JP3868582B2 - 拡声電話機、マイクロホンケース及びマイクロホンの実装方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンドセットを持たずに相手先との通話が可能な拡声電話機、それに用いられるマイクロホンケース及びマイクロホンの実装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、筐体に拡声用のスピーカとマイクロホンとを内蔵し、ハンドセットを使用せずに相手と通話が可能な拡声電話機が知られている。
一般的に、拡声電話機では、スピーカとマイクロホンとが同一の筐体内の比較的近い距離に組み込まれることになるので、これらの間の音響結合の防止、即ちスピーカから出力される通話相手の音声がマイクロホンに回り込む現象を防止するため、音声スイッチ回路が内蔵されたものがある。図13は音声スイッチ回路が内蔵された拡声電話機の構成を示すブロック図である。この図に示すように、拡声電話機は、ハイブリッド回路1、音声スイッチ回路2、拡声用スピーカアンプ(以下スピーカアンプ)3、拡声用スピーカ(以下スピーカ)4、拡声用マイクロホンアンプ(以下マイクロホンアンプ)5及び拡声用マイクロホン(以下マイクロホン)6を有して構成されている。
【0003】
ハイブリッド回路1は電話回路網10との接続を行うものであり、受話信号を音声スイッチ回路2へ出力し、送話信号を電話回路網10へ出力し、送話信号が音声スイッチ回路2へ回り込まないようにする。音声スイッチ回路2は、受話状態のときには送話レベルが小さくなるようにし、送話状態のときは受話レベルが小さくなるように調整するものであり、受話抑制回路11、送話抑制回路12及び制御回路13を有して構成されている。ここに、制御回路13は送話信号と受話信号とを比較し、送話中(送話信号>受話信号)には受話信号を減衰させるように受話抑制回路11を制御し、受話中(受話信号>送話信号)には送話信号を減衰させるように送話抑制回路12を制御する。
【0004】
音声スイッチ回路2により、スピーカ4からの音声がマイクロホン6へ回り込むときにも当該マイクロホン6の音声出力が低く抑えられるので、スピーカ4とマイクロホン6との間の音響結合を抑制できる。ここで、図14にスピーカ4からマイクロホン6への音響的な回り込みを示すブロック図を示す。この図に示すように、通話相手からの受話信号Srが自分側のスピーカ4から音声信号として出力された後、自分側のマイクロホン6に回り込み相手側へ送話信号Stとして出力される。この場合、音声スイッチ回路2が無ければマイクロホン6に回り込む送話信号Stのレベルが大きなものになって、ハウリングや音響エコーが発生する恐れがあるが、音声スイッチ回路2が設けられているのでマイクロホン6に回り込む送話信号Stのレベルが絞られ、ハウリングや音響エコーの発生が抑制される。
【0005】
また、図13に示すように、スピーカアンプ3は、音声スイッチ回路2からの受話信号を所定のレベルまで増幅する一方、マイクロホンアンプ5はマイクロホン6からの送話信号を所定のレベルまで増幅する。この場合、適正な通話音響レベルが94dBSPLであるとすると、スピーカ4からの受話音声を94dBSPLで聴取するためにスピーカ4からは94dBよりも大きな音響出力を出すようにスピーカアンプ3のゲインが設定される。また、使用者が話したときにはマイクロホン6に94dB位の音響レベルが加わるので、その音響レベルが電話回線の定格音声レベルになるようにマイクロホンアンプ5のゲインが設定される。スピーカアンプ3により増幅された受話信号はスピーカ4に供給され音が発生され、一方、マイクロホンアンプ5により増幅された送話信号は音声スイッチ回路2に供給される。
【0006】
図15は拡声電話機の外観を示す斜視図である。この図に示すように筐体15の正面左側の中央部分にスピーカ用の放音孔16が形成されており、また筐体15の前方の側面の右側部分にマイクロホン用の集音孔17が形成されている。スピーカ用の放音孔16が形成された筐体15の内部にはスピーカ4が配置されており、マイクロホン用の集音孔17が形成された筐体15の内部にはマイクロホン6が配置されている。
【0007】
