JP3868856B2 - 多方向入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はゲーム機器等の電子機器に使用される多方向入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の多方向入力装置の図面を説明すると、図6は従来の多方向入力装置の分解斜視図、図7は従来の多方向入力装置に係り、操作部材の構成を示す断面図、図8は従来の多方向入力装置に係り、操作部材が中央部に位置した状態における操作部材と固定接点パターンとの関係を示す要部平面図、図9は従来の多方向入力装置に係り、操作部材が中央部から移動した状態における操作部材と固定接点パターンとの関係を示す要部平面図、図10は従来の多方向入力装置に係り、絶縁基板の裏面図である。
【0003】
次に、従来の多方向入力装置の構成を図6〜図10に基づいて説明すると、絶縁樹脂の成型品からなる箱形のハウジング51は、底壁51aと、この底壁51aから上方に延びる側壁51bとを有する。
このハウジング51の底壁51a上には、平面的な導電パターンからなる互いに分離した一対の幅広の固定接点パターン52,53が設けられると共に、この一対の固定接点パターン52,53は、側壁51b外に延びる引き出し部52a、53aが設けられている。
【0004】
板材からなるカバー54は、中央部に四角状の孔54aを有し、このカバー54は、ハウジング51の上方の開放部を覆うように、ハウジング51に取り付けられ、このカバー54とハウジング51とによって、一つの筺体が形成されている。
【0005】
絶縁基板55は、中央部に四角状の孔55aを有すると共に、この絶縁基板55の下面には、図30で示すように、X方向検出部材56と、このX方向検出部材56と直角方向に配置されたY方向検出部材57とが設けられている。
そして、X方向、Y方向検出部材56,57は、それぞれ2個のパルス用パターン56a、57aと、1個のコモン用パターン56b、57bとからなる検出素子56c、57cで構成されている。
そして、この絶縁基板55は、X方向、Y方向検出部材56,57を下方にして、筺体内に固定されている。
【0006】
絶縁材からなるX方向スライド部材58は、中心部の長手方向に長孔58aを有し、このX方向スライド部材58は、X方向にスライド移動可能に、ハウジング51と絶縁基板55間に取り付けられいる。
また、絶縁材からなるY方向スライド部材59は、中心部の長手方向に長孔59aを有し、このY方向スライド部材59は、Y方向にスライド移動可能に、ハウジング51と絶縁基板55間に取り付けられている。
【0007】
そして、X方向、Y方向スライド部材58,59は、互いに直交した状態で交差状態で配置され、X方向、Y方向スライド部材58,59のそれぞれの一端側には、バネ性ある金属板からなる摺動子60,61が取り付けられている。
この摺動子60,61は、それぞれX方向、Y方向スライド部材58,59の移動と共に可動して、それぞれ検出素子56c、57c上を摺動する。
その結果、X方向、Y方向検出部材56,57によって信号が検出され、X、Y方向の座標が検出されるようになる。
【0008】
操作部材62は、絶縁樹脂の成型品からなる保持体63と、この保持体63に取り付けられた操作部64とで構成されている。
また、保持体63は、四角状の鍔状部63aと、この鍔状部63aから上方に延びる筒状部63bと、鍔状部63aの四方に設けられた4個の弾性腕部63cとで構成されおり、そして、筒状部63bにおいて、操作部64が軸線方向に移動可能に取り付けられている。
【0009】
また、このような操作部材62は、鍔状部63aが固定接点パターン52,53と、下方に位置するX方向スライド部材58との間に位置すると共に、操作部64がX方向、Y方向スライド部材58,59の交差する長孔58a、59aと、絶縁基板55の孔55a、及びカバー54の孔54aを通って外方に突出している。
【0010】
そして、この操作部材62は、ハウジング51に対して平面的にX、Y方向にスライド移動可能となっており、操作部材62が移動すると、X方向、Y方向スライド部材58,59を引っかけて、X方向、Y方向スライド部材58,59が操作部材62の移動に追従して可動し、X方向、Y方向検出部材56,57が操作されるようになる。
【0011】
また、操作部材62の移動範囲の末端近傍においては、弾性腕部63cがハウジング51の側壁51bに当接して、ハウジング51に対する操作部材62の衝撃を軟らかくしている。
【0012】
プッシュ型のスイッチ65は、特に図7に示すように、一対の摺動接点66、67と、この一対の摺動接点66,67間をON、OFFするドーム状の可動接点68とで構成されている。
この一対の摺動接点66,67は、それぞれ接触部66a、67aと、この接触部66a、67aを支持する板状の支持部66b、67bと、この支持部66b、67bに繋がれた接点部66c、67cとを有する。
【0013】
