JPH0630490A - イヤーセット型送受話器 - Google Patents
イヤーセット型送受話器Info
- Publication number
- JPH0630490A JPH0630490A JP14498792A JP14498792A JPH0630490A JP H0630490 A JPH0630490 A JP H0630490A JP 14498792 A JP14498792 A JP 14498792A JP 14498792 A JP14498792 A JP 14498792A JP H0630490 A JPH0630490 A JP H0630490A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound
- air
- microphone
- bone conduction
- voice
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
- Telephone Set Structure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 音声帯域が広く良好な音質の音声を送信で
き、また、騒音下においても快適に使用できるものであ
る。 【構成】 耳の耳介内に装着し得る膨出部から外耳道入
口に向かって音声を出力する受話器３，１８と、装着者
の音声を検出する送話器とを具備したイヤーセット型送
受話器において、前記送話器が外耳道もしくわ外耳道周
辺の顔面に接触して骨伝導音振動を検出する骨伝導音セ
ンサ５ｄ，１２，２１と、空気を介して伝わる空気音声
振動を検出するマイクロホン５ｄ，１４，１４ａ２０を
有し、前記骨伝導音センサよりの出力信号と前記マイク
ロホンの出力信号を所定の割合で加算して送話出力とす
るようにしたものである。
き、また、騒音下においても快適に使用できるものであ
る。 【構成】 耳の耳介内に装着し得る膨出部から外耳道入
口に向かって音声を出力する受話器３，１８と、装着者
の音声を検出する送話器とを具備したイヤーセット型送
受話器において、前記送話器が外耳道もしくわ外耳道周
辺の顔面に接触して骨伝導音振動を検出する骨伝導音セ
ンサ５ｄ，１２，２１と、空気を介して伝わる空気音声
振動を検出するマイクロホン５ｄ，１４，１４ａ２０を
有し、前記骨伝導音センサよりの出力信号と前記マイク
ロホンの出力信号を所定の割合で加算して送話出力とす
るようにしたものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は双方向同時音声通信端末
器における送受話器であって、外耳道に装着して手を使
用しない状態で送話および受話が行えるイヤーセット型
送受話器に関する。
器における送受話器であって、外耳道に装着して手を使
用しない状態で送話および受話が行えるイヤーセット型
送受話器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来におけるイヤーセット型送受話器と
しては、第１に本発明者が提案した特公昭６３−２８５
５７号公報のものがある。これは、骨伝導音を外耳道に
挿入した振動−電気変換器で検出し、この検出信号を送
信機を介して外部に送信し、また、受信機で受信した外
部からの音声信号をスピーカを介して外耳道内に放音す
るものである。
しては、第１に本発明者が提案した特公昭６３−２８５
５７号公報のものがある。これは、骨伝導音を外耳道に
挿入した振動−電気変換器で検出し、この検出信号を送
信機を介して外部に送信し、また、受信機で受信した外
部からの音声信号をスピーカを介して外耳道内に放音す
るものである。
【０００３】また、第２のイヤーセット型送受話器とし
ては、送信機側に通常のマイクロホンを送話器用センサ
として使用し、使用者が話した音声を外耳道近くに配置
したマイクロホンで拾い、このマイクロホンからの音声
信号を送信機を介して外部に送信し、また、受信機で受
信した外部からの音声信号をスピーカを介して外耳道内
に放音するものである。
ては、送信機側に通常のマイクロホンを送話器用センサ
として使用し、使用者が話した音声を外耳道近くに配置
したマイクロホンで拾い、このマイクロホンからの音声
信号を送信機を介して外部に送信し、また、受信機で受
信した外部からの音声信号をスピーカを介して外耳道内
に放音するものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した第
１のイヤーセット型送受話器にあっては、骨伝導音を振
動−電気変換器で検出するものであるため、声帯の振動