図16は図15の横断面図であり、図17は図15の要部断面図であり、また、図18はマイクロホン6が取り付けられた部分の拡大断面図である。これらの図において、マイクロホン6はゴムケース20に収納された状態で、その音導入面6A(図17参照)が集音孔17に向けられて配置されている。マイクロホン6の配線6Bは回路基板22に接続されている。ゴムケース20はスピーカ4から筐体15の内部に放音された音を遮断するものであり、マイクロホン6の音導入面6A以外の全ての部分を覆う形状になっている。なお、通常、拡声電話機には拡声用のスピーカ4とマイクロホン6の他にハンドセット18が設けられており、このハンドセット18による通話が可能になっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の拡声電話機にあっては、次のような問題点があった。適正な通話レベルで通話する場合にスピーカ4からの音声がマイクロホン6側に大きく回り込み、通話相手側では自分の声が音響エコーのように聞こえることがある。また、電話回線側の交流インピーダンスのばらつきによってはハイブリッド回路1において、送話信号が受話信号側に漏れてハイブリッドエコーになることもある。このため、従来は音声スイッチ回路2における音声抑制量を大きく設定していた。しかしながら、音声抑制量を大きく設定することによって、スピーカ4の優先状態からマイクロホン6の優先状態に切り替わる際に若干の遅れが発生してマイクロホン6から入力される言葉の最初の部分が途切れ不自然な通話になることがあった。
【0009】
更にスピーカ4から大音量を出力する場合、スピーカ4の背面から放音された音が拡声電話機の筐体15の内部にこもってマイクロホン6との有効な音響結合経路を形成してしまうことがある。しかしながら、これを打ち消すのは非常に困難であり、ゴムケース20でマイクロホン6の背面方向を遮蔽するようにしても、スピーカ4からの音が筐体15を構成するカバーやベースの他、回路基板などの各機械的構成部品を介してマイクロホン6に伝わってしまう。この様にカバーやベース及び印刷配線板等の機械的振動がマイクロホン6に伝わると、送話状態として音声スイッチ回路2が動作し、最悪の場合には電気的なスイッチが絶えずスピーカ側に切り替わったままになってしまい、正常な通話ができなくなることがあった。
【0010】
この問題点を解決するために、スピーカ4とマイクロホン6との間の距離をさらに遠ざけたり、スピーカ4の背面を完全に別部品で覆ったり、あるいはマイクロホン6を筐体15の内部から完全に外に出して筐体15の内部の音響結合を避けるようにしたり、さらには特殊な指向性マイクロホンを使用するなどの方法が考えられてきたが、いずれにおいても筐体15が大きくなってデザインの自由度が無くなったり、高価な部品を使用したりして部品点数が必要以上に多くなり、また筐体15の内部の実装スペースが無くなるなどの不具合があり、決定的な解決にはならなかった。
【0011】
また、音声スイッチ回路2の音声抑制量を減らすために音響エコーキャンセラを使用する拡声電話機も考えられているが、音響エコーキャンセラもまた音響結合量が大きいと十分な性能(スピーカ4からマイクロホン6への回り込みを打ち消す性能)が得られない。また、音響エコーキャンセラを使用する場合にはスピーカ4とマイクロホン6とを分離する必要があり、電話機内に組み込むことが難しい。
【0012】
本発明は、上記のような拡声電話機の問題点を解決せんとしてなされたもので、その目的は、拡声用スピーカと拡声用マイクロホンとの間の音響結合に対応して適切な通話特性を得ることができる拡声電話機を提供することである。また、他の目的は、上記通話特性の向上のために効果的なマイクロホンケース及びマイクロホンの実装方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る拡声電話機は、受話音信号に基づく放音を行うための拡声用スピーカと、使用者の音声を入力するための拡声用マイクロホンと、前記拡声用マイクロホンに回り込む音響結合成分を検出して消去するための入力を得る雑音消去用マイクロホンと、この雑音消去用マイクロホンから出力される信号の一部の周波数成分を抽出する抽出手段と、この抽出手段により抽出された信号を前記拡声用マイクロホンから出力される信号に逆位相で加算する加算手段と、拡声用マイクロホン及び雑音消去用マイクロホンを覆うとともに、前記拡声用マイクロホンの音を感知する側の面及び前記雑音消去用マイクロホンの音を感知する側の面の各々に対向する部分に孔が開けられた弾性材料ケースとを備え、前記弾性材料ケースが前記拡声用マイクロホンを収納し、前記拡声用マイクロホンが収納された状態において前記拡声用マイクロホンの音を感知する面を除く部分を被覆するとともに、前記拡声用マイクロホンの音を感知する面を筐体に開けられた集音孔に向けた状態とする第1の部屋と、前記第1部屋と隔壁を介して前記第1部屋の背面に設けられ、前記拡声用マイクロホンと背中合わせの状態に前記雑音消去用マイクロホンを収納する第2部屋とを具備したことを特徴としている。
【0014】
この構成によれば、雑音消去用マイクロホンによって拡声用スピーカから放音される音声信号が検出され、この検出された信号の一部の周波数成分が抽出されて、拡声用マイクロホンからの信号に逆位相で加算され、拡声電話機から出力される音声入力信号は、拡声用スピーカから拡声用マイクロホンに回り込む音響結合成分が除去されたものとなる。
