JP3871665B2 - ワーク取扱い方法 - Google Patents

ワーク取扱い方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3871665B2
JP3871665B2 JP2003291397A JP2003291397A JP3871665B2 JP 3871665 B2 JP3871665 B2 JP 3871665B2 JP 2003291397 A JP2003291397 A JP 2003291397A JP 2003291397 A JP2003291397 A JP 2003291397A JP 3871665 B2 JP3871665 B2 JP 3871665B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
jig
pull bolt
robot
machining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003291397A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004034290A (ja
Inventor
光司 山梨
崇 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FANUC Corp
Original Assignee
FANUC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FANUC Corp filed Critical FANUC Corp
Priority to JP2003291397A priority Critical patent/JP3871665B2/ja
Publication of JP2004034290A publication Critical patent/JP2004034290A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3871665B2 publication Critical patent/JP3871665B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Feeding Of Workpieces (AREA)
  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Description

本発明は、工作機械等によって加工を行うワークの交換装置を用いたワーク取扱い方法に関する。
未加工のワークやすでに一部加工された半加工品のワークを治具に取り付ける方法として、ワークに雌ねじを加工しておき、雄ねじを治具の裏側より通して雌ねじに螺合させ、このねじの螺合によってワークを治具に引きつけ固定する方法がある。加工品の種類によって、この雌ねじを設ける位置は様々であり、人手によってこの治具へのワーク取付作業を行わざるを得なく、ロボットによるワーク交換作業ができなかった。
又、ロボットによって重量のあるワークをハンドリングする場合、ロボット姿勢を変えると各関節に大きなモーメントがかかるが、ロボット手首の関節は、他の部分の関節と比較して、負荷の許容値が小さく、大きな重量のワークを把持して手首の姿勢を変えることは好ましくない。そのため、ワークの治具への取付、取り外し作業にロボットを使用する際には、ロボット手首の姿勢を大きく変えねばならないケースが多いことからロボットによる重量のあるワーク交換作業を行わせることはできなかった。
本発明は、上記従来技術の欠点を改善し、ロボットにより重量のあるワークの加工治具への取付、取り外しを可能にすることを課題とするものである。又、上述した従来技術におけるネジによるワークの加工治具への取付、さらには取り外しも、ロボットによって行うことを可能にして、ワーク交換作業の自動化を可能にすることを課題とするものである。
本願請求項1に係る発明は、ハンドリング用の垂直多関節ロボットと、治具を搭載し、治具の取り付け面に垂直な軸回りに治具を回転する回転手段と、該回転手段を水平軸回りに回転させ治具を傾斜させる傾斜手段とを有する治具搭載装置とを備えたワーク交換装置を用い、前記垂直多関節ロボットのアーム先端にハンドを取付けて、加工開始前のワークを治具へ取付ける作業及び加工終了後のワークを前記ハンドで把持し前記治具から取外す作業を行うワーク交換方法であって、該ワーク交換方法は、少なくとも、前記垂直多関節ロボットの手首姿勢が一番負荷のかからないような状態で前記ハンドが加工開始前のワークを把持する工程と、前記ハンドで把持した前記加工開始前のワークの姿勢に合わせて、ワークの治具への取り付け面と治具のワーク取り付け面の姿勢が一致するように、前記治具搭載装置の回転手段/傾斜手段を駆動する工程と、前記垂直多関節ロボットを駆動して、前記加工開始前のワークを前記治具に取り付ける工程と、加工終了後のワークが取り付けられたワーク取り付け面と前記垂直多関節ロボットのハンドの把持姿勢が合うように、前記治具搭載装置の回転手段/傾斜手段を駆動する工程と、前記垂直多関節ロボットを駆動して前記加工終了後のワークを取り外す工程とを含むことを特徴とする前記ワーク交換方法である。
