JP3866153B2 - 農作物皮剥ぎ装置 - Google Patents

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  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばネギやゴボウ、アスパラガス、胡瓜、茄子、人参、長芋等の農作物を覆っている不必要又は食用に供し得ない表皮を分離する作業に用いられる農作物皮剥ぎ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例のネギを市場に出荷する場合、ネギの茎部外面を覆っている不必要又は食用に供し得ない表皮を手作業により分離していたが、分離作業に手間及び時間が掛かるため、ネギの表皮を機械的に分離する装置が既に市販されている。その装置としては、例えばノズルから吐出されるエアーをネギの茎部外面に吹き付けて、茎部外面の不要な表皮を、葉部側から根部側に向けて剥ぎ取り分離する皮剥ぎ装置(特開平10−108657号公報、特開2001−163号公報)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のネギを、例えばベルトや挟持板等の吊下げ手段に対して手作業により1本ずつ略垂直に吊下げて皮剥ぎ装置に供給するので、様々な長さを有するネギの皮剥ぎ開始部を略同一高さに揃えることが難しく、ネギの皮剥ぎ開始部がノズルの吐出口よりも高いと、一部の表皮が茎部に残ってしまい、茎部外面の不要な表皮を綺麗に剥ぎ取ることができない。且つ、ネギの葉部側を吊下げ手段で保持しているため、搬送途中に於いて、ネギの吊下げ高さを修正することができないという問題点を有している。
【0004】
また、他の分離方法として、例えばネギを、搬送手段により略水平に保持して分離する皮剥ぎ装置(特許第2980166号公報)があるが、搬送時に生じる機械的な振動によりネギの載置位置が変位しやすく、ネギの皮剥ぎ開始部が不規則となるため、不要な表皮を綺麗に剥ぎ取ることができない。且つ、ネギの皮剥ぎ開始部が略同一線上となるように作業者の手で載置位置を修正しなければならず、修正作業に手間及び時間が掛かるという問題点を有している。
【0005】
この発明は上記問題に鑑み、農作物搬送手段により搬送される農作物の皮剥ぎ開始部を略同一線上に揃えた状態に修正し、該農作物の表皮を皮剥ぎ開始部から剥ぎ取り及び分離することにより、様々な長さを有する農作物の表皮を確実且つ綺麗に分離することができ、作業の省力化及び能率アップを図ることができる農作物皮剥ぎ装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、農作物を搬送方向に対して略直交する状態に整列して搬送する農作物搬送手段と、上記農作物搬送手段により搬送される農作物を搬送方向と略直交する方向に対して移動させ、該農作物の皮剥ぎ開始部を搬送方向に対して略同一線上に揃えられた状態に修正する農作物整列手段と、上記農作物搬送手段により搬送される農作物の表皮を、該農作物の皮剥ぎ開始部から分離する農作物皮剥ぎ手段と、上記農作物整列手段及び農作物皮剥ぎ手段を、上記農作物搬送手段により搬送される農作物と略対向して搬送方向に移動する移動手段とを備えた農作物皮剥ぎ装置であることを特徴とする。
【0007】
上述の農作物は、例えばネギAやゴボウ、胡瓜、茄子、人参、長芋等で構成することができる。また、農作物搬送手段は、例えばバケット型の搬送コンベア2やベルトコンベア、ローラコンベア等で構成することができる。また、農作物整列手段は、例えば整列ユニット26及び一対の保持体29a、アーム、チャック等で構成することができる。また、農作物皮剥ぎ手段は、例えば皮剥ぎユニット28及び一対の支持アーム36、エアー吐出部37等で構成することができる。また、移動手段は、例えば可動枠31やガイドレール32,33、牽引チェーン34a,34b、モータ35a,35b或いはエアーシリンダ、ロッドレスシリンダ、ソレノイド、クランク機構、カム機構等で構成することができる。
