JP3866115B2 - 折り畳み式の背もたれを備えた乗物用シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、折り畳むことができる背もたれを備えた乗物用シートに関する。
【0002】
特に、本発明は、背もたれとシート本体とを有する乗物用シートであって、背もたれが、横方向の水平なピボット軸線のまわりをピボット運動するように支持用強化部材に取り付けられている上部を少なくとも有し、支持用強化部材がシート本体に連結されており(この支持用強化部材は特にシート本体の一部を構成することもできるし、または背もたれの下部を形成することができ、シートの乗員の快適性を概して向上させるために背もたれの傾斜を調節するようになっているヒンジ機構によってシート本体にピボット運動するように取り付けることができ)、背もたれの上部が、背もたれの上部を少なくとも、起こされた通常の使用位置で支持用強化部材に連結するようになっているロック機構によって支持用強化部材に連結され、ロック機構が、少なくとも、背もたれを起こされた位置から折り畳まれた位置へ前方にピボット運動できるようにするために、背もたれの上部を解放して背もたれをピボット軸線のまわりにピボット運動させる、ユーザの手が届く操作部材によって作動させられる乗物用シートに関する。
【0003】
【従来の技術】
フランス特許出願公開明細書第2 770 811号には、ロック機構が、背もたれの上部にピボット運動するように取り付けられ、かつ支持部の強化部材に対して不動の切欠き部にはまるフックを有する、そのような乗物用シートの例が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この文献に記載されている装置は動作に関しては十分な満足を与えるものであるが、この種のロック機構は、特にフックおよびフックをはめる部品が比較的高価な微細切抜き加工によって作られる限り高価である。
【0005】
本発明の具体的な目的は、この欠点を軽減することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的のために、本発明によれば、当該種類のシートは、ロック機構が支持用強化部材と背もたれの上部とから選択される第1のシート要素にピボット運動するように取り付けられたロックカムを有し、ロックカムはロック位置に向かって弾性的に付勢され、かつ前記第1のシート要素によって支えられている操作部材を動かすことによって引込み位置に向かって移動可能であり、ロックカムが支持縁部と案内縁部を有し、ロックカムは、
背もたれの上部が起こされた位置にありかつロックカムがロック位置にあるとき、前記ロックカムの支持縁部が、支持用強化部材と背もたれの上部とから選択される、第1のシート要素と異なる第2のシート要素に固定された剛性のあるペグに対して押し当てられ、したがって前記ロックカムは前記背もたれの前記部が前方に折り畳まれるのを妨げ、前記背もたれの前記上部は前記支持用強化部材と接することによって前記支持用強化部材と協働してシートの背もたれの前記上部が後方にピボット運動するのを妨げ、
ロックカムが引込み位置にあるとき、ロックカムが前記ペグと接触せず、シートの背もたれの上部をその起こされた位置からその折り畳まれた位置へピボット運動できるようにし、
背もたれの上部が折り畳まれた位置にあるとき、前記背もたれは自由に起こされることが可能であり、したがってロックカムはペグに対して不動でないように位置し、前記ロックカムは少なくとも背もたれの上部の引き起し行程の一部の間にその案内縁部がペグに対して滑って接触するように位置し、ロックカムとペグは、背もたれの上部がその起こされた位置に向かってピボット運動するときにペグがロックカムの案内縁部に沿って支持縁部に向かって滑るように位置しており、ロックカムの支持縁部は背もたれの上部がその起こされた位置に戻るときにカムがペグに押し当てられるように配置され形成され、
ロックカムは第1および第2の主要面を有する1枚の金属板であり、ロックカムの第1の主要面は、シートの第1の要素に属しロックカムと平行に延びる第1のサイドプレートに対して滑るよう接触し、
シートの第2の要素は、第1のサイドプレートと平行で前記ペグに固定されている第2の剛性のあるサイドプレートを有し、少なくとも、ロックカムがロック位置にありかつ背もたれの上部が起こされた位置にあるとき、ロックカムは少なくとも部分的に第1および第2のサイドプレート間に位置し、
ロックカムは、シートの第1の要素にピボット運動するように取り付けられた第1の端部と、ロックカムの支持縁部を含む第2の端部の間にシート本体の縦方向に延び、ロックカムの案内縁部は第1の端部と支持縁部の間に延びており、したがってカムは、ロックカムがロック位置にあり、背もたれの上部が起こされた位置にある間、シートの第2の要素のペグに支えられ
シートの第2のシート要素は第1および第2のサイドプレートと平行な第3のサイドプレートを含んでおり、第2および第3のサイドプレートが互いに固定されており、少なくとも、ロックカムがロック位置にありかつ背もたれの上部が前記起こされた位置にあるときに、第1のサイドプレートとロックカムとを受け入れる間隙をそれらの間に形成し、
第2および第3のサイドプレートは、第1に、ペグを介し、第2に、第2および第3のサイドプレートを相互に連結し、背もたれの上部が前記起こされた位置にあるときに第1のサイドプレートと接することによって第1のサイドプレートと協働し、背もたれの上部が後方にピボット運動するのを妨げる少なくとも1つの連結壁を介して互いに固定されている
