JP3867853B2 - 電気自転車用充電装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駐輪場等に停車している電気自転車を充電するための電気自転車用充電装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年において、電動機により車輪を駆動する装置を備えた電気自動車が注目されている。この種の電気自動車は、電動機の駆動源としてバッテリを搭載している（例えば、特許文献１参照。）。電気自転車のバッテリは、充電電力が不足したときには、十分に充電を完了したものと交換することにより対応するのが一般的である。一方、低公害化を図る車両のエネルギー源として燃料電池が開発されているが、本出願人は、メタノールを燃料とする燃料電池を利用したメタノール計量機に関する技術を開示している（例えば、特許文献２参照。）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平１０−２３０８８２号公報
【特許文献２】
特開２００１−２４７２００号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電気自転車のバッテリ電力補充は、回収して充電する不便があり、また、バッテリを交換した場合には、その品質や履歴管理を行うことができなくなる欠点があった。さらに、自宅においてバッテリを充電するためには、充電設備とその設置するスペースが必要であった。例えば、電気自転車を駐輪場等において停車している間に充電できれば便利である。
【０００５】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、時間や敷地の有効利用を図ることができ、自分のバッテリの品質や履歴管理を行うことができる電気自転車用充電装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載に記載の発明にあっては、燃料電池装置により供給される電力が、多数の充電スタンドに供給され、それぞれの充電スタンドから電気自転車に搭載されたバッテリを充電する多数の電気自転車が停車する場所に配置された電気自転車用充電装置において、前記充電スタンドは、充電方式として急速充電あるいは通常充電または充電時間を設定するキーボードと、前記燃料電池装置から電力供給ケーブルを介して供給される電力を前記キーボードで入力される充電方式に応じて電力を制御する充電制御装置と、この充電制御装置により制御される電力を前記電気自動車に搭載されたバッテリに供給する充電ケーブルと、顧客に関するデータを記憶したカードを読み出し充電履歴を書き込むカードリーダ／ライタと、充電料金のために投入される貨幣を読取る貨幣読取機と、この貨幣読取機に投入された貨幣に対して充電終了後に充電料金のつり銭を返却するつり銭返却機と、前記カードリーダ／ライタで読取られたカードに記録された顧客に関するデータを前記充電制御装置の制御のもとに顧客を認証できる端末へ送信し、その端末から顧客を認証した結果を受信し、充電料金の引き落とし処理のためのデータを送受信する送受信部とを備え、前記燃料電池装置は、燃料電池から構成される発電部と、この発電部で発電された電気を蓄電する蓄電池と、この蓄電池の蓄電残量を検知するセンサと、このセンサで検知した蓄電残量に基づいて前記発電部を駆動し、前記充電スタンドへの電力供給の制御を行う制御回路とを有することを特徴とするものである。これにより、時間や敷地の有効利用を図ることができ、この燃料電池により、多数の充電スタンドで消費される電力に応じた発電が可能になり、さらにはカードリーダ／ライタにより顧客の認証を行って充電料金の引き落としを行うことで、精算が簡単になり、充電データを記録しておくことでバッテリの履歴管理を行うことができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の一実施形態により具体的に説明する。図１及び図２は本発明実施形態の電気自転車用充電装置を説明する図であり、図１は電気自転車用充電装置の構成を説明するブロック図、図２は電気自転車用充電装置の概要を説明する図である。
【００１１】
これらの図において、本実施形態の電気自転車用充電装置１０は、例えば、多数の電気自転車１７が停車する駐輪場等の場所に設けられるものであり、燃料電池装置１１により供給される電力が、電気自転車１７を停車する場所等に配置された多数の充電スタンド２０に供給され、それぞれの充電スタンド２０から電気自転車１７に搭載されたバッテリ１８を充電するように構成されている。
【００１２】