そして、雑音消去用マイクロホンから出力される信号の一部の周波数成分を抽出する抽出手段を用いて、上記逆位相の信号の加算のみでは改善されない音響結合に関する通話特性の改善を図る。
加えて、拡声用マイクロホンを雑音消去用マイクロホンの近傍に設けることにより、拡声用マイクロホンに回り込む音響結合成分に近い信号を雑音消去用マイクロホンにて捕らえて逆位相の信号の加算による、通話特性の改善を図る。
拡声用マイクロホン及び雑音消去用マイクロホンは筐体内部に備えられ、前記拡声用マイクロホンには、前記筐体に開けられた集音孔を通して音声が到来するように構成され、雑音消去用マイクロホンは筐体内部に密封されている。これにより、雑音消去用マイクロホンについては拡声電話機が設置される場所の音響環境に関わりなく、回り込みが変化しないことから、常に安定して音響結合に係る成分を検出でき、これを用いて適切に通話特性の改善を図る。
また、拡声電話機からの出力については、拡声用スピーカと拡声用マイクロホンとの間の音響結合量が減少した如き状況を呈するので、拡声用スピーカと拡声用マイクロホンとを同一筐体内部に組み込んだ状態でも、音響エコーキャセラを用いることができるようになる。
【0015】
また、拡声電話機からの出力については、拡声用スピーカと拡声用マイクロホンとの間の音響結合量が減少したように作用することから、拡声用スピーカと拡声用マイクロホンとの間の距離を遠ざけたり、拡声用スピーカの背面を完全に別部品で覆ったり、あるいは拡声用マイクロホンを筐体から完全に外に出したり、更には特殊な指向性マイクロホンを使用しなくとも適度な通話特性を得ることができるので、筐体が大きくなってデザインの自由度が無くなったり、高価な部品を使用したりして部品点数が必要以上に多くなったり、更には筐体の内部の実装スペースが無くなるなどの不具合の発生を防止する。
【0016】
拡声用スピーカからの音は、スピーカの大きさや形状などの違いにより、出力レベルが周波数によって変化する。したがって、抽出手段は、拡声用スピーカから出力される信号の全周波数帯域のうちの出力レベルの大きい周波数帯域の信号に対応する信号を抽出する特性を有するものを採用する。これにより、上記逆位相の信号の加算によっては、改善されない音響結合特性の改善を図る。
拡声用マイクロホンと雑音消去用マイクロホンを一緒に弾性材料ケースで覆うようにしても良い。これにより、筐体を構成するカバーやベースなどから伝わる音が拡声用マイクロホンに回り込む率を抑制することができる。この場合、拡声用マイクロホンは筐体外の音を取り込む必要があることから、その音を感知する側の面を筐体に開けられた集音孔に向ける。雑音消去用マイクロホンは回り込みに関する音の検出を行う必要上、主に筐体内部から音を取り込むように、筐体の集音孔のみならず、隙間の開いていない場所に配置するようにする。
【0017】
本発明に係るマイクロホンケースは、受話音信号に基づく放音を行うための拡声用スピーカと、使用者の音声を入力するための拡声用マイクロホンと、前記拡声用マイクロホンに回り込む音響成分を検出して消去するための雑音消去用マイクロホンと、この雑音消去用マイクロホンから出力される信号の一部の周波数成分を抽出する抽出手段と、この抽出手段により抽出された信号を前記拡声用マイクロホンから出力される信号に逆位相で加算する加算手段とを備える拡声電話機に用いられ、前記拡声用マイクロホン及び前記雑音消去用マイクロホンを覆うとともに、前記拡声用マイクロホンの音を感知する側の面及び前記雑音消去用マイクロホンの音を感知する側の面の各々に対向する部分に孔が開けられた弾性材料から構成されるマイクロホンケースであって、前記拡声用マイクロホンを収納し、前記拡声用マイクロホンが収納された状態において前記拡声用マイクロホンの音を感知する面を除く部分を被覆するとともに、前記拡声用マイクロホンの音を感知する面を筐体に開けられた集音孔に向けた状態とする第1の部屋と、前記第1部屋と隔壁を介して前記第1部屋の背面に設けられ、前記拡声用マイクロホンと背中合わせの状態に前記雑音消去用マイクロホンを収納する第2部屋とを具備することを特徴とする。
