JP3868404B2 - 溶融紡糸装置 - Google Patents

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    • D01D5/088Cooling filaments, threads or the like, leaving the spinnerettes
    • D01D5/092Cooling filaments, threads or the like, leaving the spinnerettes in shafts or chimneys

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は溶融紡糸装置に関し、さらに詳しくは、特に極細マルチフィラメント糸条を太さ斑がない優れた均一性の糸条として紡糸可能にする溶融紡糸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に熱可塑性重合体の溶融紡糸は、押出機で溶融した溶融重合体を紡糸パックに供給し、この紡糸パックの紡糸口金からマルチフィラメントとして紡出し、それに冷却風を吹き付け冷却固化して糸条にしている。しかし、紡出されるマルチフィラメントの本数が多ければ多いほど、各フィラメントを相互にかつ長手方向に均一に冷却することが難しくなり、冷却斑を生じたり、また紡糸口金下でフィラメント同士が接触したり、太さ斑を生じたりする問題がある。
【0003】
特に単糸繊度が0.55dtex以下、さらに0.33dtex以下の極細フィラメントになると、各フィラメントにおける内部歪みが高くなりやすく、かつ随伴気流や冷却風の乱れの影響を受けやすくなって太さ斑を発生しやすくなる。また、単糸繊度の極細化によりマルチフィラメントを構成するフィラメント本数も、一般繊維糸条の2〜5倍にも多くなることから、上述した傾向を一層発生しやすくなっている。
【0004】
従来、溶融紡出マルチフィラメントの均一な冷却方法としては、紡糸パックの下方に円筒状の紡糸冷却筒を配置し、その紡糸冷却筒上部から吹き込んだ冷却風をフィラメントに平行に流すことが有効であることが知られている(例えば、特許文献1)。このように冷却紡糸筒で冷却する場合、特許文献2に記載されるように、紡糸冷却筒の上端を紡糸パックに対してパッキンでシールし、隣接の紡糸パックに対して紡糸冷却筒の冷却風が流れ込まないようにすると、冷却作用を一層均一するようにし、特に極細マルチフィラメントを溶融紡糸する場合に、非常に有効であることがわかっている。
【0005】
しかし、特許文献2のように、紡糸冷却筒の上端部を紡糸パックに直接接当させてシールした構成では、下記する理由からシールを完全に行なうことが難しいという問題がある。そのため不完全なシール箇所から外部の冷却風が紡糸冷却筒内に流入し、冷却風の気流を乱すことがあり、必ずしも各フィラメントに対して均一な冷却作用が得られないという問題があった。
【0006】
すなわち、紡糸パックは複数の部品から組み立てられているので、それらの部品の製作誤差や、また紡糸パックに付属するシール要素の組み立て及び取り付け時の潰れ量の差などにより、紡糸パックを装着した時の下端位置が各錘毎に差が生ずることは避けられず、全てを同一平面に揃えることは難しい。そのため紡糸冷却筒の上端部のシール部が不完全になり、ひいては隣接する紡糸冷却筒の冷却風が流入するようになって冷却斑の原因になる。特に、冷却部の構成として、複数錘の紡糸パックに跨がるように一体型の冷却風供給箱を設け、その冷却風供給箱の内側に紡糸パック毎に対応するように糸条冷却筒を設けるようにしたものでは、その影響が発生しやすくなる。
【0007】
【特許文献1】
国際公開WO99/067450A号公報
【0008】
【特許文献2】
