情報のうち、DVDビデオゾーン72に記録さ
れる情報の階層構造を説明する図である。以下、図5で
説明済みの部分の説明は省略し、DVDビデオゾーン7
2に関する部分の説明を行なう。
【0060】ボリューム/ファイル構造領域70の記述
に基づいて、ビデオマネージャ721の内容が、図示し
ないDVDプレーヤ内部のシステムメモリに格納され
る。
【0061】DVDビデオゾーン72は、ビデオマネー
ジャ(VMG)721および1以上のビデオタイトルセ
ット(VTS#n)722から構成される(ビデオタイ
トルセットの数nは最大99)。
【0062】VMG721は、ビデオマネージャ情報
(VMGI)ファイル7210と、ビデオマネージャメ
ニュー用ビデオオブジェクトセット(VMGM_VOB
S)ファイル7211とビデオマネージャ情報バックア
ップ(VMGI_BUP)ファイル7212とで構成さ
れる。なお、VMGM_VOBS7211はオプション
のファイルであり、無い場合もある。
【0063】各VTS722は、ビデオタイトルセット
情報(VTSI)ファイル7220と、ビデオタイトル
セットメニュー用ビデオオブジェクトセット(VTSM
_VOBS)ファイル7221と、ビデオタイトルセッ
トタイトルのビデオオブジェクトセット(VTSTT_
VOBS)ファイル7222と、ビデオタイトルセット
情報バックアップ(VTSI_BUP)ファイル722
3とで構成される。なお、VTSM_VOBS7221
はオプションのファイルであり、無い場合もある。
【0064】各ビデオタイトルセットVTS72には、
MPEG規格により圧縮されたビデオデータ(ビデオパ
ック)、所定規格により圧縮されあるいは非圧縮のオー
ディオデータ(オーディオパック)、およびランレング
ス圧縮された副映像データ(副映像パック;1画素が複
数ビットで定義されたビットマップデータを含む)とと
もに、これらのデータを再生するための情報(ナビゲー
ションパック;プレゼンテーション制御情報およびデー
タサーチ情報を含む)が格納されている。
【0065】VTSTT_VOBS7222は、1以上
のビデオオブジェクトVOBの集まりを定義している。
各VOBは1以上のビデオタイトルセット・セル(VT
S_C#)の集まりを定義している。そして、1以上の
セルの集まりによってビデオタイトルセットのプログラ
ムが構成され、1以上のプログラムの集まりによってビ
デオタイトルセットのプログラムチェーンPGCが構成
される。
【0066】1つのPGCを1本のドラマに例えれば、
このPGCを構成する複数のセルはそのドラマ中の種々
なシーンに対応すると解釈可能である。このPGCの中
身(あるいはセルの中身)は、ディスク10に記録され
る内容を制作するソフトウエアプロバイダにより決定さ
れる。すなわち、図5で説明したATS_PGCIの場
合と同様に、プロバイダは、VTS内のプログラムチェ
ーン情報VTS_PGCIに書き込まれたセル再生情報
(図示せず)を用いて、VTSTT_VOBS7222
を構成するセルを意図通りに再生させることができる。
【0067】図7は、図5のDVDオーディオゾーンの
プログラムチェーン情報ATS_PGCIおよび図6の
DVDビデオゾーンのプログラムチェーン情報VTS_
PGCIの双方から、特定のビデオ情報(VTS_C#
2、VTS_C#3、VTS_C#5)が、共通に(し
かし異なる方法で)アクセスされる場合を説明する図で
ある。換言すれば、図7は、同一のビデオオブジェクト
VOBがオーディオ側の再生ユニットおよびビデオ側の
再生ユニットから異なる方法で参照される場合を例示し
ている。
【0068】すなわち、ビデオタイトルセット側からビ
デオ再生を行なう場合、VTS_PGCI内のセル再生
情報(図示せず)により、VOBのセルVTS_C#1
〜VTS_C#6が順に再生される。
【0069】一方、オーディオタイトルセット側からビ
デオ再生(あるいはスチル再生)を行なう場合、ATS
_PGCI内のセル再生情報(図35参照)により、V
OBのセルVTS_C#2、VTS_C#3およびVT
S_C#5が選択的に再生される(VTS_C#がAT
S_C#として選択される)。
【0070】この場合、同じディスク10内でATSお
よびVTSが同じセルデータ(VTS_C#2、VTS
_C#3、VTS_C#5)を別々に持つ必要がないの
で、ディスク10の限られた容量を有効利用できるよう
になる。
【0071】図8は、図5のDVDオーディオゾーン7
1の記録内容(AOTT_AOBS)のデータ構造の一
例を示す。
【0072】図5を参照して説明したAOTT_AOB
S7121は、図8に示すように、1以上のオーディオ
オブジェクトAOTT_AOB#の集まりを定義してい
る。各AOTT_AOBは1以上のオーディオセルAT
S_C#の集まりを定義している。そして、1以上のセ
ルATS_C#の集まりによってプログラムが構成さ
れ、1以上のプログラムの集まりによってプログラムチ
ェーンPGCが構成される。このPGCは、オーディオ
タイトルの全体あるいは一部を差し示す論理的なユニッ
トを構成する。
【0073】図8の一例では、各オーディオセルATS
_C#が2048バイトサイズのオーディオパックA_
PCKの集合で構成されている。これらのパックは、デ
ータ転送処理を行う際の最小単位となる。また、論理上
の処理を行う最小単位はセル単位であり、論理上の処理
はこのセル単位で行なわれる。
【0074】図8の他例では、オーディオセルATS_
C#は、リアルタイム情報RTIを持つリアルタイム情
報パックRTI_PCKを適宜含んで、オーディオパッ
クA_PCKにより構成されている。
【0075】なお、オプションとして、図8のオーディ
オパックを構成するオーディオパケット(図9(a)参
照)の一部に、サンプリング周波数192kHz以上
(たとえば384kHz)で量子化ビット数を16ビッ
ト以下に適宜圧縮(ロスレス圧縮あるいはロスあり圧
縮)した超高域成分だけの音声データを格納してもよ
い。
【0076】この超高域成分のデータを含むオーディオ
パケットのサブストリームIDには、そのパケットが超
高域用音声データであること、その圧縮方式、サンプリ
ング周波数、量子化ビット数等を示す情報を記載するこ
とができる。
【0077】一般のDVDオーディオプレーヤがこの超
高域用オーディオパケットをデコードする機能を持たな
いときは、この超高域用オーディオパケットはそのプレ
ーヤでは無視される。
【0078】DVDオーディオプレーヤの高級機種であ
って、この超高域用オーディオパケットをデコードする
機能を持つときは、この超高域用オーディオパケットの
サブストリームIDからその内容(その圧縮方式、サン
プリング周波数、量子化ビット数等)を検出して、超高
域用音声データをデコードできる。
【0079】デコードされた超高域用音声データ(たと
えば384kHz、8ビットのノンリニア圧縮音声)は
普通にデコードされたDVDオーディオデータ(たとえ
ば96kHz、24ビットのリニアPCM音声)に合成
される。
【0080】その結果、たとえば5Hz〜40kHzの
音声データは96kHz、24ビットのリニアPCM音
声として再生され、そのリニアPCM音声に、40kH
z〜160kHzの超高域成分が重畳されて、再生され
る。
【0081】この40kHz〜160kHzの超高域成
分は、単音(シングルトーン)としては人間の耳に聞こ
えないが、この超高域成分のエンベロープが20kHz
以下の振幅変化成分を含むときは、人間の聴感に(微妙
なニュアンスの変化あるいは録音現場の空気感のような
ものとして)検知され得る。
【0082】図9(a)は図8のオーディオ情報パック
A_PCKの構成を示し、図9(b)は図8のリアルタ
イム情報パックRTI_PCKの構成を示す。
【0083】図9(a)において、オーディオ情報パッ
クのパックヘッダには、パック開始コード、システムク
ロック基準SCR、マーカビット、プログラムの最大レ
ート(10.08Mbps)、パックのスタッフィング
長等の情報が格納される。
【0084】オーディオパケットのパケットヘッダに
は、パケット開始コードのプリフィックス、ストリーム
ID(再生データ用バッファの合計を示すプライベート
ストリーム1)、プレゼンテーションタイムスタンプ
(PTS)、マーカビット等が格納される。
【0085】なお、オーディオフレームの最初のデータ
が含まれるオーディオパケット各々に、そのフレームの
再生タイミングを示す上記PTSが記載される。
【0086】オーディオパケットのサブストリームID
には、たとえばリニアPCMのオーディオストリームを
示すコード(1010 0000b)が格納される。
【0087】オーディオパケットのUPC_EAN_I
SRCには、ユニバーサル・プロダクトコード(Univer
sal Product Code;UPC)/ヨーロッパ・アーティク
ル番号(European Article Number;EAN)の国際標
準記録コード(InternationalStandard Recording Cod
e;ISRC)の情報が格納される。
【0088】オーディオパケットのプライベートヘッダ
長には、プライベートヘッダのバイト数が記載される。
【0089】オーディオパケットの第1アクセスユニッ
トポインタには、最初のアクセスユニットの先頭バイト
のアドレスが記載される。ここで、最初のアクセスユニ
ットは、オーディオフレームの最初のバイトを持ち、そ
のオーディオパケットのプレゼンテーションタイムスタ
ンプで指定される。
【0090】オーディオパケットのオーディオデータ情
報の部分には、オーディオエンファシスフラグ、ダウン
ミックスモード、ダウンミックスコード有効性、ダウン
ミックスコード、イコライズワード長1、イコライズワ
ード長2、オーディオサンプリング周波数1、オーディ
オサンプリング周波数2、マルチチャネル形式、チャネ
ルグループ2のビットシフト、チャネル割当、ダイナミ
ックレンジ制御等の情報が記載される。
【0091】オーディオパケットのスタッフィングバイ
トには、パック長を調整するために所定の8ビット値
(0000 0000b)が書き込まれる(スタッフィングバイト
は0〜7バイト)。
【0092】オーディオパケットのオーディオデータの
部分には、44.1k〜192kHz/16〜24ビッ
トのリニアPCMデータ(またはロスレスパックしたP
CMデータ)が格納される。各オーディオデータのため
のオーディオストリームは1以上のオーディオパックの
集まりで構成され、図8のAOTT_AOBに記録され
る。
【0093】図9(b)において、リアルタイム情報パ
ックのパックヘッダには、オーディオパックのパックヘ
ッダと同様な内容の情報が格納される。
【0094】また、リアルタイム情報パケットのパケッ
トヘッダには、オーディオパケットのパケットヘッダと
同様な構成の情報が格納される。
【0095】リアルタイム情報パケットのサブストリー
ムIDには、リアルタイム情報ストリームを示すコード
(0100 1000b)が格納される。
【0096】リアルタイム情報パケットのプライベート
ヘッダ長には、プライベートヘッダのバイト数が記載さ
れる。
【0097】リアルタイム情報パケットのRTI情報I
Dには、このパケットに含まれるリアルタイム情報の種
類が記載される。
【0098】リアルタイム情報パケットのスタッフィン
グバイトには、パック長を調整するために所定の8ビッ
ト値(0000 0000b)が書き込まれる(スタッフィングバ
イトは0〜7バイト)。
【0099】DVDオーディオディスクには、リアルタ
イムに再生できるある種の情報が、オーディオコンテン
ツとともに、必要に応じて記録できるようになってい
る。
【0100】具体的には、図9(b)のリアルタイム情
報パケットのデータの部分には、オーディオデータと同
期再生可能な種々なデータを格納できる。オーディオデ
ータと同期再生されるリアルタイムデータの代表的なも
のとしては、ユーザへのメッセージや歌の歌詞のような
リアルタイムテキストデータがある。その他、異なる用
途の種々なリアルタイム情報は、図8のAOTT_AO
Bに記録できる。
【0101】以下、リアルタイム情報の代表例として、
リアルタイムテキストデータの内容を簡単に説明してお
く。
【0102】DVDオーディオディスクに1以上のオー
ディオテキストデータ言語ユニット(ATXTDT_L
U)が設けられている場合は、歌詞やユーザへの説明等
に用いるテキストデータを、リアルタイムテキストデー
タ(RTXTDT)として記録することができる。
【0103】リアルタイムテキストデータRTXTDT
を表示スクリーン上に表示する単位を、「頁」という。
1頁は、1行30文字の4行(1バイト文字の場合)ま
たは1行15文字の2行(2バイト文字の場合)で構成
できる。プレーヤがRTXTDTを再生する機能を持つ
ときは、プレーヤはRTXTDTの内容を、頁単位で、
表示スクリーン(図示しないオーディオプレーヤの表示
パネルあるいはプレーヤに接続されたTVモニタスクリ
ーン)上に表示する。
【0104】DVDオーディオでは、リアルタイムテキ
ストとして利用できる言語の種類は、最大8種類まで可
能となっている。
【0105】図10は、ユーザアクセス可能なDVDオ
ーディオゾーン71の記録内容であって、図1の光ディ
スクの片面(1層または2層)に記録されるデータ構造
の一例を示す。
【0106】DVDオーディオでは、ソフトウエア制作
サイドからみた記録内容の管理構造として、アルバム、
グループ、トラックおよびインデックスからなる階層構
造を用意している。
【0107】ここで、アルバム、グループ、トラックお
よびインデックスはいずれもDVDオーディオプレーヤ
のユーザによりアクセスできるが、グループおよびトラ
ックはユーザによってしかアクセスできないようになっ
ている。一方、アルバムの先頭グループ/先頭トラック
の先頭インデックスは、ユーザが何もしなくてもDVD
オーディオプレーヤ自身が自動的にアクセスできる。
【0108】アルバムはDVDオーディオディスク10
の片面分に相当し、たとえば「ベートーベンの作品集の
第1巻」をこのアルバムに割り当てることができる。そ
の場合、このアルバムは、たとえば交響曲第1番のグル
ープ#1〜交響曲第9番のグループ#9などで構成でき
る。
【0109】各グループ(たとえばグループ#1)は、
対応交響曲(交響曲第1番)の第1楽章〜第4楽章それ
ぞれに対応したトラック#1〜#4で構成で構成され
る。さらに、各トラックは、その内容を適宜i分割した
インデックス#1〜#iで構成で構成される。
【0110】各グループは1以上のオーディオタイトル
ATT#の集まりに対応している。これらのATTは、
記録内容を示す内部的な論理単位としてだけ用いられ
る。
【0111】図10のような階層構造で制作されたDV
Dオーディオディスク10をユーザが再生する場合、ユ
ーザは、そのディスク10をDVDオーディオプレーヤ
(図示せず)にセットしてから、図示しないリモートコ
ントローラを操作して、グループ#1、および/または
トラック#1を選択できる。
【0112】この選択をしてからユーザがリモートコン
トローラの再生ボタンを押すと、DVDオーディオプレ
ーヤは、ベートーベンの交響曲第1番の第1楽章の頭か
ら再生を開始する。ユーザがさらに特定のインデックス
をリモートコントローラから指示すると、指示されたイ
ンデックス部分がサーチされ、その部分から再生され
る。(そのアルバムの最初のグループの最初のトラック
の最初のインデックス部分については、ユーザがなにも
指定しなくてもデフォルト再生される。)なお、DVD
ビデオディスクの再生の場合は、ユーザはタイトル(特
定の映画作品タイトルなど)を認識できるが、DVDオ
ーディオディスクの場合は、ユーザには「タイトル」は
見えない。ユーザに見えるのは、図10の「アルバム」
と、「グループ」と、「トラック」と、「インデック
ス」だけである。
【0113】図11は、図1の光ディスクに記録される
情報(DVDオーディオおよびDVDビデオのデータフ
ァイル)のディレクトリ構造を示す。この図は、DVD
ファイル規格で定義されるファイル・ディレクトリ構造
の例である。
【0114】コンピュータの汎用オペレーティングシス
テムが採用している階層ファイル構造と同様に、ルート
ディレクトリの下にビデオタイトルセットVTSのサブ
ディレクトリ、オーディオタイトルセットATSのサブ
ディレクトリ、ユーザ定義のディレクトリ等が繋がって
いる。
【0115】ビデオタイトルセットVTSのサブディレ
クトリ中には、種々なビデオファイル(VMGI、VM
GM、VTSI、VTSM、VTS等のファイル;図6
参照)が配置されて、各ファイルが整然と管理されるよ
うになっている。
【0116】また、オーディオタイトルセットATSの
サブディレクトリ中には、種々なオーディオファイル
(AMGI、ATSI、ATS等のファイル;図5参
照)が配置されて、各ファイルが整然と管理されるよう
になっている。
【0117】ユーザは、特定のファイル(特定のVTS
または特定のATS)に、ルートディレクトリからその
ファイルまでのパスを指定することで、アクセスでき
る。
【0118】DVDビデオ規格に準拠して作られたDV
Dビデオプレーヤは、DVDビデオ規格に準拠して作ら
れたDVDビデオディスクを再生する場合、まずルート
ディレクトリの下のビデオタイトルセットVTSディレ
クトリ内にある管理情報(VMG)を読み込み、その情
報によりビデオコンテンツを再生する。しかし、VMG
によって再生できるのはVTSディレクトリ内に記録さ
れたビデオコンテンツ(VTS)に限られる。
【0119】一方、DVDオーディオ規格に準拠して作
られたDVDオーディオプレーヤ(またはDVDビデオ
・DVDオーディオコンパチブルプレーヤ)は、DVD
オーディオ規格に準拠して作られたDVDオーディオデ
ィスクを再生する場合、まずルートディレクトリの下の
オーディオタイトルセットATSディレクトリ内にある
管理情報(AMG)を読み込み、その情報によりオーデ
ィオコンテンツを再生する。この場合、AMGによって
再生できるのは、ATSディレクトリ内に記録されたオ
ーディオコンテンツ(ATS)に限られず、VTSディ
レクトリ内のビデオコンテンツ(VTS)も再生可能と
なっている(その仕組みは後述する)。
【0120】図12は、図1の光ディスクに記録される
情報(DVDオーディオおよびDVDビデオのデータフ
ァイル)のディレクトリ構造の他例を示す。
【0121】図11の例ではVTSディレクトリもAT
Sディレクトリもルートディレクトリの下の同じ階層レ
ベルに配置されている。一方、図12の例では、ルート
ディレクトリ(親ディレクトリ)の下の階層にATSデ
ィレクトリ(子ディレクトリ)を配置し、ATSディレ
クトリの下の階層にVTSディレクトリ(孫ディレクト
リ)を配置している。
【0122】図13は、図11のディレクトリ構造にお
いて、オーディオコンテンツ側のディレクトリからビデ
オコンテンツ側のディレクトリ内のファイルにアクセス
する場合を説明する図である。
【0123】すなわち、AVディスク10に記録された
データファイルを管理する階層管理構造において、ルー
トディレクトリ(親ディレクトリ)の下にビデオタイト
ルセットディレクトリ(子ディレクトリ)およびオーデ
ィオタイトルセットディレクトリ(子ディレクトリ)が
配置されている。
【0124】ビデオタイトルセットディレクトリ(VT
Sディレクトリ)は、ディスク10に記録されたビデオ
コンテンツのファイルを扱うディレクトリであり、ビデ