本発明に係るマイクロホンの実装方法は、受話音信号に基づく放音を行うための拡声用スピーカと、使用者の音声を入力するための拡声用マイクロホンと、前記拡声用マイクロホンに回り込む音響成分を検出して消去するための雑音消去用マイクロホンと、この雑音消去用マイクロホンから出力される信号の一部の周波数成分を抽出する抽出手段と、この抽出手段により抽出された信号を前記拡声用マイクロホンから出力される信号に逆位相で加算する加算手段とを備える拡声電話機にマイクロホンを実装する際に、前記拡声用マイクロホン及び前記雑音消去用マイクロホンを覆うとともに、前記拡声用マイクロホンの音を感知する側の面及び前記雑音消去用マイクロホンの音を感知する側の面の各々に対向する部分に孔が開けられた弾性材料から構成され、前記拡声用マイクロホンを収納する第1部屋と、前記第1部屋と隔壁を介して前記第1部屋の背面に設けられ前記雑音消去用マイクロホンを収納する第2部屋とを有するマイクロホンケースを用い、前記第1の部屋に前記拡声用マイクロホンを収納し、前記拡声用マイクロホンが収納された状態において前記拡声用マイクロホンの音を感知する面を除く部分を被覆する状態とするともに、前記拡声用マイクロホンの音を感知する面を筐体に開けられた集音孔に向けた状態とする一方、前記第2の部屋に前記雑音消去用マイクロホンを収納し、前記拡声用マイクロホンと背中合わせの状態に前記雑音消去用マイクロホンを収納することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の拡声電話機、マイクロホンケース及びマイクロホンの実装構造の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る拡声電話機の実施の形態の構成を示すブロック図であり、図2は当該実施の形態の拡声処理系の構成を示すブロック図であり、図3は当該実施の形態に係る拡声電話機の横断面図を示す。なお、これらの図において、前述した図13乃至図18と共通する部分には同一の符号を付している。
この実施の形態は、図1に示すように、拡声用マイクロホンアンプ(以下マイクロホンアンプという)5と拡声用マイクロホン(以下メインマイクロホンという)6とからなる拡声入力系に、雑音消去用マイクロホン(以下サブマイクロホンという)25とバンドパスフィルタアンプ(抽出手段)26とを設けるとともに、マイクロホンアンプ5の出力とバンドパスフィルタアンプ26の出力との差をとる差動アンプ(加算手段)27を設けたものである。この場合、サブマイクロホン25はメインマイクロホン6と同等の性能を持っている。
【0019】
メインマイクロホン6とサブマイクロホン25は、図3に示すようにマイクロホンケースを構成するゴムケース30の内部に直線的に配置された状態で収納されており、ゴムケース30は筐体15の前方の側面15Aの右側部分に配置されている。ゴムケース30には、メインマイクロホン6とサブマイクロホン25の取り付け部分の断面図である図4に示すように、筐体15の手前側とその背面の両面に孔30A及び30Bが形成されており、その一方の孔30Aがメインマイクロホン6の音導入面(音を感知する側の面)6Aと対向し、他方の孔30Bがサブマイクロホン25の音導入面25Aと対向している。つまり、マイクロホンケースは、筐体15の集音孔17に臨む第1の部屋と、この第1の部屋の裏面に隔壁を介して設けられた第2の部屋とを有し、第1の部屋には集音孔17に音導入面6Aが向けられたメインマイクロホン25が収容され、第2の部屋には孔30Bを介して筐体15の内部に音導入面25Aが向けられたサブマイクロホン25が収容されている。係る構成により、使用者の送話音は筐体15の集音孔17から入り、ゴムケース30の孔30Aを通ってメインマイクロホン6の音導入面6Aに達する。他方、スピーカ4の背面から筐体15の内部に放音された音はゴムケース30の孔30Bを通ってサブマイクロホン25の音導入面25Aに達する。また、筐体15を構成するカバーやベースの他、回路基板31などの各機械的構成部品を伝わる音はゴムケース30を介してメインマイクロホン6及びサブマイクロホン25に達する。尚、上記ゴムケース30は、ゴム以外の弾性材料、例えば、合成樹脂、スポンジ等により構成することもできる。
【0020】
サブマイクロホン25の音導入面25Aが筐体15の内部に向けられて配置され、更に、サブマイクロホン25の音導入面25Aを除く周囲部分がゴムケース30にて覆われていることから、使用者の送話音が直接に当該サブマクロホン25に取り込まれる度合いは少ない。また、サブマイクロホン25がメインマイクロホン6の近傍に配置されていることで、スピーカ4とメインマイクロホン6との間の音響結合の時間とスピーカ4とサブマイクロホン25との間の音響結合の時間ずれを少なくされており、また、同程度の音響結合が得られるようにされており、差動アンプ27による加算時に音響結合成分の除去が好適に行われるようにしてある。なお、メインマイクロホン6の配線6B及びサブマイクロホン25の配線25Bは回路基板31に接続されて、入力された音声信号が回路基板31上のマイクロホンアンプ5及びバンドパスフィルタアンプ25へ送出される。
【0021】