国際公開WO01/79594A号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、太さ斑のない均一性に優れたマルチフィラメント糸条を紡糸することができる溶融紡糸装置を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、特に単糸繊度0.55dtex以下の極細マルチフィラメント糸条であっても、フィラメント間及び長手方向に優れた均一性を有する極細マルチフィラメント糸条を溶融紡糸可能にする溶融紡糸装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の溶融紡糸装置は、紡糸ビームに内設したパックハウジングに複数錘の紡糸パックを列状に配列するように装着し、その下方に前記複数錘の紡糸パックに共通する一体型の冷却風供給箱を設け、該冷却風供給箱の内側に前記紡糸パック毎に対応するように円筒型フィルターからなる糸条冷却筒を設けた溶融紡糸装置において、前記糸条冷却筒の上部と下部を前記冷却風供給箱の上板と下板に対してそれぞれ第1のシール機構でシールすると共に、さらに該糸条冷却筒の上部を前記パックハウジングの下面に対してスペーサを介在させて第2のシール機構によりシールしたことを特徴とするものである。
【0012】
このように各錘の糸条冷却筒の上部と下部とを一体型の冷却風供給箱の上板と下板に対して第1のシール機構でシールした上に、さらに糸条冷却筒の上部をパックハウジングの下面に対して第2のシール機構によりシールしているため、糸条冷却筒を経由した安定な冷却風だけを流入させ、紡出マルチフィラメントを均一に冷却することができる。また、糸条冷却筒の上部を紡糸パックに対してではなく、パックハウジングの下面に対して第2のシール機構によりシールしているので、パック交換等により紡糸パックの取付け高さが変化するようになった場合でも、シール漏れを発生することなく紡出マルチフィラメントを確実に均一冷却することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の溶融紡糸装置に適用される熱可塑性重合体は、繊維形成性のものであれば特に限定されるものではなく、いずれの熱可塑性重合体も使用可能である。例えば、ポリアミド,ポリエステル,ポリオレフィン等の熱可塑性重合体を挙げることができる。
【0014】
また、本発明の溶融紡糸装置は、紡出糸条の単糸繊度如何にかかわらず均一性に優れた糸条が紡糸可能であるが、特に単糸繊度が0.55dtex以下、さらに0.33dtex以下の糸条の溶融紡糸に有効である。さらに、このように単糸繊度が低く、しかもフィラメント総数が90本以上であるような極細マルチフィラメント糸条の溶融紡糸に優れた効果を発揮する。
【0015】
以下、本発明の溶融紡糸装置について、図に示す具体的な実施形態を参照して詳細を説明する。
【0016】
図1は本発明の実施形態からなる溶融紡糸装置を示し、図2は図1において矢印Pで示す箇所の拡大図、図3は図1におけるX−X矢視の断面を示す。
【0017】
これら図1〜3において、上部の紡糸ビーム1にはパックハウジング33が内設され、そのパックハウジング33に複数錘の紡糸パック2が紙面に直交する方向に配列するように収納されている。各紡糸パック2には紡糸口金3が組み込まれ、その紡糸口金3は下面を露出させている。パックハウジング33としては、各紡糸パック毎に形成されたものであってもよく、或いは複数錘の紡糸パックを装着するように複数個の装着穴を備えた一体型のものであってもよい。
【0018】
上記のようにパックハウジング33に装着された紡糸パック2の下方に、紡糸口金3の下面から20〜50mm下方の位置で糸条Yに冷却風が吹き付けられるようにした糸条冷却装置6が設けられている。糸条冷却装置6は、紡糸パック2の紡糸口金3から紡出された糸条Yを取り囲むようにした糸条冷却筒44を各紡糸パック毎に独立に有し、かつその糸条冷却筒44を冷却風供給箱15の中に装着するように構成されている。外側の冷却風供給箱15は、複数錘の紡糸パック2に共通するように一体型に形成されており、その中に紡糸パック2毎に独立に設けた糸条冷却筒44を内設している(図3参照)。その糸条冷却筒44は、図5に示すように、図示の例では内外二重構造の円筒状フィルター8,9から構成されている。
【0019】
上記糸条冷却装置6において、冷却風供給箱15の上板6bとパックハウジング33下面との間には、紡糸パック2の装着穴を取り囲むように断熱材からなる保温部材24が設けられ、この保温部材24により紡糸口金3の下面を溶融紡糸に適正な温度に保つようにしている。また、冷却風供給箱15における糸条冷却筒44の下側には、糸条Yの保護カバー12が分離可能に接続され、この保護カバー12の下部に給油装置11が設けられ、糸条冷却筒44で冷却風により冷却された糸条Yに油剤が付与されるようになっている。さらに給油装置11の下流には、不図示の引取用ゴデットローラを介して巻取装置が設けられている。
