JP2769554B2 - イヤーセット型送受話器 - Google Patents

イヤーセット型送受話器

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JP2769554B2
JP2769554B2 JP5082783A JP8278393A JP2769554B2 JP 2769554 B2 JP2769554 B2 JP 2769554B2 JP 5082783 A JP5082783 A JP 5082783A JP 8278393 A JP8278393 A JP 8278393A JP 2769554 B2 JP2769554 B2 JP 2769554B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は双方向同時音声通信端末
器における送受話器であって、耳介に装着して手を使用
しない状態で送話および受話が行えるイヤーセット型送
受話器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスでの仕事中に通話しなが
ら書き取るのに不自由をしない、また、自動車の運転中
に手を使用しないで安全運転しながら通話ができるよう
にしたハンズフリー型の送受話器が市販されている。す
なわち、受話器を耳介に装着し送話器を前記受話器と電
話機を接続するコードの途中に取付けたものである。
【0003】以下、従来におけるハンズフリー型の送受
話器を図21と共に説明する。1は耳介内に挿入される
スピーカ1aを含む受話器にして、背面には空気孔1b
が形成されている。2は前記受話器と電話機(図示せ
ず)とを接続するコード、3は該コード2の途中に接続
されたマイクロホン3aを含む送話器である。
【0004】このように構成したハンズフリー型の送受
話器は、受話器が耳介に装着され、送話器3が口の近く
においてコード2に取付けられているので、手を使用せ
ずに通話ができるという利点があるが、コード2が捩じ
れてマイクロホン3aの集音口3bが送話者の口とは反
対に向くと、マイクロホン3aの出力レベルが低下して
安定した音を採取できない。
【0005】そこで、マイクロホン3aに無指向性のも
のを使用すると、周囲の騒音を拾い相手が聴き取り難く
なる。また、送話器3の集音口3bが衣服に触れたりす
ると、この摩擦音が雑音として相手に送信され同じく聴
き取り難くなるという問題があった。
【0006】そこで、これらの問題点を解決するものと
して図22、図23に示すものが開発されている。以
下、この従来例について説明する。この2つの従来例と
前記した従来例との相違は、スピーカ1aとマイクロホ
ン3aとを同一のケース内に収納したことである。
【0007】すなわち、L状に形成したケース4の短管
側にスピーカ1aを収納すると共に長管側の途中にマイ
クロホン3aを収納し、スピーカ1aの背面に空気孔4
aを開口すると共にマイクロホン3aの前面に集音口4
bを開口したものである。なお、2はケース4の下端か
ら導出された前記スピーカ1aおよびマイクロホン3a
と電話機とを接続するコードである。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】このように構成した送受話器にあっては、
耳介に装着されるケース4に一体にマイクロホン3aが
取付けられているので、前記した従来例のような問題点
を解決できるが、空気孔4aから放音される音波は集音
口4bからマイクロホン3aに入り、また、送話器1と
耳介との間から漏れる音波も集音口4bからマイクロホ
ン3aに入り、その結果、音量を少しでも大きくすると
ハウリング現象が発生するという問題がある。
【0009】そこで、ハウリングが発生しない音量にし
て通信を行わなければならず、そのために、相手側に十
分の音量が伝わらず聴き難くなるという問題もあった。
さらに、通話中に周囲の騒音で聴き取り難いため送受話
器を手で覆ったりすると、受話器と送話器の音響結合が
高くなってハウリングが発生し易くなる。また、耳の付
近で集音するため、口の前で集音するより室内等の残響
音を拾いやすく明瞭度が落ちるという問題もあった。
【0010】本発明は前記した問題点を解決せんとする
もので、その目的とするところは、実用上充分な程度に
スピーカよりの音量を大きくしても、マイクロホンの感
度を上げても、さらに、装着状態において手によって送
受話器を覆ってもハウリングの発生がなく、また、マイ
クロホンの感度を上げても周囲の騒音がキャンセルされ
ると共に、こもり音を無くして明瞭な送信を行うことが
