JP3871969B2 - 衛星通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衛星通信システムに関し、特にPHS(簡易携帯電話システム)を利用する衛星通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、PHS(Personal Handyphone System、簡易携帯電話システム)を利用したデジタルコードレス通信システムが普及している。この通信システムでは、PIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)を利用して、家庭内及び会社内の自営基地局である自営親機(親機と称する)と移動局である子機間のデータ通信と、子機間同士の内線データ通信とが行われ、さらに、子機から発信して親機を経由してアナログ電話回線あるいはISDN網に接続しインターネットにアクセスが行われている。この親機と子機間の内線回線による通信は、通信速度32Kbps及び64Kbpsのデータ通信により実現されている。
【0003】
また、携帯電話のサービスエリア外(圏外)に該当する場所や一般電話機を設置し難い場所(例示:山間部)で親機と子機(PHS電話機)とがデータ通信を行うとき、図6に示されるように、衛星通信機器14に有線にてNCU20(衛星通信機器14と電話機、FAX/モデムを接続するための装置)を接続し、NCU20に有線にてホームアンテナ13に接続する。ホームアンテナ13とNCU20は、親機に対応し、ホームアンテナ13は、PHS網を介してPHS電話機(子機)であるPHS11、PHS12に接続される。これにより、ホームアンテナ13にPHS11、PHS12を収容した環境が実現される。また、衛星通信機器14は、静止衛星15を介して無線により衛星基地局16に接続され、衛星基地局16は、移動通信網17、固定網18を介してインターネット19に接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような通信システムにおいて、上述の親機は、公衆基地局とは異なり、低価格化が望まれているため、無線ユニットとチャネルコーデックの設計の面から、同時に使用できる通信チャネルは、2チャネルに制限されている。例えば親機と子機(PHS11)間で、2チャネルを使用して64Kbpsのデータ通信を行っているとき、他の子機(PHS12)は親機と通信できない。従って、各子機に対して、通信接続の機会が均等化されていない。このため、複数の子機(複数のPHS電話機)のうちの少なくとも1つが親機と通信することができることにより利用性が向上し且つ広域性に優れた通信システムが望まれる。また、各子機(各PHS電話機)に対して通信接続の機会を均等化できる通信システムが望まれる。
【0005】
本発明の目的は、利用性が向上し且つ広域性に優れた衛星通信システムを提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、各子機(各PHS電話機)に対して通信接続の機会を均等化できる衛星通信システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0008】
本発明の衛星通信システムは、衛星通信機器(4)と衛星通信アダプタ(3)とを具備する。衛星通信アダプタ(3)は、衛星通信機器(4)に物理的に結合され、チャネルコーデック機能とPIAFS通信制御機能を有する。この衛星通信アダプタ(3)は、チャネルコーデック機能によって複数のPHS電話機(1、2)のうちの少なくとも1つを選択し、PIAFS通信制御機能によって、選択されたPHS電話機が衛星通信アダプタ(3)、衛星通信機器(4)、及び人工衛星(5)を経由して基地局(6)と通信可能とする。本発明の衛星通信システムによれば、子機である複数のPHS電話機(1、2)のうちの少なくとも1つのPHS電話機が親機である衛星通信アダプタ(3)と通信することができることにより利用性が向上し、その少なくとも1つのPHS電話機が衛星通信を利用して基地局(6)と通信するため広域性に優れたシステムを実現する。このような広域性に優れた衛星通信システムは、例えば、携帯電話のサービスエリア外(圏外)に該当する場所や一般電話機を設置し難い場所(例示:山間部)でも利用することができる。
【0009】
本発明の衛星通信システムは、第1通信モードと第2通信モードとを実行する。第1通信モードは、衛星通信アダプタ(3)が複数のPHS電話機(1、2)のうちの1つを選択するモードである。第2通信モードは、衛星通信アダプタ(3)が複数のPHS電話機(1、2)のうちの少なくとも1つを選択するモードである。第1通信モードにおいて、衛星通信アダプタ(3)は、複数のPHS電話機(1、2)のうちの第1PHS電話機(1)から送信された、リンクチャネルを確立するための要求を表す第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、チャネルコーデック機能によって第1PHS電話機(1)にN(Nは2以上の整数)個の通信チャネルの全てを割り当てる。第2通信モードにおいて、衛星通信アダプタ(3)は、第1PHS電話機(1)から再度送信された第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、チャネルコーデック機能によってN個の通信チャネルのうちのM(1≦M<Nを満たす整数)個の通信チャネルを第1PHS電話機(1)に割り当てる。ここで、Nは、例えば、2である。また、N個の通信チャネルの各々の通信速度は、32Kbpsである。本発明の衛星通信システムによれば、衛星通信アダプタ(3)が複数のPHS電話機(1、2)のうちの1つを選択する第1通信モードでは、衛星通信アダプタ(3)が複数のPHS電話機(1、2)のうちの第1PHS電話機(1)と通信速度64Kbpsのデータ通信を行い、衛星通信アダプタ(3)が複数のPHS電話機(1、2)のうちの少なくとも1つを選択する第2通信モードでは、衛星通信アダプタ(3)が第1PHS電話機(1)と通信速度32Kbpsに制限したデータ通信を行うため、複数のPHS電話機(1、2)のうちの第1PHS電話機(1)以外のPHS電話機に通信接続の機会を与えることができる。即ち、本発明の衛星通信システムによれば、各子機(各PHS電話機)に対して通信接続の機会を均等化できる。
【0010】