そして、一対の摺動接点66,67は、保持体63に埋設して取り付けられ、接触部66a、67aが下方に突出した状態で、板状の支持部66b、67bが保持体63の下面に露出すると共に、接点部66c、67cが筒状部63bの底面に露出した状態となっている。
【0014】
また、可動接点68は、操作部64によって押圧可能に筒状部63b内に収納されて、周辺部が接点部66cに常時接触すると共に、中央部が接点部67cに接離可能に配置されており、操作部64が押圧された際、可動接点68が変形して、中央部が接点部67cに接触して、一対の摺動接点66,67間をON状態とし、また、操作部64の押圧を解除すると、可動接点58は自己のバネ性により元の状態に戻って、一対の摺動接点66,67間がOFFの状態となる。
【0015】
このような構成を有するスイッチ65は、操作部材62が筺体に取り付けられた際、板状の支持部66b、67bがそれぞれ固定接点パターン52,53と近接した状態で対向すると共に、接触部66a、67aがそれぞれ固定接点パターン52,53に接触した状態となる。
【0016】
そして、一方の接触部66aは、操作部材62の移動範囲内において、一方の固定接点パターン52との接触が離れることが無く、また、他方の接触部67aは、操作部材62の移動範囲内において、他方の固定接点パターン53との接触が離れることが無いようになっており、このため、操作部材62の移動範囲内においては、スイッチ65のON、OFFの信号が引き出し部52a、53aから引き出せるようになっている。
【0017】
板材からなる板状部材69は、第1,第2板部70,71で構成され、第1板部70は、カバー54と絶縁基板55の孔54a、55aより大きな外形を有し、中央部に操作部64と同等の大きさの孔70aが設けられ、また、第2板部71は、カバー54と絶縁基板55の孔54a、55aより大きな外形を有し、中央部のY方向に長孔71aが設けられている。
【0018】
そして、第1板部70は絶縁基板55上に配置されると共に、第2板部71は、第1板部70とカバー54との間に配置されて、第1,第2板部70,71によって、カバー54の孔54aの目隠し用としての機能を果たしており、操作部64が孔70aと長孔71aを通って外方に突出している。
また、操作部材62をスライド移動した際、第1板部70は、操作部材62の移動に追従して可動するが、第2板部71は、操作部材62のX方向の移動時のみ可動し、Y方向の移動時は可動しないようになっている。
【0019】
次に、従来の多方向入力装置の動作を説明すると、操作部64を摘んで操作部材62をスライド移動すると、これに追従して、X方向、Y方向スライド部材58,59、及び摺動子60,61が移動し、その結果、X方向、Y方向検出部材56,57が操作されて、X、Y方向の座標が検出されるようになる。
【0020】
そして、このような操作部材62の動作は、図8で示す移動範囲の中央の位置から図9で示す移動範囲の末端の位置の間で行われる。
その間において、一対の摺動接点66,67の接触部66a、67aは、それぞれ固定接点パターン52,53との接触が維持された状態となる。
【0021】
次に、操作部64を押圧すると、可動接点68が変形して、中央部が接点部67cに接触して、一対の摺動接点66,67間がON状態となり、その結果、固定接点パターン52,53間が導通した状態となる。
また、操作部64の押圧を解除すると、可動接点58は自己のバネ性により元の状態に戻って、一対の摺動接点66,67間がOFFの状態となり、その結果、固定接点パターン52,53間が非導通の状態となる。
このスイッチ65によって、例えば、座標位置の決定等を行うものである。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
従来の多方向入力装置において、スイッチ65の取り出しには、ハウジング51の底壁51a上のほぼ全面に設けられた幅広の固定接点パターン52,53を必要とし、コスト高で、生産性が悪いという問題がある。
また、広幅の固定接点パターン52,53は、精度の高い平面度が必要で、生産性が悪く、固定接点パターン52,53への摺動接点66,67の接触の信頼性に欠けるという問題がある。
また、目隠し用の板状部材69が存在しても、カバー54の孔54aと板状部材69の間から侵入した埃等は、絶縁基板55上に落ち、この埃等が絶縁基板55と板状部69との間の平面部を経由して、絶縁基板55の孔55aから固定接点パターン52,53上に侵入し、スイッチ65の信号引出が不確実なるという問題がある。
【0023】
