JP3871069B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は放電灯点灯装置に係り、特に点灯時に高パルス電圧を要する高圧放電ランプの点灯装置に瞬時再始動手段を備えた放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高圧下でアーク放電を利用した光源は、一般に高輝度であることが知られている。高圧放電ランプは、High Intensity Discharge Lamp の頭文字をとってHIDランプと呼ばれている。このようなHIDランプのうち、点灯時に高パルス電圧を要する代表的な放電灯としては、超高圧水銀灯,高圧ナトリウムランプ,メタルハライドランプ,キセノンランプ等が挙げられる。この中で、自然昼光に最も近い連続スペクトルによる分光発光が可能なメタルハライドランプを例にとり以下に説明を行う。
【0003】
メタルハライドランプには、高効率形と高演色形の2つの形式がある。最初に高効率形メタルハライドランプについて説明する。
従来より自然昼光に比較的近いといわれている放電ランプとして、水銀ランプの光色を補正した蛍光水銀ランプがある。しかし、これを単独で使用した場合には赤色が不足していて自然昼光としては不満足なものであった。そこで、最近では、水銀蒸気封入の発光管内に、ヨウ化タリウム,ヨウ化ナトリウム,ヨウ化インジウムなどの金属ハロゲン化物を入れた高効率形メタルハライドランプなるものが蛍光水銀灯照明の分野に進出しつつある。このランプは、高効率白色光源であり水銀ランプに比べ約50%も明るい。ところが、分光分布を見てみると、このランプ(光源)は、青,緑、黄赤,赤の線スペクトルの組み合わせによる原子発光であって、平均演色評価数によると、演色性の点では白色蛍光ランプよりも劣っている。そこで登場したのが、演色性に注目した高演色形メタルハライドランプである。
【0004】
図11は高演色形メタルハライドランプの分光分布を示す図である。
図11において、高演色形メタルハライドランプの分光分布は自然昼光のそれと非常に似ていることが解る。高演色白色光源で、わが国独自の世界的発明品である高演色メタルハライドランプは、水銀蒸気封入の発光管内にヨウ化すずを添加し、自然昼光に最も近い連続スペクトルによる分光発光により、演色評価数92を実現している。ただし、明るさの点では前記高効率形メタルハライドランプに比べるとかなり劣っていて、前記水銀ランプと同等である。
【0005】
一方、メタルハライドランプには、発光管の形状により、ショートアーク形とロングアーク形の2種類がある。ショートアーク形は、丸形の放電管に数ミリの間隔で対向電極が封じられたものでロングアーク形は、長形の放電管の両端に対向電極が封じられたものである。一般に、ロングアーク形は、ショートアーク形と比べ封入ガス圧が低く、ショートアーク形のような破裂の危険性がない。
【0006】
次に、以上のような高演色形メタルハライドランプの従来の点灯(始動)回路について遅相形及び進相形の2つに分けてそれぞれ説明を行う。
【0007】
図12は従来の遅相形放電灯点灯回路を示す回路図である。
【0008】
図12において、遅相形放電灯点灯回路の電源入力端子24,25からは、商用交流電源Vsが入力されていて、前記商用交流電源Vsと並列に、力率改善用のコンデンサC3,コンデンサC3の放電用抵抗R3及びパルス発生回路(始動器)23を構成する制御回路21が接続されている。そして、制御回路21は、カレントトランスCTから入力される電圧をトリガとして、スイッチSWのオン・オフを制御するようになっていて、制御回路21の端子t4が電源入力端子24と、制御回路21の端子t5が電源入力端子25とそれぞれ接続されている。また、電源入力端子24にはチョークコイルCh2の端子t1が接続され、チョークコイルCh2の端子t3は放電管(高演色形メタルハライドランプ)Lの一端と接続され、放電管Lの他端と電源入力端子25とが接続されている。
【0009】
さらに、チョークコイルCh2の端子t2にはパルスコンデンサC4が接続されていて、チョークコイルCh2の端子t3にはトリガ素子22が接続されている。パルスコンデンサC4及びトリガ素子22のチョークコイルCh2と反対側の端子は、共に抵抗R4の一端と接続され、抵抗R4の他端はスイッチSWを介して放電管Lの他端と接続されて、前記カレントトランスCTは前記スイッチSWと放電管Lとの接続点と制御回路21の端子t5との間に接続されている。
【0010】
