JP3871864B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷却貯蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カートイン冷蔵庫の断熱扉は、下端にワイパーガスケット(ズリゴム)を取り付けて冷気洩れを防止している。断熱扉の扉本体pは、ドアパネルqとドアパックrにより構成されている。伝熱性の問題からドアパネルqは、裏面への回りこみ部を大きくすることができないため、ワイパーガスケットsを取り付ける押え板tは、ドアパックrに直接ネジ止めしていた。従って、ドアパックrの外周縁部には、押え板の部分を除いたコの字形のガスケットuを取り付けていた(図9(a),(b))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このガスケットuは、ドアパックrを固定するビスと共締めされていないため押え力が弱く、図9(a)の左側に示すように自重によりずり下がる。そして、ガスケットuの下端がフロワーと摺擦してバルーンが破れマグネットが落下してしまい、隅角部vや下端部のシール性が低下して冷気が洩れてしまう。また、図10に示すワイパーガスケットsは、ゴムシートを断熱扉の下部に取り付けただけのもので、シール性が不完全である。また、取り付け位置等の調整は断熱扉を取り外して行う必要がありその作業が面倒であった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、断熱扉の下端部のシール性を向上させるとともに、ワイパーガケットの調整が容易な冷却貯蔵庫を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載された冷却貯蔵庫は、前面に開口を備えた断熱箱体と、該断熱箱体に回動自在に支持され、前記開口を開閉自在に閉塞する断熱扉と、該断熱扉の裏面の外周縁部に沿って取付けた略ロ字形のガスケットと、該ガスケットの下辺に沿って前記断熱扉に取付けたワイパーガスケットとを備えた冷却貯蔵庫において、前記ワイパーガスケットの断面形状を摺擦片が対向する略逆U字形とするとともに、少なくとも上端に前記摺擦片の対向間隔を保持する間隔保持片を形成した押え板を該摺擦片間に装着し、該押え板を介して前記断熱扉に前記ワイパーガスケットを取り付けることを特徴とする。
【0005】
また、請求項2に記載された冷却貯蔵庫は、請求項1に記載の構成において、前記ワイ パーガスケットの一方の摺擦片に上方へ延びる延長片を形成し、前記断熱扉に取り付けられたとき、該延長片と前記ガスケットの下辺とがラップするようにしたことを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載された冷却貯蔵庫によれば、ワイパーガスケットは摺擦片間に装着した押え板を介して、断熱扉に取り付けられる。摺擦片間に装着した押え板を介して取り付けることにより、断熱扉に当接する部分を小さくできる。従って、ワイパーガスケットをドアパックの外側のドアパネルに取り付けることができるとともに、その上端と断熱扉の裏面の外周縁部に沿って取り付けた略ロ字形のガスケットの下辺とを近接させることができ、断熱扉の下端部のシール性を向上できる。また、押え板の上端の間隔保持片により、摺擦片の対向間隔が保持されるから、断熱扉の開閉の際摺擦片どうしが接近してしまいシール性が損なわれることがない。さらに、ガスケットに結露した水滴をワイパーガスケットにより受けることができる。ワイパーガスケットの取り付け位置等の調整も簡単にできる。
【0007】
請求項2に記載された冷却貯蔵庫よれば、ワイパーガスケットの一方の摺擦片に形成した延長片とガスケットの下辺とがラップするように、ワイパーガスケットを取り付けることにより、延長片の上端とガスケットの下辺との間に隙間が生じることがなく見栄えがよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の1実施形態を添付図面を参照して説明する。図1は本実施形態に係るカートイン冷蔵庫(以下冷蔵庫という)1の断面図、図2は断熱扉4の裏面図である。冷蔵庫1は断熱箱体2と、その前面に形成した矩形の開口3を閉塞するため該開口3の一側に開閉自在に枢支された断熱扉4と、断熱箱体2内に形成された貯蔵室5とから構成されている。断熱箱体2の上面には断熱部材で覆われた冷却室6が形成され、内部に冷却器7が配設されている。また、断熱箱体2の上面には、冷却器7とともに冷凍サイクルを構成する図示しない圧縮機、凝縮器等が配設されている。冷却室6を構成する断熱箱体2の天井壁8には、貯蔵室5に連通させた吸い込み口9と吐き出し口10が形成されている。吸い込み口9には、送風機11が配設されている。開口3が形成された部分の断熱箱体2の底壁12の前面には、カートcの出し入れのためのスロープ13が形成されている。
【0009】
開口3を開閉する断熱扉4の裏面には、図2に示すように断熱扉を構成するドアパック14の外周縁部に沿って略ロ字形のガスケット15が取り付けられている。そして、ガスケット15の下辺15aに接近させるとともに、該下辺15aに沿わせて、長さを断熱扉4の横寸法lに略合致させたワイパーガスケット16が取り付けられている。
【0010】
ワイパーガスケット16は、図3に示すように対向する摺擦片17a,17b間を、連結片16aにより連結して断面形状を略逆U字形とするとともに、一方の摺擦片17aに上方に延びる延長片18を一体成形したものである。このワイパーガスケット16を断熱扉4に取り付ける押え板19は長尺物であって、図4に示すように押圧面20の上端と下端に摺擦片17a,17b間の間隔を保持する間隔保持片20a,20bが形成されている。上端の間隔保持片20aは、押圧板20となす角度θを鈍角に形成されている。これにより、摺擦片17a,17bの下端に高低差が生じる。