そこで、本発明は、生産性が良く、安価で、スイッチの信号取り出しの確実な多方向入力装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、ハウジングに対してX方向にスライド可能なX方向スライド部材と、このX方向スライド部材に直交した状態で交差し、Y方向にスライド可能なY方向スライド部材と、前記X方向、Y方向スライド部材を可動するためのスライド可能な操作部材と、この操作部材のX方向の移動によって、前記X方向スライド部材を介して操作されるX方向検出部材と、前記操作部材のY方向の移動によって、前記Y方向スライド部材を介して操作されるY方向検出部材と、前記操作部材に設けられたプッシュ型のスイッチとを備え、前記スイッチは、互いに絶縁された第1,第2接点部材と、この第1,第2接点部材間をON、OFFさせるための可動接点とで構成され、前記第1,第2接点部材のそれぞれに導通された第1,第2摺動片が設けられると共に、前記X方向、Y方向スライド部材には、互いに絶縁された状態で、前記第1,第2摺動片のそれぞれに接触する第1,第2導電部が設けられ、前記X方向スライド部材に設けられた前記第1導電部と前記Y方向スライド部材に設けられた前記第2導電部とを介して、前記スイッチのON、OFF信号を取り出すようにした構成とした。
【0025】
また、第2の解決手段として、前記X方向、Y方向スライド部材が金属板で構成されて、前記第1,第2導電部を形成した。
また、第3の解決手段として、前記第1,第2摺動片が前記X方向、Y方向スライド部材の下面側で摺動するようにした構成とした。
【0026】
また、第4の解決手段として、前記スイッチの信号を取り出すための取り出し手段を備え、この取り出し手段は、X、Y用摺動子と、このX、Y用摺動子のそれぞれに接触するX,Y用摺動接点とを有し、前記X、Y用摺動子と前記X,Y用摺動接点の何れか一方が前記X方向、Y方向スライド部材の一端側に配置されると共に、他方が前記ハウジングに配置された構成とした。
【0027】
また、第5の解決手段として、前記X,Y用摺動接点が異なる絶縁基板に設けられ、前記絶縁基板のそれぞれが前記X方向、Y方向スライド部材の一端側に取り付けられると共に、前記X、Y用摺動子がハウジングに取り付けられた構成とした。
【0028】
また、第6の解決手段として、前記X方向、Y方向検出部材は、それぞれ検出素子と、この検出素子上を摺動する摺動子とで構成され、前記X,Y用摺動接点のそれぞれが前記検出素子に並設された構成とした。
【0029】
また、第7の解決手段として、前記X用摺動接点と前記検出素子を設けた絶縁基板が前記X方向スライド部材の一端側に取り付けられると共に、前記Y用摺動接点と前記検出素子を設けた絶縁基板が前記Y方向スライド部材の一端側に取り付けられた構成とした。
【0030】
また、第8の解決手段として、前記操作部材の移動範囲の末端、或いは末端近傍の位置で操作されるX方向、Y方向末端検出部材を備え、前記X方向、Y方向末端検出部材は、それぞれ検出素子と、この検出素子上を摺動する摺動子とで構成され、前記X,Y用摺動接点のそれぞれが前記検出素子に並設された構成とした。
【0031】
また、第9の解決手段として、前記X用摺動接点と前記検出素子を設けた絶縁基板が前記X方向スライド部材の端部に取り付けられると共に、前記Y用摺動接点と前記検出素子を設けた絶縁基板が前記Y方向スライド部材の端部に取り付けられた構成とした。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の多方向入力装置の図面を説明すると、図1は本発明の多方向入力装置の要部断面図、図2は本発明の多方向入力装置に係り、スライド部材の配置状態を示す平面図、図3は本発明の多方向入力装置に係り、接点部材と摺動片の状態を示す平面図、図4は本発明の多方向入力装置に係り、スライド部材と検出部材等を説明するための裏面図、図5は本発明の多方向入力装置に係り、ハウジングの平面図である。
【0033】
次に、本発明の多方向入力装置の構成を図1〜図5に基づいて説明すると、絶縁樹脂の成型品からなる箱形のハウジング1は、底壁1aと、この底壁1aの四方の外周部から上方に延びる側壁1bと、4隅に設けられた突起1cと、4個の側壁1bの近傍に位置する底壁1aに設けられた4個の矩形状の孔1dと、対向する一対の側壁1bの外面に設けられた係止突部1eとを有する。
【0034】
バネ性ある金属板からなる2組の摺動子2,3は、それぞれ複数個(3個)の摺動部2a、3aと、この摺動部2a、3aに繋がった端子部2b、3bとを有する。
そして、これ等の摺動子2,3は、それぞれハウジング1に埋設されて取り付けられ、摺動部2a、3aは、直角状態に位置する2個の孔1d内に位置した状態で、孔1dから上方に突出し、また、端子部2b、3bは、それぞれハウジング1から外方に突出している。
【0035】
バネ性ある金属板からなる2組の摺動子4,5は、それぞれ複数個(3個)の摺動部4a、5aと、この摺動部4a、5aに繋がった端子部4b、5bとを有する。
そして、これ等の摺動子4,5は、それぞれハウジング1に埋設されて取り付けられ、摺動部4a、5aは、直角状態に位置する他の2個の孔1d内に位置した状態で、孔1dから上方に突出し、また、端子部4b、5bは、それぞれハウジング1から外方に突出している。
【0036】
バネ性ある金属板からなる複数個のX用摺動子6は、1個の摺動部6aと、この摺動部6aに繋がった端子部6bとを有する。
