JP3867735B2 - 作業車の安全装置 - Google Patents
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Description
本願発明は、高所作業車やクレーン車のような油圧を用いた作業車に関し、特にそのような作業車において作業機の制御装置が重大なエラー(作業機を緊急停止させる必要があるエラー)を検出したときに作業機を緊急停止させるようにした安全装置に関するものである。
【従来の技術】
高所作業車やクレーン車等の油圧式作業車においては、エンジンによって駆動される油圧ポンプからの作動油で作業機の各種アクチュエータを作動させるようになっている。
図3には、この種の作業車の一例としての高所作業車が示されているが、この高所作業車は、車両1上に油圧作動式の作業機2を搭載している。この作業機2は、車両1にアウトリガ21を設け、車両1のフレーム上に旋回台(旋回ポスト)22を設け、該旋回台22上に伸縮ブーム23を取付け、該伸縮ブーム23の先端部に作業者搭乗用のバケット24を取付けて構成している。
作業機2は、油圧作動式の各種アクチュエータ26によって操作される。アクチュエータ26としては、例えばアウトリガ21用の伸縮シリンダ、旋回台22用の旋回モータ、伸縮ブーム23の起伏シリンダ、伸縮ブーム23の伸縮シリンダ、バケット24のレベリングシリンダ、バケット24の旋回モータ等がある。これらのアクチュエータ26は、車両1のエンジン11によって駆動される油圧ポンプ25からの作動油で駆動される。尚、アクチュエータ駆動用の油圧ポンプ25は、車両に搭載した油圧ユニット用のエンジンで駆動されるものもある。
この作業車では、エンジン11の始動・停止操作は、車両走行用の運転室10内、アウトリガ設置部(下部操作部31)、バケット24内(上部操作部32)、等の複数箇所から、それぞれ図4に示すようにエンジン始動スイッチ13又はエンジン停止スイッチ15を操作することで行えるようになっている。尚、図4において、エンジン始動スイッチ13を操作すると、信号S1によりエンジン始動リレーR1を操作して接点51をONにし、バッテリ12からスタータ14に通電(符号S2)することによりエンジン11を起動させるようになっている。他方、エンジン停止スイッチ15を操作すると、信号S3によりエンジン停止リレーR2を操作して接点52をONにし、バッテリ12からエンジン停止ソレノイド16に通電(符号S4)することにより該エンジン停止ソレノイド16を操作するようになっている(エンジン11が停止する)。
又、この種の作業車では、作業機2に関する各種データ(例えば各種検出器からの検出データ)に基いて制御装置4で作業機2の運転を制御するようにしている。又、この制御装置4には、図4に示すように、エラー監視器41が重大なエラー(作業機を緊急停止させる必要があるエラー)を検出したときに、作業機2を緊急停止させる安全装置を備えている。尚、作業機を緊急停止させる必要があるエラーには、例えば、検出器がエラーを発生している場合(検出器が通常範囲を超えた異常値を出力している場合)とか、モーメントリミッタ(転倒防止装置)からの規制信号が出ているにも拘わらず作業機駆動用のアクチュエータが作動している場合等がある。そして、この緊急停止用の安全装置は、次のように機能する。即ち、作業機を緊急停止させる必要があるエラーが発生すると、それをエラー監視器41が検出し→該エラー監視器41からのエラー検出信号S5で、エラー表示器42にエラー状態を表示する一方、エンジン停止信号発生器43を作動させ→そのエンジン停止信号発生器43からのエンジン停止信号S6でエンジン停止リレーR2を作動させ(接点52をONさせ)→バッテリ12からの通電(符号S4)でエンジン停止ソレノイド16を作動させ→エンジン11を停止させる。このとき油圧ポンプ25も停止する。尚、エラー監視器41からのエラー検出信号S5は、制御装置4の電源をONにしている状態では継続して出力され(エンジン停止ソレノイド16がON状態を維持)、この状態でエンジン始動スイッチ13をON操作してもスタータ14は回転するもののエンジン11は起動しないようになっている。従って、エラー監視器41がエラー検出状態では、エンジン11を起動不能にすることで、作業機2の運転を禁止するようになっている。
ところで、エラー監視器41がエラー検出(信号S5発信)したときには、それがエラー表示器42に表示されるようになっているが、このエラー表示器42は、例えば図3に示す高所作業車ではバケット24内の上部操作部32にしか無い場合が多い。他方、エンジン始動スイッチ13は、運転室10内、下部操作部31、上部操作部32の何れにも設置されていて、それらの何処からでもエンジン起動操作が行えるようになっている。