燃料電池装置１１は、例えば、メタノールを燃料とする燃料電池から構成される発電部１２と、この発電部１２で発電された電気を蓄電する蓄電池１３と、この蓄電池１３の蓄電残量を検知するセンサ１４と、このセンサ１４で検知した蓄電残量に基づいて発電部１２を駆動し、充電スタンド２０へ電力供給の制御を行う制御回路１５等とから構成されている。発電部１２は、例えば、モータにより駆動されるポンプによりメタノールを改質器へ供給して水素を生成し、この水素と外部の空気から得られる酸素とを燃料電池部において化学反応させ、電気を発生させるものである。制御回路１５は、発電部１２で発電された電気が蓄電される蓄電池１３の蓄電残量をセンサ１４で検知し、そのセンサ１４からの蓄電残量が所定の規定値以下になった検知信号を受信したときに、発電部１２のモータをオンしてポンプを駆動するようになっている。また、燃料電池装置１１からは、電力供給ケーブル１６により、それぞれの充電スタンド２０へ制御回路１５を介して電力が供給されるようになっている。すなわち、それぞれの充電スタンド２０において消費される電力により蓄電池１３の蓄電残量が既定値以下になると、自動的に発電部１２により発電され、必要な電力に応じた蓄電量が蓄電池１３に蓄電されるようになっている。
【００１３】
充電スタンド２０は、その本体ケース３１が、例えば、幅が狭く縦長の箱形に形成され、駐輪場等の電気自転車１７を停車する場所に立設されている。この本体ケース３１の正面の操作側には、表示器２４、キーボード２１、カードリーダ／ライタ２２、貨幣読取機２３、つり銭返却機２７が配置され、内部には充電制御装置３０及び送受信部２５が設けられ、この送受信部２５に接続されたアンテナ２６が上部に設けられ、また、充電制御装置２８には電力供給ケーブル１６からの電力を供給する充電ケーブル２８が接続されている。この充電ケーブル２８は、その先端に電気自転車１７のバッテリ１８に接続するコネクタ２９が設けられている。
【００１４】
キーボード２１は、充電方式として、例えば、短時間に充電する急速充電あるいは通常の時間で充電する通常充電を選択したり、また、必要な充電時間を設定できるものである。カードリーダ／ライタ２２は、予め登録された顧客に関するデータを記憶したカードを読み出したり、充電履歴等をカードに書き込むものである。貨幣読取機２３は、充電料金のために投入される貨幣を読取るものである。表示器２１は、キーボード２１により選択あるいは設定される充電方式等を表示したり、充電中や充電終了等を表示するものである。つり銭返却機２７は、貨幣読取機２３に投入された貨幣に対して充電終了後に充電料金のつり銭を返却するものである。送受信部２５は、カードリーダ／ライタ２２で読取られたカードに記録された顧客に関するデータを充電制御装置３０の制御のもとにアンテナ２６を介して無線により顧客を認証できる端末へ送信し、その端末から顧客を認証した結果を受信したり、充電料金の引き落とし処理のためデータを送受信する部分である。充電制御装置３０は、キーボード２１により選択あるいは設定た充電方式に基づいて充電ケーブル２８から供給される電力を制御し、カードリーダ／ライタ２２で読取られたり書き込むデータを制御し、貨幣読取機２３の動作を制御するとともに読取られた金額に基づいて充電開始を制御し、表示器２４の表示動作を制御し、充電終了後には、つり銭返却機２７の動作を制御し、カードを使用したときには認証や引き落とし金額に関するデータを送受信する送受信部２５を制御する部分である。
【００１５】
上記構成の電気自転車用充電装置１０の動作を説明する。図３は本発明実施形態の電気自転車用充電装置による充電動作を説明するフローチャートである。
【００１６】
まず、充電スタンド２０が設置された場所に電気自転車１７を停車させ、充電ケーブル２８のコネクタ２９をバッテリ１８に差込んで接続する（ＳＴ１）。次に、キーボード２１により充電方式を選択あるいは入力する（ＳＴ２）。続いて、カードを使用する場合には、カードをカードリーダ／ライタ２２に挿入すると（ＳＴ３）、カードから顧客データが読み出され、そのデータが送受信部２５からアンテナ２６を介して所定の認証の端末へ送信され、その認証データがアンテナ２６から送受信部２５で受信され、正しく登録された顧客として認証されたとき（ＳＴ４）、充電制御装置３０に制御されて燃料電池装置１５から電力供給ケーブル１６介して供給される電力が、充電ケーブルを通してバッテリ１８に供給され、充電が開始され同時に充電中が表示器２４に表示される（ＳＴ５）。次に、予め入力された充電方式の条件により充電終了に達したときに（ＳＴ６）、充電を終了すると同時に充電終了が表示器２４に表示される（ＳＴ７）。続いて、顧客データに基づいて充電料金の引き落とし処理を行い（ＳＴ８）、必要によリ充電データをカードリーダ／ライタ２２で記録し（ＳＴ９）、カードを排出して（ＳＴ１０）、終了する。正しく登録された顧客として認証されないときには、充電することなくカードが排出される。
【００１７】