が骨伝導で声帯から耳に至る間に、皮膚や筋肉部で減
衰、特に、図７で示すように、１ＫHz以上の音声周波数
で減衰してしまい、明瞭度の高い音を検出することが困
難であった。
１のイヤーセット型送受話器にあっては、骨伝導音を振
動−電気変換器で検出するものであるため、声帯の振動
が骨伝導で声帯から耳に至る間に、皮膚や筋肉部で減
衰、特に、図７で示すように、１ＫHz以上の音声周波数
で減衰してしまい、明瞭度の高い音を検出することが困
難であった。
【０００５】そこで、電気回路的に減衰特性とは逆の特
性を持ったイコライザを挿入することにより、明瞭度を
得るようにすることが考えられるが、振動−電気変換器
で検出できる高域周波数があまりにも微小であり、通常
安定的に増幅し得る限界を越えているため、イコライザ
回路を挿入しても高周波音声部分を完全に補正すること
は困難であり、従って、鼻にこもったような音質になっ
てしまうという問題があった。
性を持ったイコライザを挿入することにより、明瞭度を
得るようにすることが考えられるが、振動−電気変換器
で検出できる高域周波数があまりにも微小であり、通常
安定的に増幅し得る限界を越えているため、イコライザ
回路を挿入しても高周波音声部分を完全に補正すること
は困難であり、従って、鼻にこもったような音質になっ
てしまうという問題があった。
【０００６】また、前記した第２のイヤーセット型送受
話器にあっては、１ＫHz以上の高周波音声の検出が容易
であるので、音質が良好であるという利点は存するが、
マイクロホン位置が外耳道の近傍に位置するため、マイ
クロホンと口との距離が長くなるため、マイクロホン感
度を上げる必要が生じる。感度が上がると外部音を拾う
ようになり騒音下での使用ができなくなるという問題が
生じる。さらに、マイクロホン感度を上げると、スピー
カからの音声を拾い易くなるため、ハウリング現象が発
生し実際の使用に適さなくなるという問題もあった。
話器にあっては、１ＫHz以上の高周波音声の検出が容易
であるので、音質が良好であるという利点は存するが、
マイクロホン位置が外耳道の近傍に位置するため、マイ
クロホンと口との距離が長くなるため、マイクロホン感
度を上げる必要が生じる。感度が上がると外部音を拾う
ようになり騒音下での使用ができなくなるという問題が
生じる。さらに、マイクロホン感度を上げると、スピー
カからの音声を拾い易くなるため、ハウリング現象が発
生し実際の使用に適さなくなるという問題もあった。
【０００７】本発明は前記した問題点を解決せんとする
もので、その目的とするところは、骨伝導音センサと空
気音声検出用マイクロホンの双方を送話器として使用
し、送信機の出力を両者の合成信号とし、かつ、この合
成信号の混合比を自由に調整することにより、音声帯域
が広く良好な音質の音声を送信でき、また、騒音下にお
いても快適に使用できるイヤーセット型送受話器を提供
せんとするにある。
もので、その目的とするところは、骨伝導音センサと空
気音声検出用マイクロホンの双方を送話器として使用
し、送信機の出力を両者の合成信号とし、かつ、この合
成信号の混合比を自由に調整することにより、音声帯域
が広く良好な音質の音声を送信でき、また、騒音下にお
いても快適に使用できるイヤーセット型送受話器を提供
せんとするにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明のイヤーセット型
送受話器は前記した目的を達成せんとするもので、その
手段は、耳の耳介内に装着し得る膨出部から外耳道入口
に向かって音声を出力する受話器と、装着者の音声を検
出する送話器とを具備したイヤーセット型送受話器にお
いて、前記送話器が外耳道もしくは外耳道周辺の顔面に
接触して骨伝導音振動を検出する骨伝導音センサと、空
気を介して伝わる空気音声振動を検出するマイクロホン
を有し、前記骨伝導音センサよりの出力信号と前記マイ
クロホンの出力信号を所定の割合で加算して送話出力と
したことである。
送受話器は前記した目的を達成せんとするもので、その
手段は、耳の耳介内に装着し得る膨出部から外耳道入口
に向かって音声を出力する受話器と、装着者の音声を検
出する送話器とを具備したイヤーセット型送受話器にお
いて、前記送話器が外耳道もしくは外耳道周辺の顔面に
接触して骨伝導音振動を検出する骨伝導音センサと、空
気を介して伝わる空気音声振動を検出するマイクロホン
を有し、前記骨伝導音センサよりの出力信号と前記マイ
クロホンの出力信号を所定の割合で加算して送話出力と
したことである。
【０００９】また、前記マイクロホンよりの出力信号か
ら骨伝導音では殆ど含まれない１ＫHz以上の高周波成分