できるイヤーセット型送受話器を提供せんとするにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のイヤーセット型
送受話器は前記した目的を達成せんとするもので、請求
項1の手段は、スピーカよりの音を外耳道に向いた方向
にのみに放音する受話器と、該受話器の放音方向と直交
する方向に一体的に形成され両端が開口されたパイプ状
空洞部と、該空洞部の両端に収容された2つのマイクロ
ホンと、該2つのマイクロホンの交流出力を互いに打ち
消し合うように電気的に合成するマイク出力合成手段と
を備えたものであり、また、請求項2の手段は、前記請
求項1におけるマイク出力合成手段よりの出力が、前記
外耳道の入口付近で70dBSPL以下の音に対して、増
幅利得が前記70dBSPL以上の音よりも低い増幅を実
現する非直線利得増幅器を付加したものである。
【0012】また、請求項3の手段は、スピーカよりの
音を外耳道に向いた方向にのみに放音する受話器と、該
受話器の放音方向と直交する方向に一体的に形成され両
端が開口された長さが10cm以下のパイプ状空洞部と、
該空洞部の略中央部に収容された双指向性マイクロホン
と、前記空洞部における前記双指向性マイクロホンの受
音面側に収容された吸音材とを備えたものであり、ま
た、請求項4の手段は、前記マイクロホンの出力が、前
記外耳道の入口付近で70dBSPL以下の音に対して、
増幅利得が前記70dBSPL以上の音よりも低い増幅を
実現する非直線利得増幅器とを備えたものである。
【0013】さらに、請求項5の手段は、耳の耳介上側
にに引っかけられ耳介を覆う形状の音遮蔽板と、該音遮
蔽板の内面における外耳道と対応する位置に取付けられ
外耳道に向いた方向のみに放音する構造の受話器と、前
記音遮蔽板の外面に配置されると共に前記受話器の放音
方向と直交する方向に両端が開口されたパイプと、該パ
イプの両端に収容された2つのマイクロホンと、該2つ
のマイクロホンの交流出力を互いに打ち消し合うように
電気的に合成するマイク出力合成手段と、を備えたもの
であり、また、請求項6の手段は、前記マイク出力合成
手段よりの出力が、前記外耳道の入口付近で70dBSP
L以下の音に対して、増幅利得が前記70dBSPL以上
の音よりも低い増幅を実現する非直線利得増幅器とを備
えたものである。
【0014】また、請求項7の手段は、耳の耳介上側に
に引っかけられ耳介を覆う形状の音遮蔽板と、該音遮蔽
板の内面における外耳道と対応する位置に取付けられ外
耳道に向いた方向のみに放音する構造の受話器と、前記
音遮蔽板の外面に配置されると共に前記受話器の放音方
向と直交する方向に両端が開口された長さが10cm以下
のパイプと、該パイプの略中央に収容された2つのマイ
クロホンと、前記パイプにおける前記双指向性マイクロ
ホンの受音面側に収容された吸音材とを備えたものであ
り、また、請求項8の手段は、前記マイクロホンの出力
が、前記外耳道の入口付近で70dBSPL以下の音に対
して、増幅利得が前記70dBSPL以上の音よりも低い
増幅を実現する非直線利得増幅器とを備えたものであ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係るイヤーセット型送受話器
の第1実施例を図1と共に説明する。1は合成樹脂によ
って略L字状に形成されたケースにして、このL字状の
短片側である受話器側には外耳道の入口に入る大きさの
膨出部1aが形成され、この膨出部1a内には空室部1
bが形成され、かつ、膨出部1aの先端には放音部1c
が形成されている。なお、ケース1はABS樹脂などの
プラスチックの一体成形品で構成することが望ましい。
【0016】また、ケース1の長片側である送話器側に
は縦長の空洞部1dが形成され、この空洞部1dの両端
にはマイク収納部1d1 ,1d2 が形成されている。さ
らに、このマイク収納部1d1 ,1d2 の外側閉塞部に
は小径の音声取入口1e1 ,1e2 が開口されている。
【0017】2は前記膨出部1aの空室部1b内に弾性
体からなる支持部材3によって収納固定された電磁型ま
たはダイナミック型のスピーカにして、該スピーカ2よ
りの音は放音部1cの音孔より放音される。なお、スピ
ーカ2については外耳道入口付近に開口部をもつオープ
ン型スピーカでも良い。4,4′は前記マイク収納部1
1 ,1d2 内に収納固定されたエレクトレット型のマ
イクロホン(以下、単にマイクという)である。
【0018】5はスピーカ2とマイクロホン4,4′か
らの接続コードにして、一本にまとめられた状態で前記
空洞部1dの外側を通って外部に導出される。なお、前
