JP3867063B2 - ホース試験装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、消防用ホース等の耐圧性能を試験するためのホース試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、消防用ホースは、高い水圧の下で使用され、しかも一旦火災等が生じた際には、確実にその機能を発揮するものでなければならならず、品質的に劣るものや不安のあるものを使用することは極めて危険である。そのため、消防法において規格が定められ、この規格に適合するものだけが使用を許可されている。一方、近年、消防用設備等の点検基準が改正され(平成14年3月12日 消防庁告示第3号)、屋内消火栓設備、屋外消火栓設備等における消防用ホースについて、一定条件の下、ホースの耐圧性能を確認することが義務化されている。
【0003】
また、消防用ホースの如く端部に結合金具が装着されているものは、ホース本体は繊維製の円筒状の織物で構成され、その内面または表面がゴム又は合成樹脂で被覆されているため、ホース本体からの水漏れの懸念はないが、結合金具自体のパッキングの不具合や、ホース本体に結合金具を装着する際に、ホース本体が過度に締め付けられて損傷したり、その逆に締め付けが不十分でホース本体と結合金具との間に隙間が生じたりしてホースに高い水圧が負荷されたときに、ホース本体の結合金具の装着部近傍から水漏れが発生し易い。
【0004】
かかる水漏れの有無を確認し、ホースの耐圧性能を試験するため、特許文献1に記載のホース試験装置100が使用されている。このホース試験装置100においては、図15(a)にその要部を拡大して示すように、ホース接続管42に一対の接続金具43,43が連結され、該接続金具43,43にホースの端部に装着された結合金具51,51が接続されている。また、ホース接続管42の上部に横方向に架設された支持部材40と支持部材41との間に、前記接続金具43に対応してクランプ機構44が設けられている。このクランプ機構44においては、軸45に対して偏心している偏心ローラ47と、軸46に対して同心のローラ48とが平行に配置され、該偏心ローラ47とローラ48のそれぞれの軸45,軸46の一端部が支持部材40に、他端部が支持部材41にそれぞれ回転自在に支持されている。そして、前記偏心ローラ47とローラ48との間にホース本体50の途中が挟持されている。なお、前記クランプ機構44は、前記ホース本体50の長手方向に進退自在に構成されている。
【0005】
以上の状態で、外部の消火栓や水道栓等の水源からホース接続管42に水を送入すると、前記接続金具43および前記結合金具51を介して各ホース本体50に水が供給される。この状態で、偏心ローラ47の外周面に固設された操作ハンドル49を回転させると、該偏心ローラ47が回転し、前記ホース本体50の途中が前記偏心ローラ47とローラ48との間に閉塞状態に挟持される。
【0006】
この後、前記ホース試験装置100に備えられた手押しポンプにより前記ホース本体50の内部に水を供給しながら該ホース本体50の内部を加圧すると、図15(b)に模式的に示すように、前記ホース本体50の途中は、前記偏心ローラ47とローラ48との間に閉塞状態に挟持されているため、ホース本体50は円筒状に膨張し、該膨張部分の前記ホース本体50の長手方向への伸張により前記クランプ機構44が押されて移動するとともに、該クランプ機構44による前記ホース本体50の挟持部の近傍が拡幅する。そして、その拡幅に伴って前記偏心ローラ47が前記ホース本体50の膨張部分を縮退させるように偏心回転し、前記偏心ローラ47とローラ48との間隔が一定に維持されて前記ホース本体50の挟持状態が保たれる。
【0007】
この状態を数分間保持し、ホース本体50の内部の水圧の変動を観察することで前記ホース本体50の耐圧性能が試験される。即ち、圧力が低下した場合は、水漏れがある(不良品)と判断され、圧力変動がない場合は、水漏れがない(良品)と判断される。このホース試験装置100によれば、広いスペースを必要とせず、簡単且つ短時間でホースの耐圧性能試験が行えるとされている。