そして、この摺動子6は、それぞれハウジング1に埋設されて取り付けられ、摺動部6aは、互いに対向する位置ある2個の孔1d内に位置した状態で、孔1dから上方に突出し、また、端子部6bは、それぞれハウジング1から外方に突出している。
また、X用摺動子6の摺動部6aは、摺動部2a、4aの外側で並設された状態となっている。
【0037】
バネ性ある金属板からなる複数個のY用摺動子7は、1個の摺動部7aと、この摺動部7aに繋がった端子部7bとを有する。
そして、この摺動子7は、それぞれハウジング1に埋設されて取り付けられ、摺動部7aは、互いに対向する位置ある他の2個の孔1d内に位置した状態で、孔1dから上方に突出し、また、端子部7bは、それぞれハウジング1から外方に突出している。
また、Y用摺動子7の摺動部7aは、摺動部3a、5aの外側で並設された状態となっている。
【0038】
板材からなるカバー8は、四角形の上面板8aと、この上面板8aの中央部に設けられた四角状の孔8bと、上面板8aの四方から下方に折り曲げられた側面板8cと、対向する一対の側面板8cに設けられた係止孔8dとを有する。
【0039】
このカバー8は、上面板8aがハウジング1の上方の開放部を覆うように配置され、係止孔8d内にハウジング1の係止突起1eをスナップ係合させて、ハウジング1に取り付けられ、このカバー8とハウジング1とによって、一つの筺体が形成されている。
【0040】
金属板からなるX方向スライド部材9は、中心部の長手方向に長孔9aを有し、このX方向スライド部材9は、X方向にスライド移動可能に、ハウジング1内に取り付けられている。
また、金属板からなるY方向スライド部材10は、中心部の長手方向に長孔10aを有し、このY方向スライド部材10は、Y方向にスライド移動可能に、ハウジング1内に取り付けられている。
【0041】
そして、X方向、Y方向スライド部材9,10は、互いに直交した状態で交差状態で配置されると共に、X方向、Y方向スライド部材9,10は、互いに絶縁された状態で配置されて、X方向、Y方向スライド部材9,10によって、第1,第2導電部D1,D2が形成されている。
【0042】
なお、この第1,第2導電部D1,D2は、金属板からなるX方向、Y方向スライド部材9,10で形成されたもので説明したが、X方向、Y方向スライド部材9,10を絶縁材で形成し、このX方向、Y方向スライド部材9,10に埋設した金属材、或いは、X方向、Y方向スライド部材9,10に形成した導電パターンで第1,第2導電部D1,D2を形成しても良い。
【0043】
また、X方向スライド部材9の両端側には、絶縁材からなる第1,第2保持部材11,12が取り付けられると共に、Y方向スライド部材10の両端側には、絶縁材からなる第3,第4保持部材13,14が取り付けられている。
【0044】
絶縁基板15は、特に図4に示すように、矩形状をなし、この絶縁基板15の一面には、検出素子16が形成されている。
この検出素子16は、中央部に位置する帯状の抵抗体16aと、この抵抗体16aの両端に接続され、抵抗体16aと並設された二つの導電体16b(ハッチング部分)とで構成されると共に、この検出素子16は、X、Y方向の座標位置を検出するために使用される。
【0045】
また、この絶縁基板15には、検出素子16の外側に並設された導電パターンからなる一つの帯状の摺動接点41が形成され、この摺動接点41は、後述するスイッチ28の信号を取り出すためのX、Y方向の引き出し用として使用される。
【0046】
この絶縁基板15は、第1,第3保持部材11,13に掛け止めする等の適宜手段により取り付けられ、第1保持部材11に取り付けられた絶縁基板15上の検出素子16には、摺動子2の3本の摺動部2aが摺動可能となって、X方向検出部材17が構成され、また、第3保持部材13に取り付けられた絶縁基板15上の検出素子16には、摺動子3の3本の摺動部3aが摺動可能となって、Y方向検出部材18が構成される。
【0047】
そして、このX方向、Y方向検出部材17,18によって、X、Y方向の座標位置が検出され、X方向検出部材17は、摺動子2の端子部2bから取り出されると共に、Y方向検出部材18は、摺動子3の端子部3bから取り出される。
また、X方向、Y方向検出部材17,18は、互いに直角状態で配置されている。
なお、この検出素子16は、抵抗体以外に、パルスを発生する導電パターン等を使用しても良い。
【0048】
また、絶縁基板15が第1保持部材11に取り付けられた際、第1保持部材11に取り付けられた絶縁基板15上のX用摺動接点41には、X用摺動子6が摺動可能となって、取り出し手段T1が形成されると共に、絶縁基板15が第3保持部材13に取り付けられた際、第3保持部材13に取り付けられた絶縁基板15上のY用摺動接点41には、Y用摺動子7が摺動可能となって、取り出し手段T3が形成されている。
【0049】