【0008】
つまり、農作物搬送手段により搬送される農作物の皮剥ぎ開始部を、農作物整列手段により略同一線上に揃えた状態に修正すると共に、農作物皮剥ぎ手段を、農作物搬送手段により搬送される農作物と略対向して搬送方向に移動させながら、農作物の表皮を皮剥ぎ開始部から剥ぎ取り及び分離する。
【0009】
実施の形態として、農作物を搬送方向に対して略直交する状態に整列して搬送する農作物搬送手段と、上記農作物搬送手段により搬送される農作物を搬送方向と略直交する方向に対して移動させ、該農作物の皮剥ぎ開始部を搬送方向に対して略同一線上に揃えられた状態に修正する農作物整列手段と、上記農作物搬送手段により搬送される農作物の表皮を、該農作物の皮剥ぎ開始部から分離する農作物皮剥ぎ手段と、上記農作物皮剥ぎ手段を、上記農作物搬送手段により搬送される農作物と略対向して搬送方向に移動する移動手段とを備えた農作物皮剥ぎ装置で構成することができる。
【0010】
また、上記農作物整列手段及び農作物皮剥ぎ手段を、上記農作物搬送手段により搬送される農作物と略対向して複数設けることがきる。また、上記農作物整列手段を、上記農作物皮剥ぎ手段により剥ぎ取られる農作物の皮剥ぎ開始部を検出する皮剥ぎ開始部検出手段(例えば撮像カメラ19やビデオカメラ、イメージセンサ、画像素子等の光学的撮像手段)と、上記皮剥ぎ開始部検出手段から出力される検出情報に基づいて、上記農作物の皮剥ぎ開始部を判定する皮剥ぎ開始部判定手段(例えばCPU、ROM、RAMを内蔵した制御装置22やパーソナルコンピュータ等)と、上記皮剥ぎ開始部判定手段による判定に基づいて、上記農作物を搬送方向と略直交する方向に対して移動させ、該農作物の皮剥ぎ開始部を搬送方向に対して略同一線上に揃えられた状態に修正する皮剥ぎ開始部揃え手段(例えば保持ユニット29)とで構成することができる。
【0011】
【作用及び効果】
この発明によれば、農作物の皮剥ぎ開始部を、農作物整列手段により略同一線上に揃えた状態に修正して、その農作物の表皮を皮剥ぎ開始部から剥ぎ取り及び分離するので、一部の表皮が皮剥ぎ開始部に残ったりせず、様々な長さを有する農作物の表皮を確実且つ綺麗に分離することができる。且つ、農作物皮剥ぎ手段を、農作物搬送手段により搬送される農作物と略対向して搬送方向に移動させながら、不必要又は食用に供し得ない農作物の表皮を剥ぎ取り及び分離するので、農作物の皮剥ぎ開始部を手作業により整列するような手間及び作業が省けると共に、農作物を整列する作業及び農作物の表皮を分離する作業が連続して行え、皮剥ぎ作業の省力化及び能率アップを図ることができる。
【0012】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、農作物の一例であるネギの表皮を分離する作業に用いられる農作物皮剥ぎ装置を示し、図1に於いて、この農作物皮剥ぎ装置1は、搬送コンベア2の載置台2a…に載置されたネギA…を、搬送路上に設定した供給区間aと、切揃え区間bと、皮剥ぎ区間cと、回収区間dとに搬送するとき、ネギAを皮剥ぎ作業に適した状態に整列しながら、そのネギAの表皮Aeを剥ぎ取り分離する。
【0013】
上述の搬送コンベア2は、図2にも示すように、平面から見て略矩形の載置台2aを、搬送路両側部に張架した周回チェーン2b全長に対して所定間隔に隔てて取り付け、周回チェーン2bを、減速機付きモータ(図示省略)の駆動力により搬送方向に回転して、載置台2a…を、搬送方向に対して一定速度で周回移動する。且つ、後述する保持ユニット29の保持体29aが出没許容される開口部2cを、載置台2aの右側載置面に設け、ネギAの茎部Abを定位置に保持する凹状の受け部2dを、載置台2aの中央載置面に設けている。