第1通信モードにおいて、衛星通信アダプタ(3)は、複数のPHS電話機(1、2)のうちの第2PHS電話機(2)から送信された、リンクチャネルを確立するための要求を表す第2リンクチャネル確立要求を受信したとき、リンクチャネルの割り当てを拒否する旨を示すリンクチャネル割当拒否メッセージを第2PHS電話機(2)に送信する。このリンクチャネル割当拒否メッセージには、第1PHS電話機(1)の内線電話番号と、衛星通信アダプタ(3)と第1PHS電話機(1)とが通信を行っているときの通信速度とが記載されている。また、リンクチャネル割当拒否メッセージは、第2PHS電話機(2)、及び第2PHS電話機(2)に接続された端末(10)のうちの少なくとも1つに表示される。本発明の衛星通信システムによれば、第2PHS電話機(2)、第2PHS電話機(2)に接続された端末(10)に表示されるリンクチャネル割当拒否メッセージに記載された通信速度が“64Kbps”である場合、第2PHS電話機(2)の利用者が第2リンクチャネル確立要求を再度送信すれば、衛星通信アダプタ(3)と第1PHS電話機(1)とが再度データ通信(第2通信モード)を行っていても、第2PHS電話機(2)に通信接続の機会を与えられ、利用性が向上する。
【0011】
その理由として、本発明の衛星通信システムによれば、第2通信モードで、衛星通信アダプタ(3)が、第2PHS電話機(2)から再度送信された第2リンクチャネル確立要求を受信したとき、チャネルコーデック機能によってN個の通信チャネルのうちのM個の通信チャネルに重複しないP(1≦P<Nを満たす整数)個の通信チャネルを第2PHS電話機(2)に割り当てることにより実現する。このように、第2通信モードにおいて、第2PHS電話機(2)は、衛星通信アダプタ(3)と通信速度32Kbpsのデータ通信を行うことができる。
【0012】
複数のPHS電話機(1、2)のうちの第1PHS電話機(1)以外のPHS電話機に通信接続の機会を与えるために、衛星通信アダプタ(3)は確立要求テーブル(27)を有している。この場合、第1通信モードにおいて、衛星通信アダプタ(3)は、第2PHS電話機(2)からの第2リンクチャネル確立要求を受信したとき、第2PHS電話機(2)の内線電話番号と第2リンクチャネル確立要求があった旨を示すリンクチャネル確立要求有とを確立要求テーブル(27)に格納する。第2通信モードにおいて、衛星通信アダプタ(3)は、第1PHS電話機(1)から再度送信された第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、確立要求テーブル(27)を参照し、確立要求テーブル(27)に第2PHS電話機(2)の内線電話番号とリンクチャネル確立要求有とが格納されている場合、チャネルコーデック機能によって、M個の通信チャネルを第1PHS電話機(1)に割り当てる。
【0013】
第2通信モードにおいて、所定時間が経過しても第2PHS電話機(2)から第2リンクチャネル確立要求が再度送信されないとき、衛星通信アダプタ(3)は、第2リンクチャネル確立要求がない旨を示すメッセージであるリンクチャネル確立要求無を第1PHS電話機(1)に送信する。このメッセージは、第1PHS電話機(1)、及び第1PHS電話機(1)に接続された端末(10)のうちの少なくとも1つに表示される。また、衛星通信アダプタ(3)は、リンクチャネル確立要求無を送信した後に第1PHS電話機(1)からの第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、第1通信モードを実行する。このように、所定時間が経過しても第2PHS電話機(2)から第2リンクチャネル確立要求が再度送信されない場合、第1PHS電話機(1)は、衛星通信アダプタ(3)と通信速度32Kbpsに制限したデータ通信を行う必要がなく、再度、衛星通信アダプタ(3)と通信速度64Kbpsのデータ通信を行うことができ、利用性が向上する。
【0014】
第1通信モードにおいて、衛星通信アダプタ(3)は、第2PHS電話機(2)からの第2リンクチャネル確立要求を所定回数だけ受信したとき、リンクチャネルを開放する要求を表すメッセージであるリンクチャネル開放要求を第1PHS電話機(1)に送信する。このメッセージは、第1PHS電話機(1)、及び第1PHS電話機(1)に接続された端末(10)のうちの少なくとも1つに表示される。本発明の衛星通信システムによれば、第1PHS電話機(1)、第1PHS電話機(1)に接続された端末(10)に表示されるメッセージ(リンクチャネル開放要求)によって、第2PHS電話機(2)に通信接続の機会を与えるよう第1PHS電話機(1)の利用者に促すことができる。
【0015】
本発明の衛星通信方法は、衛星通信アダプタ(3)と衛星通信機器(4)と人工衛星(5)とを用いて、複数のPHS電話機(1、2)のうちの少なくとも1つが衛星通信アダプタ(3)、衛星通信機器(4)、及び人工衛星(5)を経由して基地局(6)と通信する方法である。本発明の衛星通信方法は、(a)衛星通信アダプタ(3)が複数のPHS電話機(1、2)のうちの1つを選択するステップ(S1〜S6、S21〜S27)と、(b)衛星通信アダプタ(3)が複数のPHS電話機(1、2)のうちの少なくとも1つを選択するステップ(S7〜S14)とを具備する。本発明の衛星通信方法によれば、子機である複数のPHS電話機(1、2)のうちの少なくとも1つのPHS電話機が親機である衛星通信アダプタ(3)と通信することができることにより利用性が向上し、その少なくとも1つのPHS電話機が衛星通信を利用して基地局(6)と通信するため広域性に優れている。このような広域性に優れた衛星通信方法は、例えば、携帯電話のサービスエリア外(圏外)に該当する場所や一般電話機を設置し難い場所(例示:山間部)でも利用することができる。
【0016】
(a)のステップは、(c)複数のPHS電話機(1、2)のうちの第1PHS電話機(1)から送信された、リンクチャネルを確立するための要求を表す第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、第1PHS電話機(1)にN(Nは2以上の整数)個の通信チャネルの全てを割り当てるステップ(S1、S2)を実行する。(b)のステップは、(d)第1PHS電話機(1)から再度送信された第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、N個の通信チャネルのうちのM(1≦M<Nを満たす整数)個の通信チャネルを第1PHS電話機(1)に割り当てるステップ(S7〜S10)を実行する。ここで、Nは、例えば、2である。また、N個の通信チャネルの各々の通信速度は、32Kbpsである。本発明の衛星通信方法によれば、(a)のステップでは、衛星通信アダプタ(3)が複数のPHS電話機(1、2)のうちの第1PHS電話機(1)と通信速度64Kbpsのデータ通信を行い、(b)のステップでは、衛星通信アダプタ(3)が第1PHS電話機(1)と通信速度32Kbpsに制限したデータ通信を行うため、複数のPHS電話機(1、2)のうちの第1PHS電話機(1)以外のPHS電話機に通信接続の機会を与えることができる。即ち、本発明の衛星通信方法によれば、各子機(各PHS電話機)に対して通信接続の機会を均等化できる。