又、請求項2に係る発明は、前記ワーク交換方法は、前記ワークにプルボルトを着脱する工程を含み、該プルボルト着脱工程は、ワークを把持した前記垂直多関節ロボットが手首の姿勢を変えることなく、プルボルト着脱用ロボットがプルボルトを取り外し作業が容易な位置に移動する工程と、前記プルボルト着脱用ロボットがプルボルトを取り外す工程と、ワークを搭載した治具搭載装置が前記回転手段/傾斜手段を駆動して前記プルボルト着脱用ロボットがプルボルトの取り付け動作が容易にできるような姿勢にする工程と、前記プルボルト着脱用ロボットがプルボルトをワークに取り付ける工程と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のワーク交換方法である。
本発明は、ワークの姿勢を変えることができることから、ハンドリング用ロボットがワークを把持する際に、ロボットの手首に負荷が一番少ない状態でワークを把持し、ワーク交換を可能にすることから、重量のあるワークの交換で合っても、ロボットによる取り出し、取り付け、搬送ができるので、作業員の負荷が軽減される。又、自動ワーク交換をも可能になる。さらに、ネジによってワークを治具に固定位置決めして取り付ける方法でも、所望のワーク姿勢を得ることができることから、治具からのワーク取り外し取り付けを自動化し、ワーク自動交換が可能となり、ワーク取扱いの自動化ができる。
図1は、本発明の一実施形態における治具搭載装置1の説明図である。又、図6はこの治具搭載装置1を図1の右側からみたときの側面図である。この該治具搭載装置1はベース2上に設けられた直線移動ガイド3に沿って直線移動可能に配設されている。治具搭載装置1の基台4は、2つの側板と底板で構成され、軸5が取り付けられた上方部は、開放されている。2つの側板には、それぞれ軸5、5が回転可能に軸支され、各軸5,5には、治具搭載部6に搭載された治具8を傾けるための傾斜手段6aが固着されている。この傾斜手段6aも、軸5,5に固定される側板部とこの2つの側板部と一体的に形成され2つの側板部を連結する底板部を備えている。この傾斜手段6aの底板部には治具8を旋回手段6bが回転可能に取り付けられている。
図示されてはいないが、前記軸5,5の内少なくとも一方の軸5は、伝動機構を介してモータに連結され、該モータによって該軸5を回転させることにより、この軸に固着された傾斜手段6aを傾け、治具搭載部6全体を傾けることができるように構成されている。本実施形態においては、前記モータをサーボモータで構成し、任意の傾き位置でこの治具搭載部6を保持できるようにしている。又、旋回手段6bを旋回させる手段も図示はしていないが、モータ(本実施形態ではサーボモータ)で駆動するようにしており、旋回手段6bも任意の旋回位置に保持できるようにしている。
治具搭載部6の旋回手段6bには、この治具搭載部6に治具8を取り付け固定するための油圧で駆動される固定手段7を備える。この固定手段7は従来から使用されているものと同一であり、詳細な説明は省略する。
治具8は、ワーク10を取り付ける治具本体8aと該治具本体8aが固着されたマシンパレット8bで構成されている。そして、前記固定手段7によって、マシンパレット8bが治具搭載部6の旋回手段6bに固定されることで、治具8は治具搭載部6に固定されることになる。
治具本体8aには、ワーク10を取付固定するための、従来から使用されている油圧で駆動されるクランプ手段9及び後述するようにネジでクランプするクランプ手段9を備えており、このクランプ手段9によって、この図1で示す例では、治具本体8aの両面(図1に示す左右の面)にワーク10、10が取り付けられている。この実施形態ではこのワーク10,10は同一加工品であり、一方を他方に対して90回転させて取り付けている状態を示している。
ワーク10は治具8に取り付けられることから、ワーク10の1面〜3面がこの取付のために使用され、ワーク10全ての面(例えば6面)を全て加工するには、一度、ワーク10を治具8から取り外し、別の姿勢で再度ワーク10を治具に取り付ける必要がある。そのため、一般的に第1加工工程、第2加工工程、と加工工程を分けて加工を行っている。そこで、この実施形態では、第1の加工工程を実行するワーク10を取り付ける治具本体8aの面を、第1加工用取り付け面F1、第2の工程加工を実行するワーク10を取り付ける面を第2加工用取り付け面F2と符号を付している。