【0014】
前述の切揃え区間bに配設した切揃え装置5は、搬送コンベア2により搬送されるネギAの根部Aa側を撮像カメラ6で撮像し、その撮像カメラ6から出力される画像情報に基づいて、根部Aaの切除量を制御装置7で個々に判定する。且つ、搬送路左側部に配設した根部切断装置8…は、制御装置7による判定に基づいて、ネギAの根部Aaを所定量切除する。搬送路右側部に配設した葉部切断装置9は、ネギAの葉部Acを所定量切除する。また、上述の切揃え装置5を、例えば特願平11−178235号、特願平11−332693号等の装置で構成することもできる。
【0015】
前述の皮剥ぎ区間cに配設した皮剥ぎ装置25は、図3、図4にも示すように、載置台2aに載置されたネギAの葉部Ac側を水平方向に対して首振り自在に保持し、ネギAの皮剥ぎ開始部Adを略同一線上に揃えた状態に整列する整列ユニット26と、ネギAの根部Aa側を葉部Ac側と略水平となる高さに持ち上げる支持ユニット27と、ネギAの不要な表皮Aeを剥ぎ取り分離する皮剥ぎユニット28とで構成される。
【0016】
且つ、ユニット26,27,28を、皮剥ぎ区間cに搬送されるネギA…と略対向して可動枠31下面に複数組取り付けると共に、整列ユニット26を、可動枠31下面に架設したガイドレール32に対してネギAの葉部Acと略対向して取り付け、皮剥ぎユニット28を、可動枠31下面に架設したガイドレール32に対してネギAの茎部Abと略対向して取り付け、搬送方向と略直交する方向に対して往復移動自在に設けている。
【0017】
且つ、可動枠31を、搬送路両側上部に架設したガイドレール33に対して搬送方向と略平行する方向に往復移動自在に設け、搬送路上部に張架した牽引チェーン34aを可動枠31に連結し、その牽引チェーン34aを、減速機付きモータ35aの駆動力により正逆回転して、整列ユニット26及び支持ユニット27、皮剥ぎユニット28を、ネギAの表皮Aeを剥ぎ取り開始する開始側上方と、その剥ぎ取り終了する終端側上方とに、搬送コンベア2の搬送速度と略同期して所定のピッチ分だけ往復移動する。
【0018】
且つ、可動枠31に張架した牽引チェーン34bを皮剥ぎユニット28に連結し、その牽引チェーン34bを、減速機付きモータ35bの駆動力により正逆回転して、後述する支持アーム36及びエアー吐出部37を、整列ユニット26及び支持ユニット27により持ち上げられたネギAの皮剥ぎ開始部Adに近い部分を保持する位置と、不要な表皮Aeが剥ぎ取られ根部Aa先端から抜取られる位置とに、ネギAの茎部Abに沿って搬送方向と略直交する方向に往復移動する。
【0019】
上述の整列ユニット26は、図2、図4にも示すように、載置台2aに載置されたネギAの茎部Abと葉部Acとの境界部分を撮像する撮像カメラ19と、その撮像カメラ19から出力される画像情報に基づいてネギAの皮剥ぎ開始部Adを判定する制御装置22と、ネギAの皮剥ぎ開始部Adを載置台2aの開口部2cと略対向する位置に修正する保持ユニット29とで構成される。
【0020】
上述の撮像カメラ19は、載置台2aに載置されたネギAの茎部Abと葉部Acとの境界部分に相当する外周面と対向して切揃え区間bの搬送路上部に配設され、その境界部分の撮像画像を画像処理装置20に出力する。
【0021】
前述の画像処理装置20は、撮像カメラ19により撮像された茎部Abと葉部Acとの間の画像情報を2値化処理して、制御装置22に出力する。且つ、搬送路下部に配設した番地読取り装置21は、載置台2a自体に設定又は載置台2aと対応して搬送コンベア2に設定した番地情報を読取り、その番地情報を制御装置22に出力する。
【0022】