図5に以上のような構成を有する拡声電話機における、マイクロホンアンプ5の周波数に対する出力特性を示す。この図5に明らかなように、350〜500Hz付近で出力レベルが最も大きくなっているのが解る。この出力レベルが最も大きくなる周波数帯域で音響結合量が最も大きくなり、拡声電話機の音響結合量が決まることになる。この場合、出力レベルが最も大きくなる周波数帯域はスピーカ4の大きさや形状などによって異なるが、一般的に拡声電話機には小口径のものが使用されるので、この図5に示される程度の周波数帯域になる。
【0022】
図1に戻り説明を続ける。バンドパスフィルタアンプ26は、サブマイクロホン25の出力からほぼ300〜600Hzの周波数成分(つまり、音声帯域の低域の信号)のみを抽出するものである。このバンドパスフィルタアンプ26にて抽出された信号は、差動アンプ27にてマイクロホンアンプ5から出力される信号に逆位相で加算される。これにより、差動アンプ27の出力には、300〜600Hzの周波数帯域の音響結合に係る成分が低減させられた音声信号が現出する。
【0023】
ここで図6に、差動アンプ27の周波数に対する出力値を示す。差動アンプ27の出力値は、前述の図5に示したマイクロホンアンプ5の出力と比べて300〜600Hzの周波数帯域における出力レベルが低下しているのが解る。300〜600Hzの周波数帯域における出力レベルが低下することにより、スピーカ4とメインマイクロホン6との間の音響結合量に相当する成分も低下することになる。これにより、音声スイッチ回路2の音声抑制量を大きくすることなく、スピーカ4とメインマイクロホン6との間の音響結合に相当する成分を小さくすることが可能になる。
【0024】
なお、バンドパスフィルタアンプ26が必要な理由を説明する。サブマイクロホン25をメインマイクロホン6の近傍に配置しても、集音孔17の有無やマイクロホン周辺環境が僅かではあるが相違するので、音声周波数(200Hz〜3.3KHz)における位相を完全に一致させることは極めて困難である。そこで、低い周波数帯域でスピーカ4とメインマイクロホン6との間の音響結合に相当する成分を打ち消すように差動アンプ27を設計しても、高い周波数帯域では上記打ち消し効果が十分に得られないか、メインマイクロホン6の出力とサブマイクロホン25の出力とが全く一致する信号ではないために、逆相として加算することにより返って大きな値となる可能性がある。
【0025】
そこで、上記のバンドパスフィルタアンプ26は、音声周波数(200Hz〜3.3KHz)における高い周波数帯域(600Hzより高い周波数帯域)において、音響結合に係る成分を抑制する。図7では、メインマイクロホン6のみを用いた場合(図12に示す構成の場合)における音響結合に係る出力値の周波数特性が破線及び▲1▼で示され、メインマイクロホン6及びサブマイクロホン25を用いた場合(バンドパスフィルタアンプ26を用いなかった場合)における音響結合に係る出力値の周波数特性が一点鎖線及び▲2▼で示され、メインマイクロホン6とサブマイクロホン25及びバンドパスフィルタアンプ26を用いた場合における音響結合に係る出力値の周波数特性が実線及び▲3▼で示されている。
【0026】
図7からは、メインマイクロホン6のみの場合(破線及び▲1▼)に比べて、サブマイクロホン25を用いた場合(一点鎖線及び▲2▼)の方が200Hz〜1KHz程度の範囲では、音響結合に係る成分を抑制する効果が認められるが、1KHz〜5KHzの範囲では、メインマイクロホン6の出力とサブマイクロホン25の出力とが全く一致する信号ではないために、逆相として加算することにより返って大きな値となっていると認められる。これに対し、更にバンドパスフィルタアンプ26を用いることによって(実線及び▲3▼)、200Hz〜1KHzの範囲において、音響結合に係る成分を抑制する効果が認められるばかりでなく、1KHz〜5KHzの範囲においても出力値が低下し、音響結合に係る成分を抑制する効果が認められる。この様に、本願発明は、バンドパスフィルタアンプ26を用いることによって、音声周波数の全範囲に亘って音響結合に係る成分を抑制するようにしたものである。
【0027】
一方、この拡声電話機には、図1に示すように、ハンドセット35が設けられており、スイッチ36を介して電話機回路28に接続されている。このハンドセット35はスイッチ36をオン(閉状態)することにより使用可能になる。ハンドセット35とスイッチ36との間にはスピーカアンプ37及びマイクロホンアンプ38が設けられている。電話機回路28はハイブリッド回路1及び音声スイッチ回路2などを有して構成されている。
【0028】