ことを特徴とする。
【0007】
これらの構成により、第1に、ペグが低コストで作製される独立した部品であり、第2に、カムがくさび作用によってペグと協働し、それによってカム製造およびカムまたはペグの組付けにおける小さな精度不足に対処でき、その結果、カムの作製およびシートの組立に標準的な製造工程を使用しているにもかかわらず背もたれの上部に非常に強くて安定した固定状態を実現することが可能となり、したがってシートのコストがさらに低くなるので、背もたれの上部のロック機構を低コストで作ることができる。
【0008】
また、カムと操作部材の両方がシートの同じ部分で支えられることにより、カムがより操作しやすくなる。
【0009】
本発明の好適な実施態様では、1つまたは複数の下記の構成を任意に使用できる。
【0011】
カムの支持縁部は、ロックカムの支持縁部がシートの第2のシート要素のペグに押し込まれるときにユーザが操作部材を動かさなければ前記ロックカムが引込み位置に入れないように形成されている。
【0014】
第2のサイドプレートはロックカムの第2の主要面から3ミリメートル(mm)未満の距離離れている。
【0017】
シートの第1のシート要素が背もたれの上部によって構成されており、シートの第2のシート要素が支持用強化部材によって構成されている。
【0018】
シートの第1のシート要素が支持用強化部材によって構成されており、シートの第2のシート要素が背もたれの上部によって構成されている。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
種々の図面において、同一の参照符号は全く同じまたは同様の部品を示す。
【0021】
図1は、自動車用シート1、例えば、シートを配置し直すことができる乗員室を有する乗物の後部シートを示す。
【0022】
このシート1は、自動車のフロアPに取り付けられたシート本体2と、横方向の水平な第1の軸線X1のまわりをピボット運動するようにシート本体2に取り付けられている背もたれ3とを有する。
【0023】
背もたれ3は、図示されている例では、ヘッドレストを含み、取っ手7または他の任意の操作部材によって操作されるヒンジ機構6によって、第1の軸線X1と平行な横方向の水平な第2の軸線X2のまわりをピボット運動するように背もたれ3の下部5に取り付けられている上部4を有している。
【0024】
取っ手7を角度方向8に動かすことによって背もたれ3全体が解放されて軸線X1のまわりをピボット運動し、そのため背もたれ3は、本発明の第2の実施形態を参照しながら以下に説明されるものと同様のトーションバーなどの弾性手段の作用を受けて前方にピボット運動しようとする傾向がある。したがって、シートの乗員は、快適さを向上させるようにその背もたれ3の傾きを従来の方法で調節できる。
【0025】
また、背もたれ3の上部4は横方向の水平な第2の軸線X2のまわりをピボット運動するように下部5に取り付けられている。背もたれ3の上部4は、以下に説明されるロック機構によって(図1の連続線で示されているように)ほぼ垂直の起こされた位置に通常維持されている。
【0026】
しかしながら、ロック機構は、ロック機構を矢印10の方向に動かすレバー9等といった操作部材よって引込み位置に動かされることが可能であり、それによって背もたれ3の上部4を解放し、上部4を、図1に鎖線で示されている、背もたれ3の上部4がシート本体2の上にほぼ水平に延びる折り畳まれた位置、すなわち「テーブル」位置まで前方にピボット回転できるように軸線X2を中心としてピボット運動させることができる。
【0027】
図2と図3に見られるように、背もたれ3の下部5は、示されている例では、軸線X1およびX2と直角をなし、シートの片側に配置され、金属製の少なくとも1つの横材によって一般に相互連結されている金属板の2つのサイドプレート11をそれ自体が有している剛性のある支持用強化部材5aを有する。支持用強化部材5aは、サイドプレート11と平行で、背もたれ3の上部4の剛性のある強化部材4aに属する金属製のサイドプレート12に、第2の軸線X2のまわりをピボット運動するように連結されている。支持用強化部材5aは、ヒンジ機構6によって第1の軸線X1のまわりをピボット運動するようにシート本体2の強化部材2aにも取り付けられている。
【0028】
また、背もたれ3の上部4をその下部5に対して通常は不動にする前述のロック機構は、シート1の片側に配置された少なくとも1つのロックカム13を含んでいる。
【0029】
示されている例では、このロックカム13は、前述のサイドプレート11および12と平行に延びる平面状の金属板によって構成されており、例えばカム13とサイドプレート12にリベット締めされているピボット14のまわりをピボット運動するように背もたれ3の上部4のサイドプレート12に取り付けられている。
【0030】
カム13はピボット14近傍の第1の端部15と支持縁部17を含む第2の端部16との間を縦方向Yに後方に延びており、支持縁部17は、前記支持縁部17を延ばした縦方向の案内縁部18をロックカム13の第1の端部15まで延ばす。
【0031】
ロックカム13は、前述のレバー9によって動かされる例えばボーデンケーブル20によって、引込み位置まで矢印19の方向に引き起こされることが可能である。また、ロックカム13は、ピボット14のまわりに巻き付けられ、ロックカム13の上縁部22に支えられる第1の弾性枝部と背もたれ3のサイドプレート12の折り曲げられた縁部23に支えられる第2の弾性枝部22の両方を有する例えばばね21によって、矢印19と逆の方向にロック位置に向かって弾性的に付勢される。