記マイク4,4′としては、小型で高感度のエレクトレ
ットマイクロホンが最適であり、また、接続コード5の
接触ノイズも発生するので、直接伝わる振動を拾い難い
バックエレクトレット型が好ましい。
【0019】6はワイヤレス型のイヤーセット型送受話
器における双方向同時無線交信装置にして、耳たぶの裏
面にボタン電池を表面に専用LSI小型化を図った交信
部からなり、耳たぶをイヤリングのように挟んで装着す
るものである(図2)。なお、前記した実施例のもの
は、ケース1の空洞部1dを直線的なものとしたが、こ
の空洞部1dは図3のようにくの字状のものであっても
よい。
【0020】次に、前記した構成のイヤーセット型送受
話器の動作を説明する。先ず、ケース1の膨出部1aを
耳介に固定し、かつ、放音部1cを外耳道内に挿入す
る。この状態において、放音部1cの形状は外耳道を完
全に塞ぐことがないような形状で、閉塞感が少なく外部
音が漏れて聞こえるので安全上問題がなく、また、放音
部1cからの音声の漏れも少ないものである。なお、本
実施例にあっては、膨出部1aの空室部1b内にスピー
カ2を挿入したものを示したが、スピーカ2を外耳道の
入口に置かず、別の場所において音導管で音声を導くこ
とも可能である。
【0021】このように、送受話器をセットした状態に
おいて、外部からの電波は双方向同時無線交信装置を介
して接続コード5から電気信号として音声信号がスピー
カ2に入力されると、該スピーカ2から音声が放音され
る。このスピーカ2から放音される音声は放音部1cの
音孔より外耳道内に放音される。
【0022】一方、装着者よりの音声は音声取入口1
e,1e′マイク4,4′に伝達され、該マイク4,
4′において電気信号に変換されて接続コード5より双
方向同時無線交信装置6を介して電波として送出される
ものである。
【0023】ところで、前記した実施例のイヤーセット
型送受信器にあっては、装着者の音声のみを拾い、口よ
り遠い部分からの外部騒音は拾わないような構成となっ
ている。そのために、送話器が口により近い位置のマイ
ク4′と、該マイク4′より口から遠い位置に配置され
たマイク4とを備え、かつ2つのマイク4,4′の交流
出力が互いに打ち消しあうように電気的に合成されるマ
イク出力合成手段を備えたものである。
【0024】マイク出力合成手段としては、2つのマイ
ク4,4′の交流出力が互いに同相の場合は減算器が、
互いに逆相の場合は加算器が用いられる。また、以下の
説明で明らかなように2つのマイク4,4′は同一形
状、同一タイプのものを用いるのが簡便かつ便利であ
る。なお、人間の可聴周波数帯域が50Hz〜20KHzで
あることから、音声を扱う領域では直流成分は実用上意
味をもたないので、以下の説明では特にことはらない限
り入力、出力等は全て交流分を示すこととする。
【0025】先ず、マイク合成出力の一般式を導くため
に、2つのマイク4,4′は同一形状、同一タイプ、か
つ、互いに同相の出力を持ち、マイク出力合成手段がマ
イク4の出力からマイク4′の出力を差し引く減算器で
ある場合を考える。
【0026】1つの音源から音圧Pで放射された音波を
マイクで受けた時の出力Vと、音源マイク入力部との距
離Lとの関係を考えると、音圧は距離に反比例して減衰
し、マイク出力は音圧に比例することから、 V=k・P/L(kはマイク固有の比例定数) ───(1) の関係が一般に成立する。
【0027】従って、ある音源Pで発せられる音声を2
つのマイク4,4′で受けた時のマイク出力をそれぞれ
1 ,V2 、音源とマイク4の音声入口とマイク2の音
声入口との距離L1 ,L2 、マイク4,4′の比例定数
をk1 ,k2 とした時、マイク4の出力からマイク4′
の出力を差し引いた合成送話器出力V0 は次式で表され
る。 V0 =V1 −V2 =(k1 ・P/L1 )−(k2 ・P/L2 )── (2)
【0028】そして、前記したように2つのマイク4,
4′は同一形状、同一タイプであるので、k1 =k2
kと考えられ、式(2) は次式のように書き換えられる。 V0 =kP{(1/L1 )−(1/L2 )} =kP/L1 {1−(L1 /L2 )} ── (3)
【0029】式(3) で示されるマイク合成出力の一般式
を用いて、図4に示すように音源Pが遠方にある時に周
囲騒音を除去できる理由について説明する。2つのマイ
ク4,4′間の距離をL3 とした時、L1 およびL2
3 に比例して十分大きく、L3 の約10倍以上の値を
持つ場合、すなわち、音源Pが十分遠方にある場合は、
1 とL2 は略等しい値となり、従って、式(3) よりV
0 は略零に等しくなる。