なお、治具本体8aに取り付けるワーク10は、上述した例以外に第1加工工程で終了するワークをそれぞれ取り付けてもよく、さらには、1つのワークのみを取り付ける治具であってもよい。
図2(a)〜(c)、図3(a)〜(c)は、この治具搭載装置1の動作状態を示す図である。
図2(a)は、治具8がこの治具搭載装置1に固定されたときの状態とする。図2(b)は、図2(a)の状態から、旋回手段によって旋回手段6bを矢印に示す方向に90度回転させた状態である。又、図2(c)は、図2(b)の状態から、傾斜手段6aを90度傾け、治具搭載部6全体を傾けた状態を示す図である。この治具搭載部6、治具8及びワーク10を図2(c)のように傾けた状態では、この治具搭載装置1の治具8に取り付けられたワーク10の位置がロボットで操作する位置から、あまり変化がないように治具搭載装置1自体も直線移動する。
図3(a)は、図2(c)の状態で旋回手段6bを矢印の方向に90度回転させた状態を示す図である。又、図3(b)は、図3(a)の状態から、傾斜手段6aを90度逆方向に駆動し、治具搭載部6全体をもとの状態に戻したときの状態を示す図である。図3(c)は図3(b)の状態から旋回手段6bを前と同じ方向に旋回させたときの状態を示す図である。
なお、旋回手段6bや傾斜手段6aは、サーボモータで駆動していることから、任意の角度まで旋回、揺動させ、その旋回、揺動位置で治具8の姿勢を保持することができるものである。
この図2(a)〜(c)、図3(a)〜(c)に示すように、治具8が旋回し傾くことで、この治具8に固着されたワーク10の姿勢、向きを変えることができる。この治具8からワーク10を取り外すときや取り付けるとき、ワークをハンドリングするハンドリング用ロボット20の少なくとも手首の姿勢が一番負荷のかからないような状態でワーク10を把持し、かつ搬送、倉庫への入庫姿勢と合うように、治具8の姿勢を対応させるようにして、ワーク10の治具8への位置決め、取り付け、取り外し作業を行うことができるようにしている。
例えば、図4、図5に示すように、ハンドリング用ロボット20のハンド20aで把持するワーク10の姿勢に合うように治具8の姿勢を任意に選択することができる。しかも、この図4,5に示すように、ハンド20aを下方に向けた状態に手首20bの関節を保持して、手首20bに1番負荷のかからないような状態で、異なった姿勢のワーク10を保持することができる。そのため、重量のあるワーク10でも、ハンドリング用ロボット20の手首に大きなモーメントをかけることなく、必要とするワーク10の姿勢でワーク10を保持、搬送ができるようになるから、作業員をワーク交換時の重労動から開放することができる。
さらに、この治具搭載装置1を用いれば、ねじを用いて治具にワーク10を位置決め、固定するようなクランプ手段9を用い、このクランプ作業もロボットで行うことができる。従来、この取り付け方法では、ねじの回転操作を治具の裏側から行わねばならず、そのためにロボットによる取付ができなかった。しかし、この治具搭載装置1を用いることによって、ロボットによる取り付けを可能にした。これにより、ワーク交換を自動化することができる。
このネジによる治具8へのワーク取り付け方法として、本発明は、予めワークにネジに対応するプルボルトを取り付けておき、このプルボルトを治具側に引き寄せることによってワークを治具に取り付ける用にすることにより、ロボットによる作業を可能にした。
図6は、この治具搭載装置1にクランプされたワーク10に、プルボルト着脱用ロボット30によって、プルボルト11を取り付け若しくは取り外しを行うときの動作説明図である。このプルボルト11をワーク10に装着するためにワークには予め又は第1加工工程でネジ溝加工を行っておく。そして、プルボルト着脱用ロボット30の手首先端には、プルボルト着脱手段としてのナットランナ40が取り付けられている。このナットランナ40の構成を説明するまえに、プルボルト11の構成を図6、及びこのプルボルト11により治具8に固定する動作説明図である図8を参照して説明する。
プロボルト11は、先端部にワークに加工されたタップ穴のネジ溝と螺合する雄ねじ部分11aを有する。この雄ねじ部分11aに続いて、拡径された鍔状の位置決め嵌合部11bが形成されており、これに続いて、縮径されこの縮径部から拡径部へ連続的に曲線でつながる凹曲面部を有している。この凹曲面部は、ボールロック機構52のボール53と係合し、該プルボルト11を治具8側に引きつけ固定する係合部11cを構成する。さらに、この係合部11cの拡径された肩部に続いてこのプルボルト11の端部にネジ締めトルクを伝達するためのトルク伝達部11dが形成されており、この実施形態ではこのトルク伝達部11dは六角ボルト頭のような形状の部材で構成している。