以上のような構成において、遅相形放電灯点灯回路の電源入力端子24,25に前記商用交流電源Vsが入力され制御回路21に電源が供給されると、制御回路21は前記スイッチSWをオンとする。これにより、電源入力端子24,チョークコイルCh2の端子t2,パルスコンデンサC4,抵抗R4,スイッチSW及び電源入力端子25の直列回路に電流が流れ、パルスコンデンサC4が充電される。そして、パルスコンデンサC4の端子間(両極間)電圧が所定値に達するとトリガ素子22がオンして、パルスコンデンサC4の放電が瞬間的に行われ、チョークコイルCh2の端子t2,t3間に高電圧が誘起され、放電管Lの両端に起動パルス電圧が印加されて、放電管(高演色形メタルハライドランプ)Lが点灯する。
【0011】
一方、前記制御回路21は、放電管Lの点灯をカレントトランスCTにより検知してスイッチSWをオフとする。また、制御回路21は、遅相形放電灯点灯回路の電源入力端子24,25に前記商用交流電源Vsが入力された後、一定時間経過しても放電管Lの点灯が確認されない場合にも、前記スイッチSWをオフとする。
【0012】
ところで、前記放電管(高演色形メタルハライドランプ)Lは、ランプが寿命に近づくにしたがって、即ち累積点灯時間の増加に伴ってランプ電圧が、そのランプの持つ定格値をこえ上昇する傾向を有している。
【0013】
図13は遅相形放電灯点灯回路(遅相形安定器)の有する負荷特性(ランプ電圧−ランプ電力)を示すグラフである。
【0014】
図13から解るように、遅相形安定器の場合、ランプの累積点灯時間の増加に伴ったランプ電圧の上昇により、ランプ電力が上昇し、ある値(ピーク点)まで達すると下降を始めるという特性をもっていることがわかる。
【0015】
一方、上述のような放電ランプを点灯させるには、通常ランプが冷えた状態、即ち放電管内の封入ガス圧が低い状態で行う。これは、放電管内のガスの圧力及び温度が高いと、放電ランプを点灯させるために、即ち放電を開始させるために必要な始動パルス電圧を、それに伴って上げる必要があるためである。したがって、一時的な停電や、アトラクション等における演出等のために放電ランプを一度消灯した直後に、即ち放電管内が高温高圧の状態で再放電(再点灯)を開始させようとしても、上記従来の遅相形放電灯点灯回路では点灯は不可能である。
【0016】
尚、放電ランプを一度消灯した直後に再放電(再点灯)を開始させる(瞬時再始動)ために必要な始動パルス電圧は、消灯直前における前記ランプ電力値によって決まり、ちなみに上述のような放電ランプを消灯後すぐに点灯させる(瞬時再始動)ためには40kV 以上の始動パルス電圧が必要となる。
【0017】
図14は従来の放電灯点灯回路のパルス発生回路(始動器)で発生されたパルス電圧波形を示した図である。
【0018】
図14から見て取れるように、従来のパルス発生回路(始動器)で発生された始動パルス電圧は 5〜10kV/0-P であり、何らかの理由で放電ランプを一度消灯して、その直後に、即ち放電管内が高温高圧の状態で再放電(再点灯)を開始させることは、前述した通り従来のパルス発生回路(始動器)では不可能であることが解る。
【0019】
また、ランプの定格電力に合わせてランプを消灯後すぐに点灯させる(瞬時再始動)ような始動パルス電圧を設定した場合であっても、ランプの累積点灯時間の経過に伴ってランプ電力値はそのピーク値に向かって上昇することから、ランプの累積点灯時間の経過に伴って瞬時再始動が不可能となる場合が発生する。一方、瞬時再始動パルス電圧を高く設定しすぎるとランプの寿命を縮める原因となる。
【0020】
以上、従来の遅相形放電灯点灯回路(遅相形安定器)には上記のような問題点があった。
【0021】
次に、前述した高演色形メタルハライドランプの従来の進相形の点灯回路について説明を行う。
【0022】
図15は従来の進相形放電灯点灯回路を示す回路図である。
【0023】
図15において、進相形放電灯点灯回路の電源入力端子24,25からは、商用交流電源Vsが入力されていて、電源入力端子24とチョークコイルCh3の端子t1間には、チョークコイルCh4とコンデンサC5の直列回路が接続されていて、コンデンサC5と並列に抵抗R5が接続されている。また、チョークコイルCh3の端子t1と電源入力端子25間には、ノイズ吸収用コンデンサCz及びパルス発生回路(始動器)33を構成する制御回路31との並列回路が接続されている。一方、制御回路31は、カレントトランスCTから入力される電圧をトリガとして、スイッチSWのオン・オフを制御するようになっていて、制御回路31の端子t4がチョークコイルCh3の端子t1と、制御回路31の端子t5が電源入力端子25とそれぞれ接続されている。また、チョークコイルCh3の端子t3は、放電管(高演色形メタルハライドランプ)Lの一端と接続されていて、放電管Lの他端と電源入力端子25とが接続されている。
【0024】