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図4に示す従来の安全装置(制御装置4)では、エラー監視器41がエラー検出状態にあることに気づかずに作業機2を操作しようとする場合がある。特に、エラー表示器42の備えていない操作部(例えば運転室10、下部操作部31)では、上記エラー検出状態であることがわからずに作業機2を作動させようとする場合が多々ある。そして、エラー監視器41がエラーを検出している状態では、エラー監視器41からのエラー検出信号S5により、エンジン停止信号発生器43がON→エンジン停止リレーR2がONになって、エンジン停止ソレノイド16に通電(符号S4)されるようになる。従って、この状態では、エンジン始動スイッチ13をON操作してもエンジン11は起動しないものの、エンジン停止ソレノイド16はON状態が継続されるようになり、このON状態が長く続くと該エンジン停止ソレノイド16が焼け切れるという問題が発生する。又、そのエンジン停止ソレノイド16への通電中は、バッテリ12からの電力が無駄に消費され、バッテリ電圧が低下するという問題があった。
本願発明は、上記した従来の問題点に鑑み、この種の安全装置を備えた作業車において、制御装置(エラー監視器)がエラー検出状態にあっても、エンジン停止ソレノイドに悪影響が発生しないようにするとともに、無駄な電力消費が発生しないようにし得る作業車の安全装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
本願請求項1の発明
本願請求項1の発明の安全装置は、車両のエンジンあるいは車両に搭載した油圧ユニットのエンジンによって駆動される油圧ポンプからの作動油で作業機の各種アクチュエータを操作し、さらに作業機に関する各種データに基いて制御装置で作業機の運転を制御するようにした作業車に適用されるものである。
本願請求項1の安全装置に使用される制御装置には、作業機を緊急停止させる必要があるエラーが発生したときにそれを検出するエラー監視器と、該エラー監視器でエラーを検出したときにエンジン停止ソレノイドに対してエンジン停止信号(エンジン停止ソレノイドに通電させる信号)を発信するエンジン停止信号発生器を備えている。
エンジン停止信号発生器からのエンジン停止信号は、エンジン停止ソレノイドが作動してエンジンを停止せしめ得る程度の短時間の時限信号としている。この時限信号出力手段としては、タイマーが使用可能である。そして、このタイマーは、エラー監視器からのエラー検出信号がエンジン停止信号発生器に入力された後、該エンジン停止信号発生器からのエンジン停止信号を例えば5〜10秒間程度だけ発信するように作用する。
又、本願請求項1の安全装置では、エンジン停止信号発生器からのエンジン停止信号を短時間の時限信号とするとともに、エンジン停止信号発生器にエンジン回転検出器からのエンジン回転検出信号を入力し、エラー監視器からのエラー検出信号がエンジン停止信号発生器に出力されている状態で、エンジンが再回転したときのエンジン回転検出信号によりエンジン停止信号発生器がエンジン停止信号を再発信するようにしている。
この請求項1の安全装置では、作業中にエラー監視器がエラー検出したときに、エンジン停止信号発生器からのエンジン停止信号(時限信号)でエンジンを停止させるが、その後、エンジン始動スイッチを始動操作するとエンジンは再起動できるようになっている。ところが、エラー監視器からのエラー検出信号が出力中であれば、エンジンが再起動しても、エンジン回転検出器からの回転検出信号がエンジン停止信号発生器に入力され、エラー監視器からのエラー検出信号と該回転検出信号とに基いてエンジン停止信号発生器が作動するので、直ちにエンジンを停止させるようになる。尚、この場合、エンジン停止ソレノイドへの通電は短時間である。
本願請求項2の発明
本願請求項2の発明の安全装置では、エンジン停止信号発生器からのエンジン停止信号を請求項1の場合と同様に短時間の時限信号とするとともに、エンジン停止信号発生器にエンジン始動スイッチからの始動操作信号を入力し、エラー監視器からのエラー検出信号がエンジン停止信号発生器に出力されている状態で、エンジン始動スイッチからの始動操作信号が出力された後、該エンジン始動スイッチを操作解除したときにエンジン停止信号発生器がエンジン停止信号を再発信するようにしている。