次に、プルボルト着脱手段のナットランナ40について図7を参照しながら説明する。このナットランナ40の駆動源のモータ(サーボモータ)40aの出力軸には押しつけ機構40bが連結され、この押しつけ機構40bは、モータ出力軸に連結された管とこの管内に配置されたバネで構成され、この押しつけ機構40bの管の先端には、プルボルト11のトルク伝達部(六角ボルト頭のような形状)11dと嵌合する嵌合部(六角ボルト頭のような形状と嵌合する六角形状の凹部)40dを備えた回転トルクを伝達する部材40cが係合している。押しつけ機構40bの管の先端部の外形は多角形状に構成され、回転トルクを伝達する部材40cはこの多角形状の外形と嵌合する穴を備え、かつ、押しつけ機構40bの管内に配置されたバネによって軸方向に移動させられるよう力が加えられるとともに、押しつけ機構40bの管の回転によって、この回転トルクを伝達する部材40cも回転する構成となっている。
さらに、このナットランナ40の外筒40eには、一部にスリットが形成されたリング状のバネによって中心方向に付勢されたボール40fが配置されている。このボール40fがプルボルト11の係合部11cと係合することによって、プルボルト11を保持し、ナットランナ40の姿勢がどのように変化しようとも、保持したプルボルト11を落とすことはない。
そこで、ワークに対してプルボルト11を装着する場合には、ロボット30に取り付けたナットランナ40にプルボルト11を装着しておき、図6、図7に示すようにワーク10のプルボルト装着用タップ穴にプルボルト11をロボット30により押しつける。そうすると、プルボルト11は後退しようとするが、プルボルト11の六角ボルト頭のような形状のトルク伝達部11dとナットランナ40の押しつけ機構40bの先端部の嵌合部40dが当接し、押しつけ機構40bのバネにより後退が抑えられる。次に、モータ40aを低速で所定回転角度だけ回転させる。例えば1回転させると、押しつけ機構40bの嵌合部40dはプルボルト11のトルク伝達部11dと圧接しながら回転することになるから、このトルク伝達部11dと押しつけ機構40bの嵌合部40dは嵌合することになる。
さらに、この嵌合が達成された後はプルボルト11も低速で回転することになるから、ワーク10に設けたネジ溝加工された孔(タップ穴)とプルボルト11の雄ねじ部分11aは噛み合いを開始する。次に高速でモータ40aを駆動すれば、雄ねじ部分11aはタップ穴と螺合し、位置決め嵌合部11bの鍔部が着座し、回転トルクが増大する。この回転トルクの増大(モータの駆動電流の増大)を検出してモータ40aの駆動を停止し、ロボット30によりナットランナ40をプルボルト軸方向にかつプルボルト11から離脱するように移動させれば、リング状のバネによって中心方向に付勢されたボール40fを、プルボルト11の係合部11cの肩部がバネの力に抗して移動させ、プルボルト11とナットランナ40の係合は離脱する。これによりプルボルト11の取り付けを完了する。
又、プルボルト11をワークから取り外す際には、ナットランナ40の中心軸とワーク10に取り付けられプルボルト11の中心軸が一致するように、ロボット30を位置決めし、プルボルト11をナットランナ40の外筒40e内に挿入し、回転トルクを伝達する部材40cの嵌合部40dとプルボルト11のトルク伝達部11dを押しつけ機構40bのバネによって圧接させる。そして、モータ40aを低速で所定角度(例えば1回転)回転させると、嵌合部40dとプルボルト11のトルク伝達部11dは嵌合し、モータ40aの回転力はプルボルト11に伝達される。その後、高速でモータ40aを駆動して、プルボルトとタップ穴との螺合を解くことにより、プルボルト11をワークから取り外すことができる。
このようにして、ワーク10に対してプルボルト11をロボットにより装着することも、又取り外すこともできワーク10へのプルボルト着脱を自動化することができる。
次に、ワーク10をこのプルボルト11を利用して治具8に取り付ける動作について説明する。
図8は、プルボルト11が取り付けられたワーク10を治具8に取り付けた状態を説明する説明図である。治具8には、プルボルト11を引きつけワーク10を固定し位置決めするプルボルト引きつけ手段を備えている。このプルボルト引きつけ手段は、油圧シリンダ装置50と該油圧シリンダ装置50のピストンに連結されたボールロック機構52より構成されている。油圧シリンダ装置50のピストンの先端には、ボールロック機構52を構成するボール53が移動可能状態で嵌挿されている。このボール53と協同してボールロック機構52を構成するテーパスリーブ54を有する部材55が治具8に取り付けられている。又、治具8には、プルボルト11が挿入され、プルボルト11の鍔状位置決め嵌合部11bとによりワーク10の位置を決める穴56が設けられ、この穴56の中心軸に沿って油圧シリンダ装置50が配置されている。