【0020】
また、上記糸条冷却装置6において、各錘の糸条冷却筒44には、その上部と下部とにそれぞれパッキン21,22が第1のシール機構として挿入され、冷却風供給箱15の上板6bと下板6cに対してシールされている。この第1のシール機構のシールにより、糸条冷却筒44の筒状フィルター8,9を透過した以外の冷却風が糸道27に流入しないようにしている。
【0021】
また、冷却風供給箱15の上板6bの上面には、スペーサとしてシールプレート5がパッキン39を介して重ねられている。このシールプレート5は、その一部を糸条冷却筒44の上部のパッキン21に重ねると共に、その上面をパッキン20を第2のシール機構としてパックハウジング33の下面に対してシールされている。このような第2のシール機構のシールにより、糸条冷却筒44上部からパックハウジング33下面までの糸道に外部から冷却風が流れ込まないようにし、下流の糸条冷却筒44を通過する糸条Yに外乱を与えないようにしている。また、糸条冷却筒44の上部が紡糸パック2に対してでなく、パックハウジング33の下面に対してシールされるようになっているので、パック交換等により紡糸パック2の取付け高さが変化しても、この糸条冷却筒44上部とパックハウジング33下面との間にシール漏れを起こさないようにしている。
【0022】
上記のようにスペーサとして挿入されたシールプレート5は、その厚さを変えることにより、紡糸口金3の下面から糸条冷却筒44の冷却風吹きだし開始位置までの距離の適正化を図る役目をしている。紡糸口金3の下面から糸条冷却筒44の冷却風吹きだし開始位置までの距離は特に限定されないが、好ましくは単糸繊度に応じて選定するとよく、単糸繊度0.55dtex以下の極細糸の紡糸では20〜50mmの範囲、さらに好ましくは30〜40mmの範囲がよい。
【0023】
図示の糸条冷却装置6は、保護カバー12の背面に油圧シリンダの昇降装置13を設けている。この昇降装置13により、保護カバー12を介して糸条冷却装置6を昇降させ、糸条冷却装置6の降下により紡糸パック2の交換や、また紡糸口金面3の清掃作業を行なえるようにしている。また、糸条冷却装置6を複数錘の紡糸パック2の単位で昇降できるようにしたことにより、糸条冷却装置6の気密シ−ル性を一層良好にしている。
【0024】
上記糸条冷却装置6の冷却風供給箱15は、ダクト32を介して冷却風供給ダクト26に接続されている。このダクト26と32の間の接続部には、図6に示すような多孔体7が組み込まれ、その多孔体7が冷却風の風量と静圧を均等にし、冷却風供給箱15内の各錘の糸条冷却筒44に対して冷却風を均一に分配させるようになっている(図3参照)。多孔体7の開口率としては、30〜50%が好ましく、また構成材としては、耐食性金属、プラスチック等の多孔板、金網、不織布等の透過抵抗特性を有する材料を単独又は組み合わせて用いることができる。
【0025】
冷却風供給ダクト26には風量調節装置14と伸縮継手17が組み込まれ、風量調節装置14により糸条冷却装置6に対する風量を適正に調節し、また伸縮継手17により、昇降装置13による糸条冷却装置6の昇降操作に支障を与えないようにしている。
【0026】
糸条冷却装置6において、複数錘の紡糸パック2に跨がるようにした一体型の冷却風供給箱15における複数錘の糸条冷却筒44の配列は、図3に示すように1列の配列にするほか、紡糸ビーム1に対する紡糸パック2(紡糸口金3)の配列を千鳥配列にすることに対応させて、図4に示すように千鳥状配列にするようにしてもよい。この千鳥状の配列ににより、溶融紡糸装置のコンパクト化を図ることができる。
【0027】
一体型の冷却風供給箱15に対する糸条冷却筒44の数は、例えば4,6、8,10,12、14,16など任意に設定することができる。糸条冷却筒44を構成する内外の筒状フィルター8,9は、外側の筒状フィルター9を開孔率5〜8%の多孔板で形成し、内側の筒状フィルター8は、それよりも開孔率の低い微多孔質フィルターで構成するようにするとよい。また、糸条冷却筒44を構成する筒状フィルター8,9の長さは、冷却風供給箱15に組み込んだ時の冷却風吹出し長さが80〜100mmの範囲になるように設定することが好ましい。