【0030】これは十分遠方の音源Pから発する音声、
すなわち、送受話器にとっての周囲騒音に対して本発明
の送話器は出力を殆ど発生しないことを意味する。具体
的には、L3 の値は約5cm前後に構成できるので、騒音
除去の十分な遠方の具体値は約50cm以上となり、実用
上非常に好ましい値となる。
【0031】次に、図5に示すように音源Pが2つのマ
イク4,4′に十分に近い装着者の口である時に、十分
な大きさの合成出力が得られる理由について説明する。
装着者の唇Mの中心と外耳道入口との距離は約14cm
で、前記L3 が5cmであることを考慮すると、距離L1
とL2 との差は大きくなり、L1 /L2 は1より十分小
さくなるため、前式(3) よりV0 は出力として十分大き
な値を持つ。
【0032】これは口から発せられる音声に対しては本
発明の送話器は十分大きな出力を発生することを意味す
る。また、前記した図3のような構造として、マイク
4′をできるだけ口に近づけ、マイク4を口から遠ざけ
ることにより、L1 /L2 は小さくなりV0 を大きくと
ることができる。
【0033】次に、図6に示すように音源Pが内蔵のス
ピーカである時に、該スピーカよりの音声によってもハ
ウリングを抑制できる理由について説明する。スピーカ
2とマイク4,4′との距離が小さくても受話器用スビ
ーカ2の音声出口とマイク4の音声入口とマイク4′の
音声入口との中間に位置し、スピーカ2の音声出口がマ
イク4の音声入口と略等しい距離にあるとL1 とL2
略等しくなり、前記式(3) よりして送話器の出力には受
話器からの漏れは殆ど生じない。
【0034】これは、受話器から送話器へ漏れた音が送
話系から受話系への帰還により増幅され受話器であるス
ピーカが鳴音を発するというハウリング現象が発生しな
いことを示している。なお、前記した説明におけるマイ
ク4,4′としては、無指向性あるいは単一指向性の何
れのものも使用できるが、単一指向性マイクを使用し
て、マイク4′を口の方向に向け、マイク4′を口から
遠い方向に向けることにより、一段と口からの音声に対
するマイク感度を向上させることができる。
【0035】次に、図7に示すマイク4,4′として後
面を開放したエレクトレットマイクをケース1の空洞部
1dの両端に取付け、かつ、前記空洞部1dの中間部に
空洞部1d内への音声取入口を形成し、これにより、空
洞部1d内部側のマイク音声出力を互いに相殺し、空洞
部1dの外側からの音声出力の差分だけを送話器出力と
して取り出すようにしたものについて説明する。
【0036】すなわち、2つのマイク4,4′の電極面
4a,4a′(後面)を向けて配置し、それぞれのマイ
ク4,4′間の略中央部に対応する空洞部1dに音声取
入口1gを開口する。そして、音声取入口1gから各マ
イク4,4′の電極面4a,4a′までの距離Lp1
Lp2 が略等しくなり、かつ、電極面4a,4a′に至
る外部からの音声は全て音声取入口1gを通るので、音
源Pと2つのマイク4,4′の電極面音声入口との距離
Lpは互いに略一致する。
【0037】従って、2つのマイク4,4′の電極面4
a,4a′側からのマイク音声出力は略一致し、減算合
成されると互いに相殺されるので、合成送話器出力は前
面からの互いのマイク音声出力の差分となり、感度や指
向性の面で非常に有利となる。
【0038】なお、前記した音声取入口1gを接続コー
ド5の取り出し口と併用することもできる。また、空洞
部1d内にマイク出力合成手段を実現することで、送話
器の一層の小型化、リード線の削減、高集積化をもたら
すことができる。
【0039】次に、2端子出力の2つの4,4′エレク
トレットコンデンサマイク4,4′を用いてマイク出力
合成手段を構成する方法について説明する。このタイプ
のマイクロホン単独の出力の取り出し方は、正の直流電
源+Vcc、負荷抵抗RL、直流カット用コンデンサC
を図8に示す如く結線し、コンデンサCを介して交流出
力vを得るのが最も一般的な方法である。本発明で用い
るマイク出力合成手段も基本的にこの方法を用いて個別
に取り出したマイク出力v1とマイク出力v2 に減算手
段又は加算手段を追加したものである。
【0040】今までの説明で使用してきた同相マイク4
とマイク4′の交流出力v1 、v2が互いに同相である
場合の代表例として図9に示すように減算器Dを用いた
ものがあげられる。同図において、+Vccは正の直流電
源E、RL1、RL2は負荷抵抗、C1 、C2は直流カット
用コンデンサであり、演算増幅器OP1 と共通の抵抗値
Rを持つ4つの演算要素抵抗RA1、RA2、RA3、RA4
で利得1の減算器Dが構成され、合成出力v0 =v1