オマネージャVMGのファイルおよび1以上のビデオタ
イトルセットVTSのファイル(ビデオコンテンツの論
理ユニット)を含んでいる(図6参照)。
【0125】オーディオタイトルセットディレクトリ
(ATSディレクトリ)は、ディスク10に記録された
オーディオコンテンツのファイルを扱うディレクトリで
あり、オーディオマネージャAMGのファイルおよび1
以上のオーディオタイトルセットATSのファイル(オ
ーディオコンテンツの論理ユニット)を含んでいる(図
5参照)。
【0126】VTSディレクトリのVMGは、VTSの
みを管理するもので、VTSディレクトリ内のVTSに
しかアクセスできないようになっている。
【0127】一方、ATSディレクトリのAMGは、主
にATSを管理するものであるが、ATSディレクトリ
内のATSのみならず、VTSディレクトリ内のVTS
にもアクセスできるようになっている。
【0128】その具体的内容は後述するが、AGMはオ
ーディオマネージャ情報AMGIを含み、AMGIはオ
ーディオタイトルのサーチポインタテーブルATT_S
RPTを含み、ATT_SRPTはオーディオ・オンリ
ータイトル(AOTT)用のサーチポインタATT_S
RPおよびオーディオ・ビデオ(AVTT)用のサーチ
ポインタATT_SRPを含んでいる。
【0129】つまり、ATSディレクトリのAMGは、
AOTT用サーチポインタATT_SRPTによりAT
Sディレクトリ内のオーディオタイトルセットATS#
1、ATS#2、…にアクセスでき、かつ、AVTT用
サーチポインタATT_SRPTによりVTSディレク
トリ内のビデオタイトルセットVTS#1、VTS#
2、…にアクセス可能となる。これにより、あるオブジ
ェクト(VTS#1など)をビデオコンテンツとオーデ
ィオコンテンツの双方で共用できるようになる。
【0130】図14は、図11のディレクトリ構造にお
いて、オーディオコンテンツ側のディレクトリ内のファ
イルがビデオコンテンツ側のディレクトリ内のファイル
にリンクする場合を説明する図である。図14は、図1
3の変形例と捕らえることもできる。
【0131】すなわち、図13の例では、オーディオマ
ネージャAMGがオーディオタイトルセットATSおよ
びビデオタイトルセットVTSの双方にアクセスできる
ような構成を取ることにより、あるVTSがビデオコン
テンツとオーディオコンテンツとで共用されている。
【0132】一方、図14の例では、あるオーディオタ
イトルセット(ここではATS#1)に、あるビデオタ
イトルセット(ここではVTS#1)へリンクするため
の情報(VTS#1の所定部分のアドレスを指し示すポ
インタなど)を書き込んでいる。こうすることにより、
たとえばVTS#1内のオーディオデータがビデオコン
テンツとオーディオコンテンツとで共用できるようにな
る。
【0133】図15は、図13のファイルアクセスが図
5および図6のボリュームスペース内においてどのよう
に行われるかの一例を説明するデータ構造図である。図
15のデータ構造は、図13のディレクトリ構造に対応
している。
【0134】図15において、斜線で図示される部分
は、ビデオコンテンツ(またはビデオボリューム)とオ
ーディオコンテンツ(またはオーディオボリューム)と
で共用されるコンテンツを例示している。
【0135】図15のデータ構造の考え方の基本は、ビ
デオコンテンツのための記録領域(VMG+VTS)と
オーディオコンテンツのための記録領域(AMG+AT
S)とをそれぞれ独立にボリュームスペース28に記録
し、ビデオ用のみならずオーディオ用としても共通に利
用されるビデオコンテンツに関しては、AMGからも管
理可能とすることである。
【0136】具体例を言えば、図15において、VMG
で管理されるビデオタイトルセットVTS#1がビデオ
オブジェクトセットVOBS#1の一部(セル)にアク
セスできる一方で、AMGで管理されるオーディオタイ
トルセットATS#1がVOBS#1の他部(セル)に
アクセスできるようになっている。この例では、VTS
#1のビデオオブジェクトセットVOBS#1を構成す
るセルの一部が、ビデオコンテンツとオーディオコンテ
ンツとで共用されることになる。
【0137】図15のデータ構造では、DVDオーディ
オゾーン71がアドレスの小さい方(図5のリードイン
エリア27に近い方)に配置され、DVDビデオゾーン
72がアドレスの大きい方(図5のリードアウトエリア
26に近い方)に配置される。この場合、AMGは、A
TSにアクセスするときもVTSにアクセスするとき
も、常に+方向に変化するアドレスを用いれば良く、ー
方向のアドレスを扱う必要がないので、再生システムの
構築が容易になる。
【0138】ところで、DVDオーディオディスク(A
ディスクまたはAVディスク)10を再生するDVDオ
ーディオプレーヤには、少なくとも次の2種が考えられ
る。
【0139】<1>オーディオ規格の音だけを再生でき
るプレーヤ、すなわちAOTTだけを扱うプレーヤ(こ
れをオーディオオンリープレーヤ;略してAOPとす
る)。
【0140】<2>オーディオ規格の画と音を再生でき
るするプレーヤ、すなわちAOTTとAVTTの両方を
扱うプレーヤ(これをビデオケイパブルオーディオプレ
ーヤ;略してVCAPとする)。
【0141】DVDオーディオプレーヤの種類によって
そのデータの読み込み動作が異なることに対応するた
め、図5のSAMG、AMG、ASVS、ATSはそれ
ぞれ別ファイルになっている。
【0142】SAMG、AMG、ASVS、ATSはそ
れぞれ別ファイルになっているので、上記AOPプレー
ヤは、ASVSにはアクセスせず、AMG→ATS(あ
るいはSAMG→ATS)の順にデータを読み込む。こ
のAOPプレーヤは、コンテンツ再生のためにはAOT
T_SRPTに記述されたサーチ情報(図29参照)を
読み込む。
【0143】一方、上記VCAPプレーヤは、AMG→
ASVS→ATSの順にデータを読み込む。このVCA
Pプレーヤは、コンテンツ再生のためにはATT_SR
PTに記述されたサーチ情報(図27参照)を読み込
む。
【0144】このようにすれば、各タイプのプレーヤで
の再生方法が簡単になる。当然ながら、AOPプレーヤ
では、図30におけるATT#1、#9の部分は、AO
TTがないため再生できない。
【0145】次に、上記VCAPプレーヤの動作を、図
15のデータ構造を持つディスク10を再生する場合に
ついて説明する。
【0146】図15のデータ構造を持つディスク10を
通常のDVDビデオプレーヤで再生する場合、このビデ
オプレーヤは、図13のルートディレクトリ下のVTS
ディレクトリ内のVMGを読み込み、その情報によって
再生するタイトルを決定する。そして、決定したタイト
ルに対応するVTS中で定義された再生ユニットの指示
にしたがって、図15のオブジェクトセットVOBS#
1あるいはVOBS#2の全てあるいは一部が再生され
る。
【0147】図15のデータ構造において、ビデオプレ
ーヤにとっては、VMG、VTS#1、VTS#2以外
の部分は他記録エリア73(図5、図6)として認識さ
れる。このため、他記録エリア73と認識された部分に
どのようなデータが記述されていてもビデオプレーヤが
VOBS#1、VOBS#2を再生する時の動作には影
響しない。この場合、他記録エリア73に存在するオブ
ジェクトはビデオプレーヤでは再生できない。
【0148】一方、図15のデータ構造を持つディスク
10をVCAPプレーヤで再生する場合では、このVC
APプレーヤは、図13のルートディレクトリ下のAT
Sディレクトリ内のAMGを読み込み、その情報に基づ
いてコンテンツを再生する。
【0149】AMGによるタイトル指定においては、D
VDオーディオゾーン71(図5)に記録されているA
TS内で定義された再生ユニットの指定はもちろんのこ
と、DVDビデオゾーン72(図6)に記録されたVT
S内で定義された再生ユニットも指定可能である。
【0150】ATS内で定義される再生ユニットは、D
VDオーディオゾーン71に記録されているオブジェク
ト(AOBS#1またはAOBS#2)の再生経路を指
定するばかりでなく、DVDビデオゾーン72のオブジ
ェクト(たとえばVOBS#1)に記録されているオー
ディオデータの再生経路を指定することも可能である。
【0151】図15中の斜線でマークされたVOBS#
1は、DVDオーディオ側から共用化されたDVDビデ
オの一部分を例示している。ここで、矢印(ア)はビデ
オゾーン72の再生ユニットが参照された場合を示し、
矢印(イ)はオーディオゾーン71の再生ユニットから
ビデオゾーン72のオブジェクト(VOBS#1)のオ
ーディオ部分が参照された場合を示す。
【0152】ビデオゾーン72のオブジェクト(VOB
S#1)のオーディオ部分がオーディオゾーン71の再
生ユニットによって参照される場合、この共通参照部分
(DVDオーディオとDVDビデオとで共有化する部
分)は、再生ユニットの定義情報(ATSI)によっ
て、ビデオゾーン72内での再生ユニットの定義情報
(VTSI)によって定義された各単位(セル、プログ
ラム、プログラムチェーン)と異なった定義をすること
も可能である。これは、同じオブジェクトであってもビ
デオプレーヤとしての再生方法とオーディオプレーヤと
しての再生方法が異なる可能性があるからである(図7
参照)。
【0153】なお、上記共有化部分は、ビデオオブジェ
クトユニットVOBUを単位として使用される。その理
由は、オーディオデータストリームおよびその他(ビデ
オ、副映像)のデータストリームがそれぞれパック化さ
れて時分割多重される単位が、VOBUだからである。
【0154】図15に示すように、オーディオゾーン7
1をビデオゾーン72より物理的に先に配置することに
よって、それぞれの管理情報から指定される再生ユニッ
トのアドレスを全て正方向のアドレス指定だけに限定で
きる。すなわち、アドレスのリマッピングをしなくても
所望の共用オブジェクトに+方向のアドレス指定だけで
アクセスできる。こうすることにより、オーディオプレ
ーヤの設計開発を簡易化できる。
【0155】さらにオーディオゾーン71内において、
静止画情報を一括して含むオーディオスチルビデオセッ
トASVSをオーディオタイトルセットATSの集まり
より物理的に先に配置することによって、読み込みに時
間のかかる静止画情報をオーディオ情報より先に(アド
レスの若い方から順に)読み込むことが容易になる。そ
うすれば、静止画(スチル画)再生中にオーディオ情報
の読み込みが途絶えることはなく、音切れの心配はなく
なる。
【0156】以上、「AMGがATSおよびVTSにア
クセスできる」好ましいデータ構造および「音切れの心
配なく静止画再生と同時に高品位なDVDオーディオ再
生ができる」好ましいデータ構造の例として、図15を
挙げた。
【0157】なお、ASVSの静止画を用いるのではな
くVTS内の一部(一部のIピクチャ)を静止画として
用いる場合なら、ATSのオーディオデータ再生に先だ
ってVTS内の静止画データをバッファリングしておけ
ばよい。一旦バッファリングした後は、バッファ中の静
止画を再生しながらオーディオデータを音切れなく再生
できる。
【0158】図16は、図5のDVDオーディオゾーン
内に設けられたシンプルオーディオマネージャ(SAM
G)710の内容を説明する図である。
【0159】シンプルオーディオマネージャSAMGと
は、リニアPCMあるいはパックドPCMで符号化され
たステレオまたはモノラルの記録内容を示す「テーブル
・オブ・コンテンツ」である。
【0160】図16に示すように、シンプルオーディオ
マネージャSAMG710は、8つのシンプルオーディ
オ再生ポインタテーブルSAPPT#1〜SAPPT#
8で構成される。各シンプルオーディオ再生ポインタテ
ーブルSAPPTは、シンプルオーディオ再生ポインタ
テーブル情報SAPPTIと、n個のシンプルオーディ
オ再生ポインタSAPP#1〜SAPP#n(nは31
4以下)と、ヘキサデシマルで”00h”のデータを含
むスタッフィングエリアとで構成される。
【0161】シンプルオーディオ再生ポインタSAPP
は、シンプルオーディオプレーヤによって扱われる1ト
ラック分の情報である。このシンプルオーディオプレー
ヤとは、オーディオタイトルセットのプログラムチェー
ン(ATS_PGC)を使用せずにリニアPCMあるい
はパックドPCMのオーディオ再生行なうプレーヤであ
る。
【0162】シンプルオーディオ再生ポインタSAPP
は、オーディオオンリータイトルのグループ番号(図3
0のAOTT_GR番号)と同じ昇順で記述される。
【0163】同じAOTT_GR番号に属するSAPP
は、トラック番号(図10参照)と同じ昇順で記述され
る。
【0164】各シンプルオーディオ再生ポインタSAP
Pは、該当トラックの開始アドレスおよび終了アドレス
のセットを持っている。これらのアドレスは、図16の
ボリュームスペース28の開始部分をゼロとする論理セ
クタ番号(LSN)でもって、記述される。
【0165】図17は、図5のDVDオーディオゾーン
内に設けられたオーディオスチルビデオセット(ASV
S)713の内容を説明する図である。
【0166】オーディオスチルビデオセットASVSと
は、前述したVCAPプレーヤによりオーディオデータ
とともに再生される静止画像(オーディオスチルビデオ
ASV)の集まりを示す論理的な単位である。
【0167】図17に示すように、オーディオスチルビ
デオASVがある場合、ASVS713は、SAMG7
10、AMG711および1以上のATS712ととも
に、DVDオーディオゾーン71内に記録される。
【0168】オーディオスチルビデオセットASVS7
13は、オーディオスチルビデオセット情報ASVSI
と、オーディオスチルビデオオブジェクトセットASV
OBSと、ASVSIのバックアップASVSI_BU
Pとで構成されている。
【0169】オーディオスチルビデオセット情報ASV
SIは、オーディオスチルビデオASVの再生に必要な
ナビゲーションデータを含む。このナビゲーションデー
タとしては、ASVS内に含まれる各ASVの属性およ
びアドレスマップ等がある。
【0170】具体的には、オーディオスチルビデオセッ
ト情報ASVSIは、上記属性を含むオーディオスチル
ビデオユニット情報ASVUIと、オーディオスチルビ
デオアドレスマップASV_ADMAPと、ヘキサデシ
マルの”00h”を含むスタッフィングエリアとで構成
される。
【0171】オーディオスチルビデオアドレスマップA
SV_ADMAPは、ASVOBS内の各ASVの開始
アドレスを、ASVの絶対番号と同じ昇順で記述したも
のである。ASVOBS内のASVの絶対番号は160
4以下である。
【0172】ここで、1つのASVOBS内の各ASV
OBには、2種類の番号が付与されている。1つは絶対
ASV番号ABS_ASVNであり、ASVOBS内の
全てのASVOBが配置順にASVUを越えて通番(連
続した番号付与)される。もう1つはASV番号ASV
Nであり、ASVOBS内の各ASVU毎に、ASVO
Bの配置順に通番される。
【0173】ASVUの番号#mは、各ASVU内の先
頭ASVの物理配置と同じ昇順で、1〜99のいずれか
を採ることができる。ASVUの番号#mはASVOB
S全体で連番となる。
【0174】ASVの絶対番号ABS_ASVNは、A
SVOBS内の各ASVの物理配置と同じ昇順で、1〜
1604のいずれかを採ることができる。
【0175】ASVの番号#n(ASVN)は、各AS
VUに割り当てられた相対番号であり、絶対番号ABS
_ASVNと同じ昇順で、1〜99のいずれかを採るこ
とができる。ASVの番号#nは、各ASVU内で連番
となるが、複数のASVUに跨ると連番にはならない。
【0176】図17において、オーディオ情報(AT
S)の再生時に同時再生できる静止画像のデータ本体
は、オーディオスチルビデオオブジェクトセットASV
OBSに集中して(一括して)記録される。
【0177】また、図17のASVS713において、
ASVのナビゲーションデータ(制御情報)を含むAS
VSIと、ASVのデータ本体を含むASVOBSとは
別ファイルとなっており、ASVOBSより前のアドレ
スにASVSIが配置されている。このように配置する
理由は、DVDオーディオプレーヤがASVSIを先に
読み込み、読み込んだ情報を基にASVOBSを読み込
めるようにするためである。
【0178】図18(a)は、図17のオーディオスチ
ルビデオユニット情報ASVUIの記録内容を説明する
図である。
【0179】オーディオスチルビデオユニット情報AS
VUIの相対バイト位置0〜11には、国際標準規格I
SO646の文字セットコードでもって、ASVSIの
ファイルを特定する「DVDオーディオASVS」が記
載される。
【0180】ASVUIの相対バイト位置12〜13に
は、ASVS内に含まれるASVUの数(1〜99)が
記載される。
【0181】ASVUIの相対バイト位置16〜19に
は、ASVSの先頭論理ブロックからの相対論理ブロッ
ク番号でもって、ASVOBSの開始アドレスが記載さ
れる。
【0182】ASVUIの相対バイト位置20〜23に
は、ASVS内ASVOBSの先頭論理ブロックからの
相対論理ブロック番号でもって、ASVOBS内の最後
のASVの終了アドレスが記載される。
【0183】ASVUIの相対バイト位置24〜31に
は、ASVSに記録されたASVU内の複数ASVの属
性が記載される。ここには、4つの属性ASVU_AT
R#0〜#3のためのエリアが連続して設けられてい
る。
【0184】各属性ASVU_ARTは、ビデオ圧縮モ
ード(MPEG1かMPEG2かなど)、TVシステム
(NTSCかPALかなど)、アスペクト比(4:3か
16:9かなど)、表示モード(アスペクト比4:3の
モニタ上でスチル画表示を行なう際にパンスキャンを使
うかレターボックスを使うかなど)、原画解像度(35
2x240ドット〜720x480あるいは352x2
88ドット〜720x576など)およびボタン存在を
含んでいる。
【0185】ここで、「ボタン存在」とは、ASVUの
ASV内に、スチル画の表示モードに対応した副映像ボ
タンが存在するかどうかを記載したものである。
【0186】ASVUIの相対バイト位置32〜95に
は、ASVOBS内の全ての副映像で用いられる16セ
ットの「輝度信号Y+2つの色差信号Cr、Cb」(簡
単に言えば16個のカラーパレット)が記載される。こ
こには、4つの属性ASVU_ATR#0〜#3のため
のエリアが連続して設けられている。
【0187】ASVUIの相対バイト位置96〜887
には、n個(nは1〜99)のASVUに対する一般情
報ASVU_GI#nが記載される。
【0188】各ASVU一般情報ASVU_GIには、
図18(b)に示すように、そのASVUに含まれるオ
ーディオスチルビデオの数を記述したASV_Nsと;
そのASVUに含まれる各ASVの属性をASVUI内
で定義されたASVU_ATR番号でもって記述したA
SVU_ATRNと;そのASVUの最初の絶対ASV
番号First ABS_ASVNと;そのASVU内
の最初のASVの開始アドレス(そのASVUのサーチ
ポインタ情報)を、ASVS内のASVOBSの先頭論
理ブロックからの相対ブロック番号でもって記述したも
のとが、記載される。
【0189】次に、図17のオーディオスチルビデオ・
オブジェクトセット(ASVOBS)の内容を説明す
る。