【0017】
(c)のステップは、(e)複数のPHS電話機(1、2)のうちの第2PHS電話機(2)から送信された、リンクチャネルを確立するための要求を表す第2リンクチャネル確立要求を受信したとき、リンクチャネルの割り当てを拒否する旨を示すリンクチャネル割当拒否メッセージを第2PHS電話機(2)に送信するステップ(S3、S4)を実行する。本発明の衛星通信方法によれば、第2PHS電話機(2)の利用者が第2リンクチャネル確立要求を再度送信したとき、衛星通信アダプタ(3)と第1PHS電話機(1)とが再度データ通信{(b)のステップ}を行っていても、第2PHS電話機(2)に通信接続の機会を与えられ、利用性が向上する。
【0018】
(d)のステップは、(f)第2PHS電話機(2)から再度送信された第2リンクチャネル確立要求を受信したとき、N個の通信チャネルのうちのM個の通信チャネルに重複しないP(1≦P<Nを満たす整数)個の通信チャネルを第2PHS電話機(2)に割り当てるステップ(S11〜S14)を実行する。このように、(b)のステップにおいて、第2PHS電話機(2)は、衛星通信アダプタ(3)と通信速度32Kbpsのデータ通信を行うことができる。
【0019】
本発明の衛星通信方法において、複数のPHS電話機(1、2)のうちの第1PHS電話機(1)以外のPHS電話機に通信接続の機会を与えるために、衛星通信アダプタ(3)は確立要求テーブル(27)を有している。(e)のステップは、(g)第2PHS電話機(2)からの第2リンクチャネル確立要求を受信したとき、第2PHS電話機(2)の内線電話番号と第2リンクチャネル確立要求があった旨を示すリンクチャネル確立要求有とを確立要求テーブルに格納するステップ(S3、S4)を実行する。(f)のステップは、(h)第1PHS電話機(1)から再度送信された第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、確立要求テーブルを参照し、確立要求テーブルに第2PHS電話機(2)の内線電話番号とリンクチャネル確立要求有とが格納されている場合、M個の通信チャネルを第1PHS電話機(1)に割り当てるステップ(S11〜S14)を実行する。
【0020】
(b)のステップは、(i)所定時間が経過しても第2PHS電話機(2)から第2リンクチャネル確立要求が再度送信されないとき、第2リンクチャネル確立要求がない旨を示すメッセージであるリンクチャネル確立要求無を第1PHS電話機(1)に送信するステップ(S7〜S14)を実行する。(a)のステップは、(i)のステップ実行後に第1PHS電話機(1)からの第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、(c)のステップ(S1、S2)を実行する。このように、所定時間が経過しても第2PHS電話機(2)から第2リンクチャネル確立要求が再度送信されない場合、第1PHS電話機(1)は、衛星通信アダプタ(3)と通信速度32Kbpsに制限したデータ通信を行う必要がなく、再度、衛星通信アダプタ(3)と通信速度64Kbpsのデータ通信を行うことができ、利用性が向上する。
【0021】
(c)のステップは、(j)第2PHS電話機(2)からの第2リンクチャネル確立要求を所定回数だけ受信したとき、リンクチャネルを開放する要求を表すメッセージであるリンクチャネル開放要求を第1PHS電話機(1)に送信するステップ(S21〜S27)を実行する。本発明の衛星通信方法によれば、第1PHS電話機(1)、第1PHS電話機(1)に接続された端末(10)に表示されるメッセージ(リンクチャネル開放要求)によって、第2PHS電話機(2)に通信接続の機会を与えるよう第1PHS電話機(1)の利用者に促すことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、本発明による衛星通信システムの実施の形態を以下に説明する。
【0023】
図1は、本発明の衛星通信システムの構成を示すブロック図である。図1に示されるように、本発明の衛星通信システムは、複数のPHS(PersonalHandyphone System)電話機と、PHS通信用アンテナが設けられた衛星通信アダプタ3と、衛星通信機器4と、人工衛星である静止衛星5と、衛星基地局6とを具備する。本発明の衛星通信システムは、衛星通信アダプタ3と複数のPHS電話機とがデータ通信を行うときに利用される。この本発明の衛星通信システムは、例えば、携帯電話のサービスエリア外(圏外)に該当する場所や一般電話機を設置し難い場所(例示:山間部)でも利用可能である。
【0024】
衛星通信アダプタ3は、無線回線を介して複数のPHS電話機と接続され、通信チャネルが第1通信チャネルと第2通信チャネルとの2チャネルのみを有する簡易的な自営基地局(自営親機又は親機と称する)である。ここで、複数のPHS電話機として、PHS1、PHS2を例にして説明する。PHS1とPHS2は、衛星通信アダプタ3の内部システムに予め登録された子機端末であり、上述の2チャネルを使用して、衛星通信アダプタ3と無線通信する。
【0025】
また、衛星通信アダプタ3は、有線にて衛星通信機器4に接続される。この衛星通信アダプタ3は、従来の無線システムで説明されたNCU20を介して接続されるのではなく、物理的に衛星通信機器4に接続される。衛星通信機器4は、静止衛星5を介して無線により衛星基地局6に接続され、衛星基地局6は、移動通信網7、固定網8を介してインターネット9に接続される。移動通信網7は、携帯電話機で例示される移動端末の通信回線である。固定網8は、一般電話機、FAX、PC(パーソナルコンピュータ)、企業LANに接続するための有線通信回線である。
【0026】
また、衛星通信アダプタ3は、チャネルコーデック機能とPIAFS通信制御機能とを有する。チャネルコーデック機能は、無線回線におけるタイムスロットに通信チャネルの割当を行い、制御チャネル及び通信チャネルの分解と組み立てを行う。PIAFS通信制御機能は、通信速度32Kbpsのチャネルを2チャネル使用した通信速度64Kbpsのデータ通信をPIAFSにより制御(PIAFSデータ通信制御)する。ここで、PIAFS(PHS InternetAccess Forum Standard)は、RCR−STD−28(電波システム開発センタ標準)で規定された、PHSの基地局(ここでは、衛星通信アダプタ3)とPHSの端末(ここでは、PHS1、PHS2)間の伝送制御プロトコルである。PHS1、PHS2は、衛星通信アダプタ3と同様に、チャネルコーデック機能とPIAFS通信制御機能を有する。
【0027】
衛星通信アダプタ3は、チャネルコーデック機能に基づいて複数のPHS電話機(PHS1、PHS2)のうちの少なくとも1つを選択し、PIAFS通信制御機能に基づいて、選択されたPHS電話機が衛星通信アダプタ3、衛星通信機器4、及び静止衛星5を経由して衛星基地局6と通信可能とする。即ち、選択されたPHS電話機は、衛星基地局6と通信してインターネットアクセスポイントに接続される。