2 が取り出される。
【0041】ここで、RA1はRL1およびRL2 の20倍
以上の十分な大きな値とし、C1 、C2 は50Hz以上の
交流を通過させるため、1/2πfcRA (fc=50Hz)よ
り大きな値とする。RL1とRL2はマイク4とマイク4′
が同一形状、同一タイプで、略等しい感度を持った時、
例えば、同一タイプ、同一製造ロット品である場合に
は、RL1=RL2として差し支えないが、感度に差がある
時は、何れか一方の値を調整することで、正確な差分を
取り出すことができる。
【0042】一方、マイクロホンの構造によっては、2
つのマイク4,4′の交流出力v1,v2 を互いに逆相
とすることもでき、この場合の出力合成手段の代表例と
して図10に示す加算器Sを用いたものがあげられる。
+Vcc,E,RL1、RL2,C1 、C2 は前記した同相の
場合と同じ役割であり、演算増幅器OP2 ,OP3 と共
通の抵抗値RB を持つ5つの演算要素抵抗RB1〜RB5
で利得1の加算器Sが構成され、合成出力v0 =v1
2 が取り出される。
【0043】同相の場合と同様、RB はRL1およびRL2
の20倍以上の十分大きな値であり、C1 、C2 は1/
2πfcRB (fc=50Hz)より大きな値とする。RL1、R
L2についても前記と同様のことがいえる。
【0044】しかし2つのマイク4,4′の出力が何れ
も基準電位端子と電圧出力端子の2端子型であり、か
つ、互いに逆相の出力を発生するものである時は、前記
2つのマイク4,4′の基準電位端子同士を結線するこ
とで、マイク出力合成手段を構成することができる。す
なわち、図11に示す通りであり、図8に示す単独マイ
クの場合と全く同様に電源+Vcc、負荷抵抗RL 、直流
カットオフコンデンサCだけで合成出力を取り出すこと
ができる。
【0045】この方法はマイク4とマイク4′が互いに
逆相の交流出力を発生するのを除いて形状、タイプが同
じで感度が略同一の場合に、極めて簡便、かつ、有効な
手段であり、前述した空洞部1dを用い、該空洞部1d
内で結線を済ませてしまえば、空洞部外へは2端子出力
として取り出すこともでき、接続コード5の削減まで可
能となる。
【0046】以上の説明は2つのマイク4,4′が同一
形状、同一タイプで、かつ、感度が略等しい場合を前提
にして説明したが、実際は同一形状、同一タイプのもの
を2つ用いても 感度に若干の差は存在し、その分だけ
周囲雑音除去効果が落ちることになる。
【0047】この点を改善する方法として、マイク出力
合成手段がマイク4の出力またはマイク4′の出力の合
成比を調整する手段を持つことがあげられる。合成比調
整の最も簡便な方法は図9、図10に示す負荷抵抗RL1
またはRL2のいずれか一方を可変抵抗に置き換えること
であり、可変抵抗化した側のマイク交流出力が抵抗値の
大小に比例して増減するこことなり、合成比が調整でき
る。
【0048】次に、他の実施例を図12、図13と共に
説明するに、本実施例においては、前記した実施例にお
ける受話器であるスピーカ2は膨出部1aと共に外耳道
内に挿入されるものであるが、この外耳道に挿入するも
のは装着者によって嫌う人もあり、かつ、長時間挿入す
ると痛みを感じる人もある。
【0049】そこで、この実施例にあっては、耳の耳介
上側に引っかけられる鍔部7aを有する合成樹脂製の音
遮蔽板7を製造し、この音遮蔽板7を耳介に引っかけた
時に外耳道と対応する部分の内面にスピーカ2を配置
し、かつ、両端にマイク4,4′が取付けられたパイプ
8をマイク4が口の方に向き、マイク4′が口とは反対
の方に向くように前記音遮蔽板7の外側に取付けたもの
である。なお、8aは音声取入口にして、図7の1gに
相当するものである。
【0050】このように構成した本実施例にあっては、
スピーカ2とマイク4,4′が音的に完全に遮蔽されて
いるので、スピーカ2よりの音がマイク4,4′に回り
込んでハウリング発生の原因となることがなく、かつ、
耳への装着が簡単であると共に違和感の生じにくいもの
である。
【0051】次に、図14、図15の他の実施例につい
て説明する。この実施例は前記した図3の実施例におけ
る2つのマイク4,4′に代えて、双指向性を有する1
つの小型エレクトレットマイク等のマイク9をケース1
に形成されている空室部1dの略中央部に固定すると共
に、マイク9の前後空室内に和紙、綿などのような繊維
状の吸音材10を充填したことを特徴とするもので、そ
の他の構造は前実施例と同じ構成である。
【0052】なお、ケース1の前記マイク9を取付ける
パイプ状部の長さは、耳えの装着の安定性を考慮すると