【0011】
上記のワイパーガスケット16は、図5に示すように摺擦片17a,17b間に押え板19を装着し、間隔保持片20aを連結片16aに当接させる。そして、摺擦片17bを押圧する押圧面20を断熱扉4のドアパネル21に締着ネジ22によりネジ止めして取り付けられる。このとき、一方の摺擦片17aに一体成形された延長片18と、ガスケット15の下辺15aとをラップさせる。
【0012】
上記したように、本実施形態の冷蔵庫1は、断熱扉4の裏面の外周縁部に沿って略ロ字形のガスケット15を取り付けたもので、該ガスケット15の形状が安定して長期間使用しても変形することがない。またガスケット15の下辺15aとワイパーガスケット16の上端を近接させて、断熱扉の下端部のシール性を向上させている。そして、ワイパーガスケット16の長さを、断熱扉4の横寸法lに略合致させ、特に断熱扉4の両側下端部のシール性を向上させている。
【0013】
また、ワイパーガスケット16は、摺擦片17a,17b間に装着した押え板19を介して断熱扉4に取り付けることにより、断熱扉4に当接する部分を小さくできるから、略ロ字形のガスケット15の下辺15aに沿わせて、ドアパック14の外側のドアパネル21に取り付けることができる。そして、押え板19の間隔保持片20a,20bにより、摺擦片17a,17bの対向間隔が保持されるから、断熱扉4の開閉の際摺擦片17a,17bどうしが接近してしまいシール性が損なわれることがない。さらに、ガスケット15の下辺15aに付着した水滴wをワイパーガスケット16により受けることができる(図6)。
【0014】
そして、ワイパーガスケット16の取り付け位置を上下方向で調整して、一方の摺擦片17aに一体成形された延長片18と、ガスケット15の下辺15aとをラップさせることにより、延長片18の上端とガスケット15の下辺15aとの間に隙間が生じることがなく見栄えがよくなる。この場合、ワイパーガスケット16が最下位位置に取り付けられた場合でも、延長片18とガスケット15の下辺15aとがラップするようになっている。また、間隔保持片20aと押圧板20となす角度θを調節して、該間隔保持片20aとスロープ13が平行になるようにし、断熱扉4の開閉の際、該高低差を生じた摺擦片17a,17bがスロープ13を確実に摺擦するようにできる。
【0015】
図7は、冷蔵庫1の断熱箱体2を設置床に埋め込んで、断熱箱体2の底壁12と設置床面fが面一となるようにしたものである。この場合のワイパーガスケット16を取り付けるための押え板29は、上端と下端に形成する間隔保持片30a,30bを、押圧面30に対して直角に屈曲して形成したものである。これにより、断熱扉4に取り付けられたワイパーガスケット16の摺擦片17a,17bの下端は、同一高さで設置床面fを摺擦でき、冷蔵庫1の断熱箱体2を設置床に埋め込む場合に対応することができる。
【0016】
図8(a),(b)は、ワイパーガスケットの変形例を示したものである。図8(a)に示すワイパーガスケット26は、対向させた摺擦片27a,27bの外側に別の摺擦片27cを一体成形するとともに、摺擦片27cに上方に延びる延長片28を一体成形したものである。また、図8(b)に示すワイパーガスケット36は、一方の摺擦片37aの下端に二股の摺擦部37cを一体成形するとともに、摺擦片37aに上方に延びる延長片38を一体成形したものである。何れのワイパーガスケット26,36も、確実に摺擦してシール性を向上できる。
【0017】
尚、押え板19,29の下端の間隔保持片20b,30bは、必ずしも必要ではなく上端の間隔保持片20a,30aだけのものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 冷蔵庫の断面図である。
【図2】 断熱扉の裏面図である。
【図3】 ワイパーガスケットの断面図である。
【図4】 押え板の断面図である。
【図5】 ワイパーガスケットの取り付け状態を示した要部の断面図である
【図6】 ワイパーガスケットの取り付け時の効果を示した説明図である。
【図7】 冷蔵庫の変形例を示した断面図である。
【図8】 ワイパーガスケットの変形例を示した断面図である。
【図9】 従来例を示した説明図である。
【図10】 他の従来例を示した説明図である。
【符号の説明】
1...冷蔵庫
2...断熱箱体
3...開口
4...断熱扉
12...底壁
14...ドアパック
15...ガスケット
15a...下辺
16,26,36...ワイパーガスケット
17a,17b、27a,27b、37a,37b...摺擦片
18,28,38...延長片
19,29...押え板
20,30...押圧面
20a,20b、30a,30b...間隔保持片
21...ドアパネル
Claims (2)
- 前面に開口を備えた断熱箱体と、該断熱箱体に回動自在に支持され、前記開口を開閉自在に閉塞する断熱扉と、該断熱扉の裏面の外周縁部に沿って取付けた略ロ字形のガスケットと、該ガスケットの下辺に沿って前記断熱扉に取付けたワイパーガスケットとを備えた冷却貯蔵庫において、
前記ワイパーガスケットの断面形状を摺擦片が対向する略逆U字形とするとともに、少なくとも上端に前記摺擦片の対向間隔を保持する間隔保持片を形成した押え板を該摺擦片間に装着し、該押え板を介して前記断熱扉に前記ワイパーガスケットを取り付けたことを特徴とする冷却貯蔵庫。 - 前記ワイパーガスケットの一方の摺擦片に上方へ延びる延長片を形成し、前記断熱扉に取り付けられたとき、該延長片と前記ガスケットの下辺とがラップするようにしたことを特徴とする請求項1に記載の冷却貯蔵庫。
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