そして、チョークコイルCh3の端子t2にはパルスコンデンサC6が接続されていて、チョークコイルCh3の端子t3にはトリガ素子32が接続されている。また、パルスコンデンサC6及びトリガ素子32のチョークコイルCh3と反対側の端子は共に抵抗R6の一端と接続されていて、抵抗R6の他端はスイッチSWを介して放電管Lの他端と接続されている。尚、前記カレントトランスCTは、前記スイッチSWと放電管Lとの接続点と、制御回路21の端子t5との間に接続されている。
【0025】
以上のような構成において、進相形放電灯点灯回路の電源入力端子24,25に前記商用交流電源Vsが入力され制御回路31に電源が供給されると、制御回路31は前記スイッチSWをオンとする。これにより、電源入力端子24,チョークコイルCh4,コンデンサC5と抵抗R5の並列回路,チョークコイルCh3の端子t3,パルスコンデンサC6,抵抗R6,スイッチSW及び電源入力端子25の直列回路に電流が流れ、パルスコンデンサC6が充電される。そして、パルスコンデンサC6の端子間(両極間)電圧が所定値に達するとトリガ素子32がオンして、パルスコンデンサC6の放電が瞬間的に行われ、チョークコイルCh3の端子t2,t3間に高電圧が誘起され、放電管Lの両端に起動パルス電圧が印加されて、放電管(高演色形メタルハライドランプ)Lが点灯する。
【0026】
一方、前記制御回路31は、放電管Lの点灯をカレントトランスCTにより検知してスイッチSWをオフとする。また、制御回路31は、進相形放電灯点灯回路の電源入力端子24,25に前記商用交流電源Vsが入力された後、一定時間経過しても放電管Lの点灯が確認されない場合にも、前記スイッチSWをオフとするようになっている。
【0027】
上記のような進相形放電灯点灯回路は電源歪みに対して強く、L−Cによるインピーダンスは、ランプ電圧の変動に対して定電流特性を有することが知られている。
【0028】
ところで、前記放電管(高演色形メタルハライドランプ)Lは、ランプが寿命に近づくにしたがって、即ち累積点灯時間の増加に伴ってランプ電圧が、そのランプの持つ定格値をこえ上昇する傾向を有している。
【0029】
図16は進相形放電灯点灯回路(進相形安定器)の有する負荷特性(ランプ電圧−ランプ電力)を示すグラフである。
【0030】
図16から解るように、進相形安定器の場合、ランプの累積点灯時間の増加に伴ったランプ電圧の上昇により、ランプ電力が単調増加するという負荷特性をもっていることがわかる。これは、進相形安定器の持つ欠点(危険性)を示している。即ち、既述のようにランプの累積点灯時間の増加に伴いランプ電圧が上昇しても、前記進相形安定器はランプに対して従来通り一定の電流を供給し続ける。その結果が図16に示したランプ電力の上昇である。これにより、ランプ電力が過度に上昇した場合、ランプ破壊(破裂)を招く危険性がある。
【0031】
また、前記図14で説明した通り、従来のパルス発生回路(始動器)で発生された始動パルス電圧はせいぜい 5〜10kV/0-P であり、何らかの理由で放電ランプを一度消灯し、その直後に、即ち放電管内が高温高圧の状態で再放電(再点灯)を開始させることは不可能である。そこで、ランプ電力の上昇に合わせて、ランプを消灯後すぐに点灯させる(瞬時再始動)始動パルス電圧を設定しようとすると、進相形放電灯点灯回路(進相形安定器)の場合、瞬時再始動に必要な始動パルス電圧を非常に高電圧に設定する必要が有る。前述した通り、過度の高電圧パルスはランプ(放電管)の電極を消耗させ、寿命を加速度的に減少させる。さらに、進相形放電灯点灯回路の安全性のため、回路の絶縁強化をはかる必要がある等の問題があった。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く、従来の放電灯点灯回路のパルス発生回路(始動器)で発生された始動パルス電圧は 5〜10kV/0-P であり、何らかの理由で放電ランプを一度消灯して、その直後に、即ち放電管内が高温高圧の状態で再放電(再点灯)を開始させることは不可能であった。
【0033】
また、従来の遅相形放電灯点灯回路において、ランプの定格電力に合わせて瞬時始動パルス電圧を設定すると、ランプ電力値はランプの累積点灯時間の経過に伴いそのピーク値に向かって上昇することから、該ランプの累積点灯時間の経過に伴って瞬時再始動が不可能となる。仮に、ランプの定格電力に合った瞬時再始動パルスの電圧を、それよりもさらに高く設定したとすると、ランプの寿命を縮める原因となったり、ランプを破裂させる危険があった。
【0034】