この治具8の穴56にプルボルト11を挿入する際には、油圧シリンダ装置50のピストン51は、図8において右方に移動しており、テーパスリーブ54の拡径されたテーパ部にボール53が存在し、プルボルト11のトルク伝達部11dの頭部及び係合部11cの肩部を通過させる。そして、油圧シリンダ装置50を作動させて、ピストン51を図8において左方に移動させれば、ボール53はテーパスリーブ54にガイドされて中心方向に突出し、プルボルト11の係合部11cと係合し、プルボルト11及びこのプルボルトが固着されているワーク10を治具8側に引っ張り治具に固定することになる。
次に、この治具搭載装置1を用いて、ワークを自動交換する動作について、図9〜図12に示すワークの出庫、入庫、ワーク交換を自動化したワーク取扱いシステムと共に説明する。
このワーク取扱いシステムでは、治具8への第1加工工程を行う第1加工用取り付け面F1へのワーク10の取付は、従来から使用されている油圧によってワークを上から押さえつけてクランプするクランプ手段9を採用し、第2加工工程の加工を行う第2加工用取り付け面F2に対する取付のクランプ手段9としては、上述したプルボルト11を用いワーク10を治具8に取り付け固定、位置決めするものとしている。
図11、図12は、このシステムにおける動作フローであり、コントローラはこのシステム全体を制御するコントローラであり、ロボットハンドリング用ロボットは、ワーク10を把持し治具8への取り付け、取り外し、搬送等のハンドリングを行うロボットである。又、プルボルト着脱用ロボットは、ワークにプルボルトを装着及び取り外す作業を行うロボットである。倉庫は加工開始前のワーク素材、加工終了後のワーク(完成品)を保管する倉庫である。又、図9、図10は、このワーク取扱いシステムの動作説明図である。なお、図9、図10においては、プルボルト着脱用ロボット30は紙面裏側位置に配置されているものであるがこれらの図には記載していない。
まず、コントローラから、マシンパレット搬入指令が出力されると、治具本体8aとマシンパレット8bが固着され一体となって構成する治具8が搬送車60によって、昇降台61に搬入される。この治具本体8aには、第1加工、第2加工が完了したワーク10を保持する(100)。そして、コントローラは自動段取り開始指令をハンドリング用ロボット20に送信し、ハンドリング用ロボット20の制御装置はこの指令を受けて完成品置きの空パレットの出庫指令を倉庫70に出力する(200)。倉庫70では、完成品置き台を倉庫の入出口71に出庫する(400)。
次に、治具搭載装置1は昇降台61の下方の所定位置に移動し、昇降台61が下降して、治具搭載装置1の固定手段7によって、治具8のマシンパレット8bがクランプされ、治具8は治具搭載装置1に固定されることになる。その後、治具搭載装置1は移動し、各ロボット20,30で作業できる所定位置に復帰し、傾き/旋回運動を行い、治具8に取り付けられている第2加工工程の加工を終了したワーク(完成品)10を取り外し可能な姿勢とする。この場合、ワーク10を倉庫70に格納する姿勢でワークをハンドリング用ロボット20のハンド20aで把持できるような姿勢とする。即ち、この実施形態では、図9(a)に示すように、第2加工用取り付け面F2を上向きにした姿勢とする(201)。又、ハンドリング用ロボット20は、手首先端に、ワーク取り出し用のハンドを取り付け(202)、第2加工が終了したワーク10を把持する(203)。又、治具搭載装置1に搭載された治具8の油圧シリンダ50を作動させて、図8に置いてピストンを右方向に移動させ、プルボルト11の拘束を解きワーク10の治具8へのクランプを解く(204)。
ハンドリング用ロボット20は、把持したワーク10を治具8から取り外し(205)、該ワークの治具への取り付け面に取り付けられているプルボルト11の取り外し指令をプルボルト着脱用ロボット30に指令する(206)。ハンドリング用ロボット20は手首の姿勢を変えることなく、プルボルト着脱用ロボット30がプルボルト11を取り外す作業が容易な位置に移動し、ワークを保持した状態で停止している(207)。一方、プルボルト着脱用ロボット30は、前述したように、ワーク10に取り付けられているプルボルト11をナットランナ40によって取り外す(300)。