【0008】
【特許文献1】
登録実用新案第3011079号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記したホース試験装置100によれば、前記ホース本体50の挟持部近傍の拡幅の度合いが、前記偏心ローラ47側と前記ローラ48側とでほぼ等しくなる。これにより、前記ホース本体50の膨張部分を縮退させるように前記偏心ローラ47を偏心回転させる回転力が、前記膨張部分のホース本体50の長手方向への伸張により発生する、該膨張部分を伸張させるように偏心回転させる回転力よりも小さくなることがあり、前記偏心ローラ47が前記膨張部分を伸張させるように偏心回転して前記挟持部の幅が拡がり、該挟持部から水が漏れ出ることで、ホース本体50の内部の水圧が変動し、ホースの耐圧性能試験が適切に行えないことがあった。なお、前記偏心ローラ47に固設された操作ハンドル49を操作すれば、前記クランプ機構44によるホース本体途中の挟持状態を保つことは可能であるが、かかる操作は煩に耐えない。
【0010】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、クランプ機構によるホース本体途中の挟持状態が安定に保たれ、ホースの性能試験を適切に行うことができるホース試験装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、本発明に係るホース試験装置は、ホース本体の端部に装着された結合金具3が着脱自在に接続される接続金具1と、該接続金具1に前記結合金具3が接続された状態で前記ホース本体途中を閉塞状態に挟持するとともに、前記ホース本体の長手方向に進退自在に構成されたクランプ機構5と、前記接続金具1および結合金具3を介して外部の水源から前記ホース本体に水を供給する給水配管系と、前記ホース本体の内部の水を加圧する水加圧手段とを備えたホース試験装置において、前記クランプ機構5は、前記ホース本体の長手方向と略直交する回転軸中心を有する偏心ローラ8と、該偏心ローラ8の回転軸中心に沿って延びる側縁部9aが前記接続金具1側に形成された挟持体9とを備えたことを特徴とする。
【0012】
上記構成によれば、ホース本体の内部の水を加圧した際の、ホース本体の挟持部近傍の拡幅の度合いが、挟持体側よりも偏心ローラ側で大きくなるため、ホース本体の膨張部分を縮退させるように偏心ローラを偏心回転させる回転力が、前記膨張部分のホース本体の長手方向への伸張により発生する、該膨張部分を伸張させるように偏心回転させる回転力よりも大きい状態に維持される。
【0013】
前記挟持体9には、前記側縁部9aから下方に傾斜するように広がる挟持面9bが形成されており、該挟持面9bと前記偏心ローラ8の外周面との間に前記ホース本体途中が挟持されることが好ましい。
【0014】
上記好ましい構成によれば、ホース本体の挟持部近傍の拡幅の度合いが、挟持体側よりも偏心ローラ側で更に大きくなり、ホース本体の膨張部分を縮退させるように偏心ローラを偏心回転させる回転力と、前記膨張部分を伸張させるように偏心回転させる回転力との差が更に拡げられた状態に維持される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るホース試験装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態のホース試験装置を左斜め上方からみた立体図である。また、図2〜図7に、該ホース試験装置の平面図、左側面図、右側面図、正面図、背面図、底面図をそれぞれ示す(図3および図4においては、図2のA−A線における断面を透視した)。これら図面に示すように、前記ホース試験装置は、左右一対の円筒形状の接続金具1,1と、被試験体であるホースのホース本体途中を挟持する左右一対のクランプ機構5,5とを備えている。