さらに、従来の進相形放電灯点灯回路において、ランプ電力の上昇に合わせ、瞬時再始動パルス電圧を設定すると、進相形安定器の有する負荷特性から、瞬時再始動に必要な始動パルス電圧を非常に高く設定する必要があり、その高電圧によってランプ(放電管)の電極を消耗させ寿命を加速度的に減少させたり、破裂の危険性を招いたり、安全性のため進相形放電灯点灯回路全体の絶縁強化をはかる必要がある等の問題があった。
【0035】
そこで、本発明はこのような問題に鑑み、遅相形安定器を有する遅相形放電灯点灯回路及び進相形安定器を有する進相形放電灯点灯回路において、ランプ(放電管)の電極を消耗させ寿命を加速度的に減少させたり、破裂の危険性を招いたり、安全性のため放電灯点灯回路全体におよぶ絶縁強化をはかる必要が無く、確実に消灯直後の高温高圧の放電灯を再点灯させることの出来る放電灯点灯装置を提供することを目的とするものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明による放電灯点灯装置は、商用交流電源電圧を入力され放電ランプを点灯する放電灯安定回路と、前記放電灯安定回路の出力両端であって放電ランプを挟んでそれぞれ接続されるパルストランスの2次巻線、該パルストランスの2次巻線に対応してそれぞれ設けられ、それぞれ対大地間電圧の極性が異なりかつ商用交流電源電圧の極性に応じて極性が変化する電圧を記前パルストランスの2次巻線に誘起するパルストランスの1次巻線を有する高圧パルス発生回路と、前記放電灯安定回路の出力端とパルストランスの2次巻線との中間から電源が供給され、高圧パルスの発生を制御する制御回路と、前記放電灯安定回路の出力端とパルストランスの2次巻線との中間に設けられ、放電ランプの点灯状態を検出し前記制御回路に通知する検出回路と、を具備したことを特徴とする。
【0046】
【作用】
請求項1及び2記載の発明によれば、高圧パルス発生回路の発生する高圧パルス電圧が、放電灯安定回路の出力両端にそれぞれ極性の異なった対地間電圧が誘起される高圧パルス巻線から出力されるようにしたので、高圧パルス電圧が対地間に対して半分に分配され、放電灯点灯装置全体の絶縁処理、特に放電ランプ近辺における絶縁処理が安価で、安全なものとすることが出来る。
【0049】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明する。
図1は本発明である放電灯点灯装置の一実施例を示す回路図である。
【0050】
図1に示すように、本実施例における放電灯点灯装置は大きく分けて、遅相形放電灯安定器,始動器(パルス発生回路)の2つから構成されている。
【0051】
遅相形放電灯安定器の、電源入力端子15,16には、商用交流電源Vsが入力されていて、前記商用交流電源Vsと並列に、遅相形放電灯安定器8を構成する力率改善用のコンデンサC1及びコンデンサC1の放電用抵抗R1が接続されている。また、電源入力端子15と力率改善用のコンデンサC1との接続点には同じく遅相形放電灯安定器8を構成するチョークコイルCh1の一端が接続されていて、チョークコイルCh1の他端と始動器(パルス発生回路)7の電力入力端子17とが接続されている。さらに、電源入力端子16と力率改善用のコンデンサC1との接続点には、始動器(パルス発生回路)7の電力入力端子18が接続されている。
【0052】
そして、始動器(パルス発生回路)7の端子17,18には、遅相形放電灯安定器8より供給される220Vの管灯回路電圧VLが印加されている。また、管灯回路電圧VLと並列に、制御回路1,ノイズ吸収用コンデンサCz1及びCz2の直列回路,スイッチ回路SWを介して高圧トランスHTrの一次側巻線3aが接続されている。一方、制御回路1は、カレントトランスCTから検出回路2に入力された電圧をトリガとして、スイッチ回路SWのオン・オフを制御するようになっていて、カレントトランスCTは制御回路1と端子18との接続点44と、高圧トランスHTrの一次側巻線3aの一端と端子18との接続点42との間に設けられている。
【0053】
また、高圧トランスHTrの一次側巻線3aと並列にノイズ吸収用コンデンサCz3及びCz4の直列回路が接続されていて、ノイズ吸収用コンデンサCz3及びCz4との接続点と前記ノイズ吸収用コンデンサCz1及びCz2の接続点51と接続されるとともにアースEと接続されている。尚、前記スイッチ回路SWは、端子17と前記ノイズ吸収用コンデンサCz1及びCz2の直列回路の一端との接続点41と、高圧トランスHTrの一次側巻線3aの一端と前記ノイズ吸収用コンデンサCz3及びCz4の直列回路の一端との接続点47との間に設けられている。
【0054】