全長で10cm以下が最適である。そして、マイク9はこ
のパイプ状部の中央、すなわち、両端の開口部から5cm
以内の部分に固定される。また、図14,図15の実施
例における放音部1cは外耳道内に挿入され、直接放音
するタイプであるが、図16は外耳道の入口に装着さ
れ、外耳道の入口において放音するタイプである。
【0053】次に、図17,図18の他の実施例につい
て説明する。この実施例は前記した図12,図13の実
施例におけるマイク4,4打に代えて、1つの双指向性
のマイク9を音遮蔽板7に取付けたパイプ8(図14〜
図16の実施例におけるパイプ状部に相当)の中央に取
付けると共に吸音材10を充填したことを特徴とするも
のである。
【0054】なお、図17における7bは、スピーカ2
の外周にリング状に固定したスポンジ等の吸音材にし
て、耳介の内側に接触してスピーカ2よりの音が外部に
放音されないようにするためのものである。また、音遮
蔽板7の材料として導電性プラスチックを使用し、装着
者が手に持った時に静電気が導電性プラスチックを通し
て放電されるようにして、装着時における耳介との間で
の放電を防止して、放電によるショックを与えないよう
にすることが望ましい。
【0055】このように構成した図14〜図18の実施
例にあっては、スピーカ2よりの音が外耳道から漏れ難
いようにしてあり、マイク9に漏れた音が入っても、双
指向性の軸に直交する方向より漏れた音が入るので、マ
イク9に対する感度が低くハウリングの発生を避けるこ
とができる。
【0056】また、前記実施例にあっては、口から出る
音に対する感度を上げるために5cm以下の音道パイプ1
d,8を口の方向に向けて配置できるように構成してあ
るので、音道パイプ1d,8の開口部1e1 ,1e2
8aに到った音は、その後拡散することなく音道パイプ
1d,8を通してマイク9に届くので、事実上マイク9
と口との距離は短くなったことに相当する。さらに、吸
音材10によって音道パイプ1d,8内での共鳴を避け
ることができる。
【0057】さらに、周囲の騒音は実用上水平面から到
達することが多く、また、音源も口とマイク9との距離
より10倍以上もあることが一般的であるので、前記し
た図4の説明と同様に、騒音のマイク9への入力レベル
は低くなり外部騒音の影響は受けにくいものである。
【0058】しかし、通常の電話の使用環境では、70
dBSPL以下の周囲雑音であると仮定できるので、耳の
近傍で採取する口からの音(80dBSPL前後)と周囲
雑音には音量の差が10dBSPL以上あると事実上仮定
できる。しかしながら、人間の耳は音量に対して対数的
な感度を示すので、この程度の音量差では周囲音が送話
者の話が途切れた時に、周囲雑音が相手に伝わり耳障り
に聞こえる。
【0059】そこで、マイク9の出力信号を対数的に非
線形な増幅器を通して、70dBSPL以下の周囲雑音の
増幅率をそれ以上の音量の増幅率より低くすることによ
り、周囲雑音を低く抑える回路を接続した。以下、この
回路を図19と共に説明する。
【0060】図19において、11はマイク9よりの出
力信号のレベルを検出するレベル検出回路、12はマイ
ク9よりの出力信号を、後述する非線形信号発生回路1
3よりの出力レベルに応じた増幅率で増幅する対数増幅
器、13はレベル検出回路11より入力された信号に応
じて図20に示す特性(70dBSPL以下において増幅
率が破線から実線のように低下する)に基づいたレベル
の電圧を送出する非線形信号発生回路、14は前記対数
増幅器12よりの出力を分配する分配回路、15は該分
配回路14より分配された信号を増幅しスピーカ2に出
力する出力増幅器である。
【0061】次に、動作について説明するに、マイク9
よりの出力信号はレベル検出回路11に入力され、該レ
ベル検出回路11においてマイク9よりの出力に応じた
出力を送出する。そして、この出力信号は非線形信号発
生回路13に入力され、マイク9からの出力が70dBS
PL以上であるとレベル検出回路11よりのレベルに応
じた出力を対数増幅器12に送出する。また、マイク9
よりの出力が70dBSPL以下であると、図20に示す
ようにより低い出力を対数増幅器12に送出する。
【0062】このことから、対数増幅器12よりの出力
は、通話者の音声がないときには、周囲雑音等の低レベ
ルの信号は分配回路14を介して出力増幅器15と回線
16には殆ど送出されない。従って、スピーカ2への周
囲雑音の回り込みもなく、かつ、回線16への送出もな
いことから、通話者の音声のみが高い利得で増幅されて
通話性の向上が図れる。さらに、耳の付近で集音するた
