JP3871650B2 - ネジ固着方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネジ固着方法に関し、特に液晶モジュールの板金のネジ固着力を増強する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、LCDモジュールにおいて使用されるシステム(Notebook、Monitorを含む)の固定方法は、挟んで合わせる固定方式以外に、最もよく使用されているのはネジによる固定方式である。図1(A)および図1(B)は、それぞれ従来のLCDモジュールシステム中で最もよく使用されているネジ固定方式を示した図である。
【0003】
図1(A)に示すように、プレス方式により板金14へネジ穴を形成するとともに凸縁18を形成する。この2種類の方式において異なる点は、図1(A)の方式はナットを使用していないが、図1(B)の方式はナット16を使用していることである。前述した固定方式のどれを使用したとしてもネジ穴内のタップは必要であり、そのネジ山の噛合数はネジの固着力に影響を与える重要な要素であったため、ネジ山の噛合数が少ないほど脱落する機会も多かった。
【0004】
ネジ穴内のタップ数を増やすために、プレス方式をよく利用して凸縁18(図1(A)に示す)がつくられ、板金14に使用するタップの厚みを増大させていた。しかし、このような方法では厚みに限界があった。つまりもとの板金14の厚みを増大させなければ凸縁18の長さを増大させることはできなかった。
【0005】
ネジ山の噛合数を増やすもう一つの方法として、ナット16(図1(B)に示す)を加えてネジの脱落を防止させるものがある。しかしその欠点は製造コストが増加して、全体システムの重量も増加してしまうことであった。
【0006】
ノートブック型コンピュータおよび液晶スクリーンが薄く軽くなる趨勢に合わせて、板金の厚みも次第に小さくなってきている。そのため、どのように板金の厚みを小さくして同時に固着力を維持するかは、早く解決しなければならない問題であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、液晶モジュールにおいて固着力の高いネジ固着方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の目的を達成するために、液晶モジュールの板金のネジ固着力を増強するのに応用する固着方法を提供する。この固着方法は、ジェル状物質を板金上のネジ穴の所定位置に塗って固着の摩擦力を高めるとともに、板金を折り曲げて、ネジ穴の所定位置に少なくとも2層の板金を備えさせている。そして、2層の板金の所定位置にネジ穴をプレスして、少なくとも1個のネジ穴を形成している。これにより、ネジ穴のタップ数が増大し、ネジの固着力を高めることができる。
【0009】
本発明の好適な実施形態によると、本発明は板金折り曲げおよびネジ穴プレスという2つの製造工程によりネジ山を増やす目的を達成するが、この2つの製造工程の順序は前後が逆でもよい。
【0010】
【作用】
本発明の好適な実施形態によると、本発明により板金の重量を減少することができる。また本発明の固着方法を使用して、厚みが薄くても同等の固着力を提供することにより板金の重量を減らすことができる。
上で述べたことから分かるように、本発明の固着方法は板金重量を減らして、固着力の増加及びコストの節約という長所を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本考案の上述した目的、特徴及び長所を図面に基づいてより詳しく説明する。
本発明を利用してネジ山の噛合数を増やす方法は、板金の折り曲げを利用する方法であり、ネジ穴の所定位置の厚みを増して、もとの板金の厚みの2倍以上にする。本発明は他にジェル状物質を2層の板金層の間に注入することにより、ネジ本体がネジ穴に入るとこのジェル物質が噛み合ったネジ溝中に附着して、ネジは容易に脱落しなくなる。続いて実施例により本発明を詳しく説明する。
【0012】
図2(A)は、本発明の好適な実施形態の折り曲げ及びプレス方法を示す。
まず、板金24a上にネジ穴の所定位置を選定し、折曲線27を記してから折曲線27を参考点にして板金24aに2個のネジ穴のプレス位置を正確に記す。そしてプレス方式により2個のネジ穴23を形成する。そのうち1個のネジ穴は凸縁25を有して、板金の厚みをさらに増すことにより、ネジ山の噛合数を増やすことができる(図2Bを参照)。
【0013】
続いて、折曲線27に沿って板金24aを折り曲げて板金24cを形成する。板金24cはネジ穴の所定位置の厚みが板金24aの2倍であるため、タッピングするとネジ山の噛合数が増える。
【0014】
もう一つの方式は、図2(C)および図2(D)に示すように、もともと平板の板金上にネジ穴の所定位置を選定し、折曲線を記してから先ず板金を折り曲げて図2(C)に示すように板金24bを形成する。それからプレス方式により図2(D)に示すようにネジ穴23を形成する。