そして、高圧トランスHTrの二次側巻線3bと並列にパルスコンデンサCpが接続されていて、パルストランスPT1の一次側巻線1aと同じくパルストランスPT2の一次側巻線2aとが接続されている。また、パルストランスPT1の一次側巻線1aとパルストランスPT2の一次側巻線2aとの一方の接続点46とパルスコンデンサCpの一端が接続されていて、パルストランスPT1の一次側巻線1aとパルストランスPT2の一次側巻線2aとの他方の接続点45とパルスコンデンサCpの他端が放電ギャップGAPを介して接続されている。
【0055】
さらに、前記接続端子41と始動器(パルス発生回路)7の端子19はパルストランスPT1の二次側巻線1bを介して接続されていて、前記接続端子42と始動器7の端子20はパルストランスPT2の二次側巻線2bを介して接続されている。そして、端子19,20には、定格ランプ電圧120Vの放電管(高演色形メタルハライドランプ)Lが接続されていて、前記端子19,20から電力の供給を受けている。
【0056】
以上のような構成において、遅相形放電灯点灯回路の電源入力端子15,16に前記商用交流電源Vsが入力され、遅相形放電灯安定器8より供給される220Vの管灯回路電圧VLが始動器(パルス発生回路)7の端子17,18に印加されて、制御回路1に電源が供給されると、制御回路1はスイッチ回路SWをオンする。これにより、高圧トランスHTrの一次側巻線3aに、前記220Vの管灯回路電圧VLが印加され、高圧トランスHTrの二次側巻線3bに約9kVの出力電圧が誘起される。
【0057】
一方、小容量のパルスコンデンサCpは、前記高圧トランスHTrの二次側巻線3bの出力電圧により充電され、パルスコンデンサCpの端子間電圧が所定のレベルに達すると、放電ギャップGAPの放電により、パルスコンデンサCpは瞬間的に放電され、同時に高電圧パルスを前記接続点45,46を介してパルストランスPT1及びPT2の一次側巻線1a及び2aに供給する。これに伴い、パルストランスPT1及びPT2の二次側巻線1b及び2bにそれぞれ極性の異なった高電圧パルスが対地間に誘起され、遅相形放電灯安定器8より供給される220Vの管灯回路電圧VLと重畳され、端子19,20を介して放電管Lの両端に起動パルス電圧が印加されて、放電管(高演色形メタルハライドランプ)Lが点灯する。
【0058】
尚、2個のパルストランスPT1及びPT2の二次側巻線1b及び2bに対地間で極性の異なった高電圧パルスがそれぞれ誘起され、それぞれの二次側巻線に誘起される対地間電圧が放電管Lの両端に印加されているので、即ち、放電管Lの両端にはそれぞれの二次側巻線に誘起される対地間電圧の差が印加されていることになるので、各パルストランスPT1及びPT2の二次側巻線1b及び2bに誘起される対地間電圧の絶対値は、放電管Lの両端に印加される実効電圧の半分の値に設定されている。
【0059】
一方、前記制御回路1は、放電管Lの点灯をカレントトランスCTにより検知してスイッチ回路SWをオフとする。また、制御回路1は、遅相形放電灯安定器8より供給される220Vの管灯回路電圧VLが入力された後、一定時間経過しても放電管Lの点灯が確認されない場合にも、前記スイッチ回路SWをオフとするようになっている。
【0060】
ところで、既述したように、放電管(高演色形メタルハライドランプ)Lは、ランプがその寿命に近づくにしたがって、即ち累積点灯時間の増加に伴ってランプ電圧が、そのランプの持つ定格値をこえ上昇する傾向を有している。
【0061】
図2は遅相形放電灯点灯装置(遅相形安定器)の有する負荷特性(ランプ電圧−ランプ電力)が管灯回路電圧VLを変えることによりどのように変化するかの実験結果を示したグラフである。
【0062】
図2で、ηは管灯回路の無負荷時電圧VLとランプ電圧との比で、以下の式で表される。
η =(管灯回路の無負荷時電圧VL)/(ランプ電圧)
既述したとおり、遅相形安定器では、ランプの累積点灯時間の増加に伴ったランプ電圧の上昇過程において、ランプ電力のピーク点が存在するが、図2よりそのピーク点が管灯回路電圧VLの上昇に伴い右肩上がりに上昇していることがわかる。また、管灯回路電圧VLを高くとりすぎるとランプの老朽化に伴うランプ電圧の上昇(ランプ電力値の上昇)によってランプが破裂したり、一時的な停電やアトラクション等における演出等のために放電ランプを一度消灯した直後に、即ち放電管内が高温高圧の状態で再放電(再点灯)を開始(瞬時再始動)させるために、非常に高い始動パルス電圧が必要となることがわかる。
【0063】
図3は消灯したときのランプ電力値によって瞬時再始動パルス電圧がどの程度必要かを調べた実験の結果を示したグラフである。
【0064】
図3によると、ランプ電力が2200W(定格の110%)を超えると、瞬時再始動パルス電圧が50kVを超えて急激に上昇していることがわかる。ところで、既述したとおり、ランプ始動パルス電圧を過度に上げることによりランプ破裂の危険性が生じたり、ランプの寿命を著しく低下させることになる。したがって、図3より瞬時再始動パルス電圧が50kVを超えないように、即ちランプ電力が2200W(定格の110%)を超えないようにする必要がある。以下に、その実現方法について考察する。