また、番地情報に代わる識別手段の他の例として、例えば載置台2a自体に付設又は載置台2aと対応して搬送コンベア2に付設された記録媒体(例えばバーコード、IDカード、磁気カード等)の固有情報(番地やキャリア番号)を読取ったり、その記録媒体の固有情報と対応して制御装置22に記録された情報を読み出す等してもよい。
【0023】
図7は、農作物皮剥ぎ装置1の制御回路ブロック図を示し、制御装置22にはCPU、ROM、RAMが内蔵され、CPUは、ROMに格納されたプログラムに沿って、搬送コンベア2と、撮像カメラ19と、画像処理装置20と、番地読取り装置21と、整列ユニット26と、支持ユニット27と、皮剥ぎユニット28と、モータ29f,35a,35bの駆動及び停止を制御すると共に、画像処理装置20から出力される画像情報(例えば明暗や配色、反射光、透過光等の情報)に基づいて、ネギAの茎部Abと葉部Acとの境界部分(ネギAの皮剥ぎ開始部Ad)を個々に算出し、後述する皮剥ぎ装置25により皮剥ぎ開始されるネギAの皮剥ぎ開始部Adを総合判定する。
【0024】
且つ、後述するエアー吐出部37から吐出されるエアーGが最初に吹き付けられる皮剥ぎ開始部Adを基準として、そのネギAの皮剥ぎ開始部Adが載置台2aの開口部2と略対向する位置に到達するまでの移動距離を算出し、その移動距離情報と、番地読取り装置21で読取った載置台2aの番地情報とを対応させてRAMに記憶する。
【0025】
且つ、所定台数の載置台2a…が皮剥ぎ区間cに移動されたとき、載置台2a…の番地情報を番地読取り装置21で個々に読取り、その番地読取り装置21から出力される載置台2aの番地情報と対応する移動距離情報をRAMから読み出し、その移動距離情報に基づいて後述するモータ29fを正逆回転させ、一対の保持体29aで保持したネギAを搬送方向と略直交する方向に移動する。
【0026】
且つ、モータ29fから出力されるパルス信号に基づいて、保持ユニット29の移動量を個々に検出し、その検出される移動量情報と、予めRAMに記憶された移動量情報とを比較及び演算する。移動量が略同一であると判定されたとき、モータ29fの駆動を停止し、ネギAの皮剥ぎ開始部Adを皮剥ぎユニット28の皮剥ぎ開始位置と略対向する位置に停止する。また、移動量が異なると判定された場合、移動量情報が一致するまでモータ29fを正逆回転する。また、RAMに記憶された切断情報は、終端側から始端側に回帰するときに消去又は上書きする。
【0027】
前述の保持ユニット29は、一対の保持体29aを、搬送路右側部に配設した可動台29bの上下端部に対してネギAの葉部Acと対向して水平回動自在に取り付け、保持体29aと可動台29bとの間に張架したコイルスプリング29cの復元力により、ネギAの葉部Acを保持する姿勢に復帰する方向に回動復帰する。また、保持体29aの保持面に、例えばスポンジゴムやウレタンゴム等の柔軟性を有する弾性体を装着している。
【0028】
且つ、可動台29b下面に固定した昇降シリンダー29dのロッドを下側保持体29aに連結して、昇降シリンダー29dの作動により、下側保持体29aを、ネギAの根部Aaが上側保持体29aに対して押し付けられ、該根部Aa側が載置台2aから浮き上がった状態に保持される上昇位置と、上側保持体29aに対する押し付けが解除され、ネギAの搬送が許容される降下位置とに上下動する。
【0029】
且つ、搬送路右側上部に張架したチェーン29eを可動台29bに連結し、そのチェーン29eを、移動量検出機能付きモータ29fの駆動力により正逆回転して、保持ユニット29を、搬送方向と略直交する方向に対して独立して前後移動(例えばミリ単位)する。つまり、一対の保持体29aを、載置台2a左側部に突出するネギAの根部Aaと対向する待機位置と、その根部Aaを保持する保持位置と、ネギAの皮剥ぎ開始部Adを皮剥ぎユニット28の皮剥ぎ開始位置と略対向させた状態に修正する修正位置とに移動する。