更に、第1保持部材11に取り付けられた絶縁基板15上のX用摺動接点41は、リベット等の適宜手段により第1導電部D1と導通され、この第1導電部D1が取り出し手段T1,即ち、X用摺動接点41と摺動子6を介して、端子部6bから取り出されるようになる。
【0050】
更に又、第3保持部材13に取り付けられた絶縁基板15上のY用摺動接点41は、リベット等の適宜手段により第2導電部D2と導通され、この第2導電部D2が取り出し手段T3,即ち、Y用摺動接点41と摺動子7を介して、端子部7bから取り出されるようになる。
【0051】
絶縁基板19は、特に図4に示すように、矩形状をなし、この絶縁基板19の一面には、検出素子20が形成されている。
この検出素子20は、絶縁基板19の両端部に設けられたコ字状の導電体20a(ハッチング部分)で構成され、この検出素子20は、X、Y方向の移動範囲の末端を検出するために使用される。
【0052】
また、この絶縁基板19には、検出素子20の外側に並設された導電パターンからなる一つの帯状の摺動接点42が形成され、この摺動接点42は、後述するスイッチ28の信号を取り出すためのX、Y方向の引き出し用として使用される。
【0053】
そして、この絶縁基板19は、第2,第4保持部材12,14に掛け止めする等の適宜手段により取り付けられ、第2保持部材12に取り付けられた絶縁基板19上の検出素子20には、摺動子4の摺動部4aが摺動可能となって、X方向の末端検出部材21が構成され、また、第4保持部材14に取り付けられた絶縁基板19上の検出素子20には、摺動子5の摺動部5aが摺動可能となって、Y方向の末端検出部材22が構成される。
【0054】
即ち、導電体20aのそれぞれには、3本の摺動部4a、5aの内の2本が接触して、信号が検出され、X方向の末端検出部材21は、摺動子4の端子部4bから取り出されると共に、Y方向の末端検出部材22は、摺動子5の端子部5bから取り出される。
また、X、Y方向の末端検出部材21,22は、互いに直角状態で配置されている。
なお、この検出素子20は、導電体以外に、抵抗体等を使用しても良い。
【0055】
また、絶縁基板19が第2保持部材12に取り付けられた際、第2保持部材12に取り付けられた絶縁基板19上のX用摺動接点42には、X用摺動子6が摺動可能となって、取り出し手段T2が形成されると共に、絶縁基板19が第4保持部材14に取り付けられた際、第4保持部材14に取り付けられた絶縁基板19上のY用摺動接点42には、Y用摺動子7が摺動可能となって、取り出し手段T4が形成されている。
【0056】
更に、第2保持部材12に取り付けられた絶縁基板19上のX用摺動接点42は、リベット等の適宜手段により第1導電部D1と導通され、この第1導電部D1が取り出し手段T2,即ち、X用摺動接点42と摺動子6を介して、端子部6bから取り出されるようになる。
【0057】
更に又、第4保持部材14に取り付けられた絶縁基板19上のY用摺動接点42は、リベット等の適宜手段により第2導電部D2と導通され、この第2導電部D2が取り出し手段T4,即ち、Y用摺動接点42と摺動子7を介して、端子部7bから取り出されるようになる。
【0058】
なお、X方向、Y方向検出部材17,18,末端検出部材21,22、及び取り出し手段T1,T2,T3,T4は、摺動子を固定側とし、絶縁基板を可動側にしたもので説明したが、両者を反対にして、摺動子を可動側とし、絶縁基板を固定側にしても良い。
【0059】
操作部材23は、絶縁樹脂の成型品からなる保持体24と、この保持体24に取り付けられる取付部25と、保持体24と取付部25とで移動可能に保持された操作部26とで構成されている。
【0060】
保持体24は、特に図3に示すように、四角状の鍔状部24aと、この鍔状部24aから上方に延びる筒状部24bと、鍔状部24aの四方に設けられた4個の弾性腕部からなるダンパー部材27とで構成されおり、この保持体24は、鍔状部24aが底壁1a上に載置された状態で配置されている。
【0061】
板状の取付部25は、保持体24の筒状部24b上に位置した状態で、保持体24に設けた突起を熱カシメする等の手段により、取付部25が保持体24に取り付けられる。
この時、取付部25と保持体24は、X方向、Y方向スライド部材9,10を上下から挟むように配置された状態となっている。
【0062】
また、絶縁樹脂の成型品からなる操作部26は、特に図1に示すように、十字状に延びる係合部26aと、この係合部26aの中心から上方に延びる摘み部26bと、係合部26aの中心から下方に延び、下面に半円球状の凸部を設けた押圧部26cとを有する。
【0063】
そして、この操作部26は、保持体24と取付部25との間に係合部26aを位置した状態で、軸線方向に移動可能に取り付けられる。
この時、十字状の係合部26aは、X方向、Y方向スライド部材9,10の長孔9a、10a内に係合すると共に、押圧部26cは、長孔9a、10aの交差部を貫通した状態となっている。
【0064】