【0032】
シート1がその通常の使用位置にあるとき、すなわち背もたれ3の上部4がその起こされた位置にあり、ロックカム13がそのロック位置にあるとき、ロックカム13の支持縁部17は、支持用強化部材5aのサイドプレート11に固定されたリベット25の本体によって構成されるペグ24と接触状態となり、そのため背もたれ3の上部4は前方にピボット運動できない。それによりロックカム13の前述の縦方向Yはピボット14およびペグ24とほぼ直線状に延び、支持縁部17は、ばね21の作用を受けてペグ24に対して押し当てられるように斜線上を延びる、例えば60°〜80°の範囲にある比較的大きな角度を前記方向Yに対して形成する。
【0033】
このくさび作用のため、種々の部品の製造および組立によるゆるみがあっても解消される。これは比較的大きな製造公差を用いることができ、その結果として低コストの製造工程が使用可能となることを意味する。
【0034】
また、方向Yに対する支持縁部17の角度は、ロックカム13を起こすように前もってレバー9を動かすことなく背もたれ3の上部4に力が加えられた場合に、支持縁部17とペグ24の間の摩擦力によって前記ロックカム13をそのロック位置を維持することができ、したがって背もたれ3の上部4を前方に自由にピボット運動させないように設計されている。
【0035】
万一の衝突の際、ロックカム13が背もたれ3の上部4のサイドプレート12とすべるように接触し、支持用強化部材5aのサイドプレート11からの距離が小さくなるのでロック機構の強度が増し、それによってカム13が自由に変形するのを妨げることに注意すべきである。
【0036】
また、万一の事故の場合のロック機構の強度は、支持用強化部材5aのサイドプレート11が、背もたれ3の上部4がその起こされた位置にあるときにサイドプレート12の下部を覆う追加の金属板のサイドプレート26に固定されることにより、さらに高められる。そして、この追加のサイドプレート26は、リベット25が固定される後方端部27と、サイドプレート11、12、および26とほぼ直角に延び、例えば支持用強化部材5aのサイドプレート11の前方端部に形成されている折り曲げられた縁部29に溶接される折り曲げられた縁部28を形成する前方端部28との間をほぼ前述の縦方向Yに延びている。
【0037】
このように、サイドプレート11と26は、背もたれ3の上部4がその起こされた位置にあり、カム13がロック位置にあるときに、サイドプレート12の下部がカム13と一緒にはめ込まれる垂直の間隙30を画定するハウジングを一緒に形成する。サイドプレート12とカム13は、カム13の両側に少量の空間を残した状態で間隙30を介して挿入され、前記空いている空間は例えば3mm未満の厚みを有する。
【0038】
また、背もたれ3の上部4がその起こされた位置にあるとき、サイドプレート12の折り曲げられた縁部23がサイドプレート11の折り曲げられた縁部29に接触し、それによって背もたれ3の上部4を自由に後方にピボット運動させないようにする。
【0039】
前述の装置は次のように作動する。
【0040】
ユーザがテーブルを形成するように背もたれ3の上部4を折り畳もうとすると、図1に示されるレバー9が図2に示される矢印19の方向にロックカム13を引き起こすように操作され、それにより前記ロックカム13はその支持縁部17がペグ24とぶつからなくなる引込み位置に動く。
【0041】
それからユーザは背もたれ3の上部4を図4に示されるようにほぼ水平な位置に傾けることができる。
【0042】
この位置で、ロックカム13は、適切であれば、サイドプレート12の下部に形成された折り曲げられたタブ31などの接触部に支えさせることができる。
【0043】
シート1のユーザが、背もたれ3の上部4をこのテーブル位置すなわち折り畳まれた位置から始まって起こされた位置に戻そうとするときに、上部4が図5に示される矢印32の方向に軸線X2のまわりをピボット運動させられる。
【0044】
この動きの間、カム13の案内縁部18がペグ24に対して滑り、ロックカム13を矢印33の方向に引き起こす。案内縁部18の後方端部がペグ24を通り過ぎると、ロックカム13はばね21の駆動により矢印33と逆の方向に下向きにピボット運動し、そのためロックカム13の支持縁部17がペグ24に押し当てられるように戻り、それによって背もたれ3の上部4をその起こされた位置に固定する。
【0045】
本発明の第2の実施形態を図6〜図12を参照しながら以下に説明する。
【0046】
図6は、他の自動車用シート1、例えば、シートを配置し直すことができる乗員室を有する乗物の後部シート、特に乗物内で3列目を構成する後部座席にも通じる自動車のサイドドアと部分的に位置が合っている場所を占めるようになっている2列目のシートを示す。
【0047】
シート101は、動かせる脚部またはレールを介して乗物のフロアPに取り付けられているシート本体102を有する。また、背もたれ103は横方向の水平な軸線X1のまわりをピボット運動するようにシート本体102に取り付けられている。
【0048】
背もたれ103は、示されている例では、ヘッドレストを含む上部104を有し、上部104は、第1の軸線X1と平行な横方向の水平な第2の軸線X2のまわりを取っ手107または何らか他の操作部材の操作を受けてヒンジ機構106によってピボット運動するように背もたれ103の下部105に取り付けられている。