この請求項2の安全装置では、エラー監視器がエラーを検出して、エンジン停止信号発生器によりエンジンを停止させた後、エンジン始動スイッチを始動操作するとエンジンのスタータが作動するが、それによってもしエンジンが再起動しても、エラー監視器からのエラー検出信号が出力中であれば、エンジン始動スイッチを操作解除したときにエンジン停止信号発生器が作動するので、エンジン始動スイッチの操作解除後に直ちにエンジンを停止させるようになる。尚、この請求項2の場合は、エラー監視器がエラーを検出している状態で、エンジン始動スイッチを始動操作したときに、エンジンのスタータは作動するものの、エンジン自体を起動させないようにすることもできる。
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を参照して、本願の安全装置の実施形態を説明すると、図1〜図2にはそれぞれ本願の第1〜第2の実施形態が示されている。尚、図1の安全装置は本願請求項1に対応し、図2の安全装置は本願請求項2に対応している。又、図1〜図2の各安全装置は、例えば図3に示すような高所作業車に適用されるが、クレーン車等の他の油圧式作業車にも適用可能である。尚、図3の高所作業車の構成は、従来技術の項の説明を援用する。
図1〜図2に示す各実施形態の作業車では、エンジン始動スイッチ13を操作すると、信号S1によりエンジン始動リレーR1を操作して接点51をONにし、バッテリ12からスタータ14に通電(符号S2)することによりエンジン11を起動させるようになっている。他方、エンジン停止スイッチ15を操作すると、信号S3によりエンジン停止リレーR2を操作して接点52をONにし、バッテリ12からエンジン停止ソレノイド16に通電(符号S4)することにより該エンジン停止ソレノイド16を操作するようになっている(エンジン11が停止する)。
又、第1〜第2の各実施形態の安全装置において、制御装置4には、作業機2に関する各種の検出器からのデータが入力され、該制御装置4において各種の処理がなされる。その制御装置4の機能の1つとして、エラー監視器41が重大なエラー(作業機を緊急停止させる必要があるエラー)を検出したときに、作業機2を緊急停止させるものがある。即ち、作業機を緊急停止させる必要があるエラーが発生すると、それをエラー監視器41が検出し→該エラー監視器41からのエラー検出信号S5で、エラー表示器42にエラー状態を表示する一方、エンジン停止信号発生器43を作動させ→そのエンジン停止信号S6でエンジン停止リレーR2を作動させ(接点52をONさせ)→エンジン停止ソレノイド16に通電(符号S4)させ→エンジン11を停止させるようになっている。このとき油圧ポンプ25も停止する。尚、エラー監視器41からのエラー検出信号S5は、制御装置4の電源をONにしている状態ではエンジン停止信号発生器43に対して継続して出力される。
又、第1〜第2の各実施形態の安全装置では、エンジン停止信号発生器43からのエンジン停止信号S6は、タイマー44により、エンジン停止ソレノイド16が作動してエンジン11を停止せしめ得る程度の短時間(例えば5〜10秒間)の時限信号としている。尚、このタイマー44は、エンジン停止信号発生器43に組み込んでおくこともでき、エラー監視器41からのエラー検出信号S5がエンジン停止信号発生器43に入力された後、該エンジン停止信号発生器43から設定時間だけエンジン停止信号S6を出力するようにしてもよい。このように、エンジン停止信号発生器43からのエンジン停止信号S6を時限信号にしておくと、その設定時間だけエンジン停止リレーR2を作動させ、そのタイマー作動後は接点52がOFFになってエンジン停止ソレノイド16へは通電しなくなる。従って、エラー監視器41からのエラー検出信号S5が継続して出力されていても、エンジン停止ソレノイド16が焼け切れるというトラブルを未然に解消でき、しかもバッテリ12の無駄な電力消費をなくすこともできる。
以下、個別の実施形態について説明する。
図1に示す第1実施形態の安全装置では、エンジン停止信号発生器43にエンジン回転検出器17からのエンジン回転検出信号S8を入力している。尚、この第1実施形態では、エンジン回転検出器としてオルタネータ17を採用している。そして、エラー監視器41からのエラー検出信号S5がエンジン停止信号発生器43に出力されている状態で、エンジン始動スイッチ13によりエンジン11を起動させたときに、該エンジン11が再回転したときのエンジン回転検出信号S8がエンジン停止信号発生器43に入力され、その回転検出信号S8と上記エラー検出信号S5によってエンジン停止信号発生器43がエンジン停止信号S6を再発信するようにしている。尚、この第1実施形態では、エラー監視器41からのエラー検出信号S5がエンジン停止信号発生器43に入力されていない正常時には、エンジン11を起動させてエンジン回転検出信号S8がエンジン停止信号発生器43に入力されても、該エンジン停止信号発生器43は作動することがなく、従って、この場合はエンジン11が正常に起動する。