【0030】
前述の支持ユニット27は、側面から見て略Y字状の支持体27aを、載置台2aの左側端部に突出されるネギAの茎部Ab下面と対向して昇降台27bに立設し、昇降台27b下面に固定した昇降シリンダー27cにより、支持枠27aを、ネギAの茎部Abが載置台2aよりも上方に持ち上げられる上昇位置と、ネギAの搬送及び載置台2aの移動が許容される降下位置とに上下動する。
【0031】
前述の皮剥ぎユニット28は、図5、図6にも示すように、上述の保持ユニット26により持ち上げられたネギAの茎部Abを、後述するエアー吐出部37から吐出されるエアーGが略均等に吹き付けられる状態に保持及び矯正する一対の支持アーム36と、一対の保持体29aにより保持されたネギAの茎部Ab外面に向けてエアーGを吐出する一対のエアー吐出部37とで構成される。
【0032】
上述の支持アーム36は、支持枠38に軸受した支軸39端部に固定され、その支軸39中間部に連結した連結杆40を連動板41に連結している。且つ、可動枠32に取り付けた開閉シリンダー42は、連結杆40及び連板41を介して支軸39を正逆回動し、一対の支持アーム36を、一対の保持体29aにより保持されたネギAの茎部Abを保持する閉角度と、その保持が解除される開角度とに回動する。
【0033】
前述のエアー吐出部37は、一対の支持アーム36により保持されるネギAの茎部Ab外周面と対向して支持枠38下面に取り付けられ、例えば送気用ブロワーやコンプレッサー等のエアー供給源(図示省略)に接続された吐出ノズル37a,37bを、表皮Aeが剥離された茎部Abの外周面及び引き剥がされた表皮Aeの裏面に対してエアーGが吹き付けられ、不要な表皮Aeが葉部Ac側から根部Aa側に向けて引き剥がされる角度に設けている。
【0034】
前述の回収区間dに配設した揃えベルト43は、搬送コンベア2の載置台2aに載置されたネギAの根部Aa先端と対向して搬送路左側部に張架され、ネギAの根部Aaを搬送方向に対して略真っ直ぐに揃えた状態に整列ガイドする。また、揃えベルト43に代わる揃え手段として、例えば板状や棒状のガイド部材等で揃えることもできる。
【0035】
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、農作物皮剥ぎ装置1によるネギAの整列動作及び皮剥ぎ動作を説明する。
【0036】
先ず、図1に示すように、荷受又は収穫されたネギA…を、供給区間aに周回移動される搬送コンベア2の載置台2a…に対して搬送方向と略直交する姿勢に揃えて1本ずつ載置すると共に、根部Aa先端を、例えばベルトや板等の揃え部(図示省略)に押し当てる等して、載置台2a左側部に所定長さ突出する状態に揃えて、切揃え区間bの切揃え装置5に供給する。
【0037】
次に、ネギAの根部Aa側を切揃え装置5の根部切断装置8…により所定量切除し、ネギAの葉部Ac側を葉部切断装置9により所定量切除して、皮剥ぎ区間cの皮剥ぎ装置25に対して連続して供給する。
【0038】
且つ、図2にも示すように、載置台2aに載置されたネギAの茎部Abと葉部Acとの境界部分を撮像カメラ19で撮像し、その画像情報を画像処理装置20で2値化処理して制御装置22に出力する。制御装置22は、画像処理装置20から出力される画像情報に基づいて、ネギAの皮剥ぎ開始部Adを個々に判定すると共に、ネギAの皮剥ぎ開始部Adが皮剥ぎユニット28の皮剥ぎ開始位置に到達するまでの移動距離を算出し、その移動距離情報と、番地読取り装置21で読取った載置台2aの番地情報とを対応させてRAMに記憶する。
【0039】
次に、図3、図4にも示すように、皮剥ぎ区間cにおいて、整列ユニット26及び支持ユニット27、皮剥ぎユニット28を、搬送コンベア2により搬送される所定数のネギA…と略同期して所定のピッチ分だけ搬送方向に移動させながら、保持ユニット29を独立駆動して、載置台2a右側部に突出するネギAの葉部Acを一対の保持体29aで保持して持ち上げ、根部Aa側を支持ユニット27…により所定高さに持ち上げて略水平に支持する。