そして、このような操作部材23は、摘み部26bがカバー8の孔8bを通って外部に突出すると共に、ハウジング1に対して平面的にスライド移動可能となり、この操作部材23の移動時、X方向、Y方向スライド部材9,10を引っかけて、これを移動すると共に、絶縁基板15,19も共に移動し、その結果、絶縁基板15の移動によって、X方向、Y方向検出部材17,18が操作されるようになる。
【0065】
また、操作部材23の移動範囲の末端近傍においては、ダンパー部材27がハウジング1の側壁1bに当接して、ハウジング1に対する操作部材23の衝撃を軟らかくすると共に、絶縁基板19の移動によって、X、Y方向の末端検出部材21,22が操作されて、操作部材23の移動範囲の末端、或いは末端近傍での信号が検出される。
【0066】
即ち、操作部材23が移動範囲の末端、或いは末端近傍に来た時、摺動子4,5が検出素子20に接触して、X、Y方向の末端検出部材21,22から信号が得られるようになる。
【0067】
プッシュ型のスイッチ28は、特に図1,図3に示すように、互いに絶縁された第1,第2接点部材29,30と、この第1,第2接点部材29,30間をON、OFFするドーム状の可動接点31とで構成されている。
【0068】
この第1,第2接点部材29,30は、接点部29a、30aと、この接点部29a、30aに繋がれた接続部29b、30bとを有し、この第1,第2接点部29,30は、保持体24に埋設して取り付けられ、接点部29a、30aと接続部29b、30bが筒状部24bの底面に露出した状態となっている。
【0069】
また、可動接点31は、操作部26によって押圧可能に筒状部24b内に収納されて、周辺部が接点部30aに常時接触すると共に、中央部が接点部29aに接離可能に配置されており、操作部26が押圧された際、可動接点31が変形して、中央部が接点部29aに接触して、第1,第2接点部材29,30間をON状態とし、また、操作部26の押圧を解除すると、可動接点31は自己のバネ性により元の状態に戻って、第1,第2接点部材29,30間がOFFの状態となる。
【0070】
バネ性ある金属板からなる第1,第2摺動片32,33は、それぞれ接続部29b、30bの位置で取り付けられて、第1摺動片32は第1接点部材29に導通されると共に、第2摺動片33は第2接点部材30に導通されている。
そして、第1摺動片32は、X方向スライド部材9の下面で第1導電D1に接触し、また、第2摺動片33は、Y方向スライド部材10の下面で第2導電D2に接触し、第1,第2摺動片32,33は、操作部材23と共に移動して、それぞれ第1,第2導電部D1,D2に摺動するようになっている。
【0071】
従って、第1接点部材29は、第1摺動片32,第1導電部D1,及び取り出し手段T1,T2を介して外部に導出されると共に、第2接点部材30は、第2摺動片33,第2導電部D2,及び取り出し手段T3,T4を介して外部の導出されるようになっている。
【0072】
板材からなる押さえ部材34は、ハウジング1に取り付けられ、X方向、Y方向スライド部材9,10の浮き上がりを防止している。
また、板材からなる板状部材35は、複数枚からなり、カバー8の孔8bの目隠し用としての機能を果たしている。
そして、操作部26の摘み部26bが押さえ部材34と板状部材35の孔を通って外方に突出している。
【0073】
次に、本発明の多方向入力装置の動作を説明すると、操作部26の摘み部26bを摘んで操作部材23をスライド移動すると、これに追従して、X方向、Y方向スライド部材9,10、及び絶縁基板15,19が移動し、その結果、X方向、Y方向検出部材21,22が操作されて、X、Y方向の座標が検出されるようになる。
【0074】
そして、操作部材23が移動範囲の末端近傍になると、ダンパー部材27が側壁1bに当接し、また、ダンパー部材27の弾性に抗して更に移動を続けると、保持体24が側壁1bにぶつかって、操作部材23の移動が停止する。
【0075】
その間において、X方向の移動に際しては、X方向の末端検出部材21が操作れて、X方向の末端の検出が行われ、また、Y方向の移動に際しては、Y方向の末端検出部材22が操作されて、Y方向の末端の検出が行われるようになる。
更に、操作部材23の移動範囲において、第1,第2摺動片32,33は、第1,第2導電部D1,D2との接触が維持された状態となる。
【0076】
次に、操作部26を押圧すると、可動接点31が変形して、中央部が接点部29aに接触して、第1,第2接点部材29,30間がON状態となり、その結果、取り出し手段T1,T2と取り出し手段T3,T4との間が導通した状態となる。
また、操作部26の押圧を解除すると、可動接点31は自己のバネ性により元の状態に戻って、第1,第2接点部材29,30間がOFFの状態となり、その結果、取り出し手段T1,T2と取り出し手段T3,T4との間が非導通の状態となる。
このスイッチ28によって、例えば、座標位置の決定等を行うものである。
【0077】
なお、この実施例は、X方向、Y方向検出部材、末端検出部材、及び取り出し手段において、摺動子が固定側に設けられると共に、検出素子と摺動接点が可動側に設けられたもので説明したが、摺動子が可動側に設けられ、又、検出素子と摺動接点が固定側に設けられても良い。