この2つの方式において異なるところは、板金の折り曲げ及びネジ穴プレスという2つの製造工程の順番が前後で異なることである。ただし、両方とも板金の折り曲げ及びネジ穴プレスという2つの製造工程により、ネジ山の噛合数を増やすという目的を達成することができる。ここで特に説明しておくことは、実施例中では板金折り曲げの最後の結果が全て2層になることを例にしているが、本発明は2層だけの応用に限定されるわけではなく、板金を2回以上折り曲げて3層の板金或いはそれ以上にすることも可能であるということである。
【0015】
ネジが脱落してしまう確率を最小にするために、上述した板金の折り曲げとネジ穴をプレスする方式によりネジ山の噛合数を増やす以外に、本発明はさらにジェル状物質を2層の板金層の間に注入する。そうすると、ネジ本体がネジ穴内に入る時、このジェル状物質が噛み合わさったネジ溝に附着して、ネジが簡単に脱落しなくなる。図3に示すように、図中のジェル状物質28は両面粘着テープにより2層の板金層間に粘着され、ネジとネジ穴の間の摩擦力を増大させる。
【0016】
図4(A)および図4(B)は、それぞれ従来の技術と本発明による固着方法との違いを比較した図である。図4(A)および図4(B)の固着方法で異なる点は、図4(B)はネジ穴が形成される板金24と図4(A)中の板金24とが同じである以外、他の場所の板金厚みが図4(A)の半分であることであり、かつジェル状物質28を加えることによりネジとネジ穴との間の摩擦力を高めている点である。そのため、本発明による固着方法を適用すると、固着するネジとネジ穴の数を減少しても同様の固着力を提供することができる。別の観点から見た場合、本発明では板金の重量を減少させることにも利用できるということである。
【0017】
例えば14.1インチの液晶モジュールを例に挙げると、もともと板金の厚みは0.3mm、重量は21kgであるが、本発明の固着方法を利用すると板金の厚みが0.2mm、重量は16kgでも同様の固着力を提供することができる。そのため、板金の重量を16kgに低減することができる。
【0018】
本発明では好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知するものなら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えることができ、従って本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
【0019】
【発明の効果】
上述した本発明の好適な実施形態から分かるように、本発明の固着方法は板金の重量を減少することにより、固着力を増強してコストを減少させるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の液晶モジュールシステムにおけるネジ固定方法を示す図である。
【図2】(A)から(D)は、それぞれ本発明のネジ固定方法による好適な実施形態にかかる2種類の折り曲げ及びプレスの方法を示す図である。
【図3】本発明のネジ固定方法によるもう一つの好適な実施形態にかかる液晶モジュールの固着を示す図である。
【図4】(A)および(B)は、それぞれ従来の技術と本発明の固着方法を応用したときの違いを比較した図である。
【符号の説明】
10 ネジ
12 液晶スクリーン外枠
14 板金
16 ナット
18 凸縁
20 ネジ
22 液晶スクリーン外枠
23 ネジ穴
24、24a、24b、24c 板金
25 凸縁
27 折曲線
28 ジェル状物質
Claims (4)
- 平板部と、前記平板部から垂直に立ち上がる壁部とを備える液晶モジュールを構成する板金にネジを固着するネジ固着方法であって、
前記板金を、前記平板部の端部から垂直に折り曲げて折り曲げられた端部を前記平板部側へ折り返すことにより少なくとも2層の前記板金からなる壁部を形成するとともに、前記壁部を形成するために重なり合う前記板金の間にジェル状物質を塗る段階と、
形成された前記壁部の所定の位置をプレスして、前記平板部と概ね平行に前記壁部を貫く少なくとも1個のネジ穴を形成する段階と、
を含むことを特徴とするネジ固着方法。 - 前記ジェル状物質は両面粘着テープであることを特徴とする請求項1記載のネジ固着方法。
- 平板部と、前記平板部から垂直に立ち上がる壁部とを備える液晶モジュールを構成する板金にネジを固着するネジの固着方法であって、
前記壁部を構成する前記板金の所定の位置に二つのネジ穴を形成する段階と、
前記板金を、前記平板部の端部から垂直に折り曲げて折り曲げられた端部を前記二つのネジ穴が重なるように前記平板部側へ折り返すことにより2層の前記板金からなる壁部を形成するとともに、前記壁部を形成するために重なり合う前記板金の間にジェル状物質を塗る段階と、
を含むことを特徴とするネジ固着方法。 - 前記ジェル状物質は両面粘着テープであることを特徴とする請求項3記載のネジ固着方法。
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