【0049】
取っ手107を角度方向Hに動かすことにより、背もたれ103全体が解放されて軸線X1のまわりをピボット運動させられ、そのため背もたれ103は以下に説明されるトーションバーなどの弾性手段の作用を受けて概して前方にピボット運動しようとする。したがって、シート1の乗員は、背もたれ103の傾きを背もたれ103を後方に押すことによって、または逆に前方に動かすことによって調節できる。図6に示されているように、例えば軸線X1とヘッドレストの上部とを通る背もたれ103の縦方向の軸線Vは、このように、前方の停止位置V1と後方の停止位置V2との間を角度範囲Aにわたって乗員の快適性を向上させるように調節することができる。
【0050】
背もたれ103の上部104は横方向の水平な第2の軸線X2のまわりをピボット運動するように下部105に取り付けられている。背もたれ103の上部104は、以下に説明されるロック機構によって、(図6の連続線で示されているように)下部105に対して起こされた位置に通常は保たれている。
【0051】
ロック機構は、取っ手107を角度方向108に動かすときに引込み位置に動かされることが可能であり、それによって背もたれ103の上部104を軸線X2のまわりでピボット運動させるように解放するが、それにもかかわらず前記上部104は、以下に説明される停止手段によって下部105に対して後方にピボット運動することを妨げられる。
【0052】
これらの停止手段を想定し、また、背もたれ103の下部105にかけられ、これを付勢し、前記下部105を前方にピボット運動させようとする弾性を想定すると、乗員がシートに腰掛けているときは背もたれ103の上部104は乗員自身の背中に支えられるので、背もたれ103の上部104は、背もたれ103の上部104に対してその起こされた位置にとどまっている。
【0053】
これに対し、ユーザがシートに着いていないときに取っ手107を角度方向108に動かすと、背もたれ103の下部105はそれ自体の弾性手段の駆動を受けて、図6に示される角度位置V1に達するまで前方にピボット運動し、背もたれ103の上部104は、図6の鎖線で示されているようなテーブルを構成するように折り畳まれた位置までいっぱいに自由に前方にピボット運動する。
【0054】
また、シート1は、ヒンジ機構106を解放して背もたれ103全体を前述の前方の調節位置V1を越えて、背もたれ103を例えば乗物の3列目のシートに届きやすくなる前方に傾けられた位置Rに達するまで前方にピボット運動させるように、矢印110の方向に動かせるレバーなどの第2の操作部材109も有する。
【0055】
図7、8、および9に示されているように、背もたれ103の下部105は、示されていた例では、軸線X1およびX2と直角をなし、シートの片側に配置された金属板の2つのサイドプレート111をそれ自体が有している剛性のある支持用強化部材105aを有する。支持用強化部材105aは、サイドプレート111と平行で、背もたれ103の上部104の剛性のある強化部材104aに属する金属製のサイドプレート112に、第2の軸線X2のまわりをピボット運動するように連結されている。
【0056】
背もたれ103の上部104の各サイドプレート112は、サイドプレート112の下部105に固定される、例えばリベット125等に属する剛性のあるペグ124によって軸線X2のまわりをピボット運動するように案内され、前記ペグ124は軸線X2と中心が合っている円形のスロット111aの中に滑るように入る。
【0057】
また、補強用金属シート111bは、背もたれ103の上部104が下部105に対してその起こされた位置にあるときに、サイドプレート112に接触することによってサイドプレート112と協働して前記上部104が後方方向にピボット回転運動するのを妨げるように、リベット締め、溶接等によってサイドプレート111に取り付けられることが有利である。背もたれ103の上部104の後方方向へのピボット回転運動も、スロット111a(図9参照)の前方端部111cに接触するペグ124によって妨げられ、この前方端部111自体が前述の補強用金属シート111bによって補強される。
【0058】
また、背もたれ103の上部104を下部105に対して通常は保持する前述のロック機構は、シートの、取っ手107と同じ側に配置される少なくとも1つのロックカム113を有する。
【0059】
図示されている例では、このロックカム113は、前述のサイドプレート111および112と平行に延び、例えばカム13とサイドプレート11とにリベット締めされたピボット114のまわりをピボット運動するように背もたれ103の上部104のサイドプレート111に取り付けられた金属板によって構成されている。
【0060】
カム113はピボット114近傍の第1の端部115と支持縁部117を含む第2の端部116との間を縦方向Yに後方に延びてペグ124に対して押し当てられ、支持縁部117は、それ自体が前記支持縁部117からロックカム113の第1の端部115まで延びる縦方向の案内縁部118を延ばす。
【0061】
ロックカム113は、取っ手107に属する、接触する突出縁部107aによって引込み位置まで矢印119の方向に引き起こされることが可能であり、前記取っ手107は任意に切り抜きの形で、ピボット107bによってサイドプレート111にピボット運動するように取り付けられる金属板の打ち抜き部品であってもよい。
【0062】