【0040】
且つ、制御装置22は、番地読取り装置21で読取った載置台2aの番地情報と対応する移動距離情報をRAMから読み出し、その移動距離情報に基づいて、一対の保持体29aで保持したネギAを搬送方向と略直交する方向に対して独立して移動させ、ネギAの皮剥ぎ開始部Adを皮剥ぎユニット28の皮剥ぎ開始位置と略一致する状態に整列及び修正する。
【0041】
続いて、ネギAを皮剥ぎ作業に適した状態に整列した後、図5、図6にも示すように、皮剥ぎユニット28を独立駆動して、支持アーム36,36により茎部Abの曲がり部分を矯正しながら、エアー吐出部37から吐出されるエアーGをネギAの皮剥ぎ開始部Adと対応する茎部Ab外周面に対して略均等に吹付け、ネギAの不要な表皮Aeを根部Aa側に向けて一挙に分離及び除去する。
【0042】
根部Aa側に至る直前に、支持ユニット27を一旦降下して、ネギAの根部Aa側を垂れ下げた状態に保持する。皮剥ぎユニット28が根部Aaから抜取られたとき、支持ユニット27を再び上昇して支持する。若し、表皮Aeが根部Aa下端に垂れ下っている場合、例えば一対の分離ロールにより引っ張ったり、チャックやアーム等の挟持手段により引っ張ったり、吸気ブロワーや真空ポンプ等の吸引手段により吸引する等して分離除去してもよい。
【0043】
続いて、皮剥ぎユニット28を搬送路左側部に移動した後、整列ユニット26の一対の保持体29aによる保持を解除し、支持ユニット27を待機位置に降下して、皮剥ぎ済みのネギAを載置台2aに再び載置する。この後、載置台2aに載置されたネギAの根部Aaを回収区間の揃えベルト43に当接又は押当て、搬送方向に対して略真っ直ぐに揃えながら次の工程(例えば仕分け工程や箱詰め工程等)に供給する。以下、上述と同様にして、ネギAの切揃え作業と、整列作業と、皮剥ぎ作業とを継続して行う。
【0044】
以上のように、搬送コンベア2により搬送されるネギAの皮剥ぎ開始部Adを、撮像カメラ19から出力される画像情報に基づいて、皮剥ぎ装置25の整列ユニット26により略同一線上に揃えた状態に修正すると共に、そのネギAの表皮Aeを、皮剥ぎユニット28によりネギAの皮剥ぎ開始部Adから剥ぎ取り及び分離するので、一部の表皮Aeが皮剥ぎ開始部Adに残ったりせず、様々な長さを有するネギAの表皮Aeを確実且つ綺麗に分離することができる。
【0045】
且つ、整列ユニット26…及び皮剥ぎユニット28…を、搬送コンベア2により搬送されるネギA…と略対向して搬送方向に移動させながら、不必要又は食用に供し得ないネギAの表皮Aeを個々に剥ぎ取り及び分離するので、ネギAの皮剥ぎ開始部Adを手作業により整列するような手間及び作業が省けると共に、ネギAの皮剥ぎ開始部Adを整列する作業及びネギAの表皮Aeを分離する作業が機械的に連続して行え、皮剥ぎ作業の省力化及び能率アップを図ることができる。
【0046】
且つ、整列ユニット26…及び皮剥ぎユニット28…を搬送方向に往復移動して、搬送コンベア2により搬送されるネギAの表皮Aeを連続して剥ぎ取るので、間欠移動するのに比べて、整列ユニット26…及び皮剥ぎユニット28の設置台数が少なくて済み、装置全体の搬送距離が短くなるため、設置及びレイアウトが容易に行えると共に、切揃え工程から選別工程に至るまでの搬送ラインを1本に構成することができる。
【0047】