前記接続金具1,1およびクランプ機構5,5は、ホース試験装置本体の中心を通る中心線4(図2)を基準としてほぼ左右対称に設けられている。前記クランプ機構5,5は、それぞれ円柱形状の偏心ローラ8と、該偏心ローラ8と対向して設けられた平板形状の挟持体9と、該挟持体9から上下方向に立設状態に設けられた左右一対の支持部6,6とを備えている。前記接続金具1,1は、それぞれ前記ホース本体の端部に装着された結合金具が着脱自在に接続されるように構成されており、前記クランプ機構5,5は、それぞれ各接続金具1に前記結合金具が接続された状態で前記ホース本体途中を閉塞状態に挟持するように構成されている。
【0016】
図8〜図11に、前記クランプ機構5,5の平面図、正面図、背面図(図2のB−B線矢視図)、右側面図をそれぞれ示す。図1〜図11を参照して、前記支持部6,6には、前記接続金具1側と反対側(ホース試験装置の正面側)に開口した左右一対の凹部6a,6aが形成されている。また、前記偏心ローラ8は、挟持するホース本体の長手方向と略直交する回転軸中心8cと、径方向断面の軸中心8dとを備え、該回転軸中心8cは、前記ホース本体を挟持したときに、前記断面の軸中心8dに対して前記ホース本体から離間した側に位置するように設けられている。前記偏心ローラ8の左右側面には、前記回転軸中心8cを中心とする円柱状突起8a,8aが形成されている。
【0017】
該円柱状突起8a,8aは、前記凹部6a,6aの開口部で前記支持部6,6に貫設された左右一対の係止ピン6b,6bにより係止された状態で、前記凹部6a,6aに着脱自在に係合している。また、これにより、前記偏心ローラ8は前記支持部6,6に偏心回転自在に支持されている。更に、前記偏心ローラ8には、手で把持して偏心ローラ8を偏心回転させるための操作レバー8bが固設されている。
【0018】
また、前記挟持体9には、前記偏心ローラ8の回転軸中心8cに沿って延びる側縁部9aが前記接続金具1,1側に形成され、前記側縁部9aから前記接続金具1側に向かって広がる挟持面9bが形成されている。図11を参照して、前記偏心ローラ8が、前記回転軸中心8cと前記断面の軸中心8dとを結ぶ線が水平状態となっている状態から反時計回りに偏心回転することにより、該偏心ローラ8の外周面と前記挟持面9bとの間隔が狭まり、該挟持面9bと前記偏心ローラ8の外周面との間に前記ホース本体の途中が閉塞状態に挟持されるようになる。
【0019】
また、前記クランプ機構5,5は、一端側が装置本体に固定されるとともに、他端側が各クランプ機構5を押圧するように構成されたバネを有するバネ機構7によって、それぞれ挟持するホース本体の長手方向に進退自在に構成されている。
【0020】
また、前記装置本体には、取手13を上部に有する開閉自在な水損防止用の天蓋14が設けられており、装置本体の後方下端には、その内部に貯留された水を排水するためのドレンコック29が設けられている。なお、前記天蓋14は、装置本体内部を透視可能なように、アクリル樹脂等の透明な樹脂で形成されている。
【0021】
また、前記装置本体の前方下端および後方下端には、それぞれ左右一対のキャスタ10,10が配設され、前記装置本体の後方上部および左右側面には、それぞれ手押し用のハンドル11および左右一対の取手12,12が固設されているため、ホース試験装置本体は、手動で移動自在になっている。
【0022】
また、前記装置本体の背面には、外部の水道栓等と接続される充水コック16と、所定の圧力に加圧した水を供給する加圧ポンプと接続される加圧コック17とが配設されている。
【0023】
なお、図11に示すクランプ機構5においては、前記挟持体9の挟持面9bは、前記側縁部9aから下方に傾斜するように広がっている。
【0024】