を抽出し、この抽出した空気音声信号の一部または全部
を前記骨伝導音センサからの出力信号に所定の混合比で
加算して送話信号とし、さらには、前記骨伝導音センサ
の振動部が外部の空気と連通するように空気音声経路を
設けて前記マイクロホン機能を付加し、骨伝導音と空気
音声とを１つのセンサで検出するようにしてもよく、ま
た、前記前記送話器が骨伝導音を検出する骨伝導音セン
サと、空気音声を検出するマイクロホンとを分離して配
置し、骨伝導音と空気音声とを別々の位置から検出する
ようにしてもよい。
ら骨伝導音では殆ど含まれない１ＫHz以上の高周波成分
を抽出し、この抽出した空気音声信号の一部または全部
を前記骨伝導音センサからの出力信号に所定の混合比で
加算して送話信号とし、さらには、前記骨伝導音センサ
の振動部が外部の空気と連通するように空気音声経路を
設けて前記マイクロホン機能を付加し、骨伝導音と空気
音声とを１つのセンサで検出するようにしてもよく、ま
た、前記前記送話器が骨伝導音を検出する骨伝導音セン
サと、空気音声を検出するマイクロホンとを分離して配
置し、骨伝導音と空気音声とを別々の位置から検出する
ようにしてもよい。
【００１０】前記した如く構成した本発明のイヤーセッ
ト型送受話器は、骨伝導音センサと空気音声検出用マイ
クロホンの双方を送話器として使用することにより、骨
伝導音センサで不足する高域周波数の音声信号をマイク
ロホンで補正すると共に、この２つの信号を合成信号と
して送信機へ送出し、また、この合成信号の混合比を自
由に調整することにより、音声帯域が広く良好な音質の
音声を送信でき、かつ、騒音下においても騒音の程度に
より明瞭度の改善を図ることができる。
ト型送受話器は、骨伝導音センサと空気音声検出用マイ
クロホンの双方を送話器として使用することにより、骨
伝導音センサで不足する高域周波数の音声信号をマイク
ロホンで補正すると共に、この２つの信号を合成信号と
して送信機へ送出し、また、この合成信号の混合比を自
由に調整することにより、音声帯域が広く良好な音質の
音声を送信でき、かつ、騒音下においても騒音の程度に
より明瞭度の改善を図ることができる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明に係るイヤーセット型送受話器
の第１の実施例を図１、図２と共に説明する。１は聴取
者の外耳道内に挿入される亜鉛ダイキャストの等の質量
大なる材料で形成された挿入体にして、その外周部にプ
ラスチック被膜２が被服されている。そして、この挿入
体１には貫通孔１ａと挿入孔１ｂとが形成されている。
の第１の実施例を図１、図２と共に説明する。１は聴取
者の外耳道内に挿入される亜鉛ダイキャストの等の質量
大なる材料で形成された挿入体にして、その外周部にプ
ラスチック被膜２が被服されている。そして、この挿入
体１には貫通孔１ａと挿入孔１ｂとが形成されている。
【００１２】３は前記挿入体１の貫通孔１ａ内にゴム等
の弾性体によるリング状ダンパー４によって支持された
音導管にして、質量の大なる金属パイプによって構成さ
れている。そして、この音導管３の一端は挿入体１の前
端に開口されている。
の弾性体によるリング状ダンパー４によって支持された
音導管にして、質量の大なる金属パイプによって構成さ
れている。そして、この音導管３の一端は挿入体１の前
端に開口されている。
【００１３】５は前記挿入体１の挿入孔１ｂ内に押さえ
部材５ａを介して固定された骨伝導音と空気音声とを検
出する音声検出器にして、後述する図２に示す構造とな
っている。６は前記した挿入体１の後部を被覆する天
然、合成ゴム等の弾性部材にして、中央に空室が形成さ
れている。
部材５ａを介して固定された骨伝導音と空気音声とを検
出する音声検出器にして、後述する図２に示す構造とな
っている。６は前記した挿入体１の後部を被覆する天
然、合成ゴム等の弾性部材にして、中央に空室が形成さ
れている。
【００１４】７は前記弾性部材６の外周を被覆する前記
挿入体１と同材料による外体にして、前記音導管３、音
声検出器５と同一平面の方向に孔７ａが形成されてい
て、この孔７ａにブッシュ８が嵌着されている。そし
て、このブッシュ８には金属パイプ９が嵌着されてい
て、この金属パイプ９と音導管３とはチューブ１０によ
って接続されている。また、金属パイプ９には音声検出
器５よりのリード線５ｂが挿通され、パイプ１１を介し
て導出されている。
挿入体１と同材料による外体にして、前記音導管３、音
声検出器５と同一平面の方向に孔７ａが形成されてい
て、この孔７ａにブッシュ８が嵌着されている。そし
て、このブッシュ８には金属パイプ９が嵌着されてい
て、この金属パイプ９と音導管３とはチューブ１０によ