【0065】
いま、ランプの定格電圧は120Vであり、管灯回路電圧VLが220Vに設定されている放電灯点灯装置を考えると、図2からランプの経時的作用によってランプ電圧の上昇が発生しても、ランプ電力のピークは約2000W(このランプ電力を定格ランプ電力という)であることから、この場合、瞬時再始動パルス電圧が50kVを超えることはない。また、ランプ電力のピーク値が、2200W(定格ランプ電力の110%)近辺となる管灯回路電圧VLは、図2から260Vとなって、この場合も瞬時再始動パルス電圧が50kVを超えることはない。即ち、管灯回路電圧VLが220〜260Vの間にあればよいことになる。したがって、ランプの定格電圧が120Vである遅相形放電灯点灯装置の場合にはη値が 1.83〜2.17 の間になるように管灯回路電圧VLを設定すればよいことになる。
【0066】
図4は累積点灯時間が3000時間を経過したランプのη値に対する立ち消え電圧を調べた実験の結果を示したグラフである。
【0067】
図4で、η値が 1.69 のとき、累積点灯時間が3000時間を経過した定格ランプ電圧120Vのランプでは、ランプ(放電管)両極に220V以上の電圧を印加しないと立ち消えが生じることを示している。よって、前記遅相形放電灯点灯装置で立ち消えを生じさせないためにはη値が 1.69 を超えた値となるように設定する必要があることがわかる。
【0068】
図5は本発明である始動器(パルス発生回路)が発生する始動パルス電圧を示す図である。
【0069】
本発明では、パルストランスPT1及びPT2の二次側巻線1b及び2bに誘起されたパルス電圧と、遅相形放電灯安定器8より供給される220Vの管灯回路電圧VLとが重畳されて始動パルス電圧をつくっているので同図のような形状のパルスとなる。また、パルス電圧値は既述した理由により 50kV〜60kV の範囲に設定されている。
【0070】
図6は本発明である放電灯点灯装置に供給される商用交流電源Vsが管灯回路電圧VLと異なる場合において本発明を使用するための一例を示す回路図である。 図6に示すように、本実施例は、前述の遅相形放電灯点灯装置に入力される商用交流電源Vsが、管灯回路電圧VLと異なる場合における実施例であり、電源入力端子15及び16と遅相形放電灯安定器8との間にトランスTrを設けて管灯回路電圧VLを 220V〜260V としたことを特徴とする。定格ランプ電圧が120Vである放電灯を放電灯点灯装置の負荷とし、管灯回路電圧VLを 220V〜260V とすることにより、η値が 1.83〜2.17 となるように設定される。
【0071】
構成は、前記放電灯点灯装置の遅相形放電灯安定器8の前段にトランスTrを設け、その一次側巻線に商用交流電源Vsを印加し、二次側巻線と遅相形放電灯安定器8とを接続したものである。新しい効果としては、放電灯点灯装置に供給される商用交流電源Vsが、管灯回路電圧VLと異なった場合でも前記放電灯点灯装置をそのまま使用できることと、電源部に対して安全な絶縁構成とすることができることである。
【0072】
図7は本発明である放電灯点灯装置の他の実施例を示す回路図である。
【0073】
図7に示すように、本実施例における放電灯点灯装置は大きく分けて、進相形放電灯安定器,始動器(パルス発生回路)の2つから構成されている。
【0074】
進相形放電灯安定器の、電源入力端子15,16には、商用交流電源Vsが入力されていて、前記商用交流電源Vsは、進相形放電灯安定器9を構成するリードピークの磁気飽和を利用した磁気変成器61のPコイル(一次側巻線)に接続されていて、電源入力端子16は始動器(パルス発生回路)7の電力入力端子18に接続されている。また、電源入力端子15は前記磁気変成器61のSコイル(二次側巻線)を介して、同じく進相形放電灯安定器9を構成する進相コンデンサCmと抵抗R2の並列回路の一端と接続されていて、前記CR並列回路の他端と始動器(パルス発生回路)7の電力入力端子17と接続されている。
【0075】
始動器(パルス発生回路)7の構成は、前記遅相形放電灯点灯装置で使用されていたものと同一であるので説明は省略する。そして始動器(パルス発生回路)7の端子19,20には、定格ランプ電圧120Vの放電管(高演色形メタルハライドランプ)Lが接続されていて、前記端子19,20から電力の供給を受けて点灯するようになっている。
【0076】