【0078】
また、取り出し手段は、X方向、Y方向検出部材と末端検出部材の双方に設けられたもので説明したが、取り出し手段は、X方向、Y方向検出部材と末端検出部材の何れか一方に設けても良い。
【0079】
【発明の効果】
本発明の多方向入力装置は、ハウジングに対してX方向にスライド可能なX方向スライド部材と、このX方向スライド部材に直交した状態で交差し、Y方向にスライド可能なY方向スライド部材と、X方向、Y方向スライド部材を可動するためのスライド可能な操作部材と、この操作部材のX方向の移動によって、X方向スライド部材を介して操作されるX方向検出部材と、操作部材のY方向の移動によって、Y方向スライド部材を介して操作されるY方向検出部材と、操作部材に設けられたプッシュ型のスイッチとを備え、スイッチは、互いに絶縁された第1,第2接点部材と、この第1,第2接点部材間をON、OFFさせるための可動接点とで構成され、第1,第2接点部材のそれぞれに導通された第1,第2摺動片が設けられると共に、X方向、Y方向スライド部材には、互いに絶縁された状態で、第1,第2摺動片のそれぞれに接触する第1,第2導電部が設けられ、X方向スライド部材に設けられた第1導電部とY方向スライド部材に設けられた第2導電部とを介して、スイッチのON、OFF信号を取り出すようにした構成とした。
このような構成によって、X方向、Y方向スライド部材がスイッチの取り出しに兼用できて、従来に比して安価で、生産性の良いものが得られる。
また、第1,第2導電部は、従来の固定接点パターンに比して幅狭で、精度の高い平面度を必要とせず、接触の信頼性の高いものが得られる。
【0080】
また、X方向、Y方向スライド部材が金属板で構成されて、第1,第2導電部を形成したため、その構成が簡単で、安価で、生産性の良いものが得られる。
【0081】
また、第1,第2摺動片がX方向、Y方向スライド部材の下面側で摺動するようにしたため、第1,第2導電部への埃等の付着が極めて少なく、スイッチの信号取り出しの確実なものが得られる。
【0082】
また、スイッチの信号を取り出すための取り出し手段を備え、この取り出し手段は、X、Y用摺動子と、このX、Y用摺動子のそれぞれに接触するX,Y用摺動接点とを有し、X、Y用摺動子とX,Y用摺動接点の何れか一方がX方向、Y方向スライド部材の一端側に配置されると共に、他方がハウジングに配置されたため、取り出しの自由度が得られて好適でる。
【0083】
また、X,Y用摺動接点が異なる絶縁基板に設けられ、絶縁基板のそれぞれがX方向、Y方向スライド部材の一端側に取り付けられると共に、X、Y用摺動子がハウジングに取り付けられたため、X方向、Y方向検出部材や末端検出部材と同様に形成できて、生産性の良好なものが得られる。
【0084】
また、X方向、Y方向検出部材は、それぞれ検出素子と、この検出素子上を摺動する摺動子とで構成され、X,Y用摺動接点のそれぞれが検出素子に並設されたため、小型で、安価なものが得られる。
【0085】
また、X用摺動接点と検出素子を設けた絶縁基板がX方向スライド部材の一端側に取り付けられると共に、Y用摺動接点と検出素子を設けた絶縁基板がY方向スライド部材の一端側に取り付けられたため、その構成が簡単で、操作の確実なものが得られる。
【0086】
また、操作部材の移動範囲の末端、或いは末端近傍の位置で操作されるX方向、Y方向末端検出部材を備え、X方向、Y方向末端検出部材は、それぞれ検出素子と、この検出素子上を摺動する摺動子とで構成され、X,Y用摺動接点のそれぞれが検出素子に並設されたため、小型で、安価なものが得られる。
また、末端検出部材を設けることによって、操作部材の移動範囲の末端、或いは末端近傍の位置で、信号を検出できて、この検出を種々の機能に利用できる。
【0087】
また、X用摺動接点と前記検出素子を設けた絶縁基板が前記X方向スライド部材の端部に取り付けられると共に、Y用摺動接点と検出素子を設けた絶縁基板がY方向スライド部材の端部に取り付けられたため、その構成が簡単で、操作の確実なものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多方向入力装置の要部断面図。
【図2】本発明の多方向入力装置に係り、スライド部材の配置状態を示す平面図。
【図3】本発明の多方向入力装置に係り、接点部材と摺動片の状態を示す平面図。
【図4】本発明の多方向入力装置に係り、スライド部材と検出部材等を説明するための裏面図。
【図5】本発明の多方向入力装置に係り、ハウジングの平面図。
【図6】従来の多方向入力装置の分解斜視図。
【図7】従来の多方向入力装置に係り、操作部材の構成を示す断面図。
【図8】従来の多方向入力装置に係り、操作部材が中央部に位置した状態における操作部材と固定接点パターンとの関係を示す要部平面図。
【図9】従来の多方向入力装置に係り、操作部材が中央部から移動した状態における操作部材と固定接点パターンとの関係を示す要部平面図。