って接続されている。また、金属パイプ９には音声検出
器５よりのリード線５ｂが挿通され、パイプ１１を介し
て導出されている。
【００１５】１２は外体７の外周面を覆うプラスチック
外皮である。なお、この外皮１２と前記外体７には前記
弾性部材６の空室を外部に連通する開口１２ａ，７ｂが
形成され、また、図示していないが、音導管３と接続さ
れたパイプ１１は受信機におけるスピーカに接続され
て、また、リード線５ｂは送信機に接続されている。
外皮である。なお、この外皮１２と前記外体７には前記
弾性部材６の空室を外部に連通する開口１２ａ，７ｂが
形成され、また、図示していないが、音導管３と接続さ
れたパイプ１１は受信機におけるスピーカに接続され
て、また、リード線５ｂは送信機に接続されている。
【００１６】次に、図２に示した音声検出器５の具体例
を説明するに、５ｃは金属製のパイプケースにして、前
面と後面が閉塞されると共にリード線５ｂを導出さるた
めの孔５ｃ1 が形成されている。また、この孔５ｃ1 を
介して外部からの空気音声がパイプケース５ｃ内に導入
される。
を説明するに、５ｃは金属製のパイプケースにして、前
面と後面が閉塞されると共にリード線５ｂを導出さるた
めの孔５ｃ1 が形成されている。また、この孔５ｃ1 を
介して外部からの空気音声がパイプケース５ｃ内に導入
される。
【００１７】そして、このパイプケース５ｃ内にはエレ
クトレットを短冊状に形成した細長いエレクトレットマ
イクロホン５ｄ（以下、単にマイクという）が収納され
ると共にインピーダンス変換用の電解効果型トランジス
タ５ｅが収納されている。なお、マイク５ｄの振動膜の
上面には振動センサとしての機能を高めるために銅箔の
ような質量のある重り５ｆが固定されている。
クトレットを短冊状に形成した細長いエレクトレットマ
イクロホン５ｄ（以下、単にマイクという）が収納され
ると共にインピーダンス変換用の電解効果型トランジス
タ５ｅが収納されている。なお、マイク５ｄの振動膜の
上面には振動センサとしての機能を高めるために銅箔の
ような質量のある重り５ｆが固定されている。
【００１８】次に、前記した第１の実施例について動作
を説明するに、先ず、挿入体１を聴取者の外耳道内に装
着して話をすると、外耳道壁よりの骨伝導音声振動は挿
入体１に伝達されてパイプケース５ｃに伝達される。こ
の骨伝導の音声振動によってマイク５ｄのエレクトレッ
トは振動して電気信号を発生する。一方、外皮１２と外
体７に形成された開口１２ａ，７ｂより空気音声が空室
を介してパイプケース５ｃの孔５ｃ1 よりパイプケース
５ｃ内に侵入し、この空気音声振動によってエレクトレ
ットは振動する。
を説明するに、先ず、挿入体１を聴取者の外耳道内に装
着して話をすると、外耳道壁よりの骨伝導音声振動は挿
入体１に伝達されてパイプケース５ｃに伝達される。こ
の骨伝導の音声振動によってマイク５ｄのエレクトレッ
トは振動して電気信号を発生する。一方、外皮１２と外
体７に形成された開口１２ａ，７ｂより空気音声が空室
を介してパイプケース５ｃの孔５ｃ1 よりパイプケース
５ｃ内に侵入し、この空気音声振動によってエレクトレ
ットは振動する。
【００１９】従って、マイク５ｄは低周波では骨伝導振
動によって支配的に振動され、空気音声振動によって振
動される。なお、空気音声振動による高周波振動の感度
は図３に示すように低いので、高域周波数によるハウリ
ングの防止が図れると共にマイク５ｄより送出される信
号は、高域周波数が加えられているので聞き取り易いも
のとなっている。
動によって支配的に振動され、空気音声振動によって振
動される。なお、空気音声振動による高周波振動の感度
は図３に示すように低いので、高域周波数によるハウリ
ングの防止が図れると共にマイク５ｄより送出される信
号は、高域周波数が加えられているので聞き取り易いも
のとなっている。
【００２０】前記した第１の実施例は骨伝導振動と空気
音声振動とを１つのマイク５ｄによって検出したものに
ついて説明したが、マイク５ｄとしては、骨伝導振動と
空気音声振動とを別々のマイクとして検出するようにし
てもよい。以下、この場合の実施例を図４、図５と共に
説明する。
音声振動とを１つのマイク５ｄによって検出したものに
ついて説明したが、マイク５ｄとしては、骨伝導振動と
空気音声振動とを別々のマイクとして検出するようにし
てもよい。以下、この場合の実施例を図４、図５と共に
説明する。
【００２１】１２は骨伝導振動を検出し送信機に音声信
号として送出すると共に受信機からの音声信号を外耳道
に送出する公知（例えば、本発明者が出願した前記特公
昭６３−２８５５７号公報）のイヤーマイクにして、図