更に、実施の形態では、メインマイクロホン6の近傍に、音導入面25Aが筐体15の内部に向けられて配置され、スピーカ4の背面から放音されて筐体15の内部を伝わる音や筐体15を構成するカバーやベースの他、回路基板31などの各機械的構成部品を介して回り込む音をサブマイクロホン25にて検出可能となっている。このため、使用者の発生した音声が室内で反射するなどした、スピーカ4とメインマイクロホン6との間の音響結合とは無関係な信号が入力されず、当該音響結合に相当する成分を除去した信号を差動アンプ27の出力として得ることができ、その分、音声スイッチ回路2の音声抑制量を減らすことが可能になる。斯して、スピーカ4の優先状態からメインマイクロホン6の優先状態に切り替わる際の遅れが小さくなり、メインマイクロホン6への切り替え後の最初の言葉が途切れたりすることがなくなって自然な通話が可能になる。
【0029】
また、スピーカ4とメインマイクロホン6との間の距離を更に遠ざけたり、スピーカ4の背面を完全に別部品で覆ったり、あるいはメインマイクロホン6を筐体15から完全に外に出したり、更には特殊な指向性マイクロホンを使用する必要がないので、筐体15が大きくなってデザインの自由度が無くなったり、高価な部品を使用したりして部品点数が必要以上に多くなったり、更には筐体15の内部の実装スペースが無くなるなどの不具合が生じない。
【0030】
また、本拡声電話機の出力において、音響結合量の実質的な減少を図ることができるので、十分なスピーカ音量を確保しながら音響エコーキャンセラを使用できるようになり、同時通話性能が向上した拡声電話機が実現できる。すなわち、本実施の形態においては、受話中には拡声用マイクロホンからの送話信号を減衰させ、送話中には拡声用スピーカに供給する受話信号を減衰させる手段として、音声スイッチ回路2を電話機回路28内に備えた構成を採用しているが、この音声スイッチ回路2に代えて、上記音響エコーキャンセラを、受話中には拡声用マイクロホンからの送話信号を減衰させ、送話中には拡声用スピーカに供給する受話信号を減衰させる手段として採用した実施の形態が存在する。
なお、この実施の形態のスピーカ4では、350〜500Hz付近での周波数帯域において音響結合量が最も大きくなるので、300〜600Hz付近の通過帯域を持つバンドパスフィルタアンプ26を用いたが、スピーカの大きさや形状などによってマイクロホンアンプ5の出力レベルが最も大きくなる周波数帯域が異なるので、使用するスピーカに合せてバンドパスフィルタアンプの通過帯域を選択する。
【0031】
図8は本発明に係る拡声電話機の実施の形態の変形例の横断面図である。この拡声電話機は、図示のように、メインマイクロホン6とサブマイクロホン25とを筐体15の幅方向に横並びさせて配置させたものであり、その回路構成は図1、図2に示した通りである。この変形例の構成においては、メインマイクロホン6の音導入面6Aが筐体15の集音孔17に向けられて配置されており、一方、サブマイクロホン25の音導入面25Aが筐体15の内部に向けられて配置されている。また、メインマイクロホン6とサブマイクロホン25を収納するマイクロホンケースであるゴムケース40には、メインマイクロホン6とサブマイクロホン25を横並べして配置する第1、第2の部屋が設けられ、各部屋にメインマイクロホン6とサブマイクロホン25が収容される。各部屋には、音導入面6A、25Aと対向する面に、それぞれ反対方向に開口した孔40A、40Bが形成されている。また、メインマイクロホン6とサブマイクロホン25の配線6B、25Bは回路基板41において、夫々マイクロホンアンプ5及びバンドパスフィルタ26に接続されている。メインマイクロホン6とサブマイクロホン25とを筐体15の幅方向に配置させた当該変形例にあっても、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
【0032】
図9は本発明に係る拡声電話機の実施の形態の第2の変形例の横断面図である。この変形例に係る拡声電話機は、図示のようにメインマイクロホン6のみをゴムケース44に収納し、サブマイクロホン25を回路基板45上においてメインマイクロホン6の近傍に取り付けたものであり、回路構成は図1、図2に示した通りである。図10はメインマイクロホン6とサブマイクロホン25の取り付け部分の拡大図である。この図に示すように、サブマイクロホン25は、その音導入面25Aが上側(拡声電話機の表面側)に向けられて回路基板45上に取り付けられている。サブマイクロホン25を回路基板45上に直接取り付けることにより、配線25Bが不要になり、製造工程の簡素化と製造コストの低減を図ることが可能になる。また、サブマイクロホン25が筐体15には直接接しない構造となっていることから、筐体15を構成するカバーやベースから回り込む音が少なくなり、当該サブマイクロホン25を必ずしもゴムケースで覆う必要はなくなるが、振動による結合を防止するため、サブマイクロホン25をメインマイクロホン6と同様に、弾性材料からなるマイクロホンケースにより被覆する構造、つまり、サブマイクロホン25を、筐体15内部のメインマイクロホン6に最も近い回路基板45上に配置するマイクロホンの実装構造の他に、係る実装構造においてサブマイクロホン25の音導入面25A以外を弾性材料にて被覆した実施の形態も存在する。
