JP3868055B2 - 繰り出し容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、口紅等の棒状化粧品の繰り出し容器、特にその装飾構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、口紅容器等の繰り出し容器における装飾手段としては、例えば容器表面に印刷等により模様を形成したり、光沢に富んだ金属材料によってリングや模様を形成する等の手段が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の装飾手段はいずれも容器表面に施す平面的なもので、変化に乏しいものであり、また立体感を出すために別体の装飾体を容器表面に取り付けるにしても、そのコンパクトな構造上の制約等から、装飾体を簡単な手段で強固に組付けることは困難であった。
【0004】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、容器表面に別体の装飾体を容易にかつ強固に組付けることを技術的課題とし、もって立体感に富んだ高級感のある繰り出し容器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
縦長ガイド孔を開設した直線円筒形状のガイド筒を上端に起立連設した把持筒を有すること、
把持筒のガイド筒に回転自在かつ抜け出し不能に組付けられ、内周面に螺溝を刻設した直線円筒形状の回転筒体を有すること、
外周面に把持筒の縦長ガイド孔を貫通して先端を回転筒体の螺溝に螺合させる螺合ピンを突設し、把持筒のガイド筒内に昇降変位可能に挿入組付けされる受皿を有すること、
把持筒に不動に組付けられ、上端縁に取付凹部を形成した外装筒を有すること、飾り片の背面に設けた取付部を、外装筒の取付凹部に挿入係合させて外装筒に取付ける装飾体を有すること、
下部分が外装筒の上端部に挿入固定されることにより、装飾体の一部に当接してこの装飾体を外装筒の取付凹部から離脱不能に固定する組付け筒を有すること、この組付け筒の上部分に着脱可能に外嵌するキャップを有すること、
にある。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に、装飾体の取付部の背面下部を突出させて段部を形成すると共に、組付け筒の略中央部には、この組付け筒の外装筒への組付き状態において、その下面が装飾体の段部に当接する突周部を周設すること、を加えたものである。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明に、外装筒の取付凹部の内面側周縁に係合凹部を形成すると共に、装飾体の取付部を、外装筒の取付凹部に挿入される連結部の背面に、周縁部が外装筒の係合凹部に収納係合される係止片を連設して構成したこと、を加えたものである。
【0008】
装飾体の組付けは、外装筒に組付け筒を組付ける前に、装飾体の取付部を外装筒の取付凹部に上方から挿入して係合させ、しかる後、組付け筒の下部分を外装筒の上端部に挿入して固定すれば、この組付け筒の一部が装飾体の一部に当接することにより、装飾体を取付凹部から離脱不能に外装筒上端部に固定する。
【0009】
組付け筒は、キャップの着脱可能な組付け保持部分を構成する部材として、従来から使用されているものであるので、従来の繰り出し容器の構造をほぼそのまま利用することにより、装飾体を容易にかつ強固に組付けることができる。
【0010】
組付けられた装飾体は、その主体部である飾り片が繰り出し容器の外表面に突出した状態で位置することになるので、この飾り片が目立ち、飾り片により高い装飾効果が発揮される。
【0011】
装飾体は、繰り出し容器の本体部分とは全く別個に成形製作されるものであるので、その形状、色合い、光沢等を自由に選択設定することができ、これにより適正で高い装飾効果を発揮するものを自由に利用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面を参照しながら説明する。
繰り出し容器の基本構造は、従来の一般的な繰り出し容器と同様であって、縦長ガイド孔9を開設した直線円筒形状のガイド筒8を上端に起立連設した把持筒7と、ガイド筒8に回転自在かつ抜け出し不能に組付けられ、内周面に螺溝6を刻設した直線円筒形状の回転筒体1と、外周面に縦長ガイド孔9を貫通して先端を螺溝6に螺合させる螺合ピン27を突設し、ガイド筒8内に昇降変位可能に挿入組付けされる受皿26と、から構成されている。
【0013】
回転筒体1は、上端に内方に反転湾曲させたカール片4を設けると共に、下端に把持筒7に対する抜け出し不能な組付けを達成する係合片3を突設した直線円筒形状の金属製本体筒2と、この本体筒2内に一体に組付けられた、螺溝6を有する螺溝形成筒5と、から成っている。
【0014】
把持筒7の外側には、繰り出し容器の略半分の高さを有する有底円筒形状の外装筒10が不動に組付けられている。すなわち、外装筒10は、その内底面に立設された起立筒11と把持筒7下端部とのアンダーカット結合および多数の縦条同士の係止により、把持筒7に対して不動に組付けられている。
【0015】
外装筒10の筒壁15の内周面上部は、上位と下位の二つの段部12、13を設けることにより、下部よりも大きな内径に形成されていると共に、両段部12と13との間には周溝14が形成されている。
【0016】
また、外装筒10の筒壁15の上端縁には、装飾体20取付用の取付凹部16が切欠状に形成されており、この取付凹部16の両上端縁には係止段部17を設けると共に、取付凹部16の内面側の周縁には、その下端が上位段部12に達する係合凹部18が形成されている(図3〜図6参照)。
【0017】
装飾体20は、図7〜図12に示すように任意形状(本実施例では円形)の主体部である飾り片21の背面に、外装筒10の取付凹部16に挿入される連結部22を介して、係合凹部18に収納係合される係止片23を連設して取付部19を形成したもので、飾り片21の背面は外装筒10の筒壁15と同じ曲率に湾曲形成されている。
【0018】
装飾体20の係止片23の背面下部は段部24を介して突出形成されており、また連結部22の上端両側には、係止段部17上に載置されて係合する係止凸部25が突設されている。
【0019】