め、口の前で集音するより室内等の残響音を拾いやすい
という欠点も解消され明瞭度が増すものである。
【0063】なお、前記した周囲雑音を低く抑える回路
を接続したイヤーセット型送受話器としては、図14〜
図18に示すイヤーセット型送受話器に応用した場合に
ついて説明したが、この回路は図1、図3および図12
のイヤーセット型送受話器に応用しても前記した通話性
の向上は図れるものである。
【0064】
【発明の効果】本発明は前記したように、外耳道の入口
付近に配置するケース内に送話器を設けると共に外耳道
の入口付近に音声を放音する受話器を設けた双方向音声
通話装置において、ケース内に受話器であるスピーカ
と、筒状の空洞部の両端にエレクトレットマイクを配置
したことにより、実用上充分な程度にスピーカよりの音
量を大きくしてもマイクロホンの感度を上げても、さら
に、装着状態において手によって送受話器を覆ってもハ
ウリングの発生がなく、また、マイクロホンの感度を上
げても周囲の騒音をキャンセルして明瞭な送信が行え
る。
【0065】また、耳の耳介上側に引っかけて装着し得
る音遮蔽板の内面にスピーカを外面に2つのマイクロホ
ンを取付けたので、前記した効果に加えてスピーカより
の音漏れを防止できるので、スピーカよりの音がマイク
ロホン側に回り込むことがなく、従って、ハウリングを
の発生を良く防止できる。
【0066】さらに、通話者の音声がない時は、周囲雑
音の回線への送出が極めて小さくなるので、通話者の音
声だけが相手通話者に明瞭に伝達されると共に、受話器
から聞こえる周囲雑音も極めて小さくなるので、通話者
の音声を明瞭に聞き取ることができるという効果を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイヤーセット型送受話器の一実施例を
示す断面図である。
【図2】同上のイヤーセット型送受話器を耳介に装着し
た状態の斜視図である。
【図3】他の実施例を示す側面図である。
【図4】音源が遠方にある場合の動作説明図である。
【図5】音源が近くにある場合の動作説明図である。
【図6】スピーカが音源である場合の動作説明図であ
る。
【図7】他の実施例の動作説明図である。
【図8】マイク単独の出力の取り出し方の回路図であ
る。
【図9】マイク出力合成手段の回路図である。
【図10】他の実施例のマイク出力合成手段の回路図で
ある。
【図11】結線によるマイク出力合成手段の回路図であ
る。
【図12】他の実施例のイヤーセット型送受話器の裏面
斜視図である。
【図13】同上の正面斜視図である。
【図14】さらに他の実施例のイヤーセット型送受話器
の断面図である。
【図15】同上の側面図である。
【図16】同上の他の実施例の側面図である。
【図17】他の実施例のイヤーセット型送受話器の裏面
斜視図である。
【図18】同上の正面斜視図である。
【図19】送話回路のブロック図である。
【図20】同上の回路の特性図である。
【図21】従来のイヤーセット型送受話器の側面図であ
る。
【図22】他の従来例の側面図である。
【図23】さらに他の従来例の側面図である。
【符号の説明】
1 ケース 1d 空洞部 2 スピーカ 4,4′ マイク 5 接続コード 7 音遮蔽板 8 パイプ 9 双指向性マイクロホン 10 吸音材 11 レベル検出回路 12 対数増幅器 13 非線形対数増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−131198(JP,A) 特開 平3−214892(JP,A) 特開 平3−289724(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04R 1/10,3/02 G10K 11/16 H04M 1/05

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカよりの音を外耳道に向いた方向
    にのみに放音する受話器と、 該受話器の放音方向と直交する方向に遮音状態で一体的
    に形成され両端が開口されたパイプ状空洞部と、 該空洞部の両端に収容された2つのマイクロホンと、 該2つのマイクロホンの交流出力を互いに打ち消し合う
    ように電気的に合成するマイク出力合成手段と、 を備えたことを特徴とするイヤーセット型送受話器。
  2. 【請求項2】 スピーカよりの音を外耳道に向いた方向
    にのみに放音する受話器と、 該受話器の放音方向と直交する方向に遮音状態で一体的
    に形成され両端が開口されたパイプ状空洞部と、 該空洞部の両端に収容された2つのマイクロホンと、 該2つのマイクロホンの交流出力を互いに打ち消し合う