また、ロックカム113は、例えばピボット114のまわりに巻き付けられ、ロックカム113の上縁部122に支えられた第1の弾性枝部とサイドプレート111に連結された第2の弾性枝部とを有するばね121によって、矢印119と逆の方向にそのロック位置に向かって弾性的に付勢される。
【0063】
シート101がその通常の使用位置にあるとき、すなわち背もたれ103の上部104がその起こされた位置にあり、ロックカム113がそのロック位置にあるとき、ロックカム113の支持縁部117は、ペグ124と接触状態となり、したがって背もたれ103の上部104が前方にピボット運動することが妨げられる。この位置で、ロックカム113の前述の縦方向Yはピボット114およびペグ124とほぼ一直線上に延び、支持縁部117は、ばね121の作用を受けてペグ124に対して押し当てられるように斜線上を延びる、例えば角度約80°という比較的大きな角度を前記方向Yとなす。
【0064】
このくさび作用は、カム113のサイドプレート111および112の製造および組立によるゆるみを解消し、それにより比較的大きな製造公差を使用できるようにし、その結果として安価な製造工程を使用できるようにする。
【0065】
また、方向Yに対する支持縁部117の角度は、ロックカム113を起こすように前もって取っ手107を動かすことなく上部104に力が加えられた場合に、支持縁部117とペグ124の間の摩擦力によって前記ロックカム113をそのロック位置に保つことができ、それにより上部104が自由に前方にピボット運動することを妨げるように選択される。
【0066】
万一の衝突の際、(背もたれ103の上部104が下部105に対してその起こされた位置にあり、ロックカム113がそのロック位置にあるとき)ロックカム113が背もたれ103の下部105のサイドプレート111とすべるように接触し、背もたれ103の上部104のサイドプレート112によって部分的に覆われるので、ロック機構の強度が増し、サイドプレート112はロックカム113から3mm未満の短かい距離離れていることが好ましいことに注意すべきである。
【0067】
また、図7と図9に示されているように、背もたれ103の下部105の各サイドプレート111は、シート本体102の剛性のある強化部材に属するサイドプレート102aに、
ヒンジ機構106がロックされ、背もたれ103の下部105が軸線X1のまわりをピボット運動することを妨げるロック位置と、
ヒンジ機構106がロック解除され、背もたれ103の下部105が軸線X1のまわりをピボット運動できるようにするロック解除位置と、
の間を動くことができる駆動軸126などの回転駆動部材によって動かせる前述のヒンジ機構106によって連結される。
【0068】
駆動軸126は、ヒンジ106内部の1つまたは複数のばねによってそのロック位置に向かって、図9に示される矢印126aの方向に付勢されている。
【0069】
図7および図9に示されている例では、ヒンジ機構106はサイドプレート111の外側に固定されている。また、シート101の、取っ手107がある側では、ヒンジ機構106の駆動軸126が、サイドプレート111に対してシート101の内側に配置されているレバー127に、例えば溶接によって固定されている。
【0070】
このレバー127は、サイドプレート111に向かって突出する指部128を構成する折り曲げられたタブを有する、例えば、切り抜かれて折り曲げられた金属板の形態であってもよい。レバー127とサイドプレート111との間には、例えば金属から作られた2つの操作レバー129と130も駆動軸126のまわりを自由にピボット運動するように取り付けられており、これらのレバー129および130はレバー127の指部128と接触状態になるように取り付けられており、したがって2つのレバー129および130の一方が方向126bにピボット運動するときは必ず駆動軸126を前述の方向126aと逆のピボット回転方向126bに駆動する。
【0071】
レバー129は、取っ手107に固定されたペグ107cを滑らせる曲線状のスロット131を有する。レバー129の曲線状のスロット131は、下枝部と上枝部をそれぞれ構成する2つの枝部131aと131bを有し、これらの枝部はシート101の背もたれ103に向かって開いているほぼV字形に配置されており、レバー129自体は通常の使用位置のシート101の背もたれ103に向かってわずかに傾いている。また、シート101が通常の使用位置にあって、取っ手107が動かされないとき、取っ手107のペグ107cは前記枝部の下端部近傍のスロット131の下枝部131aにある。
【0072】
また、レバー130は、レバー130が前述の方向126bにピボット運動するときにレバー127の指部128と接するようになっている上アーム132と、サイドプレート111に向かって折り曲げられているタブ134内で終っている下アーム133とを有する。また、レバー130の下アーム133は、図6に示されているレバー109に連結されているボーデンケーブル135の端部に固定されており、それによって図6に示されているようにレバー109が矢印110の方向に動かされるときにレバー130を126bの方向(図9)にピボット運動させるようになっている。
【0073】
また、図7および図9に示されているように、例えば切り抜かれた1枚の金属板の形態で実現される引込み可能な止め部品136がサイドプレート111の下部のピボット137に取り付けられており、この止め部品136はばね138によって角度方向136a、すなわち下方向に付勢されている。止め部品136は、レバー130の折り曲げられたタブ134に支えられるペグ139をピボット137から最も遠いその端部に有する。