以上のような構成において、進相形放電灯点灯回路の電源入力端子15,16に前記商用交流電源Vsが入力され、進相形放電灯安定器9より供給される220Vの管灯回路電圧VLが始動器(パルス発生回路)7の端子17,18に印加されると、前記遅相形放電灯点灯装置の動作説明と同様の動作が行われて、端子19,20を介して放電管Lの両端に起動パルス電圧が印加されて、放電管(高演色形メタルハライドランプ)Lが点灯する。
【0077】
尚、図7で制御回路1の一方の端子が接続点(a)を経由して端子17と接続されているが、この接続を進相コンデンサCmと抵抗R2の並列回路の磁気変成器61側の接続点(a)′の位置としてもよい。この位置に接続することによって制御回路1は、ランプ電圧の変動を受けにくい安定した制御電圧を得ることが可能となる。
【0078】
ところで、既述したように、放電管(高演色形メタルハライドランプ)Lは、ランプがその寿命に近づくにしたがって、即ち累積点灯時間の増加に伴ってランプ電圧が、そのランプの持つ定格値をこえ上昇する傾向を有している。
【0079】
図8は進相形放電灯点灯装置(進相形安定器)の有する負荷特性(ランプ電圧−ランプ電力)を調べた実験の結果を示したグラフである。
【0080】
従来(一般)の進相形安定器の負荷特性は、既述したようにランプの累積点灯時間の増加に伴いランプ電圧が上昇しても、ランプに対して従来通り一定の電流を供給し続ける。その結果、図16に示したように、ランプ電力はランプ電圧の上昇に伴って単調増加するという負荷特性を有している。これにより、ランプ電力が過度に上昇した場合、ランプ破壊(破裂)を招く危険性があった。
【0081】
一方、本実施例による進相形安定器は、リードピークの磁気飽和を利用した磁気変成器61の作用により、同図に示すように定格ランプ電力の120%に相当する2400W以下をピークとして、既述した遅相形安定器と似た負荷特性を有するようになっている(構成されている)。
【0082】
図9は消灯した時点でのランプ電力値によって瞬時再始動パルス電圧がどの程度必要かの実験結果を示したグラフである。
【0083】
図9によると、ランプ電力が2400W(定格の120%)を超えると、瞬時再始動パルス電圧が50kVを超えて急激に上昇していることがわかる。図9に示す実験結果によると、遅相形安定器のときと比べ、消灯した時点でのランプ電力値が200W増加した2400Wても、50kVの瞬時再始動パルス電圧で瞬時再始動が可能となっているが、これは始動パルス電圧が、前記遅相形安定器の場合には、一般の交流正弦波に重畳されていたのに対し、進相形安定器の場合には、前記リードピークの磁気飽和を利用した磁気変成器61の作用による、幾分急峻な交流波に重畳されているためである。尚、この幾分急峻な交流波が磁気変成器61の作用により発生する理由については後述する。
【0084】
既述したとおり、ランプ始動パルス電圧を過度に上げることによりランプ破裂の危険性が生じたり、ランプの寿命を著しく低下させたりすることになる。したがって、ランプの定格電圧が120Vである進相形放電灯点灯装置の場合には、瞬時再始動パルス電圧が50kVを超えないように、即ちランプ電力が2400W(定格の120%)を超えないように(前記進相形放電灯安定器9の負荷特性が図8に示すような負荷特性を持つように)前記リードピークの磁気飽和を利用した磁気変成器61を構成すればよいことになる。
【0085】
図10はリードピークの磁気飽和を利用した磁気変成器(進相洩れ変圧器)の構成及び出力電圧特性を示す図である。
【0086】
進相洩れ変圧器61は、図10(a)に示すように、鉄心14にパスコア11を介在して中央脚12にPコイル(一次巻線)とSコイル(二次巻線)を巻装して、前記中央脚12の二次磁路中にブリッジ13を残してスリット10を形成して、Pコイル(一次巻線)とSコイル(二次巻線)との磁路を部分的に分離した構成となっている。
【0087】
以上のように構成された進相洩れ変圧器61のPコイル(一次巻線)に、電源入力端子15,16より商用交流電源Vsを入力すると、Sコイル(二次巻線)に、図10(b)に示すような電圧VLが出力される。この電圧VL(無負荷二次電圧波形)は、正弦波の頂部付近(期間II)と、その正弦波がくびれた基底部(期間I)とからなっていて、期間Iは前記スリット10を形成した残りの結合部分のブリッジ13が飽和している期間で、期間IIはブリッジ13が未飽和の期間である。
【0088】
また、この進相洩れ変圧器61は、Sコイル(二次巻線)の一部分の磁路中に形成されたスリット10に隣接するブリッジ13の磁気飽和と磁気未飽和の繰り返しが、ランプ電流制限用インピーダンスとして働くことで、Sコイル(二次巻線)に過度な電流が流れることなく最適なランプ電流が得られ、これにより、前記図8に示すような負荷特性(ランプ電圧−ランプ電力)が得られる。