又、治具搭載装置1は傾き/旋回動作を実行し、治具8の第1加工用取り付け面F1に取り付けられている第1加工工程の加工が完了したワーク10に対してプルボルト着脱用ロボット30がプルボルトの取り付け動作が容易にできるような姿勢にする(208)。そして、プルボルト着脱用ロボット30に対して、プルボルト取り付け指令を出力する(209)。プルボルト着脱用ロボット30は、この指令を受けて、プルボルトの取り付け作業を開始する(301)。図6はこのときの治具搭載装置1の状態を示すもので、第1加工が完了下ワーク10に対してプルボルト11を取り付け作業の状態を示している。
又、ハンドリング用ロボット20は、第2加工工程が終了したワーク(完成品)10を把持した状態で、図9(a)に示すように、倉庫70のワーク入出口71まで移動し、ワーク入出口71に用意されている完成品置き台上にこの完成品のワークを載置する(210)。そして、倉庫の制御装置に対して完成品置き台入庫指令を出力し(211)、倉庫では、完成品のワーク10が載置された完成品置き台を入庫する(401)。
一方、治具搭載装置1は、傾き/旋回動作をして、プルボルト11が取り付けられた第1加工が終了したワーク10をハンドリング用ロボット20が把持しやすい状態とする。図5はこのときの状態を示す(212)。そして、このワークを把持し(213)、このワーク10を治具8に固定しているクランプ手段9のクランプを解除し(214)、この治具8の第1加工用取り付け面F1から取り外す(215)。図9(b)は、この第1加工用取り付け面F1からワーク10を取り外す際にハンドリング用ロボット20のハンド20aがワーク10を把持した状態を示す。
次に、治具搭載装置1は、傾き/旋回動作をして、治具8の第2加工用取り付け面F2に対して、現在把持しているプルボルト11が装着され第1加工完了後のワーク10を取り付け易い位置、姿勢にする(216)。そして、この第2加工用取り付け面F2に対して第1加工工程終了後のワーク10を取り付ける作業を行う。図10(a)は、この第2加工用取り付け面F2に第1加工工程の加工を終了したワーク10を取り付けている状態を示す。
この場合、装着されているプルボルト11を治具8に設けられた穴56に挿入し、位置決めをする(217)。そして油圧シリンダ50を作動させてプルボルト11を治具8側に引き寄せ固定すると共に他のクランプも作動させてこのワーク10を第2加工用取り付け面F2に固定する(218)。
次に、倉庫70に対して素材置き台出庫指令を出力し(219)、倉庫ではこの指令を受けて素材置き台をワーク入出口71に出庫する(402)。そして、治具搭載装置1は、第1加工終了後のワークが取り外された第1加工用取り付け面F1に、素材(新たなワーク)を治具に取り付けることが容易となるような姿勢にする。この場合、倉庫から素材を取り出す際の素材の姿勢、及びハンドリング用ロボット20でのこの素材の把持状態によってこの姿勢は決まるが、この実施形態では図4に示すように、第1加工用取り付け面F1が上を向き、素材をこの面F1に取り付けしやすい状態とする(220)。なお、図4は、新たな素材(ワーク)10を取り付けようとするときの状態を示している。
ハンドリング用ロボット20は、ワーク入出口71に出庫された素材を取り出す動作を行い(221)、その後倉庫に素材置き台入庫指令を出力し(222)、倉庫70では、この指令で素材置き台を入庫する(403)。
ハンドリング用ロボット20は、取り出してきた素材(ワーク)10を治具の第1加工用取り付け面F1に位置決め取り付ける動作を行う(223)。そして、治具8のクランプ手段9を作動させ、ワーク(素材)10を治具8にクランプする(224)。この第1加工用取り付け面F1へのワークのクランプは、従来から使用されている油圧等で作動しワークを上から押しつけて治具に固定するクランプ装置を使用している。図10(b)は、この新しいワーク(素材)10を治具8に取り付けている状態を示す。
こうして、治具8の第1加工用取り付け面F1には、第1加工を行うための新たなワーク(素材)が取り付けられ、第2加工用取り付け面F2には、第1加工の終了したワーク10が取り付けられた状態となる。この治具8を加工現場に搬送するために、治具搭載装置1は、傾き/旋回動作をして、図2(a)に示す状態とし、該治具搭載装置1を移動させて、従来と同様に昇降台61に治具8引き渡す(225)。
ハンドリング用ロボット20は、ハンドを取り外し(226)、ロボットプログラム終了を全体システムのコントローラに送信する(227)。全体システムのコントローラは、自動段取り完了報告を表示し、マシンパレットの搬出指令を出し(102)、搬送車60によって、ワーク10が交換された治具8を取り出す(103)。