次に、カードを使用しない場合には、貨幣読取機２３に所定の金額の貨幣を投入すると（ＳＴ１１）、充電が開始され同時に充電中が表示器２４に表示される（ＳＴ１２）。次に、予め入力された充電方式の条件により充電終了に達したときに（ＳＴ１３）、充電を終了すると同時に充電終了が表示器２４に表示される（ＳＴ１４）。続いて、つり銭返却機２７からつり銭が排出されて（ＳＴ１５）、終了する。
【００１８】
このように充電スタンド２０において電力が消費て燃料電池装置１１の蓄電池１３の蓄電残量が既定値以下になると、センサ１４により検知された信号に基づいて制御回路１５が発電部１２を駆動して、必要な電力に応じた蓄電量が蓄電池１３に蓄電される。
【００１９】
上記構成の電気自動車用充電装置１０は、電気自転車１７が停車する駐輪場等に設置され、燃料電池装置で発電された電力が多数の充電スタンド２０に供給され、充電スタンド２０の近傍に停車した電気自転車１７に搭載されたバッテリに充電ケーブル２８を差込んで接続し、キーボード２１により充電方式を入力して充電を開始し、充電方式に対応した充電が行われたとき終了することで、電気自転車１７のバッテリ１８を回収することなく駐輪場等において停車している間に充電できるため、時間や敷地の有効利用を図ることができる。充電料金は、貨幣読取機２３に所定の金額を投入することで、電終了後にはつり銭がつり銭返却機２７から排出されるため簡単になる。また、予め顧客データ等を登録したカードを使用する場合には、カードリーダ／ライタ２２によりカードを読み出し顧客の認証を行って充電料金の引き落としを行うため、さらに簡単になる。また、電気自転車１７のバッテリ１８を回収することなく充電し、かつその充電データをカードに記録しておけば、自分のバッテリの品質や履歴管理を行うことができるようになる。
【００２０】
なお、上記実施形態において、燃料電池装置１１は、複数の充電スタンド２０において消費される電力に応じた発電能力を有するものが使用される。また、充電スタンド２０は、少なくとも充電方式を入力でき、その方式に応じた充電制御ができ、かつ充電料金の精算が現金あるいは引き落としにより実現できる手段を有するものであればよい。さらに、本実施形態では、無線により顧客の認証と料金の引き落とし処理ができるようにしているが、精算を管理する有線で接続される顧客管理装置を別に設けるようにしてもよい。
【００２１】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の電気自転車用充電装置では、燃料電池装置により供給される電力が、多数の充電スタンドに供給され、それぞれの充電スタンドから電気自転車に搭載されたバッテリを充電する電気自転車用充電装置において、充電スタンドは、充電方式を入力するキーボードと、燃料電池装置から電力供給ケーブルを介して供給される電力を充電方式に応じて電力を制御する充電制御装置と、この充電制御装置により制御される電力を電気自動車に搭載されたバッテリに供給する充電ケーブルと、充電料金を精算する手段とを備えることで、時間や敷地の有効利用を図ることができ、自分のバッテリの品質や履歴管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明実施形態の電気自転車用充電装置の構成を説明するブロック図である。
【図２】本発明実施形態の電気自転車用充電装置の概要を説明する図である。
【図３】本発明実施形態の電気自転車用充電装置による充電動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
１０ 電気自転車用充電装置
１１ 燃料電池装置
１２ 発電部
１３ 蓄電池
１４ センサ
１５ 制御回路
１６ 電力供給ケーブル
１７ 電気自転車
１８ バッテリ
２０ 充電スタンド
２１ キーボード
２２ カードリーダ／ライタ
２３ 貨幣読取機
２４ 表示器
２５ 送受信部
２６ アンテナ
２７ つり銭返却機
２８ 充電ケーブル
２９ コネクタ
３０ 充電制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、駐輪場等に停車している電気自転車を充電するための電気自転車用充電装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年において、電動機により車輪を駆動する装置を備えた電気自動車が注目されている。この種の電気自動車は、電動機の駆動源としてバッテリを搭載している（例えば、特許文献１参照。）。電気自転車のバッテリは、充電電力が不足したときには、十分に充電を完了したものと交換することにより対応するのが一般的である。一方、低公害化を図る車両のエネルギー源として燃料電池が開発されているが、本出願人は、メタノールを燃料とする燃料電池を利用したメタノール計量機に関する技術を開示している（例えば、特許文献２参照。）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平１０−２３０８８２号公報