【0028】
図2は、衛星通信アダプタ3の内部システムの構成を示すブロック図である。図2に示されるように、衛星通信アダプタ3は、回線インタフェース部21、PIAFS制御部22、チャネルコーデック部23、無線ユニット部24、制御部25、記憶部26を具備する。記憶部26は、確立要求テーブル27、内線電話番号テーブル28を有する。内線電話番号テーブル28には、衛星通信アダプタ3の内部システムに予め登録された子機端末として、複数のPHS電話機(PHS1、PHS2)の内線電話番号が予めに登録されている。
【0029】
回線インタフェース部21は、衛星通信機器4に有線にて接続されている。PIAFS制御部22は、回線インタフェース部21に接続されている。チャネルコーデック部23は、PIAFS制御部22に接続されている。無線ユニット部24は、チャネルコーデック部23に接続されている。制御部25は、回線インタフェース部21、PIAFS制御部22、チャネルコーデック部23、無線ユニット部24、記憶部26に接続されている。制御部25は、CPU(図示せぬ)を有し、そのCPUによって、回線インタフェース部21とPIAFS制御部22とチャネルコーデック部23と無線ユニット部24と記憶部26とを制御する。
【0030】
無線ユニット部24は、1.9GHz帯の周波数に変換する機能を有し、無線回線を介してPHS1、PHS2とデータの送受信(データ通信)を行う。チャネルコーデック部23は、上述のチャネルコーデック機能であり、無線回線におけるタイムスロットに通信チャネルを割り当てるとともに、制御チャネル及び通信チャネルの分解と組み立てを行う。
【0031】
PIAFS制御部22は、上述のPIAFS通信制御機能であり、PIAFSフレームの生成、分解、PIAFSデータ通信制御を行う。PIAFS制御部22は、通信速度32Kbpsのチャネルを使用したデータ通信と、通信速度32Kbpsのチャネルを2チャネル使用した通信速度64Kbpsのデータ通信とをサポートする。回線インタフェース部21は、衛星通信機器4に接続するための制御機能を有する。
【0032】
図3は、PHS1、2の内部システムの構成を示すブロック図である。図3に示されるように、PHS1、2は、DTE(デジタル端末)インタフェース部31、PIAFS制御部32、チャネルコーデック部33、無線ユニット部34、制御部35、表示部36を具備する。表示部36は、LCD(液晶)表示器又はLED表示器である。
【0033】
DTEインタフェース部31は、通常、PC10に接続され、PHS1、PHS2は、そのPC10から制御されることにより、発着信の起動とデータの送受信とを行うことができる。PIAFS制御部32は、DTEインタフェース部31に接続されている。チャネルコーデック部33は、PIAFS制御部32に接続されている。無線ユニット部34は、チャネルコーデック部33に接続されている。制御部35は、DTEインタフェース部31、PIAFS制御部32、チャネルコーデック部33、無線ユニット部34、表示部36に接続されている。制御部35は、CPU(図示せぬ)を有し、そのCPUによって、DTEインタフェース部31とPIAFS制御部32とチャネルコーデック部33と無線ユニット部34と表示部36とを制御する。
【0034】
無線ユニット部34は、無線回線を介して衛星通信アダプタ3とデータの送受信(データ通信)を行う。チャネルコーデック部33は、上述のチャネルコーデック機能であり、無線回線におけるタイムスロットに通信チャネルを割り当てるとともに、制御チャネル及び通信チャネルの分解と組み立てを行う。
【0035】
PIAFS制御部32は、上述のPIAFS通信制御機能であり、PIAFSフレームの生成、分解、PIAFSデータ通信制御を行う。PIAFS制御部32は、通信速度32Kbpsのチャネルを使用したデータ通信と、通信速度32Kbpsのチャネルを2チャネル使用した通信速度64Kbpsのデータ通信とをサポートする。
【0036】
DTEインタフェース部31は、PC10との接続インタフェース機能と、RS232C又はPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)で標準化されているカードインタフェースとを有する。
【0037】
次に、本発明の衛星通信システムの動作について説明する。図4、図5は、本発明の衛星通信システムの動作を示すシーケンス図である。本発明の衛星通信システムは第1通信モードと第2通信モードとを実行する。第1通信モードでは、衛星通信アダプタ3が複数のPHS電話機(PHS1、PHS2)のうちの1つのPHS電話機を選択するモードである。第2通信モードでは、衛星通信アダプタ3が複数のPHS電話機(PHS1、PHS2)のうちの少なくとも1つのPHS電話機を選択するモードである。
【0038】
第1通信モードにおいて、衛星通信アダプタ3は、複数のPHS電話機(PHS1、PHS2)のうちのPHS1から送信された、リンクチャネルを確立するための要求を表す第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、チャネルコーデック部23によってPHS1に2個の通信チャネルを割り当てる。この場合、図4に示されるように、第1通信モード(S1〜S6)において、衛星通信アダプタ3とPHS1は、通信速度32Kbpsの第1通信チャネルTch1と通信速度32Kbpsの第2通信チャネルTch2とを使用して、通信速度64Kbpsのデータ通信を行っている(ステップS1、S2)。衛星通信アダプタ3の制御部25は、第1通信チャネルTch1と第2通信チャネルTch2とを使用しているため、使用できる通信チャネルの空きが無いのを認識している。
【0039】
第1通信モードにおいて、複数のPHS電話機のうちのPHS2が、制御チャネルCchを使用して、使用すべきリンクチャネルを確立するための要求を表す第2リンクチャネル確立要求を衛星通信アダプタ3に送信したものとする(ステップS3)。第2リンクチャネル確立要求には、PHS2の内線電話番号が含まれる。
【0040】
第1通信モードにおいて、衛星通信アダプタ3は、PHS2からの第2リンクチャネル確立要求を受信したとき、衛星通信アダプタ3の制御部25によって、内線電話番号テーブル28に登録された内線電話番号に一致するPHS2の内線電話番号と、第2リンクチャネル確立要求があった旨を示すリンクチャネル確立要求有とを、衛星通信アダプタ3の記憶部26の確立要求テーブル27に格納する。衛星通信アダプタ3の制御部25は、使用できる通信チャネルの空きが無いのを認識しているため、リンクチャネルの割り当てを拒否する旨を示すリンクチャネル割当拒否メッセージをPHS2に送信する(ステップS4)。