図12は、本実施の形態のホース試験装置に、消防用ホース2が装着された状態を示す平面図である。このように、前記接続金具1,1には、それぞれ消防用ホース2のホース本体2aの端部に装着された結合金具3が着脱自在に接続されている。そして、この状態で、前記クランプ機構5,5によって、前記ホース本体2aの途中が挟持されている。また、前記充水コック16は、外部の水道栓等とホース16aを介して接続されており、前記加圧コック17は、加圧ポンプ30とホース17aを介して接続されている。
【0025】
図13(a)は、前記ホース試験装置における接続金具1,1が配置された部位を拡大して示す平面図であり、図13(b)は、その正面図である。図13(a)に示すように、前記接続金具1,1は、いずれも消防用ホースのいわゆる差し込み式金具が接続される形態のものであり、消防用ホースの結合金具の差し口が接続される雌型接続金具1aと、該結合金具の受け口が接続される雄型接続金具1bとの1組で構成されている。
【0026】
また、図13(b)に示すように、前記雌型接続金具1aおよび雄型接続金具1bには、左右方向に架設された第1の継手配管15aと、該第1の継手配管15aと略平行に架設された第2の継手配管15bとが接続されている。前記第1の継手配管15aは、上方に延びる配管15fによって、該第1の継手配管15aと略平行に架設された第3の継手配管15cと略中央部で接続されている。
【0027】
該第3の継手配管15cには、前記充水コック16および前記加圧コック17が接続されている。該充水コック16および加圧コック17には、それぞれ開閉バルブ16bおよび開閉バルブ17bが備えられている。また、前記第3の継手配管15cには、図13(b)を参照して、ホース本体2aの内部の水圧をモニターするための圧力計18が接続されており、該第3の継手配管15cの略中央部には、各配管内に残留した空気を抜くための空気抜きコック19が接続されており、該空気抜きコック19には、開閉バルブ19aが備えられている。
【0028】
前記第2の継手配管15bは、下方に延びる配管15gによって、該第2の継手配管15bと略平行に架設された第4の継手配管15dと、略中央部で接続されている。該第4の継手配管15dには、それぞれ所定の圧力で作動するように設定された安全バルブ20〜22と、前記ホース本体2aや接続金具1内の水を排水するための排水コック23とが接続されている。該排水コック23には、開閉バルブ23aが備えられている。更に、前記第2の継手配管15cの右端部と、前記第4の継手配管15dの右端部とは、上下方向に延びる配管15eによって接続されている。
【0029】
図14は、前記クランプ機構5によって、前記ホース本体2aの途中が挟持された状態を模式的に示す側面図である。図14に示すように、前記ホース本体2aの結合金具3が前記接続金具1に接続された状態で、前記クランプ機構5における偏心ローラ8と挟持体9との間に、前記ホース本体2aの途中が閉塞状態に挟持されている。該ホース本体2aの内部には、所定の圧力に加圧された水が充満されている。
【0030】
以下、本実施形態のホース試験装置により、消防用ホース2の耐圧性能を試験する方法について説明する。図12および図13(a)を参照して、消防用ホース2のホース本体2aを中途で二つ折りにし、その一端側の結合金具3(差し口)を雌型接続金具1aに、他端側の結合金具3(受け口)を雄型継手金具1bにそれぞれしっかりと接続する。なお、前記充水コック16は、開閉バルブ16bを閉止した状態でホース16aを介して外部の水道栓と接続しておき、前記加圧コック17は、開閉バルブ17bを閉止した状態でホース17aを介して加圧ポンプ30と接続しておく。なお、このとき、ホース試験装置に設けられたその他の開閉バルブも全て閉止状態としておく。
【0031】
次に、ホース本体2aを前記クランプ機構5,5における挟持体9上に載置し、前記偏心ローラ8の左右の円柱状突起8a,8aを前記支持部6,6の凹部6a,6aに係合させる。この後、前記円柱状突起8a,8aを、前記係止ピン6b,6bにより係止する。
【0032】