【図10】従来の多方向入力装置に係り、絶縁基板の裏面図。
【符号の説明】
1 ハウジング
1a 底壁
1b 側壁
1c 突起
1d 孔
1e 係止突起
2 摺動子
2a 摺動部
2b 端子部
3 摺動子
3a 摺動部
3b 端子部
4 摺動子
4a 摺動部
4b 端子部
5 摺動子
5a 摺動部
5b 端子部
6 X用摺動子
6a 摺動部
6b 端子部
7 Y用摺動子
7a 摺動部
7b 端子部
8 カバー
8a 上面板
8b 孔
8c 側面板
8d 係止孔
9 X方向スライド部材
9a 長孔
10 Y方向スライド部材
10a 長孔
D1 第1導電部
D2 第2導電部
11 第1保持部材
12 第2保持部材
13 第3保持部材
14 第4保持部材
15 絶縁基板
16 検出素子
16a 抵抗体
16b 導電体
17 X方向検出部材
18 Y方向検出部材
19 絶縁基板
20 検出素子
20a 導電体
21 X方向の末端検出部材
22 Y方向の末端検出部材
23 操作部材
24 保持体
24a 鍔状部
24b 筒状部
25 取付部
26 操作部
26a 係合部
26b 摘み部
26c 押圧部
27 ダンパー部材
28 スイッチ
29 第1接点部材
29a 接点部
29b 接続部
30 第2接点部材
30a 接点部
30b 接続部
31 可動接点
32 第1摺動片
33 第2摺動片
34 押さえ部材
35 板状部材
41 摺動接点
42 摺動接点
T1 取り出し手段
T2 取り出し手段
T3 取り出し手段
t4 取り出し手段
Claims (9)
- ハウジングに対してX方向にスライド可能なX方向スライド部材と、このX方向スライド部材に直交した状態で交差し、Y方向にスライド可能なY方向スライド部材と、前記X方向、Y方向スライド部材を可動するためのスライド可能な操作部材と、この操作部材のX方向の移動によって、前記X方向スライド部材を介して操作されるX方向検出部材と、前記操作部材のY方向の移動によって、前記Y方向スライド部材を介して操作されるY方向検出部材と、前記操作部材に設けられたプッシュ型のスイッチとを備え、前記スイッチは、互いに絶縁された第1,第2接点部材と、この第1,第2接点部材間をON、OFFさせるための可動接点とで構成され、前記第1,第2接点部材のそれぞれに導通された第1,第2摺動片が設けられると共に、前記X方向、Y方向スライド部材には、互いに絶縁された状態で、前記第1,第2摺動片のそれぞれに接触する第1,第2導電部が設けられ、前記X方向スライド部材に設けられた前記第1導電部と前記Y方向スライド部材に設けられた前記第2導電部とを介して、前記スイッチのON、OFF信号を取り出すようにしたことを特徴とする多方向入力装置。
- 前記X方向、Y方向スライド部材が金属板で構成されて、前記第1,第2導電部を形成したことを特徴とする請求項1記載の多方向入力装置。
- 前記第1,第2摺動片が前記X方向、Y方向スライド部材の下面側で摺動するようにしたことを特徴とする請求項1,又は2記載の多方向入力装置。
- 前記スイッチの信号を取り出すための取り出し手段を備え、この取り出し手段は、X、Y用摺動子と、このX、Y用摺動子のそれぞれに接触するX,Y用摺動接点とを有し、前記X、Y用摺動子と前記X,Y用摺動接点の何れか一方が前記X方向、Y方向スライド部材の一端側に配置されると共に、他方が前記ハウジングに配置されたことを特徴とする請求項3記載の多方向入力装置。
- 前記X,Y用摺動接点が異なる絶縁基板に設けられ、前記絶縁基板のそれぞれが前記X方向、Y方向スライド部材の一端側に取り付けられると共に、前記X、Y用摺動子がハウジングに取り付けられたことを特徴とする請求項4記載の多方向入力装置。
- 前記X方向、Y方向検出部材は、それぞれ検出素子と、この検出素子上を摺動する摺動子とで構成され、前記X,Y用摺動接点のそれぞれが前記検出素子に並設されたことを特徴とする請求項4,又は5記載の多方向入力装置。
- 前記X用摺動接点と前記検出素子を設けた絶縁基板が前記X方向スライド部材の一端側に取り付けられると共に、前記Y用摺動接点と前記検出素子を設けた絶縁基板が前記Y方向スライド部材の一端側に取り付けられたことを特徴とする請求項6記載の多方向入力装置。
- 前記操作部材の移動範囲の末端、或いは末端近傍の位置で操作されるX方向、Y方向末端検出部材を備え、前記X方向、Y方向末端検出部材は、それぞれ検出素子と、この検出素子上を摺動する摺動子とで構成され、前記X,Y用摺動接点のそれぞれが前記検出素子に並設されたことを特徴とする請求項4から7の何れかに記載の多方向入力装置。
- 前記X用摺動接点と前記検出素子を設けた絶縁基板が前記X方向スライド部材の端部に取り付けられると共に、前記Y用摺動接点と前記検出素子を設けた絶縁基板が前記Y方向スライド部材の端部に取り付けられたことを特徴とする請求項8記載の多方向入力装置。
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