この装飾体20を外装筒10に取付ける場合は、図3に示すように装飾体20を上方から下降させて取付凹部16に連結部22を挿入すれば、係止凸部25が係止段部17上に載置されると共に、係止片23の周縁部分が係合凹部18内に収納され、その結果、取付部19の上面が外装筒10の上端面と面一になると共に、係止片23の上部背面が外装筒10の上端部内周面と面一になり(図1、図7、図8参照)、装飾体20は外装筒10の上端に上方へ離脱可能に保持されることになる。
【0020】
この外装筒10の上端部には、上記のように装飾体20を取付凹部16に取り付けた後に、金属薄板製の組付け筒30の下部分が挿入固定される。この組付け筒30は、外周面の下部に、外装筒10の周溝14にアンダーカット結合する突周条31が周設されていると共に、略中央部には突周部32が外方に膨出成形されており、組付け筒30が外装筒10にアンダーカット結合した状態において、突周部32の下端面が装飾体20の係止片23の段部24に当接することによって、装飾体20を取付凹部16から離脱不能に固定する(図1、図2参照)。
【0021】
また、この突周部32の上位部分をキャップ29の着脱可能な組付け保持部分として機能する嵌合筒片33とし、この突周部32によりキャップ29の嵌合筒片33への嵌合組付け限を設定している。
【0022】
受皿26は、ガイド筒8内に摺動可能に成形された円筒形状をした本体部分の外周面に、縦長ガイド孔9を貫通して先端を螺溝6に螺合させる一対の螺合ピン27を突設して構成されているが、やや下方に中央に通孔を有する隔壁を設けると共に、この隔壁の上位の筒壁内周面に複数の縦条を設けることにより、棒状化粧品28の受皿26に対する組付けと、棒状化粧品28の安定した保持を良好に達成できるようにしている。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
任意形状の飾り片を備えた別体の装飾体を容器表面に組付けるので、立体感、意匠性に富んだ高級感のある繰り出し容器を得ることができる。
【0024】
装飾体の離脱不能な組付けは、キャップの着脱可能な組付け保持部分を構成する部材として、従来から使用されている組付け筒の外装筒に対する組付けを利用して達成することができるので、特に複雑な構成や部材を付加することなく、従来の繰り出し容器の構造をほぼそのまま利用することにより、装飾体を容易にかつ強固に組付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体縦断面図。
【図2】図1図示実施例における要部拡大縦断面図。
【図3】図1図示実施例における装飾体の取り付け態様を示す、飾り片を省略して示した斜視図。
【図4】図1図示実施例における取付凹部の正面図。
【図5】図1図示実施例における取付凹部の背面図。
【図6】図5のA−A線断面図。
【図7】図1図示実施例における装飾体の背面図。
【図8】図1図示実施例における装飾体の平面図。
【図9】図1図示実施例における装飾体の底面図。
【図10】図1図示実施例における装飾体の側面図。
【図11】図7のB−B線断面図。
【図12】図11のC−C線断面図。
【符号の説明】
1 ; 回転筒体
2 ; 本体筒
3 ; 係合片
4 ; カール片
5 ; 螺溝形成筒
6 ; 螺溝
7 ; 把持筒
8 ; ガイド筒
9 ; 縦長ガイド孔
10; 外装筒
11; 起立筒
12; 上位段部
13; 下位段部
14; 周溝
15; 筒壁
16; 取付凹部
17; 係止段部
18; 係合凹部
19; 取付部
20; 装飾体
21; 飾り片
22; 連結部
23; 係止片
24; 段部
25; 係止凸部
26; 受皿
27; 螺合ピン
28; 棒状化粧品
29; キャップ
30; 組付け筒
31; 突周条
32; 突周条
33; 嵌合筒片
Claims (3)
- 縦長ガイド孔(9) を開設した直線円筒形状のガイド筒(8) を上端に起立連設した把持筒(7) と、前記ガイド筒(8) に回転自在かつ抜け出し不能に組付けられ、内周面に螺溝(6) を刻設した直線円筒形状の回転筒体(1) と、外周面に前記縦長ガイド孔(9) を貫通して先端を前記螺溝(6) に螺合させる螺合ピン(27)を突設し、前記ガイド筒(8) 内に昇降変位可能に挿入組付けされる受皿(26)と、前記把持筒(7) に不動に組付けられ、上端縁に取付凹部(16)を形成した外装筒(10)と、飾り片(21)の背面に設けた取付部(19)を、前記取付凹部(16)に挿入係合させて前記外装筒(10)に取付ける装飾体(20)と、下部分が前記外装筒(10)の上端部に挿入固定されることにより、前記装飾体(20)の一部に当接して該装飾体(20)を前記取付凹部(16)から離脱不能に固定する組付け筒(30)と、該組付け筒(30)の上部分に着脱可能に外嵌するキャップ(29)と、から成る繰り出し容器。
- 装飾体(20)の取付部(19)の背面下部を突出させて段部(24)を形成すると共に、組付け筒(30)の略中央部には、該組付け筒(30)の外装筒(10)への組付き状態において、その下面が前記段部(24)に当接する突周部(22)を周設した請求項1記載の繰り出し容器。
- 外装筒(10)の取付凹部(16)の内面側周縁に係合凹部(18)を形成すると共に、装飾体(20)の取付部(19)は、前記取付凹部(16)に挿入される連結部(22)の背面に、周縁部が前記係合凹部(18)に収納係合される係止片(23)を連設して構成した請求項1または2記載の繰り出し容器。
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JP10916797A JP3868055B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 繰り出し容器 |
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JPH10295442A JPH10295442A (ja) | 1998-11-10 |
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JP (1) | JP3868055B2 (ja) |
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1997
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