【0089】
尚、上記実施例では、HIDランプの中の高演色形メタルハライドランプを例にとり説明したが、本発明はこれに限定されず、他のHIDランプにおける放電灯点灯装置に応用することが可能である。
【0090】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、パルストランスを2個設け、それぞれに極性の異なった高電圧パルスが誘起されるようにし、前記それぞれに極性の異なった高電圧パルス(対地間電圧)を放電灯の両端に印加することにより、それぞれのパルストランスに誘起される対地間電圧を、放電灯の両端に印加される電圧の半分の値としている。これにより、放電灯両端の絶縁構成を安価で安全なものとしている。
【0091】
また、放電灯特有の性質、即ち、累積点灯時間の増加に伴いそのランプ電圧が定格値をこえ上昇する性質により、ランプ寿命が近ずくにつれ増大するランプ電力を所定の値以上に大きくならないようにすることによって、瞬時再始動パルス電圧を低く設定でき、これにより放電灯の電極消耗が少なくなりランプ寿命を長くすることができる。
【0092】
さらに、電源電圧の歪みに影響を受けないショートアークメタルハライド灯安定器を提供することが出来、ランプ寿命の長い放電灯点灯装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である放電灯点灯装置の一実施例を示す回路図である。
【図2】遅相形放電灯点灯装置(遅相形安定器)の有する負荷特性(ランプ電圧−ランプ電力)が管灯回路電圧VLを変えることによりどのように変化するかの実験結果を示したグラフである。
【図3】消灯したときのランプ電力値によって瞬時再始動パルス電圧がどの程度必要かを調べた実験の結果を示したグラフである。
【図4】累積点灯時間が3000時間を経過したランプのη値に対する立ち消え電圧を調べた実験の結果を示したグラフである。
【図5】本発明である始動器(パルス発生回路)が発生する始動パルス電圧を示す図である。
【図6】本発明である放電灯点灯装置に供給される商用交流電源Vsが管灯回路電圧VLと異なる場合において本発明を使用するための一例を示す回路図である。
【図7】本発明である放電灯点灯装置の他の実施例を示す回路図である。
【図8】進相形放電灯点灯装置(進相形安定器)の有する負荷特性(ランプ電圧−ランプ電力)を調べた実験の結果を示したグラフである。
【図9】消灯した時点でのランプ電力値によって瞬時再始動パルス電圧がどの程度必要かの実験結果を示したグラフである。
【図10】リードピークの磁気飽和を利用した磁気変成器(進相洩れ変圧器)の構成及び出力電圧特性を示す図である。
【図11】高演色形メタルハライドランプの分光分布を示す図である。
【図12】従来の遅相形放電灯点灯回路を示す回路図である。
【図13】遅相形放電灯点灯回路(遅相形安定器)の有する負荷特性(ランプ電圧−ランプ電力)を示すグラフである。
【図14】従来の放電灯点灯回路のパルス発生回路(始動器)で発生されたパルス電圧波形を示した図である。
【図15】従来の進相形放電灯点灯回路を示す回路図である。
【図16】進相形放電灯点灯回路(進相形安定器)の有する負荷特性(ランプ電圧−ランプ電力)を示すグラフである。
【符号の説明】
1…制御回路
2…検出回路
7…始動器(パルス発生回路)
8…遅相形安定器
15…電源入力端子
17,18,19,20…端子
Ch1…チョークコイル
C1…力率調整用コンデンサ
Cz1,2,3,4…ノイズ吸収用コンデンサ
Cp…パルスコンデンサ
R1…抵抗
CT…カレントトランス
E…アース
SW…スイッチ回路
HTr…高圧トランス
PT1,2…パルストランス
GAP…放電ギャップ
L…放電灯
Claims (1)
- 商用交流電源電圧を入力され放電ランプを点灯する放電灯安定回路と、
前記放電灯安定回路の出力両端であって放電ランプを挟んでそれぞれ接続されるパルストランスの2次巻線、該パルストランスの2次巻線に対応してそれぞれ設けられ、それぞれ対大地間電圧の極性が異なりかつ商用交流電源電圧の極性に応じて極性が変化する電圧を記前パルストランスの2次巻線に誘起するパルストランスの1次巻線を有する高圧パルス発生回路と、
前記放電灯安定回路の出力端とパルストランスの2次巻線との中間から電源が供給され、高圧パルスの発生を制御する制御回路と、
前記放電灯安定回路の出力端とパルストランスの2次巻線との中間に設けられ、放電ランプの点灯状態を検出し前記制御回路に通知する検出回路と、
を具備したことを特徴とする放電灯点灯装置。
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