この図1に示す第1実施形態の安全装置では、作業中にエラー監視器41がエラー検出したときに、エンジン停止信号発生器43からのエンジン停止信号S6でエンジン11を停止させるが、その後、エンジン始動スイッチ13を始動操作するとエンジン11は再起動できる。ところが、エラー監視器41からエラー検出信号S5が出力されている状態でエンジン11を再起動させたときには、エンジン回転検出器(オルタネータ)17からの回転検出信号S8がエンジン停止信号発生器43に入力され、該エンジン停止信号発生器43からエンジン停止信号S6が発信されて直ちにエンジン11を停止させるようになる。尚、この場合のエンジン停止信号S6もタイマー44により短時間の時限信号となるので、エンジン停止ソレノイド16に対する通電時間は短い。
図2に示す第2実施形態の安全装置では、エンジン停止信号発生器43にエンジン始動スイッチ13からの始動操作信号S1を入力している。そして、エラー監視器41からのエラー検出信号S5がエンジン停止信号発生器43に出力されている状態で、エンジン始動スイッチ13からの始動操作信号S1が出力された後、該エンジン始動スイッチ13をOFFにしたときにエンジン停止信号発生器43がエンジン停止信号S6を再発信するようにしている。このエンジン停止信号S6は、エンジン停止リレーR2を作動させ→エンジン停止ソレノイド16をONにし→エンジン11の起動を不能にする。尚、この場合のエンジン停止ソレノイド16への通電時間もタイマー44の設定時間だけである。
又、この図2に示す第2実施形態では、上記エラー検出信号S5が発信されている状態で、エンジン始動スイッチ13からの始動操作信号S1が発信されると、エンジン停止信号発生器43から、直ちに(タイマー44を作動させることなく)エンジン停止リレーR2を作動させるリレー操作信号S9が発信されるようにしている。そして、この図2に示す第2実施形態では、エラー監視器41からのエラー検出信号S5が出力されている状態でエンジン始動スイッチ13を操作した場合には、スタータ14は作動するものの、エンジン始動スイッチ13の始動操作信号S1とエラー監視器41からのエラー検出信号S5とに基いてエンジン停止信号発生器43から直ちにエンジン停止リレーR2に向けてリレー操作信号S9が発信され→該エンジン停止リレーR2が作動し→エンジン停止ソレノイド16がONし→エンジン11の起動が不能になる。従って、この第2実施形態の場合には、エラー監視器41からのエラー検出信号S5が出力されている状態では、エンジン始動スイッチ13を操作してもエンジン11は起動しない。尚、この第2実施形態の場合も、エラー監視器41からのエラー検出信号S5がエンジン停止信号発生器43に入力されていない正常時には、エンジン始動スイッチ13からの始動操作信号S1がエンジン停止信号発生器43に入力されても、該エンジン停止信号発生器43は作動することがなく、従って、この場合もエンジン11が正常に起動する。
尚、この第2実施形態の変形例では、上記リレー操作信号S9を発信させないようにすることもできる。この場合は、エラー監視器41がエラーを検出して、エンジン停止信号発生器43によりエンジン11を停止させた後、エンジン始動スイッチ13を始動操作するとエンジン11は再起動できるが、エラー検出信号S5が出力中であれば、エンジン11が再起動しても、エンジン始動スイッチ13を操作解除することにより、上記のようにエンジン停止信号発生器43を作動させて、直ちにエンジン11を停止させるようになる。
尚、この種の油圧式作業車は、車両メーカーによって製造された車両1に、別の組立メーカーが作業機2を組付けて完成させる場合がほとんどであり、その場合、エンジン始動スイッチ13の電気回路中にエンジン再起動禁止手段を組み込む作業は面倒となってコストアップになる。ところが、図1又は図2に示す第1〜第2の実施形態では、車両1側に手を加えることなく、組立メーカーの通常作業範囲で行うことができるので、コストの面で有利となる。
【発明の効果】
本願請求項1〜2の各発明の作業車の安全装置では、エンジン停止信号発生器43からのエンジン停止信号S6を、エンジン停止ソレノイド16が作動してエンジン11を停止せしめ得る程度の短時間の時限信号としているので、何らかの理由で制御装置4の緊急停止装置が作動しても、エンジン11を停止させた後、直ちにエンジン停止ソレノイド16への通電を切ることができる。従って、該エンジン停止ソレノイド16が焼き切れるというトラブルを未然に解消できるとともに、バッテリ12からの無駄な電力消費が無くなって電圧低下の問題も解消されるという効果がある。