続いて、前記充水コック16の開閉コック16bを開放すると、水道栓から水が前記ホース16aを介して各継手配管15a〜15gに流入し、更に雌型接続金具1aおよび雄型接続金具1bを介してホース本体2aの内部に供給される。この後、前記開閉バルブ19aを開閉操作し、空気抜きコック19から各配管内に発生した空気を抜いてホース本体2aと各配管内とに水が充満した状態とし、次いで前記開閉コック16bを閉止する。
【0033】
この状態で、前記偏心ローラ8の操作レバー8bを下方に操作すると、図14を参照して、偏心ローラ8が反時計周りに偏心回転し、該偏心ローラ8の外周面と前記挟持面9bとの間隔が狭まり、該挟持面9bと前記偏心ローラ8の外周面との間にホース本体2aの途中が閉塞状態に挟持されるようになる。
【0034】
そして、前記開閉バルブ17bを開放して、前記加圧ポンプ30から所定の圧力に加圧した加圧水を供給すると、該加圧水は各継手配管15a〜15gと、前記雌型接続金具1aおよび雄型接続金具1bとを介してホース本体2aの内部の水を加圧する。これにより、ホース本体2aの挟持部、即ち、各クランプ機構5によって閉塞されたホース本体2aの途中から各接続金具1との間が加圧され、ホース本体2aが円筒状に膨張し、該膨張部分のホース本体2aの長手方向への伸張により各クランプ機構5が押されて移動するとともに、前記挟持部の近傍が拡幅する。ここでは、ホース本体2aの挟持部近傍の拡幅の度合いが、挟持体9側よりも偏心ローラ8側で大きくなっている。その後、その拡幅に伴って前記偏心ローラ8が前記ホース本体2aの膨張部分を縮退させるように偏心回転し、前記偏心ローラ8と挟持体9との間隔が一定に維持されて前記ホース本体2aの挟持状態が保たれる。
【0035】
この状態を数分間保持し、圧力計18によってホース本体2aの内部の水圧の変動を観察することで、消防用ホース2の耐圧性能が試験される。即ち、圧力が低下した場合は、耐圧性能が悪い(不良品)と判断され、圧力変動がない場合は、耐圧性能が良い(良品)と判断される。
【0036】
耐圧試験の終了後、前記開閉バルブ17bを閉止し、前記開閉バルブ23aを開けると、各継手配管15a〜15gを介して前記排水コック23からホース本体2aや各配管内に溜まった水が排水される。この後、前記クランプ機構5の操作レバー8bを元に戻すと、前記偏心ローラ8と挟持体9との間隔が拡げられ、ホース本体2aの拘束が解除される。更に前記係止ピン6b,6bを抜き取り、前記偏心ローラ8の左右の円柱状突起8a,8aを前記支持部6,6の凹部6a,6aから離脱させることにより、前記ホース本体2aを各クランプ機構5から取り外すことができる。また、前記ホース本体2aの一端側の結合金具3(差し口)を雌型接続金具1aから、他端側の結合金具3(受け口)を雄型接続金具1bからそれぞれ取り外すことにより、装置本体から消防用ホース2を取り外すことができる。
【0037】
以上説明したように、本実施の形態のホース試験装置によれば、ホース本体2aの内部の水を加圧した際の、ホース本体2aの挟持部近傍の拡幅の度合いが、挟持体9側よりも偏心ローラ8側で大きくなるため、前記ホース本体2aの膨張部分を縮退させるように前記偏心ローラ8を偏心回転させる回転力が、前記膨張部分のホース本体2aの長手方向への伸張により発生する、該膨張部分を伸張させるように偏心回転させる回転力よりも大きい状態に維持される。これにより、偏心ローラ8がホース本体2aの膨張部分を伸張させるように偏心回転することがなく、クランプ機構5によるホース本体途中の挟持状態が安定に保たれ、ホースの耐圧性能試験を適切に行えるようになる。
【0038】
また、前記挟持体9の挟持面9bは、前記側縁部9aから下方に傾斜しているため、該挟持面9bが傾斜していない場合と比較して、ホース本体2aの挟持部近傍の拡幅の度合いが、挟持体9側よりも偏心ローラ8側で更に大きくなり、前記ホース本体2aの膨張部分を縮退させるように前記偏心ローラ8を偏心回転させる回転力と、前記膨張部分を伸張させるように偏心回転させる回転力との差が更に拡げられた状態に維持される。これにより、クランプ機構5によるホース本体途中の挟持状態がより安定に保たれる。