【0041】
ここで、リンクチャネル割当拒否メッセージは、このメッセージ中に拒否理由情報を表す8ビットのエリアを有し、この8ビットのうちの最上位ビットを“1”とすることでオプションとして任意の情報設定ができる。従って、衛星通信アダプタ3の制御部25は、最上位ビットを“1”とし、拒否理由情報を含むリンクチャネル割当拒否メッセージを生成し、このリンクチャネル割当拒否メッセージをPHS2に送信することにより、拒否理由情報をPHS2に通知する。このリンクチャネル割当拒否メッセージには、拒否理由情報として、通信中のPHS1の内線電話番号と接続通信速度とが記載されている。ここで、接続通信速度は、衛星通信アダプタ3とPHS1とがデータ通信を行っているときの通信速度であり、この場合、64Kbpsである。
【0042】
PHS2は、衛星通信アダプタ3からリンクチャネル割当拒否メッセージを受信すると、リンクチャネルの割当が拒否された旨をPHS2の表示部36に表示するとともに、PHS2のDTEインタフェース部31を経由して、PHS2に接続されたPC10を制御し、リンクチャネルの割当が拒否された旨をそのPC10に表示する。
【0043】
次に、衛星通信アダプタ3とPHS1は、データ通信を終了すると(第1通信モードの終了)、第1通信チャネルTch1の切断と第2通信チャネルTch2の切断とのシーケンスを実行する(ステップS5、S6)。
【0044】
第1通信モードが終了した通信終了状態のとき、第2通信モードでは、PHS1が、再度、制御チャネルCchを使用して、使用すべきリンクチャネルを確立するための要求を表す第1リンクチャネル確立要求を衛星通信アダプタ3に送信したものとする(ステップS7)。第1リンクチャネル確立要求には、PHS1の内線電話番号が含まれる。
【0045】
第2通信モード(S7〜S14)において、衛星通信アダプタ3の制御部25は、PHS1からの第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、衛星通信アダプタ3の確立要求テーブル27を参照し、確立要求テーブル27にPHS2の内線電話番号とリンクチャネル確立要求有とが格納されている場合、PHS2からのリンクチャネル確立要求が既にあったことを認識する。この場合、衛星通信アダプタ3は、チャネルコーデック部23によって、1個の通信チャネルとして通信速度32Kbpsの第1通信チャネルTch1のみをPHS1に割り当てる(ステップS8)。このとき、第2通信チャネルTch2は、いずれのPHS電話機(本実施例ではPHS1)にもまだ割り当てられていない。
【0046】
次に、この第2通信モードにおいて、衛星通信アダプタ3とPHS1は、呼設定シーケンスを行い(ステップS9)、第1通信チャネルTch1を使用して通信速度64Kbpsのデータ通信を行う(ステップS10)。
【0047】
第2通信モードにおいて、PHS2が、再度、制御チャネルCchを使用して、第2リンクチャネル確立要求を衛星通信アダプタ3に送信したものとする(ステップS11)。この場合、衛星通信アダプタ3は、チャネルコーデック部23によって、第1通信チャネルTch1に重複しない1個の通信チャネルとして通信速度32Kbpsの第2通信チャネルTch2をPHS2に割り当てる(ステップS12)。
【0048】
次に、この第2通信モードにおいて、衛星通信アダプタ3とPHS2は、呼設定シーケンスを行い(ステップS13)、第2通信チャネルTch2を使用して通信速度64Kbpsのデータ通信を行う(ステップS14)。
【0049】
このように、2個の通信チャネルのうちの1個の通信チャネルは、PHS2から再度送信された第2リンクチャネル確立要求を第2通信モードで衛星通信アダプタ3が受信したとき、チャネルコーデック部23によってPHS2に割り当てられる。
【0050】
ここで、第2通信モード(S7〜S14)において、所定時間が経過してもPHS2から第2リンクチャネル確立要求が再度送信されないとき、衛星通信アダプタ3は、制御チャネルCchを使用して、第2リンクチャネル確立要求がない旨を示すメッセージであるリンクチャネル確立要求無をPHS1に送信する。PHS1は、リンクチャネル確立要求無を受信し、そのリンクチャネル確立要求無(メッセージ)をPHS1の表示部36に表示するとともに、PHS1のDTEインタフェース部31を経由して、PHS1に接続されたPC10を制御し、リンクチャネル確立要求無をそのPC10に表示する。その後、衛星通信アダプタ3は、PHS1からの第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、第1通信モードを実行する。即ち、衛星通信アダプタ3とPHS1は、第1通信モード(ステップS1、S2)として、第1通信チャネルTch1と第2通信チャネルTch2とを使用して、再度、64Kbpsのデータ通信を行うことができる。
【0051】
また、図5に示されるように、第1通信モード(S21〜S27)において、衛星通信アダプタ3とPHS1は、第1通信チャネルTch1と第2通信チャネルTch2とを使用して、通信速度64Kbpsのデータ通信を行っているときに、PHS2からの接続要求(リンクチャネル確立要求)があったとき、PHS2からの接続要求があったとき、PHS1に対してリンクチャネルを開放するよう要求して、PHS2にリンクチャネルの割当ての機会を与えるよう促すこともできる。
【0052】
まず、第1通信モードにおいて、ステップS1、S2と同様に、衛星通信アダプタ3とPHS1は、第1通信チャネルTch1と第2通信チャネルTch2とを使用して、通信速度64Kbpsのデータ通信を行っている(ステップS21、S22)。
【0053】
第1通信モードにおいて、ステップS3と同様に、複数のPHS電話機のうちのPHS2が、制御チャネルCchを使用して、第2リンクチャネル確立要求を衛星通信アダプタ3に送信したものとする(ステップS23)。
【0054】
第1通信モードにおいて、ステップS4と同様に、衛星通信アダプタ3は、PHS2からの第2リンクチャネル確立要求を受信したとき、衛星通信アダプタ3の制御部25によって、衛星通信アダプタ3の内線電話番号テーブル28に登録された内線電話番号に一致するPHS2の内線電話番号とリンクチャネル確立要求有とを、衛星通信アダプタ3の確立要求テーブル27に格納する。衛星通信アダプタ3は、使用できる通信チャネルの空きが無いのを認識しているため、リンクチャネル割当拒否メッセージをPHS2に送信する(ステップS24)。
【0055】
PHS2は、衛星通信アダプタ3からリンクチャネル割当拒否メッセージを受信し、再度、制御チャネルCchを使用して、第2リンクチャネル確立要求を衛星通信アダプタ3に送信したものとする(ステップS25)。このとき、衛星通信アダプタ3は、ステップS24と同様に、再度、リンクチャネル割当拒否メッセージをPHS2に送信する(ステップS26)。