【0028】
このように二重構造に構成した糸条冷却筒44は、その糸条冷却筒の圧力損失を△P(kPa)、単位面積当たりの冷却風流量をQ(リットル/分/cm2 )とするとき、その通過抵抗ΔP/Qを0.02〜0.06の範囲になるように設定することが好ましい。また、この通過抵抗を満足させるため、上記内外の筒状フィルターの間に金網や不織布を挟み込むようにしてもよい。通過抵抗△P/Qが0.02より低いと、各錘の糸条冷却筒44の相互間及び糸条冷却筒の各々における静圧と冷却風量が均等でなくなり、糸条相互間を均一に冷却することがしにくくなる。また、通過抵抗△P/Qが0.06よりも高い場合は、糸条冷却筒44での圧力損失が大きくなるため、その糸条冷却筒44の内側に向かって吹き込まれる風量が不十分になり、均一な冷却が行われにくくなる。圧力損失が大きい状態で糸条冷却筒44に吹き込まれる冷却風量を充分な量にしようとすると、ランニングコストが高くなるため経済的に不利になる。
【0029】
図7は、本発明の溶融紡糸装置の他の実施形態の要部を示す。
【0030】
前述した図1及び図2の実施形態と同様に、糸条冷却筒44上部のパッキン21にシールプレート5を重ね、その上面にパッキン20を重ねている構成は同じであるが、そのパッキン20をパックハウジング33の下面に直接密着させるのでなく、下向きの環状突起部35aを有するシールリング35を介在させ、そのシールルング35の突起部35aがパッキン20の表面に喰い込ませるようにして、強固にシールしている点が異なっている。このシールリング35はスペーサとしての役目もしている。このシールリング35は、パックハウジング33の下面に紡糸パック2の装着穴を囲むように形成され、そのパックハウジング33の下面に着脱可能にネジ止めされている。突起部35aをパッキン20の表面に喰い込ませる操作は、昇降装置13により保護カバー12を上昇させることにより行なうことができる。
【0031】
図8は、本発明の溶融紡糸装置の更に他の実施形態の要部を示す。
【0032】
この図8の実施形態も、図7の場合と同様に、下向きの環状突起部35aを有するシールリング35をパックハウジング33の下面に対して着脱可能にネジ止めするように設けている。このシールリング35はスペーサの役目をしている。また、図7において糸条冷却筒44上部のパッキン21に重ねたシールプレート5は、図8の実施形態では環状のポット37に置き換えられており、そのポット37に液体金属43がシール材として充填されている。そして、液体金属43の中にシールリング35の環状突起部35aを浸漬させることでシールを行うようになっている。液体金属としては、低温ハンダ、ヒューズ、また消火栓、高圧ガス溜安全栓,歯科材料,理化学模型等に用いられる低融点金属などを適用することができる。
【0033】
本件実施形態の場合も、昇降装置13により保護カバー12を上昇させることにより、シールリング35の環状突起部35aを液体金属43に浸漬させることができる。
【0034】
図9は、本発明の溶融紡糸装置の更に他の実施形態の要部を示す。
【0035】
図9の実施形態では、紡糸パック2の下部がパックハウジング33の下面よりも下方へ突出するように装着されるようにした場合を示す。このように紡糸パック2の下部が下方に突出しているため、その突出部の周囲に加熱ヒータ4がセットされ、紡糸口金3の表面温度が所定温度(紡糸温度−10℃以内)に維持されるようにしている。加熱ヒータ4は、断熱パッキン19を介してパックハウジング33の下面に固定され、この加熱ヒータ4の下面に、図1及び図2の実施形態と同様のパッキン20とシールリング5が当接されている。
【0036】
【実施例】
図1及び図2に示す溶融紡糸装置を使用し、ポリエチレンテレフタレートを2800m/分の引取速度で引き取りながら溶融紡糸することにより、82dtex−177fの超極細マルチフィラメントからなる部分配向未延伸糸を得た。
【0037】
得られた未延伸糸をツエルベガー製ウースター糸斑測定器型でノーマル条件でウースタ斑U(%)を測定したところ、0.7%であった。また、ハーフイナート条件で測定したウースタ斑U(%)は0.3%であった。いずれの測定値も極めて小さく、均一性の高い糸条であった。