本発明の一実施形態における治具搭載装置の説明図である。 同実施形態における治具搭載装置の動作状態を示す図である。 同実施形態における治具搭載装置の動作状態を示す図である。 同実施形態におけるハンドリング用ロボットと治具搭載装置によるワーク交換作業の説明図である。 同実施形態におけるハンドリング用ロボットと治具搭載装置によるワーク交換作業の説明図である。 同実施形態の治具搭載装置の側面図である 同実施形態におけるナットランナの説明図である。 同実施形態におけるワークをプルボルトにより治具に固定する説明図である。 本実施形態の治具搭載装置を利用したワーク取扱いシステムの動作説明図である。 図9の続きである。 ワーク取扱いシステムの動作処理のフローである。 図11の続きである。
符号の説明
1 治具搭載装置
2 ベース
3 直線移動ガイド
4 基台
5 軸
6 治具搭載部
6a 傾斜手段
6b 旋回手段
7 固定手段
8 治具
8a 治具本体
8b マシンパレット
9 クランプ手段
10 ワーク
1F 第1加工用取り付け面
2F 第2加工用取り付け面
11 プルボルト
11a 雄ねじ部分
11b 位置決め嵌合部
11c 係合部
11d トルク伝達部
20 ハンドリング用ロボット
20a ハンド
30 プルボルト着脱用ロボット
40 プルボルト着脱手段(ナットランナ)
40a モータ
40b 押しつけ機構
40c 回転トルクを伝達する部材
40d 嵌合部
40e 外筒
40f ボール
50 油圧シリンダ装置
51 ピストン
52 ボールロック機構
53 ボール
54 テーパスリーブ
56 穴
60 搬送車
61 昇降台
70 倉庫
71 入出口

Claims (2)

  1. ハンドリング用の垂直多関節ロボットと、治具を搭載し、治具の取り付け面に垂直な軸回りに治具を回転する回転手段と、該回転手段を水平軸回りに回転させ治具を傾斜させる傾斜手段とを有する治具搭載装置とを備えたワーク交換装置を用い、前記垂直多関節ロボットのアーム先端にハンドを取付けて、加工開始前のワークを治具へ取付ける作業及び加工終了後のワークを前記ハンドで把持し前記治具から取外す作業を行うワーク交換方法であって、
    該ワーク交換方法は、少なくとも、前記垂直多関節ロボットの手首姿勢が一番負荷のかからないような状態で前記ハンドが加工開始前のワークを把持する工程と、
    前記ハンドで把持した前記加工開始前のワークの姿勢に合わせて、ワークの治具への取り付け面と治具のワーク取り付け面の姿勢が一致するように、前記治具搭載装置の回転手段/傾斜手段を駆動する工程と、
    前記垂直多関節ロボットを駆動して、前記加工開始前のワークを前記治具に取り付ける工程と、
    加工終了後のワークが取り付けられたワーク取り付け面と前記垂直多関節ロボットのハンドの把持姿勢が合うように、前記治具搭載装置の回転手段/傾斜手段を駆動する工程と、
    前記垂直多関節ロボットを駆動して前記加工終了後のワークを取り外す工程とを含むことを特徴とする前記ワーク交換方法
  2. 前記ワーク交換方法は、前記ワークにプルボルトを着脱する工程を含み、
    該プルボルト着脱工程は、
    ワークを把持した前記垂直多関節ロボットが手首の姿勢を変えることなく、プルボルト着脱用ロボットがプルボルトを取り外し作業が容易な位置に移動する工程と、
    前記プルボルト着脱用ロボットがプルボルトを取り外す工程と、
    ワークを搭載した治具搭載装置が前記回転手段/傾斜手段を駆動して前記プルボルト着脱用ロボットがプルボルトの取り付け動作が容易にできるような姿勢にする工程と、
    前記プルボルト着脱用ロボットがプルボルトをワークに取り付ける工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のワーク交換方法。
JP2003291397A 2003-08-11 2003-08-11 ワーク取扱い方法 Expired - Fee Related JP3871665B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003291397A JP3871665B2 (ja) 2003-08-11 2003-08-11 ワーク取扱い方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003291397A JP3871665B2 (ja) 2003-08-11 2003-08-11 ワーク取扱い方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000189575A Division JP3586623B2 (ja) 2000-06-23 2000-06-23 ワーク交換装置及びワーク取扱いシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004034290A JP2004034290A (ja) 2004-02-05
JP3871665B2 true JP3871665B2 (ja) 2007-01-24