【0190】ASVOBSを構成するオーディオスチル
ビデオ・オブジェクトASVOBは、1つのオーディオ
スチルビデオASVの再生データであり、(ユーザ選択
操作等のための)ボタン用ハイライト情報データと、ボ
タン用副映像データと、静止画データとを含む。
【0191】1つのASVOB中に含まれる静止画デー
タは、1つだけである。この静止画データは静止画(ス
チル画)を表示するのに用いられる。
【0192】1つのASVOBは、1つのハイライト情
報を含むことができる。このハイライト情報は静止画上
のボタンを管理するのに用いられる。
【0193】1つのASVOBは、静止画の異なる表示
モードに対応して1以上(3つまで)の副映像データを
含むことができる。
【0194】ASVOBSを構成するオーディオスチル
ビデオ・オブジェクトASVOBは、MPEG2規格
(ISO/IEC13818−1)に記述されたプログ
ラムストリームの1種であり、以下の特徴を持つ: *システムクロック基準SCRの値は、各ASVOBの
最初のパックではゼロとなる; *ASVOBはプログラムエンドコードにより終了す
る。
【0195】オーディオスチルビデオ・オブジェクトセ
ットASVOBSは1以上のオーディオスチルビデオユ
ニットASVU#1、#2、#3、…により構成され
る。
【0196】各ASVUには、1以上のASVOB#
1、#2、#3、…が連続して記録される。同一のAS
VU内で定義される1以上のASVOBは、オーディオ
データが再生される前にASVUバッファに前もって格
納される(図38〜図42を参照して後述)。
【0197】ASVU内の1以上のオーディオスチルビ
デオは、オーディオデータ再生中に所定のタイミングで
再生されるもので、以下の特徴を持つ: *同じASVU内の1以上のASVOBは、物理的に連
続配置される; *同じASVU内の各ASVOBの属性は、同一であ
る; *同じASVU内の各ASVOBのサイズの合計は、2
Mバイト以下である。
【0198】ASVOBのパック構成には2種類あっ
て、静止画データのみを含むASVOBからなるASV
OBS(図19(a))と、静止画データの他にハイラ
イト情報および副映像情報をさらに含むASVOBから
なるASVOBS(図19(b))とがある。
【0199】すなわち、図19(a)において、静止画
データのみを含むオーディオスチルビデオ・オブジェク
トセットASVOBSは、1以上のオーディオスチルビ
デオユニットASVU#1、#2、#3、…により構成
される。各ASVUは1以上のASVOB#1、#2、
#3、…により構成される。
【0200】各ASVOBは、ハイライト情報を含まな
いハイライト情報パックHLI_PCKを先頭にして、
静止画情報を含むスチル画パックSPCT_PCKによ
り構成される。複数連続して並んだASVOB各々の境
界(区切り)は、このデータ本体が空のHLI_PCK
により特定できる。
【0201】図19(b)に示すように、静止画データ
以外にハイライト情報データおよび副映像データを含む
オーディオスチルビデオ・オブジェクトセットASVO
BSも、1以上のオーディオスチルビデオユニットAS
VU#1、#2、#3、…により構成され、各ASVU
は1以上のASVOB#1、#2、#3、…により構成
される。ここまでは図19(a)の構成と変わらない。
【0202】しかし、各ASVOBは、ハイライト情報
を含むハイライト情報パックHLI_PCKを先頭にし
て、副映像情報を含む副映像パックSP_PCKおよび
静止画情報を含むスチル画パックSPCT_PCKによ
り構成される。複数連続して並んだASVOB各々の境
界(区切り)は、やはりHLI_PCKにより特定でき
る。
【0203】図19(a)および(b)を通して言える
ことは、各ASVOBにとって、HLI_PCKおよび
SPCT_PCKは必ず存在する(必須である)が、S
P_PCKはなくても良い(任意である)ということで
ある。
【0204】換言すれば、ASVOB内に記録されるエ
レメンタリ・ストリームは、1つのハイライト情報スト
リーム(ボタン用)と、0ないし3つの副映像ストリー
ム(副映像用)と、1つのビデオストリーム(静止画・
スチル画用)となる。
【0205】これらのエレメンタリ・ストリームは、図
19に示したようにパック形式で記録され、MPEG2
規格のプログラムストリーム中で定義されるストリーム
IDにより指定できる。たとえば、ストリームID=
[1110 0000b]により、スチル画ストリーム
用ビデオのストリームコーディングを指定できる。
【0206】なお、ストリームID=[1011 11
01b]によりプライベートストリーム1を指定でき、
ストリームID=[1011 1111b]によりプラ
イベートストリーム2を指定できる。
【0207】プライベートストリーム1はサブストリー
ムIDにより、さらに以下のストリームコーディングを
指定できる: [0010 00**b]=副映像ストリーム(**部
分で副映像のタイプを指定する); [0100 1000b]=オーディオオブジェクト内
のリアルタイム情報ストリーム用 [1000 0000b]=オーディオオブジェクト内
のドルビーデジタルオーディオストリーム用 [1000 1000b]=オーディオオブジェクト内
のDTSオーディオストリーム用 [1001 0000b]=オーディオオブジェクト内
のSDDSオーディオストリーム用 [1010 0000b]=オーディオオブジェクト内
のリニアPCMオーディオストリーム用 [1010 0001b]=オーディオオブジェクト内
のパックドPCMオーディオストリーム用 [1011 0000b〜1011 1111b]=オ
ーディオオブジェクト内で特別なコーディングモードを
採用したオーディオストリーム用 [その他] =未使用(予約) また、プライベートストリーム2はサブストリームID
により、さらに以下のストリームコーディングを指定で
きる: [0000 0010b]=ハイライト情報ストリー
ム; [その他] =未使用(予約) ストリーム全体およびオーディオスチルビデオオブジェ
クトASVOB内の各ストリームに関して、以下の特徴
がある: *全ストリームのトータル転送レートは10.08Mb
sp以下; *静止画データ用ビデオストリームの転送レートは9.
8Mbsp以下であり、そのビデオストリームの数は
1; *ASVOB内の静止画データ用ビデオストリームの表
示の構成(コンフィギュレーション)はトップフィール
ドから開始しボトムフィールドで終わるものとし、その
ビデオストリームはシーケンスエンドコードで終了す
る; *副映像ストリームの転送レートは3.36Mbsp以
下であり、その副映像ストリームの数は3以下; *副映像の再生開始タイミングを指定するプレゼンテー
ションタイムスタンプPTSは、静止画のPTSと同じ
に合わせる。
【0208】オーディオスチルビデオオブジェクトAS
VOB内のパックおよびパケットは、MPEG2規格
(ISO/IEC13818ー1)のシステムパートに
基づいて構成される。そのパックは、パックヘッダと、
(必要なら)システムヘッダと、記録内容のパケットと
で構成される。
【0209】図20は、図19のハイライト情報パック
HLI_PCKの構造を説明する図である。1つのHL
I_PCKは、パックヘッダと、システムヘッダと、パ
ケットヘッダと、サブストリームIDと、ハイライト情
報と、パディング用パケットとで、構成されている。
【0210】パックヘッダには、パックスタートコー
ド、システムクロック基準SCR、マーカビット、プロ
グラムのマックスレート(10.08Mbps)、パッ
クスタッフィング長等が書き込まれる。
【0211】システムヘッダには、システムヘッダスタ
ートコード、ヘッダ長、マーカビット、ストリームID
(全てのビデオストリーム用、全ての副映像ストリーム
用およびハイライト情報ストリーム用)等が、書き込ま
れる。
【0212】システムヘッダは、各ASVOBの最初の
パック(すなわちHLI_PCK)内にのみ含まれる。
このパック長は2048バイト(1論理ブロック相当)
であり、パック内のデータ長は2048バイト未満とな
る。このデータ長は以下のように調整される: *調整されたデータが1バイトないし7バイトのとき
は、パケットヘッダにスタッフィングバイト(00h)
を追加する; *調整されたデータが8バイト以上のときは、パック内
の最終パケットにパディングパケットを追加する。
【0213】ハイライト情報パケットHLI_PKT
は、パケットヘッダと、サブストリームID(プライベ
ートヘッダ)と、ハイライト情報とで構成される。
【0214】HLI_PKTのパケットヘッダは、パケ
ットスタートコード・プリフィックス、ストリームI
D、パケタイズド・エレメンタリ・ストリーム(PE
S)パケット長等を含む。また、プライベートヘッダは
ハイライト情報ストリームを指定するサブストリームI
Dを含む。
【0215】オーディオスチルビデオ用のハイライト情
報(ASV_HLI)は、スチル画上の副映像表示領域
内のある矩形領域をハイライトする(目立たせる)情報
である。このASV_HLIにより、上記矩形領域内に
おいて、スチル画と副映像色との混合比(スチル画に対
する副映像のコントラスト)を任意に変更できる。
【0216】1つのASVは1つのASV_HLIしか
持つことができない。このASV_HLIにより、スチ
ル画とASV内の各ASV副映像ユニット(ASV_S
PU)との混合比を制御できる。それゆえ、(異なる副
映像ストリームとして記録された)2〜3のASV_S
PUが異なる表示モードに対してASV内に存在する場
合は、各ASV_SPUの表示期間はASV_HLIの
有効期間と同じになる。
【0217】オーディオスチルビデオ用ハイライト情報
ASV_HLIは、ASVハイライト一般情報(ASV
_HLI_GI)と、ASVボタンカラー情報テーブル
(ASV_BTN_COLIT)と、ASVボタン情報
テーブル(ASV_BTNIT)とを含んでいる。
【0218】ASV_HLI_GIは、ASV_HLI
内で定義された全てのボタンに適用される一般情報であ
り、ASV_HLIのステータス(ASVOB内のAS
V_HLIの状態)、ASV_HLIのハイライト開始
時間、ASV_HLIのハイライト終了時間、ボタン選
択の終了時間、ボタンモード(ボタンのグルーピングと
各ボタングループの副映像の表示タイプ)、ボタンオフ
セット数(ボタングループ内でのユーザボタン番号に対
するオフセット番号)、ボタングループ内の有効ボタン
の数、数値選択ボタンの番号等を含む。
【0219】ASVボタンカラー情報テーブルASV_
BTN_COLITは、3つのASVボタンカラー情報
ASV_BTN_COLIにより構成されている。
【0220】各ASV_BTN_COLIによって、ボ
タンが選択されたり選択確定したときに反復的に変化す
る副映像の色(3種のセレクションカラーおよびアクシ
ョンカラー)が決定される。
【0221】各ASV_BTN_COLIは、ASVセ
レクションカラー情報(ASV_SL_COLI)およ
びASVアクションカラー情報(ASV_AC_COL
I)により構成される。
【0222】ASV_SL_COLIには、ボタンが
「セレクションステート=選択状態」にあるときの表示
の色およびコントラストが記載される。この選択状態で
は、ユーザは、ハイライトされた状態ボタンを移動させ
ることができる。
【0223】一方、ASV_AC_COLIには、ボタ
ンが「アクションステート=選択確定状態」にあるとき
の表示の色およびコントラストが記載される。この選択
確定状態では、ユーザは、ハイライトされた状態ボタン
を移動させることができない。
【0224】ASV_BTNITは、36個のボタン情
報(ASV_BTNI)からなる。これら36のASV
_BTNIは、1つの「36ボタン情報グループモー
ド」、2つの「18ボタン情報グループモード」、ある
いは3つの「12ボタン情報グループモード」として利
用することもできる。
【0225】上記ボタングループは、副映像の表示タイ
プ(4:3、ワイド、レターボックス、あるいはパン・
スキャン)に従いボタンの表示領域のサイズおよび位置
を変更するのに用いられる。
【0226】各ASVボタン情報ASV_BTNIは、
ASVボタン位置情報(ASV_BTN_POSI)、
ASV隣接ボタン位置情報(ASV_AJBTN_PO
SI)およびASVボタンコマンド(ASV_BTN_
CMD)により構成される。
【0227】ASV_BTN_POSIには、ボタンに
より使用されるボタンカラー番号と、表示の矩形領域
と、ボタンのアクションモードとが記載される。
【0228】ASV_AJBTN_POSIには、上下
左右に配置されたボタンの番号が記載される。
【0229】ASV_BTN_CMDには、ボタンの選
択が確定したとき(アクション状態)に実行されるコマ
ンドが記載される。
【0230】図21は、図19の副映像パックSP_P
CKの構造を説明する図である。1つのSP_PCK
は、パックヘッダと、パケットヘッダと、サブストリー
ムID(プライベートヘッダ)と、副映像データとで、
構成されている。
【0231】副映像パックSP_PCKのパックヘッダ
には、HLI_PCKの場合と同じように、パックスタ
ートコード、システムクロック基準SCR、マーカビッ
ト、プログラムのマックスレート(10.08Mbp
s)、パックスタッフィング長等が書き込まれる。
【0232】副映像パケットSP_PCKのパケットヘ
ッダは、パケットスタートコード・プリフィックス、ス
トリームID、パケタイズド・エレメンタリ・ストリー
ム(PES)パケット長等を含む。
【0233】また、SP_PCKのプライベートヘッダ
は、副映像およびそのタイプを指定する、以下のような
サブストリームIDを含む: [0010 0000b]=アスペクト比4:3の画像
に対応する副映像; [0010 0001b]=ワイド画像(アスペクト比
16:9)に対応する副映像; [0010 0010b]=レターボックス画像に対応
する副映像; [0010 0011b]=パン・スキャン画像に対応
する副映像。
【0234】なお、副映像を構成するユニットの最終パ
ックのデータ長が2048バイト未満のときは、SP_
PCKのパディングパケットを追加するか、またはSP
_PKTのパケットヘッダ内のスタッフィングフィール
ドにスタッフィングバイトを追加することにより、その
データ長が調整される。
【0235】図22は、図19のスチル画パックSPC
T_PCKの構造を説明する図である。1つのSCTP
_PCKは、パックヘッダと、パケットヘッダと、スチ
ル画データ(静止画データ)とで、構成されている。
【0236】パックヘッダには、HLI_PCKの場合
と同じように、パックスタートコード、システムクロッ
ク基準SCR、マーカビット、プログラムのマックスレ
ート(10.08Mbps)、パックスタッフィング長
等が書き込まれる。
【0237】スチル画パケットSPCT_PCKのパケ
ットヘッダは、パケットスタートコード・プリフィック
ス、ストリームID、パケタイズド・エレメンタリ・ス
トリーム(PES)パケット長等を含む。
【0238】SPCT_PCKのパケットヘッダ内のス
トリームIDが[1110 0000b]のときは、そ
のパケットの内容が(スチル画用の)ビデオストリーム
であることが指定される。
【0239】スチル画ストリームは、シーケンスエンド
コードで終了するMPEG1またはMPEG2のビデオ
ストリームである。(再生装置側の)デコーダは、この
シーケンスエンドコードを受信した場合に(そのストリ
ームの)最終フレームの絵を保持する機能を持つ必要が
ある。
【0240】1枚のスチル画データは、単一のIピクチ
ャからなる1つのGOP(グループ・オブ・ピクチャ)
で構成される。このスチル画データはシーケンスヘッダ
で始まり、その後にGOPヘッダが続き、その後にIピ
クチャが続き、その後にシーケンスエンドコードが続
く。
【0241】スチル画ストリームは、図23に例示する
ように、幾つかのスチル画(SPCT)に分割されパッ
ク化される。すなわち、スチル画ストリームは1以上の
スチル画パックの集まりに対応する。
【0242】スチル画がMPEG1ストリームでエンコ
ードされる場合は、ISO/IEC11172ー2に従
う。また、スチル画がMPEG2ストリームでエンコー
ドされる場合は、ISO/IEC13818ー2の第8
章に記載されたメインプロファイルメインレベル(MP
@ML)に従う。なお、シンプルプロファイルメインレ
ベル(SP@ML)ストリームに従う場合も認められ
る。
【0243】スチル画のGOPは単一のIピクチャだけ
を持ち、そのスチル画の再生タイムスタンプ(PTS)
からデコードタイムスタンプ(DTS)を引いたもの
は、そのスチル画の1ビデオフレーム期間に等しい。
【0244】図24は、図5のDVDオーディオゾーン
内のオーディオマネージャ情報AMGIの記録内容を説
明する図である。
【0245】DVDオーディオゾーン71で扱うコンテ
ンツには、オーディオ・オンリータイトルAOTTと、
ビデオ付オーディオタイトル(またはオーディオ・ビデ
オタイトル)AVTTの2種がある。
【0246】AOTTは、オーディオディスク(Aディ
スク)10内のタイトルであってビデオ部を持たず、オ
ーディオタイトルセットディレクトリ下に記録されたA
TS内で定義される。一方、AVTTは、オーディオデ
ィスク(AVディスク)10内のタイトルであってビデ
オ部を持ち、ビデオタイトルセットディレクトリ下に記
録されたVTS内で定義される。そして、AOTTとA
VTTの総称をATT(オーディオタイトル)と定義す
る。
【0247】上記ATTのデータが記録されるDVDオ
ーディオゾーン71は、AMG711および1以上(最
大99)のオーディオタイトルセット(ATS#1〜A
TS#m)712で構成されている。
【0248】AMG711は、オーディオマネージャ情
報AMGIファイル7110と、オーディオマネージャ
メニュー用ビデオオブジェクトセットAMGM_VOB
Sファイル(オプションファイル)7111とオーディ
オマネージャ情報バックアップAMGI_BUPファイ
ル7112とで構成されている。
【0249】AMGIファイル7110は、オーディオ
マネージャ情報管理テーブルAMGI_MATと、オー
ディオタイトルのサーチポインタテーブルATT_SR
PTと、オーディオ・オンリータイトルのサーチポイン
タテーブルAOTT_SRPTと、オーディオマネージ
ャメニューのプログラムチェーン情報ユニットテーブル
AMGM_PGCI_UTと、オーディオテキストデー
タマネージャATXTDT_MGを含んでいる。
【0250】図17に示したようにDVDオーディオゾ
ーン71がオーディオスチルビデオセットASVS71
3を含む場合、図24のAMGI7110に含まれるA
MGI_MATには、ASVS713の開始アドレスの
情報(ASVS_SA)が書き込まれている(図25を
参照して後述する)。
【0251】AMGI7110は、2つのサーチ情報A
TT_SRPTおよびAOTT_SRPTを持ってい
る。ここで、ATT_SRPTはAOTTおよびAVT
T両方のサーチ情報を記述したテーブルであり、AOT
T_SRPTはAOTTのみのサーチ情報を記述したテ
ーブルである。
【0252】このように、サーチ情報をAVTT用とA
OTT用の2種に分けるのではなく、ATT(AOTT
とAVTTの総称)用(ATT_SRPT)とAOTT
用(AOTT_SRPT)の2種に分けるようにしたの
は、種々なDVDプレーヤに対して再生方法を簡単にす
るためである。
【0253】図25は、図24のオーディオマネージャ
情報AMGIに含まれるオーディオマネージャ情報管理
テーブルAMGI_MATの記録内容を示す。
【0254】すなわち、このオーディオマネージャ情報
管理テーブルAMGI_MATには、オーディオマネー
ジャー識別子(AMG_ID);オーディオマネージャ
のエンドアドレス(AMG_EA);オーディオマネー
ジャ情報のエンドアドレス(AMGI_EA);該当光
ディスク(DVDオーディオディスク)10が採用する
規格のバージョン番号(VERN);ボリューム設定識
別子(VLMS_ID);DVDオーディオディスクが
プレーヤに装填されたあとの再生状態を示す自動再生情
報(AP_INF);オーディオスチルビデオセットA
SVSの開始アドレス(ASVS_SA);タイトルセ
ット数(TS_Ns);プロバイダ(ソフトウエアの制
作・販売元)の識別子(PVR_ID);オーディオマ
ネージャ情報管理テーブルのエンドアドレス(AMGI
_MAT_EA);オーディオマネージャメニューのビ
デオオブジェクトセットのスタートアドレス(AMGM
_VOBS_SA);オーディオタイトルのサーチポイ
ンタテーブルのスタートアドレス(ATT_SRPT_
SA);オーディオ・オンリータイトルのサーチポイン
タテーブルのスタートアドレス(AOTT_SRPT_
SA);オーディオマネージャメニュー用プログラムチ
ェーン情報のユニットテーブルのスタートアドレス(A
MGM_PGCI_UT_SA);オーディオテキスト
データマネージャのスタートアドレス(ATXTDT_
MG_SA);オーディオマネージャメニューのビデオ
オブジェクトセットに対するビデオ属性(AMGM_V
_ATR);オーディオマネージャメニューに対する副
映像ストリーム数(AMGM_SPST_Ns);オー
ディオマネージャメニューのビデオオブジェクトセット
に対する副映像の属性(AMGM_SPST_AT
R);ディオマネージャメニューのオーディオストリー
ム数(AMGM_AST_Ns);ディオマネージャメ
ニューのビデオオブジェクトセットに対するオーディオ
属性(AMGM_AST_ATR);その他の予約エリ
アが設けられている。
【0255】上記自動再生情報AP_INFは、自動再
生フラグAP_flagを含んでいる。このAP_fl
agとして「0b]が記載されたディスクがプレーヤに
装填された場合は、そのディスクは自動再生されるよう
に構成できる(自動再生しないようにプレーヤを構成す
ることも可能)。
【0256】一方、AP_flagとして「1b]が記
載されたディスクがプレーヤに装填された場合は、最初
のトラック(図10の例で言えばグループ#1のトラッ
ク#1)から自動的に再生が開始される。
【0257】上記オーディオスチルビデオセットASV
Sの開始アドレスASVS_SAは、オーディオマネー
ジャAMGの最初の論理ブロックからの相対ブロック数
でASVSの開始アドレスを記述したものである。AS
VSがないときは「00000000h」がこのASV
S_SAに書き込まれる。
【0258】上記オーディオマネージャメニューのビデ
オオブジェクトセットのスタートアドレスAMGM_V
OBS_SAには、AMGの最初の論理ブロックからの
相対ブロック数でもって、AMGM_VOBSのスター
トアドレスが書き込まれる。AMGM_VOBSがない
ときは「00000000h」がこのAMGM_VOB
S_SAに書き込まれる。
【0259】上記スタートアドレスATT_SRPT_
SAには、AMGIの最初の論理ブロックからの相対ブ
ロック数でもって、ATT_SRPTのスタートアドレ
スが書き込まれる。
【0260】上記スタートアドレスAOTT_SRPT
_SAには、AMGIの最初の論理ブロックからの相対
ブロック数でもって、AOTT_SRPTのスタートア
ドレスが書き込まれる。
【0261】図25のAMGI_MATに書き込まれた
ATT_SRPT_SAあるいはAOTT_SRPT_
SAから、オーディオタイトルのサーチポインタATT
_SRPTあるいはオーディオ・オンリータイトルのサ
ーチポインタAOTT_SRPTがディスク10の何処
に記録されているかが分かるようになる。
【0262】図26は、図24のオーディオマネージャ
情報AMGIに含まれるオーディオタイトルのサーチポ
インタテーブルATT_SRPTの内容を説明する図で
ある。AMGIは、2種のサーチポインタATT_SR
PTおよびAOTT_SRPTを持っているが、図26
はAOTTにもAVTTにもアクセスできるサーチポイ
ンタATT_SRPを示している。
【0263】すなわち、AMGIに含まれるATT_S
RPTは、オーディオタイトルのサーチポインタテーブ
ル情報ATT_SRPTIと1以上のオーディオタイト
ルサーチポインタATT_SRP(ATT_SRP#1
〜ATT_SRP#n)を含む。ATT_SRPTIは
オーディオタイトルサーチポインタの数とATT_SR
PTのエンドアドレスを含んでいる。
【0264】図27は、図26のオーディオタイトルの
サーチポインタテーブルATT_SRPTに含まれる各
オーディオタイトルサーチポインタ(ここではATT_
SRP#n)の内容を説明する図である。
【0265】DVDオーディオの規格は音だけでなく画
像も扱えるようになっており、AMGは2つのサーチ情
報ATT_SRPTおよびAOTT_SRPTを持って
いる。図27のATT_SRPTは、AOTTおよびA
VTT両方のサーチ情報を記述したテーブルである。
【0266】図27において、オーディオ・オンリータ
イトル用のサーチポインタAOTT・ATT_SRP
は、オーディオタイトルATTのカテゴリと、オーディ
オタイトルATT内のプログラム数と、オーディオタイ
トルATTのトータル再生時間と、オーディオタイトル
セットATSの番号と、オーディオタイトルセットAT
Sのタイトル番号と、オーディオタイトルセットATS
の開始アドレスとを含んでいる。
【0267】また、ビデオ付オーディオタイトル用のサ
ーチポインタAVTT_SRPは、オーディオタイトル
ATTのカテゴリと、オーディオタイトルATTのトー
タル再生時間と、タイトル再生形式と、ビデオに含まれ
るアングル数と、ビデオに含まれるパートオブタイトル
数と、ビデオタイトルセットVTSの番号と、ビデオタ
イトルセットVTSのタイトル番号と、ビデオタイトル
セットVTSの開始アドレスとを含んでいる。
【0268】図28は、図24のオーディオマネージャ
情報AMGIに含まれるオーディオ・オンリータイトル
のサーチポインタテーブルAOTT_SRPTの内容を
説明する図である。AMGIは、2種のサーチポインタ
ATT_SRPTおよびAOTT_SRPTを持ってい
るが、図28はAOTTだけにアクセスできるサーチポ
インタAOTT_SRPを示している。
【0269】すなわち、AMGIに含まれるAOTT_
SRPTは、オーディオ・オンリータイトルのサーチポ
インタテーブル情報AOTT_SRPTIと1以上のオ
ーディオ・オンリータイトルサーチポインタAOTT_
SRP(AOTT_SRP#〜AOTT_SRP#m)
を含む。AOTT_SRPTIはオーディオ・オンリー
タイトルサーチポインタの数とAOTT_SRPTのエ
ンドアドレスを含んでいる。
【0270】図29は、図28のオーディオ・オンリー
タイトルのサーチポインタテーブルAOTT_SRPT
に含まれるオーディオ・オンリータイトルサーチポイン
タ(ここではAOTT_SRP#m)の内容を説明する
図である。
【0271】DVDオーディオの規格は音だけでなく画
像も扱えるようになっており、AMGは2つのサーチ情
報ATT_SRPTおよびAOTT_SRPTを持って
いるが、図29のAOTT_SRPTは、AOTTだけ
のサーチ情報を記述したテーブルである。
【0272】すなわち、図29において、オーディオ・
オンリータイトル用のサーチポインタAOTT・ATT
_SRPは、オーディオタイトルATTのカテゴリと、
オーディオ・オンリータイトルAOTT内のプログラム
数と、オーディオ・オンリータイトルAOTTのトータ
ル再生時間と、オーディオタイトルセットATSの番号
と、オーディオタイトルセットATSのタイトル番号
と、オーディオタイトルセットATSの開始アドレスと
を含んでいる。
【0273】ところで、オーディオマネージャAMG内
で定義される再生タイトルの制御情報中では、タイトル
グループTT_GRを指定することができる。
【0274】このタイトルグループTT_GRは、1個
以上のオーディオタイトルATTの集合体であり、AT
T群の連続再生を保証する単位として定義される。ユー
ザから見れば、オーディオタイトルATTは「曲」に相
当し、タイトルグループTT_GRは曲の集合体として
の「アルバム」に相当する(図10参照)。レコードあ
るいはCDにおいて、アルバムの先頭または途中の曲か
ら再生を開始すると、そのままアルバムの最後まで連続
して再生できるのと同じように、TT_GRの先頭また
は途中のATTから再生を開始すると、そのままこのT
T_GRの最後まで連続して再生ができるようになって
いる。
【0275】タイトルグループTT_GRとしては、次
の2種類を定義することができる。
【0276】<A1>オーディオタイトルグループ(A
TT_GR);このATT_GRは、オーディオタイト
ルサーチポインタテーブルATT_SRPT内に定義さ
れるオーディオタイトルATTからなるタイトルグルー
プTT_GRである。
【0277】<A2>オーディオ・オンリータイトルグ
ループ(AOTT_GR);このAOTT_GRは、オ
ーディオ・オンリータイトルサーチポインタテーブルA
OTT_SRPT内に定義されるオーディオ・オンリー
タイトルAOTTからなるタイトルグループTT_GR
である。
【0278】オーディオタイトルグループATT_GR
は、オーディオ規格の画像と音声を再生できるプレーヤ
(AOTTおよびAVTTの双方を扱うプレーヤ)のた
めのものであり、オーディオ・オンリータイトルグルー
プAOTT_GRは、オーディオ規格の音声だけを再生
できるプレーヤ(AOTTだけを扱うプレーヤ)のため
のものである。
【0279】また、オーディオタイトルATTの構成に
は次の3種類がある。
【0280】<B1>ATTがAOTTのみを持つもの <B2>ATTがAVTTのみを持つもの <B3>ATTがAOTTとAVTTの両方を持つもの
(ここでは、AOTTとAVTTは、曲としては同じも
のだが、画像なしバージョンであるAOTTと、画像付
バージョンであるAVTTの両方を持つという意味) 上記<B1>の場合は、AOTTのためのサーチ情報は
ATT_SRPTおよびAOTT_SRPTの両方に記
述される(図27および図29参照)。
【0281】上記<B2>の場合は、AVTTのための
サーチ情報はATT_SRPTだけに記述される(図2
7参照)。
【0282】上記<B3>の場合は、AOTTのための
サーチ情報はAOTT_SRPTのみに記述され(図2
9参照)、AVTTのためのサーチ情報はATT_SR
PTだけに記述される(図27参照)。
【0283】前述した<B1>〜<B3>の関係を例示
したものが図30である。この図30は、図24のオー
ディオマネージャ情報AMGI内のオーディオ・オンリ
ータイトルサーチポインタAOTT_SRPでアクセス
されるオーディオ・オンリータイトルのグループAOT
T_GRと、このオーディオマネージャ情報AMGI内
のオーディオタイトルサーチポインタATT_SRPで
アクセスされるオーディオタイトルのグループATT_
GRとの関係を例示している。図30は、ATT_SR
PTとAOTT_SRPTとの関係を表す例であるとも
いえる。
【0284】図30において、オーディオタイトルAT
T#1および#9はそれぞれビデオ付オーディオタイト
ルAVTTだけで構成され、ATT#2および#3はそ
れぞれビデオ付オーディオタイトルAVTTとオーディ
オ・オンリータイトルAOTTで構成され、ATT#
4、#5、#7、#8はそれぞれオーディオ・オンリー
タイトルAOTTだけで構成されている。
【0285】図30の例では、9個のオーディオタイト
ルATTが用いられ、これらを4つにグループ分け(G
R#1〜GR#4)してオーディオタイトルグループA
TT_GRを構成し、2つにグループ分け(GR#1〜
GR#2)してオーディオ・オンリータイトルグループ
AOTT_GRを構成している。
【0286】この例では、オーディオタイトルATT#
1および#9はAVTTのみで構成されそこにはAOT
Tが存在しない。したがって、ATT#1および#9は
オーディオ・オンリータイトルグループAOTT_GR
としては存在しない。このため、オーディオタイトルグ
ループATT_GRの個数(この例では4個)とオーデ
ィオ・オンリータイトルグループAOTT_GRの個数
(この例では2個)は一般的には一致しない。
【0287】ここで必要なことは、オーディオ規格の画
像と音声を再生できるプレーヤ(AOTTおよびAVT
Tの双方を扱うプレーヤ)でATT群を再生する場合
と、オーディオ規格の音声だけを再生できるプレーヤ
(AOTTだけを扱うプレーヤ)でATT群を再生する
場合において、タイトルグループTT_GRの同一性を
保つことである。
【0288】すなわち、対応するATT_GRとAOT
T_GRは、GR番号は異なったとしても、同一のAT
Tから構成され、なおかつTT_GR内でのATTの順
番も同じにする必要がある。そうでないと、ユーザは混
乱してしまう。もちろんこの事は、AVTTのみであっ
てAOTTが存在しないようなATT(図30のATT
#1および#9)は除外しての話である。
【0289】上記「必要」を満足するためには、「AO
TTとして定義されないATT」と「AOTTとして定
義されるATT」とが1つのATT_GR内に混在しな
いように制限を加えるとよい。これにより、ATT_G
RとAOTT_GRの両方が存在する部分においては、
TT_GRとしての同一性が保たれる。
【0290】図30の例でいうと、ATTのGR#2と
AOTTのGR#1、およびATT_GR#3とAOT
T_GR#2は、それぞれ同一のATTから構成され、
TT_GR内でのATTの順番も同一となっている。
【0291】図31は、図5のDVDオーディオゾーン
内のオーディオタイトルセット(ATS)の記録内容を
説明する図である。
【0292】オーディオタイトルセットATSは、オー
ディオタイトルセット情報ATSIと、オーディオ・オ
ンリータイトル用オーディオオブジェクトセットAOT
T_AOBSと、オーディオタイトルセット情報のバッ
クアップATSI_BUPとで構成されている。
【0293】オーディオタイトルセット情報ATSI
は、オーディオタイトルセット管理テーブルATSI_
MATおよびオーディオタイトルセットプログラムチェ
ーン情報テーブルATS_PGCITを含んでいる。
【0294】そして、オーディオタイトルセットプログ
ラムチェーン情報テーブルATS_PGCITは、オー
ディオタイトルセットプログラムチェーン情報テーブル
情報ATS_PGCITIと、オーディオタイトルセッ
トプログラムチェーン情報サーチポインタATS_PG
CI_SRPと、1以上のオーディオタイトルセットプ
ログラムチェーン情報ATS_PGCIとを含んでい
る。
【0295】このATS_PGCIは、図33の説明部
分で後述するが、オーディオスチルビデオの再生情報を
持つテーブル(ATS_ASV_PBIT)を含んでい
る。
【0296】図32は、図31のオーディオタイトルセ
ット情報管理テーブルATSI_MATの記録内容を示
す。
【0297】すなわち、このオーディオタイトルセット
情報管理テーブルATSI_MATには、このオーディ
オマネージャ情報管理テーブルAMGI_MATには、
オーディオタイトルセット識別子(ATS_ID);オ
ーディオタイトルセットのエンドアドレス(ATS_E
A);オーディオタイトルセット情報のエンドアドレス
(ATSI_EA);採用されたオーディオ規格のバー
ジョン番号(VERN);オーディオタイトルセット情
報管理テーブルのエンドアドレス(ATSI_MAT_
EA);オーディオ・オンリータイトルAOTT用ビデ
オタイトルセットVTSのスタートアドレス(VTS_
SA);オーディオ・オンリータイトル用オーディオオ
ブジェクトセットのスタートアドレス(AOTT_AO
BS_SA)またはオーディオ・オンリータイトル用ビ
デオオブジェクトセットのスタートアドレス(AOTT
_VOBS_SA);オーディオタイトルセット用プロ
グラムチェーン情報テーブルのスタートアドレス(AT
S_PGCIT_SA);オーディオ・オンリータイト
ル用オーディオオブジェクトセットの属性(AOTT_
AOBS_ATR)またはオーディオ・オンリータイト
ル用ビデオオブジェクトセットの属性(AOTT_VO
BS_ATR)#0〜#7;オーディオタイトルセット
データミックス係数(ATS_DM_COEFT)#0
〜#15;その他の予約エリアが設けられている。
【0298】上記AOTT用VTSのスタートアドレス
VTS_SAには、ATSがAOTT_AOBSを持た
ないときは、AOTTのために用いられるVTSTT_
VOBSを含むVTSのスタートアドレスが書き込まれ
る。ATSがAOTT_AOBSを持つときは「000
00000h」がこのVTS_SAに書き込まれる。
【0299】上記AOTT_AOBS_SAには、AT
SがAOTT_AOBSを持つときは、ATSの最初の
論理ブロックからの相対論理ブロック数でもって、AO
TT_AOBSのスタートアドレスが書き込まれる。一
方、ATSがAOTT_ABOSを持たないときは、A
OTT_VOBS_SAには、VTSTT_VOBSの
スタートアドレスが、ATSのために用いられるVTS
TT_VOBSを含むVTSの最初の論理ブロックから
の相対論理ブロック数でもって、書き込まれる。
【0300】上記ATS_PGCIT_SAには、AT
SIの最初の論理ブロックからの相対論理ブロック数で
もって、ATS_PGCITのスタートアドレスが書き
込まれる。
【0301】上記AOTT_AOBS_ATRまたはA
OTT_VOB_ARTは、#0から#7まで8つ用意
されている。ATSがAOTT_AOBSを持つとき
は、ATSに記録されたAOTT_AOBの属性がAO
TT_AOBS_ATRに書き込まれる。一方、ATS
がAOTT_AOBSを持たないときは、AOTT_V
OB_ARTには、ATS内のAOTT_VOBのため
に用いられるVOB内のオーディオストリームの属性が
書き込まれる。このAOTT_AOBS_ATRまたは
AOTT_VOB_ARTには、採用されたサンプリン
グ周波数(44k〜192kHz)および量子化ビット
数(16〜24ビット)が書き込まれている。
【0302】上記ATS_DM_COEFTは、AC−
3やDTS等のようなマルチチャネル出力(5.1チャ
ネル出力)を持つオーディオデータを2チャネル出力に
ミックスダウンする際の係数を示すもので、ATS内に
記録された1以上のAOTT_AOBでのみ使用され
る。ATSがAOTT_AOBSを持たないときは、1
6個(#0〜#15)あるATS_DM_COEFTそ
れぞれの全ビットに、「0h」が書き込まれる。この1
6個(#0〜#15)のATS_DM_COEFTのた
めのエリアは定常的に設けられている。
【0303】図33は、図31のオーディオタイトルセ
ット情報(ATSI)に含まれるオーディオタイトルセ
ットプログラムチェーン情報テーブル(ATS_PGC
IT)、オーディオタイトルセットセル再生情報テーブ
ル(ATS_C_PBIT)およびオーディオタイトル
セットオーディオスチルビデオ再生情報テーブル(AT
S_ASV_PBIT)の内容を説明する図である。
【0304】図33に示すように、ATS_PGCIT
は、オーディオタイトルセットプログラムチェーン情報
テーブル情報ATS_PGCITIと、オーディオタイ
トルセットプログラムチェーン情報サーチポインタAT
S_PGCI_SRPと、オーディオタイトルセットプ
ログラムチェーン情報ATS_PGCIとを含んでい
る。
【0305】上記ATS_PGCI_SRPは1以上の
オーディオタイトルセット用プログラムチェーン情報サ
ーチポインタ(ATS_PGCI_SRP#1〜ATS
_PGCI_SRP#j)を含み、上記ATS_PGC
IはATS_PGCI_SRPと同数のオーディオタイ
トルセット用プログラムチェーン情報(ATS_PGC
I#1〜ATS_PGCI#j)を含んでいる。
【0306】各ATS_PGCIは、オーディオタイト
ルセット用プログラムチェーンATS_PGCの再生を
制御するナビゲーションデータとして機能する。
【0307】ここで、ATS_PGCは、オーディオ・
オンリータイトルAOTTを定義する単位であり、AT
S_PGCIと1以上のセル(AOTT_AOBS内の
セルまたはAOTTのオブジェクトとして用いられるA
OTT_VOBS内のセル)とから構成される。
【0308】各ATS_PGCIは、オーディオタイト
ルセット用プログラムチェーンの一般情報(ATS_P
GC_GI)と、オーディオタイトルセット用プログラ
ム情報テーブル(ATS_PGCIT)と、オーディオ
タイトルセット用セル再生情報テーブル(ATS_C_
PBIT)と、オーディオタイトルセット用オーディオ
スチルビデオの再生情報テーブル(ATS_ASV_P
BIT)とを含んでいる。
【0309】上記ATS_PGITは1以上のオーディ
オタイトルセット用プログラム情報(ATS_PGI#
1〜ATS_PGI#n)を含み(n≦99)、上記A
TS_C_PBITはATS_PGIと同数のオーディ
オタイトルセット用セル再生情報(ATS_C_PBI
#1〜ATS_C_PBI#k)を含んでいる(k≦2
55)。
【0310】オーディオタイトルセット用オーディオス
チルビデオの再生情報テーブルATS_ASV_PBI
Tは、プログラムチェーンPGC内の各プログラムPG
に対する、オーディオスチルビデオASVの表示状態
(表示番号や表示タイミング等)を記述したものであ
る。
【0311】PGC内にASVを持つPGが存在しない
ときは、ATS_ASV_PBITは存在しない。
【0312】また、ATSがAOTT_AOBSを持た
ないときも、ATS_ASV_PBITは存在しない。
【0313】ATS_ASV_PBITは、各プログラ
ムPGに対するATSオーディオスチルビデオの再生情
報サーチポインタ(1以上のATS_PGI#m)で始
まり、その後にATSオーディオスチルビデオの再生情
報(1以上のATS_ASV_PBI#n)が続く。
【0314】すなわち、上記ATS_ASV_PBIT
は、ATS_PG_ASV_PBI_SRP#1〜AT
S_PG_ASV_PBI_SRP#mと、ATS_A
SV_PBI#1〜ATS_ASV_PBI#nとで構
成される(n≦m≦99)。
【0315】ATS_ASV_PBITは以下の特徴を
持つ: *ATS_ASV_PBITのサイズは4096バイト
以下; *ATS_PG_ASV_PBI_SRPの数はPGC
内のプログラム数に等しく、これらのサーチポインタに
は1から始まる昇順が付される; *ATS_ASV_PBIの数(n)はATS_PG_
ASV_PBI_SRPの数(m)以下; *1つのATS_ASV_PBIを連続的に記述された
2以上のATS_PG_ASV_PBI_SRPで指定
することは可能; *ATS_ASV_PBIを指定しないATS_PG_
ASV_PBI_SRPは存在しない(このことは、各
プログラムPGが少なくとも1つのオーディオスチルビ
デオASVを持つことを意味する)。
【0316】以下の条件を持つプログラムPG内ASV
の表示順序および表示タイミングは、ATS_ASV_
PBIにより管理される(このことは、プログラムPG
がオーディオスチルビデオユニットの範囲(後述するA
SVUレンジ)に属することを意味する): *1以上のプログラムPGのプログラム番号は連続して
いる; *各プログラムPGに対するATS_PG_ASV_P
BI_SRPの内容は同じ。
【0317】図34は、図33のオーディオタイトルセ
ットプログラム情報ATS_PGIの内容を示す。
【0318】このATS_PGIは、オーディオタイト
ルセット用プログラムの内容(ATS_PG_CNT)
と、ATS_PGのエントリセル番号(ATS_PG_
EN_CN)と、ATS_PG内の最初のオーディオセ
ルの再生開始時間(FAC_ST_PTM)と、ATS
_PGの再生時間(ATS_PG_PB_TM)と、A
TS_PGのポーズ時間(ATS_PG_PA_TM)
等を含んでいる。
【0319】上記ATS_PG_CNTは、以下の内容
を含んでいる: 先行プログラムと現在プログラムとの間の物理配置の関
係を示す記述(リレーション・アロケーション); 先行プログラムと現在プログラムとの間の再生タイムス
タンプの関係(時間的な連続性)を示す記述(システム
タイムクロックSTCの不連続フラグ); AOBの属性またはATS_PGのVOB内のオーディ
オストリームの属性を示す記述(ATRN); チャネルグループ2内のサンプルデータに対して何ビッ
トシフトしたかを示す記述(チャネルグループ2のビッ
トシフト); ダウンミックスしたステレオ出力が認められるかどうか
の記述(ダウンミックスモード); DM_COEFTNが有効であるかどうかの記述(DM
_COEFTNバリディティ); ATSI_MATで定義されたATS_DM_COEF
Tの番号を用いてATS_PG内のAOBのダウンミッ
クスを行なうための、係数テーブル番号(DM_COE
FTN); ATSがAOTT_AOBSを持つ場合において、AT
S_PGのAOB内にRTI_id値が[n]のリアル
タイム情報パケット(RTI_PKT)が存在するかど
うかを示す時述(RTI_flag_n)。
【0320】上記ATS_PG_EN_CNは、ATS
_PGを構成する最初のATSセルの番号(1から25
5までのATS_CN)の記述を含んでいる。なお、A
TS_PGI#1に対するATS_PG_EN_CNは
「1」であり、その後のATS_PGI#のATS_P
G_EN_CNは増大する。
【0321】上記FAC_ST_PTMは、ATSがA
OTT_AOBSを持つ場合において、ATS_PG内
の最初のオーディオセルの先頭オーディオパケットに記
述された再生タイムスタンプ(プレゼンテーションタイ
ムスタンプPTS)の下位32ビットの記述を含んでい
る。
【0322】上記ATS_PG_PB_TMは、ATS
_PG内の各セルのトータル再生時間を記述したもので
ある。このトータル再生時間(秒)は、ATS_PG_
PB_TM(32ビットデータ)を90000で割った
値として得られる。
【0323】上記ATS_PG_PA_TMは、ATS
がAOTT_AOBSを持つ場合において、ATS_P
Gの最初に定義することができるポーズ時間を記述した
ものである。このポーズ時間(秒)は、ATS_PG_
PA_TM(32ビットデータ)を90000で割った
値として得られる。ATSがAOTT_AOBSを持た
ない場合は、ATS_PG_PA_TMには「0000
0000h」が書き込まれる。
【0324】図35は、図33のオーディオタイトルセ
ットセル再生情報ATS_C_PBIの内容を示す。
【0325】このATS_C_PBIは、オーディオタ
イトルセットのセル(ATS_C)のインデックス番号
(ATS_C_IXN)と、ATS_Cのタイプ(AT
S_C_TY)と、ATS_Cのスタートアドレス(A
TS_C_SA)と、ATS_Cのエンドアドレス(A
TS_C_EA)とを含んでいる。
【0326】上記ATS_C_IXNには、ATTがA
OBSを持たないときは、「01h」が書き込まれる。
【0327】ATTがAOBSを持つときは、ATT_
Cの内容に応じて、ATS_C_IXNの内容は、次の
ようになる: *ATS_Cがサイレントセル(無音のセル)である場
合は、ATS_Cのインデックス番号として、ATS_
C_IXNに「00h」が書き込まれる; *ATS_Cがオーディオセル(無音のセル)である場
合は、ATS_Cのインデックス番号として、ATS_
C_IXNには「1」〜「99」が書き込まれる。
【0328】ATS_PG内では、 *最初のオーディオセルのインデックス番号は「1」で
あり、 *その後のオーディオセルのインデックス番号は、その
前の先行オーディオセルのインデックス番号と同じか、
あるいは先行オーディオセルのインデックス番号に+1
を加えたものとなる。
【0329】上記ATS_C_TYの全ビットには、A
TSがAOTT_AOBSを持たないときは、「0」が
書き込まれる。
【0330】一方、ATSがAOTT_AOBSを持つ
ときは、ATS_C_TYには、ATT_Cのコンポー
ネント(ATS_C_COMP;2ビット)およびその
用途(ATS_C_Usage;4ビット)が書き込ま
れる。
【0331】すなわち、該当セルがオーディオデータの
みからなるオーディオセルである場合はATS_C_C
OMPに「00b」が書き込まれ;該当セルがオーディ
オデータおよびリアルタイム情報からなるオーディオセ
ルである場合はATS_C_COMPに「01b」が書
き込まれ;該当セルが無音用のオーディオデータのみか
らなるサイレントセルである場合はATS_C_COM
Pに「10b」が書き込まれる。
【0332】ATS_C_COMPが「11b」の場合
はその他の用途に予約されている。
【0333】また、ATS_C_Usageには、たと
えばオーディオマネージャメニューAMGMの表示中の
特定部分を目立たせる(スポットライトをあてる)ため
の「スポットライト部」である等の用途を示すデータ
「0001b」が書き込まれる。
【0334】上記ATS_C_SAには、ATSがAO
TT_AOBSを持つ場合において、ATS_Cが記録
されたAOTT_AOBSの最初の論理ブロックからの
相対論理ブロック番号で表したATS_Cのスタートア
ドレスが、記述される。
【0335】一方、ATSがAOTT_AOBSを持た
ない場合は、上記ATS_C_SAには、ATS_Cが
記録されたVTSTT_VOBSの最初の論理ブロック
からの相対論理ブロック番号で表したATS_Cのスタ
ートアドレスが、記述される。
【0336】上記ATS_C_EAには、ATSがAO
TT_AOBSを持つ場合において、ATS_Cが記録
されたAOTT_AOBSの最初の論理ブロックからの
相対論理ブロック番号で表したATS_Cのエンドアド
レスが、記述される。
【0337】一方、ATSがAOTT_AOBSを持た
ない場合、上記ATS_C_EAには、ATS_Cが記
録されたVTSTT_VOBSの最初の論理ブロックか
らの相対論理ブロック番号で表したATS_Cのエンド
アドレスが、記述される。
【0338】図36は、図33のオーディオタイトルセ
ット・オーディオスチルビデオの再生情報テーブル(A
TS_ASV_PBIT)に含まれる、オーディオタイ
トルセットプログラムのオーディオスチルビデオの再生
情報サーチポインタ(ATS_PG_ASV_PBI_
SRP)の内容を説明する図である。
【0339】ATS_PG_ASV_PBI_SRPに
は、オーディオスチルビデオユニットの番号(ASVU
N);1以上のオーディオスチルビデオの表示モード
(ASV_DMOD);オーディオタイトルセットのオ
ーディオスチルビデオ再生情報の開始アドレス(ATS
_ASV_PBI_SA);およびオーディオタイトル
セットのオーディオスチルビデオ再生情報の終了アドレ
ス(ATS_ASV_PBI_EA)が、記述される。
【0340】上記ASVNには、プログラムPG内のオ
ーディオデータの再生とともに再生されるASVを含む
ASVUの、ASVU番号が記述される。
【0341】上記表示モードASV_DMODには、表
示タイミングモードおよび表示順序モード等が記述され
る。
【0342】表示タイミングモードが00bのときはス
ライドショーが指定され、01bのときはブラウズ可能
が指定される。その他の表示タイミングモードは予約さ
れている。
【0343】また、表示順序モードが00bのときはシ
ーケンシャルが指定され、10bのときはランダムが指
定され、11bのときはシャッフルが指定される。その
他の表示順序モードは予約されている。
【0344】この表示モードASV_DMODは、以下
の内容を持つ: 1)各ASVの表示タイミングに関して、 *オーディオ再生(スライドショーモード)あるいは変
更期間(ブラウザモード)に基づく特定タイミングであ
るかどうかを、表示タイミングモードで定義し; *ブラウザモードでは表示タイミングをユーザが変更で
きるようにするが、スライドショーモードでは表示タイ
ミングをユーザが変更できないようにする、 2)各ASVの表示順序に関して、 *シーケンシャルモードでは、表示順序モードは、AT
S_ASV_PBI内で定義される表示リストにしたが
ってASVが表示されるのか、あるいはAST内の各A
SVがランダムに表示されるのかを、規定する; *ランダムモードおよびシャッフルモードでは、ASV
U内のASVの表示順序は再生装置(プレーヤ)により
規定され、ATS_ASV_PBI内で規定されない。
【0345】上記ATS_ASV_PBI_SAには、
プログラム再生中のASVの再生条件を管理するATS
_ASV_PBIの開始アドレスが、ATS_ASV_
PBITの先頭バイトからの相対ブロック数でもって、
記述される。
【0346】上記ATS_ASV_PBI_EAには、
プログラム再生中のASVの再生条件を管理するATS
_ASV_PBIの終了アドレスが、ATS_ASV_
PBITの先頭バイトからの相対ブロック数でもって、
記述される。
【0347】図37は、図33のオーディオタイトルセ
ット・オーディオスチルビデオの再生情報テーブル(A
TS_ASV_PBIT)に含まれる、オーディオタイ
トルセット・オーディオスチルビデオの再生情報(AT
S_ASV_PBI)の内容を説明する図である。
【0348】ATS_ASV_PBIは、プログラムP
G内のオーディオデータの再生とともに再生されるオー
ディオスチルビデオASVの再生情報として、1以上の
ASV表示リスト(ASV_DLIST#1〜ASV_
DLIST#k)を含んでいる(k≦99)。
【0349】各ASV_DLISTは複数ASVのため
の表示リストを記述したものであり、以下のものを含
む: *ASVU内で表示されるASVの番号(1〜99)を
示すASV番号; *ASVの開始タイミングで強制的に選択されるボタン
番号(FOSL_BTNN) ここで、強制選択されるボタン番号が存在しない場合
は、このボタン番号は「0」にセットされ、 強制選択されるボタン番号が存在する場合において、A
SVのハイライト情報ASV_HLIが1グループモー
ドにセットされるときは、このボタン番号は「1」〜
「36」の間にセットされ、強制選択されるボタン番号
が存在する場合において、ASVのハイライト情報AS
V_HLIが2グループモードにセットされるときは、
このボタン番号は「1」〜「18」の間にセットされ、
強制選択されるボタン番号が存在する場合において、A
SVのハイライト情報ASV_HLIが3グループモー
ドにセットされるときは、このボタン番号は「1」〜
「12」の間にセットされる; *ASVの表示開始タイミングにおいて再生されるプロ
グラム番号; *ASV表示の開始タイミングを記述した表示タイミン
グ この表示タイミングは、ASV_DLISTのプログラ
ム番号により指定されるプログラムの開始の再生タイム
スタンプPTSからの相対的な再生時間PTMでもって
記述される。このASV表示の開始タイミングは、表示
タイミング(32ビット)を90000で割った数値を
秒で表したものである。
【0350】*ASVの表示が開始するときの視覚効果
モードを記述した開始効果モード この開始効果モードには以下のものがある 0000b=カットイン 0001b=フェードイン 0010b=ディゾルブ(解除) 0011b=上からのワイプ 0100b=下からのワイプ 0101b=左からのワイプ 0110b=右からのワイプ 0111b=左斜方からのワイプ 1000b=右斜方からのワイプ その他 =予約 *以下のフォーマットで計測した視覚効果の期間を記述
した開始効果期間 開始視覚効果の期間=開始視覚効果xビデオフレームx
8、 ここで、1ビデオフレームとは、525本/60Hzの
TVシステムで1/29.97秒(ほぼ1/30秒)で
あり、625本/50HzのTVシステムで1/25秒
である。上記開始効果モードが0000b(カットイ
ン)の場合は、開始効果期間に「0000b」が書き込
まれる。
【0351】*ASVの表示が終了するときの視覚効果
モードを記述した終了効果モード この終了効果モードには以下のものがある 0000b=カットアウト 0001b=フェードアウト 0010b=ディゾルブ(解除) 0011b=上からのワイプ 0100b=下からのワイプ 0101b=左からのワイプ 0110b=右からのワイプ 0111b=左斜方からのワイプ 1000b=右斜方からのワイプ その他 =予約 *以下のフォーマットで計測した視覚効果の期間を記述
した終了効果期間 終了視覚効果の期間=終了視覚効果xビデオフレームx
8、 ここで、1ビデオフレームとは、525本/60Hzの
TVシステムで1/29.97秒(ほぼ1/30秒)で
あり、625本/50HzのTVシステムで1/25秒
である。上記終了効果モードが0000b(カットアウ
ト)の場合は、終了効果期間に「0000b」が書き込
まれる。
【0352】ASVU内の複数ASV間で(スチル画表
示の)切替遷移がなされる場合において、プレーヤのオ
プション機能として、フェードイン/フェードアウト、
ワイプおよびディゾルブ等の視覚効果をもたらすことが
できる。その際、DVDオーディオディスクのコンテン
ツプロバイダは、プレーヤで実行されるべき効果モード
および効果期間を指定する。
【0353】効果モードと効果期間の定義および視覚効
果の実行は、以下の2つの場合に分類される: A)シーケンシャルなスライドショーあるいはシーケン
シャルなブラウズ可能画像においては、再生情報内の各
ASVに対する開始効果モード、終了効果モード、開始
効果期間、および終了効果期間は、以下のルールに従
う: *再生情報内の最初のASVの開始効果モードは、フェ
ードインかカットイン(効果なし); *再生情報内の最後のASVの終了効果モードは、フェ
ードアウトかカットアウト(効果なし); *先行ASVの終了効果モードがフェードアウトまたは
カットアウトの場合は、後続ASVの開始効果モードは
フェードインかカットイン この場合、終了効果は先行ASVの終了効果期間で実行
され、開始効果は後続ASVの開始効果期間を用いて実
行される; *先行ASVの終了効果モードがワイプまたはディゾル
ブの場合は、後続ASVの開始効果モードは先行ASV
の終了効果モードと同じ この場合、視覚効果は終了効果期間と開始効果期間との
合計期間内で実行される;ブラウズ可能モード内で次の
ASVをサーチする動作を行なう場合、視覚効果は、サ
ーチ動作なしの再生と同様に取り扱われる。
【0354】ブラウズ可能モード内で前のASVをサー
チする動作を行なう場合、あるいはブラウズ可能モード
内で次のASV以外のASVを選択する動作を行なう場
合、視覚効果は、以下のようにに取り扱われる: *現在のASVの終了効果モードがワイプまたはディゾ
ルブのときは、次のASVの開始効果モードは終了効果
モードに置換される; *現在のASVの終了効果モードがフェードアウトまた
はカットアウトのときは、次のASVの開始効果モード
はフェードインまたはカットインとなり、指定されたモ
ードは保証される; *現在のASVの終了効果モードがフェードアウトまた
はカットアウトであり、次のASVの開始効果モードが
ワイプまたはディゾルブのときは、開始効果モードは、
終了効果モードに関連してフェードインまたはカットイ
ンと置換される; B)ランダム/シャッフルのスライドショーあるいはラ
ンダム/シャッフルのブラウズ可能画像においては、以
下のいずれか1つがコンテンツプロバイダにより指定さ
れる: 1)ASVU内の全てのASVに対して共通使用される
開始効果モード、終了効果モード、開始効果期間および
終了効果期間が定義される場合、 *開始効果モードはフェードインあるいはカットイン; *終了効果モードは任意のモードでよい; ASVは以下のルールに従い表示される: *最初のASVは開始効果モードの視覚効果で表示され
る; *2つの後続ASV間の視覚効果については、次のルー
ルが適用される: ・終了効果モードがワイプあるいはディゾルブのとき
は、視覚効果は、それぞれワイプあるいはディゾルブに
より実行される; ・終了効果モードがフェードアウトあるいはカットアウ
トのときは、視覚効果は、終了効果モードおよび開始効
果モードにより実行される; *最後のASVは以下のルールに従い表示される: ・終了効果モードがフェードアウトあるいはカットアウ
トのときは、視覚効果は、終了効果モードにより実行さ
れる; ・終了効果モードがワイプあるいはディゾルブのとき
は、視覚効果は、開始効果モードに関連してフェードア
ウトまたはカットアウトと置換される; 2)各ASVに対して用いられる開始効果モード、終了
効果モード、開始効果期間および終了効果期間が、プレ
ーヤによりランダムに発生される場合、 ブラウズ可能モード内で次のASVをサーチする動作を
行なう場合、視覚効果は、サーチ動作なしの再生と同様
に取り扱われる。
【0355】(注)グループ再生、トラック再生、トラ
ックサーチあるいはインデックスサーチのような、オー
ディオ遷移のリスタートが起きた場合は、視覚効果を保
証しなくてもよい。また、視覚効果期間内では、副映像
表示およびボタン操作を保証しなくてもよい。
【0356】まとめると、オーディオタイトルセット・
オーディオスチルビデオ再生情報ATS_ASV_PB
Iとしては、前述した表示タイミングモードおよび表示
順序モードに応じて、4種類の再生情報がある: 1)表示タイミングモードがスライドショーであり、表
示順序モードがシーケンシャルである場合は、ASVの
表示順序を指定する1以上の表示リストと、オーディオ
再生に基づく各ASVの表示タイミングと、各ASVの
視覚効果とが、再生情報として記述される; 2)表示タイミングモードがスライドショーであり、表
示順序モードがランダムあるいはシャッフルである場合
は、オーディオ再生に基づく各ASVの表示タイミング
を指定する1以上の表示リストと、各ASVの視覚効果
とが、再生情報として記述される。その際、視覚効果が
表示リストを定義できるものであっても、各表示リスト
内の視覚効果は同じものとされる; 3)表示タイミングモードがブラウズ可能であり、表示
順序モードがシーケンシャルである場合は、ASVの表
示順序を指定する1以上の表示リストと、各ASVの表
示期間と、各ASVの視覚効果とが、再生情報として記
述される。その際、表示期間が表示リストを定義できる
ものであっても、各表示リスト内の表示期間は同じもの
とされる; 4)表示タイミングモードがブラウズ可能であり、表示
順序モードがランダムあるいはシャッフルである場合
は、各ASVに共通利用される表示期間および視覚効果
を指定するただ1つの表示リストが、再生情報として記
述される。
【0357】図38は、図1の光ディスクから図5のオ
ーディオゾーンの記録情報を再生する装置(DVDオー
ディオプレーヤ)の構成の一部を例示するブロック図で
ある。この再生装置は、オーディオだけでなくビデオ再
生も可能なDVDビデオ・DVDオーディオコンパチブ
ルプレーヤの構成を取ってもよい。さらに、この再生装
置は、既存のCDも再生できるように構成されてもよ
い。
【0358】図38の再生装置(DVDオーディオプレ
ーヤ)は、大別して、DVDオーディオディスク10を
回転駆動しそこから記録データを読み出すディスクドラ
イブ部と、読み出されたデータからスチル画や副映像あ
るいはメニューをデコードして出力する映像系のデコー
ダ部と、読み出されたデータから音楽信号や関連テキス
トをデコードして出力するオーディオ・テキスト系のデ
コーダ部とを備えている。
【0359】ディスクドライブ部は、回転駆動されるD
VDオーディオディスク10の記録ピットから対応する
光信号を検出する光ピックアップ102と、検出された
光信号を復調する復調部104と、復調された信号のエ
ラー訂正部(ECC部)106とを備えている。ECC
部106からは、図2のリードインエリア、データ記録
エリア(ボリュームスペース)28およびリードアウト
エリアに記録されたデータ(エラーなし)が、取り出さ
れる。取り出されたデータは、図5のSAMG710、
AMG711、ASVS713、ATS712等の記録
内容を含んでいる。
【0360】いま、オーディオのみならずビデオ(スチ
ル画)再生も可能なDVDオーディオプレーヤをビデオ
ケイパブルオーディオプレーヤ(VCAP)と呼ぶこと
にする。このVCAPにおいて、スチル画表示を伴うオ
ーディオオブジェクトAOBの再生を開始する前に、オ
ーディオタイトルセットのプログラムチェーン情報AT
S_PGCIで指示されるASVU内の各パックが、D
VDオーディオディスクから読み出され、特定のバッフ
ァに格納される。このような特定のバッファをASVU
バッファという。
【0361】図38の制御情報読取部60は、ASVS
713の所定記録位置(図25のASVS_SA;図1
7のASV_SA#;図19の階層構成)からオーディ
オスチルビデオユニットASVUを構成するオーディオ
スチルビデオASVのデータ(図22)および関連する
副映像データ(図21)およびハイライト情報データ
(図20)を取り出し、それらをASVUの単位でAS
VUバッファ110に取り込ませる。
【0362】また、制御情報読取部60は、ATS71
2の所定記録位置(図24のATT_SRPT、AOT
T_SRPT、ATXTDT_MG;図8の階層構成)
からオーディオデータ(図9(a))あるいはリアルタ
イムテキストデータ(図9(b))を取り出し、それを
トラックバッファ140に取り込ませる。
【0363】ASVUバッファ110に取り込まれたデ
ータは、ASVオブジェクト用デマルチプレクサ112
に供給される。このデマルチプレクサ112は、ディス
ク10から再生されたデータに含まれる種々なパケット
の種別(スチル画パケットか、副映像パケットか、ハイ
ライト情報パケットか等)を判断して、そのパケット内
のデータを分離・抽出する。
【0364】分離・抽出されたデータには、パケットの
種別毎に転送時間データやデータの種類を示すIDデー
タが記録されている。
【0365】デマルチプレクサ112は、これらの転送
時間データやIDデータを参照して、該当データを対応
する入力バッファに転送する。
【0366】すなわち、デマルチプレクサ112により
分離・抽出されたビデオデータ(スチル画データ)、副
映像データおよびハイライト情報データは、それぞれ、
別の信号経路を介して入力バッファに供給される。
【0367】この入力バッファ内において、分離された
ビデオデータ(スチル画データ)はビデオバッファ11
4に一旦格納され、副映像データは副映像バッファ11
6に一旦格納され、そしてハイライト情報データはAS
V用のハイライト情報バッファ(ASV_HLIバッフ
ァ)118に一旦格納される。
【0368】ビデオバッファ114に一旦格納されたビ
デオデータ(スチル画データ)はビデオデコーダ124
によりデコードされ、たとえばアスペクト比4:3のN
TSCアナログ映像信号(ASV信号)に変換される。
【0369】副映像バッファ116に一旦格納された副
映像データは副映像デコーダ126によりデコードさ
れ、ASV信号に重畳できる映像信号に変換される。
【0370】ASV_HLIバッファ118に一旦格納
されたハイライト情報データはASV_HLIデコーダ
128によりデコードされる。
【0371】デコードされたASV信号と副映像信号と
ASVハイライト情報は、ビデオミキサ130において
所定のタイミングで合成され、図示しないプレーヤ外部
のモニタ部側に出力される。
【0372】このモニタ部は、スチル画付DVDオーデ
ィオディスクの再生映像モニタとして使用されるだけで
なく、オンスクリーンディスプレイOSD等の表示手段
としても利用される。このモニタ部は、CRTディスプ
レイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の直
視型ディスプレイには限定されず、その他に、大スクリ
ーンにOSD情報を含む種々な映像(メニュー画面、心
なごむような風景映像、録音現場の状況を撮影したスチ
ル画その他の単独映像またはマルチ分割映像)を投射す
るビデオプロジェクタであってもよい。
【0373】一方、トラックバッファ140に取り込ま
れたデータは、オーディオデータ用デマルチプレクサ1
42に供給される。このデマルチプレクサ142は、デ
ィスク10から再生されたデータに含まれる種々なパケ
ットの種別(オーディオパケットか、リアルタイム情報
パケットか等)を判断して、そのパケット内のデータを
分離・抽出する。
【0374】分離・抽出されたデータには、パケットの
種別毎に転送時間データやデータの種類を示すIDデー
タが記録されている。
【0375】デマルチプレクサ142は、これらの転送
時間データやIDデータを参照して、該当データを対応
する入力バッファに転送する。
【0376】すなわち、デマルチプレクサ142により
分離・抽出されたオーディオデータ(モノラル、2チャ
ネルステレオ、あるいはマルチチャネルサラウンドのオ
ーディオデータ)およびリアルタイム情報データ(RT
Iデータ)は、それぞれ、別の信号経路を介して入力バ
ッファに供給される。
【0377】この入力バッファ内において、分離された
オーディオデータはオーディオバッファ144に一旦格
納され、リアルタイム情報データはRTIバッファ14
6に一旦格納される。
【0378】オーディオバッファ144に一旦格納され
たオーディオデータ(たとえば96kHz24ビットの
2チャネルステレオデータ)はオーディオデコーダ15
4によりデコードされ、高品位な2チャネルアナログオ
ーディオ信号に変換される。
【0379】RTIバッファ146に一旦格納されたリ
アルタイム情報データ(たとえばデコードされたオーデ
ィオ信号に対応する歌詞のテキストデータ)はRTIデ
コーダ156によりデコードされる。
【0380】デコードされたオーディオ信号は図示しな
いオーディオシステム(コントロールアンプ、パワーア
ンプ、スピーカ等からなるステレオシステム)に送ら
れ、同時に、デコードされたテキストデータは、前記外
部モニタ部(図示せず)に送られる。
【0381】DVDオーディオディスク10から再生さ
れたオーディオ信号は上記オーディオシステムで高品位
なステレオ音響となって再生され、同時に、スチル画+
歌詞の映像が、モニタTVあるいはプロジェクタスクリ
ーンに投影される。
【0382】なお、図示しないが、DVDオーディオプ
レーヤに付属するリモートコントローラからのユーザ操
作情報は、プレーヤ全体の動作を制御するシステム制御
部に通知される。この制御部は、マイクロコンピュー
タ、このマイクロコンピュータにより実行される制御プ
ログラムを格納したROM、このマイクロコンピュータ
のワークエリアとなるRAM、その他の周辺回路を含ん
でいる。このシステム制御部は、図38の制御情報読取
部160の機能を兼ねるものであってもよい。
【0383】上記マイクロコンピュータによって、ユー
ザ操作に対応したプレーヤの動作状況(各種設定状態や
DVDオーディオディスクの再生情報)が、適宜、プレ
ーヤの表示パネル(図示せず)等に表示される。
【0384】なお、制御情報読取部160は、図示しな
いが、プレーヤ各部の動作タイミングを知るためのシス
テムタイムクロック(STC)、およびマイクロコンピ
ュータからの指令・情報等を一時格納するレジスタを含
んでいる。DVDオーディオディスク10から読み出し
た各種データ(オーディオデータ、スチル画データ、ハ
イライト情報、テキストデータ等)をプレーヤがどんな
タイミングで処理するかは、制御情報読取部160のマ
イクロコンピュータがSTCの時間を参照しながら決定
できる。このSTCの時間計測開始タイミングは、ディ
スクから読み出した各種パックのヘッダに含まれるシス
テムクロック基準(SCR)の内容をSTCにセットす
ることで、決定できる。
【0385】1以上のトラック(図10参照)の再生中
に再生される1以上のオーディオスチルビデオASVの
集まりを、オーディオスチルビデオユニットASVUと
いう。DVDオーディオディスクのトラックの再生が開
始される前に、ASVU内の各ASVは図38のASV
Uバッファ110に前もって格納される。換言すれば、
ASVUは、DVDオーディオプレーヤに1度に読み込
まれ1曲ないし連続した数曲の再生期間中に表示される
静止画群である、とも言える。
【0386】ここで、1つのASVUの静止画群(AS
Vのスチル画群)が表示される「1曲ないし数曲の再生
期間」を、ASVUレンジという。
【0387】ASVUには、以下の特徴がある: *ASVU内の複数ASVは連続配置される; *ASVU内の各ASVの属性は同じ; *1つのASVは1つのASVUにしか属さない(つま
り1つのASVが2つ以上のASVUに属することはな
い); *1つのASVUのサイズは2Mバイト以下。
【0388】ASVUの番号(ASVUN)には、各A
SVU内の最初のASVからの物理配置の昇順で、1な
いし99が付与される。
【0389】ASVの絶対番号(ABS_ASVN)に
は、ASVOBS内の各ASVからの物理配置の昇順
で、1ないし99が付与される。
【0390】ASVの番号(ASVN)は各ASVUに
割り当てられた相対番号であり、ASVNには、ABS
_ASVNの昇順で、1ないし99が付与される。
【0391】図39および図40は、DVDオーディオ
ディスクに記録されたオーディオスチルビデオのユニッ
ト(ASVU)をDVDオーディオプレーヤで再生する
場合において、1つのASVUレンジ内でのオーディオ
再生とオーディオスチルビデオのスチル再生タイミング
との関係を説明する図である。
【0392】オーディオデータとともに再生されるオー
ディオスチルビデオASVはオーディオオンリータイト
ルAOTT内に定義することができる。このASVは、
ビデオケイパブルオーディオプレーヤVCAPにより再
生できる。
【0393】ASVの再生は、オーディオタイトルセッ
トプログラムチェーン情報ATS_PGCI内のナビゲ
ーションデータおよびオーディオスチルビデオセットA
SVS内の再生データとしてのオーディオスチルビデオ
オブジェクトASVOBによって、定義できる。
【0394】ASVOBは、1つのスチル画データと、
ボタン用のハイライト情報および副映像データ(オプシ
ョン)とによって、構成される。
【0395】1つのスチル画データの再生は、基本的に
はDVDビデオのスチル画の再生と変わらない。
【0396】オーディオスチルビデオユニットASVU
は1以上99までのASVの集合であり、ASVUは1
以上のトラックの再生中に再生される。
【0397】このASVUのデータ(ASVの集合)
は、図39に例示するように、ASVUバッファに一旦
取り込まれたあと、1トラック分(たとえばあるアルバ
ムの1曲分)のオーディオ再生中に、所定のタイミング
で、複数のスチル画として再生される。
【0398】あるいは、図40に例示するように、1A
SVU分の複数ASVデータ(複数のスチル画データ)
は、ASVUバッファに一旦取り込まれたあと、たとえ
ば2トラック分(2曲分)のオーディオ再生中に、所定
のタイミングで、複数のスチル画として再生される。
【0399】なお、ASVUのローディング中(複数A
SVデータのASVUバッファへの取り込み中)は、プ
レーヤによって、オーディオ出力にミューティングをか
けてもよい。
【0400】ASVUおよびトラックについては、以下
のルールが適用される: *ASVUの有効範囲はASVUレンジとして定義され
る。ASVUレンジの開始部および終了部は、トラック
の境界に一致する。1つのASVの再生は、その範囲の
最初のトラックの開始と同時にスタートする; *ASVUレンジ内のトラックは連続したトラック番号
を持つ; *ASVがAOTT内で再生される場合、1以上のAS
VUレンジをそのAOTT内に定義することができる。
しかし、AOTT内の各トラックは1つのASVUレン
ジにしか含まれない。
【0401】ASVU内の全てのASVデータをASV
Uバッファに記憶しておくことにより、種々なスチル画
再生表現が可能になっている。すなわち、各ASVの表
示順序や表示タイミングを色々変えたり、画面切替方法
(フェードイン/フェードアウト、ワイプ、その他)を
色々変えたりすることで、ASVUバッファ内の限られ
たASVを種々な方法で使い回すことにより、種々なス
チル画再生表現が可能になる。
【0402】具体的には、2種類のスライドショー(シ
ーケンシャル・スライドショー、ランダム/シャッフル
・スライドショー)および3種類のブラウズ可能スチル
画表示(画面切替が自動のシーケンシャル・ブラウズ可
能スチル画表示、画面切替が自動のランダム/シャッフ
ル・ブラウズ可能スチル画表示、画面切替をユーザが行
なうシーケンシャル・ブラウズ可能スチル画表示)が可
能となっている。
【0403】A)スライドショー スライドショーは、各ASVのスチル画再生タイミング
とオーディオ再生とを同期させることで、機能する。こ
の場合、各ASVの表示タイミングはコンテンツ・プロ
バイダにより決定され、オーディオ再生中の特定時間
に、各ASVのスチル画が再生される。
【0404】A1)シーケンシャル・スライドショー *ASVの表示順序はプロバイダにより決定される; *ASVU内の全てのASVあるいはその一部のASV
が選択され、再生情報として登録される; *ASVの表示タイミングはプロバイダにより決定され
る; *ユーザはASVの表示タイミングも表示順序も変更で
きない。
【0405】A2)ランダム/シャッフル・スライドシ
ョー *ASVの表示順序はプレーヤ(そのマイクロコンピュ
ータのソフトウエア)によりランダムに決定される; *ランダムモードでは、ASVU内の複数ASVから不
特定のASVがランダムに選択される; *シャッフルモードでは、ASVU内の各ASVは1度
だけ選択される。全てのASVの再生が終了すると、シ