１に示したエレクトレットを使用したマイク５ｄに変え
てピエゾ素子である骨伝導音センサとなし、かつ、孔５
ｃ1 、開口１２ａ，７ｂを閉塞したものである。
号として送出すると共に受信機からの音声信号を外耳道
に送出する公知（例えば、本発明者が出願した前記特公
昭６３−２８５５７号公報）のイヤーマイクにして、図
１に示したエレクトレットを使用したマイク５ｄに変え
てピエゾ素子である骨伝導音センサとなし、かつ、孔５
ｃ1 、開口１２ａ，７ｂを閉塞したものである。
【００２２】そして、この骨伝導音センサ１２より導出
した線部１３に、使用者の口元に位置する部分にマイク
ロホン１４を取付けたものである。このマイクロホン１
４は感度が低く、しかも、周波数特性が１ＫHz〜3.5 Ｋ
Hzの間だけに高感度のものを使用する。このマイクロホ
ン１４よりの音声信号と骨伝導音センサ１２よりの骨伝
導音による音声信号とを加算器１５で加えた信号を送信
機に送出することにより、前記した図３と同じ周波数特
性の音声信号を送出できる。
した線部１３に、使用者の口元に位置する部分にマイク
ロホン１４を取付けたものである。このマイクロホン１
４は感度が低く、しかも、周波数特性が１ＫHz〜3.5 Ｋ
Hzの間だけに高感度のものを使用する。このマイクロホ
ン１４よりの音声信号と骨伝導音センサ１２よりの骨伝
導音による音声信号とを加算器１５で加えた信号を送信
機に送出することにより、前記した図３と同じ周波数特
性の音声信号を送出できる。
【００２３】このように構成したイヤーセット型送受話
器にあっては、骨伝導音は外耳道内に挿入した骨伝導音
センサ１２内のピエゾ素子によって検出され、また、口
より放音される空気音声はマイクロホン１４によって検
出され、それぞれで検出された音声信号は図５の加算器
１５で加算されて送信機に送出されるものである。
器にあっては、骨伝導音は外耳道内に挿入した骨伝導音
センサ１２内のピエゾ素子によって検出され、また、口
より放音される空気音声はマイクロホン１４によって検
出され、それぞれで検出された音声信号は図５の加算器
１５で加算されて送信機に送出されるものである。
【００２４】なお、前記した実施例はマイクロホン１４
に特殊なマイクロホンを利用したものを示したが、この
通常市販されている比較的広帯域のマイクロホン１４ａ
を使用することも可能である。この場合には、図５の破
線に示すように、マイクロホン１４ａよりの出力を１Ｋ
Hz〜3.5 ＫHzのバンドパスフィルタ１６に入力し、この
フィルタ１６よりの出力と骨伝導音センサ１２よりの骨
伝導音による音声出力を加算器１５に加え加算し、この
加算出力を送信機より送出すればよい。
に特殊なマイクロホンを利用したものを示したが、この
通常市販されている比較的広帯域のマイクロホン１４ａ
を使用することも可能である。この場合には、図５の破
線に示すように、マイクロホン１４ａよりの出力を１Ｋ
Hz〜3.5 ＫHzのバンドパスフィルタ１６に入力し、この
フィルタ１６よりの出力と骨伝導音センサ１２よりの骨
伝導音による音声出力を加算器１５に加え加算し、この
加算出力を送信機より送出すればよい。
【００２５】図６は第３の実施例を示すもので、前記し
た第２の実施例のマイクロホン１４を骨伝導音センサ１
２より導出された線部１３に取付けたのに対して、本実
施例は図２に開示した骨伝導音と空気音声とを検出する
音声検出器５を筐体１７内に組み込んだものである。す
なわち、筐体１７は外耳道内に挿入される挿入部１７ａ
と、該挿入部１７ａの後方にスピーカ１８が配置された
膨出部１７ｂと、該膨出部１７ｂから下方に垂下され装
着者の顎の辺りまで延長され顎に当接する円筒状の音声
検出器５を収納するマイク収納部１７ｃとから構成され
ている。
た第２の実施例のマイクロホン１４を骨伝導音センサ１
２より導出された線部１３に取付けたのに対して、本実
施例は図２に開示した骨伝導音と空気音声とを検出する
音声検出器５を筐体１７内に組み込んだものである。す
なわち、筐体１７は外耳道内に挿入される挿入部１７ａ
と、該挿入部１７ａの後方にスピーカ１８が配置された
膨出部１７ｂと、該膨出部１７ｂから下方に垂下され装
着者の顎の辺りまで延長され顎に当接する円筒状の音声
検出器５を収納するマイク収納部１７ｃとから構成され
ている。
【００２６】このマイク収納部１７ｃの下面には装着者
が放音する音声を通過させるための空気取入口１７ｃ1
が形成され、この空気取入口１７ｃ1 と音声検出器５に
おけるパイプケース５ｃに形成された空気音声を取り入
れるための孔５ｃ1 とが連接されている。
が放音する音声を通過させるための空気取入口１７ｃ1
が形成され、この空気取入口１７ｃ1 と音声検出器５に