    ように電気的に合成するマイク出力合成手段と、 該マイク出力合成手段よりの出力が、前記外耳道の入口
    付近で70dBSPL以下の音に対して、増幅利得が前記
    70dBSPL以上の音よりも低い増幅を実現する非直線
    利得増幅器と、 を備えたことを特徴とするイヤーセット型送受話器。
  3. 【請求項3】 スピーカよりの音を外耳道に向いた方向
    にのみに放音する受話器と、 該受話器の放音方向と直交する方向に遮音状態で一体的
    に形成され両端が開口された長さが10cm以下のパイプ
    状空洞部と、 該空洞部の略中央部に収容された双指向性マイクロホン
    と、 前記空洞部における前記双指向性マイクロホンの受音面
    側に収容された吸音材と、 を備えたことを特徴とするイヤーセット型送受話器。
  4. 【請求項4】 スピーカよりの音を外耳道に向いた方向
    にのみに放音する受話器と、 該受話器の放音方向と直交する方向に遮音状態で一体的
    に形成され両端が開口された長さが10cm以下のパイプ
    状空洞部と、 該空洞部の略中央部に収容された双指向性マイクロホン
    と、 前記空洞部における前記双指向性マイクロホンの受音面
    側に収容された吸音材と、 前記マイクロホンの出力が、前記外耳道の入口付近で7
    0dBSPL以下の音に対して、増幅利得が前記70dBS
    PL以上の音よりも低い増幅を実現する非直線利得増幅
    器と、 を備えたことを特徴とするイヤーセット型送受話器。
  5. 【請求項5】 耳の耳介上側にに引っかけられ耳介を覆
    う形状の音遮蔽板と、 該音遮蔽板の内面における外耳道と対応する位置に取付
    けられ外耳道に向いた方向のみに放音する構造の受話器
    と、 前記音遮蔽板の外面に配置されると共に前記受話器の放
    音方向と直交する方向に両端が開口されたパイプと、 該パイプの両端に収容された2つのマイクロホンと、 該2つのマイクロホンの交流出力を互いに打ち消し合う
    ように電気的に合成するマイク出力合成手段と、 を備えたことを特徴とするイヤーセット型送受話器。
  6. 【請求項6】 耳の耳介上側にに引っかけられ耳介を覆
    う形状の音遮蔽板と、 該音遮蔽板の内面における外耳道と対応する位置に取付
    けられ外耳道に向いた方向のみに放音する構造の受話器
    と、 前記音遮蔽板の外面に配置されると共に前記受話器の放
    音方向と直交する方向に両端が開口されたパイプと、 該パイプの両端に収容された2つのマイクロホンと、 該2つのマイクロホンの交流出力を互いに打ち消し合う
    ように電気的に合成するマイク出力合成手段と、 該マイク出力合成手段よりの出力が、前記外耳道の入口
    付近で70dBSPL以下の音に対して、増幅利得が前記
    70dBSPL以上の音よりも低い増幅を実現する非直線
    利得増幅器と、 を備えたことを特徴とするイヤーセット型送受話器。
  7. 【請求項7】 耳の耳介上側にに引っかけられ耳介を覆
    う形状の音遮蔽板と、 該音遮蔽板の内面における外耳道と対応する位置に取付
    けられ外耳道に向いた方向のみに放音する構造の受話器
    と、 前記音遮蔽板の外面に配置されると共に前記受話器の放
    音方向と直交する方向に両端が開口された長さが10cm
    以下のパイプと、 該パイプの略中央に収容された2つのマイクロホンと、 前記パイプにおける前記双指向性マイクロホンの受音面
    側に収容された吸音材と、 を備えたことを特徴とするイヤーセット型送受話器。
  8. 【請求項8】 耳の耳介上側にに引っかけられ耳介を覆
    う形状の音遮蔽板と、 該音遮蔽板の内面における外耳道と対応する位置に取付
    けられ外耳道に向いた方向のみに放音する構造の受話器
    と、 前記音遮蔽板の外面に配置されると共に前記受話器の放
    音方向と直交する方向に両端が開口された長さが10cm
    以下のパイプと、 該パイプの略中央に収容された2つのマイクロホンと、 前記パイプにおける前記双指向性マイクロホンの受音面
    側に収容された吸音材と、 前記マイクロホンの出力が、前記外耳道の入口付近で7
    0dBSPL以下の音に対して、増幅利得が前記70dBS
    PL以上の音よりも低い増幅を実現する非直線利得増幅
    器と、 を備えたことを特徴とするイヤーセット型送受話器。
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