【0074】
また、図7および10に示されているように、サイドプレート111のそれぞれは、シート本体102のサイドプレート102aの、シート101と反対の側に支えられるトーションバー139によって軸線X1を中心として前方に付勢されている。
【0075】
また、剛性のあるリンクバー141が両ヒンジ106の駆動軸126をシートの片側に、これら両ヒンジ106が同時にロックおよびロック解除されるように相互連結し、また、剛性のあるリンクバー142が取っ手107と操作部品143を、取っ手107を支えないサイドプレート111で相互連結し、この操作部品143はロックカム113をその引込み位置に動かすようになっており、該カム113は、取っ手107を有しないサイドプレート111に取り付けられることを除き、前述のカム113と同じである。この追加のロックカム113は、前述のカム113と同様に取り付けられ、前述と同じリベット125等に固定され、対応するサイドプレート1112の下部に取り付けられたペグ124と前述同様に協働する。
【0076】
前述の装置は次のように作動する。
【0077】
ユーザが取っ手を108の方向に動かすと、図11に示されるように、取っ手107のペグ107cがレバー129のスロット131の中を、その上枝部131bの端部まで滑る。これにより、操作レバー129が126bの方向にピボット運動させられ、そのためこのレバー129がレバー127の指部128に支えられ、それによってシート101の2つのヒンジ106の両駆動軸126をロック解除位置に移動させ、その結果、背もたれ103の下部105が軸線X1のまわりを自由にピボット運動できる。これに対し、操作レバー130と引込み可能な止め具136は動けないままである。
【0078】
また、取っ手107の移動中、前記取っ手107の突出部107aが対応するロックカム113の案内縁部118に支えられ、それによって前記ロックカム113を引込み位置に移動させる。同様に、前述の操作部品143はロックカム113をシート101と反対側の引込み位置に移動させる。したがって、背もたれ103の上部104は軸線X2のまわりを同様に自由にピボット運動できる。図11の場合のようにユーザがシート101に座ると、やはりユーザ自身の背中が背もたれ103の上部107をその起こされた位置に維持し、そのため背もたれ103全体が軸線X1のまわりをピボット運動する。このピボット運動は、背もたれ103が図6に概略的に示されている位置V1に達するとシート本体102のサイドプレート102aの固定された止め具145に自由端部が接する引込み可能な止め具136によって、前方方向に制限される(例えば、図7に示されるように、背もたれ103が起こされているが最も遠い前方位置に調節されているとき、引込み可能な止め具136も、固定された止め具145と接し、背もたれ103が起こされているがその前方停止位置にない場合、引込み可能な止め具136は、前記固定された止め具145の前方に向かって、固定された止め具145から離れた位置にある)。
【0079】
また、図12に示されているように、乗員がシート上に不在で取っ手107が動かされると、背もたれ103の上部104が軸線X2のまわりを矢印144の方向に同様に前方にピボット運動し、それによりこの上部104がテーブル位置に折り畳まれる。
【0080】
この動きの間、ペグ124は対応するロックカム113の案内縁部118の上を滑りながらサイドプレート111のスロット111a内を上方向に滑る。
【0081】
シート101を、図12に示されている位置から始まって通常の使用位置に戻すことが望まれるとき、背もたれ103の上部104を起こすだけよく、それによってロックカム113がペグ124に対して押し当てられるように戻り、シート101が図7に示されているようにその通常の使用位置に戻る。
図13に示されているように、背もたれ103を図6に示されているように全体として前方に傾けられた位置Rに動かすことが望まれるとき、レバー109を、ボーデンケーブル135に牽引力をかけてレバー130を矢印136aの方向にピボット運動させるように矢印110の方向に動かす必要がある。次にレバー130の上アーム132がレバー127の指部128に接触し、それによって2つのヒンジ機構106の駆動軸126がロック解除位置に移動させられ、そのため背もたれ103が全体として軸線X1のまわりをピボット運動できるようになる。これに対し、レバー129は静止したままであり、ロックカム113はロック位置のままである。
【0082】
また、レバー130の折り曲げられたタブ134は、シート本体102のサイドプレート111の固定された止め具145ともはや協働していない引込み可能な止め具136を持ち上げ、したがって、背もたれ103は、図14に示されるように各サイドプレート111の下部146が対応する固定された止め具145に接するときに、前述の前方に傾いた位置Rに達した状態で、図6に示されている位置V1を越えて前方にピボット運動できる。
【0083】
止め具136は回転以外の動きでも動けることが分かるであろう。また、駆動軸126の静止位置がシート本体102に対して不動であるならば、然るべき場合に、この止め具136をシート本体102に対して動くように取り付けることができ、そのような状態では、固定された止め具145は支持用強化部材105aによって支えられるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常の使用位置にある本発明の第1の実施形態を構成する乗物用シートの概略図である。