おけるパイプケース５ｃに形成された空気音声を取り入
れるための孔５ｃ1 とが連接されている。
【００２７】また、マイク収納部１７ｃの下方には、前
記空気取入口取１７ｃ1 に導入される空気音声振動であ
る空気量を調整するための空気流量調整弁１９が取付け
られている。すなわち、この調整弁１９を操作すること
により、音声検出器５の孔５ｃ1 より導入される空気音
声量が変化するものである。なお、スピーカ１８、音声
検出器５よりのリード線は１つにまとめられコードとし
て外部に導出されている。
記空気取入口取１７ｃ1 に導入される空気音声振動であ
る空気量を調整するための空気流量調整弁１９が取付け
られている。すなわち、この調整弁１９を操作すること
により、音声検出器５の孔５ｃ1 より導入される空気音
声量が変化するものである。なお、スピーカ１８、音声
検出器５よりのリード線は１つにまとめられコードとし
て外部に導出されている。
【００２８】このように構成したイヤーセット型送受話
器にあっては、使用者の口から放音される空気音声はマ
イク収納部７ｃの空気取入口１７ｃ1 から入って音声検
出器５の孔５ｃ1 を介してエレクトレットを空気音声振
動として振動させ、電気信号として出力する。また、使
用者が話をすることにより顎が動くので、この顎の運動
によりパイプケース５ｃが振動するので、この振動がエ
レクトレットを振動させ電気信号として出力する。
器にあっては、使用者の口から放音される空気音声はマ
イク収納部７ｃの空気取入口１７ｃ1 から入って音声検
出器５の孔５ｃ1 を介してエレクトレットを空気音声振
動として振動させ、電気信号として出力する。また、使
用者が話をすることにより顎が動くので、この顎の運動
によりパイプケース５ｃが振動するので、この振動がエ
レクトレットを振動させ電気信号として出力する。
【００２９】この２つの出力は増幅器によって増幅され
て送信機に送出されるが、空気音声と骨伝導音声との混
合比は、調整弁１９を操作して音声空気振動の量を調整
することにより行え、従って、騒音の激しい場所にいて
使用する場合には、空気音声量を絞って使用することに
より、外部騒音による悪影響を少なくすることができる
ものである。
て送信機に送出されるが、空気音声と骨伝導音声との混
合比は、調整弁１９を操作して音声空気振動の量を調整
することにより行え、従って、騒音の激しい場所にいて
使用する場合には、空気音声量を絞って使用することに
より、外部騒音による悪影響を少なくすることができる
ものである。
【００３０】
【発明の効果】本発明は前記したように、使用者の口か
らの空気音声振動と、骨伝導音振動とを各別のセンサに
よって検出し、この２つのセンサからの信号を加算して
合成信号を得、かつ、この合成信号の混合比を自由に調
整することができるようにしたので、低域から高域にわ
たって音声帯域を広くでき、従って、良好な音質の音声
を送信でき、また、騒音下においても快適に使用できる
等の効果を有するものである。
らの空気音声振動と、骨伝導音振動とを各別のセンサに
よって検出し、この２つのセンサからの信号を加算して
合成信号を得、かつ、この合成信号の混合比を自由に調
整することができるようにしたので、低域から高域にわ
たって音声帯域を広くでき、従って、良好な音質の音声
を送信でき、また、騒音下においても快適に使用できる
等の効果を有するものである。
【図１】本発明に係るイヤーセット型送受話器の第１の
実施例を示す断面図である。
実施例を示す断面図である。
【図２】同上における音声検出器を示す斜視図である。
【図３】本発明に係るイヤーセット型送受話器の周波数
特性図である。
特性図である。
【図４】本発明の第２の実施例の斜視図である。
【図５】同上の電気回路図である。
【図６】本発明の第３の実施例の断面図である。
【図７】従来におけるイヤーセット型送受話器の周波数
特性図である。
特性図である。
１ 挿入体 ５ 音声検出器 ５ｄ，１２ 骨伝導音センサ ５ｄ，１４，１４ａ マイクロホン
Claims (4)
- 【請求項１】 耳の耳介内に装着し得る膨出部から外耳
道入口に向かって音声を出力する受話器と、装着者の音
声を検出する送話器とを具備したイヤーセット型送受話
器において、前記送話器が外耳道もしくは外耳道周辺の
顔面に接触して骨伝導音振動を検出する骨伝導音センサ
と、空気を介して伝わる空気音声振動を検出するマイク
ロホンを有し、前記骨伝導音センサよりの出力信号と前
記マイクロホンの出力信号を所定の割合で加算して送話
出力とすることを特徴とするイヤーセット型送受話器。 - 【請求項２】 前記マイクロホンよりの出力信号から１