【0056】
第1通信モードにおいて、衛星通信アダプタ3は、PHS2からの第2リンクチャネル確立要求を所定回数{本実施例では所定回数を2回(S23、S25)とする}受信したとき、リンクチャネルを開放する要求を表すリンクチャネル開放要求をPHS1に送信する(ステップS27)。PHS1は、リンクチャネル開放要求を受信し、そのリンクチャネル開放要求(メッセージ)をPHS1の表示部36に表示するとともに、PHS1のDTEインタフェース部31を経由して、PHS1に接続されたPC10を制御し、リンクチャネル開放要求をそのPC10に表示する。
【0057】
【発明の効果】
以上の説明のより、本発明の衛星通信システムによれば、衛星通信アダプタ3は、衛星通信機器4に物理的に結合され、チャネルコーデック機能とPIAFS通信制御機能を有する。この衛星通信アダプタ3は、チャネルコーデック機能によって複数のPHS電話機1、2のうちの少なくとも1つを選択し、PIAFS通信制御機能によって、選択されたPHS電話機が衛星通信アダプタ3、衛星通信機器4、及び人工衛星である静止衛星5を経由して衛星基地局6と通信可能とする。本発明の衛星通信システムによれば、子機である複数のPHS電話機1、2のうちの少なくとも1つのPHS電話機が親機である衛星通信アダプタ3と通信することができることにより利用性が向上し、その少なくとも1つのPHS電話機が衛星通信を利用して衛星基地局6と通信するため広域性に優れたシステムを実現する。このような広域性に優れた衛星通信システムは、例えば、携帯電話のサービスエリア外(圏外)に該当する場所や一般電話機を設置し難い場所(例示:山間部)でも利用することができる。
【0058】
本発明の衛星通信システムは、第1通信モードと第2通信モードとを実行する。第1通信モードは、衛星通信アダプタ3が複数のPHS電話機1、2のうちの1つを選択するモードである。第2通信モードは、衛星通信アダプタ3が複数のPHS電話機1、2のうちの少なくとも1つを選択するモードである。第1通信モードにおいて、衛星通信アダプタ3は、複数のPHS電話機1、2のうちの第1PHS電話機であるPHS1から送信された、リンクチャネルを確立するための要求を表す第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、チャネルコーデック機能によってPHS1にN(Nは2以上の整数)個の通信チャネルの全てを割り当てる。第2通信モードにおいて、衛星通信アダプタ3は、PHS1から再度送信された第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、チャネルコーデック機能によってN個の通信チャネルのうちのM(1≦M<Nを満たす整数)個の通信チャネルをPHS1に割り当てる。ここで、本実施例の場合、Nは2である。また、N個の通信チャネルの各々の通信速度は、32Kbpsである。本発明の衛星通信システムによれば、衛星通信アダプタ3が複数のPHS電話機1、2のうちの1つを選択する第1通信モードでは、衛星通信アダプタ3が複数のPHS電話機1、2のうちのPHS1と通信速度64Kbpsのデータ通信を行い、衛星通信アダプタ3が複数のPHS電話機1、2のうちの少なくとも1つを選択する第2通信モードでは、衛星通信アダプタ3がPHS1と通信速度32Kbpsに制限したデータ通信を行うため、複数のPHS電話機1、2のうちのPHS1以外のPHS電話機に通信接続の機会を与えることができる。即ち、本発明の衛星通信システムによれば、各子機(各PHS電話機)に対して通信接続の機会を均等化できる。
【0059】
第1通信モードにおいて、衛星通信アダプタ3は、複数のPHS電話機1、2のうちの第2PHS電話機であるPHS2から送信された、リンクチャネルを確立するための要求を表す第2リンクチャネル確立要求を受信したとき、リンクチャネルの割り当てを拒否する旨を示すリンクチャネル割当拒否メッセージをPHS2に送信する。このリンクチャネル割当拒否メッセージには、PHS1の内線電話番号と、衛星通信アダプタ3とPHS1とが通信を行っているときの通信速度とが記載されている。また、リンクチャネル割当拒否メッセージは、PHS2、及びPHS2に接続された端末であるPC10のうちの少なくとも1つに表示される。本発明の衛星通信システムによれば、PHS2、PHS2に接続されたPC10に表示されるリンクチャネル割当拒否メッセージに記載された通信速度が“64Kbps”である場合、PHS2の利用者が第2リンクチャネル確立要求を再度送信すれば、衛星通信アダプタ3とPHS1とが再度データ通信(第2通信モード)を行っていても、PHS2に通信接続の機会を与えられ、利用性が向上する。
【0060】
その理由として、本発明の衛星通信システムによれば、第2通信モードで、衛星通信アダプタ3が、PHS2から再度送信された第2リンクチャネル確立要求を受信したとき、チャネルコーデック機能によってN個の通信チャネルのうちのM個の通信チャネルに重複しないP(1≦P<Nを満たす整数)個の通信チャネルをPHS2に割り当てることにより実現する。このように、第2通信モードにおいて、PHS2は、衛星通信アダプタ3と通信速度32Kbpsのデータ通信を行うことができる。
【0061】
複数のPHS電話機1、2のうちのPHS1以外のPHS電話機に通信接続の機会を与えるために、衛星通信アダプタ3は確立要求テーブル27を有している。この場合、第1通信モードにおいて、衛星通信アダプタ3は、PHS2からの第2リンクチャネル確立要求を受信したとき、PHS2の内線電話番号と第2リンクチャネル確立要求があった旨を示すリンクチャネル確立要求有とを確立要求テーブル27に格納する。第2通信モードにおいて、衛星通信アダプタ3は、PHS1から再度送信された第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、確立要求テーブル27を参照し、確立要求テーブル27にPHS2の内線電話番号とリンクチャネル確立要求有とが格納されている場合、チャネルコーデック機能によって、M個の通信チャネルをPHS1に割り当てる。
【0062】
第2通信モードにおいて、所定時間が経過してもPHS2から第2リンクチャネル確立要求が再度送信されないとき、衛星通信アダプタ3は、第2リンクチャネル確立要求がない旨を示すメッセージであるリンクチャネル確立要求無をPHS1に送信する。このメッセージは、PHS1、及びPHS1に接続されたPC10のうちの少なくとも1つに表示される。また、衛星通信アダプタ3は、リンクチャネル確立要求無を送信した後にPHS1からの第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、第1通信モードを実行する。このように、所定時間が経過してもPHS2から第2リンクチャネル確立要求が再度送信されない場合、PHS1は、衛星通信アダプタ3と通信速度32Kbpsに制限したデータ通信を行う必要がなく、再度、衛星通信アダプタ3と通信速度64Kbpsのデータ通信を行うことができ、利用性が向上する。