【特許文献２】
特開２００１−２４７２００号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電気自転車のバッテリ電力補充は、回収して充電する不便があり、また、バッテリを交換した場合には、その品質や履歴管理を行うことができなくなる欠点があった。さらに、自宅においてバッテリを充電するためには、充電設備とその設置するスペースが必要であった。例えば、電気自転車を駐輪場等において停車している間に充電できれば便利である。
【０００５】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、時間や敷地の有効利用を図ることができ、自分のバッテリの品質や履歴管理を行うことができる電気自転車用充電装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載に記載の発明にあっては、燃料電池装置により供給される電力が、多数の充電スタンドに供給され、それぞれの充電スタンドから電気自転車に搭載されたバッテリを充電する多数の電気自転車が停車する場所に配置された電気自転車用充電装置において、前記充電スタンドは、充電方式として急速充電あるいは通常充電または充電時間を設定するキーボードと、前記燃料電池装置から電力供給ケーブルを介して供給される電力を前記キーボードで入力される充電方式に応じて電力を制御する充電制御装置と、この充電制御装置により制御される電力を前記電気自動車に搭載されたバッテリに供給する充電ケーブルと、顧客に関するデータを記憶したカードを読み出し充電履歴を書き込むカードリーダ／ライタと、充電料金のために投入される貨幣を読取る貨幣読取機と、この貨幣読取機に投入された貨幣に対して充電終了後に充電料金のつり銭を返却するつり銭返却機と、前記カードリーダ／ライタで読取られたカードに記録された顧客に関するデータを前記充電制御装置の制御のもとに顧客を認証できる端末へ送信し、その端末から顧客を認証した結果を受信し、充電料金の引き落とし処理のためのデータを送受信する送受信部とを備え、前記燃料電池装置は、燃料電池から構成される発電部と、この発電部で発電された電気を蓄電する蓄電池と、この蓄電池の蓄電残量を検知するセンサと、このセンサで検知した蓄電残量に基づいて前記発電部を駆動し、前記充電スタンドへの電力供給の制御を行う制御回路とを有することを特徴とするものである。これにより、時間や敷地の有効利用を図ることができ、この燃料電池により、多数の充電スタンドで消費される電力に応じた発電が可能になり、さらにはカードリーダ／ライタにより顧客の認証を行って充電料金の引き落としを行うことで、精算が簡単になり、充電データを記録しておくことでバッテリの履歴管理を行うことができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の一実施形態により具体的に説明する。図１及び図２は本発明実施形態の電気自転車用充電装置を説明する図であり、図１は電気自転車用充電装置の構成を説明するブロック図、図２は電気自転車用充電装置の概要を説明する図である。
【００１１】
これらの図において、本実施形態の電気自転車用充電装置１０は、例えば、多数の電気自転車１７が停車する駐輪場等の場所に設けられるものであり、燃料電池装置１１により供給される電力が、電気自転車１７を停車する場所等に配置された多数の充電スタンド２０に供給され、それぞれの充電スタンド２０から電気自転車１７に搭載されたバッテリ１８を充電するように構成されている。
【００１２】
燃料電池装置１１は、例えば、メタノールを燃料とする燃料電池から構成される発電部１２と、この発電部１２で発電された電気を蓄電する蓄電池１３と、この蓄電池１３の蓄電残量を検知するセンサ１４と、このセンサ１４で検知した蓄電残量に基づいて発電部１２を駆動し、充電スタンド２０へ電力供給の制御を行う制御回路１５等とから構成されている。発電部１２は、例えば、モータにより駆動されるポンプによりメタノールを改質器へ供給して水素を生成し、この水素と外部の空気から得られる酸素とを燃料電池部において化学反応させ、電気を発生させるものである。制御回路１５は、発電部１２で発電された電気が蓄電される蓄電池１３の蓄電残量をセンサ１４で検知し、そのセンサ１４からの蓄電残量が所定の規定値以下になった検知信号を受信したときに、発電部１２のモータをオンしてポンプを駆動するようになっている。また、燃料電池装置１１からは、電力供給ケーブル１６により、それぞれの充電スタンド２０へ制御回路１５を介して電力が供給されるようになっている。すなわち、それぞれの充電スタンド２０において消費される電力により蓄電池１３の蓄電残量が既定値以下になると、自動的に発電部１２により発電され、必要な電力に応じた蓄電量が蓄電池１３に蓄電されるようになっている。