ＫHz以上の高周波成分を抽出し、この抽出した空気音声
信号の一部または全部を前記骨伝導音センサからの出力
信号に所定の混合比で加算して送話信号としたことを特
徴とする請求項１記載のイヤーセット型送受話器。 - 【請求項３】 前記骨伝導音センサの振動部が外部の空
気と連通するように空気音声経路を設けて前記マイクロ
ホン機能を付加し、骨伝導音と空気音声とを１つのセン
サで検出するようにしたことを特徴とする請求項１記載
のイヤーセット型送受話器。 - 【請求項４】 前記送話器が骨伝導音を検出する骨伝導
音センサと、空気音声を検出するマイクロホンとを分離
して配置し、骨伝導音と空気音声とを別々の位置から検
出するようにしたことを特徴とする請求項１記載のイヤ
ーセット型送受話器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14498792A JPH0630490A (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | イヤーセット型送受話器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14498792A JPH0630490A (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | イヤーセット型送受話器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0630490A true JPH0630490A (ja) | 1994-02-04 |
Family
ID=15374846
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14498792A Pending JPH0630490A (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | イヤーセット型送受話器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0630490A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6175633B1 (en) | 1997-04-09 | 2001-01-16 | Cavcom, Inc. | Radio communications apparatus with attenuating ear pieces for high noise environments |
| JP2012129970A (ja) * | 2010-02-24 | 2012-07-05 | Yamaha Corp | イヤホンマイク |
| CN110072167A (zh) * | 2018-01-22 | 2019-07-30 | 曹太铉 | 空气传导耳麦及其工作方法 |
| CN111405450A (zh) * | 2020-02-26 | 2020-07-10 | 歌尔股份有限公司 | 一种用于骨传导设备测试的仿真人头装置及测试方法 |
| CN112581970A (zh) * | 2019-09-12 | 2021-03-30 | 深圳市韶音科技有限公司 | 用于音频信号生成的系统和方法 |
| US11902759B2 (en) | 2019-09-12 | 2024-02-13 | Shenzhen Shokz Co., Ltd. | Systems and methods for audio signal generation |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0468799A (ja) * | 1990-07-04 | 1992-03-04 | Kemikaraijingu Kenkyusho:Kk | イヤピース型同時送受話装置 |
-
1992
- 1992-05-12 JP JP14498792A patent/JPH0630490A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0468799A (ja) * | 1990-07-04 | 1992-03-04 | Kemikaraijingu Kenkyusho:Kk | イヤピース型同時送受話装置 |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6175633B1 (en) | 1997-04-09 | 2001-01-16 | Cavcom, Inc. | Radio communications apparatus with attenuating ear pieces for high noise environments |