【0063】
第1通信モードにおいて、衛星通信アダプタ3は、PHS2からの第2リンクチャネル確立要求を所定回数だけ受信したとき、リンクチャネルを開放する要求を表すメッセージであるリンクチャネル開放要求をPHS1に送信する。このメッセージは、PHS1、及びPHS1に接続されたPC10のうちの少なくとも1つに表示される。本発明の衛星通信システムによれば、PHS1、PHS1に接続されたPC10に表示されるメッセージ(リンクチャネル開放要求)によって、PHS2に通信接続の機会を与えるようPHS1の利用者に促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の衛星通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の衛星通信システムにおける衛星通信アダプタの内部システムの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明の衛星通信システムにおけるPHS電話機の内部システムの構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、本発明の衛星通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図5】図5は、本発明の衛星通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図6】図6は、従来の通信システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、2 PHS電話機(PHS)
3 衛星通信アダプタ
4 衛星通信機器
5 静止衛星
6 衛星基地局
7 移動通信網
8 固定網
9 インターネット
10 PC
11、12 PHS電話機(PHS)
13 ホームアンテナ
14 衛星通信機器
15 静止衛星
16 衛星基地局
17 移動通信網
18 固定網
19 インターネット
20 NCU
21 回線インタフェース部
22 PIAFS制御部
23 チャネルコーデック部
24 無線ユニット部
25 制御部
26 記憶部
27 確立要求テーブル
28 内線電話番号テーブル
31 DTE(デジタル端末)インタフェース部
32 PIAFS制御部
33 チャネルコーデック部
34 無線ユニット部
35 制御部
36 表示部

Claims (18)

  1. 基地局と、
    人工衛星を介して前記基地局に接続される衛星通信機器と、
    子機である複数のPHS電話機と、
    親機として前記衛星通信機器に結合され、前記複数のPHS電話機のうちの選択PHS電話機を選択するチャネルコーデック機能と、前記選択PHS電話機が前記衛星通信機器及び前記人工衛星を介して前記基地局と通信するためのPIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)通信制御機能を有する衛星通信アダプタと
    を具備し、
    前記衛星通信アダプタは、
    前記選択PHS電話機として、1つのPHS電話機を選択する第1通信モードにおいて、
    前記複数のPHS電話機のうちの第1PHS電話機から送信された第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、前記チャネルコーデック機能によって前記第1PHS電話機にN(Nは2以上の整数)個の通信チャネルを割り当て、
    前記複数のPHS電話機のうちの第2PHS電話機から送信された第2リンクチャネル確立要求を受信したとき、前記第2リンクチャネル確立要求に対するリンクチャネルの割り当てを拒否する旨を示すリンクチャネル割当拒否メッセージを前記第2PHS電話機に送信し、
    前記選択PHS電話機として、少なくとも1つのPHS電話機を選択する第2通信モードにおいて、
    前記第1PHS電話機から再度送信された前記第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、前記チャネルコーデック機能によって前記N個の通信チャネルのうちのM(1≦M<Nを満たす整数)個の通信チャネルを前記第1PHS電話機に割り当て、
    前記第2PHS電話機から再度送信された前記第2リンクチャネル確立要求を受信したとき、前記チャネルコーデック機能によって前記N個の通信チャネルのうちの前記M個の通信チャネルに重複しないP(1≦P<(N−M)を満たす整数)個の通信チャネルを前記第2PHS電話機に割り当てる
    衛星通信システム。
  2. 請求項に記載の衛星通信システムにおいて、
    前記リンクチャネル割当拒否メッセージには、前記第1PHS電話機の内線電話番号と、前記衛星通信アダプタと前記第1PHS電話機とが通信を行っているときの通信速度とが記載された
    衛星通信システム。
  3. 請求項又はに記載の衛星通信システムにおいて、
    前記リンクチャネル割当拒否メッセージは、前記第2PHS電話機、及び前記第2PHS電話機に接続された端末のうちの少なくとも1つに表示される
    衛星通信システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の衛星通信システムにおいて、
    前記衛星通信アダプタは、確立要求テーブルを更に有し、
    前記第1通信モードでは、前記衛星通信アダプタが、前記第2PHS電話機からの前記第2リンクチャネル確立要求を受信したとき、前記第2PHS電話機の内線電話番号と前記第2リンクチャネル確立要求があった旨を示すリンクチャネル確立要求有とを前記確立要求テーブルに格納し、
    前記第2通信モードでは、前記衛星通信アダプタが、前記第1PHS電話機から再度送信された前記第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、前記確立要求テーブルを参照し、前記確立要求テーブルに前記第2PHS電話機の内線電話番号と前記リンクチャネル確立要求有とが格納されている場合、前記チャネルコーデック機能によって、前記M個の通信チャネルを前記第1PHS電話機に割り当てる
    衛星通信システム。
  5. 請求項のいずれか一項に記載の衛星通信システムにおいて、
    前記第2通信モードでは、所定時間が経過しても前記第2PHS電話機から前記第2リンクチャネル確立要求が再度送信されないとき、前記衛星通信アダプタは、前記第2リンクチャネル確立要求がない旨を示すメッセージであるリンクチャネル確立要求無を前記第1PHS電話機に送信し、前記リンクチャネル確立要求無を送信した後に前記第1PHS電話機からの前記第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、前記第1通信モードを実行する