【００１３】
充電スタンド２０は、その本体ケース３１が、例えば、幅が狭く縦長の箱形に形成され、駐輪場等の電気自転車１７を停車する場所に立設されている。この本体ケース３１の正面の操作側には、表示器２４、キーボード２１、カードリーダ／ライタ２２、貨幣読取機２３、つり銭返却機２７が配置され、内部には充電制御装置３０及び送受信部２５が設けられ、この送受信部２５に接続されたアンテナ２６が上部に設けられ、また、充電制御装置２８には電力供給ケーブル１６からの電力を供給する充電ケーブル２８が接続されている。この充電ケーブル２８は、その先端に電気自転車１７のバッテリ１８に接続するコネクタ２９が設けられている。
【００１４】
キーボード２１は、充電方式として、例えば、短時間に充電する急速充電あるいは通常の時間で充電する通常充電を選択したり、また、必要な充電時間を設定できるものである。カードリーダ／ライタ２２は、予め登録された顧客に関するデータを記憶したカードを読み出したり、充電履歴等をカードに書き込むものである。貨幣読取機２３は、充電料金のために投入される貨幣を読取るものである。表示器２１は、キーボード２１により選択あるいは設定される充電方式等を表示したり、充電中や充電終了等を表示するものである。つり銭返却機２７は、貨幣読取機２３に投入された貨幣に対して充電終了後に充電料金のつり銭を返却するものである。送受信部２５は、カードリーダ／ライタ２２で読取られたカードに記録された顧客に関するデータを充電制御装置３０の制御のもとにアンテナ２６を介して無線により顧客を認証できる端末へ送信し、その端末から顧客を認証した結果を受信したり、充電料金の引き落とし処理のためデータを送受信する部分である。充電制御装置３０は、キーボード２１により選択あるいは設定た充電方式に基づいて充電ケーブル２８から供給される電力を制御し、カードリーダ／ライタ２２で読取られたり書き込むデータを制御し、貨幣読取機２３の動作を制御するとともに読取られた金額に基づいて充電開始を制御し、表示器２４の表示動作を制御し、充電終了後には、つり銭返却機２７の動作を制御し、カードを使用したときには認証や引き落とし金額に関するデータを送受信する送受信部２５を制御する部分である。
【００１５】
上記構成の電気自転車用充電装置１０の動作を説明する。図３は本発明実施形態の電気自転車用充電装置による充電動作を説明するフローチャートである。
【００１６】
まず、充電スタンド２０が設置された場所に電気自転車１７を停車させ、充電ケーブル２８のコネクタ２９をバッテリ１８に差込んで接続する（ＳＴ１）。次に、キーボード２１により充電方式を選択あるいは入力する（ＳＴ２）。続いて、カードを使用する場合には、カードをカードリーダ／ライタ２２に挿入すると（ＳＴ３）、カードから顧客データが読み出され、そのデータが送受信部２５からアンテナ２６を介して所定の認証の端末へ送信され、その認証データがアンテナ２６から送受信部２５で受信され、正しく登録された顧客として認証されたとき（ＳＴ４）、充電制御装置３０に制御されて燃料電池装置１５から電力供給ケーブル１６介して供給される電力が、充電ケーブルを通してバッテリ１８に供給され、充電が開始され同時に充電中が表示器２４に表示される（ＳＴ５）。次に、予め入力された充電方式の条件により充電終了に達したときに（ＳＴ６）、充電を終了すると同時に充電終了が表示器２４に表示される（ＳＴ７）。続いて、顧客データに基づいて充電料金の引き落とし処理を行い（ＳＴ８）、必要によリ充電データをカードリーダ／ライタ２２で記録し（ＳＴ９）、カードを排出して（ＳＴ１０）、終了する。正しく登録された顧客として認証されないときには、充電することなくカードが排出される。
【００１７】
次に、カードを使用しない場合には、貨幣読取機２３に所定の金額の貨幣を投入すると（ＳＴ１１）、充電が開始され同時に充電中が表示器２４に表示される（ＳＴ１２）。次に、予め入力された充電方式の条件により充電終了に達したときに（ＳＴ１３）、充電を終了すると同時に充電終了が表示器２４に表示される（ＳＴ１４）。続いて、つり銭返却機２７からつり銭が排出されて（ＳＴ１５）、終了する。
【００１８】
このように充電スタンド２０において電力が消費て燃料電池装置１１の蓄電池１３の蓄電残量が既定値以下になると、センサ１４により検知された信号に基づいて制御回路１５が発電部１２を駆動して、必要な電力に応じた蓄電量が蓄電池１３に蓄電される。
【００１９】