【0033】
図11は本発明に係る拡声電話機の実施の形態の第3の変形例の横断面図である。この変形例に係る拡声電話機は、上述した第2の変形例におけるサブマイクロホン25の向きを横方向(つまり、筐体15の側壁側)に向けたものである。図12はこの変形例のメインマイクロホン6とサブマイクロホン25の取り付け部分の拡大図であり、この図に示すようにサブマイクロホン25はその音導入面25Aが筐体15の内部の奥方向に向けられて回路基板45に取り付けられている。この第3の変形例においても、サブマイクロホン25を回路基板45上に直接取り付けることから配線25Bが不要になり、製造工程の簡素化と製造コストの低減を図ることが可能になる。また、サブマイクロホン25は筐体15には直接接しないことから、筐体15を構成するカバーやベースから回り込む音が少なくなり、当該サブマイクロホン25を必ずしもゴムケースで覆う必要はないが、既に述べたように、サブマイクロホン25を、筐体15内部のメインマイクロホン6に最も近い回路基板45上に配置する構造の他に、係る実装構造においてサブマイクロホン25の音導入面25A以外を弾性材料にて被覆した実施の形態も存在する。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、雑音消去用マイクロホンにて拡声用スピーカと拡声用マイクロホンとの間の音響結合成分を検出し、その一部の周波数成分を抽出して拡声用マイクロホンからの信号に逆位相で加算するようにしたので、上記音響結合量が除去された音声信号を得ることができ、送話中には受話信号を減衰させ、受話中には送話信号を減衰させる作用を行う音声スイッチ回路における音声抑制量を減少させることが可能になり、その分、受話から送話への切り替え遅れが小さくなって最初の言葉が途切れたりすることが無くなり、良好な通話特性を確保することができる。
【0044】
以上の本発明によれば、必要な方向から音が入り込み、不要な方向からの音の入り込みを減少させ、適切に音響結合成分を検出して通話特性の改善を図る効果を有する拡声電話機に寄与するマイクロホンケースを弾性材料ケースにて提供できる。
【0045】
以上の本発明によれば、拡声用マイクロホンの音を感知する面を除く部分を被覆するとともに、音を感知する面を筐体に開けられた集音孔に向け、雑音消去用マイクロホンを、隔壁を介して前記拡声用マイクロホンの背面に配置可能に被覆し、上記雑音消去用マイクロホンと上記拡声用マイクロホンを近接して一体に保持するようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る拡声電話機の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る拡声電話機の拡声処理系の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る実施の形態の拡声電話機の横断面図である。
【図4】本発明に係る実施の形態の拡声電話機の拡声用マイクロホン及び雑音消去用マイクロホン取り付け部分の断面図である。
【図5】本発明に係る拡声電話機の拡声用マイクロホンアンプの周波数に対する出力値を示す図である。
【図6】本発明に係る実施の形態の拡声電話機の差動アンプの周波数に対する出力値を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る拡声電話機の効果を説明する音響結合の周波数特性を示す図である。
【図8】本発明に係る拡声電話機の実施の形態の第1の変形例の横断面図である。
【図9】本発明に係る拡声電話機の実施の形態第2の変形例の横断面図である。
【図10】本発明に係る拡声電話機の第2の変形例の拡声用マイクロホン及び雑音消去用マイクロホン取り付け部分の断面図である。
【図11】本発明に係る拡声電話機の第3の変形例の横断面図である。
【図12】本発明に係る拡声電話機の第3の変形例の拡声用マイクロホン及び雑音消去用マイクロホン取り付け部分の断面図である。
【図13】従来の拡声電話機の拡声処理系の構成を示すブロック図である。
【図14】従来の拡声電話機における拡声用スピーカから拡声用マイクロホンへの音響的な回り込みを示すブロック図である。
【図15】従来の拡声電話機の外観を示す斜視図である。