【図2】シートの背もたれの上部が起こされた位置にあるときの図1のシートの強化部材の一部の詳細図である。
【図3】図2の線III−IIIに沿った断面図である。
【図4】背もたれの上部がテーブル位置まで前方に折り畳まれたときの図3と同様の図である。
【図5】背もたれの上部がテーブル位置まで前方に折り畳まれた後で引き起こされたときの図4と同様の図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を構成する乗物用シートの概略図である。
【図7】図6の強化部材の一部を、通常の使用位置で示されている図6のシートの片側から見た詳細な透視図である。
【図8】図7の装置の詳細な破断図である。
【図9】図7の装置の一部の分解図である。
【図10】シートの反対側を示す、図7と同様の図である。
【図11】ロック解除状態の図6の背もたれの上部を示す図である。
【図12】背もたれの上部がテーブル位置に折り畳まれたときの図11と同様の図である。
【図13】シートの後ろ側に位置する空間へ手を届きやすくするために背もたれを傾斜位置まで前方に折り畳んだときの図11と同様の図である。
【図14】シートの後ろ側に位置する空間へ手を届きやすくするために背もたれを傾斜位置まで前方に折り畳んだときの図12と同様の図である。
【符号の説明】
1 乗物用シート
2 シート本体
2a 強化部材
3 背もたれ
4 背もたれの上部
4a 支持用強化部材
5 背もたれの下部
5a 強化部材
6 ヒンジ機構
7 取っ手
8 矢印
9 レバー
10 矢印
11 サイドプレート
12 サイドプレート
13 ロックカム
14 ピボット
15 ロックカムの第1の端部
16 ロックカムの第2の端部
17 支持縁部
18 案内縁部
19 矢印
20 ボーデンケーブル
21 ばね
22 ロックカムの上縁部
23 折り曲げられた縁部
24 ペグ
25 リベット
26 サイドプレート
27 サイドプレートの後方端部
28 折り曲げられた縁部
29 折り曲げられた縁部
30 間隙
31 タブ
32 矢印
33 矢印
101 乗物用シート
102 シート本体
102a サイドプレート
102a 強化部材
103 背もたれ
104 背もたれの上部
104a 支持用強化部材
105 背もたれの下部
105a 強化部材
106 ヒンジ機構
107 取っ手
107a 突出する縁部
107b ピボット
107c ペグ
108 角度方向
109 操作部材
110 矢印
111 サイドプレート
111a スロット
111b 補強用金属シート
111c スロットの前方端部
112 サイドプレート
113 ロックカム
114 ピボット
115 ロックカムの第1の端部
116 ロックカムの第2の端部
117 支持縁部
118 案内縁部
119 矢印
121 ばね
122 ロックカムの上縁部
124 ペグ
126 駆動軸
126a 矢印
126b 矢印
127 レバー
128 指部
129 操作レバー
130 操作レバー
131 曲線状のスロット
131a 上枝部
131b 下枝部
132 上アーム
133 下アーム
134 折り曲げられたタブ
135 ボーデンケーブル
136 止め具
136a 矢印
137 ピボット
138 ばね
139 ペグ/トーションバー
141 リンクバー
142 リンクバー
143 操作部品
144 矢印
145 固定された止め具
146 サイドプレートの下部
P フロア

Claims (5)

  1. 背もたれ(3;103)とシート本体(2;102)とを有する乗物シートであって、前記背もたれが、横方向の水平なピボット軸線(X2)のまわりをピボット運動するように支持用強化部材(11;111)に取り付けられている上部(4;104)を少なくとも有し、前記支持用強化部材が前記シート本体(2;102)に連結されており、前記背もたれの前記上部(4;104)が、前記背もたれの上部を少なくとも、起こされた通常の使用位置で前記支持用強化部材に連結するようになっているロック機構(13;113)によって前記支持用強化部材(11;111)に連結され、前記ロック機構は、少なくとも、前記背もたれを起こされた位置から折り畳まれた位置へ前方にピボット運動できるようにするために、前記背もたれの上部(4;104)を解放して前記ピボット軸線(X2)のまわりにピボット運動させる、ユーザの手が届く操作部材(9;107)によって作動させられる乗物用シートにおいて、
    前記ロック機構が前記支持用強化部材(5a;105a)と前記背もたれの上部(4;104)とから選択される第1のシート要素(4;105a)にピボット運動するように取り付けられたロックカム(13;113)を有し、前記ロックカム(13l;113)はロック位置に向かって弾性的に付勢され、かつ前記第1のシート要素(4;105a)によって支えられている前記操作部材(9;107)を動かすことによって引込み位置に向かって移動可能であり、前記ロックカムは支持縁部(17;117)と案内縁部(18;118)を有しており、前記ロックカムは、