上記構成の電気自動車用充電装置１０は、電気自転車１７が停車する駐輪場等に設置され、燃料電池装置で発電された電力が多数の充電スタンド２０に供給され、充電スタンド２０の近傍に停車した電気自転車１７に搭載されたバッテリに充電ケーブル２８を差込んで接続し、キーボード２１により充電方式を入力して充電を開始し、充電方式に対応した充電が行われたとき終了することで、電気自転車１７のバッテリ１８を回収することなく駐輪場等において停車している間に充電できるため、時間や敷地の有効利用を図ることができる。充電料金は、貨幣読取機２３に所定の金額を投入することで、電終了後にはつり銭がつり銭返却機２７から排出されるため簡単になる。また、予め顧客データ等を登録したカードを使用する場合には、カードリーダ／ライタ２２によりカードを読み出し顧客の認証を行って充電料金の引き落としを行うため、さらに簡単になる。また、電気自転車１７のバッテリ１８を回収することなく充電し、かつその充電データをカードに記録しておけば、自分のバッテリの品質や履歴管理を行うことができるようになる。
【００２０】
なお、上記実施形態において、燃料電池装置１１は、複数の充電スタンド２０において消費される電力に応じた発電能力を有するものが使用される。また、充電スタンド２０は、少なくとも充電方式を入力でき、その方式に応じた充電制御ができ、かつ充電料金の精算が現金あるいは引き落としにより実現できる手段を有するものであればよい。さらに、本実施形態では、無線により顧客の認証と料金の引き落とし処理ができるようにしているが、精算を管理する有線で接続される顧客管理装置を別に設けるようにしてもよい。
【００２１】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の電気自転車用充電装置では、燃料電池装置により供給される電力が、多数の充電スタンドに供給され、それぞれの充電スタンドから電気自転車に搭載されたバッテリを充電する電気自転車用充電装置において、充電スタンドは、充電方式を入力するキーボードと、燃料電池装置から電力供給ケーブルを介して供給される電力を充電方式に応じて電力を制御する充電制御装置と、この充電制御装置により制御される電力を電気自動車に搭載されたバッテリに供給する充電ケーブルと、充電料金を精算する手段とを備えることで、時間や敷地の有効利用を図ることができ、自分のバッテリの品質や履歴管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明実施形態の電気自転車用充電装置の構成を説明するブロック図である。
【図２】本発明実施形態の電気自転車用充電装置の概要を説明する図である。
【図３】本発明実施形態の電気自転車用充電装置による充電動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
１０ 電気自転車用充電装置
１１ 燃料電池装置
１２ 発電部
１３ 蓄電池
１４ センサ
１５ 制御回路
１６ 電力供給ケーブル
１７ 電気自転車
１８ バッテリ
２０ 充電スタンド
２１ キーボード
２２ カードリーダ／ライタ
２３ 貨幣読取機
２４ 表示器
２５ 送受信部
２６ アンテナ
２７ つり銭返却機
２８ 充電ケーブル
２９ コネクタ
３０ 充電制御装置
Claims (1)
- 燃料電池装置により供給される電力が、多数の充電スタンドに供給され、それぞれの充電スタンドから電気自転車に搭載されたバッテリを充電する多数の電気自転車が停車する場所に配置された電気自転車用充電装置において、
前記充電スタンドは、充電方式として急速充電あるいは通常充電または充電時間を設定するキーボードと、前記燃料電池装置から電力供給ケーブルを介して供給される電力を前記キーボードで入力される充電方式に応じて電力を制御する充電制御装置と、この充電制御装置により制御される電力を前記電気自動車に搭載されたバッテリに供給する充電ケーブルと、顧客に関するデータを記憶したカードを読み出し充電履歴を書き込むカードリーダ／ライタと、充電料金のために投入される貨幣を読取る貨幣読取機と、この貨幣読取機に投入された貨幣に対して充電終了後に充電料金のつり銭を返却するつり銭返却機と、前記カードリーダ／ライタで読取られたカードに記録された顧客に関するデータを前記充電制御装置の制御のもとに顧客を認証できる端末へ送信し、その端末から顧客を認証した結果を受信し、充電料金の引き落とし処理のためのデータを送受信する送受信部とを備え、前記燃料電池装置は、燃料電池から構成される発電部と、この発電部で発電された電気を蓄電する蓄電池と、この蓄電池の蓄電残量を検知するセンサと、このセンサで検知した蓄電残量に基づいて前記発電部を駆動し、前記充電スタンドへの電力供給の制御を行う制御回路とを有することを特徴とする電気自転車用充電装置。
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