【0039】
尚、上述した実施の形態のホース試験装置では、前記クランプ機構5は左右一対の1組設けたが、このように1組に限らず、2組、3組と増設し、それに応じて前記接続金具1を増設してもよい。
【0040】
また、給水配管系を、前記充水コック16および各継手配管15a〜15gで構成したが、前記接続金具1および結合金具3を介して外部の水源からホース本体2aに水を供給することができるものであれば、その他の構成でもよい。
【0041】
また、水加圧手段として、前記加圧ポンプ30を採用したが、前記ホース本体2aの内部の水圧を、例えば、0.5MPa以上2.0MPa以下の範囲の所定の圧力に設定できるものであれば、その他、電動ポンプ、高低差を利用した水タンク等でも構わない。
【0042】
また、前記接続金具1は、いわゆる差し込み式金具が接続される形態としたが、ネジ式金具が接続される形態とすることもできる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るホース試験装置によれば、クランプ機構によるホース本体途中の挟持状態が安定に保たれ、ホースの性能試験を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るホース試験装置を左斜め上方からみた立体図である。
【図2】 本発明に係るホース試験装置の平面図である。
【図3】 本発明に係るホース試験装置の左側面図である。
【図4】 本発明に係るホース試験装置の右側面図である。
【図5】 本発明に係るホース試験装置の正面図である。
【図6】 本発明に係るホース試験装置の背面図である。
【図7】 本発明に係るホース試験装置の底面図である。
【図8】 本発明に係るホース試験装置のクランプ機構の平面図である。
【図9】 本発明に係るホース試験装置のクランプ機構の正面図である。
【図10】 本発明に係るホース試験装置のクランプ機構の背面図である。
【図11】 本発明に係るホース試験装置のクランプ機構の右側面図である。
【図12】 本発明に係るホース試験装置に、消防用ホースが装着された状態を示す平面図である。
【図13】 図13(a)は、本発明に係るホース試験装置における接続金具が配置された部位を拡大して示す平面図であり、図13(b)は、その正面図である。
【図14】 本発明に係るホース試験装置のクランプ機構によって、ホース本体途中が挟持された状態を模式的に示す側面図である。
【図15】 図15(a)は、従来例のホース試験装置のクランプ機構の斜視図であり、図15(b)は、該クランプ機構のクランプ部の側面図である。
【符号の説明】
1…接続金具、3…結合金具、5…クランプ機構、8…偏心ローラ、9…挟持体、9a…側縁部、9b…挟持面
Claims (2)
- ホース本体の端部に装着された結合金具(3)が着脱自在に接続される接続金具(1)と、該接続金具(1)に前記結合金具(3)が接続された状態で前記ホース本体途中を閉塞状態に挟持するとともに、前記ホース本体の長手方向に進退自在に構成されたクランプ機構(5)と、前記接続金具(1)および結合金具(3)を介して外部の水源から前記ホース本体に水を供給する給水配管系と、前記ホース本体の内部の水を加圧する水加圧手段とを備えたホース試験装置において、
前記クランプ機構(5)は、前記ホース本体の長手方向と略直交する回転軸中心を有する偏心ローラ(8)と、該偏心ローラ(8)の回転軸中心に沿って延びる側縁部(9a)が前記接続金具(1)側に形成された挟持体(9)とを備えたことを特徴とするホース試験装置。 - 前記挟持体(9)には、前記側縁部(9a)から下方に傾斜するように広がる挟持面(9b)が形成されており、該挟持面(9b)と前記偏心ローラ(8)の外周面との間に前記ホース本体途中が挟持される請求項1に記載のホース試験装置。
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