図8は、支持ユニット27及び皮剥ぎユニット28のみを搬送方向に対して往復移動する農作物皮剥ぎ装置1の他の実施例を示し、搬送路上の定位置に配設した整列ユニット26…を独立駆動して、ネギAの皮剥ぎ開始部Adを皮剥ぎユニット28の皮剥ぎ開始位置と略一致する状態に整列及び修正した後、支持ユニット27及び皮剥ぎユニット28を、搬送コンベア2により搬送される所定数のネギA…と略同期して所定のピッチ分だけ搬送方向に移動させながら、支持アーム36,36により茎部Abを保持して、エアー吐出部37から吐出されるエアーGによりネギAの表皮Aeを剥ぎ取り分離するので、上述の実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0048】
なお、上述の農作物皮剥ぎ装置1の構成は、例えば略垂直姿勢及び略斜め姿勢に保持されたネギAの表皮Aeを剥ぎ取る作業にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 農作物皮剥ぎ装置の配置状態を示す平面図。
【図2】 撮像カメラによるネギの皮剥ぎ開始部検出方法を示す側面図。
【図3】 皮剥ぎ装置による整列動作及び皮剥ぎ動作を示す平面図。
【図4】 皮剥ぎ装置による整列動作及び皮剥ぎ動作を示す側面図。
【図5】 皮剥ぎユニットによる皮剥ぎ動作を示す正面図。
【図6】 皮剥ぎユニットによる皮剥ぎ動作を示す平面図。
【図7】 農作物皮剥ぎ装置の制御回路ブロック図。
【図8】 農作物皮剥ぎ装置の他の実施例を示す側面図。
A…ネギ
Ab…茎部
Ad…皮剥ぎ開始部
Ae…表皮
G…エアー
1…農作物皮剥ぎ装置
2…搬送コンベア
2a…載置台
19…撮像カメラ
20…画像処理装置
21…番地読取り装置
22…制御装置
25…皮剥ぎ装置
26…整列ユニット
28…皮剥ぎユニット
29…保持ユニット
29a…保持体
36…支持アーム
37…エアー吐出部

Claims (4)

  1. 農作物を搬送方向に対して略直交する状態に整列して搬送する農作物搬送手段と、
    上記農作物搬送手段により搬送される農作物を搬送方向と略直交する方向に対して移動させ、該農作物の皮剥ぎ開始部を搬送方向に対して略同一線上に揃えられた状態に修正する農作物整列手段と、
    上記農作物搬送手段により搬送される農作物の表皮を、該農作物の皮剥ぎ開始部から分離する農作物皮剥ぎ手段と、
    上記農作物整列手段及び農作物皮剥ぎ手段を、上記農作物搬送手段により搬送される農作物と略対向して搬送方向に移動する移動手段とを備えた
    農作物皮剥ぎ装置。
  2. 農作物を搬送方向に対して略直交する状態に整列して搬送する農作物搬送手段と、
    上記農作物搬送手段により搬送される農作物を搬送方向と略直交する方向に対して移動させ、該農作物の皮剥ぎ開始部を搬送方向に対して略同一線上に揃えられた状態に修正する農作物整列手段と、
    上記農作物搬送手段により搬送される農作物の表皮を、該農作物の皮剥ぎ開始部から分離する農作物皮剥ぎ手段と、
    上記農作物皮剥ぎ手段を、上記農作物搬送手段により搬送される農作物と略対向して搬送方向に移動する移動手段とを備えた
    農作物皮剥ぎ装置。
  3. 上記農作物整列手段及び農作物皮剥ぎ手段を、上記農作物搬送手段により搬送される農作物と略対向して複数設けた
    請求項1又は2記載の農作物皮剥ぎ装置。
  4. 上記農作物整列手段を、上記農作物皮剥ぎ手段により剥ぎ取られる農作物の皮剥ぎ開始部を検出する皮剥ぎ開始部検出手段と、
    上記皮剥ぎ開始部検出手段から出力される検出情報に基づいて、上記農作物の皮剥ぎ開始部を判定する皮剥ぎ開始部判定手段と、
    上記皮剥ぎ開始部判定手段による判定に基づいて、上記農作物を搬送方向と略直交する方向に対して移動させ、該農作物の皮剥ぎ開始部を搬送方向に対して略同一線上に揃えられた状態に修正する皮剥ぎ開始部揃え手段とで構成した
    請求項1,2又は3記載の農作物皮剥ぎ装置。
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