ャッフルの履歴がリセットされて、再び再生が開始され
る; *ASVの表示タイミングはプロバイダにより決定され
る; *ユーザはASVの表示タイミングも表示順序も変更で
きない。
【0406】B)ブラウズ可能スチル画表示 ブラウズ可能スチル画表示は、オーディオ再生中ユーザ
にスチル画をブラウズさせることをコンテンツ・プロバ
イダが意図している場合に、機能する。この場合、各A
SVの再生はプロバイダが決定した再生期間により制御
される。
【0407】B1)画面切替が自動のシーケンシャル・
ブラウズ可能スチル画表示 *ASVの表示タイミングはプロバイダにより決定され
る; *ASVU内の全てのASVあるいはその一部のASV
が選択され、再生情報として登録される; *ASVの表示期間はプロバイダにより決定される; *ASV表示の最小期間および最大期間がプロバイダに
より指定されている場合は、プレーヤ(そのマイクロコ
ンピュータのソフトウエア)は、各ASVに対して、指
定された最小期間および最大期間の間でランダムに表示
期間を決定する; *再生情報内の最初のASVは、対応するトラックの再
生がスタートすると、自動的に表示される; *ユーザは、再生情報内で、先行ASVあるいは後続A
SVにスキップしたり、n番目のASVを直接選択した
りすることができる; *ユーザスキップあるいはユーザ選択がなされない限
り、ASVの表示は決定された期間維持され、その期間
経過後、再生情報内の次のASVが自動的に表示され
る; *ASVUレンジに該当する1以上のトラックのオーデ
ィオ再生が終了する前に再生情報内の最後のASVの再
生が終わってしまう場合、ASVの再生は、再生情報に
従い反復される。
【0408】B2)画面切替が自動のランダム/シャッ
フル・ブラウズ可能スチル画表示 *ASVの表示順序はプレーヤ(そのマイクロコンピュ
ータのソフトウエア)によりランダムに決定される; *ランダムモードでは、ASVU内の複数ASVから不
特定のASVがランダムに選択される; *シャッフルモードでは、ASVU内の各ASVは1度
だけ選択される;*ASVの表示期間はプロバイダによ
り決定される; *ASV表示の最小期間および最大期間がプロバイダに
より指定されている場合は、プレーヤ(そのマイクロコ
ンピュータのソフトウエア)は、各ASVに対して、指
定された最小期間および最大期間の間でランダムに表示
期間を決定する; *プレーヤによって最初に選択されたASVは、対応す
るトラックの再生がスタートすると、自動的に表示され
る; *ユーザは次に選択されるべきASVにスキップするこ
とはできるが、以前のASVへのスキッピングの結果に
ついては何ら保証されない; *ユーザがスキップしない限り、ASVの表示は決定さ
れた期間維持され、その期間経過後、プレーヤにより次
に選択されたASVが自動的に表示される; *ランダムモードでは、ASVUレンジに該当する1以
上のトラックのオーディオ再生が終了するまで、複数A
SVのランダムな再生が続く。
【0409】一方、シャッフルモードでは、ASVUレ
ンジに該当する1以上のトラックのオーディオ再生が終
了する前にASVU内の全てのASVの再生が終わって
しまうと、シャッフルの履歴がリセットされて、再び再
生が開始される; B3)画面切替をユーザが行なうシーケンシャル・ブラ
ウズ可能スチル画表示 *ASVの表示順序はプロバイダにより決定される; *ASVU内の全てのASVあるいはその一部のASV
が選択され、再生情報として登録される; *ASVの表示期間はプロバイダにより決定される; *再生情報内の最初のASVは、対応するトラックの再
生がスタートすると、自動的に表示される; *ユーザは、再生情報内で、先行ASVあるいは後続A
SVにスキップしたり、n番目のASVを直接選択した
りすることができる; *ユーザスキップあるいはユーザ選択がなされない限
り、ASVの表示は維持される。
【0410】図41は、DVDオーディオディスクをD
VDオーディオプレーヤで再生する場合の動作を説明す
るフローチャートである。
【0411】DVDオーディオプレーヤのディスクトレ
イ(図示せず)にディスクがセットされると、プレーヤ
のマイクロコンピュータは、リードインエリア27の情
報から、そのディスクが再生可能なディスクであるかど
うかをチェックする(ステップST10)。
【0412】そのディスクがそのプレーヤで読めないも
のなら(ステップST12ノー)、所定のエラー処理を
実行して(ステップST14)、再生動作を終了する。
【0413】このエラー処理としては、「このディスク
は読めません。ディスクを交換して下さい。」といった
メッセージをプレーヤの表示パネルに出し、ユーザがデ
スクをプレーヤから取り出すとプレーヤの状態を初期状
態にリセットする、といったものがある。
【0414】そのディスクがそのプレーヤで読めるもの
なら(ステップST12イエス)、ボリューム/ファイ
ル構造70の記述がプレーヤに読み込まれる(ステップ
ST16)。
【0415】こうして読み込まれた記述に基づいて、オ
ーディオマネージャAMG711(あるいはシンプルオ
ーディオマネージャSAMG710)の内容が、図示し
ないDVDプレーヤ内部のシステムメモリに読み込まれ
る(ステップST18)。
【0416】ここで、対象となっているDVDオーディ
オプレーヤがビデオ再生(スチル画再生)の機能を持た
ないオーディオオンリープレーヤAOPであるなら(ス
テップST20のAOP)、そのままオーディオ再生処
理に移る。
【0417】すなわち、ユーザの操作あるいはプレーヤ
のデフォルト設定により、再生グループおよび再生トラ
ックが選択され、これから再生が始まるグループおよび
トラックが決定される(ステップST22)。
【0418】たとえば図10の例を引用すれば、プレー
ヤデフォルト設定によりグループ#1(交響曲第1番)
のトラック#1(第1楽章)が選択される。ユーザがリ
モコン等のキー操作によりグループ#2(交響曲第2
番)のトラック#4(第4楽章)を選択したとすれば、
ステップST22で選択されたものとして、グループ#
2のトラック#4が決定される。
【0419】こうして再生すべきグループおよびトラッ
クが決定されると、対応するオーディオタイトルセット
のオーディオタイトルセット情報ATSI(図31)が
ディスクから読み込まれ、プログラムチェーン情報PG
CI(図33のATS_PGCI#)が図示しないDV
Dプレーヤ内部のシステムメモリに保持される(ステッ
プST24)。
【0420】再生対象のATS_PGCIがシステムメ
モリに読み込まれると、その中のATS_PGI#n
(内容は図34)から再生するプログラム番号が決定さ
れ、その中のATS_C_PBI#k(内容は図35)
から再生するセル番号が決定される(ステップST2
6)。
【0421】こうして再生するプログラム番号(たとえ
ば図5のプログラム#1)およびセル番号(たとえば図
5のセル#1)が決定されたあと、図38の各種デコー
ダに初期設定がなされ(ステップST28)、目的のセ
ル(たとえば図5のプログラム#1のセル#1)からオ
ーディオ再生が開始される(ステップST30)。
【0422】このオーディオ再生は(ユーザが途中で再
生ストップボタンを押さない限り)全てのセルが再生さ
れるまで継続される(ステップST32ノーのルー
プ)。
【0423】最後のセルの再生が終了すると(ステップ
ST32イエス)、再生終了時の処理を実行して(ステ
ップST34)、再生動作を終了する。
【0424】この再生終了時の処理としては、ディスク
に記録されたプログラム(アルバム)の先頭トラック番
号#1をプレーヤの表示パネルに出してそのまま停止状
態で待機し、ユーザがデスクをプレーヤから取り出すと
プレーヤの状態を初期状態にリセットする、といったも
のがある。
【0425】ステップST20において、対象となって
いるDVDオーディオプレーヤがビデオ再生(スチル画
再生)の機能を持つビデオケイパブルオーディオプレー
ヤVCAPであるなら(ステップST20のVCA
P)、システムメモリに読み込まれたAMGの記述内容
(図25のAMGI_MAT中のASVS_SA)をチ
ェックし(ステップST38)、オーディオスチルビデ
オセットASVSが「いまセットされているディスク」
に存在するかどうか、チェックされる(ステップST4
0)。
【0426】ASVSが存在しない場合(ASVS_S
Aに「00000000h」が書き込まれている場合)
は(ステップST40ノー)、ステップST22〜ST
34の処理の流れに従って、スチル画再生を伴わないオ
ーディオ再生が実行される。
【0427】ASVSが存在する場合(ASVS_SA
に「00000000h」以外のアドレスが書き込まれ
ている場合)は(ステップST40イエス)、図42の
処理に移る。
【0428】図42は、DVDオーディオディスクをD
VDオーディオプレーヤで再生する場合において、オー
ディオスチルビデオの表示動作を説明するフローチャー
トである。
【0429】図41のステップST22の場合と同様
に、ユーザの操作あるいはプレーヤのデフォルト設定に
より、再生グループおよび再生トラックが選択され、こ
れから再生が始まるグループおよびトラックが決定され
る(ステップST42)。
【0430】こうして再生すべきグループおよびトラッ
クが決定されると、対応するオーディオタイトルセット
のオーディオタイトルセット情報ATSI(図31)が
ディスクから読み込まれ、プログラムチェーン情報PG
CI(図33のATS_PGCI#)が図示しないDV
Dプレーヤ内部のシステムメモリに保持される(ステッ
プST44)。
【0431】続いて、図17、図19、図39または図
40に示したオーディオスチルビデオユニットASVU
の単位で、このASVUを構成する1以上のオーディオ
スチルビデオASVのデータ(図19のASVOB#を
構成するパック)がディスクから読み込まれ、図38の
ASVUバッファ110(図39、図40ではメモリの
ブロック)に格納される(ステップST45)。
【0432】たとえば図10においてグループ#1のト
ラック#1が最初のASVUレンジとすれば、ベートー
ベン作交響曲第1番の第1楽章分のオーディオ再生中に
使用されるスチル画データ(たとえばコンサートホール
におけるオーケストラの全景や種々な自然風景画)が、
ASVUバッファに記憶される。
【0433】こうして所定の曲(交響曲第1番の第1楽
章)のオーディオ再生中に使用されるスチル画データを
プレーヤ内部に記憶したあと、再生対象のATS_PG
CI中のATS_PGI#n(内容は図34)から再生
するプログラム番号が決定され、その中のATS_C_
PBI#k(内容は図35)から再生するセル番号が決
定される(ステップST46)。
【0434】こうして再生するプログラム番号(たとえ
ば図5のプログラム#1)およびセル番号(たとえば図
5のセル#1)が決定されたあと、図38の各種デコー
ダ(ビデオデコーダ124、副映像デコーダ126、ハ
イライトデコーダ128、オーディオデコーダ154
等)に初期設定がなされる(ステップST48)。こう
して、スチル画表示を伴うオーディオ再生の準備が完了
する。
【0435】すなわち、目的のセル(たとえば図5のプ
ログラム#1のセル#1)から該当ATSのオーディオ
再生が開始されると同時に、制御情報に基づき、メモリ
(ASVUバッファ)に格納されたASVのスチル画表
示が開始される(ステップST50)。
【0436】上記制御情報は、スチル画表示の種類(シ
ーケンシャル・スライドショーか、ランダム/シャッフ
ル・スライドショーか、画面切替が自動のシーケンシャ
ル・ブラウズ可能スチル画表示か、画面切替が自動のラ
ンダム/シャッフル・ブラウズ可能スチル画表示か、画
面切替をユーザが行なうシーケンシャル・ブラウズ可能
スチル画表示か)に応じた、ASVU内の各ASVの表
示順序、表示タイミングおよび表示期間に対応する制御
情報である。この制御情報は、図38の実施形態でいえ
ば、制御情報読取部160内のRAM(図示せず)、あ
るいは図示しないシステムメモリに保持される。
【0437】こうして開始されたスチル画表示付のオー
ディオ再生は、(ユーザが途中で再生ストップボタンを
押さない限り)その時点でのASVUレンジ内の1以上
のトラックに対応する全てのセルが再生されるまで継続
される(ステップST52ノーのループ)。
【0438】そのAVSUレンジのトラック再生(たと
えば交響曲第1番の第1楽章)が終了したあと、次に再
生すべきASVUレンジ(たとえば交響曲第1番の第2
楽章)がある場合は(ステップST53イエス)、ステ
ップST45〜ST52の処理が、次のASVUレンジ
内のトラックおよびASVに対して、実行される。
【0439】現AVSUレンジのトラック再生(たとえ
ば交響曲第9番の第4楽章)が終了したあと、次に再生
すべきASVUレンジがない場合、あるいはユーザが再
生停止の操作をした場合は(ステップST53ノー)、
再生終了時の処理を実行して(ステップST54)、再
生動作を終了する。
【0440】この再生終了時の処理としては、ディスク
に記録されたプログラム(アルバム)の先頭トラック番
号#1をプレーヤの表示パネルに出してそのまま停止状
態で待機し、図示しないモニタスクリーンに最後に再生
していたASVのスチル画を表示し、その上に「ディス
ク再生が終了しました」等のメッセージを出し、ユーザ
がデスクをプレーヤから取り出すとプレーヤの状態を初
期状態にリセットする、といったものがある。
【0441】図43は、図1の光ディスクにDVDオー
ディオ情報を記録する手順を説明するフローチャートで
ある。
【0442】DVDオーディオディスクに記録するオー
ディオデータおよびスチル画データ(場合によってはビ
デオデータ)を用意されたあと、コンテンツ・プロバイ
ダ(DVDオーディオディスクを製造・販売する側)
は、オーディオデータおよびスチル画データ(またはビ
デオデータ)がプロバイダが意図するように再生される
ように、各種データ(SAMG、AMG、ASVS、A
TS#、VTS#)を作成する(ステップST10
0)。作成される各種データは、図5〜図7、図16〜
図18、図24〜図37に示すような構成を持つ。
【0443】こうして作成された各種データは、図8、
図10〜図15、図19に示すように整理され階層化さ
れている(ステップST102)(ステップST102
の処理は必ずしもST100の処理の後に実行される必
然性はなく、通常はST100とST102は一括され
た処理となる)。
【0444】こうして得られた各種データは、図9、図
20〜図23に示すような構成でパック化される(ステ
ップST104)。
【0445】以上のステップST100〜102(また
はST100〜ST104)が、DVDオーディオディ
スクのエンコード工程の主要部となる。このエンコード
工程はコンピュータプログラムによりアプリケーション
ソフトウエアとして具現したり、専用のエンコーダIC
で具現したりすることができる。
【0446】ステップST104でパック化された各種
データは、所定のアドレス順に、図2の論理セクタに配
置される(ステップST106)。その際、図5のSA
MGはアドレス番号(論理セクタ番号)の小さい側に配
置され、AMG、ASVS、ATSの順にアドレス番号
が大きくなるように配置される。また、そのディスクが
ビデオデータ(VTS)を含む場合は、図6のVMGは
図5の最終ATSの後のアドレスに配置され、VTS#
はVMGの後のアドレスに配置される。
【0447】こうして図2のデータ記録エリア28内の
記録トラックの内容が決まると、記録トラックに配置さ
れたセクタ情報の内容に対応したピットが、レーザカッ
ティング等の手法により、図示しないディスクマスタに
形成される。このディスクマスタを雄型(ディスクスタ
ンパ)として、図3または図4の記録層17が形成(大
量複製)される(ステップST108)。
【0448】こうして形成された記録層17を持つ透明
基板14と、ダミー層DL(図3)またはダミー兼ラベ
ル層DLB(図4)を持つ透明基板14とが所定厚(5
5±15μm)の接着層20を介して貼り合わされる。
【0449】なお、図3のような構成の場合は、記録内
容に対応したラベルLBが記録層17を持たない側の透
明基板14の外側表面(ディスク中心孔の外側からディ
スク外周の内側までの範囲)に印刷される。
【0450】こうして、図1に示すような2枚貼合せ構
造を持つDVDオーディオディスク10が、製造(量
産)される(ステップST110)。
【0451】以上述べた実施の形態では、ボリュームス
ペース28に含まれるDVDオーディオデータおよび/
またはDVDビデオデータが光ディスクに記録される場
合を想定して説明を行った。しかしながら、この発明の
データ構造は光ディスクに記録される場合に限定されな
い。たとえば、図17に示すような構造のデータを含む
ビットストリームをデジタル放送あるいはデジタル通信
してもよい。(この場合は、電波あるいは通信ラインが
媒体として機能する。またDVD放送受信器あるいはパ
ーソナルコンピュータ等の通信端末が、DVDオーディ
オプレーヤとして機能することになる。)なお、この発
明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その
実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形
・変更が可能である。また、各実施の形態は可能な限り
適宜組み合わせて実施されてもよく、その場合組み合わ
せによる効果が得られる。
【0452】さらに、上記実施の形態には種々な段階の
発明が含まれており、この出願で開示される複数の構成
要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出
され得る。たとえば、実施の形態に示される全構成要件
から1または複数の構成要件が削除されても、この発明
の効果あるいはこの発明の実施に伴う効果のうち少なく
とも1つが得られるときは、この構成要件が削除された
構成が発明として抽出され得るものである。
【0453】
【発明の効果】この発明によれば、DVDビデオ規格と
は異なるやり方でDVDオーディオ規格に対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DVDオーディオの記録媒体として利用可能な
光ディスクの構造例を示す斜視図。
【図2】図1の光ディスクのデータ記録エリアとそこに
記録されるデータの記録トラック/論理セクタとの対応
関係を説明する図。
【図3】図1の光ディスクの記録層が1層構造の場合に
おいて、データ読出面の反対側にラベルが形成される場
合の構成を例示する図。
【図4】図1の光ディスクの記録層が1層構造の場合に
おいて、データ読出面反対側のダミー層にラベルが形成
される場合の構成を例示する図。
【図5】図1の光ディスクに記録される種々な情報のう
ち、DVDオーディオゾーンに記録される情報の階層構
造を説明する図。
【図6】図1の光ディスクに記録される種々な情報のう
ち、DVDビデオゾーンに記録される情報の階層構造を
説明する図。
【図7】図5のDVDオーディオゾーンのプログラムチ
ェーン情報(ATS_PGCI)および図6のDVDビ
デオゾーンのプログラムチェーン情報(VTS_PGC
I)の双方から共通にアクセスされるビデオ情報(VT
S_C#2など)の一例を説明する図。
【図8】図5のDVDオーディオゾーンの記録内容(A