| JP2012129970A (ja) * | 2010-02-24 | 2012-07-05 | Yamaha Corp | イヤホンマイク |
| CN110072167A (zh) * | 2018-01-22 | 2019-07-30 | 曹太铉 | 空气传导耳麦及其工作方法 |
| CN112581970A (zh) * | 2019-09-12 | 2021-03-30 | 深圳市韶音科技有限公司 | 用于音频信号生成的系统和方法 |
| US11902759B2 (en) | 2019-09-12 | 2024-02-13 | Shenzhen Shokz Co., Ltd. | Systems and methods for audio signal generation |
| CN111405450A (zh) * | 2020-02-26 | 2020-07-10 | 歌尔股份有限公司 | 一种用于骨传导设备测试的仿真人头装置及测试方法 |
| CN111405450B (zh) * | 2020-02-26 | 2024-04-02 | 歌尔股份有限公司 | 一种用于骨传导设备测试的仿真人头装置及测试方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5692059A (en) | Two active element in-the-ear microphone system | |
| US7983433B2 (en) | Earset assembly | |
| CN107533838B (zh) | 使用多个麦克风的语音感测 | |
| US5208867A (en) | Voice transmission system and method for high ambient noise conditions | |
| JP5315506B2 (ja) | 骨伝導音伝播のための方法及びシステム | |
| US5327506A (en) | Voice transmission system and method for high ambient noise conditions | |
| US6681022B1 (en) | Two-way communication earpiece | |
| US8005249B2 (en) | Ear canal signal converting method, ear canal transducer and headset | |
| DK201900412A1 (en) | Headset with active noise cancellation | |
| CN107005757B (zh) | 用于减轻耳机中的自身话音阻塞的设备和方法 | |
| JP2778173B2 (ja) | 騒音低減装置 | |
| WO1994006255A1 (en) | An ear microphone for insertion in the ear in connection with portable telephones or radios | |
| JPH08111705A (ja) | 送話器 | |
| EP3937508A1 (en) | Earpiece, hearing device and system for active occlusion cancellation | |
| CN111432309A (zh) | 耳塞式耳机麦克风模块 | |
| CN110913293A (zh) | 主动抗噪式的耳内麦克风 | |
| JP3513935B2 (ja) | 通信端末 | |
| CN210579147U (zh) | 一种降噪耳机 | |
| CN114071342A (zh) | 用于阻塞减小的听力设备及其部件 | |
| CN211152189U (zh) | 一种半入耳式主动降噪耳机 | |
| JPH0630490A (ja) | イヤーセット型送受話器 | |
| TWM553910U (zh) | 具有微機電麥克風的耳道式耳機麥克風 | |
| JP2769554B2 (ja) | イヤーセット型送受話器 | |
| JPH04172794A (ja) | 外耳道で骨伝導音声をピックアップする装置及び通話装置 | |
| US20230421971A1 (en) | Hearing aid comprising an active occlusion cancellation system |