    前記背もたれの前記上部(4;104)が起こされた位置にありかつ前記ロックカムが前記ロック位置にあるとき、ロックカムの支持縁部(17;117)が、前記支持用強化部材(5a;105a)と前記背もたれの前記上部(4;104)とから選択される、前記第1のシート要素と異なる第2のシート要素(5a;104)に固定された剛性のあるペグ(24;124)に対して押し当てられ、したがって前記ロックカムは前記背もたれの上部(4;104)が前方に折り畳まれるのを妨げ、前記背もたれの前記上部は前記支持用強化部材(5a;105a)と接することによって前記支持用強化部材(5a;105a)と協働して前記シートの前記背もたれの前記上部が後方にピボット運動することを妨げ、
    前記ロックカム(13;113)が前記引込み位置にあるとき、前記ロックカムが前記ペグ(24;124)と接触せず、前記シートの前記背もたれの前記上部(4;104)をその起こされた位置からその折り畳まれた位置へピボット運動できるようにし、
    前記背もたれの前記上部が折り畳まれた位置にあるとき、前記背もたれは自由に起こされることが可能であり、したがって前記ロックカム(13;113)は前記ペグ(24;124)に対してロックしないように位置し、前記ロックカム(13;113)は少なくとも前記背もたれの前記上部の引き起し行程の一部の間にその案内縁部(18;118)が前記ペグ(24;124)に対して滑って接触するように位置し、前記ロックカム(13;113)と前記ペグ(24;124)は、前記背もたれの前記上部がその起こされた位置に向かってピボット運動するときに前記ペグ(24;124)が前記ロックカムの前記案内縁部(18;118)に沿って前記支持縁部(17;117)に向かって滑るように位置しており、前記背もたれの前記上部がその起こされた位置に戻るときに前記ロックカムの前記支持縁部(17;117)が前記ペグ(24;124)に押し当てられるように配置され形成され、
    前記ロックカム(13;113)は第1および第2の主要面を有する1枚の金属板であり、前記ロックカムの前記第1の主要面は、前記シートの前記第1の要素(4;105a)に属し前記ロックカムと平行に延びる第1のサイドプレート(12;111)に対して滑るように接触し、
    前記シートの前記第2の要素(5a;104)は、前記第1のサイドプレート(12;111)と平行で前記ペグ(24;124)に固定されている第2の剛性のあるサイドプレート(11;112)を有し、少なくとも、前記ロックカム(13;113)が前記ロック位置にあり、かつ前記背もたれの前記上部が前記起こされた位置にあるとき、前記ロックカム(13;113)が少なくとも部分的に前記第1および前記第2のサイドプレート(12、11;111、112)の間に位置し、
    前記ロックカム(13;113)は、前記シートの前記第1の要素(4;105a)にピボット運動するように取り付けられた第1の端部(15;115)と、前記ロックカムの前記支持縁部(17;117)を含む第2の端部(16;116)の間に前記シート本体の縦方向に延び、前記ロックカムの前記案内縁部(18;118)は前記第1の端部と前記支持縁部の間に延びており、したがって前記カムは、前記ロックカムが前記ロック位置にあり、前記背もたれの前記上部が前記起こされた位置にある間、前記シートの前記第2の要素の前記ペグ(24;124)に支えられ、
    前記シートの第2のシート要素(5a)は前記第1および第2のサイドプレート(12、11)と平行な第3のサイドプレート(26)を含んでおり、前記第2および第3のサイドプレート(11、26)が互いに固定されており、少なくとも、前記ロックカムが前記ロック位置にありかつ前記背もたれの前記上部が前記起こされた位置にあるときに、前記第1のサイドプレート(12)と前記ロックカム(13)とを受け入れる間隙(30)をそれらの間に形成し、
    前記第2および第3のサイドプレート(11、26)は、第1に、前記ペグ(24)を介し、第2に、前記第2および第3のサイドプレート(11、26)を相互に連結し、前記背もたれの前記上部が前記起こされた位置にあるときに前記第1のサイドプレート(12)と接することによって前記第1のサイドプレートと協働し、前記背もたれの前記上部(4)が後方にピボット運動するのを妨げる少なくとも1つの連結壁(28、29)を介して互いに固定されている
    ことを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記カムの前記支持縁部(17;117)は、前記ロックカムの前記支持縁部が前記シートの前記第2のシート要素の前記ペグ(24;124)に押し当たるときにユーザが前記操作部材(9;107))を動かさなければ前記ロックカムが前記引込み位置に入れないように形成されている、請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記第2のサイドプレート(11;112)は前記ロックカム(13;113)の前記第2の主要面から3mm未満の距離離れている、請求項1に記載の乗物用シート。
  4. 前記シートの前記第1のシート要素は前記背もたれの前記上部(4)によって構成されており、前記シートの前記第2のシート要素は前記支持用強化部材(5a)によって構成されている、請求項1からのいずれか1項に記載の乗物用シート。
  5. 前記シートの前記第1のシート要素は前記支持用強化部材(105a)によって構成されており、前記シートの前記第2のシート要素は前記背もたれの前記上部(104)によって構成されている、請求項1に記載の乗物用シート。
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