又、本願請求項1の発明では、エンジン停止信号発生器43にエンジン回転検出信号S8を入力し、エラー監視器41がエラー検出状態のときに、エンジン11が起動したときに直ちにエンジン停止信号S6を発信するようにしている。他方、本願請求項2の発明では、エラー監視器41がエラー検出状態で、エンジン始動スイッチ13を始動操作後に操作解除したときに、エンジン停止信号発生器43からエンジン停止信号S6を発信するようにしている。従って、請求項1又は2の発明では、それぞれエラー監視器41がエラー検出状態のときに、もしエンジン11が起動しても直ちにエンジン停止させることができ、エラー監視器41がエラー検出状態であることに気づかずにエンジン11を起動させても、油圧ポンプ25が作業機2のアクチュエータを作動させるほど駆動されることがないので、安全性が確保できるという効果がある。
尚、本願請求項2の発明にかかる図2の実施形態では、エンジン始動スイッチ13を始動操作しても、スタータ14は作動するものの、エンジン11は起動不能となり、より一層の安全性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願第1実施形態にかかる作業車の安全装置のブロック図である。
【図2】 本願第2実施形態にかかる作業車の安全装置のブロック図である。
【図3】 油圧式作業車の一例である高所作業車の側面図である。
【図4】 従来の作業車の安全装置のブロック図である。
【符号の説明】
1は車両、2は作業機、4は制御装置、11はエンジン、13はエンジン始動スイッチ、16はエンジン停止ソレノイド、17はエンジン回転検出器(オルタネータ)、25は油圧ポンプ、41はエラー監視器、43はエンジン停止信号発生器、44はタイマー、R1はエンジン始動リレー、R2はエンジン停止リレー、R3はエラー連動リレーである。
Claims (2)
- 車両(1)のエンジン(11)あるいは車両に搭載した油圧ユニットのエンジンによって駆動される油圧ポンプ(25)からの作動油で作業機(2)の各種アクチュエータを操作し、且つ制御装置(4)で作業機(2)の運転を制御するようにした作業車であって、前記制御装置(4)に、前記作業機(2)を緊急停止させる必要があるエラーが発生したときにそれを検出するエラー監視器(41)と、該エラー監視器(41)でエラーを検出したときにエンジン停止ソレノイド(16)に対してエンジン停止信号(S6)を発信するエンジン停止信号発生器(43)を備えた安全装置において、
前記エンジン停止信号発生器(43)からのエンジン停止信号(S6)は、前記エンジン停止ソレノイド(16)が作動してエンジン(11)を停止せしめ得る程度の短時間の時限信号とするとともに、
前記エンジン停止信号発生器(43)にエンジン回転検出器(17)からのエンジン回転検出信号(S8)を入力し、前記エラー監視器(41)からのエラー検出信号(S5)が前記エンジン停止信号発生器(43)に出力されている状態で、エンジン(11)が再回転したときのエンジン回転検出信号(S8)により前記エンジン停止信号発生器(43)が前記エンジン停止信号(S6)を再発信するようにした、
ことを特徴とする作業車の安全装置。 - 車両(1)のエンジン(11)あるいは車両に搭載した油圧ユニットのエンジンによって駆動される油圧ポンプ(25)からの作動油で作業機(2)の各種アクチュエータを操作し、且つ制御装置(4)で作業機(2)の運転を制御するようにした作業車であって、前記制御装置(4)に、前記作業機(2)を緊急停止させる必要があるエラーが発生したときにそれを検出するエラー監視器(41)と、該エラー監視器(41)でエラーを検出したときにエンジン停止ソレノイド(16)に対してエンジン停止信号(S6)を発信するエンジン停止信号発生器(43)を備えた安全装置において、
前記エンジン停止信号発生器(43)からのエンジン停止信号(S6)は、前記エンジン停止ソレノイド(16)が作動してエンジン(11)を停止せしめ得る程度の短時間の時限信号とするとともに、
前記エンジン停止信号発生器(43)にエンジン始動スイッチ(13)からの始動操作信号(S1)を入力し、前記エラー監視器(41)からのエラー検出信号(S5)が前記エンジン停止信号発生器(43)に出力されている状態で、エンジン始動スイッチ(13)からの始動操作信号(S1)が出力された後、該エンジン始動スイッチ(13)を操作解除したときに前記エンジン停止信号発生器(43)が前記エンジン停止信号(S6)を再発信するようにした、
ことを特徴とする作業車の安全装置。
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