Family

ID=31712609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003291397A Expired - Fee Related JP3871665B2 (ja) 2003-08-11 2003-08-11 ワーク取扱い方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3871665B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6537546B2 (ja) * 2017-03-01 2019-07-03 株式会社牧野フライス製作所 加工システム
CN108555387B (zh) * 2018-06-25 2024-03-01 浙江畅尔智能装备股份有限公司 一种用于涡轮盘榫槽拉削的自动装卸装置
CN109759944B (zh) * 2019-02-28 2023-09-05 大连誉洋工业智能有限公司 一种铸件智能打磨机床
CN114074128B (zh) * 2020-08-18 2024-02-20 杭州千岛湖瑞淳机器人研究院有限公司 金属棒材自动拉拔设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004034290A (ja) 2004-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3586623B2 (ja) ワーク交換装置及びワーク取扱いシステム
JP2788231B2 (ja) 長尺バー材加工装置とその加工方法
JPH03285736A (ja) ロボット方式で制御されるマルチタスク方式のエンドエフェクタ
JP2000033427A (ja) チュ―ブ曲げ加工装置およびチュ―ブ曲げ加工方法
JP2006095624A (ja) 締結装置
CN110733049A (zh) 一种可实现机械臂中末端执行器自动更换的加工系统
CN104908027A (zh) 轮毂毛坯上下料气动平衡助力机械手
US5919011A (en) Method for operating a machine tool
WO2021037107A1 (zh) 基于叠合量检测的阀芯同步磨削去毛刺一体化方法及系统
US20050065654A1 (en) Workpiece regrasping system for robot
JP3871665B2 (ja) ワーク取扱い方法
US5772566A (en) Machine tool
EP0954465A1 (en) Work holding apparatus
JP2004237444A (ja) ワーク交換装置及びワーク取扱いシステム
JPH0553803U (ja) Cnc旋盤における工作物運搬機構
CN211219336U (zh) 一种万向定位焊装辅助夹具
JPH08290359A (ja) 産業用ロボットにおける研削工具の砥石交換装置
JPH02279286A (ja) ワークの位置決め方法
JP3852050B2 (ja) 工作機械におけるシャフト加工方法並びに同加工装置
JP4446414B2 (ja) 工作物供給方法およびその装置
US5968384A (en) Process and device for automatically welding pipes
JPH0691450A (ja) ねじ締め装置
JP3099197B2 (ja) 工作機械におけるワーク受け渡し装置
Warnecke et al. Flexible grippers for handling systems design possibilities and experiences
JPH0890364A (ja) 被加工物の加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060404

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3871665

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091027

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111027

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111027

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131027

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees