JP3870678B2 - 帯電装置および画像形成装置 - Google Patents

帯電装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯電装置および電子写真方式の複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式の複写機やプリンタなどに用いられる画像形成装置においては、像担持体の帯電、現像、クリーニングなどのプロセスで帯電装置が使われている。また像担持体上に形成されたトナー像を一旦中間転写体に転写し、記録媒体に再転写して最終的に画像を形成するプロセスにおいても、直接記録媒体へ転写して画像を形成するプロセスと同様に帯電装置と同様の原理を用いた転写装置が使われている。
【0003】
像担持体を帯電する帯電装置としては、従来よりコロトロンが広く利用されている。
【0004】
コロトロンは像担持体を均一に帯電する手段としては有効であるが、像担持体を所定の電位に帯電するには数KVの高圧電源を必要とする。また、コロナ放電によりオゾンやNOxが発生するため、ゴム部品や像担持体の劣化を引き起こすのみならず、環境保護の観点からも好ましいとはいえない。
【0005】
そこでコロトロンに代わる帯電装置として、ロール、ブラシ、ブレード、フィルム、ベルトなどさまざまな形状の導電性部材を像担持体に接触させ、導電性部材に電圧を印加することにより像担持体を帯電させる接触式の帯電装置が開発されている。
【0006】
これらの接触式の帯電装置はオゾンやNOxの発生が極めて少ない上、コロトロンに比べて低圧電源でよいという長所がある。また、これら接触式の帯電装置に交流などの振動電圧に直流を重畳した電圧を印加して像担持体を帯電する方法は、帯電均一性に優れ、トナーなどの汚れも付着しにくく、たとえ付着してもその優れた帯電能力のために帯電不良が発生しにくいことから、市場にもっとも多く導入されている。
【0007】
しかしながら、像担持体のプロセススピードが速いと振動電圧に含まれるリップル成分に起因して電位むらが生じ、それが像担持体に画質むらとなって現れる。
【0008】
一方、これを防止するため振動電圧の周波数を高くすると両極性の放電が何回も繰り返され、像担持体は磨耗しやすく、短命とならざるを得ない。
【0009】
また、像担持体と、その像担持体に接触する帯電部材や被転写体等との間の微少間隙で両極性の放電が起こるため、スコロトロンに比較し極少量とはいえ放電生成物が発生し、その放電生成物が像担持体上に付着し易く、画像流れ等の画質欠陥等を引き起こしている。
【0010】
さらに、像担持体に付着する放電生成物をクリーナで除去するには像担持体表面を擦るなどの措置が必要となり、像担持体の寿命が低下する等の問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑み、像担持体と、その像担持体に接触する帯電部材や被転写体などとの間の、微少間隙における放電を回避することにより、像担持体の磨耗や放電生成物の像担持体への付着を防止し像担持体の長寿命化を図ると共に、画像形成装置の画質の向上を図ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の接触帯電装置は、所定の方向に移動する被帯電体に所定のニップ領域の間接触し該被帯電体の移動に伴って移動するベルト状の、厚み方向に導通する電気的異方性を有する異方性機能部材と、上記被帯電体との間に上記異方性機能部材を挟んで該異方性機能部材に接触し該異方性機能部材を介して上記被帯電体との間で電荷を移動させる給電部材とを備えたことを特徴とする。
【0013】
ここで、上前記給電部材は、上記異方性機能部材の移動方向に関し、上記被帯電体と上記異方性機能部材との接触開始位置よりも下流側で、上記異方性機能部材に接触するものであることが好ましい。
【0014】
また、上記異方性機能部材が、異方導電性膜であることも好ましい形態である。
【0015】
あるいは、上記異方性機能部材が、抵抗が調整された基膜にパターニングされた電極が形成されることにより電気的異方性が与えられた機能膜であることも好ましい形態である。
【0016】
さらに、上記異方性機能部材が、無端ベルト状のものであることも好ましい形態である。
【0017】
また、本発明の転写装置は、所定の方向に移動しながら表面にトナー像の転写を受ける被転写体の裏面に接触して該転写体表面へのトナー像の転写を促す転写装置において、上記被転写体裏面に所定のニップ領域の間接触し該被転写体の移動に伴って移動するベルト状の、厚み方向に導通する電気的異方性を有する異方性機能部材と、上記被転写体との間に上記異方性機能部材を挟んで該異方性機能部材に接触し該異方性機能部材を介して上記被転写体との間で電荷を移動させる給電部材とを備えたことを特徴とする。
【0018】
また、本発明の画像形成装置のうち第1の画像形成装置は、所定の方向に回転しながら帯電装置による帯電を受け該帯電の後に画像信号に応じた露光光の照射を受けることにより静電潜像が形成される像担持体を備え、該像担持体に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、該トナー像を最終的に所定の記録媒体に転写して定着することにより該記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、上記帯電装置が、所定の方向に回転する像担持体に所定のニップ領域の間接触し該像担持体の回転に伴って移動するベルト状の、厚み方向に導通する電気的異方性を有する異方性機能部材と、上記像担持体との間に上記異方性機能部材を挟んで該異方性機能部材に接触し該異方性機能部材を介して上記像担持体との間で電荷を移動させる給電部材とを備えたことを特徴とする。
【0019】
ここで、上記帯電装置と少なくとも上記像担持体とが一体的に組み込まれてカートリッジ化されたプロセスカートリッジを備えたことは好ましい形態である。
【0020】
さらに、本発明の画像形成装置のうち第2の画像形成装置は、画像信号に応じたトナー像を形成し、所定の転写体上のトナー像を、表面にトナー像の転写を受ける被転写体に転写するプロセスを経由して、最終的に、所定の記録媒体上に定着されたトナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、上記被転写体の裏面に所定のニップ領域の間接触し該被転写体の移動に伴って移動するベルト状の、厚み方向に導通する電気的異方性を有する異方性機能部材と、上記被転写体との間に上記異方性機能部材を挟んで該異方性機能部材に接触し該異方性機能部材を介して上記被転写体との間で電荷を移動させる給電部材とを有し、上記転写体上のトナー像の上記被転写体への転写を促す転写装置を備えたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について説明する。
【0022】
まずはじめに、本発明の帯電装置の第1の実施形態について説明する。
【0023】
図1は、本発明の帯電装置の第1の実施形態の概略構成図である。
図1において、帯電装置5は、感光体1に接触するように配置されている。
帯電装置5は感光体1に所定のニップ領域nの間接触しその感光体1の矢印A方向への回転に伴ってB方向に移動するベルト状の異方性機能部材2と、そのベルト状の異方性機能部材2の形状を規制し、感光体1に所定のニップ領域nの間接触するように支持している支持ローラ3と、感光体1との間に異方性機能部材2を挟んでその異方性機能部材2と接触しその異方性機能部材2を介して感光体1との間で電荷を移動させる給電部材4とを備えている。
【0024】
図2は、図1に示した本発明の帯電装置の第1の実施形態における感光体1と異方性機能部材2との接触部分Cの拡大図である。
図7において、感光体1と異方性機能部材2は所定のニップ領域nの間接触し、給電部材4は異方性機能部材2を挟んでその異方性機能部材2と接触している。
【0025】
ここで、図1に示したように、異方性機能部材2は支持ローラ3により形状規制され、接触ニップ領域nは給電部材4との間よりも感光体1との間の方がより大きくなるように配置されている。このため給電部材4は、異方性機能部材2の移動方向Bに関し、感光体1と異方性機能部材2との接触開始位置Dよりも下流側で異方性機能部材2に接触している。
【0026】
したがって、異方性機能部材2と感光体1との間の距離をY、異方性機能部材2と給電部材4との間の距離をXとした場合、異方性機能部材の移動に伴って、Xが放電に適したギャップ距離Lになる際には、異方性機能部材2は感光体1に接触して電気的に導通し、Yが放電に適したギャップ距離Lになる際には、異方性機能部材2は給電部材4と非接触状態で導通はなく、充分離れているから放電に適したギャップ距離Lにもない。
【0027】
このため本実施形態の帯電装置では、異方性機能部材2が感光体1に接する面では放電は発生せず、異方性機能部材2が感光体1と接触する面の裏面側の、給電部材4と接する面で放電が発生する。放電により発生した放電電荷は、異方性機能部材2を経由して感光体1の表面の電荷注入層6に注入される。
【0028】
なお、異方性機能部材2は、厚み方向には導通するが、表面方向には絶縁性を有するので、放電電荷は厚み方向にのみ移動する。
【0029】
これにより、放電生成物が感光体に付着するのを防止し、画質を向上させるとともに、放電による感光体の磨耗を防止して感光体の長寿命化を図ることができる。
【0030】
ここで、図3から図6は、図1および図2に示した本発明の帯電装置の第1の実施形態に備えられている異方性機能部材に代えて採用することのできる異方性機能部材の概略断面構成図である。
【0031】
図3は、弾性樹脂と導電性粒子からなる異方性機能部材である。
図3において、弾性樹脂の基体10に導電性粒子11が分散しており、異方性機能部材2は電気的に厚み方向に導通がある。
【0032】
図4は、弾性樹脂と金属からなる異方導電性膜である。
図4において、弾性樹脂の基体10に金属12が柱状に配列され、異方導電性膜13は電気的に厚み方向に導通がある。
【0033】
図5は、弾性半導電性膜の片面に電極をパターニングされて電気的異方性が与えられた機能膜である。
図5において、基体は、抵抗値が所定の値となるように調整された弾性半導電性膜で、その基体の片面に金属膜14が蒸着され、他の片面には多数の個別電極15がパターニングされている。
【0034】
この場合、電極間ピッチが膜厚より大きければ機能膜16は電気的に厚み方向にのみ導通がある。
【0035】
図6は、弾性半導電性膜の両面に電極をパターニングされて電気的異方性が与えられた機能膜である。
図6において、基体10は、抵抗値が所定の値となるように調整された弾性半導電性膜で、その基体10の両面に多数の個別電極15がパターニングされており、機能膜16は電気的に厚み方向にのみ導通がある。
【0036】
ここで、図5および図6に示した機能膜の製造方法を説明する。
【0037】
先ず、図5に示した、片面が個別電極、他の片面が全面電極の機能膜の製造方法について説明する。
図7は、アルミ蒸着を施した基体を示す図である。
図7に示すように、基体10となる弾性半導電性膜の片面にアルミ17を全面に蒸着する。
【0038】
次に、アルミ17を蒸着した半導電性膜の裏面にスクリーン印刷手法またはインクジェット手法などを用いてインク状の金属材料ペーストをドット状に数十ミクロンピッチで印刷して電極15を形成する。さらに、電極15が形成された膜を加熱処理して筒状にし、エンドレスな機能膜16とする。
【0039】
次に、図6に示した基体の両面が個別電極の機能膜の製造方法について説明する。
基体10となる弾性半導電性膜の両面にアルミ17を全面に蒸着する。次に、エッチングによりドット状に数十ミクロンピッチの電極15を基体10の両面に形成する。さらに、電極15が形成された膜を加熱処理して筒状にし、エンドレスな機能膜16とする。
【0040】
なお、パターニングはレーザを用いる方法もある。
【0041】
ドット状の電極を形成する方法としては、蒸着時にマスクを用い、電極形成部分のみ金属の蒸着を行う方法もある。
【0042】
ここでは、基体10に電極15を形成した後に筒状にしているが、あらかじめ基体10を筒状に成型した後、電極15を形成する方法もある。なお、エンドレスベルト状の機能膜16として使用する上からは後者の方法が好ましい。
【0043】
ここで、感光体1の電荷注入層6は、酸化スズ、酸化亜鉛等の導電性微粉末(粒径30〜50nm程度)をアクリル樹脂などの結着樹脂中に分散させたものを用い、抵抗値は1012〜1014 Ω.Cmとしたが、これに限定されるものではない。
【0044】
次に、本発明の帯電装置の第2の実施形態について説明する。
【0045】
図8は、本発明の帯電装置の第2の実施形態の概略構成図である。
図8において、帯電装置5は、感光体1に接触するように配置されている。
帯電装置5は、感光体1に所定のニップ領域nの間接触しその感光体の矢印A方向への回転に伴ってB方向に移動するチューブ状の異方性機能部材2と、感光体1との間に異方性機能部材2を挟んでその異方性機能部材2と接触しその異方性機能部材2を介して感光体1との間で電荷を移動させる給電部材4とを備えている。
【0046】
感光体1と異方性機能部材2は所定のニップ領域nの間接触し、給電部材4は異方性機能部材2を挟んでその異方性機能部材2と接触しているが、接触ニップ領域nは給電部材4との間よりも感光体1との間の方がより大きくなるように配置されている。
【0047】
したがって、図2に拡大して示したように、異方性機能部材2の移動方向Bに関し、感光体1と異方性機能部材2との接触開始位置Dよりも下流側で異方性機能部材2に接触している。
【0048】
このため本実施形態の帯電装置では、第1の実施形態における帯電装置と同様に、異方性機能部材2が感光体1に接する面では放電は発生せず、異方性機能部材2が感光体1と接触する面の裏面側で、給電部材4と接する面で放電が発生する。
【0049】
ちなみに、一例として、異方性機能部材2のチューブ状の径が30mmで、感光体1の径が30mm、給電部材4の径が6mmの大きさの部材を使用した場合でも異方性機能部材2と感光体1との接触部分は図6に拡大して示したような構成となり、第1の実施形態と同様の効果が得られることを確認している。
【0050】
これにより、放電生成物が感光体に付着するのを防止し、画質を向上させるとともに、放電による感光体の磨耗を防止して感光体の長寿命化を図ることができる。
【0051】
なお、異方性機能部材2は第1の実施形態において説明したものと同じであり、構成図および説明は省略する。
【0052】
次に、本発明の転写装置の実施形態について説明する。
【0053】
図9は、本発明の転写装置の実施形態の概略構成図である。
図9において、転写装置20は、像担持体22との間に記録媒体21を挟み、その記録媒体21に接触するように配置されている。
転写装置20は、記録媒体21の裏面と所定のニップ領域nの間接触しその記録媒体21の矢印E方向への移動に伴ってB方向に移動する円筒状の異方性機能部材2と、記録媒体21との間に異方性機能部材2を挟んでその異方性機能部材2と接触しその異方性機能部材2を介して記録媒体21との間で電荷を移動させる給電部材4とを備えている。
【0054】
ここで、異方性機能部材2は、記録媒体21の裏面と所定のニップ領域nの間接触し、給電部材4は異方性機能部材2を挟んでその異方性機能部材2と接触しているが、接触ニップ領域nは給電部材4との間よりも記録媒体21との間の方がより大きくなるように配置されている。
【0055】
したがって、図6に拡大して示したように、異方性機能部材2の移動方向Bに関し、記録媒体21と異方性機能部材2との接触開始位置Dよりも下流側で異方性機能部材2に接触している。
【0056】
このため本実施形態の転写装置20では、第1の実施形態における帯電装置5と同様に、異方性機能部材2が記録媒体21に接する面では放電は発生せず、異方性機能部材2が記録媒体21と接触する面の裏面側の、給電部材4と接する面で放電が発生する。
【0057】
ここで、本実施形態においては、像担持体22のトナー像を直接記録媒体21へ転写して画像を形成するプロセスの転写装置20について説明したが、像担持体22に形成されたトナー像を一旦中間転写体に転写し、記録媒体に再転写して最終的に画像を形成するプロセスの転写装置についても、同様に、異方性機能部材2が中間転写体に接する面では放電は発生せず、異方性機能部材2が中間転写体と接触する面の裏面側の、給電部材4と接する面で放電が発生する。
【0058】
図10は、比較例として、従来から用いられている転写装置の概略構成を示す図である。
図10において、転写装置30は像担持体22との間に記録媒体21を挟んで記録媒体21の裏面と接触しており、その接触位置よりも像担持体22の回転方向Aの上流側における転写装置30と像担持体22との間の微少間隙23で放電が発生する。この放電により、像担持体22のトナー像の一部が記録媒体21に転写される前に飛散してしまい、画像が乱れることがある。
【0059】
これに対し、本実施形態の転写装置は、図9に示すように、放電は異方性機能部材2が記録媒体21と接触する面の裏面側の、給電部材4と接する面で発生し、異方性機能部材2が記録媒体21と接する面では放電は発生しないので、像担持体22のトナー像の一部が記録媒体21に転写される前に飛散してしまうことによる画像の乱れは防止できる。
【0060】
次に、本発明の画像形成装置の第1の実施形態について説明する。
【0061】
図11は、本発明の画像形成装置の第1の実施形態の構成図である。
【0062】
図11において、所定方向Aに回転する感光体ドラム31があり、無端ベルト状の異方性機能部材2とそのベルト状の異方性機能部材2を感光体ドラム31に所定のニップ領域nの間接触させるためにその異方性機能部材2の形状を規制している支持ローラ3と感光体ドラム31との間にその異方性機能部材2を挟んでその異方性機能部材2に接触する給電部材4を有する帯電装置5がその異方性機能部材2を介して感光体ドラム31との間で電荷を移動させ、帯電された感光体ドラム31は露光装置32から露光光の照射を受けて静電潜像を形成し、その静電潜像は現像装置33によって現像されてトナー像となり、トナー像は転写ロール34によって用紙35に転写され、用紙35に転写されたトナー像は定着装置36により定着される。トナー像を用紙35に転写した後の感光体ドラム31は、クリーナ37で残留トナーが除去され、除電ランプ38で除電される。
【0063】
ここで、給電部材4は、異方性機能部材2の移動方向Bに関し、感光体ドラム31と異方性機能部材2との接触開始位置よりも下流側で、異方性機能部材2に接触している。
【0064】
したがって、異方性機能部材2が感光体ドラム31に接する面では放電は発生せず、異方性機能部材2が感光体ドラム31と接触する面の裏面側で、給電部材4と接する面で放電が発生する。これにより、放電生成物が感光体ドラム31に付着するのを防止し、画質を向上させるとともに、放電による感光体ドラム31の磨耗を防止して感光体ドラム31の長寿命化を図ることができる。
【0065】
次に、本発明の画像形成装置の第2の実施形態について説明する。
【0066】
図12は、本発明の画像形成装置の第2の実施形態の構成図である。
【0067】
本実施形態の画像形成装置は、所定方向Aに回転する感光体ドラム31、帯電装置5、露光装置32、現像装置33、転写ロール34を備え、帯電装置5により帯電された感光体ドラム31は露光装置32から露光光の照射を受けて静電潜像を形成し、その静電潜像は現像装置33によって現像されてトナー像となり、トナー像は転写ロール34によって用紙35に転写され、用紙35に転写されたトナー像は定着装置36により定着される。トナー像を用紙35に転写した後の感光体ドラム31は、クリーナ37で残留トナーが除去され、除電ランプ38で除電される。
【0068】
本実施形態においては、第1の実施形態の画像形成装置とは異なり、帯電装置5と感光体ドラム31とが一体的に組み込まれてカートリッジ容器39に収容され、着脱可能なプロセスカートリッジ40を構成している。
【0069】
このような構成のプロセスカートリッジ40についても帯電装置5は、無端ベルト状の異方性機能部材2とそのベルト状の異方性機能部材2を感光体ドラム31に所定のニップ領域nの間接触させるためにその異方性機能部材2の形状を規制している支持ローラ3と感光体ドラム31との間にその異方性機能部材2を挟んでその異方性機能部材2に接触する給電部材4を有しており、給電部材4は、異方性機能部材2の移動方向Bに関し、感光体ドラム31と異方性機能部材2との接触開始位置よりも下流側で、異方性機能部材2に接触している。
【0070】
したがって、異方性機能部材2が感光体ドラム31に接する面では放電は発生せず、異方性機能部材2が感光体ドラム31と接触する面の裏面側で、給電部材4と接する面で放電が発生する。
【0071】
これにより、プロセスカートリッジ40を着脱自在に装着する本実施形態の画像形成装置においても放電生成物が感光体ドラム31に付着するのを防止し、画質を向上させるとともに、放電による感光体ドラム31の磨耗を防止して感光体ドラム31の長寿命化を図ることができる。
【0072】
次に、本発明の画像形成装置の第3の実施形態について説明する。
【0073】
図13は、本発明の画像形成装置の第3の実施形態の構成図である。
【0074】
図13において、所定方向Aに回転する感光体ドラム31があり、帯電フイルム40からなる帯電装置41が感光体ドラム31を帯電させ、帯電された感光体ドラム31は露光装置32から露光光の照射を受けて静電潜像を形成し、その静電潜像は現像装置33によって現像されてトナー像となり、トナー像は記録媒体21の裏面と所定のニップ領域nの間接触しその記録媒体21の矢印E方向への移動に伴ってB方向に移動する円筒状の異方性機能部材2と、記録媒体21との間に異方性機能部材2を挟んでその異方性機能部材2と接触しその異方性機能部材2を介して記録媒体21との間で電荷を移動させる給電部材4とを備える転写装置20によって記録媒体21に転写され、記録媒体21に転写されたトナー像は定着装置36により定着される。トナー像を記録媒体21に転写した後の感光体ドラム31は、クリーナ37で残留トナーが除去され、除電ランプ38で除電される。
【0075】
ここで、異方性機能部材2は、記録媒体21およびその記録媒体21を介した感光体ドラム31と所定のニップ領域nの間接触し、給電部材4は異方性機能部材2を挟んでその異方性機能部材2と接触しているが、接触ニップ領域nは給電部材4との間よりも記録媒体21との間の方がより大きくなるように配置されている。放電は異方性機能部材2が記録媒体21と接触する面の裏面側の、給電部材4と接する面で発生し、異方性機能部材2が記録媒体21に接する面では放電は発生しないので、感光体ドラム31のトナー像の一部が記録媒体21に転写される前に飛んでしまうことによる画像の乱れを防止できる。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の帯電装置によれば、像担持体の磨耗や放電生成物の像担持体への付着を防止し像担持体の長寿命化を図ることができる。さらに、転写装置などに応用することにより、トナー飛散などを防止して画質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電装置の第1の実施形態の概略構成図である。
【図2】本発明の帯電装置の第1の実施形態における感光体と異方性機能部材との接触部分Cの拡大図である。
【図3】弾性樹脂と導電性粒子からなる異方性機能部材の概略図である。
【図4】弾性樹脂と金属からなる異方導電性膜の概略図である。
【図5】弾性半導電性膜の両面に電極をパターニングされて電気的異方性が与えられた機能膜の概略図である。
【図6】弾性半導電性膜の両面に電極をパターニングされて電気的異方性が与えられた機能膜の概略図である。
【図7】アルミ蒸着を施した基体を示す図である。
【図8】本発明の帯電装置の第2の実施形態の概略構成図である。
【図9】本発明の転写装置の実施形態の概略構成図である。
【図10】従来から用いられている転写装置の概略構成図である。
【図11】本発明の画像形成装置の第1の実施形態の構成図である。
【図12】本発明の画像形成装置の第2の実施形態の構成図である。
【図13】本発明の画像形成装置の第3の実施形態の構成図である。
【符号の説明】
1 感光体
2 異方性機能部材
3 支持ローラ
4 給電部材
5,42 帯電装置
6 電荷注入層
10 基体
11 導電性粒子
12 金属
13 異方導電性膜
14 金属膜
15 電極
16 機能膜
17 アルミ
20,30 転写装置
21 記録媒体
22 像担持体
23 微少間隙
31 感光体ドラム
32 露光装置
33 現像装置
34 転写ローラ
35 用紙
36 定着装置
37 クリーナ
38 除電ランプ
39 カートリッジ容器
40 プロセスカートリッジ
41 帯電フイルム

Claims (6)

  1. 所定の方向に移動する被帯電体に所定のニップ領域の間接触し該被帯電体の移動に伴って移動するベルト状の、厚み方向にのみ導通する電気的異方性を有する異方性機能部材と、前記被帯電体との間に前記異方性機能部材を挟んで該異方性機能部材に接触し該異方性機能部材を介して前記被帯電体との間で電荷を移動させる給電部材とを備え、
    前記給電部材は、前記異方性機能部材の移動方向に関し、前記被帯電体と前記異方性機能部材との接触開始位置よりも下流側で、前記異方性機能部材に接触するものであることを特徴とする帯電装置。
  2. 前記異方性機能部材が、異方導電性膜であることを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  3. 前記異方性機能部材が、抵抗が調整された基膜にパターニングされた電極が形成されることにより電気的異方性が与えられた機能膜であることを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  4. 前記異方性機能部材が無端ベルト状のものであることを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  5. 所定の方向に回転しながら帯電装置による帯電を受け該帯電の後に画像信号に応じた露光光の照射を受けることにより静電潜像が形成される像担持体を備え、該像担持体に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、該トナー像を最終的に所定の記録媒体に転写して定着することにより該記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
    前記帯電装置が、所定の方向に回転する像担持体に所定のニップ領域の間接触し該像担持体の回転に伴って移動するベルト状の、厚み方向にのみ導通する電気的異方性を有する異方性機能部材と、前記像担持体との間に前記異方性機能部材を挟んで該異方性機能部材に接触し該異方性機能部材を介して前記像担持体との間で電荷を移動させる給電部材とを備え、
    前記給電部材は、前記異方性機能部材の移動方向に関し、前記被帯電体と前記異方性機能部材との接触開始位置よりも下流側で、前記異方性機能部材に接触するものであることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記帯電装置と少なくとも前記像担持体とが一体的に組み込まれてカートリッジ化されたプロセスカートリッジを備えたことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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