    衛星通信システム。
  6. 請求項のいずれか一項に記載の衛星通信システムにおいて、
    前記第1通信モードでは、前記衛星通信アダプタが、前記第2PHS電話機からの前記第2リンクチャネル確立要求を所定回数だけ受信したとき、前記リンクチャネルを開放する要求を表すメッセージであるリンクチャネル開放要求を前記第1PHS電話機に送信する
    衛星通信システム。
  7. 請求項に記載の衛星通信システムにおいて、
    前記リンクチャネル確立要求無は、前記第1PHS電話機、及び前記第1PHS電話機に接続された端末のうちの少なくとも1つに表示される
    衛星通信システム。
  8. 請求項6に記載の衛星通信システムにおいて、
    前記リンクチャネル開放要求は、前記第1PHS電話機、及び前記第1PHS電話機に接続された端末のうちの少なくとも1つに表示される
    衛星通信システム。
  9. 請求項のいずれか一項に記載の衛星通信システムにおいて、
    前記Nは2であり、
    前記N個の通信チャネルの各々の通信速度は、32Kbpsである
    衛星通信システム。
  10. 人工衛星を介して基地局に接続される衛星通信機器に親機として結合され、子機である複数のPHS電話機のうちの選択PHS電話機を選択するチャネルコーデック機能と、前記選択PHS電話機が前記衛星通信機器及び前記人工衛星を介して基地局と通信するためのPIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)通信制御機能とを有する衛星通信アダプタを用いる衛星通信方法であって、
    前記選択PHS電話機として、1つのPHS電話機を選択する第1通信モードにおいて、
    前記複数のPHS電話機のうちの第1PHS電話機から送信された第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、前記チャネルコーデック機能によって前記第1PHS電話機にN(Nは2以上の整数)個の通信チャネルを割り当てるステップと、
    前記複数のPHS電話機のうちの第2PHS電話機から送信された第2リンクチャネル確立要求を受信したとき、前記第2リンクチャネル確立要求に対するリンクチャネルの割り当てを拒否する旨を示すリンクチャネル割当拒否メッセージを前記第2PHS電話機に 送信するステップと、
    前記選択PHS電話機として、少なくとも1つのPHS電話機を選択する第2通信モードにおいて、
    前記第1PHS電話機から再度送信された前記第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、前記チャネルコーデック機能によって前記N個の通信チャネルのうちのM(1≦M<Nを満たす整数)個の通信チャネルを前記第1PHS電話機に割り当るステップと、
    前記第2PHS電話機から再度送信された前記第2リンクチャネル確立要求を受信したとき、前記チャネルコーデック機能によって前記N個の通信チャネルのうちの前記M個の通信チャネルに重複しないP(1≦P<(N−M)を満たす整数)個の通信チャネルを前記第2PHS電話機に割り当てるステップと
    を具備する衛星通信方法。
  11. 請求項9に記載の衛星通信方法において、
    前記リンクチャネル割当拒否メッセージには、前記第1PHS電話機の内線電話番号と、前記衛星通信アダプタと前記第1PHS電話機とが通信を行っているときの通信速度とが記載された
    衛星通信方法。
  12. 請求項9又は10に記載の衛星通信方法において、
    前記リンクチャネル割当拒否メッセージは、前記第2PHS電話機、及び前記第2PHS電話機に接続された端末のうちの少なくとも1つに表示される
    衛星通信方法。
  13. 請求項10〜12のいずれか一項に記載の衛星通信方法において、
    前記衛星通信アダプタは、確立要求テーブルを更に有し、
    前記第1通信モードでは、前記第2PHS電話機からの前記第2リンクチャネル確立要求を受信したとき、前記第2PHS電話機の内線電話番号と前記第2リンクチャネル確立要求があった旨を示すリンクチャネル確立要求有とを確立要求テーブルに格納するステップ
    前記第2通信モードでは、前記第1PHS電話機から再度送信された前記第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、前記確立要求テーブルを参照し、前記確立要求テーブルに前記第2PHS電話機の内線電話番号と前記リンクチャネル確立要求有とが格納されている場合、前記チャネルコーデック機能によって、前記M個の通信チャネルを前記第1PHS電話機に割り当てるステップ
    を更に具備する衛星通信方法。
  14. 請求項1013のいずれか一項に記載の衛星通信方法において、
    前記第2通信モードでは、所定時間が経過しても前記第2PHS電話機から前記第2リンクチャネル確立要求が再度送信されないとき、前記第2リンクチャネル確立要求がない旨を示すメッセージであるリンクチャネル確立要求無を前記第1PHS電話機に送信するステップ
    前記リンクチャネル確立要求無を送信した後に前記第1PHS電話機からの前記第1リンクチャネル確立要求を受信したとき、前記第1通信モードを実行するステップと
    を更に具備する衛星通信方法。
  15. 請求項1014のいずれか一項に記載の衛星通信方法において、
    前記第1通信モードでは、前記第2PHS電話機からの前記第2リンクチャネル確立要求を所定回数だけ受信したとき、前記リンクチャネルを開放する要求を表すメッセージであるリンクチャネル開放要求を前記第1PHS電話機に送信するステップ
    を更に具備する衛星通信方法。
  16. 請求項14に記載の衛星通信方法において、
    前記リンクチャネル確立要求無は、前記第1PHS電話機、及び前記第1PHS電話機に接続された端末のうちの少なくとも1つに表示される
    衛星通信方法。
  17. 請求項15に記載の衛星通信方法において、
    前記リンクチャネル開放要求は、前記第1PHS電話機、及び前記第1PHS電話機に接続された端末のうちの少なくとも1つに表示される
    衛星通信方法。
  18. 請求項10〜17のいずれか一項に記載の衛星通信方法において、
    前記Nは2であり、
    前記N個の通信チャネルの各々の通信速度は、32Kbpsである
    衛星通信方法。
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