【0038】
また、上記部分配向未延伸糸を同時延伸仮撚り加工したところ、得られた仮撚り加工糸は染め斑もなく,風合いが良好であった。
【0039】
【発明の効果】
以上詳細説明したように、本発明の溶融紡糸装置によれば、各錘の糸条冷却筒の上部と下部とを一体型の冷却風供給箱の上板と下板に対して第1のシール機構でシールした上に、さらに糸条冷却筒の上部をパックハウジングの下面に対して第2のシール機構によりシールしているため、糸条冷却筒を経由した安定な冷却風だけを流入させ、紡出マルチフィラメントを均一に冷却することができる。また、糸条冷却筒の上部を紡糸パックに対してではなく、パックハウジングの下面に対して第2のシール機構によりシールしているので、パック交換等により紡糸パックの取付け高さが変化するようになった場合でも、シール漏れを発生することなく紡出マルチフィラメントを確実に均一冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶融紡糸装置の実施形態を示す概略断面図である。
【図2】図1において、矢印Pで示す部分の拡大図である。
【図3】図1において、X−X矢視による一部破断して示す上面図である。
【図4】本発明の他の実施形態による図3に相当する上面図である。
【図5】本発明の溶融紡糸装置における糸条冷却筒の概略斜視図である。
【図6】本発明の溶融紡糸装置の冷却風供給路に使用される多孔板を例示する概略図である。
【図7】本発明の他の実施形態の要部を示す概略断面図である。
【図8】本発明の更に他の実施形態の要部を示す概略断面図である。
【図9】本発明の更に他の実施形態の要部を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 紡糸ビーム
2 紡糸パック
3 紡糸口金
4 加熱ヒータ
5 シールプレート(スペーサ)
6 糸条冷却装置
6b 上板
6c 下板
8,9 円筒状フィルター
12 保護カバー
13 昇降装置
15 冷却風供給箱
20,21,22,39 パッキン
24 保温部材
27 糸道
33 パックハウジング
35 シールルング(スペーサ)
35a 環状突起部
37 ポット
43 液体金属

Claims (8)

  1. 紡糸ビームに内設したパックハウジングに複数錘の紡糸パックを列状に配列するように装着し、その下方に前記複数錘の紡糸パックに共通する一体型の冷却風供給箱を設け、該冷却風供給箱の内側に前記紡糸パック毎に対応するように円筒型フィルターからなる糸条冷却筒を設けた溶融紡糸装置において、
    前記糸条冷却筒の上部と下部を前記冷却風供給箱の上板と下板に対してそれぞれ第1のシール機構でシールすると共に、さらに該糸条冷却筒の上部を前記パックハウジングの下面に対してスペーサを介在させて第2のシール機構によりシールした溶融紡糸装置。
  2. 前記紡糸パックの列状配列が千鳥配列である請求項1に記載の溶融紡糸装置。
  3. 前記円筒型フィルターが、多孔板,金網,不織布,多孔質材の少なくとも一種から構成した請求項1に記載の溶融紡糸装置。
  4. 前記糸条冷却筒の圧力損失を△P(kPa)、単位面積当たりの冷却風流量をQ(リットル/分/cm2 )として、通過抵抗△P/Qを0.02〜0.06の範囲に設定した請求項3に記載の溶融紡糸装置。
  5. 前記第2のシール機構が、下向きの環状突起部を形成したシールリングとリング状のパッキンとからなり、前記シールリングの環状突起部を前記パッキンに押圧するように構成した請求項1〜4のいずれかに記載の溶融紡糸装置。
  6. 前記第2のシール機構が、下向きの環状突起部を形成したシールリングと液体金属を充填したリング状のポットとからなり、前記シールリングの環状突起部を前記液体金属に浸漬するように構成した請求項1〜4のいずれかに記載の溶融紡糸装置。
  7. 前記パックハウジングと冷却紡糸筒との間に環状の保温部材を配置した請求項1〜6のいずれかに記載の溶融紡糸装置。
  8. 単糸繊度0.55dtex以下の極細マルチフィラメント糸条の溶融紡糸用である請求項1〜7のいずれかに記載の溶融紡糸装置。
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