OTT_AOBS)のデータ構造を説明する図。
【図9】図8のオーディオ情報パックおよびリアルタイ
ム情報パックの構成を説明する図。
【図10】ユーザアクセス可能なDVDオーディオの記
録内容であって、図1の光ディスクの片面に記録される
データ構造の一例を説明する図。
【図11】図1の光ディスクに記録される情報(DVD
オーディオおよびDVDビデオのデータファイル)のデ
ィレクトリ構造の一例を説明する図。
【図12】図1の光ディスクに記録される情報(DVD
オーディオおよびDVDビデオのデータファイル)のデ
ィレクトリ構造の他例を説明する図。
【図13】図11のディレクトリ構造において、オーデ
ィオコンテンツ側のディレクトリからビデオコンテンツ
側のディレクトリ内のファイルにアクセスする場合を説
明する図。
【図14】図11のディレクトリ構造において、オーデ
ィオコンテンツ側のディレクトリ内のファイルがビデオ
コンテンツ側のディレクトリ内のファイルにリンクする
場合を説明する図。
【図15】図13のファイルアクセスが図5および図6
のボリュームスペース内においてどのように行われるか
の一例を説明する図。
【図16】図5のDVDオーディオゾーン内に設けられ
たシンプルオーディオマネージャ(SAMG)の内容を
説明する図。
【図17】図5のDVDオーディオゾーン内に設けられ
たオーディオスチルビデオセット(ASVS)の内容を
説明する図。
【図18】図17のオーディオスチルビデオユニット情
報(ASVUI)の記録内容を説明する図。
【図19】図17のオーディオスチルビデオ・オブジェ
クトセット(ASVOBS)の記録内容を説明する図。
【図20】図19のハイライト情報パックの構造を説明
する図。
【図21】図19の副映像パックの構造を説明する図。
【図22】図19のスチル画パックの構造を説明する
図。
【図23】図22のスチル画パックの集まりとスチル画
ストリームとの対応関係を説明する図。
【図24】図5のDVDオーディオゾーン内のオーディ
オマネージャ情報(AMGI)の内容を説明する図。
【図25】図24のオーディオマネージャ情報(AMG
I)に含まれるオーディオマネージャ情報管理テーブル
(AMGI_MAT)の記録内容を説明する図。
【図26】図24のオーディオマネージャ情報(AMG
I)に含まれるオーディオタイトルのサーチポインタテ
ーブル(ATT_SRPT)の内容を説明する図。
【図27】図26のオーディオタイトルのサーチポイン
タテーブル(ATT_SRPT)に含まれるオーディオ
タイトルサーチポインタ(ATT_SRP)の内容を説
明する図。
【図28】図24のオーディオマネージャ情報(AMG
I)に含まれるオーディオ・オンリータイトルのサーチ
ポインタテーブル(AOTT_SRPT)の内容を説明
する図。
【図29】図28のオーディオ・オンリータイトルのサ
ーチポインタテーブル(AOTT_SRPT)に含まれ
るオーディオ・オンリータイトルサーチポインタ(AO
TT_SRP)の内容を説明する図。
【図30】図24のオーディオマネージャ情報(AMG
I)内のオーディオ・オンリータイトルサーチポインタ
(AOTT_SRP)でアクセスされるオーディオ・オ
ンリータイトルのグループ(AOTT_GR)と、この
オーディオマネージャ情報(AMGI)内のオーディオ
タイトルサーチポインタ(ATT_SRP)でアクセス
されるオーディオタイトルのグループ(ATT_GR)
との関係を説明する図。
【図31】図5のDVDオーディオゾーン内のオーディ
オタイトルセット(ATS)の記録内容を説明する図。
【図32】図31のオーディオタイトルセット情報(A
TSI)に含まれるオーディオタイトルセット情報管理
テーブル(ATSI_MAT)の記録内容を説明する
図。
【図33】図31のオーディオタイトルセット情報(A
TSI)に含まれるオーディオタイトルセットプログラ
ムチェーン情報テーブル(ATS_PGCIT)、オー
ディオタイトルセットセル再生情報テーブル(ATS_
C_PBIT)およびオーディオタイトルセットオーデ
ィオスチルビデオ再生情報テーブル(ATS_ASV_
PBIT)の内容を説明する図。
【図34】図33のオーディオタイトルセットプログラ
ム情報(ATS_PGI)の内容を説明する図。
【図35】図33のオーディオタイトルセットセル再生
情報(ATS_C_PBI)の内容を説明する図。
【図36】図33のオーディオタイトルセット・オーデ
ィオスチルビデオの再生情報テーブル(ATS_ASV
_PBIT)に含まれる、オーディオタイトルセットプ
ログラムのオーディオスチルビデオの再生情報サーチポ
インタ(ATS_PG_ASV_PBI_SRP)の内
容を説明する図。
【図37】図33のオーディオタイトルセット・オーデ
ィオスチルビデオの再生情報テーブル(ATS_ASV
_PBIT)に含まれる、オーディオタイトルセット・
オーディオスチルビデオの再生情報(ATS_ASV_
PBI)の内容を説明する図。
【図38】図1の光ディスクから図5のオーディオゾー
ンの記録情報を再生する装置(DVDオーディオプレー
ヤ)の構成の一部を例示するブロック図。
【図39】DVDオーディオディスクに記録されたオー
ディオスチルビデオのユニット(ASVU)をDVDオ
ーディオプレーヤで再生する場合において、1つのAS
VUレンジ内でのオーディオ再生とオーディオスチルビ
デオのスチル再生タイミングとの関係の一例を説明する
図。
【図40】DVDオーディオディスクに記録されたオー
ディオスチルビデオのユニット(ASVU)をDVDオ
ーディオプレーヤで再生する場合において、1つのAS
VUレンジ内でのオーディオ再生とオーディオスチルビ
デオのスチル再生タイミングとの関係の他例を説明する
図。
【図41】DVDオーディオディスクをDVDオーディ
オプレーヤで再生する場合の動作を説明するフローチャ
ート図。
【図42】DVDオーディオディスクをDVDオーディ
オプレーヤで再生する場合において、オーディオスチル
ビデオの表示動作を説明するフローチャート図。
【図43】図1の光ディスクにDVDオーディオ情報を
記録する手順を説明するフローチャート図。
【符号の説明】
10…DVDオーディオ用光ディスク(Aディスクまた
はAVディスク);14…透明基板(ポリカーボネート
など);17…記録層(反射層または半透明膜);19
…読み出し面;20…接着層(紫外線硬化樹脂など);
22…中心孔;24…クランプエリア;25…情報エリ
ア;26…リードアウトエリア;27…リードインエリ
ア;28…データ記録エリア(ボリュームスペース);
LB…ラベル;DL…ダミー層;DLB…ダミー兼ラベ
ル層;RL…読取レーザ光;70…ボリューム/ファイ
ル構造;71…DVDオーディオゾーン;72…DVD
ビデオゾーン;73…他の記録エリア;710…シンプ
ルオーディオマネージャSAMG;711…オーディオ
マネージャAMG;712…オーディオタイトルセット
ATS;713…オーディオスチルビデオセットASV
S;7110…オーディオマネージャ情報AMGI;7
111…オーディオマネージャメニュー用ビデオオブジ
ェクトセットAMGM_VOBS;7112…オーディ
オマネージャ情報のバックアップAMGI_BUP;7
120…オーディオタイトルセット情報ATSI;71
21…オーディオオンリータイトルのオーディオオブジ
ェクトセットAOTT_AOBS;7123…オーディ
オタイトルセット情報のバックアップATSI_BU
P;721…ビデオマネージャVMG;722…ビデオ
タイトルセットVTS;7210…ビデオマネージャ情
報VMGI;7211…ビデオマネージャメニュー用ビ
デオオブジェクトセットVMGM_VOBS;7212
…ビデオマネージャ情報のバックアップVMGI_BU
P;7220…ビデオタイトルセット情報VTSI;7
221…ビデオタイトルセットメニュー用ビデオオブジ
ェクトセットVTSM_VOBS;7222…ビデオタ
イトルセットタイトル用ビデオオブジェクトセットVT
STT_VOBS;7223…ビデオタイトルセット情
報のバックアップVTSI_BUP;102…光ピック
アップ(光ヘッド);104…復調部;106…エラー
訂正部(ECC部);110…オーディオスチルビデオ
ユニット用バッファ(ASVUバッファ);112…A
SVオブジェクト用デマルチプレクサ;114…静止画
用ビデオバッファ;116…静止画用副映像バッファ;
118…静止画用ハイライト情報バッファ(ASV_H
LIバッファ);124…静止画用ビデオデコーダ;1
26…静止画用副映像デコーダ;128…静止画用ハイ
ライト情報デコーダ(ASV_HLIデコーダ);13
0…ビデオミキサ;140…トラックバッファ;142
…オーディオデータ用デマルチプレクサ;144…オー
ディオバッファ;146…リアルタイム情報バッファ
(RTIバッファ);154…オーディオデコーダ;1
56…リアルタイム情報デコーダ(RTIデコーダ);
160…制御情報読取部(管理制御情報を読み取りそれ
に基づき制御を行なうマイクロコンピュータ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 27/00 G11B 27/00 D Fターム(参考) 5D044 AB05 AB07 BC06 CC04 DE14 DE17 DE27 DE49 EF05 FG18 GK11 5D090 AA01 BB10 CC12 CC14 GG12 GG17 GG36 5D110 AA19 AA27 AA29 BB06 DA04 DA11 DA12 DA15 DE01 EA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リードインエリアおよびこのリードインエ
    リアに続くボリュームスペースを持つ情報媒体におい
    て、 前記ボリュームスペースはオーディオゾーンを含むよう
    に構成され、 前記オーディオゾーンは、オーディオマネージャ、この
    オーディオマネージャにより管理されるオーディオタイ
    トルセット、および前記オーディオタイトルセット内の
    オーディオデータとともに再生可能なスチル画の集合を
    示すオーディオスチルビデオセットを含み、 前記スチル画の表示形態の内容として、1種類以上の表
    示タイミングモードと、1種類以上の表示順序モードが
    用意され、 前記オーディオタイトルセットはその記録内容の再生順
    序を管理するプログラムチェーン情報を含み、 前記プログラムチェーン情報が、前記スチル画の再生情
    報に関するサーチポインタを1以上含み、 前記サーチポインタが、前記スチル画の表示形態の内容
    を指定する表示モード情報を含むように構成されたこと
    を特徴とするオーディオ情報媒体。
  2. 【請求項2】 前記表示モード情報の前記表示タイミン
    グモードは2ビットコードで表現され、前記表示タイミ
    ングモードが00bのときはスライドショーが指定さ
    れ、前記表示タイミングモードが01bのときはブラウ
    ズ可能が指定されるように構成されたことを特徴とする
    請求項1に記載の媒体。
  3. 【請求項3】 前記表示モード情報の前記表示順序モー
    ドは2ビットコードで表現され、前記表示順序モードが
    00bのときはシーケンシャルが指定され、前記表示順
    序モードが10bのときはランダムが指定され、前記表
    示順序モードが11bのときはシャッフルが指定される
    ように構成されたことを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の媒体。
  4. 【請求項4】リードインエリアおよびこのリードインエ
    リアに続くボリュームスペースを持ち、前記ボリューム
    スペースはオーディオゾーンを含むように構成され、前
    記オーディオゾーンは、オーディオマネージャ、このオ
    ーディオマネージャにより管理されるオーディオタイト
    ルセット、および前記オーディオタイトルセット内のオ
    ーディオデータとともに再生可能なスチル画の集合を示
    すオーディオスチルビデオセットを含み、前記スチル画
    の表示形態の内容として、1種類以上の表示タイミング
    モードと、1種類以上の表示順序モードが用意され、前
    記オーディオタイトルセットはその記録内容の再生順序
    を管理するプログラムチェーン情報を含み、前記プログ
    ラムチェーン情報が、前記スチル画の再生情報に関する
    サーチポインタを1以上含み、前記サーチポインタが、
    前記スチル画の表示形態の内容を指定する表示モード情
    報を含むように構成された情報媒体を用いるものであっ
    て、 前記情報媒体から読み出された情報を復調しエラー訂正
    する信号処理回路と;前記信号処理回路により復調され
    エラー訂正された情報のうち前記スチル画に関する情報
    部分を格納するバッファと;前記バッファに格納された
    情報部分をデコードするデコーダ回路とを備えたことを
    特徴とする情報再生装置。
  5. 【請求項5】リードインエリアおよびこのリードインエ
    リアに続くボリュームスペースを持ち、前記ボリューム
    スペースはオーディオゾーンを含むように構成され、前
    記オーディオゾーンは、オーディオマネージャ、このオ
    ーディオマネージャにより管理されるオーディオタイト
    ルセット、および前記オーディオタイトルセット内のオ
    ーディオデータとともに再生可能なスチル画の集合を示
    すオーディオスチルビデオセットを含むことができ、前
    記スチル画の表示形態の内容として、1種類以上の表示
    タイミングモードと、1種類以上の表示順序モードが用
    意され、前記オーディオタイトルセットはその記録内容
    の再生順序を管理するプログラムチェーン情報を含むこ
    とができ、前記プログラムチェーン情報が、前記スチル
    画の再生情報に関するサーチポインタを1以上含むこと
    ができ、前記サーチポインタが、前記スチル画の表示形
    態の内容を指定する表示モード情報を含むことができる
    ように構成された情報媒体を用いるものであって、 前記オーディオタイトルセット、前記オーディオマネー
    ジャ、および前記オーディオスチルビデオの情報を作成
    し;作成された前記オーディオタイトルセットおよび前
    記オーディオスチルビデオを含む情報をパック化し;前
    記パック化された情報を前記情報媒体に記録するように
    構成したことを特徴とする情報記録方法。
  6. 【請求項6】リードインエリアおよびこのリードインエ
    リアに続くボリュームスペースを持ち、前記ボリューム
    スペースはオーディオゾーンを含むように構成され、前
    記オーディオゾーンは、オーディオマネージャ、このオ
    ーディオマネージャにより管理されるオーディオタイト
    ルセット、および前記オーディオタイトルセット内のオ
    ーディオデータとともに再生可能なスチル画の集合を示
    すオーディオスチルビデオセットを含み、前記オーディ
    オスチルビデオは1以上のオーディオスチルビデオユニ
    ットで構成され、前記オーディオスチルビデオユニット
    は1以上のオーディオスチルビデオオブジェクトで構成
    された情報媒体において、 前記オーディオタイトルセット内に1トラック分または
    複数トラック分のオーディオデータが存在し、前記オー
    ディオスチルビデオユニットの有効範囲をASVUレン
    ジとしたときに、このASVUレンジの開始部および終
    了部が、隣接する前記トラックの境界に一致するように
    構成されたことを特徴とするオーディオ情報媒体。
  7. 【請求項7】 前記ASVUレンジ内の前記トラックは
    連続したトラック番号を持つように構成したことを特徴
    とする請求項6に記載の媒体。
  8. 【請求項8】リードインエリアおよびこのリードインエ
    リアに続くボリュームスペースを持ち、前記ボリューム
    スペースはオーディオゾーンを含むように構成され、前
    記オーディオゾーンは、オーディオマネージャ、このオ
    ーディオマネージャにより管理されるオーディオタイト
    ルセット、および前記オーディオタイトルセット内のオ
    ーディオデータとともに再生可能なスチル画の集合を示
    すオーディオスチルビデオセットを含み、前記オーディ
    オスチルビデオは1以上のオーディオスチルビデオユニ
    ットで構成され、前記オーディオスチルビデオユニット
    は1以上のオーディオスチルビデオオブジェクトで構成
    され、前記オーディオタイトルセット内に1トラック分
    または複数トラック分のオーディオデータが存在し、前
    記オーディオスチルビデオユニットの有効範囲をASV
    Uレンジとしたときに、このASVUレンジの開始部お
    よび終了部が隣接する前記トラックの境界に一致するよ
    うに構成された情報媒体を用いるものであって、 前記情報媒体から読み出された情報を復調しエラー訂正
    する信号処理回路と;前記信号処理回路により復調され
    エラー訂正された情報のうち前記オーディオスチルビデ
    オユニットに関する情報部分を格納するオーディオスチ
    ルビデオユニットバッファとを備え、 前記オーディオスチルビデオユニットバッファに格納さ
    れた前記オーディオスチルビデオユニットが1以上の前
    記スチル画の情報を含む場合において、1つの前記スチ
    ル画の再生が、前記ASVUレンジ内の最初のトラック
    の開始と同時にスタートするように構成したことを特徴
    とする情報再生装置。
  9. 【請求項9】リードインエリアおよびこのリードインエ
    リアに続くボリュームスペースを持ち、前記ボリューム
    スペースはオーディオゾーンを含むように構成され、前
    記オーディオゾーンは、オーディオマネージャ、このオ
    ーディオマネージャにより管理されるオーディオタイト
    ルセット、および前記オーディオタイトルセット内のオ
    ーディオデータとともに再生可能なスチル画の集合を示
    すオーディオスチルビデオセットを含むことができ、前
    記オーディオスチルビデオは1以上のオーディオスチル
    ビデオユニットで構成され、前記オーディオスチルビデ
    オユニットは1以上のオーディオスチルビデオオブジェ
    クトで構成され、前記オーディオタイトルセット内に1
    トラック分または複数トラック分のオーディオデータが
    存在し、前記オーディオスチルビデオユニットの有効範
    囲をASVUレンジとしたときに、このASVUレンジ
    の開始部および終了部が隣接する前記トラックの境界に
    一致するように構成された情報媒体を用いるものであっ
    て、 前記オーディオタイトルセット、前記オーディオマネー
    ジャ、および前記オーディオスチルビデオの情報を作成
    し;作成された前記オーディオタイトルセットおよび前
    記オーディオスチルビデオを含む情報をパック化し;前
    記パック化された情報を前記情報媒体に記録するように
    構成したことを特徴とする情報記録方法。
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