【図16】従来の図14の拡声電話機の横断面図である。
【図17】従来の図14の拡声電話機の要部縦断面図である。
【図18】従来の拡声電話機の拡声用マイクロホンの取り付け部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
2 音声スイッチ回路
3 拡声用スピーカアンプ
4 拡声用スピーカ
5 拡声用マイクロホンアンプ
6 拡声用マイクロホン
15 筐体
17 集音孔
25 雑音消去用マイクロホン
26 バンドパスフィルタアンプ
27 差動アンプ
30、40、44 ゴムケース
31、41、45 回路基板
35 ハンドセット
Claims (3)
- 受話音信号に基づく放音を行うための拡声用スピーカと、
使用者の音声を入力するための拡声用マイクロホンと、
前記拡声用マイクロホンに回り込む音響結合成分を検出して消去するための入力を得る雑音消去用マイクロホンと、
この雑音消去用マイクロホンから出力される信号の一部の周波数成分を抽出する抽出手段と、
この抽出手段により抽出された信号を前記拡声用マイクロホンから出力される信号に逆位相で加算する加算手段と、
拡声用マイクロホン及び雑音消去用マイクロホンを覆うとともに、前記拡声用マイクロホンの音を感知する側の面及び前記雑音消去用マイクロホンの音を感知する側の面の各々に対向する部分に孔が開けられた弾性材料ケースとを備え、
前記弾性材料ケースが
前記拡声用マイクロホンを収納し、前記拡声用マイクロホンが収納された状態において前記拡声用マイクロホンの音を感知する面を除く部分を被覆するとともに、前記拡声用マイクロホンの音を感知する面を筐体に開けられた集音孔に向けた状態とする第1の部屋と、
前記第1部屋と隔壁を介して前記第1部屋の背面に設けられ、前記拡声用マイクロホンと背中合わせの状態に前記雑音消去用マイクロホンを収納する第2部屋とを具備していることを特徴とする拡声電話機。 - 受話音信号に基づく放音を行うための拡声用スピーカと、使用者の音声を入力するための拡声用マイクロホンと、前記拡声用マイクロホンに回り込む音響成分を検出して消去するための雑音消去用マイクロホンと、この雑音消去用マイクロホンから出力される信号の一部の周波数成分を抽出する抽出手段と、この抽出手段により抽出された信号を前記拡声用マイクロホンから出力される信号に逆位相で加算する加算手段とを備える拡声電話機に用いられ、
前記拡声用マイクロホン及び前記雑音消去用マイクロホンを覆うとともに、前記拡声用マイクロホンの音を感知する側の面及び前記雑音消去用マイクロホンの音を感知する側の面の各々に対向する部分に孔が開けられた弾性材料から構成されるマイクロホンケースであって、
前記拡声用マイクロホンを収納し、前記拡声用マイクロホンが収納された状態において前記拡声用マイクロホンの音を感知する面を除く部分を被覆するとともに、前記拡声用マイクロホンの音を感知する面を筐体に開けられた集音孔に向けた状態とする第1の部屋と、
前記第1部屋と隔壁を介して前記第1部屋の背面に設けられ、前記拡声用マイクロホンと背中合わせの状態に前記雑音消去用マイクロホンを収納する第2部屋と
を具備することを特徴とするマイクロホンケース。 - 受話音信号に基づく放音を行うための拡声用スピーカと、使用者の音声を入力するための拡声用マイクロホンと、前記拡声用マイクロホンに回り込む音響成分を検出して消去するための雑音消去用マイクロホンと、この雑音消去用マイクロホンから出力される信号の一部の周波数成分を抽出する抽出手段と、この抽出手段により抽出された信号を前記拡声用マイクロホンから出力される信号に逆位相で加算する加算手段とを備える拡声電話機にマイクロホンを実装する際に、
前記拡声用マイクロホン及び前記雑音消去用マイクロホンを覆うとともに、前記拡声用マイクロホンの音を感知する側の面及び前記雑音消去用マイクロホンの音を感知する側の面の各々に対向する部分に孔が開けられた弾性材料から構成され、前記拡声用マイクロホンを収納する第1部屋と、前記第1部屋と隔壁を介して前記第1部屋の背面に設けられ前記雑音消去用マイクロホンを収納する第2部屋とを有するマイクロホンケースを用い、
前記第1の部屋に前記拡声用マイクロホンを収納し、前記拡声用マイクロホンが収納された状態において前記拡声用マイクロホンの音を感知する面を除く部分を被覆する状態とするともに、前記拡声用マイクロホンの音を感知する面を筐体に開けられた集音孔に向けた状態とする一方、
前記第2の部屋に前記雑音消去用マイクロホンを収納し、前記拡声用マイクロホンと背中合わせの状態に前記雑音消去用マイクロホンを収納することを特徴とするマイクロホンの実装方法。
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